JP2009080014A - 検体ラック、検体ラック用アダプタ、試料分注システム - Google Patents

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Abstract

【課題】試料容器が、容器本体に蓋体が連結されている容器の場合、試料分注時に、開けておいた蓋体が容器本体の開口部に重なって分注の障害となることを確実に防止できる技術の提供。
【解決手段】容器30の蓋体32を支持する蓋支持部23を具備し、容器本体31の開口部に該開口部の開口面積の3分の2以上の開口領域を確実に確保できる検体ラック10、この検体ラック10の適用に好適な試料分注システム、自動分析装置を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、血液、尿等の生体サンプル(液体試料)中の検査対象の検出、分析において、サンプルを収納した容器(検体)の支持に使用される検体ラック、この検体ラックに組み込まれる検体ラック用アダプタ、前記検体ラックが適用される試料分注システムに係り、特に、液体試料を収納するための容器本体に該容器本体の開口部を開閉可能な蓋体が連結されている容器を支持するための検体ラック、検体ラック用アダプタ、試料分注システムに関する。
例えば、血液、尿等の生体サンプル(液体試料)の分析にあっては、一般に、少量の液体試料を収納した容器(検体容器)を多数用いて解析を行う。
試料の分析は、前処理装置にて試料を前処理(例えば、遠心分離、熱処理)した後、前処理済み試料を収納した容器(前処理用容器)を前処理装置用ラックから分析装置用ラックに移載して試料容器(例えば、特許文献1)として使用するか、分析装置用ラックに収納された試料容器に分注し、さらに、分析装置用ラックに搭載された試料容器内の試料を分析装置内の反応容器に分注し、前記反応容器にて試薬と反応させて、分析することが一般的である。試料中の検出対象(検出対象物質。例えばゲノムDNA等)の検出についても、同様の手順で行われる。
試料容器から反応容器への試料の分注は、分析装置に設けられている分注装置の駆動によって、試料容器内の試料を分注装置の分注ノズルに吸引し、前記分注ノズルから反応容器へ吐出することで行われる。
なお、前処理装置用ラックから分析装置用ラックへの前処理用容器の移載、前処理用容器から試料容器への試料の分注は、いずれも、作業者による手作業で行われることが一般的である。
また特許文献1では、容器に対応したアダプタを使用することで、様々な外径の試料容器のラックへの搭載、前処理装置用ラック、分析装置用ラックの共通化を実現する技術が開示されている。
また、特許文献2では、様々な容器との接触に適した表面を有するラックが開示されている。
また、特許文献3では、筒状容器体に連結されている蓋が、前記筒状容器体の開口面に対し、90度、180度に開けられるようになっている蓋付き容器が開示されている。
特開2006−292696号公報 特開2006−053129号公報 特許第3849108号公報
従来、自動分析時には、試料容器から反応容器への試料の分注を可能にする必要があることから、容器を、蓋をせずに開栓状態で使用する。
蓋と容器が別体の場合(例えば、特許文献1、2)は、自動分析時は、蓋を廃棄あるいは再利用のため一時保管するが、いずれにしても蓋は不要なため、邪魔になる。
蓋が連結されている容器の場合は、開放した蓋が容器の開口面に重なって、開口部を塞いでしまうといった問題がある。また、特許文献3のように、開栓状態の蓋を、閉栓時位置と該閉栓時位置から180度開いた位置(特許文献3では「原初位置」)との間の中間位置に保持できる構造の容器も提供されているが、コストが高く付く上、蓋を前記中間位置に保持させる作業において、蓋が保持可能位置に確実に到達されていない、といった作業ミスの解消が容易でなく、作業の確実性が低い。また、蓋を前記中間位置に保持した容器をアダプタ内に収納する際に、蓋を倒してしまいやすい、といった問題もある。
本発明は、前記課題に鑑みて、容器本体に該容器本体の開口部を開閉可能な蓋体が連結されている容器を試料容器として使用する場合に、容器本体の開口部に所望の大きさの開口領域を確実に確保でき、試料の分注等を効率良く行える検体ラック、この検体ラックに組み込まれる検体ラック用アダプタ、前記検体ラックが適用される試料分注システムの提供を目的としている。
上記課題を解決するために、本発明では以下の構成を提供する。
第1の発明は、容器本体に該容器本体の開口部を開閉可能な蓋体が連結されている、液体試料用の容器の収納に用いられる検体ラックであって、前記容器を収納したときに、この容器の前記容器本体を保持する容器保持部と、前記蓋体を前記容器本体の上部の前記開口部から開栓した状態に支持する蓋支持部とを具備し、前記蓋支持部は、前記容器本体の開口部が前記容器本体の上部から平面視してその開口面積の3分の2以上の開口領域が確保された状態となるように前記蓋体を係止する係止部材を備えてなることを特徴とする検体ラックを提供する。
第2の発明は、前記蓋支持部は、前記蓋体を、前記容器本体の前記開口部を塞ぐ閉栓時の向きに対して60〜120度回転させた向きで支持することを特徴とする第1の発明の検体ラックを提供する。
第3の発明は、前記容器の前記蓋体は、前記容器本体に連結された板状蓋本体の片面側に前記容器本体の開口端部に嵌合する嵌合突部が突設されており、前記蓋支持部は、前記係止部材によって、前記板状蓋本体が縦置き状態となる向きで前記蓋体を係止することを特徴とする第1又は第2の発明の検体ラックを提供する。
第4の発明は、前記容器保持部は、該容器保持部の上方から、前記容器の挿脱が可能であり、前記蓋支持部の前記係止部材が、上下方向に延在して、前記蓋体の昇降を案内する案内部材であることを特徴とする第1〜3のいずれかの発明の検体ラックを提供する。
第5の発明は、前記蓋支持部は、上下方向に延在する一対の前記案内部材を具備し、前記一対の案内部材は、下側へ行くほど互いの離隔距離が小さくなるように設けられ、一対の案内部材の間の蓋収納空間に上から挿入された前記蓋体が前記一対の案内部材の間に挟み込まれて支持されることを特徴とする第4の発明の検体ラックを提供する。
第6の発明は、前記蓋体は、その周縁部に、板状に形成された案内板状部を具備し、前記案内部材には、前記蓋体の前記案内板状部が挿入される案内溝が、上下に延在するように設けられていることを特徴とする第4又は第5の発明の検体ラックを提供する。
第7の発明は、前記蓋支持部は、前記係止部材として、前記蓋体を弾性支持するためのクリップを具備することを特徴とする第1〜6のいずれかの発明の検体ラックを提供する。
第8の発明は、前記容器が、前記蓋体の、前記容器本体に嵌め込まれる嵌合突部が設けられている嵌合側とは反対の背面側に情報タグが取り付けられているタグ付き容器であり、前記蓋支持部は、前記係止部材が、前記蓋体の内、前記情報タグを避けた部位に当接して前記蓋体を支持することを特徴とする第1〜9のいずれかの発明の検体ラックを提供する。
第9の発明は、前記容器本体を縦置きの状態で収納する容器収納穴を有するラック本体を具備し、前記蓋支持部は、前記蓋体を、前記情報タグが前記ラック本体の側壁を避けて前記ラック本体の側方から読み取り可能に露出される位置に支持することを特徴とする第8の発明の検体ラックを提供する。
第10の発明は、前記ラック本体に、前記蓋支持部に支持された前記蓋体の前記情報タグを前記ラック本体の側方から読み取り可能に露出させるタグ露出用窓が形成されていることを特徴とする第9の発明の検体ラックを提供する。
第11の発明は、液体試料用の容器を収納するための検体ラックに取り出し可能に組み込まれて、容器本体に該容器本体の開口部を開閉可能な蓋体が連結されている前記容器を支持する検体ラック用アダプタであって、前記容器の前記容器本体が挿入される筒状本体と、この筒状本体の内側の容器本体収納穴に挿入された前記容器本体を保持する容器保持部と、前記容器の前記蓋体を前記容器本体の前記開口部から開栓した状態に支持する蓋支持部とを具備し、前記蓋支持部は、前記筒状本体が前記容器本体収納穴の軸方向片端の容器挿入口が上端に開口する縦置きの状態において、前記容器保持部に保持された前記容器本体の開口部が前記容器本体の上部から平面視してその開口面積の3分の2以上の開口領域が確保された状態となるように前記蓋体を係止する係止部材を備えてなることを特徴とする検体ラック用アダプタを提供する。
第12の発明は、前記蓋支持部は、前記蓋体を、前記容器本体の前記開口部を塞ぐ閉栓時の向きに対して60〜120度回転させた向きで支持することを特徴とする第11の発明の検体ラック用アダプタを提供する。
第13の発明は、前記容器の前記蓋体は、閉栓時に前記容器本体の開口部を覆う板状蓋本体の片面側に、閉栓時に前記容器本体の開口端部に嵌合する嵌合突部が突設されており、前記蓋支持部は、前記係止部材によって、前記板状蓋本体が縦置き状態となる向きで前記蓋体を係止することを特徴とする第11又は第12の発明の検体ラック用アダプタを提供する。
第14の発明は、前記筒状本体が該筒状本体の中心軸線が上下方向に延在する縦置き状態において、前記筒状本体の上方から前記容器保持部への前記容器の挿脱が可能であり、前記蓋支持部の前記係止部材が、前記筒状本体の軸方向に沿って延在して、前記蓋体の前記筒状本体の軸方向に沿った移動を案内する案内部材であることを特徴とする第11〜13のいずれか発明の検体ラック用アダプタを提供する。
第15の発明は、前記蓋支持部は、前記筒状本体の軸方向に沿って延在する一対の前記案内部材によって構成され、前記一対の案内部材は、前記筒状本体の軸方向において前記容器挿入口が開口されている側から前記容器挿入口とは反対の側へ行くほど互いの離隔距離が小さくなるように設けられ、一対の案内部材の間の蓋収納空間に挿入された前記蓋体が前記一対の案内部材の間に挟み込まれて支持されることを特徴とする第14の発明の検体ラック用アダプタを提供する。
第16の発明は、前記蓋体は、その周縁部に、板状に形成された案内板状部を具備し、前記案内部材には、前記蓋体の前記案内板状部が挿入される案内溝が、前記筒状本体の軸方向に沿って延在するように設けられていることを特徴とする第14又は第15の発明の検体ラック用アダプタを提供する。
第17の発明は、前記蓋支持部は、前記係止部材として、前記蓋体を弾性支持するためのクリップを具備することを特徴とする第11〜16のいずれかの発明の検体ラック用アダプタを提供する。
第18の発明は、前記容器が、前記蓋体の、前記容器本体に嵌め込まれる前記嵌合突部が設けられている側とは反対の背面側に情報タグが取り付けられているタグ付き容器であり、前記蓋支持部は、前記係止部材が、前記蓋体の内、前記情報タグを避けた部位に当接して前記蓋体を支持することを特徴とする第11〜17のいずれかの発明の検体ラック用アダプタを提供する。
第19の発明は、第18の発明の検体ラック用アダプタを縦置きの状態で収納する容器収納穴を有するラック本体を具備し、前記ラック本体に、前記検体ラック用アダプタの前記蓋支持部に支持された前記蓋体の前記情報タグを前記ラック本体の側方から読み取り可能に露出させるタグ露出用窓が形成されていることを特徴とする検体ラックを提供する。
第20の発明は、前記ラック本体に、前記筒状本体を該筒状本体の軸回り方向の位置決め用の回り止め部が設けられていることを特徴とする第19の発明の検体ラックを提供する。
第21の発明は、第8〜10、19、20のいずれかの発明の検体ラックに収納された前記タグ付き容器である第1容器内の試料を第2容器に分注する試料分注システムであって、前記検体ラックが設置されるラック設置部と、前記第2容器が設置された第2容器設置部と、前記ラック設置部に設置された前記検体ラックに収納されている前記タグ付き容器内の試料を、前記タグ付き容器に挿入される昇降可能な分注ノズルによって吸引し、吸引した試料を前記分注ノズルから前記第2容器に分注する試料分注装置と、この試料分注装置の駆動を制御する制御部(59)と、前記検体ラックの前記タグ付き容器の前記蓋体に取り付けられている前記情報タグに記録されている情報を読み取って前記制御部に伝送するリーダーとを具備し、前記制御部は、前記リーダーが読み取った情報に基づいて、前記試料分注装置の駆動を制御することを特徴とする試料分注システムを提供する。
第22の発明は、前記試料分注装置は、前記検体ラックに収納されている前記第1容器の前記情報タグから前記リーダーが読み取った情報から把握される容器分類に対応させて、前記第1容器の容器本体に対する前記分注ノズルの下降位置、及び、前記試料の吸引速度の内の少なくとも一方が前記制御部によって制御されることを特徴とする第21の発明の試料分注システムを提供する。
本発明によれば、容器本体に該容器本体の開口部を開閉可能な蓋体が連結されている容器を、試料収納用の容器(試料容器)として使用する場合に、容器本体の開口部に該開口部の開口面積の3分の2以上の開口領域を確実に確保できる。このため、この容器からの試料の分注の際に、蓋体が干渉することを回避でき、分注を円滑に行える。
しかも、本発明によれば、特許文献3のように、開栓した蓋体を保持して開栓状態を保つための機構を具備する容器を使用しなくても、蓋体を蓋保持部によって保持して容器の開栓状態を保つことができ、安価な容器の使用が可能である。
以下、本発明を実施した検体ラック、検体ラック用アダプタ(以下、単に、アダプタとも言う)、自動分析装置、試料分注システムについて、図面を参照して説明する。
(検体ラック)
図1は検体ラック10(アダプタ20を収納している)を示す図であって、(a)は正断面図、(b)は平面図、図2は検体ラック10のラック本体11(アダプタ20を収納していないラック本体11)を示す図であって、(a)は正断面図、(b)は平面図である。
図1(a)、(b)、図2(a)、(b)に示すように、ここで説明する検体ラック10(以下、単にラックとも言う)は、血液、尿等の生体サンプル(液体試料。以下、試料とも言う)を収納した容器30、40の支持に用いられるものである。この検体ラック10は、容器30、40を収納した状態で、図14に示す自動分析装置50(以下、分析装置とも言う)に設置される。
前記容器は、図1(a)、(b)に示すように、検体ラック10に組み込んだアダプタ20に内挿することでアダプタ20によって支持されるもの(以下、説明の便宜上、符号30を付して説明する場合がある)と、図2(a)、(b)に示すように、アダプタ20を使用しないで、検体ラック10のラック本体11の容器収納穴12に挿入することで容器収納穴12内面によって直接支持されるもの(以下、説明の便宜上、符号40を付して説明する場合がある)とに大別される。
この検体ラック10は、アダプタ20の使用、不使用によって、2種類の容器30、40の支持に対応できる。
図2(a)、(b)に示すように、前記検体ラック10は、概略円筒状の容器40を縦置きの状態(容器40の中心軸線が上下に延在する向き)で収納できる容器収納穴12が複数形成されたラック本体11を具備する。容器40は、軸方向一端(下端部41b)が閉塞され、他端が開口部41aになっている有底円筒状に形成されており、容器収納穴12の内面によって縦置き状態に支持される。ラック本体11の容器収納穴12は、容器40を、アダプタ20を介在すること無く、該容器収納穴12の内面によって、直接、縦置き状態に支持できるように形成されている。容器40は、ラック本体11の上方から容器収納穴12に挿脱できる。
前記容器40は、着脱可能な蓋体42によって開口部41aを開閉できる。但し、後述する図1(a)、(b)等に例示した後述の容器30のように容器本体に蓋体を連結する連結部を具備する構成とは異なり、前記蓋体42は容器40には連結されていないため、開栓時には、蓋体42は容器本体40から分離される。この容器40の場合は、容器40自体が容器本体として機能する。
前記容器40を収納したラック本体11を自動分析装置50に搭載する際は、容器40は、蓋体42を取り外した(分離した)開栓状態としておく。
ラック本体11は、容器40を収納して縦置き状態に支持するための検体ラックとして機能する。
以下、ラック本体11自体についても、ラック(但し、符号11を付す)と称して説明する場合がある。
前記容器収納穴12は、上下方向(図1(a)、(b)、図2(a)、(b)の上下)に延在する中心軸線を以てラック本体11に形成され、ラック本体11の上面11aに開口されている。前記ラック本体11は、平面視細長に形成されており、前記容器収納穴12は、前記ラック本体11の長手方向の複数箇所に、一列に形成されている。ラック本体11は、複数の容器収納穴12は、ラック本体11の長手方向に沿って延在する両側壁11bの間に形成されている。ラック本体11の、互いに平行に延在する一対の側壁11bの間には、隣り合う容器収納穴12同士の間を仕切る隔壁11cが形成されている。
アダプタ20は、容器収納穴12に内挿することで、前記容器40に比べて試料容量が小さい容器30の支持、すなわち、前記容器30を容器収納穴12内で位置決めし、縦置き状態に支持するために用いられる。
前記容器30は、容器40に比べて外径が小さい概略円筒状あるいは外観円錐状(図3(b)参照)の容器本体31を具備する。アダプタ20は、概略円筒状に形成されており、前記容器30の容器本体31が内挿されるようになっている。
前記アダプタ20は、ラック本体11の上方から容器収納穴12に挿脱することができる。このアダプタ20は円筒状の筒状本体21を具備しており、容器収納穴12に挿入したアダプタ20は、筒状本体21の外周面が容器収納穴12内面に当接することによって、縦置き状態、すなわち、該アダプタ20の中心軸線(詳細には筒状本体21の中心軸線)が容器収納穴12の中心軸線に揃えられた状態に支持される。
図3(a)〜(c)に示すように、前記容器30は、円筒状(但し、軸方向一端(下端部31b)が閉塞され、他端が開口部31a(図4(a)、(b)参照)になっている有底円筒状)あるいは外観円錐状(図3(b)のように、開口部31a側の端部から開口部31aとは反対の側(閉塞端である下端部31bの側)に行くにしたがって外径が次第に縮小していくテーパ状)の容器本体31に、該容器本体31の開口部31aを開閉可能な蓋体32が、連結部33を介して連結されている構成になっている。
前記連結部33は、ここでは、容器本体31の側面(外周面)から延出する可撓性の連結片(以下、連結片に符号33を付して説明することがある)であり、蓋体32は、連結片33の変形によって移動させることができ、これにより、容器本体31の開口部31aの開閉操作を行える。
なお、前記連結片33は、合成樹脂製の帯状片であるが、連結部33としては、例えば、延出方向中央部にヒンジ部として機能する薄肉部が形成されている合成樹脂製の連結片、蓋体32を容器本体31に設けられた軸部に回転可能に枢着したヒンジ部等も採用可能である。
この容器30は、ラック本体11の容器収納穴12内に収納して組み込んだアダプタ20内に容器本体31を内挿することで、容器本体31がアダプタ20によって縦置き状態、つまり、容器本体31の中心軸線31pが上下方向に延在し、上端に開口部31aが位置する姿勢に支持される。
なお、容器30は、容器本体31をアダプタ20に内挿してアダプタ20を組み付けた状態でラック本体11の容器収納穴12に挿入するか、容器収納穴12内に予め挿入して組み込んだアダプタ20に容器本体31を内挿することで、ラック本体11の容器収納穴12に収納する。
図1(a)、(b)に示す容器30は、例えば数mm〜数百mm(数マイクロリットル〜数百マイクロリットル)程度の微量試料の収納用のいわゆるマイクロチューブであり、容器本体31の外径が図1(a)、(b)に示す容器40に比べて外径が半分以下である。このため、アダプタ20が収納されていない容器収納穴12に収納すると、姿勢が安定せず、縦置き状態での安定支持を実現できないが、アダプタ20の使用によって、縦置き状態に安定支持することができる。なお、容器30(マイクロチューブ)としては、試料容量が数千mm(数ミリリットル)程度のものも採用可能である。
本発明に係る検体ラックにあっては、各種構成のアダプタ20の選択使用(具体的には、後述の容器保持部22の構成が異なる複数種類のアダプタ20の選択使用)によって、容器本体の外径、長さ(軸方向寸法)に幅広く対応できるため、例えば、外径が互いに異なる複数種類以上の容器30の収納に対応することも可能である。
なお、容器30、40は、前処理済みの試料を収納した状態で検体ラック10、11に搭載して、自動分析装置50に搬入される(本発明に係る試料容器)。
容器30、40に収納する試料は、例えば、前処理用の容器から前処理済み試料を分注する。
但し、容器30は、試料の前処理にも用いることができ、試料の前処理の完了後、試料を収納したまま、検体ラック10に搭載することができる。
本発明に係る検体ラック10は、容器30の前記容器本体31を保持する容器保持部と、容器30の蓋体32を前記容器保持部に保持された前記容器本体31の上部の開口部31aから開栓した状態に支持する蓋支持部とを具備している。
図1(a)、(b)に例示した検体ラック10については、具体的には、例えば図5(a)〜(e)に例示するように前記容器保持部22及び前記蓋支持部23を具備するアダプタ20の組み込みによって、前記容器保持部22及び前記蓋支持部23を具備した構成となる。
(検体ラック用アダプタ)
図5(a)〜(e)は、アダプタ20の一例を示す。
前記アダプタ20は、前記容器30が挿入される筒状本体21と、この筒状本体21の内側の容器本体収納穴21aに挿入された前記容器30の前記容器本体31を保持するための容器保持部22と、前記容器30の前記蓋体32を前記容器保持部22に保持された前記容器本体31の前記開口部31aから開栓した状態に支持する蓋支持部23とを具備している。
このアダプタ20は、全体が概略円筒状に形成されており、ラック本体11の容器収納穴12にラック本体11の上側から挿入して取り出し可能(ラック本体11の上側から挿脱可能)に組み込まれる。アダプタ20は、ラック本体11内において、前記筒状本体21が前記容器本体収納穴21aの軸方向片端の容器挿入口21bが上端に開口する縦置きの状態に組み込まれる。
図5(a)〜(e)に例示するアダプタ20の容器保持部22は、具体的には、筒状本体21内面から突設された複数本(図5では3本)の板ばね221によって構成されている。
容器保持部22を構成する板ばね211は、筒状本体21内面から前記筒状本体21の前記容器本体収納穴21aの軸方向に垂直の断面方向中央部に向かって延出されており、しかも、筒状本体21内面から、前記容器本体収納穴21aの軸方向において前記容器挿入口21bとは反対側の端部(以下、下端部とも言う)に向けて傾斜されている。
板ばね221としては、例えば、筒状本体21からの突出先端を、容器30の容器本体31の外周形状に沿う凹形に形成したもの等も採用可能である。この場合は、容器保持部22を2本の板ばね221によって構成することも可能である。
前記容器保持部22では、容器本体収納穴21aに収納された容器30の容器本体31が、複数方向から、板ばね221によって保持されて、縦置き状態が維持される。また、各板ばね221が、筒状本体21内面から前記容器本体収納穴21aの下端部に向けて傾斜されている構成により、前記容器30の容器本体31をラック本体11上から板ばね211間に押し込む作業は円滑に行える。
なお、容器30の容器本体31としては、例えば、図3(a)、(b)に示すように、開口部31a側の端部から開口部31aとは反対の側(閉塞端である下端部31bの側)に行くにしたがって外径が次第に縮小していくテーパ状になっているものを採用できる(図3(a)に例示した容器30の容器本体31に符号311、図3(b)に例示した容器30の容器本体31に符号312を付す)。また、図3(c)に示すように、開口部31a側の円筒状胴部31cの軸方向片端(円筒状胴部31cの軸方向一端側の開口部31aとは反対側の端部)に連続して、前記円筒状胴部31cから離隔するにしたがって次第に外径が縮小するテーパ状部31dが設けられ、先細りになっているテーパ状部31dの先端が閉塞端31bになっている構成も採用可能である(図3(c)に例示した容器30の容器本体31に符号313を付す)。
図3(a)、(b)、(c)に例示した容器本体311,312、313であれば、テーパ状に形成された部分によって、ラック本体11上から容器保持部22を構成する複数本の板ばね211間に押し込む作業を円滑に行える。容器保持部22に保持された状態から抜き出す作業も円滑に行える。
容器保持部22としては、図5(a)〜(e)に例示した板ばね221に限定されず、各種構成が採用可能である。
図6(a)〜(e)は、筒状本体21内に、容器保持部22として、容器30の容器本体31を縦置き状態に支持するためのリング222を固定した例(アダプタ201)を示す。容器30の容器本体31は、リング222に内挿することで、リング222の内面によって縦置き状態に支持される。リング222は、該リング222に突設されている取付片222aを筒状本体21に取り付けることで、筒状本体21の軸方向中央部に設けられる。
なお、リング222を筒状本体21に取り付けるための取付片222aとしては、図6(a)〜(e)に例示したように、リング222の径方向両側に突設された突片に限定されず、様々な形状のものを採用できる。また、リング222の筒状本体21に対する取り付けは、例えば、筒状本体21の内径に応じた外径を有するリング222を直接、筒状本体21に固定するなど、様々な形態を採用できる。
図7(a)は、図6(a)〜(e)のアダプタ201の筒状本体21内に、容器本体31の下端部31bが挿入される穴223aが形成された下端支持部材223を追加した例(アダプタ202)を示す。下端支持部材223は、リング222よりも下側に設けられる。下端支持部材223も容器保持部として機能する。
容器本体31の下端部31bを穴223aに挿入することで、下端支持部材223によって容器本体31の下端部31bが位置決めされる。したがって、このアダプタ201では、リング222と下端支持部材223とによって、容器本体31の上下2カ所が支持されるため、容器本体31の縦置き状態の安定性が高まる。
図7(b)は、下端支持部材の変形例を示す。
図7(a)に例示した下端支持部材223は、筒状本体21に固定された棒状支持片223bによって、筒状本体21内に支持されているが、図7(b)に例示した下端支持部材224は、筒状本体21の内面に当接する外周面を有する円筒状に形成されており、該下端支持部材224自体を直接、筒状本体21に固定して設けられる。下端支持部材224は、容器本体31の下端部31bが挿入される穴224aを有する円筒状になっている。
前記穴224aは、アダプタ20に組み込まれた下端支持部材224の上端面に開口している。但し、前記穴224aは、下端支持部材224を貫通する貫通穴、下端支持部材224を貫通しない非貫通穴(この場合の下端支持部材224は有底円筒状)のいずれであっても良い。
図7(b)の例においても、図7(a)のアダプタ202と同様に、リング222(図7(b)では図示略)と下端支持部材224とによって容器30の容器本体31を縦置き状態に支持する。下端支持部材224は、穴224aに挿入された容器本体31の下端部31bを位置決めする。したがって、リング222と下端支持部材224とによって、容器本体31の上下2カ所が支持されるため、容器本体31の縦置き状態の安定性が高まる。
図5(a)〜(e)に示すように、前記アダプタ20の前記蓋支持部23は、容器30の蓋体32を係止して、前記容器本体31の開口部31aから開栓した状態を保つための係止部材23a(図5(a)〜(e)に例示したアダプタ20においては案内部材23b)を具備する。
蓋支持部23は、係止部材23aによって蓋体32を係止することで、前記筒状本体21が前記容器本体収納穴21aの軸方向片端の容器挿入口21bが上端に開口する縦置きの状態において、前記容器保持部22に保持された前記容器30の容器本体31の開口部31aが平面視してその開口面積の3分の2以上の開口領域31eが確保された状態(図8参照)となる位置に前記蓋体32を支持する(静止させる)。
図4(a)、(b)は、容器30の蓋体32の具体例を示す。
図4(a)、(b)に示す蓋体32は、いずれも、前記容器本体31に連結された板状蓋本体32aの片面側に、前記容器本体31の開口部31aに嵌合する嵌合突部32bを突設した構成になっている。蓋体32は、閉栓時に、前記板状蓋本体32aによって、容器本体31の開口部31aを覆って塞ぐことができる。
図4(a)に示す蓋体32(図中、符号321を付す)は、前記容器本体31に連結された板状蓋本体32aの片面側に、前記嵌合突部32bとして、前記容器本体31の開口部31aに内挿して嵌合される嵌合突部32b1(以下、内側嵌合突部とも言う)を突設した構成になっている。
内側嵌合突部32b1の周囲には、板状蓋本体32aの周縁部32eがフランジ状に突出されている。図4(a)に示す蓋体321の前記内側嵌合突部32b1は、円盤状の板状蓋本体32aに、該板状蓋本体32aよりも小さい外径で同心円状に形成されたリング状の突起であり、板状蓋本体32aの周縁部32eは、リング状の嵌合突部32bの外周全周から内側嵌合突部32bの外側に張り出すように突出するフランジ状になっている。
前記周縁部32eは、閉栓時に、容器本体31の開口端部31fに当接可能であり、蓋体32全体が容器本体31内に入り込んでしまうことを防止する。
図4(b)に示す蓋体32(図中、符号322を付す)は、図4(a)の蓋体321に、前記嵌合突部32bとして、前記容器本体31の開口部31a側の端部に外嵌めされる嵌合突部32b2(以下、外側嵌合突部とも言う)を追加した構成になっている。外側嵌合突部32b2は、内側嵌合突部32b1を囲繞するようにして、板状蓋本体32aの片面側に突設されている。
なお、蓋体32としては、例えば、嵌合突部32bとして、外側嵌合突部32b2のみを具備し、内側嵌合突部32b1を具備していない構成等、も採用可能である。
板状蓋本体32aは、連結部33(図4(a)、(b)では連結片33)を介して容器本体31に連結されている。連結部としては、蓋体32の向きを、前記容器本体31の前記開口部31aを塞ぐ閉栓時の向きに対して60度以上、より好ましくは90度以上、回転(容器本体31の中心軸線31pに直交する仮想平面34に沿う回転軸線35を中心とする回転)させることができるものが採用される。
図示例の容器30では、連結部33として、容器本体31から延出する可撓性の帯状片である連結片33を採用している。蓋体32の板状蓋本体32aは、容器本体31から延出する連結片33の先端に設けられており、蓋体32は、容器本体31の中心軸線31pに直交する仮想平面34に沿う回転軸線35を中心とする回転移動の如く移動させることで、容器本体31の開口部31aを開閉できる。容器本体31に対して位置を設定した特定の回転軸線35を中心とする回転移動も可能である。
図示例の容器30では、開栓状態においては、連結片33の変形範囲で蓋体32の移動、向きの変更を自在に行えるため、蓋体32の向きを、閉栓時の向きに対して90度以上(仮想平面34に対する傾斜角度θ1が90度以上)回転させることができる。
蓋体32の回転軸線35の位置は、容器本体31の開口端部31fの外周面付近であり、開栓時に容器本体31の開口部31aの開口面積を充分に確保する点では、前記外周面(外周面の、容器本体31の中心軸線31pに沿った延長上も含む)から容器本体31の中心軸線31pとは反対の側へ若干ずれた位置であることがより好ましいが、これに限定されるものではなく、前記外周面から容器本体31の中心軸線31pの側へ若干ずれた位置であっても良い。
図5(a)〜(e)に示すように、前記蓋支持部23は、蓋体32の板状蓋本体32aを立てた状態(容器本体31の中心軸線31pに沿った向きとなっている状態。以下、縦置き状態)に支持して、蓋体32の開栓状態を維持する機能を果たす。
蓋支持部23は、蓋体32の、閉栓時の向きに対する回転角度(図4(a)、(b)の仮想平面34に対する傾斜角度θ1)が60〜120度の範囲となるように支持する。
また、蓋支持部23は、既述のように、開栓状態の蓋体32を係止部材23aによって係止したときに、前記容器保持部22に保持された前記容器30の容器本体31の開口部31aに対する蓋体32の重なりが小さい(図8の開口領域31eに重ならない)か、あるいは、重なりが無く、前記容器本体31の開口部31aが平面視してその開口面積の3分の2以上の開口領域31eが確保された状態(図8参照)となる位置に蓋体32を支持できるように、アダプタ20における設置位置が設定される。
図5(a)〜(e)に例示したアダプタ20の前記蓋支持部23は、具体的には、前記筒状本体21に、該筒状本体21の軸方向に沿って延在するように設けられた一対の案内部材23bによって構成されている。
一対の案内部材23bは互いに平行に設けられている。また、案内部材23bは、検体ラック10において、上下方向に延在する。
アダプタ20の筒状本体21には、該筒状本体21の中心軸線方向に沿って延在するスリット状の窓21sが形成されており、一対の案内部材23bは、筒状本体21の、前記窓21sを介して両側の端部に設けられている。
また、一対の案内部材23bは、隙間24を介して互いに離隔して設けられている。
図示例のアダプタ20において前記隙間24は、窓21sの一部であり、窓21s内に設けられた案内部材23bの寸法によって窓21sに比べて若干狭くなっているが、例えば、筒状本体21に対する案内部材23bの取付位置が窓21sを回避した位置(例えば、筒状本体21の外周面側)である場合は、一対の案内部材23bの間の隙間24が窓21sと一致する。
図5(b)に示すように、前記案内部材23bには、蓋体32の周縁部に板状に形成された案内板状部32c(容器30の場合、蓋体32の周縁部の一部)が挿入される案内溝23cが、該案内部材23bの延在方向に沿って延在するように形成されている。
案内溝23cは、案内部材23bの上端に開口しており、この開口部から、蓋体32の案内板状部32cの挿脱を行える。
また、案内溝23cは、一対の案内部材23bの、互いに対面する部分に形成されている。
図4(a)に例示した蓋体321にあっては、前記案内板状部32cは、板状蓋本体32aの周縁部32eの内、板状蓋本体32aと連結片33との連結部分から見て板状蓋本体32aの中央部を介して両側(図5(e)の左右両側)に位置する部分である。
図4(b)に例示した蓋体322にあっては、前記案内板状部32cは、板状蓋本体32aの周縁部32eと該周縁部32eに周設されたリブ状の外側嵌合突部32b2とによって構成される蓋体322の周縁部の内、板状蓋本体32aと連結片33との連結部分から見て板状蓋本体32aの中央部を介して両側(図5(e)の左右両側)に位置する部分である。
図4(a)、(b)のいずれの場合についても、蓋体32の両側の案内板状部32cは、板状蓋本体32aの中央部を通る連結片33の仮想延長線(図示略)を介して両側に位置する。
容器30は、容器本体31を、アダプタ20に内挿する際に、蓋体32の周縁部の案内板状部32cを案内部材23bの上端から前記案内溝23cに挿入することで、蓋体32が、案内部材23bによって縦置き状態に支持(保持)される。
案内板状部32cを案内溝23cに挿入した蓋体32は、アダプタ20の筒状本体21の中心軸線方向に沿った方向検体ラック10内での容器30の昇降に伴い、案内部材23bに案内されながら縦置き状態を保ったまま昇降できる。
前記案内部材23bは、蓋体32の、容器本体31の開口部31a側への倒れ込み、及び、容器本体31の開口部31aとは反対の側への倒れ込みを生じないように、蓋体32を係止して、縦置き状態に保つ機能を果たす。
前記案内部材23bは、図9(a)に示すように、案内溝23cから筒状本体21の中心軸線の側に存在する第1蓋係止壁23b1と、案内溝23cを介して前記第1蓋係止壁23b1とは反対の側に存在する第2蓋係止壁23b2とを具備し、第1蓋係止壁23b1によって蓋体32の容器本体31の開口部31a側への倒れ込みを防止し、第2蓋係止壁23b2によって蓋体32の容器本体31の開口部31aとは反対の側への倒れ込みを防止する構成になっている。第1、第2蓋係止壁23b1、23b2は、筒状本体21に一体に設けられている案内部材ベース部23b3に互いに離隔させて突設されて案内部材23bの延在方向(長手方向。図5(a)、(c)、(d)における上下方向)に沿って延在する突条である。
蓋体32は、案内溝23cに挿入された案内板状部32cが、第1蓋係止壁23b1と第2蓋係止壁23b2との間に挟み込まれるようにして、保持される。
この案内部材23bは、本発明に係る係止部材として機能する。
なお、図4(a)、(b)に例示した蓋体32は、円盤状の板状蓋本体32aを具備し、全体としても概略円盤状に形成されており、全周にわたって、案内部材の案内溝に挿入可能な厚みの周縁部が形成された構成になっているが、案内板状部32cは、蓋体32の内、容器30をアダプタ20に挿入する際に、案内部材23bの案内溝23cに対応する部分にのみ形成されていれば良い。
また、案内板状部32cは、必ずしも、一対の案内部材23bの案内溝23cに対応して、板状蓋本体32aの両側に形成されている必要は無く、板状蓋本体32aの両側の内の片方にのみ形成してあっても良い。
上述の図5(a)〜(e)に例示したアダプタ20の案内部材23bは、1本だけ設けた場合でも、蓋体32を縦置き状態に支持でき、係止部材としての機能を満たす。このため、蓋支持部23としては、案内部材23bを2本一対として設ける構成にかえて、案内部材23bを1本のみ設けた構成も採用可能である。
上述の構成の検体ラック10によれば、蓋支持部23によって、検体ラック10に収納した容器30の蓋体32を縦置き状態に安定支持することができる。蓋体32が蓋支持部23に支持された状態では、前記容器本体31の開口部31aの平面視における開口面積の3分の2以上の開口領域31e(図8)に蓋体32が重なることが無い。これにより、例えば、容器本体31への、自動分析装置50(後述)の試料分注装置55(図15参照)の分注ノズル551の挿脱を支障無く円滑に行える。容器本体31への試料の手分注などの作業についても、蓋体32が障害になることを回避でき、作業性を向上できる。
自動分析装置50にあっては、試料分注装置55の細管状の分注ノズル551を、口径(開口部31aの内径)が小さい容器本体31に挿脱することになるため、容器保持部22によって、容器30が縦置き状態に安定支持されることも、容器本体31に対する分注ノズル551の円滑な挿脱に寄与する構成であることは言うまでも無い。ラック10に収納されている容器30の容器本体31の位置ずれが分注ノズル551の挿脱動作の支障になるといった不都合の防止に有効に寄与する。
また、蓋体32が縦置き状態に安定支持されることにより、蓋体32の自由揺動が規制される。このため、開きすぎた蓋体32が検体ラック10の側面から突出して、自動分析装置50等の機器上での検体ラック10の移動の妨げになるといった不都合を防止することができる。
(蓋支持部の別態様)
蓋支持部23としては、図5(a)〜(e)に例示した構成に限定されず、様々な構成を採用できる。
図9(b)に例示した蓋支持部23は、図5(a)〜(e)、図9(a)に例示した案内部材23bにかえて、符号25の案内部材を採用したものである。案内部材25は、図5(a)〜(e)、図9(a)に例示した案内部材23bの第1蓋係止壁23b1を省略した構成になっている。図9(a)の蓋支持部23に図中符号231を付す。
図9(c)に例示した蓋支持部23は、図5(a)〜(e)、図9(a)に例示した案内部材23bにかえて、符号26の案内部材を採用したものである。案内部材26は、図5(a)〜(e)、図9(a)に例示した案内部材23bの第2蓋係止壁23b2を省略した構成になっている。図9(b)の蓋支持部23に図中符号232を付す。
容器本体31に対して連結片33を介して蓋体32を連結した構成の容器30にあっては、容器本体31に対して開栓状態の蓋体32が、連結片33の弾性(弾性力)によって、仮想平面34(図4(a)、(b)参照)に対する傾斜角度θが60度を超える向きとなるものを採用することも可能である。連結片33以外の連結部を採用した容器30についても、例えば、板ばね等の弾性片によって蓋体32に容器本体31の開口部31aから離隔させる方向の付勢力を与える構造の連結部等、連結部の構造によっては、同様に、連結部から蓋体32に作用させる弾性力によって、蓋体32の仮想平面34に対する傾斜角度θが60度を超える向きとなるものを採用することもできる。
このような容器30の場合、連結部の弾性力による蓋体32の傾動角度(仮想平面34に対する傾斜角度θ)が、アダプタ20の案内部材の第2蓋係止壁23b2に当接させた蓋体32の仮想平面34に対する傾斜角度θよりも大きければ、図9(b)に例示した案内部材25の採用して、この案内部材25によって蓋体32を縦置き状態に支持することができる。
一方、容器30が、アダプタ20の案内部材の第1蓋係止壁23b1に当接させた蓋体32に、仮想平面34に対する傾斜角度θが小さくなる方向の弾性力(例えば連結片33の弾性)を作用させる連結部を具備するものである場合は、図9(c)に例示した案内部材26の採用が可能であり、この案内部材26によって蓋体32を縦置き状態に支持できる。
案内部材25、26は、本発明に係る係止部材として機能する。
図9(b)、(c)に例示した案内部材25、26については、第1蓋係止壁23b1あるいは第2蓋係止壁23b2から案内部材ベース部23b3が突出する断面L字形になっているが、案内部材ベース部23b3を省略することも可能である。
図10(a)、(b)は、一対の案内部材23bによって、容量、サイズが互いに異なる複数種類の容器30に対応して、蓋体32の支持を可能にするものである。
容器30は、容器本体31の口径が大きければ(試料容量も多い)、これに応じて、蓋体32のサイズも大きくなる。全体として円盤状の蓋体32の場合、容器本体31の口径に応じて、外径が異なる。
図10(a)に例示した蓋支持部23(図中、符号233Aを使用する)は、図5(a)〜(e)、図9(a)等に例示した蓋支持部23の一対の案内部材24にかえて、案内溝23cが多段(図10(a)では3段)に形成された一対の案内部材291によって構成されている。
案内部材291の多段の案内溝23cは、アダプタ20の筒状本体21の中心軸線からの距離が互いに異なるようにして形成されている。多段の案内溝23cについて、図10(a)中、筒状本体21の中心軸線から近いものから順に、符号23c1、23c2、23c3を付す。
この蓋支持部233Aでは、一対の案内部材291の、隙間24を介して対応する位置に形成されている案内溝23cが、ひとつの蓋体32を保持(支持)するための組を構成している。この蓋支持部233Aは、互いにサイズが異なる複数種(図10(a)では3種)の蓋体32の支持に対応するために、案内溝23cの組を複数組(図10(a)では3組)具備する。
案内溝23cの各組は、隙間24を介して両側の案内溝23c間の距離、より詳しくは、各案内溝23cの溝底(隙間24から見て最も奥側に位置する部分。案内部材ベース部23b3によって形成される溝内面)間の距離が、蓋体32のサイズに応じて互いに異なる。
溝底間距離は、複数組の案内溝23cの組の内、アダプタ20の筒状本体21の中心軸線からの距離が最も近いものから、筒状本体21の中心軸線からの距離が遠いものほど、順次、大きくなるように設定することが好ましい。
溝底間距離は、容器30(マイクロチューブ)の蓋体32の外径に応じて、例えば、1.5×10〜2.0×10mm(1.5〜2.0ミリリットル)用の容器30の蓋体32に対応して10mm程度、500mm(500マイクロリットル)用の容器30の蓋体32に対応して7mm程度、200mm(200マイクロリットル)用の容器30の蓋体32に対応して6mm程度にすることが適切である。
図10(a)に例示した蓋支持部233Aの、3組の案内溝23cの組の溝底間距離L11、L12、L13について、例えば、L11を6mm、L12を7mm、L13を10mmとする。
図10(b)に例示した蓋支持部23(図中符号233Bを使用する)は、案内部材として、案内部材ベース部23b3に、該案内部材ベース部23b3からの突出寸法が互いに異なる複数の第1蓋係止壁292a〜292cを突設した構成の案内部材292を採用したものである。
第1蓋係止壁292a〜292cは、蓋体32の、容器本体31側への倒れ込みを規制して、縦置き状態を維持する。
複数の第1蓋係止壁292a〜292cは、アダプタ20の筒状本体21の中心軸線からの距離が互いに異なるようにして設けられ、しかも、アダプタ20の筒状本体21の中心軸線からの距離が最も近いものから、筒状本体21の中心軸線からの距離が遠いものほど、順次、案内部材ベース部23b3からの突出寸法を小さく形成してある。このため、案内部材292は、階段状に形成されている。
この蓋支持部233Bでは、一対の案内部材292の、隙間24を介して対応する位置に形成されている一組の第1蓋係止壁が、ひとつの蓋体32を保持(支持)する。この蓋支持部233Bは、互いにサイズが異なる複数種(図10(c)では3種)の蓋体32の支持に対応するために、第1蓋係止壁の組を複数組(図10(c)では3組)具備する。
また、各案内部材292には、第1蓋係止壁292a〜292cに当接させた蓋体32の横方向(図10(b)の左右方向)の位置決め用の横方向蓋受け面292f1〜292f3が、各第2蓋係止壁292a〜292cに対応させて形成されている。
前記横方向蓋受け面292f1〜292f3は、筒状本体21の中心軸線からの距離が互いに異なる複数箇所に形成されている。また、この蓋支持部233Bは、一対の案内部材292において、隙間24を介して対応する位置に形成されている横方向蓋受け面292f1〜292f3同士の間の距離L21、L22、L23が、アダプタ20の筒状本体21の中心軸線からの距離が最も近いものから、筒状本体21の中心軸線からの距離が遠いものほど、順次、大きくなっており、よりサイズが大きい蓋体32の保持が可能になっている。
図9(b)、(c)を参照して説明した案内部材25、26、及び、図10(a)、(b)を参照して説明した案内部材291、292は、後述の図11(a)〜(d)を参照して説明する蓋支持部234にも適用可能である。
図11(a)〜(d)に示す蓋支持部23(図中、符号234を付す)は、筒状本体21に設けられた一対の案内部材23bによって構成されていること自体は、図5(a)〜(e)に例示したアダプタ20と同様であるが、前記一対の案内部材23bは、前記筒状本体21の軸方向において前記容器挿入口21bが開口されている側から前記容器挿入口21bとは反対の側へ行くにしたがって互いの離隔距離が小さくなるように設けられている。
この蓋支持部234の場合は、蓋体32のサイズ(特に蓋体32における、蓋体32の回転軸線35に沿った方向の寸法。但し、蓋体32の回転軸線35に沿った方向の両側に位置する案内板状部32cを含む寸法)に対する汎用性を確保でき、各種サイズの蓋体32を縦置き状態に支持できる。
図12(a)〜(d)に示す蓋支持部23(図12中、符号235を付す)は、図9(c)の蓋支持部232に、蓋体32を、案内部材26に押し付けて保持するための板ばね状の弾性片であるクリップ27を追加したものである。
クリップ27は、案内部材26に固定された固定部27aを下端として、この固定部27aから上側へ案内部材26に沿って延在している。また、このクリップ27は、筒状本体21の隙間24を介して両側の案内部材26に架設状態に設けられている。
蓋体32は、クリップ27の上端から、案内部材26とクリップ27との間に割り込ませるようにして押し込むことで、案内部材26とクリップ27との間に挟み込まれるようにして保持される。
案内部材26とクリップ27との間に挟み込まれた蓋体32は、強制的に上方に移動させることで、蓋支持部235から抜き出すことができる。
この蓋支持部235では、クリップ27も蓋体32を係止するための係止部材の一つとして機能する。
なお、図9(b)、(c)を参照して説明した蓋支持部231、232、図10(a)、(b)を参照して説明した蓋支持部233A、233B、図11(a)〜(d)を参照して説明した蓋支持部234、図12(a)〜(d)を参照して説明した蓋支持部235、について、一対の案内部材からなる構成を説明したが、1本の案内部材のみからなる構成に変更することが可能である。
この場合も、蓋体32を縦置き状態に支持することは可能である。
図13(a)〜(d)に示す蓋支持部23(図12中、符号236を付す)は、図12(a)〜(d)に例示した蓋支持部235から案内部材26を省略し、クリップ27の下端(固定部27a)を筒状本体21に直接固定したものである。クリップ27は、筒状本体21の、隙間24を介して両側の端部を連結するようにして架設状態に設けられている。
この蓋支持部236では、クリップ27が、蓋体32を、筒状本体21の窓21sを介して両側の端部(窓21sに臨む両端部)に押し付けて保持する。
この蓋支持部236では、筒状本体21及びクリップ27も蓋体32を係止するための係止部材の一つとして機能する。
なお、本発明に係るアダプタ20としては、図5(a)〜(e)、図9(a)を参照して説明した蓋支持部23、図9(b)、(c)を参照して説明した蓋支持部231、232、図10(a)、(b)を参照して説明した蓋支持部233A、233B、図11(a)〜(d)を参照して説明した蓋支持部234、図12(a)〜(d)を参照して説明した蓋支持部235、図13(a)〜(d)を参照して説明した蓋支持部236のいずれも採用可能であり、また、図5(a)〜(e)、図6(a)〜(e)、図7(a)、(b)を参照して説明したいずれの容器保持部22も採用可能である。
アダプタは、上述した蓋支持部と上述した容器保持部との組み合わせを適宜選択して構成することができる。
図1(b)、図2(b)等に示すように、ラック本体11の側壁11bには、容器収納穴12に連通する窓13が形成されている。この窓13は容器収納穴12の中心軸線に沿って延在するスリット状になっている。ラック本体11については、前記窓13を介して、容器収納穴12内の容器の有無確認、容器やアダプタ20の収納状態の確認、容器30の蓋体32に設けられた情報タグ36の読み取り(タグ露出用窓としての機能)を、該ラック本体11の側方から行える。
アダプタ20は、筒状本体21の外周面に突設された位置決め突起21cを、容器収納穴12内面から窪む位置決め凹所12aに嵌め込むようにして、筒状本体21の隙間24(図13(a)〜(d)の蓋支持部236を採用した場合は窓21s)がラック本体11の窓13と連通する向きで軸回り方向に位置決めした状態で容器収納穴12に収納される。
容器収納穴12に対するアダプタ20の軸回り方向の位置決めのための構成(回り止め位置決め機構)としては、上述の位置決め突起21cと位置決め凹所12aとの組み合わせに限定されず、例えば、筒状本体21の下端部から容器挿入口21bに向かって切り込むように形成された切り込み部21dに、容器収納穴12内に突設された位置決め突起(図示略)を嵌め込む構成等も採用可能である。
前記位置決め凹所12a、筒状本体21の切り込み部21dに嵌め込まれる容器収納穴12内の位置決め突起は、筒状本体21の軸回り方向の位置決め用の回り止め部として機能する。
図3(a)〜(c)等に示すように、容器30の蓋体32の、前記嵌合突部32bが突設されている嵌合側とは反対の背面32d側には、情報タグ36が取り付けられている。
以下、情報タグ36付きの容器30をタグ付き容器と称する場合がある。
検体ラック10に収納した容器30(タグ付き容器)の蓋体32がアダプタ20の蓋支持部23に支持された状態では、ラック本体11の窓13を介して、蓋体32の背面32d側が、検体ラック10の側方から目視しやすい状態となる。
前記情報タグ36は、蓋体32の背面32dの中央部に取り付けられている。
図5(a)〜(e)、図9(a)等を参照して説明した蓋支持部23、図9(b)、(c)を参照して説明した蓋支持部231、232、図10(a)、(b)を参照して説明した蓋支持部233A、233B、図11(a)〜(d)を参照して説明した蓋支持部234、図12(a)〜(d)を参照して説明した蓋支持部235、図13(a)〜(d)を参照して説明した蓋支持部236にあっては、いずれも、蓋体32を支持するための係止部材として機能する部材が、蓋体23の内、背面32dの中央部に取り付けられている情報タグ36を避けた部分に当接して、蓋体32を支持するようになっている。このため、係止部材が、ラック本体11の窓13を介して行われる、情報タグ36からの情報の読み取りの障害にはならない。
例えば、図5(a)〜(e)、図9(a)等を参照して説明した案内部材23b、図9(b)を参照して説明した案内部材25、及び、図10(a)を参照して説明した案内部材291は、蓋体32を縦置き状態に支持するために、蓋体32の背面32dに当接する部分(例えば、案内部材23b、25の第2蓋係止壁)を具備するが、いずれも、蓋体32の内の情報タグ36を避けた部分に当接する。
また、係止部材としてクリップ27を用いる蓋支持部の場合も、クリップ27は、蓋体23の内、背面32dの中央部に取り付けられている情報タグ36を避けた部分(図12(d)、図13(d)においては、情報タグ36よりも下側の部分)を付勢して保持し、情報タグ36に重ならないようにしてある。
これにより、係止部材が、ラック本体11の窓13を介して行われる、情報タグ36からの情報の読み取りの障害になることを回避できる。
前記情報タグ36は、例えば、バーコードあるいはQRコードを印刷したラベルといった光学読み取り可能な情報タグ(光学読み取り用情報タグ)、RFタグ等の情報の書き込みと読出しとを行えるICタグ等を採用できる。
この情報タグ36には、容器30の容量、形状等の容器情報、容器30内の試料に応じて容器30毎に付された管理情報等の情報を記録しておく。
検体ラック10では、ラック本体11の窓13と筒状本体21の隙間24とを介して、情報タグ36をラック本体11の側方から目視可能に露出される。リーダー514(図14参照)を使用すれば、ラック本体11の窓13を介して、情報タグ36に記録された情報を、ラック本体11の側方から読み取ることができる。
以下、前記窓13をタグ露出用窓とも言う。
なお、アダプタ20の容器収納穴12に対する軸回り方向の位置決めのための構成(回り止め位置決め機構)、回り止め部は、蓋支持部23に支持された蓋体32の情報タグ36がラック本体11の窓13を介して露出させることができる向きとなるように、アダプタ20を位置決めする機能を果たすものである。
(自動分析装置)
次に、上述のタグ付き容器30、検体ラック10が適用される自動分析装置50の一例を説明する。
図14は、自動分析装置50を示す平面図である。
図14に示すように、自動分析装置50は、容器30(タグ付き容器。以下、試料容器とも言う)を収納した検体ラック10が設置される試料容器設置部51と、第1試薬容器設置部52と、第2試薬容器設置部53と、反応容器設置部54と、試料分注装置55と、第1試薬分注装置56と、第2試薬分注装置57と、前記反応容器設置部54の反応容器54a内の試料に試薬を反応させた反応液の特性を測定する測定部58と、自動分析装置50全体の制御及び測定部58から入力された測定結果の処理を行う制御部59とを具備している。
この自動分析装置50は、試料と試薬とを反応容器54aに分注して反応させ、反応液の特性を測定し、該測定結果に基づいて前記試料中の検査対象の検出及び分析を行うものであり、試料及び試薬の反応容器54aへの分注と、反応液の特性測定と、測定結果に基づく検査対象の検出及び分析とを自動で行う。
図14において、試料容器設置部51、反応容器設置部54、試料分注装置55、制御部59、リーダー514は、本発明に係る試料分注システムを構成する。
試料容器設置部51は本発明に係る試料分注システムのラック設置部、反応容器設置部54は本発明に係る試料分注システムの第2容器設置部、に相当する。
また、反応容器54aは、本発明に係る試料分注システムに係る第2容器に相当する。
試料容器設置部51と、第1試薬容器設置部52と、第2試薬容器設置部53と、反応容器設置部54と、試料分注装置55と、第1試薬分注装置56と、第2試薬分注装置57と、測定部58とは、自動分析装置50の機台50a上に設けられている。
試料容器設置部51は、前記検体ラック10が設置されており前記試料容器30が搬入される試料容器搬入部511と、試料容器30を収納した検体ラック10を前記試料容器搬入部511から前記試料分注装置55(詳細には、試料分注装置55の、分注ノズル551による試料吸引位置55a)へ移送し、前記試料分注装置55(詳細には試料吸引位置55a)から搬出するラック移送コンベア512(ラック搬送機構)と、前記ラック移送コンベア512が前記試料分注装置55から搬出した検体ラック10がストックされる搬出ラックストック部513とを具備している。
図示例の試料容器設置部51のラック移送コンベア512は、試料容器搬入部511から搬出ラックストック部513まで連続する一本の搬送ライン(図14では1本の直線状の搬送ライン)を構成している。ラック移送コンベア512が構成する搬送ラインの途中に、試料分注装置55の、分注ノズル551による試料吸引位置55aがある。
また、試料容器設置部51と試料吸引位置55aとの間には、前記試料容器30の情報タグ36に記録されている情報を読み取るためのリーダー514が設置されている。前記リーダー514は、制御部59に接続されており、情報タグ36から読み取った情報(読み取り情報)を制御部59に入力される。
図15に示すように、試料分注装置55は、細管状のノズルである前記分注ノズル551が取り付けられたアーム553の昇降と旋回(水平回転)とによって、分注ノズル551を移動するようになっている。
図15において、符号552は、アーム553の昇降及び旋回(水平回転)を行うためのアーム駆動部のアーム駆動軸である。前記アーム553は、機台50a上に立設されたアーム駆動軸553の側部に突出されており、この突出先端に分注ノズル551が取り付けられている。アーム駆動部は、機台50a内に設けられた駆動機構(図示略)によってアーム駆動軸553の昇降、回転(アーム駆動軸553の軸心を中心とする軸回り回転)を行う。アーム駆動軸553の昇降、回転によって、アーム553の昇降、旋回が実現される。
分注ノズル551は、試料吸引位置55aに搬入された検体ラック10上から、前記検体ラック10に収納されている試料容器30に挿脱できる。
また、分注ノズル551は、アーム駆動部552を介して試料吸引位置55aとは反対の側に位置する反応容器設置部54上の試料分注位置55bでの昇降によって、反応容器設置部54に設置されている反応容器54aに挿脱できる。
試料分注装置55は、試料吸引位置55aに搬入された検体ラック10に収納されている試料容器30内の試料を分注ノズル551によって吸引し、この吸引した試料を分注ノズル551から、試料分注位置50bにセットされた前記反応容器設置部54上の反応容器54aに分注する。
図14に示すように、反応容器設置部54は、機台50a内のモータによって回転駆動されるホイール541の外周部上に、反応容器54aを保持した構成になっている。
反応容器54aは、平面視(図14の向き)円盤状のホイール541の外周に沿った複数箇所に設けられており、ホイール541の回転によって移動される。
試料分注装置55、第1試薬分注装置56、第2試薬分注装置57、測定部58は、反応容器設置部54のホイール541の外周に沿って、互いの間隔を開けて配列設置されている。
第1試薬分注装置56及び第2試薬分注装置57は、試料分注装置55と同様に、細管状の分注ノズル561、571が取り付けられたアーム563、573の昇降と旋回とによって分注ノズル561、571を移動する構成となっている。
第1、第2試薬分注装置56、57の構造は、試料分注装置55と同様であり、機台50a上に立設されたアーム駆動軸562、572を有するアーム駆動部の前記アーム駆動軸562、572の昇降、回転によって、アーム563及び分注ノズル561を昇降、旋回させるようになっている。
第1試薬分注装置56は、前記分注ノズル561によって、第1試薬容器設置部52上の第1試薬吸引位置56aにて第1試薬容器設置部52に設置されている試薬ボトル521内の試薬を吸引し、吸引した試薬を、反応容器設置部54上の第1試薬分注位置56bにて反応容器54aに分注する。
第2試薬分注装置57は、前記分注ノズル571によって、第2試薬容器設置部53上の第2試薬吸引位置57aにて第2試薬容器設置部53に設置されている試薬ボトル531内の試薬を吸引し、吸引した試薬を、反応容器設置部54上の第2試薬分注位置57bにて反応容器54aに分注する。
但し、第1試薬分注装置56及び第2試薬分注装置57は、試薬ボトルから反応容器54aへの試薬の分注が可能な構成であれば良く、具体的構成は上述に限定されず、様々な構造のものを採用可能である。
なお、第1試薬容器設置部52、第2試薬容器設置部53は、複数の試薬ボトル521、531を、軸回りに回転駆動されるホイール522、532の外周部上に保持した構成になっている。第1、第2試薬分注装置56、57の分注ノズル561、571による試薬吸引位置56a、57aは、ホイール522、532の外周部上に位置しており、第1、第2試薬容器設置部52、53は、試薬ボトルが空になったときに、ホイール522、532の回転駆動によって、分注ノズルを挿入する試薬ボトルを切り替えることができる。
測定部58は、反応容器54a内の試料に試薬を反応させた反応液について、例えば、吸光度測定等の、周知の光学的測定を行うものである。
この測定部58は、具体的には、所定波長の光、例えば波長800nmの分析光を反応容器54a側面に垂直な平行光にして反応容器54a側面に照射し、反応容器54aを透過した光の光量を測定することで、反応容器54a内の液体の吸光度を測定するものである。
なお、反応容器54aとしては、例えばガラス製容器等の、吸光度測定用の分析光が透過可能な容器である。
図14中、符号581は、分析光を照射する反応容器54aのセット位置(以下、分析光照射位置)である。この分析光照射位置581は、反応容器設置部54のホイール541の外周部上に位置しており、ホイール54の回転駆動によって反応容器54aをセットできる。また、図示を略すが、測定部58は、分析光照射位置581を介して対向配置された光照射装置と受光装置との組を具備する。
また、機台50aには、反応容器54a内部を洗浄する洗浄部543、試料分注装置55の分注ノズル551の先端に着脱可能に設けられているチップを交換するチップ交換部(図示略)、第1試薬分注装置56の分注ノズル561の先端に着脱可能に設けられているチップを交換するチップ交換部(図示略)、第2試薬分注装置57の分注ノズル571の先端に着脱可能に設けられているチップを交換するチップ交換部(図示略)が設けられている。
前記洗浄部543は、反応容器設置部54のホイール541の外周部上に設けられており、ホイール54の回転駆動によって反応容器54aをセットできる。
図14に示すように、制御部59は、CPU591と、解析部592と、記憶部593と、入力部594と、出力部595とを備えた構成になっている。
入力部594には、試料容器30の情報タグ36に記録されている情報を読み取るためのリーダー514と、測定部58と、指令入力用の操作盤(図示略)とが接続されている。そして、この制御部59は、リーダー514が試料容器30の情報タグ36から読み取った情報に基づく自動分析装置50全体の駆動(ラック移送コンベア512の駆動、第1、第2試薬容器設置部52、53のホイール522、532の回転駆動、反応容器設置部54のホイール541の回転駆動、試料分注装置55、第1、第2試薬分注装置56、57の駆動、を含む)の制御と、測定部58の測定結果の解析(検査対象の検出及び/又は分析)とを自動で行う。
情報タグ36には、容器30内の試料に応じて容器30毎に付された管理情報(例えば管理番号)、容器30の容量、形状に基づく容器分類に係る情報(容器情報)、試料情報(試料の種類に関する情報。例えば、血液、尿、PCR反応液)が記録されている。
病院での血液検査、尿検査等に適用する場合は、上記情報に加えて、例えば、サンプルを採取した患者氏名、サンプル採取年月日等の情報も記録されていることが好ましい。
容器分類は、例えば、図3(a)〜(c)に例示したような容器形状の違い(容器本体31の内径、軸方向寸法等といった寸法の違いも、容器形状の違い、に含む)、容器の容量に基づいて、多種多様な容器30を複数のグループに分類したものである。容器分類は、後述のように、ラック上から、容器30の容器本体31に、試料分注装置55の分注ノズル551を下降させて挿入する際の、下降位置の制御に関係する。
リーダー514は、情報タグ36から読み取った情報を、制御部59の入力部594から前記制御部59に入力する。
一方、制御部59の記憶部593には、図18に示すように、容器分類593a、試料の種類593bに応じた動作プラグラム593cが、該当の容器分類593a、試料の種類593bに対応させて格納されている。
制御部59は、情報タグ36からの読み出し情報がリーダー514から入力されると、容器情報の容器分類、試料情報の試料の種類に応じた動作プログラムを記憶部593から呼び出し、この動作プラグラムに基づいて出力部595から駆動指令を出力して、自動分析装置50の駆動を制御する。
図16に示すように、この自動分析装置50を用いた試料の分析は、採取した検体(試料)を前処理した後(前処理工程。ステップS101)、自動分析装置50にて、前処理済みの試料を試薬(第1試薬容器設置部52の試薬ボトル内の試薬(以下、第1試薬)、及び、第2試薬容器設置部53の試薬ボトル内の試薬(以下、第2試薬))と反応させ、反応液の特性を測定部58にて測定する測定工程(ステップS102)を行い、次いで、測定部58での測定によって得られた測定データを制御部59(詳細には解析部592)にて解析(解析工程。ステップS103)する。
図17は、測定工程の一例を示す。
なお、ここでは、一例として、ひとつの反応容器54aに分注する第1試薬の液量が、試料に比べて格段に量が多い場合を例示する。図17の場合、反応容器54aに第1試薬を分注した後、前記反応容器54aへ試料を分注し、その後、前記反応容器54aに第2試薬を分注する。ひとつの反応容器54aに分注する第2試薬の液量は、第1試薬の分注量に比べて格段に少ない。
図17に示すように、測定工程では、まず、試料容器設置部51のラック移送コンベア512の駆動によって試料容器搬入部511から試料吸引位置55aへラック10が移送するが、このとき、ラック10に収納されている試料容器30の蓋体32に取り付けられている情報タグ36に記録されている情報をリーダー514によって読み取る(ステップS201)。
次に、反応容器設置部54のホイール541の回転駆動によって、第1試薬分注位置56bに反応容器54aをセットし、第1試薬分注装置56によって第1試薬を分注する(ステップS202)。
次いで、第1試薬を分注した反応容器54aを、反応容器設置部54のホイール541の回転駆動によって測定部58の分析光照射位置581にセットし、分析光を照射して、吸光度を測定する(ステップS203)。
ステップS203では、吸光度の測定によって、反応容器54aに、必要用の第1試薬の液量が確保されているかどうかを確認する。
分析光が反応容器54aの第1試薬が入っている部分に照射された場合は、第1試薬が入っていない部分に照射された場合に比べて、散乱が小さく、測定される吸光度も小さい。吸光度の測定値が予め設定しておいた所定位置以下(散乱が小さい)である場合には、第1試薬の液量が充分であったものと判断して(図17中「Yes」)、反応容器設置部54のホイール541の回転駆動によって反応容器54aを試料分注位置55bへ移動する。
次に、試料分注装置55の駆動によって、試料分注位置55bにセットされた反応容器54aに試料を分注(ステップS204)した後、この反応容器54aを反応容器設置部54のホイール541の回転駆動によって第2試薬分注位置57bへ移動し、第2試薬分注装置57の駆動によって第2試薬分注位置57bの反応容器54aに第2試薬を分注する(ステップS205)。これにより、反応容器54a内の試料と試薬とを反応させた反応液が得られる。
次に、反応容器設置部54のホイール541の回転駆動によって反応容器54aを移動して分析光照射位置581にセットし、測定部58によって分析光を照射して、反応容器54a内の反応液の吸光度を測定する(ステップS206)。吸光度の測定は、第2試薬を分注してから、必要な反応時間を経過した後である。
吸光度の測定を完了したら、ステップS206の吸光度測定を完了した反応容器54aを、反応容器設置部54のホイール541の回転駆動によって洗浄部543にセットし、反応容器54a内部を洗浄する(ステップS207)。
自動分析装置50に分析停止指示の入力(図示略の操作盤の操作による制御部59の入力部594への入力)がある場合(図17中、ステップ208:Yes)は、反応容器54aの洗浄が完了した後、測定工程は終了となる。分析停止指示が入力されていなければ(図17中、ステップ208:No)、ステップS201に戻り、ステップS201以降の動作を再実行する。
ステップS202〜S206は、吸光度測定工程を構成する。
ステップS203の吸光度測定にて、吸光度の測定値が所定値を超える大きさであった場合(図17中「No」)は、ステップS207へ進み、反応容器54a内部を洗浄する。
図16に示すように、測定工程が完了したら、解析工程へ進む。
解析工程では、測定部58での測定結果(測定データ)を、制御部59の解析部592にて解析する。
測定部58による試料の測定結果(測定データ)は、入力部594から制御部59に入力されて、解析部592にて解析される。
制御部59は、解析部592での解析結果を、情報タグ36からの読み出し情報に対応させて、出力部595から該出力部595に接続されたパソコンあるいはプリンタに出力できる。この自動分析装置50によれば、測定部58での測定データを解析した解析結果を、個々の試料容器30の管理情報に対応させて出力できるので、試料と解析結果との取り違いといった不都合を防ぐことができる。
したがって、検体管理を効率良く正確に実現できる。
なお、上述の図17では、反応容器54aに第1試薬を分注した後、前記反応容器54aへ試料を分注し、その後、前記反応容器54aに第2試薬を分注する場合について説明したが、これに限定されず、例えば、試料、第1試薬、第2試薬の順に分注を行った後、反応液の測定を行うといったことも可能である。
また、2種類の試薬を使用する例に限定されず、使用試薬が1種類のみの場合にも対応できる。この場合は、例えば、情報タグ36に使用試薬の指示情報を記録しておき、制御部59にて、リーダー514が情報タグ36から読み出した情報に基づいて動作プログラムを選択する際の選択条件のひとつに、使用試薬も加える。
自動分析装置50の具体的構成は、上述したものに限定されるものではない。
自動分析装置50としては、試料分注装置による試料容器から反応容器への試料の分注、試薬の分注、試料と試薬との反応液の特性測定が可能な構成であれば良く、様々な構成を採用できる。
試料と試薬との反応液を測定する測定部としても、上述した光学的測定を行うものに限定されず、測定の目的(種類)に応じて、様々な構成のものを適宜選択して採用できる。
自動分析装置50の駆動は、リーダー514が情報タグ36から読み出した試料情報及び容器情報に基づいて制御部59が記憶部593から呼び出す動作プログラムに従って制御されるが、例えば、試料情報及び容器情報に対応する動作プログラムを指定する動作指定情報を情報タグ36にリーダー514によって読み出し可能に記録しておき、リーダー514によって読み出された動作指定情報に対応する動作プログラムが記憶部593から呼び出されるようにしても良い。
さらに、使用試薬は、3種類以上であっても良い。この場合は、分析装置は、例えば、試薬容器設置部と試薬分注装置との組を3以上具備する構成とする。
(試料分注装置、試料分注システム)
この自動分析装置50では、制御部59によって、(a)前記試料分注装置55の分注ノズル551を容器30に挿入する際の下降位置、(b)試料容器30からの試料の吸引量、(c)試料容器30からの試料の吸引速度も制御される。
この試料分注装置55の駆動制御も、リーダー514が試料容器30の情報タグ36から読み出した情報に基づいて記憶部593から呼び出された動作プログラムに従った制御である。
上記(a)の分注ノズル551の下降位置の制御は、容器分類に応じて、分注ノズル551の下降位置を、分注ノズル551下端が、試料容器30の容器本体31内の試料液面よりも下方、かつ、容器本体31下端に衝突しない範囲に制御するものである。これにより、試料容器30からの試料の吸引を確実に行え、容器30との衝突による分注ノズル551、容器30の損傷といった不都合を回避できる。
上記(b)の試料容器30からの試料の吸引量は、自動分析装置50にて行う測定の種類、使用試薬、試料の種類に応じて、記憶部593の動作プログラム中に予め設定される。
制御部59において、試料容器30からの試料の吸引量は、情報タグ36から読み出される試料情報に対応して、記憶部593から呼び出された動作プログラムによって決まるようにしてある。但し、これに限定されず、例えば、吸引量を指定する情報(吸引量情報)を情報タグ36に記録しておき、リーダー514によって情報タグ36から読み出した吸引量情報を、記憶部593から呼び出す動作プログラムの選択条件として用いたり、測定の種類及び使用試薬の一方又は両方を情報タグ36に記録しておき、リーダー514によって情報タグ36から読み出した情報(測定の種類及び使用試薬の一方又は両方)を、記憶部593から呼び出す動作プログラムの選択条件として用いるといったことも可能である。
また、分析装置に搬入される試料の種類が限定される場合などでは、反応容器54aの容量等に鑑みて、予め設定しておいた固定値とすることも可能である。
動作プログラムにおいては、分注ノズル551の下降位置が、容器分類と試料吸引量とに応じて設定される。
すなわち、容器30に収納される試料の液量は、反応分注54aへの分注に鑑みて適切量に設定されるが、図3(a)〜(c)に例示したように、検体ラック10に収納される容器30については、多種多様な形状が存在する。このため、容器30内の試料の液面の位置は、容器30の形状に依存することになる。
動作プログラムにおいて、分注ノズル551の下降位置が、容器分類と試料吸引量とに応じて設定されており、この動作プラグラムによって分注ノズル551の下降位置が制御される構成であれば、試料容器30内の試料の吸引のために、試料容器30上から下降させて試料容器30内に挿入した分注ノズル551の下降位置(下降させた分注ノズル551の下端位置)を、試料容器30の容器本体31内の試料液面よりも下方、かつ、容器本体31下端に衝突しない範囲とすることを、確実に実現できる。
上述の分注ノズル551の下降位置は、試料容器30の容器本体31内に挿入した分注ノズル551下端の試料吸引開始時の位置(高さ)を指す。
動作プログラムにおいて、分注ノズル551の下降位置は、試料容器30内の試料の吸引の進行に伴う試料液面の下降に鑑みて、必要な試料吸引量を確保できるように設定される。但し、上述したように、検体ラック10に収納される容器30については多種多様な形状が存在し、試料容器30からの試料の吸引の進行に伴う試料液面の下降は容器30の形状に依存することになる。分注ノズル551の下降位置が容器本体31内の試料液面から下方であっても、試料容器30内の試料の吸引の進行に伴う試料液面の下降によって、試料液面が分注ノズル551下端よりも下方となれば試料を吸引できなくなる。
このため、動作プログラムにおいて、分注ノズル551の下降位置は、容器30の容量、形状に基づく容器分類毎の、分注ノズル551による試料容器30からの試料の吸引の進行に伴う試料液面の下降に鑑みて、容器分類と試料吸引量とに応じて、必要な試料吸引量を確実に確保できるように設定する。試料容器30の情報タグ36から読み取った容器情報から把握される容器分類に基づいて、分注ノズル551の下降位置が、容器分類と試料吸引量とに応じて制御される構成であれば、容器分類に応じて、必要な試料吸引量を確実に確保できる。
試料容器30の情報タグ36から読み取った容器情報から把握される容器分類に基づいて、分注ノズル551の下降位置を制御する構成は、例えば、試料容器の容器本体内の試料液面を検知する液面検知センサを取り付けた分注ノズルを採用する構成(一例としては、特開2004−28673号公報)に比べて、泡立ちやすい試料を試料容器30から吸引する場合であっても、試料液面上の泡に影響を受けることなく、分注ノズル551を的確に適切位置(分注ノズル551下端が、試料容器30の容器本体31内の試料液面よりも下方、かつ、容器本体31下端に衝突しない範囲で、目的の試料吸引量を確保できる位置)に下降させることができる点で有利である。
例えば、熱処理等の前処理を行ったPCR反応液(PCR:Polymerase Chain Reaction)は、泡立ちやすいものが多い。液面検知センサとしては、静電容量式等の非接触形のものや、電気抵抗検出式等の接触形のものがあるが、試料に泡立ちがあると、検出精度に大きな影響を受ける。これに対して、試料容器30の情報タグ36から読み取った容器情報から把握される容器分類に基づいて、分注ノズル551の下降位置を制御(さらに、試料吸引量も制御することが好ましい)する構成であれば、試料液面上の泡の存在に関係なく、分注ノズル551を、確実に、適切位置に下降させることができる。
この自動分析装置50では、さらに、試料容器30の情報タグ36からの情報読み取りによって得られた試料の種類情報363に基づいて、前記分注ノズル551による試料容器30内の試料の吸引速度を制御できることが好ましい。
上述のように泡立ちやすい試料の場合は、前記分注ノズル551による試料容器30内の試料の吸引が高速で行われたときに、分注ノズル551内で泡が発生しやすい。発生した泡によって、吸引量や、反応容器54aへの試料の分注量に誤差が生じやすくなる。吸引速度を低く抑えることで、吸引量や、反応容器54aへの試料の分注量の誤差を小さくすることができる。
逆に、泡の発生の少ない試料については、高速での吸引によって、分注動作時間の短縮を図ることができる。
さらに、この自動分析装置50では、制御部59がチップ交換要否判定機能を具備することが好ましい。
試料分注装置55が、試料容器30から前記反応容器54aへの試料の分注を行った後に次回の分注を行う際に、次回分注と、次回分注の直前の分注(以下、前回分注)とで、試料内容が同一のとき、分注ノズル551先端のチップの交換を省略し、次回分注の試料が前回分注での試料と異なる場合にチップ交換部にてチップを交換する動作を行うように、制御部59が分析装置の駆動を制御する。
制御部59でのチップ交換の要否判定は、例えば、情報タグ36から読み出される試料情報に基づいて行う。あるいは、情報タグ36にチップ交換要否情報を記録しておき、リーダー514が読み出したチップ交換要否情報に基づいて、チップ交換の要否を判定する。
この機能により、チップ交換が必要な場合に、チップ交換を確実に行うことができる。また、チップ交換が不要な場合には、チップ交換動作がスキップされ、試料分注装置55が分注動作を開始するため、チップの無駄、チップ交換動作の時間の無駄を解消できる。
(検体管理)
制御部59は、解析部592での解析結果を、情報タグ36からの読み出し情報に対応させて、出力部595から該出力部595に接続されたパソコンあるいはプリンタに出力できる。この自動分析装置50によれば、測定部58での測定データを解析した解析結果を、個々の試料容器30の管理情報に対応させて出力できるので、試料と解析結果との取り違いといった不都合を防ぐことができる。
試料容器30の容器本体31に連結部を介して連結されている蓋体32に設けられた情報タグ36によって検体管理を行えるようにした構成であれば、容器30自体に管理用の情報が付されているので、自動分析装置50での検体(試料)毎の検出対象の検出、分析の管理を確実に行え、検体管理の確実性、信頼性を向上できる。
検体管理に関しては、例えば、検体情報を記録したラベルをラックに設ける技術も提案されているが(例えば特許文献2)、ラックに対する容器の置き間違いまでも防げる訳ではない。
また、例えば特許文献1のように、検体情報を記録した情報タグを容器側面に直接設ける公知技術が存在するが、この場合は、前処理のために外部から試料に熱処理を施した際に、タグ部分によって試料への熱伝導性が悪くなる上、水槽・油槽に浸すような場合はタグが傷んで読み取り不能となる可能性がある。
これに対して、蓋体32に情報タグ36が設けられている構成であれば、タグ部分によって試料への熱伝導性が悪くなる、水槽・油槽に浸したときにタグが傷む、といった不都合を回避できる。このため、試料容器30は、前処理用容器としても好適に用いることができる。したがって、例えば、図19(a)、(b)に示すように、熱処理を含む試料の前処理を行う前処理装置62にて前処理用容器として使用した試料容器30を、試料を収納したまま、分析装置用試料容器としてラック10に収納して自動分析装置50にて使用する場合であっても、情報タグ36が前処理によって傷むといった不都合は生じにくく、情報タグ36に記録されている情報に基づく検体管理を確実に行える。試料の前処理も確実に行える。
また、自動分析装置に搬入される試料が、熱処理等の前処理を要するものである場合は、従来、試料の前処理後に、前処理用容器内の前処理済み試料を、分析装置用試料容器に分注することが多い。
これに対して、上述のように、前処理装置62にて前処理用容器として使用した試料容器30を、試料を収納したまま、分析装置用試料容器としてラック10に収納して自動分析装置50にて使用する場合は、前処理済み試料の分注が不要となる。前処理済み試料の分注に伴う容器の取り違いなども防ぐことができ、検体管理上、好ましい。
図19(a)、(b)は、サンプルはヒトの血液であり、DNA抽出装置61にてサンプルからゲノムDNA抽出液を抽出し、このゲノム抽出液を前処理装置62(ここではPCR装置)にて前処理して得られたPCR反応液を、分析装置50にて分析する場合を示す。
図19(a)の場合、DNA抽出装置61にて抽出されたゲノムDNA抽出液は、DNA抽出装置61から容器30に収納される。前処理装置62での試料の前処理は、容器30を前処理装置に搬入して行う。前処理の完了後、容器30を分析装置50に搬入する。分析装置50に搬入される容器30内の試料はPCR反応液である。試料は、分析装置50の試料分注装置55(図14参照)によって、分析装置50内の反応容器54a(図19(a)では図示略)に分注されて分析される。
DNA抽出装置61、前処理装置62,自動分析装置50は、分析のための検体処理と処理した検体の分析(検出対象の検出または分析。「検体の分析」との語については、以下同じ意味に使用する)とを行う検体処理分析設備を構成する。
図19(b)は、試料の前処理を行う前処理装置部631と、分析装置50に相当する分析装置部632とを具備する自動分析装置63を使用する点が、図19(a)と異なる。前処理装置部631は、上述した前処理装置62と同様の機能を果たす。
前記自動分析装置63は、いわば、図14にて説明した分析装置に、前処理装置(前処理装置部631)を追加した構成になっている。また、この自動分析装置63は、後述するように、容器30を収納したラック10を、前処理装置部631から分析装置部632へ移送するためのラック移送装置633も具備している。
図19(b)の場合、自動分析装置63にて、試料として用いられるのは、DNA抽出装置61にてサンプルから抽出されたゲノムDNA抽出液である。試料であるゲノムDNA抽出液は、容器30に収納された状態で自動分析装置63に搬入され、まず、自動分析装置63の前処理装置部631にて前処理される。ゲノムDNA抽出液は、容器30に収納された状態のまま前処理装置部631にて前処理される。前処理の完了によって、容器30は、PCR反応液を収納した状態となり、次に、自動分析装置65の分析装置部632に搬入される。分析装置部632では、容器30内のPCR反応液を試料分注装置55によって、分析装置部632内の反応容器54a(図19(b)では図示略)に分注して、分析する。
DNA抽出装置61、自動分析装置63は、分析のための検体処理と処理した検体の分析(検出対象の検出または分析)とを行う検体処理分析設備を構成する。
なお、前処理の完了によってPCR反応液を収納した容器30は、ラック10に収納した状態で、自動分析装置60内に設けられているラック移送装置633によって、前処理装置部631から分析装置部632へ移送される。ラック移送装置633は、具体的には、容器30を収納したラック10を分析装置部632の試料容器設置部51に移送するが、自動分析装置63に、例えば、ラック移送装置633と試料容器設置部51とを兼ねるラック移送装置を設けることも可能であることは言うまでもない。
図20も、サンプルであるヒトの血液から抽出したDNAを含むDNA抽出液を前処理(PCR処理)し、前処理にて得られたPCR反応液を、自動分析装置66にて分析する例である。
図20の例では、DNA抽出装置61にてゲノムDNA抽出液を容器30(以下、第1容器とも言う)に収納し、前記ゲノムDNA抽出液を第1容器30に収納したまま前処理装置62(ここではPCR装置)にて前処理することは、図19(a)を参照して説明した例と同じであるが、但し、前記第1容器30内のPCR反応液を、試料分注装置64によって、前記第1容器30から別の容器40(以下、第2容器とも言う)に分注し、PCR反応液を収納した第2容器40を自動分析装置66に搬入して、自動分析装置66にてPCR反応液を分析する。
図21に示すように、試料分注装置64は、細管状の分注ノズル641が取り付けられたアーム642の昇降、旋回によって、分注ノズル641を移動するようになっている。
図中符号643は、アーム642の昇降、旋回用のアーム駆動部のアーム駆動軸である。前記アーム642は、機台64a上に立設されたアーム駆動軸643の側部に突設されており、アーム駆動部がアーム駆動軸643を昇降、回転(アーム駆動軸643の軸心を中心とする軸回り回転)させることによって、昇降、旋回される。
試料分注装置64の機台64a上には、試料分注装置64のアーム駆動軸643を介して両側に、ラック設置部651、652が設けられている。
両側のラック設置部651、652の一方である、第1ラック設置部651上には、第1容器30を縦置き状態に収納したラック10が設置される。他方のラック設置部である第2ラック設置部652上には、第2容器40を縦置き状態に収納したラック11が設置される。
ここで、第2容器40は、図2(a)、(b)に例示したようにラック11の容器収納穴12に収納されることで、容器収納穴12内面との当接によって、縦置き状態に支持される容器である。
試料分注装置64は、第1ラック設置部651上に設置されたラック10に収納されている第1容器30の容器本体31に挿入した分注ノズル641によって、容器本体31内のPCR反応液(液体試料)を吸引し、吸引したPCR反応液を、第2ラック設置部652上に設置されているラック11に収納されている第2容器40に分注する。
第1ラック設置部651には、第1ラック設置部651上に設置されたラック10に収納されている第1容器30の蓋体32に設けられている情報タグ36に記録されている情報を読み取るためのリーダー644が設けられている。リーダー644が情報タグ36から読み取った情報は、試料分注装置64の駆動を制御する制御部645に伝送される。
制御部645による試料分注装置64の駆動制御は、図14を参照して説明した分析装置50における制御部59による試料分注装置55の駆動制御と同様であるので、ここでは説明を省略する。制御部645は、リーダー644が情報タグ36から読み取った情報に基づいて、第1容器30の容器本体31に対する分注ノズル641の下降位置を制御できる。また、制御部645は、第1容器30の容器本体31内の試料(ここではPCR反応液)の分注ノズル641への吸引速度の制御も、リーダー644が情報タグ36から読み取った情報に基づいて、行うことが可能である。
また、第2ラック設置部652には、第2ラック設置部652上に設置されたラック11に収納されている第2容器40の側面(外周面)に設けられている情報タグ43に記録されている情報を読み取るためのリーダー646が設けられている。
情報タグ43は、ここではバーコードラベルであるが、これに限定されず、例えばQRコードを印刷したラベル、RFタグ等のICタグなどであっても良い。
リーダー646は、ラック11の側壁11bに形成されている窓13(図2(b)参照)を介して、ラック11に収納されている第2容器40の情報タグ43に記録されている情報を読み取ることができる。
第2容器40の情報タグ43に記録されている情報には、個々の容器40の識別用に容器40毎に付された管理情報が含まれる。
リーダー646は制御部645に接続されており、制御部645は、リーダー644が第1容器30の情報タグ36から読み取った管理情報を、前記第1容器30内の試料を分注した第2容器40の情報タグ43からリーダー646が読み取った管理情報と関連付けた情報(以下、連結管理情報とも言う)を出力できる。
分析装置66は、第2容器40の情報タグ43に記録されている情報を読み取って、制御部661に伝送するリーダー662を具備する。分析装置66の制御部661は、試料中の検出対象の検出または分析の結果を、第2容器40の情報タグ43から得た管理情報と関連付けた情報(以下、分析結果情報とも言う)を出力できる。
試料分注装置64の制御部645にて得られた前記連結管理情報は、分析装置66の制御部661から出力された分析結果情報と照合することで、検体の照合に利用できる。
また、前記連結管理情報を、分析装置66の制御部661に入力することで、分析装置66にて検体の照合に利用するといったことも可能である。この場合、例えば、制御部661が、第2容器40の情報タグ43から得た管理情報と、連結管理情報とを照合する機能と、照合の結果、検体が不一致であることが判明した場合に、エラー信号を発する機能を具備することで、検体管理を確実に行える。
なお、分析装置66の制御部661への連結管理情報の入力は、試料分注装置64の制御部645から、通信線あるいは無線を介した伝送の他、例えば、試料分注装置64の制御部645から出力して連結管理情報を書き込んだ記録媒体を、分析装置66の制御部661に接続された読み取り装置によって読み取る、ことによっても可能である。
試料分注装置64、リーダー644、646,制御部645、第1ラック設置部651、第2ラック設置部652は、本発明に係る試料分注システム67を構成する。
第2ラック設置部652は、本発明に係る試料分注システムの第2容器設置部に相当する。
DNA抽出装置61、前処理装置62、試料分注システム67、自動分析装置66は、分析のための検体処理と処理した検体の分析(検出対象の検出または分析)とを行う検体処理分析設備を構成する。
図20、図21に例示した検体処理分析設備にあっては、試料分注システム67によって、第1容器30から第2容器40への試料の分注を短時間で効率良く行える。また、検体管理も確実に行える。
また、第2容器40を収納したラック11を、第1容器30から第2容器40への試料分注の完了後に、試料分注システム67から分析装置66へ移送するラック移送装置68を設けることで、試料分注の完了後に分析装置66での自動分析に速やかに移行することが可能である。この場合、第2容器40を、試料分注後に蓋体で閉栓することなく、開栓状態のまま使用して、自動分析に移行することが可能となる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されず、主旨を変更しない範囲で適宜変更が可能である。
(1)上述の図19(a)、(b)、図20、図21では、ヒトの血液のPCR分析に適用した例を示したが、本発明はこれに限定されず、PCR分析以外の各種分析に適用可能である。
また、サンプルの種類も、ヒトの血液、尿等に限定されるものでは無く、各種生体サンプルを幅広く採用可能である。
(2)上述の実施形態では、タグ付き容器用の検体ラックとして、ラック本体にアダプタを組み込んで構成される検体ラックを例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、図22に示すように、蓋支持部23がラック本体11(このラック本体11に図中符号71を付す)自体に設けられている構成の検体ラック70(以下、単にラックとも言う)を採用することも可能である。
図22のラック本体71は、該ラック本体71自体に蓋支持部23が設けられている(形成されている)点以外は、図1(a)、(b)を参照して説明したラック本体11と同様の構成になっている。蓋支持部23としては、上述の実施形態にて説明した各種構成のものを採用可能であり、例えば、ラック本体71自体の加工、ラック本体71に固定した別部品等によって、ラック本体71に一体に設けられる。
但し、図22の場合も、ラック本体71の容器収納穴12にアダプタ20を組み込むことを排除しない。
図22のラック70の場合、容器保持部は、ラック本体71に取り付けて容器収納穴12内に設置するか、あるいは、容器収納穴12に組み込んだアダプタ20(但し、蓋支持部を省略した構成のアダプタ)内の容器保持部、を採用する。
(3)本発明にて採用される、容器本体に該容器本体の開口部を開閉可能な蓋体が連結されている構成の容器の蓋体としては、例えば、図23(a)、(b)に示すように様々な形状のものを採用できる。
図23(a)に例示した蓋体32(図中、符号333を付す)は、板状蓋本体32aにおいて、閉栓時に容器本体31の開口端部31f(図4(a)、(b)参照)の端面に対面する板状蓋本体32a外周の閉栓時接合面32fよりも内側の部分が、蓋体32の嵌合側とは反対の側へ膨出するように湾曲した形状(ドーム状)になっている。
図23(b)に例示した蓋体32(図中、符号334を付す)は、板状蓋本体32aの背面側に、前記閉栓時接合面32fに対して傾斜する傾斜面32gが形成されている。
(4)自動分析装置50の試料容器設置部51としては、例えば、ラック移送コンベア512が試料吸引位置55aに搬送した検体ラック10を、試料吸引位置55aから、ラック移送コンベア512が構成する搬送ラインによるラック送り方向に垂直の方向へ送り出す搬出装置を設けた構成(ラック移送コンベア512が、試料容器搬入部511から試料吸引位置55aまでの範囲で済む)等も採用可能である。
いずれの場合も、試料容器30の蓋体32の情報タグ36から情報を読み取るためのリーダー514は、試料容器搬入部511と試料吸引位置55aとの間に設ける。
本発明に係る検体ラック(アダプタを組み込んである)を示す図であって、(a)は正断面図、(b)は平面図である。 図1の検体ラックのラック本体(アダプタを収納していないラック本体)を示す図であって、(a)は正断面図、(b)は平面図である。 (a)〜(c)は、図1の検体ラックに収納される容器の例を示す図である。 (a)、(b)は、図1の検体ラックに収納される容器の蓋体の構造例を示す図である。 図1の検体ラックに収納されるアダプタの一例を示す図であって、(a)は平面図、(b)は筒状本体に設けられている蓋支持部側から見た斜視図、(c)は蓋支持部とは反対の側から斜視図、(d)は側面図、(e)は正面図である。 別態様の容器保持部が設けられているアダプタを示す図であって、(a)は平面図、(b)は筒状本体に設けられている蓋支持部側から見た斜視図、(c)は蓋支持部とは反対の側から斜視図、(d)は側面図、(e)は正面図である。 (a)、(b)は、容器保持部の別態様を示す図である。 容器本体の開口部の開口領域を示す図である。 (a)〜(c)は、蓋支持部の具体例を示す図である。 (a)、(b)は、蓋支持部の他の具体例を示す図である。 案内部材からなる蓋支持部を適用したアダプタの一例を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図、(d)は正面図である。 係止部材としてのクリップを具備する蓋支持部の具体例を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図、(d)は正面図である。 係止部材としてのクリップを具備する蓋支持部の他の具体例を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図、(d)は正面図である。 本発明に係る自動分析装置の一例を示す平面図である。 図14の自動分析装置の試料分注装置付近(試料分注システム)を示す図である。 図14の自動分析装置を用いた検体の前処理、分析の流れを示すフローチャートである。 図16に例示した測定工程の詳細を示すフローチャートである。 図14の自動分析装置の記憶部における動作プログラムの格納状態を示す図である。 (a)、(b)は、本発明を適用した場合の、検体の前処理、分析の流れを示す図である。 本発明に係る試料分注システムの適用例を示す図である。 図20の試料分注システムの詳細を示す図である。 本発明に係る検体ラックの別態様を示す平面図である。 (a)、(b)は、本発明に適用される容器の蓋体の別態様を示す図である。
符号の説明
10,10A…検体ラック、11…ラック本体、11b…側壁、12…容器収納穴、12a…回り止め部、13…タグ露出用窓、21…筒状本体、21a…容器本体収納穴、22,221,222,223,224…容器保持部、23,231,232,233A,233B,234,235,236…蓋支持部、23a…係止部材、23b…係止部材、案内部材、23b1…係止部材(第1蓋係止壁)、23b2…係止部材(第2蓋係止壁)、23c,23c1,23c2,23c3…案内溝、25,26…係止部材、案内部材、27…係止部材、クリップ、291,292…係止部材、案内部材、292a,292b,292c…係止部材(第1蓋係止壁)、30…容器、第1容器、31,311,312,313…容器本体、31a…開口部、31e…開口領域、31…開口端部、32,321,322,333,334…蓋体、31…開口端部、32a…板状蓋本体、32b,32b1,32b2…嵌合突部、32c…案内板状部、32d…(蓋体の)背面、36…情報タグ、40…容器、第2容器、50…自動分析装置、51…ラック設置部、514…リーダー、54…第2容器設置部(反応容器設置部)、54a…第2容器(反応容器)、55…試料分注装置、551…分注ノズル、56…試薬分注装置(第1試薬分注装置)、57…試薬分注装置(第2試薬分注装置)、58…測定部、59…制御部、63…自動分析装置、631…前処理装置部、633…ラック移送装置、64…試料分注装置、641…分注ノズル、644…リーダー、645…制御部、651…ラック設置部(第1ラック設置部)、652…第2容器設置部(第2ラック設置部)、67…試料分注システム、70…検体ラック、71…ラック本体。

Claims (22)

  1. 容器本体(31,311,312,313)に該容器本体の開口部(31a)を開閉可能な蓋体(32,321,322,333,334)が連結されている、液体試料用の容器(30)の収納に用いられる検体ラックであって、
    前記容器を収納したときに、この容器の前記容器本体を保持する容器保持部(22,221,222,223,224)と、前記蓋体を前記容器本体の上部の前記開口部から開栓した状態に支持する蓋支持部(23,231,232,233A,233B,234,235,236)とを具備し、
    前記蓋支持部は、前記容器本体の開口部が前記容器本体の上部から平面視してその開口面積の3分の2以上の開口領域(31e)が確保された状態となるように前記蓋体を係止する係止部材(23a,23b1,23b2,23b,25,26,27,291,292,292a,292b,292c)を備えてなることを特徴とする検体ラック(10,10A,70)。
  2. 前記蓋支持部は、前記蓋体を、前記容器本体の前記開口部を塞ぐ閉栓時の向きに対して60〜120度回転させた向きで支持することを特徴とする請求項1記載の検体ラック。
  3. 前記容器の前記蓋体は、前記容器本体に連結され閉栓時に前記容器本体の開口部を覆う板状蓋本体(32a)の片面側に、閉栓時に前記容器本体の開口端部(31f)に嵌合する嵌合突部(32b,32b1,32b2)が突設されており、
    前記蓋支持部は、前記係止部材によって、前記板状蓋本体が縦置き状態となる向きで前記蓋体を係止することを特徴とする請求項1又は2記載の検体ラック。
  4. 前記容器保持部は、該容器保持部の上方から、前記容器の挿脱が可能であり、
    前記蓋支持部の前記係止部材が、上下方向に延在して、前記蓋体の昇降を案内する案内部材(23b,25,26,27,291,292)であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の検体ラック。
  5. 前記蓋支持部は、上下方向に延在する一対の前記案内部材を具備し、前記一対の案内部材は、下側へ行くほど互いの離隔距離が小さくなるように設けられ、一対の案内部材の間の蓋収納空間に上から挿入された前記蓋体が前記一対の案内部材の間に挟み込まれて支持されることを特徴とする請求項4記載の検体ラック。
  6. 前記蓋体は、その周縁部に、板状に形成された案内板状部(32c)を具備し、
    前記案内部材には、前記蓋体の前記案内板状部が挿入される案内溝(23c,23c1,23c2,23c3)が、上下に延在するように設けられていることを特徴とする請求項4又は5記載の検体ラック。
  7. 前記蓋支持部は、前記係止部材として、前記蓋体を弾性支持するためのクリップ(27)を具備することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の検体ラック。
  8. 前記容器が、前記蓋体の、前記容器本体に嵌め込まれる嵌合突部が設けられている嵌合側とは反対の背面(32d)側に情報タグ(36)が取り付けられているタグ付き容器であり、
    前記蓋支持部は、前記係止部材が、前記蓋体の内、前記情報タグを避けた部位に当接して前記蓋体を支持することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の検体ラック。
  9. 前記容器本体を縦置きの状態で収納する容器収納穴(12)を有するラック本体(11)を具備し、
    前記蓋支持部は、前記蓋体を、前記情報タグが前記ラック本体の側壁(11b)を避けて前記ラック本体の側方から読み取り可能に露出される位置に支持することを特徴とする請求項8記載の検体ラック。
  10. 前記ラック本体に、前記蓋支持部に支持された前記蓋体の前記情報タグを前記ラック本体の側方から読み取り可能に露出させるタグ露出用窓(13)が形成されていることを特徴とする請求項9記載の検体ラック。
  11. 液体試料用の容器(30,40)を収納するための検体ラック(10,10A,70)に取り出し可能に組み込まれて、容器本体(31,311,312,313)に該容器本体の開口部(31a)を開閉可能な蓋体(32,321,322,333,334)が連結されている前記容器を支持する検体ラック用アダプタであって、
    前記容器の前記容器本体が挿入される筒状本体(21)と、この筒状本体の内側の容器本体収納穴(21a)に挿入された前記容器本体を保持する容器保持部(22,221,222,223,224)と、前記容器の前記蓋体を前記容器本体の前記開口部から開栓した状態に支持する蓋支持部(23,231,232,233A,233B,234,235,236)とを具備し、
    前記蓋支持部は、前記筒状本体が前記容器本体収納穴の軸方向片端の容器挿入口が上端に開口する縦置きの状態において、前記容器保持部に保持された前記容器本体の開口部が前記容器本体の上部から平面視してその開口面積の3分の2以上の開口領域(31e)が確保された状態となるように前記蓋体を係止する係止部材(23a,23b1,23b2,23b,25,26,27,291,292,292a,292b,292c)を備えてなることを特徴とする検体ラック用アダプタ。
  12. 前記蓋支持部は、前記蓋体を、前記容器本体の前記開口部を塞ぐ閉栓時の向きに対して60〜120度回転させた向きで支持することを特徴とする請求項11記載の検体ラック用アダプタ。
  13. 前記容器の前記蓋体は、閉栓時に前記容器本体の開口部を覆う板状蓋本体(32a)の片面側に、閉栓時に前記容器本体の開口端部(31f)に嵌合する嵌合突部(32b,32b1,32b2)が突設されており、
    前記蓋支持部は、前記係止部材によって、前記板状蓋本体が縦置き状態となる向きで前記蓋体を係止することを特徴とする請求項11又は12記載の検体ラック用アダプタ。
  14. 前記筒状本体が該筒状本体の中心軸線が上下方向に延在する縦置き状態において、前記筒状本体の上方から前記容器保持部への前記容器の挿脱が可能であり、
    前記蓋支持部の前記係止部材が、前記筒状本体の軸方向に沿って延在して、前記蓋体の前記筒状本体の軸方向に沿った移動を案内する案内部材(23b,25,26,27,291,292)であることを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の検体ラック用アダプタ。
  15. 前記蓋支持部は、前記筒状本体の軸方向に沿って延在する一対の前記案内部材によって構成され、前記一対の案内部材は、前記筒状本体の軸方向において前記容器挿入口が開口されている側から前記容器挿入口とは反対の側へ行くほど互いの離隔距離が小さくなるように設けられ、一対の案内部材の間の蓋収納空間に挿入された前記蓋体が前記一対の案内部材の間に挟み込まれて支持されることを特徴とする請求項14記載の検体ラック用アダプタ。
  16. 前記蓋体は、その周縁部に、板状に形成された案内板状部(32c)を具備し、
    前記案内部材には、前記蓋体の前記案内板状部が挿入される案内溝(23c,23c1,23c2,23c3)が、前記筒状本体の軸方向に沿って延在するように設けられていることを特徴とする請求項14又は15記載の検体ラック用アダプタ。
  17. 前記蓋支持部は、前記係止部材として、前記蓋体を弾性支持するためのクリップ(27)を具備することを特徴とする請求項11〜16のいずれかに記載の検体ラック用アダプタ。
  18. 前記容器が、前記蓋体の、前記容器本体に嵌め込まれる前記嵌合突部が設けられている側とは反対の背面(32d)側に情報タグ(36)が取り付けられているタグ付き容器であり、
    前記蓋支持部は、前記係止部材が、前記蓋体の内、前記情報タグを避けた部位に当接して前記蓋体を支持することを特徴とする請求項11〜17のいずれかに記載の検体ラック用アダプタ。
  19. 請求項18記載の検体ラック用アダプタを縦置きの状態で収納する容器収納穴(12)を有するラック本体(11,71)を具備し、
    前記ラック本体に、前記検体ラック用アダプタの前記蓋支持部に支持された前記蓋体の前記情報タグを前記ラック本体の側方から読み取り可能に露出させるタグ露出用窓(13)が形成されていることを特徴とする検体ラック(10)。
  20. 前記ラック本体に、前記筒状本体を該筒状本体の軸回り方向の位置決め用の回り止め部(12a)が設けられていることを特徴とする請求項19記載の検体ラック。
  21. 請求項8〜10、19、20のいずれかに記載の検体ラックに収納された前記タグ付き容器である第1容器(30)内の試料を第2容器(40,54a)に分注する試料分注システムであって、
    前記検体ラックが設置されるラック設置部(51,651)と、前記第2容器が設置された第2容器設置部(54,652)と、前記ラック設置部に設置された前記検体ラックに収納されている前記タグ付き容器内の試料を、前記タグ付き容器に挿入される昇降可能な分注ノズル(551,641)によって吸引し、吸引した試料を前記分注ノズルから前記第2容器に分注する試料分注装置(55,64)と、この試料分注装置の駆動を制御する制御部(59,645)と、前記検体ラックの前記タグ付き容器の前記蓋体に取り付けられている前記情報タグに記録されている情報を読み取って前記制御部に伝送するリーダー(514,644)とを具備し、
    前記制御部は、前記リーダーが読み取った情報に基づいて、前記試料分注装置の駆動を制御することを特徴とする試料分注システム(67)。
  22. 前記試料分注装置は、前記検体ラックに収納されている前記第1容器の前記情報タグから前記リーダーが読み取った情報から把握される容器分類に対応させて、前記第1容器の容器本体に対する前記分注ノズルの下降位置、及び、前記試料の吸引速度の内の少なくとも一方が前記制御部によって制御されることを特徴とする請求項21記載の試料分注システム。
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