JP2015143822A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
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Abstract
Description
該第一中間層が、結着樹脂、および酸化チタン粒子を含有し、
該第二中間層が、重合性官能基を有する電子輸送物質、および架橋剤を含む組成物の重合物を含有し、
該第二中間層における該電子輸送物質の含有量が、該組成物の全質量に対して25質量%以上であること特徴とする電子写真感光体に関する。
支持体としては、導電性を有するもの(導電性支持体)が好ましく、例えば、アルミニウム、ニッケル、銅、金、鉄などの金属または合金製の支持体を用いることができる。ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリイミド樹脂、ガラスなどの絶縁性支持体上にアルミニウム、銀、金などの金属の薄膜を形成した支持体、または酸化インジウム、酸化スズなどの導電性材料の薄膜を形成した支持体が挙げられる。
支持体の表面には、電気的特性の改善や干渉縞の抑制のため、陽極酸化などの電気化学的な処理や、湿式ホーニング処理、ブラスト処理、切削処理などを施してもよい。
支持体と第二中間層との間に第一中間層が設けられる。
本発明における第一中間層は結着樹脂および酸化チタン粒子を含有している。
本発明に用いられる酸化チタン粒子は、表面処理されていない酸化チタン粒子、または表面処理量が少量である酸化チタン粒子であることが好ましい。第一中間層と電荷発生層との間に第二中間層を介在させることによる本発明の効果は、表面処理されていない酸化チタンを用いた場合、より効果が発揮される。また、表面処理量が少量である酸化チタン粒子は、具体的には、表面処理剤の表面処理量が0質量%より大きく5質量%以下である酸化チタン粒子である。このとき、使用される表面処理剤としては、チタン系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、シランカップリング剤が挙げられる。
第一中間層に含まれる酸化チタン粒子の体積平均粒径は、環境変動の抑制効果を更に高める点で260nm以下であることが好ましい。より好ましくは、30nm以上である。
第二中間層は該第一中間層の直上に設けられる。
本発明における第二中間層は、重合性官能基を有する電子輸送物質および架橋剤を含む組成物の重合物(硬化物)を含有し、重合性官能基を有する電子輸送物質は組成物の全質量に対して25質量%以上である。
組成物中には、さらに、重合性官能基を有する熱可塑性樹脂を含んでいてもよい。
架橋剤としては、重合性官能基を有する電子輸送物質、および重合性官能基を有する熱可塑性樹脂と重合または架橋する化合物を用いることができる。すなわち、架橋剤は、電子輸送物質の重合性官能基と反応可能な官能基を有する。具体的には、山下晋三,金子東助編「架橋剤ハンドブック」大成社刊(1981年)等に記載されている化合物等を用いることができる。
式(D)で示される構造単位を有する熱可塑性樹脂としては、例えば、アセタール樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂が挙げられる。これらの樹脂は、上記式(D)で示される構造単位以外に、以下に示す特徴的な構造を有している。特徴的な構造を以下の(E−1)〜(E−5)に示す。(E−1)は、アセタール樹脂の構造単位である。(E−2)は、ポリオレフィン樹脂の構造単位である。(E−3)は、ポリエステル樹脂の構造単位である。(E−4)は、ポリエーテル樹脂の構造単位である。(E−5)は、ポリアミド樹脂の構造単位である。(E−6)は、セルロース樹脂の構造単位である。
1/3倍以上であると電荷発生層で発生した光キャリア(電子)に対して第二中間層の移動可能な電荷量がより増すため環境変動の抑制効果がより高まったと考えている。1倍以下であると第二中間層の移動電荷量に対して第一中間層の移動可能な電荷量が増すため、残電がより低く抑えられたと考えている。
第二中間層の直上には、電荷発生層が設けられる。
電荷発生層に用いられる電荷発生物質としては、アゾ顔料、ペリレン顔料、アントラキノン誘導体、アントアントロン誘導体、ジベンズピレンキノン誘導体、ピラントロン誘導体、ビオラントロン誘導体、イソビオラントロン誘導体、インジゴ誘導体、チオインジゴ誘導体、金属フタロシアニン、無金属フタロシアニンなどのフタロシアニン顔料や、ビスベンズイミダゾール誘導体などが挙げられる。これらの中でも、アゾ顔料、およびフタロシアニン顔料の少なくとも一方が好ましい。フタロシアニン顔料の中でも、オキシチタニウムフタロシアニン、クロロガリウムフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニンが好ましい。
電荷発生層上には正孔輸送層が形成される。
正孔輸送層に用いられる正孔輸送物質としては、例えば、多環芳香族化合物、複素環化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、ベンジジン化合物、トリアリールアミン化合物、トリフェニルアミンが挙げられる。または、これらの化合物から誘導される基を主鎖または側鎖に有するポリマーが挙げられる。これらの中でもトリアリールアミン化合物、ベンジジン化合物、またはスチリル化合物が好ましい。
図1に、電子写真感光体を備えたプロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成を示す。
図1において、1は円筒状の電子写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。回転駆動される電子写真感光体1の表面(周面)は、帯電手段3(一次帯電手段:帯電ローラーなど)により、正または負の所定電位に均一に帯電される。次いで、スリット露光やレーザービーム走査露光などの露光手段(不図示)からの露光光(画像露光光)4を受ける。こうして電子写真感光体1の表面に、目的の画像に対応した静電潜像が順次形成されていく。
室温下、窒素気流下300ml3つ口フラスコに、1,4,5,8―ナフタレンテトラカルボン酸二無水物26.8g(100mmol)、ジメチルアセトアミド150mlを入れた。これに、ブタノールアミン8.9g(100mmol)とジメチルアセトアミド25mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。反応終了後、容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣に酢酸エチルを加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品を酢酸エチル/ヘキサンにより再結晶し、片側にのみブタノール構造が導入されたモノイミド体10.2gを得た。
300ml3つ口フラスコに、モノイミド体6.8g(20mmol)と、ヒドラジン一水和物1g(20mmol)、p―トルエンスルホン酸10mg、トルエン50mlを入れ、5時間加熱還流させた。反応終了後、容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/酢酸エチルにより再結晶し、式(A1101)で示される電子輸送物質を2.54g得た。
ポリアミド樹脂(商品名:トレジンF−30K、ナガセケミテックス社製)10部をメタノール50部、n−プロパノール50部に溶解した。その溶解液に酸化チタン粒子(商品名:TTO−55N、石原産業社製、平均粒子径:40nm)30部を混合し、これを直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で3時間分散して第一中間層用塗布液1を得た。
第一中間層用塗布液1の作製において酸化チタン粒子(商品名:TTO−55N)を酸化チタン粒子(商品名:CR−EL、石原産業社製、平均粒子径:260nm)に変更した以外は同様にして第一中間層用塗布液2を得た。
酸化チタン粒子(商品名:TTO−55N)80部、アルキド樹脂(商品名:ベッコライトM−6401−50(固形分50wt%),大日本インキ化学工業社製)28部及びメラミン樹脂(商品名:スーパーベッカミンG−821−60(固形分60wt%)、大日本インキ化学工業社製)10部、2−ブタノン50部を混合し、これを直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で3時間分散して第一中間層用塗布液3を得た。
第一中間層用塗布液3の作製において酸化チタン粒子(商品名:TTO−55N)を酸化チタン粒子(商品名:CR−EL、石原産業社製、平均粒子径:260nm)に変更した以外は同様にして第一中間層用塗布液4を得た。
第一中間層用塗布液4の作製においてメラミン樹脂をブロックイソシアネート(商品名:バーノックDB−980K(固形分75wt%)、大日本インキ化学工業社製)30部に変更した以外は同様にして第一中間層用塗布液5を得た。
第一中間層用塗布液1の作製においてポリアミド樹脂を特開平4−31870号公報に記載された製造法により製造された下記式(1)で示される構造単位を有する樹脂に変更した以外は同様にして第一中間層用塗布液6を得た。
第一中間層用塗布液6の作製において酸化チタン粒子の質量部を30部から10部(第一中間層用塗布液7)、14部(第一中間層用塗布液8)、20部(第一中間層用塗布液9)、70部(第一中間層用塗布液10)に変更した。それ以外は同様にして第一中間層用塗布液7〜10を得た。
第一中間層用塗布液6の作製において酸化チタン粒子の質量部を30部から100部に、ポリアミド樹脂を10部から5部に変更した以外は同様にして第一中間層用塗布液11を得た。
第一中間層用塗布液6において酸化チタン粒子(商品名:TTO−55N)を酸化チタン粒子(商品名:TITANIX−JR、テイカ社製、平均粒子径:270nm)に変更した以外は同様にして第一中間層用塗布液12を得た。
上記式(1)のポリアミド樹脂10部をメタノール50部、n−プロパノール50部に溶解した。その溶解液に表面処理した酸化チタン粒子30部(特開2012−88430号公報 実施例3に使用の酸化チタン粒子)を混合し、これを直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で3時間分散して第一中間層用塗布液13を得た。
直径30mmのアルミニウムシリンダー(JIS−A3003、アルミニウム合金)を支持体(導電性支持体)とした。
低温低湿環境下における電位評価は、温度15℃/湿度10%RHの環境下に装置、及びドラムカートリッジを48時間放置した状態で行う。
電子写真感光体の表面電位は、評価装置から、現像用カートリッジを抜き取り、そこに電位測定装置を挿入し測定を行った。電位測定装置は、現像用カートリッジの現像位置に電位測定プローブを配置することで構成されており、電子写真感光体に対する電位測定プローブの位置は、ドラム軸方向の中央とした。
暗部電位(Vd)が−700Vになるように帯電し、光量を0.3μJ/cm2に設定した時の明部電位(Vl)を現像位置で測定し、これを明部電位とした。同様にして、暗部電位(Vd)が−700Vになるように帯電し、光量を2.0μJ/cm2に設定した時の明部電位(Vl)を現像位置で測定し、これを残留電位(Vr(V))とした。
高温高湿環境下における明部電位評価は、上記低温低湿環境下における評価と同様に評価した。残留電位は18Vであった。低温低湿下と高温高湿下の明部電位の差(ΔVl(V))は11Vであった。
製造した電子写真感光体を、上記キヤノン社製のレーザービームプリンターに装着した。これを低温低湿(15℃/10%RH)環境下に設置し、3ドット100スペースの縦線パターンの画像をトナーを供給しながら15000枚繰り返し連続出力する耐久試験を行った。15000枚画像出力終了後に各1枚の画像評価用のサンプル(1ドット桂馬パターンのハーフトーン画像)を出力した。
画像の評価の基準は以下の通りである。
A:画像にリークの発生による画像不良は観測されない。
B:画像にリークの発生による小さな黒点が観測される。
C:画像にリークの発生による大きな黒点が観測される。
D:画像にリークの発生による大きな黒点と短い横黒スジが観測される。
E:画像にリークの発生による長い横黒スジが観測される。
結果を表13に示す。なお、表13及び14において、低温低湿下と高温高湿下の明部電位の差(ΔVl(V))を、環境電位評価と示した。
第一中間層を表13の示す第一中間層用塗布液に変更した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、同様に評価した。結果を表13に示す。
第二中間層を表13の示すように重合性官能基を有する電子輸送物質、架橋剤、重合性官能基を有する熱可塑性樹脂の種類、及び膜厚に変更した以外は実施例6と同様にして電子写真感光体を製造し、同様に評価した。結果を表13に示す。
実施例で用いた、D3、D5、D19、D21は以下に示す樹脂である。
D3:式(E−1)中、R201がC3H7である。
D5:式(E−4)中、R206が(CH2)6、R207がCH2C(CH3)2CH2である。
D18:式(E−4)中、R206が(CH2)6、R207がCH2C(CH3)2CH2である。
D21:式(E−4)中、R206が(CH2)6、R207がCH2C(CH3)2CH2である。
第二中間層を表13の示すように重合性官能基を有する電子輸送物質、架橋剤、重合性官能基を有する熱可塑性樹脂の種類、及び膜厚に変更した以外は実施例4と同様にして電子写真感光体を製造し、同様に評価した。結果を表13に示す。
第二中間層を以下のように形成した以外は実施例29と同様にして電子写真感光体を製造し、同様に評価した。結果を表13に示す。
電子輸送物質(A−101)5.0部、アミン化合物(C1−1)1.75部、樹脂(D1)2.0部、触媒としてのドデシルベンゼンスルホン酸0.1部を、ジメチルアセトアミド100部とメチルエチルケトン100部の混合溶媒に溶解し、第二中間層用塗布液を調製した。
この第二中間層用塗布液を第一中間層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を40分間160℃で加熱し、硬化させることによって、膜厚が0.68μmの第二中間層を形成した。組成物の全質量に対する電子輸送物質の含有量は57質量%であった。
第二中間層のアミノ化合物(C1−1)を(C1−3)に変更した以外は実施例49と同様にして電子写真感光体を製造し、同様に評価した。結果を表13に示す。
第二中間層を以下のように形成した以外は実施例29と同様にして電子写真感光体を製造し、同様に評価した。結果を表13に示す。
電子輸送物質(A−101)4部、アミン化合物(C1−9)4部、樹脂(D1)1.5部、触媒としてのドデシルベンゼンスルホン酸0.2部を、ジメチルアセトアミド100部とメチルエチルケトン100部の混合溶媒に溶解し、第二中間層用塗布液を調製した。この第二中間層用塗布液を第一中間層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を40分間170℃で加熱し、重合させることによって、膜厚が0.68μmの第二中間層を形成した。
組成物の全質量に対する電子輸送物質の含有量は42質量%であった。
実施例51の架橋剤(C1−9)を表13に示す架橋剤に変更した以外は実施例51と同様にして電子写真感光体を作成し、同様に評価した。結果を表13に示す。
第二中間層を以下のように形成した以外は実施例6と同様にして電子写真感光体を製造し、同様に評価した。結果を表14に示す。
電子輸送物質(A101)3.2部、イソシアネート化合物(B1:保護基(H1)=5.1:2.2(質量比))5.0部、樹脂(D1)4.2部、触媒としてのジオクチルスズラウレート0.05部を、ジメチルアセトアミド100部とメチルエチルケトン100部の混合溶媒に溶解し、第二中間層用塗布液を調製した。この第二中間層用塗布液を第一中間層上に浸漬塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を40分間160℃で加熱し、重合させることによって、膜厚が0.52μmの第二中間層を形成した。
組成物の全質量に対する電子輸送物質の含有量は25質量%であった。
第二中間層を以下のように形成した以外は実施例6と同様にして電子写真感光体を製造し、同様に評価した。結果を表14に示す。
電子輸送物質(A101)3.6部、イソシアネート化合物(B1:保護基(H1)=5.1:2.2(質量比))7部、樹脂(D1)1.3部、触媒としてのジオクチルスズラウレート0.05部を、ジメチルアセトアミド100部とメチルエチルケトン100部の混合溶媒に溶解し、第二中間層用塗布液を調製した。この第二中間層用塗布液を第一中間層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を40分間170℃で加熱し、重合させることによって、膜厚が0.52μmの第二中間層を形成した。
組成物の全質量に対する電子輸送物質の含有量は30質量%であった。
第二中間層を以下のように形成した以外は実施例6と同様にして電子写真感光体を製造し、同様に評価した。結果を表14に示す。
電子輸送物質(A101)4部、架橋剤(B1、保護基(H1)=5.1:2.2(質量比))7.3部、樹脂(D1)0.9部、触媒としてのジオクチルスズラウレート0.05部を、ジメチルアセトアミド100部とメチルエチルケトン100部の混合溶媒に溶解し、第二中間層用塗布液を調製した。この第二中間層用塗布液を第一中間層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を40分間170℃で加熱し、重合させることによって、膜厚が0.52μmの第二中間層を形成した。
組成物の全質量に対する電子輸送物質の含有量は33質量%であった。
第二中間層を以下のように形成した以外は実施例6と同様にして電子写真感光体を製造し、同様に評価した。結果を表14に示す。
電子輸送物質(A−114)6部、アミン化合物(C1−3)2.1部、樹脂(D1)0.5部、触媒としてのドデシルベンゼンスルホン酸0.1部を、ジメチルアセトアミド100部とメチルエチルケトン100部の混合溶媒に溶解し、第二中間層塗布液を調製した。この第二中間層用塗布液を第一中間層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を40分間170℃で加熱し、重合させることによって、膜厚が0.49μmの第二中間層を形成した。
組成物の全質量に対する電子輸送物質の含有量は70質量%であった。
第二中間層を以下のように形成した以外は実施例6と同様にして電子写真感光体を製造し、同様に評価した。結果を表14に示す。
電子輸送物質(A−114)6.5部、アミン化合物(C1−3)2.1部、樹脂(D1)0.4部、触媒としてのドデシルベンゼンスルホン酸0.1部を、ジメチルアセトアミド100部とメチルエチルケトン100部の混合溶媒に溶解し、第二中間層塗布液を調製した。この第二中間層用塗布液を第一中間層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を40分間170℃で加熱し、重合させることによって、膜厚が0.49μmの第二中間層を形成した。
組成物の全質量に対する電子輸送物質の含有量は72質量%であった。
第一中間層の膜厚を1.5μmから表14に示すように1.0μm(実施例59)、2.5μm(実施例60)、3.2(実施例61)、7.3μm(実施例62)に変更した。それ以外は実施例6と同様にして電子写真感光体を製造し、実施例6と同様の評価を行った。結果を表14に示す。
第二中間層の膜厚を0.52μmから表14に示すように0.40μm(実施例63)、0.26μm(実施例64)、0.61μm(実施例65)に変更した。それ以外は実施例6と同様にして電子写真感光体を製造し、実施例6と同様の評価を行った。結果を表14に示す。
表14に示すように第一中間層の膜厚を1.5μmから0.35μm(実施例66)、0.4μm(実施例67)に、第二中間層の膜厚を0.52μmから0.80μm(実施例66、67)に変更した。それ以外は実施例6と同様にして電子写真感光体を製造し、実施例6と同様の評価を行った。結果を表14に示す。
第一中間層を表14の示す第一中間層用塗布液に変更した以外は実施例49と同様にして電子写真感光体を製造し、同様に評価した。結果を表14に示す。
第一中間層を表14の示す第一中間層用塗布液に変更した以外は実施例55と同様にして電子写真感光体を製造し、同様に評価した。結果を表14に示す。
第一中間層を表14の示す第一中間層用塗布液に変更した以外は実施例6と同様にして電子写真感光体を製造し、同様に評価した。結果を表14に示す。
第一中間層を表14の示す第一中間層用塗布液に変更した以外は実施例6と同様にして電子写真感光体を製造し、同様に評価した。結果を表14に示す。
実施例1の第二中間層用塗布液に樹脂(D1)を添加しなかった以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、同様に評価した。結果を表14に示す。
実施例29の第二中間層用塗布液に樹脂(D1)を添加しなかった以外は実施例29と同様にして電子写真感光体を製造し、同様に評価した。結果を表14に示す。
電荷発生層を以下のように形成した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、同様に評価した。結果を表14に示す。
CuKαのX線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2゜)の9.0°、14.2°、23.9°及び27.1°にピークを有するオキシチタニウムフタロシアニン10部を用い、ポリビニルブチラール樹脂(商品名:エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)を、シクロヘキサノン:水=97:3の混合溶媒に溶解し5質量%溶液としたものを166部用意した。この溶液と、シクロヘキサノン:水=97:3の混合溶媒を150部、それと共に1mmφガラスビーズ400部を用いてサンドミル装置で4時間分散した後、シクロヘキサノン:水=97:3の混合溶媒を210部及びシクロヘキサノン260部を加えて電荷発生層用塗布液を調製した。電荷発生層用塗布液を第二中間層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を80℃で10分間乾燥して膜厚0.20μmの電荷発生層を形成した。
電荷発生層を以下のように形成した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、同様に評価した。結果を表14に示す。
下記式(11)で表されるビスアゾ顔料20部と、ポリビニルブチラール樹脂(商品名:エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)10部とを、テトラヒドロフラン150部とともに混合分散させて、電荷発生層用塗布液を調製した。この電荷発生層用塗布液を第二中間層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を110℃で30分間乾燥して、膜厚0.30μmの電荷発生層を形成した。
実施例1〜6の第二中間層を設けず、第一中間層上に電荷発生層を形成した以外は実施例1〜6と同様にして電子写真感光体を製造し、同様に評価した。結果を表14に示す。
実施例68〜74の第二中間層を設けず、第一中間層上に電荷発生層を形成した以外は実施例68〜74と同様にして電子写真感光体を製造し、同様に評価した。結果を表14に示す。
第二中間層の電子輸送物質(A101)の添加量を4部から1.5部に変更した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、同様に評価した。結果を表14に示す。なお、組成物に対する電子輸送物質(A101)の含有量は、21質量%である。
第一中間層用塗布液1を用いて、膜厚が25μmとなるように第一中間層を形成し、次に第二中間層を以下のように形成した以外は実施例25と同様にして電子写真感光体を製造し、同様に評価した。結果を表14に示す。
アリザリン(A907)5部、架橋剤〔B1:保護基(H1)=5.1:2.2(質量比)〕の13.5部、樹脂(D1)の10部、触媒としてのジオクチルスズラウレートの0.05部を、ジメチルアセトアミドの100部とメチルエチルケトンの100部の混合溶媒に溶解し、第二中間層用塗布液を調製した。この第二中間層用塗布液を第一中間層上に浸漬塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を40分間温度170℃で加熱し、硬化させることによって、膜厚が1.0μmの第二中間層を形成した。なお、組成物に対する電子輸送物質(A907)の含有量は、18質量%である。
実施例1〜78において調製した第二中間層用塗布液0.5gを、アルミニウムシート上にワイヤーバー法により均一に塗布し、得られた塗膜を温度160℃30分間で加熱し、重合(硬化)させてサンプルを得た。このサンプルの中央部を100mm×50mmの領域だけ切り取り、それぞれ温度20度のアノン(シクロヘキサノン)および酢酸エチルの混合液(重量比=1:1)中に10分間浸漬し、浸漬前の初期重量と浸漬後の重量を測定した。さらに、サンプル上に形成された塗膜を削り取り、アルミニウムシートの重量を測定した。下記式により浸漬後重量減少率(溶出量、%)を求めた。
浸漬後重量減少率(%)=((初期重量−浸漬後重量)/初期重量−アルミニウムシート重量))×100
浸漬後重量減少率(%)が5%以下の場合、第二中間層は溶出しにくい膜であると判断した。この結果、実施例1〜78で形成した下引き層は、浸漬後重量減少率(%)が5%以下であり、溶出しにくい層であった。
2 軸
3 帯電手段
4 画像露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 クリーニング手段
8 定着手段
9 プロセスカートリッジ
10 案内手段
11 前露光光
P 転写材
Claims (12)
- 支持体、該支持体上に形成された第一中間層、該第一中間層の直上に形成された第二中間層、該第二中間層の直上に形成された電荷発生層、該電荷発生層上に形成された正孔輸送層を有する電子写真感光体であって、
該第一中間層が、結着樹脂、および酸化チタン粒子を含有し、
該第二中間層が、重合性官能基を有する電子輸送物質、および架橋剤を含む組成物の重合物を含有し、
該第二中間層における該電子輸送物質の含有量が、該組成物の全質量に対して25質量%以上であることを特徴とする電子写真感光体。 - 前記電子輸送物質の含有量が、前記組成物の全質量に対して30質量%以上70質量%以下である請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記第二中間層の膜厚が前記第一中間層の膜厚に対して1/6〜2倍である請求項1または2に記載の電子写真感光体。
- 前記第二中間層の前記組成物の全質量に対する前記電子輸送物質の含有率が、前記第一中間層の全質量に対する前記酸化チタン粒子の含有率に対して、1/3〜1倍である請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 前記酸化チタン粒子の体積平均粒径が260nm以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 前記第二中間層の前記組成物が、さらに、重合性官能基を有する熱可塑性樹脂を含有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 前記熱可塑性樹脂の重合性官能基が、ヒドロキシ基、チオール基、アミノ基、カルボキシル基、またはメトキシ基である請求項6に記載の電子写真感光体。
- 前記電子輸送物質の重合性官能基が、ヒドロキシ基、チオール基、アミノ基、カルボキシル基、またはメトキシ基である請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 前記酸化チタン粒子が、表面処理剤で表面処理されていない酸化チタン粒子である請求項1〜8のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 前記酸化チタン粒子が表面処理剤で表面処理された酸化チタン粒子であり、該表面処理剤の表面処理量が5質量%以下である請求項1〜8のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置に着脱自在であるプロセスカートリッジ。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、露光手段、帯電手段、現像手段および転写手段を有する電子写真装置。
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