JP6462256B2 - 自動分析装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、被検体から採取された試料に含まれる成分を分析する自動分析装置に関する。
自動分析装置は、生化学検査項目や免疫検査項目等を対象とし、試料と各検査項目の試薬との混合液の反応によって生ずる色調や濁りの変化を光学的に測定する。この測定により、試料に含まれる各検査項目成分の濃度や酵素の活性等で表される分析データを生成する。
この自動分析装置は、試料毎に複数の検査項目の中から設定された検査対象の項目の分析を行う。そして、サンプル分注プローブは、試料容器内の試料を吸引して反応容器に吐出する。また、試薬分注プローブは、試薬容器内の試薬を吸引して反応容器に吐出する。また、測定部は、反応容器内に吐出された試料及び試薬の混合液を測定する。そして、サンプル分注プローブは、通常、同一試料の分注終了毎に洗浄水で洗浄される。また、試薬分注プローブは、通常、試薬の分注終了毎に洗浄水で洗浄される。
しかしながら、先行する試料(先行試料)の次に分注される試料(後続試料)に影響を受ける検査項目が設定されていると、通常の洗浄が行われたサンプル分注プローブを介して後続試料が先行試料で汚染される。また、影響を与える検査項目の試薬(先行試薬)の次にその試薬から影響を受ける検査項目の試薬(後続試薬)が分注されると、通常の洗浄が行われた試薬分注プローブを介して後続試薬が先行試薬で汚染される。そして、影響を受ける検査項目の分析データが悪化する問題がある。
この問題を解決するために、洗浄水よりも強力な洗浄力を有する洗浄液を収容する洗浄用容器を所定の位置に設置する。そして、影響受ける検査項目が設定された後続試料を分注する前に、洗浄用容器の洗浄液を用いてサンプル分注プローブを洗浄することにより、影響を受ける検査項目の分析データの悪化を防ぐことができる。また、後続試薬を分注する前に、洗浄用容器の洗浄液を用いて試薬分注プローブを洗浄することにより、影響を受ける検査項目の分析データの悪化を防ぐことができる。
特開平6−207944号公報
しかしながら、サンプル分注プローブや試薬分注プローブ等の各分析ユニットのレイアウトの制約で洗浄用容器の容量には制限がある。このため、検査中に洗浄液が不足して補充しようとすると、各分析ユニットの動作を一旦止める必要があり、検査時間や手間がかかる問題がある。
実施形態は、上記問題点を解決するためになされたもので、検査時間や手間を低減することができる自動分析装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、実施形態の自動分析装置は、試料及び試薬を反応容器に分注し、前記反応容器内の前記試料及び試薬の混合液を測定する自動分析装置において、前記試料又は前記試薬を吸引して吐出する分注を行う分注プローブと、前記分注プローブを洗浄するための洗浄液を貯留する第1及び第2の貯留室、前記第1の貯留室と前記第2の貯留室を隔離するように設けた隔離部材、及び前記第1の貯留室と前記第2の貯留室の間を連通する前記隔離部材に形成された連通孔を有する洗浄槽とを備え、前記分注プローブは、前記第1の貯留室に流入した前記洗浄液の一部が前記連通孔から流出することにより前記第2の貯留室に貯留された洗浄液を吸引することを特徴とする。
実施形態に係る自動分析装置の構成を示すブロック図。 実施形態に係る分析部の構成を示す斜視図。 実施形態に係るサンプル分注プローブの吸引位置を示す図。 実施形態に係る洗浄部の構成を示す図。 実施形態に係る洗浄槽の位置を示す図。 実施形態に係る第1の洗浄槽の構成を示す図。 実施形態に係る第2の洗浄槽、並びに洗浄槽本体及び洗浄液検出器の構成を示す図。 実施形態に係る第1の洗浄槽で行われるサンプル分注プローブの洗浄の様子を示す図。 実施形態に係る第2の洗浄槽に第2の洗浄液が供給される様子を示す図。 実施形態に係る第2の洗浄槽で行われるサンプル分注プローブの洗浄の様子を示す図。 実施形態に係る洗浄部の構成を示す図。
第2の洗浄槽で洗浄が行われるサンプル分注プローブを示す図。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1は、実施形態に係る自動分析装置の構成を示したブロック図である。この自動分析装置100は、各検査項目の標準試料や被検試料等の試料と各検査項目の分析に用いる試薬とを分注し、その混合液を測定して標準データや被検データを生成する分析部24を備えている。また、分析部24の各分析ユニットを駆動する駆動部30と、駆動部30の制御を行う分析制御部31とを備えている。
また、自動分析装置100は、分析部24で生成された標準データや被検データを処理して検量データや分析データを生成するデータ処理部35と、データ処理部35で生成された検量データや分析データを印刷出力や表示出力する出力部40とを備えている。また、各種コマンド信号の入力等を行う操作部50と、分析制御部31、データ処理部35及び出力部40を統括して制御するシステム制御部60とを備えている。
図2は、分析部24の構成を示した斜視図である。この分析部24は、標準試料や被検試料を収容する試料容器17と、この試料容器17を保持するサンプルディスク5とを備えている。また、標準試料や被検試料の各試料に含まれる検査項目の成分と反応する1試薬系及び2試薬系の第1試薬を収容する試薬容器6と、この試薬容器6を回動可能に保持する試薬ラック1aとを備えている。
また、試薬ラック1aに保持された試薬容器6内の第1試薬を保冷する試薬庫1と、2試薬系の第1試薬と対をなす第2試薬を収容する試薬容器7とを備えている。また、試薬容器7を回動可能に保持する試薬ラック2aと、この試薬ラック2aに保持された試薬容器7内の第2試薬を保冷する試薬庫2とを備えている。また、円周上に配置された複数の反応容器3を回転可能に保持する反応ディスク4を備えている。
また、サンプル分注ポンプ16aの吸引及び吐出動作により、サンプルディスク5に保持された試料容器17内の試料を吸引して反応容器3内へ吐出する分注を行うサンプル分注プローブ16を備えている。また、サンプル分注プローブ16を回動及び上下移動可能に保持するサンプル分注アーム10を備えている。また、試料容器17内の試料とサンプル分注プローブ16との接触及び離間を検出する試料検出器16bと、サンプル分注プローブ16を洗浄する洗浄部70とを備えている。
また、第1試薬分注ポンプ14aの吸引及び吐出動作により、試薬ラック1aに保持された試薬容器6内の第1試薬を吸引して試料が吐出された反応容器3内に吐出する分注を行う第1試薬分注プローブ14を備えている。また、第1試薬分注プローブ14を回動及び上下移動可能に保持する第1試薬分注アーム8を備えている。また、試薬容器6内の第1試薬と第1試薬分注プローブ14との接触及び離間を検出する第1試薬検出器14bと、第1試薬分注プローブ14を洗浄する洗浄部80とを備えている。
また、反応容器3内に吐出された試料と第1試薬の混合液を撹拌する第1撹拌子18と、第1撹拌子18を回動及び上下移動可能に保持する第1撹拌アーム20とを備えている。また、混合液の撹拌終了毎に第1撹拌子18を洗浄する洗浄槽18aを備えている。また、第2試薬分注ポンプ15aの吸引及び吐出動作により、試薬ラック2aに保持された試薬容器7内の第2試薬を吸引して第1試薬が吐出された反応容器3内に吐出する分注を行う第2試薬分注プローブ15を備えている。
また、この第2試薬分注プローブ15を回動及び上下移動可能に保持する第2試薬分注アーム9を備えている。また、試薬容器7内の第2試薬と第2試薬分注プローブ15との接触及び離間を検出する第2試薬検出器15bと、第2試薬分注プローブ15を洗浄する洗浄部90とを備えている。
また、反応容器3内の試料、第1試薬、及び第2試薬の混合液を撹拌する第2撹拌子19と、第2撹拌子19を回動及び上下移動可能に保持する第2撹拌アーム21と、混合液の撹拌終了毎に第2撹拌子19を洗浄する洗浄槽19aとを備えている。また、反応容器3内の混合液に光を照射して測定する測定部13と、測定部13で測定を終了した反応容器3内を洗浄する洗浄ノズル12とを備えている。
そして、測定部13は光を照射し、反応容器3内の標準試料や各被検試料を含む混合液を透過した光を検査項目の波長毎に検出する。そして、検出した検出信号に基づいて、例えば吸光度データで表される標準データや被検データを生成し、生成した標準データや被検データをデータ処理部35に出力する。
駆動部30は、分析部24の各分析ユニットを駆動するための駆動源、この駆動源からの駆動力を各分析ユニットに伝達する機構等を備えている。そして、サンプルディスク5を駆動して試料容器17を移動する。また、試薬ラック1a,2aを夫々駆動して試薬容器6,7を回動する。また、反応ディスク4を駆動して反応容器3を回転移動する。
また、サンプル分注アーム10、第1試薬分注アーム8、第1撹拌アーム20、第2試薬分注アーム9及び第2撹拌アーム21を夫々回動駆動及び上下駆動する。そして、サンプル分注プローブ16、第1試薬分注プローブ14、第1撹拌子18、第2試薬分注プローブ15及び第2撹拌子19を移動する。
また、サンプル分注ポンプ16aを駆動して、サンプル分注プローブ16に試料の吸引及び吐出を行わせる。また、第1試薬分注ポンプ14aを駆動して、第1試薬分注プローブ14に第1試薬の吸引及び吐出を行わせる。また、第2試薬分注ポンプ15aを駆動して、第2試薬分注プローブ15に第2試薬の吸引及び吐出を行わせる。
また、洗浄部70の各洗浄ユニットを駆動してサンプル分注プローブ16の洗浄を行わせる。また、洗浄部80の各洗浄ユニットを駆動して第1試薬分注プローブ14の洗浄を行わせる。また、洗浄部90の各洗浄ユニットを駆動して第2試薬分注プローブ15の洗浄を行わせる。
分析制御部31は、分析部24のサンプル分注プローブ16を上死点の高さで水平方向に移動させ、サンプルディスク5上方の上停止位置で停止させる。次いで、上停止位置から下方向に移動させ、サンプル分注プローブ16の下端部が試料容器17内の試料と接触して試料検出器16bにより検出される吸引位置で試料を吸引させる。吸引位置で試料の吸引が行われた後、吸引位置から上停止位置まで移動させ、更に水平移動させて反応ディスク4上方の上停止位置で停止させる。次いで、上停止位置から下方向に移動させ、反応容器3内の底面に接触する吐出位置で試料を吐出させる。
同一試料の分注が終了した後、次の試料の分注を開始させる前に、洗浄部70によりサンプル分注プローブ16の洗浄を行わせる。そして、次の試料に影響を受ける検査項目が設定されていない場合、サンプル分注プローブ16を洗浄部70の第1の洗浄位置へ移動させ、第1の洗浄液を用いて洗浄を行わせる。また、次の試料に検査項目が設定されている場合、サンプル分注プローブ16を洗浄部70の第2の洗浄位置へ移動させ、第1の洗浄液よりも強力な洗浄力を有する第2の洗浄液を用いて洗浄を行わせる。
また、分析制御部31は、分析部24の第1試薬分注プローブ14を上死点の高さで水平方向に移動させ、試薬ラック1a上方の上停止位置で停止させる。次いで、上停止位置から下方向に移動させ、第1試薬分注プローブ14の下端部が試薬容器6内の第1試薬と接触して第1試薬検出器14bにより検出される吸引位置で第1試料を吸引させる。吸引位置で第1試薬の吸引が行われた後、吸引位置から上停止位置まで移動させ、更に水平移動させて反応ディスク4の上停止位置で第1試薬を吐出させる。
第1試薬の分注が終了した後、次の第1試薬の分注を行わせる前に、洗浄部80により第1試薬分注プローブ14の洗浄を行わせる。そして、次の第1試薬の前に分注された第1試薬が影響を与える試薬であり、次の第1試薬がその影響を与える試薬から影響を受ける試薬である場合を除いて、第1試薬分注プローブ14を洗浄部80の第1の洗浄位置へ移動させ、第1の洗浄液を用いて洗浄を行わせる。また、次の第1試薬の前に分注された第1試薬が影響を与える試薬であり、次の第1試薬がその影響を与える試薬から影響を受ける試薬である場合、第1試薬分注プローブ14を洗浄部80の第2の洗浄位置へ移動させ、第2の洗浄液を用いて洗浄を行わせる。
更に、分析制御部31は、分析部24の第2試薬分注プローブ15を上死点の高さで水平方向に移動させ、試薬ラック2a上方の上停止位置で停止させる。次いで、上停止位置から下方向に移動させ、第2試薬分注プローブ15の下端部が試薬容器7内の第2試薬と接触して第2試薬検出器15bにより検出される吸引位置で停止させる。吸引位置で第2試薬の吸引が行われた後、吸引位置から上停止位置まで移動させ、更に水平移動させて反応ディスク4の上停止位置で第2試薬を吐出させる。
第2試薬の分注が終了した後、次の第2試薬の分注を行わせる前に、洗浄部90により第2試薬分注プローブ15の洗浄を行わせる。そして、次の第2試薬の前に分注された第2試薬が影響を与える試薬であり、次の第2試薬がその影響を与える試薬から影響を受ける試薬である場合を除いて、第2試薬分注プローブ15を洗浄部90の第1の洗浄位置へ移動させ、第1の洗浄液を用いて洗浄を行わせる。また、次の第2試薬の前に分注された第2試薬が影響を与える試薬であり、次の第2試薬がその影響を与える試薬から影響を受ける試薬である場合、第2試薬分注プローブ15を第2の洗浄位置へ移動させ、第2の洗浄液を用いて洗浄を行わせる。
図1に示したデータ処理部35は、分析部24の測定部13で生成された標準データや被検データを処理して各検査項目の検量データや分析データを生成する演算部36と、演算部36で生成された標準データや分析データを保存するデータ記憶部37とを備えている。
演算部36は、測定部13で生成された標準データ及びこの標準データの標準試料に対して予め設定された標準値から、標準値と標準データの関係を表す検量データを検査項目毎に生成し、生成した検量データを出力部40に出力すると共にデータ記憶部37に保存する。
また、測定部13で生成された被検データに対応する検査項目の検量データをデータ記憶部37から読み出す。そして、読み出した検量データを用いて測定部13で生成された被検データから、濃度値や活性値で表される分析データを生成する。そして、生成した分析データを出力部40に出力すると共にデータ記憶部37に保存する。
データ記憶部37は、ハードディスク等のメモリデバイスを備え、演算部36で生成された検量データを検査項目毎に保存する。また、演算部36で生成された各検査項目の分析データを被検試料毎に保存する。
出力部40は、データ処理部35の演算部36で生成された検量データや分析データを印刷出力する印刷部41及び表示出力する表示部42を備えている。そして、印刷部41は、プリンタなどを備え、演算部36で生成された検量データや分析データを予め設定されたフォーマットに従って、プリンタ用紙などに印刷する。
表示部42は、CRTや液晶パネルなどのモニタを備え、演算部36で生成された検量データや分析データを表示する。また、各検査項目の分析パラメータである反応容器3内に吐出させる試料の量、第1試薬の量、及び第2試薬の量等の設定を行うための分析パラメータ設定画面を表示する。また、影響を受ける検査項目、影響を与える第1試薬及びこの試薬から影響を受ける第1試薬、並びに影響を与える第2試薬及びこの試薬から影響を受ける第2試薬の各汚染情報の設定を行うための汚染情報設定画面を表示する。また、各被検試料に検査項目を設定するための検査項目設定画面を表示する。
操作部50は、キーボード、マウス、ボタン、タッチキーパネルなどの入力デバイスを備え、検査項目毎に分析パラメータを設定するための入力を行う。また、汚染情報を設定するための入力を行う。また、各被検試料に検査項目を設定するための入力を行う。
システム制御部60は、CPU及び記憶回路を備え、操作部50から入力された各検査項目の分析パラメータ、汚染情報、各被検試料に設定された検査項目の情報等の入力情報を記憶回路に記憶した後、これらの入力情報に基づいて、分析制御部31、データ処理部35、及び出力部40を統括してシステム全体を制御する。
次に、図2及び図3を参照して、分析部24におけるサンプル分注ポンプ16a及びサンプル分注プローブ16について説明する。
図3は、吸引位置で試料の吸引を行うサンプル分注プローブ16を示した図である。このサンプル分注プローブ16は、内部が例えば純水等の圧力伝達媒体で満たされ、サンプル分注ポンプ16aと圧力伝達媒体で満たされたチューブ161で連通している。また、上端部がサンプル分注アーム10に保持されている。
そして、サンプル分注プローブ16は、下端部がサンプルディスク5に保持された試料容器17内の試料と接触することにより試料検出器16bで検出される吸引位置A1で停止する。吸引位置A1で停止した後、駆動部30によるサンプル分注ポンプ16aの吸引駆動により試料を吸引する。
このように、サンプル分注プローブ16を試料検出器16bにより検出される吸引位置A1で試料を吸引させることにより、試料の吸引に不要なサンプル分注プローブ16外面の下端部以外の部分と試料との接触を防いで、サンプル分注プローブ16外面の試料による汚染の範囲を低減することができる。
次に、図2乃至図7を参照して、洗浄部70の構成の一例を説明する。
図4は、洗浄部70の構成を示した図である。この洗浄部70は、サンプル分注プローブ16の洗浄を行うための第1及び第2の洗浄液を供給する供給部71を備えている。また、図5に示すように、サンプルディスク5と反応ディスク4の間に配置され、供給部71により供給される第1及び第2の洗浄液を用いてサンプル分注プローブ16の洗浄が行われる洗浄槽72を備えている。また、洗浄槽72に供給された第2の洗浄液を検出する洗浄液検出器73を備えている。
供給部71は、サンプル分注プローブ16に第1の洗浄液を供給する内部洗浄ポンプ711と、洗浄槽72に第1の洗浄液を供給する第1の供給ポンプ712とを備えている。また、洗浄液検出器73の検出に基づいて洗浄槽72への第2の洗浄液の供給及び供給の停止を行う第2の供給ポンプ713を備えている。
内部洗浄ポンプ711は、例えば純水装置110から純水を吸引し、吸引した純水を第1の洗浄液としてサンプル分注ポンプ16aを介してサンプル分注プローブ16に供給する。また、第1の供給ポンプ712は純水装置110から純水を吸引し、吸引した純水を第1の洗浄液として洗浄槽72に供給する。
第2の供給ポンプ713は、分析部24の各分析ユニットが配置された位置よりも下方に配置された例えばアルカリ性の洗剤を収容する洗剤容器25から洗剤を吸引する。また、純水装置110から純水を吸引する。そして、吸引した洗剤を純水で希釈した液を第2の洗浄液として洗浄槽72に供給する。
洗浄槽72は、供給部71の第1の供給ポンプ712により第1の洗浄液が供給される第1の洗浄槽75と、第2の供給ポンプ713により第2の洗浄液が供給される第2の洗浄槽76と、第1及び第2の洗浄槽75,76を保持する洗浄槽本体77とにより構成される。
図6は、第1の洗浄槽75の構成を示した断面図である。この第1の洗浄槽75は、サンプルディスク5上方の上停止位置と反応ディスク4上方の上停止位置間を水平移動するサンプル分注プローブ16が通過可能なように設けた通路751を有する。また、通路751を挟むように対向して横設された2つの吐出管752を有する。この2つの吐出管752は、第1の供給ポンプ712により供給された第1の洗浄液が流入する入口と、流入した第1の洗浄液を吐出する通路751側に配置された吐出口を有する。そして、試料と接触した下端部が2つの吐出管752の間となる第1の洗浄位置W1で停止したサンプル分注プローブ16の洗浄が行われる。
図7は、第2の洗浄槽76、並びに洗浄槽本体77及び洗浄液検出器73の構成を示した図である。そして、図7(a)は第2の洗浄槽76並びに洗浄槽本体77の一部及び洗浄液検出器73の平面図を示し、図7(b)は図7(a)に示したA−A線矢視断面図を示している。
第2の洗浄槽76は、第2の供給ポンプ713とチューブ78で連通し、第2の供給ポンプ713により供給された第2の洗浄液が流入する流入管761を備えている。また、流入管761から流出した第2の洗浄液を貯留する第1及び第2の貯留室762,765を備えている。また、第1の貯留室762と第2の貯留室765を隔離するように設けた隔離部材763を備えている。また、第1の貯留室762と第2の貯留室765の間を連通する隔離部材763の下部に形成された連通孔764を備えている。
流入管761は、第2の供給ポンプ713からの第2の洗浄液が下端から流入し、第1の貯留室762の底部に設けた開口部76aから上方に流出するように配設されている。また、開口部76aは、隔離部材763から隔てて設けられている。また、隔離部材763は、開口部76aの直上から外れて設けられている。また、第2の貯留室765は、サンプルディスク5上方の上停止位置と反応ディスク4上方の上停止位置間を水平移動するサンプル分注プローブ16の軌道の下方に配置されている。
そして、開口部76aから第1の貯留室762へ流入した第2の洗浄液の一部が連通孔764から第2の貯留室765に流出することにより、第1及び第2の貯留室762,765に第2の洗浄液が貯留される。この第2の貯留室765に貯留された第2の洗浄液をサンプル分注プローブ16が吸引することにより洗浄が行われる。
洗浄槽本体77の底部には、第1の洗浄槽75で洗浄に使用された第1の洗浄液や、第2の洗浄槽76で洗浄に使用された第2の洗浄液等が廃液として外部に排出される排液管771が設けられている。
洗浄液検出器73は、第2の洗浄槽76の第2の貯留室765に配置された一対の導体731及びこの導体731と接続された検出回路732を備えている。そして、第2の貯留室765に貯留された第2の洗浄液が所定量に達したとき、一対の導体731間の電気抵抗の低下を検出回路732が検出することにより、第2の洗浄液と導体731との接触を検出する。
また、洗浄液検出器73は、第2の貯留室765の第2の洗浄液が減少して一対の導体731間の電気抵抗の上昇を検出回路732が検出することにより、第2の洗浄液と導体731との離間を検出する。第2の供給ポンプ713では、洗浄液検出器73が第2の貯留室765の第2の洗浄液と導体731との離間を検出したとき、第2の洗浄液を第2の洗浄槽76に供給する。
このように、洗浄液検出器73の検出に基づいて第1及び第2の貯留室762,765で第2の洗浄液を貯留する量を、サンプル分注プローブ16が第2の洗浄液を洗浄に必要な1回又は数回の少ない回数吸引する量にすることにより、第2の洗浄槽76の小型化を図ることができる。
次に、図2乃至図10を参照して、サンプル分注プローブ16の洗浄の動作について説明する。
図8は、第1の洗浄槽75で行われるサンプル分注プローブ16の洗浄の様子を示した図である。このサンプル分注プローブ16は、同一試料の分注を終了した後、次の試料に影響を受ける検査項目が設定されていない場合、次の試料を分注する前に第1の洗浄槽75の第1の洗浄位置W1で停止する。
サンプル分注プローブ16が第1の洗浄位置W1停止した後、内部洗浄ポンプ711は、サンプル分注プローブ16に第1の洗浄液を供給する。サンプル分注プローブ16は、内部洗浄ポンプ711から供給された第1の洗浄液を吐出する。また、第1の供給ポンプ712は、第1の洗浄液を第1の洗浄槽75に供給する。第1の洗浄槽75は、第1の供給ポンプ712から供給された第1の洗浄液を吐出する。第1の洗浄槽75から吐出された第1の洗浄液は、サンプル分注プローブ16の下端部外面に当たって落下する。サンプル分注プローブ16から吐出された第1の洗浄液及びンプル分注プローブ16に当たって落下した第1の洗浄液は、洗浄槽本体77の排液管771から排出される。
このように、サンプル分注プローブ16から第1の洗浄液を吐出させることにより、試料と接触したサンプル分注プローブ16内面に付着した試料を洗い落とすことができる。また、サンプル分注プローブ16の下端部外面に第1の洗浄液を当てることにより、サンプル分注プローブ外面に付着した試料を洗い落とすことができる。
図9は、第2の洗浄槽76に供給された第2の洗浄液の様子を示した図である。そして、図9(a)は第2の洗浄槽76に供給されているときの第2の洗浄液の様子を示し、図9(b)は第2の洗浄槽76に貯留された第2の洗浄液の様子を示している。
第2の供給ポンプ713と第2の洗浄槽76間を連通しているチューブ78は、駆動部30の駆動源等の熱により外部の温度よりも高い温度になる。このため、チューブ78内では第2の洗浄液に溶け込んでいた気体の溶解度が低下して気泡が生じる。
第2の供給ポンプ713は、第2の洗浄液を第2の洗浄槽76に供給する。第2の供給ポンプ713から供給された第2の洗浄液はチューブ78内で発生した気泡と共に、第2の洗浄槽76の流入管761に導かれて第1の貯留室762に流入する。そして、第1の貯留室762に流入した気泡は上昇し、第1の貯留室762に流入した第2の洗浄液の一部は連通孔764から第2の貯留室765へ流入する。
洗浄液検出器73は、第2の貯留室765へ流入した第2の洗浄液が所定量に達したとき、第2の洗浄液の液面と導体731との接触を検出する。第2の供給ポンプ713は、洗浄液検出器73が第2の洗浄液と導体731との接触を検出したとき、第2の洗浄槽76への第2の洗浄液の供給を停止する。
第2の洗浄液の供給が停止された後、第1及び第2の貯留室762,765には、流入した第2の洗浄液が貯留されている。そして、第1の貯留室762に貯留された第2の洗浄液の液面には上昇した気泡が滞留している。第2の洗浄液に界面活性剤が含まれていると、多量の気泡が滞留することになる。また、第2の貯留室765には、導体731と接触した状態で第2の洗浄液が貯留されている。
このように、隔離部材763を開口部76aの直上から外れて設け且つ開口部76aから隔てて設け、隔離部材763の下部に連通孔764を形成することにより、開口部76aから第1の貯留室762に流入して上方に流れる第2の洗浄液に含まれる気泡を上昇させることができるため、第1の貯留室762で気泡が除去された第2の洗浄液を連通孔764から第2の貯留室765へ流入させることができる。これにより、洗浄液検出器73の気泡検出による誤検出を防ぐことができるため、第2の貯留室765にサンプル分注プローブ16の洗浄に必要な量の第2の洗浄液を貯留させることができる。
なお、第1の貯留室762を形成している隔離部材763及び底部以外の側部の連通孔764よりも上方に開口部を設け、流入管761を第2の供給ポンプ713からの第2の洗浄液が前記開口部から水平又は斜め上方に向けて流出するように前記側部に横設して実施するようにしてもよい。これにより、開口部から第1の貯留室762に流入した第2の洗浄液に含まれる気泡を連通孔764よりも上方の位置から上昇させることができるため、第1の貯留室762で気泡が除去された第2の洗浄液を連通孔764から第2の貯留室765へ流入させることができる。
図10は、第2の洗浄槽76で行われるサンプル分注プローブ16の洗浄の様子を示した図である。
サンプル分注プローブ16は、同一試料の分注を終了した後、次の試料に影響を受ける検査項目が設定されている場合、次の試料を分注する前に第2の洗浄槽76の第2の貯留室765の上方の上停止位置から下方へ移動する。そして、下端部が第2の貯留室765の第2の洗浄液と接触して試料検出器16bにより検出される第2の洗浄位置W2で停止し、試料と接触した内面の洗浄に必要な所定量の第2の洗浄液を吸引する。
このように、気泡が除去された第2の洗浄液を第2の貯留室765に貯留させることにより、試料検出器16bの気泡検出による誤検出を防ぐことができる。これにより、外面洗浄に必要な位置でサンプル分注プローブ16を停止させ、内面洗浄に必要な量の第2の洗浄液をサンプル分注プローブ16に吸引させることができる。
洗浄液検出器73は、サンプル分注プローブ16の第2の洗浄液の吸引により、導体731間の電気抵抗が上昇して第2の貯留室765に貯留された第2の洗浄液と導体731との離間を検出する。第2の供給ポンプ713は、洗浄液検出器73が第2の洗浄液と導体731との離間を検出したとき、第2の洗浄槽76へ第2の洗浄液を供給する。そして、洗浄液検出器73が第2の洗浄液と導体731との接触を検出したとき、第2の洗浄液の供給を停止する。
このように、洗浄液検出器73の検出に基づいて第2の洗浄液を第2の洗浄槽76に供給することが可能となり、第2の洗浄液を補充する作業やこの作業のために分析部24の動作を停止させる必要がないため、検査時間や手間を低減することができる。
第2の洗浄位置W2で第2の洗浄液を吸引したサンプル分注プローブ16は、第1の洗浄位置W1へ移動し、第1の洗浄位置W1で第2の洗浄液を吐出する。サンプル分注プローブ16が第2の洗浄液を吐出した後、内部洗浄ポンプ711はサンプル分注プローブ16に第1の洗浄液を供給し、サンプル分注プローブ16は内部洗浄ポンプ711から供給された第1の洗浄液を吐出する。また、第1の供給ポンプ712は第1の洗浄液を第1の洗浄槽75に供給し、第1の洗浄槽75は第1の供給ポンプ712から供給された第1の洗浄液を吐出する。そして、第1の洗浄槽75での洗浄が終了した後、次の試料を分注する。
このように、サンプル分注プローブ16から第1の洗浄液を吐出させることにより、サンプル分注プローブ16内面に残留する第2の洗浄液を洗い落とすことができる。また、サンプル分注プローブ16の下端部外面に第1の洗浄液を当てることにより、サンプル分注プローブ外面に残留する第2の洗浄液を洗い落とすことができる。
なお、洗剤容器25に収容された洗剤とは異なる例えば酸性の洗剤を収容する洗剤容器、この洗剤容器内の洗剤及び純水を吸引して洗剤を純水で希釈した液を第3の洗浄液として供給する第3の供給ポンプ、第3の供給ポンプにより供給される第3の洗浄液を貯留する第2の洗浄槽76と同様に構成される第3の洗浄槽、及び第3の洗浄槽に貯留された第3の洗浄液を検出する第3の洗浄液検出器を設け、第2の洗浄液で洗浄する場合と同様にして第2の洗浄液では十分に洗い落とすことができない汚れを第3の洗浄液を用いてサンプル分注プローブ16を洗浄するように実施してもよい。
次に、図2乃至図11を参照して、洗浄部80の構成の一例を説明する。
図11は、洗浄部80の構成を示した図である。この洗浄部80は、第1試薬分注プローブ14の洗浄を行うための第1及び第2の洗浄液を供給する供給部81を備えている。また、分析部24の試薬ラック1aと反応ディスク4の間に配置され、供給部81により供給される第1及び第2の洗浄液で第1試薬分注プローブ14の洗浄が行われる洗浄槽82を備えている。また、洗浄槽82に供給された第2の洗浄液を検出する洗浄液検出器83を備えている。
供給部81は、第1試薬分注プローブ14に第1の洗浄液を供給する内部洗浄ポンプ811と、洗浄槽82に第1の洗浄液を供給する第1の供給ポンプ812とを備えている。また、洗浄液検出器83の検出に基づいて洗浄槽82への第2の洗浄液の供給及び供給の停止を行う第2の供給ポンプ813を備えている。
内部洗浄ポンプ811は、純水装置110から吸引した純水を第1の洗浄液として第1試薬分注ポンプ14aを介して第1試薬分注プローブ14に供給する。また、第1の供給ポンプ812は純水装置110から吸引した純水を第1の洗浄液として洗浄槽82に供給する。また、第2の供給ポンプ813は、洗剤容器25から吸引した洗剤を純水装置110から吸引した純水で希釈した液を第2の洗浄液として洗浄槽82に供給する。
洗浄槽82は、第1の供給ポンプ812により第1の洗浄液が供給される第1の洗浄槽85と、第2の供給ポンプ813により第2の洗浄液が供給される第2の洗浄槽86と、第1及び第2の洗浄槽85,86を保持する洗浄槽本体87とにより構成される。
第1の洗浄槽85は洗浄部70の第1の洗浄槽75と同様に構成されるので図示しないが、試薬ラック1a上方の上停止位置と反応ディスク4上方の上停止位置間を水平移動する第1試薬分注プローブ14が通過可能なように設けた通路及びこの通路を挟むように対向して横設された2つの吐出管を有する。
第2の洗浄槽86は洗浄部70の第2の洗浄槽76と同様に構成されるので図示しないが、第2の供給ポンプ813により供給された第2の洗浄液が流入する流入管と、この流入管から流出した第2の洗浄液を貯留する第1及び第2の貯留室と、第1の貯留室と第2の貯留室を隔離するように設けた隔離部材と、第1の貯留室と第2の貯留室の間を連通する隔離部材の下部に形成された連通孔とを備えている。そして、流入管は、第2の供給ポンプ813からの第2の洗浄液が下端から流入し、第1の貯留室の底部に設けた開口部から上方に流出するように配設されている。また、開口部は隔離部材から隔てて設けられ、隔離部材は前記開口部の直上から外れて設けられている。また、第2の貯留室は、第1試薬分注プローブ14の軌道の下方に配置されている。
このように、隔離部材を開口部の直上から外れて設け且つ開口部から隔てて設け、隔離部材の下部に連通孔を形成することにより、開口部から第1の貯留室に流入して上方に流れる第2の洗浄液に含まれる気泡を上昇させることができるため、第1の貯留室で気泡が除去された第2の洗浄液を連通孔から第2の貯留室へ流入させることができる。これにより、洗浄液検出器83の気泡検出による誤検出を防ぐことができるため、第2の洗浄槽86の第2の貯留室に第1試薬分注プローブ14の洗浄に必要な量の第2の洗浄液を貯留させることができる。
また、気泡が除去された第2の洗浄液を第2の貯留室に貯留させることにより、第1試薬検出器14bの気泡検出による誤検出を防ぐことができるため、外面洗浄に必要な位置で第1試薬分注プローブ14を停止させ、内面洗浄に必要な量の第2の洗浄液を第1試薬分注プローブ14に吸引させることができる。
洗浄槽本体87の底部には、第1の洗浄槽85で洗浄に使用された第1の洗浄液や、第2の洗浄槽86で洗浄に使用された第2の洗浄液等が廃液として外部に排出される排液管871が設けられている。
洗浄液検出器83は、第2の洗浄槽86の第2の貯留室に配置された一対の導体831及びこの導体831と接続された検出回路832を備えている。そして、第2の貯留室に貯留された第2の洗浄液が所定量に達したとき、第2の洗浄液と導体831との接触を検出する。
また、洗浄液検出器83は、第2の貯留室の第2の洗浄液が減少して一対の導体831間の電気抵抗の上昇を検出回路832が検出することにより、第2の洗浄液と導体831との離間を検出する。第2の供給ポンプ813では、洗浄液検出器83が第2の貯留室の第2の洗浄液と導体831との離間を検出したとき、洗浄液検出器83が第2の貯留室の第2の洗浄液と導体831との接触を検出するまで第2の洗浄液を第2の洗浄槽86に供給する。
このように、洗浄液検出器83の検出に基づいて第2の洗浄液を第2の洗浄槽86に供給することが可能となり、第2の洗浄液を補充する作業やこの作業のために分析部24の動作を停止させる必要がないため、検査時間や手間を低減することができる。
次に、図2乃至図11を参照して、第1試薬分注プローブ14の洗浄の動作について説明する。
第1試薬分注プローブ14は、次の第1試薬の前に分注した第1試薬が影響を与える試薬であり、次の第1試薬がその影響を与える試薬から影響を受ける試薬である場合を除く次の第1試薬を分注する前に、サンプル分注プローブ16が第1の洗浄槽75で洗浄が行われる場合と同様にして第1の洗浄槽85で第1の洗浄液を用いて洗浄が行われる。
また、第1試薬分注プローブ14は、次の第1試薬の前に分注した第1試薬が影響を与える試薬であり、次の第1試薬がその影響を与える試薬から影響を受ける試薬である場合、影響を受ける第1試薬を分注する前に、サンプル分注プローブ16が第2の洗浄槽76で洗浄が行われる場合と同様にして第2の洗浄槽86で第2の洗浄液を用いて洗浄が行われる。
第2の洗浄槽86で第2の洗浄液を吸引した第1試薬分注プローブ14は、第1の洗浄槽85へ移動して第2の洗浄液を吐出する。第1試薬分注プローブ14が第2の洗浄液を吐出した後、第1の洗浄槽85で第1の洗浄液を用いて洗浄が行われる。そして、第1の洗浄槽85での洗浄が終了した後、次の第1試薬を分注する。
なお、洗浄部90は、洗浄部80と同様に構成されるのでその説明を省略する。また、第2試薬分注プローブ15は、第1試薬分注プローブ14が洗浄部80により洗浄される場合と同様にして、洗浄部90により洗浄されるのでその説明を省略する。
以上述べた実施形態によれば、第2の洗浄液を供給する第2の供給ポンプ713,813、第2の供給ポンプ713,813より供給される第2の洗浄液を貯留する第2の洗浄槽76,86及び洗浄液検出器73,83を設け、洗浄液検出器73,83の検出に基づいて第2の洗浄液を第2の洗浄槽76,86に供給することができる。これにより、第2の洗浄液を補充する作業やこの作業のために分析部24の動作を停止させる必要がないため、検査時間や手間を低減することができる。
また、第2の洗浄槽76を設けることにより、気泡が除去された第2の洗浄液を貯留することができる。これにより、洗浄液検出器73の気泡検出による誤検出を防ぐことができるため、サンプル分注プローブ16の洗浄に必要な量の第2の洗浄液を貯留させることができる。そして、気泡が除去された第2の洗浄液を第2の洗浄槽76に貯留させることにより、試料検出器16bの気泡検出による誤検出を防ぐことができるため、外面洗浄に必要な位置でサンプル分注プローブ16を停止させ、内面洗浄に必要な量の第2の洗浄液をサンプル分注プローブ16に吸引させることができる。
また、第2の洗浄槽86を設けることにより、気泡が除去された第2の洗浄液を貯留することができる。これにより、洗浄液検出器83の気泡検出による誤検出を防ぐことができるため、第1試薬分注プローブ14の洗浄に必要な量の第2の洗浄液を貯留させることができる。また、気泡が除去された第2の洗浄液を第2の洗浄槽86に貯留させることにより、第1試薬検出器14bの気泡検出による誤検出を防ぐことができるため、外面洗浄に必要な位置で第1試薬分注プローブ14を停止させ、内面洗浄に必要な量の第2の洗浄液を第1試薬分注プローブ14に吸引させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
14 第1試薬分注プローブ
14a 第1試薬分注ポンプ
14b 第1試薬検出器
16 サンプル分注プローブ
16a サンプル分注ポンプ
16b 試料検出器
25 洗剤容器
70,80,90 洗浄部
71,81 供給部
72,82 洗浄槽
73,83 洗浄液検出器
75,85 第1の洗浄槽
76,86 第2の洗浄槽
77,87 洗浄槽本体
78,88 チューブ
711,811 内部洗浄ポンプ
712,812 第1の供給ポンプ
713,813 第2の供給ポンプ
731,831 導体
732,832 検出回路
761,862 流入管
762 第1の貯留室
763 隔離部材
764 連通孔
765 第2の貯留室

Claims (4)

  1. 試料及び試薬を反応容器に分注し、前記反応容器内の前記試料及び試薬の混合液を測定する自動分析装置において、
    前記試料又は前記試薬を吸引して吐出する分注を行う分注プローブと、
    前記分注プローブを洗浄するための洗浄液を貯留する第1及び第2の貯留室、前記第1の貯留室と前記第2の貯留室を隔離するように設けた隔離部材、及び前記第1の貯留室と前記第2の貯留室の間を連通する前記隔離部材に形成された連通孔を有する洗浄槽と、
    前記洗浄液を供給する供給ポンプと、
    前記供給ポンプにより供給された洗浄液が前記第1の貯留室の底部に設けた開口部から上方に流出するように配設された流入管と
    を備え、
    前記分注プローブは、前記第1の貯留室に流入した前記洗浄液の一部が前記連通孔から流出することにより前記第2の貯留室に貯留された洗浄液を吸引することを特徴とする自動分析装置。
  2. 前記連通孔は、前記開口部の直上から外れた前記隔離部材の下部に形成されていることを特徴とする請求項に記載の自動分析装置。
  3. 前記第2の貯留室に配置された導体を備え、前記第2の貯留室に貯留された洗浄液が所定の量に達したとき、当該洗浄液と前記導体との接触を検出する洗浄液検出器を有し、
    前記供給ポンプは、前記第2の貯留室に貯留された洗浄液と前記導体との接触が検出されるまで前記洗浄槽に供給することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動分析装置。
  4. 前記第2の貯留室に貯留された洗浄液と前記分注プローブの下端部との接触を検出する検出器を有し、
    前記分注プローブは、前記第2の貯留室の上方から下方へ移動し、洗浄液と前記分注プローブの下端部との接触を検出する前記検出器により検出される位置で、前記第2の貯留室に貯留された洗浄液を吸引することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の自動分析装置。
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