JP7077749B2 - 熱転写印画装置 - Google Patents

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Description

本発明は、熱転写印画装置、印画物の製造方法、及び中間転写媒体に関する。
熱転写画像を任意の対象物に形成するプリンタの1つとして、受容層が基材上に剥離可能に設けられた中間転写媒体と、色材層を有する熱転写シートとを使用し、中間転写媒体の受容層に熱転写シートからインクを転写して画像を形成し、その後、画像が形成された受容層を含む転写層を中間転写媒体から被転写体上に転写する熱転写プリンタが提案されている。
従来の熱転写プリンタでは、被転写体に形成される画像のサイズは、様々な要因により制限されていた。例えば、熱転写シートを加熱するサーマルヘッドの発熱体の幅により、画像の一辺のサイズが制限されていた。また、熱転写シートの幅によっても、画像の一辺のサイズが制限されていた。サーマルヘッドの発熱体の幅を大きくすると、装置重量や消費エネルギーが増加するという問題がある。熱転写シートの幅を大きくすると、小さい画像を形成する場合の未使用領域が大きくなり、コストが嵩むという問題がある。
中間転写媒体には位置検知用の検知マークが所定間隔で表面(転写面)に設けられていることが多い。この場合、検知マーク部分を加熱すると、検知マークが被転写体に転写される。そのため、被転写体に形成される画像の一辺のサイズは、検知マーク間距離以下に制限されていた。
特開2008-188865号公報
本発明は、熱転写シートやサーマルヘッド等のサイズによらず、任意のサイズの画像を被転写体に形成できる熱転写印画装置及び印画物の製造方法を提供することを課題とする。また、本発明は、熱転写印画装置に使用される中間転写媒体を提供することを課題とする。
本発明による熱転写印画装置は、支持体の一方の面に前記支持体から剥離可能に転写層が設けられた中間転写媒体を供給する第1供給部と、基材の一方の面上に色材層が設けられた熱転写シートを供給する第2供給部と、画像データに基づいて前記熱転写シートを加熱し、前記転写層に前記色材層のインクを転写して画像を印画する印画部と、前記中間転写媒体を加熱し、前記画像が印画された前記転写層を被転写体に転写する転写部と、を備え、前記印画部は、前記中間転写媒体を短手方向に複数の領域に分割した分割領域毎に画像を印画するものである。
本発明の一態様では、前記印画部は、前記中間転写媒体を長手方向に複数の領域に分割した分割領域毎に画像を印画する。
本発明の一態様では、前記分割領域に印画する画像は、1つの画像を分割した分割画像である。
本発明の一態様では、前記印画部は、前記中間転写媒体の短手方向に沿って移動可能である。
本発明の一態様では、前記中間転写媒体には、前記中間転写媒体を短手方向及び長手方向に複数の領域に分割した分割領域の位置を検知するための検知マークが設けられている。
本発明の一態様では、前記検知マークは、前記短手方向に延びる複数本の第1検知マークと、前記長手方向に延びる複数本の第2検知マークとを有し、前記第1検知マーク及び前記第2検知マークで囲まれた領域が前記分割領域になる。
本発明の一態様では、前記検知マークは前記中間転写媒体の短手方向及び長手方向に所定間隔を空けてドット状に形成されている。
本発明の一態様では、前記検知マークは前記被転写体に転写されない。
本発明による印画物の製造方法は、支持体の一方の面に前記支持体から剥離可能に転写層が設けられた中間転写媒体を供給する工程と、基材の一方の面上に色材層が設けられた熱転写シートを供給する工程と、画像データに基づいて前記熱転写シートを加熱し、前記転写層に前記色材層のインクを転写して画像を印画する工程と、前記中間転写媒体を加熱し、前記画像が印画された前記転写層を被転写体に転写して印画物を製造する工程と、を備え、前記中間転写媒体を短手方向に複数の領域に分割した分割領域毎に画像を印画するものである。
本発明による中間転写媒体は、支持体の一方の面に、前記支持体から剥離可能に転写層が設けられた中間転写媒体であって、前記中間転写媒体を短手方向及び長手方向に複数の領域に分割した分割領域の位置を検知するための検知マークが、前記転写層とは異なる層に設けられており、前記検知マークは、前記短手方向に延びる複数本の第1検知マークと、前記長手方向に延びる複数本の第2検知マークとを有するものである。
本発明による中間転写媒体は、支持体の一方の面に、前記支持体から剥離可能に転写層が設けられた中間転写媒体であって、前記中間転写媒体を短手方向及び長手方向に複数の領域に分割した分割領域の位置を検知するための検知マークが、前記転写層とは異なる層に設けられており、前記検知マークは、前記中間転写媒体の短手方向及び長手方向に所定間隔を空けてドット状に形成されているものである。
本発明によれば、熱転写シートやサーマルヘッド等のサイズによらず、任意のサイズの画像を被転写体に形成できる。
本発明の実施形態に係る熱転写印画装置の概略構成図である。 中間転写媒体の平面図である。 図2のIII-III線断面図である。 熱転写シートの平面図である。 図4のV-V線断面図である。 印画部の概略構成図である。 (a)~(c)は画像印画方法を説明する図である。 変形例による中間転写媒体の平面図である。 ヒートローラによる加熱方法の一例を説明する図である。 ヒートローラによる加熱方法の一例を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る熱転写印画装置の概略構成図である。図1に示すように、熱転写印画装置は、熱転写シート20を用いて、中間転写媒体10に設けられた受容層13(図3参照)に画像を印画する印画部50と、中間転写媒体10の転写層14(図3参照)を被転写体40上に転写する転写部60と、各部の動作を制御する制御部30と、を備える。本実施形態では、熱転写シート20よりも幅の大きい中間転写媒体10を使用し、熱転写シート20よりも幅の大きい被転写体40に画像を形成する。
図2は中間転写媒体10の平面図であり、図3は図2のIII-III線断面図である。中間転写媒体10は、支持体11と、支持体11の一方の面上に設けられた転写層14とを備えている。転写層14は、支持体11上に設けられた剥離層12と、剥離層12上に積層された受容層13とを有する積層構成をなしている。受容層13は、中間転写媒体10の最表面に位置し、転写層14を構成する層のうち支持体11から最も遠くに位置している。受容層13にインクが熱転写されて画像が印画される。画像印画後、転写層14の画像を含む領域が被転写体40上に転写される。
中間転写媒体10には、中間転写媒体10の長手方向に延びる複数の検知マーク15aと、中間転写媒体10の幅方向(短手方向)に延びる複数の検知マーク15bとが所定間隔をあけて形成されている。検知マーク15aと検知マーク15bとが直交しており、検知マーク15a及び15bで囲まれる各領域が、後述する転写ブロックTBとなる。
検知マーク15a及び15bは、転写層14とは異なる層、例えば支持体11や支持体11上、支持体11と転写層14との間に任意に設けられる離型層や、支持体11の転写層14が設けられていない側の面上に形成されており、被転写体40には転写されないようになっている。
図4は熱転写シート20の平面図であり、図5は図4のV-V線断面図である。図4、図5に示すように、熱転写シート20は、基材21と、基材21の同一面上に設けられたイエロー(Y)層22、マゼンタ(M)層23、シアン(C)層24を含む染料層25と、ブラック(BK)の溶融層26とを有する。染料層25及び溶融層26からなる色材層27の組が繰り返し設けられている。
基材21について特に限定はなく、例えば、プラスチックの延伸または未延伸フィルムを用いることができる。
染料層25は、染料、及び染料を担持するためのバインダー樹脂を含有している。染料及びバインダー樹脂は、昇華型熱転写の分野で従来公知のものを適宜選択して用いることができる。
溶融層26は、加熱により溶融軟化し、転写層14上に転写可能であるとの条件を満たす層であればよく、例えば、熱溶融性インキ及びバインダー樹脂が含まれる。溶融層26を省略してもよい。
熱転写シート20の構成は、図4、図5に示すものに限定されない。例えば、熱転写シート20の色材層が形成されている面とは反対側の面に背面層(図示略)が設けられていてもよい。
図1に示すように、熱転写印画装置の供給部70(第1供給部)には、中間転写媒体10をリボン状に巻き取った巻取が装填される。供給部70は、中間転写媒体10の巻取を回転させ、中間転写媒体10を長尺帯状で印画部50及び転写部60へ順に搬送する。
印画部50は、サーマルヘッド53と、サーマルヘッド53の下方側に設けられた回転駆動自在なプラテンロール54と、サーマルヘッド53をプラテンロール54に対して昇降自在とさせる昇降手段(図示略)を有する。供給部70から供給された中間転写媒体10は、サーマルヘッド53とプラテンロール54との間を通過するようになっている。
印画部50では、熱転写シート20が、供給ロール51(第2供給部)側からガイドロール55を経由して、サーマルヘッド53とプラテンロール54との間を通り、ガイドロール56を経由して、巻取りロール52に巻き取られるようになっている。サーマルヘッド53とプラテンロール54との間において、熱転写シート20の染料層25及び溶融層26と、中間転写媒体10の受容層13とが対向するようになっている。
サーマルヘッド53は、熱転写シート20の基材21側から染料層25を加熱し、中間転写媒体10の受容層13に染料を移行して、画像を形成する。また、サーマルヘッド53は、熱転写シート20の基材21側から溶融層26を加熱し、中間転写媒体10の受容層13に熱溶融性インキ等を転写して、画像(文字)を形成する。
画像印画工程では、まず、中間転写媒体10と、熱転写シート20のY層22とが位置合わせされ、サーマルヘッド53がプラテンロール54に向けて降下し、熱転写シート20及び中間転写媒体10を介してサーマルヘッド53がプラテンロール54に当接する。中間転写媒体10の巻取部71及び熱転写シート20の巻取りロール52が回転駆動して、熱転写シート20及び中間転写媒体10が送られる。この間、サーマルヘッド53に送信されてきた画像データに基づいて、サーマルヘッド53により熱転写シート20のY層22の領域が選択的に加熱され、熱転写シート20から受容層13にイエロー染料が移行する。
イエローの転写後、サーマルヘッド53が上昇してプラテンロール54から離れる。次に、中間転写媒体10と熱転写シート20のM層23とが位置合わせされる。そして、イエロー染料を受容層13に移行する方法と同様にして、M層23及びC層24を加熱し、マゼンタ染料及びシアン染料を受容層13に順次移行する。
続いて、サーマルヘッド53が上昇してプラテンロール54から離れる。次に、中間転写媒体10と熱転写シート20の溶融層26とが位置合わせされる。サーマルヘッド53がプラテンロール54に向けて降下し、熱転写シート20及び中間転写媒体10を介してサーマルヘッド53がプラテンロール54に当接する。中間転写媒体10の巻取部71及び熱転写シート20の巻取りロール52が回転駆動して、熱転写シート20及び中間転写媒体10が送られる。この間、サーマルヘッド53に送信されてきた画像データに基づいて、サーマルヘッド53により、熱転写シート20の溶融層26の領域が選択的に加熱される。これにより、中間転写媒体10に画像が印画される。
本実施形態では、熱転写シート20は、1回の印画処理で1個の転写ブロックTBに画像が印画できるサイズになっている。図6に示すように、サーマルヘッド53及びプラテンロール54を含む印画部50は、熱転写シート20(中間転写媒体10)の幅方向に移動可能になっており、検知マーク15a及び15bを用いて位置合わせを行い、隣接する転写ブロックTBに連続して画像を印画できる。例えば、中間転写媒体10の幅は、熱転写シート20(色材層25)の幅のn倍(nは2以上の整数)となる。印画部50の移動にあわせて、中間転写媒体10を搬送する搬送ローラRも移動する。搬送ローラRはサーマルヘッド53と同程度の幅であることが好ましい。搬送ローラRを中間転写媒体10と同程度の幅にして、移動不要となるようにしてもよい。
印画部50の移動及び中間転写媒体10の搬送を組み合わせて、例えば、図7(a)~(c)に示すように、大画像を分割した分割画像を、転写ブロックTB1、TB2、TB3、・・・、TB11、TB12に順に印画する。分割画像は検知マーク15a及び15b上にも印画する。各転写ブロックTBに印画された分割画像がつながり、中間転写媒体10に、1回の印画処理では印画できない大きいサイズの画像Gを印画できる。図7(a)~(c)に示す例では、中間転写媒体10の幅は、熱転写シート20(色材層25)の幅の4倍程度であり、中間転写媒体10の幅方向に4個の転写ブロックが設けられる。
例えば、制御部30は、転写ブロックTBのサイズや転写ブロックTBの配置数に基づいて画像Gをメッシュ状に複数に分割し、分割画像データをサーマルヘッド53へ順次転送し、印画処理を制御する。
なお、制御部30は、分割画像を印画する転写ブロックTBの数(使用する転写ブロックTBの数)が少なくなるように、中間転写媒体10の長手方向における分割画像の印画位置を設定することが好ましい。
印画部50において複数の転写ブロックTBの受容層13に画像が印画された中間転写媒体10は、ガイドロール72を経由して転写部60へ搬送される。
転写部60は、ヒートローラ61と、ヒートローラ61の下方に設けられた加圧ロール62とを備える。転写部60は、被転写体供給部42(第3供給部)から供給された被転写体40へ、中間転写媒体10の転写層14を転写する。ヒートローラ61、加圧ロール62及び被転写体40は、中間転写媒体10の幅に対応したサイズとなっている。
被転写体供給部42は、中間転写媒体10の搬送に合わせて枚葉状の被転写体40を1枚ずつ繰り出す繰り出し装置、及び繰り出した被転写体40を搬送するコンベア装置等を有する。
被転写体40は、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリセルロースジアセテート、ポリセルローストリアセテート、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂を母材としたカード基材である。
転写部60は、ヒートローラ61と加圧ロール62との間で、画像が印画された中間転写媒体10の複数の転写ブロックTBの受容層13面を被転写体40へ重ね合わせて加熱する。これにより、転写層14が支持体11から剥離されて被転写体40に転写され、被転写体40に画像が形成される。検知マーク15a及び15bは被転写体40へは転写されず、中間転写媒体10に残存する。転写層14を転写した後の中間転写媒体10は、巻取部71に巻き取られて回収される。
本実施形態では、サイズ(幅)の小さい熱転写シート20及びサーマルヘッド53を使用し、格子状の検知マーク15a及び15bに基づいて位置合わせを行い、中間転写媒体10を複数の領域に分割した分割領域(転写ブロック)単位で画像を印画する。各転写ブロックには、大画像を分割した分割画像を印画する。これにより、中間転写媒体10に、サイズの小さい熱転写シート20及びサーマルヘッド53を用いた1回の印画処理では印画できない大サイズの画像を印画できる。中間転写媒体10から被転写体40へ大サイズの画像が転写される。画像の印画に使用する転写ブロックの数を変えることで、被転写体40に形成する画像のサイズを容易に変更できる。
このように、本実施形態によれば、熱転写シート20やサーマルヘッド53等のサイズによらず、任意のサイズの画像を被転写体40に形成できる。
上記実施形態では、中間転写媒体10に対して印画部50及び熱転写シート20を移動可能とする例について説明したが、印画部50及び熱転写シート20の位置を固定し、中間転写媒体10を移動させてもよい。
上記実施形態では、中間転写媒体10に格子状の検知マーク15a及び15bを形成する例について説明したが、検知マークは、各転写ブロックTBの位置を検知できるものであればよく、格子状に限定されない。例えば、図8に示すように、中間転写媒体10の長手方向及び短手方向のそれぞれに所定間隔を空けて複数の検知マーク15c及び15dを形成してもよい。検知マーク15c及び15dによっても、中間転写媒体10を長手方向及び短手方向にそれぞれ複数に分割(区画)した転写ブロックの位置を示すことができる。
また、検知マークは線状でなくてもよく、点であってもよい。例えば、中間転写媒体10の長手方向及び短手方向のそれぞれに所定間隔を空けて複数の検知マークがドット状に形成されていてもよい。例えば、ドット状の検知マークが転写ブロックTBの頂点に対応する。
上記実施形態では、中間転写媒体10の幅方向の全域の転写層14を被転写体40に転写する例について説明したが、幅方向の一部の転写ブロックTBの転写層14を被転写体40に転写してもよい。この場合、例えば、図9に示すように、中間転写媒体10の幅と同等又はそれ以上のサイズのヒートローラ61の一部のみを加熱するようにしてもよい。
あるいはまた、図10に示すように、1個の転写ブロックTBの幅に対応する小サイズのヒートローラ61Aを移動させながら、中間転写媒体10の必要な領域を加熱し、画像が印画された1又は複数の転写ブロックTBの転写層14を被転写体40に転写してもよい。
図9、図10に示す例では、被転写体40のサイズ(幅)は中間転写媒体10のサイズ(幅)より小さいものであってもよい。
上述したように、中間転写媒体10は、支持体11、剥離層12及び受容層13が積層された構成となっている。支持体11の材料について特に限定はなく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の耐熱性の高いポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン誘導体、ポリアミド、ポリメチルペンテン等のプラスチックの延伸または未延伸フィルム等を挙げることができる。また、これらの材料を2種以上積層した複合フィルムも使用することができる。支持体11の厚さは、その強度および耐熱性等が適切になるように材料に応じて適宜選択できるが、通常は3μm以上30μm以下の範囲であり、好ましくは4μm以上15μm以下の範囲である。
受容層13の材料について特に限定はなく、中間転写媒体の分野で従来公知の受容層を適宜選択して用いることができる。例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニルもしくはポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体もしくはポリアクリル酸エステル等のビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレートもしくはポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリスチレン、ポリアミド、エチレンもしくはプロピレン等のオレフィンと他のビニルポリマーとの共重合体、アイオノマーもしくはセルロースジアスターゼ等のセルロース樹脂、ポリカーボネート、アクリル樹脂等の溶剤系の樹脂が挙げられる。また、受容層13は、これらの成分の1種を単独で含有していてもよく、2種以上を含有していてもよい。
受容層13は、上記樹脂成分とともに、離型剤を含有していてもよい。離型剤としては、例えば、ポリエチレンワックス、アミドワックス、テフロン(登録商標)パウダー等の固形ワックス類、フッ素系またはリン酸エステル系界面活性剤、シリコーンオイル、反応性シリコーンオイル、硬化型シリコーンオイル等の各種変性シリコーンオイル、および各種シリコーン樹脂などを挙げることができる。
受容層13の厚みについて特に限定はないが、一例としては、1μm以上10μm以下の範囲である。
剥離層12は、転写層14の転写性(剥離性)を向上させるためのものであり、転写層14を構成する層のうち支持体11の最も近くに位置している。剥離層12の成分としては、例えば、ワックス類、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、フッ素樹脂、フッ素変性樹脂、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、熱架橋性エポキシ-アミノ樹脂及び熱架橋性アルキッド-アミノ樹脂等を挙げることができる。また、剥離層12は、これらの成分の1種を単独で含有していてもよく、2種以上を含有していてもよい。
剥離層12の厚みについて特に限定はないが、一例としては、0.5μm以上5μm以下の範囲である。
被転写体40に転写されない検知マーク15a、15bは、特に限定しないが、例えばカーボンブラック、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体・ビニルアルコールコポリマー、ポリエチレンワックスによって形成できる。
中間転写媒体10の構成は、図3に示すものに限定されない。例えば、剥離層12と受容層13との間に、保護層(図示略)等の任意の層が設けられていてもよい。また、支持体11側から、保護層、受容層13がこの順で積層されてなる転写層14とすることもできる。また、支持体11と転写層14との間に任意の層が設けられていてもよい。また、支持体11の他方の面上に、背面層(図示略)が設けられていてもよい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10 中間転写媒体
11 支持体
12 剥離層
13 受容層
14 転写層
15a、15b、15c、15d 検知マーク
20 熱転写シート
21 基材
22 イエロー層
23 マゼンタ層
24 シアン層
25 染料層
26 溶融層
27 色材層
30 制御部
40 被転写体
50 印画部
60 転写部

Claims (4)

  1. 支持体の一方の面に前記支持体から剥離可能に転写層が設けられた中間転写媒体を供給する第1供給部と、
    基材の一方の面上に色材層が設けられた熱転写シートを供給する第2供給部と、
    画像データに基づいて前記熱転写シートを加熱し、前記転写層に前記色材層のインクを転写して画像を印画する印画部と、
    前記中間転写媒体を加熱し、前記画像が印画された前記転写層を被転写体に転写する転写部と、
    を備え、
    前記印画部は、前記中間転写媒体を短手方向に複数の領域に分割した分割領域毎に画像を印画し、
    前記中間転写媒体には、前記中間転写媒体を短手方向及び長手方向に複数の領域に分割した分割領域の位置を検知するための検知マークが設けられており、
    前記転写部は、前記短手方向の全域の前記転写層を前記被転写体に転写することを特徴とする熱転写印画装置。
  2. 前記検知マークは、前記短手方向に延びる複数本の第1検知マークと、前記長手方向に延びる複数本の第2検知マークとを有し、
    前記第1検知マーク及び前記第2検知マークで囲まれた領域が前記分割領域になることを特徴とする請求項1に記載の熱転写印画装置。
  3. 前記検知マークは前記中間転写媒体の短手方向及び長手方向に所定間隔を空けてドット状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱転写印画装置。
  4. 前記検知マークは前記被転写体に転写されないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の熱転写印画装置。
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