JP6902072B2 - 車両用パワーユニット - Google Patents
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Description
クランクシャフトの角速度の検出には、特許文献2に開示されるような電磁ピックアップ方式が広く用いられている。この場合、クランクシャフトには、パルサーリングが取り付けられる。パルサーリングは、クランクシャフトの軸線中心で連続する環状体と、環状体から放射方向に延びて軸線中心の周方向に等間隔に配列される複数のリラクターと、を有している。リラクターの環状軌道には、パルサーセンサ先端の検知部が対向している。
この構成によれば、パルサーセンサのセンサ突出部をクランクケースに設けた囲繞部によって囲うことで、パルサーセンサのセンサ突出部に外乱が至り難くすることができる。
また、パルサーセンサのセンサ突出部をバランサ収容部によって車両下方側から囲うことで、バランサ収容部を利用して、パルサーセンサのセンサ突出部に車両下方側から外乱が至り難くすることができる。
この構成によれば、パルサーセンサのセンサ突出部の少なくとも車幅方向一側をクランクケースに設けたハンガー部によって囲うことで、ハンガー部を利用して、パルサーセンサのセンサ突出部に車幅方向一側から外乱が至り難くすることができる。
この構成によれば、パルサーセンサのセンサ突出部の車両前方側をハンガー部、ハンガーブラケットおよび締結部材によって囲うことで、ハンガー部、ハンガーブラケットおよび締結部材を利用して、パルサーセンサのセンサ突出部に車両前方側から外乱が至り難くすることができる。
この構成によれば、請求項1,2の効果に加え、パルサーセンサのセンサ突出部の車幅方向一側をハンガー部の側壁部によって囲い、ケース側突出部の車両前方側をハンガー部のボス部によって囲うことで、ハンガー部を利用して、パルサーセンサのセンサ突出部に車幅方向一側および車両前方側から外乱が至り難くすることができる。
この構成によれば、パルサーセンサのセンサ突出部をシリンダによって車両後方側から囲うことで、パルサーセンサのセンサ突出部に車両後方から外乱が至り難くすることができる。
図1に示すように、本実施形態は、鞍乗り型車両の一例としての自動二輪車1に適用されている。自動二輪車1の前輪2は、左右一対のフロントフォーク3の下端部に支持されている。左右フロントフォーク3の上部は、ステアリングステム4を介して、車体フレーム5の前端部のヘッドパイプ6に支持されている。ステアリングステム4のトップブリッジ上には、バータイプの操向ハンドル4aが取り付けられている。
メインチューブ7の上方には、エンジン13の燃料を貯留する燃料タンク18が配置されている。燃料タンク18の後方で前記シートフレームの上方には、乗員が着座するシート19が配置されている。シート19の下方の左右両側には、乗員が足を載せる左右一対のステップ19aが配置されている。
図2、図3を併せて参照し、エンジン13は、クランク軸21の回転中心軸線(クランク軸線)C1を左右方向(車幅方向)に沿わせた空冷単気筒エンジンである。エンジン13は、クランクケース22の前部上方にシリンダ部23を略垂直に起立させている。クランクケース22は、左右方向に直交する分割面を境に左右ケース半体22a,22bに分割される。左右ケース半体22a,22bの前上部には、シリンダ部23の下端部(基部、以下、シリンダ基部という。)23fが一体形成されている。
本実施形態では、自動二輪車1の前後方向に沿う軸をX軸、左右方向(車幅方向)に沿う軸をY軸、上下方向に沿う軸をZ軸、と称し、各軸を図中矢印X,Y,Zで示している。
図2、図3に示すように、クランク軸21は、クランクケース22の前部内において、左右一対のボールベアリング26l,26r(軸受け部材、以下、クランクベアリング26l,26rという。)を介して回転可能に支持されている。クランク軸21は、ピストン24の往復運動から軸線C1回りの回転運動を生成する。クランク軸21は、クランクアームおよびカウンタウェイトを含む左右一対のクランクウェブ21bl,21brと、左右クランクウェブ21bl,21brの各々からクランク軸線C1に沿って左右方向外側に突出する左右一対のジャーナル21cl,21crと、左右ジャーナル21cl,21crの各々からさらにクランク軸線C1に沿って左右方向外側に延びる左右一対の延長軸21dl,21drと、を一体回転可能に備えている。左右ジャーナル21cl,21crは、それぞれ左右クランクベアリング26l,26rに挿通、支持されている。
なお、左右クランクウェブ21bl,21brを合わせて単にクランクウェブ21bで示し、左右ジャーナル21cl,21crを合わせて単にジャーナル21cで示し、左右延長軸21dl,21drを合わせて単に延長軸21dで示すことがある。
図2、図3に示すように、変速機31は、クランク軸線C1と交差(直交)する車両前後方向で、クランク軸21の一方側(後方側)に配置されている。変速機31は、メイン軸32およびカウンタ軸33と、メイン軸32およびカウンタ軸33に跨る変速ギヤ群34と、を有する有段式のトランスミッションである。クランク軸21の回転動力は、変速ギヤ群34の任意のギヤを介して、メイン軸32からカウンタ軸33に伝達される。カウンタ軸33は、変速機31ひいてはパワーユニットPUの出力軸を構成している。カウンタ軸33の左端部は、クランクケース22の後部左側に突出して前記機関出力部35を構成している。
図3に示すように、クラッチ装置36は、例えば湿式多板クラッチであり、かつノーマルクローズクラッチである。すなわち、クラッチ装置36は、例えば乗員のクラッチ操作に応じて不図示のアクチュエータから規定の操作入力があると、動力伝達が不能な切断状態となる。クラッチ装置36は、前記アクチュエータからの操作入力が解除されと、内装するクラッチスプリングのバネ力により、動力伝達が可能な接続状態に戻る。前記アクチュエータの作動は、乗員の手動でも電動等の自動でもよい。
図2、図3に示すように、パワーユニットPUは、クランク軸21の前後位置に一対のバランサ41,45を備えている。一対のバランサ41,45は、それぞれクランク軸線C1と平行な回転軸線C5,C6を有している。一対のバランサ41,45は、クランク軸線C1と交差(直交)する車両前後方向で、クランク軸21を挟むように設けられている。以下、一対のバランサ41,45の内、クランク軸21よりも前方に位置するものをフロントバランサ41と称し、クランク軸21よりも後方に位置するものをリヤバランサ45と称する。
リヤバランサ45は、クランク軸21よりも後方に配置されている。リヤバランサ45の回転中心軸線(軸心)C6は、クランク軸線(軸心)C1よりもやや上方に配置されている。
図10は、クランク軸21のクランクウェブ21b(左右クランクウェブ21bl,21brを含む)およりパルサーリング51を軸方向から見た模式図である。
クランクウェブ21bは、クランクピン21aの左右端部を支持するクランクアーム21fと、クランク径方向でクランクアーム21fと反対側の領域に張り出すカウンタウェイト21gと、を一体に備えている。
なお、クランクウェブ21bは、円板状に限らず、クランクアーム21fの周方向両側を削ぎ落とした形状としてもよい。
図4に示すように、パルサーセンサ55は、クランクケース22に穿たれるセンサ差し込み孔61に差し込まれて、クランクケース22に取り付けられている。パルサーセンサ55は、例えばGMR(Giant Magneto Resistance)といった磁気抵抗効果素子を用いた回転センサで構成されている。パルサーセンサ55は、車両上下方向(鉛直方向)に対して傾斜した姿勢で、クランクケース22に保持されている。パルサーセンサ55は、シリンダ部23の前方でクランクケース22の前上部に配置されている。
なお、「車体側」とは、主に車体フレーム5であるが、これに限らず、パワーユニットPUを除く車体構成部品全般を含む。例えば、車体フレーム5に連結されるサブフレーム、固定部材および可動部材であってもよい。
また、「〜側から囲う」とは、「〜側」から見たときに、センサ突出部59の手前に対象部位の少なくとも一部が重なることの意である。重なる範囲が多ければ、「〜側から遮蔽する」、「〜側から覆う」ともいえる。
本発明を適用する車両には、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
5 車体フレーム(車体側)
21 クランク軸
22 クランクケース
23 シリンダ部(シリンダ、囲繞部)
41 フロントバランサ(バランサ)
48 バランサ収容部(囲繞部)
49 前上ハンガー部(ハンガー部、囲繞部)
51 パルサーリング
51b リラクター
55 パルサーセンサ
56 検知部
59 センサ突出部
65 側壁部
66a ボス部
68 ハンガーブラケット
69 締結部材
PU パワーユニット(車両用パワーユニット)
Claims (6)
- 車体側(5)に支持されるクランクケース(22)と、
前記クランクケース(22)に回転可能に収容されるクランク軸(21)と、
リラクター(51b)を有して前記クランク軸(21)に取り付けられるパルサーリング(51)と、
前記クランクケース(22)に取り付けられて前記リラクター(51b)に検知部(56)を対向させるパルサーセンサ(55)と、を備える車両用パワーユニット(PU)において、
前記クランクケース(22)は、前記パルサーセンサ(55)における前記クランクケース(22)の外側に突出するセンサ突出部(59)を囲う囲繞部(23,48,49,68,69)を備え、
前記クランクケース(22)は、前端部から車両前方側に膨出して内部にバランサ(41)を収容するバランサ収容部(48)を備え、
前記バランサ収容部(48)は、前記囲繞部に含まれ、前記センサ突出部(59)を車両下方側から囲っている車両用パワーユニット。 - 前記クランクケース(22)は、前記クランクケース(22)を前記車体側(5)に支持可能とするハンガー部(49)を備え、
前記ハンガー部(49)は、前記囲繞部に含まれ、前記センサ突出部(59)を少なくとも車幅方向一側から囲っている請求項1に記載の車両用パワーユニット。 - 前記車体側(5)と前記ハンガー部(49)とを結合するハンガーブラケット(68)および締結部材(69)を備え、
前記ハンガーブラケット(68)および締結部材(69)は、前記囲繞部に含まれ、前記ハンガー部(49)と協働して、前記センサ突出部(59)を車両前方側から囲っている請求項2に記載の車両用パワーユニット。 - 車体側(5)に支持されるクランクケース(22)と、
前記クランクケース(22)に回転可能に収容されるクランク軸(21)と、
リラクター(51b)を有して前記クランク軸(21)に取り付けられるパルサーリング(51)と、
前記クランクケース(22)に取り付けられて前記リラクター(51b)に検知部(56)を対向させるパルサーセンサ(55)と、を備える車両用パワーユニット(PU)において、
前記クランクケース(22)は、前記パルサーセンサ(55)における前記クランクケース(22)の外側に突出するセンサ突出部(59)を囲う囲繞部(23,48,49,68,69)を備え、
前記クランクケース(22)は、前記クランクケース(22)を前記車体側(5)に支持可能とするハンガー部(49)を備え、
前記ハンガー部(49)は、前記囲繞部に含まれ、前記センサ突出部(59)を少なくとも車幅方向一側から囲っており、
前記ハンガー部(49)は、前記センサ突出部(59)の車幅方向一側に起立する側壁部(65)と、前記側壁部(65)の車両前方側から車幅方向他側に突出して前記センサ突出部(59)の車両前方側に配置されるボス部(66a)と、を有し、
前記側壁部(65)は、前記センサ突出部(59)を車幅方向一側から囲い、前記ボス部(66a)は、前記センサ突出部(59)を車両前方側から囲っている車両用パワーユニット。 - 前記車体側(5)と前記ハンガー部(49)とを結合するハンガーブラケット(68)および締結部材(69)を備え、
前記ハンガーブラケット(68)および締結部材(69)は、前記囲繞部に含まれ、前記ハンガー部(49)と協働して、前記センサ突出部(59)を車両前方側から囲っている請求項4に記載の車両用パワーユニット。 - 前記クランクケース(22)から車両上方側に起立するシリンダ(23)を備え、
前記シリンダ(23)は、前記囲繞部に含まれ、前記センサ突出部(59)を車両後方側から囲っている請求項1から5の何れか一項に記載の車両用パワーユニット。
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JP2019129982A JP6902072B2 (ja) | 2019-07-12 | 2019-07-12 | 車両用パワーユニット |
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