JP2003294763A - 自動分析装置及びその管理システム - Google Patents

自動分析装置及びその管理システム

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JP2003294763A
JP2003294763A JP2002100759A JP2002100759A JP2003294763A JP 2003294763 A JP2003294763 A JP 2003294763A JP 2002100759 A JP2002100759 A JP 2002100759A JP 2002100759 A JP2002100759 A JP 2002100759A JP 2003294763 A JP2003294763 A JP 2003294763A
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pure water
waste liquid
analyzer
reagent
automatic analyzer
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JP2002100759A
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Shinichi Hasegawa
進一 長谷川
Yoshihito Tanaka
芳仁 田中
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】分析装置内で使用される純水の供給状況および
装置外へ排出される廃液の排出状況を簡単に把握するこ
とができ、純水供給系あるいは廃液排出系に異常がある
かを迅速かつ適切に判断できる自動分析装置及びその管
理システムを提供する。 【解決手段】純水製造装置203から送水管204によ
り送水された純水を溜める純水タンク205と、自動分
析装置208の各ユニットにて排出された廃液を溜める
廃液タンク206と、廃液を自動分析装置208の外へ
排出する廃液ライン207と、純水の送水管204、純
水タンク205、廃液タンク206、廃液ライン207
に関係し、分析装置208に対する純水供給状況及び廃
液排出状況に係るデータを検知してモニタするための純
水・廃液検知機構209とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液や尿等の被検
試料の成分分析を行う自動分析装置及びその管理システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】自動分析装置は、例えば特公平1−47
744号記載の装置にあるように、血清などの試料に対
して比色法や反応速度法等の分析方法を用いて多項目の
分析を行うことができるもので、医療機関で多く用いら
れている。この種の自動分析装置では、サンプルや試薬
の分注、サンプルプローブ、試薬プローブ、反応セル、
撹拌子、シリンジ等の洗浄、あるいは恒温槽の恒温水の
補給や交換のために使用される純水は、装置外の水道蛇
口に接続された純水製造装置により精製され、その精製
された純水は装置内の純水タンクに貯められてから必要
に応じて配管(チューブ、ジョイント等)を介して装置
の各ユニットに供給されるようになっている。
【0003】また、各ユニットにおいて使用後の廃液
は、装置内の廃液タンクに集められ、排水穴を介して装
置外に排出されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の自動分析装置では、装置内での純水の使用状況
(使用量)および装置外への廃液の排水状況(排水量)
を統計的に監視する手段を持ちえていなかったために、
オペレータ側で監視するためには、使用される純水の量
と排出される廃液の量をオペレータ側で逐次記録を取っ
ていなければならず、継続して監視するには多大な時間
と労力が必要で、現実的ではなかった。
【0005】そのため、純水供給系あるいは排水系が正
常な状態にあるのか、あるいはメンテナンスが必要な状
態なのかをオペレータが把握することは非常に困難であ
った。このため、さらに、純水使用量の日内変動や期間
(経時的)変動を装置内で比較検討することもできなか
った。
【0006】本発明では、分析装置内で使用される純水
の供給状況(供給量)および装置外へ排出される廃液の
排出状況(排出量)を簡単に把握することができ、純水
供給系あるいは廃液排出系が適切な状態にあるのかを判
断できる自動分析装置及びその管理システムを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の自動分析装置においては、被検試料と測定
項目に応じた試薬を混合して反応させ、その反応液を測
定する自動分析装置において、装置内の純水を必要とす
るユニットへの純水の供給状況及び前記ユニットからの
廃液の排出状況を計測する純水・廃液系検知機構を備え
ることを特徴とするものである。
【0008】また、本発明の自動分析装置の管理システ
ムにおいては、被検試料と測定項目に応じた試薬を混合
して反応させ、その反応液を測定する自動分析装置と、
前記自動分析装置の状態を管理する管理装置とからなる
自動分析装置の管理システムにおいて、前記自動分析装
置は、装置内の純水を必要とする各ユニットへの純水の
供給状況及び前記各ユニットからの廃液の排出状況を計
測する純水・廃液系検知機構と、前記純水・廃液系検知
機構による計測情報を外部に送信する分析装置側送信手
段とを備え、前記管理システムは、自動分析装置から送
信された情報を受信する管理システム側受信手段と、前
記管理システム側受信手段により受信された情報に基づ
き、該情報の送信元である自動分析装置の動作が異常か
否かを判定する判定手段とを備えることを特徴とするも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る
管理システムを適用した自動分析装置の外観を示す斜視
図である。この自動分析装置は、試薬が収納された複数
の試薬容器107を収納可能な試薬ラック101を複数
設置できる第1試薬庫102(第1試薬用)及び第2試
薬庫103(第2試薬用)と、円周上に複数の反応容器
104を配置した反応ディスク105と、被検試料が収
納されたサンプル容器117が複数配置可能なサンプル
ディスク106と、第1試薬庫102に置かれた試薬容
器107の試薬を第1試薬プローブ114により吸引し
て反応容器104に吐出する第1試薬アーム108と、
第2試薬庫103に置かれた試薬容器107の試薬を第
2試薬プローブ115により吸引して反応容器104に
吐出する第2試薬アーム109と、サンプルディスク1
06に置かれたサンプル容器117のサンプルをサンプ
ルプローブ116により吸引して反応容器104に吐出
するサンプルアーム110と、反応容器107に分注さ
れた液を撹拌子により撹拌する撹拌ユニット111と、
反応容器107の反応液の反応を促進させるように反応
容器107を一定温度に保持するための恒温用媒体(恒
温水等で約37℃)を内部に有する恒温槽119と、光
源からの光を反応容器107の液部に当てて透過光を測
定する測光部113と、測定後の反応容器107の液を
廃液として吸引する廃液ノズル、洗浄液(純水)供給ノ
ズル、洗浄ノズル及び乾燥ノズルを有する洗浄ユニット
112と、サンプル内の電解質の分析を行う電解質ユニ
ット118とから構成されている。
【0010】図2は、本発明に係る管理システムの要部
概略を示すブロック図である。水道蛇口等の原水供給口
201と、原水を送水する送水管202と、送水管20
2により送水された原水から、さびや残留物除去するフ
ィルタ、塩素を除去する逆浸透膜、脱イオン化するイオ
ン交換樹脂等を用いて純水を精製する純水製造装置20
3と、純水を送水する送水管204と、例えば図1に示
す自動分析装置である分析装置208と、分析装置20
8に備えられ、送水管204により送水された純水を溜
める純水タンク205と、分析装置208の各ユニット
にて純水を使用した後の廃液を溜める廃液タンク206
と、廃液を分析装置208の外へ排出するための廃液ラ
イン207と、純水の送水管204、純水タンク20
5、廃液タンク206、廃液ライン207に関係し、分
析装置208に供給される純水及び分析装置208から
排出される廃液に係るデータを検知してモニタするため
の純水・廃液検知機構209とから構成されている。
【0011】以上の構成の動作について説明する。尚、
ここでは、分析装置208として図1に示す加圧水供給
型の自動分析装置を適用した場合で説明する。オペレー
タは、分析装置208の各所液漏れや高濃度廃液タンク
が空になっているか、洗剤は十分か等を目視等で確認し
た後で原水供給口201を開栓して純水製造装置203
及び分析装置208の電源をONする。すると、純水製
造装置203により精製された純水が送水管204を加
圧ポンプ等により加圧されて送水され、必要に応じて送
水管204の分析装置208側の弁が開いて純水タンク
205に溜められる。
【0012】そして、分析装置208の指定のスタート
アップの動作が実行される。動作手順としては、具体的
に、測光部113における光量のチェック、反応容器1
04の洗浄、第1試薬プローブ114、第2試薬プロー
ブ115及びサンプルプローブ116、撹拌ユニット1
11の洗浄、反応容器104の水ブランクの測定、恒温
槽119内の恒温水の交換等がある。
【0013】光量のチェックは、反応容器104に純水
を注入して測光部113におけるすべての波長により測
定を行うことで、測光部の安定性をチェックするもので
ある。反応容器104の洗浄は、洗浄ユニット112に
より純水あるいは洗浄液(洗剤)を用いて反応容器10
4を洗浄し、洗浄後の廃液純水を排出して乾燥させる動
作を全ての反応容器104に対して行うものである。
【0014】第1試薬プローブ114、第2試薬プロー
ブ115及びサンプルプローブ116の洗浄は、それぞ
れの洗浄槽においてプローブの外壁及び内壁を純水ある
いは洗浄液(洗剤)で洗浄するとともに、プローブ内の
抜気を行うものである。
【0015】反応容器104の水ブランクの測定は、反
応容器104に純水を注入し、測光部113において吸
光度の測定を行うものである。恒温槽119内の恒温水
の交換は、恒温槽内に残っていた水を排水し、新たに恒
温水として純水を供給するものである。これらをスター
トアップモードの動作プログラムとして順次実行した
後、分析装置208は測定動作可能な状態となる。
【0016】測定モードにおける動作は、まず、反応デ
ィスク105が回転してある反応容器104がサンプル
分注位置に移動すると、サンプルディスク106が回転
して測定対象のサンプルが収容されたサンプル容器11
7をサンプル吸引位置に移動し、サンプルアーム110
が動作してサンプルプローブ116をサンプル容器11
7上に位置させて下降させる。
【0017】サンプルプローブ116先端付近の液面検
知センサによりサンプル容器117内のサンプル液面を
検知すると下降動作が一端停止し、吸引すべき量のサン
プルを吸引すべくさらに下降してサンプルを吸引する。
そしてサンプルプアーム116は、サンプルプローブ1
16を上昇させ回動して反応容器104上に位置させ、
下降してサンプルを反応容器104に吐出する。その
後、サンプルアーム116は、サンプルプローブ116
の内壁及び外壁を洗浄すべくサンプルプローブ洗浄槽1
20に移動させ、純水にて洗浄を行う。この洗浄は、測
定するサンプルが異なる毎に行われる。
【0018】反応容器104にサンプルが分注された
後、反応ディスク105が回転してその反応容器104
を第1試薬の分注位置に移動する。この移動の間に第1
試薬アーム108は、その反応容器104の測定項目に
応じた試薬が収容された第1試薬庫102に置かれた試
薬容器107から試薬を吸引すべく第1試薬プローブ1
14を移動させて、試薬を吸引しておく。この第1試薬
吸引時の第1試薬アーム108及び第1試薬プローブ1
14の動作制御は、上記したサンプル吸引時のサンプル
アーム110及びサンプルプローブ116の動作制御と
同様である。その後、反応容器104が第1試薬の分注
位置に停止した際に、第1試薬プローブ114は反応容
器104に試薬を吐出する。
【0019】そして、撹拌ユニット111の撹拌子によ
り反応容器104内のサンプルと試薬の混合液(反応
液)は撹拌される。第1試薬アーム108は、第1試薬
プローブ114の内壁及び外壁を洗浄すべく第1試薬プ
ローブ洗浄槽121に移動させて洗浄を行う。測光部1
13では、反応ディスク105が回転することにより反
応容器104が測光部113における光路を通過し、そ
の時に反応容器104内の反応液に対して測定が行われ
る。
【0020】その後、反応容器104が所定サイクルプ
ラス所定容器数分回転して第2試薬の分注位置に停止し
た際に、第2試薬プローブ115により吸引された第2
試薬が反応容器104内に吐出される。この第2試薬吸
引時の第2試薬アーム109及び第2試薬プローブ11
5の動作制御は、上記したサンプル吸引時のサンプルア
ーム110及びサンプルプローブ116の動作制御と同
様である。撹拌ユニット111の撹拌子により反応容器
104内のサンプルと試薬の混合液(反応液)は撹拌さ
れる。
【0021】第2試薬アーム109は、第2試薬プロー
ブ115の内壁及び外壁を洗浄すべく第2試薬プローブ
洗浄槽122に移動させて洗浄を行う。測光部113で
は、反応ディスク105が回転することにより反応容器
104が測光部113における光路を通過し、その時に
反応容器104内の反応液に対して測定が行われる。さ
らに、必要に応じて、電解質ユニットによりサンプル内
の電解質の測定も行われる。
【0022】このようにして測定を行い、反応容器10
4における全測定が完了すると、その反応容器104内
の反応液は、洗浄ユニット112における廃液ノズルに
より吸引され、廃液タンク206に排出され、廃液ライ
ン207を介して分析装置の外へ排出される。その後、
その反応容器104に洗浄液あるいは純水により洗浄さ
れた後、純水を注入して水ブランク測定が行われる。そ
して、反応容器の汚れによる光量低下がないことを確認
した後で、次の分析に再利用される。尚、サンプルや試
薬の分注時の送液用や希釈用にも純水(脱気された純
水)が使用される。
【0023】このようにして、サンプルの測定がすべて
終了した後は、指定されたシャットダウンの動作が実行
される。このシャットダウンモードにおける動作は、反
応容器104の洗浄ユニット112による洗浄ととも
に、サンプルプローブ洗浄槽120におけるサンプルプ
ローブ116の洗浄、第1試薬プローブ洗浄槽121に
おける第1試薬プローブ114の洗浄、第2試薬プロー
ブ洗浄槽122における第2試薬プローブ115の洗
浄、撹拌子洗浄槽における撹拌ユニット112の撹拌子
の洗浄が実行され、その後、分析装置の電源がOFFに
なる。そして、原水供給口201の蛇口を閉じて、純水
製造装置203の電源をOFFにする。尚、これらの動
作は一実施例であり、ユーザーの選択にて、動作の内容
は自由に変更可能である。
【0024】さらに、純水系として純水を送水する送水
管204あるいは純水タンク205に分析装置208側
に供給される純水の供給状況に関するデータ(例えば、
供給される純水の量に関係するデータ)を検知・モニタ
して集める機構及び廃液系として廃液タンク206ある
いは廃液ライン207に分析装置208の外に排出され
る廃液の排出状況に関するデータ(例えば、排出される
廃液の量に関係するデータ)を検知・モニタして集める
機構の両方を併せ持つ純水・廃液系検知機構209によ
り、純水供給状況データ及び廃液排出状況データを経時
的に収集して、純水供給量と廃液量のバランス又は差分
をモニタできるようになっている。以上のスタートアッ
プモード、測定モード及びシャットダウンモードにおい
て使用される純水は、純水タンク205から必要に応じ
て分析装置208の各ユニットに送水供給される。
【0025】このように、例えば、スタートアップモー
ドでは、恒温水の交換を動作項目として選択すると、短
時間に数倍の純水が用いられるなど、装置の動作モード
と選択された各モードでの動作項目によって純水の用途
が異なり、それに伴って、モード毎に純水の使用量(必
要量)も異なってくる。純水・廃水系検知機構209で
は、例えば、分析装置の電源ONから電源OFFまでの
動作シーケンスをスタートアップモード、測定モード、
シャットダウンモードの3つの動作モードとその動作項
目に分類して、これらの動作モード毎に純水供給量及び
廃液量(単位時間あたりの純水供給量及び廃液量)のバ
ランスを経時的に(単位時間毎に継続的に)モニタして
記憶(記録)することができる。
【0026】更に、純水・廃液系検知機構209につい
て、以下に図面を参照しながら詳細に説明する。図3
は、本発明の第1の実施の形態に係る管理システムの主
要部を示す構成図であり、具体的には、純水・廃液系検
知機構209の第1の実施の形態の管理システム主要部
の構成を示すものである。
【0027】この主要部は、純水製造装置で精製された
純水を送水し分析装置側と開閉弁323を介して接続さ
れる純水ライン301と、純水ライン301により送水
された純水を溜める純水タンク302と、純水タンク3
02に溜められた純水をサンプルプローブ洗浄槽へ送水
するサンプルプローブ洗浄槽ライン303と、純水タン
ク302に溜められた純水を試薬プローブ洗浄槽へ送水
する試薬プローブ洗浄槽ライン304と、純水タンク3
02に溜められた純水を撹拌子洗浄槽へ送水する撹拌子
洗浄槽ライン305と、純水タンク302に溜められた
純水をプローブ内壁洗浄のためにベローズポンプを介し
てサンプルポンプ及び試薬ポンプへ送水するプローブ内
壁洗浄ライン306と、純水タンク302に溜められた
純水を反応容器の洗浄のために洗浄ユニットに送水する
反応容器洗浄ライン307と、純水タンク302に溜め
られた純水を恒温槽に送水する恒温槽ライン308と、
サンプルプローブ洗浄槽からのサンプルプローブの内外
壁の洗浄後の廃液を送るサンプル系廃液ライン309
と、試薬プローブ洗浄槽からの試薬プローブの内外壁の
洗浄後の廃液を送る試薬系廃液ライン310と、撹拌子
洗浄槽および洗浄ユニットからの撹拌子及び反応容器の
洗浄後の廃液を送る撹拌子・反応系廃液ライン311
と、サンプル系廃液ライン309、試薬系廃液ライン3
10、及び撹拌子・反応系廃液ライン311を通して送
られてきた廃液をドレインパイプ312を介して集める
廃液タンク313と、廃液タンク313の廃液を分析装
置の外に排出する廃液ライン314と、純水タンク30
2内の低位の液面を検知(検知しない場合は、タンクは
空と判断される)するための純水タンク低位液面センサ
315と、純水タンク内302内の高位の液面(これを
超えた分はオーバーフローとなる)を検知するための純
水タンク高位液面センサ316と、純水タンク内の上限
の液面を検知するための純水タンク上限液面センサ31
7と、廃液タンク313内の上限の液面(これを超えた
分はオーバーフローとなる)を検知する廃液タンク上限
液面センサ318と、純水タンク302及び廃液タンク
313でオーバーフローとなった液を装置外へ排出する
オーバーフローライン319と、純水ライン301上に
設けられ、純水タンク302へ送られる純水の量を計測
する純水ライン流量センサ320と、廃液ライン314
上に設けられ、廃液タンク313から排出される廃液の
量を計測する廃液ライン流量センサ321と、純水タン
ク302から送水される純水に対して脱気を行う脱気ユ
ニット322とから構成される。
【0028】これらの主要部の構成の動作について説明
する。まず、分析装置側から純水製造装置に対して純水
ポンプを作動させる信号を送信すると、純水製造装置で
精製された純水は、純水ポンプにより加圧されて純水ラ
イン301にて送られる。そして、純水ライン301上
の分析装置側の開閉弁323が開いて純水が純水ライン
流量センサ320を通過して純水タンク302に送られ
る。純水ライン流量センサ320では、通過した純水の
流量を一定時間の間隔で経時的に計測する。純水タンク
302では、純水が満杯の状態(つまり、液面が純水タ
ンク高位液面センサ316の検知位置にある状態)を維
持するようにし、分析装置での純水の使用により純水タ
ンク302内の純水が減れば分析装置から純水製造装置
に対して純水ポンプを作動させる信号を送信するように
する。尚、上限液面センサ317、318において液面
を検知した場合、装置は異常状態として、システム動作
を停止する。
【0029】分析装置がスタートアップモードの動作を
開始すると、純水タンクから、反応容器の洗浄、試薬プ
ローブ及びサンプルプローブ洗浄、反応容器の水ブラン
クの測定、恒温槽内の恒温水の交換等の分析装置のスタ
ートアップモードの動作プログラムに従い、サンプルプ
ローブ洗浄槽ライン303、試薬プローブ洗浄槽ライン
304、プローブ内壁洗浄ライン306、反応容器洗浄
ライン307、恒温槽ライン308を介して純水が供給
される。
【0030】そして、スタートアップ動作に伴う廃液
(洗浄廃液、水ブランク測定後の廃液、恒温水交換後の
廃液等)は、廃液タンク313に集められ、廃液ライン
314に送られる。そして、廃液ライン314上に設け
られた廃液ライン流量センサ321において、通過した
廃液の流量を一定時間間隔で経時的に計測する。廃液ラ
イン流量センサ321を通過した廃液は、分析装置の外
へ排出される。スタートアップモード時における純水ラ
イン流量センサ320及び廃液ライン流量センサ321
での計測結果は、それぞれスタートアップモードにおけ
る選択動作項目における純水供給量の変化及び廃液量の
変化として分析装置における記憶手段にて、動作モード
に対比し経時的に記憶されるともに必要に応じて出力さ
れる。
【0031】分析装置が測定モードあるいはシャットダ
ウンモードの動作を実行しているときも、スタートアッ
プモード時と同様に、純水ライン流量センサ320及び
廃液ライン流量センサ321における計測が経時的に行
われ、それぞれ測定モードあるいはシャットダウンモー
ドにおける測定結果として分析装置における記憶手段に
て経時的に記憶されるともに必要に応じて出力される。
【0032】このように、純水供給ライン301及び廃
液ライン314に流量センサを設けることによって、ス
タートアップモード、測定モード、及びシャットダウン
モードの各モードにおける純水供給量(純水使用量)及
び廃液量を迅速に把握することができ、例えば、純水供
給量(a)と廃液量(b)の関係がくずれた場合、その
原因との関係としては、例えば次のようなことが考えら
れる。 (1) 廃液量が純水供給量に比べて特に少ない場合
(例えば、a>2×bといった場合)…考えられる主な
原因は、配管のリーク、不要なオーバーフロー排水。 (2) 純水供給量のみが低下傾向(例えば、bがほぼ
一定なのにaが減少している場合)…考えられる主な原
因は、純水製造装置の不良、入力弁の詰まり。 (3) 純水供給量、廃液量共に増加傾向(aとbが時
間と共に増加している場合)…洗浄系の汚れにより洗浄
を多く実施していることが主な原因として考えられる。 これらの危険性の存在(存在の可能性を含む)をオペレ
ータが早い段階で迅速に察知することができるので、大
きな事故を未然に防止することができ、サービス点検時
の点検ポイントとして役立てることができる。しかも、
純水供給ライン及び廃液ラインに流量センサとインター
フェース手段を設けるだけで実現できるので、分析装置
を大型化することもなく、大幅なコストアップにもつな
がることもない。
【0033】図4は、本発明の第2の実施の形態に係る
管理システムの主要部を示す構成図であり、具体的に
は、純水・廃液系検知機構209の第2の実施の形態の
管理システム主要部の構成を示すものである。
【0034】この主要部は、図3の301乃至319及
び322の構成と同様である純水ライン401と、純水
タンク402と、サンプルプローブ洗浄槽ライン403
と、試薬プローブ洗浄槽ライン404と、撹拌子洗浄槽
ライン405と、プローブ内壁洗浄ライン406と、反
応容器洗浄ライン407と、恒温槽ライン408と、サ
ンプル系廃液ライン409と、試薬系廃液ライン410
と、撹拌子・反応系廃液ライン411と、ドレインパイ
プ412と、廃液タンク413と、廃液ライン414
と、純水タンク低位液面センサ415と、純水タンク高
位液面センサ416と、純水タンク上限液面センサ41
7と、廃液タンク上限液面センサ418と、オーバーフ
ローライン419と、脱気ユニット423、及び純水タ
ンク402内の底部に設けられ、純水タンク402に純
水が溜められている状態での液の重さの変化を検知する
純水タンク重量センサ420と、廃液タンク413内の
底部に設けられ、廃液タンク413に廃液が溜められて
いる状態での液の重さの変化を検知する廃液タンク重量
センサ421と、廃液タンク413から廃液ラインへの
接続位置に設けられ、開閉により廃液の流れを調整する
廃液弁422とから構成される。
【0035】これらの主要部の構成の動作について説明
する。まず、分析装置側から純水製造装置に対して純水
ポンプを作動させる信号を送信すると、純水製造装置で
精製された純水は、純水ポンプにより加圧されて純水ラ
イン401にて送られる。そして、純水ライン401上
の分析装置側の開閉弁424が開いて純水タンク402
に送られる。純水タンク402では、純水が満杯の状態
(つまり、液面が純水タンク高位液面センサの検知位置
にある状態)にしておく。
【0036】そして、分析装置での純水の使用により純
水タンク402内の純水が減れば分析装置から純水製造
装置に対して純水ポンプを作動させる信号を送信するよ
うにして、純水タンク402が満杯の状態から目減りし
た分を使用された純水量として計測するようにする。つ
まり、純水タンク重量センサ420は、純水タンク40
2が満杯の状態での重量値を基準値として、純水が目減
りしたことによる重量の変化を検知してその変化量を純
水量に換算することによって、分析装置側で使用された
純水量を計測する。
【0037】分析装置がスタートアップモードの動作を
開始すると、純水タンクから、反応容器の洗浄、試薬プ
ローブ及びサンプルプローブ洗浄、反応容器の水ブラン
クの測定、恒温槽内の恒温水の交換等の分析装置のスタ
ートアップモードの動作プログラムに従い、サンプルプ
ローブ洗浄槽ライン403、試薬プローブ洗浄槽ライン
404、プローブ内壁洗浄ライン406、反応容器洗浄
ライン407、恒温槽ライン408を介して純水が供給
される。供給された純水分が純水タンク402に溜めら
れた純水の目減り分としてあらわれてくので、純水タン
ク重量センサ420は、その目減りによる重量経時変化
を検知して純水供給量に換算する。その計測結果は、ス
タートアップモードにおける純水供給量の変化として分
析装置における記憶手段にて経時的に記憶されるともに
必要に応じて出力される。
【0038】そして、スタートアップ動作に伴う廃液
(洗浄廃液、水ブランク測定後の廃液、恒温水交換後の
廃液等)は、廃液タンク413に集められる。このとき
廃液弁422を閉じておき廃液タンク413には廃液が
溜まっていくようにする。廃液タンク413に廃液が溜
まり始めると、廃液タンク重量センサ421は重量の増
加分を検知する。
【0039】廃液タンク弁を閉じることで、廃液タンク
重量センサ420で廃液の量を換算計測することができ
る。その計測結果は、スタートアップモードにおける廃
液量の変化として分析装置における記憶手段にて経時的
に記憶されるともに必要に応じて出力される。
【0040】次に、スタートアップモードの動作中、許
容量をオーバーした時は、廃液弁422が開いて、廃液
タンク413内の廃液が廃液ライン314に送られ、分
析装置の外へ排出される。もちろん、廃液タンク413
の容量に余裕がある場合は、スタートアップモードの動
作プログラムが完了するまで廃液弁422を開かずに以
降も継続して廃液タンク413内に廃液を溜めるように
しても良い。
【0041】分析装置が測定モードあるいはシャットダ
ウンモードの動作プログラムを実行しているときも、ス
タートアップモード時と同様に、純水タンク重量センサ
420及び廃液タンク重量センサ421における計測が
経時的に行われ、それぞれ測定モードあるいはシャット
ダウンモードにおける純水供給量の変化及び廃液量の変
化として分析装置における記憶手段にて経時的に記憶さ
れるともに必要に応じて出力される。
【0042】このように、純水タンク402及び廃液タ
ンク413に重量センサを設けることによって、スター
トアップモード、測定モード、及びシャットダウンモー
ドの各モードにおける純水供給量(純水使用量)及び廃
液量を的確に把握することができ、例えば、純水供給量
と廃液量の関係がくずれた場合は、上記第1の実施の形
態と同様に、配管のリーク、不要なオーバーフロー排
水、純水製造装置の不良、入力弁の詰まり等の危険性の
存在(存在の可能性を含む)をオペレータが早い段階で
迅速に察知することができるので、大きな事故を未然に
防止することができる。しかも、純水タンク及び廃液タ
ンク内に重量センサを設けるようにしたので、分析装置
のスペースをなんら変える必要はなく、しかも重量セン
サを設けるだけなので大幅なコストアップにもつながる
こともない。
【0043】図5は、本発明の第3の実施の形態に係る
管理システムの主要部を示す構成図であり、具体的に
は、純水・廃液系検知機構209の第3の実施の形態の
管理システム主要部の構成を示すものである。
【0044】この主要部は、図3の301乃至319及
び322の構成と同様である純水ライン501と、純水
タンク502と、サンプルプローブ洗浄槽ライン503
と、試薬プローブ洗浄槽ライン504と、撹拌子洗浄槽
ライン505と、プローブ内壁洗浄ライン506と、反
応容器洗浄ライン507と、恒温槽ライン508と、サ
ンプル系廃液ライン509と、試薬系廃液ライン510
と、撹拌子・反応系廃液ライン511と、ドレインパイ
プ512と、廃液タンク513と、廃液ライン514
と、純水タンク低位液面センサ515と、純水タンク高
位液面センサ516と、純水タンク上限液面センサ51
7と、廃液タンク上限液面センサ518と、オーバーフ
ローライン519と、脱気ユニット523、及び純水ラ
イン501上の分析装置側に設けられた開閉弁における
流路内の水圧あるいは弁の開閉状況を検知する水圧・弁
センサ520と、廃液ライン514に設けられ、廃液圧
が一定圧を超えると弁が開く水圧弁センサ521とから
構成される。
【0045】これらの主要部の構成の動作について説明
する。まず、分析装置側から純水製造装置に対して純水
ポンプを作動させる信号を送信すると、純水製造装置で
精製された純水は、純水ポンプにより加圧されて純水ラ
イン501にて送られる。そして、純水ライン501上
の分析装置側の開閉弁が開いて純水タンク502に送ら
れる。水圧・弁センサ520では、開閉弁における流路
内の水圧あるいは開閉弁の開いている時間を計測する。
水圧の場合、圧が低くなっている時間は弁が開いて弁を
介して純水が流れている状態とし、圧が低くなっている
状態の圧力と時間がどれくらいかを経時計測する。
【0046】そして、流路口径、純水ポンプによる圧力
及び計測された時間により、純水供給量を計算する。一
方、弁の開閉状況を検知する場合でも、弁が開いてくる
時間がどれくらいかを計測して、流路口径、純水ポンプ
による圧力及び計測された時間により、純水供給量を計
算することができる。水圧・弁センサ520は水圧ある
いは弁の開閉状況の計測を経時的に実行し、その計測結
果(計算された純水供給量)は、スタートアップモード
における純水供給量の変化として分析装置における記憶
手段にて経時的に記憶されるともに必要に応じて出力さ
れる。
【0047】開閉弁を通過した純水は、純水タンク50
2へと送られる。純水タンク502では、純水を満杯の
状態(つまり、液面が純水タンク高位液面センサの検知
位置にある状態)にしておき、分析装置での純水の使用
により純水タンク502内の純水が減れば分析装置から
純水製造装置に対して純水ポンプを作動させる信号を送
信して、純水タンク502が満杯の状態から目減りした
分を補充するようにする。尚、水圧・弁センサ520に
よる計測のトリガーを純水ポンプを作動させる信号に連
動させるようにしてもよい。
【0048】分析装置がスタートアップモードの動作を
開始すると、純水タンクから、反応容器の洗浄、試薬プ
ローブ及びサンプルプローブ洗浄、反応容器の水ブラン
クの測定、恒温槽内の恒温水の交換等の分析装置のスタ
ートアップモードの動作プログラムに従い、サンプルプ
ローブ洗浄槽ライン503、試薬プローブ洗浄槽ライン
504、プローブ内壁洗浄ライン506、反応容器洗浄
ライン507、恒温槽ライン508を介して純水が供給
される。
【0049】そして、スタートアップ動作に伴う廃液
(洗浄廃液、水ブランク測定後の廃液、恒温水交換後の
廃液等)は、ドレインパイプ512を介して廃液タンク
513へ送られる。廃液が廃液タンク513に流入し始
めると、廃水圧・弁センサ521が圧力を検知し始め
る。この時、廃液弁は閉じている。廃水圧・弁センサ5
21は、圧力変化が一定レベルを超えると弁を開けて排
水する。この弁の開閉時間より廃水量を算出し、廃液量
の変化として分析装置における記憶手段にて経時的に記
憶されるともに必要に応じて出力される。
【0050】分析装置が測定モードあるいはシャットダ
ウンモードの動作プログラムを実行しているときも、ス
タートアップモード時と同様に、水圧・弁センサ520
及び廃水圧・弁センサ521における計測が経時的に行
われ、それぞれ測定モードあるいはシャットダウンモー
ドにおける純水供給量の変化及び廃液量の変化として分
析装置における記憶手段にて経時的に記憶されるともに
必要に応じて出力される。
【0051】このように、純水タンク502の上流側流
路上の開閉弁に水圧・弁センサ520及び廃水圧・弁セ
ンサ521を設けることによって、スタートアップモー
ド、測定モード、及びシャットダウンモードの各モード
における純水供給量(純水使用量)及び廃液量を把握す
ることができ、例えば、純水供給量と廃液量の関係がく
ずれた場合は、上記第1の実施の形態と同様に、配管の
リーク、不要なオーバーフロー排水、純水製造装置の不
良、入力弁の詰まり等の危険性の存在(存在の可能性を
含む)をオペレータが早い段階で迅速に察知することが
できるので、大きな事故を未然に防止することができ
る。
【0052】また、廃液タンク出力の開閉弁部分にセン
サを設けるようにしたので、従来から分析装置に備えら
れている構成とほとんど変わらないスペースにて実現で
きるので、スペース効率性が高い。
【0053】尚、上記の実施の形態において述べた、純
水ライン流量センサ、廃液ライン流量センサ、純水タン
ク重量センサ、廃液タンク重量センサ、水圧・弁センサ
を幾つか組み合わせて複合的に純水供給量及び廃液量の
経時的計測を行えば、より計測値の精度を向上させるこ
とができる。
【0054】また、上記の各実施の形態においては、純
水ライン流量センサは、純水タンクより上流側の純水ラ
インの途中に設けるようにしているが、それぞれ、純水
タンクより下流側の純水を供給するライン途中に設ける
ようにしてもよい。同様に、上記実施の形態において
は、廃液ライン流量センサは廃液タンクより下流側の廃
液ラインの途中に設けるようにしているが、それぞれ、
廃液タンクより上流側(例えば、ドレインパイプと廃液
タンクの間)の廃液ラインの途中に設けるようにしても
よい。
【0055】さらに、純水を必要とする分析装置の各ユ
ニットへの純水供給ラインそれぞれに流量センサ、弁セ
ンサを設けて、それぞれの純水ラインのセンサ検知結果
に基づいて純水供給量を算出するようにしてもよい。同
様に、分析装置の各ユニットからの廃液ラインそれぞれ
に流量センサを設けて、それぞれの廃液ラインのセンサ
検知結果に基づいて廃液量を算出するようにしてもよ
い。
【0056】次に、上記のような純水・廃液系検知機構
において計測された純水供給量及び廃液量の計測情報の
管理システムにおける流れ及び情報の処理方法の実施の
形態の一例について、以下に図面を参照しながら詳細に
説明する。
【0057】図6は、本発明に係る管理システムの全体
概略を示すブロック図である。この管理システムは、分
析装置側パソコン(ブラウザ側コンピュータ)601
と、サーバ側コンピュータ602と、顧客側(検査施設
側)端末604と、メーカー側端末605とからなる。
分析装置側パソコン(PC)601とサーバ側コンピュ
ータ602とは通信回路を介して接続され、互いに情報
の送受信が可能になっている。また、サーバ側コンピュ
ータ602と顧客側端末604あるいはメーカー側端末
605とは無線回路あるいは無線通信にて情報の送受信
が可能になっている。尚、通信回路としては、電話、イ
ンターネット等の公衆回路や専用LAN等の専用回線が
適用できる。
【0058】また、顧客側端末604としては、601
とは異なる場所にある顧客側コンピュータ、検査施設に
設置されている電話機、あるいは、顧客側担当者(検査
技師)の携帯電話、PHS等の移動体電話が適用でき
る。また、メーカー側端末605としては、メーカー側
の管理用パソコン、あるいは、メーカーの装置担当者の
携帯電話、PHS等の移動体通信機が適用できる。そし
て、サーバ側コンピュータ602は、顧客である病院あ
るいはその他の検査施設に設置されている場合やメーカ
ーの装置メンテナンスを担当するサービス部門に設置さ
れる場合が考えられる。
【0059】さらに、サーバ側コンピュータ602は、
複数の分析装置側パソコンと通信接続可能であり、例え
ば、一つ病院や検査機関内に設置され、病院あるいは検
査機関内の複数の分析装置と通信接続されている場合
や、メーカーのメンテナンス管理部門に設置され、その
メーカーの分析装置を設置している複数の病院や検査機
関との間が通信接続されている場合が考えられる。この
場合、各分析装置側から送信される情報には、それぞれ
分析装置固有の装置コードを付加して、どの分析装置か
らの情報かサーバ側で分かるようにし、分析装置毎に測
定結果を分類して記録するようにする。
【0060】この管理システムの動作について説明す
る。オペレータが分析装置に純水供給量及び廃液量の計
測を指示すると、分析装置の動作に伴い純水・廃液系検
知機構209にて計測を実行し、その計測結果は、随時
分析装置側パソコン601におけるメモリ等の記憶手段
にて経時的に記憶されるとともに分析装置側パソコン6
01のモニタ上に経時的に表示される。そして、分析装
置における計測結果はサーバ側コンピュータ602に送
信されて、プログラムにしたがって処理される。処理さ
れた結果は、サーバ側コンピュータ602のモニタ上に
表示される。また、サーバ側コンピュータ602では、
サーバ処理データ603に基づき、分析装置に異常がな
いかを継続的にモニタし、異常であると判定された場合
は、その旨の警告通知を顧客側端末604あるいはメー
カー側端末605に送信する。
【0061】通知(必要があれば測定データも含めて)
を受信した顧客あるいはメーカーでは、その異常に対す
る対策やメンテナンス方法等の情報あるいは、顧客から
メーカーへの問い合わせをサーバあるいは分析装置側パ
ソコンに送信することができる。例えば、通知をメーカ
ーのサービス部門の担当者の携帯電話にて受信した場
合、担当者はサーバ側コンピュータ602で蓄えられて
いる計測データを分析して、分析装置の異常個所の候補
あるいは点検方法のアドバイス情報を異常が検知された
分析装置側コンピュータ601に送信しモニタ上に表示
するようにする。
【0062】図7及び図8は、本発明に係る管理システ
ムにおける分析装置側モニタ上の表示の一例を示す図、
図9及び図10は、本発明に係る管理システムにおける
サーバ側モニタ上の表示の一例を示す図、図11は、本
発明に係る管理システムにおけるモニタ上の警告通知表
示の一例を示す図である。
【0063】まず、分析装置側パソコンのモニタにおい
て、図7に示す設定画面(流量チェック設定画面70
1)上で、オペレータが純水系と廃液系の流量チェック
のセンサを選択する。ここでは、純水ライン流量セン
サ、廃液ライン流量センサ、純水タンク重量センサ、廃
液タンク重量センサ、水圧・弁センサを幾つか組み合わ
せて複合的に純水供給量及び廃液量の経時的計測を行う
場合を考える。流量チェックのセンサの選択は、分析装
置の動作モード毎に行う。
【0064】そのためセンサ選択のための設定シート
は、スタートアップモードシート704、測定モードシ
ート705、シャットダウンモードシート706が備え
られている。スタートアップモードのセンサの選択を行
う場合、スタートアップモードシート704を開くとセ
ンサ候補のリスト(純水系センサとして流量センサ71
0、水圧・弁センサ711、タンク重量センサ712、
廃液系センサとして流量センサ713、水圧・弁センサ
714、タンク重量センサ715)があり、オペレータ
は、機能させたいセンサを選択チェックする。もちろ
ん、同時に複数のチェック機構を機能させたい場合は複
数のセンサを選択することができる。
【0065】純水系センサとして流量センサ710、廃
液系センサとして流量センサ713、タンク重量センサ
715に選択チェックして実行ボタン707を押すと各
センサは機能の実行が開始される。途中で機能を解除し
たい場合、あるいはセンサの再設定を行いたい場合は非
実行ボタン708を押すと、現在機能中のセンサが機能
停止状態になる。
【0066】また、自動設定ボタン709を押すと、分
析装置の次回以降運転時には設定されたセンサが該当す
る動作モードにおいて自動的に機能実行されるようにな
る。さらに、分析装置側だけのセンサの計測で十分と判
断した場合やサーバ側コンピュータが何らかの原因で故
障している場合、ウイルスなどによる不具合のある場合
など、分析装置側パソコンとサーバ側コンピュータとの
通信の切断が必要な時は、サーバ通信停止ボタン716
を押すと分析装置側からサーバへの情報の送信が即座に
停止できる。
【0067】このように設定されたセンサが実行される
と経時的に計測結果が分析装置側パソコンあるいはサー
バ側コンピュータに記憶されていく。チェック結果ボタ
ン702を押すと、図8に示す画面がモニタ上に表示さ
れる。流量センサシート804を選択すると、図7の設
定画面上で設定された純水系及び廃液系に関する流量セ
ンサによる計測結果が経時的に表示されていく(例え
ば、流量センサ検知結果グラフ808のような折れ線グ
ラフが経時的に表示されていく)。
【0068】そして、現在日時(時計)807を同一画
面上に表示させることにより、経時的に表示されていく
計測結果と現在日時を見比べることができ、きちんと設
定された時間毎にセンサによる計測結果表示されている
か(センサが正常に機能しているか、表示が正常に機能
しているか)や計測結果が異常であったために装置が停
止した場合に停止してからどれくらい経っているかが迅
速に把握することができる。また、流量センサによる計
測結果に基づく警告情報(警告名は例えば、警告の緊急
度が高い順に重大警告、警告、注意)の履歴809が表
示される。また、このセンサ情報は、装置のシステムエ
ラー情報ともリンクがとられ、時間軸で純水・洗浄系エ
ラーとの関連性を容易に把握できるようになっている。
【0069】もちろん、対応済か現在対応中か、対応済
なら対応した日時とそのサービス担当者名等も一緒に表
示される。このことにより、どこまでの警告に対して対
応が済んでいるかを把握することができる。これらのこ
とは、水圧・弁センサシート805、タンク重量センサ
シート806についても同様である。さらに、警告履歴
ボタン803を押すと、流量センサ、水圧・弁センサ、
タンク重量センサの各センサによる計測結果に基づく警
告の履歴が合わせて表示される。
【0070】一方、サーバ側コンピュータの重要な役割
は、サーバ側コンピュータに通信接続された各分析装置
からの経時的な測定結果に基づいて、異常があるかを随
時モニタすることにある。したがって、各分析装置に対
してどのような警告があったかの履歴をサーバ側コンピ
ュータで記録管理しておく必要がある。例えば、サーバ
側コンピュータのモニタにおいて、図9に示すような流
量チェックによる警告履歴を示す画面が表示可能であ
る。サーバ側コンピュータに通信接続されている全ての
分析装置に関する警告情報の時系列的リストは、警告リ
スト905のように表示される。警告リスト905の項
目は、装置名、警告レベル、発生日時、対応状況及び対
応者名である。
【0071】警告レベルは、重大警告、警告、注意と重
要度により3段階に分かれている。対応状況について
は、対応済であれば、対応日時、発見された装置の異常
の状況及び異常に対する対応方法が表示され、現在対応
中であればその旨表示される。サーバ側コンピュータに
通信接続されている分析装置毎の警告情報の時系列的リ
ストも警告リスト906、907のように同じ画面上に
表示可能である。
【0072】図10に示す画面では、サーバ側コンピュ
ータに通信接続されている分析装置から経時的に送られ
てくる測定結果を総合的に表示することができる。具体
的には、流量チェックを実行しているセンサ毎に、流量
センサシート1001、水圧・弁センサシート100
2、タンク重量センサシート1003と表示シートが分
かれており、それぞれのシートには、シートに該当する
センサが機能実行しているサーバ側コンピュータに通信
接続された分析装置からの計測結果が随時表示されてい
る。流量センサシート1001を選択すると、そこに
は、測定結果情報と現在の日時が見比べられるように現
在日時(時計)1005が表示されている。そして、サ
ーバ側コンピュータに通信接続された分析装置から経時
的に送られてくる測定結果は、例えば、流量センサ検知
結果グラフ1106のように装置の稼働時間に沿って表
示される。
【0073】分析装置の動作が正常であれば、装置に供
給される(装置内で使用される)純水量と装置外へ排出
される廃液量は、装置動作により或る一定レベル(即
ち、純水量の推移と廃液量の推移はほぼ同じ推移をたど
る)となるので、例えば、供給される純水量が時間とと
もに上昇していけば、それにともなって廃液量も上昇し
ていくはずであり、純水量が時間とともに上昇している
にもかかわらず、廃液量が上昇しない場合は装置内で水
漏れ等何か異常が起こっている可能性が高いと判断でき
る。サーバ側コンピュータに集められた各分析装置の測
定結果情報に基づき、この考え方に基づいて、装置に異
常が発生しているかどうかの判定を行う。
【0074】もちろん、この判定は、サーバ側コンピュ
ータで行うのではなく、各分析装置側パソコン内のプロ
グラムに従って、各分析装置毎に行うようにして、異常
が検知された場合にその異常検知情報をサーバ側コンピ
ュータに送信するようにしてもよい。
【0075】サーバ側コンピュータで行う評価の具体的
な方法としては、各分析装置から(純水使用量等の状況
が似ている分析装置を一グループとしてまとめ、そのグ
ループ毎に)送られてくる測定結果の平均を求め、それ
も表示するようにすると同時に、その平均値からズレの
程度(ずれ幅の閾値はあらかじめ決められた値)によっ
て注意、警告、重大警告の3段階レベルの警告を発する
ようにする。
【0076】全ての分析装置の平均と各装置の測定値と
を相対比較することにより、各装置の測定値のみの絶対
評価するよりも、より正確な測定結果の評価を行うこと
ができる。1006のようなグラフに示す測定結果にお
いては、A装置の検知結果が純水平均、廃水平均よりも
大きめ(例えば、5分の間に1L以上)にずれてきてお
り、そのずれが注意レベルの範囲に入った場合、警告情
報1007として「A装置は注意レベル」の表示をサー
バ上に表示させる。もちろん、その表示は警告の発生日
時と一緒に表示させてもよい。
【0077】サーバ側コンピュータでは、警告と判断し
た場合は、図6に示すような、サーバ側コンピュータと
通信回線で接続されている、あるいは無線にて送信可能
な端末に対して、警告の出た旨の通知を送信することが
できる。例えば、サーバ側コンピュータにおいて、A装
置に重大警告に相当するエラーを検知した場合、サーバ
側コンピュータからは、A装置の担当検査技師のPHS
あるいは携帯電話、メーカー側サービス部門における管
理用パソコン、サービス担当者のPHSあるいは携帯電
話、A装置側パソコンへ「純水・廃液系重大警告」の通
知のメールが送信される。その警告通知の内容の具体例
を図11に示す。この警告通知1101には、警告の発
生日時を示す警告日時1103と、警告に対して点検す
べき箇所を示す点検候補リスト1104と、通知される
警告毎に付けられる警告コード1105とが表示され
る。
【0078】点検候補リスト1104では、警告レベル
に合わせて、装置側で異常の可能性の高いと思われる具
体的箇所、その箇所において考えられる故障状況、対応
の緊急度が表示され、緊急度の高い箇所から順にリスト
アップされ、分析装置の担当検査技師あるいはメーカー
側サービス担当者への点検の促しを図るとともに、通知
された警告に対して今真っ先にどこを点検すれば装置へ
のダメージや測定への影響を最小限に食い止めることが
できるかを分析装置の担当検査技師あるいはメーカー側
サービス担当者がすぐに把握することができ、警告に対
する迅速な対応を可能にする。
【0079】また、警告コード1105は、警告レベル
に合わせて、例えば、重大警告ならばA、警告ならば
B、注意ならばCというように一目で警告のレベルがわ
かるような識別符号と、予め付けられている装置固有の
識別番号(製造番号等)との組み合せからなっており、
識別番号1234の装置において重大警告が検知された
場合に通知される警告通知に対しては、A1234なる
警告コードが付けられて、その警告コードにより他の警
告情報と識別可能な警告情報としてサーバ側コンピュー
タに記録されていく。
【0080】更に、現在日時(時計)1102を上記の
警告通知と同じ画面上に表示させておくことにより、通
知された警告が今からどれ位前に発生したのかが把握す
ることができるとともに、例えば、「何時までに点検を
してもらいたい」とかオペレータのスケジュールに合わ
せた点検スケジュールを瞬時に考えて組むことが可能と
なり、迅速にメーカーのサービス部門への指示を実行す
ることができるので、警告対応(点検)にスムースに移
行でき、迅速な対応につなげることができる。
【0081】尚、上記の警告通知のメールは、全ての警
告に対して逐一送信してもよいし、ある警告レベル以上
のみを通知する(通知すべき警告レベルを限定・制限す
る)ようにしてもよいし、警告レベルに応じて送信先を
選択して振り分ける(例えば、重大警告は全てに連絡、
警告は分析装置側パソコン、メーカー側パソコン及びサ
ービス部門担当者携帯電話に連絡、注意は、分析装置側
パソコン及びメーカー側パソコンのみに連絡)ようにし
てもよい。
【0082】また、メッセージとして、警告レベル或い
は稼動年数(時計機能が備えられているので、消耗品の
耐用年数に合わせてその都度該当する消耗品の交換を促
すメッセージを表示させることも可能)に合わせて、顧
客側端末あるいは分析装置側モニタ上に「純水製造装置
のメンテナンスをお願いします」、「カートリッジフィ
ルタの交換をお願いします」等のメッセージを表示させ
てもよい。
【0083】尚、上記の例では、各分析装置からの測定
結果の評価をサーバ側コンピュータにより実行した際
に、モニタ上にはセンサの種類で分類して表示させるよ
うにしていたが、例えば、夏は純水の使用量が多いこと
を考慮して季節毎に分類して評価したり、稼動年数が経
過していくにつれて純水・廃液系統において詰まりや水
漏れの危険度が高まることを考慮して、分析装置の稼動
年数毎に分類して評価したり、分析装置の設置地域(地
域によって水の使用量が変わってきたり、地域毎の水の
成分の違いによる消耗部品の耐用年数の違いや系統の詰
まりが起こる危険度の程度の違いがある)によって分類
して評価したり、顧客側の担当検査技師毎に分類して評
価(例えば、担当者毎にコードを作成し、分析装置稼動
前に担当者別のコードの入ったカードを分析装置に挿入
して稼動させることにより、流量センサによる測定結果
に担当者コードが付随されタ状態でサーバ側コンピュー
タに送信されてコード毎に記憶される。カードの他に、
指紋認証、網膜認証による担当者識別でもよい)するよ
うにしてもよい。
【0084】以上のように、各分析装置における流量セ
ンサの検知結果をリアルタイムでサーバ側コンピュータ
に送信して統計処理し評価を行うことにより、サーバ側
コンピュータにてリアルタイムに近いタイミングでの異
常検知を実現することができる。そして、異常を検知し
た時点で、分析装置側パソコンや担当検査技師のPHS
あるいは携帯電話、メーカー側サービス部門における管
理用パソコン、サービス担当者のPHSあるいは携帯電
話へ警告の通知のメールが送信されるので、警告への迅
速な対応を可能にする。
【0085】さらに、警告の通知には、警告レベルを表
記するとともに、点検候補リストも添付するようにした
ので、それに従って、すばやく点検作業が実行でき、対
応を早くすることで、測定に対する影響を抑えることが
できる。また、分析装置側センサの測定結果に対する評
価も、サーバ側コンピュータに集められた複数の分析装
置のセンサによる測定結果との比較に基づき行われるよ
うにしたので、より正確なエラー評価を実現することが
できる。
【0086】また、サーバ側コンピュータにて計測デー
タを集中管理することで、統一したフォーマットによる
データ整理が可能となり、測定結果履歴、警告通知履歴
及び警告時の点検結果(点検により実際に起こっている
ことが判明した異常個所及び異常の状況)の履歴をサー
バ側で記録しておき、その履歴データを測定結果の評価
基準にフィードバックすることもでき、より精度の高い
評価を行うことができる。
【0087】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、分析装
置内に供給される純水および装置外へ排出される廃液量
を把握することにより、特に、分析装置における給排水
系統における異常を迅速かつ適切に検知することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る管理システムを適用した自動分
析装置の外観を示す斜視図。
【図2】本発明に係る管理システムの要部概略を示すブ
ロック図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る管理システム
の主要部を示す構成図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る管理システム
の主要部を示す構成図。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る管理システム
の主要部を示す構成図。
【図6】本発明に係る管理システムの全体概略を示すブ
ロック図。
【図7】本発明に係る管理システムにおける分析装置側
モニタ上の表示の一例を示す図。
【図8】本発明に係る管理システムにおける分析装置側
モニタ上の表示の一例を示す図。
【図9】本発明に係る管理システムにおけるサーバ側モ
ニタ上の表示の一例を示す図。
【図10】本発明に係る管理システムにおけるサーバ側
モニタ上の表示の一例を示す図。
【図11】本発明に係る管理システムにおけるモニタ上
の警告通知表示の一例を示す図。
【符号の説明】
101…試薬ラック、102…第1試薬庫、103…第
2試薬庫、104…反応容器、105…反応ディスク、
106…サンプルディスク、107…試薬容器、108
…第1試薬アーム、109…第2試薬アーム、110…
サンプルアーム、111…撹拌ユニット、112…洗浄
ユニット、113…測光部、114…第1試薬プロー
ブ、115…第2試薬プローブ、116…サンプルプロ
ーブ、117…サンプル容器、118…電解質ユニッ
ト、119…恒温槽、120…サンプルプローブ洗浄
槽、121…第1試薬プローブ洗浄槽、122…第2試
薬プローブ洗浄槽、201…原水供給口、202、20
4…送水管、203…純水製造装置、205…純水タン
ク、206…廃液タンク、207…廃液ライン、208
…分析装置、209…純水・廃液系検知機構、301、
401、501…純水ライン、302、402、502
…純水タンク、303、403、503…サンプルプロ
ーブ洗浄槽ライン、304、404、504…試薬プロ
ーブ洗浄槽ライン、305、405、505…撹拌子洗
浄槽ライン、306、406、506…プローブ内壁洗
浄ライン、307、407、507…反応容器洗浄ライ
ン、308、408、508…恒温槽ライン、309、
409、509…サンプル系廃液ライン、310、41
0、510…試薬系廃液ライン、311、411、51
1…撹拌子・反応系廃液ライン、312、412、51
2…ドレインパイプ、313、413、513…廃液タ
ンク、314、414、514…廃液ライン、315、
415、515…純水タンク低位液面センサ、316、
416、516…純水タンク高位液面センサ、317、
417、517…純水タンク上限液面センサ、318、
418、518…廃液タンク上限液面センサ、319、
419、519…オーバーフローライン、320…純水
ライン流量センサ、321…廃液ライン流量センサ、3
22、423、522…脱気ユニット、323、424
…開閉弁、420…純水タンク重量センサ、421…廃
液タンク重量センサ、422…廃液弁、520、521
…水圧・弁センサ、601…分析装置側パソコン、60
2…サーバ側コンピュータ、603…サーバ処理デー
タ、604…顧客側端末、605…メーカー側端末、7
01、801…流量チェックボタン、702、802…
チェック結果ボタン、703、803…警告履歴ボタ
ン、704…スタートアップモードシート、705…測
定モードシート、706…シャットダウンモードシー
ト、707…実行ボタン、708…非実行ボタン、70
9…自動設定ボタン、710…純水系流量センサチェッ
ク欄、711…純水系弁センサチェック欄、712…純
水系タンク圧力センサチェック欄、713…廃液系流量
センサチェック欄、714…廃液系弁センサチェック
欄、715…廃液系タンク重量センサチェック欄、71
6…サーバ通信停止ボタン、804、901、1001
…流量センサシート、805、902、1002…水圧
・弁センサシート、806、903、1003…タンク
重量センサシート、807、1005、1102…現在
日時、808、1006…流量センサ検知結果グラフ、
809…流量センサ警告情報履歴、904、1004…
警告履歴シート、905、906、907、1007…
警告リスト、1101…警告エラーメッセージ、110
3…警告日時、1104…点検候補リスト、1105…
警告コード

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検試料と測定項目に応じた試薬を混合し
    て反応させ、その反応液を測定する自動分析装置におい
    て、装置内の純水を必要とするユニットへの純水の供給
    状況及び前記ユニットからの廃液の排出状況を計測する
    純水・廃液系検知機構を備えることを特徴とする自動分
    析装置。
  2. 【請求項2】被検試料が収納されたサンプル容器を複数
    配置可能なサンプルディスクと、試薬が収納された試薬
    容器を複数配置可能な試薬庫と、複数の反応容器を配置
    可能な反応ディスクと、前記サンプル容器に収納された
    被検試料を前記反応容器に分注するサンプル分注手段
    と、前記試薬容器に収納された試薬を前記反応容器に分
    注する試薬分注手段と、前記サンプル分注手段を洗浄す
    るサンプル系洗浄手段と、前記試薬分注手段を洗浄する
    試薬系洗浄手段と、前記反応容器を洗浄する反応容器洗
    浄手段と、前記反応容器を恒温水により保温する恒温槽
    と、純水を、前記サンプル分注手段、前記試薬分注手
    段、前記サンプル系洗浄手段、前記試薬系洗浄手段、前
    記反応容器洗浄手段及び前記恒温槽なる各ユニットに供
    給する純水ラインと、前記各ユニットからの廃液を排送
    する廃液ラインと、前記純水ラインによる純水の供給状
    況及び前記廃液ラインによる廃液の排出状況を計測する
    純水・廃液系検知機構とを備えることを特徴とする自動
    分析装置。
  3. 【請求項3】前記純水・廃液系検知機構は、純水の供給
    状況については、少なくとも前記純水ライン上に設けら
    れ、供給される純水の量を計測する流量センサ、前記純
    水ライン上に設けられた開閉弁の開閉状況を検知するセ
    ンサ、前記開閉弁を通過する水圧の変化を検出するセン
    サ、前記純水ラインの前記各ユニットの上流側に設けら
    れた純水を溜める純水貯留手段内に備えられ、純水の重
    さを計測する重量センサのいずれかのセンサにより計測
    するものであり、廃液の排出状況については、少なくと
    も前記廃液ライン上に設けられ、排出される廃液の量を
    計測する流量センサ、あるいは前記廃液ラインの前記各
    ユニットの下流側に設けられた廃液を溜める廃液貯留手
    段内に備えられ、廃液の重さを計測する重量センサのい
    ずれかにより計測するものであることを特徴とする請求
    項2記載の自動分析装置。
  4. 【請求項4】前記純水・廃液系検知機構の計測動作を制
    御する計測制御手段と、前記純水・廃液系検知機構によ
    る測定の結果を記憶する記憶手段と、前記測定結果を表
    示する表示手段とを備え、前記計測制御手段は、スター
    トアップモード、測定モード及びシャットダウンモード
    のそれぞれの装置動作分類毎に経時的に計測を実行すべ
    く前記純水・廃液系検知機構の計測動作を制御するとと
    もに、前記記憶手段は、前記計測の結果を前記分類毎に
    経時的に記憶し、前記表示手段は、前記計測の結果を経
    時的に表示することを特徴とする請求項2または3記載
    の自動分析装置。
  5. 【請求項5】前記純水・廃液系検知機構による測定の結
    果に基づいて、装置内に異常があるかを判定する判定手
    段を備え、前記判定手段により、装置内に異常があると
    判定された場合、随時前記表示手段に警告情報を表示す
    ることを特徴とする請求項4記載の自動分析装置。
  6. 【請求項6】前記表示手段は、異常の可能性の高いと思
    われる具体的箇所、あるいは考えられる故障状況を含む
    点検に関する情報を前記警告情報に付加して表示するこ
    とを特徴とする請求項5記載の自動分析装置。
  7. 【請求項7】前記表示手段は、警告発生日時及び現在の
    日時を表示することを特徴とする請求項5または6記載
    の自動分析装置。
  8. 【請求項8】被検試料と測定項目に応じた試薬を混合し
    て反応させ、その反応液を測定する自動分析装置と、前
    記自動分析装置の状態を管理する管理装置とからなる自
    動分析装置の管理システムにおいて、前記自動分析装置
    は、装置内の純水を必要とする各ユニットへの純水の供
    給状況及び前記各ユニットからの廃液の排出状況を計測
    する純水・廃液系検知機構と、前記純水・廃液系検知機
    構による計測情報を外部に送信する分析装置側送信手段
    とを備え、前記管理システムは、自動分析装置から送信
    された情報を受信する管理システム側受信手段と、前記
    管理システム側受信手段により受信された情報に基づ
    き、該情報の送信元である自動分析装置の動作が異常か
    否かを判定する判定手段とを備えることを特徴とする自
    動分析装置の管理システム。
  9. 【請求項9】前記管理システムは、メーカー側端末ある
    いは顧客側端末との間で通信接続可能であり、前記判定
    手段により動作が異常と判定された場合、異常と判定さ
    れた自動分析装置のメーカー側端末あるいは顧客側端末
    へ警告通知を送信する管理システム側送信手段とを備え
    ることを特徴とする請求項8記載の自動分析装置の管理
    システム。
  10. 【請求項10】前記純水・廃液系検知機構は、前記純水
    の供給状況及び前記廃液の排出状況を経時的に計測し、
    前記分析装置側送信手段は、前記計測の結果を経時的に
    送信するとともに、前記判定手段は、前記管理システム
    側受信手段により受信された情報に基づき、該情報の送
    信元である自動分析装置の動作が異常か否かを経時的に
    判定することを特徴とする請求項8または9記載の自動
    分析装置の管理システム。
  11. 【請求項11】前記管理システム側送信手段の送信先を
    選択する選択手段を備え、前記判定手段は、前記異常を
    複数レベルに分類するとともに、前記選択手段は、異常
    のレベルに応じて警告通知の送信先を振り分ける、ある
    いは送信先を制限することを特徴とする請求項9記載の
    自動分析装置の管理システム。
  12. 【請求項12】前記メーカー側端末あるいは前記顧客側
    端末は表示手段を備え、前記管理システム側送信手段
    は、前記判定手段により判定された異常に基づき、異常
    の可能性の高いと思われる具体的箇所あるいは考えられ
    る故障状況を含む点検に関する情報を前記メーカー側端
    末あるいは前記顧客側端末へ送信し、前記表示手段は、
    前記点検情報を前記警告通知に付加して表示することを
    特徴とする請求項9または11に記載の自動分析装置の
    管理システム。
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