JP2008188865A - 転写装置 - Google Patents

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JP2008188865A JP2007025399A JP2007025399A JP2008188865A JP 2008188865 A JP2008188865 A JP 2008188865A JP 2007025399 A JP2007025399 A JP 2007025399A JP 2007025399 A JP2007025399 A JP 2007025399A JP 2008188865 A JP2008188865 A JP 2008188865A
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Abstract

【課題】
中間転写記録媒体への画像印画はインクリボンを使用せずに、被転写体に画像を転写形成する際には、画像形成工程と転写工程とがインラインで行え、転写時には箔切れがよく、多種の被転写体へ良接着できる転写装置を提供する。
【解決手段】
(1)中間転写記録媒体給紙部110と、(2)中間転写記録媒体の受容層へインクジェット方式で印画する印画部150と、(3)印画した画像を乾燥する乾燥部170と、(4)被転写体給紙部130と、(5)被転写体と中間転写記録媒体とを重ね合せて加熱し転写する転写部180と、(6)中間転写記録媒体排紙部120と、(7)被転写体排紙部140とからなることを特徴とし、転写部で接着層19が軟化又は溶融して、少なくとも1部が受容層を透過して被転写体101と接着することも特徴とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、中間転写記録媒体を用いて、画像を印画した後に被転写体へ転写する転写装置に関し、さらに詳しくは、中間転写記録媒体へ画像を印画する際には個人情報などの痕跡が残るインクリボンを使用せずに、滲まない画像が印画でき、画像形成工程と転写工程とがインラインで行え、転写時には箔切れがよく、多種の被転写体へ良接着できる転写装置に関するものである。
本明細書において、配合を示す「比」、「部」、「%」などは特に断わらない限り質量基準であり、「/」印は一体的に積層されていることを示す。また、「PET」は「ポリエチレンテレフタレート」、「UV」は「紫外線」、「電離放射線硬化(性)樹脂」は「未硬化の電離放射線硬化性樹脂と、硬化した電離放射線硬化樹脂の総称」の略語、機能的表現、通称、又は業界用語である。
(主なる用途)本発明の転写装置は中間転写記録媒体を用いる転写装置であって、印画された画像が転写された被転写体の主な用途としては、例えば、紙幣、株券、証券、証書、商品券、小切手、手形、入場券、通帳類、ギフト券、乗車券、車馬券、印紙、切手、鑑賞券、入場証、通行証、チケット等の金券類、キャッシュカード、クレジットカード、IDカード、プリペイドカード、メンバーズカード、ICカード、光カードなどのカード類、グリーティングカード、ハガキ、名刺、運転免許証、パスポート等の各種証明書やその証明写真類、カートン、ケース、軟包装材などの包装材類、バッグ類、化粧品、腕時計、ライター等のブランド装身具、封筒、タグ、しおり、カレンダー、ポスター、パンフレット、ネームプレート、レポート用紙など文具類、建材、パネル、エンブレム、キー、布、衣類、履物、ラジオ、テレビ、電卓、OA機器等の装置類などがある。しかしながら、中間転写記録媒体へ画像を印画した後に被転写体へ転写する転写装置であれば、特に限定されるものではない。
(背景技術)従来、金券類、カード類、及び各種証明書類などのは、資格証明や一定の経済的価値や効果を持つため、所有者の個人情報が表示されるが、該個人情報の漏洩を防止し、かつ、使用時における外力に対する耐久性が必要である。個人情報の表示方法として、熱転写法による印字(表示)が広く使用される様になっている。これらの熱転写方法では、各種の画像が簡便に形成されるので、印刷枚数が比較的少なくてもよい印刷物、例えば、身分証明書等のIDカードの作成等に利用される様になっている。又、顔写真等の如くカラー画像が好ましい場合には、連続した基材フイルム上に、例えば、イエロー、マゼンダ及びシアン(更に必要に応じてブラック)の着色熱転写層を面順次に繰返し多数設けた長尺熱転写フイルムを用いる熱転写方法が行なわれている。この様な熱転写フイルムは溶融転写タイプと、昇華タイプの熱転写フイルムとがあるが、いじれも、専用のインクリボンを用いて印字するので、印字されて抜けた部分があるインクリボンが排出され、該排出インクリボンの抜け部分は秘密にしたい個人情報などであり、該個人情報などが廃棄されるインクリボンから容易に知られてしまうという危険性があった。
また、上記の熱転写フイルムで、身分証明書等のIDカードを作成する場合、溶融転写タイプの熱転写フイルムの場合は、文字や数字等の如き画像の形成は容易であるが、これらの画像は耐久性、特に耐摩擦性が劣るという欠点がある。一方、昇華転写型の熱転写フイルムの場合には、顔写真等の階調性画像を形成することが出来るが、形成された画像は通常の印刷インキとは異なり、ビヒクルが無い為、耐光性、耐候性、耐摩擦性等の耐久性に劣るという問題がある。上記問題を解決する方法として、画像を形成した後に、該画像の表面に、さらに、透明樹脂層や硬化樹脂層などの保護層を重ねて転写する方法がある。しかしながら、画像転写と保護層転写の2回の転写操作を行うために、煩雑で効率が悪い。
そこで、インクリボンを使用せず、インクジェット方式で画像を形成する中間転写記録媒体もあるが、インクジェット方式による画像では乾燥が遅いため画像形成速度が遅くなったり、また印字が滲んだり、さらに画像形成後の乾燥も遅いので、直ちに被転写体へ転写できないという問題点もあった。
さらにまた、インクジェット方式で画像を形成する中間転写記録媒体のインクジェット受容層は、ある程度厚い層が必要とされるために、画像を形成した中間転写記録媒体を最終的な被転写体へ転写する際に、箔切れが著しく悪く、転写適性に劣るという欠点もあった。
さらにまた、インクジェット方式で画像を形成する中間転写記録媒体のインクジェット受容層は、被転写体へ転写する際の接着層も兼ねているので、被転写体の種類によっては転写した際の接着性に劣り、被転写体の種類によって受容層の材料を代えねばならないという欠点もあった。
そこで、本出願人は、中間転写記録媒体を用いた画像形成方法であって、(1)基材と、該基材の一方の面に離型層、ホログラム層、透明反射層、接着層及び多孔質の受容層が順に積層されてなる中間転写記録媒体を準備する準備工程と、(2)前記中間転写記録媒体の受容層へインクジェット方式で画像を形成する画像形成工程と、(3)画像が形成された中間転写記録媒体の受容層面を被転写体へ重ね合わせて加熱することによって、上記接着層が軟化又は溶融して、少なくとも1部が受容層を透過して、画像が形成された受容層、接着層、透明反射層及びホログラム層を被転写体へ接着させて転写する転写工程と、らなる画像形成方法を提案したが、該画像形成方法を実施する転写装置がなかった。
従って、中間転写記録媒体へ画像を印画する際には個人情報などの痕跡が残るインクリボンを使用せずに、滲まない画像が印画でき、該画像が印画された中間転写記録媒体を用いて、被転写体に画像を転写形成する転写装置としては、印画の乾燥の早い画像形成工程で、画像形成工程と転写工程とがインラインで行え、転写時には箔切れがよく、多種の被転写体へ良接着できることが求められている。
(先行技術)従来、インクジェット方式により画像が形成された記録物の画像面上に、支持体上に被転写層を設けてなる熱転写シートの該被転写層を熱転写して、該被転写層からなる保護層を上記画像面上に設ける熱転写装置が知られている(例えば、特許文献1〜2参照。)。しかしながら、インクジェット方式の画像は記録物(本発明の被転写体に相当する)へ形成し、該画像面へ保護層を転写するものであり、インクジェット方式の画像を転写するものではなく、インクジェット受容層は被転写体へ設け、別途保護層転写箔を作成して保護層を転写するために、転写装置は煩雑で、インクジェット方式の画像の乾燥は遅いのでインラインでの画像形成工程と転写工程とはオフラインで行うという問題点がある。
また、中間記録媒体に一旦インク像を形成し、その後、中間記録媒体に形成されたインク像をカード等の受像体に転写する再転写方式のプリンタ装置で、画像形成工程と再転写工程とを並列処理可能(本発明のインラインに相当する)な再転写プリンタ装置(本発明の転写装置に相当する)で、画像形成手段と再転写手段との間に被転写シートの弛みを吸収するプール機構を設けた装置を開示している(例えば、特許文献3参照。)。しかしながら、画像の形成はインクリボンを用いるので、印字されて抜けた部分があるインクリボンが排出され、該排出インクリボンの抜け部分は秘密にしたい個人情報などであり、該個人情報などが廃棄されるインクリボンから容易に知られてしまうという問題点がある。
さらに、中間転写媒体により加工対象物に画像受像層を転写するにあたり、前工程として予め加工対象物の転写面を加工することなく、さらには容易にその転写部位の形状を変えることが可能な間接転写装置(本発明の転写装置に相当する)が記載されている(例えば、特許文献4参照。)。しかしながら、インクリボンは転写インク領域の他に中間転写媒体の受像層を剥離接着可能にする接着領域を有するものを用いると共に、画像描出工程において、サーマルヘッドにより、中間転写媒体の加工対象物の受像層部位に当接する部位にのみ、インクリボンの接着層領域を受像層に転移させるので、画像の形成はインクジェット方式ではなく、また、受像層上に画像を描画するとともに、インキ化してある接着層材料をインキジェットで噴き付けて接着層を形成することのできるインキジェット機構を備えたことも特徴としているが、インキジェット方式での画像の形成については記載も示唆もない。
さらにまた、入力された画像データに基づいて受像シートに画像を記録し、画像を記録した受像シートと、画像を転写するための記録用紙とを重ね合わせた重ねシートを、加圧・加熱ローラ対の間に通すことで受像シートに記録した画像を記録用紙に転写する際、受像シートの画像形成面を除電処理する一方、記録用紙の画像転写面を除電処理した後、転写面を吸着清掃するようにした画像記録転写装置が記載されている(例えば、特許文献5参照。)。しかしながら、塵埃、ゴミ等の異物による画像欠陥を防止しつつ、高品位な画像記録転写を行うものである。
上記の特許文献1〜5のいずれの文献にも、受容層が多孔質である点、及び、被転写体に画像を転写形成する際に、中間転写記録媒体の接着層が軟化又は溶融して、少なくとも1部が受容層を透過して被転写体と接着することについては記載も示唆もない。
特開2003−285521号公報 特開2004−82637号公報 特開平11−263032号公報 特開2000−190636号公報 特開2001−341378号公報
そこで、本発明はこのような問題点を解消するためになされたものである。その目的は、中間転写記録媒体へ画像を印画する際には個人情報などの痕跡が残るインクリボンを使用せずに、滲まない画像が印画でき、該画像が印画された中間転写記録媒体を用いて、被転写体に画像を転写形成する際には、印画の乾燥の早い画像形成工程で、画像形成工程と転写工程とがインラインで行え、転写時には箔切れがよく、多種の被転写体へ良接着できる転写装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明に係わる転写装置は、(1)基材と、該基材の一方の面に離型層、機能性層、接着層及び多孔質の受容層が順に積層されてなる中間転写記録媒体を準備する準備工程と、(2)前記中間転写記録媒体の受容層へインクジェット方式で画像を形成する画像形成工程と、(3)画像が形成された中間転写記録媒体の受容層面を被転写体へ重ね合わせて加熱することによって、画像が形成された受容層、接着層、及び機能性層を転写する転写工程とからなる画像形成方法に用いる転写装置であって、(1)前記中間転写記録媒体を供給する中間転写記録媒体給紙部と、(2)前記中間転写記録媒体の受容層へインクジェット方式で印画する印画部と、(3)印画した画像を乾燥する乾燥部と、(4)前記被転写体を供給する被転写体給紙部と、(5)前記被転写体と前記中間転写記録媒体の印画された受容層とを重ね合せて加熱手段で加熱することで、画像が形成された受容層、接着層、及び機能性層を転写する転写部と、(6)転写済みの中間転写記録媒体を排出する中間転写記録媒体排紙部と、(7)画像が形成された受容層、接着層、及び機能性層を転写された被転写体を排出する被転写体排紙部と、からなるように、したものである。
請求項2の発明に係わる転写装置は、上記転写部における転写工程において、画像が形成された中間転写記録媒体の受容層面を被転写体へ重ね合わせて加熱された際に、上記接着層が軟化又は溶融して、少なくとも1部が受容層を透過して被転写体と接着するように、したものである。
請求項3の発明に係わる転写装置は、上記機能性層がハードコート層及び/又はホログラム層であるように、したものである。
請求項1の本発明によれば、中間転写記録媒体へ画像を印画する際には個人情報などの痕跡が残るインクリボンを使用せずに、滲まない画像が印画でき、該画像が印画された中間転写記録媒体を用いて、被転写体に画像を転写形成する際には、印画の乾燥の早い画像形成工程で、画像形成工程と転写工程とがインラインで行え、転写時には箔切れがよく、多種の被転写体へ良接着できる転写装置が提供される。
請求項2の本発明によれば、画像が印画された中間転写記録媒体を用いて、被転写体に画像を転写形成する際には、印画の乾燥の早い画像形成工程で、画像形成工程と転写工程とがインラインで行え、転写時には箔切れがよく、多種の被転写体へ良接着できる転写装置が提供される。
請求項3の本発明によれば、ハードコート層を転写された被転写体では画像の薬品や外力に対する耐久性が高く、また、ホログラム層を転写された被転写体ではセキュリティ性が高い被転写体が得られ、さらにハードコート層及びホログラム層を転写された被転写体ではセキュリティ性が高く、かつ薬品や外力に対する耐久性が高い被転写体が得られる転写装置が提供される。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1は、本発明の転写装置に用いる中間転写記録媒体の断面図である。
図2は、本発明の転写装置に用いる中間転写記録媒体の断面図である。
図3は、本発明の転写装置に用いる中間転写記録媒体への画像形成方法を説明する説明図である。
図4は、本発明の転写装置に用いる中間転写記録媒体を用いて、画像を転写した被転写体の断面図である。
図5は、本発明の1実施例を示す転写装置の要部の側面図である。
(転写装置)本発明の転写装置は、(1)基材11と、該基材11の一方の面に離型層13、機能性層15、接着層19及び多孔質の受容層21が順に積層されてなる中間転写記録媒体10を準備する準備工程と、(2)前記中間転写記録媒体10の受容層21へインクジェット方式で画像103を形成する画像形成工程と、(3)画像103が形成された中間転写記録媒体10の受容層21面を被転写体101へ重ね合わせて加熱することによって、画像103が形成された受容層21、接着層19、及び機能性層15を転写する転写工程とからなる画像形成方法に用いる転写装置であって、図5に示すように、(1)前記中間転写記録媒体10を供給する中間転写記録媒体給紙部110と、(2)前記中間転写記録媒体10の受容層21へインクジェット方式で印画する印画部150と、(3)印画した画像を乾燥する乾燥部170と、(4)前記被転写体101を供給する被転写体給紙部130と、(5)前記被転写体101と前記中間転写記録媒体10の印画された受容層21とを重ね合せて加熱手段で加熱することで、画像103が形成された受容層21、接着層19、及び機能性層15を転写する転写部180と、(6)転写済みの中間転写記録媒体10を排出する中間転写記録媒体排紙部120と、(7)画像103が形成された受容層21、接着層15、及び機能性層15が転写された被転写体を排出する被転写体排紙部140と、からなる。
本発明の転写装置の(1)中間転写記録媒体給紙部110、(2)印画部150、(3)乾燥部170、(4)被転写体給紙部130、(5)転写部180、(6)中間転写記録媒体排紙部120と、(7)被転写体排紙部140について、中間転写記録媒体10、及び画像形成方法も含めて順次説明する。
((1)中間転写記録媒体給紙部)中間転写記録媒体給紙部110は、長尺の中間転写記録媒体10をリボン状に巻き取った巻取を装填し供給する部位である。中間転写記録媒体10を装填する軸、たるみなく安定して走行させ供給するための張力制御装置などからなり、いずれも公知の軸や張力制御装置が適用できる。
((2)印画部)印画部150は、中間転写記録媒体給紙部110から供給され走行する中間転写記録媒体10の受容層21面へ、インクジェット方式のインクジェットヘッド151で印画し画像を形成する部位で、インクジェット方式には熱インパクト法などがあるが特に限定されず、インクジェットインキも水性や油性インキなどがあるが特に限定されない。また、インクジェット方式で形成する画像103も、円形や星形などのスポット状、文字、数字、イラスト、写真などの任意の形状でよく、その色調も単独、複数、フルカラー用など限定されるものではない。好ましくは、オンデマンドで可変情報をインクジェット方式で印画することである。インクジェット方式では、画像103を印画する際に、個人情報などの痕跡が残るインクリボンを使用せず、また、画像103を印画する際にも、受容層21が多孔質であるために画像が滲まず、乾燥が早いので効率がよい。図3は印画された中間転写記録媒体10を示している。
((3)乾燥部)乾燥部170は、受容層21面へインクジェット方式で印画した画像を乾燥する部位であり、冷風や熱風の吹き付け、熱盤への接触、赤外線の照射などが適用できるが、装置の簡略さや処理にし易さから、遠赤外線ヒータ171の照射が好ましい。
従来の受容層へのインクジェット方式による画像では乾燥が遅いため、走行途上で印字が滲んだりするので画像形成後直ちに被転写体へ転写することができなかったり、または走行速度を著しく遅くしなければならなかった。しかしながら、本発明によれば、受容層21が多孔質であるため、インクジェット方式のインキが多孔質へ速やかに浸透するので、画像103が滲まず、見かけ上の乾燥が早く、簡易な遠赤外線ヒータの照射のみでも、画像103を印画した直後でも転写操作をすることができて、画像形成工程と転写工程とを連続して行うインライン操作の転写装置とすることができる。
((4)被転写体給紙部)被転写体給紙部130は、被転写体101を装填し供給する部位であり、巻取状の被転写体101を図5に図示しているが、巻取状でも枚葉状でもよい。長尺の巻取状の場合には、被転写体101を装填する軸、たるみなく安定して走行させ供給するための張力制御装置などからなり、いずれも公知の軸や張力制御装置が適用できる。枚葉状の場合には、複数の被転写体101を装填する台、1枚づつ繰り出す繰り出し装置、繰り出された被転写体101を走行されるコンベア装置などとすればよい。
((5)転写部)転写部180は、被転写体101への転写を行う部位であって、図5に示すように、画像103が形成された中間転写記録媒体10の受容層21面を被転写体へ重ね合わせて加熱することによって、画像103が形成された受容層21、接着層19、及び機能性層15を被転写体へ転写する。被転写体101への転写方法としては、公知の転写法でよく、例えば、熱刻印によるホットスタンプ(箔押)、熱ロールによる全面又はストライプ転写、サーマルヘッド(感熱印画ヘッド)によるサーマルプリンタ(熱転写プリンタともいう)などの公知の方法が適用できるが、好ましくは、任意の形状に転写できたり、オンデマンドで可変情報を転写できる点で、サーマルヘッド(感熱ヘッド181)によるサーマルプリンタ(熱転写プリンタともいう)法である。転写の形状は、円形、矩形、星形などのスポット状や、文字、数字などの任意の形状でよい。
(接着性)上記転写部において、画像103が形成された中間転写記録媒体10の受容層21面を被転写体101へ重ね合わせて加熱された際に、接着層19が軟化又は溶融して、多孔質な受容層21を透過して少なくとも1部が被転写体101面へ達して、図4に示すように、被転写体101と容易に接着することができる。従来のインクジェット方式で画像103を形成するインクジェット用の受容層21は、被転写体101へ転写する際の接着層も兼ねているので、被転写体101の種類によっては転写した際の接着性に劣る。本発明の転写装置によれば、被転写体101へ接着するための専用の接着層19が設けられているので、種々の材料からなる被転写体101でも容易に接着させることができる。
(箔切れ性)上記転写部において、被転写体へ重ね合わせて加熱し、画像103が形成された受容層21、接着層19、及び機能性層15が転写された後に、転写されない部分は転写された部分から箔切れさせて、基材11離型層13とともに引き剥がされ除去される。しかしながら、箔切れ、即ち、受容層21、接着層19及び機能性層15の3層からなる層を切ることになり、これらの層のうち、受容層21と機能性層15は厚味があり、箔切れ性が悪い。好ましい本発明では、受容層21、接着層19及び機能性層15のすべての層へフィラーを含有させることで、箔切れ性が向上でき、効率よく転写作業ができる。従来のンクジェット用の受容層21においては、箔切れ性を向上させるために、フィラーを含有させると、被転写体への接着性が低下して転写すること自体ができなくなる危険性もあったが、本発明では、接着性は専用の接着層19の接着剤が多孔質の受容層21を透過して被転写体101と接着せるために、受容層21は接着層を兼ねていないので、受容層21へフィラーを含有させることができるのである。
((6)中間転写記録媒体排紙部)中間転写記録媒体排紙部120は、転写の終わった長尺の中間転写記録媒体10をリボン状に巻取り排紙する部位である。中間転写記録媒体10を巻き取る軸、たるみなく巻き取るための張力制御付き巻取装置などからな
((7)被転写体排紙部)被転写体排紙部140は、転写された被転写体101を収納する部位であり、巻取状の転写された被転写体101を図5に図示しているが、巻取状でも枚葉状でもよい。長尺の巻取状の場合には、被転写体101を巻き取る軸、たるみなく巻き取るための張力制御付き巻取装置などからなり、いずれも公知の軸や張力制御装置が適用できる。枚葉状の場合には、複数の被転写体101を収納する台、1枚づつ積み重ねる装置などとすればよい。
(中間転写記録媒体)次に、本発明に用いる中間転写記録媒体10について説明する、該中間転写記録媒体10は、図1に示すように、基材11と、該基材11の一方の面へ剥離層13、機能性層15、接着層19及び多孔質の受容層21を有する。また、層間及び/又は層表面へ、必要に応じてプライマ層16、印刷層などの他の層を設けてもよいが、接着層19と受容層21とは隣接して設ける。従来の受容層は接着層を兼ねており、また、稀に受容層の上側(被転写体側)に接着層を設けて熱転写の際に被転写体との接着定着性を向上させることもあった。
しかしながら、本発明の中間転写記録媒体10では、接着層を受容層面ではなく基材との間へ隣接して設け、図4に示すように、被転写体への転写時には接着層が軟化又は溶融して、少なくとも1部が多孔質の受容層を透過して被転写体と接着させるのである。
(基材)基材11としては、従来の中間転写記録媒体10に使用されているものと同じ基材をそのまま用いることができ、特に限定するものではない。好ましい基材11の具体例としては、グラシン紙、コンデンサー紙またはパラフィン紙等の薄紙、あるいは、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルケトンもしくはポリエーテルサルホン等の耐熱性の高いポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリメチルペンテンまたはアイオノマー等のプラスチックの延伸または未延伸フィルムが挙げられる。また、これらの材料を2種以上積層した複合フィルムも使用することができる。基材フィルムの厚さは、その強度および耐熱性等が適切になるように材料に応じて適宜選択することができるが、通常は1〜100μm程度のものが好ましく用いられる。
(離型層、剥離層)転写時の剥離性を向上させるために、離型層13を設け、必要に応じて、剥離層も設けてもよく、離型層13及び剥離層の両方を設けるとより転写性をより向上できる。
(離型層)離型層13としては、通常、離型性樹脂、離型剤を含んだ樹脂、電離放射線で架橋する硬化性樹脂などがあるが、好ましくはメラミン系樹脂を用い、後述する機能性層15と組合わせることで、離型層13との剥離性が安定し、転写時の転写性を向上させることができる。離型層13の形成は、該樹脂を溶媒へ分散又は溶解して、ロールコート、グラビアコートなどの公知のコーティング方法で、塗布し乾燥して、温度150℃〜200℃程度で焼き付ける。離型層13の厚さとしては、通常は0.01μm〜5.0μm程度、好ましくは0.5μm〜3.0μm程度である。
(剥離層)必要に応じて設ける剥離層としては、一般的にはエチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロースなどのセルロース誘導体、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラールなどのビニル共重合体の熱可塑性樹脂や、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アミノアルキッド樹脂などの熱硬化型の樹脂を用いて形成することができる。また、剥離層には箔切れ性を向上させるために、マイクロシリカやポリエチレンワックスなどのフィラーを含有させることが好ましい。剥離層は、上記の樹脂を溶媒へ分散又は溶解して、ロールコート、グラビアコート、バーコートなどの公知のコーティング方法で、少なくとも1部に塗布し乾燥して塗膜を形成したりすれば良い。剥離層の厚さとしては、通常は0.1μm〜5μm程度、好ましくは0.5μm〜2μm程度である。離型層13及び剥離層の両方を設ける場合には、適宜組み合わせて用いればよく、この場合には、剥離層は転写後には被転写体へ転写移行して、保護層としての機能を合わせ持つ。
(機能性層)機能性層15としては特に限定されないが、例えば、光回折機能を有するホログラム層15A、耐久性に優れるハードコート層、紫外線を吸収するUV吸収層などが例示できる。好ましくは、ポリエチレンワックスやシリカなどのフィラーを含ませて、転写時の箔切れ性を向上させる。また、機能性層15としては単独又は複数層でもよい。
(ホログラム層)機能性層15の1例として、ホログラム層15Aを用いた例を、図2に示し、基材11/離型層13/ホログラム層15A/反射層17/接着層19/受容層21の層構成である。ホログラム層15Aとしては、電離放射線硬化性樹脂の硬化物、反応性シリコーンを含ませ、それらに加えてポリエチレンワックスも含ませる場合もある。このようにすることで、電離放射線硬化後でも熱で白化しない耐熱性と、伸縮へ追従性がよく、割れや白化などのホログラム効果の低下が少ない意匠性に優れたホログラムを立体面へ転写することができる。電離放射線硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ変性アクリレート樹脂、ウレタン変性アクリレート樹脂、アクリル変性ポリエステル等が適用でき、好ましくはウレタン変性アクリレート樹脂である。
(電離放射線硬化性樹脂組成物M)好ましいウレタン変性アクリレート樹脂としては、「電離放射線硬化性樹脂組成物M」である。該「電離放射線硬化性樹脂組成物M」としては、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含有する電離放射線硬化性樹脂の硬化物、具体的には、特開2001−329031号公報で開示されている光硬化性樹脂が好ましい。
即ち、「電離放射線硬化性樹脂組成物M」(1)分子中にイソシアネート基を3個以上有するイソシアネート類、(2)分子中に水酸基を少なくとも1個と(メタ)アクリロイルオキシ基を少なくとも2個有する多官能(メタ)アクリレート類、又は(3)分子中に水酸基を少なくとも2個有する多価アルコール類の反応生成物であるウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含有する電離放射線硬化性樹脂と(メタ)アクリレートオリゴマーの硬化物、及び滑剤を含み、かつ、ホログラム層は(1)分子中にイソシアネート基を3個以上有するイソシアネート類、(2)分子中に水酸基を少なくとも1個と(メタ)アクリロイルオキシ基を少なくとも2個有する多官能(メタ)アクリレート類、又は(3)分子中に水酸基を少なくとも2個有する多価アルコール類の反応生成物であるウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含有する電離放射線硬化性樹脂(本明細書では「電離放射線硬化性樹脂組成物M」と呼称する)である。また、必要に応じて、(メタ)アクリレートオリゴマーなどを含ませてもよい。
((メタ)アクリレートオリゴマー)(メタ)アクリレートオリゴマーとしては、耐熱性のあるオリゴマーであればよく、例えば、日本合成化学社の商品名;紫光6630B、7510B、7630Bなどが例示できる。含有させる質量基準での割合としては、「電離放射線硬化性樹脂組成物M」100部に対して10〜30部程度、好ましくは15〜25部である。この範囲未満では耐熱性が不足し、この範囲を超えては耐熱性はよいが、ヒビ割れしやすい。
(反応性シリコーン)反応性シリコーンとしては、電離放射線で硬化時に樹脂と反応し結合して一体化したり、1部は残留するものもある。該反応性シリコーンとしてはアクリル変性、メタクリル変性、又はエポキシ変性などで変性した反応性シリコーンで、該反応性シリコーンを含有させる質量基準での割合としては「電離放射線硬化性樹脂組成物M」100に対して、0.1〜10部程度、好ましくは0.3〜5部である。この範囲未満ではレリーフの賦型時にプレススタンパとの剥離が不十分であり、プレススタンパの汚染を防止することが困難で賦型性が悪い。また、この範囲を超えてはホログラム層面への透明反射層の密着性が低く、ホログラム層と透明反射層との間で剥離し商品価値を失ってしまう。また、透明反射層との密着性がやや劣るが、シリコーンオイルを添加してもよい。
(ポリエチレンワックス)ポリエチレンワックスとしては、ポリエチレン系樹脂の粒子やビーズが挙げられるが、好ましくは球状ビーズである。但し、ポリエチレンワックスを添加すると、箔切れ性は低下するので、その添加量は、電離放射線硬化樹脂100質量部に対して、0.01〜10質量部程度、好ましくは0.1〜5質量部とする。
このように、ホログラム層15Aへ電離放射線硬化性樹脂の硬化物、反応性シリコーン及びポリエチレンワックスを含ませることで、次の作用効果を兼ねさせることができる。
(1)電離放射線硬化前の塗布状態のホログラム層15Aの塗膜は指乾状態でべとつかず、ブロッキングせずに巻き取ることができるので、ロールツーロール加工ができる。
(2)ホログラム層15Aへは反応性シリコーンを含ませることで、賦型性がよいので、レリーフ構造を容易に賦型でき、賦型後に電離放射線で硬化できる。
(3)転写後のホログラム層15Aは最表面層となり、極めて過酷な環境での使用、長期間にわたる使用、及び/又は多数回の繰り返し使用などでも、溶剤、機械的な摩擦、及び摩耗からホログラムを保護し、傷付きにくく耐久性に優れる。
(4)ホログラム層15Aはメラミン系樹脂を用いた離型層13と界面を接しているので、安定した剥離性を有し、転写時には箔切れがよく、バリなどの発生も極めて少なくすることができる。
(ホログラム層の形成)ホログラム層15Aは、上記の樹脂及び必要に応じて添加剤を、溶媒へ分散又は溶解して、ロールコート、リバースロールコート、グラビアコート、コンマコートなどの公知のコーティング方法で、少なくとも1部に塗布し乾燥して塗膜を形成したりすれば良い。ホログラム層15Aの厚さとしては、通常は1μm〜30μm程度、好ましくは2μm〜20μm程度である。複数回の塗布でもよい。
(ホログラム)次に、ホログラム層15Aの表面には、ホログラムなどの光回折効果の発現する所定のレリーフ構造を賦型し、硬化させる。ホログラムは物体光と参照光との光の干渉による干渉縞を凹凸のレリーフ形状で記録されたもので、例えば、フレネルホログラム等のレーザ再生ホログラム、及びレインボーホログラム等の白色光再生ホログラム、さらに、それらの原理を利用したカラーホログラム、コンピュータジェネレーティッドホログラム(CGH)、ホログラフィック回折格子などがある。レリーフ形状は凹凸形状であり、特に限定されるものではなく、微細な凹凸形状を有する光拡散、光散乱、光反射、光回折などの機能を発現するものでもよく、例えば、フーリエ変換やレンチキュラーレンズ、光回折パターン、モスアイ、が形成されたものである。また、光回折機能はないが、特異な光輝性を発現するヘアライン柄、マット柄、万線柄、干渉パターンなどでもよい。
これらのレリーフ形状の作製方法としてはホログラム撮影記録手段を利用して作製されたホログラムや回折格子の他に、干渉や回折という光学計算に基づいて電子線描画装置等を用いて作製されたホログラムや回折格子をあげることもできる。また、ヘアライン柄や万線柄のような比較的大きなパターンなどは機械切削法でもよい。これらのホログラム及び/又は回折格子の単一若しくは多重に記録しても、組み合わせて記録しても良い。これらの原版は公知の材料、方法で作成することができ、通常、感光性材料を塗布したガラス板を用いたレーザ光干渉法、電子線レジスト材料を塗布したガラス板に電子線描画装置を用いてパターン作製する電子線描画法をなどが適用できる。
(レリーフの賦型)ホログラム層15A面へ、上記のレリーフ形状を賦形(複製ともいう)する。ホログラムの賦型は、公知の方法によって形成でき、例えば、回折格子やホログラムの干渉縞を表面凹凸のレリーフとして記録する場合には、回折格子や干渉縞が凹凸の形で記録された原版をプレス型(スタンパという)として用い、上記樹脂層上に前記原版を重ねて加熱ロールなどの適宜手段により、両者を加熱圧着することにより、原版の凹凸模様を複製することができる。
また、ホログラム層に形成するホログラムパターンは単独でも、複数でもよい。複数のホログラムパターンを設ける場合には、該ホログラムパターン毎にホログラムマークが設けることが好ましい。該ホログラムマークを検知して、後述するインクジェット方式で画像を形成する際に、ホログラムパターンとインクジェット画像とを同期して形成することができ、同期したホログラム像と印画画像との意匠効果やセキュリティ性を向上させることができる。
(レリーフの硬化)ホログラム層15Aは、スタンパでエンボス中、又はエンボス後に、電離放射線を照射して、電離放射線硬化性樹脂を硬化させる。上記の電離放射線硬化性樹脂は、レリーフを形成後に、電離放射線を照射して硬化(反応)させると電離放射線硬化樹脂(ホログラム層15A)となる。電離放射線としては、電磁波が有する量子エネルギーで区分する場合もあるが、本明細書では、すべての紫外線(UV‐A、UV‐B、UV‐C)、可視光線、ガンマー線、X線、電子線を包含するものと定義する。従って、電離放射線としては、紫外線(UV)、可視光線、ガンマー線、X線、または電子線などが適用できるが、紫外線(UV)が好適である。電離放射線で硬化する電離放射線硬化性樹脂は、紫外線硬化の場合は光重合開始剤、及び/又は光重合促進剤を添加し、エネルギーの高い電子線硬化の場合は添加しないで良く、また、適正な触媒が存在すれば、熱エネルギーでも硬化できる。ホログラム層15Aとして、熱硬化性樹脂を用いた場合には、使用する熱硬化性樹脂の硬化条件に応じた温湿度環境下で、エージングを行い硬化させればよい。
(レリーフの絵柄)ホログラム層15Aの絵柄を擬似連続絵柄とすることが好ましい。擬似連続絵柄はプレス型(スタンパという)を作成する際に、小さなレリーフ版の複数を、精度よく突合せてつなぎ目を目立たなくしたり、つなぎ目を樹脂で埋めたりすればよい。このように、擬似連続絵柄とすることで、できるだけ大きな面積、又は好ましくは全面とすることもできる。大面積又は全面のホログラム絵柄を背景とし他の任意な印刷絵柄と、同調させたり、合わせたりして、さらなる特異な意匠性を向上させることができる。印刷絵柄は、層間又は層表面に、公知の印刷法などで適宜設ければよく、印刷絵柄はインモールド用転写箔、及び/又は収縮フィルムのいずれへ設けてもよい。
(透明反射層)透明反射層17は、所定のレリーフ構造を設けたホログラム層15A面のレリーフ面へ、透明反射層17へ設けることにより、レリーフの反射及び/又は回折効果を高めるので、ホログラム層15Aの反射率のより高れば、特に限定されない。該透明反射層17として、ほぼ無色透明な色相で、その光学的な屈折率がホログラム層のそれとは異なることにより、金属光沢が無いにもかかわらず、ホログラムなどの光輝性を視認できるから、透明なホログラムを作製することができる。例えば、ホログラム層15Aよりも光屈折率の高い薄膜、および光屈折率の低い薄膜とがあり、前者の例としては、ZnS、TiO2、Al23、Sb23、SiO、SnO2、ITO等があり、後者の例としては、LiF、MgF2、AlF3がある。好ましくは、金属酸化物又は窒化物であり、具体的には、Be、Mg、Ca、Cr、Mn、Cu、Ag、Al、Sn、In、Te、Fe、Co、Zn、Ge、Pb、Cd、Bi、Se、Ga、Rb、Sb、Pb、Ni、Sr、Ba、La、Ce、Au等の酸化物又は窒化物他はそれらを2種以上を混合したもの等が例示できる。またアルミニウム等の一般的な光反射性の金属薄膜も、厚みが200Å以下になると、透明性が出て使用できる。
透明金属化合物の形成は、金属の薄膜と同様、ホログラム層15Aのレリーフ面に、10〜2000nm程度、好ましくは20〜1000nmの厚さになるよう、蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング、CVDなどの真空薄膜法などにより設ければよい。
(ハードコート層)また、機能性層15の1例として、ハードコート層を用いた例では、基材11/離型層13/ハードコート層/接着層19/受容層21の層構成とすればよい。ハードコート層は、少なくとも電離放射線硬化樹脂を主成分とし、ポリエチレンワックスを含むようにする。該電離放射線硬化性樹脂としては、好ましくは、(1)分子中にイソシアネート基を3個以上有するイソシアネート類、(2)分子中に水酸基を少なくとも1個と(メタ)アクリロイルオキシ基を少なくとも2個有する多官能(メタ)アクリレート類、又は(3)分子中に水酸基を少なくとも2個有する多価アルコール類の反応生成物であるウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含有する電離放射線硬化性樹脂を用い、ポリエチレンワックスを含ませて、塗布し乾燥して電離放射線で硬化させて、電離放射線硬化樹脂とすればよい。
前記ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含有する電離放射線硬化性樹脂(本明細書では電離放射線硬化性樹脂組成物Mと呼称する)は、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含有する電離放射線硬化性樹脂の硬化物、具体的には、特開2001−329031号公報で開示されている光硬化性樹脂などが例示できる。
(ポリエチレンワックス)ポリエチレンワックスとしては、ポリエチレン系樹脂の粒子やビーズが挙げられるが、好ましくは球状ビーズである。但し、ポリエチレンワックスを添加すると、箔切れ性は低下するので、その添加量は、電離放射線硬化樹脂100質量部に対して、0.01〜10質量部程度、好ましくは0.1〜5質量部とする。転写後には機能性層15が最表面層となり、含まれるポリエチレンワックスは、機械的な摩擦、及び摩耗から媒体を保護し、後述する画像などの固有情報も保護する。
(1)ポリエチレンワックスを含ませることで、転写後には機能性層15が最表面層となるが、極めて過酷な環境での使用、長期間にわたる使用、及び/又は多数回の繰り返し使用などでも、溶剤、機械的な摩擦、及び摩耗から被転写体に設けられた画像を保護し、傷付きにくく耐久性に優れる。
(2)機能性層15はメラミン系樹脂を用いた離型層13と界面を接しているので、機能性層15と離型層13との間で剥離し、安定した剥離性を有するので、転写時にはバリなどの発生も極めて少なくさせることができる。
(3)機能性層15へはフィラーとしてポリエチレンワックスを含ませ、かつ、及び接着層19及び受容層21へはフィラーとしてマイクロシリカを含ませて、転写する全部の層へフィラーを混入させているので、カードなどの媒体(被転写体101)へ転写する際の箔キレをよくさせて、(2)の安定した剥離性とともに、転写性を向上させることができる。
(ハードコート層の形成)ハードコート層の形成は、上記の電離放射線硬化性樹脂にポリエチレンワックス、必要に応じて光重合開始剤、可塑剤、安定剤、界面活性剤等を加え、溶媒へ分散または溶解して、ロールコート、グラビアコート、コンマコート、ダイコートなどの公知のコーティング方法で塗布し乾燥して、電離放射線で反応(硬化)させればよい。
(ハードコート層の厚味)ハードコート層の厚さは、通常、1〜5μm程度であるが、本発明では、極めて過酷な環境での使用、使用期限がなかったり、長期にわたる使用、及び/又は多数回の繰り返し使用などでも、溶剤や機械的な摩擦及び摩耗、特に引掻きから画像を保護し、傷付きにくい耐久性を付与するために、ハードコート層の厚みで5μm以上で、好ましくは10μm以上、さらに好ましくは15μm以上とする。上限は特に限定されないが、価格や箔切れ性から25μm以下程度である。ハードコート層の厚味が5μm以上で、好ましくは10μm以上、さらに好ましくは15μm以上であるようにすることで耐久性が高まり、極めて過酷な環境での使用、使用期限がなかったり、長期にわたる使用、及び/又は多数回の繰り返し使用などでも、化学的機械的な外力から画像を保護できる中間転写記録媒体が得られる。
(UV吸収層)また、機能性層15の1例として、UV吸収層を用いた例では、基材11/離型層13/UV吸収層/接着層19/受容層21の層構成とすればよい。UV吸収層としては、バインダ中へ、マイクロシリカと、ベンゾトリアゾール類、ベンゾフェノン類、置換オキザニリド類、シアノアクリレート類、又はトリアリールトリアジン類などの紫外線吸収剤を含む組成物へ、必要に応じて硬化剤、光重合開始剤、可塑剤、安定剤、界面活性剤等を加え、溶媒へ分散または溶解して、ロールコート、グラビアコート、コンマコート、ダイコートなどの公知のコーティング方法で塗布し乾燥するか、乾燥、若しくは乾燥した後のエージング(硬化)処理、又は電離放射線で反応(硬化)させればよい。UV吸収層を設けることで、画像の耐光性を向上させ長期間にわたって画像を維持させることができる。
UV吸収層へのマイクロシリカの含有割合は、質量基準で電離放射線硬化樹脂:マイクロシリカ=90〜94:6〜10である。マイクロシリカの含有割合がこの範囲未満では転写時の箔キレ性が悪く、この範囲を超えると透明性が低下し、画像が見えにくくなる。
(転写層の厚味)転写する層が機能性層15/接着層19/受容層21と総厚さが8〜28μm程度にもなり、通常の転写箔の転写層数μmと比較すると著しく厚くなると、バリが発生したり、箔切れが悪く転写速度低下などの転写性が著しく低下するが、本発明のように、転写する層の全部にフィラー成分を含ませることで、剥離性もよく、箔切れ性もよくすることができるので、容易に転写することができる。また、好ましくは、機能性層15として、ハードコート層/ホログラム層15A/反射層17/UV吸収層を用いると、基材11/離型層13/ハードコート層/ホログラム層15A/反射層17/UV吸収層/接着層19/受容層21の層構成となり、転写する層が厚いので、転写する全層にフィラー成分を含ませることで、剥離性もよく、箔切れ性もよく、転写することができる。
(接着層)接着層19としては、公知の加熱されると溶融または軟化して接着効果を発揮する感熱接着剤が適用でき、具体的には、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂などが挙げられる。該接着層19には、マイクロシリカなどのフィラーを含むことが、箔切れ性の点で好ましい。また、接着層19の樹脂としては、95℃程度の低温で溶融接着し、60℃程度になると固化して接着する融点が60〜95℃ものが好ましい。融点が上記範囲未満であると、被転写体との接着性が不十分であり、形成された画像を使用する温度が制限される。また、融点が上記範囲を越えるとサーマルヘッドによる加熱では転写性が不十分となり、又、機能性層の箔切れ性が低下し、バリなどが発生し易い。
好ましい接着層19としては、熱接着性ポリエステル系樹脂とマイクロシリカとを含有し、前記熱接着性ポリエステル系樹脂と前記マイクロシリカとの割合が質量基準でポリエステル系樹脂:マイクロシリカ=90〜99:1〜10である。マイクロシリカの含有割合がが上記範囲未満では箔キレ性が悪く、上記範囲を越えると透明性が低下し画像が見えにくくなる。該材料樹脂を溶剤に溶解または分散させて、適宜顔料などの添加剤を添加して、公知のロールコーティング、グラビアコーティング、コンマコーティングなどの方法で塗布し乾燥させて、厚さ0.1〜30μm程度、好ましくは0.4〜3μmの層を得る。
(受容層)接着層19面へ隣接して多孔質の受容層21を設け、該受容層21は中間転写記録媒体10の最表面となり、該受容層21にはインクジェット方式によって画像が印画される。受容層21としては、耐摩擦性や透明性などに優れた樹脂を適宜用いることができる。具体的には、ポリビニルアルコール樹脂、ポリ酢酸ビニル鹸化物、カルボキシメチルセルロース、繊維素系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリルウレタン樹脂、これらの樹脂のシリコーン変性樹脂、ポリカーボネート樹脂、及びこれらの樹脂の混合物が挙げられる。
また、好ましくは、これらの樹脂の転写時の箔切れ性(膜切れ性ともいう)を考慮して、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、プラスチックピグメント等の透明性の高い微粒子やワックス等を、透明性を害さない程度に含有させる。好ましい受容層21としては、樹脂とマイクロシリカとからなり、樹脂とマイクロシリカとの割合が質量基準で樹脂:マイクロシリカ=90〜99:1〜10である。マイクロシリカの含有割合がが上記範囲未満では箔キレ性が悪く、上記範囲を越えると透明性が低下し画像が見えにくくなる。
(多孔質化)受容層21を多孔質の網目構造を形成するには、従来から行なわれている方法がとれる。例えば、受容層21の塗工液である、樹脂と比較的低沸点の良溶媒および比較的高沸点の貧溶媒を含んでなる透明な樹脂ワニスを、基材上に塗布する。この樹脂ワニスの塗布は、グラビアコート、ロールコート、シルクスクリーンコートなどの公知の塗工方法により、1〜10μm程度、好ましくは1〜3μmの厚さに塗工する。次に、塗工された樹脂ワニスを乾燥させる。この乾燥工程で、沸点の比較的低い良溶媒が先に蒸発する。この良溶媒の蒸発の進行に伴い、樹脂ワニス中の樹脂相と残存する貧溶媒相とが相分離し、樹脂はゲル化し、他方貧溶媒は該樹脂中に分散した粒子形態をとるようになる。更に乾燥が進むと、この粒子形態の高沸点貧溶媒の蒸発が進行し、貧溶媒の蒸発の完了により多孔質構造が形成される。その乾燥時の温度、風量等の調整により、多孔質の細孔径の調整を行なうこともできる。
但し、多孔質構造の受容層21の場合、製造された時点での透明性、光透過性よりも、被転写体へ受容層21が転写された後の透明性、光透過性を考慮して、多孔質の細孔径の調整を行なう。なぜなら、上記の多孔質構造の受容層21では、熱転写時の加熱により、多孔質構造が変化し、透明性、光透過性が少し高くなることがあるからである。
(他の層)層間及び/又は層表面へ必要に応じて設ける層としては、プライマ層、印刷層、帯電防止層、背面滑性層などがあり、それぞれ公知のものでよい。特に、印刷層としては、着色インキや蛍光インキなどを用いて、公知のスクリーン印刷やグラビア印刷法で印刷すればよい。
(被転写体)被転写体101としては特に限定されず、例えば天燃繊維紙、コート紙、トレーシングペーパー、転写時の熱で変形しないプラスチックフイルム、ガラス、金属、セラミックス、木材、布などのいずれのものでもよい。また、被転写体101の媒体はその少なくとも1部が着色、印刷、その他の加飾が施されていてもよく、転写したホログラム面にも、印刷、その他の加飾を施してもよい。
(画像)インクジェット方式による画像103としては、身分証明書等のIDカードを作成する場合、画像の形成は容易であるが、これらの画像は耐久性、特に耐摩擦性が劣るという欠点がある。該画像を本発明の中間転写記録媒体10の受容層21へ印画した後に、被転写体101の表面へ転写することで、耐久性、耐光性及び/又はセキュリティ性に優れる機能性層15が最表面に位置し、それぞれの機能と共に画像を保護する。
本発明に用いる中間転写記録媒体の断面図である。 本発明に用いる中間転写記録媒体の断面図である。 本発明に用いる中間転写記録媒体への画像形成方法を説明する説明図である。 本発明に用いる中間転写記録媒体を用いて、画像を転写した被転写体の断面図である。 本発明の1実施例を示す転写装置の要部の側面図である。
符号の説明
10:中間転写記録媒体
11:基材
13:剥離層
15:機能性層
15A:ホログラム層
16:プライマ層
19:接着層
21:受容層
101:被転写体
103:画像
110:中間転写記録媒体給紙部
120:中間転写記録媒体排紙部
130:被転写体給紙部
140:被転写体排紙部
150:印画部
151:インクジェットヘッド
170:乾燥部
171:遠赤外線ヒータ
180:転写部
181:感熱ヘッド

Claims (3)

  1. (1)基材と、該基材の一方の面に離型層、機能性層、接着層及び多孔質の受容層が順に積層されてなる中間転写記録媒体を準備する準備工程と、(2)前記中間転写記録媒体の受容層へインクジェット方式で画像を形成する画像形成工程と、(3)画像が形成された中間転写記録媒体の受容層面を被転写体へ重ね合わせて加熱することによって、画像が形成された受容層、接着層、及び機能性層を転写する転写工程とからなる画像形成方法に用いる転写装置であって、
    (1)前記中間転写記録媒体を供給する中間転写記録媒体給紙部と、(2)前記中間転写記録媒体の受容層へインクジェット方式で印画する印画部と、(3)印画した画像を乾燥する乾燥部と、(4)前記被転写体を供給する被転写体給紙部と、(5)前記被転写体と前記中間転写記録媒体の印画された受容層とを重ね合せて加熱手段で加熱することで、画像が形成された受容層、接着層、及び機能性層を転写する転写部と、(6)転写済みの中間転写記録媒体を排出する中間転写記録媒体排紙部と、(7)画像が形成された受容層、接着層、及び機能性層を転写された被転写体を排出する被転写体排紙部と、からなることを特徴とする転写装置。
  2. 上記転写部における転写工程において、画像が形成された中間転写記録媒体の受容層面を被転写体へ重ね合わせて加熱された際に、上記接着層が軟化又は溶融して、少なくとも1部が受容層を透過して被転写体と接着することを特徴とする請求項1に記載の転写装置。
  3. 上記機能性層がハードコート層及び/又はホログラム層であることを特徴とする1〜2のいずれかに記載の転写装置。
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