JP6976781B2 - 自動分析装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、被検体から採取された血液や尿等の試料及び試薬を分注し、分注された試料及び試薬の混合液を測定する自動分析装置に関する。
自動分析装置は生化学検査項目や免疫検査項目等を対象とし、被検体から採取された試料と各検査項目の試薬との混合液の反応によって生ずる色調や濁りの変化を光学的に測定する。この測定により、試料に含まれる各検査項目成分の濃度や酵素の活性等で表される分析データを生成する。
この自動分析装置は、各検査項目の試薬が収容された多数の試薬容器を格納可能な試薬庫と、試薬庫に格納された各試薬容器内の試薬を反応容器内に分注する試薬分注プローブとを備えている。そして、多数の検査項目の中から検査に応じて選択された検査項目の試薬を反応容器に分注し、反応容器内の試料と試薬の混合液を測定して分析データを生成する。分注により試薬容器内の試薬が減少すると、試薬が不足する前にその試薬と同じ検査項目の試薬が充分に収容された試薬容器と交換する必要がある。
特開2008−216173号公報
しかしながら、試薬分注プローブが分注動作を行っているとき、補充用の試薬が収容された試薬容器を試薬庫に格納しようとすると、試薬分注プローブとの接触や衝突を避けるために、試薬の分注動作を一時的に中止させる必要がある。試薬分注プローブの分注動作を中止させると、検査に時間がかかってしまう問題がある。
実施形態は、上記問題点を解決するためになされたもので、検査を迅速に行うことができる自動分析装置を提供することを目的とする。
実施形態によれば、自動分析装置は、試薬庫、試薬保管部、及びプローブを備える。試薬庫は、第1の試薬容器を格納する。試薬保管部は、前記試薬庫から離間して設けられ、第2の試薬容器を載置可能である。プローブは、前記試薬庫上に位置する第1の位置で前記第1の試薬容器に収容される試薬を吸引し、前記試薬保管部上に位置する第2の位置で前記第2の試薬容器に収容される試薬を吸引し、前記第1の試薬容器又は前記第2の試薬容器から吸引した試薬を第3の位置で反応容器に吐出する。
実施形態に係る自動分析装置の構成を示すブロック図。 実施形態に係る分析部の構成を示す斜視図。 実施形態に係る第1試薬容器の外観を示す図。 実施形態に係る第1試薬分注プローブ及び第1試薬分注アームの外観を示す図。 実施形態に係る分析部の第1及び第2試薬の分注に関る各ユニットの配置の一例を示す平面図。 実施形態に係る第1試薬保管室を示す図。 実施形態に係る第1試薬分注プローブの軌道の一例を示す図。 実施形態に係る第2試薬分注プローブの軌道の一例を示す図。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1は、実施形態に係る自動分析装置の構成を示したブロック図である。この自動分析装置100は、分析機構10、駆動機構40、分析制御回路41、データ処理回路60、出力インタフェース70、入力インタフェース80、及びシステム制御回路90を備えている。
分析機構10は、各検査項目の標準試料、及び/又は被検体から採取された被検試料等の試料と各検査項目の試薬との混合液を測定して標準データ、及び/又は被検データを生成する。分析機構10は、試料の分注、及び試薬の分注等を行う複数のユニットからなる。試料の分注とは、例えば、所定の試料容器から所定の試料を吸引し、吸引した試料を所定の反応容器へ吐出することである。試薬の分注とは、例えば、所定の試薬容器から所定の試薬を吸引し、吸引した試薬を所定の反応容器へ吐出することである。
駆動機構40は、分析機構10を構成する複数のユニットを駆動する。分析制御回路41は、駆動機構40を制御して分析機構10の各ユニットを作動させる。
データ処理回路60は、分析機構10で生成された標準データを処理して各検査項目の検量データを生成する。また、データ処理回路60は、被検データ、及び被検データに対応する検査項目の検量データを処理して各検査項目の分析データを生成する。出力インタフェース70は、データ処理回路60で生成された検量データ及び/又は分析データを印刷出力及び表示出力する。
入力インタフェース80は、検査項目毎に分注させる試料及び試薬の量等の分析パラメータを設定する入力、検量データを生成するキャリブレーションを実行させる入力、及び分析データを生成する検査を実行させる入力等を受け付ける。
システム制御回路90は、分析制御回路41、データ処理回路60、及び出力インタフェース70を制御する。
図2は、分析機構10の構成を示した斜視図である。この分析機構10は、サンプルディスク12、第1試薬庫14、第2試薬庫15、第1試薬ラック16a、第2試薬ラック16b、第1試薬保管室17、及び第2試薬保管室18を備えている。
サンプルディスク12は、複数の試料容器11を保持する。試料容器11は、各検査項目の標準試料、被検試料、及び精度管理を行うための精度管理試料等の各試料を収容する。
第1試薬庫14は、複数の第1試薬容器13aを格納し、第1試薬容器13aに収容されている各検査項目の試薬を保冷する。第2試薬庫15は、複数の第2試薬容器13bを格納し、第2試薬容器13bに収容されている各検査項目の試薬を保冷する。
第1試薬ラック16aは、第1試薬庫14内に配置され、第1試薬庫14に格納された複数の第1試薬容器13aを移動可能に保持する。第2試薬ラック16bは、第2試薬庫15内に配置され、第2試薬庫15に格納された複数の第2試薬容器13bを移動可能に保持する。
第1試薬保管室17は、第1試薬容器13aを載置可能である。第2試薬保管室18は、第2試薬容器13bを載置可能である。
また、分析機構10は、円周上に配置された複数の反応容器19と、この反応容器19を回転移動可能に保持する反応ディスク20とを備えている。
そして、第1試薬ラック16aに保持される第1試薬容器13aや第1試薬保管室17に載置される第1試薬容器13aは、各試料に含まれる各検査項目の成分と反応する成分を含有する例えば1試薬系及び2試薬系の第1試薬を収容する。また、第2試薬ラック16bに保持される第2試薬容器13bや第2試薬保管室18に載置される第2試薬容器13bは、2試薬系の第1試薬と対をなす第2試薬を収容する。
また、分析機構10は、試料分注プローブ21、及び試料分注アーム22を備えている。試料分注プローブ21は、サンプルディスク12に保持された試料容器11内の各試料を検査項目毎に吸引して反応容器19内へ吐出する。試料分注アーム22は、試料分注プローブ21を回動及び上下移動可能に支持する。
また、分析機構10は、第1試薬分注プローブ23、及び第1試薬分注アーム24を備えている。第1試薬分注プローブ23は、第1試薬ラック16aに保持された第1試薬容器13a又は第1試薬保管室17に載置された第1試薬容器13aのいずれか一方の第1試薬容器13a内の第1試薬を吸引して、試料が収容された反応容器19内に吐出する。第1試薬分注アーム24は、第1試薬分注プローブ23を回動及び上下移動可能に支持する。
また、分析機構10は、第1撹拌子25、及び第1撹拌アーム26を備えている。第1撹拌子25は、反応容器19内に分注された試料と第1試薬の混合液を撹拌する。第1撹拌アーム26は、第1撹拌子25を回動及び上下移動可能に支持する。
また、分析機構10は、第2試薬分注プローブ27、及び第2試薬分注アーム28を備えている。第2試薬分注プローブ27は、第2試薬ラック16bに保持された第2試薬容器13b又は第2試薬保管室18に載置された第2試薬容器13bのいずれか一方の第2試薬容器13b内の第2試薬を吸引して、第1試薬が収容された反応容器19内に吐出する。第2試薬分注アーム28は、第2試薬分注プローブ27を回動及び上下移動可能に支持する。
また、分析機構10は、第2撹拌子29、及び第2撹拌アーム30を備えている。第2撹拌子29は、反応容器19内に収容された試料、第1試薬及び第2試薬の混合液を撹拌する。第2撹拌アーム30は、第2撹拌子29を回動及び上下移動可能に支持する。
また、分析機構10は、測定部31、及び洗浄ノズル32を備えている。
測定部31は、測光位置近傍に設けられる。測光位置は、反応ディスク20内に予め設定されている。測定部31は、第1撹拌子25に撹拌された混合液を収容する反応容器19、及び/又は、第2撹拌子29に撹拌された混合液を収容する反応容器19に光を照射して光学的に測定する。測定部31は、光源、及び光検出器を有する。光源は、例えばLED(Light Emitting Diode)等である。光源及び光検出器は、測光位置に位置する反応容器19を挟んでお互いに対向する位置に設けられる。測定部31は、分析制御回路41の制御に従い、光源から光を照射する。光検出器は、例えばサイクルタイムと同期したサンプリング周期で、光源から照射された光を検出する。これにより、反応容器19に吐出された混合液を透過した光を検出することになる。
測定部31は、光源から回転移動している反応容器19に光を照射する。測定部31は、光の照射により反応容器19内の標準試料を含む混合液、被検試料を含む混合液及び精度管理試料を含む混合液の各混合液を透過した光を光検出器により検出する。そして、測定部31は、検出した信号に基づいて吸光度で表される標準データ、被検データ及び精度管理データの各データを生成してデータ処理回路60に出力する。
洗浄ノズル32は、測定部31による測定が終了した反応容器19を洗浄する。
なお、図示はしないが、分析機構10は、第1試薬液面検出器、及び第2試薬液面検出器を備えている。第1試薬液面検出器は、第1試薬分注プローブ23の下端部と第1試薬ラック16aに保持された第1試薬容器13a内の第1試薬や第1試薬保管室17に載置された第1試薬容器13a内の第1試薬の液面との接触により、第1試薬容器13a内の第1試薬の液面を検出する。第2試薬液面検出器は、第2試薬分注プローブ27の下端部と第2試薬ラック16bに保持された第2試薬容器13b内の第2試薬や第2試薬保管室18に載置された第2試薬容器13b内の第2試薬の液面との接触により、第2試薬容器13b内の第2試薬の液面を検出する。
図1に示した駆動機構40は、分析機構10のサンプルディスク12を駆動して各試料容器11を回動移動させる。また、駆動機構40は、第1試薬ラック16aを駆動して各第1試薬容器13aを回動移動させる。また、駆動機構40は、第2試薬ラック16bを駆動して各第2試薬容器13bを回動移動させる。また、駆動機構40は、反応ディスク20を駆動して各反応容器19を回転移動させる。また、駆動機構40は、試料分注アーム22を回動及び上下移動させる機構を有し、試料分注プローブ21を試料容器11と反応容器19との間で移動させる。
また、駆動機構40は、第1試薬分注アーム24を回動させる回動機構及び上下移動させる上下移動機構を有する。駆動機構40は、第1試薬分注プローブ23を、第1試薬ラック16aに保持された第1試薬容器13a又は第1試薬保管室17に載置された第1試薬容器13aのいずれか一方の第1試薬容器13aと反応容器19との間で移動させる。また、駆動機構40は、第1撹拌アーム26を駆動して第1撹拌子25を反応容器19内に移動させる。
また、駆動機構40は、第2試薬分注アーム28を回動させる回動機構及び上下移動させる上下移動機構を有する。駆動機構40は、第2試薬分注プローブ27を、第2試薬ラック16bに保持された第2試薬容器13b又は第2試薬保管室18に載置された第2試薬容器13bのいずれか一方の第2試薬容器13bと反応容器19の間で移動させる。また、駆動機構40は、第2撹拌アーム30を駆動して第2撹拌子29を反応容器19内に移動させる。
分析制御回路41は、プロセッサ及び記憶回路を備える。分析制御回路41は、入力インタフェース80からキャリブレーションを実行させる入力が行われると、駆動機構40を制御し、洗浄ノズル32を作動させ、各反応容器19を洗浄する。また、分析制御回路41は、駆動機構40を制御し、試料分注プローブ21及び試料分注アーム22を作動させ、各検査項目の標準試料の吸引及び吐出を行う。また、分析制御回路41は、駆動機構40を制御し、第1試薬分注プローブ23及び第1試薬分注アーム24を作動させ、各検査項目の第1試薬の吸引及び吐出を行う。また、分析制御回路41は、駆動機構40を制御し、第1撹拌子25及び第1撹拌アーム26を作動させ、各検査項目の標準試料及び第1試薬の混合液を撹拌する。また、分析制御回路41は、駆動機構40を制御し、第2試薬分注プローブ27及び第2試薬分注アーム28を作動させ、各検査項目の第2試薬の吸引及び吐出を行う。また、分析制御回路41は、駆動機構40を制御し、第2撹拌子29及び第2撹拌アーム30を作動させ、各検査項目の標準試料、第1試薬及び第2試薬の混合液を撹拌する。また、分析制御回路41は、駆動機構40を制御し、測定部31を作動させ、各検査項目の標準試料、第1試薬及び第2試薬の混合液を測定する。これにより、各検査項目の標準データが生成される。
分析制御回路41は、上記各動作を、分析機構10の各ユニットにそれぞれ1サイクル毎に行わせて、各検査項目の標準データを生成する。
また、分析制御回路41は、キャリブレーションが終了した後、入力インタフェース80から検査を実行させる入力が行われると、駆動機構40を制御し、洗浄ノズル32を作動させ、各反応容器19を洗浄する。また、分析制御回路41は、駆動機構40を制御し、試料分注プローブ21及び試料分注アーム22を作動させ、各被検試料及び/又は精度管理試料の吸引及び吐出を行う。また、分析制御回路41は、駆動機構40を制御し、第1試薬分注プローブ23及び第1試薬分注アーム24を作動させ、各検査項目の第1試薬の吸引及び吐出を行う。また、分析制御回路41は、駆動機構40を制御し、第1撹拌子25及び第1撹拌アーム26を作動させ、被検試料及び各検査項目の第1試薬の混合液、並びに/又は、精度管理試料及び各検査項目の第1試薬の混合液を撹拌する。また、分析制御回路41は、駆動機構40を制御し、第2試薬分注プローブ27及び第2試薬分注アーム28を作動させ、各検査項目の第2試薬の吸引及び吐出を行う。また、分析制御回路41は、駆動機構40を制御し、第2撹拌子29及び第2撹拌アーム30を作動させ、被検試料、各検査項目の第1試薬及び第2試薬の混合液、並びに/又は、精度管理試料、各検査項目の第1試薬及び第2試薬の混合液を撹拌する。また、分析制御回路41は、駆動機構40を制御し、測定部31を作動させ、撹拌された被検試料、各検査項目の第1試薬及び第2試薬の混合液、並びに/又は、精度管理試料、各検査項目の第1試薬及び第2試薬の混合液を測定する。これにより、検査項目毎の被検データ、及び/又は精度管理データが生成される。
分析制御回路41は、上記各動作を、分析機構10の各ユニットにそれぞれ1サイクル毎に行わせて、検査項目毎に被検データ、及び/又は精度管理データを生成する。
また、分析制御回路41は、駆動機構40における第1試薬分注アーム24の回動機構に駆動パルスを供給する。分析制御回路41は、そして、第1試薬分注プローブ23を移動させて第1試薬ラック16aに保持された第1試薬容器13a上方、第1試薬保管室17に載置された第1試薬容器13a上方、及び反応容器19の上方の各上停止位置に停止させる。また、分析制御回路41は、第1試薬分注アーム24の上下機構に駆動パルスを供給し、第1試薬分注プローブ23を各上停止位置から下降させる。そして、分析制御回路41は、第1試薬容器13aの上停止位置から下降させた第1試薬分注プローブ23を第1試薬液面検出器に当該第1試薬容器13a内の第1試薬の液面が検出される位置で停止させてから、当該第1試薬容器13a内の第1試薬を吸引させる。
また、分析制御回路41は、第2試薬分注アーム28の回動機構に駆動パルスを供給する。そして、分析制御回路41は、第2試薬分注プローブ27を移動させて第2試薬ラック16bに保持された第2試薬容器13b上方、第2試薬保管室18に載置された第2試薬容器13b上方、及び反応容器19の上方の各上停止位置に停止させる。また、分析制御回路41は、第2試薬分注アーム28上下機構に駆動パルスを供給し、第2試薬分注プローブ27を各上停止位置から下降させる。そして、分析制御回路41は、第2試薬容器13bの上停止位置から下降させた第2試薬分注プローブ27を第2試薬液面検出器に当該第2試薬容器13b内の第2試薬の液面が検出された位置で停止させてから、当該第2試薬容器13b内の第2試薬を吸引させる。
また、分析制御回路41は、予め設定された第1試薬容器13aの寸法、第1試薬ラック16aに保持された第1試薬容器13aの高さ、及び第1試薬ラック16aの上停止位置から検出位置まで第1試薬分注プローブ23の下降に要した駆動パルス数に基づいて、第1試薬ラック16aに保持された各第1試薬容器13a内の第1試薬の量を算出する。また、分析制御回路41は、第1試薬保管室17に載置された第1試薬容器13aの高さ、及び第1試薬保管室17に載置された第1試薬容器13aの上停止位置から検出位置まで第1試薬分注プローブ23の下降に要した駆動パルス数に基づいて、第1試薬保管室17に載置された各第1試薬容器13a内の第1試薬の量を算出する。
そして、分析制御回路41は、算出した各第1試薬容器13a内の第1試薬の量が少なくなり、分注可能な回数が予め設定された警告の回数に相当する量に達すると、当該第1試薬の試薬情報及び第1試薬不足を警告するメッセージを出力インタフェース70から出力させる。
また、分析制御回路41は、予め設定された第2試薬容器13bの寸法、第2試薬ラック16bに保持された第2試薬容器13bの高さ、及び第2試薬ラック16bの上停止位置から検出位置まで第2試薬分注プローブ27の下降に要した駆動パルス数に基づいて、第2試薬ラック16bに保持された各第2試薬容器13b内の第2試薬の量を算出する。また、分析制御回路41は、第2試薬保管室18に載置された第2試薬容器13bの高さ、及び第2試薬保管室18に載置された各第2試薬容器13bの上停止位置から検出位置まで第2試薬分注プローブ27の下降に要した駆動パルス数に基づいて、第2試薬保管室18に載置された各第2試薬容器13b内の第2試薬の量を算出する。
そして、分析制御回路41は、算出した各第2試薬容器13b内の第2試薬の量が少なくなり、分注可能な回数が予め設定された警告の回数に相当する量に達すると、当該第2試薬の試薬情報及び第2試薬不足を警告するメッセージを出力インタフェース70から出力させる。
データ処理回路60は、メモリ62を備えている。データ処理回路60は、例えば、メモリ62から読み出した動作プログラムを実行することで、図1に示される演算機能61を実現する。すなわち、データ処理回路60は、演算機能61を備える。演算機能61を実行することによりデータ処理回路60は、分析機構10の測定部31で生成された標準データ及びこの標準データの標準試料に設定された標準値から、標準値と標準データの関係を示す各検査項目の検量データを生成する。また、データ処理回路60は、測定部31で生成された被検データから、この被検データに対応する検査項目の検量データを用いて濃度値や活性値として表される分析データを生成する。また、データ処理回路60は、測定部31で生成された精度管理データから、この精度管理データに対応する検査項目の検量データを用いて濃度値や活性値として表される精度管理試料データを生成する。また、メモリ62は、ハードディスク等のメモリデバイスを備え、データ処理回路60で生成された検量データや精度管理試料データを検査項目毎に保存する。また、メモリ62は、データ処理回路60で生成された各検査項目の分析データを被検試料毎に保存する。
出力インタフェース70は、プリンタ71及びモニタ72を備えている。プリンタ71は、データ処理回路60で生成された標準データ、分析データ、精度管理試料データ等を印刷出力する。モニタ72は、データ処理回路60で生成された標準データ、分析データ、精度管理試料データ等を表示出力する。そして、プリンタ71は、プリンタなどを備え、検量データ、分析データ及び精度管理試料データを予め設定されたフォーマットに従って、プリンタ用紙などに印刷出力する。
モニタ72は、CRTや液晶パネルなどのモニタを備え、各検査項目の測定に必要な試料の量、1試薬系及び2試薬系の第1試薬の量、2試薬系の第2試薬の量等の分析パラメータを設定するための画面を表示する。また、モニタ72は、キャリブレーションを実行させる検査項目を設定するための画面を表示する。また、モニタ72は、検査を実行させる被検試料を識別する氏名やID等の識別情報及び検査項目を設定するための画面を表示する。また、モニタ72は、検量データ、分析データ及び精度管理試料データを表示する。また、モニタ72は、分注可能な回数が警告の回数に相当する量に達した各第1試薬容器13a内の第1試薬の試薬情報及び第1試薬不足を警告するメッセージを表示する。また、モニタ72は、分注可能な回数が警告の回数に相当する量に達した各第2試薬容器13b内の第2試薬の試薬情報及び第2試薬不足を警告するメッセージを表示する。
入力インタフェース80は、キーボード、マウス、ボタン、タッチキーパネルなどの入力デバイスを備え、各検査項目の分析パラメータを設定するための入力を行う。また、入力インタフェース80は、キャリブレーションを実行させる検査項目を設定するための入力を受け付ける。また、入力インタフェース80は、検査を実行させる被検試料の識別情報及び検査項目を設定するための入力を受け付ける。また、キャリブレーション、検査等を実行させるための入力を受け付ける。
システム制御回路90は、プロセッサ及び記憶回路を備える。システム制御回路90は、入力インタフェース80から入力された各検査項目の分析パラメータの情報、識別情報及び検査項目等の入力情報を記憶回路に記憶する。そして、システム制御回路90は、これらの入力情報に基づいて、分析制御回路41、データ処理回路60及び出力インタフェース70を統括してシステム全体を制御する。
次に、分析機構10の第1試薬の吸引及び吐出に係る第1試薬容器13a、第1試薬分注プローブ23、第1試薬分注アーム24、第1試薬庫14、及び第1試薬保管室17の構成及び動作、並びに、第2試薬の吸引及び吐出に係る第2試薬容器13b、第2試薬分注プローブ27、第2試薬分注アーム28、第2試薬庫15、及び第2試薬保管室18の構成及び動作について詳細に説明する。
図3は、第1試薬容器13aの外観を示した図である。この第1試薬容器13aは四角柱状をなし、上面の長手方向における一端部近傍に第1試薬分注プローブ23が進入する開口部131aを有する。また、第1試薬容器13aを形成する4つの側面のうち、上面を形成している四角形の開口部近傍の短辺を一辺とする側面に、第1試薬容器13a内の第1試薬を識別する検査項目等の試薬情報が例えばバーコードで記されている。なお、第2試薬容器13bは、第1試薬容器13aと同様に構成されるのでその説明を省略する。
図4は、第1試薬分注プローブ23及び第1試薬分注アーム24の外観を示した図である。この第1試薬分注プローブ23は管状をなし、下端に第1試薬を吸引して吐出する開口を有する。そして、上端部が第1試薬分注アーム24に支持されている。第1試薬分注アーム24は、駆動機構40により回動及び上下駆動される軸241と、一端部が軸241の上端部に固定され、他端部で第1試薬分注プローブ23を支持するアーム242とにより構成される。なお、第2試薬分注プローブ27及び第2試薬分注アーム28は、第1試薬分注プローブ23及び第1試薬分注アーム24と同様に構成されるので、その説明を省略する。
図5は、分析機構10の第1及び第2試薬の分注に関る各ユニットの配置の一例を示した平面図である。
第1試薬庫14は、リーダ141及び試薬カバー142を備えている。リーダ141は、第1試薬ラック16aに保持された第1試薬容器13aに記されている試薬情報を読み取る。試薬カバー142は、第1試薬庫14の上部に設けられる開口部を開閉自在に覆う。第1試薬容器13aは、この開口部を通じて第1試薬庫14から出し入れされる。第1試薬庫14の開口部は、第1試薬容器13aを出し入れするとき以外、第1試薬ラック16aに保持された各第1試薬容器13a内の第1試薬を保冷するために、試薬カバー142で閉塞されている。試薬カバー142には、吸引位置A1の第1試薬容器13a上方の位置に、下降した第1試薬分注プローブ23が進入する貫通孔143が設けられている。
第1試薬保管室17は、第1試薬庫14、第2試薬庫15、及び第2試薬保管室18から離間して配置されている。第1試薬保管室17は、所定の数の第1試薬容器13aを載置可能に配置されている。所定の数は、第1試薬庫14内に配置された第1試薬ラック16aで保持可能な数の第1試薬容器13aよりも少ない。図5に示されるように、所定の数は、例えば3である。
第1試薬保管室17の底面には、載置面175が設けられている。載置面175は、第1試薬容器13aを載置可能な面である。載置面175は、分析機構10の一部である。載置面175は、分析機構10の上面より所定の距離下に設けられている。分析機構10の上面から載置面175までの距離は、例えば、第1試薬容器13aの底面から開口部131aまでの距離よりも大きい。
また、第1試薬保管室17には、載置面175の外周の端部から立ち上がるように第1の側面176、第2の側面177、及び第3の側面178が設けられている。第1の側面176、第2の側面177、及び第3の側面178は、分析機構10の一部である。
また、第1試薬保管室17は、載置面175と対向する位置に、試薬カバー173を備えている。試薬カバー173は、載置面175に載置されたすべての第1試薬容器13aの上方を覆う。試薬カバー173は、分析機構10の上面と略面一に設けられている。そして、試薬カバー173には、第1試薬分注プローブ23が上方から下降して所定の位置に載置された3個の第1試薬容器13a内に進入可能なように、3箇所に貫通孔174が設けられている。
図5及び図6に示されるように、第1試薬保管室17は、載置面175、第1の側面176、第2の側面177、第3の側面178、及び試薬カバー173により形成されている。
なお、第1試薬保管室17は、図示はしないが、ペルチェ素子等を備え、載置された第1試薬容器13a内の第1試薬を保冷することができる。
また、第1試薬保管室17の一面には、取入口17aが設けられている。取入口17aは、図2に示すように、分析機構10の正面側の側部に設けられている。そして、第1試薬保管室17では、図6に示すように、バーコードの記された側面を分析機構10の正面側に向けた第1試薬容器13aを取入口17aから矢印L1方向に水平に押し入れて、検出器171に当接する位置まで押し込むことにより、例えば3個の第1試薬容器13aを所定の位置に載置することができる。
また、第1試薬保管室17は、検出器171、及びリーダ172を備えている。
検出器171は、第1試薬容器13aのバーコードが記された側面が当接することにより、各第1試薬容器13aを検出する。リーダ172は、検出器171に検出された第1試薬容器13aに記されている試薬情報を読み取る。
このように、検出器171に当接する位置まで、L1方向に押し入れることにより、第1試薬分注プローブ23が進入可能な所定の位置に各第1試薬容器13aを載置することができる。
そして、第1試薬保管室17には、検査頻度が少なくて通常では第1試薬ラック16aに第1試薬容器13aが保持されないような、検査項目の第1試薬が収容された第1試薬容器13aが載置される。また、第1試薬保管室17には、第1試薬ラック16aに保持された第1試薬容器13aのうち、第1試薬が予め設定された警告の回数に相当する量以下、すなわち予め設定された量以下に減少した第1試薬容器13aと同じ検査項目の第1試薬が収容された第1試薬容器13aが載置される。
第1試薬分注アーム24は、図7(a)に示すように、第1の上停止位置P1と、第2の上停止位置P2とを両端とする円周T1上の円弧を矢印で示した第1の軌道T11とし、第1試薬分注プローブ23を第1の軌道T11に沿って水平移動可能に支持する。第1の上停止位置P1は、第1試薬ラック16aに保持された吸引位置A1の第1試薬容器13a上方に位置する。第2の上停止位置P2は、吐出位置D1の反応容器19上方に位置する。
また、第1試薬分注アーム24は、図7(a)に示すように、第1試薬分注プローブ23を、各第1の上停止位置P1、及び第2の上停止位置P2から下降可能に支持する。
また、第1試薬分注アーム24は、図7(b)に示すように、第3の上停止位置P3と、第2の上停止位置P2とを両端とする第2の軌道T12に沿って第1試薬分注プローブ23を水平移動可能に支持する。第3の上停止位置P3は、第1試薬保管室17の所定の位置に載置された3個の第1試薬容器13a上方であって、円周T1上における第1の軌道T11の延長線上に位置する。第2の軌道T12は、円周T1上の円弧で表される。
また、第1試薬分注アーム24は、図7(b)に示すように、第1試薬分注プローブ23を、各第2上停止位置P2、及び第3の上停止位置P3から下降可能に支持する。
なお、図7(b)では、第2の軌道T12を第1の軌道T11を含む円周T1上の優弧側を軌道としたが、第3の上停止位置P3と第2の上停止位置P2とを円周T1上の両端とする第2の軌道T12を含まない劣弧側を軌道としてもよい。このとき、第1試薬分注アーム24は、第1試薬分注プローブ23を劣弧側の軌道に沿って水平移動可能に支持する。また、第1試薬分注プローブ23の軌道は、円周を描く軌道に限定されず、任意の曲線を描く軌道であってもよい。
第1試薬分注プローブ23は、分析制御回路41の制御の下、1サイクル毎に、第1試薬ラック16aに保持された複数の第1試薬容器13aのうち、吸引位置A1へ移動された各検査項目の第1試薬容器13a内の第1試薬の分注を行う。第1試薬分注プローブ23は、第1の軌道T11上の所定の位置を基本位置とし、基本位置から第1の軌道T11に沿って水平に移動し、第1の上停止位置P1で停止する。次いで、第1試薬分注プローブ23は、第1の上停止位置P1から下降し、第1試薬検出器により吸引位置A1の第1試薬容器13a内の第1試薬の液面が検出された位置で停止する。第1試薬分注プローブ23は、その停止位置で第1試薬を吸引した後、上昇して第1の上停止位置P1で停止してから、第1の軌道T11に沿って水平に移動し、第2の上停止位置P2で停止する。次いで、第1試薬分注プローブ23は、第2の上停止位置P2で吐出位置D1の反応容器19内に第1試薬を吐出した後、第1の軌道T11に沿って基本位置まで水平に移動する。第1試薬分注プローブ23は、ここまでの1回の各動作を1サイクルの間に行う。
また、第1試薬分注プローブ23は、分析制御回路41の制御の下、第1の軌道T11上の基本位置を第2の軌道T12の基本位置として、基本位置から第2の軌道T12に沿って水平に移動する。そして、第1試薬分注プローブ23は、リーダ172に試薬情報が読み取られた位置の第1試薬容器13a上方の第3の上停止位置P3で停止する。次いで、第1試薬分注プローブ23は、第3の上停止位置P3から下降し、第1試薬検出器により第1試薬容器13a内の第1試薬の液面が検出された位置で停止する。第1試薬分注プローブ23は、第1試薬を吸引した後、上昇して第3の上停止位置P3で停止してから、第2の軌道T12に沿って水平に移動し、第2の上停止位置P2で停止する。次いで、第1試薬分注プローブ23は、第2の上停止位置P2で吐出位置D1の反応容器19内に第1試薬を吐出した後、第2の軌道T12に沿って基本位置まで水平に移動する。第1試薬分注プローブ23は、ここまでの1回の分注動作を1サイクルで行う。
なお、第1試薬保管室17の載置可能な3箇所の位置のうち、第1試薬容器13aが所定の位置に載置されず、検出器171に検出されない位置には、第1試薬分注プローブ23は下降しないように制御されている。
このように、第1試薬保管室17は第1の軌道T11から離れた位置に配置されているので、作業者は、第1試薬分注プローブ23が第1試薬ラック16aに保持された第1試薬容器13a内の第1試薬を反応容器19に分注しているときに、第1試薬分注プローブ23や第1試薬分注アーム24と接触や衝突することなく、第1試薬容器13aを第1試薬保管室17に載置することができる。
また、第2の軌道T12よりも外周側に配置され、且つ、第2の軌道T12に沿って移動する第1試薬分注プローブ23よりも下方に配置された取入口17aから、第2の軌道T12に向けて水平に押し入れることにより、第1試薬保管室17に第1試薬容器13aを載置することができる。これにより、第2の軌道T12に沿って移動している第1試薬分注プローブ23や第1試薬分注アーム24と、第1試薬保管室17に載置する第1試薬容器13aやこの第1試薬容器13aを持つ作業者との接触や衝突を防ぐことができる。
また、第1試薬保管室17の所定の位置に第1試薬容器13aが載置され、更に第1試薬容器13aを追加して載置する場合、第1試薬容器13aを取入口17aから第1試薬容器13aが載置されていない位置に水平に押し入れて所定の位置に載置されてからでないと、追加載置した第1試薬容器13aの位置には第1試薬分注プローブ23が下降しないので、第1試薬容器13aと第1試薬分注プローブ23との接触や衝突を防ぐことができる。
第2試薬庫15は、リーダ151及び試薬カバー152を備えている。リーダ151は、第2試薬ラック16bに保持された第2試薬容器13bに記されている試薬情報を読み取る。試薬カバー152は、第2試薬庫15の上部に設けられる開口部を開閉自在に覆う。第2試薬容器13bは、この開口部を通じて第2試薬庫15から出し入れされる。第2試薬庫15の開口部は、第2試薬容器13bを出し入れするとき以外、第2試薬ラック16bに保持された各第2試薬容器13b内の第2試薬を保冷するために、試薬カバー152で閉塞されている。試薬カバー152には、吸引位置A2の第2試薬容器13b上方の位置に、下降した第2試薬分注プローブ27が進入する貫通孔153が設けられている。
第2試薬保管室18は、第1試薬庫14、第2試薬庫15、及び第1試薬保管室17から離間して配置されている。第2試薬保管室18は、所定の数の第2試薬容器13bを載置可能に配置されている。所定の数は、第2試薬ラック16bで保持可能な数の第2試薬容器13bよりも少ない。図5に示されるように、所定の数は、例えば3である。
第2試薬保管室18の底面には、載置面185が設けられている。載置面185は、第2試薬容器13bを載置可能な面である。載置面185は、分析機構10の一部である。載置面185は、分析機構10の上面より所定の距離下に設けられている。分析機構10の上面から載置面185までの距離は、例えば、第2試薬容器13bの底面から開口部までの距離よりも大きい。
また、第2試薬保管室18には、載置面185の外周の端部から立ち上がるように第1の側面186、第2の側面187、及び第3の側面188が設けられている。第1の側面186、第2の側面187、及び第3の側面188は、分析機構10の一部である。
また、第2試薬保管室18は、載置面185と対向する位置に、試薬カバー183を備えている。試薬カバー183は、載置面185に載置されたすべての第2試薬容器13bの上方を覆う。試薬カバー183は、分析機構10の上面と略面一に設けられている。そして、試薬カバー183には、第2試薬分注プローブ27が上方から下降して所定の位置に載置された3個の第2試薬容器13b内に進入可能なように、3箇所に貫通孔184が設けられている。
図5及び図6に示されるように、第2試薬保管室18は、載置面185、第1の側面186、第2の側面187、第3の側面188、及び試薬カバー183により形成されている。
なお、第2試薬保管室18は、図示はしないが、ペルチェ素子等を備え、載置された第2試薬容器13b内の第2試薬を保冷することができる。
また、第2試薬保管室18の一面には、取入口18aが設けられている。取入口18aは、分析機構10の背面側の側部に設けられている。そして、バーコードの記された側面を分析機構10の背面側に向けた第2試薬容器13bを取入口18aから矢印L2方向に水平に押し入れて、検出器181に当接する位置まで押し込むことにより、例えば3個の第2試薬容器13bを所定の位置に載置することができる。
また、第2試薬保管室18は、検出器181、及びリーダ182を備えている。
検出器181は、第2試薬容器13bのバーコードが記された側面が当接することにより、所定の位置に載置された各第2試薬容器13bを検出する。リーダ182は、検出器181に検出された第2試薬容器13bに記されている試薬情報を読み取る。
このように、検出器181に当接する位置まで、L2方向に押し入れることにより、第2試薬分注プローブ27が進入可能な所定の位置に各第2試薬容器13bを載置することができる。
そして、第2試薬保管室18には、検査頻度が少なくて通常では第2試薬ラック16bに第2試薬容器13bが保持されないような、検査項目の第2試薬が収容された第2試薬容器13bが載置される。また、第2試薬保管室18には、第2試薬ラック16bに保持された第2試薬容器13bのうち、第2試薬が予め設定された警告の回数に相当する量以下、すなわち予め設定された量以に減少した第2試薬容器13bと同じ検査項目の第2試薬が収容された第2試薬容器13bが載置される。
第2試薬分注アーム28は、図8(a)に示すように、第4の上停止位置P4と、第5の上停止位置P5とを両端とする円周T2上の円弧を第3の軌道T21とし、第2試薬分注プローブ27を第3の軌道T21に沿って水平移動可能に支持する。第4の上停止位置P4は、第2試薬ラック16bに保持された吸引位置A2の第2試薬容器13b上方に位置する。第5の上停止位置P5は、吐出位置D2の反応容器19上方に位置する。
また、第2試薬分注アーム28は、図8(a)に示すように、第2試薬分注プローブ27を、各第4上停止位置P4、及び第5の上停止位置P5から下降可能に支持する。
また、第2試薬分注アーム28は、図8(b)に示すように、第6の上停止位置P6と、第4の上停止位置P4とを両端とする円周T2上の円弧を第4の軌道T22とし、第2試薬分注プローブ27を第4の軌道T22に沿って水平移動可能に支持する。第6の上停止位置P6は、第2試薬保管室18の所定の位置に載置された3個の第2試薬容器13b上方であって、円周T2上における第3の軌道T21の延長線上に位置する。
また、第2試薬分注アーム28は、図8(b)に示すように、第2試薬分注プローブ27を、各第5の上停止位置P5、及び第6の上停止位置P6から下降可能に支持する。
なお、図8(b)では、第4の軌道T22を第3の軌道T21を含む円周T2上の優弧側を軌道としたが、第6の上停止位置P6と第5の上停止位置P5とを円周T2上の両端とする第4の軌道T22を含まない劣弧側を軌道としてもよい。このとき、第2試薬分注アーム28は、第2試薬分注プローブ27を劣弧側の軌道に沿って水平移動可能に支持する。
第2試薬分注プローブ27は、分析制御回路41の制御の下、1サイクル毎に、第2試薬ラック16bに保持された複数の第2試薬容器13bのうち、吸引位置A2へ移動された各検査項目の第2試薬容器13b内の第2試薬の分注を行う。第2試薬分注プローブ27は、第3の軌道T21上の所定の位置を基本位置とし、基本位置から第3の軌道T21に沿って水平に移動し、第4の上停止位置P4で停止する。次いで、第2試薬分注プローブ27は、第4の上停止位置P4から下降し、第2試薬検出器により吸引位置A2の第2試薬容器13b内の第2試薬の液面が検出された位置で停止する。第2試薬分注プローブ27は、第2試薬を吸引した後、上昇して第4の上停止位置P4で停止してから、第3の軌道T21に沿って水平に移動し、第5の上停止位置P5で停止する。次いで、第2試薬分注プローブ27は、第5の上停止位置P5で吐出位置D2の反応容器19内に第2試薬を吐出した後、第3の軌道T21に沿って基本位置まで水平に移動する。第2試薬分注プローブ27は、ここまでの1回の分注動作を1サイクルの間に行う。
また、第2試薬分注プローブ27は、分析制御回路41の制御の下、第3の軌道T21上の基本位置を第4の軌道T22の基本位置として、基本位置から第4の軌道T22に沿って水平に移動する。そして、第2試薬分注プローブ27は、リーダ182に試薬情報が読み取られた位置の第2試薬容器13b上方の第6の上停止位置P6で停止する。次いで、第2試薬分注プローブ27は、第6の上停止位置P6から下降し、第2試薬検出器により第2試薬容器13b内の第2試薬の液面が検出された位置で停止する。第2試薬分注プローブ27は、第2試薬を吸引した後、上昇して第6の上停止位置P6で停止してから、第4の軌道T22に沿って水平に移動し、第5の上停止位置P5で停止する。次いで、第2試薬分注プローブ27は、第5の上停止位置P5で吐出位置D2の反応容器19内に第2試薬を吐出した後、第4の軌道T22に沿って基本位置まで水平に移動する。第2試薬分注プローブ27は、ここまでの1回の分注動作を1サイクルで行う。
なお、第2試薬保管室18の載置可能な3箇所の位置のうち、第2試薬容器13bが所定の位置に載置されず、検出器181に検出されない位置には、第2試薬分注プローブ27は下降しないように制御されている。
このように、第2試薬保管室18は第3の軌道T21から離れた位置に配置されているので、作業者は、第2試薬分注プローブ27が第2試薬ラック16bに保持された第2試薬容器13b内の第2試薬を反応容器19に分注しているとき、第2試薬分注プローブ27や第2試薬分注アーム28と接触や衝突することなく、第2試薬容器13bを第2試薬保管室18に載置することができる。
また、第4の軌道T22よりも外周側に配置され、且つ、第4の軌道T22に沿って移動する第2試薬分注プローブ27よりも下方に配置された取入口18aから、第4の軌道T22の方向に向けて水平に押し入れることにより、第2試薬保管室18に第2試薬容器13bを載置することができる。これにより、第4の軌道T22に沿って移動している第2試薬分注プローブ27や第2試薬分注アーム28と、第2試薬保管室18に載置する第2試薬容器13bやこの第2試薬容器13bを持つ作業者の手との接触や衝突を防ぐことができる。
また、第2試薬保管室18の所定の位置に第2試薬容器13bが載置され、更に第2試薬容器13bを追加して載置する場合、第2試薬容器13bを取入口18aから第2試薬容器13bが載置されていない位置に水平に押し入れて所定の位置に載置されてからでないと、追加載置した第2試薬容器13bの位置には第2試薬分注プローブ27が下降しないので、第2試薬容器13bと第2試薬分注プローブ27との接触や衝突を防ぐことができる。
以下、図1乃至図8を参照して、自動分析装置100の動作の一例について説明する。
検査の頻度が少ない検査項目Bの第1試薬が収容された第1試薬容器13aを第1試薬ラック16aが保持できるスペースがない場合、検査項目Bの第1試薬容器13aは第1試薬保管室17の所定の位置に載置される。また、検査項目Bの第2試薬が収容された第2試薬容器13bも第1試薬容器13aと同じ理由で、第2試薬保管室18の所定の位置に載置される。
入力インタフェース80から検査項目Bを含む各検査項目のキャリブレーションを実行させる入力が行われると、自動分析装置100は、キャリブレーション動作を開始する。分析制御回路41は、第1試薬庫14内の第1試薬ラック16a及び第2試薬庫15内の第2試薬ラック16bをそれぞれ回動させる。そして、分析制御回路41は、各第1試薬ラック16aに保持されたすべての第1試薬容器13aに記されている試薬情報、及び第2試薬ラック16bに保持されたすべての第2試薬容器13bに記されている試薬情報を、リーダ141、及びリーダ151にそれぞれ読み取らせる。
分析制御回路41は、第1試薬保管室17の所定の位置に載置され、検出器171に検出された検査項目Bの第1試薬容器13aに記されている試薬情報、及び第2試薬保管室18の所定の位置に載置され、検出器181に検出された検査項目Bの第2試薬容器13bに記されている試薬情報を、リーダ172、及びリーダ182にそれぞれ読み取らせる。そして、分析制御回路41は、第1試薬ラック16aに保持されたすべての第1試薬容器13aの試薬情報及び保持位置の情報、並びに、第2試薬ラック16bに保持されたすべての第2試薬容器13bの試薬情報及び保持位置の情報を取得する。また、分析制御回路41は、第1試薬保管室17に載置されたすべての第1試薬容器13aの試薬情報及び載置位置の情報、並びに、第2試薬保管室18に載置されたすべての第2試薬容器13bの試薬情報及び載置位置の情報を取得する。
なお、分析制御回路41は、取得した試薬情報の中にキャリブレーションを実行させる全ての検査項目の試薬情報が含まれていないと、その検査項目の各第1試薬容器13a及び第2試薬容器13bが分析機構10に設置されていないことを示すエラーメッセージをモニタ72に表示させる。また、分析制御回路41は、2試薬系の検査項目Bである場合、検査項目Bの第1試薬容器13aが例えば第1試薬保管室17に載置され、検査項目Bの第2試薬容器13bが第2試薬ラック16bに保持されておらず、第2試薬保管室18にも載置されていないと、モニタ72に検査項目Bの第2試薬が分析機構10に設置されていないことを示すエラーメッセージをモニタ72に表示させる。また、分析制御回路41は、検査項目Bの第2試薬容器13bが第2試薬保管室18に載置され、検査項目Bの第1試薬容器13aが第1試薬ラック16aに保持されておらず、第1試薬保管室17にも載置されていないと、モニタ72に検査項目Bの第1試薬が分析機構10に設置されていないことを示すエラーメッセージをモニタ72に表示させる。そして、検査項目Bの第1試薬容器13a又は第2試薬容器13bの一方の試薬容器が分析機構10に設置されていない状態で、キャリブレーションを実行させると、検査項目Bの標準試料及び試薬は分注されず、検査項目Bの検量データは生成されないことになる。
分析制御回路41は、各反応容器19の洗浄と、各標準試料の分注と、各検査項目の第1試薬の分注と、各標準試料及び各検査項目の第1試薬の混合液の撹拌と、各検査項目の第2試薬の分注と、各標準試料、各検査項目の第1試薬及び第2試薬の混合液の撹拌と、撹拌された混合液の測定とを1サイクル毎に行わせる。
第1試薬の分注において、第1試薬分注プローブ23は、第1試薬ラック16aに保持された検査項目B以外の各検査項目の第1試薬容器13a内の第1試薬を吸引する。第1試薬分注プローブ23は、吸引した第1試薬を反応容器19内に吐出する。また、第1試薬分注プローブ23は、第1試薬保管室17に載置された検査項目Bの第1試薬容器13a内の第1試薬を吸引する。第1試薬分注プローブ23は、吸引した第1試薬を反応容器19内に吐出する。
また、第2試薬の分注において、第2試薬分注プローブ27は、第2試薬ラック16bに保持された検査項目B以外の各検査項目の第2試薬容器13b内の第2試薬を吸引する。第2試薬分注プローブ27は、吸引した第2試薬を、この第2試薬と対をなす第1試薬が収容された反応容器19内に吐出する。また、第2試薬分注プローブ27は、第2試薬保管室18に載置された検査項目Bの第2試薬容器13b内の第2試薬を吸引する。第2試薬分注プローブ27は、吸引した第2試薬を、検査項目Bの第1試薬が収容された反応容器19内に吐出する。
このように、第1試薬ラック16aに第1試薬容器13aを保持させるスペースがない場合、第1試薬保管室17に第1試薬容器13aを載置することにより、第1試薬ラック16aに保持させることができなかった検査項目の第1試薬を吸引及び吐出させることができる。また、第2試薬ラック16bに第2試薬容器13bを保持させるスペースがない場合、第2試薬保管室18に第2試薬容器13bを載置することにより、第2試薬ラック16bに保持させることができなかった検査項目の第2試薬を吸引及び吐出させることができる。
演算機能61を実行することによりデータ処理回路60は、第1試薬ラック16aに第1試薬容器13aが保持された1試薬系の各検査項目の標準データを生成する。データ処理回路60は、第1試薬ラック16aに第1試薬容器13aが、第2試薬ラック16bに第2試薬容器13bがそれぞれ保持された2試薬系の各検査項目の標準データを生成する。データ処理回路60は、第1試薬保管室17に第1試薬容器13aが載置され、第2試薬保管室18に第2試薬容器13bが載置された検査項目Bの検量データを生成する。
メモリ62は、データ処理回路60により生成された各検査項目の検量データを保存する。出力インタフェース70から、データ処理回路60で生成されたすべての検査項目の検量データが印刷及び表示出力されると、自動分析装置100はキャリブレーション動作を終了する。
次に、第1試薬保管室17に載置された検査項目Bの第1試薬容器13a、及び第2試薬保管室18に載置された検査項目Bの第2試薬容器13bが取り除かれ、第1試薬保管室17及び第2試薬保管室18に、第1試薬容器13a及び第2試薬容器13bがそれぞれ載置されていない状態で、入力インタフェース80から検査を実行させる入力が行われると、分析制御回路41は、各第1試薬ラック16a及び第2試薬ラック16bを回動させる。そして、分析制御回路41は、第1試薬ラック16aに保持されたすべての第1試薬容器13aに記されている試薬情報、及び第2試薬ラック16bに保持されたすべての第2試薬容器13bに記されている試薬情報をリーダ141、及びリーダ151にそれぞれ読み取らせる。
そして、分析制御回路41は、第1試薬ラック16aに保持されたすべての第1試薬容器13a内の第1試薬の試薬情報、及び、この第1試薬の試薬情報で識別される第1試薬が収容された第1試薬容器13aの保持位置の情報、並びに、第2試薬ラック16bに保持されたすべての第2試薬容器13b内の第2試薬の試薬情報、及び、この第2試薬の試薬情報で識別される第2試薬が収容された第2試薬容器13bの保持位置の情報を取得する。
次いで、分析制御回路41は、各反応容器19の洗浄と、各被検試料の分注と、第1試薬ラック16aに第1試薬容器13aが保持された各検査項目の第1試薬の分注と、各被検試料及び各検査項目の第1試薬の混合液の撹拌と、第2試薬ラック16bに第2試薬容器13bが保持された各検査項目の第2試薬の分注と、各被検試料、各検査項目の第1試薬及び第2試薬の混合液の撹拌と、撹拌された混合液の測定とを1サイクル毎に行わせて、被検データを生成させる。
検査中に、分析制御回路41は、第1試薬ラック16aに保持された各第1試薬容器13aのうち、検査項目C1で識別される第1試薬容器13a内の第1試薬の量が減少して警告の回数に相当する量(警告量)に達すると、検査項目C1の第1試薬が不足する警告メッセージをモニタ72に表示させる。充分な量の第1試薬が収容された補充用の例えば1個の第1試薬容器13aをバーコードの記された側面を分析機構10の正面側に向けて、取入口17aからL1方向に水平に押し入れることにより、第1試薬保管室17に所定の位置に載置される。
このように、第1試薬保管室17は第1の軌道T11から離れた位置に配置されているので、第1試薬分注プローブ23が第1試薬ラック16aに保持された各第1試薬容器13a内の第1試薬を反応容器19に分注しているとき、第1試薬分注プローブ23や第1試薬分注アーム24と接触や衝突することなく、第1試薬容器13aを第1試薬保管室17に載置することができる。
なお、補充用の第1試薬容器13aを含めた例えば2個の第1試薬容器13aを第1試薬庫14に格納し、第1試薬ラック16aに保持された2個の第1試薬容器13aのうちの一方の第1試薬容器13a内の第1試薬が警告量以下に減少したとき、他方の第1試薬容器13a内の第1試薬を分注させる方法も可能である。しかしながら、多数の検査項目の第1試薬容器13aが第1試薬ラック16aに保持されているため、更に保持可能な第1試薬容器13aの数には限度がある。従って、第1試薬ラック16aに保持された第1試薬容器13a内の第1試薬が警告量に達したとき、その警告に応じて補充用の第1試薬容器13aを載置可能な第1試薬保管室17を設けることにより、第1試薬庫14の大型化を防ぐことができる。
検出器171は、所定の位置に載置された第1試薬容器13aを検出する。リーダ172は、検出器171に検出された第1試薬容器13aに記されている試薬情報を読み取る。分析制御回路41は、リーダ172に読み取られた試薬情報が検査項目C1である場合、第1試薬ラック16aに保持された第1試薬容器13a内の検査項目C1の第1試薬が警告量から更に少なくなり、吸引可能な限界の量に達した後の検査項目C1の第1試薬の分注の際に、リーダ172に試薬情報が読み取られた位置の第1試薬容器13a内の第1試薬を反応容器19に分注させる。
このように、第1試薬ラック16aに保持された第1試薬容器13a内の第1試薬が不足すると、1サイクル毎に行われている各検査項目の第1試薬の分注を一旦中止させ、試薬カバー142を取り外して、不足している第1試薬を補充するために第1試薬容器13aを交換する必要が無いため、スループットの低下を防いで、迅速に検査を実行させることができる。
また、検査中に、1サイクル毎に各検査項目の第1試薬及び第2試薬の分注が行われているとき、キャリブレーションが終了して第1試薬保管室17から取り除かれた検査項目Bの第1試薬容器13a、及び第2試薬保管室18から取り除かれた検査項目Bの第2試薬容器13bが、再び第1試薬保管室17及び第2試薬保管室18にそれぞれ載置されると、検出器171、及び検出器181は、第1試薬保管室17の第1試薬容器13a及び第2試薬保管室18の第2試薬容器13bを検出する。そして、リーダ172、及びリーダ182は、検出された第1試薬容器13aに記されている試薬情報及び第2試薬容器13bに記されている試薬情報をそれぞれ読み取る。
分析制御回路41は、リーダ172、及びリーダ182に読み取られた試薬情報が検査項目Bの情報である場合、被検試料に設定された検査項目Bの第1試薬の分注の際に、第1試薬保管室17に載置された検査項目Bの第1試薬容器13a内の第1試薬を、当該試料が分注された反応容器19に分注させる。また、検査項目Bの第2試薬の分注の際に、第2試薬保管室18に載置された検査項目Bの第2試薬容器13b内の第2試薬を、検査項目Bの第1試薬が分注された反応容器19に分注させる。測定部31は、検査項目Bが設定された被検試料並びに検査項目Bの第1及び第2試薬の混合液を測定して被検データを生成する。データ処理回路60は、演算機能61を実行し、キャリブレーションによりメモリ62に保存されている検査項目Bの検量データを用いて、分析機構10で生成された被検データから検査項目Bの分析データを生成する。
このように、第1試薬分注プローブ23は、第1試薬保管室17の第1試薬容器13aが載置されていない位置には下降せず、載置しようとしている第1試薬容器13aに対しても所定の位置に載置されるまでは下降しないので、第1試薬分注プローブ23と第1試薬保管室17の衝突を防ぐことができる。また、1サイクル毎に行われている各検査項目の第1試薬及び第2試薬の分注を一旦中止させることなく、第1試薬保管室17及び第2試薬保管室18に第1試薬容器13aを載置することができるので、スループットの低下を防いで、迅速に検査を実行させることができる。
データ処理回路60は、分析機構10で生成された被検データに基づいて検査項目毎に各被検試料の分析データを生成する。出力インタフェース70から、データ処理回路60で生成されたすべての分析データが印刷及び表示出力されると、自動分析装置100は検査の動作を終了する。
以上述べた実施形態によれば、第1試薬ラック16aに保持された吸引位置A1の第1試薬容器13a上方の第1の上停止位置P1と吐出位置D1の反応容器19上方の第2の上停止位置P2間を第1の軌道T11に沿って水平移動する第1試薬分注プローブ23を、第1の軌道T11から離れた位置に設けた第1試薬保管室17に載置された第1試薬容器13a上方であって、第1の軌道T11の延長線上の第3の上停止位置P3と第2の上停止位置P2間を第2の軌道T12に沿って移動させることにより、第1試薬ラック16aに保持された第1試薬容器13a内の第1試薬を分注しているとき、第1試薬分注プローブ23や第1試薬分注アーム24と接触や衝突することなく、第1試薬容器13aを第1試薬保管室17に載置することができる。
また、第2試薬ラック16bに保持された吸引位置A2の第2試薬容器13b上方の第4の上停止位置P4と吐出位置D2反応容器19上方の第5の上停止位置P5間を第3の軌道T21に沿って移動する第2試薬分注プローブ27を、第3の軌道T21から離れた位置に設けた第2試薬保管室18に載置された第2試薬容器13b上方であって、第3の軌道T21の延長線上の第6の上停止位置P6と第5の上停止位置P5間を第4の軌道T22に沿って移動させることにより、第2試薬ラック16bに保持された第2試薬容器13b内の第2試薬を分注しているとき、第2試薬分注プローブ27や第2試薬分注アーム28と接触や衝突することなく、第2試薬容器13bを第2試薬保管室18に載置することができる。
また、第1試薬保管室17の取入口17aを、第2の軌道T12よりも外周側に配置し、且つ、第2の軌道T12に沿って移動する第1試薬分注プローブ23よりも下方に配置し、取入口17aから、第2の軌道T12の方向に向けて水平に押し入れることにより、第1試薬保管室17に第1試薬容器13aを載置することができる。これにより、第2の軌道T12に沿って移動している第1試薬分注プローブ23や第1試薬分注アーム24と、第1試薬保管室17に載置する第1試薬容器13aやこの第1試薬容器13aを持つ作業者の手との接触や衝突を防ぐことができる。
また、第4の軌道T22よりも外周側に配置され、且つ、第4の軌道T22に沿って移動する第2試薬分注プローブ27よりも下方に配置された取入口18aから、第4の軌道T22の方向に向けて水平に押し入れることにより、第2試薬保管室18に第2試薬容器13bを載置することができる。これにより、第4の軌道T22に沿って移動している第2試薬分注プローブ27、及び第2試薬分注アーム28と、第2試薬保管室18に載置する第2試薬容器13bやこの第2試薬容器13bを持つ作業者の手との接触や衝突を防ぐことができる。
また、第1試薬保管室17の所定の位置に第1試薬容器13aが載置され、更に第1試薬容器13aを追加して載置する場合、第1試薬容器13aを取入口17aから第1試薬容器13aが載置されていない位置に水平に押し入れて所定の位置に載置されてからでないと、追加載置した第1試薬容器13aの位置には第1試薬分注プローブ23が下降しないので、第1試薬容器13aと第1試薬分注プローブ23との接触や衝突を防ぐことができる。
また、第2試薬保管室18の所定の位置に第2試薬容器13bが載置され、更に第2試薬容器13bを追加して載置する場合、第2試薬容器13bを取入口18aから第2試薬容器13bが載置されていない位置に水平に押し入れて所定の位置に載置されてからでないと、追加載置した第2試薬容器13bの位置には第2試薬分注プローブ27が下降しないので、第2試薬容器13bと第2試薬分注プローブ27との接触や衝突を防ぐことができる。
以上により、試薬の分注を一旦中止させることなく、不足した試薬の補充を行うことができるため、迅速に検査を実行させることができる。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、上記実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、図1における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
13a…第1試薬容器、13b…第2試薬容器、14…第1試薬庫、15…第2試薬庫、16a…第1試薬ラック、16b…第2試薬ラック、17…第1試薬保管室、18…第2試薬保管室、19…反応容器、23…第1試薬分注プローブ、24…第1試薬分注アーム、27…第2試薬分注プローブ、28…第2試薬分注アーム。

Claims (11)

  1. 第1の試薬容器を格納する試薬庫と、
    前記試薬庫から離間して設けられ、第2の試薬容器を載置可能な試薬保管部と、
    前記試薬庫上に位置する第1の位置で前記第1の試薬容器に収容される試薬又は前記試薬保管部上に位置する第2の位置で前記第2の試薬容器に収容される試薬を吸引し、前記第1の試薬容器又は前記第2の試薬容器から吸引した試薬を第3の位置で反応容器に吐出するプローブと、
    を備え
    前記試薬保管部は、前記プローブよりも下方に配置された取入口を有しており、前記取入口を介して前記第2の試薬容器を前記プローブと接触させずに水平に載置可能である、自動分析装置。
  2. 前記プローブを、前記第1の位置と前記第3の位置との間の第1の軌道に沿っての移動、及び、前記第2の位置と前記第3の位置との間の第2の軌道に沿っての移動を可能に支持するアームをさらに備える請求項1に記載の自動分析装置。
  3. 前記第1の軌道と前記第2の軌道は、同一円周上に位置する円弧の軌道である請求項2に記載の自動分析装置。
  4. 前記試薬保管部は、当該試薬保管部に載置される前記第2の試薬容器の上方を覆うカバーを有し、
    前記カバーには、前記2の位置と対応する位置に貫通孔が設けられている請求項1乃至のうちいずれかに記載の自動分析装置。
  5. 前記試薬庫に格納された前記第1の試薬容器内の試薬と同じ検査項目の試薬が収容された第2の試薬容器が前記試薬保管部に載置されており、前記試薬庫に格納された前記第1の試薬容器内の当該検査項目の試薬が予め設定された量以下に達すると、前記プローブに前記試薬保管部に載置された前記第2の試薬容器から試薬を吸引させる分析制御回路をさらに備える請求項1乃至のうちいずれかに記載の自動分析装置。
  6. 前記試薬庫は、複数の前記第1の試薬容器を格納し、
    前記試薬保管部は、前記取入口から水平に押し入れられることにより当該試薬保管部に載置された前記第2の試薬容器に記された試薬情報を読み取るリーダを有し、
    前記試薬庫に格納されたすべての前記第1の試薬容器内の試薬とは異なる試薬が収容された前記第2の試薬容器が前記試薬保管部に載置された場合に、前記プローブに、前記第2の試薬容器内の試薬を吸引させる分析制御回路と
    をさらに備える請求項1乃至5のうちいずれかに記載の自動分析装置。
  7. 前記試薬保管部に載置された前記第2の試薬容器に記された試薬情報を読み取るリーダと、
    前記リーダにより前記試薬情報が読み取られた後、前記プローブに、前記第2の試薬容器内の試薬を吸引させる分析制御回路をさらに備える請求項1乃至のうちいずれかに記載の自動分析装置。
  8. 被検試料及び試薬の混合液を測定することにより被検データを生成する測定部をさらに有し、
    前記分析制御回路は、所定の試薬が収容された前記第2の試薬容器が前記試薬保管部から取り除かれた後、再び当該試薬保管部に前記第2の試薬容器が載置されると、当該第2の試薬容器に記された試薬情報を前記リーダに読み取らせ、
    記測定部に、前記被検試料及び当該試薬の混合液を測定させる請求項に記載の自動分析装置。
  9. 前記試薬保管部は、前記試薬庫で格納可能な前記第1の試薬容器の数よりも少ない数の前記第2の試薬容器を載置可能である請求項1乃至のうちいずれかに記載の自動分析装置。
  10. 前記試薬は、第3の試薬容器に収容された第1試薬と、第4の試薬容器に収容された前記第1試薬と対をなす第2試薬を含み、
    前記第3の試薬容器又は前記第4の試薬容器のいずれか一方の試薬容器が、前記試薬保管部に載置され、他方の試薬容器が前記試薬庫に格納されておらず、かつ、前記試薬保管部に載置されていない場合、エラーメッセージを出力インタフェースに出力させる分析制御回路をさらに備える請求項1乃至のうちいずれかに記載の自動分析装置。
  11. 前記試薬保管部は、当該試薬保管部に載置された前記第2の試薬容器の上方を覆うカバーを有し、
    前記試薬保管部は、前記第2の試薬容器を載置可能な載置面、第1の側面、第2の側面、第3の側面、及び前記カバーにより形成される請求項1乃至10のうちいずれかに記載の自動分析装置。
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