JP2002144305A - 古紙ボード及び古紙ボードの製造方法 - Google Patents

古紙ボード及び古紙ボードの製造方法

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JP2002144305A
JP2002144305A JP2000344116A JP2000344116A JP2002144305A JP 2002144305 A JP2002144305 A JP 2002144305A JP 2000344116 A JP2000344116 A JP 2000344116A JP 2000344116 A JP2000344116 A JP 2000344116A JP 2002144305 A JP2002144305 A JP 2002144305A
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waste paper
board
layer
hot
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JP2000344116A
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Tadaaki Tajiri
忠昭 田尻
Toshio Ishida
敏夫 石田
Masataka Yamagami
雅敬 山上
Yasuhiro Kanzawa
泰弘 神沢
Akira Nakajima
章 中島
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Kimura Chemical Plants Co Ltd
Original Assignee
Kimura Chemical Plants Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱圧締工程における熱圧締装置とボードとの
離型性(剥離性)を良好に保って、特性が良好な古紙ボ
ードを効率よく製造することを可能にする。 【解決手段】 古紙解繊ファイバーにイソシアネート系
接着剤を添加して層状に成形した芯層の両主面に、熱可
塑性樹脂を含まない古紙解繊ファイバーなる表層を配設
することにより形成され、少なくとも含有水分量及び含
有古紙解繊ファイバー量を調整することにより、(a)含
水率が9〜16重量%、(b)熱圧締工程で熱圧締するこ
とにより成形される成形体の絶乾状態における密度が
0.6〜1.0g/cm3となるようにした複合層状成形
体の両主面に、樹脂含浸シートを敷設した後、熱圧締工
程に供し、複合層状成形体と樹脂含浸シートを同時かつ
一体に熱圧締してボード状に成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は古紙ボード及びそ
の製造方法に関し、詳しくは、新聞紙、雑誌、段ボール
などの古紙を主原料とする解繊ファイバーにバインダー
を配合してなるボード原料を、熱板により熱圧締してボ
ード状に成形する工程を経て製造される古紙ボード及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】工場や
オフィス、あるいは一般家庭などから排出される多量の
古紙は、環境保護、資源の有効活用などの見地から、近
年、種々の用途に再利用されるようになっている。そし
て、その再利用方法の一つとして、古紙から建材用など
に用いられる古紙ボードを製造する方法が知られてい
る。
【0003】そして、古紙ボードの製造方法の一つに、
例えば、古紙を乾式解繊した解繊ファイバーにバインダ
ーを添加してなるボード原料を、熱板により熱圧締して
ボード状に成形するようにした古紙ボードの製造方法が
ある。
【0004】ところで、上記の古紙ボードの製造方法に
おいて用いられる熱圧締装置(例えばホットプレス装
置)は、通常、熱板と被圧着材(ボード)との離型性
(剥離性)を良好に保つために、熱板の表面に剥離板
(例えば、Al合金からなる基材の表面にフッ素樹脂コ
ーティングを施したものなど)が取り付けられており、
熱板がこの剥離板を介してボード原料に押し付けられる
ように構成されている。
【0005】しかし、長期間繰り返して使用した場合、
フッ素樹脂コーティングからなる剥離層が磨耗して、A
l合金からなる基材が露出し、ボードとの離型性(剥離
性)が低下するという問題点があり、長期間安定操業の
見地からすれば、必ずしも信頼性が十分とはいえないの
が実情である。
【0006】また、古紙ボードを、コンクリート型枠パ
ネルなど、水と接する用途に使用する場合、十分な耐水
性、耐湿性を備えていることが必要であるが、紙を原料
とする古紙ボードにおいて、そのような場合に要求され
る耐水性、耐湿性を実現することは、必ずしも容易では
ないのが実情である。
【0007】本願発明は、上記問題点を解決するもので
あり、熱圧締工程における熱圧締装置(例えばホットプ
レス装置)の熱板とボードとの離型性(剥離性)を良好
に保って、長期間安定して製造することが可能で、か
つ、機械的強度などの基本的特性はもちろん、耐水性や
耐湿性にも優れた古紙ボードを効率よく製造することが
可能な古紙ボードの製造方法及び該製造方法により製造
される所望の特性を備えた古紙ボードを提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明(請求項1)の古紙ボードの製造方法は、
古紙を主原料とする古紙解繊ファイバーを熱圧締して成
形する工程を経て古紙ボードを製造する方法であって、
古紙を主成分とする原料を乾式解繊してファイバー状に
した古紙解繊ファイバーにイソシアネート系接着剤を添
加して層状に成形し、かつ、少なくとも含有水分量及び
含有古紙解繊ファイバー量を調整することにより、(a)
含水率が9〜16重量%、(b)その後の熱圧締工程を経
て形成される成形体の絶乾状態における密度が0.6〜
1.0g/cm3となるようにした層状成形体の両主面
に、シート状材料に半硬化状態の熱硬化性樹脂を含浸さ
せた樹脂含浸シートを敷設した後、熱圧締工程に供し、
層状成形体と樹脂含浸シートを同時かつ一体に熱圧締し
てボード状に成形することを特徴としている。
【0009】古紙解繊ファイバーにイソシアネート系接
着剤を添加し、層状に成形し、かつ、少なくとも含有水
分量及び含有古紙解繊ファイバー量を調整して、(a)含
水率が9〜16重量%、(b)その後の熱圧締工程を経て
形成される成形体の絶乾状態における密度が0.6〜
1.0g/cm3となるようにした層状成形体の両主面
に、シート状材料に半硬化状態の熱硬化性樹脂を含浸さ
せた樹脂含浸シートを敷設した後、熱圧締工程に供し、
層状成形体と樹脂含浸シートを同時かつ一体に熱圧締し
てボード状に成形することにより、熱圧締工程における
水分の蒸発による成形体の爆裂を防止しつつ、熱圧締装
置(例えばホットプレス装置)の熱板とボードとの離型
性(剥離性)を良好に保つことが可能になるとともに、
成形されたボードの両面に一体に成形された、シート状
材料と一体化した熱硬化性樹脂表面層により、機械的強
度などの基本的特性や、耐水性、耐湿性などの特性を向
上させることが可能になり、実用性を備えた古紙ボード
を効率よく製造することが可能になる。
【0010】なお、層状成形体の含水率を9〜16重量
%にするようにしたのは、層状成形体の含水率が9重量
%未満になると、バインダーとしてのイソシアネートの
反応に必要な水分量が不足するため、接着剤としての性
能が十分に発揮できず、また、16重量%を超えると、
熱圧締工程における水分の大量蒸発により、成形体に爆
裂を生じるおそれがあることによる。
【0011】また、熱圧締することにより成形される成
形体の絶乾状態における密度が0.6〜1.0g/cm3
となるように層状成形体の条件を調整するようにしたの
は、密度が0.6g/cm3未満になるような条件の場
合、熱圧締工程において、成形体の反発力が弱くなるた
め、樹脂含浸シート中の樹脂と層状成形体中のバインダ
ーとの相互の接着力が不十分になり、ボード自体の品質
が低下し、また、密度が1.0g/cm3を超えるような
条件の場合、熱圧締工程において蒸発する水分の排出が
困難になり、成形体の爆裂が生じるおそれがあることに
よる。
【0012】なお、本願発明においては、古紙解繊ファ
イバーに添加するイソシアネート系接着剤として、例え
ば、トルエンジイソシアネート(TDI)、ジフェニル
メタンジイソシアネート(MDI)、1.6ヘキサメチ
レンジイソシアネート(HDI)、メタキシレンジイソ
シアネート(XDI)、イソフォロンジイソシアネート
(IPDI)など、種々のものを用いることが可能であ
る。
【0013】また、イソシアネート系接着剤は、古紙解
繊ファーバーに対して、乾燥基準で5〜15重量%の割
合で添加することが望ましく、この割合でイソシアネー
ト系接着剤を添加することにより、比較的小さい薬剤コ
ストで、強度の大きい古紙ボードを得ることが可能にな
り、有意義である。
【0014】また、請求項2の古紙ボードの製造方法
は、古紙を主原料とする古紙解繊ファイバーを熱圧締し
て成形する工程を経て古紙ボードを製造する方法であっ
て、古紙を主成分とする原料を乾式解繊してファイバー
状にした古紙解繊ファイバーにイソシアネート系接着剤
を添加して層状に成形した層状成形体(芯層)の両面
に、古紙を主成分とする原料を乾式解繊してファイバー
状にした、熱可塑性樹脂を含まず、イソシアネート系接
着剤が添加された古紙解繊ファイバー、又は熱可塑性樹
脂を含まず、イソシアネート系接着剤が添加されていな
い古紙解繊ファイバーからなる層(表層)を配設するこ
とにより形成した複合層状成形体であって、少なくとも
含有水分量及び含有古紙解繊ファイバー量を調整するこ
とにより、(a)含水率が9〜16重量%、(b)熱圧締工
程で熱圧締することにより成形される成形体の絶乾状態
における密度が0.6〜1.0g/cm3となるようにし
た複合層状成形体の両主面に、シート状材料に半硬化状
態の熱硬化性樹脂を含浸させた樹脂含浸シートを敷設し
た後、熱圧締工程に供し、複合層状成形体と樹脂含浸シ
ートを同時かつ一体に熱圧締してボード状に成形するこ
とを特徴としている。
【0015】古紙解繊ファイバーにイソシアネート系接
着剤を添加して層状に成形した層状成形体(芯層)の両
面に、古紙を主成分とする原料を乾式解繊してファイバ
ー状にした、熱可塑性樹脂を含まず、イソシアネート系
接着剤が添加された古紙解繊ファイバー、又は熱可塑性
樹脂を含まず、イソシアネート系接着剤が添加されてい
ない古紙解繊ファイバーからなる層(表層)を配設する
ことにより形成した複合層状成形体であって、少なくと
も含有水分量及び含有古紙解繊ファイバー量を調整する
ことにより、(a)含水率が9〜16重量%、(b)熱圧締
工程で熱圧締することにより成形される成形体の絶乾状
態における密度が0.6〜1.0g/cm 3となるように
した複合層状成形体の両主面に、シート状材料に半硬化
状態の熱硬化性樹脂を含浸させた樹脂含浸シートを敷設
した後、熱圧締工程に供し、複合層状成形体と樹脂含浸
シートを同時かつ一体に熱圧締してボード状に成形する
ことにより、請求項1の場合と同様の作用が奏されると
ともに、例えば、層状成形体の表面又は表面近傍に熱可
塑性樹脂が存在する場合に生じるような、樹脂含浸シー
ト中の熱硬化性樹脂の層状成形体への浸透不良や、古紙
ボード全体としての硬化不良などの発生を防止して、機
械的強度などの基本的特性や、耐水性、耐湿性などの特
性を向上させることが可能になり、実用性を備えた古紙
ボードを効率よく製造することが可能になる。
【0016】なお、表層用の古紙解繊ファイバーとして
は、熱可塑性樹脂を含まず、イソシアネート系接着剤が
添加された古紙解繊ファイバー、又は熱可塑性樹脂を含
まず、イソシアネート系接着剤が添加されていない古紙
解繊ファイバーのいずれを用いることも可能である。こ
れは、表層がイソシアネート系接着剤を含んでいなくて
も、樹脂含浸シートから浸透する熱硬化性樹脂の浸透、
及び芯層から浸透するイソシアネート系接着剤がバイン
ダーとしての機能を果たすことによる。ただし、より確
実に所望の特性を発現させるためには、表層用の古紙解
繊ファイバーとして、イソシアネート系接着剤を添加し
たものを用いることが望ましい。
【0017】なお、複合層状成形体の条件に関し、含水
率を9〜16重量%とし、熱圧締工程で熱圧締すること
により成形される成形体の絶乾状態における密度を0.
6〜1.0g/cm3とするようにしたのは、請求項1の
場合と同様の理由による。
【0018】また、請求項3の古紙ボードの製造方法
は、前記樹脂含浸シートを構成する半硬化状態の熱硬化
性樹脂が、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、及びウレタン系樹
脂からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを
特徴としている。
【0019】樹脂含浸シートを構成する半硬化状態の熱
硬化性樹脂として、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リエステル樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、及びウレ
タン系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種を用
いることにより、機械的強度などを犠牲にすることな
く、ホットプレス装置の熱板との離型性を良好に保つこ
とが可能になり、本願発明を実効あらしめることができ
る。
【0020】また、請求項4の古紙ボードの製造方法
は、前記樹脂含浸シートとして、シート状材料に半硬化
フェノール樹脂を含浸させた樹脂含浸シートを用い、前
記熱圧締工程において、初期圧締圧力1.0〜2.0M
Pa、加熱温度170〜200℃、熱圧締時間8〜15
分の条件で熱圧締を行うことを特徴としている。
【0021】樹脂含浸シートとして、シート状材料に半
硬化フェノール樹脂を含浸させた樹脂含浸シートを用
い、熱圧締工程において、初期圧締圧力1.0〜2.0
MPa、加熱温度170〜200℃、熱圧締時間8〜1
5分の条件で熱圧締を行うことにより、熱圧締工程にお
ける水分の蒸発による成形体の爆裂を防止し、熱圧締装
置とボードとの離型性を良好に保ちつつ、機械的強度な
どの基本的特性や、耐水性、耐湿性などに優れた古紙ボ
ードを効率よく製造することが可能になる。
【0022】なお、初期圧締圧力1.0〜2.0MPa
という条件は、熱圧締工程の最初の段階では、1.0〜
2.0MPaの圧締圧力を加え、熱圧締時間が経過し
て、ボードの収縮により圧力が低下した場合に、圧力が
低下するのに任せることを意味する概念である。なお、
通常は、押圧部材である熱板の位置をスペーサなどで所
定の位置に固定して熱圧締を行うことになる。
【0023】また、請求項5の古紙ボードの製造方法
は、(a)古紙を主成分とする原料を乾式解繊してファイ
バー状にした前記古紙解繊ファイバーの含水率と、(b)
イソシアネート系接着剤とともに水が古紙解繊ファイバ
ーに添加される場合における該水の添加量の両方を調整
することにより、前記層状成形体又は複合層状成形体の
含水率を制御するようにしたことを特徴としている。
【0024】層状成形体又は複合層状成形体の含水率の
制御を、(a)古紙を主成分とする原料を乾式解繊してフ
ァイバー状にした古紙解繊ファイバーの含水率と、(b)
イソシアネート系接着剤とともに水が古紙解繊ファイバ
ーに添加される場合における該水の添加量の両方を調整
することにより行うようにした場合、別途水分除去工程
や水分添加工程などを設けることなく含水率を調整する
ことが可能になり、生産効率の低下や設備コストの増大
を回避することができて有意義である。
【0025】また、請求項6の古紙ボードの製造方法
は、請求項1〜5の方法により製造され、使用された古
紙ボード(使用済ボード)及び/又は製造工程で発生す
る、複合層状成形体を成形した古紙ボードの切断廃材、
切断屑、仕損じボードなどの製品とならなかった材料
(ボード廃材)を解繊した解繊ファイバーを、前記古紙
解繊ファイバーの少なくとも一部として使用することを
特徴としている。
【0026】使用された古紙ボード(使用済ボード)及
び/又は製品とならなかったボード廃材を解繊した解繊
ファイバーを、古紙解繊ファイバーの少なくとも一部と
して使用するようにした場合、使用済みの古紙ボードの
リサイクルを図ることが可能になり、省資源の要請によ
りよく応えることができるようになる。なお、再使用さ
れる解繊ファイバーが、熱可塑性樹脂を含んでいる場合
には、複合層状成形体の表層に使用するのには好ましく
ないので、リサイクルファイバーを使用する場合には、
複合層状成形体の芯層用の古紙解繊ファイバーとして用
いることがより望ましい。
【0027】また、請求項7の古紙ボードの製造方法
は、成形された前記層状成形体又は前記複合層状成形体
を下面側から支持し、層状成形体又は複合層状成形体と
ともに熱圧締工程に供給される支持体としてトレイ板を
用い、熱圧締工程の終了後に、熱圧締成形体を後工程に
引き渡した後、トレイ板上に下面側の樹脂含浸シートを
載置し、古紙解繊ファイバーを層状に成形する工程で成
形された層状成形体又は複合層状成形体を該下面側の樹
脂含浸シート上に載置し、さらに、層状成形体又は複合
層状成形体上に上面側の樹脂含浸シートを積層した後、
該層状成形体又は複合層状成形体をトレイ板とともに熱
圧締工程に供することを特徴としている。
【0028】熱圧締工程の終了後に、熱圧締成形体を後
工程に引き渡した後、トレイ板上に下面側の樹脂含浸シ
ートを載置し、古紙解繊ファイバーを層状に成形する工
程で成形された層状成形体又は複合層状成形体を該下面
側の樹脂含浸シート上に載置し、さらに、層状成形体又
は複合層状成形体上に上面側の樹脂含浸シートを積層し
た後、該層状成形体又は複合層状成形体をトレイ板とと
もに熱圧締工程に供することにより、効率よく両主面に
樹脂含浸シートが敷設された複合層状成形体を形成する
とともに、これを熱圧締工程に供給することが可能にな
り、機械的強度などの基本的特性や、耐水性、耐湿性な
どに優れた信頼性の高い古紙ボードを効率よく製造する
ことが可能になる。
【0029】また、請求項8の古紙ボードは、請求項2
〜7の古紙ボードの製造方法により製造された古紙ボー
ドであって、古紙を解繊した古紙解繊ファイバーを主成
分とし、かつ、イソシアネート系接着剤を、乾燥基準で
5〜15重量%の割合で含有するボード本体層(芯層)
と、前記ボード本体層の両主面側に形成された熱可塑性
樹脂を含まない層(表層)と、前記熱可塑性樹脂を含ま
ない層(表層)上に形成された、前記シート状材料と一
体化した熱硬化性樹脂表面層とを具備することを特徴と
している。
【0030】本願発明(請求項8)の古紙ボードは、古
紙を解繊した古紙解繊ファイバーを主成分とし、かつ、
イソシアネート系接着剤を、乾燥基準で5〜15重量%
の割合で含有するボード本体層(芯層)と、ボード本体
層の両主面側に形成された熱可塑性樹脂を含まない層
(表層)と、熱可塑性樹脂を含まない層(表層)上に形
成された、シート状材料と一体化した熱硬化性樹脂表面
層とを備えており、ボード本体層が機械的強度などの基
本的な特性を実現し、シート状材料と一体化した熱硬化
性樹脂表面層が、耐水性、耐湿性の向上をもたらし、か
つ、ボード成形工程における熱圧締装置(例えばホット
プレス装置)の熱板との離型性(剥離性)を向上させる
機能を果たすとともに、熱可塑性樹脂を含まない層が、
例えば、芯層の表面又は表面近傍に熱可塑性樹脂が存在
する場合に生じるような、樹脂含浸シート中の熱硬化性
樹脂の芯層への浸透不良や、古紙ボード全体としての硬
化不良などの発生を防止して、機械的強度などの基本的
特性や、耐水性、耐湿性などの特性を向上させることが
可能になり、所望の特性を備え、かつ、生産性に優れた
古紙ボードを得ることが可能になる。
【0031】また、請求項9の古紙ボードは、前記シー
ト状材料と一体化した熱硬化性樹脂表面層を構成する熱
硬化性樹脂が、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、及びウレタン
系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種であるこ
とを特徴としている。
【0032】熱硬化性樹脂含表面層を構成する熱硬化性
樹脂として、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエス
テル樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、及びウレタン系
樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種を用いるこ
とにより、熱圧締装置(例えばホットプレス装置)の熱
板との離型性(剥離性)を良好に保つことが可能になる
とともに、成形後のボードに十分な耐水性、耐湿性を付
与することが可能になり、本願発明を実効あらしめるこ
とができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を示
してその特徴とするところをさらに詳しく説明する。図
1は本願発明の一実施形態にかかる古紙ボードの製造方
法を示すフローシートである。
【0034】この実施形態の古紙ボードの製造方法は、
図1に示すように、主要な工程として、芯層を形成する
ための一連の工程S1と、表層を形成するための一連の
工程S2と、芯層及び表層を積層して複合層状成形体を
形成し、その表面に樹脂含浸シートを敷設した後、熱圧
締し、製品仕上げを行う一連の工程S3とを備えてい
る。
【0035】芯層を形成するための一連の工程S1は、
主要な工程として、古紙原料を粗粉砕する古紙粉砕工程
A1と、粗粉砕された古紙原料を乾式解繊する古紙乾式
解繊工程B1と、乾式解繊された古紙解繊ファイバーに
バインダーとしてイソシアネート系接着剤を添加・混合
するバインダー添加工程C1と、イソシアネート系接着
剤が添加された古紙解繊ファイバー(芯層用ボード原
料)を広げて層状に成形する芯層フォーミング工程D1
とを備えている。
【0036】上記古紙粉砕工程A1は、新聞紙、雑誌、
段ボールなどの古紙原料を、乾式解繊機に供給できる形
状になるまで粗粉砕する工程である。なお、粗粉砕され
た古紙原料が供給される場合には、粉砕が不要な場合も
ある。
【0037】また、古紙乾式解繊工程B1は、粗粉砕さ
れた古紙原料を乾式解繊する工程であり、この工程で、
古紙原料が十分解繊されファイバー状になる。
【0038】また、バインダー添加工程C1は、乾式解
繊された古紙解繊ファイバーにバインダーとしてイソシ
アネート系接着剤を添加、混合する工程である。なお、
イソシアネート系接着剤としては、ここでは、ジフェニ
ルメタンジイソシアネートを用い、乾燥基準で8重量%
の割合で添加した。
【0039】また、芯層フォーミング工程D1は、イソ
シアネート系接着剤が添加された古紙解繊ファイバー
(芯層用ボード原料)を、所定の形状、厚さの層(マッ
ト状の成形体)に成形する(広げる)工程である。
【0040】また、表層を形成するための一連の工程S
2は、主要な工程として、熱可塑性樹脂を含まない古紙
の粉砕工程A2と、粗粉砕された熱可塑性樹脂を含まな
い古紙原料を乾式解繊する古紙解繊工程B2と、バイン
ダーとしてイソシアネート系接着剤を添加・混合するバ
インダー添加工程C2と、バインダーが添加された表層
用ボード原料を広げて層状に成形する表層フォーミング
工程D2とを備えている。
【0041】熱可塑性樹脂を含まない古紙の粉砕工程A
2は、ポリエチレン、塩化ビニル樹脂などの熱硬化性樹
脂を含まない、素性の明らかな古紙を、乾式解繊機に供
給できる形状になるまで粗粉砕する工程である。
【0042】また、古紙乾式解繊工程B2は、粗粉砕さ
れた切断端材を乾式解繊する工程であり、この工程で、
切断端材が十分解繊されファイバー状になる。
【0043】また、バインダー添加工程C2は、乾式解
繊された熱可塑性樹脂を含まない古紙解繊ファイバーに
バインダーとしてイソシアネート系接着剤を添加、混合
する工程である。なお、イソシアネート系接着剤として
は、ここでは、ジフェニルメタンジイソシアネートを用
い、乾燥基準で8重量%の割合で添加した。
【0044】また、表層フォーミング工程D2は、イソ
シアネート系接着剤が添加された古紙解繊ファイバー
(表層用ボード原料)を、所定の形状、厚さの層(マッ
ト状の成形体)に成形する(広げる)工程である。
【0045】また、芯層及び表層を積層し、さらに、樹
脂含浸シートを敷設した後、熱圧締し、製品仕上げを行
う一連の工程S3は、芯層用ボード原料(層)の上下
(表裏)両面側に、表層用ボード原料を配設(積層)し
て芯層と表層からなる3層構造の複合層状成形体を形成
する芯層・表層積層工程Eと、形成された複合層状成形
体を予備的に成形する予備プレス工程Fと、予備プレス
された複合層状成形体の上下(表裏)両面側に樹脂含浸
シートを敷設する樹脂含浸シート敷設工程Gと、樹脂含
浸シートが敷設された予備プレスされた複合層状成形体
を、熱板により所定条件で熱圧締してボード状に成形す
る熱圧締工程(ホットプレス工程)Hと、成形体(ボー
ド)を養生し、最終製品(古紙ボード)にまで仕上げる
養生・製品仕上工程Iとを備えている。なお、芯層フォ
ーミング用及び表層フォーミング用の設備は、通常、フ
ォーミングされた芯層と表層を、複合層状成形体を形成
するために用いられるフォーミング用コンベア上に積層
する設備と一体化して設置されており、芯層と表層のフ
ォーミングは、フォーミング用コンベア上に下側表層→
芯層→上側表層の順に積層する工程と同時に一体的に行
われることになる。したがって、芯層フォーミング工程
D1、表層フォーミング工程D2、及び芯層・表層積層
工程Eは一体の工程として把握することも可能である。
【0046】上記芯層・表層積層工程Eは、芯層フォー
ミング工程D1でマット状に成形された芯層用ボード原
料(芯層)2の表裏両面側に、上記表層フォーミング工
程D2でマット状に成形された表層用ボード原料(表
層)3を積層して3層構造の複合層状成形体4(図2)
を形成する工程である。
【0047】この実施形態では、図4に示すように、製
品である古紙ボード1における芯層2の厚みが約10.
5mm、芯層2の表裏両面側に配設された表層3のそれぞ
れの厚みが約0.5mmとなるように、芯層用ボード原料
層(芯層)2の両面側に、表層用ボード原料層(表層)
3を積層することにより、複合層状成形体4(図2)を
形成した。
【0048】なお、この実施形態では、製品である古紙
ボード1(図4)において、芯層2の厚みが約10.5
mm、表裏両面側の表層3の厚みが約0.5mmになるよう
にするため、図2に示すように、予備プレス前の芯層用
ボード原料層2の厚みが約280mm、各表層用ボード原
料層3の厚みが約15mmとなるように芯層用及び表層用
ボード原料を積層して複合層状成形体4を形成した。
【0049】また、予備プレス工程Fは、複合層状成形
体を予備的にプレスする工程である。
【0050】樹脂含浸シート敷設工程Gは、図3に示す
ように、予備プレス工程Fにおいて予備プレスされた複
合層状成形体4の上下(表裏)両面側に、シート状材料
5に熱硬化性樹脂6を含浸させた樹脂含浸シート7を配
設する工程である。
【0051】なお、この実施形態では、樹脂含浸シート
7として、紙製のシート状材料5の両面側に、熱硬化性
樹脂として、半硬化状態のフェノール樹脂(熱硬化性樹
脂)6を乾燥基準で約40重量%となるような割合で含
浸させた厚みが0.3mmの樹脂含浸シート7を用いた。
【0052】また、本願発明においては、樹脂含浸シー
ト7として、紙製や布製などのシート状材料(基材)の
両面又は片面に、種々の熱硬化性樹脂を所定の含有率
(例えば、30〜70重量%)となるように含浸させた
シートを用いることが可能である。
【0053】なお、複合層状成形体4の上下(表裏)両
面側に、樹脂含浸シート7を敷設するにあたっては、特
に図示しないが、例えば、成形された複合層状成形体を
下面側から支持し、複合層状成形体とともに熱圧締工程
に供給される支持体としてトレイ板を用い、熱圧締工程
の終了後に、熱圧締成形体を後工程に引き渡した後、ト
レイ板上に下面側の樹脂含浸シートを載置し、芯層・表
層積層工程で成形された複合層状成形体を該下面側の樹
脂含浸シート上に載置し、さらに、複合層状成形体上に
上面側の樹脂含浸シートを積層することにより、効率よ
く樹脂含浸シートを敷設することができる。
【0054】熱圧締工程(ホットプレス工程)Hは、樹
脂含浸シートが敷設された複合層状成形体を、所定の厚
みのスペーサを介して、表裏両面側から熱板を押圧する
ことにより熱圧締してボード状に成形する工程である。
【0055】この実施形態では、 (a)初期圧締圧力 : 2.0MPa (b)加熱温度 : 180℃(条件1)、185℃(条件2) (c)熱圧締時間 : 10分 (d)スペーサの厚み: 12mm の条件で熱圧締を行った。
【0056】これにより、図4に示すように、古紙解繊
ファイバーを主成分とし、かつ、イソシアネート系接着
剤を、乾燥基準で約8重量%の割合で含有するボード本
体層(芯層)2と、ボード本体層の両主面側に形成され
た熱可塑性樹脂を含まない層(表層)3と、表層3上に
形成された、シート状材料5と一体化した熱硬化性樹脂
表面層7aとを備えた古紙ボード1が形成される。
【0057】なお、ホットプレス工程Hは、単段方式で
行うことも可能であり、また、一次ホットプレス工程、
二次ホットプレス工程というように復次のホットプレス
工程を備えた多段方式、あるいは連続方式で行うことも
可能である。また、高周波加熱ホットプレスを用いて、
効率よく短時間で熱圧締を行うように構成することも可
能である。
【0058】このホットプレス工程Hでは、芯層用及び
表層用ボード材料中のイソシアネート系接着剤が硬化し
てバインダー(接着剤)としての機能を発揮し、また、
樹脂含浸シート中のフェノール樹脂が硬化して、バイン
ダー(接着剤)としての機能を発揮するとともに、フェ
ノール樹脂がホットプレス装置の熱板との離型性(剥離
性)を発揮して、成形されたボードが熱板に付着するこ
とを阻止する機能を果たす。
【0059】また、養生・製品仕上工程Iは、ホットプ
レス工程Hで成形されたボードをプレカットし、冷却し
た後、養生し、その後、養生した成形体(ボード)を切
断、トリミングして、所定の寸法の最終製品(古紙ボー
ド)に仕上げる工程である。
【0060】上記実施形態の古紙ボードの製造方法によ
れば、ホットプレス装置の熱板とボードとの離型性(剥
離性)が長期間安定して良好に保たれ、十分に安定した
操業を長期間継続して行うことができる。
【0061】また、上記実施形態では、芯層用ボード原
料として、主原料である古紙を乾式解繊した古紙解繊フ
ァイバーにバインダーを添加したものを用いているが、
本願発明の方法により製造され、使用された古紙ボード
(使用済ボード)及び/又はボード切断廃材、切断屑、
仕損じボードなどの製品とならなかった材料(ボード廃
材)を、粗粉砕した後、乾式解繊した解繊ファイバー
(リサイクル解繊ファイバー)を、芯層用ボード原料の
少なくとも一部として使用することも可能である。
【0062】次に、上記のようにして製造した古紙ボー
ド(上記条件1及び条件2の実施形態の試料)につい
て、厚み、密度、曲げ強度、剥離強度、吸水率、吸水厚
さ膨張率を測定した。その結果を表1に示す。
【0063】また、比較のため、樹脂含浸シートを敷設
していない状態で、複合層状成形体を、上記実施形態の
場合と同様に、 (a)初期圧締圧力 : 2.0MPa (b)加熱温度 : 180℃ (c)熱圧締時間 : 10分 (d)スペーサの厚み: 12mm の条件で熱圧締してボードを成形した後、上記実施形態
で用いた樹脂含浸シートを該ボードの両面側に敷設し、
さらに、180℃、2.0MPaで3分間熱圧締するこ
とにより製造した古紙ボード(比較例の試料)について
も同様に、厚み、密度、曲げ強度、剥離強度、吸水率、
吸水厚さ膨張率を測定した。その結果を表1に併せて示
す。なお、測定はJIS A5905に準じて行い、曲げ強
度は、スパン/180mm、曲げ速度/10mm/minの条
件で測定した。また、吸水率、吸水厚さ膨張率は、20
℃にて、水面から2cmの深さの位置に24時間浸漬した
後に測定した値である。
【0064】
【表1】
【0065】表1に示すように、厚み、密度、曲げ強
度、剥離強度の諸特性に関しては、上記実施形態の古紙
ボードにおいて、比較例の古紙ボードと同等の特性が得
られていることがわかる。
【0066】また、切断端材からのリサイクル解繊ファ
イバーを、古紙を主成分とする原料からの解繊ファイバ
ーと混合して用いた場合における端材添加率と厚み、密
度、曲げ強度、剥離強度、吸水率、吸水厚さ膨張率の関
係を調べた。その結果を表2に示す。
【0067】
【表2】
【0068】表2に示すように、リサイクルファイバー
を30重量%添加した場合にも、実用上問題のない特性
が得られることが確認された。なお、吸水率、吸水厚さ
膨張率については、リサイクルファイバーを添加した場
合のほうが、良好な結果が得られているが、これは、リ
サイクルファイバーに由来する樹脂成分によりボード全
体としての樹脂含有量が増大することによるものと考え
られる。
【0069】なお、表2には示していないが、リサイク
ルファイバーが50重量%を超えても実用上特に問題の
ない古紙ボードが得られることも確認されている。
【0070】上記の結果より、使用済ボードやボード切
断廃材、切断屑、仕損じボードなどの製品とならなかっ
た材料(ボード廃材)を、粗粉砕した後、乾式解繊した
解繊ファイバー(リサイクル解繊ファイバー)を芯層の
少なくとも一部として用いることが可能であることがわ
かる。
【0071】なお、本願発明は上記実施形態に限定され
るものではなく、ボード原料へのバインダーの添加割
合、熱圧締の条件、熱硬化性樹脂含浸シートの種類など
に関し、発明の要旨の範囲内において種々の応用、変形
を加えることが可能である。
【0072】
【発明の効果】上述のように、本願発明(請求項1)の
古紙ボードの製造方法は、古紙解繊ファイバーにイソシ
アネート系接着剤を添加し、層状に成形し、かつ、少な
くとも含有水分量及び含有古紙解繊ファイバー量を調整
して、(a)含水率が9〜16重量%、(b)その後の熱圧
締工程を経て形成される成形体の絶乾状態における密度
が0.6〜1.0g/cm3となるようにした層状成形体
の両主面に、シート状材料に半硬化状態の熱硬化性樹脂
を含浸させた樹脂含浸シートを敷設した後、熱圧締工程
に供し、層状成形体と樹脂含浸シートを同時かつ一体に
熱圧締してボード状に成形するようにしているので、熱
圧締工程における水分の蒸発による成形体の爆裂を防止
しつつ、熱圧締装置(例えばホットプレス装置)の熱板
とボードとの離型性(剥離性)を良好に保つことが可能
になるとともに、成形されたボードの両面に一体に成形
された、シート状材料と一体化した熱硬化性樹脂表面層
により、機械的強度などの基本的特性や、耐水性、耐湿
性などの特性を向上させることが可能になり、実用性を
備えた古紙ボードを効率よく製造することができる。
【0073】また、本願発明(請求項2)の古紙ボード
の製造方法は、古紙解繊ファイバーにイソシアネート系
接着剤を添加して層状に成形した層状成形体(芯層)の
両面に、古紙を主成分とする原料を乾式解繊してファイ
バー状にした、熱可塑性樹脂を含まず、イソシアネート
系接着剤が添加された古紙解繊ファイバー、又は熱可塑
性樹脂を含まず、イソシアネート系接着剤が添加されて
いない古紙解繊ファイバーからなる層(表層)を配設す
ることにより形成した複合層状成形体であって、少なく
とも含有水分量及び含有古紙解繊ファイバー量を調整す
ることにより、(a)含水率が9〜16重量%、(b)熱圧
締工程で熱圧締することにより成形される成形体の絶乾
状態における密度が0.6〜1.0g/cm3となるよう
にした複合層状成形体の両主面に、シート状材料に半硬
化状態の熱硬化性樹脂を含浸させた樹脂含浸シートを敷
設した後、熱圧締工程に供し、複合層状成形体と樹脂含
浸シートを同時かつ一体に熱圧締してボード状に成形す
るようにしているので、請求項1の場合と同様の作用が
奏されるとともに、例えば、層状成形体の表面又は表面
近傍に熱可塑性樹脂が存在する場合に生じるような、樹
脂含浸シート中の熱硬化性樹脂の層状成形体への浸透不
良や、古紙ボード全体としての硬化不良などの発生を防
止して、機械的強度などの基本的特性や、耐水性、耐湿
性などの特性を向上させることが可能になり、実用性を
備えた古紙ボードを効率よく製造することができる。
【0074】また、請求項3の古紙ボードの製造方法の
ように、樹脂含浸シートを構成する半硬化状態の熱硬化
性樹脂として、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、及びウレタン
系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種を用いる
ようにした場合、機械的強度などを犠牲にすることな
く、ホットプレス装置の熱板との離型性を良好に保つこ
とが可能になり、本願発明を実効あらしめることができ
る。
【0075】また、請求項4の古紙ボードの製造方法の
ように、樹脂含浸シートとして、シート状材料に半硬化
フェノール樹脂を含浸させた樹脂含浸シートを用い、熱
圧締工程において、初期圧締圧力1.0〜2.0MP
a、加熱温度170〜200℃、熱圧締時間8〜15分
の条件で熱圧締を行うようにした場合、熱圧締工程にお
ける水分の蒸発による成形体の爆裂を防止し、熱圧締装
置とボードとの離型性を良好に保ちつつ、機械的強度な
どの基本的特性や、耐水性、耐湿性などに優れた古紙ボ
ードを効率よく製造することができる。
【0076】また、請求項5の古紙ボードの製造方法の
ように、層状成形体又は複合層状成形体の含水率の制御
を、(a)古紙を主成分とする原料を乾式解繊してファイ
バー状にした古紙解繊ファイバーの含水率と、(b)イソ
シアネート系接着剤とともに水が古紙解繊ファイバーに
添加される場合における該水の添加量の両方を調整する
ことにより行うようにした場合、別途水分除去工程や水
分添加工程などを設けることなく含水率を調整すること
が可能になり、生産効率を向上させることができる。
【0077】また、請求項6の古紙ボードの製造方法の
ように、使用された古紙ボード(使用済ボード)及び/
又は製品とならなかったボード廃材を解繊した解繊ファ
イバーを、古紙解繊ファイバーの少なくとも一部として
使用するようにした場合、使用済みの古紙ボードのリサ
イクルを図ることが可能になり、省資源の要請によりよ
く応えることができるようになる。
【0078】また、請求項7の古紙ボードの製造方法の
ように、熱圧締工程の終了後に、熱圧締成形体を後工程
に引き渡した後、トレイ板上に下面側の樹脂含浸シート
を載置し、古紙解繊ファイバーを層状に成形する工程で
成形された層状成形体又は複合層状成形体を該下面側の
樹脂含浸シート上に載置し、さらに、層状成形体又は複
合層状成形体上に上面側の樹脂含浸シートを積層した
後、該層状成形体又は複合層状成形体をトレイ板ととも
に熱圧締工程に供するようにした場合、両主面に樹脂含
浸シートが敷設された複合層状成形体を効率よく形成す
るとともに、これを熱圧締工程に供給することが可能に
なり、機械的強度などの基本的特性や、耐水性、耐湿性
などに優れた信頼性の高い古紙ボードを効率よく製造す
ることが可能になる。
【0079】また、本願発明(請求項8)の古紙ボード
は、古紙を解繊した古紙解繊ファイバーを主成分とし、
かつ、イソシアネート系接着剤を、乾燥基準で5〜15
重量%の割合で含有するボード本体層(芯層)と、ボー
ド本体層の両主面側に形成された熱可塑性樹脂を含まな
い層(表層)と、熱可塑性樹脂を含まない層(表層)上
に形成された、シート状材料と一体化した熱硬化性樹脂
表面層とを備えており、ボード本体層が機械的強度など
の基本的な特性を実現し、シート状材料と一体化した熱
硬化性樹脂表面層が、耐水性、耐湿性の向上をもたら
し、かつ、ボード成形工程における熱圧締装置(例えば
ホットプレス装置)の熱板との離型性(剥離性)を向上
させる機能を果たすとともに、熱可塑性樹脂を含まない
層が、例えば、芯層の表面又は表面近傍に熱可塑性樹脂
が存在する場合に生じるような、樹脂含浸シート中の熱
硬化性樹脂の芯層への浸透不良や、古紙ボード全体とし
ての硬化不良などの発生を防止して、機械的強度などの
基本的特性や、耐水性、耐湿性などの特性を向上させる
ことが可能になり、所望の特性を備え、かつ、生産性に
優れた古紙ボードを得ることができる。
【0080】また、請求項9の古紙ボードのように、熱
硬化性樹脂含表面層を構成する熱硬化性樹脂として、フ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ユリ
ア樹脂、メラミン樹脂、及びウレタン系樹脂からなる群
より選ばれる少なくとも1種を用いることにより、熱圧
締装置(例えばホットプレス装置)の熱板との離型性
(剥離性)を良好に保つことが可能になるとともに、成
形後のボードに十分な耐水性、耐湿性を付与することが
可能になり、本願発明を実効あらしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態にかかる古紙ボードの製
造方法を示すフローシートである。
【図2】本願発明の一実施形態にかかる古紙ボードの製
造方法の一工程において形成した複合層状成形体を示す
図である。
【図3】本願発明の一実施形態にかかる古紙ボードの製
造方法の一工程において複合層状成形体の上下(表裏)
両面側に樹脂含浸シートを敷設した状態を示す図であ
る。
【図4】本願発明の実施形態にかかる古紙ボードの製造
方法により製造した古紙ボードの断面図である。
【符号の説明】
1 古紙ボード(製品) 2 芯層 3 表層 4 複合層状成形体 5 シート状材料 6 熱硬化性樹脂 7 樹脂含浸シート 7a 熱硬化性樹脂表面層 A1 古紙粉砕工程 B1 古紙乾式解繊工程 C1 バインダー添加工程 D1 芯層フォーミング工程 A2 熱可塑性樹脂を含まない古紙の粉砕
工程 B2 古紙乾式解繊工程 C2 バインダー添加工程 D2 表層フォーミング工程 E 芯層・表層積層工程 F 予備プレス工程 G 樹脂含浸シート敷設工程 H 熱圧締工程(ホットプレス工程) I 養生・製品仕上げ工程 S1 芯層を形成するための一連の工程 S2 表層を形成するための一連の工程 S3 成形や製品仕上げなどを行う一連の
工程
フロントページの続き (72)発明者 山上 雅敬 兵庫県尼崎市杭瀬寺島2丁目1番2号 木 村化工機株式会社内 (72)発明者 神沢 泰弘 兵庫県尼崎市杭瀬寺島2丁目1番2号 木 村化工機株式会社内 (72)発明者 中島 章 兵庫県尼崎市杭瀬寺島2丁目1番2号 木 村化工機株式会社内 Fターム(参考) 2B260 AA03 BA04 BA30 CB01 CD01 CD02 DA05 EA03 EB02 EB19 2E162 CC06 CC07 CD09 FD01 4L055 AA11 AC09 AG79 AG81 AG82 AG85 AG87 AG93 AH37 EA01 EA23 EA25 FA19 GA21

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】古紙を主原料とする古紙解繊ファイバーを
    熱圧締して成形する工程を経て古紙ボードを製造する方
    法であって、 古紙を主成分とする原料を乾式解繊してファイバー状に
    した古紙解繊ファイバーにイソシアネート系接着剤を添
    加して層状に成形し、かつ、少なくとも含有水分量及び
    含有古紙解繊ファイバー量を調整することにより、(a)
    含水率が9〜16重量%、(b)その後の熱圧締工程を経
    て形成される成形体の絶乾状態における密度が0.6〜
    1.0g/cm3となるようにした層状成形体の両主面
    に、シート状材料に半硬化状態の熱硬化性樹脂を含浸さ
    せた樹脂含浸シートを敷設した後、熱圧締工程に供し、
    層状成形体と樹脂含浸シートを同時かつ一体に熱圧締し
    てボード状に成形することを特徴とする古紙ボードの製
    造方法。
  2. 【請求項2】古紙を主原料とする古紙解繊ファイバーを
    熱圧締して成形する工程を経て古紙ボードを製造する方
    法であって、 古紙を主成分とする原料を乾式解繊してファイバー状に
    した古紙解繊ファイバーにイソシアネート系接着剤を添
    加して層状に成形した層状成形体(芯層)の両面に、古
    紙を主成分とする原料を乾式解繊してファイバー状にし
    た、熱可塑性樹脂を含まず、イソシアネート系接着剤が
    添加された古紙解繊ファイバー、又は熱可塑性樹脂を含
    まず、イソシアネート系接着剤が添加されていない古紙
    解繊ファイバーからなる層(表層)を配設することによ
    り形成した複合層状成形体であって、少なくとも含有水
    分量及び含有古紙解繊ファイバー量を調整することによ
    り、(a)含水率が9〜16重量%、(b)熱圧締工程で熱
    圧締することにより成形される成形体の絶乾状態におけ
    る密度が0.6〜1.0g/cm3となるようにした複合
    層状成形体の両主面に、シート状材料に半硬化状態の熱
    硬化性樹脂を含浸させた樹脂含浸シートを敷設した後、
    熱圧締工程に供し、複合層状成形体と樹脂含浸シートを
    同時かつ一体に熱圧締してボード状に成形することを特
    徴とする古紙ボードの製造方法。
  3. 【請求項3】前記樹脂含浸シートを構成する半硬化状態
    の熱硬化性樹脂が、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポ
    リエステル樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、及びウレ
    タン系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種であ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の古紙ボードの
    製造方法。
  4. 【請求項4】前記樹脂含浸シートとして、シート状材料
    に半硬化フェノール樹脂を含浸させた樹脂含浸シートを
    用い、前記熱圧締工程において、初期圧締圧力1.0〜
    2.0MPa、加熱温度170〜200℃、熱圧締時間
    8〜15分の条件で熱圧締を行うことを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の古紙ボードの製造方法。
  5. 【請求項5】(a)古紙を主成分とする原料を乾式解繊し
    てファイバー状にした前記古紙解繊ファイバーの含水率
    と、(b)イソシアネート系接着剤とともに水が古紙解繊
    ファイバーに添加される場合における該水の添加量の両
    方を調整することにより、前記層状成形体又は複合層状
    成形体の含水率を制御するようにしたことを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載の古紙ボードの製造方
    法。
  6. 【請求項6】請求項1〜5の方法により製造され、使用
    された古紙ボード(使用済ボード)及び/又は製造工程
    で発生する、複合層状成形体を成形した古紙ボードの切
    断廃材、切断屑、仕損じボードなどの製品とならなかっ
    た材料(ボード廃材)を解繊した解繊ファイバーを、前
    記古紙解繊ファイバーの少なくとも一部として使用する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の古紙
    ボードの製造方法。
  7. 【請求項7】成形された前記層状成形体又は前記複合層
    状成形体を下面側から支持し、層状成形体又は複合層状
    成形体とともに熱圧締工程に供給される支持体としてト
    レイ板を用い、熱圧締工程の終了後に、熱圧締成形体を
    後工程に引き渡した後、トレイ板上に下面側の樹脂含浸
    シートを載置し、古紙解繊ファイバーを層状に成形する
    工程で成形された層状成形体又は複合層状成形体を該下
    面側の樹脂含浸シート上に載置し、さらに、層状成形体
    又は複合層状成形体上に上面側の樹脂含浸シートを積層
    した後、該層状成形体又は複合層状成形体をトレイ板と
    ともに熱圧締工程に供することを特徴とする請求項2〜
    6のいずれかに記載の古紙ボードの製造方法。
  8. 【請求項8】請求項2〜7の古紙ボードの製造方法によ
    り製造された古紙ボードであって、 古紙を解繊した古紙解繊ファイバーを主成分とし、か
    つ、イソシアネート系接着剤を、乾燥基準で5〜15重
    量%の割合で含有するボード本体層(芯層)と、 前記ボード本体層の両主面側に形成された熱可塑性樹脂
    を含まない層(表層)と、 前記熱可塑性樹脂を含まない層(表層)上に形成され
    た、前記シート状材料と一体化した熱硬化性樹脂表面層
    とを具備することを特徴とする古紙ボード。
  9. 【請求項9】前記シート状材料と一体化した熱硬化性樹
    脂表面層を構成する熱硬化性樹脂が、フェノール樹脂、
    エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ユリア樹脂、メラミ
    ン樹脂、及びウレタン系樹脂からなる群より選ばれる少
    なくとも1種であることを特徴とする請求項8記載の古
    紙ボード。
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