JP6664977B2 - 自動分析装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、試料及び試薬を分注し、分注された試料及び試薬の混合液を測定する自動分析装置に関する。
自動分析装置は生化学検査項目や免疫検査項目等を対象とし、被検体から採取された試料と各検査項目の試薬との混合液の反応によって生ずる色調や濁りの変化を光学的に測定する。この測定により、試料に含まれる各検査項目成分の濃度や酵素の活性等で表される分析データを生成する。
この自動分析装置は、試料や試薬を反応容器に分注する分注プローブ、反応容器に分注された試料と試薬を撹拌する撹拌子等を洗浄液で洗浄する洗浄機構を備えている。洗浄機構は、洗浄液を洗浄箇所に送給するポンプ及びこのポンプにより洗浄液が流れる流路が形成された複数のチューブを備えている。そして、複数のチューブの下方を複数のエリアに仕切り、液漏れした各エリアを識別可能に報知することができる自動分析装置が知られている。
特開2015−14533号公報
しかしながら、従来の自動分析装置は、流路から液漏れして落下したエリアの洗浄液を計測するため、液漏れした異常な流路を発見するのに時間がかかる問題がある。
実施形態は、上記問題点を解決するためになされたもので、洗浄液が流れる複数の流路の中から異常な流路を迅速に発見することができる自動分析装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、実施形態の自動分析装置は、試料及び試薬を反応容器に分注し、前記反応容器内の前記試料及び前記試薬の混合液を測定する自動分析装置において、流入口及び流出口を有し、前記試料又は前記試薬の少なくともいずれか一方の液体と接触する少なくとも1つのユニットの洗浄に用いられる洗浄液が貯留されたタンク内の前記洗浄液を、前記流入口から流入させて前記流出口から流出させる送給動作を行う送給ポンプと、前記送給ポンプの送給動作により前記流出口から流出した前記洗浄液が流入する複数の流路と、前記複数の流路をそれぞれ独立して開閉可能な前記複数の開閉弁と、前記複数の流路をそれぞれ開閉させ、前記送給ポンプの送給動作により前記複数の流路のうちの開放された流路の一端から流入して他端から流出する予め設定された洗浄量の前記洗浄液を用いて前記ユニットの洗浄を行わせる制御部と、前記ユニットの洗浄に用いられた前記洗浄液が流入する廃液入口及びこの廃液入口から流入した前記洗浄液が流出する廃液出口を有する廃液タンクと、前記廃液出口を開閉する廃液開閉弁と、前記廃液出口が閉鎖されている前記廃液タンク内に流入した前記洗浄液の液量を計測する液量計測器とを備え、前記制御部は、前記廃液出口を閉鎖させると共に前記複数の流路のうちの1つの流路のみを開放させて前記送給ポンプに送給動作を行わせ、前記廃液出口が閉鎖されているときの前記1つの流路の開放時間、この開放時間の前記送給ポンプの送給動作により前記廃液タンク内に流入した前記洗浄液の液量、及び前記1つの流路から流出する前記洗浄液の予め設定された洗浄量に基づいて、前記1つの流路の異常の有無を診断することを特徴とする。
実施形態に係る自動分析装置の構成を示すブロック図。 実施形態に係る分析部の構成を示す図。 実施形態に係る洗浄部の構成を示す図。 実施形態に係る試料分注ポンプユニットの構成を示す図。 実施形態に係る第1の洗浄部の構成を示す図。 実施形態に係る第2の洗浄部の構成を示す図。 実施形態に係る簡易診断する洗浄部の流路を流れる洗浄液の方向を示す図。 実施形態に係る詳細診断する第1の洗浄部の流路を流れる洗浄液の方向を示す図。 実施形態に係る詳細診断する第2の洗浄部の流路を流れる洗浄液の方向を示す図。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1は、実施形態に係る自動分析装置の構成を示したブロック図である。この自動分析装置100は、各検査項目の標準試料や被検試料等の試料と各検査項目の試薬とを分注し、試料及び試薬の混合液を測定して標準データや被検データを生成する分析部23を備えている。また、分析部23の各種ユニットを駆動する駆動部60を備えている。また、駆動部60を制御して、分析部23の各種ユニットを作動させる分析制御部61を備えている。
また、自動分析装置100は、分析部23で生成された標準データや被検データを処理して、各検査項目の検量データや分析データを生成するデータ処理部70を備えている。また、データ処理部70で生成された検量データや分析データを出力する出力部80を備えている。
また、自動分析装置100は、各検査項目の分析パラメータを設定するための入力、検量データを生成させるためのキャリブレーション開始の入力、分析データを生成させるための検査開始の入力等を行う操作部90を備えている。また、分析制御部61、データ処理部70及び出力部80を統括して制御するシステム制御部91を備えている。
図2は、分析部23の構成を示した斜視図である。この分析部23は、標準試料や被検試料等の試料を収容する試料容器11と、試料容器11を保持するサンプルディスク5とを備えている。また、試料に含まれる各検査項目の成分と反応する成分を含有する試薬である例えば1試薬系及び2試薬系の第1試薬を収容する試薬容器6と、この試薬容器6を回動可能に保持する試薬ラック1aとを備えている。
また、分析部23は、試薬ラック1aに保持された試薬容器6を保冷する試薬庫1を備えている。また、2試薬系の第1試薬と対をなす第2試薬を収容する試薬容器7と、試薬容器7を回動可能に保持する試薬ラック2aとを備えている。また、試薬ラック2aに保持された試薬容器7を保冷する試薬庫2を備えている。また、円周上に配置された複数の反応容器3と、この反応容器3を回転移動可能に保持する反応ディスク4とを備えている。
また、分析部23は、サンプルディスク5に保持された試料容器11内の試料を検査項目毎に吸引して反応容器3内へ吐出する分注を行う試料分注プローブ16と、この試料分注プローブ16を回動及び上下移動可能に支持する試料分注アーム10とを備えている。また、試料分注プローブ16に試料の吸引及び吐出を行わせる試料分注ポンプユニット21aを備えている。
また、分析部23は、試薬ラック1aに保持された試薬容器6内の第1試薬を吸引して試料が分注された反応容器3内に吐出する分注を行う第1試薬分注プローブ14と、この第1試薬分注プローブ14を回動及び上下移動可能に支持する第1試薬分注アーム8とを備えている。また、第1試薬分注プローブ14に第1試薬の吸引及び吐出を行わせる第1試薬分注ポンプユニット21bを備えている。
また、分析部23は、反応容器3内に吐出された試料と第1試薬を撹拌する第1撹拌子17と、この第1撹拌子17を回動及び上下移動可能に支持する第1撹拌アーム18とを備えている。また、試薬ラック2aに保持された試薬容器7内の第2試薬を吸引して第1試薬が分注された反応容器3内に吐出する分注を行う第2試薬分注プローブ15と、この第2試薬分注プローブ15を回動及び上下移動可能に支持する第2試薬分注アーム9とを備えている。また、第2試薬分注プローブ15に第2試薬の吸引及び吐出を行わせる第2試薬分注ポンプユニット21cを備えている。
また、分析部23は、反応容器3内に吐出された試料、第1試薬及び第2試薬を撹拌する第2撹拌子19と、この第2撹拌子19を回動及び上下移動可能に支持する第2撹拌アーム20とを備えている。また、試料分注プローブ16、第1試薬分注プローブ14、第2試薬分注プローブ15、第1撹拌子17及び第2撹拌子19を純水等の洗浄液を用いて洗浄する洗浄部22を備えている。
また、第1撹拌子17により撹拌された試料及び第1試薬の混合液や、第2撹拌子19により撹拌された試料、第1試薬及び第2試薬の混合液を収容する反応容器3に光を照射して測定する測定部13を備えている。また、測定部13により測定が終了した反応容器3内を洗浄する洗浄ノズル12を備えている。
そして、測定部13は、回転移動している反応容器3に光を照射し、その照射により反応容器3内の標準試料を含む混合液や、被検試料を含む混合液を透過した光を検出する。そして、検出した信号に基づいて吸光度で表される標準データや被検データを生成してデータ処理部70に出力する。
図1に示した駆動部60は、分析部23のサンプルディスク5を駆動して試料容器11を回動移動させる。また、試薬ラック1aを駆動して試薬容器6を回動移動させる。また、試薬ラック2aを駆動して試薬容器7を回動移動させる。また、反応ディスク4を駆動して各反応容器3を回転移動させる。
また、駆動部60は、試料分注アーム10を駆動して試料分注プローブ16を試料容器11と反応容器3の間で移動させ、試料分注ポンプユニット21aを駆動して試料分注プローブ16に試料容器11内の試料を吸引して反応容器3に吐出させる。また、第1試薬分注アーム8を駆動して第1試薬分注プローブ14を試薬容器6と反応容器3の間で移動させ、第1試薬分注ポンプユニット21bを駆動して第1試薬分注プローブ14に試薬容器6内の第1試薬を吸引して反応容器3内に吐出させる。
また、駆動部60は、第1撹拌アーム18を駆動して第1撹拌子17を反応容器3内に移動させ、第1撹拌子17を駆動して反応容器3内の試料及び第1試薬の撹拌を行わせる。また、第2試薬分注アーム9を駆動して第2試薬分注プローブ15を試薬容器7と反応容器3の間で移動させ、第2試薬分注ポンプユニット21cを駆動して第2試薬分注プローブ15に試薬容器7内の第2試薬を吸引させて反応容器3内に吐出させる。
また、駆動部60は、第2撹拌アーム20を駆動して第2撹拌子19を反応容器3内に移動させ、第2撹拌子19を駆動して反応容器3内の試料、第1試薬及び第2試薬の撹拌を行わせる。また、洗浄部22の各種ユニットを駆動して試料分注プローブ16、第1試薬分注プローブ14、第2試薬分注プローブ15、第1撹拌子17及び第2撹拌子19の洗浄を行わせる。
分析制御部61は、操作部90からキャリブレーションや検査開始の入力が行われると、各検査項目の分析パラメータに基づいて分析部23の各種ユニットを作動させる。そして、試料の分注を1サイクル毎に行わせ、同一試料の分注が終了するサイクルに試料分注プローブ16の洗浄を行わせる。また、第1試薬の分注を1サイクル毎に行わせ、当該第1試薬の分注が終了するサイクルに第1試薬分注プローブ14の洗浄を行わせる。また、試料及び第1試薬の撹拌を1サイクル毎に行わせ、その撹拌が終了するサイクルに第1撹拌子17の洗浄を行わせる。
また、分析制御部61は、第2試薬の分注を1サイクル毎に行わせ、当該第2試薬の分注が終了するサイクルに第2試薬分注プローブ15の洗浄を行わせる。また、試料、第1試薬及び第2試薬の撹拌を1サイクル毎に行わせ、撹拌が終了するサイクルに第2撹拌子19の洗浄を行わせる。また、操作部90から流路診断開始の入力が行われると、流路診断パラメータに基づいて洗浄部22に設けた洗浄液の各流路の異常の有無を診断する。
データ処理部70は、演算部71及びデータ記憶部72を備えている。そして、演算部71は、測定部13で生成された標準データ及びこの標準データの標準試料に設定された標準値から、標準値と標準データの関係を示す検量データを生成する。また、測定部13で生成された被検データから、この被検データに対応する検査項目の検量データを用いて濃度値や活性値として表される分析データを生成する。また、データ記憶部72は、ハードディスク等のメモリデバイスを備え、演算部71で生成された検量データを検査項目毎に保存する。また、演算部71で生成された各検査項目の分析データを被検試料毎に保存する。
出力部80は、データ処理部70で生成された標準データや分析データを印刷出力する印刷部81及び表示出力する表示部82を備えている。そして、印刷部81は、プリンタなどを備え、検量データや分析データを予め設定されたフォーマットに従って、プリンタ用紙などに印刷出力する。
表示部82は、CRTや液晶パネルなどのモニタを備え、検量データや分析データを表示する。また、検査項目毎に反応容器3へ分注させる試料の量、第1試薬の量及び第2試薬の量等の分析パラメータを設定するための分析パラメータ設定画面を表示する。また、被検試料毎にこの被検試料を識別する氏名やID等の識別情報及び検査項目を設定するための検査項目設定画面を表示する。また、分析制御部61により診断された洗浄部22における洗浄液の流路の診断結果を表示する。
操作部90は、キーボード、マウス、ボタン、タッチキーパネルなどの入力デバイスを備え、検査項目毎に分析パラメータを設定するための入力を行う。また、検量データを生成するためのキャリブレーション開始の入力を行う。また、被検試料毎に識別情報及び検査項目を設定するための入力を行う。また、分析データを生成するための検査開始の入力を行う。また、試料や試薬と接触する各種ユニットの洗浄を行うための洗浄開始の入力を行う。また、洗浄部22に設けた洗浄液の各流路の異常の有無を診断するための流路診断開始の入力を行う。
システム制御部91は、CPU及び記憶回路を備え、操作部90から入力された各検査項目の分析パラメータの情報、被検試料毎の識別情報及び検査項目の情報等の入力情報を記憶回路に記憶した後、これらの入力情報に基づいて、分析制御部61、データ処理部70及び出力部80を統括してシステム全体を制御する。
次に、図1乃至図6を参照して、分析部23における洗浄部22、試料分注ポンプユニット21a、第1試薬分注ポンプユニット21b及び第2試薬分注ポンプユニット21cの構成、並びに分析部23の各種ユニットのうちの試料又は試薬の少なくともいずれか一方の液体と接触するユニットの洗浄を行う洗浄部22の洗浄動作について説明する。
図3は、洗浄部22の構成を示した図である。この洗浄部22は、分析部23の試料と接触する試料分注プローブ16、第1試薬と接触する第1試薬分注プローブ14、第2試薬と接触する第2試薬分注プローブ15、試料及び第1試薬と接触する第1撹拌子17、並びに試料、第1試薬及び第2試薬と接触する第2撹拌子19の各ユニットの洗浄に用いられる洗浄液を貯留する貯留タンク24を備えている。
また、洗浄部22は、貯留タンク24に貯留された洗浄液を用いて、試料分注プローブ16の洗浄が行われる第1の洗浄槽25a、第1試薬分注プローブ14の洗浄が行われる第2の洗浄槽25b、第2試薬分注プローブ15の洗浄が行われる第3の洗浄槽25c、第1撹拌子17の洗浄が行われる第4の洗浄槽25d、及び第2撹拌子19の洗浄が行われる第5の洗浄槽25eを備えている。
また、洗浄部22は、貯留タンク24に貯留された洗浄液を第1乃至第5の洗浄槽25a乃至25eに送給して、試料分注プローブ16の試料と接触した外面、第1試薬分注プローブ14の第1試薬と接触した外面、第2試薬分注プローブ15の第2試薬と接触した外面、第1撹拌子17の試料及び第1試薬と接触した表面及び第2撹拌子19の試料、第1試薬及び第2試薬と接触した表面の洗浄を行う第1の洗浄部26aを備えている。
また、洗浄部22は、貯留タンク24に貯留された洗浄液を試料分注ポンプユニット21a、第1試薬分注ポンプユニット21b及び第2試薬分注ポンプユニット21cに送給して、試料分注プローブ16の試料と接触した内面、第1試薬分注プローブ14の第1試薬と接触した内面及び第2試薬分注プローブ15の第2試薬と接触した内面の洗浄を行う第2の洗浄部26bを備えている。
また、洗浄部22は、第1乃至第5の洗浄槽25a乃至25eよりも下方に配置され、試料分注プローブ16、第1試薬分注プローブ14、第2試薬分注プローブ15、第1撹拌子17及び第2撹拌子19の洗浄に用いられて第1乃至第5の洗浄槽25a乃至25eから流出した洗浄液が流入する廃液入口及びこの廃液入口から流入した洗浄液が流出する廃液出口を有する廃液タンク27を備えている。
また、洗浄部22は、廃液タンク27の下側に配置され、廃液タンク27の廃液出口を開閉する廃液開閉弁28を備えている。また、廃液タンク27内に配置され、廃液出口が閉鎖されている廃液タンク27内に流入した洗浄液の液量を計測する液量計測器29を備えている。
第1の洗浄槽25aは、第1の洗浄部26aから送給された洗浄液が流入する吐出ノズル25a1を備えている。また、吐出ノズル25a1の一端から流入して他端から流出して、第1の洗浄槽25a内に移動された試料分注プローブ16外面の洗浄に用いられた洗浄液を廃液タンク27に導く廃液流路25a2を備えている。
第2の洗浄槽25bは、第1の洗浄部26aから送給された洗浄液が流入する吐出ノズル25b1を備えている。また、吐出ノズル25b1の一端から流入して他端から流出して、第2の洗浄槽25b内へ移動された第1試薬分注プローブ14外面の洗浄に用いられた洗浄液を廃液タンク27に導く廃液流路25b2を備えている。
第3の洗浄槽25cは、第1の洗浄部26aから送給された洗浄液が流入する吐出ノズル25c1を備えている。また、吐出ノズル25c1の一端から流入して他端から流出して、第3の洗浄槽25c内へ移動された第2試薬分注プローブ15外面の洗浄に用いられた洗浄液を廃液タンク27に導く廃液流路25c2を備えている。
第4の洗浄槽25dは、第1の洗浄部26aから送給された洗浄液が流入する吐出ノズル25d1を備えている。また、吐出ノズル25d1の一端から流入して他端から流出して、第4の洗浄槽25d内へ移動された第1撹拌子17表面の洗浄に用いられた洗浄液を廃液タンク27に導く廃液流路25d2を備えている。
第5の洗浄槽25eは、第1の洗浄部26aから送給された洗浄液が流入する吐出ノズル25e1を備えている。また、吐出ノズル25e1の一端から流入して他端から流出して、第5の洗浄槽25e内へ移動された第2撹拌子19表面の洗浄液に用いられた洗浄液を廃液タンク27に導く廃液流路25e2を備えている。
廃液タンク27内に流入した洗浄液は、廃液開閉弁28により廃液出口が開放されているとき、廃液出口から流出する。また、廃液開閉弁28により廃液出口が閉鎖されているとき、廃液タンク27内に貯留される。液量計測器29は、廃液出口が閉鎖されている廃液タンク27内に流入して貯留された洗浄液の液量を計測する。
次に、分析部23の試料分注ポンプユニット21aの構成の詳細を説明する。
図4は、試料分注ポンプユニット21aの構成を示した図である。この試料分注ポンプユニット21aは、中空部を有するシリンジ211と、このシリンジ211の下端部に形成された中空部に連通する開口部を封止するプランジャ212とからなるシリンジポンプを備えている。そして、シリンジ211は中空部に連通する第1の開口及び第2の開口を有し、第2の洗浄部26bから送給された洗浄液が第1の開口から中空部に流入して第2の開口から流出する。
また、試料分注ポンプユニット21aは、シリンジ211の第2の開口から流出した洗浄液が流入する分注流路213が形成されたチューブを備えている。このチューブは、一端部がシリンジ211の第2の開口部に接続され、他端部が試料分注プローブ16に接続されている。そして、シリンジ211の第2の開口から流出した洗浄液は、分注流路213の一端から流入して他端から流出し、他端から流出した洗浄液は試料分注プローブ16の内部に流入する。
また、試料分注ポンプユニット21aは、シリンジ211の中空部、分注流路213及び試料分注プローブ16内部に洗浄液が圧力伝達媒体として充填されている。そして、試料分注プローブ16の一端部が試料容器11内の試料中に位置しているとき、駆動部60がプランジャ212を矢印L1方向に移動する吸引駆動により、試料分注プローブ16に試料を吸引させる。また、試料分注プローブ16の一端部が反応容器3内の所定の高さで停止しているとき、駆動部60がプランジャ212を矢印L2方向に移動する吐出駆動により、試料分注プローブ16に試料を吐出させる。
また、図3に示すように、試料分注プローブ16の下端部が第1の洗浄槽25a内に位置しているとき、第2の洗浄部26bから洗浄液が送給されると、試料分注ポンプユニット21aの分注流路213から流出した洗浄液が試料分注プローブ16内部に流入して下端から流出することにより、試料分注プローブ16の試料と接触した内面の洗浄が行われる。
なお、第1試薬分注プローブ14及び第1試薬分注ポンプユニット21bは、試料分注プローブ16及び試料分注ポンプユニット21aと同様に構成されるので、その構成の説明を省略する。そして、第1試薬分注ポンプユニット21bは、駆動部60の吸引駆動により、試薬容器6内の第1試薬を第1試薬分注プローブ14に吸引させる。また、駆動部60の吐出駆動により、第1試薬分注プローブ14に反応容器3内へ第1試薬を吐出させる。また、第1試薬分注プローブ14が第2の洗浄槽25b内に位置しているとき、第2の洗浄部26bから洗浄液が送給されると、第1試薬分注ポンプユニット21bの分注流路から流出した洗浄液が第1試薬分注プローブ14内部に流入してから流出することにより、第1試薬分注プローブ14の第1試薬と接触した内面の洗浄が行われる。
また、第2試薬分注プローブ15及び第2試薬分注ポンプユニット21cは、試料分注プローブ16及び試料分注ポンプユニット21aと同様に構成されるので、その構成の説明を省略する。そして、第2試薬分注ポンプユニット21cは、駆動部60の吸引駆動により、試薬容器7内の第2試薬を第2試薬分注プローブ15に吸引させる。また、駆動部60の吐出駆動により、第2試薬分注プローブ15に反応容器3内へ第2試薬を吐出させる。また、第2試薬分注プローブ15が第3の洗浄槽25c内に位置しているとき、第2の洗浄部26bから洗浄液が送給されると、第2試薬分注ポンプユニット21cの分注流路から流出した洗浄液が第2試薬分注プローブ15内部に流入してから流出することにより、第2試薬分注プローブ15の第2試薬と接触した内面の洗浄が行われる。
次に、第1の洗浄部26aの構成及び洗浄の動作について説明する。
図5は、第1の洗浄部26aの構成を示した図である。この第1の洗浄部26aは、貯留タンク24内に一端で連通する第1の流路30を備えている。また、第1の流路30の他端と連通する流入口、及び流出口を有し、貯留タンク24内の洗浄液を第1の流路30を経由して流入口から流入させ、流入口から流入した洗浄液を流出口から流出させる送給動作を行う例えばマグネットポンプなどの送給ポンプ31を備えている。また、送給ポンプ31の流出口と一端で連通し、送給ポンプ31の流出口から流出した洗浄液が流入する第2の流路32を備えている。
また、第1の洗浄部26aは、第2の流路32と連通し、第2の流路32の一端から流入して他端から流出した洗浄液が流入する流入分岐口及びこの流入分岐口から流入した洗浄液が流出する第1乃至第5の流出分岐口を有する分岐管33を備えている。また、分岐管33の第1の流出分岐口から流出した洗浄液が流入する第1の分岐流路34、第2の流出分岐口から流出した洗浄液が流入する第2の分岐流路35、第3の流出分岐口から流出した洗浄液が流入する第3の分岐流路36、第4の流出分岐口から流出した洗浄液が流入する第4の分岐流路37、及び第5の流出分岐口から流出した洗浄液が流入する第5の分岐流路38を備えている。
このように、分岐管33を設けることにより、1つの送給ポンプ31で第1乃至第5の洗浄槽25a乃至25eに洗浄液を送給することができる。
また、第1の洗浄部26aは、駆動部60の開閉駆動により、第1乃至第5の分岐流路34乃至38をそれぞれ独立して開閉可能な開閉部を備えている。また、第1乃至第5の分岐流路34乃至38の洗浄液の流量をそれぞれ独立して調整可能な調整部を備えている。そして、開閉部は第1乃至第5の開閉弁39乃至43により構成され、第1の開閉弁39は第1の分岐流路34を開閉する。また、第2の開閉弁40は第2の分岐流路35を開閉し、第3の開閉弁41は第3の分岐流路36を開閉する。また、第4の開閉弁42は第4の分岐流路37を開閉し、第5の開閉弁43は第5の分岐流路38を開閉する。
このように、第1乃至第5の開閉弁39乃至43を設けることにより、1サイクル毎に移動する試料分注プローブ16、第1試薬分注プローブ14、第2試薬分注プローブ15、第1撹拌子17及び第2撹拌子19の各ユニットの洗浄のタイミングに合わせて洗浄液を各第1乃至第5の洗浄槽25a乃至25eに送給することができる。
調整部は第1乃至第5の調整弁44乃至48により構成される。そして、第1の分岐流路34を流れる洗浄液は、第1の調整弁44によって所定の流量に調整されている。また、第2の分岐流路35を流れる洗浄液は、第2の調整弁45によって所定の流量に調整されている。また、第3の分岐流路36を流れる洗浄液は、第3の調整弁46によって所定の流量に調整されている。また、第4の分岐流路37を流れる洗浄液は、第4の調整弁47によって所定の流量に調整されている。また、第5の分岐流路38を流れる洗浄液は、第5の調整弁48によって所定の流量に調整されている。
このように、第1乃至第5の調整弁44乃至48を設けることにより、試料分注プローブ16、第1試薬分注プローブ14、第2試薬分注プローブ15、第1撹拌子17及び第2撹拌子19の各ユニットの洗浄に必要な適量の洗浄液を各第1乃至第5の洗浄槽25a乃至25eに送給することができる。これにより、洗浄液の各第1乃至第5の洗浄槽25a乃至25e外への飛散や洗浄液不足を防ぐことができる。
そして、第1の開閉弁39により開放された第1の分岐流路34の一端から流入した洗浄液は、他端から流出して第1の洗浄槽25aの吐出ノズル25a1内に流入する。また、第2の開閉弁40により開放されて第2の分岐流路35の一端から流入した洗浄液は、他端から流出して第2の洗浄槽25bの吐出ノズル25b1内に流入する。また、第3の開閉弁41により開放されて第3の分岐流路36の一端から流入した洗浄液は、他端から流出して第3の洗浄槽25cの吐出ノズル25c1内に流入する。また、第4の開閉弁42により開放されて第4の分岐流路37の一端から流入した洗浄液は、他端から流出して第4の洗浄槽25dの吐出ノズル25d1内に流入する。また、第5の開閉弁43により開放されて第5の分岐流路38の一端から流入した洗浄液は、他端から流出して第5の洗浄槽25eの吐出ノズル25e1内に流入する。
第1及び第2の流路30,32並びに第1乃至第5の分岐流路34乃至38は、それぞれ可撓性を有するプラスチックのチューブ内に形成されている。そして、貯留タンク24と送給ポンプ31とは、第1の流路30が形成されたチューブで接続されている。また、送給ポンプ31と分岐管33とは、第2の流路32が形成されたチューブで接続されている。
分岐管33と第1の洗浄槽25aとは、分岐管33と第1の開閉弁39に接続されたチューブ、第1の開閉弁39と第1の調整弁44に接続されたチューブ及び第1の調整弁44と第1の洗浄槽25aに接続されたチューブからなる第1の分岐流路34が形成された複数のチューブで接続されている。
また、分岐管33と第2の洗浄槽25bとは、分岐管33と第2の開閉弁40に接続されたチューブ、第2の開閉弁40と第2の調整弁45に接続されたチューブ及び第2の調整弁45と第2の洗浄槽25bに接続されたチューブからなる第2の分岐流路35が形成された複数のチューブで接続されている。
また、分岐管33と第3の洗浄槽25cとは、分岐管33と第3の開閉弁41に接続されたチューブ、第3の開閉弁41と第3の調整弁46に接続されたチューブ及び第3の調整弁46と第3の洗浄槽25cに接続されたチューブからなる第3の分岐流路36が形成された複数のチューブで接続されている。
また、分岐管33と第4の洗浄槽25dとは、分岐管33と第4の開閉弁42に接続されたチューブ、第4の開閉弁42と第4の調整弁47に接続されたチューブ及び第4の調整弁47と第4の洗浄槽25dに接続されたチューブからなる第4の分岐流路37が形成された複数のチューブで接続されている。
また、分岐管33と第5の洗浄槽25eとは、分岐管33と第5の開閉弁43に接続されたチューブ、第5の開閉弁43と第5の調整弁48に接続されたチューブ及び第5の調整弁48と第5の洗浄槽25eに接続されたチューブからなる第5の分岐流路38が形成された複数のチューブで接続されている。
分析制御部61は、同一試料の分注が終了すると、試料分注プローブ16を第1の洗浄槽25a内に移動させ、同一試料の分注が終了するサイクルの所定のタイミングで第1の分岐流路34を開閉させる。そして、第1の分岐流路34が当該サイクルで所定の時間開放されているときの送給ポンプ31の送給動作により、第1の分岐流路34から流出する予め設定された洗浄量の洗浄液を用いて、試料分注プローブ16の試料と接触した外面の洗浄を1回行わせる。
また、分析制御部61は、各検査項目の第1試薬の分注が終了すると、第1試薬分注プローブ14を第2の洗浄槽25b内に移動させ、当該第1試薬分注のサイクルの所定のタイミングで第2の分岐流路35を開閉させる。そして、第2の分岐流路35が当該サイクルで所定の時間開放されているときの送給ポンプ31の送給動作により、第2の分岐流路35から流出する予め設定された洗浄量の洗浄液を用いて、第1試薬分注プローブ14の第1試薬と接触した外面の洗浄を1回行わせる。
また、分析制御部61は、各検査項目の第2試薬の分注が終了すると、第2試薬分注プローブ15を第3の洗浄槽25c内に移動させ、当該第2試薬分注のサイクルの所定のタイミングで第3の分岐流路36を開閉させる。そして、第3の分岐流路36が当該サイクルで所定の時間開放されているときの送給ポンプ31の送給動作により、第3の分岐流路36から流出する予め設定された洗浄量の洗浄液を用いて、第2試薬分注プローブ15の第2試薬と接触した外面の洗浄を1回行わせる。
また、分析制御部61は、各検査項目の第1試薬及び試料の混合液の撹拌が終了すると、第1撹拌子17を第4の洗浄槽25d内に移動させ、当該混合液の撹拌のサイクルの所定のタイミングで第4の分岐流路37を開閉させる。そして、第4の分岐流路37が当該サイクルで所定の時間開放されているときの給ポンプ31の送給動作により、第4の分岐流路37から流出する予め設定された洗浄量の洗浄液を用いて、第1撹拌子17の混合液と接触した表面の洗浄を1回行わせる。
また、分析制御部61は、各検査項目の第1試薬、第2試薬及び試料の混合液の撹拌が終了すると、第2撹拌子19を第5の洗浄槽25e内に移動させ、当該混合液撹拌のサイクルの所定のタイミングで第5の分岐流路38を開閉させる。そして、第5の分岐流路38が当該サイクルで所定の時間開放されているときの送給ポンプ31の送給動作により、第5の分岐流路38から流出する予め設定された洗浄量の洗浄液を用いて、第2撹拌子19の混合液と接触した表面の洗浄を1回行わせる。
次に、第2の洗浄部26bの構成及び洗浄の動作について説明する。
図6は、第2の洗浄部26bの構成を示した図である。この第2の洗浄部26bは、貯留タンク24内に一端で連通する第1の流路30aを備えている。また、第1の流路30aの他端と連通する流入口と、流出口とを有し、貯留タンク24内の洗浄液を第1の流路30aを経由して流入口から流入させ、流入口から流入した洗浄液を流出口から流出させる例えばダイアフラムポンプなどの送給ポンプ31aを備えている。また、送給ポンプ31aの流出口と一端で連通し、送給ポンプ31aの流出口から流出した洗浄液が流入する第2の流路32aを備えている。
また、第2の洗浄部26bは、第2の流路32aと連通し、第2の流路32aの一端から流入して他端から流出した洗浄液が流入する流入分岐口とこの流入分岐口から流入した洗浄液が流出する第1乃至第3の流出分岐口とを有する分岐管33aを備えている。また、分岐管33aの第1乃至第3の流出分岐口から流出した洗浄液がそれぞれ流入する第1乃至第3の分岐流路34a乃至36aを備えている。また、駆動部60の開閉駆動により、第1乃至第3の分岐流路34a乃至36aをそれぞれ開閉する開閉部を備えている。
開閉部は、第1乃至第3の開閉弁39a乃至41aにより構成される。そして、第1の開閉弁39aは、第1の分岐流路34aを開閉する。また、第2の開閉弁40aは、第2の分岐流路35aを開閉する。また、第3の開閉弁41aは、第3の分岐流路36aを開閉する。
そして、第1の開閉弁39aにより開放されて第1の分岐流路34aの一端から流入した洗浄液は、他端から流出して試料分注ポンプユニット21a内に流入する。また、第2の開閉弁40aにより開放されて第2の分岐流路35aの一端から流入した洗浄液は、他端から流出して第1試薬分注ポンプユニット21b内に流入する。また、第3の開閉弁41aにより開放されて第3の分岐流路36aの一端から流入した洗浄液は、他端から流出して第2試薬分注ポンプユニット21c内に流入する。
第1及び第2の流路30a,32a並びに第1乃至第3の分岐流路34a乃至36aは、それぞれ可撓性を有するプラスチックのチューブ内に形成されている。そして、貯留タンク24と送給ポンプ31aとは、第1の流路30aが形成されたチューブで接続されている。また、送給ポンプ31aと分岐管33aとは、第2の流路32aが形成されたチューブで接続されている。
分岐管33aと試料分注ポンプユニット21aとは、分岐管33aと第1の開閉弁39aに接続された第1のチューブ及び第1の開閉弁39aと試料分注ポンプユニット21aに接続された第2のチューブで接続され、第1及び第2のチューブ内に第1の分岐流路34aが形成されている。
また、分岐管33aと第1試薬分注ポンプユニット21bとは、分岐管33aと第2の開閉弁40aに接続された第3のチューブ及び第2の開閉弁40aと第1試薬分注ポンプユニット21bに接続された第4のチューブで接続され、第3及び第4のチューブ内に第2の分岐流路35aが形成されている。
また、分岐管33aと第2試薬分注ポンプユニット21cとは、分岐管33aと第3の開閉弁41aに接続された第5のチューブ及び第3の開閉弁41aと第2試薬分注ポンプユニット21cに接続された第6のチューブで接続され、第5及び第6のチューブ内に第3の分岐流路36aが形成されている。
分析制御部61は、同一試料の分注が終了すると、試料分注プローブ16を第1の洗浄槽25a内に移動させ、当該試料の分注が終了するサイクルの所定のタイミングで第1の分岐流路34aを開閉させる。そして、第1の分岐流路34aが当該サイクルで所定の時間開放されているときの送給ポンプ31aの送給動作により、第1の分岐流路34aから流出する予め設定された洗浄量の洗浄液を用いて、試料分注プローブ16の試料と接触した内面の洗浄を1回行わせる。
また、分析制御部61は、各検査項目の第1試薬の分注が終了すると、第1試薬分注プローブ14を第2の洗浄槽25b内に移動させ、当該第1試薬の分注のサイクルの所定のタイミングで第2の分岐流路35aを開閉させる。そして、第2の分岐流路35aが当該サイクルで所定の時間開放されているときの送給ポンプ31aの送給動作により、第2の分岐流路35aから流出する予め設定された洗浄量の洗浄液を用いて、第1試薬分注プローブ14の第1試薬と接触した内面の洗浄を1回行わせる。
また、分析制御部61は、各検査項目の第2試薬の分注が終了すると、第2試薬分注プローブ15を第3の洗浄槽25c内に移動させ、当該第2試薬の分注のサイクルの所定のタイミングで第3の分岐流路36aを開閉させる。そして、第3の分岐流路36aが当該サイクルで所定の時間開放されているときの送給ポンプ31aの送給動作により、第3の分岐流路36aから流出する予め設定された洗浄量の洗浄液を用いて、第2試薬分注プローブ15の第2試薬と接触した内面の洗浄を1回行わせる。
以下、図1乃至図9を参照して、自動分析装置100の流路診断の動作の一例を説明する。
分析制御部61は、洗浄部22の第1及び第2の洗浄部26a,26bで発生するチューブの破損や各チューブの端部での各種ユニットとの接続不良による洗浄液の漏洩等により、各チューブ内に形成された流路の異常の有無を診断する。そして、操作部90からキャリブレーション開始、検査開始又は洗浄開始のいずれかの開始の入力が行われると、分析部23のいずれかの動作中に第1及び第2の洗浄部26a,26bの流路の異常の有無を簡易診断する。
また、分析部23の動作中の簡易診断により第1及び第2の洗浄部26a,26bの流路の異常の診断結果が得られ、第1及び第2の洗浄部26a,26bの異常な流路を特定するために、詳細な流路診断が行われる。また、定期点検のときに詳細な流路診断が行われる。そして、分析部23の動作が停止して待機状態のときに診断開始の入力が行われると、予め設定された流路診断パラメータに基づいて、第1及び第2の洗浄部26a,26bの流路の異常の有無を詳細診断する。
先ず、簡易診断について説明する。
分析部23の動作が停止している待機中では、洗浄部22の廃液タンク27は、廃液開閉弁28により廃液タンク27の廃液出口が開放され、廃液タンク27内が空になっている。操作部90からキャリブレーション開始、検査開始又は洗浄開始のいずれかの開始の入力が行われると、分析制御部61は廃液タンク27の廃液出口を閉鎖させてから、分析部23の各種ユニットの動作を開始させる。そして、第1の洗浄部26aの第1乃至第5の分岐流路34乃至38及び第2の洗浄部26bの第1乃至第3の分岐流路34a乃至36aをそれぞれ所定のタイミングで開閉させ、送給ポンプ31,31aの送給動作が行われると、図7に矢印で示すように、洗浄液が各流路を流れて廃液タンク27に流入する。
分析制御部61は、第1乃至第5の分岐流路34乃至38及び第1乃至第3の分岐流路34a乃至36aの各分岐流路の開放時間、各分岐流路から流出する洗浄液の予め設定された洗浄量、及び各分岐流路の開放時間に廃液タンク27内に流入した洗浄液の液量に基づいて、第1及び第2の洗浄部26a,26bの流路の異常の有無を診断する。
ここでは、第1及び第2の洗浄部26a,26bの洗浄動作により廃液タンク27内に流入した洗浄液が、廃液タンク27の最大容量よりも少ない診断量Vmに達すると、廃液タンク27の廃液出口を開放させる。そして、試料分注プローブ16、第1試薬分注プローブ14、第2試薬分注プローブ15、第1撹拌子17及び第2撹拌子19の各ユニットが、廃液出口を閉鎖させてから廃液タンク27内に洗浄液が診断量Vm流入するまでの間に第1及び第2の洗浄部26a,26bに行われた洗浄回数を、各ユニットの予め設定された洗浄量に乗じて洗浄に必要な洗浄液の総量を算出する。更に、算出した総量から予め設定された許容誤差に基づいて許容範囲Wtを算出する。
そして、分析制御部61は、診断量Vmが許容範囲Wt内である場合、第1及び第2の洗浄部26a,26bの流路が正常である診断する。また、診断量Vmが許容範囲Wtよりも少ない場合、第1及び第2の洗浄部26a,26bの流路から洗浄液が漏洩して異常であると診断する。また、診断量Vmが許容範囲Wtよりも多い場合、第1の洗浄部26aにおける第1乃至第5の分岐流路34乃至38の少なくとも1つの分岐流路の洗浄液の流量が多すぎて異常であると診断する。
このように、分析部23の動作中に第1及び第2の洗浄部26a,26bの流路の異常の有無を診断することができる。
次に、第1の洗浄部26aの詳細診断について説明する。
待機状態で廃液開閉弁28により廃液出口が開放されて廃液タンク27内が空になっているとき、第1乃至第5の分岐流路34乃至38の中から診断対象の流路として1つの分岐流路を指定して詳細診断の開始する入力が操作部90から行う。
分析制御部61は、廃液タンク27の廃液出口を閉鎖させると共に第1乃至第5の分岐流路34乃至38のうちの指定された1つの分岐流路のみを開放させて送給ポンプ31に送給動作を行わせる。そして、廃液出口が閉鎖されているときの当該1つの分岐流路の開放時間、この開放時間の送給ポンプ31の送給動作により廃液タンク27内に流入した洗浄液の液量、及び当該1つの分岐流路から流出する洗浄液の予め設定された洗浄量に基づいて、当該1つの分岐流路の異常の有無を診断する。
ここで、例えば第1の分岐流路34を指定して詳細診断の開始の入力が行われると、廃液タンク27の廃液出口を閉鎖させてから、洗浄部22の各種ユニットの動作を開始させる。そして、第2乃至第5の分岐流路35乃至38及び第1乃至第3の分岐流路34a乃至36aを閉鎖させて第1の分岐流路34のみを開放させる。また、送給ポンプ31aの洗浄動作を停止させて送給ポンプ31に送給動作を行わせる。
第1の分岐流路34に関連する試料分注プローブ16の1回の洗浄に必要な洗浄量の洗浄液を、1サイクル毎に第1の洗浄槽25aの吐出ノズル25a1から流出させるため、1サイクルの洗浄を行わせるタイミングで第1の分岐流路34のみを開閉させて送給ポンプ31に送給動作を行わせる。この開閉及び送給動作により、貯留タンク24内から流出した洗浄液は、図8に矢印で示すように、第1の流路30、第2の流路32、第1の分岐流路34の順に流れて第1の洗浄槽25aの吐出ノズル25a1から流出する。流出した洗浄液は、第1の洗浄槽25aの廃液流路25a2を経由して廃液タンク27内に流入する。
廃液タンク27内に流入した洗浄液が診断量Vmに達すると、廃液出口を開放させる。そして、第1の分岐流路34の開放時間に対応する廃液出口を閉鎖させてから開放させるまでの間の第1の分岐流路34の開閉の回数を、試料分注プローブ16の1回の洗浄に必要な洗浄量に乗じて洗浄に必要な洗浄液の総量を算出する。更に、算出した総量から予め設定された許容誤差に基づいて許容範囲W1を算出する。
そして、分析制御部61は、診断量Vmが許容範囲W1内である場合、第1の分岐流路34における洗浄液の流量が適量であり、第1の分岐流路34は正常であると診断する。また、診断量Vmが許容範囲W1よりも少ない場合、第1の分岐流路34、第1の流路30及び第2の流路32のうちの少なくともいずれか1つの流路から洗浄液が漏洩していると診断する。
また、分析制御部61は、診断量Vmが許容範囲W1よりも多い場合、第1の分岐流路34における洗浄液の流量が多すぎると診断する。この場合、表示部82に表示された診断結果を確認した自動分析装置100の点検担当者が、第1の調整弁44を点検して第1の分岐流路34の洗浄液の流量を再調整する。
このように、第1の分岐流路34の診断を実行させることにより、第1の分岐流路34が正常である診断結果を得ることができる。また、第1の分岐流路34を含む複数の流路のうちの少なくとも1つの流路から洗浄液が漏洩している診断結果を得ることができる。また、第1の分岐流路34における洗浄液の流量が多すぎて異常である診断結果を得ることができる。
分析制御部61は、第1の分岐流路34の詳細診断における診断量Vmが許容範囲W1よりも少ない場合、更に第1の分岐流路34以外の第2乃至第5の分岐流路35乃至38のうちの1つの分岐流路を詳細診断する。以下では、例えば第2の分岐流路35の詳細診断の例について説明する。
分析制御部61は、廃液出口を開放させて廃液タンク27内が空になってから、廃液出口を閉鎖させる。廃液出口が閉鎖した後、第1の分岐流路34の詳細診断と同様にして、第1の分岐流路34の診断に引き続き例えば第2の分岐流路35の詳細診断を行う。この場合、第1の分岐流路34及び第3乃至第5の分岐流路36乃至38並びに第1乃至第3の分岐流路34a乃至36aを閉鎖させて第2の分岐流路35のみ開放させる。また、送給ポンプ31aの洗浄動作を停止させて送給ポンプ31に送給動作を行わせる。
第2の分岐流路35に関連する第1試薬分注プローブ14の1回の洗浄に必要な洗浄量の洗浄液を、1サイクル毎に第2の洗浄槽25bの吐出ノズル25b1から流出させるため、1サイクルの洗浄を行わせるタイミングで第2の分岐流路35のみを開閉させて送給動作を行わせる。この開閉及び送給動作により、貯留タンク24内から流出した洗浄液は、第1の流路30、第2の流路32、第2の分岐流路35の順に流れて第2の洗浄槽25bの吐出ノズル25b1から流出する。流出した洗浄液は、第2の洗浄槽25bの廃液流路25b2を経由して廃液タンク27内に流入する。
廃液タンク27内に流入した洗浄液が診断量Vmに達すると、廃液出口を開放させる。そして、第2の分岐流路35の開放時間に対応する廃液出口を閉鎖させてから開放させるまでの間の第2の分岐流路35の開閉の回数を、第1試薬分注プローブ14の1回の洗浄に必要な洗浄量に乗じて洗浄液の総量を算出する。更に、算出した総量から予め設定された許容誤差に基づいて許容範囲W2を算出する。
そして、分析制御部61は、診断量Vmが許容範囲W2内である場合、第2の分岐流路35は正常であり、第1の分岐流路34から洗浄液が漏洩していると診断する。また、診断量Vmが許容範囲W2よりも多い場合、第2の分岐流路35の洗浄液の流量が多すぎると診断する。表示部82に表示された診断結果を確認した点検担当者が第2の調整弁45を点検して第2の分岐流路35の洗浄液の流量を再調整してから、第2の分岐流路35の詳細診断を実行させる。また、診断量Vmが許容範囲W2よりも少ない場合、第1又は第2の流路30,32の少なくともいずれか一方の流路から洗浄液が漏洩している可能性が高いと診断する。
このように、第1の分岐流路34を含む複数の流路のうちの少なくとも1つの流路から洗浄液が漏洩している診断結果が得られた場合、第1の分岐流路34の診断に引き続き第2の分岐流路35の診断を実行させることにより、第2の分岐流路35が正常である診断結果を得ることができる。また、第1の分岐流路34が異常である診断結果を得ることができる。また、第2の分岐流路35における洗浄液の流量が多すぎて異常である診断結果を得ることができる。また、第1の分岐流路34の診断で得られた洗浄液漏洩の可能性がある複数の流路を、更に洗浄液漏洩の可能性が高い複数の流路に絞り込むことができる。
この漏洩の診断結果に基づいて、自動分析装置100の点検担当者が第1の流路30及び第2の流路32を形成している各チューブの点検を行う。そして、点検により第1の流路30及び第2の流路32の各チューブに異常がない場合、第1及び第2の分岐流路34,35のチューブに異常があると見なすことができる。
次に、第2の洗浄部26bの詳細診断について説明する。
待機状態で廃液開閉弁28により廃液出口が開放されて廃液タンク27内が空になっているとき、第1乃至第3の分岐流路34a乃至36aの中から1つの分岐流路を指定して詳細診断の開始の入力が操作部90から行われると、分析制御部61は、試料分注プローブ16、第1試薬分注プローブ14及び第2試薬分注プローブ15のうちの指定された1つの分岐流路に関連する分注プローブを、第1乃至第3の洗浄槽25a乃至25cのうちの指定された1つの分岐流路に関連する洗浄槽へ移動させる。
次いで、廃液タンク27の廃液出口を閉鎖させると共に第1乃至第3の分岐流路34a乃至36aのうちの指定された1つの分岐流路のみを開放させて送給ポンプ31aに送給動作を行わせる。そして、廃液出口が閉鎖されているときの当該1つの分岐流路の開放時間、この開放時間の送給ポンプ31aの送給動作より廃液タンク27内に流入する洗浄液の液量、及び当該1つの分岐流路から流出する洗浄液の予め設定された洗浄量に基づいて、当該1つの分岐流路の異常の有無を診断する。
ここで、例えば第1の分岐流路34aを指定して詳細診断の開始の入力が行われると、分析制御部61は、第1の分岐流路34aに関連する試料分注プローブ16を第1の洗浄槽25aへ移動させた後、廃液タンク27の廃液出口を閉鎖させてから、洗浄部22の各種ユニットの動作を開始させる。そして、第1乃至第5の分岐流路34乃至38並びに第2及び第3の分岐流路35a,36aを閉鎖させて第1の分岐流路34aのみを開放させる。また、送給ポンプ31の洗浄動作を停止させて送給ポンプ31aに送給動作を行わせる。
試料分注プローブ16の1回の洗浄に必要な洗浄量の洗浄液を、1サイクル毎に試料分注ポンプユニット21aの分注流路213から流出させるため、1サイクルの洗浄を行わせるタイミングで第1の分岐流路34aのみを開閉させて送給動作を行わせる。この開閉及び送給動作により、貯留タンク24内から流出した洗浄液は、図9に矢印で示すように、第1の流路30a、第2の流路32a、第1の分岐流路34a、試料分注ポンプユニット21aの順に流れて試料分注プローブ16から流出する。流出した洗浄液は、第1の洗浄槽25aの廃液流路25a2を経由して廃液タンク27内に流入する。
廃液タンク27内に流入した洗浄液が診断量Vmに達すると、廃液出口を開放させる。そして、第1の分岐流路34aの開放時間に対応する廃液出口を閉鎖させてから開放させるまでの間の第1の分岐流路34の開閉の回数を、試料分注プローブ16の1回の洗浄に必要な洗浄量に乗じて洗浄液の総量を算出する。更に、算出した総量から予め設定された許容誤差に基づいて許容範囲W1aを算出する。
そして、分析制御部61は、診断量Vmが許容範囲W1a内である場合、第1の分岐流路34aは正常であると診断する。また、診断量Vmが許容範囲W1aよりも少ない場合、第1の分岐流路34a、試料分注ポンプユニット21aの分注流路213、第1の流路30a及び第2の流路32aのうちの少なくともいずれか1つの流路から洗浄液が漏洩していると診断する。
このように、第1の分岐流路34の診断を実行させることにより、第1の分岐流路34aが正常である診断結果を得ることができる。また、第1の分岐流路34aを含む複数の流路のうちの少なくとも1つの流路から洗浄液が漏洩している診断結果を得ることができる。
分析制御部61は、第1の分岐流路34a、試料分注ポンプユニット21aの分注流路213、第1の流路30a及び第2の流路32aのうちの少なくともいずれか1つの流路から洗浄液が漏洩していると診断した場合、引き続き第2又は第3の分岐流路35a,36aを詳細診断する。以下では、例えば第2の分岐流路35aの詳細診断の例について説明する。
分析制御部61は、廃液出口を開放させて廃液タンク27内が空になってから、廃液出口を閉鎖させる。廃液出口が閉鎖した後、第1の分岐流路34aの詳細診断と同様にして、第1乃至第5の分岐流路34乃至38及び第1及び第3の分岐流路34a,36aを閉鎖させて第2の分岐流路35aのみを開放させる。また、送給ポンプ31の洗浄動作を停止させて送給ポンプ31aに送給動作を行わせる。
第1試薬分注プローブ14の1回の洗浄に必要な洗浄量の洗浄液を、1サイクル毎に第1試薬分注ポンプユニット21bから流出させるため、1サイクルの洗浄を行わせるタイミングで第2の分岐流路35aのみを開閉させて送給動作を行わせる。この開閉及び送給動作により、貯留タンク24内から流出した洗浄液は、第1の流路30a、第2の流路32a、第2の分岐流路35a、第1試薬分注ポンプユニット21bの分注流路の順に流れて第1試薬分注プローブ14から流出する。流出した洗浄液は、第2の洗浄槽25bの廃液流路25b2を経由して廃液タンク27内に流入する。
廃液タンク27内に流入した洗浄液が診断量Vmに達すると、廃液出口を開放させる。そして、第2の分岐流路35aの開放時間に対応する廃液出口を閉鎖させてから開放させるまでの間の第2の分岐流路35aの開閉の回数を、第1試薬分注プローブ14の1回の洗浄に必要な洗浄量に乗じて洗浄液の総量を算出する。更に、算出した総量から予め設定された許容誤差に基づいて許容範囲W2aを算出する。
そして、分析制御部61は、診断量Vmが許容範囲W2a内である場合、第2の分岐流路35aは正常であり、第1の分岐流路34a又は試料分注ポンプユニット21aの分注流路213の少なくともいずれか一方の流路から洗浄液が漏洩していると診断する。また、診断量Vmが許容範囲W2aよりも少ない場合、第1又は第2の流路30a,32aの少なくともいずれか一方の流路から洗浄液が漏洩している可能性が高いと診断する。
このように、第1の分岐流路34aを含む複数の流路のうちの少なくとも1つの流路から洗浄液が漏洩している診断結果が得られた場合、第1の分岐流路34aの診断に引き続き第2の分岐流路35aの診断を実行させることにより、第2の分岐流路35aが正常である診断結果を得ることができる。また、第1の分岐流路34aが異常である診断結果を得ることができる。また、第1の分岐流路34aの診断で得られた洗浄液漏洩の可能性がある複数の流路を、更に洗浄液漏洩の可能性が高い複数の流路に絞り込むことができる。
この漏洩の診断結果に基づいて、点検担当者が第1の流路30a及び第2の流路32aを形成している各チューブの点検を行う。そして、第1及び第2の流路30a,32aの各チューブに異常がない場合、操作部90から第1及び第2の流路30a,32a異常なしの情報の入力が行われると、第1の分岐流路34a又は試料分注ポンプユニット21aの分注流路213の少なくともいずれか一方の流路、及び第2の分岐流路35a又は第1試薬分注ポンプユニット21bの分注流路の少なくともいずれか一方の流路から洗浄液が漏洩していると診断する。
以上述べた実施形態によれば、第1の分岐流路34の診断を実行させることにより、第1の分岐流路34が正常である診断結果を得ることができる。また、第1の分岐流路34を含む複数の流路のうちの少なくとも1つの流路から洗浄液が漏洩している診断結果を得ることができる。また、第1の分岐流路34における洗浄液の流量が多すぎて異常である診断結果を得ることができる。
また、第1の分岐流路34を含む複数の流路のうちの少なくとも1つの流路から洗浄液が漏洩している診断結果が得られた場合、第1の分岐流路34の診断に引き続き第2の分岐流路35の診断を実行させることにより、第2の分岐流路35が正常である診断結果を得ることができる。また、第1の分岐流路34が異常である診断結果を得ることができる。また、第2の分岐流路35における洗浄液の流量が多すぎて異常である診断結果を得ることができる。また、第1の分岐流路34の診断で得られた洗浄液漏洩の可能性がある複数の流路を、更に洗浄液漏洩の可能性が高い複数の流路に絞り込むことができる。
以上により、第1の洗浄部26aの複数の流路の中から異常な流路を迅速に発見することができる。また、同様にして、第2の洗浄部26bの複数の流路の中から異常な流路を迅速に発見することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
3 反応容器
14 第1試薬分注プローブ
15 第2試薬分注プローブ
16 試料分注プローブ
17 第1撹拌子
19 第2撹拌子
24 貯留タンク
27 廃液タンク
28 廃液開閉弁
29 液量計測器
30,30a 第1の流路
31,31a 送給ポンプ
32,32a 第2の流路
33,33a 分岐管
34,34a 第1の分岐流路
35,35a 第2の分岐流路
36,36a 第3の分岐流路
37 第4の分岐流路
38 第5の分岐流路
39,39a 第1の開閉弁
40,40a 第2の開閉弁
41,41a 第3の開閉弁
42 第4の開閉弁
43 第5の開閉弁

Claims (10)

  1. 試料及び試薬を反応容器に分注し、前記反応容器内の前記試料及び前記試薬の混合液を測定する自動分析装置において、
    流入口及び流出口を有し、前記試料又は前記試薬の少なくともいずれか一方の液体と接触する少なくとも1つのユニットの洗浄に用いられる洗浄液が貯留された貯留タンク内の前記洗浄液を、前記流入口から流入させて前記流出口から流出させる送給動作を行う送給ポンプと、
    前記送給ポンプの送給動作により前記流出口から流出した前記洗浄液が流入する複数の流路と、
    前記複数の流路をそれぞれ独立して開閉可能な複数の開閉弁と、
    前記複数の流路をそれぞれ開閉させ、前記送給ポンプの送給動作により前記複数の流路のうちの開放された流路の一端から流入して他端から流出する予め設定された洗浄量の前記洗浄液を用いて前記ユニットの洗浄を行わせる制御部と、
    前記ユニットの洗浄に用いられた前記洗浄液が流入する廃液入口及びこの廃液入口から流入した前記洗浄液が流出する廃液出口を有する廃液タンクと、
    前記廃液出口を開閉する廃液開閉弁と、
    前記廃液出口が閉鎖されている前記廃液タンク内に流入した前記洗浄液の液量を計測する液量計測器とを備え、
    前記制御部は、前記廃液出口を閉鎖させると共に前記複数の流路のうちの1つの流路のみを開放させて前記送給ポンプに送給動作を行わせ、前記廃液出口が閉鎖されているときの前記1つの流路の開放時間、この開放時間の前記送給ポンプの送給動作により前記廃液タンク内に流入した前記洗浄液の液量、及び前記1つの流路から流出する前記洗浄液の予め設定された洗浄量に基づいて、前記1つの流路の異常の有無を診断することを特徴とする自動分析装置。
  2. 前記貯留タンク内と前記流入口との間を連通する第1の流路と、
    前記流出口から流出した前記洗浄液が流入する第2の流路と、
    前記第2の流路の一端から流入して他端から流出した前記洗浄液が流入する流入分岐口及びこの流入分岐口から流入した前記洗浄液が流出する第1及び第2の流出分岐口を有する分岐管と、
    前記第1の流出分岐口から流出した前記洗浄液が流入する前記複数の流路のうちの第1の分岐流路と、
    前記第2の流出分岐口から流出した前記洗浄液が流入する前記複数の流路のうちの第2の分岐流路とを有し、
    前記1つの流路は、前記第1又は前記第2の分岐流路のいずれか一方の分岐流路であり、
    前記制御部は、
    前記一方の分岐流路の開放時間及び前記一方の分岐流路から流出する前記洗浄液の予め設定された洗浄量に基づいて第1の許容範囲を算出し、
    前記廃液タンク内に流入した前記洗浄液の液量が前記第1の許容範囲内である場合、前記一方の分岐流路が正常であると診断し、
    前記廃液タンク内に流入した前記洗浄液の液量が前記第1の許容範囲よりも少ない場合、前記一方の分岐流路、前記第1の流路及び前記第2の流路のうちの少なくとも1つの流路から前記洗浄液が漏洩していると診断することを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
  3. 前記制御部は、
    前記一方の分岐流路、前記第1の流路及び前記第2の流路のうちの少なくとも1つの流路から前記洗浄液が漏洩していると診断した場合、前記廃液出口を閉鎖させると共に他方の分岐流路のみを開放させて前記送給ポンプに送給動作を行わせ、前記廃液出口を閉鎖しているときの前記他方の分岐流路の開放時間、この開放時間の前記送給ポンプの送給動作により前記廃液タンク内に流入した前記洗浄液の液量、及び前記他方の分岐流路を流出する前記洗浄液の予め設定された洗浄量に基づいて、前記他方の分岐流路の異常の有無を診断することを特徴とする請求項2に記載の自動分析装置。
  4. 前記制御部は、
    前記他方の分岐流路の開放時間及び前記他方の分岐流路から流出する前記洗浄液の予め設定された洗浄量に基づいて第2の許容範囲を算出し、
    前記廃液タンク内に流入した前記洗浄液の液量が前記第2の許容範囲内である場合、前記他方の分岐流路が正常であり、前記一方の分岐流路から前記洗浄液が漏洩していると診断し、
    前記廃液タンク内に流入した前記洗浄液の液量が前記第2の許容範囲よりも少ない場合、前記第1又は前記第2の流路の少なくともいずれか一方の流路から前記洗浄液が漏洩している可能性が高いと診断することを特徴とする請求項3に記載の自動分析装置。
  5. 前記第1の分岐流路における前記洗浄液の流量を調整可能な第1の調整弁と、
    前記第2の分岐流路における前記洗浄液の流量を調整可能な第2の調整弁とを有し、
    前記制御部は、
    前記廃液タンク内に流入する前記洗浄液の液量が前記第1の許容範囲よりも多い場合、前記一方の分岐流路における前記洗浄液の流量が多すぎると診断することを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の自動分析装置。
  6. 前記試料を吸引して前記反応容器に吐出する分注を行う試料分注プローブと、
    前記試薬を吸引して前記反応容器に吐出する分注を行う試薬分注プローブと、
    前記第1の分岐流路から流出した前記洗浄液を吐出する吐出ノズル及びこの吐出ノズルから吐出された前記洗浄液を前記廃液タンク内に導く廃液流路を有する第1の洗浄槽と、
    前記第2の分岐流路から流出した前記洗浄液を吐出する吐出ノズル及びこの吐出ノズルから吐出された前記洗浄液を前記廃液タンク内に導く廃液流路を有する第2の洗浄槽とを備え、
    前記ユニットは、前記試料分注プローブ及び前記試薬分注プローブであり、
    前記制御部は、
    前記試料分注プローブを前記第1の洗浄槽内に移動させ、前記ノズルから吐出される前記洗浄液を用いて前記試料分注プローブの前記試料と接触した外面の洗浄を行わせ、
    前記試薬分注プローブを前記第2の洗浄槽内に移動させ、前記ノズルから吐出される前記洗浄液を用いて前記試薬分注プローブの前記試薬と接触した外面の洗浄を行わせることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の自動分析装置。
  7. 前記貯留タンク内と前記流入口との間を連通する第1の流路と、
    前記流出口から流出した前記洗浄液が流入する第2の流路と、
    前記第2の流路の一端から流入して他端から流出した前記洗浄液が流入する流入分岐口及びこの流入分岐口から流入した前記洗浄液が流出する第1及び第2の流出分岐口を有する分岐管と、
    前記第1の流出分岐口から流出した前記洗浄液が流入する前記複数の流路のうちの第1の分岐流路と、
    前記第2の流出分岐口から流出した前記洗浄液が流入する前記複数の流路のうちの第2の分岐流路と、
    前記試料を吸引して前記反応容器に吐出する分注を行う試料分注プローブと、
    前記試料分注プローブ内部と前記第1の分岐流路との間を連通し、前記試料分注プローブに前記試料の分注を行わせる一端で前記試料分注プローブと連通する分注流路を有する試料分注ポンプユニットと、
    前記試薬を吸引して前記反応容器に吐出する分注を行う試薬分注プローブと、
    前記試薬分注プローブ内部と前記第2の分岐流路との間を連通し、前記試薬分注プローブに前記試薬の分注を行わせる一端で前記試薬分注プローブと連通する分注流路を有する試薬分注ポンプユニットとを備え、
    前記ユニットは、前記試料分注プローブ及び前記試薬分注プローブであり、
    前記1つの流路は、前記第1又は前記第2の分岐流路のいずれか一方の分岐流路であり、
    前記制御部は、
    前記一方の分岐流路の開放時間及び前記一方の分岐流路から流出する前記洗浄液の予め設定された洗浄量に基づいて第1の許容範囲を算出し、
    前記廃液タンク内に流入した前記洗浄液の液量が前記第1の許容範囲内である場合、前記一方の分岐流路が正常であると診断し、
    前記廃液タンク内に流入した前記洗浄液の液量が前記第1の許容範囲よりも少ない場合、前記一方の分岐流路と連通する前記試料分注ポンプユニットの分注流路又は前記試薬分注ポンプユニットの分注流路の一方の分注流路、前記一方の分岐流路、前記第1の流路、及び前記第2の流路のうちの少なくとも1つの流路から前記洗浄液が漏洩していると診断することを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
  8. 前記制御部は、
    前記一方の分注流路、前記一方の分岐流路、前記第1の流路及び前記第2の流路のうちの少なくとも1つの流路から前記洗浄液が漏洩していると診断した場合、前記廃液出口を閉鎖させると共に他方の分岐流路のみを開放させて前記送給ポンプに送給動作を行わせ、前記廃液出口を閉鎖しているときの前記他方の分岐流路の開放時間、この開放時間の前記送給ポンプの送給動作により前記廃液タンク内に流入した前記洗浄液の液量、及び前記他方の分岐流路から流出する前記洗浄液の予め設定された洗浄量に基づいて、前記他方の分岐流路の異常の有無を診断することを特徴とする請求項7に記載の自動分析装置。
  9. 前記制御部は、
    前記他方の分岐流路の開放時間及び前記他方の分岐流路から流出する前記洗浄液の予め設定された洗浄量に基づいて第2の許容範囲を算出し、
    前記廃液タンク内に流入した前記洗浄液の液量が前記第2の許容範囲内である場合、前記他方の分岐流路が正常であり、前記一方の分注流路又は前記一方の分岐流路の少なくともいずれか一方の流路から前記洗浄液が漏洩していると診断し、
    前記廃液タンク内に流入した前記洗浄液の液量が前記第2の許容範囲よりも少ない場合、前記第1の流路又は前記第2の流路の少なくともいずれか一方の流路から前記洗浄液が漏洩している可能性が高いと診断することを特徴とする請求項8に記載の自動分析装置。
  10. 前記試料分注プローブの洗浄が行われ、前記試料分注プローブの洗浄に用いられた前記洗浄液を前記廃液タンク内に導く廃液流路を有する第1の洗浄槽と、
    前記試薬分注プローブの洗浄が行われ、前記試薬分注プローブの洗浄に用いられた前記洗浄液を前記廃液タンク内に導く廃液流路を有する第2の洗浄槽とを備え、
    前記制御部は、
    前記試料分注プローブを前記第1の洗浄槽内に移動させ、前記第1の分岐流路から流出して前記試料分注ポンプユニット内部に流入する前記洗浄液を用いて前記試料分注プローブの前記試料と接触した内面の洗浄を行わせ、
    前記試薬分注プローブを前記第2の洗浄槽内に移動させ、前記第2の分岐流路から流出して前記試薬分注ポンプユニット内部に流入する前記洗浄液を用いて前記試薬分注プローブの前記試薬と接触した内面の洗浄を行わせることを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれかに記載の自動分析装置。
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