JP7006018B2 - 熱転写印画システム - Google Patents
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Description
熱転写シート30に用いられる基材フィルム35は、ある程度の耐熱性と強度を有するものであれば、いずれのものでもよい。例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、1,4-ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルフィドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルム等の樹脂フィルム等が挙げられる。また、基材フィルムと背面層との間に、プライマー層(接着層)を塗工して形成することも可能である。プライマー層は、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂やポリビニルアルコール樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂等のビニル系樹脂、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂、セルロース系樹脂等を用いて形成することができる。
染料層32は、バインダ樹脂に、昇華性染料を溶融又は分散させた材料を用いることが好ましい。昇華性染料としては、例えば、ジアリールメタン系染料;トリアリールメタン系染料;チアゾール系染料;メロシアニン染料;ピラゾロン染料;メチン系染料;インドアニリン系染料;アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系染料;キサンテン系染料;オキサジン系染料;ジシアノスチレン、トリシアノスチレン等のシアノスチレン系染料;チアジン系染料;アジン系染料;アクリジン系染料;ベンゼンアゾ系染料;ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラゾールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジスアゾ等のアゾ系染料;スピロピラン系染料;インドリノスピロピラン系染料;フルオラン系染料;ローダミンラクタム系染料;ナフトキノン系染料;アントラキノン系染料;キノフタロン系染料;等が挙げられる。
背面層36は、基材フィルムの背面に、耐熱性及び印画時におけるサーマルヘッドの走行性等を向上させるために設けられる。
剥離層37の成分としては、例えば、ワックス類、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、フッ素樹脂、フッ素変性樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、熱架橋性エポキシ-アミノ樹脂及び熱架橋性アルキッド-アミノ樹脂等を挙げることができる。また、剥離層37は、これらの成分の1種を単独で含有していてもよく、2種以上を含有していてもよい。剥離層37の厚みについて特に限定はないが、一例としては、0.5μm以上5μm以下の範囲である。
受容層38について特に限定はない。受容層38の成分としては、例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルもしくはポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニルや塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体もしくはポリアクリル酸エステル等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレートもしくはポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンもしくはプロピレン等のオレフィンと他のビニルポリマーとの共重合体、アイオノマーもしくはセルロースジアスターゼ等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート、アクリル系樹脂等の溶剤系の樹脂を挙げることができる。中でも、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体を用いることが好ましく、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体を用いることがさらに好ましい。また、受容層38は、これらの成分の1種を単独で含有していてもよく、2種以上を含有していてもよい。
接着層39の成分としては、例えば、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、スチレン─アクリル共重合体、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂等を挙げることができる。接着層39の厚みについて特に限定はないが、通常、0.1μm以上5μm以下の範囲内である。
基材シート41としては、受容層42及び必要に応じて設けられたその他の層を支持し、熱転写時の加熱に耐えられるものであれば特に限定されない。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の耐熱性の高いポリオレフィン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン誘導体、ポリアミド、ポリメチルペンテン等のプラスチックの延伸または未延伸フィルムや、これらの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルムも使用できる。これ以外にも、上質紙、コート紙、アート紙、キャストコート紙、板紙等の材料も使用することができる。また、これらの材料を2種以上積層した複合フィルムも使用することができる。代表的な積層体の例として、セルロース繊維紙と合成紙或いはセルロース合成紙とプラスチックフィルムと合成紙が挙げられる。
受容層42は熱転写シート30から移行してくる染料を受容し、形成された画像を維持するためのものである。受容層42を形成するための樹脂としては、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスルフォン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合体、およびエポキシ樹脂等が挙げられる。なお、受容層42を形成するための樹脂は、いわゆる溶剤系であっても水系であってもよい。
裏面層43は、バインダ樹脂と、フッ素系樹脂微粒子とを含むものであり、ポリアミド系樹脂微粒子をさらに含んでもよい。バインダ樹脂としては、例えば、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、アクリル樹脂が挙げられ、ポリビニルブチラール樹脂を用いることが好ましい。フッ素系樹脂微粒子としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)微粒子、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)微粒子、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)微粒子、およびポリフッ化ビニル(PVF)微粒子等が挙げられ、PTFE微粒子を用いることが好ましい。裏面層43にフッ素系樹脂微粒子を添加することで、摩擦力を減少させて、さばき性を向上させることができる。
2 開閉扉
10A、10B タッチパネル
11 データ入力部
12 課金部
13 熱転写印画装置
14 CPU
15 ディスク装置
16 メインメモリ
21 サーマルヘッド(加熱部)
22 プラテンロール
30 熱転写シート
31 転写層
32 染料層
37 剥離層
38 受容層
39 接着層
40 受像シート
50 画像
61 画像処理部
62 表示処理部
63 加工領域指定部
64 注文受付部
65 印画制御部
Claims (5)
- 受容層を含む転写層と染料層とが設けられた熱転写シートを供給する供給部、及び前記供給部から供給された熱転写シートの前記転写層を加熱し、受像シート上に前記転写層を転写して前記受像シートの表面に凹凸加工を施し、前記染料層を加熱して、前記受像シート及び転写された前記転写層に染料を転写して画像を形成する加熱部を有する熱転写印画装置と、
画像データの入力を受け付ける入力部と、
入力画像を表示する表示部と、
入力画像に凹凸加工を施す加工領域の指定を受け付ける加工領域指定部と、
前記画像データ及び指定された加工領域に関する情報を前記熱転写印画装置へ出力する印画制御部と、
を備える熱転写印画システム。 - 前記加熱部は、前記熱転写シートの第1転写層を前記受像シート上に転写し、第1染料層を加熱して前記受像シート及び前記第1転写層に染料を転写して第1画像を形成し、第2転写層を前記受像シートの前記第1画像上に転写し、第2染料層を加熱して前記第2転写層に染料を転写して第2画像を形成することを特徴とする請求項1に記載の熱転写印画システム。
- 転写層が設けられた第1熱転写シートを供給する第1供給部、染料層が設けられた第2熱転写シートを供給する第2供給部、前記第1供給部から供給された前記第1熱転写シートの前記転写層を加熱し、受像シート上に前記転写層を転写して前記受像シートの表面に凹凸加工を施す第1加熱部、及び前記第2供給部から供給された前記第2熱転写シートの前記染料層を加熱し、前記受像シート及び転写された前記転写層に染料を転写して画像を形成する第2加熱部を有する熱転写印画装置と、
画像データの入力を受け付ける入力部と、
入力画像を表示する表示部と、
入力画像に凹凸加工を施す加工領域の指定を受け付ける加工領域指定部と、
前記画像データ及び指定された加工領域に関する情報を前記熱転写印画装置へ出力する印画制御部と、
を備える熱転写印画システム。 - 前記加工領域指定部は、さらに凹凸加工のパターンの指定を受け付けることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の熱転写印画システム。
- 前記入力画像内の物体領域を抽出する画像処理部をさらに備え、
抽出された物体領域、又は前記物体領域の輪郭部を加工領域とすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の熱転写印画システム。
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