JP2021041621A - 熱転写シート、印画物の製造方法、及びゲーム機 - Google Patents

熱転写シート、印画物の製造方法、及びゲーム機 Download PDF

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寛子 與田
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Abstract

【課題】応力をかけることで発光する画像を有する印画物を得るための熱転写シートを提供する。【解決手段】熱転写シートは、基材の一方の面上に、応力発光材料を含有する応力発光材料含有層を有する第1転写層、受容層を有する第2転写層、及び色材層が面順次に設けられている。前記基材の一方の面上に、保護層を含む第3転写層がさらに面順次に設けられている。前記第1転写層は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体から選択される少なくとも1種のバインダー樹脂を含んでいる。【選択図】図1

Description

本発明は、熱転写シート、印画物の製造方法、及びゲーム機に関する。
トレーディングカードでの対戦を、カードの読み取り機能を持つゲーム機で行うトレーディングカードアーケードゲームが、ゲームセンター、玩具店、スーパーマーケット、家電量販店、デパート等の様々な場所で行われている。トレーディングカードアーケードゲームで用いられるカードには、ゲーム機で再現されるキャラクタの画像、名称、ステータスや、二次元コード等のコード情報が印刷されている。コード情報は、このキャラクタを定義するための情報を有している。
ゲーム機の内部にはプリンタが設けられ、ゲームの進行状況に応じてキャラクタのステータスが変化すると、ゲーム終了後に、変化したステータスが反映されたキャラクタのカードがオンデマンドで発行される。ゲームの遊技者は、新たに発行されたカードを次回以降のゲームに利用し、キャラクタを強化、育成等することができ、遊技者のカードに対する興趣を高めることができる。
このようなゲーム機では、新たなゲーム内容の演出や、優れたゲーム戦績に対する特典として、プレミアム感のあるカードを作製することが求められていた。
特開2017−121699号公報 特開2013−120363号公報
本発明は、応力をかけることで発光する画像を有する印画物を得るための熱転写シートを提供することを課題とする。また、本発明は、この印画物を製造するための印画物の製造方法及びこの印画物を出力可能なゲーム機を提供することを課題とする。
本発明の熱転写シートは、色材層を備える熱転写シートであって、基材の一方の面上に、応力発光材料を含有する応力発光材料含有層を有する第1転写層、受容層を有する第2転写層、及び前記色材層が面順次に設けられているものである。
本発明の一態様では、前記基材の一方の面上に、保護層を含む第3転写層がさらに面順次に設けられている。
本発明の一態様では、前記第1転写層は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体から選択される少なくとも1種のバインダー樹脂を含んでいる。
本発明の印画物の製造方法は、被転写体の一方の面上に、本発明の熱転写シートの前記第1転写層を転写して、前記応力発光材料を含有する特別画像を形成する工程と、前記被転写体の一方の面上に、前記熱転写シートの前記受容層を有する第2転写層を、前記特別画像を覆うように転写する工程と、前記被転写体の一方の面上の前記受容層に、前記熱転写シートの前記色材層を熱転写して熱転写画像を形成する工程と、を備えるものである。
本発明のゲーム機は、熱転写プリンタを内蔵するゲーム機であって、ゲーム機能を実行するゲーム実行手段と、前記ゲーム実行手段による前記ゲーム機能の実行結果を反映させた熱転写画像及び特別画像を含む画像データを生成し、前記画像データを前記熱転写プリンタへ送信するゲーム制御手段と、前記熱転写プリンタで作製された印画物を発行する発行手段と、を備え、前記熱転写プリンタは、本発明の熱転写シート、及び被転写体が装填され、前記装填された熱転写シート、及び被転写体を搬送経路に沿って搬送する搬送手段と前記画像データに基づいて前記熱転写シートの前記第1転写層を加熱し、前記被転写体に特別画像を形成し、前記熱転写シートの前記第2転写層を加熱し、前記特別画像を覆うように前記被転写体上に受容層を有する前記第2転写層を転写し、前記画像データに基づいて前記熱転写シートの色材層を加熱し、前記被転写体上の前記受容層に熱転写画像を形成するサーマルヘッドと、を有するものである。
本発明によれば、応力をかけることで発光する画像を有する、プレミアム感のある印画物を作製できる。
本発明の実施形態に係る熱転写シートの断面図である。 同実施形態に係る印画物の製造方法を説明する工程断面図である。 同実施形態に係る印画物の製造方法を説明する工程断面図である。 同実施形態に係る印画物の製造方法を説明する工程断面図である。 同実施形態に係る印画物の製造方法を説明する工程断面図である。 同実施形態に係るゲーム機の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る熱転写シートの断面図である。図1に示すように、熱転写シート10は、基材1の一方の面上に面順次に設けられた第1転写層2、第2転写層5、色材層3及び第3転写層7を有する。基材1の他方の面上には背面層8が設けられている。
第1転写層2は、基材1側から順に積層された剥離層2B、応力発光材料含有層2A、及びヒートシール層2Cを有する。剥離層2B及びヒートシール層2Cは省略されていてもよい。
第2転写層5は、基材1側から順に積層された受容層5A及びヒートシール層5Cを有する。ヒートシール層5Cは省略されていてもよい。
色材層3は、面順次に設けられたイエローの色材を含有するイエロー色材層3Y、マゼンタの色材を含有するマゼンタ色材層3M、及びシアンの色材を含有するシアン色材層3Cを有する。イエロー色材層3Y、マゼンタ色材層3M、及びシアン色材層3Yに含有される色材は例えば昇華性染料である。色材層3は、さらに面順次に熱溶融性インキ層を有していてもよい。
第3転写層7は、基材1側から順に積層された剥離層7B、保護層7A、及びヒートシール層7Cを有する。剥離層7B及びヒートシール層7Cは省略されていてもよい。
第1転写層2、第2転写層5、イエロー色材層3Y、マゼンタ色材層3M、シアン色材層3C、第3転写層7の「6パネル」からなる集合体を「1ユニット」としたとき、熱転写シート10の基材1の一方の面上には、この「1ユニット」が繰り返し設けられている。「1ユニット」のパネルを用いて、被転写体に1画面分の画像を形成する。
以下、各構成について具体的に説明する。
(基材)
基材1についていかなる限定もされることはなく、熱転写シートの分野で従来公知のものを適宜選択して用いることができる。一例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルケトンもしくはポリエーテルサルホン等の耐熱性の高いポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリメチルペンテンまたはアイオノマー等のプラスチックの延伸または未延伸フィルムが挙げられる。また、これらの材料を2種以上積層した複合フィルムも使用することができる。
また、基材1に、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理、フレーム処理、プライマー(アンカーコート、接着促進剤、易接着剤とも呼ばれる)塗布処理、予熱処理、除塵埃処理、蒸着処理、アルカリ処理、帯電防止層付与等の易接着処理を行ってもよい。また、基材1は、必要に応じて、充填材、可塑剤、着色剤、帯電防止剤等の添加材を含有していてもよい。基材1の厚さについて特に限定はないが、2μm以上10μm以下の範囲であることが好ましい。
(応力発光材料含有層)
基材1の一方の面上(図示する形態では基材1の上面)には、応力発光材料含有層2Aが設けられている。応力発光材料含有層2Aは、必須の成分として応力発光材料を含有している。応力発光材料は、比較的小さい応力を負荷することで発光する材料である。
つまり、熱転写シート10と、被転写体100(図2参照)とを重ね合わせ、被転写体100上に応力発光材料含有層2Aを溶融転写することで、被転写体100上に、通常時では視認することができない、或いは視認しにくく、所定の角度から所定の応力を負荷する(引っ張り、曲げ、捩じり等)ことで認識可能な応力発光材料を含有する画像G1を形成することができる。以下、応力発光材料を含有する応力発光画像のことを「特別画像」と言う場合がある。
応力発光材料としては、例えば、高度に構造を制御した無機結晶骨格の中に、発光中心となる元素を添加した材料(セラミックス)を挙げることができる。ここで、無機材料および発光中心となる元素の種類を選択することにより、紫外〜可視〜赤外の様々な波長で発光する材料を用いることができる。
応力発光材料は、与えられたエネルギーによる発光の減衰時間により応力発光蛍光材料と応力発光リン光材料とに分けることができる。蛍光発光材料としては、例えば発光中心としてユウロピウムを添加したアルミン酸ストロンチウム(SrAl2O4:Eu、緑色に発光)、マンガンを発光中心として添加した硫化亜鉛(ZnS:Mn、黄緑色に発光)などが挙げられる。
応力発光粒子を構成する応力発光材料の種類は、1種類のみを用いるものに限定されず、2種類以上を用いるものであっても良い。
応力発光粒子の平均一次粒径は、所望の発光強度の応力発光材料含有層を得ることができるものであれば特に限定されるものではないが、例えば、0.1μm以上20μm以下の範囲内とすることができ、1.0μm以上10μm以下の範囲内であることが好ましい。
応力発光材料含有層2Aは、上記応力発光材料とともに、バインダー樹脂を含有していてもよい。バインダー樹脂としては、応力発光粒子を分散可能なものであれば特に限定されるものではないが、例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリベンジルメタクリレート、ポリブチルアクリレート、ポリイソブチルアクリレート等のアクリル酸エステル樹脂、硝酸セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体等のゴム系樹脂、アクリルアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂およびポリスチレン樹脂等を挙げることができる。応力発光材料含有層2Aは、これらのバインダー樹脂の1種を単独で含有していてもよく、2種以上を含有していてもよい。塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、及びポリウレタン樹脂は、溶融転写性に優れ、第2転写層5との層間接着力が高く、適度な柔軟性を有することで被転写体に負荷した応力を応力発光材料に効率よく伝達することができる点で、バインダー樹脂の材料として好ましい。
応力発光材料含有層2A中の応力発光材料の含有量は10%以上90%以下、好ましくは30%以上70%以下である。応力発光材料含有層2Aの厚みは、所望の発光強度が得られるものであれば特に限定されないが、通常、0.1μm以上10μm以下の範囲内とすることができ、0.5μm以上5μm以下の範囲内であることが好ましい。
応力発光材料含有層2Aの形成方法について特に限定はないが、応力発光材料、バインダー樹脂、必要に応じて添加される各種の添加材を適当な溶媒に、分散、或いは溶解した応力発光材料含有層用塗工液を調製し、この塗工液を基材1、或いは基材1上に設けられる任意の層上に、塗布・乾燥して形成することができる。応力発光材料含有層用塗工液の塗布方法について特に限定なく、従来公知の塗布方法を適宜選択して用いることができる。塗布方法としては、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースコーティング法等を挙げることができる。また、これ以外の塗布方法を用いることもできる。このことは、後述する各種塗工液の塗布方法についても同様である。
(剥離層)
応力発光材料含有層2Aの転写性を向上させるべく、基材1と応力発光材料含有層2Aとの間に剥離層2Bを設けることができる。剥離層2Bを構成するバインダー樹脂としては、例えば、エチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等のビニル樹脂等に例示される熱可塑性樹脂、飽和又は不飽和ポリエステル、ポリウレタン樹脂、熱硬化性エポキシ−アミノ共重合体、及び熱硬化性アルキッド−アミノ共重合体(熱硬化性アミノアルキド樹脂)等に例示される熱硬化性樹脂、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、フッ素樹脂、フッ素変性樹脂、ポリビニルアルコール等を挙げることができる。また、箔切れ性の向上を図るべく、剥離層2Bに、マイクロシリカやポリエチレンワックス等のフィラーを含有させてもよい。また剥離層は、上記に例示した樹脂に加えイソシアネート化合物等の架橋剤、錫系触媒、アルミニウム系触媒等の触媒を用いて形成することとしてもよい。
剥離層2Bの形成方法についても特に限定はなく、上記で例示したバインダー樹脂、必要に応じて添加される添加材を、適当な溶媒に溶解、或いは分散させた剥離層用塗工液を調製し、この塗工液を、基材1上に塗布・乾燥して形成することができる。剥離層2Bの厚みについて特に限定はないが、通常は、0.1μm以上5μm以下の範囲である。
(ヒートシール層)
被転写体100と応力発光材料含有層2Aとの密着性を向上させるべく、応力発光材料含有層2A上にヒートシール層2Cを設けてもよい。ヒートシール層2Cの材料としては、被転写体100との接着性が良好な材料が好ましい。このような材料としては、例えば、エチルセルロース、酢酪酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン等のスチレン共重合体、ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート、ポリエチルアクリレート等のアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等のビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ナイロン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂等を挙げることができる。ヒートシール層2Cの厚みは、0.1μm以上20μm以下の範囲が好ましい。
(受容層)
受容層5Aの材料について特に限定はないが、色材層3が含有する色材が染着し易いバインダー樹脂を用いることが好ましい。このようなバインダー樹脂としては、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルエステル等のビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリスチレン、ポリアミド、アイオノマー、セルロース樹脂等を挙げることができる。受容層5Aは、これらのバインダー樹脂の1種を単独で含有していてもよく、2種以上を含有していてもよい。また、これらバインダー樹脂のモノマーを、2種以上共重合してなる共重合体を用いることもできる。このような共重合体としては、例えば、エチレンやプロピレン等のオレフィンと他のビニル系モノマーとの共重合体を挙げることができる。中でも、セルロース樹脂は、転写界面に位置する層である受容層5Aの転写性を十分に満足させることができ、熱転写シート10に印加されるエネルギーを高めていった場合であっても、受容層5Aを含む第2転写層5の転写性を満足させることができる点で受容層5Aの材料として好ましい。また、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体は、受容層5Aの染料染着性や、受容層5Aと色材層3との離型性を高めることができる点で、受容層5Aの材料として好ましい。
セルロース樹脂としては、例えば、セルロースアセテート樹脂、セルロースアセテートブチレート樹脂、セルロースアセテートプロピオネート樹脂、ニトロセルロース樹脂、酢酸セルロース等を挙げることができる。
受容層5Aは、印画時における色材層3との熱融着を抑制するために、離型剤を含有していてもよい。離型剤としては、例えば、ポリエチレンワックス、アミドワックス、テフロン(登録商標)パウダー等の固形ワックス類、フッ素系またはリン酸エステル系界面活性剤、シリコーンオイル、反応性シリコーンオイル、硬化型シリコーンオイル等の各種変性シリコーンオイル、および各種シリコーン樹脂等を挙げることができる。
受容層5Aは、上記バインダー樹脂、必要に応じて添加される離型剤等の添加材を適当な溶媒に、分散、或いは溶解させた受容層用塗工液を調製し、この塗工液を、基材1、或いは基材1上に設けられる任意の層上に塗布・乾燥して形成することができる。受容層5Aの厚みについて特に限定はなく、通常、0.3μm以上10μm以下の範囲である。
被転写体100と受容層5Aとの密着性を向上させるべく、受容層5A上にヒートシール層5Cを設けてもよい。ヒートシール層5Cの材料や厚みは上記ヒートシール層2Cと同様のものとすることができる。
(色材層)
色材層3は、色材及びバインダー樹脂を含有している。色材層3が含有する色材としては、例えば、ジアリールメタン系染料、トリアリールメタン系染料、チアゾール系染料、メロシアニン染料、ピラゾロン染料、メチン系染料、インドアニリン系染料、ピラゾロメチン系染料、アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系染料、キサンテン系染料、オキサジン系染料、ジシアノスチレン、トリシアノスチレン等のシアノスチレン系染料、チアジン系染料、アジン系染料、アクリジン系染料、ベンゼンアゾ系染料、ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラゾールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジスアゾ等のアゾ系染料、スピロピラン系染料、インドリノスピロピラン系染料、フルオラン系染料、ローダミンラクタム系染料、ナフトキノン系染料、アントラキノン系染料、キノフタロン系染料、等が挙げられる。色材層3は、色材として1種を単独で含有していてもよく、2種以上を含有していてもよい。
色材層3が含有しているバインダー樹脂についても特に限定はなく、ある程度の耐熱性を有し、昇華性染料と適度の親和性があるものを適宜選択して使用することができる。このようなバインダー樹脂としては、例えば、ニトロセルロース、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース樹脂;ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール等のビニル樹脂;ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル樹脂;ポリウレタン;ポリアミド;ポリエステル;等を挙げることができる。
色材層3は、無機粒子、有機粒子等の添加材を含有していてもよい。無機粒子としては、タルク、カーボンブラック、アルミニウム、二硫化モリブデン等が挙げられ、有機粒子としては、ポリエチレンワックス、シリコーン樹脂粒子等が挙げられる。色材層3は、離型剤を含有していてもよい。離型剤としては、変性或いは未変性のシリコーンオイル(シリコーン樹脂と称されるものも含む)、リン酸エステル、脂肪酸エステル等を挙げることができる。
色材層3の形成方法について特に限定はなく、バインダー樹脂、色材、必要に応じて添加される添加材や離型剤を、適当な溶剤中に溶解、或いは分散させた色材層用塗工液を調製し、この塗工液を、基材1、或いは基材1上に設けられる任意の層上に塗布・乾燥して形成することができる。色材層3の厚みは、0.2μm以上2.0μm以下の範囲が一般的である。
(保護層)
保護層7Aを構成するバインダー樹脂としては、例えば、ポリエステル、ポリエステルウレタン樹脂、ポリカーボネート、アクリル樹脂、紫外線吸収性樹脂、エポキシ樹脂、アクリルウレタン樹脂、これらの各樹脂をシリコーン変性させた樹脂、これらの各樹脂の混合物、活性光線硬化性樹脂等を挙げることができる。なお、活性光線とは、活性光線硬化性樹脂に対して化学的に作用させて重合を促進せしめる光線を意味し、具体的には、可視光線、紫外線、X線、電子線、α線、β線、γ線等を意味する。
保護層7Aを構成するバインダー樹脂の含有量について特に限定はないが、保護層7Aの固形分総量に対し、バインダー樹脂は20質量%以上含有されていることが好ましく、30質量%以上含有されていることがさらに好ましい。バインダー樹脂の含有量の上限について特に限定はなく、その上限は100質量%である。また、保護層7Aは、バインダー樹脂に加え、各種フィラーや、蛍光増白剤、耐侯性を向上させるための紫外線吸収剤等、その他の材料を含有していてもよい。
保護層7Aの形成方法についても特に限定はなく、上記で例示したバインダー樹脂、必要に応じて添加される添加材を、適当な溶媒に溶解、或いは分散させた保護層用塗工液を調製し、この塗工液を、基材1、或いは基材1上に設けられる任意の層上に塗布・乾燥して形成することができる。保護層7Aの厚みについて特に限定はないが、通常は、0.5μm以上10μm以下の範囲である。
保護層7Aの転写性を向上させるべく、基材1と保護層7Aとの間に剥離層7Bを設けることができる。剥離層7Bの材料や厚みは上記剥離層2Bと同様のものとすることができる。
被転写体100(被転写体100上に転写された受容層5A)と保護層7Aとの密着性を向上させるべく、保護層7A上にヒートシール層7Cを設けてもよい。ヒートシール層7Cの材料や厚みは上記ヒートシール層2Cと同様のものとすることができる。
(背面層)
背面層8の材料について限定はなく、例えば、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール等のビニル樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリルアミド、アクリロニトリル−スチレン共重合体等のアクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド、ポリエステル、ポリウレタン、シリコーン変性又はフッ素変性ウレタン等の天然又は合成樹脂の単体又は混合物等を挙げることができる。
また、背面層は、固形あるいは液状の滑剤を含有していてもよい。滑剤としては、例えば、ポリエチレンワックス等の各種ワックス類、高級脂肪族アルコール、オルガノポリシロキサン、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、有機カルボン酸およびその誘導体、金属石鹸、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、タルク、シリカ等の無機化合物の微粒子等を挙げることができる。背面層の総質量に対する滑剤の質量は、5質量%以上50質量%以下の範囲、好ましくは10質量%以上40質量%以下の範囲である。
背面層の形成方法について特に限定はなく、樹脂、必要に応じて添加される滑剤等を、適当な溶剤中に溶解、或いは分散させた背面層用塗工液を調製し、この塗工液を、基材1上に塗布・乾燥することで形成することができる。背面層の厚みは、0.5μm以上10μm以下の範囲が好ましい。
(被転写体)
被転写体100について特に限定はなく、天然繊維紙、コート紙、トレーシングペーパー、プラスチックフィルム、ガラス、金属、セラミックス、木材、布等からなるものであり、単層からなるものであっても、複数層からなるものであっても良い。
被転写体100がプラスチックフィルムからなる場合、プラスチックフィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ナイロン6、ナイロン6,6等のポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル等のビニル樹脂、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート、ポリメチルメタアクリレート等のアクリル樹脂、ポリイミド、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)等のスチレン樹脂、セロファン、セルロースアセテート、ニトロセルロース等のセルロース系フィルム、等が挙げられる。プラスチックフィルムは、上記した樹脂を主成分とする共重合体若しくは混合体(アロイを含む)であってもよい。
被転写体100の厚みについて特に限定はないが、3μm以上800μm以下の範囲であることが好ましく、100μm以上600μm以下の範囲であることがより好ましい。
上述した材料を用いたシート上にホログラム層、パール層、メタリック層、着色層、不可視光線吸収材料含有層などを事前に印刷(塗布、積層)したものを被転写体として使用してもよい。これらの層は、意匠性のため、又は情報付与のために事前に設けられ、全面に設けてもよいし、一部にのみ設けてもよい。
<印画物の製造方法>
次に、図2〜図5を参照して、印画物の製造方法について説明する。
まず、被転写体100及び熱転写シート10を準備する。次に、熱転写シート10の第1転写層2と被転写体100の一方の面とが対向するように重ね合わせ、図2に示すように、被転写体100の一方の面上に、応力発光材料含有層2Aを含む第1転写層2を溶融転写して特別画像G1を形成する。特別画像G1について特に限定はなく、文字、柄、ロゴマーク等を挙げることができる。
特別画像G1の形成、後述する第2転写層5の転写、熱転写画像G2の形成、第3転写層7の転写には、サーマルヘッド等の加熱手段を有する従来公知の熱転写プリンタを適宜選択して用いることができる。また、サーマルヘッド等による加熱手段を用いる方法の他、例えば、ホットスタンプ方式や、ヒートロール方式等を用いることができる。なお、特別画像G1の形成は、熱溶融型熱転写方式を用いて行うことができる。熱溶融型熱転写方式とは、加熱手段から画像情報に応じたエネルギーを印加してすることで溶融軟化した色材層を、被転写体上に転写して画像を形成する方式である。
次に、熱転写シート10と、特別画像G1が形成された被転写体100とを、熱転写シート10の第2転写層5と被転写体100の一方の面とが対向するように重ね合わせ、図3に示すように、特別画像G1が形成された被転写体100上に、熱転写シート10の第2転写層5を溶融転写する。受容層5Aを含む第2転写層5は、特別画像G1を覆うように転写される。第2転写層5は、特別画像G1を覆い、かつ後述する熱転写画像G2が形成される領域に転写されていればよく、その転写領域は、被転写体100の一方の面の全面であってもよく、被転写体100の一方の面の一部であってもよい。図3は、被転写体100の一方の面の全面に転写する例を示している。
次に、熱転写シート10と、受容層5Aを含む第2転写層5が転写された被転写体100とを、熱転写シート10の色材層3と被転写体100の一方の面とが対向するように重ね合わせ、色材層3が含有している色材を熱転写して、図4に示すように、被転写体100上に熱転写画像G2を形成する。これにより、被転写体100の一方の面上に、特別画像G1、及び熱転写画像G2が形成された印画物200が得られる。
熱転写画像G2は、特別画像G1に重ならないように形成してもよいし、一部が重なってもよいし、特別画像G1の全面を覆うように形成してもよい。
特別画像G1及び熱転写画像G2の形成後、熱転写シート10と被転写体100とを、熱転写シート10の第3転写層7と被転写体100の一方の面とが対向するように重ね合わせ、図5に示すように、保護層7Aを有する第3転写層7を転写する。図5は、被転写体100の一方の面の全面に第3転写層7を転写する例を示している。
このような印画物200は、通常時は熱転写画像G2のみが視認され、特別画像G1は視認できないか、又は視認しにくくなっている。印画物200に応力を負荷する(引っ張り、曲げ、捩じり等)ことで、応力発光材料が発光し、特別画像G1が視認できるようになる。このように、応力を負荷することで発光するプレミアム感のある印画物200が得られる。
<熱転写プリンタ>
熱転写プリンタは、熱転写シート10、及び被転写体100が装填された熱転写プリンタであって、装填された熱転写シート10及び被転写体100を搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、熱転写シート10にエネルギーを印加するためのサーマルヘッドと、熱転写シート10及び被転写体10をサーマルヘッドとの間に挟み込むプラテンロールと、を有している。
熱転写プリンタは、装填されている熱転写シートに特徴を有し、したがって、これ以外の熱転写プリンタの構成については、いかなる限定もされることはなく、従来公知の熱転写プリンタを適宜選択して用いることができる。
<ゲーム機>
次に、本発明の実施形態に係るゲーム機について説明する。ゲーム機は、熱転写プリンタを内蔵するゲーム機であって、ゲーム機能を実行するゲーム実行手段と、ゲーム実行手段によるゲーム機能の実行結果を反映させた熱転写画像を有する印画物を、熱転写プリンタにより形成する印画物形成手段と、印画物形成手段により形成された印画物を発行する発行手段とを含んでいる。ゲーム機に内蔵されている熱転写プリンタは、上述した熱転写シート10が装填された熱転写プリンタである。
このゲーム機によれば、ゲームの実行結果を反映させた印画物をオンデマンドで発行できる。また、通常時に視認可能な熱転写画像、及び応力を負荷した状態で視認可能な特別画像を有する印画物を簡便に作製できる。
ゲーム機で作製される印画物が有する熱転写画像としては、例えば、ゲーム実行手段によるゲーム機能の実行結果を反映させたキャラクタ画像、キャラクタのステータスを示す情報画像等を挙げることができる。情報画像としては、例えば、二次元コード等を挙げることができる。また、特別画像としては、柄やロゴマーク等を挙げることができる。
ゲーム機能を実行するゲーム実行手段、及び印画物形成手段により形成された印画物を発行する発行手段を有するゲーム機について特に限定はなく、従来公知の遊技を適宜選択して用いることができる。
ゲーム機は、情報画像が示す情報を読み取る読取手段をさらに備える。読取手段を備えるゲーム機によれば、ゲーム機で以前に発行された印画物(例えば、カード)を、次回以降のゲームに利用し、キャラクタの育成や強化を行うことができる。
図6は、ゲーム機500の構成の一例を示す概略図である。図示する形態のゲーム機500は、熱転写プリンタ400、及びゲーム機500で形成された印画物が有する情報画像を読み取る読取手段410を有している。
ゲーム機500は、コントロールパネル(図示しない)、モニタ515、スピーカ、カード挿入口510、カード排出口511、コイン投入口(図示しない)、電源等、一般的なゲーム機の構成を有している。図示する形態において、熱転写プリンタ400、コントロールパネル、モニタ515、スピーカは、制御ユニットに接続されている。制御ユニットは、ゲームプログラムに従って、ゲームの実行を制御するゲーム制御部(図示しない)、ゲーム制御部により与えられるデータに基づいて、モニタ515に画像を表示させる表示制御部(図示しない)、ゲーム制御部により与えられるデータに基づいて、スピーカより音を出力する音声制御部(図示しない)等を有している。
ゲーム制御部は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)や、RAM(Randam Access Memory)等で構成されている。CPUは、記憶部、ROM、記録媒体等に格納されたゲームプログラムを、RAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バスを介して接続された各装置を駆動させてゲーム処理を実行する。
記憶部は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)であり、ゲーム制御部が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(Operating System)等が格納されている。プログラムに関しては、OSに相当する制御プログラムや、ゲームプログラム、所定の処理をコンピュータに実行させるためのアプリケーションプログラムが格納されている。これらの各プログラムコードは、ゲーム制御部により必要に応じて読み出されてRAMに移され、各種の手段として実行される。
読取手段410は、カード挿入口510の近傍に設けられ、印画物200(カード)に印画された情報画像を読み取る。読取手段410としては、デジタルカメラ等を挙げることができる。
ゲーム制御手段は、特別画像の情報に基づいてゲームを実行し、ゲームの実行結果に基づいて画像データを生成する。画像データには、ゲーム機能の実行結果を反映させた熱転写画像及び特別画像のデータが含まれる。ゲーム制御手段は、生成した画像データを、熱転写プリンタ400に送信する。熱転写プリンタ400のサーマルヘッドは、受信した画像データに基づいて、熱転写シートの応力発光材料含有層及び色材層を選択的に加熱し、被転写体上に、画像データに基づいた特別画像及び熱転写画像を形成する。被転写体上に特別画像及び熱転写画像が形成された印画物は、カード排出口511より排出される。
上記実施形態では、被転写体の一方の面上に応力発光材料含有層を転写して特別画像を形成し、続いて、特別画像を覆うように受容層を転写し、受容層に熱転写画像を形成して印画物(カード)を製造する例について説明したが、受容層が設けられた被転写体を準備し、受容層に熱転写画像を形成した後、受容層上に応力発光材料含有層を転写して特別画像を形成することで印画物を製造してもよい。この場合、熱転写シート10から受容層5Aを含む第2転写層5を省略できる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
基材として厚さ4.5μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用い、この基材の一方の面上に、下記組成の背面層用塗工液を乾燥時の厚みが、1μmになるように塗布・乾燥し背面層を形成した。また、基材の他方の面上に、下記組成の応力発光材料含有層用塗工液を乾燥時の厚みが、2μmになるように塗布・乾燥(100℃、1分)し、応力発光材料含有層を形成した。
また、基材の他方の面上に、応力発光材料含有層と面順次に、下記組成の受容層用塗工液を乾燥時の厚みが、1μmになるように塗布・乾燥して受容層を形成した。また、基材の他方の面上に、応力発光材料含有層、受容層と面順次に、下記組成のプライマー層用塗工液を乾燥時の厚みが、0.2μmになるように塗布・乾燥してプライマー層を形成し、このプライマー層上に下記組成の色材層用塗工液を、グラビア印刷機により乾燥時の厚みが、0.7μmになるように塗布・乾燥して色材層を形成した。
次いで、基材の他方の面上に、応力発光材料含有層、受容層、色材層と面順次に、下記組成の剥離層用塗工液を乾燥時の厚みが、1.0μmになるように塗布・乾燥して剥離層を形成し、この剥離層上に下記組成の保護層用塗工液を乾燥時の厚みが、1μmになるように塗布・乾燥し、保護層を形成する。これにより、基材の一方の面上に、背面層が設けられ、基材の他方の面上に、応力発光材料含有層、受容層、色材層、剥離層と保護層との積層体がこの順で面順次に設けられた実施例の熱転写シートを得た。
(背面層用塗工液)
・ポリビニルブチラール 1.8部
(エスレック(登録商標)BX−1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート 5.5部
(バーノック(登録商標)D750 DIC(株))
・リン酸エステル系界面活性剤 1.6部
(プライサーフ(登録商標)A208N 第一工業製薬(株))
・タルク 0.35部
(ミクロエース(登録商標)P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 18.5部
・メチルエチルケトン 18.5部
(応力発光材料含有層用塗工液)
・ユウロピウムを添加したアルミン酸ストロンチウム 10部
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 15.8部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
(受容層用塗工液)
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 15.8部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 1部
(ソルバイン(登録商標)C 日信化学工業(株))
・有機変性シリコーンオイル 1.2部
(X−22−3000T 信越化学工業(株))
・有機変性シリコーンオイル 1.2部
(X−24−510 信越化学工業(株))
・有機変性シリコーンオイル 0.8部
(KF−352A 信越化学工業(株))
・トルエン 40部
・メチルエチルケトン 40部
(プライマー層用塗工液)
・アルミナゾル 2.5部
(アルミナゾル200 日産化学工業(株))
・ポリビニルピロリドン 2.5部
(PVP K−90 アイエスピー・ジャパン社)
・水 47.5部
・イソプロピルアルコール 47.5部
(色材層用塗工液)
・下式(1)の染料 4部
・ポリビニルアセタール 3部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・トルエン 50部
・メチルエチルケトン 50部
Figure 2021041621
(剥離層用塗工液)
・アクリル樹脂 20部
(ダイヤナール(登録商標)BR−87 三菱ケミカル(株))
・トルエン 40部
・メチルエチルケトン 40部
(保護層用塗工液)
・ポリエステル樹脂 24部
(バイロン(登録商標)700 東洋紡(株))
・紫外線吸収剤 6部
・トルエン 35部
・メチルエチルケトン 35部
(被転写体の作製)
厚み35μmの多孔質ポリオレフィンフィルム(SP−U 三井化学東セロ(株))を、厚み400μm(坪量310g/m)の芯材紙(OKLカード 王子製紙(株))の両面に、下記組成の接着層用塗工液(厚み4μm)を用いて貼合し、被転写体を得た。
(接着層用塗工液)
・ポリオール樹脂 30部
(タケラック(登録商標)A−969V 三井化学(株))
・イソシアネート硬化剤 10部
(タケネート(登録商標)A−5 三井化学(株))
・酢酸エチル 60部
(印画物の作製)
<特別画像の形成>
上記で作成した被転写体と、実施例の熱転写シートとを組合せて用い、下記テストプリンタを用いて、被転写体上へ、180/255階調(エネルギー階調)の条件で、応力発光材料含有層を転写し、特別画像を形成した。
(テストプリンタ)
サーマルヘッド:KEE−57−12GAN2−STA(京セラ(株))
発熱体平均抵抗値:3303(Ω)
主走査方向印字密度:300(dpi)
副走査方向印字密度:300(dpi)
印画電圧:18(V)
ライン周期:1.5(msec.)
印字開始温度:35(℃)
パルスDuty比:85(%)
<受容層の転写>
上記テストプリンタを用いて、被転写体上および、特別画像上に、180/255階調(エネルギー階調)の条件で、受容層の転写を行った。
<熱転写画像の形成>
上記テストプリンタを用い、上記で転写した受容層上に、255/255階調(エネルギー階調)の条件で、熱転写画像(ベタ画像)を印画し、印画物を得た。
得られた印画物を手で湾曲させることで、特別画像が発光することが視認できた。
1 基材
2 第1転写層
2A 応力発光材料含有層
2B 剥離層
2C ヒートシール層
3 色材層
5 第2転写層
5A 受容層
5C ヒートシール層
7 第3転写層
7A 保護層
7B 剥離層
7C ヒートシール層
8 背面層
100 被転写体
200 印画物
G1 特別画像
G2 熱転写画像

Claims (5)

  1. 色材層を備える熱転写シートであって、
    基材の一方の面上に、応力発光材料を含有する応力発光材料含有層を有する第1転写層、受容層を有する第2転写層、及び前記色材層が面順次に設けられていることを特徴とする熱転写シート。
  2. 前記基材の一方の面上に、保護層を含む第3転写層がさらに面順次に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の熱転写シート。
  3. 前記第1転写層は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体から選択される少なくとも1種のバインダー樹脂を含んでいることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱転写シート。
  4. 被転写体の一方の面上に、請求項1乃至3のいずれかに記載の熱転写シートの前記第1転写層を転写して、前記応力発光材料を含有する特別画像を形成する工程と、
    前記被転写体の一方の面上に、前記熱転写シートの前記受容層を有する第2転写層を、前記特別画像を覆うように転写する工程と、
    前記被転写体の一方の面上の前記受容層に、前記熱転写シートの前記色材層を熱転写して熱転写画像を形成する工程と、
    を備える印画物の製造方法。
  5. 熱転写プリンタを内蔵するゲーム機であって、
    ゲーム機能を実行するゲーム実行手段と、
    前記ゲーム実行手段による前記ゲーム機能の実行結果を反映させた熱転写画像及び特別画像を含む画像データを生成し、前記画像データを前記熱転写プリンタへ送信するゲーム制御手段と、
    前記熱転写プリンタで作製された印画物を発行する発行手段と、
    を備え、
    前記熱転写プリンタは、請求項1乃至3のいずれかに記載の熱転写シート、及び被転写体が装填され、
    前記装填された熱転写シート、及び被転写体を搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、 前記画像データに基づいて前記熱転写シートの前記第1転写層を加熱し、前記被転写体に特別画像を形成し、前記熱転写シートの前記第2転写層を加熱し、前記特別画像を覆うように前記被転写体上に受容層を有する前記第2転写層を転写し、前記画像データに基づいて前記熱転写シートの色材層を加熱し、前記被転写体上の前記受容層に熱転写画像を形成するサーマルヘッドと、
    を有することを特徴とするゲーム機。
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