JP5216563B2 - 自動分析装置および試薬容器保持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検体から採取された被検試料の成分を分析する自動分析装置に係り、特に、ヒトの血液や尿などの体液中に含まれる成分を分析する自動分析装置に関する。
自動分析装置は生化学検査項目や免疫検査項目などを対象とし、被検試料と測定項目に該当する試薬との混合液を、反応によって生ずる色調などの変化を測定する吸光度法や、電解質などの特定の成分に応答するイオンセンサ法により、被検試料中の様々な成分の濃度や酵素の活性を測定する。そして、多数の被検試料及び測定項目の分析データが必要とされる検査室では、短時間で医師への報告が可能なように高速処理型の装置を用いて日常の検査が行われる。
この自動分析装置では、各測定項目に該当する試薬を充分量収容した試薬容器を試薬庫に保管してから、検査に応じて選択された測定項目の測定が開始される。そして、被検試料及び試薬をサンプル及び試薬分注プローブ用いて反応容器に分注し、反応容器に分注された被検試料及び試薬の混合液を撹拌子を用いて撹拌し、撹拌された混合液を測光部等で測定する。
ところで、自動分析装置の増加及び自動分析装置で測定可能な項目の試薬の数の増加に伴い、これらの試薬を収容する試薬容器は、多数の自動分析装置の試薬庫への保管が可能な汎用性を有する形状のものが用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
そして、自動分析装置の試薬庫には多数の試薬容器を保管するため、測定終了後に残量が少なくなった試薬容器への試薬の補充や試薬が充填された試薬容器への交換作業に負担がかかっている。この問題に対して、試薬が充填された試薬容器を保持する保持機構及びこの保持機構を移動して試薬庫内へその試薬容器を移動する移動機構を備えた自動分析装置を用いることにより解消することができる。
特開平5−280851号公報
しかしながら、保持機構で保持可能なように保持部が設けられた専用の試薬容器を必要とするため、試薬容器にコストが掛かり試薬のランニングコストを上昇させる恐れがある。また、従来からある試料容器と同様に、汎用の試薬容器を狭持して移動する方法が考えられるが、開口部近傍まで試薬が充填された試薬容器の例えば側面を狭持すると、試薬容器の側面が内側に窪んで開口部から試薬又は試薬液面上に形成された泡が開口部から溢れ出る恐れがある。これを防ぐために、剛性を有する開口部を狭持すると、開口部に付着した試薬が保持機構を介して他の試薬容器を汚染する問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、汎用の試薬容器を用いて試薬庫の内外に安全に移動することができる自動分析装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る自動分析装置は、被検試料及び試薬を分注してその混合液を測定する自動分析装置において、前記試薬を収容した試薬容器を保管する試薬庫と、前試薬庫内の前記試薬容器、又は前記試薬庫外の所定位置に載置された前記試薬容器の底部を含む部分を保持する試薬容器保持手段と、前記試薬容器保持手段を上下移動可能に保持する移動アームと、を備え、前記試薬容器保持手段は、前記試薬容器の底面を保持し、撓曲可能な底面保持手段を有し、前記底面保持手段は、前記試薬容器保持手段の前記試薬容器の上方から下方への移動により、前記底面保持手段の一部が前記試薬容器の上面に接触した後、撓曲して前記試薬容器の側面に接触した状態で下へ移動し、更に前記試薬容器の下方に移動したときに撓曲前の形状に回復して前記試薬容器の底面を保持することを特徴とする。
本発明によれば、試薬容器を安全に移動することができる。
以下、本発明による自動分析装置の実施例を、図1乃至図12を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例に係る自動分析装置の構成を示したブロック図である。この自動分析装置100は、様々な項目の標準試料や被検試料を項目毎に測定する分析ユニットを有する分析部18と、分析部18の各分析ユニットの動作を制御する分析制御部19と、各項目の測定に用いる試薬を収容した試薬容器を移動する試薬容器移動部20と、標準試料や被検試料の測定により分析部18から出力される標準試料データや被検試料データを処理して検量線の作成や分析データの生成を行うデータ処理部60とを備えている。
また、自動分析装置100は、データ処理部60で作成された検量線や生成された分析データを出力する出力部70と、各項目の標準試料や検量線に関する分析条件の入力や、各種コマンド信号の入力などを行う操作部80と、分析制御部19、試薬容器移動部20、データ処理部60、及び出力部70を統括して制御する内部に記憶回路91を有するシステム制御部90とを備えている。
図2は、分析部18の構成の詳細を示した図である。この分析部18は、標準試料や被検試料のサンプルを収容する試料容器17と、サンプルを収容した試料容器17を保持するディスクサンプラ5と、サンプルに含まれる各項目の成分に対して選択的に反応する第1試薬を収容する汎用の試薬容器6と、この試薬容器6を保持するラック1a、リーダ1b、及び試薬庫1cにより構成される第1試薬部1と、第1試薬と対をなす第2試薬を収容する試薬容器6と同じ形状の試薬容器7と、この試薬容器7を保持するラック2a、リーダ2b、及び試薬庫2cにより構成される第2試薬部2とを備えている。
また、試料容器17からサンプルを吸引して反応容器3に吐出する分注を行うサンプル分注プローブ16と、第1試薬部1の試薬容器6から第1試薬を吸引して反応容器3に吐出する分注を行う第1試薬分注プローブ14と、第2試薬部2の試薬容器7から第2試薬を吸引して反応容器3に吐出する分注を行う第2試薬分注プローブ15と、サンプル分注プローブ16を回動及び上下動可能に保持するサンプル分注アーム10と、第1試薬分注プローブ14を回動及び上下動可能に保持する第1試薬分注アーム8と、第2試薬分注プローブ15を回動及び上下動可能に保持する第2試薬分注アーム9とを備えている。
更に、第1及び第2試薬分注プローブ14,15が第1及び第2試薬部1,2の試薬容器6,7内の第1及び第2試薬と接触したときにその液面を検出する第1及び第2試薬液面検出器14a,15aを備えている。そして、各第1及び第2試薬液面検出器14a,15aで検出された検出信号は分析制御部19に出力される。
更にまた、サンプル分注プローブ16並びに第1及び第2試薬分注プローブ14,15から吐出されたサンプル並びに第1及び第2試薬を収容する反応容器3と、円周上に複数配置された反応容器3を保持する反応ディスク4と、反応容器3内に吐出されたサンプル及び第1試薬の混合液や、サンプル、第1試薬、及び第2試薬の混合液を撹拌する撹拌ユニット11と、各混合液を収容した反応容器3を測定する測光ユニット13と、反応容器3内の測定を終えた各混合液を吸引すると共に反応容器3内を洗浄する洗浄ノズル及び反応容器3内を乾燥する乾燥ノズルを上下移動可能に保持する洗浄ユニット12とを備えている。
そして、測光ユニット13は、回転移動する反応容器3に光を照射して、標準試料を含む混合液を透過した光を吸光度に変換して標準試料データを生成した後、データ処理部60に出力する。また、被検試料を含む混合液を透過した光を吸光度に変換して被検試料データを生成した後、データ処理部60に出力する。また、測定後の反応容器3、サンプル分注プローブ16、第1及び第2試薬分注プローブ14,15、撹拌ユニット11などの各分析ユニットは、洗浄された後、再び測定に使用される。
分析制御部19は、分析部18の各分析ユニットを駆動する機構を備えた機構部19aと、機構部19aの各機構を制御する制御部19bとを備えている。機構部19aは、第1試薬部1のラック1a、第2試薬部2のラック2a、及びディスクサンプラ5を夫々回動する機構、反応ディスク4を回転する機構、サンプル分注アーム10、第1試薬分注アーム8、第2試薬分注アーム9、及び撹拌ユニット11を夫々回動及び上下移動する機構、洗浄ユニット12を上下移動する機構等を備えている。
また、機構部19aは、サンプル分注プローブ16からサンプルの吸引及び吐出を行うサンプル分注ポンプ、第1試薬分注プローブ14から第1試薬の吸引及び吐出を行う第1試薬分注ポンプ、及び第2試薬分注プローブ15から第2試薬の吸引及び吐出を行う第2試薬分注ポンプを夫々駆動する機構、撹拌ユニット11の撹拌子を撹拌駆動する機構、洗浄ユニット12の洗浄ノズルから混合液の吸引や洗浄液の吐出及び吸引を行う洗浄ポンプを駆動する機構、洗浄ユニット12の乾燥ノズルから吸引を行う乾燥ポンプを駆動する機構等を備えている。
制御部19bは、機構部19aの第1試薬分注アーム8、第2試薬分注アーム9などの分析ユニットを駆動する機構を夫々制御する制御回路を備えている。
制御部19bの第1試薬分注アーム8の制御回路は、第1試薬分注アーム8を上停止位置の高さで第1試薬部1の試薬容器6の上方まで回動させた後、上下移動機構に下移動駆動パルスを供給して第1試薬分注アーム8を下に移動させる。そして、第1試薬分注プローブ14の先端が試薬容器6内の第1試薬の液面に接触した位置(液面検出位置)において、第1試薬液面検出器14aから出力される検出信号を受信して第1試薬分注アーム8を停止させる。このとき、第1試薬分注アーム8の上停止位置から液面検出位置までに供給した第1試薬の下移動駆動パルスの情報をシステム制御部90にする。
また、第2試薬分注アーム9の制御回路は、第2試薬分注アーム9を上停止位置の高さで第2試薬部2の試薬容器7の上方まで回動させた後、上下移動機構に下移動駆動パルスを供給して第2試薬分注アーム9を下に移動させる。そして、第2試薬分注プローブ15の先端が試薬容器7内の第2試薬の液面に接触した液面検出位置において、第2試薬液面検出器15aから出力される検出信号を受信して第2試薬分注アーム9を停止させる。このとき、第2試薬分注アーム9の上停止位置から液面検出位置までに供給した第2試薬の下移動駆動パルスの情報をシステム制御部90にする。
図1に戻り、試薬容器移動部20は、各項目の第1試薬を収容した試薬容器6を分析部18における第1試薬部1のラック1a上に移動する分析部18に配置された第1試薬移動部21と、各項目の第2試薬を収容した試薬容器7を分析部18における第2試薬部2のラック2a上に移動する分析部18に配置された第2試薬移動部41と、第1及び第2試薬移動部21,41における試薬容器6,7を移動するための各ユニットの移動及び制御を行う試薬移動制御部40とを備えている。
試薬移動制御部40は、第1及び第2試薬移動部21,41の各ユニットを夫々駆動する機構を備えた移動機構部40aと、移動機構部40aの機構を夫々制御する移動制御部40bとを備えている。
データ処理部60は、分析部18から出力された標準試料データや被検試料データから検量線の作成や分析データの生成を行う演算部61と、演算部61で作成された検量線や生成された分析データなどを保存する記憶部62とを備えている。
演算部61は、分析部18の測光ユニット13から出力された各項目の標準試料データから検量線を作成して記憶部62に保存すると共に出力部70に出力する。また、分析部18の測光ユニット13から出力された各項目の被検試料データに対して、その項目の検量線を記憶部62から読み出し、その読み出した検量線を用いて濃度や活性値などの分析データを生成して記憶部62に保存すると共に出力部70に出力する。
記憶部62は、ハードディスクなどを備え、演算部61から出力された検量線を項目毎に保存し、演算部61から出力された分析データを被検試料毎に保存する。
出力部70は、データ処理部60から出力された検量線や分析データなどを印刷出力する印刷部71及び表示出力する表示部72を備えている。そして、印刷部71は、プリンタなどを備え、データ処理部60の演算部61から出力された検量線や分析データなどを予め設定されたフォーマットに従ってプリンタ用紙に印刷出力する。
表示部72は、CRTや液晶パネルなどのモニタを備え、データ処理部60の演算部61から出力された検量線や分析データの表示や、各項目の試薬条件、波長、サンプル量などの分析条件を設定するための試薬条件設定画面を含む分析条件設定画面、被検体の被検体IDや被検体名などの被検体情報の入力画面、被検試料毎の測定項目を選択するための測定項目選択画面、及び分析部18の第1及び第2試薬部1,2における各試薬容器6,7内の試薬残量等を表示する試薬情報表示画面などの表示を行う。
図3は、表示部72に表示される分析条件の一つである試薬条件を設定する試薬条件設定画面の一例を示す図である。この試薬条件設定画面63は、項目名を表示する「項目名」の欄と、「項目名」の欄に表示された項目名の第1及び第2試薬の条件を設定するための試薬条件設定エリア63aとにより構成される。
そして、操作部80からの分析条件設定画面表示操作により表示部72に分析条件設定画面を表示させて項目名として例えばGOTを設定した後、GOTの試薬条件設定画面を表示する操作により、試薬条件設定画面63の「項目名」の欄に「GOT」が表示される。
試薬条件設定エリア63aは、「第1試薬」及び「第2試薬」の欄と、この欄に対応した「試薬名」、「試薬位置」、及び「試薬量」の欄とにより構成される。
「試薬名」の欄には、「第1試薬」及び「第2試薬」の欄に対応した試薬名の略称を設定するための試薬略称設定エリア63bが設けられている。この試薬略称設定エリア63bには、文字、数字などを所定の桁数で設定可能なダイアログボックス63ba,63bbが表示されている。そして、操作部80から「GOT」の第1及び第2試薬の試薬略称として例えばGOT−1及びGOT−2を入力すると、ダイアログボックス63ba,63bb内に「GOT−1」及び「GOT−2」が表示される。
「試薬位置」の欄には、「第1試薬」及び「第2試薬」の欄に対応し、分析部18の第1及び第2試薬部1,2に保管する試薬容器6,7の位置を設定するための試薬位置設定エリア63cが設けられている。この試薬位置設定エリア63cには、試薬容器6,7の位置の設定が可能なダイアログボックス63ca,63cbが表示されている。そして、操作部80から「GOT」の第1及び第2試薬を収容した試薬容器6,7の位置として例えばA07及びA05を入力すると、ダイアログボックス63ca,63cb内に「A07」及び「A05」が表示される。
「試薬量」の欄には、「第1試薬」及び「第2試薬」の欄に対応し、1サンプル当たりの第1及び第2試薬の量を設定するための試薬量設定エリア63dが設けられている。この試薬量設定エリア63dには、第1及び第2試薬の量を例えばμL単位で設定可能なダイアログボックス63da,63dbが表示されている。そして、操作部80から「GOT」の第1及び第2試薬の量として例えば「150」及び「75」を入力すると、ダイアログボックス63da,63db内に「150」及び「75」が表示される。
そして、試薬条件設定画面63で設定された試薬条件の情報は、システム制御部90の記憶回路91に保存される。
操作部80は、キーボード、マウス、ボタン、タッチキーパネルなどの入力デバイスを備え、各項目の第1及び第2試薬の試薬名、試薬位置、及び試薬量などの試薬条件を含む分析条件の設定、被検体の被検体IDや被検体名などの被検体情報の入力、被検試料毎の測定項目の選択、各測定項目のキャリブレーション操作、被検試料の測定操作などの操作が行われる。
また、分析部18に配置された第1及び第2試薬操作部81,82を備え、第1試薬部1に保管された試薬容器6の内の予め設定された残量以下の第1試薬を収容している試薬不足の試薬容器6を第1試薬部1外に移動させる操作が第1試薬操作部81から行われる。また、第2試薬部2に保管された試薬容器7の内の予め設定された残量以下の第2試薬を収容している試薬不足の試薬容器7を第2試薬部2外に移動させる操作が第2試薬操作部82から行われる。
システム制御部90は、CPUや記憶回路91等を備え、操作部80から供給されるコマンド信号、各項目の標準試料や検量線などの分析条件、被検体情報、被検試料毎の測定項目などの情報を記憶した後、これらの情報に基づいて、分析部18を構成する各分析ユニットを一定サイクルの所定のシーケンスで測定動作させる制御、或いは検量線の作成、分析データの生成と出力に関する制御などシステム全体の制御を行なう。
また、分析制御部19の制御部19bから出力される第1及び第2試薬の下移動駆動パルスの情報、表示部72の試薬条件設定画面から設定された試薬条件、及び予め設定された試薬容器6,7の底面積の情報等に基づいて、分析部18の第1及び第2試薬部1,2に保管された各試薬容器6,7内の試薬残量を算出し、算出した各試薬残量を、表示部72に表示可能なように記憶回路91に保存する。
次に、図1乃至図5を参照して、試薬容器移動部20の構成の詳細を説明する。図4は、分析部18の第1試薬部1、試薬容器移動部20の第1試薬移動部21、及び操作部80の第1試薬操作部81の構成を示す図である。図5は、第1試薬移動部21の試薬容器6を移動するために保持するユニットの構成を示す図である。
図4は、分析部18の第1試薬部1、試薬容器移動部20の第1試薬移動部21、及び操作部80の第1試薬操作部81を上から見た図である。
第1試薬部1は、例えばドーナツ盤状の反応ディスク4の内周側に配置され、複数の試薬容器6を互いに離間して矢印R1方向に回動可能に保持する円形のラック1aと、ラック1aの外周に配置され、ラック1a及びこのラック1a上に保持された試薬容器6を保管する上側に開口部を有する円形の試薬庫1cと、試薬庫1cの外側に配置され、ラック1aに保持された試薬容器6に貼付されるラベルの第1試薬情報を読み取るリーダ1bとを備えている。
ラック1aは、放射状に複数(N)個の試薬容器6の載置が可能なディスク1a1、このディスク1a1上に載置された各試薬容器6の外周側の側面(外周面)から互いに隣り合う側面(幅側面)の一部に亘って保持する外周保持体1a2、及び内周側の側面(内周面)を保持する内周保持体1a3により構成される。
ディスク1a1上には、各外周保持体1a2及び各内周保持体1a3に保持される試薬容器6の幅側面に連なる底面の各縁辺に沿って凹部1a4,1a5が形成されている。この凹部1a4,1a5は、第1試薬移動部21の試薬容器6底面を保持するユニットに係合する。
なお、試薬容器6をR1方向に回動可能に保持するラック1aと同様に構成された少なくとも1つのラックを、ラック1aの外周に設けるように実施してもよい。
試薬容器6の上面及び底面は、ラック1a上に放射状にN個の試薬容器6の保持が可能なように、放射方向である長手方向の内周側に当たる縁辺が台形の上底に当たり、外周側に当たる縁辺が台形の下底に当たる等脚台形を成している。
第1試薬移動部21は、分析部18の反応ディスク4の前方に配置された第1待機位置23の待機面231上に載置された試薬容器6を検出する第1検出器24と、この第1検出器24で検出された試薬容器6の外周面に貼付されたラベルから第1試薬の情報を読み取るリーダ25と、このリーダ25で読み取った試薬容器6を保持して第1試薬部1の試薬庫1c内における保管位置F1のラック1a上へ移動する第1移動部27とを備えている。
第1待機位置23には、第1検出器24及びリーダ25が配置されている。また、待機面231上の2箇所に、第1移動部27の試薬容器6底面を保持するユニットに係合する凹部232,233が形成されている。
リーダ25は、例えばバーコードリーダであり、第1検出器24により検出された試薬容器6に貼付されたバーコードラベルからその試薬容器6内の第1試薬の情報を読み取り、読み取った第1試薬の情報をシステム制御部90に出力する。
第1移動部27は、試薬移動制御部40における移動機構部40aの駆動により作動し、試薬容器6を保持する試薬容器保持部28、この試薬容器保持部28を上下移動及び回動可能に保持する移動アーム29、及びこの移動アーム29を回動及び上下移動する回動軸30により構成される。
そして、試薬庫1c内の保管位置F1におけるラック1a上の試薬容器6を、分析部18の反応ディスク4の前方であって、第1待機位置23の後方に配置された第1取り出し位置31の取出し面311上へ移動する。また、リーダ25に読み取られた第1待機位置23における待機面231上の試薬容器6を試薬庫1c内における保管位置F1のラック1a上へ移動する。
第1取り出し位置31の取り出し面311上には、2箇所に試薬容器保持部28の試薬容器6底面を保持するユニットに係合する凹部312,313が形成されている。
図5は、第1待機位置23又は第1試薬部1における試薬庫1cの保管位置F1の上方に位置する第1移動部27の試薬容器保持部28を示した斜視図である。この試薬容器保持部28は、第1待機位置23又は保管位置F1で試薬容器6の上方から下停止位置まで移動したとき、試薬容器6の4つの側面及び底面を保持することができるようになっている。
試薬容器保持部28は、試薬容器6の上面を拡大した相似形の上面プレート281と、試薬容器6の外周面を保持する例えば長方形の外周面保持プレート282と、試薬容器6の内周面を保持する例えば長方形の内周面保持プレート283とにより構成される。
また、試薬容器6の2つの幅側面を保持する例えば長方形の幅側面保持プレート284,285と、試薬容器6の底面を保持する2つのL字型の底面保持アーム286,287と、保持した試薬容器6を試薬容器保持部28から離脱させるための離脱ピン288と、この離脱ピン288を上下方向である矢印L1及びL2方向に移動可能に保持する離脱機構289とにより構成される。
上面プレート281は、この上面の一部が移動アーム29に接合されている。また、外周面保持プレート282は、上面プレート281に対して垂直に配置され、一縁辺が上面プレート281の長手方向における台形の下底に当たる縁辺に接合されている。更に、内周面保持プレート283は、上面プレート281に対して垂直に配置され、一縁辺が上面プレート281の長手方向における台形の上底に当たる縁辺に接合されている。
幅側面保持プレート284は、上面プレート281に対して垂直に配置され、長手方向における一縁辺が上面プレート281の幅方向の一縁辺に接合されている。また、幅方向における一縁辺が内周面保持プレート283の幅方向の一縁辺に接合されている。
幅側面保持プレート285は、上面プレート281に対して垂直に配置され、長手方向における一縁辺が上面プレート281の幅方向の他縁辺に接合されている。また、幅方向における一縁辺が内周面保持プレート283の幅方向の他縁辺に接合されている。
各底面保持アーム286,287は、金属等の弾性体材料からなる例えば板面がL1及びL2方向に平行になるように配置されたL字型の単板ばねにより構成される。L字型を形成する各一方の端子は、一端部が各幅側面保持プレート284,285の一縁辺の下端部に接合されている。L字型を形成する各他方の端子は、L1及びL2方向に対して垂直である矢印R4及びR5方向に撓曲可能に配置され、一方の端子の他端部に連なる一端部から他端部に亘って間隔が狭くなる方向に互いに対向配置されている。そして、試薬容器6を底面から保持したとき、各他方の端子の他端部は試薬容器6の幅方向における中央近傍に配置される。
このように、他端部が試薬容器6の幅方向における中央近傍に配置された各底面保持アーム286,287の他方の端子を用いて試薬容器6の底面を保持することができる。また、試薬容器6よりも幅の狭い試薬容器の底面を保持することができる。
そして、各底面保持アーム286,287は、第1待機位置23の待機面231上に載置された試薬容器6の底面からの保持が可能なように、各一方の端子の他端部及び他方の端子が試薬容器6の底面の下側に位置する各凹部232,233に係合する。また、試薬庫1c内のラック1a上に移動した試薬容器6からの離脱、及びラック1a上に載置された試薬容器6の底面からの保持が可能なように、各一方の端子の他端部及び他方の端子が試薬容器6の底面の下側に位置する各凹部1a4,1a5に係合する。更に、第1取り出し位置31の取り出し面311上に移動した試薬容器6からの離脱が可能なように、各一方の端子の他端部及び他方の端子が試薬容器6の底面の下側に位置する各凹部312,313に係合する。
なお、各底面保持アーム286,287を剛性体材料により構成し、一方の端子を回動可能に幅側面保持プレート284,285又は内側面保持プレート283で保持する。また、一方の端子の一端部を上面プレート281まで延長し、この延長した端子に例えば歯車を設ける。更に、その歯車を駆動するモータを例えば離脱機構289内又はこの機構上に設け、モータの駆動により、他方の端子を互いに逆方向であるR4及びR5方向、及びR4及びR5方向の反対方向に回動させて、試薬容器6を底面から保持するように、及び試薬容器6から離脱させるように実施してもよい。
離脱ピン288は、例えば長手方向に歯付けされたラックを有する。また、離脱機構289は、上面プレート281の上面に固定され、離脱ピン288のラックに係合するピニオン及びこのピニオンを回転駆動するモータを有する。そして、外周面保持プレート282、内周面保持プレート283、幅側面保持プレート284,285、及び底面保持アーム286,287の各試薬容器保持手段により保持されて、第1取り出し位置31の取り出し面311上又はラック1a上に載置した試薬容器6を、試薬容器保持部28のL2方向への移動と共にその移動速度と同じ速度で離脱ピン288をL1方向に移動することにより、前記試薬容器保持手段から離脱させる。
これにより、試薬容器6に振動を与えることなくラック1a上に載置できるので、試薬容器6の開口部から試薬が飛散するのを防ぐことができる。
なお、試薬庫1c内に、試薬容器6をR1方向に回動可能に保持するラック1aと同様に構成された少なくとも1つの外周ラックを、ラック1aの外周に設けた場合、第1待機位置23からラック1a上又は外周ラック上への試薬容器6の移動、並びにラック1a上又は外周ラック上から第1取り出し位置31への試薬容器6の移動が可能なように、試薬容器保持部28を移動アームの長手方向に移動可能な移動機構を設けるように実施してもよい。
図4の操作部80における第1試薬操作部81は、第1試薬移動部21の第1待機位置23の近傍に配置され、自動分析装置100の例えば待機中に試薬庫1c内における第1試薬不足の試薬容器6を第1試薬移動部21の第1取り出し位置31に移動する操作が可能な第1試薬スイッチ811と、待機中に試薬庫1c内に第1試薬不足の試薬容器6がある場合に通知する通知部812とを備えている。
第1試薬スイッチ811が操作されると、試薬庫1c内における第1試薬不足の試薬容器6を第1取り出し位置31へ移動する。このとき、第1試薬不足の試薬容器6と同じ試薬情報を有するラベルが貼付された試薬容器6が第1待機位置23に載置されていると、第1待機位置23の試薬容器6をラック1a上の第1試薬不足の試薬容器6と同じ位置へ移動する。
通知部812は、例えば発光素子等を有し、試薬庫1c内に第1試薬不足の試薬容器6があるときに点灯する。そして、試薬不足の試薬容器6があるときの第1試薬スイッチ811の操作に応じた試薬庫1c内の第1試薬不足の試薬容器6を第1取り出し位置31へ移動する動作、又は試薬庫1c内の第1試薬不足の試薬容器6を第1取り出し位置31へ移動する動作及び第1待機位置23の試薬容器6を試薬庫1c内のラック1a上へ移動する動作が終了したときに消灯する。また、試薬庫1c内に第1試薬不足の試薬容器6がないときに消灯している。
なお、第2試薬部2が図4における第1試薬部1と異なる点は、試薬容器7が保管される点と、分析部18の反応ディスク4の外周の第2試薬分注プローブ15により吸引が可能な例えば右方に配置されている点である。また、試薬容器移動部20の第2試薬移動部41が図4及び図5における第1試薬移動部21と異なる点は、試薬容器7の第2試薬部2内外への移動が可能な第2試薬部2の近傍に配置されている点である。更に、操作部80の第2試薬操作部82が図4における第1試薬操作部81と異なる点は、第2試薬移動部41の近傍に配置されている点である。そして、第2試薬部2、第2試薬移動部41、及び第2試薬操作部82は配置される位置が異なるだけで、第1試薬部1、第1試薬移動部21、及び第1試薬操作部81と同様に構成され、同様に動作するのでその説明を省略する。
以下、図1乃至図12を参照して、自動分析装置100の動作の一例を説明する。図6は、表示部72に表示された試薬情報表示画面の一例を示す図である。図7乃至図9は、第1試薬部1の試薬庫1c内におけるラック1a上の試薬容器6及びこの試薬容器6を保持するために移動する試薬容器保持部28の動作を説明するための図である。図10は、試薬容器6を保持して移動する試薬容器保持部28を示す図である。図11は、第1取り出し位置31へ移動した試薬容器6を試薬容器保持部28から離脱させる動作を示す図である。図12は、試薬容器の他の例を示す図である。
標準試料測定終了後の待機中に、自動分析装置100の操作者は、次の被検試料の測定に備えて、例えば試薬庫1c内に第1試薬が不足している試薬容器6があるか否かを調べるために、操作部80から試薬情報表示画面を表示させる操作を行うと、表示部72の試薬情報表示画面に試薬容器6に収容されている第1試薬の情報が表示される。
図6は、表示部72に表示された試薬情報表示画面の一例を示した図である。この試薬情報表示画面73は、「試薬名」、「残量の設定」、及び「試薬残量」の欄と、「試薬名」の欄に対応する試薬名表示エリア74、「残量の設定」の欄に対応する残量設定エリア75、及び「試薬残量」の欄に対応する試薬残量表示エリア76とにより構成される。
試薬名表示エリア74には、サンプル測定により用いられた測定項目の第1試薬の合計がn種類であると、例えば「GOT−1」等のn種類の試薬名の略称が試薬名表示エリア741乃至74nに表示されている。
残量設定エリア75は、試薬名表示エリア74の下側に配置され、試薬名表示エリア741乃至74nに表示された各試薬名に対応する試薬庫1c内における各試薬容器6内の第1試薬を不足と判定するための残量の設定が可能なダイアログボックス751乃至75nが表示されている。そして、表示エリア741に表示された「GOT−1」に対応する第1試薬の残量として測定可能な回数である予め設定された例えば「5」がダイアログボックス751内に表示されている。
試薬残量表示エリア76は、残量設定エリア75の下側に配置され、試薬名表示エリア741乃至74nに表示された各試薬名に対応する残量表示エリア761乃至76nに、試薬庫1c内における各試薬容器6内の第1試薬の残量が例えば測定可能な回数として表示されている。サンプル測定終了後、試薬名表示エリア741の「GOT−1」に対応する残量表示エリア761内に例えば「3」が表示されていると、この「3」は点滅、赤色等により警告表示される。この場合、試薬庫1c内の「GOT−1」に対応する試薬容器6内には、分析部18の反応容器3に3回の測定に使用できる第1試薬が残っている。
このように、残量設定エリア75の各ダイアログボックス内に表示された回数以下の回数が、そのダイアログボックスに対応する試薬残量表示エリア76の各残量表示エリア内に警告表示されるので、第1試薬が不足した試薬容器6を容易に調べることができる。
「GOT−1」に対応する第1試薬が充填された試薬容器6が、試薬容器移動部20の第1試薬移動部21における第1待機位置23の待機面231上に載置されると、第1検出器24はその試薬容器6を検出し、その検出した信号をシステム制御部90に出力する。次いで、第1検出器24の試薬容器6の検出に応じて、リーダ25は第1待機位置23の試薬容器6のラベルの試薬情報を読み取ってシステム制御部90に出力する。
表示部72における図6の試薬情報表示画面73の試薬残量表示エリア76に警告表示されると共に第1試薬操作部81の通知部812が点灯される。第1試薬操作部81の第1試薬スイッチ811を操作すると、試薬庫1cのラック1aはR1方向に回動して、「GOT−1」に対応する第1試薬が不足した試薬容器6を保管位置F1へ移動する。
第1試薬移動部21における第1移動部27の回動軸30は、移動アーム29を作動させて、試薬容器保持部28をホームポジションから上停止位置まで上へ移動した後、試薬庫1cの保管位置F1の上方まで回動する。そして、下へ移動した後、保管位置F1の試薬容器6を第1試薬移動部21の第1取り出し位置31へ移動する。
ここで、図7乃至図9を参照して、試薬容器保持部28が保管位置F1の上方からL1方向の下停止位置まで移動する動作を説明する。図7(a)、図8(a)、及び図9(a)は、保管位置F1におけるラック1a上の試薬容器6及び試薬容器保持部28の底面保持アーム286,287を抽出して上から見た図である。図7(b)は、図7(a)におけるラック1a上の試薬容器6及び試薬容器保持部28の側面図である。図8(b)は、図8(a)におけるラック1a上の試薬容器6及び試薬容器保持部28の側面図である。図9(b)は、図9(a)におけるラック1a上の試薬容器6及び試薬容器保持部28の側面図である。
図7では、試薬容器保持部28は、保管位置F1の上方の上停止位置に位置している。また、底面保持アーム286,287は、図7(a)に示すように、他方の端子の一部が試薬容器6の上面の上方に位置している。
試薬容器保持部28が上停止位置からL1方向に移動すると、各底面保持アーム286,287の他方の端子は、保管位置F1におけるラック1a上の試薬容器6の上面における幅方向の各縁辺に対して斜めに接触した後、L1方向への力によりR4及びR5方向に撓曲する。撓曲した後、図8(a)に示すように、各他方の端子の一部の板面が試薬容器保持部28の幅側面に接触してL1方向に移動する。
このとき、試薬容器保持部28の外周面保持プレート282、内周面保持プレート283、及び幅側面保持プレート284,285は、図8(b)に示すように、試薬容器6の側面の外周を移動する。なお、ラック1a上の保管位置F1の隣に試薬容器6が保持されている場合、幅側面保持プレート284,285は、隣り合う試薬容器6間の空間を移動する。
更に、試薬容器保持部28がL1方向に移動して下停止位置に停止すると、各底面保持アーム286,287の他方の端子は、図9に示すように、試薬容器6の側面から離れて下方の各凹部1a4,1a5内へ移動し、撓曲した状態から撓曲前の形状に回復して停止する。また、外周面保持プレート282、内周面保持プレート283、及び幅側面保持プレート284,285は、試薬容器6側面の外周に停止する。
次に、図10及び図11を参照して、試薬容器保持部28が保管位置F1の下停止位置から第1取り出し位置31まで移動する動作を説明する。図10は、試薬容器6を保持して移動する試薬容器保持部28を示す斜視図である。図11(a)は、第1取り出し位置31における取出し面311上の試薬容器6及び試薬容器保持部28の底面保持アーム286,287を抽出して上から見た図である。図11(b)は、図11(a)における取出し面311上の試薬容器6及び試薬容器保持部28の側面図である。
試薬容器保持部28は、試薬容器6を保持して試薬庫1cの保管位置F1の下停止位置からL2方向へ移動した後、R3方向の第1取り出し位置31の上停止位置まで回動する。更に、試薬容器6が取り出し面311上に載置される下停止位置までL1方向に移動する。この移動の間、図10に示すように、外周面保持プレート282、内周面保持プレート283、及び幅側面保持プレート284,285で試薬容器6の4つの側面を保持すると共に、底面保持アーム286,287で試薬容器6の底面を保持する。
なお、各底面保持アーム286,287は、第1試薬で満杯である試薬容器6の底面を保持した状態で、試薬容器6の重さで各他方の端子がR4及びR5方向に撓曲しない弾性係数を有している。また、下方に変形しない強度を有している。
試薬容器保持部28が第1取り出し位置31の下停止位置まで移動すると、各底面保持アーム286,287の他方の端子は、試薬容器6の底面の下の凹部312,313内まで移動する。
下停止位置まで移動した後、試薬容器保持部28は、図11(b)に示すように、保持した試薬容器6を離脱させるためにL2方向に移動すると共に、図8乃至図10で上停止位置に停止していた離脱ピン288を離脱機構289によりL1方向へ移動させることにより、試薬容器6を取り出し面311上に載置した状態で、外周面保持プレート282、内周面保持プレート283、幅側面保持プレート284,285、及び底面保持アーム286,287から離脱させる。
このとき、各底面保持アーム286,287の他方の端子は、取り出し面311上の試薬容器6の底面の幅方向の各縁辺に対して斜めに接触した後、L2方向への力によりR5及びR4方向に撓曲する。撓曲した後、図11(a)に示すように、各他方の端子の一部の板面が試薬容器保持部28の幅側面に接触してL2方向に移動する。更に、L2方向への移動により、試薬容器6の幅側面から離れて、撓曲した状態から撓曲前の形状に回復する。
このように、第1試薬操作部81の第1試薬スイッチ811の簡単な操作により、試薬庫1c内における第1試薬不足の試薬容器6を第1取り出し位置31へ移動することができる。また、試薬容器6を移動するとき、簡単な構成の試薬容器保持部28により試薬容器6の側面を保持すると共に底面を保持することができるので、試薬容器6を安全に移動することができる。
なお、試薬容器6以外にも、ラック1aにより離間して保持可能な試薬容器の内、図12に示すように、試薬容器保持部28の外周面保持プレート282、内周面保持プレート283、及び幅側面保持プレート284,285の内側に保持可能な、例えば底部の外周面の近傍から内側面に亘る各幅側面が幅方向の中央近傍へ窪んだ斜線で示した窪み面を有する試薬容器6aを、この試薬容器6aの底部を底面保持アーム286,287で保持して安全に移動することができる。
次に、試薬容器保持部28は、システム制御部90から供給される制御信号に基づく移動アーム29のR3方向への回動により、第1試薬移動部21の第1待機位置23の上停止位置まで移動する。
上停止位置まで移動した後、下停止位置までL2方向へ移動することにより、試薬容器保持部28は、図8乃至図10と同様にして、第1待機位置23の待機面231上に載置された試薬容器6を保持する。そして、保持した試薬容器6を保管位置F1におけるラック1a上の第1試薬が不足した「GOT−1」に対する試薬容器6が保持されていた位置へ移動する。
このように、第1試薬操作部81の第1試薬スイッチ811の簡単な操作により、試薬庫1c内の第1試薬が不足した試薬容器6をラック1a上から第1取り出し位置31へ移動した後、第1待機位置23の不足した第1試薬と同じ試薬を収容した試薬容器6を、ラック1a上の第1試薬が不足した試薬容器6と同じ位置へ移動することができる。また、試薬容器6を移動するとき、簡単な構成の試薬容器6の側面を保持すると共に底面を保持することができるので、試薬容器6を安全に移動することができる。
試薬容器6を移動した後、試薬庫1c内の第1試薬不足の試薬容器6が「GOT−1」に対応する試薬容器6だけである場合、試薬容器保持部28は、ホームポジションに移動して停止する。この停止に応じて、第1試薬操作部81の813は点滅を停止して消灯する。そして、試薬庫1c及び第1試薬移動部21が停止することにより、自動分析装置100の動作は終了する。
以上述べた本発明の実施例によれば、第1試薬操作部81の第1試薬スイッチ811の簡単な操作により、試薬庫1c内の第1試薬が不足した汎用の試薬容器6をラック1a上から第1取り出し位置31へ移動することができる。また、第1待機位置23の不足した第1試薬と同じ試薬を収容した試薬容器6を、ラック1a上の第1試薬が不足した試薬容器6と同じ位置へ移動することができる。また、試薬容器6を移動するとき、簡単な構成の試薬容器保持部28により試薬容器6の側面を保持すると共に底面を保持することができる。これにより、試薬容器6を安全に所定の位置へ移動することができる。
また、試薬容器6以外にもラック1aにより離間して保持可能な試薬容器の内、試薬容器保持部28の外周面保持プレート282、内周面保持プレート283、及び幅側面保持プレート284,285により側面の保持が可能な形状の試薬容器を保持して安全に移動することができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば試薬容器7の第2試薬部2内外への移動においても、試薬容器6と同様の効果を得ることができる。
本発明の実施例に係る自動分析装置の構成を示すブロック図。 本発明の実施例に係る分析部の構成の詳細を示す図。 本発明の実施例に係る表示部に表示される試薬条件設定画面の一例を示す図。 本発明の実施例に係る試薬庫、第1試薬移動部、及び第1試薬操作部の構成を示す図。 本発明の実施例に係る第1待機位置又は試薬庫の保管位置の上方に位置する試薬容器保持部を示す斜視図。 本発明の実施例に係る表示部に表示された試薬情報表示画面の一例を示す図。 本発明の実施例に係る試薬庫内におけるラック上の試薬容器及びこの試薬容器を保持するために移動する試薬容器保持部の動作を説明するための図。 本発明の実施例に係る試薬庫内におけるラック上の試薬容器及びこの試薬容器を保持するために移動する試薬容器保持部の動作を説明するための図。 本発明の実施例に係る試薬庫内におけるラック上の試薬容器及びこの試薬容器を保持するために移動する試薬容器保持部の動作を説明するための図。 本発明の実施例に係る試薬容器を保持して移動する試薬容器保持部を示す図。 本発明の実施例に係る第1取り出し位置へ移動した試薬容器を試薬容器保持部から離脱させる動作を示す図。 本発明の実施例に係る試薬容器の他の例を示す図。
符号の説明
1 第1試薬部
1a ラック
1b,25 リーダ
1c 試薬庫
1a1 ディスク
1a2 外周保持体
1a3 内周保持体
1a4,1a5,232,233,312,313 凹部
4 反応ディスク
21 第1試薬移動部
23 第1待機位置
24 第1検出器
27 第1移動部
28 試薬容器保持部
29 移動アーム
30 回動軸
31 第1取り出し位置
40 試薬移動制御部
40a 移動機構部
40b 移動制御部
81 第1試薬操作部
231 待機面
311 取り出し面
811 第1試薬スイッチ
812 通知部

Claims (10)

  1. 被検試料及び試薬を分注してその混合液を測定する自動分析装置において、
    前記試薬を収容した試薬容器を保管する試薬庫と、
    試薬庫内の前記試薬容器、又は前記試薬庫外の所定位置に載置された前記試薬容器の底部を含む部分を保持する試薬容器保持手段と、
    前記試薬容器保持手段を上下移動可能に保持する移動アームと、
    備え
    前記試薬容器保持手段は、前記試薬容器の底面を保持し、撓曲可能な底面保持手段を有し、
    前記底面保持手段は、前記試薬容器保持手段の前記試薬容器の上方から下方への移動により、前記底面保持手段の一部が前記試薬容器の上面に接触した後、撓曲して前記試薬容器の側面に接触した状態で下へ移動し、更に前記試薬容器の下方に移動したときに撓曲前の形状に回復して前記試薬容器の底面を保持することを特徴とする自動分析装置。
  2. 被検試料及び試薬を分注してその混合液を測定する自動分析装置において、
    前記試薬を収容した試薬容器を保管する試薬庫と、
    前記試薬庫内の前記試薬容器、又は前記試薬庫外の所定位置に載置された前記試薬容器の底部を含む部分を保持する試薬容器保持手段と、
    前記試薬容器保持手段を上下移動可能に保持する移動アームと、
    を備え、
    前記試薬容器保持手段は、前記試薬容器の底面を保持し、前記上下移動の方向に対して垂直方向に撓曲可能な底面保持手段を有し、
    前記底面保持手段は、前記試薬容器保持手段の前記試薬容器の上方から下方への移動により、前記底面保持手段の前記垂直方向における一部が前記試薬容器の上面に接触した後、撓曲して前記試薬容器の側面に接触した状態で下へ移動し、更に前記試薬容器の下方に移動したときに撓曲前の形状に回復して前記試薬容器の底面を保持することを特徴とする自動分析装置。
  3. 前記試薬庫内に配置され、前記試薬容器を互いに離間して移動可能に保持するラックを更に備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動分析装置。
  4. 前記移動アームは、試薬容器保持手段を上下移動及び回動可能に保持し、当該試薬容器を一方の位置から他方の位置へ移動することを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の自動分析装置。
  5. 前記試薬容器保持手段は、上への移動と共に、前記試薬容器を下方へ移動して離脱させる離脱手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の自動分析装置。
  6. 前記ラック上には、前記底面保持手段に係合する凹部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の自動分析装置。
  7. 前記試薬庫外の所定位置には、前記試薬庫へ移動する前記試薬容器を載置する待機面を有し、
    前記待機面上には、前記底面保持手段に係合する凹部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の自動分析装置。
  8. 前記試薬庫外の所定位置には、前記試薬庫から移動した前記試薬容器を載置する取り出し面を有し、
    前記取り出し面上には、前記底面保持手段に係合する凹部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の自動分析装置。
  9. 試薬を収容した試薬容器を保管する試薬庫内の前記試薬容器、又は前記試薬庫外の所定位置に載置された前記試薬容器の底部を含む部分を保持する試薬容器保持手段と、
    前記試薬容器保持手段を上下移動可能に保持する移動アームと、
    を備え、
    前記試薬容器保持手段は、前記試薬容器の底面を保持し、撓曲可能な底面保持手段を有し、
    前記底面保持手段は、前記試薬容器保持手段の前記試薬容器の上方から下方への移動により、前記底面保持手段の一部が前記試薬容器の上面に接触した後、撓曲して前記試薬容器の側面に接触した状態で下へ移動し、更に前記試薬容器の下方に移動したときに撓曲前の形状に回復して前記試薬容器の底面を保持することを特徴とする試薬容器保持装置。
  10. 試薬を収容した試薬容器を保管する試薬庫内の前記試薬容器、又は前記試薬庫外の所定位置に載置された前記試薬容器の底部を含む部分を保持する試薬容器保持手段と、
    前記試薬容器保持手段を上下移動可能に保持する移動アームと、
    を備え、
    前記試薬容器保持手段は、前記試薬容器の底面を保持し、前記上下移動の方向に対して垂直方向に撓曲可能な底面保持手段を有し、
    前記底面保持手段は、前記試薬容器保持手段の前記試薬容器の上方から下方への移動により、前記底面保持手段の前記垂直方向における一部が前記試薬容器の上面に接触した後、撓曲して前記試薬容器の側面に接触した状態で下へ移動し、更に前記試薬容器の下方に移動したときに撓曲前の形状に回復して前記試薬容器の底面を保持することを特徴とする試薬容器保持装置。
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