JPH08310142A - 熱転写シート - Google Patents
熱転写シートInfo
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- JPH08310142A JPH08310142A JP7118085A JP11808595A JPH08310142A JP H08310142 A JPH08310142 A JP H08310142A JP 7118085 A JP7118085 A JP 7118085A JP 11808595 A JP11808595 A JP 11808595A JP H08310142 A JPH08310142 A JP H08310142A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 転写層の基材フィルムの背面への貼り付きを
防止する。 【構成】 熱転写シート10は、基材フィルム11と、
基材フィルム11上に設けられ、所定色を有する色材層
12(12a〜12c)と、基材フィルム11上に剥離
可能に設けられた転写層13とを備え、色材層12と転
写層13とが、基材フィルム11の搬送方向に規則的に
繰り返して配列されている。熱転写シート10は、各色
材層12上に設けられ各色材層12の位置を検出するた
めの検出マーク15a〜15cと、転写層13に隣接す
る色材層12c上に設けられ転写層13の位置を検出す
るための検出マーク15dとを備える。
防止する。 【構成】 熱転写シート10は、基材フィルム11と、
基材フィルム11上に設けられ、所定色を有する色材層
12(12a〜12c)と、基材フィルム11上に剥離
可能に設けられた転写層13とを備え、色材層12と転
写層13とが、基材フィルム11の搬送方向に規則的に
繰り返して配列されている。熱転写シート10は、各色
材層12上に設けられ各色材層12の位置を検出するた
めの検出マーク15a〜15cと、転写層13に隣接す
る色材層12c上に設けられ転写層13の位置を検出す
るための検出マーク15dとを備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、受像紙等の転写対象
物に所定の画像を付与するための熱転写シートに関する
ものである。
物に所定の画像を付与するための熱転写シートに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱転写方式による印刷方法が
広く使用されており、この種のプリンタ等には、熱転写
シートが用いられている。熱転写シートの基材フィルム
上には、一般にはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)の色彩を有する3つの色材層が、規則的に基
材フィルムの延在方向(搬送方向)に沿って繰り返して
配列されている。また、これらの色材層群と他の色材層
群との間には、転写層が設けられている。転写層は、例
えば保護層又は受容層であり、基材フィルム上に剥離可
能に設けられている。
広く使用されており、この種のプリンタ等には、熱転写
シートが用いられている。熱転写シートの基材フィルム
上には、一般にはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)の色彩を有する3つの色材層が、規則的に基
材フィルムの延在方向(搬送方向)に沿って繰り返して
配列されている。また、これらの色材層群と他の色材層
群との間には、転写層が設けられている。転写層は、例
えば保護層又は受容層であり、基材フィルム上に剥離可
能に設けられている。
【0003】転写対象物に色料を付与する際に、複数色
を重ね合わせて印画するため、各色材層や転写層の頭出
しを行う必要がある。このため、各色材層と、転写層の
上面部には、それぞれ検出マークが設けられている。そ
して、プリンタ側にはこれらの検出マークを検出するセ
ンサが設けられ、センサが検出マークを検出して、色材
層や転写層が頭出しされる。
を重ね合わせて印画するため、各色材層や転写層の頭出
しを行う必要がある。このため、各色材層と、転写層の
上面部には、それぞれ検出マークが設けられている。そ
して、プリンタ側にはこれらの検出マークを検出するセ
ンサが設けられ、センサが検出マークを検出して、色材
層や転写層が頭出しされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来の
熱転写シートでは、以下の課題があった。熱転写シート
は、専用のカートリッジ内に巻き取られて収納されてい
る。このときに、基材フィルムの背面(裏面)と転写層
の上面にある検出マークとが貼り付いてしまう場合があ
った。これにより、熱転写シートの使用時等に、転写層
が基材フィルムから剥離してしまう場合があるという問
題があった。
熱転写シートでは、以下の課題があった。熱転写シート
は、専用のカートリッジ内に巻き取られて収納されてい
る。このときに、基材フィルムの背面(裏面)と転写層
の上面にある検出マークとが貼り付いてしまう場合があ
った。これにより、熱転写シートの使用時等に、転写層
が基材フィルムから剥離してしまう場合があるという問
題があった。
【0005】本発明は、上述のような課題を解消するた
めになされたものであって、転写層の基材フィルムの背
面への貼り付きを防止することを目的とする。
めになされたものであって、転写層の基材フィルムの背
面への貼り付きを防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、基材フィルム(11)と、前
記基材フィルム上に設けられ、所定色を有する1以上の
色材層(12a〜12c)と、前記基材フィルム上に剥
離可能に設けられた転写層(13)とを備え、前記1以
上の色材層と前記転写層とが、前記基材フィルムの搬送
方向に規則的に繰り返して配列された熱転写シート(1
0)において、前記1以上の色材層のうち少なくとも1
つの色材層上に設けられ、前記色材層の位置を検出する
ための第1の検出マーク(15a〜15c)と、前記転
写層に隣接する色材層上、又は前記転写層と前記転写層
に隣接する色材層との間の前記基材フィルム上に設けら
れ、前記転写層の位置を検出するための第2の検出マー
ク(15d)とを備えることを特徴とする。
めに、請求項1の発明は、基材フィルム(11)と、前
記基材フィルム上に設けられ、所定色を有する1以上の
色材層(12a〜12c)と、前記基材フィルム上に剥
離可能に設けられた転写層(13)とを備え、前記1以
上の色材層と前記転写層とが、前記基材フィルムの搬送
方向に規則的に繰り返して配列された熱転写シート(1
0)において、前記1以上の色材層のうち少なくとも1
つの色材層上に設けられ、前記色材層の位置を検出する
ための第1の検出マーク(15a〜15c)と、前記転
写層に隣接する色材層上、又は前記転写層と前記転写層
に隣接する色材層との間の前記基材フィルム上に設けら
れ、前記転写層の位置を検出するための第2の検出マー
ク(15d)とを備えることを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載の熱転
写シートにおいて、前記転写層は、保護層又は受容層で
あることを特徴とする。請求項3の発明は、請求項1又
は2に記載の熱転写シートにおいて、前記熱転写シート
の厚み方向における前記基材フィルムと前記転写層との
間には、離型層(14)が設けられていることを特徴と
する。
写シートにおいて、前記転写層は、保護層又は受容層で
あることを特徴とする。請求項3の発明は、請求項1又
は2に記載の熱転写シートにおいて、前記熱転写シート
の厚み方向における前記基材フィルムと前記転写層との
間には、離型層(14)が設けられていることを特徴と
する。
【0008】
【作用】請求項1(又は2)の発明においては、第1の
検出マーク,第2の検出マークは、プリンタ側のセンサ
によって検出される。色材層は、第1の検出マークに基
づいて頭出しされ、転写層(保護層又は受容層)は、第
2の検出マークに基づいて頭出しされる。第2の検出マ
ークは、転写層上には設けられず、転写層に隣接する色
材層上、又は転写層と転写層に隣接する色材層との間の
基材フィルム上に設けられる。従って、検出マークが基
材フィルムの背面と貼り付いて、転写層が基材フィルム
から剥離してしまうことを防止することができる。請求
項3の発明においては、転写層は、離型層を介して基材
フィルム上に設けられる。従って、転写層の剥離性を高
めることができる。
検出マーク,第2の検出マークは、プリンタ側のセンサ
によって検出される。色材層は、第1の検出マークに基
づいて頭出しされ、転写層(保護層又は受容層)は、第
2の検出マークに基づいて頭出しされる。第2の検出マ
ークは、転写層上には設けられず、転写層に隣接する色
材層上、又は転写層と転写層に隣接する色材層との間の
基材フィルム上に設けられる。従って、検出マークが基
材フィルムの背面と貼り付いて、転写層が基材フィルム
から剥離してしまうことを防止することができる。請求
項3の発明においては、転写層は、離型層を介して基材
フィルム上に設けられる。従って、転写層の剥離性を高
めることができる。
【0009】
【実施例】以下、図面等を参照して、本発明の一実施例
について説明する。図1は、本発明による熱転写シート
の第1の実施例の構成を示す図である。図中(a)は平
面図を示し、図中(b)は側面図を示す。熱転写シート
10は、図中左右方向に延在されている。熱転写シート
10は、基材フィルム11と、基材フィルム11上に設
けられた色材層群12(色材層12a〜12c)及び転
写層13等とから構成されている。基材フィルム11
は、厚みの薄い紙材や樹脂材又はこれらの混合体等によ
って形成されている。基材フィルム11の材料として
は、例えば、グラシン紙,コンデンサ紙,パラフィン紙
や、ポリエステル,ポリプロピレンがあげられる。基材
フィルム11は、その強度及び耐熱性が適切になるよう
に材料に応じて適宜変更することができる。
について説明する。図1は、本発明による熱転写シート
の第1の実施例の構成を示す図である。図中(a)は平
面図を示し、図中(b)は側面図を示す。熱転写シート
10は、図中左右方向に延在されている。熱転写シート
10は、基材フィルム11と、基材フィルム11上に設
けられた色材層群12(色材層12a〜12c)及び転
写層13等とから構成されている。基材フィルム11
は、厚みの薄い紙材や樹脂材又はこれらの混合体等によ
って形成されている。基材フィルム11の材料として
は、例えば、グラシン紙,コンデンサ紙,パラフィン紙
や、ポリエステル,ポリプロピレンがあげられる。基材
フィルム11は、その強度及び耐熱性が適切になるよう
に材料に応じて適宜変更することができる。
【0010】色材層群12は、転写対象物に色料を付与
するためのものであり、基材フィルム11上に設けられ
ている。色材層群12は、色材層12a〜12cからな
り、これらは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の色彩を有して、規則的に基材フ
ィルム11の延在方向(搬送方向)に沿って繰り返して
配列されている。色材層12a〜12cは、例えば染料
をバインダー樹脂によって担持させた層である。ここ
で、バインダー樹脂としては、エチルセルロース,ヒド
ロキシエチルセルロース等があげられ、耐熱性,染料の
移行性等の点からは、セルロース系,アセタール系等が
好ましい。
するためのものであり、基材フィルム11上に設けられ
ている。色材層群12は、色材層12a〜12cからな
り、これらは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の色彩を有して、規則的に基材フ
ィルム11の延在方向(搬送方向)に沿って繰り返して
配列されている。色材層12a〜12cは、例えば染料
をバインダー樹脂によって担持させた層である。ここ
で、バインダー樹脂としては、エチルセルロース,ヒド
ロキシエチルセルロース等があげられ、耐熱性,染料の
移行性等の点からは、セルロース系,アセタール系等が
好ましい。
【0011】転写層13は、熱転写シート10の厚み方
向において、基材フィルム11上に離型層14を介して
剥離可能に設けられている。そして、転写層13は、熱
転写シート10の搬送方向において、色材層群12と、
他の色材層群12との間に配置されている。転写層13
は、第1の実施例では保護層である。保護層の材料とし
ては、耐摩擦性,耐薬品性,透明性,硬度等に優れたポ
リエステル樹脂,ポリスチレン樹脂等があげられる。こ
れらは、グラビアコート法,グラビアリバースコート法
等によって、0.1〜50μm程度の厚みに形成され
る。
向において、基材フィルム11上に離型層14を介して
剥離可能に設けられている。そして、転写層13は、熱
転写シート10の搬送方向において、色材層群12と、
他の色材層群12との間に配置されている。転写層13
は、第1の実施例では保護層である。保護層の材料とし
ては、耐摩擦性,耐薬品性,透明性,硬度等に優れたポ
リエステル樹脂,ポリスチレン樹脂等があげられる。こ
れらは、グラビアコート法,グラビアリバースコート法
等によって、0.1〜50μm程度の厚みに形成され
る。
【0012】離型層14は、転写層13の基材フィルム
11からの分離性を高めるためのものであり、ワックス
類,シリコーン樹脂等から形成され、転写層13と同様
の方法により0.1〜数μm程度の厚みに形成される。
なお、以上の基材フィルム11,色材層12a〜12
c,転写層13,及び離型層14の材料や製法等につい
ては、既に本件出願人により出願された特開平6−10
76号公報、特開平6−278382号公報に開示され
たものと同様である。
11からの分離性を高めるためのものであり、ワックス
類,シリコーン樹脂等から形成され、転写層13と同様
の方法により0.1〜数μm程度の厚みに形成される。
なお、以上の基材フィルム11,色材層12a〜12
c,転写層13,及び離型層14の材料や製法等につい
ては、既に本件出願人により出願された特開平6−10
76号公報、特開平6−278382号公報に開示され
たものと同様である。
【0013】色材層12a〜12cの上面部には、それ
ぞれ検出マーク15a〜15dが設けられている。検出
マーク15は、転写対象物に色料を付与する際に、色材
層12a〜12cや転写層13の頭出しを行うためのも
のである。また、図1より明らかであるが、転写層13
の上面部には、検出マーク15は設けられていない。検
出マーク15a〜15cは、それぞれ色材層12a〜1
2cを検出するためのものであり、検出マーク15d
は、転写層13を検出するためのものである。
ぞれ検出マーク15a〜15dが設けられている。検出
マーク15は、転写対象物に色料を付与する際に、色材
層12a〜12cや転写層13の頭出しを行うためのも
のである。また、図1より明らかであるが、転写層13
の上面部には、検出マーク15は設けられていない。検
出マーク15a〜15cは、それぞれ色材層12a〜1
2cを検出するためのものであり、検出マーク15d
は、転写層13を検出するためのものである。
【0014】図2,図3は、本発明による熱転写シート
10が取り付けられたプリンタの印字部の概略構成を示
す図である。プラテン21は、受像紙22の背面側から
受像紙22を支持等するためのものである。サーマルヘ
ッド23は、プラテン21と適宜の間隙を介して対向配
置されており、その発熱抵抗体(図示せず)によって熱
転写シート10を加熱するためのものである。受像紙2
2及び熱転写シート10は、プラテン21とサーマルヘ
ッド23間を通るように配置される。熱転写シート10
の一端側はパルスモータ(図示せず)と係合し、パルス
モータの駆動によって熱転写シート10が巻き取られ、
これによって熱転写シート10が順次搬送される。熱転
写シート10の検出マーク15が通過する上方には、検
出マークを検知するためのセンサ24が設けられてい
る。
10が取り付けられたプリンタの印字部の概略構成を示
す図である。プラテン21は、受像紙22の背面側から
受像紙22を支持等するためのものである。サーマルヘ
ッド23は、プラテン21と適宜の間隙を介して対向配
置されており、その発熱抵抗体(図示せず)によって熱
転写シート10を加熱するためのものである。受像紙2
2及び熱転写シート10は、プラテン21とサーマルヘ
ッド23間を通るように配置される。熱転写シート10
の一端側はパルスモータ(図示せず)と係合し、パルス
モータの駆動によって熱転写シート10が巻き取られ、
これによって熱転写シート10が順次搬送される。熱転
写シート10の検出マーク15が通過する上方には、検
出マークを検知するためのセンサ24が設けられてい
る。
【0015】パルスモータの駆動により、熱転写シート
10が搬送されると、先ずセンサ24は、検出マーク1
5aを探す。実施例では、センサ24は光透過型のもの
であり、光透過率の相違によるセンサ24の出力電圧の
変化によって検出マーク15aの有無を判別する。セン
サ24により最初に光透過率の変化が検出されてから、
熱転写シート10を所定距離送り続けて、上記検出が続
いた場合に検出マーク15aを検出したと判断し、パル
スモータの駆動が停止される。ここで、熱転写シート1
0の送る距離は、パルスモータのパルス数と熱転写シー
ト10の供給側に設けられた回転エンコーダとから、知
ることができる。以上により、色材層12aが頭出しさ
れる。
10が搬送されると、先ずセンサ24は、検出マーク1
5aを探す。実施例では、センサ24は光透過型のもの
であり、光透過率の相違によるセンサ24の出力電圧の
変化によって検出マーク15aの有無を判別する。セン
サ24により最初に光透過率の変化が検出されてから、
熱転写シート10を所定距離送り続けて、上記検出が続
いた場合に検出マーク15aを検出したと判断し、パル
スモータの駆動が停止される。ここで、熱転写シート1
0の送る距離は、パルスモータのパルス数と熱転写シー
ト10の供給側に設けられた回転エンコーダとから、知
ることができる。以上により、色材層12aが頭出しさ
れる。
【0016】そして、サーマルヘッド23の発熱抵抗体
により色材層12aが加熱され、Yの染料が受像紙22
に印画される。Yの印画が終了すると、パルスモータに
より熱転写シート10が搬送され、センサ24により検
出マーク15bが検出され、色材層12bが頭出しされ
る。そして、Mの染料が受像紙22に印画される。図2
は、このときの状態を示している。続いて、Cの染料の
印画についても上述と同様に行われる。
により色材層12aが加熱され、Yの染料が受像紙22
に印画される。Yの印画が終了すると、パルスモータに
より熱転写シート10が搬送され、センサ24により検
出マーク15bが検出され、色材層12bが頭出しされ
る。そして、Mの染料が受像紙22に印画される。図2
は、このときの状態を示している。続いて、Cの染料の
印画についても上述と同様に行われる。
【0017】それぞれ所定の染料が受像紙22に印画さ
れると、この上部には転写層13が付与される。転写層
13の検出は、検出マーク15dがセンサ24により検
出されることにより行われる。検出マーク15dの検出
結果に基づき、転写層13が頭出しされる。ここで、検
出マーク15dが色材層12cと転写層13とのほぼ境
界部に配置されている場合には、検出マーク15dを検
出した直後にパルスモータの駆動を停止すれば、転写層
13が頭出しされる。あるいは、検出マーク15dが転
写層13の領域から一定距離離れている場合には、検出
マーク15dを検出した後にパルスモータを所定量駆動
させてから停止すれば、転写層13が頭出しされる。そ
して、この位置で転写層13が印画される。図3は、こ
のときの状態を示している。
れると、この上部には転写層13が付与される。転写層
13の検出は、検出マーク15dがセンサ24により検
出されることにより行われる。検出マーク15dの検出
結果に基づき、転写層13が頭出しされる。ここで、検
出マーク15dが色材層12cと転写層13とのほぼ境
界部に配置されている場合には、検出マーク15dを検
出した直後にパルスモータの駆動を停止すれば、転写層
13が頭出しされる。あるいは、検出マーク15dが転
写層13の領域から一定距離離れている場合には、検出
マーク15dを検出した後にパルスモータを所定量駆動
させてから停止すれば、転写層13が頭出しされる。そ
して、この位置で転写層13が印画される。図3は、こ
のときの状態を示している。
【0018】すなわち、本発明では、転写層13上には
何等検出マーク15を設けず、その直前にある色材層1
2c上に転写層13を検出するための検出マーク15d
を設けている。これにより、熱転写シート10が巻き取
られても、基材フィルム11の背面(裏面)と転写層1
3の上面とが貼り付き、転写層13が基材フィルム11
から剥離してしまうことがない。一方、転写層13上に
検出マーク15を設けなくても、転写層13の頭出しを
従来と同様に正確に行うことができる。
何等検出マーク15を設けず、その直前にある色材層1
2c上に転写層13を検出するための検出マーク15d
を設けている。これにより、熱転写シート10が巻き取
られても、基材フィルム11の背面(裏面)と転写層1
3の上面とが貼り付き、転写層13が基材フィルム11
から剥離してしまうことがない。一方、転写層13上に
検出マーク15を設けなくても、転写層13の頭出しを
従来と同様に正確に行うことができる。
【0019】図4は、本発明による熱転写シートの第2
の実施例の構成を示す図である。第2の実施例の熱転写
シート10Aは、色材層群12の各色材層12a〜12
cの全ての上面部に検出マーク15を設けていない。色
材層12aに設けられている検出マーク15aは、各色
材層12a〜12cを頭出しするためのものである。ま
た、転写層13は、第2の実施例では受容層である。転
写層13の前に配置された色材層12c上には検出マー
ク15bが設けられており、この検出マーク15bは、
転写層13を頭出しするためのものである。従って、第
2の実施例においても、転写層13上には検出マーク1
5は設けられていない。また、最初の色材層群12の前
にある転写層13の前には、色材層12cがないので、
この場合には、基材フィルム11上に検出マーク15b
が設けられる。
の実施例の構成を示す図である。第2の実施例の熱転写
シート10Aは、色材層群12の各色材層12a〜12
cの全ての上面部に検出マーク15を設けていない。色
材層12aに設けられている検出マーク15aは、各色
材層12a〜12cを頭出しするためのものである。ま
た、転写層13は、第2の実施例では受容層である。転
写層13の前に配置された色材層12c上には検出マー
ク15bが設けられており、この検出マーク15bは、
転写層13を頭出しするためのものである。従って、第
2の実施例においても、転写層13上には検出マーク1
5は設けられていない。また、最初の色材層群12の前
にある転写層13の前には、色材層12cがないので、
この場合には、基材フィルム11上に検出マーク15b
が設けられる。
【0020】プリンタ側では、検出マーク15aが検出
されてから、予め定めた量を搬送させることで、所望の
色材層12a〜12cの頭出しを行うことができる。ま
た、検出マーク15bの検出に基づき、転写層13が頭
出しされる。
されてから、予め定めた量を搬送させることで、所望の
色材層12a〜12cの頭出しを行うことができる。ま
た、検出マーク15bの検出に基づき、転写層13が頭
出しされる。
【0021】第2の実施例では、最初にセンサ24によ
り検出マーク15bが検出され、転写層13が頭出しさ
れる。そして、転写層13が、受容層として受像紙22
上に印画される。次に、センサ24により検出マーク1
5aが検出され、色材層12a〜12cが順次頭出しさ
れて、受像紙22の転写層13上に、Y,M,Cの染料
が順次印画される。
り検出マーク15bが検出され、転写層13が頭出しさ
れる。そして、転写層13が、受容層として受像紙22
上に印画される。次に、センサ24により検出マーク1
5aが検出され、色材層12a〜12cが順次頭出しさ
れて、受像紙22の転写層13上に、Y,M,Cの染料
が順次印画される。
【0022】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は、上述した実施例に限定されることなく、
均等の範囲内で以下のような種々の変形が可能である。 (1)色材層群12を検出するための検出マーク15
は、1以上あれば良く、また、検出マーク15の形状は
特に制限されない。センサ24の特性等に応じて、検出
マーク15の形状等を決定すれば良い。 (2)実施例では、色材層群12は、それぞれY,M,
Cの色彩を有する色材層12a〜12cから構成した
が、さらにブラック等の色彩を有する色材層を加えても
良い。
が、本発明は、上述した実施例に限定されることなく、
均等の範囲内で以下のような種々の変形が可能である。 (1)色材層群12を検出するための検出マーク15
は、1以上あれば良く、また、検出マーク15の形状は
特に制限されない。センサ24の特性等に応じて、検出
マーク15の形状等を決定すれば良い。 (2)実施例では、色材層群12は、それぞれY,M,
Cの色彩を有する色材層12a〜12cから構成した
が、さらにブラック等の色彩を有する色材層を加えても
良い。
【0023】(3)基材フィルム11と転写層13との
間の分離性が良好であれば、離型層14は必ずしも設け
る必要はない。 (4)転写層13を検出するための検出マーク15は、
転写層13と隣接する色材層12c又は12a上に設け
たが、例えば第1の実施例のように熱転写シート10の
搬送方向において、転写層13とそれと隣接する色材層
12cとの間に間隙部があれば、その位置(基材フィル
ム11上)に検出マーク15を設けることもできる。
間の分離性が良好であれば、離型層14は必ずしも設け
る必要はない。 (4)転写層13を検出するための検出マーク15は、
転写層13と隣接する色材層12c又は12a上に設け
たが、例えば第1の実施例のように熱転写シート10の
搬送方向において、転写層13とそれと隣接する色材層
12cとの間に間隙部があれば、その位置(基材フィル
ム11上)に検出マーク15を設けることもできる。
【0024】
【発明の効果】請求項1(又は2)の発明によれば、転
写層(保護層又は受容層)を検出するための検出マーク
を転写層上に設けることなく転写層を検出することがで
きる。これにより、検出マークが基材フィルムの背面と
貼り付いて、転写層が基材フィルムから剥離してしまう
ことを防止することができる。請求項3の発明によれ
ば、転写層の剥離性を高めることができる。
写層(保護層又は受容層)を検出するための検出マーク
を転写層上に設けることなく転写層を検出することがで
きる。これにより、検出マークが基材フィルムの背面と
貼り付いて、転写層が基材フィルムから剥離してしまう
ことを防止することができる。請求項3の発明によれ
ば、転写層の剥離性を高めることができる。
【図1】本発明による熱転写シートの第1の実施例の構
成を示す平面図及び側面図である。
成を示す平面図及び側面図である。
【図2】本発明による熱転写シート10が取り付けられ
たプリンタの印字部の概略構成を示す図である。
たプリンタの印字部の概略構成を示す図である。
【図3】図2の状態から熱転写シート10が搬送され、
転写層13が受像紙22に印画されるときの様子を示す
図である。
転写層13が受像紙22に印画されるときの様子を示す
図である。
【図4】本発明による熱転写シートの第2の実施例の構
成を示す図である。
成を示す図である。
10 熱転写シート 11 基材フィルム 12 色材層群 12a〜12c 色材層 13 転写層(保護層又は受容層) 14 離型層 15(15a〜15d) 検出マーク 21 プラテン 22 受像紙 23 サーマルヘッド 24 センサ
Claims (3)
- 【請求項1】 基材フィルムと、 前記基材フィルム上に設けられ、所定色を有する1以上
の色材層と、 前記基材フィルム上に剥離可能に設けられた転写層とを
備え、 前記1以上の色材層と前記転写層とが、前記基材フィル
ムの搬送方向に規則的に繰り返して配列された熱転写シ
ートにおいて、 前記1以上の色材層のうち少なくとも1つの色材層上に
設けられ、前記色材層の位置を検出するための第1の検
出マークと、 前記転写層に隣接する色材層上、又は前記転写層と前記
転写層に隣接する色材層との間の前記基材フィルム上に
設けられ、前記転写層の位置を検出するための第2の検
出マークとを備えることを特徴とする熱転写シート。 - 【請求項2】 請求項1に記載の熱転写シートにおい
て、 前記転写層は、保護層又は受容層であることを特徴とす
る熱転写シート。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の熱転写シートに
おいて、 前記熱転写シートの厚み方向における前記基材フィルム
と前記転写層との間には、離型層が設けられていること
を特徴とする熱転写シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7118085A JPH08310142A (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | 熱転写シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7118085A JPH08310142A (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | 熱転写シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08310142A true JPH08310142A (ja) | 1996-11-26 |
Family
ID=14727631
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7118085A Pending JPH08310142A (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | 熱転写シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08310142A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012171282A (ja) * | 2011-02-23 | 2012-09-10 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写シート及び熱転写記録方法 |
JP2019107843A (ja) * | 2017-12-20 | 2019-07-04 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写記録媒体、及び熱転写プリンタ |
-
1995
- 1995-05-17 JP JP7118085A patent/JPH08310142A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012171282A (ja) * | 2011-02-23 | 2012-09-10 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写シート及び熱転写記録方法 |
JP2019107843A (ja) * | 2017-12-20 | 2019-07-04 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写記録媒体、及び熱転写プリンタ |
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