JP3651555B2 - 内燃機関の回転角度検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は内燃機関の回転角度検出装置に係り、特に、回転角度検出用の識別体を設ける回転運動伝達体の大型化を回避し得て、検出手段のレイアウトの制約を減少し得て、被包体の振動を低減し得て、回転軸に対する識別体の位置精度を向上し得て、組付工数を削減し得て、重量を軽減し得て、コストの低減を果たし得て、回転角度の誤検出を防止し得て、回転角度による制御の信頼性を向上し得て、既存の回転角度検出装置にも実施し得る内燃機関の回転角度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両に搭載される内燃機関には、気筒の判別や機関回転数の識別のために、回転軸の回転角度を検出する回転角度検出装置を設けているものがある。このような回転角度検出装置としては、図15〜図20に示すものがある。図15において、102は内燃機関、104は回転軸たるクランク軸、106は回転運動伝達体たるクランクタイミングプーリ、108は回転角度検出装置である。内燃機関102は、機関構成体たるシリンダブロック110に軸支されるクランク軸104の軸線方向の一端側に、無端回転運動伝達具たるタイミングベルト(図示せず)の巻掛けられるタイミングベルトプーリ106を取付けて設けている。
【0003】
前記回転角度検出装置108は、クランク軸104に取付けられたタイミングベルトプーリ106の側面に回転角度識別用の識別体たるセンシングロータ112を突出させて設けている。センシングロータ112には、図16・図17に示す如く、周縁114にクランク軸104の回転角度に対応する識別部たる突起部116を径方向外側に突出せて設けている。
【0004】
回転角度検出装置108は、突起部116を識別してクランク軸104の回転角度を検出する検出手段たるセンサ118を設けている。センサ116は、センシングロータ112の周縁114に、径方向中心に指向させるとともにクランク軸104の下方に位置させてシリンダブロック110に取付けて設けている。この回転角度検出装置108は、センサ118により回転角度に対応する突起部116を識別し、回転角度たるクランク角を検出する。
【0005】
また、回転角度検出装置としては、図18・図19に示すものがある。図18・図19に示す回転角度検出装置208は、回転軸たるカム軸204の軸端にセンシングロータ212を取付けて設けている。センシングロータ212には、周縁214にカム軸204の回転角度に対応する突起部216を径方向外側に突出せて設けている。
【0006】
回転角度検出装置208は、センシングロータ212を覆うセンサケース220を機関構成体たるシリンダヘッド(図示せず)に取付けて設けている。突起部216を識別してカム軸204の回転角度を検出するセンサ218は、センシングロータ212の周縁214に径方向中心に指向させるとともにカム軸204の側方に位置させて、前記センサケース220に取付けている。この回転角度検出装置208は、センサ218により回転角度に対応する突起部216を識別し、回転角度たるカム角を検出する。
【0007】
さらに、回転角度検出装置としては、図20に示すものがある。図20に示す回転角度検出装置308は、回転軸たるカム軸304の軸端に取付けられた回転運動伝達体たるタイミングベルトプーリ306の側面にセンシングロータ312を取付ボルト322により取付け、センシングロータ312の周縁314にカム軸304の回転角度に対応する突起部316を径外方向に突出せて設けている。
【0008】
回転角度検出装置308は、突起部316を識別してカム軸304の回転角度を検出するセンサ318を設けている。センサ318は、センシングロータ312の径方向中心に指向させるとともにカム軸304の側方に位置させて、図示しないシリンダヘッドに取付けている。この回転角度検出装置308は、センサ318により回転角度に対応する突起部316を識別し、回転角度たるカム角を検出する。
【0009】
このような内燃機関の回転角度検出装置としては、特開平8−14814号公報、特開平8−144799号公報に開示される如く、回転角度識別用の識別体たるセンシングロータとセンサとをケースに一体的に組み込んで組立体に構成し、内燃機関に組み付けるものがある。
【0010】
また、内燃機関の回転角度検出装置としては、特開平8−121206号公報、特開平8−312512号公報、特開平9−280084号公報に開示される如く、回転角度識別用の識別体たるセンシングロータの径方向中心に指向させて、検出手段たるセンサをシリンダヘッドやヘッドカバーに取付けて設けたものがある。
【0011】
さらに、内燃機関の回転角度検出装置としては、特開平5−180613号公報に開示される如く、カム軸に取付けられたカムプーリのリム部の内側面に回転角度に対応する識別部を設け、この識別部を設けたリム部の内側面に指向させて検出手段たるセンサをヘッドカバーに取付けて設けたものがある。
【0012】
さらにまた、内燃機関の回転角度検出装置としては、特開平8−135478号公報に開示される如く、タイミングベルトプーリに回転角度識別用の識別体たるセンシングロータを圧入固定したものや、特開平9−88626号公報に開示される如く、カムプーリの背面の回転角度に対応する突起部に指向させて検出手段たるセンサをカム軸のカムキャップに取付けて設けたものがある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記図15〜図20に示す従来の回転角度検出装置は、回転軸に取付けた回転運動伝達体の側面に回転角度識別用の識別体を設け、また、識別体の周縁に径方向中心に指向させて検出手段を配設している。
【0014】
このため、識別体の設けられる回転運動伝達体は、大型化して重量の増大を招くとともに回転軸の軸線方向の長さの増大を招き、検出手段のレイアウトに制約を受ける不都合がある。
【0015】
また、回転軸に設けられる回転運動伝達体がスプロケットの場合には、スプロケットの周縁に設けた歯部を、回転角度識別用の識別体の周縁に設けた回転角度に対応する識別部として誤識別しないように、スプロケットの歯部に対して回転角度に対応する識別部を離間させて設ける必要がある。
【0016】
このため、前記と同様に、識別体の設けられる回転運動伝達体は、回転軸の軸線方向の長さの増大を招くとともに大型化して重量の増大を招き、検出手段のレイアウトに制約を受ける不都合がある。
【0017】
さらに、回転軸に取付けた回転運動伝達体に別体の回転角度識別用の識別体を取付ける場合は、回転軸に対する回転運動伝達体の取付位置の誤差や回転運動伝達体に対する識別体の取付位置の誤差が重なって、回転軸に対する回転角度識別用の識別体の位置精度が低下する問題がある。
【0018】
このため、識別体に設けられた回転角度に対応する識別部は、回転角度の位置にずれを生じることになり、検出手段に回転角度の誤検出を生じさせ、回転角度による制御の信頼性を低下させる不都合がある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、内燃機関の機関構成体に軸支される回転軸の軸線方向の一端側に無端回転運動伝達具の巻掛けられる回転運動伝達体を取付けて設け、前記無端回転運動伝達具及び回転運動伝達体を覆って前記機関構成体に取付けられる被包体を設け、前記回転運動伝達体の回転軸への取付部に回転角度識別用の識別体を一体的に設け、この識別体の前記被包体と対峙する側に前記回転軸の回転角度に対応する識別部を設け、この識別部を識別して前記回転軸の回転角度を検出する検出手段を設け、この検出手段を前記識別体と対峙する被包体の挿通孔に挿通して前記識別部と対向するように前記機関構成体に取付けて設け、前記回転運動伝達体の取付部とこの取付部に一体的に設けた前記識別体とに取付孔を設け、この識別体の前記被包体と対峙する側に識別面を設け、この識別面の周方向に前記検出手段と対向するように前記識別部を窪ませて設け、この識別部よりも径方向内側に位置する前記取付孔内に前記回転軸の軸線方向に指向するとともに前記識別面に達する位置決め用の切欠部を設け、この切欠部を前記識別面において前記識別部の1つと同一径線上に位置させるように設けたことを特徴とする。
【0020】
前記回転角度検出装置は、前記回転運動伝達体の取付部とこの取付部に一体的に設けた前記識別体とに取付孔を設け、この識別体の前記被包体と対峙する側に識別面を設け、この識別面の周方向に前記検出手段と対向するように前記識別部を窪ませて設け、この識別部よりも径方向内側に位置する前記取付孔内に前記回転軸の軸線方向に指向するとともに前記識別面に達する位置決め用の切欠部を設け、この切欠部を前記識別面において前記識別部の1つと同一径方向線上に位置させるように設けるとともに前記識別面の周方向に対して前記識別部と同一幅になるように設けたことを特徴とする。
【0021】
前記回転角度検出装置は、前記回転運動伝達体の取付部とこの取付部に一体的に設けた前記識別体とに取付孔を設け、この識別体の前記被包体と対峙する側に識別面を設け、この識別面の周方向に前記取付孔に沿って前記検出手段と対向するように前記識別部を窪ませて設け、前記取付孔内に前記回転軸の軸線方向に指向するとともに前記識別面に達する位置決め用の切欠部を設け、この切欠部を前記識別面において前記識別部の1つと重畳するように位置させて設けたことを特徴とする。
【0022】
前記回転角度検出装置は、前記回転運動伝達体の取付部とこの取付部に一体的に設けた前記識別体とに取付孔を設け、この識別体の前記被包体と対峙する側に識別面を設け、この識別面の周方向に前記検出手段と対向するように前記識別部を窪ませて設け、この識別部よりも径方向内側に位置する前記取付孔内に前記回転軸の軸線方向に指向するとともに前記識別面に達する位置決め用の切欠部を設け、前記識別面の周方向に前記取付孔から前記切欠部の径方向最外端まで達するとともに前記識別部と同一深さ以上に窪ませた円環状の段差部を設けたことを特徴とする。
【0023】
前記回転角度検出装置は、前記回転運動伝達体の取付部に一体的に設けた前記識別体の前記被包体と対峙する側に前記回転軸の軸線と直角に交差する平面形状の識別面を設け、この平面形状の識別面の周方向に前記検出手段と対向するように前記識別部を窪ませて設けたことを特徴とし、前記回転角度検出装置は、前記回転運動伝達体の取付部に一体的に設けた前記識別体の前記被包体と対峙する側に前記回転軸の軸線と傾斜して交差する円錐面形状の識別面を設け、この円錐面形状の識別面の周方向に前記検出手段と対向するように前記識別部を窪ませて設けたことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
この発明の内燃機関の回転角度検出装置は、内燃機関の回転軸の軸線方向の一側端に取付けられる回転運動伝達体の取付部に回転角度識別用の識別体を設け、この識別体の被包体と対峙する側に回転軸の回転角度に対応する識別部を設けることにより、回転運動伝達体の大型化や回転軸の軸線方向の長さの増大を招くこともなく、識別部を識別して回転軸の回転角度を検出する検出手段を識別体と対峙する被包体の挿通孔に挿通して識別部と対向するように機関構成体に取付けて設けることにより、被包体の振動を抑制することができ、検出手段のレイアウトが容易となり、検出手段を識別体に近接して配置することが可能となり、また、一体的に設けた回転運動伝達体の取付部と識別体とに取付孔を設け、この識別体の被包体と対峙する側に識別面を設け、この識別面の周方向に検出手段と対向するように識別部を窪ませて設けることにより、回転運動伝達体を回転軸に取付ける際に識別部に取付治具が干渉することがなく、容易に取付けることができ、重量を軽減することができ、さらに、識別部よりも径方向内側に位置する取付孔内に回転軸の軸線方向に指向するとともに識別面に達する位置決め用の切欠部を設け、この切欠部を識別面において識別部の1つと同一径方向線上に位置させるように設けることにより、検出手段により切欠部を識別部と誤識別される信号が識別部の正規の識別の信号と一致しているため、回転角度を誤検出させることがない。
【0025】
前記回転角度検出装置は、切欠部を識別面において識別部の1つと同一径線上に位置させるように設けるとともに識別面の周方向に対して識別部と同一幅になるように設けることにより、検出手段により切欠部を識別部として誤識別される信号の幅を識別部の正規の識別の信号の幅と一致させることができるめ、回転角度の誤検出をさらに確実に防止することができる。
【0026】
また、前記回転角度検出装置は、識別面の周方向に取付孔に沿って識別部を窪ませて設け、取付孔内に回転軸の軸線方向に指向するとともに識別面に達する位置決め用の切欠部を設け、この切欠部を識別面において識別部の1つと重畳するように位置させて設けることにより、切欠部を識別部の1つとして利用することができ、識別部を削減して加工数を減少することができ、検出手段による切欠部の認識を正規の識別部の識別とすることができ、回転角度を誤検出させることがない。
【0027】
さらに、前記回転角度検出装置は、識別部よりも径方向内側に位置する取付孔内に回転軸の軸線方向に指向するとともに識別面に達する位置決め用の切欠部を設け、識別面の周方向に取付孔から切欠部の径方向最外端まで達するとともに識別部と同一深さ以上に窪ませた円環状の段差部を設けることにより、識別面の識別部を設けた部位と無い部位とを同一条件で判断することができ、誤認識をなくすことができる。
【0028】
さらにまた、前記回転角度検出装置は、識別体の被包体と対峙する側に回転軸の軸線と直角に交差する平面形状の識別面を設け、この平面形状の識別面の周方向に検出手段と対向するように識別部を窪ませて設けることにより、検出手段のレイアウトが容易となり、検出手段を識別体に近接して配置することが可能となり、また、識別体の被包体と対峙する側に回転軸の軸線と傾斜して交差する円錐面形状の識別面を設け、この円錐面形状の識別面の周方向に検出手段と対向するように識別部を窪ませて設けることにより、被包体からの検出手段の突出長さを短くし得て、コンパクトに配置することができる。
【0029】
【実施例】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を説明する。図1〜図7は、この発明の第1実施例を示すものである。図1・図2において、2は複数の気筒を有する内燃機関である。内燃機関2は、機関構成体たるシリンダブロック4、シリンダヘッド6、ヘッドカバー8、ロアケース10を有している。
【0030】
内燃機関2は、シリンダブロック4に回転軸たるクランク軸12をロアケース10により軸支し、クランク軸12の軸線方向の一端側に回転運動伝達体たるクランクスプロケット14を取付けている。
【0031】
また、内燃機関2は、シリンダヘッド6に回転軸たる吸気カム軸16及び排気カム軸18を吸気カムキャップ及び排気カムキャップ(図示せず)により夫々軸支している。吸気カム軸16及び排気カム軸18には、軸線方向の一端側に吸気側取付ボス部20及び排気側取付ボス部22を設け、吸気側取付ボス部20及び排気側取付ボス部22に位置決め用の吸気側貫通孔24及び排気側貫通孔26を設けている。
【0032】
前記吸気カム軸16及び排気カム軸18の吸気側取付ボス部20及び排気側取付ボス部22には、回転運動伝達体たる吸気スプロケット28及び排気スプロケット30を夫々取付けている。吸気スプロケット28及び排気スプロケット30には、夫々吸気側取付部32及び排気側取付部34を設け、前記吸気側取付ボス部20及び排気側取付ボス部22に嵌合圧入される吸気側取付孔36及び排気側取付孔38を設けている。吸気側取付孔36内及び排気側取付孔38内には、吸気カム軸16及び排気カム軸18の軸線方向に指向する溝形状の位置決め用の吸気側切欠部40及び排気側切欠部42を設けている。
【0033】
前記クランクスプロケット14と吸気スプロケット28及び排気スプロケット30とには、無端回転運動伝達具たるタイミングチェーン44を巻掛けている。タイミングチェーン44は、チェーンテンショナ46及びチェーンホルダ48により所定の張力を付与されて保持され、クランク軸12の回転力を吸気カム軸16及び排気カム軸18に伝達し、クランク軸12に同期して吸気カム軸16及び排気カム軸18を回転させる。
【0034】
前記クランクスプロケット14と吸気スプロケット28及び排気スプロケット30とタイミングチェーン44とは、図1に示す如く、被包体たるチェーンカバー50により覆われている。チェーンカバー50は、クランク軸12の軸線方向の一端側のシリンダヘッド4及びシリンダブロック6に取付けられる。
【0035】
この内燃機関2には、回転軸たるクランク軸12、または吸気カム軸16、あるいは排気カム軸18の、回転角度を検出する回転角度検出装置52を設けている。第1実施例の回転角度検出装置52は、吸気カム軸18の回転角度を検出する。
【0036】
回転角度検出装置52は、図3〜図5に示す如く、吸気スプロケット28の吸気カム軸14への吸気側取付部32に、回転角度識別用の識別体たるセンシングロータ54を一体的に設けている。吸気側取付部32と一体的に設けられたセンシングロータ54には、前記吸気側取付孔36が設けられている。このセンシングロータ54は、図1に示す如く、チェーンカバー50と対峙する側に設けられている。
【0037】
センシグロータ54のチェーンカバー50と対峙する側には、識別面56を設けている。識別面56は、吸気カム軸16の軸線と直角に交差する平面形状に設けている。この平面形状の識別面56には、径方向外側の周方向にチェーンカバー50と対向するように前記吸気カム軸14の回転角度に対応する識別部58を設けている。
【0038】
この識別部58よりも径方向内側の識別面56に位置する前記吸気側取付孔36内には、吸気カム軸16の軸線方向に指向するとともに識別面56に達する前記位置決め用の吸気側切欠部40を設けている。前記識別部58は、識別面56の周方向に検出手段たるセンサ60と対向するように夫々溝形状に窪ませて設けている。前記吸気側切欠部40は、図3に示す如く、識別面56において識別部58の1つと同一径線L上に位置させるように設けている。
【0039】
前記識別部58は、センサ60により識別され、吸気カム軸14の回転角度を検出される。センサ60は、図4に示す如く、センシングロータ54と対峙するチェーンカバー50側に設けられている。センシングロータ54と対峙するチェーンカバー50には、センサ60を挿通する挿通孔62を設けている。センサ60は、図1に示す如く、この挿通孔62に挿通され、フランジ64をチェーンカバー50に当接され、識別部58と対向するようにシリンダヘッド6に取付ボルト66により取付けている。
【0040】
次に第1実施例の作用を説明する。
【0041】
内燃機関2は、図1・図2に示す如く、駆動時に、タイミングチェーン44によりクランク軸12の回転に同期して吸気カム軸16及び排気カム軸18を回転させ、図示しない吸気弁及び排気弁を開閉駆動する。
【0042】
回転角度検出装置52は、図3〜図5に示す如く、吸気カム軸16の吸気側取付部32に一体的に設けたセンシングロータ54の識別面56にチェーンカバー50と対向するように吸気カム軸14の回転角度に対応する識別部58を窪ませて設けており、この識別部58をチェーンカバー50側に設けたセンサ60により識別して回転角度を検出する。
【0043】
センサ60は、図4に示す如く、識別面56までの距離a1と溝形状の識別部58の底面68までの距離a2とに応じて異なる電圧を発生し、図6に示す如く、この発生電圧を内蔵するセンサ回路(図示せず)によりスレッショルドレベルで矩形波に成形する。このセンサ60の出力する矩形波は、図示しない制御手段に入力され、気筒の判別やクランク角の判別等に利用される。
【0044】
この第1実施例の回転角度検出装置52は、吸気カム軸16の吸気側取付部32に一体的に設けたセンシングロータ54の識別面56にチェーンカバー50と対向するように吸気カム軸14の回転角度に対応する識別部58を設けており、この識別部58を識別して回転角度を検出するセンサ60をチェーンカバー50側に設けている。
【0045】
このため、第1実施例の回転角度検出装置52は、吸気スプロケット28の大型化や吸気カム軸16の軸線方向の長さの増大を招くこともなく、チェーンカバー50の振動を抑制することができ、センサ60のレイアウトが容易となり、センサ60を識別体58に近接して配置することが可能となる。
【0046】
この第1実施例の回転角度検出装置52は、吸気スプロケット28の吸気側取付部32に一体的に設けたセンシングロータ54の識別面56に、チェーンカバー50と対向するように吸気カム軸14の回転角度に対応する識別部58を窪ませて設けていることにより、吸気スプロケット28を吸気カム軸16に取付ける際に識別部58に取付治具(図示せず)が干渉することがなく、容易に取付けることができ、重量を軽減することができる。
【0047】
即ち、吸気スプロケット28及び排気スプロケット30を吸気カム軸16及び排気カム軸18に取付ける際には、先ず、吸気カム軸16及び排気カム軸18を位置決め用の吸気側貫通孔24及び排気側貫通孔26によりシリンダヘッド6に位置決めして固定し、次に、吸気スプロケット28及び排気スプロケット30を位置決め用の吸気側切欠部40及び排気側切欠部42により吸気カム軸16及び排気カム軸18に対して位置決めし、吸気側取付孔36及び排気側取付孔38により吸気側取付ボス部20及び排気側取付ボス部22に圧入している。
【0048】
この圧入は、自動機械により行われるが、その際に、吸気スプロケット28及び排気スプロケット30や吸気カム軸16及び排気カム軸18を回転させて、位置決め用の吸気側貫通孔24及び排気側貫通孔26や位置決め用の吸気側切欠部40及び排気側切欠部42を検索している。この際に、センシングロータ54の識別面56に識別部58を突出させて設けていると、取付治具が識別部58に干渉して、前記各スプロケット28・30を回転させることができなくなる。
【0049】
この第1実施例の回転角度検出装置52は、センシングロータ54の識別面56に識別部58を窪ませて設けていることにより、吸気スプロケット28を吸気カム軸16に取付ける際に識別部58に取付治具が干渉することがなく、容易に取付けることができ、重量を軽減することができる。
【0050】
また、センシングロータ54を設けた吸気スプロケット28には、識別面56に達する位置決め用の吸気側切欠部40を設けるとともに、回転角度に対応する識別部58を設けている。このため、センサ60は、位置決め用の吸気側切欠部40を識別部58と誤認識し、図7に示す如く回転角度の信号として検出してしまう場合がある。この場合には、回転角度による制御の信頼性を損なわせる不都合がある。
【0051】
この第1実施例の回転角度検出装置52は、図3に示す如く、センシングロータ54のチェーンカバー50と対峙する側の識別面56の径方向外側の周方向に識別部58を設け、この識別部58よりも径方向内側の識別面56に位置する吸気側取付孔36内に設けた吸気側切欠部40を識別面56において識別部58の1つと同一径線L上に位置させるように設けている。
【0052】
これにより、第1実施例の回転角度検出装置52は、センサ60により吸気側切欠部40を識別部58と誤識別される信号が、識別部58の正規の識別の信号と一致しているため、回転角度を誤検出させることがない。
【0053】
このため、第1実施例の回転角度検出装置52は、回転角度の誤検出を防止し得て、回転角度による制御の信頼性を向上し得る。
【0054】
図8は、この発明の第2実施例を示すものである。なお、この第2実施例において、前述図1〜図7に示す第1実施例と同一機能を果たす箇所には同一符号を付して説明する。
【0055】
第2実施例の回転角度検出装置52は、吸気カム軸16の吸気側取付部32とこの吸気側取付部32に一体的に設けたセンシングロータ54とに吸気側取付孔36を設け、このセンシングロータ54のチェーンカバー50と対峙する側に識別面56を設け、この識別面56の径方向外側の周方向にセンサ60と対向するように回転角度に対応する識別部58を窪ませて設け、この識別部58よりも径方向内側に位置する吸気側取付孔36内に吸気カム軸16の軸線方向に指向するとともに識別面56に達する吸気側切欠部40を設け、この吸気側切欠部40を識別面56において識別部58の1つと同一径線L上に位置させるように設けるとともに識別面56の周方向に対して識別部58と同一幅Wになるように設けている。
【0056】
この第2実施例の回転角度検出装置52は、吸気側切欠部40を識別部58の1つと同一径線L上に位置させ且つ識別部58と同一幅Wになるように設けることにより、吸気側切欠部40を識別部58と誤識別される信号の幅を識別部58の正規の識別の信号の幅と一致させることができる。
【0057】
このため、第2実施例の回転角度検出装置52は、前述第1実施例と同様の効果を奏し得て、さらに、センサ60による回転角度の誤検出をさらに確実に防止することができる。
【0058】
図9は、この発明の第3実施例を示すものである。なお、この第3実施例において、前述図1〜図7に示す第1実施例と同一機能を果たす箇所には同一符号を付して説明する。
【0059】
第3実施例の回転角度検出装置52は、吸気カム軸16の吸気側取付部32とこの吸気側取付部32に一体的に設けたセンシングロータ54とに吸気側取付孔36を設け、このセンシングロータ54のチェーンカバー50と対峙する側に識別面56を設け、この識別面56の径方向内側の周方向に吸気側取付孔36に沿ってセンサ60と対向するように回転角度に対応する識別部58を窪ませて設け、吸気側取付孔36内に吸気カム軸16の軸線方向に指向するとともに識別面56に達する吸気側切欠部40を設け、この吸気カム軸16の吸気側切欠部40を識別面56において前記識別部58の1つと重畳するように位置させて設けている。
【0060】
このように、第3実施例の回転角度検出装置52は、吸気側取付孔36に沿って設けられる識別部58の1つと合致するように吸気側切欠部40を設けることにより、吸気側切欠部40を識別部58の1つとして利用することができ、識別部58の数を削減して加工数を減少することができ、センサ60による吸気側切欠部40の認識を正規の識別部58の識別とすることができ、回転角度を誤検出させることがない。
【0061】
このため、第3実施例の回転角度検出装置52は、前述第1実施例と同様の効果を奏し得て、さらに、センサ60による回転角度の誤検出をさらに確実に防止することができる。
【0062】
図10は、この発明の第4実施例を示すものである。なお、この第4実施例において、前述図1〜図7に示す第1実施例と同一機能を果たす箇所には同一符号を付して説明する。
【0063】
第4実施例の回転角度検出装置52は、吸気カム軸16の吸気側取付部32とこの吸気側取付部32に一体的に設けたセンシングロータ54とに吸気側取付孔36を設け、このセンシングロータ54のチェーンカバー50と対峙する側に識別面56を設け、この識別面56の径方向外側の周方向にセンサ60と対向するように回転角度に対応する識別部58を窪ませて設け、この識別部58よりも径方向内側に位置する吸気側取付孔36内に吸気カム軸16の軸線方向に指向するとともに識別面56に達する吸気側切欠部40を設け、識別面56の周方向に吸気側取付孔36から吸気側切欠部40の径方向最外端40eまで達するとともに識別部58と同一深さ以上に窪ませた円環状の段差部70を設けている。
【0064】
このように、第4実施例の回転角度検出装置52は、識別面56の周方向に吸気側取付孔36から吸気側切欠部40の径方向最外端40eまで達するとともに識別部58と同一深さ以上に窪ませた円環状の段差部70を設けることにより、識別面56の識別部58を設けた部位と無い部位とを同一条件で判断することができ、センサ60による誤認識をなくすことができる。
【0065】
このため、第4実施例の回転角度検出装置52は、前述第1実施例と同様の効果を奏し得て、さらに、センサ60による回転角度の誤検出をさらに確実に防止することができる。また、第4実施例の回転角度検出装置52は、第1実施例の識別面56に実施することにより、センサ60による回転角度の誤検出をさらに確実に防止することができるものである。なお、段差部70の深さh1は、識別部58の深さh2と等しい(h1=h2)か、識別部58の深さh2よりも大(h1>h2)とする。
【0066】
図11は、この発明の第5実施例SG1を示すものである。なお、この第5実施例において、前述図1〜図7に示す第1実施例と同一機能を果たす箇所には同一符号を付して説明する。
【0067】
上述各実施例においては、吸気スプロケット28の吸気側取付部32に一体的に設けたセンシングロータ54のチェーンカバー50と対峙する側に、吸気カム軸16の軸線と直角に交差する平面形状の識別面56を設けている。
【0068】
第5実施例の回転角度検出装置52は、吸気スプロケット28の吸気側取付部32に一体的に設けたセンシングロータ54のチェーンカバー50と対峙する側に、吸気カム軸16の軸線と傾斜して交差する円錐面形状の識別面56を設けている。センシングロータ54には、この円錐面形状の識別面56の周方向に、センサ60と対向するように識別部58を夫々設けている。
【0069】
このように、第5実施例の回転角度検出装置52は、センシングロータ54のチェーンカバー50と対峙する側に吸気カム軸16の軸線と傾斜して交差する円錐面形状の識別面56を設け、この識別面56の周方向に識別部58を設けることにより、センサ60をセンシングロータ54に近接して配設し得て、コンパクトに配置することができる。
【0070】
このため、第5実施例の回転角度検出装置52は、前述第1実施例と同様の効果を奏し得て、さらに、内燃機関2の小型化に寄与することができる。
【0071】
図12は、この発明の第6実施例SG2を示すものである。第6実施例の回転角度検出装置52は、吸気スプロケット28の吸気側取付部32に一体的に設けたセンシングロータ54のチェーンカバー50と対峙する側に吸気カム軸16の軸線と直角に交差する平面形状の識別面56を設け、この平面形状の識別面56の径方向外側の周方向に断面三角堤形状の識別部58を突出させて設けている。
【0072】
この識別部58には、センシングロータ54の回転方向斜め前方に指向するように識別面56に対して傾斜する突面72を設け、この突面72に対向するとともにセンシングロータ54の回転方向斜め後方に指向するようにセンサ60をチェーンカバー50側に傾斜して設けている。
【0073】
この第6実施例の回転角度検出装置52は、センシングロータ54の平面形状の識別面56に突出させた識別部58に傾斜する突面72を設け、この突面72に対向させてセンサ60を傾斜して設けることにより、センサ60をセンシングロータ54に近接して配設し得るとともにセンシングロータ54の径方向内側に位置させ得て、コンパクトに配置することができ、内燃機関2をより小型化することができる。
【0074】
また、第6実施例の回転角度検出装置52は、センサ60に対して識別部58が交差するように移動することにより、識別面56からの突面72の高さが前述各実施例のように一定でなく、センシングロータ54の回転に伴い高低変化することになるため、センサ60の出力する電圧をより大きく変動させることができ、より正確に回転角度を検出することができる。
【0075】
図13は、この発明の第7実施例SG3を示すものである。第7実施例の回転角度検出装置52は、吸気スプロケット28の吸気側取付部32に一体的に設けたセンシングロータ54のチェーンカバー50と対峙する側に吸気カム軸16の軸線と直角に交差する平面形状の識別面56を設け、この平面形状の識別面56の径方向外側の周方向に断面三角溝形状の識別部58を窪ませて設けている。
【0076】
この識別部58には、センシングロータ54の回転方向斜め前方に指向するように識別面56に対して傾斜する窪面74を設け、この窪面74に対向するとともにセンシングロータ54の回転方向斜め後方に指向するようにセンサ60をチェーンカバー50側に傾斜して設けている。
【0077】
この第7実施例の回転角度検出装置52は、センシングロータ54の平面形状の識別面56に突出させた識別部58に傾斜する突面72を設け、この突面72に対向させて傾斜するセンサ60を設けることにより、センサ60をセンシングロータ54にさらに近接して配設し得るとともにセンシングロータ54の径方向内側に位置させ得て、コンパクトに配置することができ、内燃機関2をさらに小型化することができる。
【0078】
また、第7実施例の回転角度検出装置52は、センサ60に対して識別部58が交差するように移動することにより、識別面56からの窪面74の高さが前述各実施例のように一定でなく、センシングロータ54の回転に伴い高低変化することになるため、センサ60の出力する電圧をより大きく変動させることができ、より正確に回転角度を検出することができる。
【0079】
図14は、この発明の第8実施例SG4を示すものである。第8実施例の回転角度検出装置52は、吸気スプロケット28の吸気側取付部32に一体的に設けたセンシングロータ54のチェーンカバー50と対峙する側に吸気カム軸16の軸線と直角に交差する平面形状の識別面56を設け、この平面形状の識別面56の径方向外側の周方向に断面三角堤形状に突出するとともに断面三角溝形状に窪む識別部58を設けている。
【0080】
この識別部58には、センシングロータ54の回転方向斜め前方に指向するように識別面56に対して交差するように傾斜する平面76を設け、この平面76に対向するとともにセンシングロータ54の回転方向斜め後方に指向するようにセンサ60をチェーンカバー50側に傾斜して設けている。
【0081】
この第8実施例の回転角度検出装置52は、センシングロータ54の平面形状の識別面56に対して突出するとともに窪ませた識別部58に傾斜する平面76を設け、この平面74に対向させて傾斜するセンサ60を設けることにより、センサ60をセンシングロータ54に近接して配設し得るとともにセンシングロータ54の径方向内側に位置させ得て、コンパクトに配置することができ、内燃機関2を小型化することができる。
【0082】
また、第8実施例の回転角度検出装置52は、センサ60に対して識別部58が交差するように移動することにより、識別面56からの平面76の高さが前述各実施例のように一定でなく、しかも、平面76の面積が前述第7・第8実施例の突面72及び窪面74よりも大きいことにより、センシングロータ54の回転に伴い識別面56からの平面76の高さがより大きく高低変化することになるため、センサ60の出力する電圧をさらに大きく変動させることができ、より正確に回転角度を検出することができる。
【0083】
なお、上述各実施例においては、吸気スプロケット28にセンシングロータ54を一体的に設けているが、クランクスプロケット14や排気スプロケット30にも適用することができ、また、スプロケット以外にもタイミングプーリ(図示せず)にも適用することができる。また、識別部58は、センシングロータ54の識別面56に溝形状に窪ませて設けたが、堤形状に突出させて設けることもできる。
【0084】
【発明の効果】
このように、この発明の内燃機関の回転角度検出装置は、回転運動伝達体の大型化や回転軸の軸線方向の長さの増大を招くこともなく、検出手段のレイアウトが容易となり、検出手段を識別体に近接して配置することが可能となり、また、被包体を振動を抑制することができ、回転運動伝達体の大型化や回転軸の軸線方向の長さの増大を招くこともなく、検出手段を識別体に近接して配置することが可能となり、さらに、回転運動伝達体を回転軸に取付ける際に識別部に取付治具が干渉することがなく、容易に取付けることができ、重量を軽減することができ、検出手段により切欠部を識別部と誤識別されるタイミングが識別部の正規の識別のタイミングと一致しているため、回転角度を誤検出させることがない。
【0085】
また、この発明の回転角度検出装置は、切欠部を識別面において識別部の1つと同一径線上に位置させるように設けるとともに識別面の周方向に対して識別部と同一幅になるように設けることにより、検出手段により切欠部を識別部として誤識別される信号の幅を識別部の正規の識別の信号の幅と一致させることができるめ、回転角度の誤検出をさらに確実に防止することができる。
【0086】
さらに、この発明の回転角度検出装置は、切欠部を識別部の1つとして利用することができ、識別部を減少して重量を軽減することができ、検出手段による切欠部の認識を正規の識別部の識別とすることができ、回転角度を誤検出させることがなく、識別面の識別部を設けた部位と無い部位とを同一条件で判断することができ、誤認識をなくすことができる。
【0087】
なお、この発明の回転角度検出装置は、検出手段のレイアウトが容易となり、検出手段を識別体に近接して配置することが可能となり、また、被包体からの検出手段の突出長さを短くし得て、コンパクトに配置することができる。
【0088】
このため、この発明の回転角度検出装置は、回転角度検出用の識別体を設ける回転運動伝達体の大型化を回避し得て、検出手段のレイアウトの制約を減少し得て、被包体の振動を低減し得て、回転軸に対する識別体の位置精度を向上し得て、組付工数を削減し得て、重量を軽減し得て、コストの低減を果たし得て、回転角度の誤検出を防止し得て、回転角度による制御の信頼性を向上し得て、既存の回転角度検出装置にも実施し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例を示す回転角度検出装置を設けた内燃機関の断面図である。
【図2】 内燃機関の概略正面図である。
【図3】 吸気スプロケットの正面である。
【図4】 回転角度検出装置の概略断面図である。
【図5】 吸気スプロケットの要部拡大断面図である。
【図6】 センサの出力する矩形波を示す図である。
【図7】 位置決め用の吸気側切欠部を識別部と検出したセンサの出力する矩形波を示す図である。
【図8】 この発明の第2実施例を示す回転角度検出装置を設けた吸気スプロケットの正面図である。
【図9】 この発明の第3実施例を示す回転角度検出装置を設けた吸気スプロケットの正面図である。
【図10】 この発明の第4実施例を示す回転角度検出装置を設けた吸気スプロケットの正面図である。
【図11】 この発明の第5実施例を示す回転角度検出装置の概略断面図である。
【図12】 この発明の第6実施例を示す回転角度検出装置の概略側面図である。
【図13】 この発明の第7実施例を示す回転角度検出装置の概略側面図である。
【図14】 この発明の第8実施例を示す回転角度検出装置の概略側面図である。
【図15】 従来例を示す回転角度検出装置を設けたクランク軸の断面図である。
【図16】 クランクスプロケットの背面図である。
【図17】 クランクスプロケットの断面図である。
【図18】 別の従来例を示す回転角度検出装置の組立斜視図である。
【図19】 センシングロータとセンサとの関係を示す断面図である。
【図20】 さらに別の従来例を示す回転角度検出装置の組立斜視図である。
【符号の説明】
2 内燃機関
4 シリンダブロック
6 シリンダヘッド
16 吸気カム軸
28 吸気スプロケット
44 タイミングチェーン
50 チェーンカバー
52 回転角度検出装置
32 吸気側取付部
36 吸気側取付孔
40 吸気側切欠部
52 回転角度検出装置
54 センシングロータ
56 識別面
58 識別部
60 センサ
Claims (6)
- 内燃機関の機関構成体に軸支される回転軸の軸線方向の一端側に無端回転運動伝達具の巻掛けられる回転運動伝達体を取付けて設け、前記無端回転運動伝達具及び回転運動伝達体を覆って前記機関構成体に取付けられる被包体を設け、前記回転運動伝達体の回転軸への取付部に回転角度識別用の識別体を一体的に設け、この識別体の前記被包体と対峙する側に前記回転軸の回転角度に対応する識別部を設け、この識別部を識別して前記回転軸の回転角度を検出する検出手段を設け、この検出手段を前記識別体と対峙する被包体の挿通孔に挿通して前記識別部と対向するように前記機関構成体に取付けて設け、前記回転運動伝達体の取付部とこの取付部に一体的に設けた前記識別体とに取付孔を設け、この識別体の前記被包体と対峙する側に識別面を設け、この識別面の周方向に前記検出手段と対向するように前記識別部を窪ませて設け、この識別部よりも径方向内側に位置する前記取付孔内に前記回転軸の軸線方向に指向するとともに前記識別面に達する位置決め用の切欠部を設け、この切欠部を前記識別面において前記識別部の1つと同一径線上に位置させるように設けたことを特徴とする内燃機関の回転角度検出装置。
- 前記回転角度検出装置は、前記回転運動伝達体の取付部とこの取付部に一体的に設けた前記識別体とに取付孔を設け、この識別体の前記被包体と対峙する側に識別面を設け、この識別面の周方向に前記検出手段と対向するように前記識別部を窪ませて設け、この識別部よりも径方向内側に位置する前記取付孔内に前記回転軸の軸線方向に指向するとともに前記識別面に達する位置決め用の切欠部を設け、この切欠部を前記識別面において前記識別部の1つと同一径線上に位置させるように設けるとともに前記識別面の周方向に対して前記識別部と同一幅になるように設けたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の回転角度検出装置。
- 前記回転角度検出装置は、前記回転運動伝達体の取付部とこの取付部に一体的に設けた前記識別体とに取付孔を設け、この識別体の前記被包体と対峙する側に識別面を設け、この識別面の周方向に前記取付孔に沿って前記検出手段と対向するように前記識別部を窪ませて設け、前記取付孔内に前記回転軸の軸線方向に指向するとともに前記識別面に達する位置決め用の切欠部を設け、この切欠部を前記識別面において前記識別部の1つと重畳するように位置させて設けたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の回転角度検出装置。
- 前記回転角度検出装置は、前記回転運動伝達体の取付部とこの取付部に一体的に設けた前記識別体とに取付孔を設け、この識別体の前記被包体と対峙する側に識別面を設け、この識別面の周方向に前記検出手段と対向するように前記識別部を窪ませて設け、この識別部よりも径方向内側に位置する前記取付孔内に前記回転軸の軸線方向に指向するとともに前記識別面に達する位置決め用の切欠部を設け、前記識別面の周方向に前記取付孔から前記切欠部の径方向最外端まで達するとともに前記識別部と同一深さ以上に窪ませた円環状の段差部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の回転角度検出装置。
- 前記回転角度検出装置は、前記回転運動伝達体の取付部に一体的に設けた前記識別体の前記被包体と対峙する側に前記回転軸の軸線と直角に交差する平面形状の識別面を設け、この平面形状の識別面の周方向に前記検出手段と対向するように前記識別部を窪ませて設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のに記載の内燃機関の回転角度検出装置。
- 前記回転角度検出装置は、前記回転運動伝達体の取付部に一体的に設けた前記識別体の前記被包体と対峙する側に前記回転軸の軸線と傾斜して交差する円錐面形状の識別面を設け、この円錐面形状の識別面の周方向に前記検出手段と対向するように前記識別部を窪ませて設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の内燃機関の回転角度検出装置。
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