JP6058277B2 - 自動分析装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、被検体から採取された試料を分注して、その試料に含まれる成分を分析する自動分析装置に関する。
自動分析装置は生化学検査項目や免疫検査項目等を対象とし、被検体から採取された被検試料と各検査項目の分析に用いる試薬との混合液の反応によって生ずる色調や濁りの変化を光学的に測定することにより分析データを得る。また、生化学検査項目に含まれるナトリウムイオン、カリウムイオン、塩素イオン等の各電解質を検出するイオンセンサを用いて電気化学的に測定することにより分析データを得る。
この自動分析装置は、試料が収容された試料容器から試料を吸引して反応容器へ吐出する分注を行うサンプル分注プローブと、サンプル分注プローブに試料の吸引及び吐出を行わせるサンプル分注ポンプと、サンプル分注プローブを移動可能に保持するサンプル分注アームと、各試料の分注終了毎にサンプル分注プローブを洗浄する洗浄部とを備えている。
そして、試料の分注精度を確保するために、図21に示すように、タイミングチャートに基づいて1サイクルの時間Tfcの所定のタイミングでサンプル分注アームが回動、下降及び上昇の動作を行い、サンプル分注ポンプが吸引及び吐出の動作を行う。そして、同一試料の最後の吐出を終えた後に洗浄部がサンプル分注プローブを洗浄する。
最近では、検査が必要な検査項目や試料の数が増加し、検査に時間を要するために、処理の高速化が望まれている。そして、高速処理するためには、試料の分注に要する1サイクルの時間Tfcを短縮する必要がある。
特開2007−225604号公報
しかしながら、1サイクルの時間Tfcを短縮しようとすると、サンプル分注プローブの移動、試料の吸引、吐出等の各動作に要する時間を短縮する必要があるため、試料の分注精度が低下して分析データの悪化を招く恐れがある。
実施形態は、上記問題点を解決するためになされたもので、分析データの悪化を招くことなく、処理時間の短縮を図ることができる自動分析装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、実施形態の自動分析装置は、試料容器に収容されている試料及びこの試料に設定された各検査項目の試薬各反応容器に分注して、前記反応容器内の前記試料及び前記試薬の混合液を測定する自動分析装置において、前記各反応容器内に分注する各試料を前記試料容器から吸引して前記反応容器の1つに吐出する分注を1サイクルの間に1回行う分注プローブと、前記分注プローブに前記試料の吸引及び吐出を行わせる分注ポンプと、前記分注プローブを移動可能に保持する分注アームと、前記試料の分注を終了した前記分注プローブを洗浄する洗浄部と、複数の異なったタイミングチャートのいずれかに基づいて、前記分注ポンプ、前記分注アーム及び前記洗浄部を駆動制御して前記試料の分注を実行させる駆動制御部とを備え、前記複数の異なったタイミングチャートは、前記1サイクルと同じ時間の1サイクルにおける前記分注ポンプ及び前記分注アームの動作のタイミングを示す第1のタイミングチャートと、前記1サイクルと同じ時間の1サイクルにおける前記分注ポンプ、前記分注アーム及び前記洗浄部の動作のタイミングを示す第2のタイミングチャートと、前記1サイクルと同じ時間の1サイクルにおける前記洗浄部の動作のタイミングを示す第3のタイミングチャートであり、前記第1のタイミングチャートで前記分注ポンプ及び前記分注アームの動作に割り当てた時間は、前記第2のタイミングチャートで前記分注ポンプ及び前記分注アームの動作に割り当てた時間とは異なり、前記駆動制御部は、前記試料容器内の同一試料に高い分注精度が要求される第1の検査項目及びこの第1の検査項目ほど高い分注精度が要求されない第2の検査項目が設定されている場合、前記第1の検査項目の当該試料を前記第1のタイミングチャートに基づいて分注させ、前記第2の検査項目の当該試料を前記洗浄部の動作のタイミングで動作を停止させた前記第2のタイミングチャートに基づいて分注させ、前記試料容器内の同一試料の分注が終了するサイクルで前記第1のタイミングチャートに基づいて分注を行わせる場合、当該サイクルの次のサイクルで前記第3のタイミングチャートに基づいて前記洗浄部の動作のタイミングで洗浄のみを行わせ、前記試料容器内の同一試料の分注が終了するサイクルで前記第2のタイミングチャートに基づいて分注を行わせる場合、当該サイクルで前記洗浄部の動作のタイミングで洗浄を行わせることを特徴とする。
実施形態に係る自動分析装置の構成を示すブロック図。 実施形態に係る分析部の構成を示す斜視図。 実施形態に係るサンプル分注プローブが停止する各位置を示す図。 実施形態に係るサンプル分注プローブが停止する各位置を示す図。 実施形態に係るサンプル分注ポンプの吸引動作によりサンプル分注プローブが試料を吸引及び吐出する原理を説明するための図。 実施形態に係る第1の分注工程の構成を示す図。 実施形態に係る第11の分注工程の分注動作を示すフローチャート。 実施形態に係る第12の分注工程の分注動作を示すフローチャート。 実施形態に係る第1の分注工程における分注動作のタイミングを示す第1のタイミングチャート。 実施形態に係る第2の分注工程の構成を示す図。 実施形態に係る第21の分注工程の分注動作を示すフローチャート。 実施形態に係る第22の分注工程の分注動作を示すフローチャート。 実施形態に係る第23の分注工程の分注動作を示すフローチャート。 実施形態に係る第24の分注工程の分注動作を示すフローチャート。 実施形態に係る第2の分注工程における分注動作のタイミングを示す第2のタイミングチャート。 実施形態に係る第1の分注工程が設定された検査項目の検査が行われる被検試料の分注の一例を示す図。 実施形態に係る第2の分注工程が設定された検査項目の検査が行われる被検試料の分注の一例を示す図。 実施形態に係る第1及び第2の分注工程が設定された検査項目の検査が行われる被検試料の分注の一例を示す図。 従来の分注工程における分注動作のタイミングを示すタイミングチャート。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1は、実施形態に係る自動分析装置の構成を示したブロック図である。この自動分析装置100は、各検査項目の標準試料や被検試料と各検査項目の分析用の試薬との混合液を測定して標準データや被検データを生成する分析部24と、分析部24の測定に関る各分析ユニットを駆動制御する分析制御部25と、分析部24で生成された標準データや被検データを処理して検量データや分析データの生成を行うデータ処理部30とを備えている。
また、自動分析装置100は、データ処理部30で生成された検量データや分析データを印刷出力や表示出力する出力部40と、各種コマンド信号の入力等を行う操作部50と、分析制御部25、データ処理部30、及び出力部40を統括して制御するシステム制御部60とを備えている。
図2は、分析部24の構成を示した斜視図である。この分析部24は、標準試料や被検試料等の各試料を収容する試料容器17と、試料容器17を保持するサンプルディスク5と、各試料に含まれる検査項目の成分と反応する1試薬系及び2試薬系の第1試薬を収容する試薬容器6と、この試薬容器6を回動可能に保持する試薬ラック1aと、試薬ラック1aに保持された試薬容器6を保冷する試薬庫1とを備えている。また、2試薬系の第1試薬と対をなす第2試薬を収容する試薬容器7と、この試薬容器7を回動可能に保持する試薬ラック2aと、試薬ラック2aに保持された試薬容器7を保冷する試薬庫2と、円周上に配置された複数の反応容器3を回転可能に保持する反応ディスク4とを備えている。
また、サンプルディスク5に保持された試料容器17内の各試料を吸引して反応容器3等へ吐出する分注を行うサンプル分注プローブ16と、サンプル分注プローブ16に各試料の吸引及び吐出を行わせるサンプル分注ポンプ16bと、サンプル分注プローブ16を回動及び上下移動可能に保持するサンプル分注アーム10と、各試料の分注終了毎にサンプル分注プローブ16を洗浄する洗浄部16aとを備えている。
また、試薬ラック1aに保持された試薬容器6内の第1試薬を吸引して各試料が吐出された反応容器3内に吐出する分注を行う第1試薬分注プローブ14と、第1試薬分注プローブ14を回動及び上下移動可能に保持する第1試薬分注アーム8と、第1試薬の分注終了毎に第1試薬分注プローブ14を洗浄する洗浄部14aとを備えている。
また、反応容器3内に吐出された各試料と第1試薬の混合液を撹拌する第1撹拌子18と、第1撹拌子18を回動及び上下移動可能に保持する第1撹拌アーム20と、混合液の撹拌終了毎に第1撹拌子18を洗浄する洗浄部18aとを備えている。
また、試薬ラック2aに保持された試薬容器7内の第2試薬を吸引して各試料及び第1試薬が吐出された反応容器3内に吐出する分注を行う第2試薬分注プローブ15と、第2試薬分注プローブ15を回動及び上下移動可能に保持する第2試薬分注アーム9と、第2試薬の分注終了毎に第2試薬分注プローブ15を洗浄する洗浄部15aとを備えている。
また、反応容器3内の各試料、第1試薬、及び第2試薬の混合液を撹拌する第2撹拌子19と、第2撹拌子19を回動及び上下移動可能に保持する第2撹拌アーム21と、混合液の撹拌終了毎に第2撹拌子19を洗浄する洗浄部19aとを備えている。
また、反応容器3に光を照射して光学的に測定する測光ユニット13と、サンプル分注プローブ16より吐出された試料を希釈可能に収容する希釈容器を有し、この希釈容器で試料が希釈された混合液を吸引してナトリウムイオン、カリウムイオン、及び塩素イオン等の電解質項目を測定する電解質測定ユニット23と、測光ユニット13で測定を終了した反応容器3を洗浄する洗浄ユニット12とを備えている。
そして、測光ユニット13は、反応容器3に光を照射し、その反応容器3内の標準試料や被検試料を含む混合液を透過した光を検出する検出信号に基づいて、例えば吸光度データで表される標準データや被検データを生成する。また、電解質測定ユニット23は、標準試料や被検試料に含まれる各検査項目成分に選択的に応答するイオンセンサと一定の電位を発生する参照電極を備え、各イオンセンサと参照電極間を測定することにより例えば起電力データで表される標準データや被検データを生成する。そして、測光ユニット13や電解質測定ユニット23で生成した標準データや被検データをデータ処理部30に出力する。
分析制御部25は、分析部24の各分析ユニットが動作するタイミングを示すタイミングチャートを記憶する制御記憶部26と、制御記憶部26に記憶されたタイミングチャートに基づいて分析部24の各分析ユニットを駆動制御する駆動制御部27とを備えている。
駆動制御部27は、分析部24の各分析ユニットを駆動する駆動機構及びこの駆動機構を制御する制御部を備えている。そして、サンプルディスク5、試薬ラック1a、及び試薬ラック2aを1サイクル毎に夫々回動した後に停止させる。また、反応ディスク4を1サイクル毎に回転した後に停止させる。また、サンプル分注ポンプ16bを1サイクル毎に吸引及び吐出駆動する。また、第1試薬分注プローブ14に1サイクル毎に第1試薬の吸引及び吐出を行わせる。また、第2試薬分注プローブ15に1サイクル毎に第2試薬の吸引及び吐出を行わせる。また、サンプル分注アーム10、第1試薬分注アーム8、第2試薬分注アーム9、第1撹拌アーム20、及び第2撹拌アーム21を1サイクル毎に夫々回動及び上下駆動する。また、洗浄ユニット12を1サイクル毎に上下駆動する。また、電解質測定ユニット23を複数サイクル毎に駆動する。
図1のデータ処理部30は、分析部24の測光部13や電解質測定ユニット23から出力された標準データや被検データを処理して各検査項目の検量データや分析データを生成する演算部31と、演算部31で生成された標準データや分析データを保存するデータ記憶部32とを備えている。
演算部31は、測光部13や電解質測定ユニット23から出力された標準データ及びこの標準データの標準試料に予め設定された標準値から、各検査項目成分の濃度や活性と標準データの関係を表す検量データを生成する。そして、生成した検量データを出力部40に出力すると共にデータ記憶部32に保存する。
また、測光部13や電解質測定ユニット23から出力された被検データに対応する検査項目の検量データをデータ記憶部32から読み出し、読み出した検量データを用いて測光部13により生成された被検データから濃度値や酵素の活性値として表される分析データを生成する。そして、生成した分析データを出力部40に出力すると共にデータ記憶部32に保存する。
データ記憶部32は、ハードディスク等のメモリデバイスを備え、演算部31から出力された検量データを検査項目毎に保存する。また、演算部31から出力された各検査項目の分析データを被検試料毎に保存する。
出力部40は、データ処理部30の演算部31から出力された検量データや分析データを印刷出力する印刷部41及び表示出力する表示部42を備えている。そして、印刷部41は、プリンタなどを備え、検量データや分析データを予め設定されたフォーマットに従って、プリンタ用紙などに印刷する。
表示部42は、CRTや液晶パネルなどのモニタを備え、演算部31から出力された検量データや分析データを表示する。また、自動分析装置100で検査可能な各検査項目の分析パラメータを設定するための分析パラメータ設定画面、検査する被検試料毎にこの被検試料を識別する氏名やID等の被検識別情報の入力及び検査項目の選択入力を行うための被検試料情報設定画面等を表示する。
操作部50は、キーボード、マウス、ボタン、タッチキーパネルなどの入力デバイスを備え、各検査項目の分析パラメータ、検査対象の被検試料の被検識別情報及び検査項目等の検査情報の入力を行う。
システム制御部60は、CPU及び記憶回路を備え、操作部50からの操作により入力されたコマンド信号、各検査項目の分析パラメータの情報、被検識別情報及び検査項目の情報等の入力情報を記憶回路に記憶した後、これらの入力情報に基づいて、分析制御部25、データ処理部30、及び出力部40を統括してシステム全体を制御する。
次に、図2乃至図5を参照して、分析部24における試料の分注動作の概略を説明する。そして、図3及び図4は、サンプル分注プローブ16が試料を分注するときに停止する各位置を示した図である。
図3において、サンプル分注プローブ16は、サンプル分注アーム10の上死点における回動により、破線で示した円形の軌道に沿って矢印R1方向及びR1方向とは反対方向の矢印R2方向へ移動する。そして、例えば洗浄部16aの洗浄位置P1で停止する。また、サンプルディスク5に保持された試料容器17上方の試料位置P2で停止する。また、反応容器3上方の容器位置P3や電解質測定ユニット23上方の容器位置P4で停止する。
図4において、サンプル分注プローブ16は、先端部が試料位置P2下方のサンプルディスク5に保持された試料容器17内の試料内に進入して吸引が可能な吸引位置P21で停止する。また、容器位置P3下方の反応ディスク4に保持された反応容器3内の底面近傍に先端が位置する吐出位置P31や容器位置P4下方の電解質測定ユニット23により試料の吸引が可能な吐出位置P41で停止する。
図5は、サンプル分注ポンプ16bの吸引動作によりサンプル分注プローブ16が試料を吸引及び吐出する原理を説明するための図である。サンプル分注ポンプ16bとサンプル分注プローブ16間はチューブ161で接続されている。また、サンプル分注ポンプ16b、チューブ161、及びサンプル分注プローブ16内には、サンプル分注ポンプ16bの吸引及び吐出動作によりサンプル分注プローブ16内へ試料を吸引して吐出が可能なように、圧力伝達媒体として例えば純水が封入されている。
そして、サンプル分注プローブ16が試料を吸引したとき、サンプル分注プローブ16の内壁に残存する圧力伝達媒体の試料への混入や試料の圧力伝達媒体への拡散により、吸引した試料が希釈されて各検査項目の分析対象成分の濃度が低下する問題がある。この問題を避けるために、サンプル分注プローブ16に所定量の空気を吸引させた後に、検査対象の試料を吸引させる。
次に、図2乃至図15を参照して、分析部24で試料を分注する分注工程の一例を説明する。この分注工程は、第1の分注工程及び第2の分注工程により構成される。そして、第1の分注工程は、分析データの誤差要因で試料の分注精度の誤差の占める割合が大きく、高い分注精度が要求される検査項目や分注量の多い検査項目の分析パラメータとして設定される。また、第2の分注工程は、試料の分注精度の誤差の占める割合が小さく、第1の分注工程ほど高い分注精度を必要としない検査項目の分析パラメータとして設定される。
図6は、第1の分注工程の構成を示した図である。この第1の分注工程70は、同一試料を複数回分注する場合の1回目に分注する工程である第11の分注工程71と、同一試料を複数回分注する場合の2回目以降に分注する工程である第12の分注工程72とにより構成される。
図7は、第11の分注工程71の分注動作を示したフローチャートである。この第11の分注工程71は、1サイクルの間に実行されるステップS1乃至S10により構成される。以下では、試料容器17内の試料を反応容器3に分注する場合の例を説明する。
サンプル分注アーム10は、上死点で回動する。そして、サンプル分注プローブ16を洗浄位置P1からR1方向へ移動し、試料位置P2で停止させる(ステップS1)。
サンプル分注プローブ16の洗浄位置P1からの移動に応じて、サンプル分注ポンプ16bは、吸引動作を行う。そして、図4(a)に示すように、サンプル分注プローブ16に空気を吸引させる(ステップS2)。
サンプル分注プローブ16が試料位置P2で停止し、サンプル分注ポンプ16bの吸引動作が終了した後、サンプル分注アーム10は、上死点から下降して、サンプル分注プローブ16を試料位置P2から下方向へ移動させる。そして、吸引位置P21で停止させる(ステップS3)。
サンプル分注プローブ16が吸引位置P21で停止した後、サンプル分注ポンプ16bは、吸引動作を行う。そして、サンプル分注プローブ16にサンプルディスク5に保持された試料容器17内の試料を吸引させる(ステップS4)。
サンプル分注プローブ16が試料の吸引を終了した後、サンプル分注アーム10は、上昇する。そして、サンプル分注プローブ16を吸引位置P21から上方向へ移動し、試料位置P2で停止させる(ステップS5)。
サンプル分注プローブ16が試料位置P2で停止した後、サンプル分注アーム10は、上死点で回動する。そして、サンプル分注プローブ16を試料位置P2からR2方向へ移動し、容器位置P3で停止させる(ステップS6)。
サンプル分注プローブ16が容器位置P3で停止した後、サンプル分注アーム10は上死点から下降して、サンプル分注プローブ16を容器位置P3から下方向へ移動させる。そして、吐出位置P31で停止させる(ステップS7)。
サンプル分注プローブ16が吐出位置P31で停止した後、サンプル分注ポンプ16bは、吐出動作を行う。そして、サンプル分注プローブ16に反応容器3内へ試料を吐出させる(ステップS8)。
サンプル分注プローブ16が試料を吐出した後、サンプル分注アーム10は、上昇する。そして、サンプル分注プローブ16を吐出位置P31から上方向へ移動し、容器位置P3で停止させる(ステップS9)。
サンプル分注プローブ16が容器位置P3で停止した後、サンプル分注アーム10は、上死点で回動する。そして、サンプル分注プローブ16を容器位置P3から移動して洗浄位置P1で停止させる(ステップS10)。
図8は、第12の分注工程72の分注動作を示したフローチャートである。この第12の分注工程72が第11の分注工程71と異なる点は、同一試料を分注する動作の2回目以降では不要となるステップS2を除いたステップS1及びステップS3乃至S10により構成される点である。そして、第12の分注工程72では、図4(b)に示すように、第11の分注工程71におけるステップS2でサンプル分注プローブ16が吸引した空気をサンプル分注プローブ16内に残した状態で、2回目以降の分注を行う。
図9は、第1の分注工程70における分注動作のタイミングを示した第1のタイミングチャートである。この第1のタイミングチャートTC1は、第1の分注工程70で動作するサンプル分注アーム10及びサンプル分注ポンプ16bのタイミングであり、洗浄部16aの動作を不可能にするサンプル分注アーム10及びサンプル分注ポンプ16bの1サイクルの時間Tcにおける動作タイミングを示している。そして、第1のタイミングチャートTC1は分析制御部25の制御記憶部26に記憶される。
サンプル分注アーム10における1回目の「回動」は、ステップS1における回動動作のタイミングであり、時間T1を割り当てる。また、2回目の「回動」は、ステップS6における回動動作のタイミングであり、時間T6を割り当てる。また、3回目の「回動」の前側は、ステップS10における回動動作のタイミングであり、時間T10を割り当てる。また、3回目の「回動」の後側は、ステップS11における回動動作のタイミングであり、時間T11を割り当てる。
また、サンプル分注アーム10における1回目の「下降」は、ステップS3における下降動作のタイミングであり、時間T3を割り当てる。また、1回目の「上昇」は、ステップS5における上昇動作のタイミングであり、時間T5を割り当てる。また、2回目の「下降」は、ステップS7における下降動作のタイミングであり、時間T7を割り当てる。また、2回目の「上昇」は、ステップS9における上昇動作のタイミングであり、時間T9を割り当てる。
また、サンプル分注ポンプ16bにおける1回目の「吸引」は、ステップS2における吸引動作のタイミングであり、時間T1よりも長い時間T2を割り当てる。また、2回目の「吸引」は、ステップS4における吸引動作のタイミングであり、時間T4を割り当てる。また、「吐出」は、ステップS8における吐出動作のタイミングであり、時間T8を割り当てる。
そして、第1の分注工程70の各第11及び第12の分注工程71,72には1サイクルの時間Tcを割り当てる。1サイクルの時間Tcは、時間T2、時間T3、時間T4、時間T5、時間T6、時間T7、時間T8、時間T9及び時間T10を合計したステップS1乃至S10の動作に要する時間と一致する。
なお、1サイクルの時間Tcの間に、サンプル分注アーム10及びサンプル分注ポンプ16bが動作するタイミングにより、洗浄部16aが動作するタイミングを設けることができない。このため、同一試料の分注が複数回行われ、最後の分注が第1のタイミングチャートTC1に基づいて行われた場合、最後の分注が行われたサイクルの次のサイクルで、洗浄部16aにおける「洗浄」の動作タイミングで洗浄を行う(図9のステップS11)。この洗浄部16aにおける「洗浄」には、時間T11を割り当てる。そして、時間T2、時間T3、時間T4、時間T5、時間T6、時間T7、時間T8、時間T9、時間T10及び時間T11を合計したステップS1乃至S11の動作に要する時間は、例えば図19に示す1サイクルの時間Tfcに一致する。また、各ステップS1乃至S11の動作のタイミングは、図19に示す「サンプル分注アーム」、「サンプル分注ポンプ」及び「洗浄部」の動作タイミングと一致する。
ここでは、分析データの誤差要因のうち試料の分注精度の誤差の占める割合が大きく、高い分注精度が要求される検査項目や分注量の多い検査項目の分析に必要な試料の分注では、空気を吸引する時間、サンプル分注プローブ16が試料位置P2から吸引位置P21まで移動する時間、サンプル分注プローブ16が試料を吸引する時間、及びサンプル分注プローブ16等が試料を吐出する時間が短いと分注精度が低下する傾向にある。このため、少なくともステップS2乃至S4,S8の動作の時間を短縮することなく、従来と同様に余裕を持たせた時間T2,T3,T4,T8を割り当てる。
このように、第1のタイミングチャートTC1に基づいて、各分析ユニットに割り当てる動作時間のうちの試料の分注精度の誤差要因となる動作時間を短縮することなく、洗浄時間を除いた1サイクルの動作タイミングで、分注精度の誤差の占める割合が大きく、高い分注精度が要求される検査項目や分注量の多い検査項目の分析に必要な試料の分注を行うことにより、試料の分注精度を低下させることなく分注時間を短縮することができる。そして、最後の分注が行われた次のサイクルでサンプル分注プローブ16の洗浄を行うことができる。
次に、図2乃至図17を参照して、第2の分注工程について説明する。
図10は、第2の分注工程の構成を示した図である。この第2の分注工程80は、同一試料を複数回分注する場合の1回目に分注する工程である第21の分注工程81と、同一試料をn回(nは3以上の整数)分注する場合の(n―1)回目に分注する工程である第22の分注工程82と、同一試料を複数回分注する場合の最後に分注する工程である第23の分注工程83と、同一試料を1回分注する工程である第24の分注工程84とにより構成される。
図11は、第21の分注工程81の分注動作を示したフローチャートである。この第21の分注工程81は、1サイクルの間に実行され、第1の分注工程70における第11の分注工程71のステップS1乃至S10と同様に動作するステップS21乃至S30により構成される。
そして、ステップS21では、サンプル分注アーム10がステップS1の場合と同様に動作する。また、ステップS22では、サンプル分注ポンプ16bがステップS2の場合と同様に動作する。また、ステップS23では、サンプル分注アーム10がステップS3の場合と同様に動作する。また、ステップS24では、サンプル分注ポンプ16bがステップS4の場合と同様に動作する。また、ステップS25では、サンプル分注アーム10がステップS5の場合と同様に動作する。また、ステップS26では、サンプル分注アーム10がステップS6の場合と同様に動作する。
また、ステップS27では、サンプル分注アーム10がステップS7の場合と同様に動作する。また、ステップS28では、サンプル分注ポンプ16bがステップS8の場合と同様に動作する。また、ステップS29では、サンプル分注アーム10がステップS9の場合と同様に動作する。また、ステップS30では、サンプル分注アーム10がステップS10の場合と同様に動作する。
図12は、第22の分注工程82の分注動作を示したフローチャートである。この第22の分注工程82が第21の分注工程81と異なる点は、同一試料を分注する動作の2回目以降では不要となるステップS22を除いたステップS21及びステップS23乃至S30により構成される点である。そして、第22の分注工程82では、第21の分注工程81におけるステップS22でサンプル分注プローブ16が吸引した空気をサンプル分注プローブ16内に残した状態で、(nー1)回目の試料の分注を行う。
図13は、第23の分注工程83の分注動作を示したフローチャートである。この第23の分注工程83は、1サイクルの間に実行され、洗浄部16aによる洗浄を停止させた第22の分注工程82に同一試料の分注終了後に必要となるステップS31が追加された工程により構成される。そして、第22の分注工程82のステップS30においてサンプル分注プローブ16が洗浄位置P1で停止した後、洗浄部16aは、サンプル分注プローブ16を洗浄する(ステップS31)。
図14は、第24の分注工程84の分注動作を示したフローチャートである。この第24の分注工程84は、1サイクルの間に実行され、第21の分注工程81及びステップS31により構成される。
図15は、第2の分注工程80における分注動作のタイミングを示した第2のタイミングチャートである。この第2のタイミングチャートTC2は、第2の分注工程80で動作するサンプル分注アーム10、サンプル分注ポンプ16b及び洗浄部16aのタイミングであり、洗浄部16aの動作を可能にするサンプル分注アーム10及びサンプル分注ポンプ16bの1サイクルの時間Tcにおける動作タイミングを示している。そして、第2のタイミングチャートTC2は分析制御部25の制御記憶部26に記憶される。
サンプル分注アーム10における1回目の「回動」は、ステップS21における回動動作のタイミングであり、図9のステップS1と同じ時間T1を割り当てる。また、2回目の「回動」は、ステップS26における回動動作のタイミングであり、ステップS6と同じ時間T6を割り当てる。また、3回目の「回動」は、ステップS30における回動動作のタイミングであり、ステップS10と同じ時間T10を割り当てる。
また、サンプル分注アーム10における1回目の「下降」は、ステップS23における下降動作のタイミングであり、ステップS3の時間T3よりも短い時間T23を割り当てる。また、1回目の「上昇」は、ステップS25における上昇動作のタイミングであり、ステップS5と同じ時間T5を割り当てる。また、2回目の「下降」は、ステップS27における下降動作のタイミングであり、ステップS7と同じ時間T7を割り当てる。また、2回目の「上昇」は、ステップS29における上昇動作のタイミングであり、ステップS9と同じ時間T9を割り当てる。
また、サンプル分注ポンプ16bにおける1回目の「吸引」は、ステップS22における吸引動作のタイミングであり、ステップS2の時間T2よりも短い時間T22を割り当てる。また、2回目の「吸引」は、ステップS24における吸引動作のタイミングであり、ステップS4の時間T4よりも短い時間T24を割り当てる。また、「吐出」は、ステップS28における吐出動作のタイミングであり、ステップS8の時間T8よりも短い時間T28を割り当てる。
また、洗浄部16aにおける「洗浄」は、ステップS31における洗浄動作のタイミングであり、ステップS11と同じ時間T11を割り当てる。
そして、各第21乃至第24の分注工程81乃至84には1サイクルの時間Tcを割り当てる。そして、ステップS21乃至S31の動作に要する時間は、時間T22、時間T23、時間T24、時間T5、時間T6、時間T7、時間T28、時間T9及び時間T10を合計した時間であり、1サイクルの時間Tcと一致する。
ここでは、分析データの誤差要因のうち試料の分注精度の誤差の占める割合が小さく、第1の分注工程70ほど高い分注精度を必要としない検査項目や多くの分注量を必要としない検査項目の分析に必要な試料の分注では、第1のタイミングチャートTC1で余裕をもたせた時間T2,T3,T4,T8を短縮して、ステップS31の時間T11に割り当てる。
このように、各分析ユニットに割り当てる動作時間のうちの第1のタイミングチャートTC1で割り当てた時間T2,T3,T4,T8を短縮して洗浄の時間T11を設けた第2のタイミングチャートTC2に基づいて、分注精度の誤差の占める割合が小さく、第1のタイミングチャートTC1の場合ほど高い分注精度が要求されない検査項目や多くの分注量を必要としない検査項目の分析に必要な試料の分注を行うことにより、分析データの悪化を招くことなく分注時間を短縮することができる。
以下、図1乃至図18を参照して、自動分析装置100の動作の一例を説明する。
表示部42に分析パラメータ設定画面が表示され、自動分析装置100で検査可能な検査項目A1乃至Ap(pは4以上の整数)及び検査項目B1乃至Bq(pは4以上の整数)の分析パラメータを設定する入力が操作部50から行われる。
分析パラメータとしては、試料、第1試薬、及び第2試薬の分注量、第1の分注工程70又は第2の分注工程80が含まれる。そして、高い分注精度が要求される検査項目A1乃至Apには第1の分注工程70が設定され、検査項目A1乃至Apほど高い分注精度が要求されない検査項目B1乃至Bqには第2の分注工程80が設定される。そして、検査を行う被検試料毎に検査項目A1乃至Ap及び検査項目B1乃至Bqの中から検査に必要な項目が選択入力される。
図16は、第1の分注工程70が設定された検査項目A1乃至Apの検査が行われる被検試料の分注の一例を示した図である。この被検試料Aには、第1の分注工程70が設定された各検査項目A1乃至Apのみが選択されている。従って、分析制御部25の駆動制御部27は、被検試料Aの分注を行う各検査項目A1乃至Apの順番を決定する。次いで、第11及び第12の分注工程71,72の中から各検査項目A1乃至Apに対する分注工程を選択する。
ここで、例えば検査項目A1、検査項目A2、・・・、検査項目A(p−1)、検査項目Apの順に被検試料Aの分注を行うと決定する。そして、1番目の検査項目A1に対してサンプル分注ポンプ16bにより空気の吸引が行われる空気吸引工程を含み、洗浄部16aによる洗浄を停止させることにより洗浄工程を除いた第11の分注工程71を選択する。また、1番目と最後以外の検査項目A2乃至Apに対して、空気の吸引工程及び洗浄工程を除いた第12の分注工程72を選択する。
駆動制御部27は、制御記憶部26に記憶された第1のタイミングチャートTC1及び各第11及び第12の分注工程71,72に基づいて、分析部24の各分析ユニットを駆動制御して被検試料Aの分注を実行させる。
サンプル分注プローブ16は、第1のタイミングチャートTC1及び第11の分注工程71に基づいて、被検試料Aの分注における1サイクル目に1回目の分注を行う。また、第1のタイミングチャートTC1及び第12の分注工程72に基づいて、2サイクル目乃至pサイクル目に被検試料Aの2回目乃至p回目の分注を行う。
洗浄部16aは、最後の分注が行われたpサイクル目の次の(p+1)サイクル目にサンプル分注プローブ16の洗浄を行う。
このように、第11及び第12の分注工程71,72及び第1のタイミングチャートTC1に基づいて分注を行うことにより、各検査項目A1乃至Apの分析に必要な被検試料Aの分注精度を低下させることなく、被検試料Aの分注時間を短縮することができる。
なお、分析データの許容誤差のうち試料の分注精度の誤差の占める割合が大きく、高い分注精度が要求される検査項目には、電解質測定ユニット23により測定が行われる電解質項目がある。そして、電解質測定ユニット23による測定は、2サイクル以上の時間を必要とする。従って、検査項目Apが電解質項目である場合、(p+1)サイクル目に行われる洗浄工程は、電解質測定ユニット23による測定のサイクルに含まれるため、処理速度が低下することはない。
図17は、第2の分注工程80が設定された検査項目B1乃至Bqの検査が行われる被検試料の分注の一例を示した図である。この被検試料Bには、第2の分注工程80が設定された各検査項目B1乃至Bqのみが選択されている。従って、駆動制御部27は、被検試料Bの分注を行う各検査項目B1乃至Bqの順番を決定する。次いで、第21乃至第23の分注工程81乃至83の中から各検査項目B1乃至Bqに対する分注工程を選択する。
ここで、例えば検査項目B1、検査項目B2、・・・、検査項目B(q−1)、検査項目Bqの順に被検試料Bの分注を行うと決定する。1番目の検査項目B1に対して空気の吸引工程を含み、洗浄工程を除いた第21の分注工程81を選択する。また、1番目と最後以外の検査項目B2乃至B(q−1)に対して、空気吸引工程及び洗浄工程を除いた第22の分注工程82を選択する。更に、最後の検査項目Bqに対して、空気吸引口手を除き、洗浄工程を含む第23の分注工程83を選択する。
駆動制御部27は、制御記憶部26に記憶された第2のタイミングチャートTC2及び第21乃至第23の分注工程81乃至83に基づいて、分析部24の各分析ユニットを駆動制御して被検試料Bの分注を実行させる。
サンプル分注プローブ16は、第2のタイミングチャートTC2及び第21の分注工程81に基づいて、被検試料Bの分注における1サイクル目に1回目の分注を行う。また、第2のタイミングチャートTC2及び第22の分注工程82に基づいて、2サイクル目乃至(q−1)サイクル目に被検試料Bの2回目乃至(q−1)回目の分注を行う。
サンプル分注プローブ16は、第2のタイミングチャートTC2及び第23の分注工程83に基づいて、qサイクル目に被検試料Bのq回目の分注を行う。洗浄部16aは第2のタイミングチャートTC2及び第23の分注工程83に基づいて、qサイクル目の被検試料Bの分注が行われた後にサンプル分注プローブ16の洗浄を行う。
このように、被検試料Bを複数回分注する場合、第2のタイミングチャートTC2並びに第21乃至第23の分注工程81乃至83に基づいて分注を行うことにより、各検査項目B1乃至Bqの分析データの悪化を招くことなく、被検試料Bの分注時間を短縮することができる。
図18は、第1及び第2の分注工程70,80が設定された検査項目A2,A3,B1乃至B3の検査が行われる被検試料の分注の一例を示した図である。この被検試料ABには、第1及び第2の分注工程70,80が設定された各検査項目A2,A3,B1乃至B3が選択されている。
従って、駆動制御部27は、第1及び第2の分注工程70,80が設定された各検査項目A2,A3,B1乃至B3の順番を決定する。次いで、決定した順番に基づいて第11及び第12の分注工程71,72並びに第21乃至第23の分注工程81乃至83の中から、各検査項目A2,A3,B1乃至B3の分注工程を選択する。
ここで、先ず第1の分注工程70が設定された検査項目A2,A3を、最後以外の順番にする。そして、検査項目A3を例えば1番目に決定し、また検査項目A2を2番目に決定する。次いで、第2の分注工程80が設定された検査項目B1乃至B3のいずれかの検査項目を最後に決定する。そして、検査項目B3を例えば3番目に決定し、検査項目B1を例4番目に決定し、検査項目B2を最後となる5番目に決定する。
次に、1番目の検査項目A3に対して空気吸引工程を含み、洗浄工程を除いた第11の分注工程71を選択し、2番目の検査項目A2に対して空気吸引工程及び洗浄工程を除いた第12の分注工程72を選択する。また、3番目の検査項目B3に対して空気吸引工程及び洗浄工程を除いた第22の分注工程82を選択し、4番目の検査項目B1に対して空気吸引工程及び洗浄工程を除いた第22の分注工程82を選択する。また、5番目の検査項目B2に対して空気吸引工程を除き、洗浄工程を含む第23の分注工程83を選択する。
駆動制御部27は、制御記憶部26に記憶された第1及び第2のタイミングチャートTC1,TC2、第11及び第12の分注工程71,72並びに第22及び第23の分注工程81,83に基づいて、分析部24の各分析ユニットを駆動制御して被検試料ABの分注を実行させる。
サンプル分注プローブ16は、第1のタイミングチャートTC1及び第11の分注工程71に基づいて、被検試料ABの分注における1サイクル目に1回目の分注を行う。また、第1のタイミングチャートTC1及び第12の分注工程72に基づいて、2サイクル目に被検試料ABの2回目の分注を行う。
また、サンプル分注プローブ16は、第2のタイミングチャートTC2及び第22の分注工程82に基づいて、3サイクル目及び4サイクル目に被検試料ABの3回目及び4回目の分注を行う。更に、第2のタイミングチャートTC2及び第23の分注工程83に基づいて、5サイクル目に被検試料ABの5回目の分注を行う。更に、洗浄部16aは、第2のタイミングチャートTC2及び第23の分注工程83に基づいて、被検試料ABの最後の分注が行われた5サイクル目に、サンプル分注プローブ16の洗浄を行う。
このように、被検試料ABを複数回分注する合、第1の分注工程70が設定された検査項目A2,A3に対する分注を最後以外の順番に決定し、第2の分注工程80が設定された検査項目B1乃至B3のいずれかを最後の順番に決定することにより、各検査項目A2,A3,B1,B2の分析に必要な被検試料ABの分注精度を低下させることなく、被検試料ABの分注時間を短縮することができる。また、検査項目B2の分析データの悪化を招くことなく、被検試料ABの分注時間を短縮することができる。
なお、3番目及び4番目の検査項目B3,B1に対して第12の分注工程72を選択し、第1のタイミングチャートTC1及び第12の分注工程72に基づいて、3サイクル目及び4サイクル目に被検試料ABの3回目及び4回目の分注を行うように実施してもよい。
以上述べた実施形態によれば、1サイクルの各分析ユニットに割り当てる動作時間のうちの分注精度の誤差要因となる動作時間を短縮することなく、洗浄時間を除いた第1のタイミングチャートTC1に基づいて、分注精度の誤差の占める割合が大きく、高い分注精度が要求される検査項目や分注量の多い検査項目の分析に必要な試料の分注を行うことにより、試料の分注精度を低下させることなく分注時間を短縮することができる。これにより、分析データの悪化を招くことなく、処理時間の短縮を図ることができる。
また、1サイクルの各分析ユニットに割り当てる動作時間のうちの第1のタイミングチャートTC1で割り当てた時間T2,T3,T4,T8を短縮して洗浄時間T11を設けた第2のタイミングチャートTC2に基づいて、分注精度の誤差の占める割合が小さく、第1のタイミングチャートTC1の場合ほど高い分注精度が要求されない検査項目や多くの分注量を必要としない検査項目の分析に必要な試料の分注を行うことにより、分析データの悪化を招くことなく分注時間を短縮することができる。これにより、処理時間の短縮を図ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
TC1 第1のタイミングチャート
10 サンプル分注アーム
16 サンプル分注プローブ
16a 洗浄部
16b サンプル分注ポンプ
25 分析制御部
26 制御記憶部
27 駆動制御部

Claims (4)

  1. 試料容器に収容されている試料及びこの試料に設定された各検査項目の試薬各反応容器に分注して、前記反応容器内の前記試料及び前記試薬の混合液を測定する自動分析装置において、
    前記各反応容器内に分注する各試料を前記試料容器から吸引して前記反応容器の1つに吐出する分注を1サイクルの間に1回行う分注プローブと、
    前記分注プローブに前記試料の吸引及び吐出を行わせる分注ポンプと、
    前記分注プローブを移動可能に保持する分注アームと、
    前記試料の分注を終了した前記分注プローブを洗浄する洗浄部と、
    複数の異なったタイミングチャートのいずれかに基づいて、前記分注ポンプ、前記分注アーム及び前記洗浄部を駆動制御して前記試料の分注を実行させる駆動制御部とを備え、
    前記複数の異なったタイミングチャートは、前記1サイクルと同じ時間の1サイクルにおける前記分注ポンプ及び前記分注アームの動作のタイミングを示す第1のタイミングチャートと、前記1サイクルと同じ時間の1サイクルにおける前記分注ポンプ、前記分注アーム及び前記洗浄部の動作のタイミングを示す第2のタイミングチャートと、前記1サイクルと同じ時間の1サイクルにおける前記洗浄部の動作のタイミングを示す第3のタイミングチャートであり、
    前記第1のタイミングチャートで前記分注ポンプ及び前記分注アームの動作に割り当てた時間は、前記第2のタイミングチャートで前記分注ポンプ及び前記分注アームの動作に割り当てた時間とは異なり、
    前記駆動制御部は、
    前記試料容器内の同一試料に高い分注精度が要求される第1の検査項目及びこの第1の検査項目ほど高い分注精度が要求されない第2の検査項目が設定されている場合、前記第1の検査項目の当該試料を前記第1のタイミングチャートに基づいて分注させ、前記第2の検査項目の当該試料を前記洗浄部の動作のタイミングで動作を停止させた前記第2のタイミングチャートに基づいて分注させ、
    前記試料容器内の同一試料の分注が終了するサイクルで前記第1のタイミングチャートに基づいて分注を行わせる場合、当該サイクルの次のサイクルで前記第3のタイミングチャートに基づいて前記洗浄部の動作のタイミングで洗浄のみを行わせ、
    前記試料容器内の同一試料の分注が終了するサイクルで前記第2のタイミングチャートに基づいて分注を行わせる場合、当該サイクルで前記洗浄部の動作のタイミングで洗浄を行わせることを特徴とする自動分析装置。
  2. 前記第1のタイミングチャートで割り当てた前記分注ポンプによる前記試料の吸引動作の時間は、前記第2のタイミングチャートで割り当てた前記試料の吸引動作の時間よりも長いことを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
  3. 前記分注アームは、下降して前記試料容器の上方の試料位置から前記試料の吸引が可能な吸引位置まで前記分注プローブを下方へ移動し、
    前記第1のタイミングチャートで割り当てた前記分注アームの下降動作の時間は、前記第2のタイミングチャートで割り当てた前記下降動作の時間よりも長いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動分析装置。
  4. 前記分注ポンプは、前記試料容器内の同一試料の1回目の分注において、前記分注アームが前記試料容器の上方の試料位置から前記試料の吸引が可能な吸引位置まで前記分注プローブを下方へ移動するために下降する前に前記分注プローブに空気を吸引させ、
    前記第1のタイミングチャートで割り当てた前記分注ポンプによる前記空気の吸引動作の時間は、前記第2のタイミングチャートで割り当てた前記空気の吸引動作の時間よりも長いことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自動分析装置。
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