JP6675162B2 - 自動分析装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、被検体から採取された試料を分注してその試料に含まれる成分を
分析する自動分析装置に関する。
自動分析装置による検査では生化学検査項目や免疫検査項目等を対象とし、被検体から
採取された試料と各検査項目の分析に用いる試薬との混合液の反応によって生ずる色調や
濁りの変化を光学的に測定する。この測定により、試料中の様々な検査項目成分の濃度や
酵素の活性等で表される分析データを生成する。
ところで、試料には、例えば小児から採取された僅かな量の試料や、粘度の高い試料の
ように、通常の試料とは異なる特別な試料がある。そして、僅かな量の試料である場合、
通常の試料とは異なる条件で分注させる必要があるため、特別な条件で分注可能なように
画面で設定する入力を行い、通常の試料と特別な試料とを分けている。
特開2013−61360号公報
しかしながら、検査中に通常の試料と特別な試料を分ける作業や、そのたびに特別な試
料を特別な条件で検査可能なように画面で設定する必要があるため、操作者に負担をかけ
ている。
実施形態は、上記問題点を解決するためになされたもので、操作者の負担を軽減するこ
とができる自動分析装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、実施形態の自動分析装置は、試料及び試薬を反応容器に分注して、前記反応容器内の試料及び試薬の混合液を測定する自動分析装置において、試料容器に収容された前記試料を吸引して前記反応容器内に吐出する分注を行う試料分注部と、前記試料分注部を作動させて前記試料の分注を行わせる作動条件として、下降速度、ダミー量、吸引速度、吐出速度、洗浄回数、及び試料の分注量のうちの少なくとも一つを含む第1及び第2の作動条件を保存する記憶部と、前記試料容器を保持する保持部を有する試料ラックに付された作動情報を読み取る読み取り部と、前記読み取り部において前記作動情報が読み取られた場合に、前記試料分注部の動作を前記第1の作動条件から前記第2の作動条件に変更させ、前記試料分注部に対して、前記作動情報が読み取られた後に前記読み取り部で読み取られる前記試料容器に付された試料情報で識別される試料の分注を、前記第2の作動条件に基づいて行わせる分析制御部とを備える。
実施形態に係る自動分析装置の構成を示すブロック図。 実施形態に係る分析部の構成を示す斜視図。 実施形態に係る試料ラックの一例を示す側面図。 実施形態に係る試料容器の一例を示す側面図。 実施形態に係る作動情報が付された試料ラックの一例を示す側面図。 実施形態に係る試料分注部の構成を示す図。 実施形態に係る試料分注プローブの上停止位置及び検出位置を示す図。 実施形態に係る試料分注プローブ内に吸引された試料を示す図。 実施形態に係る補助記憶部に保存された第1及び第2の作動条件の一例を示す図。 実施形態に係る試料分注プローブ、試料分注アーム、試料ラックに保持された試料容器、反応ディスクに保持された反応容器、及び洗浄槽を示す平面図。 実施形態に係る試料の分注工程を示すフローチャート。 実施形態に係る試料の分注工程を示すフローチャート。 実施形態に係る試料分注プローブの分注動作を示す図。 実施形態に係る表示部に表示された識別コード設定画面の一例を示す図。 実施形態に係る試料ラックに保持された試料容器を示す側面図。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1は、実施形態に係る自動分析装置の構成を示したブロック図である。この自動分析
装置100は、標準試料や被検試料等の試料及び各検査項目の試薬の分注、並びに試料及
び試薬の混合液の測定を行う分析部10を備えている。また、分析部10の各種ユニット
を駆動する駆動部40と、駆動部40を制御して分析部10の各種ユニットを作動させる
分析制御部41とを備えている。
また、自動分析装置100は、分析部10で測定により生成される標準データや被検デ
ータから検量データや分析データを生成するデータ処理部60と、データ処理部60で生
成された検量データや分析データを出力する出力部70を備えている。また、分析部10
及びデータ処理部60を作動させる通常の試料の条件としての第1の作動条件及び特別な
試料の条件としての第2の作動条件を保存する補助記憶部42を備えている。
更に、自動分析装置100は、検査を行わせる各検査項目の検査パラメータの入力、再
検査を行わせる各検査項目の再検査パラメータの入力、各試料を識別する試料情報等の入
力、検査を開始させる入力等を行う操作部80を備えている。また、補助記憶部42に保
存された第1及び第2の作動条件及び操作部80から入力された検査及び再検査パラメー
タ等に基づいて、分析制御部41、データ処理部60及び出力部70を制御するシステム
制御部90を備えている。
図2は、分析部10の構成を示した斜視図である。この分析部10は、標準試料や被検
試料などの各試料を収容可能な試料容器11を備えている。また、図3に示すように、長
手方向に例えば5個の試料容器11を長手方向に並列保持可能な5つの保持部121乃至
125を有する試料ラック12を備えている。また、試料ラック12を短手方向の矢印L
1方向、長手方向の矢印L2方向及びこのL2方向とは反対方向の矢印L3に移動可能に
支持するサンプラ13を備えている。
図4は、試料容器11の一例を示した側面図である。この試料容器11は、例えば4種
類の試料容器11a、11b、11c,11dに分類される。そして、1種類目の試料容
器11aは、試料を収容する容器として用いられ、その試料を識別するID等の試料情報
が付されている。また、2種類目の試料容器11bは、第1の作動条件から第2の作動条
件に変更するための容器として用いられ、第1の作動条件のうちの第2の作動条件に変更
する条件に関連する作動情報が付されている。また、3種類目の試料容器11cは、第2
の作動条件を第1の作動条件に戻すための容器として用いられ、第2の作動条件を解除す
る解除情報が付されている。また、4種類目の試料容器11dは、第2の作動条件を第1
の作動条件に戻すための容器として用いられ、試料情報、作動情報及び解除情報の各情報
が付されていない。
以下では、試料情報を示すバーコードラベル111が外側面に貼付された試料容器11
a、作動情報を示すバーコードラベル112が外側面に貼付された試料容器11b、及び
解除情報を示すバーコードラベル113が外側面に貼付された試料容器11cの例につい
て説明する。
なお、試料情報、作動情報及び解除情報の各情報を示す2次元コードラベルを各試料容
器11a,11b,11cに貼付すように実施してもよい。また、各情報を記憶させたI
Cタグを各試料容器11a、11b、11cに取り付けて実施するようにしてもよい。ま
た、図5(a)や図5(b)に示すように、作動情報を互いに隣り合う保持部の間に付し
た試料ラック12aや、長手方向の端部に付した試料ラック12bを用いるように実施し
てもよい。
図2の分析部10は、サンプラ13上の引き込み位置T1でL2方向に引き込まれた試
料ラック12に保持される読み取り位置T2の試料容器11を検出する容器検出器14を
備えている。また、容器検出器14に検出された読み取り位置T2の試料容器11のうち
、試料容器11aに付された試料情報、試料容器11bに付された作動情報及び試料容器
11cに付された解除情報を読み取る読み取り部15を備えている。
そして、読み取り部15は、読み取った試料情報、作動情報及び解除情報を分析制御部
41に出力する。また、容器検出器14に検出された読み取り位置T2の試料容器11c
に試料情報、作動情報及び解除情報が付されていないため読み取り不可能となる読み取り
不可能情報や、試料ラック12の読み取り位置T2の各保持部121乃至125に試料容
器11が保持されていないために読み取り不可能となる読み取り不可能情報を分析制御部
41に出力する。
また、試料容器11aに収容された各試料に含まれる検査項目の成分と反応する試薬で
ある例えば1試薬系及び2試薬系の第1試薬や、希釈液を収容する試薬容器16aを備え
ている。また、試薬容器16a内の第1試薬と対をなす2試薬系の第2試薬を収容する試
薬容器16bを備えている。また、試薬容器16aを移動可能に保持する試薬ラック17
aと、試薬容器16bを移動可能に保持する試薬ラック17bとを備えている。
また、試薬ラック17aに保持された試薬容器16a内の第1試薬や希釈液を保冷する
試薬庫18aと、試薬ラック17bに保持された試薬容器16b内の第2試薬を保冷する
試薬庫18bとを備えている。また、円周上に配置された複数の反応容器19と、この反
応容器19を回転移動可能に保持する反応ディスク20とを備えている。また、読み取り
部15に試料情報が読み取られた吸引位置T3の試料容器11a内の試料を吸引して吐出
位置C1の反応容器19に吐出する分注を行う、試料分注プローブ21及びこの試料分注
プローブ21を移動可能に保持する試料分注アーム22を有する試料分注部23を備えて
いる。
また、試薬ラック17aに保持された試薬容器16a内の第1試薬や希釈液を吸引して
、試料が分注された反応容器19内に吐出する分注を行う第1試薬分注プローブ24を備
えている。また、第1試薬分注プローブ24を移動可能に保持する第1試薬分注アーム2
5を備えている。また、反応容器19に分注された試料及び第1試薬の混合液を撹拌する
第1撹拌ユニット26を備えている。
また、試薬ラック17bに保持された試薬容器16b内の第2試薬を吸引して、第1試
薬分注プローブ24により第1試薬が分注された反応容器19に吐出する分注を行う第2
試薬分注プローブ27を備えている。また、第2試薬分注プローブ27を移動可能に保持
する第2試薬分注アーム28を備えている。また、反応容器19に分注された各試料、第
1試薬及び第2試薬の混合液を撹拌する第2撹拌ユニット29を備えている。
また、第1撹拌ユニット26や第2撹拌ユニット29により撹拌が行われた混合液を収
容する反応容器19に光を照射し、反応容器19内の標準試料や被検試料を含む混合液を
透過した光を検出して標準データや被検データを生成する測定部30を備えている。また
、測定を終えた反応容器19内を洗浄する洗浄ノズル31を備えている。そして、洗浄ノ
ズル31により洗浄が行われた反応容器19は、再び測定に使用される。
図1に示した駆動部40は、分析部10のサンプラ13を駆動して試料ラック12を移
動する。また、試薬ラック17a,17bをそれぞれ駆動して試薬容器16a,16bを
回動する。また、反応ディスク20を駆動して各反応容器19を回転移動する。また、試
料分注部23の試料分注アーム22、第1試薬分注アーム25、及び第2試薬分注アーム
28をそれぞれ駆動して試料分注部23の試料分注プローブ21、第1試薬分注プローブ
24、及び第2試薬分注プローブ27を回動及び上下移動する。また、各第1及び第2撹
拌ユニット26,29や洗浄ノズル31を移動する。
分析制御部41は、補助記憶部42に保存された第1及び第2の作動条件うちの分析部
10の試料の分注に関する第1及び第2の作動条件に基づいて、分析部10の各種ユニッ
トを作動させる。そして、操作部80から検査開始の入力が行われてから、読み取り部1
5により作動情報が読み取られる前に読み取られた試料情報で識別される試料容器11a
内の試料の分注を、第1の作動条件に基づいて行わせる。また、作動情報が読み取られた
後に読み取られる試料情報で識別される試料容器11a内の試料の分注を、第1の作動条
件のうちの読み取られた作動情報に関連する条件を第2の作動条件に変更した条件に基づ
いて行わせる。更に、解除情報が読み取られた後に読み取られる試料情報で識別される試
料容器11a内の試料の分注を、第1の作動条件に基づいて行わせる。更にまた、試料情
報、作動情報及び解除情報の読み取り不可能な後に読み取られる試料情報で識別される試
料容器11a内の試料の分注を、第1の作動条件に基づいて行わせる。
このように、作動情報が読み取られた後に読み取られる試料情報で識別される試料を分
注する際の条件を第2の作動条件に変更することができる。また、解除情報が読み取られ
た後や読み取り不可能な後に読み取られる試料情報で識別される試料を分注する際の条件
を変更前の第1の作動条件に戻すことができる。
データ処理部60は、補助記憶部42に保存された第1及び第2の作動条件うちの出力
条件に関する第1及び第2の作動条件に基づいて、分析部10の測定部30で生成された
各検査項目の標準データや被検データを処理する演算部61及びこの演算部61で処理さ
れたデータを保存するデータ記憶部62を備えている。
演算部61は、各検査項目の標準データから検量データを生成する。また、各検査項目
の検量データを用いて被検データから、各検査項目の濃度値や活性値で示される分析デー
タを生成する。そして、分析部10で作動情報が読み取られる前に読み取られた試料情報
で識別される試料の分注において異常と判定された場合、第1の作動条件に基づいてその
試料を含む混合液の測定により生成される分析データをマスクしてその異常を示すエラー
コードのみとする出力処理を行い、データ記憶部62に保存すると共に出力部70に出力
する。
また、演算部61は、分析部10で作動情報が読み取られた後に読み取られる試料情報
で識別される試料の分注において異常と判定された場合、第1の作動条件のうちの作動情
報に関連する出力条件を第2の作動条件に変更した条件に基づいて、その試料を含む混合
液の測定により生成される分析データに異常を示すエラーコード及び出力条件の情報を付
加する出力処理を行い、データ記憶部62に保存すると共に出力部70に出力する。更に
、試料情報、作動情報及び解除情報の読み取り不可能な後に読み取られる試料情報で識別
される試料容器11a内の試料の分注において異常と判定された場合、出力条件を第1の
作動条件に戻して出力処理を行う。
このように、作動情報が読み取られた後に読み取られる試料情報で識別される試料の分
注で異常と判定された場合、その試料を含む混合液の測定により生成された分析データの
出力条件を第2の作動条件に変更することができる。また、解除情報が読み取られた後や
読み取り不可能な後に読み取られる試料情報で識別される試料の分注で異常と判定された
場合、その試料を含む混合液の測定により生成された分析データの出力条件を第1の作動
条件に戻すことができる。
出力部70は、データ処理部60の演算部61で生成された各検査項目の検量データ、
分析データ、エラーコードデータ又はエラーコードが付加された分析データ等の各データ
を表示出力する表示部71及び印刷出力する印刷部72を備えている。
そして、表示部71は、検査項目毎に検査用としての試料、第1試薬及び第2試薬を反
応容器19内に吐出させる各分注量等の検査パラメータを設定するための検査パラメータ
設定画面を表示する。また、検査項目毎に再検査を行わせるか否かを判定するための分析
範囲、再検査用としての試料及びこの試料を希釈する希釈液を反応容器19内に吐出させ
る各分注量等の再検査パラメータを設定するための再検査パラメータ設定画面を表示する
また、表示部71は、試料毎にこの試料を識別する氏名やID等の試料情報及び検査対
象の検査項目を設定するための検査項目設定画面等を表示する。また、各試料容器11b
,11cに貼付する各バーコードラベル112,113の印刷を可能とする作動情報及び
解除情報に対応する識別コードを設定するための識別コード設定画面を表示する。
印刷部72は、プリンタなどを備え、演算部61で生成された各データや各バーコード
ラベル112,113等を予め設定されたフォーマットに従って、所定の用紙に印刷する
補助記憶部42は、分析部10の試料分注部23を作動させて試料の分注を行わせる第
1及び第2の作動条件を保存する。また、データ処理部60の演算部61を作動させてデ
ータ処理を行わせる第1及び第2の作動条件を保存する。
操作部80は、キーボード、マウス、ボタン、タッチキーパネルなどの入力デバイスを
備えている。そして、各検査項目の検査パラメータや再検査パラメータを設定するための
入力、各試料の試料情報及び検査項目を設定するための入力、検査開始の入力等を行う。
システム制御部90は、CPU及び記憶回路を備えている。そして、操作部80から入
力された各検査項目の検査パラメータや再検査パラメータ、試料の試料情報及び検査項目
の情報等の入力情報を記憶回路に記憶した後、これらの入力情報並びに補助記憶部42に
保存された第1及び第2の作動条件に基づいて、分析制御部41、データ処理部60及び
出力部70を統括してシステム全体を制御する。
次に、図2乃至図8を参照して、分析部10の試料分注部23の構成及び動作の詳細を
説明する。
図6は、試料分注部23の構成を示した図である。この試料分注部23は、試料分注プ
ローブ21及び試料分注アーム22と、試料ラック12に保持された吸引位置T3の試料
容器11a内の試料を検出する液面検出器32とを備えている。また、液面検出器32に
より検出された試料の吸引及び吐出を試料分注プローブ21に行わせる分注ポンプユニッ
ト33を備えている。また、試料の吸引に係る試料分注プローブ21内の圧力を検出する
圧力検出器34と、同一試料の分注を終えた試料分注プローブ21の洗浄を行う洗浄槽3
5とを備えている。
試料分注プローブ21は、下端に試料の吸引及び吐出を行う開口を有し、上端部が分注
ポンプユニット33との間を連通するチューブ36に接続されている。また、上端部が試
料分注アーム22に保持されている。
分注ポンプユニット33は、上端部がチューブ36の他端部に接続されたシリンダ33
1と、シリンダ331の下端部に設けた開口に勘合するプランジャ332と、試料分注プ
ローブ21、チューブ36及びシリンダ331の各内部に充填された例えば水等の液状の
圧力伝達媒体を貯留するタンク333とにより構成される。また、タンク333に貯留さ
れた圧力伝達媒体をシリンダ331に供給する供給ポンプ334と、シリンダ331とポ
ンプ334の間を連通している流路を開閉する開閉弁335とにより構成される。
そして、試料分注プローブ21は、試料の分注における吸引では、図7(a)に示すよ
うに、吸引位置T3の試料容器11a上方の上停止位置P1まで移動する。次いで、上停
止位置P1から下降し、図7(b)に示すように、液面検出器32により検出される試料
容器11a内の試料の吸引が可能な検出位置P2で停止する。また、検出位置P2から移
動して、吐出位置C1の反応容器19への試料の吐出が可能な、例えばその反応容器19
内の底面に下端が当接する当接位置で停止する。
また、試料分注プローブ21は、分析制御部41の駆動制御によりシリンダ331とポ
ンプ334の間の流路が開閉弁335で閉鎖された状態で、駆動部40がプランジャ33
2を矢印Dd方向へ移動する吸引駆動により、試料容器11a内の試料を吸引する。また
、駆動部40がプランジャ332を矢印Du方向へ移動する吐出駆動により、反応容器1
9内へ試料を吐出する。
そして、同一試料の1回目の分注では、図8に示すように、検査用又は再検査用の試料
への圧力伝達媒体の混入を防ぐための空気及びダミー用の試料を吸引した後、引き続き検
査用又は再検査用の試料を吸引する。次いで、検査用又は再検査用の試料を吐出する。ま
た、同一試料の2回目以降の分注では、1回目の分注のときに吸引した空気及びダミー用
の試料を内部に残した状態で、検査用又は再検査用の試料を吸引及び吐出する。
圧力検出器34は、圧力伝達媒体が充填されたチューブ36内の流路の圧力を大気の圧
力を基準として測定する圧力センサを備える。そして、液面検出器32により検出された
試料の吸引に係る試料分注プローブ21内の圧力を、チューブ36に充填された圧力伝達
媒体を介して測定する。分析制御部41では、圧力検出器34に測定された圧力が許容範
囲内である場合に試料の吸引が正常に行われたと判定し、圧力が許容範囲から外れている
場合に例えば試料分注プローブ21に詰まりが生じて、吸引異常であると判定する。
次に、図6乃至図10を参照して、補助記憶部42に保存された第1及び第2の作動条
件のうちの試料の分注に関する第1及び第2の作動条件の一例を説明する。
図9は、補助記憶部42に保存された試料の分注に関する第1及び第2の作動条件を示
した図である。この試料の分注に関する第1及び第2の作動条件としては、「下降速度」
、「ダミー量」、「吸引速度」、「吐出速度」、「洗浄回数」及び「試料の分注量」等が
ある。
「下降速度」は、試料分注プローブ21が図7に示した上停止位置P1から検出位置P
2まで下降する速度の条件である。そして、第1の作動条件の場合には第1の下降速度V
f1であることを示す「Vf1」が保存され、第2の作動条件の場合には第1の下降速度
Vf1より遅い第2の下降速度Vf2であることを示す「Vf2」が保存されている。
ここでは、特別な試料として、小児から採取された試料のように少ない量の試料が収容
された試料容器11aの前に、下降速度に関連する作動情報の読み取りが可能となるよう
に試料容器11bを試料ラック12に保持させることにより、第1の作動条件のうちの下
降速度の条件を第2の作動条件に変更して、少ない量の試料が収容された試料容器11a
内の試料を分注させることができる。これにより、第1の作動条件の場合よりも検出位置
P2で試料分注プローブ21の下端が試料容器11a内の底面に衝突したときの衝撃を和
らげて、試料容器11aからの少ない量の試料の飛散を防ぐことができる。
また、特別な試料として、検査パラメータとして微量な分注量が設定された検査項目用
の試料を収容する試料容器11aの前に、下降速度に関連する作動情報の読み取りが可能
となる試料ラック12の保持部に試料容器11bを保持させることにより、第1の作動条
件のうちの下降速度の条件を第2の作動条件に変更して、試料容器11a内の微量な分注
量が設定された検査項目用の試料を分注させることができる。これにより、第1の作動条
件の場合よりも分注精度の低下の要因となる試料分注プローブ21が検出位置P2で停止
するときの衝撃を軽減することが可能となり、微量な分注量の試料を精度よく分注するこ
とができる。
「ダミー量」は、試料分注プローブ21が吸引するダミー用の試料の量の条件である。
そして、第1の作動条件の場合には第1のダミー量D1であることを示す「D1」が保存
され、第2の作動条件の場合には第1のダミー量D1より少ない第2のダミー量D2であ
ることを示す「D2」が保存されている。
ここでは、少ない量の試料が収容された試料容器11aの前に、ダミー用の試料の量に
関連する作動情報の読み取りが可能となるように試料容器11bを試料ラック12に保持
させることにより、第1の作動条件のうちのダミー用の試料の量の条件を第2の作動条件
に変更して、少ない量の試料が収容された試料容器11a内の試料を分注させることがで
きる。これにより、第1の作動条件の場合よりも試料容器11a内の少ない量の試料の消
費量を低減することができる。
「吸引速度」は、試料分注プローブ21が試料を吸引する速度の条件である。ここでは
、図6に示した分注ポンプユニット33のプランジャ332をDd方向に移動する速度で
示す。そして、第1の作動条件の場合には第1の吸引速度Vd1であることを示す「Vd
1」が保存され、第2の作動条件の場合には第1の吸引速度Vd1より遅い第2の吸引速
度Vd2であることを示す「Vd2」が保存されている。
ここでは、特別な試料として、高粘度であることが予想される試料が収容された試料容
器11aの前に、吸引速度に関連する作動情報の読み取りが可能となるように試料容器1
1bを試料ラック12に保持させることにより、第1の作動条件のうちの吸引速度の条件
を第2の作動条件に変更して、試料容器11a内の高粘度試料を分注させることができる
。これにより、第1の作動条件の場合よりも試料容器11a内の高粘度試料を精度よく分
注することができる。
「吐出速度」は、試料分注プローブ21が試料を吐出する速度の条件である。ここでは
、図6に示した分注ポンプユニット33のプランジャ332をDu方向に移動する速度で
示している。そして、第1の作動条件の場合には第1の吐出速度Vu1であることを示す
「Vu1」が保存され、第2の作動条件の場合には第1の吐出速度Vu1より遅い第2の
吐出速度Vu2であることを示す「Vu2」が保存されている。
ここでは、高粘度であることが予想される試料が収容された試料容器11aの前に、吐
出速度に関連する作動情報の読み取りが可能となる試料容器11bを試料ラック12に保
持させることにより、第1の作動条件のうちの吐出速度の条件を第2の作動条件に変更し
て、試料容器11a内の高粘度試料を分注させることができる。これにより、第1の作動
条件の場合よりも試料容器11a内の高粘度試料を精度よく分注することができる。
「洗浄回数」は、同一試料の分注を終えた試料分注プローブ21を洗浄する洗浄回数の
条件である。そして、第1の作動条件の場合には第1の洗浄回数W1であることを示す「
W1」が保存されている。また、第2の作動条件の場合には第1の洗浄回数W1より多い
第2の洗浄回数W2であることを示す「W2」が保存されている。
ここでは、特別な試料として、次に分注する試料に悪影響を及ぼす成分を含む試料が収
容された試料容器11aの前に、洗浄回数に関連する作動情報の読み取りが可能となるよ
うに試料容器11bを試料ラック12に保持させることにより、第1の作動条件のうちの
洗浄回数の条件を第2の作動条件に変更して、試料容器11a内の悪影響を及ぼす成分を
含む試料の分注を終了した試料分注プローブ21を強力に洗浄することができる。これに
より、第1の作動条件の場合よりも悪影響を及ぼす成分による次に分注が行われる試料容
器11a内の試料の汚染を防ぐことができる。
「試料の分注量」は、試料分注プローブ21が反応容器19内に吐出する試料の量の条
件である。そして、第1の作動条件の場合には検査パラメータとして設定された第1の分
注量As1であることを示す「As1」が保存されている。また、第2の作動条件の場合
には、検査パラメータに基づいて第1の分注量As1の試料と第1及び第2試薬との混合
液の測定により生成された分析データが、再検査パラメータとして設定された分析範囲を
外れたときに希釈液で希釈される第2の分注量As2であることを示す「As2」が保存
されている。
第2の作動条件である場合、検査パラメータに基づいて行われる試料及び試薬の分注並
びに混合液の測定により得られる分析データが分析範囲内であるか否かの判定までの動作
を省いて、最初から再検査パラメータに基づいて再検査のときと同じ動作を実行させる。
そして、図10に示すように、第2の分注量As2の試料を吸引位置T3の試料容器11
aから吐出位置C1の反応容器19に分注し、第1試薬分注プローブ24で再検査パラメ
ータとして設定された量の希釈液を、試料が分注された反応容器19に分注する。次いで
、試料及び希釈液が分注された反応容器19内で希釈される希釈試料を検査用の試料とし
、その反応容器19が吐出位置C1の隣の希釈位置C2で停止したとき、第1の分注量A
s1の希釈試料を、吐出位置C1の反応容器19に分注する。希釈試料が分注された反応
容器19には、第1及び第2試薬が分注された後、測定部30により反応容器19内の希
釈試料、第1及び第2試薬の混合液が測定されることになる。
ここでは、特別な試料として、再検査パラメータが設定され、濃度が高いことが予測さ
れる検査項目が設定された試料が収容される試料容器11aの前に、試料の分注量に関連
する作動情報の読み取りが可能となるように試料容器11bを試料ラック12に保持させ
ることにより、第1の作動条件のうちの試料の分注量の条件を第2の作動条件に変更して
、試料容器11a内の高濃度試料を分注させることができる。これにより、検査パラメー
タに基づいて分注及び測定の動作を行わせる必要がないため、第1の作動条件の場合より
も迅速に検査を行うことができる。
次に、第1及び第2の作動条件に基づいて分注する試料の分注工程について説明する。
図11及び図12は、試料の分注工程を示したフローチャートである。この試料分注工
程51は、ステップS1乃至S27により構成される。
試料分注プローブ21は、同一試料の分注を開始する(図11のステップS1)。そし
て、例えば洗浄槽35から、図10に示すように、矢印R1方向に移動し、図13(a)
に示すように、吸引位置T3の試料容器11a上方の上停止位置P1で停止する。
上停止位置P1で停止した試料分注プローブ21は、図13(b)及び(c)に示すよ
うに、上停止位置P1から検出位置P2まで下降する。そして、下降速度が第1の作動条
件である場合(図11のステップS2のいいえ)、第1の下降速度Vf1で下降する(図
11のステップS3)。また、第1の作動条件から第2の作動条件に下降速度を変更する
場合(図11のステップS2のはい)、第2の下降速度Vf2で下降する(図11のステ
ップS4)。
図11のステップS3又はS4の後、試料分注プローブ21は、同一試料の1回目の分
注において、検出位置P2で試料容器11a内の試料を吸引する。そして、ダミー量が第
1の作動条件である場合(図11のステップS5のいいえ)、図11のステップS6へ移
行する。また、第1の作動条件から第2の作動条件にダミー量を変更する場合(図11の
ステップS5のはい)、図11のステップS7へ移行する。
図11のステップS5の「いいえ」の後、吸引速度が第1の作動条件である場合(図1
1のステップS6のいいえ)、図11のステップS8へ移行する。また、第1の作動条件
から第2の作動条件に吸引速度を変更する場合(図11のステップ6のはい)、図11の
ステップS9へ移行する。
図11のステップS5の「はい」の後、吸引速度が第1の作動条件である場合(ステッ
プ7のいいえ)、図11のステップS10へ移行する。また、第1の作動条件から第2の
作動条件に吸引速度を変更する場合(ステップ7のはい)、図11のステップS11へ移
行する。
ステップS6の「いいえ」の後、試料の分注量が第1の作動条件である場合(図11の
ステップS8のいいえ)、図11のステップS12へ移行する。また、第1の作動条件か
ら第2の作動条件に試料の分注量を変更する場合(図11のステップS8のはい)、図1
1のステップS13へ移行する。
図11のステップS6の「はい」の後、試料の分注量が第1の作動条件である場合(図
11のステップS9のいいえ)、ステップS14へ移行する。また、第1の作動条件から
第2の作動条件に試料の分注量を変更する場合(図11のステップS9のはい)、図11
のステップS15へ移行する。
図11のステップS7の「いいえ」の後、試料の分注量が第1の作動条件である場合(
図11のステップS10のいいえ)、図11のステップS16へ移行する。また、第1の
作動条件から第2の作動条件に試料の分注量を変更する場合(図11のステップS10の
はい)、図11のステップS17へ移行する。
図11のステップS7の「はい」の後、試料の分注量が第1の作動条件である場合(図
11のステップS11のいいえ)、図11のステップS18へ移行する。また、第1の作
動条件から第2の作動条件に試料の分注量を変更する場合(図11のステップS11のは
い)、図11のステップS19へ移行する。
図11のステップS8の「いいえ」の後、試料分注プローブ21は、第1のダミー量D
1と第1の分注量As1を合計した第1の合計量の試料を第1の吸引速度Vd1で吸引す
る(図11のステップS12)。また、図11のステップS8の「はい」の後、試料分注
プローブ21は、第1のダミー量D1と第2の分注量As2を合計した第2の合計量の試
料を第1の吸引速度Vd1で吸引する(図11のステップS13)。
図11のステップS9の「いいえ」の後、試料分注プローブ21は、第1の合計量の試
料を第2の吸引速度Vd2で吸引する(図11のステップS14)。また、図11のステ
ップS9の「はい」の後、試料分注プローブ21は、第2の合計量の試料を第2の吸引速
度Vd2で吸引する(図11のステップS15)。
図11のステップS10の「いいえ」の後、試料分注プローブ21は、第2のダミー量
D2と第1の分注量As1を合計した第3の合計量の試料を第1の吸引速度Vd1で吸引
する(図11のステップS16)。
図11のステップS10の「はい」の後、試料分注プローブ21は、第2のダミー量D
2と第2の分注量As2を合計した第4の合計量の試料を第1の吸引速度Vd1で吸引す
る(図11のステップS17)。
図11のステップS11の「いいえ」の後、試料分注プローブ21は、第3の合計量の
試料を第2の吸引速度Vd2で吸引する(図11のステップS18)。また、図11のス
テップS11の「はい」の後、試料分注プローブ21は、第4の合計量の試料を第2の吸
引速度Vd2で吸引する(図11のステップS19)。
ここで、圧力検出器34は、液面検出器32により検出された試料の吸引に係る試料分
注プローブ21内の圧力を測定する。分析制御部41では、圧力検出器34に測定された
圧力が許容範囲内である場合に試料の吸引が正常に行われたと判定し、圧力が許容範囲か
ら外れている場合に例えば試料分注プローブ21に詰まりが生じて、吸引異常であると判
定する。データ処理部60の演算部61は、データ処理の条件が第1の作動条件である場
合、エラーコードデータをデータ記憶部62に保存すると共に出力部70に出力する。ま
た、データ処理の条件が第1の作動条件から第2の作動条件に変更されている場合、分析
データに異常を示すエラーコードを付加してデータ記憶部62に保存すると共に出力部7
0に出力する。
図11のステップS12乃至S19のいずれかのステップの後、試料分注プローブ21
は、検出位置P2から上停止位置P1まで上昇してから、図10に示すように、矢印R2
方向に移動して吐出位置C1における反応容器19の上停止位置で停止する。次いで、上
停止位置から下降して当接位置で停止した後、試料を吐出する。そして、吐出速度が第1
の作動条件である場合(図12のステップS20のいいえ)、図12のステップS21へ
移行する。また、第1の作動条件から第2の作動条件に吸引速度を変更する場合(図12
のステップ20のはい)、図12のステップS22へ移行する。
図12のステップS20の「いいえ」の後、試料分注プローブ21は、第1の分注量A
s1又は第2の分注量As2の試料を第1の吐出速度Vu1で吐出する(図12のステッ
プS21)。また、図12のステップS20の「はい」の後、試料分注プローブ21は、
第1の分注量As1又は第2の分注量As2の試料を第2の吐出速度Vu2で吐出する(
図12のステップS22)。
図12のステップS21又はS22の後、試料分注プローブ21は、当接位置から反応
容器19の上停止位置まで上昇する。そして、同一試料の分注を終了する場合(図12の
ステップS23のはい)、反応容器19の上停止位置からR1方向に移動して洗浄槽35
で停止する。また、同一試料の分注を継続する場合(図12のステップS23のいいえ)
、反応容器19の上停止位置からR1方向に移動して上停止位置P1で停止する。その後
、図11のステップS2へ戻る。
図12のステップS23の「はい」の後、洗浄回数が第1の作動条件である場合(図1
2のステップS24のいいえ)、図12のステップS25へ移行する。また、第1の作動
条件から第2の作動条件に洗浄回数を変更する場合(図12のステップ24のはい)、図
12のステップS26へ移行する。
図12のステップS24の「いいえ」の後、試料分注プローブ21は、洗浄槽35で第
1の洗浄回数W1の洗浄が行われる(図12のステップS25)。また、図12のステッ
プS24の「はい」の後、試料分注プローブ21は、洗浄槽35で第2の洗浄回数W2の
洗浄が行われる(図12のステップS26)。
図12のステップS25又はS26の後、試料分注プローブ21は、同一試料の分注を
終了する(図12のステップS27)。
以下、図1乃至図15自動分析装置の動作の一例を説明する。
表示部71に識別コード設定画面を表示させる入力が操作部80から行われると、表示
部71に識別コード設定画面が表示される。
図14は、表示部71に表示された識別コード設定画面の一例を示した図である。この
識別コード設定画面73は、第2の作動条件に変更する条件や第2の作動条件を解除する
条件を選択設定するための「条件」の欄と、「条件」の欄に設定された各条件に関連する
作動情報を、読み取り部15で読み取り可能とする識別コードに設定するための「コード
」の欄とにより構成される。
「条件」の欄には、操作部80からの選択入力により設定された「下降速度」、「ダミ
ー量」、「吸引速度」、「吐出速度」、「洗浄回数」、「試料の分注量」、「データ処理
」及び「解除」等の各条件が表示されている。
「コード」の欄には、操作部80からの入力により設定された「下降速度」に対応する
「DOWN」、「ダミー量」に対応する「DUMMY」、「吸引速度」に対応する「AS
PV」、「吐出速度」に対応する「DSPV」、「洗浄回数」に対応する「WASH」、
「試料の分注量」に対応する「DILUTE」、「データ処理」に対応する「INVAL
ID」及び「解除」に対応する「RELEASE」等の各識別コードが表示されている。
ここで、「条件」の欄に表示された各条件の中から、少なくとも1つの条件が選択入力
及び印刷入力が操作部80から行われると、印刷部72はバーコードラベル112やバー
コードラベル113を印刷する。そして、バーコードラベル112,113を貼り付けた
試料容器11b、11cを準備する。
なお、特別な試料として、例えば「少ない量の試料」、「微量な分注量が設定された試
料」、「高粘度試料」、「洗浄が必要な試料」及び「高濃度試料」等を選択設定可能な「
検査対象の試料」の欄と、「検査対象」の欄に設定された各試料を、第2の作動条件に変
更して行わせる作動情報を読み取り部15で読み取り可能とする識別コードを入力設定す
るための「コード」の欄とを備えた識別コード設定画面を設けて実施するようにしてもよ
い。
この場合、「少ない量の試料」では第2の作動条件に変更する条件を「下降速度」及び
「ダミー量」とし、「少ない量の試料」に対応する識別コードを入力設定する。そして、
「少ない量の試料」に対応する識別コードの読み取りが可能となるように試料容器11b
を試料ラック12に保持させることにより、第1の作動条件のうちの下降速度及びダミー
量の条件を第2の作動条件に変更して、少ない量の試料を収容する試料容器11a内の試
料を分注させる。これにより、第1の作動条件の場合よりも、試料容器11aからの少な
い量の試料の飛散を防ぐことができる。
また、「微量な分注量が設定された試料」ではは第2の作動条件に変更する条件を「下
降速度」とし、「微量な分注量が設定された試料」に対応する識別コードを入力設定する
。そして、検査パラメータとして微量な分注量が設定された検査項目用の試料を収容する
試料容器11aの前に、「微量な分注量が設定された試料」に対応する識別コードの読み
取りが可能となるように試料容器11bを試料ラック12に保持させることにより、第1
の作動条件のうちの下降速度の条件を第2の作動条件に変更して、試料容器11a内の微
量な分注量が設定された検査項目用の試料を分注させる。これにより、第1の作動条件の
場合よりも分注精度の低下の要因となる試料分注プローブ21が検出位置P2で停止する
ときの衝撃を軽減することが可能となり、微量な分注量の試料を精度よく分注することが
できる。
また、「高粘度試料」では第2の作動条件に変更する条件を「吸引速度」及び「吐出速
度」とし、「高粘度試料」に対応する識別コードを入力設定する。そして、高粘度である
ことが予想される試料が収容された試料容器11aの前に、「高粘度試料」に対応する識
別コードの読み取りが可能となるように試料容器11bを試料ラック12に保持させるこ
とにより、第1の作動条件のうちの吸引速度の条件を第2の作動条件に変更して、試料容
器11a内の高粘度試料を分注させる。これにより、第1の作動条件の場合よりも試料容
器11a内の高粘度試料を精度よく分注することができる。
また、「洗浄が必要な試料」では第2の作動条件に変更する条件を「洗浄回数」とし、
「洗浄回数」に対応する識別コードを入力設定する。そして、次に分注する試料に悪影響
を及ぼす成分を含む試料が収容された試料容器11aの前に、「洗浄回数」に対応する識
別コードの読み取りが可能となるように試料容器11bを試料ラック12に保持させるこ
とにより、第1の作動条件のうちの洗浄回数の条件を第2の作動条件に変更して、試料容
器11a内の悪影響を及ぼす成分を含む試料の分注を終了した試料分注プローブ21を強
力に洗浄することができる。これにより、第1の作動条件の場合よりも悪影響を及ぼす成
分による次に分注が行われる試料容器11a内の試料の汚染を防ぐことができる。
また、「高濃度試料」では第2の作動条件に変更する条件を「試料の分注量」とし、「
高濃度試料」に対応する識別コードを入力設定する。そして、再検査パラメータが設定さ
れ、濃度が高いことが予測される検査項目が設定された試料が収容される試料容器11a
の前に、「高濃度試料」に対応する識別コードの読み取りが可能となるように試料容器1
1bを試料ラック12に保持させることにより、第1の作動条件のうちの試料の分注量の
条件を第2の作動条件に変更して、試料容器11a内の高濃度試料を分注させる。これに
より、第1の作動条件の場合よりも迅速に検査を行うことができる。
操作部80から検査開始の入力が行われると、システム制御部90は、検査を開始させ
る。分析制御部41は、駆動部40を制御して分析部10の各種ユニットを作動させる。
例えば5個の試料容器11を保持する試料ラック12が分析部10のサンプラ13上に載
置されると、試料ラック12はサンプラ13上をL1方向に移動され、引き込み位置T1
でL2方向に移動される。
図15は、5個の試料容器11を保持する試料ラック12を示した図である。この試料
ラック12には、例えば3個の試料容器11aが保持部121,123,124に保持さ
れ、1個の試料容器11bが保持部122に保持され、1個の試料容器11cが保持部1
25に保持されている。
試料ラック12は、読み取り位置T2へ、保持部121の試料容器11a、保持部12
2の試料容器11b、保持部123の試料容器11a、保持部124の試料容器11a、
保持部125の試料容器11cの順に移動される。容器検出器14は、各保持部121乃
至125の試料容器11を検出する。
読み取り部15は、読み取り位置T2へ移動された試料ラック12の保持部121に保
持される1番目の試料容器11aの試料情報を読み取る。また、保持部122に保持され
た2番目の試料容器11bの作動情報を読み取る。また、保持部123,124に保持さ
れた3番目及び4番目の試料容器11aの試料情報を読み取る。また、保持部125に保
持された5番目の試料容器11cの解除情報を読み取る。
分析制御部41は、試料分注工程51に従って1番目、3番目及び4番目の試料容器1
1a内の試料の分注を行わせる。そして、1番目の試料容器11a内の試料の分注を、第
1の作動条件に基づいて行わせる。また、作動情報が読み取られた後に試料情報が読み取
られる3番目及び4番目の試料容器11a内の試料の分注を、第1の作動条件のうちの読
み取られた作動情報に関連する、例えば「下降速度」、「ダミー用」、「吸引速度」、「
吐出速度」、「洗浄回数」、及び「試料の量」の中から選ばれる少なくとも1つの条件を
第2の作動条件に変更した条件に基づいて行わせる。
このように、検査中に操作者が画面を表示させて入力する操作を必要とせず、特別な試
料が収容された試料容器11aの前に読み取り可能となるように試料容器11bを置くだ
けの簡単な作業で、特別な試料に合う第2の作動条件に変更することができ、信頼性の高
い検査結果を得ることができる。
そして、次の試料ラック12が引き込み位置T1に引き込まれ、次の試料ラック12の
保持部121に試料容器11aが保持されている場合、分析制御部41は、解除情報が読
み取られた後のその試料容器11a内の試料の分注を、第1の作動条件に基づいて行わせ
る。また、試料ラック12がない場合、システム制御部90は、検査を終了する。
以上述べた実施形態によれば、第1及び第2の作動条件を保存する補助記憶部42と、
試料容器11aに付された試料情報、試料容器11bに付された作動情報、及び試料容器
11cに付された解除情報とを読み取り可能な読み取り部15とを設けることにより、試
料容器11bの作動情報が読み取られる前に読み取られた試料情報で識別される試料容器
11a内の試料の分注を、第1の作動条件に基づいて行わせることができる。また、試料
容器11bの作動情報が読み取られた後に読み取られる試料情報で識別される試料容器1
1a内の試料の分注を、第1の作動条件のうちの作動情報に関連する条件を第2の作動条
件に変更した条件に基づいて行わせることができる。また、試料容器11cの解除情報が
読み取られた後に読み取られる試料情報で識別される試料容器11a内の試料の分注を、
第1の作動条件に基づいて行わせることができる。
これにより、検査中に操作者が画面を表示させて入力する操作を必要とせず、特別な試
料が収容された試料容器11aの前に読み取り可能となるように試料容器11bを置くだ
けの簡単な作業で、特別な試料に合う第2の作動条件に変更することができ、操作者の負
担を軽減して信頼性の高い検査結果を得ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したも
のであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その
他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の
省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や
要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11,11a,11b,11c,11d 試料容器
12 試料ラック
15 読み取り部
19 反応容器
21 試料分注プローブ
23 試料分注部
41 分析制御部
42 補助記憶部
100 自動分析装置

Claims (8)

  1. 試料及び試薬を反応容器に分注して、前記反応容器内の試料及び試薬の混合液を測定する自動分析装置において、
    異なる動作を行う第1または第2の作動条件によって、試料容器に収容された前記試料を吸引して前記反応容器内に吐出する分注を行う試料分注部と、
    前記試料分注部を作動させて前記試料の分注を行わせる作動条件として、下降速度、ダミー量、吸引速度、吐出速度、洗浄回数、及び試料の分注量のうちの少なくとも一つを含む前記第1及び第2の作動条件を保存する記憶部と、
    前記試料容器を保持する保持部を有する試料ラックに付された作動情報と、前記試料容器に付された試料情報または解除情報とを読み取る読み取り部と、
    前記試料分注部が前記第1の作動条件で動作し、前記読み取り部において前記作動情報が読み取られた場合に、前記試料分注部の動作を前記第1の作動条件から前記第2の作動条件に変更させ、前記試料分注部に対して、前記作動情報が読み取られた後に前記読み取り部で読み取られる前記試料容器に付された前記試料情報で識別される試料の分注を、前記第2の作動条件に基づいて行わせ
    前記試料分注部が前記第2の作動条件で動作し、前記読み取り部において前記解除情報が読み取られた場合に、前記試料分注部の動作を前記第2の作動条件から前記第1の作動条件に変更させ、前記試料分注部に対して、前記解除情報が読み取られた後に読み取られる前記試料情報で識別される試料の分注を、前記第1の作動条件に基づいて行わせる分析制御部と
    を備える自動分析装置。
  2. 前記試料ラックを備え、
    前記試料分注部が前記第2の作動条件で動作し、前記読み取り部において前記保持部に保持された前記試料容器に前記試料情報が付されていないために前記試料情報の読み取りが不可能である場合、又は前記保持部に試料容器が保持されていないために前記試料情報の読み取りが不可能である場合、
    前記分析制御部は、前記試料分注部に対して、読み取り不可能の後に読み取られる前記保持部に保持された前記試料容器に付される前記試料情報で識別される試料の分注を前記第1の作動条件に基づいて行わせることを特徴とする
    請求項1に記載の自動分析装置。
  3. 前記試料ラックは、長手方向に並列保持可能な複数の前記保持部を有し、
    前記作動情報は、前記試料ラックの互いに隣り合う前記保持部の間又は前記長手方向の端部に付されていることを特徴とする
    請求項1又は請求項に記載の自動分析装置。
  4. 前記試料分注部は、前記試料を吸引して前記反応容器内に吐出する分注を行う分注プローブを有し、
    前記作動情報に関連する条件は、前記分注プローブが前記試料容器上方から当該試料容器内の試料の吸引が可能な位置まで下降する速度である前記下降速度、前記分注プローブが前記反応容器内に吐出する試料を吸引する前に吸引するダミー用の試料の量である前記ダミー量、前記分注プローブが前記試料容器内の試料を吸引する速度である前記吸引速度、前記分注プローブが前記反応容器内に試料を吐出する速度である前記吐出速度、前記分注プローブの洗浄が行われる回数である前記洗浄回数、及び前記分注プローブが前記反応容器内に吐出する試料の量である前記試料の分注量の中から選ばれる少なくとも1つの条件であることを特徴とする
    請求項1乃至請求項のいずれかに記載の自動分析装置。
  5. 前記分注プローブが前記反応容器内に吐出する試料の量は、前記第1の作動条件である場合には予め検査パラメータとして設定された第1の分注量であり、前記第2の作動条件である場合には前記検査パラメータに基づいて前記第1の分注量の試料と前記試薬との混合液の測定により生成された分析データが予め再検査パラメータとして設定された分析範囲を外れたときに希釈液で希釈される第2の分注量であることを特徴とする
    請求項に記載の自動分析装置。
  6. 前記作動情報が読み取られた後に読み取られる前記試料情報で識別される試料と前記試薬との混合液の測定により生成される分析データに関連付けて前記第2の作動条件の情報を保存するデータ記憶部を有することを特徴とする
    請求項1乃至請求項のいずれかに記載の自動分析装置。
  7. 前記試料容器及び前記試料ラックにそれぞれ付された前記試料情報及び前記作動情報は、前記試料容器及び前記試料ラックの外側面にそれぞれ貼付された当該試料情報及び当該作動情報を示す1次元又は2次元コードのラベルであることを特徴とする
    請求項1乃至請求項のいずれかに記載の自動分析装置。
  8. 前記試料分注部は、前記試料を吸引して前記反応容器内に吐出する分注を行う分注プローブ及び前記試料の吸引に係る前記分注プローブ内の圧力を測定する圧力検出器を有し、前記記憶部には、前記第1及び第2の作動条件以外に、前記圧力が予め設定された許容範囲を外れている場合、前記許容範囲を外れ、前記反応容器に内に吐出された試料及び前記試薬との混合液の測定により生成される分析データをマスクして吸引異常のエラーコードのみを出力させる第1の作動条件、及び前記分析データに前記エラーコードを付加させて出力させる第2の作動条件が保存されていることを特徴とする
    請求項1乃至請求項のいずれかに記載の自動分析装置。
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