JP2006263978A - 熱転写記録方法および熱転写記録装置 - Google Patents

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武郎 三木
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Abstract

【課題】被記録媒体上に階調性豊かでカラーの再現性が良好なカラー画像を記録できる熱転写記録方法および熱転写記録装置を提供する。
【解決手段】インクリボンのカラーインクを中間転写フィルムの受像層に熱転写することにより中間転写フィルムの受像層に画像を形成し、この画像が形成された中間転写フィルムの受像層を被記録媒体に圧力と熱とにより熱転写することにより画像記録を行なう熱転写記録方法において、2色以上のインクからなるカラー画像を中間転写フィルムの受像層に形成する前に、当該中間転写フィルムを所定の距離だけ画像を形成する方向に搬送するよう制御する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、たとえば、熱転写インクリボンの熱溶融性カラーインクを中間転写フィルムの受像層に熱転写することにより中間転写フィルムの受像層に画像を形成し、この画像が形成された中間転写フィルムの受像層を被記録媒体に圧力と熱とにより熱転写することにより画像記録を行なう熱転写記録方法および熱転写記録装置に係り、特に通帳などの紙冊子に個人認証用の高画質な顔画像や文字などの2値画像などを記録する熱転写記録方法および熱転写記録装置に関する。
従来、たとえば、各種免許証、クレジットカード、会員証などの個人認証用の顔画像が入った画像表示体に顔画像を記録する方法としては、昇華型熱転写記録方法が主流となっている。この昇華型熱転写記録方法は、フィルム状基材の上に昇華性(あるいは、熱移行性)の染料を熱転写可能にコーティングしてなる熱転写リボンと、昇華性染料を受容できる受容層を有する被記録媒体とを重ね合わせ、サーマルヘッドなどにより、画像データに基づき熱転写リボンを選択的に加熱し、被記録媒体に所望の画像を昇華転写記録するものである。
この昇華型熱転写記録方法によれば、階調性豊かなカラー画像が手軽に記録できることは広く一般的に知られている。しかし、昇華型熱転写記録方法では、昇華性材料で染色できる材料が限られており、限られた被記録媒体に対してのみしか適応できないという欠点がある。また、一般的に昇華性染料は、耐光性、耐溶剤性などの画像耐久性が劣っているという欠点もある。
一方、溶融型熱転写記録方法は、フィルム状基材の上に着色顔料あるいは染料を樹脂やワックスなどのバインダに分散させたものをコーティングしてなる熱転写リボンを選択的に加熱し、被記録媒体にバインダごと転写し、所望の画像を記録するものである。
この溶融型熱転写記録方法によれば、着色材料を一般的に耐光性のよいといわれる無機および有機顔料を選択できる。また、バインダに用いる樹脂やワックスなどを工夫することができるため、耐溶剤性を向上させることができる。基本的にバインダに対する接着性を有している被記録媒体であれば何でもよく、幅広い被記録媒体を選択することができるなど、昇華型熱転写記録方法に対して利点がある。
しかし、溶融型熱転写記録方法は、転写したドットのサイズを変化させて階調記録を行なうドット面積階調法を用いているため、ドットサイズを正確にコントロールして多階調記録を行なうのには、様々な工夫が必要となる。たとえば、特公平6−59739号公報において開示されているように、転写ドットの配列をいわゆる千鳥状に並べて記録する方法(以降、これを交互駆動方法と称す)がある。
この交互駆動方法を用いると、サーマルヘッドの隣り合う発熱体の熱干渉が減らせられ、隣接画素の影響を受けることなく、ドットサイズをコントロールすることができるため、良好な多階調記録を行なうことができる。
また、ドットサイズを正確にコントロールするためには、被記録媒体の表面状態が良好であることが必要であるが、幅広い被記録媒体の選択性を有する溶融型熱転写記録方法の利点を阻害してしまう。
そこで、表面状態が良好な受像層を有する中間転写フィルム上に多階調記録を行なった後、中間転写フィルムの受像層を被記録媒体に熱転写するような間接転写記録方法が考案されている(たとえば、特許文献1、特許文献2参照)。
この記録方法によれば、中間転写フィルムの受像層を被記録媒体に転写可能なように調整しさえすれば、被記録媒体を選ぶ必要がないため、どのような被記録媒体に対しても多階調記録を行なうことができる。
特許第3465110号公報 特開2003−94701号公報
しかし、上記記録方法にも以下のような課題がある。
上記記録方法でのカラー画像の記録は、イエロー、マゼンタ、シアンのドットを重ね合わせて形成し、減法混色を用いて行なわれる。減法混色を用い、ドットサイズをコントロールして多階調記録を行なっている場合、各色のドットの重ね合わせ位置の精度が悪くなると、所望の色が表現できなくなってしまい、画質が劣化してしまう。つまり、ドットの形成位置の精度が要求されるものである。
そこで、本発明は、被記録媒体上に階調性豊かでカラーの再現性が良好なカラー画像を記録できる熱転写記録方法および熱転写記録装置を提供することを目的とする。
本発明の熱転写記録方法は、複数色からなるカラーインク層がフィルム状基材の一方の表面に設けられているインクリボンと、このインクリボンから前記複数色のカラーインク層のインクを転写可能な受像層がフィルム状基材の一方の表面に設けられている中間転写媒体と、複数の発熱体を有するサーマルヘッドとを重ねた状態で、前記インクリボンを供給するとともに前記中間転写媒体を搬送し、前記サーマルヘッドの各発熱体を選択的に加熱駆動して、前記中間転写媒体の受像層上に前記インクリボンからカラーインク層のインクを熱転写することにより、少なくとも2色以上のインクからなるカラー画像を前記中間転写媒体の受像層上に形成する画像形成ステップと、前記中間転写媒体の画像が形成された受像層を被記録媒体の表面に接触させて当該中間転写媒体を介して前記被記録媒体を加熱加圧することにより前記中間転写媒体の画像が形成された受像層を前記被記録媒体上に転写する転写ステップと、前記画像形成ステップにおいて2色以上のインクからなるカラー画像を前記中間転写媒体の受像層に形成する前に、当該中間転写媒体を所定の距離だけ画像を形成する方向に搬送するよう制御する制御ステップとを具備している。
また、本発明の熱転写記録装置は、複数色からなるカラーインク層がフィルム状基材の一方の表面に設けられているインクリボンを供給するインクリボン供給手段と、前記インクリボンから前記複数色のカラーインク層のインクを転写可能な受像層がフィルム状基材の一方の表面に設けられている中間転写媒体を搬送する中間転写媒体搬送手段と、複数の発熱体を有するサーマルヘッドと、前記インクリボン供給手段により供給されるインクリボンと前記中間転写媒体搬送手段により搬送される中間転写媒体と前記サーマルヘッドとを重ねた状態で、前記サーマルヘッドの各発熱体を選択的に加熱駆動して、前記中間転写媒体の受像層上に前記インクリボンからカラーインク層のインクを熱転写することにより、少なくとも2色以上のインクからなるカラー画像を前記中間転写媒体の受像層上に形成する画像形成手段と、前記中間転写媒体の画像が形成された受像層を被記録媒体の表面に接触させて当該中間転写媒体を介して前記被記録媒体を加熱加圧することにより前記中間転写媒体の画像が形成された受像層を前記被記録媒体上に転写する転写手段と、前記画像形成手段により2色以上のインクからなるカラー画像を前記中間転写媒体の受像層に形成する前に、当該中間転写媒体を所定の距離だけ画像を形成する方向に搬送するよう前記中間転写媒体搬送手段を制御する制御手段とを具備している。
本発明によれば、被記録媒体上に階調性豊かでカラーの再現性が良好なカラー画像を記録できる熱転写記録方法および熱転写記録装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係る中間転写媒体としての中間転写フィルムの構成を模式的に示すものである。中間転写フィルム1は、フィルム状基材としての長尺フィルム状支持体2の一面に、ワックスや樹脂からなる離型層3、樹脂からなる保護層4、受像層5の順に積層形成されている。支持体2は、たとえば、ポリエチレンテレフタレート(以降、単にPETと略称する)、あるいは、ポリエチレンナフタレート(以降、単にPENと略称する)などのフィルム状合成樹脂が好適に使われる。本実施の形態では、たとえば、厚さが25μmのPETとした。
受像層5は、後述するインクリボンのインク層と相性が良いこと、受像表面が平滑であることが要求され、たとえば、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノキシ樹脂、あるいは、これらの混合樹脂などで、軟化点が150℃以下、溶融粘度が300Pa・sec以下のものが好適に使われる。本実施の形態では、ポリエステル系樹脂とアクリル系樹脂を主とした混合樹脂とし、厚さ5μmで支持体2上にコートした。なお、ポリエステル系樹脂として、東洋紡績製バイロン300を用い、アクリル系樹脂として、三菱レイヨン製ダイアナールBR−87を用い、ポリエステル系樹脂とアクリル系樹脂の混合比を7:3とした。
ここで、保護層4には、ホログラムなどの偽変造防止策を施してある場合が多い。本実施の形態でも、ホログラムを施したものを使用した。保護層4の厚みは10μmとした。
図2は、本実施の形態に係るインクリボンの構成を模式的に示すものである。インクリボン6は、フィルム状基材としての長尺フィルム状支持体7の一面に、複数色の熱溶融性カラーインク層としてのイエローインク層8Y、マゼンタインク層8M、シアンインク層8C、ブラックインク層8Kがその順に並んで形成されている。ここで、上記各インク層8Y〜8Kの順番は、上記順番である必要性はなく、インク層の透明度などから決まる順番で並べられていればよい。
支持体7は、たとえば、厚さが2〜6μmのPETなどの合成樹脂フィルムである。本実施の形態では、厚さが4.5μmのPETとした。各インク層8Y〜8Kは、樹脂などからなるバインダ中に無機顔料、有機顔料と微粒子を分散したものである。
バインダとしては、たとえば、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エポキシ系樹脂、スチレン系樹脂など、あるいは、これらの混合樹脂で、熱溶融性で無色透明あるいは単色透明の樹脂で軟化点が150℃以下、溶融粘度が300Pa・sec以下のものが好適に用いられる。本実施の形態においては、中間転写フィルム1の受像層5との相性からポリエステル樹脂とアクリル樹脂との混合樹脂を主成分とするバインダとした。なお、ポリエステル系樹脂は、東洋紡績製バイロン300とし、アクリル樹脂は三菱レイヨン製バイアナールBR−60とし、混合比を2:8とした。また、微粒子は顔料の分散剤などであるが、本実施の形態ではシリカを含有した。
なお、本実施の形態では、各色インクのドットを順次重ねて転写し、所望の色を表現するため、先に転写してあるインクの層が厚いと、そのドットの凹凸の影響を強く受け、転写不良やドットの欠けなどを生じる場合があるため、インク層8Y〜8Kの厚みはできる限り薄い方が好ましい。
また、低濃度領域を表現するためには、できるだけ小さいサイズのドットを再現しなければならず、小さいドットを再現するためには、インク層8Y〜8Kが薄いことが望ましく、0.4μm〜1μmであることが望ましい。本実施の形態では、たとえば、0.6μmとした。インクのドットの重ね順や記録濃度との関係から、各色それぞれインク層厚を変えてはいるが、全て0.4μm〜1μmの範囲に入るように調整した。
図3は、本実施の形態に係る熱転写記録装置の構成を模式的に示すものである。図3において、プラテンローラ21上には、熱記録手段としてのサーマルヘッド22が設けられている。サーマルヘッド22は、たとえば、エッジ型のサーマルヘッドであり、前述した中間転写フィルム1とインクリボン6とを介してプラテンローラ21上に接離可能に設けられている。インクリボン6は、供給コア23によりプラテンローラ21とサーマルヘッド22との間に供給され、巻取りコア24により巻取られるようになっている。
プラテンローラ21の近傍で、中間転写フィルム1の搬出側には、搬出される中間転写フィルム1を受取って搬送するクランプローラ25が設けられている。クランプローラ25の上には、中間転写フィルム1を掴むためのクランプ26が設けられている。クランプローラ25の搬出側には、クランプローラ25で搬出される中間転写フィルム1を搬送する搬送ローラ27が設けられている。
搬送ローラ27の前方には、転写手段としてのヒートローラ28およびこれに対向する対向ローラ29が設けられている。ヒートローラ28は、対向ローラ29とにより、搬送ローラ27で供給される中間転写フィルム1と別途供給される被記録媒体30(図示しない)とを重ね合わせて圧接し、回転しながら中間転写フィルム1に熱を加えることにより、被記録媒体30に中間転写フィルム1の受像層5を転写するようになっている。
中間転写フィルム1は、供給コア31によりプラテンローラ21とサーマルヘッド22との間に供給された後、クランプローラ25、搬送ローラ27を経てヒートローラ28へと供給され、ここで受像層5が転写された後、剥離ローラ32を経て図示しない巻取りコアに巻取られるようになっている。
次に、このような構成において、本実施の形態に係る熱転写記録装置の要部の動作の概略について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
記録動作が開始されると、1色目の記録であるか否かを判断し(ステップS1)、1色目の記録である場合、中間転写フィルム1をチャッキング(クランプでクランプ)して(ステップS2)、記録動作時と同じ方向に所定距離だけ搬送する(ステップS3)。その後、中間転写フィルム1を記録開始位置まで戻し(ステップS4)、1色目の1画面を記録する(ステップS5)。1色目の記録が終了すると、ステップS1に戻って上記同様な動作を繰り返す。
ステップS1における判断の結果、1色目の記録でない場合、次の色(たとえば、2色目)の1画面を記録する(ステップS6)。次に、全ての色に対する記録が終了したか否かを判断し(ステップS7)、記録が終了していなければステップS6に戻って次の色に対する記録を行ない、記録が終了していれば次の転写処理に進む。
以下、本実施の形態に係る熱転写記録装置の動作について詳細に説明する。
図示しない制御部から記録開始信号が供給されると、中間転写フィルム1は記録開始位置まで図示しない巻取りコアにより巻取りが行なわれる。ついで、クランプローラ25のクランプにより、クランプ26とクランプローラ25とで中間転写フィルム1を掴む(チャッキングする)。このとき、1色目の記録であるとき、クランプローラ25はクランプ26とで中間転写フィルム1を掴みながら記録動作時と同じ方向に回転し、中間転写フィルム1を所定距離だけ搬送する。
ここで、中間転写フィルム1の搬送距離は、後述するドットずれがなくなる程度必要で、本実施の形態では、カラー画像記録の半分の長さに相当する距離とした。ついで、クランプローラ25が記録動作時とは反対方向に回転し、中間転写フィルム1を記録開始位置まで供給コア31側に排出する。
ついで、インクリボン6は記録開始位置まで巻取りコア24により巻取りが行なわれる。ついで、サーマルヘッド22、インクリボン6、および、中間転写フィルム1をプラテンローラ21側に所望の圧力で圧接させることにより、記録動作が開始される。
記録動作は、図示しない制御部から送られる画像データに応じたサーマルヘッド駆動信号によりサーマルヘッド22を駆動するとともに、図4(a)に示すように、クランプ26とクランプローラ25とで中間転写フィルム1を掴みながら、記録周期に応じた回転速度でクランプローラ25を回転させることにより行なわれる。このとき、プラテンローラ22は、位置精度の問題から強制回転はさせていない。
1色目の記録が終了すると、サーマルヘッド22およびインクリボン6が中間転写フィルム1から離れ、一方、供給コア31、クランプローラ25が記録動作時とは反対方向に回転して、中間転写フィルム1を記録開始位置まで供給コア31側に排出する。ついで、再び記録動作が繰り返され、たとえば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色の記録が順次行なわれる。
4色の記録が全て終了すると、供給コア31およびクランプローラ25は記録開始位置まで中間転写フィルム1を供給コア31側に排出し、中間転写フィルム1はクランプ27から解放される。
次に、図4(b)に示すように、クランプ26から解放された中間転写フィルム1は、搬送ローラ27によりヒートローラ28へ供給される。ヒートローラ28に中間転写フィルム1が給紙されると、図示しない被記録媒体供給トレーから被記録媒体30が供給される。ここで、中間転写フィルム1の画像領域先端部と被記録媒体30の先端部との位置合わせが行なわれ、ヒートローラ28と対向ローラ29とにより中間転写フィルム1と被記録媒体30とが圧接される。ついで、ヒートローラ28が回転し、中間転写フィルム1に熱を加えつつ、被記録媒体30に転写しながら、剥離ローラ32側に排出を行なう。
剥離ローラ32は、中間転写フィルム1の離型層3から支持体2を剥離し、保護層4および受像層5を被記録媒体30へと転写を行なう。被記録媒体30の後端がヒートローラ28を通り過ぎたとき、中間転写フィルム1の転写動作が終了する。中間転写フィルム1の転写動作が終了すると、中間転写フィルム1の記録開始位置まで中間転写フィルム1を供給コア31により巻き戻し、再び上記同様な記録動作が開始される。
このように、上記実施の形態によれば、1色目の記録の前に、中間転写フィルム1を所定距離だけ搬送する動作があるところが特徴であるが、その作用、効果について以下、図面を参照して説明する。
図6は、上述した1色目の記録前の中間転写フィルム1の搬送がない場合のドットずれに関するヒストグラムを示しており、実線Aは1色目と2色目とのドットのずれ量に対するヒストグラム、一点鎖線Bは2色目と3色目とのドットずれ量に対するヒストグラムを示している。なお、横軸は、「0」の場合はドットずれがないことを示しており、マイナスは記録方向よりも上流側にドットずれが生じていることを示し、プラスは記録動作方向にドットずれが生じていることを示している。
図6の通り、1色目と2色目に関するヒストグラムは、その平均が「0」よりもマイナス方向に大きな値を取っており、ドットずれ量が大きい。また、分布の幅も広く、ドットずれ量のばらつきが大きいことも示している。一方、2色目と3色目は、その平均が「0」に近く、ドットずれ量が小さい。さらに、分布幅も小さく、ばらつきが小さいことがわかる。
2色目と3色目では、1色目が先に記録されており、中間転写フィルム1が搬送されている状態である。中間転写フィルム1をクランプ26で掴んだ直後は、中間転写フィルム1にしわがよる可能性があり、記録開始位置がずれてしまう可能性がある。そこで、中間転写フィルム1を所定距離だけ搬送することにより、このしわをのばしてしまえば、記録開始位置がずれることはない。
図7は、記録動作前の中間転写フィルム1の搬送を実施した場合のドットずれ量のヒストグラムを示している。同図の通り、記録動作前に中間転写フィルム1の搬送を実施することにより、1色目と2色目とのドットずれ量を「0」に近づけることができ、分布の幅も狭く、すなわち、ばらつきを小さくすることができる。
したがって、上記実施の形態によれば、被記録媒体上に階調性豊かでカラーの再現性が良好なカラー画像を記録できるものである。
なお、前記実施の形態では、中間転写媒体としてリボン状の中間転写フィルムを用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、たとえば、シート状やシール状の単用紙で形成された中間転写フィルムであってもよい。
本発明の実施の形態に係る中間転写フィルムの構成を模式的に示す縦断側面図。 本発明の実施の形態に係るインクリボンの構成を模式的に示すもので、(a)図は平面図、(b)図は縦断側面図。 本発明の実施の形態に係る熱転写記録装置の構成を模式的に示す概略構成図。 図3の記録装置の動作を説明するための図。 本発明の実施の形態に係る熱転写記録装置の要部の動作の概略について説明するフローチャート。 1色目の記録前に中間転写フィル所定距離搬送しない場合のドットずれに関するヒストグラムを示す特性図。 1色目の記録前に中間転写フィルムを所定距離だけ搬送した場合のドットずれに関するヒストグラムを示す特性図。
符号の説明
1…中間転写フィルム(中間転写媒体)、2…支持体(フィルム状基材)、3…離型層、4…保護層、5…受像層、6…インクリボン、7…支持体(フィルム状基材)、8Y…イエローインク層、8M…マゼンタインク層、8C…シアンインク層、8K…ブラックインク層、21…プラテンローラ、22…サーマルヘッド、23…供給コア、24…巻取りコア、25…クランプローラ、26…クランプ、27…搬送ローラ、28…ヒートローラ(転写手段)、29…対向ローラ、30…被記録媒体。

Claims (6)

  1. 複数色からなるカラーインク層がフィルム状基材の一方の表面に設けられているインクリボンと、このインクリボンから前記複数色のカラーインク層のインクを転写可能な受像層がフィルム状基材の一方の表面に設けられている中間転写媒体と、複数の発熱体を有するサーマルヘッドとを重ねた状態で、前記インクリボンを供給するとともに前記中間転写媒体を搬送し、前記サーマルヘッドの各発熱体を選択的に加熱駆動して、前記中間転写媒体の受像層上に前記インクリボンからカラーインク層のインクを熱転写することにより、少なくとも2色以上のインクからなるカラー画像を前記中間転写媒体の受像層上に形成する画像形成ステップと、
    前記中間転写媒体の画像が形成された受像層を被記録媒体の表面に接触させて当該中間転写媒体を介して前記被記録媒体を加熱加圧することにより前記中間転写媒体の画像が形成された受像層を前記被記録媒体上に転写する転写ステップと、
    前記画像形成ステップにおいて2色以上のインクからなるカラー画像を前記中間転写媒体の受像層に形成する前に、当該中間転写媒体を所定の距離だけ画像を形成する方向に搬送するよう制御する制御ステップと、
    を具備したことを特徴とする熱転写記録方法。
  2. 前記画像形成ステップは、1色以上のインクの画素上に1色以上の異なる色のインクを重ねて転写することでカラーを表現する減法混色を用いてカラー画像を形成することを特徴とする請求項1記載の熱転写記録方法。
  3. 複数色からなるカラーインク層がフィルム状基材の一方の表面に設けられているインクリボンを供給するインクリボン供給手段と、
    前記インクリボンから前記複数色のカラーインク層のインクを転写可能な受像層がフィルム状基材の一方の表面に設けられている中間転写媒体を搬送する中間転写媒体搬送手段と、
    複数の発熱体を有するサーマルヘッドと、
    前記インクリボン供給手段により供給されるインクリボンと前記中間転写媒体搬送手段により搬送される中間転写媒体と前記サーマルヘッドとを重ねた状態で、前記サーマルヘッドの各発熱体を選択的に加熱駆動して、前記中間転写媒体の受像層上に前記インクリボンからカラーインク層のインクを熱転写することにより、少なくとも2色以上のインクからなるカラー画像を前記中間転写媒体の受像層上に形成する画像形成手段と、
    前記中間転写媒体の画像が形成された受像層を被記録媒体の表面に接触させて当該中間転写媒体を介して前記被記録媒体を加熱加圧することにより前記中間転写媒体の画像が形成された受像層を前記被記録媒体上に転写する転写手段と、
    前記画像形成手段により2色以上のインクからなるカラー画像を前記中間転写媒体の受像層に形成する前に、当該中間転写媒体を所定の距離だけ画像を形成する方向に搬送するよう前記中間転写媒体搬送手段を制御する制御手段と、
    を具備したことを特徴とする熱転写記録装置。
  4. 前記画像形成手段は、1色以上のインクの画素上に1色以上の異なる色のインクを重ねて転写することでカラーを表現する減法混色を用いてカラー画像を形成することを特徴とする請求項3記載の熱転写記録装置。
  5. 中間転写媒体搬送手段は、前記中間転写媒体の一部をローラとローラに取り付けられたクランプとにより挟んで前記中間転写媒体を搬送することを特徴とする請求項3記載の熱転写記録装置。
  6. 前記転写手段は、回転するヒートローラと対向ローラとにより中間転写媒体と被記録媒体とを重ねた状態で加熱加圧することにより中間転写媒体の画像が形成された受像層を被記録媒体上に転写することを特徴とする請求項3記載の熱転写記録装置。
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