JP6531549B2 - 熱転写印画方法及び熱転写印画装置 - Google Patents

熱転写印画方法及び熱転写印画装置 Download PDF

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Description

本発明は、熱転写印画方法及び熱転写印画装置に関する。
サーマルヘッドとプラテンロールとの間にインクリボンと印画紙とを挟み込み、サーマルヘッドからインクリボンに熱を付与して、インクリボンの染料を印画紙に転写する熱転写プリンタが知られている。
インクリボンには、イエロー層、マゼンタ層、及びシアン層が面順次に設けられた1組の染料層が連続して複数組設けられている。インクリボンを巻き付けて形成されたインクリボン供給ロールから繰り出されたインクリボンが、サーマルヘッドを通って、インクリボン回収ロールに回収されるようになっている。
従来の熱転写プリンタは、1つの画像の印画に1組分の染料層を使用し、使用された染料層はインクリボン回収ロールに回収されていた。そのため、インクリボンに設けられた染料層の組数と同数の画像が印画されると、インクリボンを交換する必要があった。
特表2008−529863号公報
本発明は、上記従来の実状に鑑みてなされたものであり、1本のインクリボンを用いて印画可能な画像の数を増やし、インクリボンの交換頻度を低減し、熱転写印画のコストを削減する熱転写印画方法及び熱転写印画装置を提供することを課題とする。
本発明の一態様による熱転写印画方法は、印画紙ロールから印画紙を繰り出す工程と、面順次に設けられたイエロー層、マゼンタ層及びシアン層を含む1組の染料層が連続して複数組設けられたインクリボンのうちの1組の染料層を用いて、加熱手段によりイエロー、マゼンタ、およびシアンを印画紙上に転写して第1画像を形成する工程と、前記第1画像の形成後、使用済みの1組の染料層を含むインクリボンを送り出す工程と、前記インクリボンを巻き戻し、前記使用済みの染料層を用いて、加熱手段によりイエロー、マゼンタ、およびシアンを印画紙上に転写して第2画像を形成する工程と、を備えるものである。
本発明の一態様による熱転写印画方法において、前記加熱手段は、前記第1画像形成時の染料層加熱領域を再度加熱して、染料を転写し、前記第2画像を形成することを特徴とする。
本発明の一態様による熱転写印画方法において、使用済みの複数組の染料層の使用状態をメモリに保存し、前記第2画像の印画データと、前記メモリに保存されている複数組の染料層の使用状態とに基づいて、前記第2画像の形成に用いられる使用済みの染料層を選択することを特徴とする。
本発明の一態様による熱転写印画方法は、使用済みの複数組の染料層について、イエロー層、マゼンタ層及びシアン層の各々の使用状態を前記メモリに保存し、使用済みの複数組の染料層を用いて前記第2画像を形成することを特徴とする。
本発明の一態様による熱転写印画方法は、前記第2画像の形成時、イエロー層、マゼンタ層及びシアン層のうち1つは、他2つとは異なる組の染料層を使用することを特徴とする。
本発明の一態様による熱転写印画方法は、前記印画紙に転写した画像の印画データに基づいて、染料層の使用状態を求めることを特徴とする。
本発明の一態様による熱転写印画方法は、画像形成に使用された染料層を撮像するセンサにより染料層の使用状態を検出することを特徴とする。
本発明の一態様による熱転写印画方法は、使用済みの染料層の使用状態に基づいて、前記第2画像の印画データを補正し、前記加熱手段が、補正後の印画データに基づいて前記使用済みの染料層を加熱し、印画紙上に前記第2画像を形成することを特徴とする。
本発明の一態様による熱転写印画方法は、休止状態の際に、使用済みの染料層の使用状態に基づいて、前記インクリボンを巻き戻すことを特徴とする。
本発明の一態様による熱転写印画装置は、サーマルヘッド及びプラテンロールを有し、面順次に設けられたイエロー層、マゼンタ層及びシアン層を含む1組の染料層が連続して複数組設けられたインクリボンと印画紙とを重ね合わせて、前記サーマルヘッドと前記プラテンロールとの間を搬送させるとともに、前記サーマルヘッドが前記インクリボンを加熱してインクを転写し、前記印画紙に画像を形成する熱転写印画装置であって、印画紙に第1画像を形成した後、前記インクリボンを巻き戻し、前記サーマルヘッドにより使用済みの染料層を加熱して、イエロー、マゼンタ、およびシアンを印画紙上に転写して第2画像を形成することを特徴とするものである。
本発明の一態様による熱転写印画装置は、印画紙への画像形成に使用された染料層の使用状態を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された使用済みの複数組の染料層の使用状態を保存するメモリと、印画紙に形成する画像の印画データと、前記メモリに保存されている複数組の染料層の使用状態とに基づいて、再利用する使用済みの染料層を選択する制御部と、をさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、1本のインクリボンを用いて印画可能な画像の数を増やし、インクリボンの交換頻度を低減して、熱転写印画のコストを削減することができる。
本実施形態に係る熱転写印画装置の概略構成図である。 インクリボンの平面図である。 インクリボンの断面図である。 本実施形態に係る熱転写印画方法を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態に係る熱転写印画装置の概略構成図であり、図2は熱転写印画装置で使用されるインクリボンの上面図であり、図3はインクリボンの断面図である。熱転写印画装置は、印画紙(受像紙)にインクリボンのイエロー、マゼンタ、シアンの染料を転写して、印画紙に画像を形成する。
熱転写印画装置は、印画紙に画像を形成する画像形成部PAと、画像上に保護層を形成する保護層形成部PBと、画像形成部PA及び保護層形成部PBの各部の動作を制御する制御部30と、メモリ32とを備える。
画像形成部PAは、印画紙7が巻き付けられた印画紙ロール6と、印画紙ロール6の下流側に設けられ、イエロー(Y)層51、マゼンタ(M)層52、及びシアン(C)層53を有するインクリボン5を加熱して、印画紙7上にY、M、Cを転写して画像を形成するサーマルヘッド(加熱手段)1とを備えている。
サーマルヘッド1の下方側には回転自在なプラテンロール2が設けられている。サーマルヘッド1と印画紙ロール6との間には、印画紙7の搬送を行うための回転駆動自在なキャプスタンローラ13と、キャプスタンローラ13に印画紙7を圧着させるためのピンチローラ14とが設けられている。サーマルヘッド1には、サーマルヘッド1をプラテンロール2に対して昇降自在とさせる昇降手段(図示略)が連結されている。
サーマルヘッド1の下流側に、インクリボン5を巻き付けて形成されたインクリボン供給ロール3が設けられ、サーマルヘッド1の上流側に、インクリボン回収ロール4が設けられ、インクリボン供給ロール3から繰り出されたインクリボン5が、サーマルヘッド1を通って、インクリボン回収ロール4に回収されるようになっている。
インクリボン5には、インクリボン回収ロール4側から、Y層51、M層52、及びC層53が面順次に形成された1組の染料層50が連続して複数組設けられている。Y層51、M層52、及びC層53は、それぞれ、印画紙7に形成される1画面分の画像に対応する大きさとなっている。
サーマルヘッド1とインクリボン回収ロール4との間には、インクリボン5の染料層50の使用状態を検出するセンサ9が設けられている。センサ9は、デジタルカメラ等の撮像手段を有しており、画像形成後にサーマルヘッド1から繰り出されたインクリボン5の染料層50を撮像し、染料層50の色材(染料)がどの程度使用されたか、又は染料層50にどの程度色材が残っているかを求め、使用状態を検出する。
制御部30は、センサ9により検出された染料層50の組毎の使用状態をメモリ32に保存する。メモリ32には、画像形成に使用された(使用済みの)複数組の染料層50の使用状態が保存されている。
サーマルヘッド1の下流側には、サーマルヘッド1により画像が形成された印画紙7をプリント枚葉11として切断するカッター8が設けられている。
保護層形成部PBは、カッター8の下流側に設けられ、表面保護層を有する画面保護リボン24を用いて、プリント枚葉11に形成された画像の全面に保護層を熱転写して形成するサーマルヘッド20を備える。
サーマルヘッド20の上流側に、画面保護リボン24が巻き付けられた画面保護リボン供給ロール21が設けられ、サーマルヘッド20の下流側に、画面保護リボン回収ロール22が設けられる。画面保護リボン供給ロール21から繰り出された画面保護リボン24は、サーマルヘッド20を通って、画面保護リボン回収ロール22に回収されるようになっている。
カッター8とサーマルヘッド20との間には、プリント枚葉11を移送する移送手段26が設けられている。移送手段26は、プリント枚葉11が載置される移送コンベア26aと、移送コンベア26aを駆動する駆動部26bとを有する。
次に、各構成部材の材料について述べる。
図3は、インクリボン5の断面図である。図3に示すように、インクリボン5は、基材5aの一方の面に色材層5bが設けられ、基材5aの他方の面に背面層5cが設けられた構成をとっている。基材5aと色材層5bとの間には染料プライマー層5dが設けられている。この染料プライマー層5dは省略してもよい。
基材5aの材料については特に限定されないが、色材層5bを印画紙7上に転写する際にサーマルヘッドにより加えられる熱に耐え、取り扱い上支障のない機械的特性を有することが望ましい。このような基材として、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエチレン・エチレン、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等の各種プラスチックフィルムまたはシートを挙げることができる。また、基材5aの厚さは、その強度及び耐熱性が適切になるように材料に応じて適宜設定することができ、2μm〜100μm程度が一般的で、好ましくは1μm〜10μmである。
色材層5bは、色材として、昇華性染料、バインダー樹脂、及び離型剤を含有している。色材層5bには、イエロー染料、マゼンタ染料、及びシアン染料の色相の異なる昇華性染料を含む複数の領域(Y層51、M層52、及びC層53)が、面順次に繰り返し形成される。
昇華性染料について特に限定はないが、十分な着色濃度を有し、光、熱、温度等により変退色しないものが好ましい。このような昇華性染料としては、例えば、ジアリールメタン系染料、トリアリールメタン系染料、チアゾール系染料、メロシアニン染料、ピラゾロン染料、メチン系染料、インドアニリン系染料、アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系染料、キサンテン系染料、オキサジン系染料、ジシアノスチレン、トリシアノスチレン等のシアノスチレン系染料、チアジン系染料、アジン系染料、アクリジン系染料、ベンゼンアゾ系染料、ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラゾールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジスアゾ等のアゾ系染料、スピロピラン系染料、インドリノスピロピラン系染料、フルオラン系染料、ローダミンラクタム系染料、ナフトキノン系染料、アントラキノン系染料、キノフタロン系染料等が挙げられる。
昇華性染料の含有量は、例えば、バインダー樹脂の固形分総量に対し、50質量%〜350質量%である。
昇華性染料を担持するためのバインダー樹脂についても特に限定はなく、ある程度の耐熱性を有し、昇華性染料と適度の親和性があるものを使用することができる。このようなバインダー樹脂としては、例えば、ニトロセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロース等のセルロース系樹脂;ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂;ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル樹脂;ポリウレタン系樹脂;ポリアミド系樹脂;ポリエステル系樹脂;等を挙げることができる。
色材層5bに含有される離型剤についても特に限定はなく、例えば、シリコーンオイル、リン酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノール酸エステル等を使用することができる。
本実施形態では、1組の染料層50で複数回(複数画面)の印画が可能となるような量の色材が色材層5bに含まれている。そのため、1画面分の画像形成に使用された1組の染料層50を、別の1画面分の画像形成に再利用することができる。
背面層5cはバインダー樹脂により構成されている。背面層5cを構成するバインダー樹脂について特に限定はなく、従来公知の熱可塑性樹脂等を適宜選択して形成することができる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルクロリド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂等のポリビニルアセタール樹脂等の熱可塑性樹脂、これらのシリコーン変性物等が挙げられる。
染料プライマー層5dを構成する樹脂としては、ポリエステル系樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂等が挙げられる。
印画紙7には公知のものを使用することができ、例えば、レジンコート層、紙、接着層、ボイド含有フィルム、及び受容層がこの順で積層されたものを用いることができる。ボイド含有フィルムとしては、フィルム中にボイドが形成されたものであれば、種々のものを用いることができる。例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)中にボイド発現剤を添加し、成膜、延伸過程でPETとボイド発現剤とを剥離させることで、ボイドを
フィルム内に形成したフィルムを用いることができる。基材は、PETのほか、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)などポリオレフィン系樹脂を用いることができる。
画面保護リボン24の表面保護層に用いる材料は、透明で、接着性、耐光性等を有する材料を用いることが好ましい。
次に、この熱転写印画装置を用いて、1画面分の画像をプリントする方法を、図4に示すフローチャートを用いて説明する。
熱転写印画装置が、印画紙7に形成する画像の印画データ(画像データ)を受信する(ステップS102)。例えば、印画データは、USBメモリ等の可搬記憶媒体や、スマートフォン等の通信端末から、有線又は無線通信により転送される。
制御部30が、メモリ32に保存されている使用済みの複数組の染料層50の使用状態を確認し、画像形成に利用できる染料層50の有無を判定する(ステップS104)。例えば、制御部30は、ステップS102で受信した印画データから画像形成に必要な色材の量を推定する。そして、メモリ32に保存されている使用済みの複数組の染料層50の使用状態から、推定した量の色材が残存しており再利用可能な染料層50の有無を判定する。
再利用可能な染料層50がある場合は(ステップS106_Yes)、再利用する染料層50の箇所までインクリボン50を巻き戻す(ステップS108)。再利用可能な染料層50が無い場合は(ステップS106_No)、未使用の染料層50を使用すると決定し(ステップS110)、未使用の染料層50の箇所までインクリボン50を繰り出す。
そして、使用済み又は未使用の1組の染料層50を用いて印画を行う(ステップS112)。印画を行う際は、まず、印画紙7とY層51とが位置合わせされ、印画紙7及びインクリボン5を介してサーマルヘッド1がプラテンロール2に当接する。例えば、印画紙7の先端部と、Y層51のM層52側の側縁部との位置合わせが行われる。
次に、キャプスタンローラ13及びインクリボン供給ロール3が回転駆動して、印画紙7及びインクリボン5が前方側へ送られる。この間、形成する画像の印画データに基づいて、サーマルヘッド1によりY層51の領域が選択的に順次加熱され、インクリボン5から印画紙7上にYが転写される。
Yの転写後、サーマルヘッド1が上昇し、プラテンロール2から離れる。次に、印画紙7とM層52とが位置合わせされる。この場合、印画紙7はプリントサイズ(1画面のサイズ)に相当する距離だけ後方側へ送られるとともに、インクリボン5はY層51のC層53側の辺縁部からM層52のC層53側の辺縁部まで距離だけ後方側へ送られる。
Yを転写する方法と同様にして、印画紙7上にM及びCが順次転写され、印画紙7上に画像が形成される。使用済みの染料層50を用いる場合、Y層51、M層52、及びC層53は、前回の画像形成時に加熱された領域が再度加熱されることになる。
画像が形成された印画紙7は下流側でカッター8によりプリント枚葉11として切り出される。
プリント枚葉11は、移送手段26によりサーマルヘッド20の下方へ移送される。そして、プリント枚葉11の全面に、画面保護リボン24を用いて、サーマルヘッド20により表面保護層を熱転写して保護層が形成される。
センサ9が、画像形成後にサーマルヘッド1から繰り出されたインクリボン5の染料層50の使用状態を検出する(ステップS114)。制御部30は、検出された使用状態をメモリ32に保存する。ステップS112の印画で使用された染料層50が使用済みのものであった場合は、メモリ32に保存されているこの染料層50の使用状態を更新する。ステップS112の印画で使用された染料層50が未使用のものであった場合は、この染料層50の使用状態をメモリ32に新規に保存する。
このように、本実施形態によれば、使用済みの染料層50を再利用するため、インクリボン5に設けられた染料層50の組数より多く画像を形成することができる。そのため、インクリボンの交換頻度を低減し、熱転写印画のコストを削減することができる。
上記実施形態において、印画処理時における使用済み染料層50の再利用のためのインクリボン5の巻き戻し量を制限してもよい。例えば、インクリボン5の巻き戻し量の上限を5組分の染料層50と設定し、直近5組分の染料層50が再利用できるようにする。この場合、メモリ32には、直近5組分の染料層50の使用状態が保存されていればよい。
インクリボン5の巻き戻し量を制限し、インクリボン5の巻き戻しに要する時間を抑えることで、印画物(プリント枚葉11)の作成に要する時間を抑えることができる。
熱転写印画装置は、印画物の作成後、印画データを受信しない時間が所定時間以上となった場合、休止状態(スリープモード)となると共に、次回の印画に備えて、インクリボン5を巻き戻しておいてもよい。例えば、休止状態となる際に、残存している色材の量が多く、次回の印画時に再利用される可能性の高い染料層50の箇所まで巻き戻しておく。このように、インクリボン5を予め巻き戻しておくことで、図4のステップS108の巻き戻し処理に要する時間を短縮することができ、熱転写印画処理の効率を向上させることができる。また、上述したように、印画処理時のインクリボン5の巻き戻し量を制限している場合は、休止状態の際にインクリボン5を巻き戻しておくことで、再利用可能な使用済みの染料層50の数を増やすことができる。
制御部30は、再利用する染料層50の使用状態に基づいて印画データを補正し、補正後の印画データに基づいて、サーマルヘッド1によりY層51、M層52、及びC層53を選択的に順次加熱し、印画紙7上に染料を転写するようにしてもよい。例えば、再利用する染料層50のM層52において残存する色材の量が少ない場合、Mが濃くなるように印画データを補正する。また、例えば、再利用する染料層50について、前回の画像形成時にCを濃く印画した領域では、今回の画像形成時にCが濃く印画されるように印画データを部分的に補正する。このような印画データの補正により、使用済みの染料層50を使用した場合でも、未使用の染料層50を使用した場合と同等の色彩を持つ画像を形成することができる。
センサ9が、Y層51、M層52、及びC層53の色毎に使用状態を検出し、メモリ32に、染料層50の組毎かつ色毎に使用状態が保存されていてもよい。この場合、制御部30は、再利用する染料層50を、色毎に異なる組となるように選択してもよい。例えば、Y層51及びM層52を再利用する染料層50と、C層53を再利用する染料層50とが異なる組となってもよい。また、それぞれ異なる組の染料層50に含まれるY層51、M層52、C層53を再利用してもよい。このように、色毎に異なる組の染料層50を再利用することで、インクリボン5をより効率良く再利用することができる。
上記実施形態では、センサ9により染料層50の使用状態を検出していたが、印画データから染料層50の使用状態を求めるようにしてもよい。制御部30は、印画データから、Y、M、C各々の濃度を求め、染料層50の色材がどの程度使用されたか、又は染料層50にどの程度色材が残っているかを算出し、使用状態を求める。
図4のステップS104、S106において、再利用可能な染料層50が複数組ある場合、再利用する組の染料層50を巻き戻し量に基づいて選択してもよい。例えば、再利用可能な複数組の染料層50のうち、巻き戻し量が最も少ない組を選択することで、巻き戻しに要する時間を抑え、印画処理に要する時間を抑えることができる。
これとは逆に、巻き戻し量が最も大きい組を選択してもよい。上述したように、インクリボン5の巻き戻し量を制限している場合、その後の印画で未使用の染料層50の使用が続くと、この組の染料層50が巻き戻し可能範囲から外れ、再利用できなくなる。巻き戻し量が大きい組を選択することで、巻き戻しに要する時間が長くなるものの、インクリボン5の使用効率を向上させることができる。
あるいはまた、再利用可能な複数組の染料層50のうち、残存している色材の量が最も少ないものを選択してもよい。残存している色材の量が多い染料層50を残しておくことで、次回以降に色の濃い画像を印画する際に再利用可能な染料層50が増える。すなわち、再利用する染料層50の選択肢が増え、未使用の染料層50が使用(選択)される頻度が減るため、インクリボン5の使用効率を向上させることができる。
上記実施形態における熱転写印画装置において、カッター8はサーマルヘッド20の下流側に設けてもよい。この場合、印画紙7の画像形成領域の全面に保護層が形成された後、カッター8によりプリント枚葉11が切り出される。
上記実施形態では、画像形成部PAと保護層形成部PBとが別体となっていたが、インクリボン5のY層51、M層52、C層53に続いて表面保護層を形成し、画像形成と保護層形成とをサーマルヘッド1で行うようにしてもよい。Y層51、M層52、及びC層53は、それぞれ、印画紙7に形成される1画面分の画像に対応する大きさであるが、複数回(複数画面)の印画が可能となるような量の色材が含まれている。そのため、Y層51、M層52、C層53に続いて形成される表面保護層は、複数画面分の画像に対応する大きさであることが好ましい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 サーマルヘッド
2 プラテンロール
3 インクリボン供給ロール
4 インクリボン回収ロール
5 インクリボン
6 印画紙ロール
7 印画紙
8 カッター
9 センサ
11 プリント枚葉
20 サーマルヘッド
21 画面保護リボン供給ロール
22 画面保護リボン回収ロール
24 画面保護リボン
26 移送手段

Claims (9)

  1. 印画紙ロールから印画紙を繰り出す工程と、
    面順次に設けられたイエロー層、マゼンタ層及びシアン層を含む1組の染料層が連続して複数組設けられたインクリボンのうちの1組の染料層を用いて、加熱手段によりイエロー、マゼンタ、およびシアンを印画紙上に転写して第1画像を形成する工程と、
    前記第1画像の形成後、使用済みの1組の染料層を含むインクリボンを送り出す工程と、
    前記インクリボンを巻き戻し、前記使用済みの染料層を用いて、加熱手段によりイエロー、マゼンタ、およびシアンを印画紙上に転写して第2画像を形成する工程と、
    を備え
    使用済みの複数組の染料層の使用状態をメモリに保存し、
    前記第2画像の印画データと、前記メモリに保存されている複数組の染料層の使用状態とに基づいて、前記第2画像の形成に用いられる使用済みの染料層を選択し、
    前記印画紙に転写した画像の印画データに基づいて、染料層の使用状態を求めることを特徴とする熱転写印画方法。
  2. 印画紙ロールから印画紙を繰り出す工程と、
    面順次に設けられたイエロー層、マゼンタ層及びシアン層を含む1組の染料層が連続して複数組設けられたインクリボンのうちの1組の染料層を用いて、加熱手段によりイエロー、マゼンタ、およびシアンを印画紙上に転写して第1画像を形成する工程と、
    前記第1画像の形成後、使用済みの1組の染料層を含むインクリボンを送り出す工程と、
    前記インクリボンを巻き戻し、前記使用済みの染料層を用いて、加熱手段によりイエロー、マゼンタ、およびシアンを印画紙上に転写して第2画像を形成する工程と、
    を備え、
    使用済みの複数組の染料層の使用状態をメモリに保存し、
    前記第2画像の印画データと、前記メモリに保存されている複数組の染料層の使用状態とに基づいて、前記第2画像の形成に用いられる使用済みの染料層を選択し、
    使用済みの染料層の使用状態に基づいて、前記第2画像の印画データを補正し、
    前記加熱手段が、補正後の印画データに基づいて前記使用済みの染料層を加熱し、印画紙上に前記第2画像を形成することを特徴とする熱転写印画方法。
  3. 画像形成に使用された染料層を撮像するセンサにより染料層の使用状態を検出することを特徴とする請求項に記載の熱転写印画方法。
  4. 前記加熱手段は、前記第1画像形成時の染料層加熱領域を再度加熱して、染料を転写し、前記第2画像を形成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の熱転写印画方法。
  5. 使用済みの複数組の染料層について、イエロー層、マゼンタ層及びシアン層の各々の使用状態を前記メモリに保存し、
    使用済みの複数組の染料層を用いて前記第2画像を形成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の熱転写印画方法。
  6. 前記第2画像の形成時、イエロー層、マゼンタ層及びシアン層のうち1つは、他2つとは異なる組の染料層を使用することを特徴とする請求項に記載の熱転写印画方法。
  7. 休止状態の際に、使用済みの染料層の使用状態に基づいて、前記インクリボンを巻き戻すことを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の熱転写印画方法。
  8. サーマルヘッド及びプラテンロールを有し、面順次に設けられたイエロー層、マゼンタ層及びシアン層を含む1組の染料層が連続して複数組設けられたインクリボンと印画紙とを重ね合わせて、前記サーマルヘッドと前記プラテンロールとの間を搬送させるとともに、前記サーマルヘッドが前記インクリボンを加熱してインクを転写し、前記印画紙に画像を形成する熱転写印画装置であって、
    印画紙に第1画像を形成した後、前記インクリボンを巻き戻し、前記サーマルヘッドにより使用済みの染料層を加熱して、イエロー、マゼンタ、およびシアンを印画紙上に転写して第2画像を形成し
    印画紙への画像形成に使用された染料層の使用状態を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された使用済みの複数組の染料層の使用状態を保存するメモリと、
    印画紙に形成する画像の印画データと、前記メモリに保存されている複数組の染料層の使用状態とに基づいて、再利用する使用済みの染料層を選択する制御部と、
    を備え、
    前記検出手段は、前記印画紙に転写した画像の印画データに基づいて、染料層の使用状態を求めることを特徴とする熱転写印画装置。
  9. サーマルヘッド及びプラテンロールを有し、面順次に設けられたイエロー層、マゼンタ層及びシアン層を含む1組の染料層が連続して複数組設けられたインクリボンと印画紙とを重ね合わせて、前記サーマルヘッドと前記プラテンロールとの間を搬送させるとともに、前記サーマルヘッドが前記インクリボンを加熱してインクを転写し、前記印画紙に画像を形成する熱転写印画装置であって、
    印画紙に第1画像を形成した後、前記インクリボンを巻き戻し、前記サーマルヘッドにより使用済みの染料層を加熱して、イエロー、マゼンタ、およびシアンを印画紙上に転写して第2画像を形成し、
    印画紙への画像形成に使用された染料層の使用状態を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された使用済みの複数組の染料層の使用状態を保存するメモリと、
    印画紙に形成する画像の印画データと、前記メモリに保存されている複数組の染料層の使用状態とに基づいて、再利用する使用済みの染料層を選択する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、使用済みの染料層の使用状態に基づいて、前記第2画像の印画データを補正し、
    前記サーマルヘッドが、補正後の印画データに基づいて前記使用済みの染料層を加熱し、印画紙上に前記第2画像を形成することを特徴とする熱転写印画装置。
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