JP2024008589A - 自動分析装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ポンプの異常を早期発見することができる自動分析装置を提供することができる自動分析装置を提供する。【解決手段】 シリンジ60と、シリンジ60内に挿入され、進入方向及び退出方向へ移動可能なプランジャ70とを含むシリンジポンプ50と、プランジャ70の退出方向への移動により液体を吸引し、プランジャ70の進入方向への移動により液体を吐出する試料分注プローブ19と、シリンジポンプ50の異常の有無を診断する診断部42とを備え、診断部42は、シリンジ60内の各区間でのプランジャ70の移動動作に基づいて、シリンジポンプ50の異常の有無を診断する。【選択図】 図5
Description
本明細書及び図面に開示の実施形態は、自動分析装置に関する。
自動分析装置は、生化学検査項目や免疫検査項目等を対象の検査項目とし、試料と各検査項目の分析に用いる試薬との反応によって生ずる色調や濁りの変化を光学的に測定する。そして、自動分析装置は、測定結果に基づいて、試料に含まれる各検査項目成分の濃度や酵素の活性等で表される分析データを得ることができる。
自動分析装置は、試料や試薬を吸引及び吐出するプローブと、プローブに試料や試薬の吸引及び吐出を行わせるポンプとを備えている。そして、自動分析装置では、プローブが所定の容器から試料や試薬を吸引して反応容器に吐出する分注を行い、測定部が反応容器内の試料と試薬の混合液を測定することにより分析データを得る。
自動分析装置には、試料を吸引する際に生じるプローブの詰まりや、光学的に測定する際のランプの異常など、不具合が生じたときにその不具合個所を発見することができる様々な機能を備えている。しかしながら、ポンプに不具合が生じている場合、その不具合の発見に時間がかかる問題がある。
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、ポンプの異常を早期に発見できるようにすることである。もっとも、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は、上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置付けることもできる。
実施形態に係る自動分析装置は、シリンジと、前記シリンジ内に挿入され、進入方向及び退出方向へ移動可能なプランジャとを含むシリンジポンプと、前記プランジャの前記退出方向への移動により液体を吸引し、前記プランジャの前記進入方向への移動により前記液体を吐出するプローブと、前記シリンジ内の各区間での前記プランジャの移動動作に基づいて、前記シリンジポンプの異常の有無を診断する診断部とを備える。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
実施形態では、シリンジと、シリンジ内に挿入され、進入方向及び退出方向へ移動可能なプランジャとを含むシリンジポンプと、プランジャの退出方向への移動により液体を吸引し、プランジャの進入方向への移動により液体を吐出するプローブと、シリンジポンプの異常の有無を診断する診断部とを備え、診断部は、シリンジ内の各区間でのプランジャの移動動作に基づいて、シリンジポンプの異常の有無を診断する。
図1は、実施形態に係る自動分析装置の構成を示したブロック図である。この自動分析装置100は、標準試料、管理試料、被検試料、診断用試料等の各試料と試薬を分注してその混合液の測定により各測定データを生成する分析部10を備えている。また、自動分析装置100は、分析部10の各試料及び試薬の分注等を行う複数のユニットを駆動する駆動部40を備えている。
また、自動分析装置100は、駆動部40を制御する分析制御部41と、分析部10の異常の有無を診断する診断部42とを備えている。また、自動分析装置100は、分析部10で生成された各測定データに基づいて、検量データ、管理データ、分析データ及び診断データ等の各データを生成する演算部43を備えている。また、自動分析装置100は、演算部43で生成された各データを保存するデータ記憶部44を備えている。
また、自動分析装置100は、演算部43で生成された各データを表示する表示部45を備えている。また、自動分析装置100は、各試料及び試薬の分注や混合液の測定に係る各検査項目の分析パラメータを設定する入力、各試料を識別する試料IDや検査対象の検査項目を設定する入力、分析部10の異常の有無の診断を行う診断パラメータの入力等を行う入力部46を備えている。また、自動分析装置100は、分析制御部41、診断部42、演算部43、データ記憶部44及び表示部45を制御するシステム制御部47を備えている。
図2は、分析部10の構成の一例を示した斜視図である。この分析部10は、標準試料、管理試料、被検試料、診断用試料等の各試料を収容する試料容器11と、試料容器11を保持する試料ラック12とを備えている。また、分析部10は、各試料に含まれる各検査項目の成分と反応する例えば1試薬系及び2試薬系の第1試薬を収容する第1試薬容器13並びに2試薬系の第1試薬と対をなす第2試薬を収容する第2試薬容器14とを備えている。
また、分析部10は、第1試薬容器13を保持する第1試薬ラック15と第2試薬容器14を保持する第2試薬ラック16とを備えている。また、分析部10は、反応容器17と、円周上に配置された複数の反応容器17を保持する反応ディスク18とを備えている。
また、分析部10は、試料ラック12に保持された各試料容器11内の試料を吸引して、反応容器17に吐出する分注を行う試料分注プローブ19を備えている。また、分析部10は、試料分注プローブ19を回転方向及び上下方向に移動可能に支持する試料分注アーム20を備えている。また、分析部10は、試料分注プローブ19に各試料の吸引及び吐出を行わせる分注ポンプユニット21を備えている。
また、分析部10は、第1試薬ラック15に保持された各第1試薬容器13内の第1試薬を吸引して、試料が分注された反応容器17に吐出する分注を行う第1試薬分注プローブ22を備えている。また、分析部10は、第1試薬分注プローブ22を回転方向及び上下方向に移動可能に支持する第1試薬分注アーム23を備えている。また、分析部10は、第1試薬分注プローブ22に第1試薬の吸引及び吐出を行わせる分注ポンプユニット24を備えている。
また、分析部10は、第2試薬ラック16に保持された各第2試薬容器14内の第2試薬を吸引して、第1試薬が分注された反応容器17に吐出する分注を行う第2試薬分注プローブ25を備えている。また、分析部10は、第2試薬分注プローブ25を回転方向及び上下方向に移動可能に支持する第2試薬分注アーム26を備えている。また、分析部10は、第2試薬分注プローブ25に第2試薬の吸引及び吐出を行わせる分注ポンプユニット27を備えている。
また、分析部10は、反応容器17に吐出された各試料及び第1試薬の混合液や、各試料、第1試薬及び第2試薬の混合液を撹拌する撹拌ユニット28を備えている。また、分析部10は、撹拌ユニット28により撹拌が行われた反応容器17の各試料及び試薬の混合液に光を照射して例えば吸光度で表される標準測定データ、管理測定データ、被検測定データ、診断測定データ等の各測定データを生成する測定部29を備えている。また、分析部10は、測定を終了した反応容器17を洗浄する洗浄ユニット30を備えている。
図1に戻り、駆動部40は分析部10の試料ラック12を駆動するモータを有し、試料ラック12に保持された試料容器11を移動する。また、駆動部40は各第1及び第2試薬ラック15,16を駆動するモータを有し、各第1及び第2試薬容器13,14を回転移動する。また、駆動部40は反応ディスク18を駆動するモータを有し、各反応容器17を回転移動する。
また、駆動部40は、試料分注アーム20、第1試薬分注アーム23及び第2試薬分注アーム26をそれぞれ駆動するモータを有し、試料分注プローブ19、第1試薬分注プローブ22及び第2試薬分注プローブ25の各プローブを回転移動及び上下移動する。また、駆動部40は、各分注ポンプユニット21,24,27を駆動するモータを有し、各プローブに各試料、第1試薬及び第2試薬等の各液体の吸引及び吐出を行わせる。
分析制御部41はCPU及び記憶回路を有し、入力部46から入力された各検査項目の分析パラメータ、各試料ID、この試料IDで識別される試料に設定された検査項目、診断パラメータ等の入力情報に基づき駆動部40を制御して、分析部10の各ユニットを作動させる。
そして、分析制御部41は、入力部46よりキャリブレーションを開始させる入力が行われると、試料容器11の移動、第1試薬容器13の移動、第2試薬容器16の移動、標準試料の分注、第1試薬の分注、第2試薬の分注、混合液の撹拌、測定等のキャリブレーション動作を分析部10に実行させる。
また、分析制御部41は、入力部46より検査を開始させる入力が行われると、試料容器11の移動、第1試薬容器13の移動、第2試薬容器16の移動、被検試料の分注、管理試料の分注、第1試薬の分注、第2試薬の分注、混合液の撹拌、測定等の検査動作を分析部10に実行させる。
また、分析制御部41は、入力部46より分析部10の診断を行わせる入力が行われると、診断部42からの指示に基づいて、診断用試料の分注、診断用試薬の分注等の診断動作を分析部10に実行させる。
診断部42はCPU及び記憶回路を有し、入力部46より入力された診断パラメータに基づいて分析制御部41や演算部43に指示する。そして、診断部42は、分析部10の診断動作より演算部43で得られる診断データを用いて、分析部10の異常の有無の診断を行う。
演算部43はCPUと記憶回路を有し、分析部10の測定部29で生成された各検査項目の標準測定データ及び当該検査項目の標準試料に対して予め設定された標準値に基づいて、当該検査項目の吸光度と標準値との関係を示す検量データを生成する。また、演算部43は、測定部29で検査項目ごとに生成された被検測定データに対して、当該検査項目の検量データを用いて濃度値や酵素の活性値等の分析データを生成する。
また、演算部43は、各検査項目のうちの診断用に用いる検査項目の検量データを用いて、当該検査項目の管理に用いる管理試料を診断用試料として用い、当該検査項目の試薬を診断用試薬として用いた場合の診断測定データから診断データを生成する。
データ記憶部44は、例えばハードディスクドライブ(HDD)等のストレージを有し、演算部43で生成された検量データを検査項目毎に保存する。また、演算部43で生成された各検査項目の分析データを被検試料毎に保存する。
表示部45は、例えばCRTや液晶パネルなどのモニタを有し、検査を行う各検査項目の名称、分析部10の反応容器17に吐出させる各検査項目の試料の分注量、第1試薬の分注量及び第2試薬の分注量等の分析パラメータを設定するための分析パラメータ設定画面を表示する。また、表示部45は、被検試料毎にこの被検試料を識別する試料ID及び検査対象の検査項目を設定するための検査項目設定画面を表示する。また、表示部45は、診断部42により分析部10の異常の有無の診断を行う診断パラメータを設定するための診断パラメータ設定画面を表示する。
入力部46は、例えばキーボード、マウス、ボタン、タッチキーパネルなどの入力デバイスを備えている。そして、入力部46は、各検査項目の分析パラメータ、試料ID及び検査対象の検査項目、診断パラメータ等を設定するための入力を行う。また、入力部46は、キャリブレーションを開始させる入力、検査を開始させる入力、分析部10の診断を開始させる入力等を行う。
システム制御部47はCPU及び記憶回路を備え、入力部46から入力されコマンド信号、各検査項目の分析パラメータ、試料ID及び検査項目、診断パラメータ等の入力情報を記憶回路に記憶した後、これらの入力情報に基づいて、分析制御部41、診断部42、演算部43、データ記憶部44及び表示部45を統括してシステム全体を制御する。
次に、図2乃至図4を参照して、分析部10の分注ポンプユニット21及び分注ポンプユニット21を駆動する駆動部40の駆動機構の構成について説明する。なお、分注ポンプユニット24及び分注ポンプユニット27の各分注ユニットは分注ポンプユニット21と同様に構成されるのでその説明を省略する。また、各分注ポンプユニットを駆動する駆動部40の駆動機構の構成は、分注ポンプユニット21の駆動機構と同様に構成されるのでその説明を省略する。
図3は、分注ポンプユニット21の構成を示した図である。この分注ポンプユニット21は、シリンジポンプ50と、チューブ51乃至54と、圧力測定部55と、電磁弁56と、送液ポンプ57とを備えている。シリンジポンプ50は、シリンジ60と、シリンジ60内に挿入され、退出方向である矢印L1方向及び進入方向である矢印L2方向へ移動可能なプランジャ70とにより構成される。
図4は、シリンジポンプ50の構成の詳細を示した図である。このシリンジポンプ50のシリンジ60は、シリンジ本体61と、シール材62と、保持体63とにより構成される。
シリンジ本体61は、試料分注プローブ19に試料を吸引及び吐出させる圧力を伝達する圧力伝達媒体が充填された中空部611と、中空部611に連通する開口部612乃至614とを有する。開口部612はシリンジ本体61の下端部に形成され、シール材62及びプランジャ70に封止されている。開口部613はシリンジ本体61の側部に形成され、チューブ52に接続されている。開口部614は、シリンジ本体61の上端部に形成され、チューブ51に接続されている。
シール材62は貫通孔を有する例えばポリエチレンからなり、シリンジ本体61の開口部612に着脱可能に配置される。そして、シール材62は、貫通孔を貫通して中空部611へ挿入されたプランジャ70を摺動可能に保持する。なお、シール材62は、長期間の使用によりプランジャ70との間の密封性の低下や摺動抵抗の上昇が起こるため、定期交換される。
保持体63は貫通孔を有し、シリンジ本体61に対して着脱可能に配置される。そして、保持体63は、シリンジ本体61の開口部612に配置されたシール材62をプランジャ70から離間してシリンジ本体61に保持固定する。
プランジャ70は、シリンジ60内に挿入される部分が棒状の円柱をなし、シール材62と間の摺動抵抗を下げ且つシール材62との間の密封性を高めるグリースが塗布された状態でシール材62を貫通して配置される。また、プランジャ70は、挿入された部分がシリンジ本体61から離間して配置される。また、プランジャ70は、下端部に形成されたフランジの部分が駆動部40の駆動機構に着脱可能に固定される。そして、プランジャ70は、駆動部40によりシリンジ60に対してL1方向に移動されて吸引動作を行い、L2方向に移動されて吐出動作を行う。
図3に戻り、チューブ51は、一端部がシリンジ60に接続され、他端部が試料分注プローブ19に接続されている。そして、チューブ51は、圧力伝達媒体が充填された内部の流路を介して、シリンジ60の中空部611と試料分注プローブ19内部とを連通している。
チューブ52は、一端部がシリンジ60に接続され、他端部が電磁弁52の一方の端子に接続されている。そして、チューブ52は、圧力伝達媒体が充填された内部の流路を介して、シリンジ60の中空部611と電磁弁52の一方の端子の内部とを連通している。
チューブ53は、一端部が電磁弁52の他方の端子に接続され、他端部が送液ポンプ57の一方の端子に接続されている。そして、チューブ53は、圧力伝達媒体が充填された内部の流路を介して、電磁弁52の他方の端子の内部と送液ポンプ57の一方の端子内部とを連通している。
チューブ54は、一端部が送液ポンプ57の他方の端子に接続され、他端部が圧力伝達媒体を貯留するタンク80に接続されている。そして、チューブ54は、圧力伝達媒体が充填された内部の流路を介して、送液ポンプ57の他方の端子内部とタンク80内部とを連通している。
圧力測定部55は、圧力センサ、アンプ及びA/D変換器を備え、圧力伝達媒体が充填されたチューブ51内の流路の圧力を大気の圧力を基準として測定する。そして、圧力測定部55は、シリンジポンプ50のプランジャ70の吸引動作に応じて大気圧よりも低下するチューブ51内の流路の吸引圧力を測定する。また、圧力測定部55は、プランジャ70の吐出動作に応じて大気圧よりも高くなるチューブ51内の流路の吐出圧力を測定する。
電磁弁56は、チューブ52内の流路とチューブ53内の流路の間を、試料分注プローブ19により試料の分注が行われているときに閉鎖し、同一試料の分注終了毎に行われる試料分注プローブ19内の洗浄が行われるときに解放する。
送液ポンプ57は、電磁弁56が解放され且つ試料分注プローブ19が洗浄槽30で停止しているとき、タンク80内の圧力伝達媒体を吸引して、チューブ52、シリンジポンプ50及びチューブ51及び試料分注プローブ19の各内部に各内部の容量を合計した量を超える量の圧力伝達媒体を送給する。そして、送液ポンプ57は、チューブ52、シリンジポンプ50及びチューブ51及び試料分注プローブ19の各内部を圧力伝達媒体で満たすと共に、圧力伝達媒体を洗浄液として用いて試料分注プローブ19の洗浄を行う。
駆動部40は、図示はしないが、ねじ軸と、ねじ軸を回転駆動する例えばパルスモータと、L1方向及びL2方向に移動可能にねじ軸に係合するナットと、一端部がナットに固定され他端部がプランジャ70のフランジの部分を着脱可能に保持するアームと、ねじ軸、パルスモータ及びシリンジ60を保持するフレームとを備えている。
次に、図3及び図4を参照して、キャリブレーション又は検査のときに試料を分注するシリンジポンプユニット21及び試料分注プローブ19の動作について説明する。
駆動部40は、分析部10の試料分注アーム20及び分注ポンプユニット21の電磁弁56及び送液ポンプ57を駆動し、試料分注プローブ19、チューブ51,52、シリンジ60の各内部に圧力伝達媒体を充填させる。そして、駆動部40は、試料分注プローブ19に試料容器11内の試料の吸引を行わせるとき、図3に示すように、試料分注プローブ19の下端部が試料容器11内の試料の液面から所定の距離下方に位置する吸引位置T1で停止させる。また、駆動部40は、試料分注プローブ19に反応容器17内へ試料の吐出を行わせるとき、図3に示すように、試料分注プローブ19を下端部が反応容器17内の底面に近接する吐出位置T2で停止させる。
プランジャ70は、図4に示すように、シリンジ60内の上側の破線に上端が接する位置を基準位置Pとし、基準位置PからL1方向に各検査項目の分析パラメータとして設定可能な最大の分注量Vmに対応する距離Dm移動した下側の破線に上端が接する位置を停止位置Eとする、基準位置Pから停止位置Eまでの間の全区間Bm内を往復移動可能に配置されている。そして、プランジャ70は、基準位置PからL1方向に各検査項目の分析パラメータとして設定された分注量に対応する距離移動した位置で停止する吸引動作を行う。また、プランジャ70は、吸引動作により停止した位置からL2方向に移動して基準位置Pで停止する吐出動作を行う。
試料分注プローブ19は吸引位置T1停止しているとき、基準位置PからL1方向へ移動するプランジャ70の吸引動作により、中空部611でのプランジャ70の容積が減少する吸引圧によって、試料容器11内の試料を吸引する。また、試料分注プローブ19は吐出位置T2停止しているとき、吸引動作により停止した位置からL2方向へ移動するプランジャ70の吐出動作により、中空部611でのプランジャ70の容積が増加する吐出圧によって、試料を反応容器17内に吐出する。
このように、キャリブレーションや検査では、試料分注プローブ19は、基準位置PからL1方向に各検査項目の分析パラメータとして設定された分注量に対応する距離移動した位置で停止するプランジャ70の吸引動作により、試料容器11内の試料を吸引することができる。また、試料分注プローブ19は、吸引動作で停止した位置からL2方向へ移動して基準位置Pで停止するプランジャ70の吐出動作により、各検査項目の分析パラメータとして設定された分注量の試料を反応容器17内に吐出することができる。
次に、図3乃至図5を参照して、診断部42で作成される診断パラメータの一例について説明する。
診断部42は、分析部10における分注ポンプユニット21のうちのシリンジポンプ50の異常の有無の診断を行う。シリンジポンプ50の異常の有無の診断を行う診断パラメータを設定する入力を入力部46から行う。診断用試料の分注量を複数の分注量の中から選択する入力により、診断部42は、分析パラメータが設定された複数の検査項目の中から選択した分注量と同じ分注量が設定された検査項目を選択する。選択された検査項目の分析パラメータとしては、第1試薬の分注量、第2試薬の分注量、管理試料に含まれる検査項目成分の濃度値等がある。
次いで、診断用試料として用いる管理試料が収容された試料容器11、診断用試薬を収容する第1試薬が収容された第1試薬容器13及び第2試薬が収容された第2試薬容器14の位置を入力部46から入力する。診断部42は、入力部46から選択入力された分注量や分析パラメータに基づいて診断パラメータを作成する。
また、診断部42は、シリンジポンプ50が正常に動作しているときの診断用試料の分注量の分注精度と管理試料の濃度値とに基づいて、その濃度値の許容範囲を算出して許容範囲を診断データの許容範囲として用いる。
また、診断部42は、入力部46より選択入力された分注量で分注量Vmを除した数で全区間Bmを分割して、複数の区間を作成する。
図5は、全区間Bmを分割して作成される複数の区間の一例を示した図である。以下では、診断用試料の分注量として、分注量Vmの1/5の量となる分注量Vpを選択した例について説明する。
診断部42は、分注量Vpで分注量Vmを除することにより得られる数値5に基づいて、全区間Bmを例えば均等に分割した5つの区間B1乃至B5を作成する。これにより、各区間B1乃至B5の長さは距離Dmを5で除した距離Dpになる。
区間B1は、基準位置Pと同じ位置である開始位置P1からL1方向へ距離Dp離れた位置を終了位置E1とする。また、区間B2は、区間B1の終了位置E1を開始位置P2とし、開始位置P2からL1方向へ距離Dp離れた位置を終了位置E2とする。また、区間B3は、区間B2の終了位置E2を開始位置P3とし、開始位置P3からL1方向へ距離Dp離れた位置を終了位置E3とする。
また、区間B4は、区間B3の終了位置E3を開始位置P4とし、開始位置P4からL1方向へ距離Dp離れた位置を終了位置E4とする。また、区間B5は、区間B4の終了位置E4を開始位置P5とし、開始位置P5からL1方向へ距離Dp離れた位置を終了位置E5とする。終了位置E5は停止位置Eと同じ位置である。
なお、選択した分注量で分注量Vmを除したときの数が整数でない場合、基準位置PからL1方向に検査に使用される検査項目の中で設定された分注量が最小量となる分注量に対応する距離離れた位置までの基準位置側の不使用区域や、基準位置PからL1方向に最大量となる分注量に対応する距離離れた位置から停止位置Eまでの停止位置側の不使用区域を除いて、選択した分注量で分注量Vmを除したときの数が整数となるように調整して複数の区間を作成する。
診断部42は、シリンジ60内の全区間Bmを複数の区間に分割した各区間B1乃至B5でのプランジャ70の移動動作に基づいて、シリンジポンプ50の異常の有無を診断する。
以下、図1乃至図7を参照して、自動分析装置100の診断動作について説明する。
診断は、診断用試料や試薬等を準備するだけの簡単な作業なので手軽に行うことができる。自動分析装置100の使用頻度に応じて、日々の検査の開始前又は終了後、自動分析装置100の定期点検の間や定期点検時に実施すればよい。
入力部46から診断を開始させる入力が行われると、自動分析装置100は、システム制御部47が分析制御部41、診断部42、演算部43及び表示部45等に診断を指示する。分析制御部41は診断部42から提供される診断パラメータに基づいて、駆動部40を制御して分析部10の各ユニットを作動させる。プランジャ70は、各区間B1乃至B5で往復移動する。
図6は、各区間B1乃至B5でのプランジャ70の移動動作を示したフローチャートである。
区間Bn(n=1)における動作では、試料分注プローブ19は、洗浄槽30へ移動する。試料分注プローブ19が洗浄槽30で停止しているとき、プランジャ70は、開始位置Pnで停止する(ステップS1)。
電磁弁56は、チューブ52とチューブ53間の流路を開放する。送液ポンプ57は、チューブ52、シリンジポンプ50及びチューブ51及び試料分注プローブ19の各内部に各内部の容量を合計した容量を超える量の圧力伝達媒体を送給して各内部を圧力伝達媒体で満たすと共に、洗浄液としての圧力伝達媒体により試料分注プローブ19内の洗浄を行う。送液ポンプ57が停止した後、電磁弁56は、チューブ52とチューブ53間の流路を閉鎖する。
試料分注プローブ19は、洗浄槽30から診断用試料を収容する試料容器11へ移動して吸引位置T1で停止する。試料分注プローブ19が吸引位置T1で停止した後、プランジャ70は、開始位置Pnから移動して終了位置Enで停止する(ステップS2)。
プランジャ70の開始位置Pnから終了位置Enへ移動する吸引動作により、試料分注プローブ19は、試料容器11内の診断用試料を吸引する。圧力測定部55は、試料分注プローブ19が診断用試料を吸引しているときに圧力を測定する。
プランジャ70が終了位置Enで停止した後、試料分注プローブ19は、吸引位置T1から反応容器17へ移動して吐出位置T2で停止する。試料分注プローブ19が吐出位置T2で停止した後、プランジャ70は、終了位置Enから移動して開始位置Pnで停止する(ステップS3)。
プランジャ70の終了位置Enから開始位置Pnへ移動する吐出動作により、試料分注プローブ19は、反応容器17内へ診断用試料を吐出する。圧力測定部55は、試料分注プローブ19が診断用試料を吐出しているときに圧力を測定する。
ステップS3の後、nが4以下の正数である場合(ステップ4のはい)、nに1を加算してステップS1へ戻る。また、nが5である場合(ステップS4のいいえ)、ステップS5へ移行する。
ステップS4の「いいえ」の後、試料分注プローブ19は、吐出位置T2から移動して洗浄槽30で停止する。試料分注プローブ19が洗浄槽30で停止した後、プランジャ70は、開始位置Pnから移動して基準位置Pで停止する(ステップS5)。
プランジャ70が基準位置Pで停止した後、電磁弁56は、チューブ52とチューブ53間の流路を開放する。送液ポンプ57は、チューブ52、シリンジポンプ50、チューブ51及び試料分注プローブ19の各内部に各内部の容量を合計した容量を超える量の圧力伝達媒体を送給して各内部を圧力伝達媒体で満たすと共に、洗浄液としての圧力伝達媒体により試料分注プローブ19内の洗浄を行う。送液ポンプ57が停止した後、電磁弁56は、チューブ52とチューブ53間の流路を閉鎖する。
プランジャ70は各区間B1乃至B5における診断用試料の分注に関わる動作を終了する。各区間B1乃至B5でのプランジャ70の移動動作により診断用試料の分注を複数回実行させる場合、プランジャ70にステップS1乃至S5を繰り返し実行させる。
分析部10では、第1試薬分注プローブ22は診断用試料が分注された各反応容器17に診断用試薬としての第1試薬を分注する。第2試薬分注プローブ25は、第1試薬が吐出された各反応容器17に診断用試薬としての第2試薬を分注する。測定部29は、診断用試料並びに診断用の第1及び第2試薬が分注された各反応容器17内の混合液を測定して、各区間B1乃至B5でのプランジャ70の移動動作により複数の診断測定データを生成する。演算部43は、診断用の検査項目の検量データを用いて、各区間B1乃至B5でのプランジャ70の移動動作により測定部29で生成された複数の診断測定データから複数の診断データを生成する。
診断部42は、分注量Vpに対して予め設定された許容範囲、並びに各区間B1乃至B5でのプランジャ70の移動動作により演算部43で生成された複数の診断データを用いて、シリンジポンプ50の異常の有無の診断を行う。そして、診断部42は、区間B1乃至B5の少なくとも1つの区間でのプランジャ70の移動動作により得られた診断データが許容範囲を外れている場合、シリンジポンプ50に異常があると判断する。
以下では、図7を参照して、各区間B1,B2,B4,B5でのプランジャ70の移動動作により得られた診断データが許容範囲内であり、区間B3でのプランジャ70の移動動作により得られた診断データが許容範囲から外れて異常である場合の例について説明する。
診断部42は、各区間B1乃至B5のうち、区間B3でのプランジャ70の移動動作により得られた診断データだけが許容範囲から外れて異常である場合、区間B3におけるシリンジポンプ50の異常な動作により試料分注プローブ19の分注精度が低下していると診断する。
図7は、区間B3でのプランジャ70の移動動作を示した図である。
区間B3でのプランジャ70の吸引動作による診断用試料の吸引では、プランジャ70は、開始位置P3からL1方向に距離Dp移動して終了位置E3で停止する吸引動作を行う。このプランジャ70の吸引動作により、試料分注プローブ19は、試料容器11内の診断用試料を吸引する。
区間B3でのプランジャ70の吐出動作による診断用試料の吐出では、プランジャ70は、終了位置E3からL2方向に距離Dp移動して開始位置P3で停止する吐出動作を行う。このプランジャ70の吐出動作により、試料分注プローブ19は、反応容器17内へ診断用試料を吐出する。
区間B3でのプランジャ70の移動動作により得られた診断データのみが許容範囲から外れている場合、プランジャ70の斜線で示した部分Rのグリースが切れて、プランジャ70が区間B3を往復移動するときに、例えばシール材62とこのシール材62に摺接するプランジャ70の部分Rとの間の密封性が低下していることが原因として考えられる。
このように、各区間B1乃至B5でプランジャ70を移動させて、試料分注プローブ19に診断用試料の分注を行わせることにより、シリンジポンプ50の異常の個所を絞り込むことができる。
キャリブレーションや検査での試料の分注では、試料分注プローブ19は、プランジャ70が基準位置Pから各検査項目の分注量に対応する距離までの間を往復移動する動作により、当該検査項目の試料を分注する。
先ず、各区間B1,B2でのプランジャ70の移動動作により得られた診断データが許容範囲内である場合について説明する。各区間B1,B2でのプランジャ70の移動動作に基づく分注量Vpの診断用試料の分注精度は良好である。このため、プランジャ70が基準位置Pから区間B2の終了位置E2までを移動する距離Dpの2倍の距離2Dpに対応する分注量Vpの2倍の分注量2Vpの分注精度は良好である。従って、分注量Vpから分注量2Vpまでの間の分注量が設定された検査項目の標準試料、管理試料及び被検試料の各試料の分注精度は良好である。
次に、区間B3でのプランジャ70の移動動作により得られた診断データが許容範囲から外れている場合について説明する。プランジャ70が基準位置Pから区間B3の開始位置P3を越えて区間B4又は区間B5まで移動する場合、プランジャ70の部分Rがシール材62に摺接するため、各試料の分注精度は低下することになる。このため、基準位置Pから区間B3の開始位置P3までのプランジャ70の距離2Dpを超える距離に対応する分注量2Vpを超える分注量である場合、分注精度は低下する。従って、分注量2Vpを超える分注量が設定された検査項目の標準試料、管理試料及び被検試料の各試料の分注精度は低下する。
このように、全区間Bmを複数の区間B1乃至B5に分割し、各区間B1乃至B5でプランジャ70を移動させて分注量Vpに相当する分注量の診断用試料を分注させることにより、分注量Vpから分注量2Vpまでの分注量の試料の分注精度がよいにもかかわらず、分注量が多いほど試料の分注精度が良くなるはずの分注量2Vpを超える分注量の試料の分注精度の低下を検出することができる。
診断部42は、分注量2Vpを超える分注量又はこの分注量が設定された検査項目の分注精度が低下する等の警告情報を表示部45に表示出力させる。
このように、警告情報を表示部45に表示出力させることにより、シリンジポンプ50の異常を早期発見することができ、自動分析装置100の操作者にシリンジポンプ50の点検や部品交換を促すことが可能となり、分注精度が低下する分注量が設定された検査項目の分析データの悪化を未然に防ぐことができる。
なお、区間B1でのプランジャ70の移動により得られる診断データが許容範囲から外れる場合、基準位置Pから区間B1の終了位置E1までの距離Dpに対応する分注量Vp以上の分注量の分注精度が低下するため、診断部42は、分注量Vp以上の分注量又は分注量Vp以上の分注量が設定された検査項目の警告情報を表示部45に表示出力させる。また、診断用試料の分注量として分注量Vpを選択設定しているため、分注量Vp未満の分注量については診断できないので、分注量Vp未満の分注量又はこの分注量が設定された検査項目の分注精度に関しての未診断情報を表示部45に表示させるように実施してもよい。
上記実施形態に限定されるものではなく、分割した各区間B1乃至B5でのプランジャ70の移動動作に基づいて圧力測定部55の測定により得られる圧力データに対して、シリンジポンプ50が正常に動作しているときの診断用試料の分注量Vpに応じた許容範囲を設ける。そして、各区間B1乃至B5でのプランジャ70の移動動作により得られる圧力データを複数の診断データとし、許容範囲を外れる診断データがある場合に、シリンジポンプ50に異常があると診断するように実施してもよい。
また、分割した各区間B1乃至B5でのプランジャ70の移動動作に基づいてプランジャ70を駆動する駆動部40のモータの電流を検出し、その電流値に対してシリンジポンプ50が正常に動作しているときの診断用試料の分注量Vpに応じた許容範囲を設ける。そして、各区間B1乃至B5でのプランジャ70の移動動作により得られる電流値を複数の診断データとし、許容範囲を外れる診断データがある場合に、シリンジポンプ50に異常があると診断するように実施してもよい。
以上述べた実施形態によれば、シリンジ60内の全区間Bmを複数の区間に分割し、分割した各区間でのプランジャ70の移動動作に基づいて得られる複数の診断データを用いてシリンジポンプ50の異常の有無を診断することができる。そして、分割した複数の区間のうち、基準位置Pを含まない区間でのプランジャ70の移動動作に基づいて得られる診断データが異常である場合、基準位置Pから異常であると診断した区間の開始位置までの間のプランジャ70の移動距離に対応する分注量を超える分注量又はこの分注量が設定された検査項目の警告情報を表示部45に表示出力させることができる。
また、異常であると診断した区間が基準位置Pを含む区間である場合、基準位置Pから基準位置Pを含む区間の終了位置までの間のプランジャ70の移動距離に対応する分注量以上の分注量又はこの分注量が設定された検査項目の警告情報を表示部45に表示出力させることができる。
これにより、シリンジポンプ50の異常を早期発見することができ、自動分析装置100の操作者にシリンジポンプ50の点検や部品交換を促すことが可能となり、分注精度が低下する検査項目の分析データの悪化を未然に防ぐことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
19 試料分注プローブ
21 分注ポンプユニット
42 診断部
50 シリンジポンプ
60 シリンジ
70 プランジャ
21 分注ポンプユニット
42 診断部
50 シリンジポンプ
60 シリンジ
70 プランジャ
Claims (8)
- シリンジと、前記シリンジ内に挿入され、進入方向及び退出方向へ移動可能なプランジャとを含むシリンジポンプと、
前記プランジャの前記退出方向への移動により液体を吸引し、前記プランジャの前記進入方向への移動により前記液体を吐出するプローブと、
前記シリンジ内の各区間での前記プランジャの移動動作に基づいて、前記シリンジポンプの異常の有無を診断する診断部とを
備える自動分析装置。 - 前記診断部は、前記各区間での前記プランジャの移動動作に基づいて得られる複数の診断データの中に予め設定された許容範囲を外れる異常な診断データが含まれている場合に前記シリンジポンプが異常であると診断する請求項1に記載の自動分析装置。
- 前記各区間は、前記プランジャが移動可能な前記シリンジ内の基準位置から所定の位置までの間の全区間を分割した区間であり、
前記プローブは、前記プランジャが前記基準位置から前記退出方向へ各検査項目に対して設定された分注量に対応する距離移動した位置で停止することにより試料を吸引し、前記プランジャが停止した位置から前記進行方向に移動して前記基準位置で停止することにより前記試料を吐出する分注を行う請求項2に記載の自動分析装置。 - 前記各区間は、開始位置から終了位置までの間の区間であり、
前記プランジャは、前記開始位置から前記退出方向へ移動して前記終了位置で停止し、前記終了位置から前記進入方向へ移動して前記開始位置で停止し、
前記診断部は、前記各区間のうち、前記基準位置を含まない区間での前記プランジャの移動動作に基づいて得られる診断データが異常である場合、前記基準位置から当該区間の開始位置までの間の前記プランジャの移動距離に対応する分注量を超える分注量又はこの分注量が設定された検査項目の警告情報を出力させる請求項3に記載の自動分析装置。 - 前記診断部は、前記各区間のうち、前記基準位置を含む区間での前記プランジャの移動動作に基づいて得られる診断データが異常である場合、前記基準位置から当該区間の終了位置までの間の前記プランジャの移動距離に対応する分注量以上の分注量又はこの分注量が設定された検査項目の警告情報を出力させる請求項4に記載の自動分析装置。
- 前記プローブは、前記プランジャが前記各区間の開始位置から終了位置へ移動することにより試料容器内の診断用試料を吸引し、前記プランジャが前記終了位置から前記開始位置へ移動することにより前記診断用試料を反応容器内に吐出する分注を行い、
前記診断部は、前記プローブによる前記診断用試料の分注により得られる複数の診断データの中に予め設定された許容範囲を外れる診断データが含まれている場合に前記シリンジポンプが異常であると診断する請求項4又は請求項5に記載の自動分析装置。 - 前記プローブ内部と前記シリンジ内部との間を連通する流路の圧力を測定する圧力測定部を有し、
前記診断部は、前記プランジャが前記各区間を移動したときの前記圧力測定部の圧力の測定により得られる複数の診断データの中に予め設定された許容範囲を外れる診断データが含まれている場合に前記シリンジポンプが異常であると診断する請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の自動分析装置。 - 前記シリンジは、前記プローブに伝達する圧力伝達媒体が充填された中空部及び前記プランジャの移動方向の一端部に形成された前記中空部に連通する開口部を有するシリンジ本体と、前記開口部に保持固定された貫通孔を有するシール材とにより構成され、
前記プランジャは、前記貫通孔を貫通して前記中空部へ挿入され、前記シール材により摺動可能に保持される請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の自動分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022110583A JP2024008589A (ja) | 2022-07-08 | 2022-07-08 | 自動分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022110583A JP2024008589A (ja) | 2022-07-08 | 2022-07-08 | 自動分析装置 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2022110583A Pending JP2024008589A (ja) | 2022-07-08 | 2022-07-08 | 自動分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2024008589A (ja) |
-
2022
- 2022-07-08 JP JP2022110583A patent/JP2024008589A/ja active Pending
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