JP6743808B2 - シート製造装置及びシート製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、シート製造装置及びシート製造方法に関する。
繊維状の物質を堆積させ、堆積させた繊維の相互間に結合力を働かせてシート状あるいはフィルム状の成形体を得ることは古くから行われている。その典型例として、水を用いた抄造(抄紙)によって紙を製造することが挙げられる。抄造法で製造される紙は、一般に、例えば木材等に由来するセルロースの繊維が互いに絡み合い、バインダー(紙力増強剤(デンプン糊、水溶性樹脂等))によって互いに部分的に結着されている構造を有するものが多い。
しかし、抄造法は湿式であるため、大量の水を使用する必要があり、また、紙が形成された後、脱水・乾燥等の必要が生じ、そのために費やすエネルギーや時間が非常に大きい。また、使用した水は、排水として適切に処理する必要がある。したがって昨今の省エネルギー、環境保護等の要請に応えることは難しくなってきている。また抄造法に用いる装置は、水、電力、排水設備等の大型のユーティリティーが必要となることが多く、小型化することは難しい。これらの観点から、抄造法に代る紙の製造方法として、乾式法と称する水を全く又はほとんど用いない方法が期待されている。
特許文献1には、古紙を乾式解繊し接着剤と混合して得た層状成形体に、樹脂含浸シートを積層して熱及び圧力を加えて得られる古紙ボードが開示されている。
特開2002−144305号公報
ところで、紙等のシートには、透かしが形成されることがある。一般に、透かしは、紙の製造過程で、金属の押し型やダンディロールを用いて形成される。型やロールを用いて透かしを形成するため、大量の紙に同一デザインの透かしを形成することが多い。
透かしのデザインを変更するには、型やロールを変更しなければならない。そのため、透かしのデザインの変更を行う場合には、型やロールの作成、交換等が必要となり、手間やコストがかかってしまう。また、紙に透かしを設けるための構成や工程が必要となる事情は、紙が抄造法で製造される場合でも、上記特許文献1のような乾式法で製造される場合でも同様である。
本発明の幾つかの態様に係る目的の一つは、シートに自由なデザインで透かしを形成することができ、かつ、透かしのデザインの変更が容易なシート製造装置及びシート製造方法を提供することにある。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するために為されたものであり、以下の態様又は適用例として実現することができる。
本発明に係るシート製造装置の一態様は、繊維を含む原料を気中で解繊する解繊部と、前記解繊部により解繊された解繊物と樹脂とを、気中で混合する混合部と、前記混合部により混合された混合物を堆積させる堆積部と、前記堆積部により堆積された堆積物の一部に、水分を付与する水分付与部と、前記水分付与部により前記水分が付与された堆積物を加圧加熱して、光透過率の異なる部分を有するシートを成形するシート形成部と、を備える。
このようなシート製造装置によれば、堆積物に水分を付与して加圧加熱するだけで、水分を付与した部分に透かしを形成することができる。そのため、シートに自由なデザインで透かしを形成することができ、かつ、透かしのデザインの変更が容易である。
本発明に係るシート製造装置において、前記堆積物を加圧する加圧部を備え、前記水分付与部は、前記加圧部により加圧された堆積物に、前記水分を付与してもよい。
このようなシート製造装置によれば、堆積物が加圧された後に水分が付与されるため、水分が付与される領域のにじみ等が抑制される。これにより、水分が付与された部分に形成される透かしをより鮮明に形成することができる。
本発明に係るシート製造装置の一態様は、繊維を含む原料を気中で解繊する解繊部と、前記解繊部により解繊された解繊物と樹脂とを、気中で混合する混合部と、前記混合部により混合された混合物を堆積させる堆積部と、前記堆積部により堆積された堆積物を加熱して第1シートを成形するシート形成部と、前記第1シートの一部に、水分を付与する水分付与部と、前記水分付与部により前記水分が付与された第1シートを加圧加熱して、光透過率の異なる部分を有する第2シートを成形する加圧加熱部と、を備えることを特徴とする、シート製造装置。
このようなシート製造装置によれば、水分が付与された第1シートを加圧加熱するだけで透かしを形成することができる。そのため、第2シートに自由なデザインで透かしを形成することができ、かつ、透かしのデザインの変更が容易である。
本発明に係るシート製造装置において、前記水分付与部は、インクジェット法により前記水分を付与してもよい。
このようなシート製造装置によれば、高精細な透かしを高精度に形成することができる。
本発明に係るシート製造装置において、前記水分付与部は、ナノ繊維を含む水分を付与してもよい。
このようなシート製造装置によれば、ナノ繊維により、堆積物や第1シートに含まれる繊維間の水素結合を強めることができる。これにより、水分が付与された部分は高密度化されて光の透過率が高くなるので、透かしをより鮮明に形成することができる。
本発明に係るシート製造方法の一態様は、繊維を含む原料を気中で解繊する解繊工程と、前記解繊工程で解繊された解繊物と樹脂とを、気中で混合する混合工程と、前記混合工程で混合された混合物を堆積させる堆積工程と、前記堆積工程で堆積された堆積物の一部に、水分を付与する水分付与工程と、前記水分付与工程で前記水分が付与された堆積物を加圧加熱して、光透過率の異なる部分を有するシートを成形するシート形成工程と、を含む。
このようなシート製造方法によれば、堆積物に水分を付与して加圧加熱するだけで、水
分を付与した部分に透かしを形成することができる。そのため、自由なデザインの透かし
が形成されたシートを容易に製造することができ、かつ、透かしのデザインを変更しても
シートを容易に製造することができる。
本発明に係るシート製造装置の一態様は、
繊維を含む原料を大気中で解繊する解繊部と、
前記解繊部により解繊された解繊物と樹脂とを、大気中で混合する混合部と、
前記混合部により混合された混合物を堆積させる堆積部と、
前記堆積部により堆積された堆積物の一部に、非インクである水分を付与する水分付与部と、
前記水分付与部により前記水分が付与された堆積物を加圧加熱して、光透過率の異なる部分を有するシートを成形するシート形成部と、を備え、
前記水分付与部は、インクジェット法により前記水分を付与する。
本発明に係るシート製造装置の一態様は、
繊維を含む原料を大気中で解繊する解繊部と、
前記解繊部により解繊された解繊物と樹脂とを、大気中で混合する混合部と、
前記混合部により混合された混合物を堆積させる堆積部と、
前記堆積部により堆積された堆積物を加熱して第1シートを成形するシート形成部と、
前記第1シートの一部に、非インクである水分を付与する水分付与部と、
前記水分付与部により前記水分が付与された第1シートを加圧加熱して、光透過率の異なる部分を有する第2シートを成形する加圧加熱部と、
を備え、
前記水分付与部は、インクジェット法により前記水分を付与する。
本発明に係るシート製造方法の一態様は、
繊維を含む原料を大気中で解繊する解繊工程と、
前記解繊工程で解繊された解繊物と樹脂とを、大気中で混合する混合工程と、
前記混合工程で混合された混合物を堆積させる堆積工程と、
前記堆積工程で堆積された堆積物の一部に、非インクである水分を付与する水分付与工程と、
前記水分付与工程で前記水分が付与された堆積物を加圧加熱して、光透過率の異なる部分を有するシートを成形するシート形成工程と、を含み、
前記水分付与工程は、インクジェット法である。
本発明に係るシート製造方法の一態様は、
繊維を含む原料を大気中で解繊する解繊工程と、
前記解繊工程で解繊された解繊物と樹脂とを、大気中で混合する混合工程と、
前記混合工程で混合された混合物を堆積させる堆積工程と、
前記堆積工程で堆積された堆積物を加熱して第1シートを成形するシート形成工程と、
前記第1シートの一部に、非インクである水分を付与する水分付与工程と、
前記水分付与工程により前記水分が付与された第1シートを加圧加熱して、光透過率の異なる部分を有する第2シートを成形する加圧加熱工程と、を含み、
前記水分付与工程は、インクジェット法である。

本発明に係るシート製造方法の一態様は、繊維を含む原料を気中で解繊する解繊工程と、前記解繊工程で解繊された解繊物と樹脂とを、気中で混合する混合工程と、前記混合工程で混合された混合物を堆積させる堆積工程と、前記堆積工程で堆積された堆積物を加熱して第1シートを成形するシート形成工程と、前記第1シートの一部に、水分を付与する水分付与工程と、前記水分付与工程により前記水分が付与された第1シートを加圧加熱して、光透過率の異なる部分を有する第2シートを成形する加圧加熱工程と、を含むことを特徴とする、シート製造方法。
このようなシート製造方法によれば、水分が付与された第1シートを加圧加熱するだけで、透かしを形成することができる。そのため、自由なデザインの透かしが形成された第2シートを容易に製造することができ、かつ、透かしのデザインを変更しても第2シートを容易に製造することができる。
本実施形態に係るシート製造装置を模式的に示す図。 図1の符号Aで示した破線で囲まれた部分の拡大模式図。 図1の符号Aで示した破線で囲まれた部分の拡大模式図。 実施形態のシート製造装置によるシートの製造の一例を示す模式図。 変形実施形態のシート製造装置の一例を示す模式図。 変形実施形態のシート製造装置によるシートの製造の一例を示す模式図。
以下に本発明の幾つかの実施形態について説明する。以下に説明する実施形態は、本発明の例を説明するものである。本発明は以下の実施形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において実施される各種の変形形態も含む。なお以下で説明される構成の全てが本発明の必須の構成であるとは限らない。
本実施形態のシート製造装置は、繊維を含む原料を気中で解繊する解繊部と、解繊部により解繊された解繊物と樹脂とを、気中で混合する混合部と、混合部により混合された混合物を堆積させる堆積部と、堆積部により堆積された堆積物の一部に、例えばインクジェット法により、水分を付与する水分付与部と、水分付与部により前記水分が付与された堆積物を加圧加熱して、光透過率の異なる部分を有するシートを成形するシート形成部と、を備える。
1. シート製造装置
1.1. 構成
まず、本実施形態に係るシート製造装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るシート製造装置100を模式的に示す図である。
シート製造装置100は、図1に示すように、供給部10と、製造部102と、制御部140と、を備える。製造部102は、シートを製造する。製造部102は、粗砕部12と、解繊部20と、分級部30と、選別部40と、第1ウェブ形成部45と、混合部50と、堆積部60と、第2ウェブ形成部70と、シート形成部80と、切断部90と、を有している。
供給部10は、粗砕部12に原料を供給する。供給部10は、例えば、粗砕部12に原料を連続的に投入するための自動投入部である。供給部10によって供給される原料は、例えば、古紙やパルプシートなどの繊維を含むものである。
粗砕部12は、供給部10によって供給された原料を、大気中(空気中)等の気中で裁断して細片にする。細片の形状や大きさは、例えば、数cm角の細片である。図示の例では、粗砕部12は、粗砕刃14を有し、粗砕刃14によって、投入された原料を裁断することができる。粗砕部12としては、例えば、シュレッダーを用いる。粗砕部12によって裁断された原料は、ホッパー1で受けてから管2を介して、解繊部20に移送(搬送)される。
解繊部20は、粗砕部12によって裁断された原料を解繊する。ここで、「解繊する」とは、複数の繊維が結着されてなる原料(被解繊物)を、繊維1本1本に解きほぐすことをいう。解繊部20は、原料に付着した樹脂粒やインク、トナー、にじみ防止剤等の物質を、繊維から分離させる機能をも有する。
解繊部20を通過したものを「解繊物」という。「解繊物」には、解きほぐされた解繊物繊維の他に、繊維を解きほぐす際に繊維から分離した樹脂(複数の繊維同士を結着させるための樹脂)粒や、インク、トナーなどの色剤や、にじみ防止材、紙力増強剤等の添加剤を含んでいる場合もある。解きほぐされた解繊物の形状は、ひも(string)状や平ひも(ribbon)状である。解きほぐされた解繊物は、他の解きほぐされた繊維と絡み合っていない状態(独立した状態)で存在してもよいし、他の解きほぐされた解繊物と絡み合って塊状となった状態(いわゆる「ダマ」を形成している状態)で存在してもよい。
解繊部20は、大気中(空気中)等の気中において乾式で解繊を行う。具体的には、解繊部20としては、インペラーミルを用いる。解繊部20は、原料を吸引し、解繊物を排出するような気流を発生させる機能を有している。これにより、解繊部20は、自ら発生する気流によって、導入口22から原料を気流と共に吸引し、解繊処理して、解繊物を排出口24へと搬送することができる。解繊部20を通過した解繊物は、管3を介して、分級部30に移送される。
分級部30は、解繊部20を通過した解繊物を分級する。具体的には、分級部30は、解繊物の中で比較的小さいものや密度の低いもの(樹脂粒や色剤や添加剤など)を分離して除去する。これにより、解繊物の中で比較的大きいもしくは密度の高いものである繊維の占める割合を高めることができる。
分級部30としては、気流式分級機を用いる。気流式分級機は、旋回気流を発生させ、分級されるもののサイズと密度とにより受ける遠心力の差によって分離するものであり、気流の速度および遠心力の調整によって、分級点を調整することができる。具体的には、分級部30としては、サイクロン、エルボージェット、エディクラシファイヤーなどを用いる。特に図示のようなサイクロンは、構造が簡便であるため、分級部30として好適に用いることができる。
分級部30は、例えば、導入口31と、導入口31が接続された円筒部32と、円筒部32の下方に位置し円筒部32と連続している逆円錐部33と、逆円錐部33の下部中央に設けられている下部排出口34と、円筒部32上部中央に設けられている上部排出口35と、を有している。
分級部30において、導入口31から導入された解繊物をのせた気流は、円筒部32で円周運動に変わる。これにより、導入された解繊物には遠心力がかかり、分級部30は、解繊物のうちで樹脂粒やインク粒よりも大きく密度の高い繊維(第1分級物)と、解繊物のうちで繊維よりも小さく密度の低い樹脂粒や色剤や添加剤など(第2分級物)と、に分離することができる。第1分級物は、下部排出口34から排出され、管4を介して、選別部40に導入される。一方、第2分級物は、上部排出口35から管5を介して受け部36に排出される。
選別部40は、分級部30を通過した第1分級物(解繊部20により解繊された解繊物)を導入口42から導入し、繊維の長さによって選別する。選別部40としては、例えば、篩(ふるい)を用いる。選別部40は、網(フィルター、スクリーン)を有し、第1分級物に含まれる、網の目開きの大きさより小さい繊維または粒子(網を通過するもの、第1選別物)と、網の目開きの大きさより大きい繊維や未解繊片やダマ(網を通過しないもの、第2選別物)と、を分けることができる。例えば、第1選別物は、ホッパー6で受けてから管7を介して、混合部50に移送される。第2選別物は、排出口44から管8を介して、解繊部20に戻される。具体的には、選別部40は、モーターによって回転することができる円筒の篩である。選別部40の網としては、例えば、金網、切れ目が入った金属板を引き延ばしたエキスパンドメタル、金属板にプレス機等で穴を形成したパンチングメタルを用いる。
第1ウェブ形成部45は、選別部40を通過した第1選別物を、混合部50に搬送する。第1ウェブ形成部45は、メッシュベルト46と、張架ローラー47と、吸引部(サクション機構)48と、を含む。
吸引部48は、選別部40の開口(網の開口)を通過して空気中に分散された第1選別物をメッシュベルト46上に吸引することができる。第1選別物は、移動するメッシュベルト46上に堆積し、ウェブVを形成する。メッシュベルト46、張架ローラー47および吸引部48の基本的な構成は、後述する第2ウェブ形成部70のメッシュベルト72、張架ローラー74およびサクション機構76と同様である。
ウェブVは、選別部40および第1ウェブ形成部45を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態に形成される。メッシュベルト46に堆積されたウェブVは、管7へ投入され、混合部50へと搬送される。
混合部50は、選別部40を通過した第1選別物(第1ウェブ形成部45により搬送された第1選別物)と、樹脂を含む添加物と、を混合する。混合部50は、添加物を供給する添加物供給部52と、第1選別物と添加物とを搬送する管54と、ブロアー56と、を有している。図示の例では、添加物は、添加物供給部52からホッパー9を介して管54に供給される。管54は、管7と連続している。
混合部50では、ブロアー56によって気流を発生させ、管54中において、第1選別物と添加物とを混合させながら、搬送することができる。なお、第1選別物と添加物とを混合させる機構は、特に限定されず、高速回転する羽根により攪拌するものであってもよいし、V型ミキサーのように容器の回転を利用するものであってもよい。
添加物供給部52としては、図1に示すようなスクリューフィーダーや、図示せぬディスクフィーダーなどを用いる。添加物供給部52から供給される添加物は、複数の繊維を結着させるための樹脂を含む。樹脂が供給された時点では、複数の繊維は結着されていない。樹脂は、シート形成部80を通過する際に溶融して、複数の繊維を結着させる。
添加物供給部52から供給される樹脂は、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂であり、例えば、AS樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、などである。これらの樹脂は、単独または適宜混合して用いてもよい。添加物供給部52から供給される添加物は、繊維状であってもよく、粉末状であってもよい。
なお、添加物供給部52から供給される添加物には、繊維を結着させる樹脂の他、製造されるシートの種類に応じて、繊維を着色するための着色剤や、繊維の凝集を防止するための凝集防止材、繊維等が燃えにくくするための難燃剤が含まれていてもよい。混合部50を通過した混合物(第1選別物と添加物との混合物)は、管54を介して、堆積部60に移送される。
堆積部60は、混合部50を通過した混合物を導入口62から導入し、絡み合った解繊物(繊維)をほぐして、大気中(空気中)等の気中で分散させながら降らせる。さらに、堆積部60は、添加物供給部52から供給される添加物の樹脂が繊維状である場合、絡み合った樹脂をほぐす。これにより、堆積部60は、第2ウェブ形成部70に、混合物を均一性よく堆積させることができる。
堆積部60としては、回転する円筒の篩を用いる。堆積部60は、網を有し、混合部50を通過した混合物に含まれる、網の目開きの大きさより小さい繊維または粒子(網を通過するもの)を降らせる。堆積部60の構成は、例えば、選別部40の構成と同じである。
なお、堆積部60の「篩」は、特定の対象物を選別する機能を有していなくてもよい。すなわち、堆積部60として用いられる「篩」とは、網を備えたもの、という意味であり、堆積部60は、堆積部60に導入された混合物の全てを降らしてもよい。
第2ウェブ形成部70は、堆積部60を通過した通過物を堆積して、ウェブWを形成する。第2ウェブ形成部70は、例えば、メッシュベルト72と、張架ローラー74と、サクション機構76と、を有している。
メッシュベルト72は、移動しながら、堆積部60の開口(網の開口)を通過した通過物を堆積する。メッシュベルト72は、張架ローラー74によって張架され、通過物を通しにくく空気を通す構成となっている。メッシュベルト72は、張架ローラー74が自転することによって移動する。メッシュベルト72が連続的に移動しながら、堆積部60を通過した通過物が連続的に降り積もることにより、メッシュベルト72上にウェブWが形成される。メッシュベルト72は、例えば、金属製、樹脂製、布製、あるいは不織布等である。
サクション機構76は、メッシュベルト72の下方(堆積部60側とは反対側)に設けられている。サクション機構76は、下方に向く気流(堆積部60からメッシュベルト72に向く気流)を発生させることができる。サクション機構76によって、堆積部60により空気中に分散された混合物をメッシュベルト72上に吸引することができる。これにより、堆積部60からの排出速度を大きくすることができる。さらに、サクション機構76によって、混合物の落下経路にダウンフローを形成することができ、落下中に解繊物や添加物が絡み合うことを防ぐことができる。
以上のように、堆積部60および第2ウェブ形成部70(ウェブ形成工程)を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態のウェブWが形成される。メッシュベルト72に堆積されたウェブWは、シート形成部80へと搬送される。
なお、図示の例では、ウェブWを調湿する調湿部78が設けられている。調湿部78は、ウェブWに対して水や水蒸気を添加して、ウェブWと水との量比を調節することができる。
シート形成部80は、メッシュベルト72に堆積したウェブWを加圧加熱してシートSを成形する。シート形成部80では、ウェブWにおいて混ぜ合された解繊物および添加物の混合物に、熱を加えることにより、混合物中の複数の繊維を、互いに添加物(樹脂)を介して結着することができる。
シート形成部80としては、例えば、加熱ローラー(ヒーターローラー)、熱プレス成形機、ホットプレート、温風ブロワー、赤外線加熱器、フラッシュ定着器を用いる。図示の例では、シート形成部80は、第1結着部82と第2結着部84とを備え、結着部82,84がそれぞれ一対の加熱ローラー86を備えている。結着部82,84を加熱ローラー86として構成したことにより、結着部82,84を板状のプレス装置(平板プレス装置)として構成した場合に比べて、ウェブWを連続的に搬送しながらシートSを成形することができる。なお、加熱ローラー86の数は、特に限定されない。
切断部90は、シート形成部80によって成形されたシートSを切断する。図示の例では、切断部90は、シートSの搬送方向と交差する方向にシートSを切断する第1切断部92と、搬送方向に平行な方向にシートSを切断する第2切断部94と、を有している。第2切断部94は、例えば、第1切断部92を通過したシートSを切断する。
以上により、所定のサイズの単票のシートSが成形される。切断された単票のシートSは、排出部96へと排出される。
1.2.繊維
本実施形態のシート製造装置100において、繊維は原料の一部として使用される。係る繊維としては、天然繊維(動物繊維、植物繊維)、化学繊維(有機繊維、無機繊維、有機無機複合繊維)などが挙げられるが、繊維間に水素結合が形成される繊維であればよい。更に詳しくは、繊維としては、セルロース、絹、羊毛、綿、大麻、ケナフ、亜麻、ラミー、黄麻、マニラ麻、サイザル麻、針葉樹、広葉樹等からなる繊維が挙げられ、これらを単独で用いてもよいし、適宜混合して用いてもよいし、精製などを行った再生繊維として用いてもよい。また、繊維は、乾燥されていてもよいし、水、有機溶剤等の液体が含有又は含浸されていてもよい。さらに繊維は、各種の表面処理が施されていてもよい。
本実施形態のシートに含まれる繊維は、独立した1本の繊維としたときに、その平均的な直径(断面が円でない場合には長手方向に垂直な方向の長さのうち、最大のもの、又は、断面の面積と等しい面積を有する円を仮定したときの当該円の直径(円相当径))が、平均で、1μm以上1000μm以下である。
本実施形態のシートに含まれる繊維の長さは、特に限定されないが、独立した1本の繊維として、その繊維の長手方向に沿った長さは、1μm以上5mm以下である。また、繊維の平均の長さは、長さ加重平均繊維長として、20μm以上3600μm以下である。さらに、繊維の長さは、ばらつき(分布)を有してもよい。
本明細書では、繊維というときには、繊維1本のことを指す場合と、複数の繊維の集合体(例えば綿のような状態)のことを指す場合とがある。繊維は、被解繊物を解繊処理することにより繊維状に解きほぐされた繊維(解繊物)であってもよい。ここで被解繊物としては、例えば、パルプシート、紙、古紙、ティッシュペーパー、キッチンペーパー、クリーナー、フィルター、液体吸収材、吸音体、緩衝材、マット、段ボールなどの、繊維が絡み合い又は結着されたものを指す。また、本明細書において、被解繊物は、本実施形態のシート若しくは使用後の該シート(古シート)であってもよい。また、被解繊物には、レーヨン、リヨセル、キュプラ、ビニロン、アクリル、ナイロン、アラミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリイミド、炭素、ガラス、金属からなる繊維等(有機繊維、無機繊維、有機無機複合繊維)が含まれてもよい。
1.3.添加物
本実施形態のシート製造装置100では、添加物供給部52から樹脂を含む添加物が供給される。すなわち添加物供給部52から供給される添加物は、複数の繊維を結着させるための樹脂を含む。添加物が供給された時点では、複数の繊維は結着されていない。添加物の樹脂は、シート形成部80を通過する際に溶融又は軟化して、複数の繊維を結着させる。
本実施形態では、添加物供給部52から供給される添加物は、例えば、樹脂粒子の表面の少なくとも一部が無機微粒子で覆われた複合体(粒子)であってもよい。また、複合体は、単独または適宜他の物質と混合して用いてもよい。さらに添加物は、ナノ繊維を含んでもよい。ナノ繊維としては、セルロースナノファイバーを例示することができる。セルロースナノファイバーは、植物繊維(セルロース繊維)を細かく解きほぐしたものであり、例えば、数nm〜数十nmの太さを有している。添加物にナノ繊維が配合されると、繊維間に水分が付与され、これが蒸発(乾燥)する際に、ナノ繊維により被解繊物の繊維間の水素結合を強めることができる。
本実施形態のシート製造装置100では、樹脂は、添加物供給部52から供給され、混合部50、堆積部60を通過する際に、摩擦帯電作用を受ける。そして、帯電した樹脂は、繊維に付着するとともに、繊維とともにメッシュベルト72に堆積され、ウェブWとなった状態においても繊維に付着(静電的に吸着)する。
樹脂(樹脂粒子の成分)の種類としては、天然樹脂、合成樹脂のいずれでもよく、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれでもよい。本実施形態のシート製造装置100においては、樹脂は、常温で固体である方が好ましく、シート形成部80における熱によって繊維を結着することに鑑みれば熱可塑性樹脂がより好ましい。
天然樹脂としては、ロジン、ダンマル、マスチック、コーパル、琥珀、シェラック、麒麟血、サンダラック、コロホニウムなどが挙げられ、これらを単独又は適宜混合したものが挙げられ、また、これらは適宜変性されていてもよい。
合成樹脂のうち熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ポリウレタン、熱硬化性ポリイミド樹脂などの熱硬化性樹脂が挙げられる。
また、合成樹脂のうち熱可塑性樹脂としては、AS樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、などが挙げられる。
また、樹脂は、共重合体化や変性を行った種のものでもよく、このような樹脂の系統としては、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル系共重合樹脂、オレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、N−ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂等が挙げられる。
なお、樹脂には、繊維を着色するための着色剤や、繊維等が燃えにくくするための難燃剤が含まれていてもよい。これらの少なくとも一種を含む場合には、樹脂にこれらを溶融混練により配合することで容易に得ることができる。
混合部50において、上述の繊維と樹脂とが混ぜ合されるが、それらの混合比率は、製造されるシートSの強度、用途等により適宜調節されることができる。製造されるシートSがコピー用紙等の事務用途であれば、繊維に対する樹脂の割合は、5質量%以上70質量%以下であり、混合部50において良好な混合を得る観点、及び混合物をシート状に成形した場合に、重力及びサクション機構76による気流によって樹脂が脱離しにくくする観点からは、5質量%以上50質量%以下が好ましい。
1.4.水分付与部
本実施形態のシート製造装置100は、水分付与部150を有する。図2及び図3は、図1の符号Aで示した破線で囲まれた部分に相当し、加圧部160、水分付与部150及びシート形成部80の一部を含む構成を示している。
水分付与部150は、シート製造装置100において、ウェブWが形成される構成(堆積部60)よりも下流側に設けられる。また、水分付与部150は、ウェブWが加熱されてシートSとされる構成(シート形成部80)よりも上流側に設けられる。本実施形態のシート製造装置100では、シート形成部80の第1結着部82(シート形成部)の上流に設けられている。
水分付与部150は、堆積部60により堆積された堆積物(ウェブW)の一部に水分を付与する。水分付与部150は、堆積物の全体に対して水分を付与するものではなく、少なくともこの点でウェブWを調湿する上述の調湿部78とは相違している。また、水分付与部150は、水分を付与するものであり、調湿部78で付与される水とは量及び液滴径が異なっている。より具体的には、水分付与部150によりウェブWに付与される、ウェブWの単位面積当たりの水分の質量は、調湿部78で例えばミストとして付与される水分のウェブWの単位面積当たりの質量の数倍から数十倍である。
水分付与部150によりウェブWに付与される水分の量は、ウェブWにおける繊維及び樹脂の種類や量、水分の蒸発熱、加熱部(シート形成部80)によって与えられる熱量、シートSとなった際の付与した領域の機械的強度等を勘案して適宜に設定される。
水分付与部150は、例えば、インクジェット記録方式の記録ヘッド152により構成される。図2及び図3の例では、記録ヘッド152が描かれている。記録ヘッド152は、いわゆるライン型のヘッドであってもよいし、シリアル型のヘッドであってもよい。記録ヘッド152がライン型のヘッドである場合には、記録ヘッド152の走査を行うための構成が不要となり装置の小型化が可能となる場合がある。
記録ヘッド152の記録方式は、記録ヘッド152のノズル孔から水分を液滴として吐出して該液滴をウェブWに付着させることができれば、特に制限されない。例えば、記録ヘッド152の方式としては、静電吸引方式、ポンプ圧力により液滴を噴射させる方式、圧電素子を用いる方式、液体を微小電極で加熱発泡させ液滴を噴射させる方式、などを挙げることができる。水分付与部150は、記録ヘッド152の他に、筐体、記録ヘッド152のキャリッジ機構、各種駆動部、各種制御部、センサー類、トレイ、操作パネル等の構成を適宜含むことができる。
水分付与部150がオンデマンド型の記録ヘッド152により構成されることにより、ウェブWの任意の位置に、任意の量の水分を非常に正確に付与することができる。水分付与部150は、記録ヘッド152以外にも、図示しないディスペンサー等によって構成されてもよい。水分付与部150は、記録ヘッド152やディスペンサーのように、自由なデザインで水分を付与することができるよう構成されることが好ましい。本実施形態のシート製造装置100では、水分付与部150が、記録ヘッド152によって構成されるため、ウェブWに対して、位置精度高く水分を付与することができる。
水分付与部150によってウェブWに付与される水分は、水、及び、水溶液、及び、水を媒体とした分散体のいずれであってもよい。すなわち、水は、水、水溶液、水分散液等であることが好ましい。さらに水分散液としては上述のセルロースナノファイバーが分散されていても良い。セルロースナノファイバーが水とともにウェブWに付与されることで、ウェブWの繊維間の水素結合を強めることができる。また、水としては、イオン交換水、限外ろ過水、逆浸透水、蒸留水などの純水又は超純水を用いることが好ましい。特にこれらの水を紫外線照射又は過酸化水素添加などにより滅菌処理した水は、長期間に亘りカビやバクテリアの発生を抑制することができるので好ましい。
本実施形態のシート製造装置100では、水分付与部150は、ウェブWの片側の面からのみ水分を付与する記録ヘッド152により構成されている。しかし、図示しないが、記録ヘッド152は、ウェブWの両面に水分を付与できるように設けられてもよい。さらに、水分付与部150は、複数の記録ヘッド152を有してもよく、また、記録ヘッド152に限らず他の構成(液体ノズル等)を併用してもよい。
1.5.加圧部
図2及び図3に示すように、本実施形態のシート製造装置100は、加圧部160を有している。加圧部160は、シート製造装置100において、ウェブWが形成される構成(堆積部60)よりも下流側に設けられる。また、加圧部160は、ウェブWが加熱されてシートSとされる構成(シート形成部80)よりも上流側に設けられる。図2に示すシート製造装置100では、加圧部160は、堆積部60よりも下流側であって水分付与部150よりも上流側に設けられている。なお、図3に示すように、加圧部160は、水分付与部150よりも下流側であって加熱部(第1結着部82)よりも上流側に設けられてもよい。
加圧部160は、一対のカレンダーローラー162であり、ウェブWに対して圧力を印加する。ウェブWに圧力が印加されることにより、ウェブWの厚さが小さくなり、ウェブWの密度が高められる。加圧部160は、第1結着部82(シート形成部80)によってウェブWに印加される圧力よりも高い圧力をウェブWに印加することができる。
加圧部160は、必須の構成ではないが、加圧部160が水分付与部150よりも上流側に設けられることにより、ウェブWの密度を高め、繊維間の空隙が狭くなる。これにより、水分付与部150によって付与される水分が、ウェブWの平面でにじむ(濡れ拡がる)ことを抑制することができる。これにより、水分付与部150によって付与される水分が拡がりにくくなり、よりエッジのシャープな水分付与領域154を形成することができ、形成される透かしのコントラストを高めることができる。
1.6.水分の付与による効果
水分は、ウェブWに付与された際に、ウェブWを構成する繊維や樹脂を濡らす。ウェブWの水分が付与された部分では、加熱部(シート形成部80)によって加圧加熱されて水分が蒸発する際に、繊維間の水素結合を誘発する。これにより、ウェブWの水分が付与された部分は、水分が付与されない部分よりも高密度化される。
ウェブWは、シート形成部80において、加圧加熱され、繊維と樹脂とが結着される。シート形成部80では、樹脂を軟化させて繊維と結着させるとともに、水分付与部150によって付与された水分を蒸発させる。水分が蒸発する際、繊維間に水素結合が誘発される。シート形成部80において樹脂による繊維間の結着が生じるが、繊維は弾力性を有するため、シート形成部80を通過した後、加圧力がなくなると、繊維の弾力によってシートSの厚さが増す。ここで、水分が付与された領域では樹脂による結着の他に、水素結合が生じるため、シートSの厚さの復元の度合いが、水分が付与されていない領域よりも小さくなる。すなわち、水分が付与された領域は、水分が付与されない領域よりも、シートSの密度が高くなる。換言すると、水分が付与された領域では、水分が付与されない領域よりも、シートSにおける空隙の量が少なくなる。
ウェブWの一部に水分が付与された状態で、加圧加熱部(シート形成部80)を経てシートSとなると、シートSにおいて、相対的に密度の高い部分と相対的に密度の低い部分とを形成することができる。本実施形態のシート製造装置100では、高密度部分を有するシートSを形成することができる。
なお、本明細書では、シートSにおいて、相対的に密度の高い部分(領域)のことを「高密度部分(領域)」、相対的に密度の低い部分(領域)のことを「低密度部分(領域)」と称することがある。
シートSの高密度部分(領域)は、空隙の数が少ない、及び/又は、空隙の大きさが小さい。そのため、高密度部分では、低密度部分よりも光の散乱が生じにくい。したがって、高密度部分では、相対的に低密度部分よりも、光の透過率が高く、光の反射率が低くなる。このようなことから、高密度部分(水分を付与した部分)及び低密度部分によって、シートSに透かし模様を形成することができる。
図4は、本実施形態のシート製造装置100によってシートSが製造される態様の一例を示す模式図である。図4は、ウェブWに、水分付与部150により水分が付与され、水分付与領域154が形成され、ウェブWがシート形成部80(加圧加熱部)を経ることにより、シートSとなり、ウェブWの水分付与領域154に対応する位置に、高密度領域156が形成され、切断部90によって切断される様子を示している。
図4に示すように、水分が付与された領域は、シートSとなった際に高密度領域156となり、光の透過率を大きくすることができる。これにより、シートSに高密度領域156及び低密度領域158を形成することができ、透かしを形成することができる。本実施形態のシート製造装置100では、このような透かしを、シートSの製造時に容易に形成することができる。また、本実施形態のシート製造装置100によれば、水分付与部150(記録ヘッド152)がインクジェット方式であるため水分を付与する部分を任意のタイミングで自由に変更することができる。したがって、シートSに自由なデザインで透かしを形成することができ、かつ、透かしのデザインの変更が容易である。
1.7.変形実施形態
図5は、変形実施形態に係るシート製造装置200の一部を示す模式図である。変形実施形態に係るシート製造装置は、繊維を含む原料を気中で解繊する解繊部と、解繊部により解繊された解繊物と樹脂とを、気中で混合する混合部と、混合部により混合された混合物を堆積させる堆積部と、堆積部により堆積された堆積物を加熱して第1シートを成形するシート形成部と、第1シートの一部に、例えばインクジェット法により、水分を付与する水分付与部と、水分付与部により前記水分が付与された第1シートを加圧加熱して、光透過率の異なる部分を有する第2シートを成形する加圧加熱部と、を備える。
変形実施形態に係るシート製造装置200は、上記実施形態のシート製造装置100と同様に、供給部と、製造部と、制御部と、を備え、製造部は、粗砕部12と、解繊部20と、分級部30と、選別部40と、第1ウェブ形成部45と、混合部50と、堆積部60と、第2ウェブ形成部70と、シート形成部80と、切断部90と、排出部96と、を有している。変形実施形態に係るシート製造装置200におけるこれらの構成は、上記実施形態のシート製造装置100と同様であるため、同様の符号を付すことにより詳細な説明を省略する。また、図5では、シート形成部80よりも上流側の構成については省略して示してある。
シート製造装置200では、シート形成部80(加熱部)及び切断部90を通過して排出部96に受けられた単票のシートSを、送りローラー202により移送して、記録ヘッド152(水分付与部150)によりシートSの一部に水分を付与する。そして水分が付与されたシートSを熱プレス204(加圧加熱部)によって加圧加熱して、シートS(シートS’)に高密度領域156を形成する。
図6は、変形実施形態に係るシート製造装置200によってシートSが製造される態様の一例を示す模式図である。図6は、シートS(第1シート)に、水分付与部150により水分が付与され、水分付与領域154が形成され、第1シートが加圧加熱部(熱プレス204)により、加圧加熱され、シートS’(第2シート)の水分付与領域154に対応する位置に、高密度領域156が形成される様子を示している。
図6に示すように、水分付与部150(記録ヘッド152)により水分が付与された水分付与領域154は、シートS’(第2シート)となった際に高密度領域156となり、光の透過率を大きくすることができる。これにより、シートS’(第2シート)に高密度領域156及び低密度領域158を形成することができ、透かしを形成することができる。変形実施形態のシート製造装置200によれば、水分付与部150(記録ヘッド152)がインクジェット方式であるため水分を付与する部分を自由に変更することができる。したがって、シートS(第1シート)に自由なデザインで透かしを形成することができ、かつ、透かしのデザインの変更が容易である。
変形実施形態のシート製造装置200により水分が付与されるシートS(第1シート)は、一様な密度を有するシートであってもよいし、既に高密度領域156が形成されているシートであってもよい。すなわち、変形実施形態のシート製造装置200は、低密度領域158に対して水分を付与することにより、高密度領域156を形成することができる。したがって、変形実施形態のシート製造装置200において、シート形成部80よりも上流側には、水分付与部150を有さなくてもよい。また、変形実施形態のシート製造装置200において、シート形成部80よりも上流側の構成は、上述の実施形態のシート製造装置100と同様にすることができ、水分付与部150及び加圧加熱部の組を2つ有するようにしてもよい。
2.シート製造方法
本実施形態のシート製造方法は、解繊工程と、混合工程と、堆積工程と、水分付与工程と、シート形成工程と、を含む。より詳細には、解繊工程は、繊維を含む原料を気中で解繊し、混合工程は、解繊工程で解繊された解繊物と樹脂とを、気中で混合し、堆積工程は、混合工程で混合された混合物を堆積させ、水分付与工程は、堆積工程で堆積された堆積物の一部に、例えばインクジェット法により、水分を付与し、シート形成工程は、水分付与工程で水分が付与された堆積物を加圧加熱して、光透過率の異なる部分を有するシートを成形する。
本実施形態のシート製造方法は、例えば、上述のシート製造装置100を用いて行うことができる。解繊工程は、上述の解繊部20により行うことができる。混合工程は、上述の混合部50により行うことができる。堆積工程は、上述の堆積部60により行うことができる。水分付与工程は、上述の水分付与部150により行うことができる。シート形成工程は、上述のシート形成部80(加圧加熱部)により行うことができる。また、本実施形態のシート製造方法で使用する繊維及び樹脂は、上述のシート製造装置の項で述べたと同様であるため、詳細な説明を省略する。
本実施形態のシート製造方法によれば、ウェブWの水分付与領域154に対応するシートSにおける高密度領域156において、光の散乱を小さくすることができる。これにより、高密度領域156及び低密度領域158による光の透過率及び/又は光の反射率を異ならせることができ、透かしが形成されたシートSを容易に製造することができる。
また、変形実施形態のシート製造方法は、解繊工程と、混合工程と、堆積工程と、シート形成工程と、水分付与工程と、加圧加熱工程と、を含む。より詳細には、解繊工程は、繊維を含む原料を気中で解繊し、混合工程は、解繊工程で解繊された解繊物と樹脂とを、気中で混合し、堆積工程は、混合工程で混合された混合物を堆積させ、シート形成工程は、堆積工程で堆積された堆積物を加熱して第1シートを成形し、水分付与工程は、第1シートの一部に、例えばインクジェット法により、水分を付与し、加圧加熱工程は、水分付与工程により水分が付与された第1シートを加圧加熱して、光透過率の異なる部分を有する第2シートを成形する。
変形実施形態のシート製造方法は、例えば、上述のシート製造装置200を用いて行うことができる。解繊工程は、上述の解繊部20により行うことができる。混合工程は、上述の混合部50により行うことができる。堆積工程は、上述の堆積部60により行うことができる。シート形成工程は、上述のシート形成部80により行うことができる。水分付与工程は、上述の水分付与部150により行うことができる。加圧加熱工程は、上述のシート形成部80や熱プレス204(加圧加熱部)により行うことができる。
変形実施形態のシート製造方法によれば、第1シートの水分付与領域154に対応する第2シートにおける高密度領域156において、光の散乱を小さくすることができる。これにより、高密度領域156及び低密度領域158による光の透過率及び/又は光の反射率を異ならせることができ、透かしが形成された第2シートを容易に製造することができる。
3.シート
上記実施形態のシート製造装置、又はシート製造方法によって製造されるシートは、上述の通り、高密度領域と低密度領域とを有する。係るシートは、例えばインクジェット法によって水分が付与される結果、高精細な透かしを有する。
シートとしては、少なくとも上述の繊維及び樹脂を原料とし、シート状、ボード状、ウェブ状、又は凹凸を有する形状に成形したものである。本明細書におけるシートとは、紙と不織布に分類できる。紙は、例えば、パルプや古紙を原料としシート状に成形した態様などを含み、筆記や印刷を目的とした記録紙や、壁紙、包装紙、色紙、画用紙、ケント紙などを含む。不織布は、紙より厚いものや低強度のものであり、一般的な不織布、繊維ボード、ティッシュペーパー(清掃用ティッシュペーパー)、キッチンペーパー、クリーナー、フィルター、液体(廃インクや油)吸収材、吸音材、緩衝材、マットなどを含む。なお、不織布の場合には、繊維と繊維との間の間隔が広い(シートの密度が小さい)。これに対して紙は、繊維と繊維との間の間隔が狭い(シートの密度が大きい)。また、原料としては、セルロースなどの植物繊維やPET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリエステルなどの化学繊維や羊毛、絹などの動物繊維であってもよい。
4.その他の事項
本明細書において、「均一」との文言は、均一な分散や混合という場合には、2種以上又は2相以上の成分を定義できる物体において、1つの成分の他の成分に対する相対的な存在位置が、系全体において一様、又は系の各部分において互いに同一若しくは実質的に等しいことを指す。また、着色の均一性や色調の均一性は、シートを平面視したときに色の濃淡がなく、一様な濃度であることを指す。
本明細書において、「均一」「同じ」「等間隔」など、密度、距離、寸法などが等しいことを意味する言葉を用いている。これらは、等しいことが望ましいが、完全に等しくすることは難しいため、誤差やばらつきなどの累積で値が等しくならずにずれるのも含むものとする。
本発明は、本願に記載の特徴や効果を有する範囲で一部の構成を省略したり、各実施形態や変形例を組み合わせたりしてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、さらに種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…ホッパー、2…管、3,4,5…管、6…ホッパー、7,8…管、9…ホッパー、10…供給部、12…粗砕部、14…粗砕刃、20…解繊部、22…導入口、24…排出口、30…分級部、31…導入口、32…円筒部、33…逆円錐部、34…下部排出口、35…上部排出口、36…受け部、40…選別部、42…導入口、44…排出口、45…第1ウェブ形成部、46…メッシュベルト、47…張架ローラー、48…吸引部、50…混合部、52…添加物供給部、54…管、56…ブロアー、60…堆積部、62…導入口、70…第2ウェブ形成部、72…メッシュベルト、74…張架ローラー、76…サクション機構、78…調湿部、80…シート形成部、82…第1結着部、84…第2結着部、86…加熱ローラー、90…切断部、92…第1切断部、94…第2切断部、96…排出部、100…シート製造装置、102…製造部、140…制御部、150…水分付与部、152…記録ヘッド、154…水分付与領域、156…高密度領域、158…低密度領域、160…加圧部、162…カレンダーローラー、200…シート製造装置、202…ローラー、204…熱プレス、206…トレイ、V…ウェブ、W…ウェブ、S…シート

Claims (6)

  1. 繊維を含む原料を大気中で解繊する解繊部と、
    前記解繊部により解繊された解繊物と樹脂とを、大気中で混合する混合部と、
    前記混合部により混合された混合物を堆積させる堆積部と、
    前記堆積部により堆積された堆積物の一部に、非インクである水分を付与する水分付与部と、
    前記水分付与部により前記水分が付与された堆積物を加圧加熱して、光透過率の異なる部分を有するシートを成形するシート形成部と、を備え、
    前記水分付与部は、インクジェット法により前記水分を付与することを特徴とする、シート製造装置。
  2. 前記堆積物を加圧する加圧部を備え、
    前記水分付与部は、前記加圧部により加圧された堆積物に、前記非インクである水分を付与することを特徴とする、請求項1に記載のシート製造装置。
  3. 繊維を含む原料を大気中で解繊する解繊部と、
    前記解繊部により解繊された解繊物と樹脂とを、大気中で混合する混合部と、
    前記混合部により混合された混合物を堆積させる堆積部と、
    前記堆積部により堆積された堆積物を加熱して第1シートを成形するシート形成部と、
    前記第1シートの一部に、非インクである水分を付与する水分付与部と、
    前記水分付与部により前記水分が付与された第1シートを加圧加熱して、光透過率の異なる部分を有する第2シートを成形する加圧加熱部と、
    を備え、
    前記水分付与部は、インクジェット法により前記水分を付与することを特徴とする、シート製造装置。
  4. 前記水分付与部は、ナノ繊維を含む水分を付与することを特徴とする、請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載のシート製造装置。
  5. 繊維を含む原料を大気中で解繊する解繊工程と、
    前記解繊工程で解繊された解繊物と樹脂とを、大気中で混合する混合工程と、
    前記混合工程で混合された混合物を堆積させる堆積工程と、
    前記堆積工程で堆積された堆積物の一部に、非インクである水分を付与する水分付与工程と、
    前記水分付与工程で前記水分が付与された堆積物を加圧加熱して、光透過率の異なる部分を有するシートを成形するシート形成工程と、を含み、
    前記水分付与工程は、インクジェット法であることを特徴とする、シート製造方法。
  6. 繊維を含む原料を大気中で解繊する解繊工程と、
    前記解繊工程で解繊された解繊物と樹脂とを、大気中で混合する混合工程と、
    前記混合工程で混合された混合物を堆積させる堆積工程と、
    前記堆積工程で堆積された堆積物を加熱して第1シートを成形するシート形成工程と、
    前記第1シートの一部に、非インクである水分を付与する水分付与工程と、
    前記水分付与工程により前記水分が付与された第1シートを加圧加熱して、光透過率の異なる部分を有する第2シートを成形する加圧加熱工程と、を含み、
    前記水分付与工程は、インクジェット法であることを特徴とする、シート製造方法。
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