JP2014232512A - 印刷システム、印刷サービス装置、画像形成装置、制御方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

印刷システム、印刷サービス装置、画像形成装置、制御方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】プリンタが印刷サービスを利用するシステムにおいて、印刷サービスを適切に利用できるファームウェアがプリンタにダウンロードされる仕組みを提供すること。
【解決手段】印刷システム1000は、印刷サービス装置130に画像形成装置110の情報が登録される際、または印刷サービス装置130に既に登録済みの画像形成装置110の情報が更新される際、画像形成装置110にインストールされているファームウェアが印刷サービス装置130に対応しているか否かを判定し、対応していないと判定された場合、配信サーバ140が配信している画像形成装置110のファームウェアの中に印刷サービス装置130に対応しているファームウェアが存在するか否かを判定し、存在すると判定された場合、配信サーバ140から対象のファームウェアが画像形成装置110に配信されたことに応じて、配信されたファームウェアのインストールを行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、印刷システム、印刷サービス装置、画像形成装置、制御方法およびコンピュータプログラムに関する。
クライアントからサーバに対して印刷指示を送信し、印刷指示を受信したサーバが印刷対象のコンテンツを印刷データに変換する印刷サービスを提供する印刷システムが提供されている。近年、クラウドコンピューティングの概念が注目されているが、これも前述のシステム同様、サーバがクライアントにサービスを提供する形態の一つと捉えることができる。
クラウドコンピューティングは、多くのコンピューティング・リソースを用いてデータ変換やデータ処理を分散実行し、多くのクライアントからの要求を同時に処理することが主な特徴である。現在、このクラウドコンピューティングを実現するクラウドコンピューティング環境上に実装された複数のWebサービスを利用し、多種多様な印刷サービス、ドキュメントソリューションを提供するベンダーが現れてきている。また、クラウドコンピューティング環境上に実装された各Webサービスのアップデートに合わせ、それを利用するプリンタ等のデバイスのファームウェア、アプリケーションもアップデートをするケースがある。従来には、デバイスに実装されるファームウェアやアプリケーションのアップデート方法として様々なものがあった。
1つ目の例として次のようなものがある。ファームウェアやアプリケーションを配信する配信サーバがユーザに最新ファームウェアやアプリケーションのリリースを通知する。そして、通知を受けたユーザが配信サーバからファームウェアやアプリケーションをダウンロードしてアップデートするというものである。
2つ目の例として次のようなものがある。プリンタのファームウェアを配信する配信サーバが、自サーバが保有しているファームウェアのバージョンとプリンタに搭載されているファームウェアバージョンを比較する。そして、プリンタのファームウェアが古い場合、配信サーバはプリンタにファームウェアのダウンロードを指示するという方法である(特許文献1参照)。
特開2000−194544号公報
従来の技術では、プリンタなどのデバイスベンダーサーバが、デバイスに対し適切に利用可能なファームウェアやアプリケーションを提供していた。ところが、近年では印刷サービスやドキュメントソリューションを提供するベンダーと、印刷サービスなどのWebサービスを利用するデバイスのベンダーが異なるケースが多くなっている。これにより、多種多様なWebサービスのアップデートに合わせて、Webサービスを利用するデバイスのファームウェア、アプリケーションが適切に提供されないケースもある。
例えば次のようなケースがある。Google(登録商標)などのサービスプロバイダが提供するクラウドコンピューティング環境上の印刷サービスは、様々なプリンタベンダーが提供するプリンタを登録することができる。印刷サービスを利用するユーザは、登録したプリンタを指定して文書や画像を印刷することができる。印刷サービスはサービスプロバイダが提供しているが、プリンタのファームウェアはプリンタベンダーが提供している。このため、印刷サービスにおけるWebサービスのアップデートに対し、他者であるプリンタベンダーがWebサービスのアップデートに合わせたファームウェアを作成する。そして、ファームウェアは印刷サービスとは別のプリンタベンダーのファームウェア配信用のサーバ(ベンダーサーバと呼ぶ)から提供される。
プリンタは、印刷サービスが提供しているWebサービスのAPI(Application Programing Interface)を利用することにより、印刷サービスに特化したプリンタ登録や印刷実行などを実現することが可能となる。APIは、一般的に機能追加やセキュリティ対策などを目的としてアップデートされる。印刷サービスのAPIがアップデートされる場合、次のようなことが起こりうる。印刷サービスでは円滑なサービス運用を維持するため、古いAPIを即座に廃止できない。このため、印刷サービスは複数のバージョンのAPIを管理することになる。しかし、運用コストやセキュリティ維持を目的として、やがて古いAPIは廃止される場合もある。一方で、プリンタベンダーでは印刷サービスによるAPI変更に即座に対応できない場合がある。よって、ベンダーサーバが提供するファームウェアは、必ずしも印刷サービスの最新APIに対応できているファームウェアであるとは限らない。さらにベンダーサーバに複数のファームウェアが登録されている場合、ユーザは自分が使っているプリンタに適したファームウェアで、かつ、印刷サービスに適したAPIに対応したファームウェアであるかを調べてダウンロードしなければならない。
上述した技術では、プリンタは、配信サーバから最新のファームウェアをダウンロードすることができるが、プリンタが印刷サービスを利用している場合、ダウンロードするファームウェアが印刷サービスに適したAPIに対応しているのかが判別できない。本発明は、プリンタが印刷サービスを利用するシステムにおいて、印刷サービスを適切に利用できるファームウェアがプリンタにダウンロードされる仕組みを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態の印刷システムは、印刷サービスを提供する印刷サービス装置と、前記印刷サービス装置と連携する画像形成装置と、前記印刷サービス装置に対応するためのファームウェアを配信する配信サーバとを備える。前記印刷システムは、前記印刷サービス装置に前記画像形成装置の情報が登録される際、または前記印刷サービス装置に既に登録済みの前記画像形成装置の情報が更新される際、前記画像形成装置にインストールされているファームウェアが前記印刷サービス装置に対応しているか否かを判定する第1の判定手段と、第1の判定手段により対応していないと判定された場合、前記配信サーバが配信している前記画像形成装置のファームウェアの中に前記印刷サービス装置に対応しているファームウェアが存在するか否かを判定する第2の判定手段と、第2の判定手段により存在すると判定された場合、前記配信サーバから対象のファームウェアが前記画像形成装置に配信されたことに応じて、配信された前記ファームウェアのインストールを行う制御手段と、を備える。
本発明の印刷システムによれば、プリンタが印刷サービスを利用するシステムにおいて、印刷サービスを適切に利用できるファームウェアをプリンタにダウンロードさせることが可能となる。
印刷システムの構成例を示す図である。 印刷システムを構成する各装置、および各サーバのハードウェア構成例を示す図である。 印刷システムを構成する各装置、および各サーバのソフトウェア構成例を示す図である。 印刷サービスの情報格納部に格納されるデータを説明する図である。 印刷サービスの情報格納部に格納されるデータを説明する図である。 プリンタの情報格納部に格納されるデータを説明する図である。 ベンダーサーバの情報格納部に格納されるデータを説明する図である。 実施例1のシーケンスを説明する図である。 第一のAPIバージョンチェックを示すフロー図である。 プリンタのパネル上に表示される画面例である。 プリンタのパネル上に表示される画面例である。 第二のAPIバージョンチェックを示すフローである。 実施例1のプリンタによる処理のフローチャートである(前半)。 プリンタによる処理のフローチャートである(後半)。 実施例1の印刷サービスによる処理を説明するフローチャートである。 実施例1のベンダーサーバによる処理を説明するフローチャートである。 実施例2の第二のAPIバージョンチェックを示すフローである。 印刷サービスがユーザ端末に提供するプリンタ管理画面例である。 印刷サービスがユーザ端末に提供するプリンタ管理画面例である。 実施例4のシーケンスを説明するための図である。 実施例4のクライアント端末の処理を説明するフローチャートである。 実施例5のシーケンスを説明するための図である。 印刷サービスの第三APIバージョンチェックのフローチャートである。 実施例9のシーケンスを説明する図である。
(実施例1)
始めに、実施例1における印刷システム1000の構成について説明する。図1は、印刷システム1000の構成例を示す図である。印刷システム1000は、プリンタ群110、クライアント120、印刷サーバ群130、ベンダーサイトサーバ群140を備える。プリンタ群110およびクライアント120はユーザ環境に配置された装置であり、ネットワーク100を介して接続可能であり、互いにデータ通信することができる。ネットワーク100はインターネット101に接続されている。なお、プリンタ群110、クライアント120はインターネット101を介して接続されていてもよい。印刷システム1000を構成する各装置、および各サーバ群は、インターネット101を介して接続可能であり、互いにデータ通信することができる。なお、クライアント120は複数台あっても良い。また、プリンタ群110、印刷サーバ群130、ベンダーサイトサーバ群140は複数台で構成されても1台で構成されてもよい。
次に、図2を参照して印刷システム1000を構成する各装置・各サーバのハードウェア構成について説明する。各装置・各サーバ201は、CPU202、ROM203、RAM204、Input/Outputインタフェース205、NIC206を備える。CPU(Central Processing Unit)202は、各種プログラムを実行し、様々な機能を実現するユニットである。ROM(Read Only Memory)203は、各種プログラムを記憶するユニットである。RAM(Random Access Memory)204は、CPU202の一時的な作業記憶領域としても利用されるユニットである。CPU202は、ROM203に記憶されているプログラムをRAM204にロードしプログラムを実行することにより、各装置・各ユニットが備える機能を実現する。
Input/Outputインタフェース205は、各装置、および各サーバに接続されているディスプレイ(不図示)にデータを送信する他、ポインティングデバイスなど(不図示)からデータを受信するインタフェースユニットである。NIC(Network Interface Card)206は、印刷システム1000を構成する各装置、および各サーバをネットワーク100に接続するためのユニットである。
以上説明してきたユニットは、バス207を介してデータの送受信を行うことが可能である。また、プリンタ群110に含まれる各印刷制御部は、印刷ユニット(不図示)を搭載しており、印刷ユニットは、バス207を介して各ユニットとデータを送受信することが可能である。なお、印刷ユニットは、ラスターイメージを記録媒体に印刷することが可能なユニットである。
次に、図3を参照して印刷システム1000を構成する各装置、および各サーバのソフトウェア構成について説明する。図3に示す各ソフトウェア構成の機能を実現するプログラムは、各装置・各サーバ201のROM203に記憶されており、CPU202がRAM204にプログラムをロードし実行することで、これらの機能を実現する。
印刷サーバ群130は、複数台のサーバを仮想化して1台のサーバとみなし、その1台のサーバで印刷サービス330の機能を実現する印刷サービス装置である。なお、印刷サーバ群130は、その1台のサーバ内に複数のバーチャルマシンを起動し、各々のバーチャルマシンに対して印刷サービス330の機能を実現させている。図3に示す印刷サービス330は、その内の1台を示したものである。
印刷サービス330は、例えばクラウド・プリントサービスを提供する。印刷サービス330は、Webアプリケーション331、サービス制御部332、プリンタ管理部333、情報格納部334、ユーザ管理部335、メール管理部336、印刷管理部337を備える。Webアプリケーション331はWebブラウザ320からの各種要求を受け付け、印刷サービス330のログイン画面やプリンタ管理画面をWebブラウザ320に提供する。Webアプリケーション331はWebサーバの機能も備えるものとする。サービス制御部332は印刷サービス330が提供するAPIを制御する。また、サービス制御部332は、印刷サービス330を構成する各部の連携を制御することにより印刷サービス330を実現する。プリンタ管理部333は、印刷サービス330を利用するプリンタ群110の登録や削除を管理する。情報格納部334は、登録されたプリンタやユーザの情報を保存するデータベースである。ユーザ管理部335は、印刷サービス330を利用するユーザの情報を管理する。メール管理部336は、メールクライアント321に対してメールを送信する。印刷管理部337は、Webブラウザ320からの印刷指示に対する印刷ジョブの生成や、指定されたプリンタへの印刷ジョブ送信を管理する。
クライアント120は、Webブラウザ320とメールクライアント321を有するユーザにより利用されるユーザ装置である。Webブラウザ320は、印刷サーバ群130のWebアプリケーション331と通信して、印刷サービス330のログイン画面やプリンタ管理画面を取得し、各種操作を実現する。メールクライアント321は電子メールの送受信を実現するためのソフトウェアであり、印刷サーバ群130からのメールによる通知を受信する。
プリンタ群110は、印刷サービス330を利用した印刷を実行し、ベンダーサイトサーバ群140からファームウェアを取得してインストールすることが可能な画像形成装置である。プリンタ群110の各プリンタは、プリンタ登録部310、情報格納部311、ファームウェア管理部312、印刷制御部313、操作部314を備える。プリンタ登録部310は、印刷サービス330へのプリンタ情報の登録や更新をしたり、印刷サービス330が提供するAPIのバージョン情報を取得したりする。情報格納部311は、プリンタの管理情報、印刷サービス330を利用するための情報、ファームウェアの管理情報を格納するデータベースである。ファームウェア管理部312は、プリンタが利用しているファームウェア情報を管理し、ファームウェア更新のための制御を行う。ファームウェア管理部312は、ファームウェアを入手するためベンダーサイトサーバ群140との通信も制御する。印刷制御部313は、印刷サービス330から受信した印刷データを印刷する処理を制御する。操作部314はプリンタのパネルや操作ボタンである。なお、各実施例の説明において、プリンタ群110のプリンタをプリンタ110と表記して説明する場合もある。
ベンダーサイトサーバ群140(以下、ベンダーサーバ140と表記する)は、プリンタベンダーが管理する情報提供サイトを実現する配信サーバである。ベンダーサーバ140は、情報提供サイトを実現し、インターネット101を介してプリンタ製品情報やファームウェア情報を提供する。ベンダーサーバ140は、Webアプリケーション340、ファームウェア管理部341、情報格納部342を備える。Webアプリケーション340は、プリンタ群110のプリンタやクライアント120からの通信を制御し、製品情報やファームウェア情報を送信する。ファームウェア管理部341は、プリンタ群110のプリンタやクライアント120からのWebアプリケーション340経由のファームウェア取得要求に対し、保持しているファームウェアとファームウェア情報を提供する。ファームウェア情報はリリース情報を含む情報である。情報格納部342はファームウェア、ファームウェア情報、ベンダーサーバ140が提供するコンテンツなどを格納するデータベースである。
本実施例の印刷サービス330では、最初にユーザ情報が登録される。次に、ユーザ情報に紐付けてプリンタが登録される。印刷サービス330に登録されたユーザ情報およびプリンタ情報は、情報格納部334に格納される。図4は、情報格納部334に格納される各データを説明する図であり、情報格納部334は図4(A)、図4(B)、図4(C)に例示するデータを格納する。
図4(A)は、印刷サービス330を利用しているユーザのユーザ情報のデータを示す。ユーザ情報のデータはユーザアカウント401、パスワード402、通知先メールアドレス403によって構成される。ユーザアカウント401は、ユーザが印刷サービス330を利用するときに用いるユーザ識別情報である。パスワード402は、ユーザアカウント401に対応したパスワード情報である。ユーザは印刷サービス330を利用するとき、ユーザアカウント401とパスワード402を用いて印刷サービス330にログオンする。通知先メールアドレス403は、印刷サービス330からユーザへの通知に利用するためのメールアドレスである。
図4(B)は、印刷サービス330に登録されているプリンタ情報のデータを示す。プリンタ情報のデータはプリンタ名411、プリンタID412、IPアドレス413、プリンタ機種名414、ファームウェアバージョン415、APIバージョン416、ベンダーURL417、管理者ユーザアカウント418によって構成される。プリンタ名411は印刷サービス330に登録されたプリンタの名称であり、プリンタを呼称するときに用いる。なお、プリンタ名は識別情報と異なり、他のプリンタと同一である場合もある。プリンタID412は印刷サービス330でプリンタを一義的に識別するためのプリンタ識別情報である。プリンタIDはUUIDやMacアドレスなど、プリンタを一意に識別することが可能であれば任意のプリンタIDが使用されてよい。IPアドレス413はプリンタのネットワーク上の住所(アドレッシング)を示す情報である。プリンタ機種名414はプリンタの機種を表す名称である。
ファームウェアバージョン415は、プリンタに搭載されているファームウェアのバージョン情報である。APIバージョン416は、プリンタに搭載されているファームウェアが適用可能な印刷サービス330のAPIのバージョンである。ベンダーURL417は、プリンタに紐付くプリンタベンダーのベンダーサーバ140のURLである。印刷サービス330は、プリンタからベンダーURLを取得して、ベンダーサーバ140にアクセスし、様々な情報を得ることができる。管理者ユーザアカウント418は、プリンタに対し管理者の立場で印刷サービス330に登録されているユーザアカウントである。
図4(C)は、印刷サービス330が提供しているAPIのバージョン情報のデータである。印刷サービス330のAPIバージョン情報はサービスAPIリスト421として管理される。印刷サービスでは、円滑なサービス運用を維持するため、複数のバージョンのAPIを管理する。図5に示す各データについては後述する。
図6は、プリンタ110の情報格納部311が格納するデータを示す。本実施例の印刷サービス330を利用するプリンタ群110の各プリンタは情報格納部311に図6(A)、図6(B)、図6(C)、図6(D)、図6(E)に例示するデータを格納する。図6(A)は、プリンタの管理情報のデータである。このデータは、プリンタ名501、プリンタID502、IPアドレス503、プリンタ機種名504、ベンダーURL505によって構成される。図6(A)のデータは、印刷サービス330にプリンタを登録する時にプリンタから印刷サービス330へ渡される情報でもある。プリンタ名501、プリンタID502、IPアドレス503、プリンタ機種名504は、図4(B)に示す符号411、プリンタID412、IPアドレス413、プリンタ機種名414、ベンダーURL417と同じである。
図6(B)は、プリンタがサービスを利用する際に使用されるデータを示す。本実施例では、プリンタ110は、印刷サービス330にプリンタ登録を要求すると、印刷サービスから図6(B)に示すデータを取得する。図6(B)に示すデータはサービス名511、サービスURL512、サービスAPIバージョン513によって構成される。サービス名511は、プリンタが利用可能なサービスの名称である。本実施例ではサービス名は印刷サービスとなる。サービスURL512は、プリンタがサービスを利用するときのアクセス先のURLである。サービスAPIバージョン513は、サービスが提供するAPIの情報であり、利用可能なAPIのバージョンが格納される。サービスAPI513は印刷サービス330からプリンタ110が受信するサービスAPIリスト421のデータである。サービスAPI513は複数存在する場合もある。
図6(C)は、プリンタのファームウェア情報のデータを示す。ファームウェア情報のデータは、プリンタ機種名521、ファームウェアバージョン522、利用可能サービス名523、対応サービスAPIバージョン524を備える。また、ファームウェア情報のデータは、適切ファームウェアバージョン525、適切ファームウェアの利用可能サービス名526、適切ファームウェアの対応サービスAPIバージョン527を備える。プリンタ機種名521はプリンタ機種名504と同じである。ファームウェアバージョン522は、プリンタに搭載されているファームウェアのバージョンであり、印刷サービス330が管理する図4(B)で示すファームウェアバージョン415と同じである。利用可能サービス名523はプリンタに搭載されているファームウェアによって利用可能なサービスの名称である。このサービス名は図6(B)のサービス名511と同じである。対応サービスAPIバージョン524はプリンタに搭載されているファームウェアが利用可能なサービスのAPIのバージョンであり、図4(B)で示すAPIバージョン416と同じである。
図6(C)に示す符号525、526、527は、プリンタ110がベンダーサーバ140からファームウェアの情報を取得した後に格納されるデータである。具体的には、後述する第二のAPIバージョンチェック後にこれらのデータは登録される。適切ファームウェアバージョン525は、ベンダーサーバ140に登録されているファームウェアの中で、印刷サービス330が提供しているAPIに適切に対応できているファームウェアのバージョン情報である。適切ファームウェアバージョン525は複数存在する場合もある。適切ファームウェアの利用可能サービス名526は、適切ファームウェアバージョン525のファームウェアが適切に利用可能なAPIを備えているサービスの名称である。適切ファームウェアの利用可能サービス名526は、1つの適切ファームウェアバージョン525に対し複数存在する場合もある。適切ファームウェアの対応サービスAPIバージョン527は、適切ファームウェアの利用可能サービス名526のサービスが提供するAPIのうち、適切ファームウェアが対応しているAPIのバージョンである。
図6(D)は、プリンタ110が実施したAPIバージョンチェックの結果のデータを示す。チェック結果データは、サービス名531、第一のAPIバージョンチェック532、第二のAPIバージョンチェック533によって構成される。サービス名531はAPIを提供しているサービスの名称であり、図6(B)のサービス名511と同じである。第一のAPIバージョンチェック532は第一のAPIバージョンチェックの結果情報である。結果情報はTrueかFalseが登録される。プリンタに搭載されているファームウェアが対応している印刷サービス330のAPIが、印刷サービス330が提供している適切なAPIである場合、Trueが登録される。適切なAPIでなければ、Falseが登録される。
第二のAPIバージョンチェック533は、第二のAPIバージョンチェックの結果情報である。ベンダーサーバ140に登録されているファームウェアが対応している印刷サービス330のAPIが、印刷サービス330が提供している適切なAPIである場合、Trueが登録される。適切なAPIでなければ、Falseが登録される。第一のAPIバージョンチェックと第二のAPIバージョンチェックについては図8、図9、図10の説明で詳述する。また、プリンタの情報格納部311は、その他にも印刷枚数や稼働ログ等のデータも格納するが、本発明の必須構成ではないため説明を省略する。
図6(E)は、ベンダーサーバ140に登録されているファームウェアとサービスのAPIバージョンの対応情報である。このファームウェア情報にはプリンタ110が各種サービスを利用するに当たり不適切なファームウェアの情報も含まれる。プリンタ機種名541は図6(A)のプリンタ機種名504と同じである。ファームウェアバージョン542はベンダーサーバ140に登録されているプリンタ機種名541のプリンタ向けのファームウェアのバージョンである。対応APIバージョン543はベンダーササーバ140に登録されているファームウェアが対応しているサービスのAPIのバージョンである。プリンタ110の情報格納部311は、サービス毎にこのファームウェア情報を格納する。
図7は、ベンダーサーバ140の情報格納部342が格納するデータを示す。本実施例のベンダーサーバ140はプリンタ群110の各プリンタによるファームウェアのダウンロードを実現するために、情報格納部342に図7(A)、図7(B)、図7(C)に例示するデータを格納する。
図7(A)は、ベンダーサーバ140が提供するファームウェアのデータである。このデータはファームウェア601、リリース情報ファイル602によって構成される。ファームウェア601はファームウェアの実体である。プリンタ群110のプリンタはファームウェア601をダウンロードして利用する。リリース情報ファイル602はベンダーサーバ140がリリースしているファームウェアの情報をまとめたファイルである。このファイルには、各種サービスが提供するAPIバージョン(例えば603)と、該APIバージョンに対応するファームウェアバージョンが記載された対応情報が含まれる。
図7(B)は、リリース情報ファイル602である。リリース情報ファイルには、ファームウェアが対応しているプリンタ機種名、ファームウェアバージョン、APIを利用できるサービス名、利用可能なサービスのAPIバージョン603の情報が記述されている。リリース情報ファイル602は、ファームウェア毎に用意されても、1つのファイルに複数のファームウェア情報が記述される形式で用意されてもよい。
図7(C)は、リリース情報ファイル602の別例である。リリース情報ファイル602には、図7(B)で説明したリリース情報ファイル602が備える情報のほかに、特殊用途向けファームウェアであるか、一般用途向けの標準ファームウェアであるかを判別するための識別情報604が記述されている。図7(C)では、一般用途向けの標準ファームウェアであることを示すために、リリース情報ファイル602は識別情報604としてGeneralという文字列を保持する。特殊用途向けのファームウェアである場合、識別情報604にはSpecialという文字列が記述される。
次に、図8を参照して、プリンタ110から印刷サービス330に対し該プリンタを新規登録する時に行う処理を説明する。実施例1では、プリンタ110が主体となる。プリンタ110は、新規登録時に、適切なAPIに対応していないかを判定し、ベンダーサーバ140に登録されているファームウェアを調査し、適切なファームウェアを特定してダウンロードする。図8に示す処理は、各装置・各サーバ201のCPU202が、ROM203に記憶されているプログラムをRAM204にロードしプログラムを実行することにより、実現される。なお、プリンタ110の管理者は事前に印刷サービス330のユーザとして管理者ユーザアカウント418を登録しているものとする。さらに、管理者は事前に管理者ユーザアカウント418が紐付く印刷サービス330への登録用チケットを入手しているものとする。
S1001で、プリンタ110はサービスURL512(図6(B))を利用して印刷サービス330に接続する。S1002で、印刷サービス330はプリンタ110の接続を許可する。S1003で、プリンタ110は登録用チケットを利用して印刷サービス330にプリンタ110の登録を要求する。このとき、プリンタ110は登録情報を情報格納部311から取得し、プリンタ登録部310を介して印刷サービス330のWebアプリケーション331に対し送信する。登録情報は、プリンタ名501、プリンタID502、IPアドレス503、プリンタ機種名504、ベンダーURL505、搭載ファームウェアバージョン522、対応サービスAPIバージョン524である。
S1004で、印刷サービス330はWebアプリケーション331を介してプリンタ110から登録情報を受信する。印刷サービス330は、登録情報をサービス制御部332の指示で情報格納部334に格納する(図4(B))。このとき、印刷サービス330は登録用チケットを利用することにより、受信したプリンタ情報と管理者ユーザアカウント418を紐付ける。S1005で印刷サービス330は、情報格納部334に格納されているサービスAPIリスト421(図4(C))を取得し、S1006でプリンタ110にサービスAPIリスト421を送信する。
プリンタ110は、プリンタ登録部310を介して印刷サービス330からサービスAPIリスト421を受信し、情報格納部311に格納する。このデータは図6(B)のサービスAPIバージョン513として格納される。S1007でプリンタ110は、第1の判定として第一のAPIバージョンチェックを実施する。第一のAPIバージョンチェックとは、現在プリンタに搭載されているファームウェアが利用可能なサービスのAPIバージョンとサービスが提供しているAPIバージョンを比較し、プリンタが適切なAPIを使用しているか否かを確認するものである。なお、プリンタ110が印刷サービス330の適切なAPIを使用していると判定した場合、処理はS1016に遷移する。第一のAPIバージョンチェックの詳細は図9を用いて後述する。S1008で、プリンタ110が印刷サービス330の適切なAPIを使用していないと判定された場合、プリンタ110は操作部314のパネル上に確認指示画面を表示する。
S1009で、プリンタ110はベンダーサーバ140へアクセスし、登録されているファームウェア情報を問い合わせる。プリンタ110によるベンダーサーバ140へのアクセスを実現するためにファームウェア管理部312はベンダーURL505(図6(A))を利用する。ベンダーサーバ140は、図7(A)に示すファームウェア601とAPIバージョン603の情報を含むリリース情報ファイル602を保持している。ベンダーサーバ140は、ファームウェア管理部341から図7(B)に示すリリース情報ファイル602を取得し、プリンタ110に対し送信する(S1010)。プリンタ110は、リリース情報ファイル602を受信すると、図6(E)に示すようにデータを格納する。
S1011で、プリンタ110は第2の判定として第二のAPIバージョンチェックを実施する。プリンタ110は、リリース情報(図6(E))に示すプリンタ機種名541、ファームウェアバージョン542、対応APIバージョン543の情報を利用可能なサービスごとに抽出する。第二のAPIバージョンチェックでは、プリンタ110は、印刷サービス330が提供しているAPIのバージョンとベンダーサーバ140がリリースしているファームウェアが対応しているサービスのAPIバージョンを比較する。この比較により、プリンタ110はベンダーサーバ140上のファームウェアがサービスに適したAPIを利用可能であるか否かを確認する。ベンダーサーバ140からN個のファームウェアの情報が取得されたら、第二のAPIバージョンチェックではN個分のチェックが実施される。第二のAPIバージョンチェックの詳細は図12を用いて後述する。
S1012で、プリンタ110はS1011の判定結果に応じて操作部314のパネルにファームウェア更新確認画面を表示する。S1013で、ユーザがファームウェア更新確認画面を介してファームウェアの更新要求を行うと、プリンタ110は選択されたファームウェアを指定してベンダーサーバ140へファームウェアの取得を要求する。S1014で、ベンダーサーバ140は要求されたファームウェアをプリンタ110へ送信する。
S1015で、プリンタ110はファームウェアを受信し、アップデートする。アップデートが完了したら、プリンタ110は図6(C)の適切ファームウェアバージョン525、適切ファームウェアの利用可能サービス名526、適切ファームウェアの対応サービスAPIバージョン527を更新する。S1016で、プリンタ110は最新のプリンタ情報を印刷サービス330へ通知する。通知される情報は、適切ファームウェアバージョン525、適切ファームウェアの利用可能サービス名526、適切ファームウェアの対応サービスAPIバージョン527の情報を含む。なお、ファームウェアの更新がなかった場合、これらの情報は通知されなくてもよい。S1017で、印刷サービス330は、プリンタ110から受信した情報をサービス制御部332の指示で情報格納部334に格納する(図4(B))。S1018で印刷サービス330はプリンタ110に対し、受信したプリンタ情報の登録が完了したことを通知し、図8のシーケンスは終了する。印刷サービス330は最新のプリンタ登録情報をメール管理部336によってメールクライアント321に通知してもよい。
図9は、図8のS1007の処理における第一のAPIバージョンチェックのフローを示す。S1101で、プリンタ110のファームウェア管理部312は、図6(C)に示す対応サービスAPIバージョン524を取得する。ここでは現在のファームウェアが対応している印刷サービス330のAPIバージョン(2.0)が取得される。S1102で、ファームウェア管理部312は、図6(B)に示すサービスAPIバージョン513を取得する。ここでは、S1006で印刷サービスが送信したAPIのバージョン(2.8,2.9,3.0)が取得される。
S1103で、ファームウェア管理部312は、印刷サービス330が提供しているAPIを使用しているかを判定する。本実施例では、ファームウェア管理部312は、APIバージョン(2.0)とAPIのバージョン(2.8,2.9,3.0)との比較の結果、適切なバージョンのAPIを使用していないと判定し、処理はS1105に遷移する。S1103の判定でプリンタ110が適切なAPIを使用している場合、処理はS1104に遷移する。S1104で、ファームウェア管理部312は、「適切なAPIが使用されている」という情報(True)を図6(D)に示す第一のAPIバージョンチェック532に格納する。S1105で、ファームウェア管理部312は、「適切なAPIが使用されていない」という情報(False)を図6(D)に示す第一のAPIバージョンチェック532に格納する。S1104またはS1105の処理が完了したら、プリンタ110は処理を終了する。
図10(A)は、S1008の処理でプリンタ110がパネル上に表示するファームウェア確認画面を示す。プリンタ110が印刷サービス330の適切なAPIを使用していないと判定した場合、ベンダーサーバ140に登録されているファームウェアの確認をユーザに促すため、図10(A)の画面を表示する。図10(A)は、ユーザへのメッセージと、確認することを指示する確認ボタン901、確認しないことを指示する確認保留ボタン902を表示する。確認ボタン901が押下された場合、プリンタ110のファームウェア管理部312は、ベンダーサーバ140からリリース情報ファイル602を取得する。確認保留ボタン902が押下された場合、プリンタ110はS1016の処理を実施する。
図12は、図8のS1011の処理における、第二のAPIバージョンチェックのフローを示す。プリンタ110は、ベンダーサーバ140から取得・格納した図6(E)に示す対応情報を使って、以下に示す第二のAPIバージョンチェックを実施する。プリンタ110が各種サービスを利用するのに適切であると判定された情報は、図6(C)の符号525、526、527に格納される。
図12のフローで処理が開始されると、S1201で、プリンタ110のファームウェア管理部312は、図6(B)に示すサービスAPIバージョン513を取得する。ここでは、S1006で印刷サービスが送信したAPIバージョン(2.8,2.9,3.0)が取得される。S1202で、プリンタ110は、図6(E)に示す対応情報を取得する。
S1203で、ファームウェア管理部312は、ベンダーサーバ140が登録しているファームウェアは印刷サービス330のAPIに対応しているかを判定する。本実施例では、ファームウェア管理部312は、対応APIバージョン543の中に、APIバージョン(2.8,2.9,3.0)が含まれているレコードを抽出する。対応APIバージョン543がV3.0であれば、印刷サービス330が対応しているAPIバージョンに一致する。ここでは、ファームウェア管理部312は、ファームウェアバージョン542がV70.1とV70.0であるレコードを抽出する。次に、ファームウェア管理部312は、抽出したファームウェアバージョン(V70.1,V70.0)と図6(C)に示す搭載ファームウェアバージョン522(60.0)を比較する。本実施例では、抽出したファームウェアバージョンと搭載ファームウェアバージョンは一致しないため、ファームウェア管理部312は、S1203の処理で非対応であると判定し、処理はS1205に遷移する。
S1203の判定で、ベンダーサーバ140がリリースしているファームウェアが、印刷サービス330が提供しているAPIに対応していた場合、処理はS1204に遷移する。S1204で、ファームウェア管理部312は、図6(C)に示すように、適切ファームウェアバージョン525、適切ファームウェアの利用可能サービス名526、適切ファームウェアの対応サービスAPIバージョン527を格納する。ここでは、ファームウェア管理部312は、複数のファームウェアバージョンが存在するため、最新のファームウェアバージョン(70.1)を格納する。また、ファームウェア管理部312は、「ベンダーサイト上のファームウェアは適切なAPIを利用できる」という情報(True)を図6(D)に示す第二のAPIバージョンチェック533に格納する。S1205で、ファームウェア管理部312は、「ベンダーサイト上のファームウェアは適切なAPIを利用できない」という情報(False)を図6(D)に示す第二のAPIバージョンチェック533格納する。S1204またはS1205の処理が完了したら、プリンタ110は処理を終了する。
図10(B)、図10(C)、図10(D)は、S1012の処理でプリンタ110がパネル上に表示する画面を示す。S1011に第二のAPIバージョンチェックの判定結果に応じて、プリンタ110は操作部314のパネルにファームウェア更新確認画面(図10(B)、図10(C)、図10(D))を表示する。操作部314は、判定結果がTrueであった場合、図10(B)の画面を表示する。図10(B)の画面では、ベンダーサイト上に適切なAPIに対応したファームウェアをダウンロードできるメッセージと、更新ボタン903と、保留ボタン904とが表示される。
更新ボタン903が押下された場合、プリンタ110は抽出したファームウェアバージョンのうち最新のファームウェア(V70.1)をベンダーサーバ140から取得する。保留ボタン904が押下された場合、プリンタ110は印刷サービス330に現在搭載しているファームウェアのAPIバージョン(V2.0)を通知する。代替的に、抽出したファームウェアバージョンが複数存在する場合、図10(C)に示すようにインストール対象とする複数のファームウェアバージョンがリストされた選択画面を表示し、ユーザによって選択可能な画面としてもよい。この場合、プリンタ110は、ファームウェアバージョン70.0に関するデータも図6(C)に示すデータに格納しておくことになる。
図10(C)に示す更新画面は、更新ボタン905、保留ボタン906を備える。ユーザは、更新ボタン905を介してダウンロードするファームウェアを具体的に指定することができる。更新ボタン905が押下された場合、プリンタ110は選択されたいずれかのファームウェアをベンダーサーバ140からダウンロードする。保留ボタン906は図10(B)の保留ボタン904と同じである。
一方で、プリンタ110が第二のAPIバージョンチェックで「ベンダーサイト上のファームウェアは適切なAPIを利用できない」と判定した場合、プリンタ110は図10(D)の画面を表示する。プリンタ110は、図10(D)に示す画面を表示し、印刷サービス330のAPIに適したファームウェアがベンダーサーバ140に登録されていないことを通知する。図10(D)に示す画面には、通知日やベンダーサーバ140でのファームウェア更新予定日などが表示されてもよい。図10(D)に示す画面はOKボタン907を備え、OKボタン907が押下されると、プリンタ110は初期画面(不図示)を表示する。
図13および図14は、実施例1のプリンタ110が行う処理を説明するフローチャートである。処理が開始され、図13のS1301で、プリンタ110は、プリンタ登録部310を介して印刷サービス330のWebアプリケーション331に接続要求する。プリンタ110は、情報格納部311に保持している図6(B)に示すサービスURL512を用いて印刷サービス330にアクセスする。S1302で、プリンタ110は印刷サービス330から接続許可を受信する。S1303で、プリンタ110は印刷サービス330にプリンタ110の登録を要求する。このとき送信するプリンタ110のデータは図6(A)に示すデータと図6(C)の521〜524に示すデータである。S1304で、プリンタ110は印刷サービス330から印刷サービス330を利用することができるAPIバージョンの情報を取得する。つまり、プリンタ110は、図6(B)に示すデータを取得し、情報格納部311に格納する。
S1305で、プリンタ110はファームウェア管理部312の処理により、図9で説明した第一のAPIバージョンチェックを実施する。S1306で、プリンタ110は現在搭載しているファームウェアが対応するAPIを用いて、印刷サービス330のAPIを適切に利用できるかを判定する。利用できる(適切)と判定した場合、プリンタ110の処理はS1321へ遷移する。利用できない(不適切)と判定した場合、プリンタ110の処理はS1307へ遷移する。S1307で、プリンタ110は操作部314のパネル上に図10(A)に示すファームウェア確認指示画面を表示する。S1308で、プリンタ110はパネル操作でボタン押下されるとユーザの指示を検知する。S1309で、プリンタ110はS1308で検知した指示情報によりベンダーサーバ140に登録されているファームウェアを確認するかを判定する。確認しないという指示であった場合、処理はS1321へ遷移する。確認するという指示であった場合、処理はS1310へ遷移する。
図20のS1310で、プリンタ110はベンダーURL505(図6(A))を用いて、ベンダーサーバ140に登録されているファームウェアと、登録ファームウェアが対応しているサービスのAPIバージョンの対応情報を要求する。これにより、プリンタ110はベンダーサーバ140からリリース情報ファイル602を取得する。S1311で、プリンタ110は図6(E)に示す格納された対応情報を抽出する。S1312で、プリンタ110はファームウェア管理部312の処理により、図12で説明した第二のAPIバージョンチェックを実施する。
S1313で、プリンタ110は、印刷サービス330を利用できるAPIバージョンに対応するファームウェア(適切なファームウェア)が、ベンダーサーバ140に登録されているかを判定する。適切なファームウェアがないと判定した場合、処理はS1320に遷移し、プリンタ110はベンダーサーバ140上に適切なAPIのファームウェアがないことを表示する(図10(D))。S1320の処理を実施したプリンタ110はS1321の処理を実施する。S1313で適切なファームウェアがあると判定した場合、S1314でプリンタ110は、操作部314のパネル上に図10(B)または図10(C)に例示するファームウェア更新確認画面を表示する。プリンタ110は、適切なファームウェアの情報を図6(C)の符号525〜527の各カラムに保持する。
S1315で、プリンタ110はパネル操作によるユーザの指示を検知する。S1316で、プリンタ110は検知したユーザ指示情報より、プリンタ110のファームウェアを更新するかを判定する。ファームウェアを更新しない場合、プリンタ110はS1321の処理を行う。ファームウェアを更新する場合、S1317でプリンタ110は、ベンダーサーバ140にファームウェアを要求する。このとき、図10(B)がパネル上に表示された場合、プリンタ110は最新のファームウェアを要求し、図10(C)が表示された場合、プリンタ110は選択されたファームウェアを要求する。S1318で、プリンタ110はベンダーサーバ140から取得対象のファームウェアをダウンロードする。
S1319で、プリンタ110は取得したファームウェアを利用してファームウェアを更新する。S1321で、プリンタ110は印刷サービス330に最新のプリンタ情報を送信する。プリンタ情報は図6(A)のデータや図6(C)の符号521〜524に示すデータである。S1322でプ、リンタ110は印刷サービス330から登録完了通知を受信し、処理を終了する。
図15は、実施例1の印刷サービス330が行う処理を説明するフローチャートである。処理が開始されると、印刷サービス330はWebアプリケーション331を介して、プリンタ110から接続要求を受け(S1401)、S1402で接続を許可する。S1403で、印刷サービス330はプリンタ110からプリンタ情報を受信する。S1404で、印刷サービス330は受信したプリンタ情報を情報格納部334の図4(B)に示すデータを確認し、プリンタ110を登録する。そして、S1405で印刷サービス330は情報格納部334からサービスAPIリスト421(図4(C))を取得し、S1406の処理でプリンタ110にサービスAPIリスト421を送信する。
S1407で、印刷サービス330はプリンタ110から最新のプリンタ情報を受信する。このとき受信するデータは、図6(C)の符号525〜527に示すデータである。S1408で印刷サービス330は、受信したプリンタに該当する、図4(B)に示すプリンタのレコードを取得した最新のプリンタ情報を用いて更新する。S1409で印刷サービス330はプリンタ110に登録完了通知を送信し、処理を終了する。
図16は、実施例1のベンダーサーバ140が行う処理を説明するフローチャートである。処理が開始され、S1501でベンダーサーバ140は、Webアプリケーション340の処理により、登録しているファームウェアとサービスのAPIバージョンの対応情報の要求をプリンタ110から受信する。S1502で、ベンダーサーバ140はファームウェア管理部341の処理により、リリース情報ファイル602を情報格納部342から取得する。S1503で、ベンダーサーバ140はリリース情報ファイル602をプリンタ110へ送信する。
S1504で、ベンダーサーバ140はプリンタ110からファームウェア取得要求を受信する。ファームウェア取得要求では、プリンタ機種名、ファームウェアバージョンが指定される。S1505で、ベンダーサーバ140はファームウェア管理部341の処理により、プリンタ110から要求されたファームウェアを情報格納部342から取得する。S1506でベンダーサーバ140はプリンタ110へ取得したファームウェアを送信し、処理を終了する。
なお、プリンタ登録時ではなく、プリンタ110がプリンタ情報の更新時に第一および第二のAPIバージョンチェックの処理を行う場合もある。プリンタ情報更新のタイミングはプリンタ110が定期的に印刷サービス330にプリンタ情報を通知する時や、印刷サービス330とプリンタ110の間で印刷処理が実施される時がある。その他にも、プリンタ110のステータスやカウンタ情報がプリンタ110から印刷サービス330に通知される時のように、プリンタ110と印刷サービス330との間で通信が発生するタイミングであってもよい。プリンタ情報の更新時における処理では、S1003のステップを除いて実施例1(図8)のS1001からS1018までの処理と同じである。S1003の処理だけがプリンタ登録時と異なる。図8のS1003の処理では、プリンタの新規登録処理に代えて、プリンタ情報の更新処理が行われる。
プリンタ110の処理はS1303のステップを除いて図13のフローチャートと同じである。S1303の処理だけが登録時の処理の場合と異なり、プリンタ情報の更新処理になる。印刷サービス330の処理はS1404のステップを除いて図15のフローチャートと同じである。S1404の処理だけが登録時の処理の場合と異なり、プリンタ情報の更新処理になる。なお、ベンダーサーバ140の処理は図16で示す処理と同じである。
上述したように、実施例1の印刷システムによれば、プリンタ110が第一のAPIバージョンチェックと第二のAPIバージョンチェックを実施する。これにより、印刷サービス330のAPIに適したファームウェアがベンダーサーバ140に登録されているかが判定可能となる。従って、プリンタが印刷サービスを利用するシステムにおいて、印刷サービスを適切に利用できるファームウェアをプリンタにダウンロードさせることが可能となる。従って、印刷サービス330でAPIが追加されたり、廃止されたりした場合に、ユーザがベンダーサーバ140から最新ファームウェアを取得してプリンタ110を更新しても、適切なAPIを利用できないような不便を回避できるようになる。
なお、本実施例ではプリンタ110のパネルに図10(A)〜(E)の画面を表示し、ユーザによるベンダーサーバ140へのファームウェア確認やファームウェアのダウンロードの指示を可能とした。しかし、実施例1の構成に限られず、図10に示す画面を表示せずに、プリンタ110がベンダーサーバ140へのファームウェア確認やファームウェアのダウンロードの処理をすべて自動で実行できる構成としてもよい。例えば、S1007でプリンタ110が印刷サービス330の適切なAPIを使用していないと判定した場合、プリンタ110はS1008で図10(A)を表示せずに処理をS1009へ遷移させ、ベンダーサーバからファームウェア情報を取得してもよい。また、S1011で「ベンダーサイト上のファームウェアは適切なAPIを利用できる」と判断された場合、プリンタ110はS1012で図10(B)や図10(C)を表示せずに処理をS1013へ遷移させる。そして、適切なファームウェアが複数あった場合には、プリンタ110は適切なファームウェアのうち最新のものを指定してベンダーサーバ140にファームウェア取得を要求すればよい。
(実施例2)
図1から図16を用いて実施例1を説明したが、ベンダーサーバ140によっては、特殊な用途向けのファームウェアを提供している場合もある。あるプリンタ機種向けのファームウェアであっても、ファームウェアバージョンによって機能が制限されていたり、特定の顧客向けのファームウェアであったりする。この場合、ファームウェアが印刷サービス330を利用できるAPIバージョンに適していても、印刷サービス330を利用できないことになる。プリンタ110は、印刷サービス330のAPIに対応したファームウェアであって、かつ、特殊な用途向けでないファームウェアをベンダーサーバ140からダウンロードする必要がある。この課題を解決するための方法を図7(C)、図17、図11(A)を用いて説明する。
図17は、実施例2においてプリンタ110が行う第二のAPIバージョンチェックのフローチャートである。図17の第二のAPIバージョンチェックは、図12の第二のAPIバージョンチェックに対し、ベンダーサーバ140上のファームウェアが特殊用途向けのファームウェアであるかの判定が追加されている。図17に示す第二のAPIバージョンチェックにおいて、S1601からS1603の処理は図12で説明したS1201からS1203の処理と同じである。
S1603で、プリンタ110がベンダーサーバ140に登録されているファームウェアが、印刷サービス330のAPIバージョンに対応していないと判定した場合、処理はS1607へ遷移する。S1607の処理は、S1205の処理と同じである。S1603で、ベンダーサーバ140に登録されているファームウェアが印刷サービス330のAPIバージョンに対応していると判定した場合、S1604で、プリンタ110はベンダーサーバ140上のファームウェアは特殊用途向けであるかを判定する。特殊用途向けのファームウェアであった場合、プリンタ110はS1605の処理を実施する。一般用途向けの標準ファームウェアであった場合、プリンタ110はS1606の処理を実施する。
S1605で、プリンタ110は「ベンダーサーバ140上のファームウェアが特殊用途向けファームウェアであるため利用できない」という情報を情報格納部311に記録する。S1605とS1607を区別するために、プリンタ110は図6(D)の533に対し、S1607の結果としてFalse_1を、S1605の結果としてFalse_2を格納する。S1606では、ベンダーサーバ140に登録されているファームウェアは標準ファームウェアであり印刷サービス330のAPIも利用可能となるため、S1204と同じ処理を実施する。
図11(A)は、図17で説明した第二のAPIバージョンチェック後にプリンタ110のパネルに表示される画面である。この画面の構成は図10(D)と同様であり、OKボタン908を備える。OKボタン908が押下されると、プリンタ110は初期画面(図示しない)を表示する。図11(A)の画面には、ベンダーサーバ140上に印刷サービス330向けの適切なファームウェアがまだ登録(リリース)されていないことを示すメッセージが表示される。
上述したように、プリンタ110が第一のAPIバージョンチェックと第二のAPIバージョンチェックを実施することにより、ベンダーサーバ140上に印刷サービス330のAPIに適したファームウェアが登録されているかが判定可能となる。さらに、プリンタ110は、印刷サービス330のAPIに対応したファームウェアであって、かつ、特殊な用途向けでないファームウェアをベンダーサーバ140からダウンロードすることが可能となり、ユーザビリティーが向上する。
(実施例3)
実施例3では、印刷サービス330が第一のAPIバージョンチェックを実施し、印刷サービス330からの通知を受けてプリンタ110が第二のAPIバージョンチェックを実施する。印刷サービス330が第一のAPIバージョンチェックを実施するために、印刷システム1000におけるソフトウェア構成は図3に示す構成と異なる構成になる。実施例3では、印刷サーバ群130もファームウェア管理部338を備える(不図示)。印刷サービス330のファームウェア管理部338は、第一のAPIバージョンチェックを実施する。
実施例3のシーケンスを説明する。印刷サービス330が提供するAPIが追加対象または廃止対象となった場合に、印刷サービス330はイベントを発生させて処理を開始する。まず、印刷サービス330は、図4(B)に示すデータを参照し、登録されているプリンタ110から1台を抽出して、第一のAPIバージョンチェックを実施する。第一のAPIバージョンチェックは図9に示すフローになるが、実施例3では印刷サービス330が実施されるため次のようになる。
図9のS1101で、印刷サービス330はファームウェア管理部338の処理により、抽出したプリンタ110のAPIバージョン416を取得する。S1102で、印刷サービス330はファームウェア管理部338の処理によって、サービスAPIリスト421(図4(C))を取得する。S1103で、印刷サービス330はファームウェア管理部338の処理によってプリンタ110が適切なAPIを使用しているかを判定する。
判定結果は図5(A)に示すデータとして格納される。つまり、実施例3では、プリンタが保持する図6(D)に示すチェック結果に類似するデータ(図5(A))が印刷サービス330によって保持され、プリンタ毎の第一のAPIバージョンチェック結果が格納される。図5(A)は、プリンタ名431、第一のAPIバージョンチェック432、第二のAPIバージョンチェック433によって構成される。しかし、実施例3では第二のAPIバージョンチェック433は使用しない。プリンタ名431は図4(A)のプリンタ名411と同じである。第一のAPIバージョンチェック432は第一のAPIバージョンチェックの結果である。第二のAPIバージョンチェック433は第二のAPIバージョンチェックの結果である(データなし)。
S1104およびS1105で、印刷サービス330はファームウェア管理部338の処理によって情報格納部334の図5(A)の第一のAPIバージョンチェック432に結果を格納する。例えば、プリンタAのAPIバージョン416(2.0)を抽出した場合、印刷サービス330は図4(C)に示すサービスAPIリストと比較する。APIのバージョン(2.8,2.9,3.0)との比較の結果、適切なバージョンのAPIを使用していないと判定し、処理はS1105に遷移する。S1103の判定でプリンタ110が適切なAPIを使用している場合、処理はS1104に遷移する。S1104で、ファームウェア管理部338は、「適切なAPIが使用されている」という情報(True)を図5(A)の第一のAPIバージョンチェック432に格納する。S1105で、ファームウェア管理部338は、「適切なAPIが使用されていない」という情報(False)を図5(A)の第一のAPIバージョンチェック432に格納する。
ファームウェア管理部338が、プリンタ110は適切なAPIを使用していないと判定した場合、印刷サービス330はIPアドレス413(図4(B))を利用してプリンタ110にサービスAPIリスト421を通知する。通知を受けてプリンタ110は、図10(A)のファームウェア確認指示画面を表示し、ファームウェア確認指示を検知する。次に、プリンタ110はベンダーサーバ140に、登録されているファームウェアとサービスのAPIバージョンの対応情報を要求する。ベンダーサーバ140がリリース情報ファイル602をプリンタ110へ送信することで、ファームウェアとサービスのAPIバージョンの対応情報がプリンタ110に通知される。ここで、プリンタ110は第二のAPIバージョンチェックを実施する(実施例1のS1011と同じ)。ベンダーサーバ140に印刷サービス330で適切に利用できるファームウェアがあると判定した場合、プリンタ110はファームウェア更新確認画面を表示する(実施例1のS1012と同じ)。プリンタ110がファームウェア更新指示を検知した後の処理は、実施例1に示したS1013からS1018までの処理と同じである。
一方、実施例3のプリンタ110は、印刷サービス330から利用可能なサービスAPIリスト(図4(C))を受信する。この後の処理は実施例1で説明したプリンタ110のS1307からS1322までの処理と同じである。実施例3でプリンタ110は第二のAPIバージョンチェックを実施する。実施例3におけるベンダーサーバ140の処理は実施例1で説明した図16で示す処理と同じである。
上述したように実施例3では、印刷サービス330が第一のAPIバージョンチェックを実施し、プリンタ110が第二のAPIバージョンチェックを実施する。これにより、ベンダーサーバ140に印刷サービス330のAPIに適したファームウェアが登録されているかが判定可能となる。そして、印刷サービス330でAPIが追加されたり、廃止されたりした場合に、ユーザがベンダーサーバ140から最新ファームウェアを取得してプリンタ110を更新しても、適切なAPIを利用できないような不便を回避できるようになる。また、プリンタは第二のAPIバージョンチェックだけを行えばよく、負担が軽減される。
(実施例4)
実施例4では、印刷システム1000は、プリンタ110、クライアント端末120、印刷サーバ群130、ベンダーサイトサーバ群140から構成される。実施例4では、印刷サービス330が第一のAPIバージョンチェックを実施し、クライアント端末にプリンタ管理画面(図18(A))を表示し、適切なAPIに対応していないプリンタを通知する。そして、プリンタ管理画面からファームウェア確認指示を受けた印刷サービス330がプリンタ110に該指示を通知し、プリンタ110が第二のAPIバージョンチェックを実施する。実施例4の印刷サービス330におけるソフトウェア構成は実施例3と同じである。
図18(A)は、印刷サービス330から送信されてクライアント120の画面上に表示される、ファームウェア確認指示のためのプリンタ管理画面である。印刷サービス330は、同一の管理者ユーザアカウントに紐付けて登録された全てのプリンタについて第一のAPIバージョンチェックを実施すると、図18(A)に示す画面をクライアント120に送信する。図18(A)のプリンタ管理画面は、印刷サービス330からのメッセージのほかにプリンタ選択部1401、確認ボタン1402、確認保留ボタン1403を備える。プリンタ選択部1401は、ベンダーサーバ140に印刷サービス330に対応したAPIを備えるファームウェアが登録されているかを確認するためのプリンタを選択するためのものである。確認ボタン1402はベンダーサーバ140のファームウェアを確認するための指示を出すためのボタンである。確認保留ボタン1403はベンダーサーバ140のファームウェアを確認しないことを指示するためのボタンである。
図20は、実施例4のシーケンスを説明するための図である。印刷サービス330でAPIの追加、APIの廃止などのイベントが発生することにより印刷サービス330は処理を開始する。S1701で、印刷サービス330は登録済みのプリンタに対し第一のAPIバージョンチェックを実施する。本実施例では、図18(A)のプリンタ管理画面にてユーザ単位でファームウェアの確認指示ができるように、第一のAPIバージョンチェックはプリンタを管理するユーザアカウントごとに関連付けられているプリンタに対し順番に実施される。例えば、印刷サービス330は、図4(B)に示すデータに基づいて、ユーザAに紐付けて登録されたプリンタA,B,Cを抽出する。S1702で、印刷サービス330は不適切なAPIを使用しているプリンタを抽出する。図4(B)に示すデータ例では、サービスAPIリスト421を用いた第一のAPIバージョンチェックの結果、プリンタA,B,CのAPIバージョンは1.0,1.2,2.0であり、不適切なAPIを使用しているプリンタであると判定される。
次に、S1703で、クライアント端末120からプリンタ管理画面へログインが実施される。S1704で、印刷サービス330は図18(A)に示すプリンタ管理画面をクライアント端末120に返す。S1705で、クライアント端末120によりプリンタ管理画面のプリンタ選択部1401でプリンタが選択され、確認ボタン1402が押下されたら、S1706でクライアント端末120は印刷サービス330にファームウェア確認指示を送信する。S1705で、確認保留ボタン1403の押下が検知された場合、S1706でクライアント端末120は印刷サービス330にファームウェア確認指示を送信しない。
S1707で、印刷サービス330は、S1705で選択されたプリンタ110へファームウェア確認指示を送信する。このとき、印刷サービス330は、第一のAPIバージョンチェック結果432と、サービスAPIリスト421も一緒にプリンタ110に送信する。プリンタ110によるS1708からS1710までの処理は実施例1のS1009からS1011までの処理と同じである。S1711で、プリンタ110は第二のAPIバージョンチェックの結果をファームウェア情報として印刷サービス330へ送信する。
S1712で、印刷サービス330はベンダーサーバ140上のファームウェア情報を図18(B)のプリンタ管理画面をクライアント端末120へ送信する。図18(B)はファームウェア更新を指示するためのプリンタ管理画面である。図18(B)のプリンタ管理画面は、印刷サービス330からのメッセージの他にプリンタ選択部1404、ダウンロードボタン1405、ダウンロード保留ボタン1406を備える。プリンタ選択部1404は、ベンダーサーバ140からプリンタ上にダウンロードする対象のプリンタを選択するためのものである。ダウンロードボタン1405は、ベンダーサーバ140のファームウェアをダウンロードするための指示を出すためのボタンである。ダウンロード保留ボタン1406は、ベンダーサーバ140のファームウェアをダウンロードしないことを指示するためのボタンである。選択されたプリンタに複数の適切なファームウェアが存在した場合、最新の適切なファームウェアが自動的に選択される。もしも、複数の適切なファームウェアからダウンロード対象のファームウェアをユーザが選択するならば、次のようになる。
図18(B)でプリンタCが選択されダウンロードボタン1405が押下された場合、印刷サービス330は図18(C)のプリンタ管理画面をクライアント端末120へ送信する。図18(C)のプリンタ管理画面はファームウェア選択部1407、選択ボタン1408、キャンセルボタン1409を備える。ファームウェア選択部1407でプリンタCに対してダウンロードするファームウェアが選択され、選択ボタン1408によってファームウェア更新が指示される。キャンセルボタン1409が押下された場合は、図18(B)へ戻る。
S1710で、ベンダーサーバ140上に適切なAPIに対応したファームウェアがないと判定された場合、S1712で印刷サービス330は、図18(D)のプリンタ管理画面をクライアント端末120へ送信する。図18(D)は、印刷サービス330のAPIに適したファームウェアがベンダーサーバ140に登録されていないことを通知する。図18(D)には通知日が表示されてもよい。図18(D)はOKボタン1410を備え、OKボタン1410が押下されると、プリンタ管理画面は初期画面(図18(F))を表示する。図18(F)は印刷ボタン1412、削除ボタン1413、詳細ボタン1414、プリンタ選択部1415を備える。
図20のS1714で、クライアント端末120は印刷サービス330にプリンタを指定したファームウェア更新指示を送信する。S1715で、印刷サービス330は指定されたプリンタ110にファームウェア更新指示を送信する。その後のS1716からS1721までの処理は実施例1のS1013からS1018までの処理と同じである。S1722で、印刷サービス330はクライアント端末120にプリンタ110のファームウェア更新結果を通知する。更新結果の画面例を図18(E)に示す。図18(E)のプリンタ管理画面は、印刷サービス330からのメッセージのほかにOKボタン1411を備える。OKボタン1411が押下されると、プリンタ管理画面は初期画面(図18(F))を表示する。S1723でクライアント端末120がプリンタ管理画面からログアウトしたら、処理は終了する。
図21は、実施例4のクライアント端末120による処理を説明するフローチャートを示す。S1801で、クライアント端末120は、Webブラウザ320を介して印刷サービス330が提供するプリンタ管理画面へアクセスする。S1802で、クライアント端末120はプリンタ管理画面(図18(A))を取得する。S1803で、クライアント端末120はプリンタ110を指定したファームウェア確認指示を検知する。S1804でクライアント端末120は印刷サービス330へプリンタ110を指定してファームウェア確認指示を送信する。
S1805で、クライアント端末120は印刷サービス330からプリンタ110に適したファームウェア情報を受信する。S1806で、クライアント端末120はプリンタ110に対するファームウェアを指定したファームウェア更新指示を検知する。S1807で、クライアント端末120は印刷サービス330へプリンタ110のファームウェアを指定したファームウェア更新指示を送信する。S1808で、クライアント端末120は印刷サービス330からプリンタ110のファームウェア更新結果を受信する。S1809で、クライアント端末120はプリンタ管理画面をログアウトし、処理を終了する。
実施例4のプリンタ110による処理を説明する。プリンタ110は印刷サービス330から第一のAPIバージョンチェック結果、サービスAPIリスト421、およびファームウェア確認指示を受信する。プリンタ110は、情報格納部311からベンダーURL505を取得し、ベンダーサーバ140へアクセスし、プリンタ110向けファームウェアが対応している印刷サービス330のAPIバージョンを問い合わせる。プリンタ110は、リリース情報ファイル602を受信してファームウェアが対応している印刷サービス330のAPIバージョンを取得する。プリンタ110は第二のAPIバージョンチェックを実施する。
プリンタ110は、プリンタ110が印刷サービス330を利用するのに適切なAPIを備えるファームウェアがベンダーサーバ140にあるかを判定する。適切なファームウェアがある場合、プリンタ110は適切なAPIに対応したファームウェアの情報を抽出し、図6(C)、図6(D)に示すように各データを格納する。適切なファームウェアがない場合、プリンタ110はファームウェア情報がないことを図6(D)に示す第二のAPIバージョンチェック533に格納する。そして、プリンタ110はベンダーサーバ140上のファームウェア情報を印刷サービス330へ送信する。その後、プリンタ110は印刷サービス330からファームウェアを指定したファームウェア更新指示を受信する。これ以降の処理は実施例1のS1317からS1319、そしてS1321、S1322までの処理と同じである。実施例4のユーザの意思による操作指示はクライアント端末120によって実施されるため、プリンタ110のパネル上に画面表示しなくてよい。実施例4におけるベンダーサーバ140の処理は実施例1で説明した図16で示す処理と同じである。
上述したように実施例4では印刷サービス330が第一のAPIバージョンチェックを行い、プリンタ110が第二のAPIバージョンチェックを実施する。そして、クライアント端末120がベンダーサーバ140上のファームウェアの確認やプリンタ110のファームウェア更新指示を実施する。これにより、ベンダーサーバ140上に印刷サービス330のAPIに適したファームウェアが登録されているかが判定可能となる。これにより、印刷サービス330でAPIが追加されたり、廃止されたりした場合に、ユーザがベンダーサーバ140から最新ファームウェアを取得してプリンタ110を更新しても、適切なAPIを利用できないような不便を回避できるようになる。
(実施例5)
実施例5では、プリンタ110による印刷サービス330へのプリンタ登録時に、印刷サービス330が第一のAPIバージョンチェックと第二のAPIバージョンチェックを実施する。本実施例では、印刷システム1000は印刷サーバ群130、プリンタ110、ベンダーサイトサーバ群140から構成される。印刷サービス330はプリンタ110が印刷サービス330を利用するのに適切なファームウェアを利用していないと判断し、さらに、ベンダーサーバ140に適切なファームウェアがあると判断した場合、プリンタ110にファームウェアの更新を促す。印刷システム1000におけるソフトウェア構成は、印刷サービス330が第二のAPIバージョンチェックを実施するために、図3に対し機能が追加される。印刷サーバ群130はファームウェア管理部338(図示しない)を備える。ファームウェア管理部338はベンダーサーバ140のWebアプリケーション340と通信可能である。
図22を用いて、実施例5のシーケンスを説明する。S1001〜S1005までの処理は、図8を用いて説明した処理と同様であるため、説明を省略する。S2101で、印刷サービス330が、図9を用いて説明した第一のAPIバージョンチェックを実施する。第一のAPIバージョンチェックの結果、プリンタ110に搭載されているファームウェアが適切であると判定された場合、印刷サービス330はプリンタ登録完了の通知をプリンタ110へ送信する。第一のAPIバージョンチェックの結果、プリンタ110のファームウェアが適切でなかった場合、S2102で、印刷サービス330はプリンタ110から受信して保持しているベンダーURL505を利用して、ベンダーサーバ140にアクセスする。
印刷サービス330はベンダーサーバ140に対し、登録されているファームウェアのAPIバージョンを問い合わせる。つまり、実施例5では、印刷サービス330がリリース情報ファイル602を要求する。S2103で、ベンダーサーバ140は、印刷サービス330に対してリリース情報ファイル602(図7(A))を送信する。ファームウェアのAPIバージョンはリリース情報ファイル602に含まれている。印刷サービス330は、情報格納部334にリリース情報ファイル602の情報を格納する。実施例5においては、印刷サービス330が図5(C)に示すデータを格納する。ここでは、印刷サービス330は、プリンタ名451、プリンタ機種名452、適切ファームウェアバージョン453、対応APIバージョン454を格納する。適切なファームウェアが複数存在した場合、情報格納部334は適切ファームウェアバージョン453と対応APIバージョン454を複数格納できる。
S2104で、印刷サービス330が、図12を用いて説明した第二のAPIバージョンチェックを実施する。具体的には、図12のS1201で、印刷サービス330は、ファームウェア管理部338の処理によりサービスAPIリスト421を取得する。S1202で、印刷サービス330はベンダーサーバ140に登録されているファームウェアが対応している印刷サービス330のAPIバージョン(454)を取得する。S1203で、印刷サービス330はファームウェア管理部338の処理により、ベンダーサーバ140に登録されているファームウェアは印刷サービス330が提供するAPIに対応しているかを判定する。
S1204およびS1205で、印刷サービス330はファームウェア管理部338の処理によって情報格納部334の図5(A)に示す第二のAPIバージョンチェック433に結果を格納する。S1203の判定でベンダーサーバ140に登録されているファームウェアが印刷サービス330のAPIに対応していた場合、S1204で「ベンダーサイト上のファームウェアは適切なAPIを利用できる」という情報(True)が格納される。印刷サービス330は、図5(B)に示す適切ファームウェアバージョン442、適切ファームウェアの対応サービスAPIバージョン443を格納する。印刷サービス330は、登録したプリンタのプリンタ機種名441も図5(B)に示すように格納する。
S1203の判定で、ベンダーサーバ140に登録されているファームウェアが印刷サービス330のAPIに対応していなかった場合、S1205で「ベンダーサイト上のファームウェアは適切なAPIを利用できない」という情報(False)が格納される。S1204またはS1205の処理が完了したら、印刷サービス330による第二のAPIバージョンチェックは終了する。
S2105で、印刷サービス330はプリンタ110に判定結果を通知するメッセージを送信する。プリンタ110が印刷サービス330から受信した内容がファームウェア更新指示に関するものであった場合、プリンタ110はファームウェア更新確認画面(図10(C))を表示し、ユーザによる操作指示を検知する。ユーザによる操作指示がファームウェア更新を指示する内容であった場合、実施例5のシーケンスは実施例1のS1013からS1018までの処理と同じ処理を実施する。なお、印刷サービス330が実施したプリンタへの通知内容はクライアント端末120に対してメール通知されてもよい。
なお、実施例5では、プリンタは3通りの通知を印刷サービス330から受信することとなる。第一の通知はファームウェア更新を実施するかを確認する通知である。第二の通知はプリンタ110のファームウェアが不適切であること、または適切なファームウェアがベンダーサイトに登録されておらずファームウェア更新できないことを伝える通知である。第三の通知は印刷サービス330におけるプリンタ情報の登録完了通知である。第一の通知であると判定した場合、プリンタ110はパネルにファームウェア更新確認画面(図10(B))を表示する。第二の通知であると判定した場合、プリンタ110はパネルに第二の通知の内容を表示し、ベンダーサーバ140に印刷サービス330を利用するのに適したAPIに対応したファームウェアが登録されていないことを通知する(図11(B))。
上述したように実施例5では印刷サービス330が第一のAPIバージョンチェックと第二のAPIバージョンチェックを実施する。そして、ベンダーサーバ140上に印刷サービス330のAPIに適したプリンタ110のファームウェアが登録されているかが判定可能となる。これにより、印刷サービス330でAPIが追加されたり、廃止されたりした場合に、ユーザがベンダーサーバ140から最新ファームウェアを取得してプリンタ110を更新しても、適切なAPIを利用できないような不便を回避できるようになる。
(実施例6)
なお、印刷サービス330がプリンタ情報を更新する時に、プリンタ110のAPIが印刷サービス330のAPIに適合しているかを判定してファームウェアを更新することも可能である。実施例6の印刷システムは、プリンタ110、クライアント端末120、印刷サーバ群130、ベンダーサーバ140から構成される。実施例6における実施例5との差異は、印刷サービス330が第一および第二のAPIバージョンチェック処理を起動するタイミングと、クライアント端末120が追加されていることである。実施例5がプリンタ新規登録時の処理であるのに対し、実施例6は印刷サービス330に登録されているプリンタ110のプリンタ情報の更新時の処理になる。プリンタ情報更新のタイミングはプリンタ110が定期的に印刷サービス330にプリンタ情報を通知する時や、印刷サービス330とプリンタ110の間で印刷処理が実施される時がある。その他にもプリンタ110のステータスやカウンタ情報がプリンタ110から印刷サービス330に通知される時のようにプリンタ110と印刷サービス330との間で通信が発生するタイミングであってもよい。
実施例6のプリンタ110による処理を説明する。実施例5の説明でプリンタ110は最初に実施例1の図13で説明したS1301からS1303までの処理を実施すると述べた。実施例6ではS1303のステップがプリンタ情報の更新処理になる。その他の処理は実施例5の処理と同じである。
実施例6の印刷サービス330による処理を説明する。実施例5の説明で印刷サービス330は最初に実施例1の図15で説明したS1401からS1404までの処理を実施すると述べた。実施例6ではS1404のステップがプリンタ情報の更新になる。その他の処理は実施例5と同じである。実施例6におけるベンダーサーバ140の処理は実施例5で説明した処理と同じである。
上述したように実施例6では印刷サービス330が第一のAPIバージョンチェックと第二のAPIバージョンチェックを実施する。そして、ベンダーサーバ140上に印刷サービス330のAPIに適したプリンタ110のファームウェアが登録されているかが判定可能となる。これにより、印刷サービス330でAPIが追加されたり、廃止されたりした場合に、ユーザがベンダーサーバ140から最新ファームウェアを取得してプリンタ110を更新しても、適切なAPIを利用できないような不便を回避できるようになる。
(実施例7)
実施例7では、印刷サービス330が第一のAPIバージョンチェックと第二のAPIバージョンチェックを実施する。実施例7の印刷システムの構成は実施例6と同様である。実施例6と異なり、印刷サービス330は、図18(A)に示す画面は表示せず、図18(B)のプリンタ管理画面を用意し、適切なAPIのファームウェアを搭載していないプリンタ110をユーザに知らせる。クライアント端末120を用いたプリンタ管理画面経由のユーザからのファームウェア更新指示に基づき、印刷サービス330はプリンタ110にファームウェア更新を指示する。
実施例7のシーケンスを説明する。印刷サービス330がAPIの追加や廃止などのイベントを発生させることにより印刷サービス330は処理を開始する。印刷サービス330は、実施例6と同様、登録済みのプリンタに対し第一のAPIバージョンチェックを実施する。印刷サービス330は不適切なファームウェアを利用しているプリンタ110について、第二のAPIバージョンチェックを実施する。次に、クライアント端末120からプリンタ管理画面へログインが実施される。印刷サービス330は第一および第二のAPIバージョンチェックの結果に応じてプリンタ管理画面を設定する。ユーザに紐付くプリンタ管理画面に表示されるプリンタがすべて適切なファームウェアを利用している場合、印刷サービス330は図18(F)に示す通常のプリンタ管理画面を設定する。
プリンタ管理画面に表示されるプリンタが不適切なファームウェアを利用していて、ベンダーサーバ140に適切なファームウェアが登録されている場合、印刷サービス330は図18(B)に示すプリンタ管理画面をクライアント端末120に送信する。プリンタ管理画面に表示されるプリンタが不適切なファームウェアを利用していて、ベンダーサーバ140に適切なファームウェアが登録されていない場合、印刷サービス330は図19(A)に示すプリンタ管理画面をクライアント端末120に送信する。
図19(A)は、ベンダーサーバ140に適切なファームウェアが登録されていないことを通知するプリンタ管理画面である。図19(A)は、印刷サービス330からのメッセージのほかに印刷ボタン1416、削除ボタン1417、詳細ボタン1418、プリンタ選択部1419を備える。ここでは、印刷サービス330はクライアント端末120に図18(B)に示すプリンタ管理画面を送信するものとする。クライアント端末120は図18(B)に示すプリンタ管理画面を表示し、ユーザ操作によるプリンタ110を指定したファームウェア更新指示を検知する。クライアント端末120は、プリンタ110を指定したファームウェア更新指示を印刷サービス330へ送信する。
受信した指示がファームウェア更新指示であった場合、印刷サービス330はクライアント端末120にファームウェア更新処理の開始を通知する(図19(B))。図19(B)では、ファームウェア更新処理中のプリンタは処理できないことが明示される。印刷サービス330は、プリンタ110へファームウェアの更新を指示する。クライアント端末120の操作により複数のプリンタ110が指定されていた場合、複数のプリンタ110に対してファームウェア更新の処理が実施される。これ以降の処理は実施例4の図20で説明したS2315からS2321までの処理と同じである。印刷サービス330は、ファームウェ更新処理が完了したことを図19(C)のプリンタ管理画面を送信することによりクライアント端末120へ通知する。
上述したように実施例7では印刷サービス330が第一のAPIバージョンチェックと第二のAPIバージョンチェックを実施する。実施例6と異なり、第一、第二のAPIバージョンチェック後に、プリンタ管理画面(図18(B))が表示される。印刷サービス330で利用できるAPIバージョンに対応するファームウェアが存在するプリンタだけが表示されるため、上述してきた各実施例の効果に加え、ユーザの操作が簡易になりユーザビリティーが向上する効果が得られる。
(実施例8)
実施例8では、印刷サービス330が第一のAPIバージョンチェックと第二のAPIバージョンチェックを実施する。印刷サービス330はプリンタ110が印刷サービス330を利用するのに適切なファームウェアを利用していないと判断し、さらに、ベンダーサーバ140に適切なファームウェアがあると判断した場合、プリンタ110にファームウェアの更新を促す。実施例8の印刷システム1000におけるソフトウェア構成は実施例5と同じである。
実施例8のシーケンスを説明する。印刷サービス330がAPIの追加や廃止などのイベントを発生させることにより、印刷サービス330は処理を開始する。実施例7と同様に、印刷サービス330は第一のAPIバージョンチェックと第二のAPIバージョンチェックを実施する。その後、印刷サービス330が抽出した各プリンタ110にファームウェア更新を指示する。ここまでの処理は、図22を用いて説明した実施例5のS2105までの処理と同じである。実施例8では、更新指示を受けたプリンタ110が、ファームウェア更新確認画面(図10(C))をパネルに表示し、ユーザ操作を待つ。このため、プリンタ110のパネルにファームウェア更新確認画面(図10(C))が表示されることをユーザに通知する仕組みが必要である。印刷サービス330は第二のAPIバージョンチェックが完了した段階で、図19(D)や図19(E)のようなプリンタ管理画面を作成し、ユーザに通知する。
図19(D)は、プリンタ110のファームウェア更新を促すメッセージを表示するプリンタ管理画面の図である。図19(E)は古いAPIが使用できなくなることとともにファームウェアの更新を促すメッセージを表示するプリンタ管理画面の図である。また、シーケンスが終了するとき、印刷サービス330はファームウェアの更新が完了したことを図19(F)のプリンタ管理画面を作成することによりユーザに通知してもよい。なお、ファームウェア更新確認画面(図10(C))を表示せずに、自動的にファームウェア取得を開始してもよい。自動的にファームウェアを更新した場合も、印刷サービス330は図19(F)のプリンタ管理画面を作成して、ユーザに通知する。印刷サービス330はこれらのメッセージを電子メールでユーザに対し通知してもよい。
実施例8の印刷サービス330による処理を説明する。印刷サービス330はAPIの追加や廃止などのイベントを発生させることにより処理を開始する。印刷サービス330は、実施例7の処理と同様に第一のAPIバージョンチェックと第二のAPIバージョンチェックを実施する。抽出した、適切なAPIを利用していない各プリンタに対する処理は実施例5や実施例6における印刷サービス330の処理と同じである。印刷サービス330は、第二のAPIバージョンチェックが完了した段階で、図19(D)や図19(E)のようなプリンタ管理画面を作成し、ユーザに通知する。
実施例8のプリンタ110による処理を説明する。プリンタ110は印刷サービス330から更新指示を受け、ファームウェア更新確認画面(図10(C))を表示する。受信情報は適切なファームウェア情報を添えたファームウェア更新確認画面の生成指示であってもよい。プリンタ110はパネルにファームウェア更新確認画面(図10(C))を表示する。ファームウェア更新確認画面(図10(C))の表示以降のプリンタ110の処理は実施例5におけるプリンタ110の処理と同じである。実施例8におけるベンダーサーバ140の処理は実施例5で説明した処理と同じである。
上述したように実施例8では印刷サービス330が第一のAPIバージョンチェックと第二のAPIバージョンチェックを実施する。そして、ベンダーサーバ140上に印刷サービス330のAPIに適したプリンタ110のファームウェアが登録されているかが判定可能となる。これにより、印刷サービス330でAPIが追加されたり、廃止されたりした場合に、ユーザがベンダーサーバ140から最新ファームウェアを取得してプリンタ110を更新しても、適切なAPIを利用できないような不便を回避できるようになる。
(実施例9)
実施例8では印刷サービス330が登録されている個々のプリンタごとに第二のAPIバージョンチェックを実施していた。実施例9では第二のAPIバージョンチェックを実施する前の第一のAPIバージョンチェックを、個々のプリンタごとではなくプリンタ機種毎に実施する。このAPIバージョンチェックを第三のAPIバージョンチェック(第3の判定)と呼ぶ。印刷サービスのAPIに対応するファームウェアを搭載している機種については、ベンダーサーバ140から対応情報を取得する必要はない。従って、ベンダーサーバ140へのアクセス数を低減させることができる。
印刷サービス330は、情報格納部334に機種ごとのファームウェア管理テーブル(図5(D))を保持する。図5(D)はプリンタ機種名461、ファームウェバージョン462、APIウェアバージョン463、ベンダーURL464、第三のAPIバージョンチェック465によって構成される。プリンタ機種名461、ファームウェバージョン462、APIウェバージョン463は図4(B)、ベンダーURL464は図4(B)の符号414〜417に示すデータと同じである。
第三のAPIバージョンチェック465は、実施例9で印刷サービス330が行う第三のAPIバージョンチェックの結果である。印刷サービス330は、第三のAPIバージョンチェックで適切なAPIに対応していないファームウェアを判定する。次に、適切でないファームウェアのプリンタ機種に対し、印刷サービス330はベンダーサーバ140上に適切なAPIに対応したファームウェアが登録されていないかを第二のAPIバージョンチェックで確認する。そして、印刷サービス330はベンダーサーバ140に適切なAPI対応のファームウェアがあるが適切でないファームウェアを搭載しているプリンタを抽出し、プリンタ110に対し適切なファームウェアへの更新を促す通知を送信する。実施例9の印刷システム1000におけるソフトウェア構成は実施例5と同じである。
図23は、実施例9の印刷サービス330による第三のAPIバージョンチェックのフローチャートである。S1901で、印刷サービス330は機種ごとのファームウェア管理テーブル(図5(D))から各ファームウェアが対応するAPIバージョン463を取得する。S1902で、印刷サービス330はサービスAPIリスト421を取得する。S1903で、印刷サービス330は各ファームウェアが適切なバージョンのAPIに対応しているかを判定する。例えば、プリンタ機種名AAA−Print−200のAPIバージョンは、2.0である。従って、印刷サービス330は、サービスAPIリスト421(3.0,2.9,2.8)との比較の結果、AAA−Print−200のAPIバージョンは適切なAPIバージョンに対応していないと判定する。S1903で適切と判定された場合、印刷サービス330は適切なAPIを使用していることを示す情報(True)を第三のAPIバージョンチェック465に格納する(S1904)。S1903で、不適切と判定された場合、印刷サービス330は、適切なAPIを使用していないことを示す情報(False)を第三のAPIバージョンチェック465に格納する(S1905)。
図24は、実施例9のシーケンスを説明するフローチャートである。印刷サービス330は、APIの追加や廃止などのイベントを発生させることにより処理を開始する。S2001で、印刷サービス330は、機種ごとのファームウェア情報(図5(D))を取得する。S2002で、印刷サービス330は第三のAPIバージョンチェックを実施する。不適切なAPIバージョンであれば、S2003で印刷サービス330は、抽出された1機種のプリンタのプリンタ情報からベンダーURL464を取得し、ベンダーサーバ140から該当機種用のファームウェア対応情報を取得する。
S2004で、印刷サービス330はベンダーサーバ140からリリース情報ファイル602を受信する。S2005で印刷サービス330は第二のAPIバージョンチェックを実施する。第二のAPIバージョンチェックの結果、適切なAPIを利用できるファームウェアが存在する場合、図5(E)に示すようにファームウェア情報が追加される。追加されたファームウェアの第三のAPIバージョンチェック465には適切なファームウェアであるという情報(True)が記録される。印刷サービス330は、適切なAPIを利用できるファームウェアが見つからなかった場合、情報は更新しない。
S2005が完了したら印刷サービス330はベンダーサーバ140に適切なAPI対応のファームウェアがあるが適切でないファームウェアを搭載しているプリンタを抽出する。この抽出方法は第一のAPIバージョンチェックでよい(S2006)。S2007で印刷サービス330は抽出したプリンタ110に対し適切なファームウェアへの更新を促す通知を送信する。S2008でプリンタ110は、パネルにファームウェア更新確認画面(図10(C))を表示するが、S2008以降の処理は実施例5で説明した処理の流れと同じである。実施例8と同様に実施例9でもプリンタ110のパネルにファームウェア更新確認画面(図10(C))が表示されることをユーザに通知する仕組みが必要である。ユーザに通知する仕組みは実施例8で説明した方法と同じでよい。なお、実施例8と同様にファームウェア更新確認画面(図10(C))を表示せずに、自動的にファームウェア取得を開始してもよい。実施例9のプリンタ110の処理は実施例8のプリンタ110の処理と同じである。実施例9におけるベンダーサーバ140の処理は実施例5で説明した処理と同じである。
上述したように実施例9では印刷サービス330が第一のAPIバージョンチェック、第二のAPIバージョンチェック、第三のAPIバージョンチェックを実施する。そして、ベンダーサーバ140上に印刷サービス330のAPIに適したプリンタ110のファームウェアが登録されているかが判定可能となる。これにより、印刷サービス330でAPIが追加されたり、廃止されたりした場合に、ユーザがベンダーサーバ140から最新ファームウェアを取得してプリンタ110を更新しても、適切なAPIを利用できないような不便を回避できるようになる。
(実施例10)
実施例10では、第一のAPIバージョンチェックと第二のAPIバージョンチェックをベンダーサーバ140が行う。実施例10の印刷システム1000の構成は、実施例5の印刷システムと同様である。図22を用いて、実施例5の相違点を中心に実施例10のシーケンスを説明する。
S1001〜S1005までの処理は実施例5と同様である。印刷サービス330は、プリンタ110を登録後、プリンタ110の情報(図4(B))と、サービスAPIリスト421(図4(C))をベンダーサーバ140に送信する。ベンダーサーバ140は、ファームウェア管理部341の処理によって、プリンタ110の情報とサービスAPIリストを受け取ると、図9で説明した第一のAPIバージョンチェックを行う。ベンダーサーバ140が適切なAPIバージョンを使用していると判定した場合、図5(A)に示す第一のAPIバージョンチェック432にTrueを格納する。ベンダーサーバ140が適切なAPIバージョンを使用していないと判定した場合、図5(A)に示す第一のAPIバージョンチェック432にFalseを格納する。つまり、実施例10では、ベンダーサーバ140が図5(A)に示すデータを情報格納部342に格納することになる。
ベンダーサーバ140が適切なAPIバージョンを使用していないと判定した場合、第二のAPIバージョンチェックを行う。具体的には、ベンダーサーバ140は情報格納部342から図7(A)に示すリリース情報ファイル602を取得し、サービスAPIリスト421にリストされたAPIバージョンが存在するか否かを判定する。存在すると判定した場合、ベンダーサーバ140は、図5(A)に示す第二のAPIバージョンチェックにTrueを、存在しないと判定した場合はFalseを格納する。ベンダーサーバ140は存在すると判定した場合、サービスAPIリスト421にリストされたAPIバージョンに対応するファームウェアバージョンを取得する。ベンダーサーバ140は、第一のAPIバージョンチェックと第二のAPIバージョンチェックの結果に基づき、以下の情報を印刷サービス330に送信する。すなわち、プリンタ110が現在搭載しているファームウェアは印刷サービスのAPIバージョンに対応していないことを示す情報、ベンダーサーバ140は印刷サービスのAPIバージョンに対応するファームウェアを登録していることを示す情報を送信する。上記二つの情報を取得した印刷サービス330は、図10(B)または図10(C)に示すファームウェア更新確認画面を生成し、プリンタ110に送信する。以降、S1012〜S1018の処理は実施例5と同様の処理が行われる。
上述したように、実施例10では印刷サービス330が第一のAPIバージョンチェック、第二のAPIバージョンチェックを実施する。これにより、印刷サービス330でAPIが追加されたり、廃止されたりした場合に、ユーザがベンダーサーバ140から最新ファームウェアを取得してプリンタ110を更新しても、適切なAPIを利用できないような不便を回避できるようになる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(コンピュータプログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そしてそのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。

Claims (13)

  1. 印刷サービスを提供する印刷サービス装置と、前記印刷サービス装置と連携する画像形成装置と、前記印刷サービス装置に対応するファームウェアを配信する配信サーバとを有する印刷システムであって、
    前記印刷サービス装置に前記画像形成装置の情報が登録される際、または前記印刷サービス装置に既に登録済みの前記画像形成装置の情報が更新される際、前記画像形成装置にインストールされているファームウェアが前記印刷サービス装置に対応しているか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段により対応していないと判定された場合、前記配信サーバが配信している前記画像形成装置のファームウェアの中に前記印刷サービス装置に対応しているファームウェアが存在するか否かを判定する第2の判定手段と、
    前記第2の判定手段により存在すると判定された場合、前記配信サーバから対象のファームウェアが前記画像形成装置に配信されたことに応じて、配信された前記ファームウェアのインストールを行う制御手段と、を備える
    ことを特徴とする印刷システム。
  2. 前記第1の判定手段は、前記画像形成装置にインストールされているファームウェアが対応するAPIバージョンと前記印刷サービス装置が提供しているAPIバージョンとを比較することにより、前記画像形成装置にインストールされているファームウェアが前記印刷サービス装置に対応しているか否かを判定し、
    前記第2の判定手段は、前記配信サーバが配信しているファームウェアが対応するAPIバージョンと前記印刷サービス装置が提供しているAPIバージョンとを比較することにより、前記配信サーバが配信しているファームウェアの中に前記印刷サービス装置に対応しているファームウェアが存在するか否かを判定し、
    前記第2の判定により存在すると判定された場合、前記制御手段は、前記配信サーバから前記印刷サービス装置のAPIバージョンに対応する前記ファームウェアが前記画像形成装置に配信されたことに応じて、配信された前記ファームウェアのインストールを行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
  3. 前記第2の判定手段が前記画像形成装置のファームウェアの中に、前記印刷サービス装置に対応しているファームウェアが存在しないと判断した場合に、前記印刷サービス装置を利用できないことを示す情報が前記画像形成装置の画面上に表示される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の印刷システム。
  4. 前記第2の判定手段が、前記対応情報に基づいて、前記印刷サービス装置が提供しているAPIバージョンが存在する場合であって、かつ、印刷サービス装置が提供しているAPIバージョンに対応するファームウェアが特殊用途向けであると判定した場合に、前記印刷サービス装置を利用できないことを示す情報が前記画像形成装置の画面上に表示される
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の印刷システム。
  5. 前記画像形成装置を管理するユーザ装置をさらに備え、
    前記第1の判定手段は、前記ユーザ装置に紐づけられた画像形成装置を記憶手段から抽出し、前記抽出された各々の画像形成装置にインストールされているファームウェアが前記印刷サービスに対応しているか否かを判定し、
    対応していない画像形成装置が存在した場合に、前記第2の判定手段は、前記対応していない各々の画像形成装置について、前記配信サーバが配信している前記画像形成装置のファームウェアの中に、前記印刷サービスに対応しているファームウェアが存在するか否かを判定し、
    存在すると判定された場合、前記制御手段は、前記印刷サービスに対応しているファームウェアが存在する画像形成装置を前記ユーザ装置に通知し、
    前記通知された画像形成装置と、前記ファームウェアのインストール対象とする画像形成装置を選択するための選択画面が前記ユーザ装置に表示される
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の印刷システム。
  6. 前記第1の判定手段、前記第2の判定手段、および前記制御手段のうちの全てまたはいずれかは、前記印刷サービ装置または前記画像形成装置に備えられている
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の印刷システム。
  7. 前記印刷サービス装置に対応するためのファームウェアを配信する配信サーバと、前記配信サーバから前記ファームウェアを受信する画像形成装置と通信し、前記画像形成装置に印刷サービスを提供する印刷サービス装置であって、
    前記画像形成装置の情報を登録する要求を受信した際、または前記印刷サービス装置に既に登録済みの前記画像形成装置の情報を更新する際、前記画像形成装置にインストールされているファームウェアが前記印刷サービス装置に対応しているか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段により対応していないと判定された場合、前記配信サーバが配信している前記画像形成装置のファームウェアの中に前記印刷サービス装置に対応しているファームウェアが存在するか否かを判定する第2の判定手段と、
    前記第2の判定手段により存在すると判定された場合、前記配信サーバから対象のファームウェアをインストールするように前記画像形成装置に通知する通知手段と、を備える
    ことを特徴とする印刷サービス装置。
  8. ユーザ装置に紐付けて前記画像形成装置を登録する記憶手段をさらに備え、
    前記第1の判定手段は、前記印刷サービス装置が提供している複数のAPIバージョンのうち提供を廃止するAPIバージョンが存在する場合に、前記ユーザ装置に紐づけられた画像形成装置であって、廃止対象のバージョンに対応するファームウェアをインストールしている画像形成装置を前記記憶手段から取得し、
    前記第2の判定手段は、前記取得された各々の画像形成装置について、前記配信サーバが配信している前記画像形成装置のファームウェアの中に前記印刷サービス装置に対応しているファームウェアが存在するか否かを判定し、
    存在すると判定された場合、前記通知手段は、前記廃止対象のバージョンに対応するファームウェアをインストールしている画像形成装置を前記ユーザ装置に通知し、
    前記通知を受けて、前記廃止対象のバージョンをインストールしている画像形成装置であって、前記印刷サービス装置に対応するファームウェアをインストール対象とする画像形成装置を選択するための選択画面が前記ユーザ装置に表示される
    ことを特徴とする請求項7に記載の印刷サービス装置。
  9. 前記画像形成装置を機種毎に選択し、前記選択された機種の画像形成装置にインストールされているファームウェアが前記印刷サービス装置に対応しているか否かを判定する第3の判定手段をさらに備え、
    前記第3の判定手段が、前記選択した機種の画像形成装置にインストールされているファームウェアが前記印刷サービス装置に対応していないと判定した場合、前記第2の判定手段は、前記配信サーバが配信しているファームウェアが対応するAPIバージョンに関する情報を取得し、前記取得した情報に基づいて、前記配信サーバが配信している前記画像形成装置のファームウェアの中に前記印刷サービス装置に対応しているファームウェアが存在するか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の印刷サービス装置。
  10. 印刷サービスを提供する印刷サービス装置と、前記印刷サービス装置に対応するファームウェアを配信する配信サーバと通信する画像形成装置であって、
    前記印刷サービス装置に前記画像形成装置の情報を登録する際、または前記印刷サービス装置に既に登録済みの前記画像形成装置の情報が更新される際、前記画像形成装置にインストールされているファームウェアが前記印刷サービス装置に対応しているか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段により対応していないと判定された場合、前記配信サーバが配信している前記画像形成装置のファームウェアの中に前記印刷サービス装置に対応しているファームウェアが存在するか否かを判定する第2の判定手段と、
    前記第2の判定手段により存在すると判定された場合、前記配信サーバから対象のファームウェアをインストールする制御手段と、を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
  11. 前記第2の判定手段が前記印刷サービス装置に対応しているファームウェアが複数存在していると判定した場合に、前記複数のファームウェアのうち一または複数のファームウェアを選択するための選択画面を表示する表示手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 印刷サービスを提供する印刷サービス装置と、前記印刷サービス装置と連携する画像形成装置と、前記印刷サービス装置に対応するファームウェアを配信する配信サーバとを有する印刷システムの制御方法であって、
    前記印刷サービス装置に前記画像形成装置の情報が登録される際、または前記印刷サービス装置に既に登録済みの前記画像形成装置の情報が更新される際、前記画像形成装置にインストールされているファームウェアが前記印刷サービス装置に対応しているか否かを判定する第1の判定工程と、
    前記第1の判定工程で対応していないと判定された場合、前記配信サーバが配信している前記画像形成装置のファームウェアの中に前記印刷サービス装置に対応しているファームウェアが存在するか否かを判定する第2の判定工程と、
    前記第2の判定工程で存在すると判定された場合、前記配信サーバから対象のファームウェアが前記画像形成装置に配信されたことに応じて、配信された前記ファームウェアのインストールを行う工程とを備える
    ことを特徴とする制御方法。
  13. 請求項12に記載の制御方法をコンピュータにより実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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