JP6732550B2 - 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents
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Description
前記中間層が、式(1)で示される化合物を含む組成物の重合物と、個数平均粒径が0.2μm以下であるシリカ粒子と、を含有し、
該粒子の該中間層中の含有量は、中間層の全質量に対して20質量%以下であり、
前記中間層の電荷発生層側の表面における、算出長さが0.1μm以上100μm以下の範囲内における平均局所高低差を測定したとき、
前記平均局所高低差の最大値(Rmk、max)の値が発現した算出長さの0.5倍以上1.5倍以下の算出長さ範囲において、平均局所高低差(Rmk)の値が0.05μm以上であり、
前記電荷発生層がフタロシアニン顔料と樹脂とを含有することを特徴とする電子写真感光体に関する。
(1)得られた表面形状データを、一辺の長さがLのメッシュに分割する(図1(i)左図参照)。
(2)一辺の長さ:Lの各メッシュ内で、高さ:z(x、y)を平均化する(図1(i)右図参照)。
(3)各メッシュにおいて、周りのメッシュとの高さの差から局所高低差を計算する。
(4)得られた局所高低差を、全てのメッシュに渡って平均化する。これを、平均局所高低差:Rmkと呼ぶ。
(5)(1)〜(4)の手順を、Lを変化させて繰り返し、平均局所高低差:Rmkの算出長さ:L依存性、すなわち関数:Rmk(L)を得る。
上記式(1)で示される化合物(電子輸送物質)は、R1に重合性官能基としてヒドロキシ基やカルボキシル基などの親水性の置換基が2つ以上存在しており、R2にはこれらの親水性の置換基がなく、疎水性の高い構造になっている。電子輸送物質は中間層内に分散しているが、前記構造のため中間層形成過程において電荷発生層側の表面付近に多く配向している。このため、高い平面性と、π電子相互作用を有するフタロシアニン顔料と中間層/電荷発生層の接触界面で、相互作用すると考えられる。
本発明の電子写真感光体は、以下2種類の構成をとりうる。
1:支持体、該支持体の直上に形成された中間層、該中間層の直上に形成された電荷発生層と電荷輸送層とをこの順で有する。
2:支持体、該支持体の直上に形成された下引き層、該下引き層の直上に形成された中間層、該中間層の直上に形成された電荷発生層と電荷輸送層とをこの順で有する。
一般的な電子写真感光体として、円筒状の電子写真感光体が広く用いられるが、ベルト状、シート状などの形態とすることも可能である。
支持体としては、導電性を有するもの(導電性支持体)が好ましく、例えば、アルミニウム、ニッケル、銅、金、鉄などの金属または合金製の支持体を用いることができる。ポリエステル、ポリカーボネート、ポリイミド、ガラスなどの絶縁性支持体上にアルミニウム、銀、金などの金属の薄膜を形成した支持体、または酸化インジウム、酸化スズなどの導電性材料の薄膜を形成した支持体が挙げられる。
支持体の表面形状に制限はなく、支持体に表面形状を付与する手法として、例えば、ホーニング処理や陽極酸化などの電気化学的な処理、ブラスト処理、切削処理などが挙げられる。ただし、支持体に上記の表面形状を付与する手法は、これに制限されるものではない。
支持体と、後述の中間層との間には、導電層のような下引き層を1層あるいは複数層設けてもよい。下引き層は、例えば、導電性粒子を樹脂に分散させた導電層用塗布液の塗膜を支持体上に形成し、乾燥させることで得られる。導電性粒子としては、たとえば、カーボンブラック、アセチレンブラックや、アルミニウム、ニッケル、鉄、ニクロム、銅、亜鉛、銀のような金属粉や、導電性酸化スズ、ITOのような金属酸化物粉体が挙げられる。
本発明の電子写真感光体には、中間層が設けられる。
中間層の電荷発生層側の表面は、次のような表面形状を有する。すなわち、中間層の表面形状は、算出長さ(L)が0.1μm以上100μm以下の範囲内における平均局所高低差の最大値(Rmk、max)が発現した算出長さ(Lm)に対して0.5倍以上1.5倍以下の算出長さ(L)範囲における平均局所高低差(Rmk)の値が0.05μm以上である。これにより、後述する直上に設けられた電荷発生層との密着性に効果がある。さらに、Rmkの値が0.07μm以上であると直上に設けられた電荷発生層との密着性により効果がある。中間層の膜厚は、0.2μm以上3.0μm以下であることが好ましく、0.4μm以上1.5μm以下であることがより好ましい。
本発明における中間層は、式(1)で示される化合物(電子輸送物質)を含む組成物の重合物を含有した有機硬化膜からなる。中間層は、中間層用塗布液を支持体あるいは下引き層上に塗布し、これを乾燥・硬化させることによって形成することができる。中間層は、例えば、熱、光、放射線(電子線など)などにより硬化させることができる。組成物には、さらに、架橋剤もしくは、架橋剤と樹脂を含有することが好ましい。
架橋剤としては、上記式(1)で示される化合物(電子輸送物質)と重合(硬化)または架橋する化合物を用いることができる。具体的には、山下晋三,金子東助編「架橋剤ハンドブック」大成社刊(1981年)などに記載されている化合物等を用いることができる。
樹脂としては、式(1)で示される化合物と重合(硬化)することが可能な重合性官能基を有する樹脂を用いることができる。重合性官能基として好ましくは、ヒドロキシ基、チオール基、アミノ基、カルボキシル基またはメトキシ基が挙げられる。
ポジゴーストの抑制の観点から、組成物中における式(1)で示される化合物とその他の組成物の比率が100:50〜100:250であることが好ましい。
粒子としては、例えば、無機粒子や有機樹脂粒子が挙げられる。特に、無機粒子が、本発明の効果をより効果的に得られる点から好ましい。
中間層の直上には、電荷発生層が設けられる。
電荷発生層に用いられる電荷発生物質としては、例えば、金属フタロシアニン、無金属フタロシアニンなどのフタロシアニン顔料が挙げられる。フタロシアニン顔料は複数組み合わせて使用してもよい。フタロシアニン顔料の中でも、オキシチタニウムフタロシアニン、クロロガリウムフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニンが好ましい。
電荷発生層の膜厚は、0.05μm以上5μm以下であることが好ましい。
電荷発生層の上には、電荷輸送層が設けられる。
電荷輸送層に用いられる電荷輸送物質としては、例えば、多環芳香族化合物、複素環化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、ベンジジン化合物、トリアリールアミン化合物、トリフェニルアミン、又は、これらの化合物から誘導される基を主鎖又は側鎖に有するポリマーが挙げられる。これらの中でもトリアリールアミン化合物、ベンジジン化合物、又はスチリル化合物が好ましい。
図2に、電子写真感光体を備えたプロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成を示す。
ジメチルアセトアミド200部に、窒素雰囲気下で、ナフタレンテトラカルボン酸二無水物5.4部および4−ヘプチルアミン4部、2−アミノ−1,3−プロパンジオール3部を加え、室温で1時間撹拌し、溶液を調製した。溶液を調製後、8時間還流を行い、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒酢酸エチル/トルエン)で分離した後、目的物を含有するフラクションを濃縮した。その濃縮物を酢酸エチル/トルエン混合溶液で再結晶を行い、例示化合物101を2.0部得た。
ジメチルアセトアミド200部に、窒素雰囲気下で、ナフタレンテトラカルボン酸二無水物5.4部および2,6−ジイソプロピルアニリン4部、2−アミノ−1,3−プロパンジオール3部を加え、室温で1時間撹拌し、溶液を調製した。溶液を調製後、10時間還流を行い、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒酢酸エチル/トルエン)で分離した後、目的物を含有するフラクションを濃縮した。その濃縮物を酢酸エチル/トルエン混合溶液で再結晶を行い、例示化合物205を1.5部得た。
〔支持体〕
長さ260.5mm、直径30mmのアルミニウムシリンダー(JIS−A3003、アルミニウム合金)(支持体1)に後述する下引き層を形成したものを支持体(支持体2)とした。
酸素欠損型酸化スズ(SnO2)が被覆されている酸化チタン粒子214部、フェノール樹脂(フェノール樹脂のモノマー/オリゴマー)(商品名:プライオーフェンJ−325、DIC(株)製、樹脂固形分:60質量%)132部、および、1−メトキシ−2−プロパノール98部を、直径0.8mmのガラスビーズ450部を用いたサンドミルに入れ、回転数:2000rpm、分散処理時間:4.5時間、冷却水の設定温度:18℃の条件で分散処理を行い、分散液を得た。
次に、合成例1で得た例示化合物101(電子輸送物質)を5部、ブロックされたイソシアネート化合物(商品名:SBN−70D、旭化成ケミカルズ(株)製)8.6部、ポリビニルアセタール樹脂(商品名:KS−5Z、積水化学工業(株)製)0.6部、ヘキサン酸亜鉛(II)(商品名:ヘキサン酸亜鉛(II)、三津和化学薬品(株)製)0.15部とを、1−メトキシ−2−プロパノール45部とテトラヒドロフラン45部の混合溶媒に溶解し、これにシリカ粒子がイソプロパノールに分散されたスラリー(商品名:IPA−ST−UP、シリカ比率:15質量%、日産化学(株)製)を3.3部加えて撹拌した。
こうして得られた中間層用塗布液を支持体上に浸漬塗布し、得られた塗膜を160℃40分間加熱し、硬化(重合)させることによって、膜厚0.6μmの中間層を形成した。
次に、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の7.5°、9.9°、12.5°、16.3°、18.6°、25.1°および28.3°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶(電荷発生物質)(フタロシアニン1)10部、ポリビニルブチラール樹脂(商品名:エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)(樹脂1)5部およびシクロヘキサノン250部を、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルに入れ、2時間分散処理した。次に、これに酢酸エチル250部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。
この電荷発生層用塗布液を、中間層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を10分間95℃で乾燥させることによって、膜厚が0.17μmの電荷発生層を形成した。
次に、式(4)で示されるアミン化合物8部、ならびに、式(5)で示される構造単位を有する重量平均分子量:Mwが100,000であるポリアリレート樹脂10部を、ジメトキシメタン40部およびo−キシレン60部の混合溶剤に溶解させることによって、電荷輸送層用塗布液を調製した。
得られた感光体の支持体上に積層されている中間層および感光層を、各々を溶解できる溶媒を用いて除去した。
得られた支持体の表面を、形状測定レーザマイクロスコープ(VK−X200、(株)キーエンス製)で拡大観察し、前述の手順を用いてRmk(L)を計算した。Rmk(L)の計算結果を図3(C)および表4に示す。算出長さが0.1μm以上100μm以下の範囲内におけるRmkの最大値:Rmk,maxは0.183μm、Rmk,maxが発現する算出長さ:Lmは32.392μmであった。また、Lmの0.5倍の算出長さにおけるRmk:Rmk(Lm・0.5)は0.156μmであり、Lmの1.5倍の算出長さにおけるRmk:Rmk(Lm・1.5)は0.164μmであった。
得られた感光体の中間層上に積層されている感光層を、中間層を溶解ないし膨潤させず、かつ感光層を溶解できる溶媒を用いて除去した。
得られた中間層の表面を、上記<支持体の表面形状測定>と同様に観察し、Rmk(L)を計算した。Rmk(L)の計算結果を図3(D)および表5に示す。算出長さが0.1μm以上100μm以下の範囲内におけるRmkの最大値:Rmk,maxは0.149μm、Rmk,maxが発現する算出長さ:Lmは40.102μmであった。また、Lmの0.5倍の算出長さにおけるRmk:Rmk(Lm・0.5)は0.125μmであり、Lmの1.5倍の算出長さにおけるRmk:Rmk(Lm・1.5)は0.135μmであった。
得られた感光体を断面が出るように薄片化し、透過型電子顕微鏡(JEM−2800、日本電子(株)製)を用いて中間層を拡大観察した。得られた観察画像からランダムに20個の粒子の一次粒子の長径を測定して、個数平均粒径を求めた。拡大倍率は適宜調整した。結果を表5に示す。
電子写真感光体を、15℃、10%RHの環境下にて、キヤノン(株)製のレーザービームプリンター(商品名:LBP−2510)の改造機(前露光OFF、一次帯電:ローラー接触DC帯電、プロセススピード120mm/秒、レーザー露光)に装着した。その後、出力画像の評価を行った。詳しくは以下のとおりである。
上記レーザービームプリンターのシアン色用のプロセスカートリッジに、製造した電子写真感光体を装着して、そのプロセスカートリッジをシアンのプロセスカートリッジのステーションに装着し、画像を出力した。まず、ベタ白画像1枚、ゴースト評価用画像5枚、ベタ黒画像1枚、ゴースト評価用画像5枚の順に連続して画像出力を行った。
中間層用塗布液に混合する式(1)で示される化合物(電子輸送物質)、粒子の種類および量、中間層の膜厚を表5に示すように変更した以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造し、同様に評価を行った。結果を表5および表6に示す。
中間層用塗布液に混合するシリカ粒子がイソプロパノールに分散されたスラリーを0.5部に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表5および表6に示す。
中間層用塗布液に混合するシリカ粒子がイソプロパノールに分散されたスラリーを8.8部に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表5および表6に示す。
中間層用塗布液に混合するシリカ粒子がイソプロパノールに分散されたスラリーを、シリカ粒子がイソプロパノールに分散されたスラリー(商品名:IPA−ST、シリカ比率:30質量%、日産化学(株)製)1.7部に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表5および表6に示す。
中間層用塗布液に混合するシリカ粒子がイソプロパノールに分散されたスラリーを、粉末アルミナ粒子(商品名:LS−231、日本軽金属(株)製)2部に変更し、直径0.8mmのガラスビーズを加えてペイントシェーカーで3時間撹拌した後ガラスビーズを除去した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表5および表6に示す。
中間層用塗布液に混合するシリカ粒子がイソプロパノールに分散されたスラリーを、粉末酸化チタン粒子(商品名:TTO−S−4、石原産業(株)製)2.1部に変更し、直径0.8mmのガラスビーズを加えてペイントシェーカーで3時間撹拌した後ガラスビーズを除去した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表5および表6に示す。
中間層用塗布液に混合するシリカ粒子がイソプロパノールに分散されたスラリーを、粉末酸化亜鉛粒子(商品名:ZnO−650、住友大阪セメント(株)製)2.7部に変更し、直径0.8mmのガラスビーズを加えてペイントシェーカーで3時間撹拌した後ガラスビーズを除去した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表5および表6に示す。
中間層用塗布液にシリカ粒子がイソプロパノールに分散されたスラリーを混合せず、中間層の膜厚を0.4μmに変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表5および表6に示す。
電荷発生層用塗布液に混合する電荷発生物質をCuKα特性X線回折におけるブラッグ角度(2θ±0.2°)の9.5°、9.7°、11.7°、15.0°、23.5°、24.1°及び27.3°に強いピークを有する結晶形のオキシチタニウムフタロシアニン結晶(フタロシアニン2)に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表5および表6に示す。
電荷発生層用塗布液に混合する電荷発生物質をCuKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の8.7°、9.2°、17.6°、24.0°、27.4°及び28.8°にピークを有する結晶形のクロロガリウムフタロシアニン結晶(フタロシアニン3)に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表5および表6に示す。
電荷発生層用塗布液に混合するポリビニルブチラール樹脂をポリビニルアセタール樹脂(商品名:KS−1、積水化学工業(株)製)(樹脂2)に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表5および表6に示す。
電荷発生層用塗布液に混合するポリビニルブチラール樹脂をポリパラビニルフェノール樹脂(商品名:マルカリンカーM、丸善石油化学(株)製)(樹脂3)に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表5および表6に示す。
電荷発生層用塗布液に混合するポリビニルブチラール樹脂をスチレン−パラビニルフェノール樹脂共重合体(商品名:マルカリンカーCST、丸善石油化学(株)製)(樹脂4)に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表5および表6に示す。
電荷発生層用塗布液に混合するポリビニルブチラール樹脂をメチルメタクリレート−パラビニルフェノール樹脂共重合体(商品名:マルカリンカーCMM、丸善石油化学(株)製)(樹脂5)に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表5および表6に示す。
下引き層において、シリコーン樹脂粒子の添加量を、ガラスビーズを取り除いた後の分散液中の金属酸化物粒子と結着材料の合計質量に対して5質量%になるように変更した支持体(支持体3)を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表5および表6に示す。
支持体1に下引き層を設けず、湿式ホーニング処理装置(不二精機製造所(株)製)を用い、以下の条件にて凹凸部を形成した支持体(支持体4)を用いた以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製、評価した。結果を表5および表6に示す。
研磨材砥粒:球状アルミナビーズ(商品名:CB−A30S 昭和電工(株)製)懸濁媒体:水
研磨材/懸濁媒体:1/9(体積比)
アルミニウム管の回転数:1.67s−1
エアー吹き付け圧力:0.15MPa
ガン移動速度:13.3mm/s
ガンノズルとアルミニウム管の距離:190mm
ホーニング砥粒吐出角度:45°
研磨液投射回数:1回
得られた支持体4の表面を、形状測定レーザマイクロスコープ(VK−X200、(株)キーエンス製)で拡大観察し、前述の手順を用いてRmk(L)を計算した。Rmk(L)の計算結果を図3(A)および表4に示す。また、得られた感光体の中間層のRmk(L)の計算結果を図3(B)および表5に示す。
アルミニウムシリンダー(支持体1)に下引き層を設けず、中間層の溶媒を1−プロパノール45部とテトラヒドロフラン45部の混合溶媒にした以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製、評価した。結果を表5および表6に示す。
アルミニウムシリンダー(支持体1)に下引き層を設けず、中間層の溶媒を2−プロパノール45部とテトラヒドロフラン45部の混合溶媒にした以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製、評価した。結果を表5および表6に示す。
中間層用塗布液に混合する電子輸送物質を式(6)に示すように変更した以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表7および表8に示す。
アルミニウムシリンダー(支持体1)に下引き層を設けず、中間層用塗布液にシリカ粒子がイソプロパノールに分散されたスラリーを混合しない以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表7および表8に示す。支持体1の表面を、形状測定レーザマイクロスコープ(VK−X200、(株)キーエンス製)で拡大観察し、前述の手順を用いてRmk(L)を計算した。Rmk(L)の計算結果を図3(E)および表5に示す。また、得られた感光体の中間層のRmk(L)の計算結果を図3(F)および表5に示す。
中間層用塗布液に混合する電子輸送物質を表7に示すように変更した以外は、比較例2と同様に電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表7および表8に示す。
電荷発生層用塗布液に混合する電荷発生物質を式(7)で示される化合物(7)に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表7および表8に示す。
以下の中間層用塗布液を用いた以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造し、同様に評価を行った。結果を表7および表8に示す。
以下の中間層用塗布液を用いた以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造し、同様に評価を行った。結果を表7および表8に示す。
以下の中間層用塗布液を用いた以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造し、同様に評価を行った。結果を表7および表8に示す。
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 クリーニング手段
8 定着手段
9 プロセスカートリッジ
10 案内手段
P 転写材
Claims (6)
- 支持体、該支持体上に形成された中間層、該中間層の直上に形成された電荷発生層、および該電荷発生層上に形成された電荷輸送層を有する電子写真感光体において、
該中間層が、式(1)で示される化合物を含む組成物の重合物と、個数平均粒径が0.2μm以下であるシリカ粒子と、を含有し、
該粒子の該中間層中の含有量は、中間層の全質量に対して20質量%以下であり、
該中間層の電荷発生層側の表面における、算出長さが0.1μm以上100μm以下の範囲内での平均局所高低差を測定したとき、
該平均局所高低差の最大値(Rmk、max)における算出長さの0.5倍以上1.5倍以下の算出長さ範囲において、平均局所高低差(Rmk)の値が0.05μm以上であり、
該電荷発生層がフタロシアニン顔料と樹脂とを含有することを特徴とする電子写真感光体。
R2は、主鎖の炭素数が1〜6の置換若しくは無置換のアルキル基または置換若しくは無置換のアリール基である。
該アルキル基の置換基は、炭素数1〜5のアルキル基、ベンジル基、アルコシキカルボニル基、またはフェニル基であり、
該アリール基の置換基は、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、メチル基、エチル基、イソプロピル基、n−プロピル基、n−ブチル基、アシル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、またはアミノアルコキシ基であり、
Xは、式(X1)および(X2)から選択されるいずれか1つの構造を示し、
- 前記R2が、式(2)で示される基である請求項1に記載の電子写真感光体。
L2およびL3は、それぞれ独立に、主鎖の炭素数が1〜5の置換若しくは無置換のアルキル基または置換若しくは無置換のアリール基を示し、
該アルキル基の置換基は、炭素数1〜4のアルキル基、ベンジル基、アルコシキカルボニル基、またはフェニル基であり、
該アリール基の置換基は、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、メチル基、エチル基、イソプロピル基、n−プロピル基、n−ブチル基、アシル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、またはアミノアルコキシ基を示す。) - 前記平均局所高低差の最大値(Rmk、max)における算出長さの0.5倍以上1.5倍以下の算出長さ範囲において、平均局所高低差(Rmk)の値が0.07μm以上である請求項1または2に記載の電子写真感光体。
- 前記樹脂が、少なくとも式(3)で示される構造を有する樹脂である請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有する電子写真装置。
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