JP6836653B2 - 内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、クランクジャーナル回りで環状に形成されて、クランクウエブの外側面に配置される環状板と、環状板の内周から連続してクランクジャーナル回りで環状に形成され、クランクウエブの外側面との間に、クランクピン内に区画される油路に接続される油溜まりを形成する覆い板と、クランクジャーナルの外周面に区画されて、軸受の外側に形成される油室に油溜まりを接続する油路を形成する溝とを備える内燃機関に関する。
特許文献1は内燃機関の制御装置を開示する。内燃機関は単気筒に構成される。制御装置は単気筒の内燃機関でオーバーリーン空燃比に起因する失火を検知する。制御装置では、前後の燃焼サイクルの間でクランクシャフトの角速度の変化量が予め決められた閾値を超えるか否かが判断される。予め設定されたサイクル数の間で、変化量が閾値を超えた回数が規定の回数に達すると、制御装置は内燃機関の失火を推測する。
日本特開2014−199040号公報 日本特開2014−43783号公報
クランクシャフトの角速度の検出にあたって、クランクシャフトの端部に連結されるACG(交流発電機)でパルサーを検知することが考えられる。こうした構成によれば機関本体の設計変更を伴わずにクランクシャフトの角速度は検出される。しかしながら、単気筒の内燃機関では内燃機関の振動が大きいことから、ACGで精度よくパルサーを検出することはできない。その一方で、角速度の検出にあたってクランクシャフトにパルサーローターを取り付けることが考えられる。しかしながら、クランクシャフトにパルサーローターを取り付けると、必然的に機関本体がクランクシャフトの軸方向に大型化してしまう。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、機関本体の大型化を回避しつつ精度よくクランクシャフトの角速度を検出することができる内燃機関を提供することを目的とする。
本発明の第1側面によれば、軸心回りで回転自在にクランクケースに軸受で連結されるクランクジャーナルと、前記クランクジャーナルに結合されて、クランクピンを保持し、前記軸受に向き合う外側面を有するクランクウエブと、前記クランクジャーナル周りで環状に形成されて、前記クランクウエブの外側面に配置される環状板と、前記クランクケースに結合されるシリンダーブロックと、前記シリンダーブロックのシリンダーボアに嵌め合わせられて、ピストンのスライドを案内するシリンダーライナーと、前記環状板の外周から連続して、前記クランクウエブの外周から径方向外側に突き出る被検知体と、前記被検知体の軌道に向き合わせられて前記被検知体の動きに応じてパルス信号を生成する検知センサーとを備え、前記シリンダーライナーに、前記被検知体の逃げを構成する欠けが形成される内燃機関が提供される。
第2側面によれば、第1側面の構成に加えて、前記環状板の内周から連続して前記クランクジャーナル周りで環状に形成され、前記クランクウエブの外側面との間に、前記クランクピン内に区画される油路に接続される油溜まりを形成する覆い板と、前記クランクジャーナルの外周面に区画されて、前記軸受の外側に形成される油室に前記油溜まりを接続する油路を形成する溝とを備える。
第3側面によれば、第1または第2側面の構成に加えて、内燃機関は、前記クランクウエブに螺合されて、前記環状板に穿たれる開口を通過して前記クランクウエブに前記環状板を固定する締結部材と、前記クランクウエブおよび前記環状板に嵌め込まれて、前記クランクウエブの表面に沿って前記環状板の変位を規制する規制部材とを備える。
第4側面によれば、第3側面の構成に加えて、前記クランクウエブは、前記外側面の裏側に、前記クランクピンを受け入れるピン孔からオフセットした位置でバランスウエイトを突出させる内側面を有し、前記クランクウエブには、前記バランスウエイトからオフセットした位置に、前記締結部材を受け入れる締結孔が形成される。
第5側面によれば、第1〜第4側面のいずれかの構成に加えて、前記被検知体は、前記クランクシャフトの回転軸線周りに環状に配列されて、前記検知センサーに読み取られる複数のリラクター片を有し、前記検知センサーは、前記クランクシャフトの回転軸線に指向しつつ、車両に搭載される際に地面に直交する車両上下方向に対して傾斜して前記クランクケースに取り付けられる。
側面によれば、第5側面の構成に加えて、前記クランクケースには、前記車両の後輪の前方で車体フレームに連結されるリンク部が上向きに突出し、前記検知センサーは、前記リンク部の後方であって前記後輪の前方に配置される。
側面によれば、第側面の構成に加えて、前記後輪の車軸に直交する前記後輪の中央線に対して、前記検知センサーは車幅方向にオフセットして配置される。
側面によれば、第1〜第側面のいずれかの構成に加えて、前記環状板は、前記クランクウエブとの対向面を前記クランクウエブに当接させるようにして平板状に形成される。
第1側面によれば、被検知体は、クランクウエブの外側面に配置されて油溜まりの一部を構成し得る環状板の外周に設けられるので、クランクウエブと軸受との間に新たに部材が追加されることはなく、クランクシャフトの軸方向に内燃機関の大型化は回避されることができる。しかも、既存の部品が流用されることから、部品点数の増加を伴うことなくクランクシャフトの角速度は検出されることができる。その上、シリンダーライナーに欠けが形成されて被検知体との接触が回避されることから、燃焼室に対してクランクシャフトを近づけることができ、内燃機関の大型化を抑制することができる。なお、クランクジャーナルおよびクランクウエブはクランクシャフトを形成する。
第2側面によれば、油室に導入された潤滑油はクランクジャーナルの外周を伝って油溜まりに流入する。油溜まり内の潤滑油はクランクウエブの遠心力の働きで油溜まり内に保持される。潤滑油は油溜まりからクランクピン内の油路に流入する。そこからクランクピンとコンロッドとの接触域に潤滑油は供給される。こうしてクランクピンとコンロッドとの接触域で潤滑は実現される。
第3側面によれば、規制部材は、クランクウエブの表面に沿ってクランクシャフトの回転に伴う環状板の周方向の変位を規制する。その結果、クランクウエブと被検知体との周方向のずれは回避されることができる。クランクシャフトの角速度は正確に検出されることができる。
第4側面によれば、クランクウエブに環状板を取り付ける際に、クランクウエブのバランスウエイトからオフセットした位置に締結孔を設けることで、クランクウエブのバランスウエイトの形状を複雑化することなく、クランクウエブに被検知体を結合することができる。
第5側面によれば、検知センサーの検出軸がクランクシャフトの回転軸線を指向することで、リラクター片の通過は精度よく検出されることができる。また、クランケースに車両上下方向から傾斜して検知センサーを取り付けたことから、高さ方向に検知センサーの突出を抑えることができ、車両部品に干渉することなく検知センサーを配置することができる。
側面によれば、検知センサーは内燃機関のリンク部と後輪との間に配置されるので、検知センサーに保護カバーを設けることなく、前方と後方とを車両部品で保護することができる。
側面によれば、後輪の車幅方向中央を伝って跳ね上げられる水滴が検知センサーにかかりにくくすることができる。
図1は本発明の一実施形態に係る鞍乗り型車両の一具体例であるスクーターの全体構成を概略的に示す側面図である。 図2は内燃機関の拡大断面図である。 図3は上方から観察されるクランクケースの拡大平面図である。 図4はクランクシャフトの拡大断面図である 図5は(a)被検知体を有する環状板および覆い板の拡大平面図、(b)クランクウエブの第1面の拡大平面図、(c)クランクウエブの第2面(第1面の裏側)の拡大平面図である。 図6はボルトを示す環状板および覆い板の拡大部分断面図である。 図7はノックピンを示す環状板および覆い板の拡大部分断面図である。 図8は他の実施形態に係るクランクシャフトの拡大断面図である。
12…車体フレーム
33…(クランクシャフトの)回転軸線
34…クランクケース
34a…リンク部
35…シリンダーブロック
45…ピストン
46…シリンダーボア
47…シリンダーライナー
49…軸受
51…クランクジャーナル
52…クランクピン
53…クランクウエブ
54…環状板
55…被検知体
55a…リラクター片
56…欠け
58…検知センサー(パルサーセンサー)
61…覆い板
62…油溜まり
63…油路
66…油室
68…溝
69…ピン孔
71…バランスウエイト
72…締結孔
73…開口
74…締結部材(ボルト)
75…規制部材(ノックピン)
GD…地面
WR…後輪
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。なお、以下の説明では、前後、左右および上下は自動二輪車の乗員から見た方向をいう。
図1は鞍乗り型車両(自動二輪車)の一具体例であるスクーター11の全体構成を概略的に示す。スクーター11は車体フレーム12を備える。車体フレーム12は、ヘッドパイプ13と、ヘッドパイプ13から下方に延びるダウンチューブ14と、ダウンチューブ14の下端から後方に延びる左右1対のサイドフレーム15とで形成される。ヘッドパイプ13にフロントフォーク16および操向ハンドル17が回転自在に支持される。フロントフォーク16には車軸18回りで回転自在に前輪WFが支持される。
サイドフレーム15は、ダウンチューブ14の下端から下方に延びるダウンフレーム部15aと、ダウンフレーム部15aの後端から地面に平行に延びるロアフレーム部15bと、ロアフレーム部15bの後端から後上がりに延びて後輪WRの上方に配置されるシートレール部15cとを有する。シートレール部15c上には乗員シート19が支持される。
スクーター11は車体フレーム12に被さる車体カバー21を備える。車体カバー21には、ヘッドパイプ13と乗員シート19との間でサイドフレーム15のロアフレーム部15b上にフロアー22が区画される。フロアー22には、乗員シート19に座った乗員が足を載せることができる。フロアー22下でロアフレーム部15bには燃料タンク23が支持される。車体カバー21内でシートレール部15cには収納ボックス24が支持される。収納ボックス24は乗員シート19で開閉される。
車体フレーム12にはサイドフレーム15の間でスイング式のパワーユニット25がリンク機構26を介して上下方向に揺動自在に支持される。パワーユニット25は、燃料タンク23から供給される燃料に基づき動力を発生する内燃機関27と、内燃機関27に接続されて、後輪WRに線形に変化する変速比で内燃機関27の動力を伝達する伝動装置28とを備える。
パワーユニット25の後端に車軸29回りで回転自在に後輪WRが支持される。パワーユニット25の後端およびシートレール部15cの後端の間にはリアクッションユニット31が取り付けられる。パワーユニット25は、車体フレーム12に対してスイング自在に後輪WRを連結するサスペンション装置の機能を担う。
内燃機関27の機関本体32は、回転軸線33回りで回転自在に後述のクランクシャフトを収容するクランクケース34と、クランクケース34に結合されて、シリンダー軸線Cを前傾させたシリンダーブロック35と、シリンダーブロック35に結合されるシリンダーヘッド36と、シリンダーヘッド36に結合されるヘッドカバー37とを備える。シリンダーヘッド36には、燃焼室に混合気を導入する吸気系38と、燃焼室から燃焼後の気体を排出する排気系39とが接続される。伝動装置28は、機関本体32のクランクケース34に一体化される変速機ケース41に収容される無段変速機(図示されず)を備える。
リンク機構26は、クランクケース34の上方でサイドフレーム15のシートレール15cに固着されるブラケット42に接続されるリンク部材43を備える。リンク部材43は車軸29に平行な軸線回りで回転自在にブラケット42に連結される。リンク部材43には、図2に示されるように、クランクケース34の上部から上向きに突出するリンク部34aが同様に車軸29に平行な軸線回りで回転自在に連結される。
内燃機関27は、シリンダーブロック35に組み込まれるピストン45を備える。ピストン45は、前傾するシリンダー軸線Cを有してシリンダーブロック35内に区画されるシリンダーボア46に収容される。ここでは、シリンダーブロック35には単一のピストン45を受け入れる単一のシリンダーボア46が形成される。シリンダーボア46には、ピストン45のスライドを案内するシリンダーライナー47が嵌め合わせられる。シリンダーライナー47の端部47aはクランクケース34内のクランク室に突出する。ピストン45とシリンダーヘッド36との間に燃焼室が区画される。
内燃機関27はクランクシャフト48を備える。クランクシャフト48は、軸心回りで回転自在にクランクケース34に軸受49で連結されるクランクジャーナル51、および、クランクピン52を保持するクランクウエブ53を有する。クランクシャフト48には、回転軸線33に同軸にクランクジャーナル51周りで環状に形成される環状板54が結合される。環状板54はクランクウエブ53の外側面に重ねられる。
環状板54の外周には、径方向外側に突き出る被検知体55が連続する。被検知体55は、クランクシャフト48の回転軸線33周りに環状に等間隔に配列される複数のリラクター片(ギア歯)53aを有する。リラクター片55aは例えば中心角10度ごとに配列される。リラクター片55aは例えば磁性体から構成される。シリンダーライナー47の端部47aには、被検知体55の逃げを構成する欠け56が形成される。
内燃機関27はコンロッド57を備える。コンロッド57は、一端でピストン45に連結され、他端でクランクシャフト48に連結される。コンロッド57の他端は、クランクピン52の軸心回りに回転自在にクランクピン52に結合される。ピストン45の軸方向の線形運動はコンロッド57の働きでクランクシャフト48の回転運動に変換される。
内燃機関27は、被検知体55の環状軌道に向き合わせられて被検知体55の動きに応じてパルス信号を生成するパルサーセンサー(検知センサー)58を備える。パルサーセンサー58は、クランクケース34に穿たれるセンサー孔に外側から差し込まれてクランクケース34に取り付けられる。パルサーセンサー58は、地面GDに直交する車両上下方向に対して傾斜する姿勢で保持される。パルサーセンサー58は、車両の側面視でリンク部34aの後方であって後輪WRの前方に配置される。
パルサーセンサー58は、磁性体を検知する先端でクランク室に臨む。パルサーセンサー58では最も感度の高い検出軸線58aが回転軸線33に指向する。パルサーセンサー58は、被検知体55の軌道上で検出される磁性体の有無に応じて電気信号を出力する。パルサーセンサー58は、クランクシャフト48の角位置を特定するパルス信号を出力する。図3に示されるように、パルサーセンサー58は、後輪WRの車軸に直交する後輪WRの中央面59に対して車幅方向にオフセットして配置される。中央面59は、例えば後輪WR(特にタイヤ)に対して左右対称の対称面を構成する。
図4に示されるように、クランクシャフト48は左右1対のクランクウエブ53を備える。個々のクランクウエブ53は外側面で対応の軸受49に向き合う。環状板54の内周には、回転軸線33に同軸にクランクジャーナル51周りで環状に形成される覆い板61が連続する。覆い板61は、クランクウエブ53の外側面との間に油溜まり62を形成する。油溜まり62は、クランクピン52内にクランクピン52の軸心に沿って区画される油路63に接続される。覆い板61の内周は、クランクジャーナル51周りに環状の隙間すなわち潤滑油の導入口を形成する。覆い板61の内周は軸受49の内輪に接してもよい。覆い板61は環状板54と協働で遠心オイルフィルターを構成する。遠心オイルフィルターはクランクウエブ53の回転中の遠心力に基づき潤滑油中の異物を濾過する。
クランクピン52には、油路63から径方向(軸心に直交する方向)に延びる供給路64が区画される。供給路64の外端はコンロッド57の軸受に開口する。油溜まり62の潤滑油は油路63および供給路64を経てコンロッド57の軸受に供給される。
軸受49の外側でクランクシャフト48とクランクケース34との間にはオイルシール65が配置される。クランクケース34は、クランクシャフト48周りでオイルシール65と軸受49との間に油室66を形成する。油室66には、オイルポンプ(図示されず)から延びる油通路67の先端が開口する。油室66にはオイルポンプの働きで潤滑油が供給される。
クランクジャーナル51の外周面には軸方向に延びる溝68が区画される。溝68は、軸方向に少なくとも軸受49の内輪を横切る。溝68は、軸受49の内輪との間に、軸受49の外側に形成される油室66に油溜まり62を接続する油路を形成する。オイルポンプから油室66に供給された潤滑油は溝68から油溜まり62に導入される。
図5を併せて参照し、クランクウエブ53は、外側面の裏側に、クランクピン52を受け入れるピン孔69からオフセットした位置でバランスウエイト71を突出させる内側面を有する。クランクウエブ53には、バランスウエイト71からオフセットした位置に締結孔72が形成される。締結孔72の内周面にはねじ溝が刻まれる。図6に示されるように、クランクウエブ53の締結孔72には、環状板54に穿たれる円形の開口73を通過してクランクウエブ53に環状板54を固定するボルト(締結部材)74の軸部がねじ込まれる。環状板54の開口73はボルト74の軸径よりも大きい径の断面を有する。
図7に示されるように、クランクウエブ53および環状板54にはノックピン(規制部材)75が嵌め込まれる。ノックピン75はクランクシャフト48の軸心に平行な軸心を有する。ノックピン75のピン穴76a、76bは、クランクウエブ53および環状板54で相互に接触する合わせ面にそれぞれ区画される。ノックピン75は、クランクウエブ53の表面に沿って環状板54の変位を規制する。ノックピン75(ピン穴76a)は、図5に示されるように、個々の締結孔72ごとに1つか2つ配置されればよい。
クランクウエブ53の径方向外側でクランクケース34にはオイルジェット77が配置される。オイルジェット77はピストン45に向かってシリンダー46内で潤滑油を噴射する。オイルジェット77には、例えばクランクシャフト48の回転に連動するオイルポンプ(図示されず)から潤滑油が供給されることができる。
次に本実施形態に係る内燃機関27の作用を説明する。内燃機関27が動作し、クランクシャフト48が回転すると、オイルポンプの働きで油室66に潤滑油は導入される。潤滑油はクランクジャーナル51の外周を伝って油溜まり62に流入する。油溜まり62内の潤滑油はクランクシャフト48の遠心力の働きで油溜まり62内に保持される。潤滑油は油溜まり62からクランクピン52内の油路63に流入する。油路63から供給路64を経てクランクピン52とコンロッド57との接触域に潤滑油は供給される。こうしてクランクピン52とコンロッド57との接触域で潤滑は実現される。
クランクシャフト48と一体に被検知体55は回転する。被検知体55のリラクター片55aは回転軸線33に同軸の環状軌道に沿って回転軸線33回りに移動する。パルサーセンサー58は、リラクター片55aと空間とに交互に向き合い、リラクター片55aの磁性体を検出してパルス信号を生成する。リラクター片55aは等間隔に配置されることから、角速度に対応してパルスの時間間隔は変動する。被検知体55は、油溜まり62の形成にあたってクランクウエブ53の外側面に重ねられる環状板54の外周に結合されるので、クランクウエブ53と軸受49との間に新たに部材が追加されることはなく、クランクシャフト48の軸方向に内燃機関27の大型化は回避される。しかも、既存の部品が流用されることから、部品点数の増加を伴うことなくクランクシャフト48の角速度は検出されることができる。
本実施形態に係る内燃機関27ではシリンダーライナー47に欠け56が形成される。欠け56は被検知体55の逃げを構成する。こうしてシリンダーライナー47と被検知体55との接触が回避されることから、シリンダーヘッド36とピストン45との間に区画される燃焼室に対してクランクシャフト48を近づけることができ、内燃機関27の大型化を抑制することができる。
内燃機関27ではボルト74の働きで環状板54および覆い板61(=遠心オイルフィルター)はクランクウエブ53に固定される。固定にあたって環状板54に開口73が穿たれる。ノックピン75は、クランクウエブ53の表面に沿って環状板54の変位を規制する。その結果、クランクウエブ53と被検知体55とのずれは回避される。クランクシャフト48の角速度は正確に検出される。
クランクウエブ53では、バランスウエイト71からオフセットした位置に締結孔72が配置される。クランクウエブ53に環状板54を取り付ける際に、クランクウエブ53のバランスウエイト71からオフセットした位置に締結孔72を設けることで、クランクウエブ53のバランスウエイト71の形状を複雑化することなく、クランクウエブ53に被検知体55を結合することができる。
被検知体55のリラクター片55aは被検知体55の本体から遠心方向に突き出る。パルサーセンサー58はクランクシャフト48の回転軸線33に指向する。こうして検出軸線58aがクランクシャフト48の回転軸線33に指向することで、リラクター片55aの通過は精度よく検出されることができる。しかも、パルサーセンサー58は、スクーター11に搭載される際に地面GDに直交する車両上下方向に対して傾斜してクランクケース34に取り付けられることから、高さ方向にパルサーセンサー58の突出を抑えることができ、車両部品に干渉することなくパルサーセンサー58を配置することができる。
クランクケース34には、スクーター11の後輪WRの前方で車体フレーム12に連結されるリンク部34aが上向きに突出し、パルサーセンサー58は、リンク部34aの後方であって後輪WRの前方に配置される。パルサーセンサー49は内燃機関27のリンク部34aと後輪WRとの間に配置されるので、パルサーセンサー58に保護カバーを設けることなく、前方と後方とを車両部品で保護することができる。
パルサーセンサー58は、後輪WRの車軸29に直交する後輪WRの中央面59に対して車幅方向にオフセットして配置される。後輪WRの車幅方向中央を伝って跳ね上げられる水滴がパルサーセンサー58にかかりにくくすることができる。
本実施形態では、図4に示されるように、カムチェーン78の反対側で左側のクランクウエブ53に環状板54および被検知体55が設けられるだけでなく、図8に示されるように、カムチェーン78側で右側のクランクウエブ53に環状板54および被検知体55が設けられてもよい。

Claims (8)

  1. 軸心回りで回転自在にクランクケース(34)に軸受(49)で連結されるクランクジャーナル(51)と、
    前記クランクジャーナル(51)に結合されて、クランクピン(52)を保持し、前記軸受(49)に向き合う外側面を有するクランクウエブ(53)と、
    前記クランクジャーナル(51)周りで環状に形成されて、前記クランクウエブ(53)の外側面に配置される環状板(54)と、
    前記クランクケース(34)に結合されるシリンダーブロック(35)と、
    前記シリンダーブロック(35)のシリンダーボア(46)に嵌め合わせられて、ピストン(45)のスライドを案内するシリンダーライナー(47)と、
    前記環状板(54)の外周から連続して、前記クランクウエブ(53)の外周から径方向外側に突き出る被検知体(55)と、
    前記被検知体(55)の軌道に向き合わせられて前記被検知体(55)の動きに応じてパルス信号を生成する検知センサー(58)とを備え、
    前記シリンダーライナー(47)に、前記被検知体(55)の逃げを構成する欠け(56)が形成されることを特徴とする内燃機関。
  2. 請求項1に記載の内燃機関において、
    前記環状板(54)の内周から連続して前記クランクジャーナル(51)周りで環状に形成され、前記クランクウエブ(53)の外側面との間に、前記クランクピン(52)内に区画される油路(63)に接続される油溜まり(62)を形成する覆い板(61)と、前記クランクジャーナル(51)の外周面に区画されて、前記軸受(49)の外側に形成される油室(66)に前記油溜まり(62)を接続する油路を形成する溝(68)とを備えることを特徴とする内燃機関。
  3. 請求項1または2に記載の内燃機関において、
    前記クランクウエブ(53)に螺合されて、前記環状板(54)に穿たれる開口(73)を通過して前記クランクウエブ(53)に前記環状板(54)を固定する締結部材(74)と、
    前記クランクウエブ(53)および前記環状板(54)に嵌め込まれて、前記クランクウエブ(53)の表面に沿って前記環状板(54)の変位を規制する規制部材(75)とを備えることを特徴とする内燃機関。
  4. 請求項3に記載の内燃機関において、
    前記クランクウエブ(53)は、前記外側面の裏側に、前記クランクピン(52)を受け入れるピン孔(69)からオフセットした位置でバランスウエイト(71)を突出させる内側面を有し、前記クランクウエブ(53)には、前記バランスウエイト(71)からオフセットした位置に、前記締結部材(74)を受け入れる締結孔(72)が形成されることを特徴とする内燃機関。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関において、
    前記被検知体(55)は、前記クランクジャーナル(51)の回転軸線(33)周りに環状に配列されて、前記検知センサー(58)に読み取られる複数のリラクター片(55a)を有し、
    前記検知センサー(58)は、前記クランクジャーナル(51)の回転軸線(33)に指向しつつ、車両に搭載される際に地面(GD)に直交する車両上下方向に対して傾斜して前記クランクケース(34)に取り付けられることを特徴とする内燃機関。
  6. 請求項5に記載の内燃機関において、
    前記クランクケース(34)には、前記車両の後輪(WR)の前方で車体フレーム(12)に連結されるリンク部(34a)が上向きに突出し、前記検知センサー(58)は、前記リンク部(34a)の後方であって前記後輪(WR)の前方に配置されることを特徴とする内燃機関。
  7. 請求項に記載の内燃機関において、
    前記後輪(WR)の車軸に直交する前記後輪(WR)の中央線に対して、前記検知センサー(58)は車幅方向にオフセットして配置されることを特徴とする内燃機関。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の内燃機関において、
    前記環状板(54)は、前記クランクウエブ(53)との対向面を前記クランクウエブ(53)に当接させるようにして平板状に形成されることを特徴とする内燃機関。
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