JP6661409B2 - 自動設置システム、情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
管理装置と、情報処理装置とが通信する自動設置システムであって、前記管理装置は、他の情報処理装置に設定した設定情報ファイルを取得する取得手段と、前記取得した設定情報ファイルを前記情報処理装置における自動設置処理に用いるために、該設定情報ファイルの編集指示をユーザーから受け付ける受け付け手段と、前記情報処理装置からの取得要求に応じて、前記編集された設定情報ファイルを応答する応答手段と、を備え、前記情報処理装置は、前記管理装置から取得した前記設定情報ファイルを用いて前記自動設置処理を実行する実行手段と、前記設定情報ファイルに示される各設定項目を前記情報処理装置に設定するか否かの条件を記憶する記憶手段と、を備え、前記管理装置から取得した設定情報ファイルが編集されたことを示す情報が該設定情報ファイルに含まれている場合、前記条件によらず、前記設定情報ファイルに示される設定項目のいずれもが前記情報処理装置に設定されることを特徴とする。
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態を示す自動設置システムの構成を示す図である。本システムは、管理装置と、情報処理装置とが通信する自動設置システムの例である。
図1において、101は設置データ管理装置である。作業者は、設置データ管理装置101上で、設定情報を含む設置データを作成および管理する。なお、本実施形態では、「設定項目」と「設定値」を組にしたものを「設定情報」と呼ぶことがある。102はコンテンツ管理装置で、ファームウエアなどのコンテンツを管理する。なお、本実施形態では、管理装置である設置データ管理装置101とコンテンツ管理装置102とが別装置で実現されているが、同一の管理装置内で実現されていてもよい。103はLANであり、設置データ管理装置101およびコンテンツ管理装置102が接続されている。
図2の(A)において、ハードディスク(HDD)212には、後述のすべての説明で動作主体となる本実施形態に係る設置データ管理プログラム、コンテンツ管理プログラムのプログラムが格納される。201はCPUで、後述のすべての説明において、特に断りのない限り、ハード上の実行の主体である。一方、ソフトウエア上の制御の主体は、ハードディスク(HDD)212に格納された設置データ管理プログラム、コンテンツ管理プログラムである。
207はディスクコントローラ(DKC)で、ハードディスク(HDD)212やCD−ROM(CD)213などの記憶装置へのアクセスを制御するものである。ハードディスク(HDD)212およびCD−ROM(CD)213等には、ブートプログラム、オペレーティングシステム、データベース、設置データ管理プログラム、コンテンツ管理プログラムおよびそのデータ等が記憶されている。208はインタフェースコントローラ(IFC)で、LANを介して他のネットワーク機器と情報を送受信する。これらの各構成要素は、システムバス204上に配置される。
図2の(B)において、251は複合機全体の制御を司るCPUであり、252は個別に設定すべきデバイス情報であるシリアル番号などを格納するROMである。253はCPU251のワークエリア、受信バッファ、画像描画に使用されるRAMである。254は、ファームウエア、拡張プログラム、フォントデータ、などを記録するハードディスク(HDD)である。ここで、デバイス情報には、デバイス名称、デバイス番号が含まれる。
255は各種スイッチやボタン、並びに、メッセージ表示用の液晶表示部で構成される操作部である。256はネットワークに接続するためのネットワークインタフェースで、LANを介して他のネットワーク機器と情報を送受信する。257は記録紙に印刷を行うプリントエンジン、258は原稿を読み取るためのスキャナ、259はファクシミリの送受信を行うためのファクシミリ通信部である。これらの各構成要素は、システムバス260上に配置される。
図3の(A)において、UI制御部301は、作業者が本プログラムを操作するためのグラフィカルユーザインタフェースを提供する。グラフィカルユーザインタフェースは、HTTP(HyperText Transfer Protocol)を用いて、他のPCで表示可能なWebページとして構成される。もしくは、設置データ管理装置101に備え付けられたディスプレイ211に表示されるよう、構成されてもよい。制御部302は、UI制御部301の指示や通信部305が受信する要求に従って、設置データ管理プログラム300内の各機能に対して後述する各種処理を指示する。設置データ作成部303は、UI制御部301からの入力情報を基に、制御部302の指示に従って設定情報を含む設置データを生成する。
設置データ管理部306は、制御部302の指示に従い、設置データ格納部307に対して設置データの格納、削除、更新、取得処理を指示する。設置データ格納部307は設置データを保持するデータベースである。仕様管理部308は、制御部302の指示に従い、仕様格納部309に対して後述する仕様情報の格納、削除、更新、取得処理を指示する。仕様格納部309は、デバイスの仕様情報を保持するデータベースである。
図3の(B)において、UI制御部351は、作業者が本プログラムを操作するためのグラフィカルユーザインタフェースを提供する。グラフィカルユーザインタフェースは、HTTP(HyperText Transfer Protocol)を用いて、他のPCで表示可能なWebページとして構成される。もしくは、コンテンツ管理装置102に備え付けられたディスプレイ211に表示されるよう、構成されてもよい。制御部352は、UI制御部351の指示や通信部354が受信する要求に従って、コンテンツ管理プログラム350内の各機能に対して後述する各種処理を指示する。入出力部353は、制御部302の指示に従い、コンテンツの入出力を受け付ける。
図4の(A)に示す複合機の複合機ソフトウエア400において、OS410上には、プリンタやFAX、スキャナなどの元々備わっている制御用プログラムのネイティブプログラム401が動作している。また、拡張プログラム実行プラットフォームである拡張プログラム実行プラットフォーム402も動作している。更に、ネイティブプログラム401上には、ファームウエア更新サービス403、ファンクション有効化サービス404、設定管理サービス405が動作している。また、拡張プログラム実行プラットフォーム402上には、拡張プログラムシステムサービス406と拡張プログラム407が動作している。
図4の(B)において、421は指定データ解析部で、設定管理サービス405が受け取った設定情報ファイルを解析する。具体的には、設定情報ファイルに含まれるデバイスを一意に識別する情報であるシリアル番号と、機種名と、設定情報を抽出し、RAM253やHDD254に一時的に保持する。
423は反映ポリシー格納部で、図5の(A)、(B)に示す取り込み条件テーブル500、設定仕様管理テーブル510を管理する。424は反映部である。反映ポリシー判定部422が反映すると判断した設定情報をネイティブプログラム401に書き込む。
図4の(C)において、CPU251が各機能に応じたプログラムを実行することにより、各機能は実現される。UI制御部451は、自動設置プログラム450を操作するためのUIを、操作部255を通じて作業者に提供し、作業者の操作を受け付ける。
図4の(D)において、UI画面470は、作業者がデバイス上で自動設置プログラム450を起動し、必要に応じて認証処理を実行した後、最初に表示される画面である。
UI画面470において、471は後述される設置データIDの入力領域である。設置データIDの入力領域471の値は、設置データ管理装置101にて当該デバイスに適用する設置データを一意に識別するために用いられる。
図5の(A)は取り込み条件テーブル500であり、カラム501、カラム502で構成される。カラム501は条件IDであり、条件502を一意に識別するための識別子である。
カラム502は条件であり、反映ポリシー判定部422が設定情報を取り込むか否かを判定するための条件である。ここでは、条件として「シリアル番号一致」、「機種名一致」、「条件なし」を例示しているが、これ以外の条件があってもよい。
図5の(B)において、カラム511は設定項目IDであり、デバイスの設定項目を一意に識別するための識別子である。
カラム512は設定項目名であり、本設定項目を操作部255に表示する際に使用する名称である。カラム513は型であり、設定項目のデータ型である。
複合機に設定情報が反映される場合、反映ポリシー判定部422は条件ID517の値に対応する条件を取り込み条件テーブル500の条件502から取得し、各設定情報を反映するか否かを判定する。
カラム602は設置データ名で、設置データの名称を表している。カラム603は機種名で、設置データを適用するデバイスの機種名を表している。カラム604はファームウェアバージョンで、デバイスに適用するファームウエアのバージョンを表している。カラム605は設定情報IDで、後述する設定情報を一意に識別するための識別子である。
カラム607は処理結果で、カラム606に格納されたスクリプトをターゲットデバイス106が処理した結果が格納される。処理の結果をファイル化したものを格納してもよい。
図6の(B)において、カラム611は設定情報IDで、設定情報を一意に識別するための識別子である。前述の設定情報ID605には、本カラムのいずれかのレコードの値が格納される。カラム612はフラグで、各レコードの設定情報がターゲットデバイス106に適用される際に、ターゲットデバイス106が全ての設定情報を適用するか否かを判別するためのものである。フラグ(カラム612)の取り得る値は「true」または「false」を想定しているが、これに限定されるものではなく、「1」または「0」のような数値であってもよい。カラム613からカラム617は設定情報の例(スリープ移行時間、IPアドレス、設置場所、用紙サイズの初期値、カセット余白調整)を列挙している。設定情報はここに例示したものに限定されるものではない。
図6の(C)は取り込み条件テーブル620であり、図5の取り込み条件テーブル500と同一のものである。図6の(D)は機種識別テーブル630であり、カラム631からカラム633(機種ID,機種名、ファームウエアバージョン)で構成される。
図6の(D)において、カラム631は機種IDであり、機種名とファームウェアバージョンの組み合わせを一意に識別するための識別子である。カラム632は機種名、カラム633はファームウェアバージョンである。機種名(カラム632)とファームウェアバージョン(カラム633)を組み合わせることによって、ファームウエアの実体を一意に識別することが可能となる。
図6の(E)は全設定仕様管理テーブル650であり、カラム651からカラム658で構成される。本例は、1レコードが1つの設定情報を表している。
図6の(E)において、カラム651は機種IDであり、前記機種ID631のいずれかのレコードの値が格納される。カラム652からカラム658は図5の設定仕様管理テーブル510のカラム511からカラム517と同様である。
図7の(A)はコンテンツ情報格納部356で管理するテーブルの一例である。なお、図7の(A)のテーブル構成は一例であり、本例とは異なるテーブル構成であってもよい。
図7の(A)において、ファームウエア管理テーブル700はファームウエアに関する情報を格納しているテーブルであり、カラム701からカラム704で構成される。1レコードが1つのファームウエア情報を表している。
カラム701は機種名を表している。本カラムには、ファームウエア管理テーブル700に登録されているファームウエアを適用できる機種が指定される。
カラム702はファームウェアバージョンを表している。カラム703に登録されたファームウエアのバージョン情報が格納される。カラム703はファームウエアを表している。本カラムには、コンテンツ管理装置102に登録されたファームウエアの実体が格納される。
カラム704は仕様情報を表している。本カラムには、コンテンツ管理装置102に登録された仕様情報の実体が格納される。
仕様情報はファームウエアに含まれる全設定項目の仕様を管理するファイルであり、その構成は、図5(B)の設定仕様管理テーブル510をファイル化したものである。
723は追加ボタンである。作業者が本ボタンを押下すると追加画面740が表示される。724は削除ボタンである。作業者がファームウエア一覧の中の任意の行を選択し、本ボタンを押下すると、ファームウエア管理テーブル700の該当するレコードのデータが削除される。725は終了ボタンである。本ボタンが押下されると、UI制御部351はファームウエア一覧画面720を終了する。
入力を容易にするためにファイル参照ダイアログ表示ボタン(不図示)のようなものを用意してもよい。なお、本実施形態では、ファームウェアファイル指定領域741で指定されるファームウエアに仕様情報が含まれる構成を想定しているが、別々のものであってもよい。その場合は、追加画面740に仕様情報のファイルパスを入力するための領域が設けられる。
743はキャンセルボタンである。本ボタンが押下されると追加画面740の編集結果を破棄し、追加画面740を終了する。
図8の(A)において、801は制御情報領域で、本図では、その一例として機種名称(<Model>タグ)、ファームフェアバージョン(<FWV>タグ)、シリアル番号(<SN>タグ)を記載している。802は設定情報領域で、デバイスに設定する設定情報が列挙される。本実施形態では、設定情報の各タグ名は、設定項目ID511、652の値と同一になるよう、定められている。また、本実施形態では、データファイルをXML(Extensible Markup Language)形式で表現しているが、例えば、JSON(Java(登録商標)Script Object Notation)形式などで表現してもよい。
図8の(B)において、スクリプト820は、自動設置プログラム450の通信部452によって取得され、処理実行部453を介しスクリプト解析部454によって解析される。
スクリプト解析部454によって解析されたスクリプト820は、その後、処理実行部453によって、記載された処理が実行される。スクリプト820はXML形式で記載されており、設置データ識別部821、機種識別部822、処理記載部830で構成されている。
なお、本図ではXML形式によりスクリプトを表現しているが、これに限定されず、シェルスクリプトなどで書かれていても良い。
なお、本図で示すスクリプトの記述は、デバイスの設置に必要な処理を限定するものではなく、必要に応じて処理の重複、増減があっても良い。
929は削除ボタンである。本ボタンが押下されると、設置データ格納部307に一時的に保持されている設定情報ファイルが削除され、領域927に「なし」が表示される。
946はOKボタンである。本ボタンが押下されると、設置データ管理プログラム300は編集結果を設置データ格納部307に一時的に保持する。その後、設定情報編集画面940を終了する。947はキャンセルボタンである。本ボタンが押下されると設定情報編集画面940の編集結果を破棄し、設定情報編集画面940を終了する。
S1001では、UI制御部301が編集画面920をDSP211に表示する。図9の(A)に示した一覧画面900にて、新規作成ボタン905が押下された場合は、UI制御部301が定めた初期値を使って表示する。
一方、編集ボタン906が押下された場合は、UI制御部301は図7の各種テーブルから編集対象の設置データの値を取得して初期値として表示する。また、編集対象の設置データに設定情報が含まれる場合は、これを読み出し、図8の(A)のような形式でファイル化した上で、任意のファイル名を付けて設置データ格納部307に一時的に保持する。
S1003では、UI制御部301は機種名922とファームウェアバージョン923への値の入力を受け付け、S1004に進む。
S1004では、UI制御部301は一時的に保持された設定情報ファイルが存在するか否かを判別する。ここで、一時的に保持された設定情報ファイルが存在するとUI制御部301が判別した場合は、S1009に進む。一方、一時的に保持された設定情報ファイルが存在しないとUI制御部301が判別した場合は、S1005に進む。
S1006では、UI制御部301は新規作成ボタン924が押下されたか否かを判別する。ここで、新規作成ボタン924が押下されたとUI制御部301が判別した場合は、S1010に進む。一方、新規作成ボタン924が押下されていないとUI制御部301が判別した場合は、S1014に進む。
S1013では、UI制御部301は設置データ格納部307に一時的に保持した設定情報ファイルを削除する。その後、S1004に戻る。S1014では、UI制御部301はOKボタン930が押下されたか否かを判別する。ここで、OKボタン930が押下されたとUI制御部301が判別した場合は、S1016に進む。一方、OKボタン930が押下されていないとUI制御部301が判別した場合は、S1015に進む。
S1015では、UI制御部301はキャンセルボタン931が押下されたか否かを判別する。ここで、キャンセルボタン931が押下されたとUI制御部301が判別した場合は、UI制御部301は編集画面920の編集結果を破棄し、編集画面920を終了する。一方、キャンセルボタン931が押下されていないとUI制御部301が判別した場合は、S1004に戻って、編集画面920での編集作業が継続される。
なお、本編集処理S1010が図10のフローチャートのS1006に引き続いて実行された場合、設定情報ファイルは存在しない。一方、S1009に引き続いて実行された場合、設定情報ファイルは存在する。一時的に保持された設定情報ファイルが存在すると設置データ作成部303が判別した場合は、S1103に進む。一方、一時的に保持された設定情報ファイルが存在しないと設置データ作成部303が判別した場合は、S1104に進む。
S1104では、設置データ作成部303は、S1101で保持したtgtDev情報をrefDev情報としても保持する。S1105では、設置データ作成部303は、UI生成処理を実行する。本処理の詳細については図11の(B)にて詳細に説明する。
図11の(B)に示すS1121では、設置データ作成部303はrefDev情報とtgtDev情報が機種識別テーブル630に登録されているか否かを判別する。ここで、refDev情報とtgtDev情報が機種識別テーブル630に登録されていると設置データ作成部303が判別した場合は、S1123に進む。一方、refDev情報とtgtDev情報が機種識別テーブル630に登録されていないと設置データ作成部303が判別した場合は、S1122に進む。
例えば、設定項目名653は設定情報の項目名を表示するために用いられる。型654は作業者によって入力された設定値が設定情報の型と一致しているか否かを検証するために用いられる。値範囲655は作業者によって入力された設定値が設定情報の取り得る範囲内に収まっているか否かを検証するために用いられる。
S1124では、設置データ作成部303は、設置データ格納部307に一時的に保持された設定情報ファイルが存在するか否かを判別する。ここで、一時的に保持された設定情報ファイルが存在すると設置データ作成部303が判別した場合は、S1125に進む。一方、一時的に保持された設定情報ファイルが存在しないと設置データ作成部303が判別した場合は、S1128に進む。
設定情報ファイル800の<SleepTime>タグとその値「10」を例に取る。まず、UI制御部301は機種識別テーブル630からrefDev情報の機種ID631の値を取得する。
また、その値を機種ID651の値として持ち、かつ、設定項目IDがタグ名「SleepTime」と一致するレコードを全設定仕様管理テーブル650から抽出する。次に、前記レコードにおける値範囲845と値表示名656の値を用いて、<SleepTime>タグの値「10」からUI表示用の設定情報の値である「10分」を生成する。
また、その値を機種ID651の値として持ち、かつ、設定項目IDが「SleepTime」と一致するレコードを全設定仕様管理テーブル650から抽出する。次に、前記S1126で生成した設定値「10分」が前記レコードの値表示名656に存在するか否かを確認する。もし存在すれば、本設定値「10分」をtgtDev情報のUI表示用の初期値として採用する。存在しなければ、前記レコードの初期値657の値を取り出し、値範囲655と値表示名656からUI表示用の初期値を決定する。
また、仮に、設定項目IDが「SleepTime」と一致するレコードが全設定仕様管理テーブル650に存在しなかった場合、本設定項目はtgtDev情報のデバイスには存在しないため、本設定情報は設定情報編集画面940に表示されない。
さて、図11の(A)に戻って説明を続ける。
S1105のUI生成処理に引き続き、S1106にてUI制御部301は設定情報編集画面940上で作業者による編集を受け付ける。S1107では、UI制御部301はOKボタン946が押下されたか否かを判別する。OKボタン946が押下されたとUI制御部301が判別した場合は、S1109に進む。一方、OKボタン946が押下されていないとUI制御部301が判別した場合は、S1108に進む。
S1108では、UI制御部301はキャンセルボタン947が押下されたか否かを判別する。ここで、キャンセルボタン947が押下されたとUI制御部301が判別した場合は、UI制御部301は設定情報編集画面940の編集結果を破棄し、設定情報編集画面940を終了する。一方、キャンセルボタン947が押下されていないとUI制御部301が判別された場合は、S1106に戻って、設定情報編集画面940での編集作業が継続される。
具体的には、設置データ作成部303は機種識別テーブル630からtgtDev情報の機種ID631の値を取得する。次に、その値を機種ID651の値として持つレコードを全設定仕様管理テーブル650から抽出する。レコードの設定項目名653の値が、前記S1109で取得された設定情報の設定項目名と一致するレコードについて、値範囲655、値表示名656とから設定情報ファイルに記載すべき設定値を導き出す。また、設定項目ID652の値を取得して、設定情報ファイルに記載すべきタグ名を決定する。
更に、tgtDev情報から機種名とファームウェアバージョンの値を取得して、<Model>タグ、<FWV>タグの値とする。
作成された設定情報ファイルは設置データ格納部307に一時的に保持される。以上で本フローチャートの説明を終了する。
情報処理装置であるターゲットデバイス106上で自動設置プログラム450が起動されると、UI画面470が表示される。本画面上で、設置データIDの入力領域471に設置データIDが入力された状態で、OKボタン472が押下されると、S1201が実行される。
S1203では、処理実行部453は前記S1202のスクリプト解析結果に設定情報処理が含まれているか否かを判別する。ここで、設定情報処理が含まれていると処理実行部453が判別した場合は、S1204に進む。一方、設定情報処理が含まれていないと処理実行部453が判別した場合は、S1207に進む。
S1205では、処理実行部453は前記S1202のスクリプト解析結果から設定情報処理のflag属性の値が「true」であるか否かを判別する。
flag属性の値が「true」であると処理実行部453が判別した場合は、S1206に進む。一方、flag属性の値が「true」でないと処理実行部453が判別した場合は、S1207に進む。
S1207では、処理実行部453は前記S1202のスクリプト解析結果を用いて、各種処理を実行する。本実施形態では、(1)ファームウエア更新処理、(2)設定情報処理、(3)再起動処理の3つの処理を実行する。
その後、これらの値と共に通信部452経由でコンテンツ管理装置102に対してファームウエア取得要求を送信する。また、通信部452はコンテンツ管理装置102から返信されたファームウエアを受信し、RAM253やHDD254に保持する。その後、処理実行部453はファームウエア更新サービス403を呼び出し、ファームウエアを更新する。
設定情報ファイル800の<IPAddress>タグを例に取って、設定管理サービス405が設定情報を書き換える処理を具体的に説明する。
また、シリアル番号が一致しておらず、機種名が一致している場合は、比較の結果は「機種名一致」、「条件なし」の2つである。本実施形態ではシリアル番号と機種名が一致していたと仮定すると、取り込み条件テーブル500から条件ID501の値は「1」、「2」、「3」であることがわかる。これは、反映部424は設定仕様管理テーブル510の条件ID517が「1」、「2」、「3」である設定情報を反映することが可能であることを示している。
設定項目ID511が「IPAddress」であるレコードを検索すると、反映部424は2番目のレコードを検出する。本レコードの条件ID517の値は「1」である。本実施形態では、条件ID517の値が「1」である設定情報はネイティブプログラム401に書き込まれる。すなわち、設定情報ファイル800の<IPAddress>タグに設定されている値「1.2.3.4」がネイティブプログラム401に書き込まれる。
最後に、処理実行部453は再起動処理を実行し、変更された各種設定をターゲットデバイス106に反映する。
次に、S1208では、前記S1207の処理結果を設置データ管理装置101に送信する。設置データ管理装置101は受信した処理結果を処理結果(カラム607)に格納する。
一般に顧客環境に新規にデバイスを導入する場合、2通りの導入パターンが想定される。
1つ目は、顧客環境のリファレンスデバイス105をターゲットデバイス106で置き換えるパターンである。顧客環境でリファレンスデバイス105とターゲットデバイス106は共存しない。ターゲットデバイス106はリファレンスデバイス105の後継機として稼働するため、デバイス間の設定情報は引き継がれることが求められる。
本実施形態では、2つ目のパターンであっても顧客環境で問題を発生させることなく設定情報を反映させることができる例を説明する。
以下、実施形態1と異なる部分を中心に説明する。
図13は、本実施形態を示す管理装置における設置データ作成処理を説明する図である。図13の(A)は本実施形態における設置データ管理テーブル600の例である。第1実施形態との差異は、設置データ管理テーブル600にカラム1301が追加されている点である。
図13の(A)において、カラム601からカラム607までは実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
カラム1301は設置モードで、本設置データを適用するデバイスの設置モードを表している。取り得る値は「追加」、「置き換え」のいずれかである。
図13の(B)において、921から931までは第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
1302は設置モードである。設置モード1302が取り得る値は「追加」または「置き換え」である。ターゲットデバイス106が顧客環境のリファレンスデバイス105を置き換える場合、設置モード1302の値は「置き換え」が選択される。また、ターゲットデバイス106が顧客環境に追加される場合、設置モード1302の値は「追加」が選択される。
さて、実施形態1と同様に、一覧画面900において新規作成ボタン905または編集ボタン906が押下されると、設置データ管理装置101は図14のフローチャートを実行する。
S1401では、UI制御部301は実施形態1のS1001の処理に加えて、設置モード1302を表示する。新規作成ボタン905が押下された場合、設置モード1302にはUI制御部301が定めた初期値が表示される。図13の(B)の編集画面920の例では、初期値として「追加」が表示されているが、これに限定されず、「置き換え」が表示されてもよい。一方、編集ボタン906が押下された場合、UI制御部301は設置データ管理テーブル600から編集対象の設置データの設置モード(カラム1301)の値を取得して初期値として表示する。
S1402では、UI制御部301は第1の実施形態のS1002の処理に加えて、設置モード1302の値が入力されたか否かを判断する。ここで、それぞれの値が入力されたとUI制御部301が判別した場合は、S1004に進む。一方、それぞれの値が入力されていないとUI制御部301が判別した場合は、S1403に進む。
S1403では、UI制御部301は実施形態1のS1003の処理に加えて、設置モード1302への値の入力を受け付け、S1004に進む。なお、S1004からS1010は第1実施形態と同一の処理であるため説明を省略する。
S1010に引き続き実行されるS1404では、UI制御部301は設置モード1302の値が「置き換え」であるか否かを判別する。ここで、設置モード1302の値が「置き換え」、すなわち置き換えモードであるとUI制御部301が判別した場合は、S1011に進む。設置モード1302の値が「置き換え」でないと、すなわち、設置モード1302の値が「追加」であるとUI制御部301が判別した場合は、S1405に進む。なお、S1011は、第1実施形態と同一の処理であるため説明を省略する。本実施形態では、設置モード1302の値が「追加」である場合を、追加モードと称する。
S1405では、UI制御部301はフラグの値を「false」として設置データ格納部307に一時的に保持する。その後、S1014に進む。なお、S1012からS1017までは実施形態1と同一の処理であるため説明を省略する。以上で本フローチャートの説明を終了する。
一般に、初期設置作業は以下の手順(1)〜(3)で実施される。(1)ハードウェア設置、(2)ソフトウエア設置、(3)最終チェックである。
(1)のハードウェア設置作業は、(2)のソフトウエア設置作業に先行して行われる。(1)ではハードウェアの調整作業に伴ってデバイスの設定情報を変更する場合があるが、(2)の作業で設定情報が適用されると、調整済みの設定情報を書き換えてしまう。このような場合、作業者は(1)の作業をやり直さなければならなくなる。
また、初期設置作業において組み上げ対象となるハードウェアをオプションと呼ぶことがある。
図15の(A)は本実施形態における設定仕様管理テーブル510の例である。第1実施形態に示した図5の(B)に示した設定仕様管理テーブル510との差異は、カラム1501が追加されている点である。なお、カラム511からカラム517までは第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
カラム1501は関連オプション名であり、各レコードが関連するオプションの名称が格納される。
カラム1502はオプションで、本設置データを適用するデバイスに装着されるオプションを列挙している。
カラム651からカラム658までは実施形態1と同様であるため、説明を省略する。カラム1503は図15(A)のカラム1501と同様であるため、説明を省略する。
カラム1542はオプション名であり、機種IDで識別される機種に追加することが可能なオプション名が列挙される。
第1実施形態に示した編集画面920との差異は、特定のデバイス機能をオプション指定するためのオプション選択1601が追加されている点である。なお、921から931までは第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図16の(A)において、1601はオプション選択である。UI制御部301は機種名922およびファームウェアバージョン923の値を使って機種識別テーブル630から機種IDを決定する。次にその機種IDと一致するオプション名をオプションテーブル1540から抽出し、チェックボックスと共にオプション選択1601に列挙する。
図16の(B)において、1602はカセット余白調整の入力領域である。本設定情報の表示状態はグレーアウトとなっている。設定情報の表示状態の制御の詳細は後述される。
さて、第1実施形態と同様に、一覧画面900において新規作成ボタン905または編集ボタン906が押下されると、設置データ管理装置101は図17のフローチャートを実行する。
一方、編集ボタン906が押下されたとUI制御部301が判別した場合、UI制御部301は本実施形態の設置データ管理テーブル600から編集対象の設置データのオプション(カラム1502)の値を取得し、オプション選択1601の一致する項目を選択状態とした上で表示する。
S1703に進む。
S1703では、UI制御部301は実施形態1のS1003の処理に加えて、オプション選択1601への値の入力を受け付け、S1702に戻る。なお、S1004からS1017は第1実施形態と同一の処理であるため説明を省略する。以上で本フローチャートの説明を終了する。
図18は、本実施形態を示す管理装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、設置データ管理装置101におけるUI生成処理手順である。なお、各ステップは、設置データ管理装置101のCPU201が記憶された制御プログラムを実行することで実現される。なお、S1121からS1122、S1124からS1129までは第1実施形態の処理と同一であるため説明を省略する。
本実施形態では表示状態をグレーアウトしているが、表示・非表示を制御するために用いられてもよい。また、制御方法を別途指定するカラムを新たに設けるような構成であってもよい。以上で本フローチャートの説明を終了する。
また、設定情報ファイルに保存する設定情報を制御することが可能となる。その結果、作業者がハードウェア調整後に設定情報ファイルをターゲットデバイス106に適用した場合であっても調整済みの設定情報を書き換えてしまうことを防ぐことが可能となる。
本実施形態によれば、設定情報ファイルを適用した後、作業者がターゲットデバイスの設定を確認し、手動で修正する必要がなくなるため、初期設置作業を効率化できる。
102 コンテンツ管理装置
105 リファレンスデバイス
106 ターゲットデバイス
Claims (9)
- 管理装置と、情報処理装置とが通信する自動設置システムであって、
前記管理装置は、
他の情報処理装置に設定した設定情報ファイルを取得する取得手段と、
前記取得した設定情報ファイルを前記情報処理装置における自動設置処理に用いるために、該設定情報ファイルの編集指示をユーザーから受け付ける受け付け手段と、
前記情報処理装置からの取得要求に応じて、前記編集された設定情報ファイルを応答する応答手段と、を備え、
前記情報処理装置は、
前記管理装置から取得した前記設定情報ファイルを用いて前記自動設置処理を実行する実行手段と、
前記設定情報ファイルに示される各設定項目を前記情報処理装置に設定するか否かの条件を記憶する記憶手段と、
を備え、
前記管理装置から取得した設定情報ファイルが編集されたことを示す情報が該設定情報ファイルに含まれている場合、前記条件によらず、前記設定情報ファイルに示される設定項目のいずれもが前記情報処理装置に設定されることを特徴とする自動設置システム。 - 管理装置と、情報処理装置とが通信する自動設置システムであって、
前記管理装置は、
他の情報処理装置に設定した設定情報ファイルを取得して、前記情報処理装置が自ら設定する特定の項目を指定可能な設定情報ファイルを編集する編集手段と、
前記編集手段が編集した前記設定情報ファイルから、前記情報処理装置が実行する自動設定手順を記述した指示書を作成する作成手段と、
前記情報処理装置が前記指示書を実行することに応じて、当該情報処理装置から受け取る取得要求で特定される設定情報ファイルを応答する応答手段と、を備え、
前記情報処理装置は、
前記管理装置から取得する前記指示書を解析して自動設置処理を実行する実行手段と、
前記実行手段が解析する前記指示書で特定される設定情報ファイルを前記管理装置から取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記設定情報ファイルから特定の項目を検出する検出手段と、
前記検出手段が検出した特定の項目に自ら管理するデバイス情報を個別に設定する設定手段と、
前記実行手段が前記自動設置処理を終了したことを前記管理装置に通知する通知手段と、を備え、
前記実行手段は、前記設定手段が設定したデバイス情報を用いて前記設定情報ファイルに従う自動設置処理を実行することを特徴とする自動設置システム。 - 前記管理装置は、
前記指示書を適用する設置モードが置き換えモードであるか、追加モードであるかを判断する第1の判断手段を備え、
前記設置モードが置き換えモードであると判断した場合、前記編集手段は、前記情報処理装置が自ら設定する特定の項目を含まないように設定情報ファイルを編集し、前記設置モードが追加モードであると判断した場合、前記編集手段は、前記情報処理装置が自ら設定する特定の項目を含むように設定情報ファイルを編集することを特徴とする請求項2に記載の自動設置システム。 - 前記設定情報ファイルを編集する編集画面を表示する表示手段と、
前記編集画面で特定のデバイス機能をオプション指定されているかどうかを判断する第2の判断手段と、
前記特定のデバイス機能がオプションとして指定されていると判断した場合、前記編集画面で表示された前記オプション指定に対する編集指示を受け付けないように表示手段を制御する表示制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項2に記載の自動設置システム。 - 前記自ら管理するデバイス情報は、デバイス名称、デバイス番号を含むことを特徴とする請求項2に記載の自動設置システム。
- 前記情報処理装置は、
当該情報処理装置を特定するデバイス名称、デバイス番号を記憶する記憶手段を備え、前記設定手段は、前記検出手段が検出した特定の項目に前記記憶手段から読み出す前記デバイス名称、前記デバイス番号を設定することを特徴とする請求項2に記載の自動設置システム。 - 管理装置と通信する情報処理装置であって、
前記管理装置から設定情報ファイルを取得する取得手段と、
前記取得した設定情報ファイルを用いて自動設置処理を実行する実行手段と、
前記設定情報ファイルに示される各設定項目を前記情報処理装置に設定するか否かの条件を記憶する記憶手段と、を備え、
前記管理装置から取得した設定情報ファイルが編集されたことを示す情報が該設定情報ファイルに含まれている場合、前記条件によらず、前記設定情報ファイルに示される設定項目のいずれもが前記情報処理装置に設定されることを特徴とする情報処理装置。 - 管理装置と通信する情報処理装置の制御方法であって、
前記管理装置から設定情報ファイルを取得する取得工程と、
前記取得した設定情報ファイルを用いて自動設置処理を実行する実行工程と、
前記設定情報ファイルに示される各設定項目を前記情報処理装置に設定するか否かの条件を記憶する記憶工程と、を備え、
前記管理装置から取得した認定情報ファイルが編集されたことを示す情報が該設定情報ファイルに含まれている場合、前記条件によらず、前記設定情報ファイルに示される設定項目のいずれもが前記情報処理装置に設定されることを特徴とする情報処理装置の制御方法。 - 請求項8に記載の情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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