JP7166904B2 - 情報処理システム及び制御方法 - Google Patents
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Description
また、画像形成装置は多くの機能を持つようになり、その機能の動作の切り替えは、より細かく設定できるようになっている。これらの項目は、機種及びファームウエア(以下、FWと記載)バージョン毎に、動作設定項目や設定可能な値が動作構成スキーマとして定義され、ユーザは、使用目的に適した値を、動作構成スキーマの仕様に則って設定し、動作構成データとして作成する。これら、ユーザが設定したい動作構成データも、予め、先に説明した設定指示書に含ませ、設定作業を自動化している。
特許文献1では、ファームウェアセットの中に、FWと設定したい動作構成データを含ませ、FWと動作構成データをセットで配信することで、FW更新後に動作構成データを適用する技術が提案されている。
図1は、情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。LAN100は設定を行う環境のLANであり、MFP(Multifunction Peripheral)110が接続される。MFP110は、複写機にスキャナ、プリンタ等の複数の機能を統合した複合機であり、後述する自動設定プログラム300がインストール、又は、ファームウエアに組み込まれている。MFP110は、デバイス及び画像形成装置の一例である。後述するMFP110のCPU201は、自動設定プログラムに基づき、案件管理サーバ120から案件データ(後述する図6)を取得し、設定指示書の内容に従って自動で設定作業を実施する。また、CPU201は、自動設定プログラムに基づき、設定指示書の内容に従って、FW管理サーバ130から指定されたFWをダウンロードする。LAN101は、設定の事前準備を行う環境であり、クライアントPC111が接続される。クライアントPC111は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置であり、後述する案件作成プログラム320がインストールされている。後述するクライアントPC111のCPU251は、案件作成プログラムに基づき、動作構成データ520を含む案件データを生成し、案件管理サーバ120に送信する。案件管理サーバ120は、後述する案件管理プログラム370がインストールされている。後述する案件管理サーバ120のCPU281は、案件管理プログラムに基づき、作成された案件データを管理する。FW管理サーバ130は、後述するFW管理プログラム350がインストールされている。FW管理プログラム350は、MFPで利用可能なファームウエアを管理する。本実施形態では、案件管理サーバとFW管理サーバを独立した構成としているが、1つの管理装置として構成してもよい。また、本実施形態では、情報処理装置の一例としてMFPを挙げているが、その他、SFP(Single Function Peripheral)等でもよい。クライアントPC111は、複数の機能を実現するための動作構成データを作成可能なクライアント端末の一例である。
図2は、図1に示した情報処理システムを構成する装置のハードウエア構成の一例を示す図である。特に、図2の(A)は、MFP110のハードウエア構成の例である。図2の(A)において、MFPはコントローラユニット200を含み、コントローラユニット200には、画像入力デバイスであるスキャナ217や画像出力デバイスであるプリンタ216が接続されると共に、操作部208が接続される。コントローラユニット200は、スキャナ217で読み取られた画像データをプリンタ216により印刷出力するコピー機能を実現するための制御を行う。コントローラユニット200は、プロセッサであるCPU201を有する。CPU201は、ROM206に格納されているブートプログラムによりオペレーションシステム(OS)を立ち上げる。CPU201は、このOS上で、HDD(ハードディスクドライブ)207に格納されているプログラムを実行し、これによって各種処理を実行する。このCPU201の作業領域としてはRAM202が用いられる。HDD207は、プログラム及び画像データを格納する。CPU201には、システムバス210を介して、ROM206及びRAM202、操作部I/F(操作部インタフェース)203が接続される。更にCPU201には、ネットワークI/F(ネットワークインタフェース)205、画像バスI/F(画像バスインタフェース)212が接続される。操作部I/F203は、タッチパネルを有する操作部208とのインタフェースであり、操作部208に表示すべき画像データを操作部208に対して出力する。また、操作部I/F203は、操作部208においてユーザにより入力された情報をCPU201に送出する。ネットワークI/F205は、MFP110をLAN100に接続するためのインタフェースである。画像バスI/F212は、システムバス210と、画像データを高速で転送する画像バス211とを接続し、データ形式を変換するためのバスブリッジである。画像バス211は、PCIバス又はIEEE1394等によって構成される。画像バス211上には、デバイスI/F215、スキャナ画像処理部214、プリンタ画像処理部213が設けられる。デバイスI/F215には、スキャナ217及びプリンタ216が接続され、デバイスI/F215は、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。スキャナ画像処理部214は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行う。プリンタ画像処理部213は、プリント出力画像データに対してプリンタに応じた補正、解像度変換等を行う。
図2の(B)は、クライアントPC111のハードウエア構成の一例を示す図である。図2の(B)において、CPU251を含む制御部250は、クライアントPC111の全体の動作を制御する。CPU251は、ROM252に記憶された制御プログラムを読み出して各種制御処理を実行する。RAM253は、CPU251の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD256は、画像データ及び各種プログラムを記憶する。操作部I/F254は、クライアントPC111で実行されるプログラムへの制御操作を入力するユーザインタフェース端末を接続するインタフェースである。本実施形態では、ユーザインタフェース端末は、マウス259及びキーボード260で構成されるが、この限りではない。ディスプレイI/F255は、クライアントPC111で実行されるプログラムのUI(画面)を表示するディスプレイ端末を接続するインタフェースである。本実施形態では、ディスプレイ端末は、ディスプレイ261で構成されるが、この限りではない。ネットワークI/F257は、制御部250をLAN101に接続する。ネットワークI/F257は、ネットワークを介して他の装置との間で各種情報を送受信する。
図2の(C)は、図1に示した各種管理サーバー(120、130)のハードウエア構成の一例を示す図である。図2の(C)において、CPU281を含む制御部280は、管理サーバ全体の動作を制御する。CPU281は、ROM282に記憶された制御プログラムを読み出して各種制御処理を実行する。RAM283は、CPU281の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD284は、各種プログラム、FW、案件データを記憶する。ネットワークI/F285は、制御部280をLAN又はネットワークに接続する。ネットワークI/F285は、ネットワークを介して他の装置との間で各種情報を送受信する。
図3は、MFP110、クライアントPC111、各種管理サーバ(120、130)で動作する各プログラムのソフトウエア構成の一例を示す図である。CPU201が自動設定プログラム300を実行することによりMFP110の自動設定プログラム300の各機能が実現される。各機能の詳細を説明する。UI制御部301は、自動設定プログラム300を操作するためのUIを、操作部208を通じてユーザに提供し、ユーザの操作を受け付ける処理を行う。処理実行部302は、各種処理を実行する処理を行う。通信部303は、各種管理サーバ(120、130)と、処理を行うために必要なデータの送受信を行う。FW更新部304は、FWの更新処理を行う。動作構成データ設定部305は、動作構成データの設定処理を行う。
図4は、FW管理サーバ130のデータ格納部355で管理されるMFP110のFW構成の一例を示す図である。FWは、複数のライブラリの集合体として管理されている。また、FW及び各ライブラリは、バージョンを保持し、バージョンで管理されている。ライブラリの1つとして、動作構成スキーマを管理する動作構成スキーマライブラリ(動作構成スキーマバージョン)401が存在する。FWは、少なくとも1つ以上のライブラリが修正(バージョン変更)されたり、ライブラリが新規追加、又は削除されたりすると、バージョン番号が変更される。例えば、"10.0"から"20.0"にバージョン変更されるのは、ライブラリAのバージョンが変更したためである。動作構成スキーマライブラリのバージョン変更例については、図5を用いて後述する。図4のFWバージョンは、MFPにおいて複数の機能を実現するためのファームウエアの第一のバージョンの一例である。図4の動作構成スキーマライブラリは、ファームウエアで使用可能なスキーマの第二のバージョンの一例である。
図5の(A)は、FW(図4)に含まれる動作構成スキーマの一例を示す図である。動作構成スキーマは、FWに含まれる動作構成スキーマライブラリ401に保持されている。また、動作構成スキーマは、動作設定項目(501、511)、初期値(502、512)、入力値の仕様(503、513)をもつ。動作設定項目は動作の切り替えが可能であり、初期値は動作設定項目の初期値である。ユーザが具体的な動作設定値を設定しない場合には、この初期値が設定されることになる。動作構成スキーマ500は、動作構成スキーマライブラリ"1.0"に含まれている動作構成スキーマである。動作構成スキーマ510は、動作構成スキーマライブラリ"2.0"に含まれている動作構成スキーマである。また、本実施形態では、入力値の仕様が選択式のものを例にあげたが、文字列長の制限や、数値の範囲指定等の仕様でもよい。図5の(B)は、動作構成データの一例を示す図である。動作構成データ520は、案件作成プログラム320で生成される。また、動作構成データ520は、動作構成スキーマで定義されている動作設定項目521に対し、設定したい設定値522が定義されているデータである。例えば、図5の(B)の場合には、動作設定項目のスリープ移行時間には"5分"、データ消去方法には"ランダムデータ1回"、データ圧縮率は"普通"を設定することを指定している。
図6は、案件管理サーバ120のデータ格納部374で管理される案件管理データの一例を示す図である。図6の(A)から図6の(B)までは、データ格納部374で管理する案件管理データテーブルの一例である。図6のテーブル構成は、説明をしやすくするために冗長な部分を残しているが、リレーショナルデータベース等である場合は正規化を行い、冗長性を除く等、本例とは異なるテーブル構成であってもよい。図6の(A)は、案件の概要を格納しているテーブルであり、カラム601からカラム605までで構成される。1レコードが1つの案件を表している。カラム601は案件番号を表している。案件番号は案件データを一意に識別するための識別子である。カラム602は設定対象のMFP機種を表している。カラム603は案件データの名称を表している。カラム604は動作構成データファイルを表している。本例では動作構成データファイルの実体をカラム604に格納しているが、カラム604には動作構成データファイルの実体へのパスのみを格納しておき、動作構成データファイルの実体は別の場所にファイルとして置くような構成でもよい。カラム605は、カラム604の動作構成データファイルを作成したときに参考にした動作構成スキーマバージョンを表している。最初のレコードであると、動作構成データファイル"setting_A001.data"は、動作構成スキーマバージョン"1.0"を参考にして作成されたことがわかる。また、案件の概要を格納しているテーブルは、図6の(B)のようなテーブルでもよい。図6の(B)と図6の(A)は、カラム605とカラム615が異なる。カラム615は動作構成データファルの作成時に参考にした動作構成スキーマバージョンを含んでいるFWバージョンを表している。最初のレコードであると、動作構成データファイル"setting_B001.data"は、FWバージョン"10.0"に含まれる動作構成スキーマバージョンを参考にして作成されたことがわかる。更に、FW構成が図4とした場合に、FWバージョン"10.0"(402)に含まれる動作構成スキーマバージョンは、"1.0"である。したがって、最初のレコードでは、動作構成スキーマバージョン"1.0"を参考にして、動作構成データファイル"setting_B001.data"が作成されたことになる。ここでは、動作構成データファイルの作成時に参考にした動作構成スキーマバージョンが特定できる要素として、動作構成スキーマバージョン、又はFWバージョンとしたが、動作構成スキーマバージョンが特定できる要素であれば、これに限らない。
図7は、MFP110の自動設定作業を説明する図である。S701は、案件作成者710が案件の作成を行う作業である。案件の作成は、1人で行われるわけではなく、営業担当者が顧客と対話して決定した内容を設定したり、設定管理者がMFPの入出庫を管理する倉庫で設定内容の微修正を行なったりする。本例では営業担当者等、案件を編集する人をまとめて、案件作成者と表現する。案件作成者は、クライアントPC111の案件作成プログラム320を使用し、そのプログラムが表示するUI(後述する図9に示す)にMFPの構成等のデータを入力する。MFPの構成とは、機種、ハードウェアオプション、動作構成データ等のことであるが、本実施形態では、動作構成データのみを入力することとする。その内容は案件データとしてクライアントPC111から案件管理サーバ120へ送信され、案件管理サーバのデータ格納部374に保存される。S702は、設定担当者711がMFP110を実際に設定する際に行う作業である。設定担当者711は、MFP110をLAN100に接続する。設定担当者は、MFP110の自動設定プログラム300が表示するUI(後述する図11に示す)で、設定するためのボタンを選択する。自動設定プログラム300は、設定ボタンが選択されたことを検知すると、案件管理サーバ120及びFW管理サーバ103と通信し、自動での設定作業を開始する。自動設定作業の処理については、図12を用いて後ほど詳しく説明する。
図8は、FW管理サーバ130のデータ格納部355で管理されるFW管理データの一例を示す図である。ここでは、機種"MFP-X"のFW管理データとする。図8の(A)は、案件データ作成時(S701)のFW管理データである。この時点では、最新のFWバージョンは"10.0"であり、動作構成スキーマバージョン(動作構成スキーマパッケージ)は"1.0"である。図8の(B)は、MFP設定時(S702)のFW管理データである。案件データ作成時から時間が経過し、新しいFWが数回公開されている。そのため、最新FWバージョンは"30.0"であり、動作構成スキーマバージョンは"2.0"となっている。
図7で説明した案件の作成を行う作業における各プログラムの詳細な処理について、図9及び図10を用いて説明する。図9は、案件作成プログラム320が表示するUIを示す図である。UI制御部321が、画面を表示する。本UIは、案件作成者710がS701の作業を行う際に操作する。図10は、クライアントPC111と各種管理サーバの情報処理の一例を示すフローチャートである。本例は、案件データ作成作業におけるクライアントPC111の案件作成プログラム320、FW管理サーバ130のFW管理プログラム350及び案件管理サーバ120の案件管理プログラム370の処理例である。S1001からS1007まではクライアントPC111のCPU251が案件作成プログラム320を実行することで実現される。S1051からS1054まではFW管理サーバ130のCPU281がFW管理プログラムを実行することで実現される。S1081からS1084までは案件管理サーバ120のCPU281が案件管理プログラムを実行することで実現される。図9の(A)は、案件作成プログラム320のTOP画面表示するUIの一例である。UI900は、ボタン902からボタン904までで構成される。ボタン902は、案件データを新規で作成するためのボタンである。案件作成プログラム320は、ボタン902が選択されたことを検知すると、案件データを作成するためのUI930を表示する。ボタン902が選択された場合は新規作成となるため、案件作成プログラム320は、テキストボックス等の各コントロールを空の状態で表示する。編集ボタン903は、案件データを編集するためのボタンである。また、ボタン904は、案件作成プログラム320を終了するためのボタンである。S1001からS1007までは、案件作成者がボタン902を選択した際の案件作成プログラム320の案件データ作成処理である。S1051からS1054までは、S1001の処理で案件作成プログラム320から送信された動作構成スキーマ取得要求を受信してから応答を返すまでのFW管理プログラム350の動作構成スキーマ取得処理である。S1081からS1084までは、S1005の処理で案件作成プログラム320から送信された案件登録要求を受信してから応答を返すまでの案件管理プログラム370の案件データ登録処理である。
本実施形態では、UI制御部321は、スリープ移行時間、データ消去方法、データ圧縮率の設定項目を作成し、表示する。また、UI制御部321は、夫々の動作設定項目に対する動作設定値を設定するための、ボタン951~953も表示する。また、前へボタン954と次へボタン955は、設定項目に表示しきれない他の動作設定項目があった場合に表示され、それらを表示するためのボタンである。また、ボタン956は、編集した案件データを案件管理サーバ120に保存するためのボタンである。案件管理サーバ120に案件が登録されるとカラム601の案件番号が発行されるため、UI制御部321は、その案件番号を案件番号931に表示する。キャンセルボタン957は、案件データのUI900を表示するためのボタンである。UI900は、案件データのTOP画面である。
図11は、MFP110の操作部208に表示するUIの一例を示す図である。本UIは、設定担当者711がS702の作業を行う際に操作する。図11の(A)は、MFP110のTOP画面のUIの一例を示す図である。UI1100は、ボタン1101を有する。ボタン1101は自動設定プログラム300を起動するためのボタンである。MFP110内に組み込まれているUIプログラムは、ボタン1101が選択されたことを検知すると、自動設定プログラム300を起動する。本実施形態では分かり易く説明するため、ボタン1101のみを表示しているがこの限りではない。図11の(B)は、自動設定プログラムのUIの一例を示す図である。本UIは、ボタン1101が選択された際に表示されるUIである。UI1150は、案件番号1154、ボタン1151~ボタン1153を含む。設定担当者は、案件番号1154に、MFP110に設定する案件番号を入力し、ボタン1151を選択する。自動設定プログラム300は、ボタン1151が選択されたことを検知すると、案件管理サーバ120から、入力された案件番号"A111"の案件データ606を取得し、案件データの概要を表示する。自動設定プログラム300は、ボタン1152が選択されたことを検知すると、自動設定作業を開始する。自動設定作業の処理については図12を用いて後述する。ボタン1153は、自動設定プログラムを終了するためのボタンである。
図7で説明したMFPの設定を行う作業における各プログラムの詳細な処理について、図12及び図13を用いて詳細に説明する。図12は、MFP110と各種管理サーバの情報処理の一例を示すフローチャートである。本例は、MFP設定作業におけるMFP110の自動設定プログラム300、FW管理サーバ130のFW管理プログラム350及び案件管理サーバ120の案件管理プログラム370の処理例である。S1201からS1208まではCPU201が自動設定プログラム300を実行することで実現される。S1251からS1254まで及びS1281からS1282まではFW管理サーバ130のCPU281がFW管理プログラムを実行することで実現される。S1221からS1227までは案件管理サーバ120のCPU281が案件管理プログラムを実行することで実現される。図13は、動作構成データ520をMFP110に適用する前と適用した後の、MFP110の動作設定値を表した図である。S1201からS1208までは、設定担当者がボタン1152を選択した際の自動設定プログラム300の自動設定処理である。S1221からS1227までは、S1201の処理で自動設定プログラム300から送信された案件データ取得要求を受信してから応答を返すまでの案件管理プログラム370の案件データ送信処理である。S1251からS1254までは、S1224の処理で案件管理プログラム370から送信された最新FWバージョン取得要求を受信してから応答を返すまでのFW管理プログラム350の動作構成スキーマバージョン指定のFWバージョン送信処理である。S1281からS1282までは、S1205の処理で自動設定プログラムから送信されたFW取得要求を受信してから応答を返すまでのFW管理プログラム350のFW送信処理である。
S1221において、通信部373は、MFP110から、案件データ取得要求の受信があったかを監視する。通信部373は、要求受信があったと判断した場合はS1222に遷移し、要求受信がないと判断した場合は監視を続ける。S1222において、通信部373は、S1201で送信された案件番号"A111"を受信する。通信部373が案件番号を受信すると、データ管理部372は、データ格納部374から案件データ606を取得する。S1223において、処理実行部371は、S1222で取得された案件データから、動作構成スキーマバージョン"1.0"を取得する。S1224において、通信部373は、FW管理サーバ130へ、S1223で取得された動作構成スキーマバージョン"1.0"と共に、最新FWバージョンの取得要求を送信する。そして、S1225に遷移する。
S1227において、通信部373は、S1222で取得した案件データ606と、S1226で取得した最新FWバージョン"20.0"を、MFP110に送信し、案件データ送信処理を終了する。
実施形態1では、案件作成時(S701)に作成した動作構成データを、設定時(S702)にMFP110に正しく設定する方法として、指定した動作構成スキーマバージョンから最新FWを判断する情報処理システムについて詳述した。実施形態2では、動作構成スキーマバージョンを指定しつつも、案件作成時に作成された動作構成データを比較することで、正しく設定されるFWバージョンが、より最新バージョンに変更可能かどうかを判断する処理について説明する。図14は、図8と同様で、実施形態2のFW管理データの一例を示す図である。図15は、図5と同様で、実施形態2の動作構成スキーマ及び動作構成データの一例を示す図である。図16は、実施形態2における案件管理サーバ120及びFW管理サーバ130の情報処理の一例を示すフローチャートである。本例は、図12における処理の一部を実施形態2に合わせたフローチャートである。最新FWバージョンを決定する処理(S1224~S1226及びS1251~S1254)のFW管理サーバ130のFW管理プログラム350、及び、案件管理サーバ120の案件管理プログラム370の処理例である。
S1621、S1622からS1624まで、S1671からS1673まではFW管理サーバ130のCPU281がFW管理プログラム350を実行することで実現される。S1601からS1608まで及びS1651からS1653までは案件管理サーバ120のCPU281が案件管理プログラム370を実行することで実現される。
図15の(A)は、動作構成スキーマを示す図である。動作構成スキーマ1500はバージョン"1.0"、動作構成スキーマ1510はバージョン"2.0"、動作構成スキーマ1520はバージョン"3.0"の動作構成スキーマである。図15の(B)は、案件作成プログラム320で作成した動作構成データの例を示す図である。両データとも動作構成スキーマバージョン"1.0"を参考に作成されたデータとする。また、案件作成プログラム(図9)で動作構成データを作成する際に、案件作成者は、UI930で、ボタン951~952を選択することで、夫々の動作設定項目に対する動作設定値を設定することができる。そして、動作構成データには、ここで値が設定された動作設定項目のみが含まれることになる。例えば、動作構成データ1550の場合は、"ジョブ保存期間"の動作設定値が指定されており、その他の動作設定項目("データ消去方法")の動作設定値は指定されていない(初期値)ということを意味している。本実施形態では、案件作成者710が、案件作成時(S701)に、動作構成データ1550及び1560を含む案件データを作成し、案件管理サーバ120に登録した場合における、最新FWの検索処理について説明する。まずは、動作構成スキーマバージョンを指定した場合における、案件管理サーバ120とFW管理サーバ130の、最新FWバージョン及び動作構成スキーマの送受信について説明する。
S1621において、処理実行部351は、動作構成スキーマバージョン指定の最新FWバージョン及び動作構成スキーマ送信処理を実行し、最新FWバージョン及び動作構成スキーマ送信処理を終了する。S1621の処理は、S1671~S1673の処理である。
S1622において、通信部354は、案件管理サーバ120から、最新動作構成スキーマバージョンの取得要求の受信があったかを監視する。通信部354は、要求受信があったと判断した場合はS1623に遷移し、要求受信がないと判断した場合は監視を続ける。S1623において、データ管理部353は、データ格納部355に保存されているFW管理データから、最新FWを取得し、そのFWに含まれている動作構成スキーマバージョンを取得する。MFP設定時のFW管理データ1410より、最新FWバージョンは"50.0"であり、更に動作構成スキーマバージョンは"3.0"であることがわかる。S1624で、通信部354は、案件管理サーバ120に、S1623で取得された動作構成スキーマバージョンを送信し、最新情報取得要求処理を終了する。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
111 クライアントPC
120 案件管理サーバ
130 FW管理サーバ
Claims (7)
- デバイスと、前記デバイスにおいて複数の機能を実現するための動作構成データを作成可能なクライアント端末と、を含む情報処理システムであって、
前記デバイスにおいて複数の機能を実現するためのファームウエアの第一のバージョンと、前記第一のバージョンの前記ファームウエアで使用可能なスキーマの第二のバージョンと、を管理する第一の管理手段と、
前記第一の管理手段によって管理された情報に基づいて作成された前記動作構成データと、前記第二のバージョンと、を管理する第二の管理手段と、
前記デバイスからの要求に応じて、前記第二の管理手段によって管理された前記動作構成データを特定し、特定した前記動作構成データと、前記第一のバージョンと、を前記デバイスに送信する送信手段と、
を有する情報処理システム。 - 前記情報処理システムは、
前記第一の管理手段によって管理された情報に基づいて前記第二のバージョンを特定し、特定された前記第二のバージョンのスキーマを用いて前記動作構成データを作成する作成手段を更に有し、
前記第二の管理手段は、前記作成手段によって作成された前記動作構成データと、前記第二のバージョンと、を管理し、
前記送信手段は、前記第二の管理手段によって管理された前記第二のバージョンと、前記第一の管理手段によって管理された情報と、に基づいて前記第一のバージョンを特定し、前記作成された前記動作構成データと、前記特定した前記第一のバージョンと、を前記デバイスに送信する請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記送信手段は、前記第二の管理手段によって管理された前記第二のバージョンと、前記第一の管理手段によって管理された情報と、に基づいて前記第二のバージョンに関する最新のファームウエアのバージョンを前記第一のバージョンとして特定し、前記作成された前記動作構成データと、前記特定した前記第一のバージョンと、を前記デバイスに送信する請求項2に記載の情報処理システム。
- 前記送信手段は、前記動作構成データの動作設定項目が、前記第二のバージョンと、最新のスキーマのバージョンと、の差分の動作設定項目に含まれてない場合には、前記第二の管理手段によって管理された前記第二のバージョンと、前記第一の管理手段によって管理された情報と、に基づいて前記最新のスキーマのバージョンに関する最新のファームウエアのバージョンを前記第一のバージョンとして特定し、前記作成された前記動作構成データと、前記特定した前記第一のバージョンと、を前記デバイスに送信する請求項2又は3に記載の情報処理システム。
- 前記送信手段は、前記動作構成データの動作設定項目が、前記第二のバージョンと、最新のスキーマのバージョンと、の差分の動作設定項目に含まれる場合には、前記最新のスキーマのバージョンを一つ下げ、前記動作構成データの動作設定項目が、前記第二のバージョンと、前記一つ下げたスキーマのバージョンと、の差分の動作設定項目に含まれるか否かを判断する請求項4に記載の情報処理システム。
- 前記デバイスは画像形成装置である請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
- デバイスと、前記デバイスにおいて複数の機能を実現するための動作構成データを作成可能なクライアント端末と、を含む情報処理システムの制御方法であって、
前記デバイスにおいて複数の機能を実現するためのファームウエアの第一のバージョンと、前記第一のバージョンの前記ファームウエアで使用可能なスキーマの第二のバージョンと、を管理する第一の管理工程と、
前記第一の管理工程によって管理された情報に基づいて作成された前記動作構成データと、前記第二のバージョンと、を管理する第二の管理工程と、
前記デバイスからの要求に応じて、前記第二の管理工程によって管理された前記動作構成データを特定し、特定した前記動作構成データと、前記第一のバージョンと、を前記デバイスに送信する送信工程と、
を含む制御方法。
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