JP6724243B2 - 内燃機関 - Google Patents

内燃機関 Download PDF

Info

Publication number
JP6724243B2
JP6724243B2 JP2019509259A JP2019509259A JP6724243B2 JP 6724243 B2 JP6724243 B2 JP 6724243B2 JP 2019509259 A JP2019509259 A JP 2019509259A JP 2019509259 A JP2019509259 A JP 2019509259A JP 6724243 B2 JP6724243 B2 JP 6724243B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crankshaft
internal combustion
combustion engine
detected body
crankcase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019509259A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018180559A1 (ja
Inventor
裕之 塚越
裕之 塚越
輝英 山西
輝英 山西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Publication of JPWO2018180559A1 publication Critical patent/JPWO2018180559A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6724243B2 publication Critical patent/JP6724243B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D35/00Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F7/00Casings, e.g. crankcases or frames
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C3/00Shafts; Axles; Cranks; Eccentrics
    • F16C3/04Crankshafts, eccentric-shafts; Cranks, eccentrics
    • F16C3/06Crankshafts

Description

本発明は、クランクシャフトと、軸受けを介して回転自在にクランクシャフトを支持するクランクケースと、クランクシャフトと一体に回転する被検知体と、被検知体の軌道に向き合わせられて被検知体の動きに応じてパルス信号を生成する検知センサーとを備える内燃機関に関する。
特許文献1は内燃機関の制御装置を開示する。内燃機関は単気筒に構成される。制御装置は単気筒の内燃機関でオーバーリーン空燃比に起因する失火を検知する。制御装置では、前後の燃焼サイクルの間でクランクシャフトの角速度の変化量が予め決められた閾値を超えるか否かが判断される。予め設定されたサイクル数の間で、変化量が閾値を超えた回数が規定の回数に達すると、制御装置は内燃機関の失火を推測する。
日本特開2004−199040号公報
クランクシャフトの角速度の検出にあたって、クランクシャフトの端部に連結されるACG(交流発電機)でパルサーを検知することが考えられる。こうした構成によれば機関本体の設計変更を伴わずにクランクシャフトの角速度は検出される。しかしながら、単気筒の内燃機関では内燃機関の振動が大きいことから、ACGで精度よくパルサーを検出することはできない。その一方で、角速度の検出にあたってクランクシャフトにパルサーローターを取り付けることが考えられる。しかしながら、クランクシャフトにパルサーローターを取り付けると、必然的に機関本体が幅方向に大型化してしまう。
本発明は、上記実状に鑑みなされたもので、機関本体の大型化を回避しつつ精度よくクランクシャフトの角速度を検出することができる内燃機関を提供することを目的とする。
本発明の第1側面によれば、クランクシャフトと、軸受けを介して回転自在に前記クランクシャフトを支持するクランクケースと、クランクシャフトと一体に回転する被検知体と、前記被検知体の軌道に向き合わせられて前記被検知体の動きに応じてパルス信号を生成する検知センサーと、を備える内燃機関において、前記被検知体は前記軸受けの径方向外側に配置される。
第2側面によれば、第1側面の構成に加えて、内燃機関は、前記クランクケースに埋め込まれて、前記軸受けを受け入れるブッシュをさらに備え、前記被検知体は、シリンダーブロックに組み込まれてピストンの移動を案内するシリンダーライナーの端部よりも前記クランクシャフトの径方向内側に配置され、前記ブッシュには、外周に沿って前記クランクシャフトの回転軸線方向に窪んで、前記被検知体の軌道の一部を受け入れる逃げ部が設けられる。
第3側面によれば、前記クランクシャフトは、前記被検知体が重ねられる第1の面と、前記第1の面の裏側であって、クランクピンを受け入れるピン孔からずれた位置でバランスウエイト部を突出させる第2の面とを有するクランクウエブを備え、前記クランクウエブには、前記バランスウエイト部を避けた位置に、前記被検知体を締結する締結具を受け入れる締結孔が形成されている。
第4側面によれば、前記被検知体には、前記クランクピンを受け入れる空間を区画する逃げ部が設けられる。
第5側面によれば、前記クランクシャフトは、遠心オイルフィルターが設置される第3の面と、前記第3の面の裏側であって、前記第2の面に向き合う第4の面とを有する第2クランクウエブを備える。
第6側面によれば、前記遠心オイルフィルターの径方向外側で前記クランクケースにはオイルジェットが配置される。
第7側面によれば、前記被検知体は、前記クランクシャフトの回転軸線周りに環状に配列されて、前記検知センサーに読み取られる複数のリラクター片を備え、前記検知センサーは、前記クランクシャフトの回転軸線に指向しつつ、車両に搭載される際に地面に直交する車両上下方向に対して傾斜して前記クランクケースに取り付けられる。
第8側面によれば、前記クランクケースには、前記車両の後輪の前方で車体フレームに連結されるリンク部が上向きに突出し、前記検知センサーは、前記リンク部の後方であって前記後輪の前方に配置される。
第9側面によれば、前記後輪の車軸に直交する前記後輪の中央面に対して、前記検知センサーは車幅方向にオフセットして配置される。
第1側面によれば、被検知体は軸受けの径方向に軸受けに干渉せずに配置されるので、クランクシャフトの回転軸線方向に軸受けおよび被検知体の収容空間は縮小され、クランクシャフトの回転軸線方向に内燃機関の大型化は抑制されることができる。
第2側面によれば、ブッシュの働きで軸受けの支持剛性は確保されるとともに、ブッシュに被検知体の逃げ部が設けられることにより、被検知体をより径方向内側に配置することができ、クランクシャフトの回転軸線方向にブッシュおよび被検知体の収容空間は縮小され、クランクシャフトの回転軸線方向に内燃機関は小型化されることができる。
第3側面によれば、クランクウエブに被検知体を取り付ける場合に、クランクウエブのバランスウエイト部から外れた位置に締結孔を設けることで、クランクウエブのバランスウエイト部の形状を複雑化することなく、クランクウエブに被検知体を結合することができる。
第4側面によれば、被検知体にクランクピンの逃げ部を設けることで、できるだけ径方向に被検知体を縮小しつつクランクウエブに取り付けることができる。
第5側面によれば、被検知体と遠心オイルフィルターとは2つのクランクウエブにそれぞれ取り付けられるので、部材レイアウトを複雑化することなく、クランクウエブに被検知体を結合することができる。
第6側面によれば、被検知体を支持するクランクウエブと反対側のクランクウエブの径方向外側にオイルジェットは配置されるので、部材レイアウトを複雑化することなく、クランクウエブに被検知体を結合することができる。
第7側面によれば、検知センサー検出軸がクランクシャフトの回転軸線を指向することで、リラクター片の通過は精度よく検出されることができる。また、クランケースに車両上下方向から傾斜して検知センサーを取り付けたことから、高さ方向に検知センサー突出を抑えることができ、車両部品に干渉することなく検知センサーを配置することができる。
第8側面によれば、検知センサーは内燃機関のリンク部と後輪との間に配置されるので、検知センサーに保護カバーを設けることなく、前方と後方とを車両部品で保護することができる。
第9側面によれば、後輪の車幅方向中央を伝って跳ね上げられる水滴が検知センサーにかかりにくくすることができる。
図1は本発明の一実施形態に係る鞍乗り型車両の一具体例であるスクーターの全体構成を概略的に示す側面図である。(第1の実施の形態) 図2は反対側から観察される内燃機関の拡大断面図である。(第1の実施の形態) 図3は上方から観察されるクランクケースの拡大平面図である。(第1の実施の形態) 図4はクランクシャフトの拡大断面図である。(第1の実施の形態) 図5(a)はパルサーリングの拡大平面図、図5(b)は第1クランクウエブの第1面の拡大平面図、図5(c)は第1クランクウエブの第2面の拡大平面図である。(第1の実施の形態)
11…車両(スクーター)
12…車体フレーム
29…車軸
33…回転軸線
34…クランクケース
34a…リンク部
48…クランクシャフト
49…被検知体(パルサーリング)
49a…リラクター片
51…検知センサー(パルサーセンサー)
52…中央面
54…クランクウエブ(第1クランクウエブ)
55…第2クランクウエブ
56…クランクピン
57…軸受け(第1軸受け)
62a…(第1クランクウエブの)第1面(第1の面)
62b…(第1クランクウエブの)第2面(第2の面)
65a…(第2クランクウエブの)第1面(第3の面)
65b…(第2クランクウエブの)第2面(第4の面)
66…遠心オイルフィルター
67…オイルジェット
69…ブッシュ(第1ブッシュ)
72…(ブッシュの)逃げ部
73…ピン孔
74…バランスウエイト部
75…締結孔
76…締結具(ビス)
78…(被検知体の)逃げ部(切り欠き)
GD…地面
WR…後輪
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。なお、以下の説明では、前後、左右および上下は自動二輪車の乗員から見た方向をいう。
第1の実施の形態
図1は鞍乗り型車両(自動二輪車)の一具体例であるスクーター11の全体構成を概略的に示す。スクーター11は車体フレーム12を備える。車体フレーム12は、ヘッドパイプ13と、ヘッドパイプ13から下方に延びるダウンチューブ14と、ダウンチューブ14の下端から後方に延びる左右1対のサイドフレーム15とで形成される。ヘッドパイプ13にフロントフォーク16および操向ハンドル17が回転自在に支持される。フロントフォーク16には車軸18回りで回転自在に前輪WFが支持される。
サイドフレーム15は、ダウンチューブ14の下端から下方に延びるダウンフレーム部15aと、ダウンフレーム部15aの後端から地面GDに平行に延びるロアフレーム部15bと、ロアフレーム部15bの後端から後上がりに延びて後輪WRの上方に配置されるシートレール部15cとを有する。シートレール部15c上には乗員シート19が支持される。
スクーター11は車体フレーム12に被さる車体カバー21を備える。車体カバー21には、ヘッドパイプ13と乗員シート19との間でサイドフレーム15のロアフレーム部15b上にフロアー22が区画される。フロアー22には、乗員シート19に座った乗員が足を載せることができる。フロアー22下でロアフレーム部15bには燃料タンク23が支持される。車体カバー21内でシートレール部15cには収納ボックス24が支持される。収納ボックス24は乗員シート19で開閉される。
車体フレーム12にはサイドフレーム15の間でスイング式のパワーユニット25がリンク機構26を介して上下方向に揺動自在に支持される。パワーユニット25は、燃料タンク23から供給される燃料に基づき動力を発生する内燃機関27と、内燃機関27に接続されて、後輪WRに線形に変化する変速比で内燃機関27の動力を伝達する伝動装置28とを備える。
パワーユニット25の後端に車軸29回りで回転自在に後輪WRが支持される。パワーユニット25の後端およびシートレール部15cの後端の間にはリアクッションユニット31が取り付けられる。パワーユニット25は、車体フレーム12に対してスイング自在に後輪WRを連結するサスペンション装置の機能を担う。
内燃機関27の機関本体32は、回転軸線33回りで回転自在に後述のクランクシャフトを収容するクランクケース34と、クランクケース34に結合されて、シリンダー軸線Cを前傾させたシリンダーブロック35と、シリンダーブロック35に結合されるシリンダーヘッド36と、シリンダーヘッド36に結合されるヘッドカバー37とを備える。シリンダーヘッド36には、燃焼室に混合気を導入する吸気系38と、燃焼室から燃焼後の気体を排出する排気系39とが接続される。伝動装置28は、機関本体32のクランクケース34に一体化される変速機ケース41に収容される無段変速機(図示されず)を備える。
リンク機構26は、クランクケース34の上方でサイドフレーム15のシートレール15cに固着されるブラケット42に接続されるリンク部材43を備える。リンク部材43は車軸29に平行な軸線回りで回転自在にブラケット42に連結される。リンク部材43には、図2に示されるように、クランクケース34の上部から上向きに突出するリンク部34aが同様に車軸29に平行な軸線回りで回転自在に連結される。
内燃機関27は、シリンダーブロック35に組み込まれるピストン45を備える。ピストン45は、前傾するシリンダー軸線Cを有してシリンダーブロック35内に区画されるシリンダー46に収容される。ここでは、シリンダーブロック35には単一のピストン45を受け入れる単一のシリンダー46が形成される。シリンダー46は、シリンダーブロック35に組み込まれるシリンダーライナー46aで区画される。シリンダーライナー46aはピストン45の移動を案内する。シリンダーライナー46aの端部46bはクランクケース34内のクランク室に突出する。ピストン45とシリンダーヘッド36との間に燃焼室が区画される。
ピストン45にはコンロッド47の一端が連結される。コンロッド47の他端はクランクケース34内のクランクシャフト48に連結される。ピストン45の軸方向の線形運動はコンロッド47の働きでクランクシャフト48の回転運動に変換される。
内燃機関27は、回転軸線33に同軸にクランクシャフト48に結合されて、クランクシャフト48と一体に回転する環状板形状のパルサーリング(被検知体)49と、パルサーリング49の環状軌道に向き合わせられてパルサーリング49の動きに応じてパルス信号を生成するパルサーセンサー51とを備える。パルサーリング49は、回転軸線33周りに環状に等間隔に配列される複数のリラクター片(ギア歯)49aを備える。リラクター片49aの先端はクランクシャフト48の径方向にシリンダーライナー46aの端部46bよりも内側に配置される。リラクター片49aは例えば中心角10度ごとに配列される。リラクター片49aは例えば磁性体から構成される。パルサーリング49の詳細は後述される。
パルサーセンサー51は、クランクケース34に穿たれるセンサー孔に外側から差し込まれてクランクケース34に取り付けられる。パルサーセンサー51は、地面GDに直交する車両上下方向に対して傾斜する姿勢で保持される。パルサーセンサー51は、車両の側面視でリンク部34aの後方であって後輪WRの前方に配置される。
パルサーセンサー51は、磁性体を検知する先端でクランク室に臨む。パルサーセンサー51では最も感度の高い検出軸線51aが回転軸線33に指向する。パルサーセンサー51は、パルサーリング49の軌道上で検出される磁性体の有無に応じて電気信号を出力する。パルサーセンサー51は、クランクシャフト48の角位置を特定するパルス信号を出力する。図3に示されるように、パルサーセンサー51は、後輪WRの車軸に直交する後輪WRの中央面52に対して車幅方向にオフセットして配置される。中央面52は、例えば後輪WR(特にタイヤ)に対して左右対称の対称面を構成する。
図4に示されるように、クランクシャフト48は、第1軸54aを有する円板形状の第1クランクウエブ54と、第1クランクウエブ54に結合されて、第2軸55aを有する円板形状の第2クランクウエブ55と、第1軸54aおよび第2軸55aを同軸に配置しつつ第1クランクウエブ54および第2クランクウエブ55を相互に結合するクランクピン56とを備える。クランクピン56には、第1軸54aおよび第2軸55aの軸心に平行な回転軸線33回りで回転自在にコンロッド47の先端が連結される。
第1クランクウエブ54の第1軸54aは第1軸受け57を介して回転自在にクランクケース34の第1半体58に支持される。第2クランクウエブ55の第2軸55aは第2軸受け59を介して回転自在にクランクケース34の第2半体61に支持される。第1半体58と第2半体61とが結合されてクランクケース34は構成される。
第1クランクウエブ54の第1面(第1の面)62aには円形の外周に沿って第1軸54aの軸心に直交する仮想平面内で広がる平坦面63が形成される。平坦面63にはパルサーリング49が重ねられる。パルサーリング49のリラクター片49aは少なくとも径方向外端で第1クランクウエブ54の外周よりも径方向に突出する。
パルサーリング49の内径D1は第1軸受け57よりも大径を有する。第1軸54aは第1軸54aよりも大径の拡径部64で第1クランクウエブ54の第1面62aに接続される。拡径部64に第1軸受け57が装着される。第1軸受け57は第1クランクウエブ54の第1面62aに押し当てられる。したがって、パルサーリング49は第1軸受け57の径方向外側に配置される。
第2クランクウエブ55の第1面(第3の面)65aには遠心オイルフィルター66が設置される。遠心オイルフィルター66は第1面65aの窪みに収容される。遠心オイルフィルター66は第2クランクウエブ55の回転中の遠心力に基づき潤滑油中の異物を濾過する。第2クランクウエブ55は第1面65aの裏側の第2面(第4の面)65bで第1クランクウエブ54に向き合わせられる。
遠心オイルフィルター66の径方向外側でクランクケース34にはオイルジェット67が配置される。オイルジェット67はピストン45に向かってシリンダー46内で潤滑油を噴射する。オイルジェット67には、例えばクランクシャフト48の回転に連動するオイルポンプ(図示されず)から潤滑油が供給されることができる。
第2軸55aは第2軸55aよりも大径の拡径部68で第2クランクウエブ55の第1面65aに接続される。拡径部68に第2軸受け59が装着される。第2軸受け59は第2クランクウエブ55の第1面65aに押し当てられる。
クランクケース34の第1半体58には、第1軸受け57を受け入れる金属製の第1ブッシュ69が埋め込まれる。クランクケース34の第2半体59には、第2軸受け59を受け入れる金属製の第2ブッシュ71が埋め込まれる。第1ブッシュ69の内径D2(第1軸受け57の外径に相当)はパルサーリング49の内径D1よりも小さい。その一方で、第1ブッシュ69の外径D3はパルサーリング49の内径D1よりも大きい。ここで、第1ブッシュ69には、外周に沿ってクランクシャフト48の回転軸線33方向に窪んで、パルサーリング49の軌道の一部を受け入れる逃げ部72が設けられる。
図5に示されるように、第1クランクウエブ54には、第1面62aから第1面62aの裏側の第2面(第2の面)62bに貫通するピン孔73と、ピン孔73からずれた位置で第2面62bから突出するバランスウエイト部74と、バランスウエイト部74を避けた位置で第1面62aから第2面62bまで貫通する2つの締結孔75とが形成されている。ピン孔73にはクランクピン56が受け入れられる。クランクピン56はピン孔73に圧入されればよい。バランスウエイト部74は第1クランクウエブ54の重心位置を補正する機能を有する。2つの締結孔75は1直径線上で中心から等距離の位置に配置される。締結孔75には、図4に示されるように、パルサーリング49を貫通してビス(締結具)76がねじ込まれる。ビス76には例えば皿ねじが用いられればよい。
図5(a)に示されるように、パルサーリング49には、第1クランクウエブ54の締結孔75に対応して2つの貫通孔77が形成される。貫通孔77にビス76が挿入される。パルサーリング49の内周にはクランクピン56を受け入れる空間を区画する切り欠き(逃げ部)78が設けられる。切り欠き78は第1クランクウエブ54のピン孔73に対応して形成される。中心回りで切り欠き78に対応する角位置ではリラクター片49aの形成は省略される。
次に本実施形態に係る内燃機関27の作用を説明する。内燃機関27が動作し、クランクシャフト48が回転すると、クランクシャフト48と一体にパルサーリング49は回転する。パルサーリング49のリラクター片49aは回転軸線33に同軸の環状軌道に沿って回転軸線33回りに移動する。パルサーセンサー51は、リラクター片49aと空間とに交互に向き合い、リラクター片49aの磁性体を検出してパルス信号を生成する。リラクター片49aは等間隔に配置されることから、角速度に対応してパルスの時間間隔は変動する。本実施形態では、パルサーリング49はクランク室内で第1軸受け57の径方向外側に配置される。パルサーリング49は第1軸受け57の径方向に第1軸受け57に干渉せずに配置され、クランクシャフト48の回転軸線33方向に第1軸受け57およびパルサーリング49の収容空間は縮小され、クランクシャフト48の回転軸線33方向に内燃機関27の大型化は抑制されることができる。
クランクケース34に埋め込まれる第1ブッシュ69には、外周に沿ってパルサーリング49の軌道の一部を受け入れる逃げ部72が設けられる。第1ブッシュ69の働きで第1軸受け57の支持剛性は確保されるとともに、第1ブッシュ69にパルサーリング49の逃げ部72が設けられることにより、クランクシャフト48の回転軸線33方向に第1ブッシュ69およびパルサーリング49の収容空間は縮小され、クランクシャフト48の回転軸線33方向に内燃機関27は小型化されることができる。
第1クランクウエブ54では、第1面62aにパルサーリング49が重ねられ、第1面62aの裏側の第2面62bにバランスウエイト部74が形成される。第1クランクウエブ54では、バランスウエイト部74から外れた位置に締結孔75が穿たれることから、第1クランクウエブ54のバランスウエイト部74の形状を複雑化することなく、第1クランクウエブ54にパルサーリング49を結合することができる。
パルサーリング49には、クランクピン56を受け入れる空間を区画す切り欠き78が設けられる。その結果、できるだけ径方向にパルサーリング49を縮小しつつ第1クランクウエブ54に取り付けることができる。
内燃機関27ではクランクシャフト48の第2クランクウエブ55に遠心オイルフィルター66が設置される。したがって、パルサーリング49と遠心オイルフィルター66とは2つのクランクウエブ54、55にそれぞれ取り付けられ、部材レイアウトを複雑化することなく、第1クランクウエブ54にパルサーリング49を結合することができる。加えて、遠心オイルフィルター66の径方向外側でクランクケース34にはオイルジェット67が配置される。こうしてパルサーリング49を支持する第1クランクウエブ54と反対側の第2クランクウエブ55の径方向外側にオイルジェット67は配置されるので、部材レイアウトを複雑化することなく、第1クランクウエブ54にパルサーリング49を結合することができる。
パルサーリング49のリラクター片49aはパルサーリング49の本体から遠心方向に突き出る。パルサーセンサー51はクランクシャフト48の回転軸線33に指向する。こうして検出軸がクランクシャフト48の回転軸線33を指向することで、リラクター片49aの通過は精度よく検出されることができる。しかも、パルサーセンサー51は、スクーター11に搭載される際に地面GDに直交する車両上下方向に対して傾斜してクランクケース34に取り付けられることから、高さ方向にパルサーセンサー51の突出を抑えることができ、車両部品に干渉することなく、パルサーセンサー51を配置することができる。
クランクケース34には、スクーター11の後輪WRの前方で車体フレーム12に連結されるリンク部34aが上向きに突出し、パルサーセンサー51は、リンク部34aの後方であって後輪WRの前方に配置される。パルサーセンサー51は内燃機関27のリンク部34aと後輪WRとの間に配置されるので、パルサーセンサー51に保護カバーを設けることなく、前方と後方とを車両部品で保護することができる。
パルサーセンサー51は、後輪WRの車軸29に直交する後輪WRの中央面52に対して車幅方向にオフセットして配置される。後輪WRの車幅方向中央を伝って跳ね上げられる水滴がパルサーセンサー51にかかりにくくすることができる。

Claims (8)

  1. クランクシャフト(48)と、
    軸受け(57)を介して回転自在に前記クランクシャフト(48)を支持するクランクケース(34)と、
    前記クランクシャフト(48)と一体に回転する被検知体(49)と、
    前記被検知体(49)の軌道に向き合わせられて前記被検知体(49)の動きに応じてパルス信号を生成する検知センサー(51)と、を備える内燃機関において、
    前記被検知体(49)は前記軸受け(57)の径方向外側に配置され、
    前記クランクケース(34)に埋め込まれて、前記軸受け(57)を受け入れるブッシュ(69)をさらに備え、前記被検知体(49)は、シリンダーブロック(35)に組み込まれてピストン(45)の移動を案内するシリンダーライナー(46a)の端部(46b)よりも前記クランクシャフト(48)の径方向内側に配置され、前記ブッシュ(69)には、外周に沿って前記クランクシャフト(48)の回転軸線(33)方向に窪んで、前記被検知体(49)の軌道の一部を受け入れる逃げ部(72)が設けられることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記クランクシャフト(48)は、
    前記被検知体(49)が重ねられる第1の面(62a)と、前記第1の面(62a)の裏側であって、クランクピン(56)を受け入れるピン孔(73)からずれた位置でバランスウエイト部(74)を突出させる第2の面(62b)とを有するクランクウエブ(54)を備え、
    前記クランクウエブ(54)には、前記バランスウエイト部(74)を避けた位置に、前記被検知体(49)を締結する締結具(76)を受け入れる締結孔(75)が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記被検知体(49)には、前記クランクピン(56)を受け入れる空間を区画する逃げ部(78)が設けられる
    ことを特徴とする請求項3に記載の内燃機関。
  4. 前記クランクシャフト(48)は、遠心オイルフィルター(66)が設置される第3の面(65a)と、前記第3の面(65a)の裏側であって、前記第2の面(62b)に向き合う第4の面(65b)とを有する第2クランクウエブ(55)を備える
    ことを特徴とする請求項4に記載の内燃機関。
  5. 前記遠心オイルフィルター(66)の径方向外側で前記クランクケース(34)にはオイルジェット(67)が配置される
    ことを特徴とする請求項5に記載の内燃機関。
  6. 前記被検知体(49)は、前記クランクシャフト(48)の回転軸線(33)周りに環状に配列されて、前記検知センサー(51)に読み取られる複数のリラクター片(49a)を備え、
    前記検知センサー(51)は、前記クランクシャフト(48)の回転軸線(33)に指向しつつ、車両(11)に搭載される際に地面(GD)に直交する車両上下方向に対して傾斜して前記クランクケース(34)に取り付けられる
    ことを特徴とする請求項1、3〜6のいずれか1項に記載の内燃機関。
  7. 前記クランクケース(34)には、前記車両(11)の後輪(WR)の前方で車体フレーム(12)に連結されるリンク部(34a)が上向きに突出し、前記検知センサー(51)は、前記リンク部(34a)の後方であって前記後輪(WR)の前方に配置される
    ことを特徴とする請求項7に記載の内燃機関。
  8. 前記後輪(WR)の車軸(29)に直交する前記後輪(WR)の中央面(52)に対して、前記検知センサー(51)は車幅方向にオフセットして配置される
    ことを特徴とする請求項8に記載の内燃機関。
JP2019509259A 2017-03-30 2018-03-15 内燃機関 Active JP6724243B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017068890 2017-03-30
JP2017068890 2017-03-30
PCT/JP2018/010296 WO2018180559A1 (ja) 2017-03-30 2018-03-15 内燃機関

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018180559A1 JPWO2018180559A1 (ja) 2020-01-23
JP6724243B2 true JP6724243B2 (ja) 2020-07-15

Family

ID=63675699

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019509259A Active JP6724243B2 (ja) 2017-03-30 2018-03-15 内燃機関

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6724243B2 (ja)
CN (1) CN110520614B (ja)
BR (1) BR112019020196A2 (ja)
WO (1) WO2018180559A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020059360A1 (ja) * 2018-09-19 2020-03-26 本田技研工業株式会社 クランクシャフトのパルサプレート取付構造

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS606577Y2 (ja) * 1980-09-18 1985-03-02 本田技研工業株式会社 クランク軸の強制潤滑装置
JPH08109949A (ja) * 1994-10-13 1996-04-30 Toyota Motor Corp クランクシャフト
JP3629140B2 (ja) * 1998-03-31 2005-03-16 本田技研工業株式会社 クランク角検出装置
JP3651555B2 (ja) * 1998-06-04 2005-05-25 スズキ株式会社 内燃機関の回転角度検出装置
JP2001165949A (ja) * 1999-09-30 2001-06-22 Honda Motor Co Ltd 車輪速度検出装置
JP4049591B2 (ja) * 2002-01-29 2008-02-20 本田技研工業株式会社 オフセット内燃機関のピストン冷却構造
JP3883988B2 (ja) * 2003-07-14 2007-02-21 本田技研工業株式会社 エンジンブロックに取り付けられた検出器を備える車両用内燃機関
JP4700629B2 (ja) * 2007-02-02 2011-06-15 本田技研工業株式会社 パルサープレートの取り付け構造
JP4637128B2 (ja) * 2007-03-29 2011-02-23 株式会社クボタ エンジン
JP2010216455A (ja) * 2009-03-19 2010-09-30 Mazda Motor Corp センサプレート取付構造
DE102009021541A1 (de) * 2009-05-15 2010-11-25 Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg Tretlager mit einer Kurbelwelle und einer Sensorvorrichtung
JP2012136996A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Suzuki Motor Corp 内燃機関用クランク角検出装置
CN202370662U (zh) * 2011-12-20 2012-08-08 锐展(铜陵)科技有限公司 一种曲轴位置信号盘
JP2014105626A (ja) * 2012-11-27 2014-06-09 Yamaha Motor Co Ltd 鞍乗り型車両
JP2014148920A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Daihatsu Motor Co Ltd 内燃機関
JP2014199033A (ja) * 2013-03-29 2014-10-23 本田技研工業株式会社 クランクシャフトの軸受け構造

Also Published As

Publication number Publication date
CN110520614B (zh) 2022-05-03
WO2018180559A1 (ja) 2018-10-04
CN110520614A (zh) 2019-11-29
BR112019020196A2 (pt) 2020-04-22
JPWO2018180559A1 (ja) 2020-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6487959B2 (ja) 内燃機関
JP6724243B2 (ja) 内燃機関
JP6836653B2 (ja) 内燃機関
JP6706386B2 (ja) 内燃機関
CN110685804B (zh) 发动机
JP6714771B2 (ja) 内燃機関
JP6787830B2 (ja) 内燃機関
JP6706385B2 (ja) 内燃機関
JP7015936B2 (ja) 内燃機関
JP6918858B2 (ja) エンジンのクランク角検出装置
JP6795644B2 (ja) スイングユニット式のパワーユニット
JP6714770B2 (ja) 内燃機関
WO2021002236A1 (ja) 内燃機関構造
JP6787937B2 (ja) クランクシャフトおよびその製造方法
JP6902072B2 (ja) 車両用パワーユニット
JP6848000B2 (ja) エンジン
JP2019171994A (ja) パワーユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A527

Effective date: 20190910

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190919

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200603

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200624

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6724243

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150