JP2002240335A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JP2002240335A
JP2002240335A JP2001043169A JP2001043169A JP2002240335A JP 2002240335 A JP2002240335 A JP 2002240335A JP 2001043169 A JP2001043169 A JP 2001043169A JP 2001043169 A JP2001043169 A JP 2001043169A JP 2002240335 A JP2002240335 A JP 2002240335A
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JP2001043169A
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Yoshihiko Tamura
仁彦 田村
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被画像形成体の表面状態に依存しない高品質
な画像形成を高効率で行うことが可能な画像形成方法を
提供する。 【解決手段】 熱転写フィルムと中間転写記録媒体とを
重ね合わせ、熱源を用いて像様に加熱して中間転写記録
媒体の画像形成層に画像を形成する画像形成工程と、画
像が形成された中間転写記録媒体の画像形成層を被画像
形成体の表面に重ね合わせ、熱源を用いて加熱して画像
を画像形成層とともに被画像形成体に転写する画像転写
工程とを有し、画像形成工程の熱源と画像転写工程の熱
源との間に、中間転写記録媒体の画像形成層とは反対側
の面に接触するように少なくとも1つの緩衝部材を配設
し、画像形成工程における中間転写記録媒体上への画像
形成と、画像転写工程における被画像形成体上への転写
とを平行して行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成方法に係
り、特に中間転写記録媒体上に一旦画像を形成し、その
後、被画像形成体上に画像を転写する方式の画像形成方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】基材の一方の面に色材層を備えた熱転写
フィルムを使用して、サーマルヘッド等により所望の形
状で色材を被画像形成体上に転写して直接画像を形成す
る感熱溶融転写方式と感熱昇華転写方式の画像形成方法
が従来から広く用いられている。
【0003】感熱溶融転写方式は、顔料等の色材を熱溶
融性のワックスや樹脂等のバインダーに分散させた熱溶
融インキ層を、プラスチックフィルム等の基材上に形成
した熱転写フィルムを用いて、サーマルヘッド等の加熱
デバイスの画像情報に応じたエネルギーを印加し、紙や
プラスチックシート等の被画像形成体上に色材をバイン
ダーとともに転写する画像形成方法である。この感熱溶
融転写方式は、形成される画像が鮮鋭性に優れ、文字、
線画等の2値画像の記録に適している。また、イエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラック等の熱転写フィルムを
用いて、被画像形成体上に重ねて記録することにより、
多色またはカラー画像の形成も可能である。
【0004】感熱昇華転写方式は、色材として用いる昇
華性染料をバインダー樹脂に溶解または分散させた染料
層をプラスチックフィルム等の基材上に形成した熱転写
フィルムと、紙やプラスチックシート等の支持体上に画
像受容層を設けた被画像形成体とを用いて、サーマルヘ
ッド等の加熱デバイスの画像情報に応じたエネルギーを
印加することにより、熱転写フィルムの染料層中に含ま
れる昇華性染料を被画像形成体上の画像受容層中に移行
させて画像を形成する方法である。この感熱昇華転写方
式は、熱転写フィルムに印加するエネルギー量によっ
て、ドット単位で染料の移行量を制御できるため、濃度
階調による階調再現が可能である。また、使用する色材
が染料であるため、形成される画像は透明性があり、複
数の染料層を用いて色を重ねた際の中間色の再現性に優
れている。したがって、イエロー、マゼンタ、シアンの
3色、または、これにブラックを加えた4色の熱転写フ
ィルムを用いて、被画像形成体上に3色または4色を重
ねて記録することにより、高画質なフルカラー画像の形
成が可能である。
【0005】上述の熱転写方式による画像形成では、特
に感熱昇華転写方式においては、被画像形成体の画像受
容面が染料の染着性をもつことが必要であり、画像受容
層が設けられていない被画像形成体に画像を形成するこ
とは殆ど不可能であった。そこで、画像受容層を備えて
いない被画像形成体に画像を形成するために、画像受容
層を基材上に剥離可能に形成した受容層転写シートから
画像受容層を被画像形成体に転写し、その上に熱転写フ
ィルムから色材を転写して画像を形成する技術が提案さ
れている(特開昭62−264994号公報)。この方
法では、被画像形成体上の画像受容層は、被画像形成体
の表面状態の影響を強く受け、被画像形成体の凹部には
画像受容層の転写抜けが発生したり、被画像形成体の表
面の凹凸によって画像受容層が凹凸となり、形成される
画像にムラが発生したりすることがある。したがって、
良好な画像を得るためには、表面が平滑な被画像形成体
を選択する必要があった。また、感熱溶融転写方式にお
いても、被画像形成体表面の凹凸の程度や、被画像形成
体の材質によっては、印画抜けが発生することがあっ
た。
【0006】そこで、任意の被画像形成体上に画像を形
成することを可能とし、被画像形成体の表面凹凸や材質
により画像品質が影響を受けることを防止するために、
まず、画像受容層が基材上に剥離可能に設けられた中間
転写記録媒体の画像受容層上に一旦画像を形成し、その
後、中間転写記録媒体を加熱して、画像が形成された画
像受容層を被画像形成体に転写する方法も提案されてい
る(特開昭62−238791号公報)。この方法で
は、被画像形成体の表面状態に依存しない高品質な画像
が得られ、さらに、被画像形成体上に転写された画像受
容層は、色材転写面が被画像形成体側となるので、耐久
性の良好な画像が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のような中間転写
記録媒体を用いる画像形成方法では、中間転写記録媒体
の画像受容層上に画像を形成した後、中間転写記録媒体
を所定位置まで搬送して画像受容層を被画像形成体上に
転写し、この画像受容層の転写が完了した後に、中間転
写記録媒体を逆方向に戻して、再び次の画像形成工程に
移る操作を繰り返していた。
【0008】しかし、1画像毎に画像形成と画像受容層
転写を交互に行う上記の画像形成方法では、画像転写工
程における熱源の影響が画像形成工程に及ばないように
するために、画像形成工程と画像転写工程との間にある
程度距離を置く必要があるため、中間転写記録媒体の搬
送時間のロスが大きく、また、中間転写記録媒体の搬送
に伴う各工程での位置合わせを1画像毎に行う必要があ
り、被画像形成体に直接画像を形成する場合に比べて効
率が著しく悪いという問題があった。一方、中間転写記
録媒体上への画像形成と、被画像形成体上への画像受容
層の転写を同時に行うと、両工程で中間転写記録媒体に
かかるテンションが相互に作用し合ってテンション変動
が生じ、安定した画像形成ができないという問題があっ
た。
【0009】本発明は、上記のような実情に鑑みてなさ
れたものであり、被画像形成体の表面状態に依存しない
高品質な画像形成を高効率で行うことが可能な画像形成
方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、中間転写記録媒体の供給搬送方向
の上流側に位置する画像形成工程と下流側に位置する画
像転写工程とを有し、前記画像形成工程にて熱転写フィ
ルムから中間転写記録媒体上に画像を形成し、中間転写
記録媒体上に形成された画像を前記画像転写工程にて被
画像形成体上に転写する操作を連続的に行う画像形成方
法において、前記熱転写フィルムは、基材の一方の面に
色材層を備えたものであり、前記中間転写記録媒体は、
基材の一方の面に画像形成層を備えたものであり、前記
画像形成工程は、熱転写フィルムと中間転写記録媒体と
を前記色材層と画像形成層とが対向するように重ね合わ
せ、前記熱転写フィルムの色材層とは反対側の面、また
は、前記中間転写記録媒体の画像形成層とは反対側の面
から、熱源を用いて画像データに応じて像様に加熱する
ことにより前記中間転写記録媒体の画像形成層に画像を
形成するものであり、前記画像転写工程は、中間転写記
録媒体の画像形成層を被画像形成体の表面に重ね合わ
せ、前記中間転写記録媒体の画像形成層とは反対側の面
から熱源を用いて加熱することより前記中間転写記録媒
体の画像形成層に形成された画像を画像形成層とともに
前記被画像形成体の表面に転写するものであり、前記中
間転写記録媒体の搬送経路中の前記画像形成工程の熱源
と前記画像転写工程の熱源との間に、中間転写記録媒体
の画像形成層とは反対側の面に接触するように少なくと
も1つの緩衝部材が配設されており、画像が形成された
画像形成層が画像転写工程の熱源による転写位置に到達
したとき、画像形成工程では画像形成層上への熱源によ
る画像形成が開始できるように中間転写記録媒体の搬送
経路が設定され、画像形成工程における中間転写記録媒
体上への画像形成と、画像転写工程における被画像形成
体上への転写とを平行して行うような構成とした。
【0011】本発明の他の態様としては、前記画像転写
工程において、熱源に対して中間転写記録媒体の供給搬
送方向の上流側と下流側にそれぞれ少なくとも1つのガ
イド部材を中間転写記録媒体の画像形成層とは反対側の
面に接触するように配設するような構成とし、前記画像
転写工程の熱源を搬送される中間転写記録媒体は、少な
くとも前記熱源の上流側および下流側の最近傍の前記ガ
イド部材によって、被画像形成体の画像形成面と平行な
状態で搬送されるような構成としてもよい。
【0012】また、本発明の他の態様としては、前記画
像形成工程にて複数色からなる画像を前記中間転写記録
媒体の画像形成層上に形成し、該画像を構成する複数色
の最初または最後の色の画像形成と同時に、前記画像転
写工程における被画像形成体上への転写を行うような構
成としてもよい。また、本発明の他の態様としては、前
記熱転写フィルムが基材上に複数色の色材層を面順次に
備えたものであり、前記画像形成工程において中間転写
記録媒体の画像形成層上の1画像形成領域に各色毎に色
材層を重ね合わせて画像を形成するような構成としても
よい。
【0013】また、本発明の他の態様としては、前記画
像形成工程において、熱源を複数配置し、各熱源毎に色
材層の色相が異なる熱転写フィルムを供給し、中間転写
記録媒体の画像形成層上の1画像形成領域に各色相の熱
転写フィルムの色材層を重ね合わせて画像を形成するよ
うな構成としてもよい。また、本発明の他の態様として
は、前記画像形成工程にて中間転写記録媒体上に形成さ
れた複数の画像は、1画面毎に位置検知用マークで区画
され、該位置検知用マークが検出される毎に、前記中間
転写記録媒体が画像転写工程へ搬送される前に被画像形
成体を画像転写工程へ搬送するような構成としてもよ
い。
【0014】また、本発明の他の態様としては、前記画
像形成工程にて中間転写記録媒体上に形成された複数の
画像は所定の長さを一周期とし、該画像の中間転写記録
媒体の供給搬送方向最下流側の1画面目が位置検知用マ
ークの検出によって検知され、該1画面目が検知された
後、前記中間転写記録媒体が画像転写工程へ搬送される
前に被画像形成体を画像転写工程へ搬送し、その後、周
期的に搬送するような構成としてもよい。また、本発明
の他の態様としては、前記位置検知用マークが前記画像
形成工程において中間転写記録媒体上に画像を形成する
と同時に形成されたものであるような構成、あるいは、
前記位置検知用マークが中間転写記録媒体上に予め形成
されたものであるような構成としてもよい。
【0015】また、本発明の他の態様としては、前記画
像形成工程にて中間転写記録媒体上に形成された複数の
画像は所定の長さを一周期とし、該画像の中間転写記録
媒体の供給搬送方向最下流側の1画面目の画像形成の開
始後、前記中間転写記録媒体が画像転写工程へ搬送され
る前に被画像形成体を画像転写工程へ搬送し、その後、
周期的に搬送するような構成としてもよい。また、本発
明の他の態様としては、前記中間転写記録媒体が供給搬
送方向に沿って所定の長さの画像形成層が所定の間隔を
設けて基材上に複数配列されたものであり、前記画像形
成層の長さは、被画像形成体の搬送方向の長さよりも短
いものであるような構成としてもよい。
【0016】さらに、本発明の他の態様としては、前記
画像データのうち固定データが画像形成面積の60%以
上を占めるような構成、前記画像データが数値データか
らなる可変データをもつような構成、前記画像データが
バーコードデータからなる可変データをもつような構成
としてもよい。
【0017】上記のような本発明では、画像形成工程の
熱源と画像転写工程の熱源との間に配設された緩衝部材
が、熱による中間転写記録媒体の基材の形状変形に伴う
テンション変動を吸収し、安定したテンション状態とす
るので、画像形成工程での画像形成と画像転写工程での
画像転写を平行して行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態につい
て、詳述する。図1は、本発明の画像形成方法の一実施
形態を説明するための画像形成装置の例を示す図であ
る。図1において、本発明の画像形成方法は、画像形成
工程Aと、画像転写工程Bとを有しており、画像形成工
程Aでの画像形成と画像転写工程Bでの画像転写を同時
に行うものである。
【0019】画像形成工程Aでは、基材の一方の面に色
材層を備えた熱転写フィルム1が供給ロール2から送り
出され、サーマルヘッド4を通過して巻取ロール3に巻
き取られる。また、基材5aの一方の面に画像形成層6
を剥離可能に備えた中間転写記録媒体5が供給ロール7
から送り出され、プラテンローラー8に至り、その後、
緩衝ローラー9を通過して、中間転写記録媒体5の供給
搬送方向下流側に位置する画像転写工程Bに送られる。
図示例では、中間転写記録媒体5は所定の面積の画像形
成層6が一定の間隔で設けられている。
【0020】サーマルヘッド4とプラテンローラー8
は、搬送された熱転写フィルム1と中間転写記録媒体5
とを、色材層と画像形成層6とが重なるように圧接可能
に配設されている。そして、画像データに応じてサーマ
ルヘッド4を発熱させて色材層に含まれる熱移行性の色
材を画像形成層6に移行させることにより、各画像形成
層6上に画像Iが連続して形成される。
【0021】画像データは、例えば、固定データのみか
らなるもの、固定データと可変データからなるもの、い
ずれであってもよく、後者の場合、画像形成面積の60
%以上を固定データとすることが好ましい。また、画像
データが可変データを含む場合、可変データは数値デー
タあるいはバーコードデータからなることが好ましい。
これは、画像データとして可変データを取扱うと、デー
タ転送時間にバラツキが生じ、後述するように、画像転
写工程Bへ周期的に搬送される被画像形成体と、中間転
写記録媒体5の画像形成層6との位置合わせの制御が難
しくなり、画像形成工程Aでの画像形成と画像転写工程
Bでの画像転写とを同時に行うことが困難になるので、
これを防止するためである。
【0022】上述の画像形成工程Aにおいて各画像形成
層6に画像Iが形成された中間転写記録媒体5は、画像
形成工程Aに対して中間転写記録媒体5の供給搬送方向
下流側に位置する画像転写工程Bに送られる。図1にお
いて、画像転写工程Bでは、中間転写記録媒体5はガイ
ドローラー12に案内されてヒートローラー11に達
し、その後、ガイドローラー13に案内されて巻取ロー
ル15に巻き取られる。また、ヒートローラー11に対
向する位置に支持ローラー17が配設されている。
【0023】被画像形成体21は、供給装置(図示せ
ず)にストックされており、この供給装置から複数の搬
送ローラー18により画像転写工程Bの支持ローラー1
7上に搬送される。支持ローラー17と複数の搬送ロー
ラー18は、上記のヒートローラー11とガイドローラ
ー12,13を直線状態(被画像形成体21の画像形成
面と平行な状態)で搬送される中間転写記録媒体5と被
画像形成体21とを、画像形成層6と被画像形成体21
が重なるように圧接可能に配設されている。
【0024】本発明では、画像Iが形成された画像形成
層6が画像転写工程Bのヒートローラー11による圧接
位置に到達したとき、上記の画像形成工程Aでは、画像
形成層6がサーマルヘッド4による圧接位置に到達する
ように、中間転写記録媒体5の搬送経路長が設定されて
いる。そして、熱源であるヒートローラー11により基
材5a側から中間転写記録媒体5を加熱することによ
り、画像Iが画像形成層6とともに被画像形成体21に
転写されて画像形成が完了する。この画像Iの転写は、
上述の画像形成工程Aでの画像Iの形成と同時に行なわ
れる。その後、次の被画像形成体21を画像転写工程B
に搬送して、上記と同様に画像転写が行なわれ、複数の
画像Iが複数の被画像形成体21に順次転写されて画像
形成が行なわれる。
【0025】上述の本発明の画像形成方法において、画
像形成工程Aのサーマルヘッド4と画像転写工程Bのヒ
ートローラー11との間に配設された緩衝ローラー9
は、熱による中間転写記録媒体5の基材5aの形状変形
に伴うテンション変動を吸収して、安定したテンション
状態とするための部材である。このような緩衝ローラー
9は、1個以上配設されていればよく、また、上記の緩
衝ローラー9の代わりに緩衝バーを配設してもよく、さ
らに、緩衝ローラーと緩衝バーの組み合わせとしてもよ
い。尚、緩衝ローラー9を搬送長調整手段とし、画像I
が形成された画像形成層6が画像転写工程Bのヒートロ
ーラー11による圧接位置に到達したときに、画像形成
工程Aでは画像形成層6がサーマルヘッド4による圧接
位置に到達するように、緩衝ローラー9の位置を制御し
てもよい。
【0026】画像転写工程Bにおいて、ガイドローラー
12,13は、ヒートローラー11を中間転写記録媒体
5が直線状態(被画像形成体21の画像形成面と平行な
状態)で搬送されるように配設されている。これは、中
間転写記録媒体5の基材5aとヒートローラー11との
接触を線接触に近づけて、ヒートローラー11からの熱
により中間転写記録媒体5の基材5aに発生する変形を
最小限に抑えるためである。ヒートローラー11に巻き
付けるように中間転写記録媒体5を搬送した場合、巻き
付ける程度が大きくなるほど、ヒートローラー11と基
材5aとの接触面積が大きくなり、熱による中間転写記
録媒体5の基材5aの形状変形が大きくなってしまう。
尚、上記のガイドローラーの代わりにガイドバーを配設
してもよく、さらに、ガイドローラーとガイドバーの組
み合わせとしてもよい。
【0027】上述の本発明の画像形成方法では、画像形
成工程Aにおける画像形成と画像転写工程Bにおける画
像転写を同時に行うことによる被画像形成体21への画
像形成が連続で行なわれている間、画像形成工程Aのサ
ーマルヘッド4は、中間転写記録媒体5を介してプラテ
ンローラー8に対向する画像形成位置に静止され、か
つ、画像転写工程Bのヒートローラー11も中間転写記
録媒体5を介して支持ローラー17に対向する画像転写
位置に静止されることが好ましい。このように、画像形
成工程Aにおける熱源と画像転写工程Bにおける熱源を
所定位置に静止させることにより、中間転写記録媒体5
のテンション変動を抑制することができる。
【0028】尚、ヒートローラー11は、金属ローラ
ー、表面をゴム等の弾性被膜で被覆したローラー等、特
に制限はない。また、図示例では、ヒートローラー11
に対向するように支持ローラー17が配設されている
が、さらに、ガイドローラー12,13と対向するよう
に支持ローラーを配設してもよい。
【0029】ここで、画像形成工程Aでの画像形成と画
像転写工程Bでの画像転写とを同時に行うための、被画
像形成体21の搬送タイミングについて説明する。図2
は、本発明の画像形成方法における被画像形成体21の
搬送タイミングの制御の一例を説明するための図であ
る。図示例では、中間転写記録媒体5は供給搬送方向
(矢印方向)に沿って所定の長さXの画像形成層6が所
定の間隔Yで基材5a上に複数配列されている。この画
像形成層6の長さXは、被画像形成体21の搬送方向の
長さLよりも短いものである。また、画像形成工程Aと
画像転写工程Bとの間の中間転写記録媒体5の搬送経路
上には、位置検知センサDが配置されている。
【0030】画像形成工程Aで画像Iが形成された画像
形成層6(斜線で示す)は、中間転写記録媒体5の搬送
(速度V)によって、画像転写工程B方向に搬送され
る。また、画像形成と同時に、画像形成層6には位置検
知用マークMが画像として形成され、各画像Iは位置検
知用マークMで区画されている。そして、連続して形成
された画像Iの1画面目の位置検知マークMが位置検知
センサDにより検出された時点で、位置検知センサDか
ら供給装置(図示せず)に、被画像形成体21の搬送を
開始するリリース信号Sが送られる。
【0031】リリース信号Sを受けた供給装置は、1画
面目の画像Iが画像転写工程Bのヒートローラー11に
よる圧接位置K2に到達する前に、被画像形成体21が
ヒートローラー11による圧接位置K2に到達するよう
なタイミングで被画像形成体21を搬送(中間転写記録
媒体5の搬送速度と同じ速度V)する。すなわち、位置
検知センサDからヒートローラー11による圧接位置K
2までの搬送距離がP1であり、被画像形成体21の待
機位置からヒートローラー11による圧接位置K2まで
の搬送距離がP2(P1>P2)である場合、リリース
信号Sを受けた後、時間[(P1−P2)/V]が経過
する前の所定のタイミングで被画像形成体21を送り出
す。尚、1画面目の画像Iが形成された画像形成層6の
先端が画像転写工程Bのヒートローラー11による圧接
位置K2に到達したとき、n画面後(図示例では5画面
後)の画像が形成される画像形成層6の先端が画像形成
工程Aのサーマルヘッド4による圧接位置K1に到達す
る。
【0032】その後、位置検知センサDが位置検知マー
クMを検出して、リリース信号Sを供給装置(図示せ
ず)に送るたびに、上記と同様の搬送タイミングで、被
画像形成体21を送り出す。これにより、各画像形成層
6がヒートローラー11による圧接位置K2に到達する
前に、被画像形成体21がヒートローラー11による圧
接位置K2に到達して、画像の転写が可能となる。
【0033】尚、中間転写記録媒体5は、基材5a上に
画像形成層6を連続して形成したものであってもよい。
また、上記のように、画像形成層6が所定の間隔を設け
て周期的に基材5a上に設けられている場合、位置検知
用マークMを隣接する画像形成層6間の基材5a上に予
め形成してもよい。
【0034】図3は、本発明の画像形成方法における被
画像形成体21の搬送タイミングの制御の他の例を説明
するための図である。この例では、上述の例と同様に、
速度Vで搬送される中間転写記録媒体5の画像形成層6
上に、画像形成工程Aで画像Iが形成され(斜線で示
す)、この画像形成と同時に、画像形成層6には位置検
知用マークMが画像として形成される。また、画像形成
工程Aと画像転写工程Bとの間の中間転写記録媒体5の
搬送経路上には、位置検知センサDが配置されている。
尚、画像形成層6は長さXであり、各画像形成層6は間
隔Yを介して基材5a上に周期的に配列され、長さXは
被画像形成体21の長さLよりも短いものである。
【0035】連続して形成された画像Iのうち、中間転
写記録媒体5の供給搬送方向最下流側の1画面目の位置
検知マークMが位置検知センサDにより検出された時点
で、位置検知センサDから供給装置(図示せず)に、被
画像形成体21の搬送を開始するリリース信号Sが送ら
れる。リリース信号Sを受けた搬送装置は、1画面目の
画像Iが画像転写工程Bのヒートローラー11による圧
接位置K2に到達する前に、被画像形成体21がヒート
ローラー11による圧接位置K2に到達するようなタイ
ミングで、被画像形成体21を搬送(中間転写記録媒体
5の搬送速度と同じ速度V)する。すなわち、位置検知
センサDからヒートローラー11による圧接位置K2ま
での搬送距離がP1であり、被画像形成体21の待機位
置からヒートローラー11による圧接位置K2までの搬
送距離がP2(P1>P2)である場合、リリース信号
Sを受けた後、時間[(P1−P2)/V]が経過する
前の所定のタイミングで1個目の被画像形成体21を送
り出す。尚、1画面目の画像Iが形成された画像形成層
6の先端が画像転写工程Bのヒートローラー11による
圧接位置K2に到達したとき、n画面後(図示例では5
画面後)の画像が形成される画像形成層6の先端が画像
形成工程Aのサーマルヘッド4による圧接位置K1に到
達する。
【0036】その後、画像形成層6上に画像Iが形成さ
れる周期に対応して、周期的に被画像形成体21を送り
出す。これにより、各画像形成層6がヒートローラー1
1による圧接位置K2に到達する前に、被画像形成体2
1がヒートローラー11による圧接位置K2に到達し
て、画像の転写が可能となる。尚、中間転写記録媒体5
は、基材5a上に画像形成層6を連続して形成したもの
であってもよい。
【0037】図4は、本発明の画像形成方法における被
画像形成体21の搬送タイミングの制御の他の例を説明
するための図である。図示例では、中間転写記録媒体5
は供給搬送方向(矢印方向)に沿って所定の長さXの画
像形成層6が所定の間隔Yで基材5a上に複数配列され
ている。この画像形成層6の長さは、被画像形成体21
の搬送方向の長さLよりも短いものである。
【0038】この中間転写記録媒体5は速度Vで搬送さ
れ、画像形成工程Aにおいて画像Iを形成するための複
数の画像形成層6のうち、最初の画像形成層6(斜線で
示す)がサーマルヘッド4による圧接位置K1に到達し
た時、プリンタホストHから印画開始信号S1がサーマ
ルヘッド4に送られ、同時に、プリンタホストHから供
給装置(図示せず)に、被画像形成体21の搬送を開始
するリリース信号S2が送られる。
【0039】画像形成工程Aでは、長さ[X+Y]を1
周期として各画像形成層6に連続して画像形成が行なわ
れ、画像Iが形成された画像形成層6は、中間転写記録
媒体5の搬送(速度V)によって、画像転写工程B方向
に搬送される。
【0040】一方、リリース信号S2を受けた搬送装置
は、中間転写記録媒体5の供給搬送方向最下流側の1画
面目の画像Iが画像転写工程Bのヒートローラー11に
よる圧接位置K2に到達する前に、被画像形成体21が
ヒートローラー11による圧接位置K2に到達するよう
なタイミングで被画像形成体21を搬送(中間転写記録
媒体5の搬送速度と同じ速度V)する。すなわち、サー
マルヘッド4による圧接位置K1からヒートローラー1
1による圧接位置K2までの搬送距離がP1であり、被
画像形成体21の待機位置からヒートローラー11によ
る圧接位置K2までの搬送距離がP2(P1>P2)で
ある場合、リリース信号Sを受けた後、時間[(P1−
P2)/V]が経過する前の所定のタイミングで被画像
形成体21を送り出す。尚、1画面目の画像Iが形成さ
れた画像形成層6の先端が画像転写工程Bのヒートロー
ラー11による圧接位置K2に到達したとき、n画面後
(図示例では3画面後)の画像が形成される画像形成層
6の先端が画像形成工程Aのサーマルヘッド4による圧
接位置K1に到達する。
【0041】その後、画像形成層6上に画像Iが形成さ
れる周期に対応して、周期的に被画像形成体21を送り
出す。これにより、各画像形成層6がヒートローラー1
1による圧接位置K2に到達する前に、被画像形成体2
1がヒートローラー11による圧接位置K2に到達し
て、画像の転写が可能となる。尚、中間転写記録媒体5
は、基材5a上に画像形成層6を連続して形成したもの
であってもよい。
【0042】上述の画像形成装置は、本発明の画像形成
方法を説明するための一例であり、これに限定されるも
のではなく、各部材の配置、ガイドローラーや搬送ロー
ラーの数、配置等は図示例に限定されるものではない。
【0043】また、本発明の画像形成方法では、複数色
からなる画像を中間転写記録媒体5の画像形成層6上に
形成するようにしてもよい。この場合、画像を構成する
複数色の最後の色の画像形成と同時に、画像転写工程B
における被画像形成体21上への転写を行うようにす
る。
【0044】複数色の画像形成方法としては、基材上に
複数色の色材層、例えば、シアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックの色材層を面順次に備えた熱転写フィルム
を使用し、画像形成工程Aにおいて中間転写記録媒体5
の画像形成層6上の1画像形成領域に順次各色の色材層
を重ね合わせて画像を形成するようにしてもよい。
【0045】また、画像形成工程Aにおいて、熱源を複
数配置し、各熱源毎に色材層の色相が異なる熱転写フィ
ルム、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック
の各熱転写フィルムを供給し、中間転写記録媒体5の画
像形成層6上の1画像形成領域に各色相の熱転写フィル
ムの色材層を順次重ね合わせて画像を形成するようにし
てもよい。この場合、大径のプラテンローラーの回転方
向にサーマルヘッド等の熱源を複数配設し、各熱源に各
色相の熱転写フィルムを供給するようにしてもよい。
【0046】次に、本発明の画像形成方法において使用
する熱転写フィルム、中間転写記録媒体等について説明
する。本発明の画像形成方法に使用する熱転写フィルム
1は、感熱溶融転写方式および感熱昇華転写方式のいず
れの熱転写フィルムも使用することができる。例えば、
基材の一方の面に色材層を備えたものであり、基材側を
サーマルヘッド4に接触させながら搬送される。
【0047】熱転写フィルム1を構成する基材として
は、従来の熱転写フィルムに使用されているものと同じ
基材をそのまま用いることができ、また、その他のもの
も使用することができ、特に制限されない。好ましい基
材の具体例としては、例えば、ポリエステル、ポリプロ
ピレン、セロハン、ポリカーボネイト、酢酸セルロー
ス、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ナ
イロン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニル
アルコール、フッ素樹脂、塩化ゴム、アイオノマー等の
プラスチック、コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙
類、不織布等があり、また、これらを複合した基材であ
ってもよい。この基材の厚さは、その強度および熱伝導
性が適切になるように材料に応じて適宜変更することが
できるが、その厚さは、好ましくは、例えば、2〜10
μmである。
【0048】感熱溶融転写方式の熱転写フィルム1を構
成する色材層は、顔料または染料等の色材とワックスま
たは熱可塑性樹脂からなり、必要に応じて、鉱物油、植
物油、ステアリン酸等の高級脂肪酸、可塑剤、酸化防止
剤、充填剤等の種々の添加剤が加えられた層である。特
に、被画像形成体が熱可塑性樹脂を含有するプラスチッ
ク材料からなる場合、色材層に含有される熱可塑性樹脂
のガラス転移点は、プラスチック材料に含有される熱可
塑性樹脂のガラス転移点以下であることが好ましい。こ
れにより、画像転写工程Bにおいて、画像と被画像形成
体との密着性が高くなる。
【0049】色材としては、公知の有機または無機の顔
料、あるいは染料の中から適宜選択することができ、例
えば、十分な着色濃度を有し、光、熱等により変色、退
色しないものが好ましい。また、加熱により発色する物
質や、被画像形成体の表面に塗布されている成分と接触
することにより発色するような物質であってもよい。さ
らに、色材の色としては、シアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックに限定されるものではなく、種々の色の着
色剤を使用することができる。
【0050】さらに、色材層に、良好な熱伝導性および
熱溶融転写性を与えるため、バインダーの充填剤として
熱伝導性物質を配合してもよい。このような充填剤とし
ては、例えばカーボンブラック等の炭素質物質、アルミ
ニウム、銅、酸化錫、二硫化モリブデン等の金属および
金属化合物等がある。
【0051】一方、感熱昇華転写方式の熱転写フィルム
1を構成する色材層は、昇華性染料とバインダー樹脂か
らなる層であり、熱により昇華・移行する染料が画像を
形成する色材となる。昇華性染料としては、従来の熱転
写フィルムに使用されている染料を使用することがで
き、特に制限はない。また、バインダー樹脂としては、
例えば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロース
系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニル
ピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル系樹脂、ポ
リエステル等が挙げられる。また、色材層中には、上記
の染料、バインダー樹脂の他に必要に応じて従来公知の
種々の添加剤を含めることができる。
【0052】また、熱転写フィルムとして、基材上に複
数色の色材層、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、
ブラックの色材層を面順次に備えたものを使用すること
ができる。このような熱転写フィルムを用いる場合、画
像形成工程Aにおいて中間転写記録媒体5の画像形成層
6上の1画像形成領域に順次各色の色材層を重ね合わせ
て画像を形成する。
【0053】尚、熱転写フィルム1の基材の他方の面
に、サーマルヘッドの熱融着を防止し、かつ、滑り性を
良くするために、耐熱滑性層を設けることも可能であ
る。この耐熱滑性層は、バインダー樹脂に滑剤、界面活
性剤、無機粒子、有機粒子、顔料等を添加したものを使
用して形成される。耐熱滑性層に使用されるバインダー
樹脂は、例えば、エチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセ
ルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、硝化綿
等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢
酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセター
ル、ポリビニルピロリドン、アクリル樹脂、ポリアクリ
ルアミド、アクリロニトリル−スチレン共重合体等のビ
ニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、シ
リコーン変性またはフッ素変性ウレタン樹脂等が挙げら
れる。
【0054】中間転写記録媒体5は、基材5aの一方の
面に画像形成層6を剥離可能に備えたものであり、基材
5a側をプラテンローラー8、ヒートローラー11に接
触させながら搬送される。図示例では、所定の面積の画
像形成層6が一定の間隔で設けられているが、これに限
定されるものではなく、画像形成層6は連続したもので
あってもよい。
【0055】中間転写記録媒体5を構成する基材5aと
しては、従来の間接熱転写方式に使用されているものと
同じ基材をそのまま用いることができ、また、その他の
ものも使用することができ、特に制限されない。好まし
い基材5aの具体例としては、例えば、ポリエステル、
ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネイト、酢酸セ
ルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
ビニルアルコール、フッ素樹脂、塩化ゴム、アイオノマ
ー等のプラスチックフィルムが挙げられる。この基材5
aの厚さは、熱が加わったときの形状変化が少なくなる
ように材料に応じて適宜設定することができ、例えば、
8〜30μm程度の範囲で設定することができる。
【0056】中間転写記録媒体5を構成する画像形成層
6は、画像形成工程Aにおいて熱転写形成された画像I
を保持する作用をなすとともに、その後の画像転写工程
Bにおいて画像Iを保持した状態で被画像形成体に転写
されることにより、画像Iの保護層としての作用もなす
ものであり、少なくともバインダー樹脂からなり、必要
に応じて離型剤等の各種添加剤を添加してもよい。バイ
ンダー樹脂としては、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリ
ル酸エステル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、アイオノ
マー、セルロース誘導体等の熱可塑性樹脂を挙げること
ができる。熱転写フィルム1として、感熱昇華転写方式
の熱転写フィルムを使用する場合、画像形成層6のバイ
ンダー樹脂としては、昇華性染料が染着しやすいもの、
例えば、ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂を用いる。
また、被画像形成体が熱可塑性樹脂を含有するプラスチ
ック材料からなる場合、画像形成層6に含有される熱可
塑性樹脂のガラス転移点は、プラスチック材料に含有さ
れる熱可塑性樹脂のガラス転移点以下であることが好ま
しい。これにより、後述する画像転写工程Bにおいて、
画像形成層6と被画像形成体との密着性が高くなる。
【0057】本発明の画像形成方法の画像形成の対象と
なる被画像形成体21は、特に制限はなく、材質はプラ
スチック材料、金属材料、木材、石材、複合材料等、い
ずれであってもよい。被画像形成体21の使用目的、材
質等に応じて使用する熱転写フィルムを感熱溶融転写方
式か感熱昇華転写方式のいずれかとし、中間転写記録媒
体5の画像形成層6の材質を選択することができる。ま
た、被画像形成体21の形状にも特に限定はない。但
し、画像転写工程Bにおいて、変形して転写不良を生じ
易いものは、変形を防止する措置を施した後に画像形成
を行うことが好ましい。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば画
像形成工程の熱源と画像転写工程の熱源との間に配設さ
れた緩衝部材によって、熱による中間転写記録媒体の基
材の形状変形に伴うテンション変動が吸収され、安定し
たテンション状態となるので、画像形成工程での画像形
成と画像転写工程での画像転写を平行して行うことがで
き、1画像毎に画像形成工程と画像転写工程との間で中
間転写記録媒体を搬送するための時間ロスがなく、か
つ、中間転写記録媒体の搬送に伴う各工程での位置合わ
せを1画面毎に行う必要がなく、中間転写記録媒体を用
いた従来の画像形成方法に比べて極めて高い効率で、被
画像形成体の表面状態に依存しない高品質の画像形成が
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成方法の一実施形態を説明する
ための画像形成装置の例を示す図である。
【図2】本発明の画像形成方法における被画像形成体の
搬送タイミングの制御の一例を説明するための図であ
る。
【図3】本発明の画像形成方法における被画像形成体の
搬送タイミングの制御の他の例を説明するための図であ
る。
【図4】本発明の画像形成方法における被画像形成体の
搬送タイミングの制御の他の例を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1…熱転写フィルム 2…供給ロール 3…巻取ロール 4…サーマルヘッド 5…中間転写記録媒体 5a…基材 6…画像形成層 7…供給ロール 8…プラテンローラー 9…緩衝ローラー 11…ヒートローラー 12,13…ガイドローラー 15…巻取ロール 17…支持ローラー 18…搬送ローラー 21…被画像形成体 A…画像形成工程 B…画像転写工程 I…画像 D…位置検出センサ M…位置検出用マーク S,S2…リリース信号 S1…印画開始信号

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間転写記録媒体の供給搬送方向の上流
    側に位置する画像形成工程と下流側に位置する画像転写
    工程とを有し、前記画像形成工程にて熱転写フィルムか
    ら中間転写記録媒体上に画像を形成し、中間転写記録媒
    体上に形成された画像を前記画像転写工程にて被画像形
    成体上に転写する操作を連続的に行う画像形成方法にお
    いて、 前記熱転写フィルムは、基材の一方の面に色材層を備え
    たものであり、前記中間転写記録媒体は、基材の一方の
    面に画像形成層を備えたものであり、 前記画像形成工程は、熱転写フィルムと中間転写記録媒
    体とを前記色材層と画像形成層とが対向するように重ね
    合わせ、前記熱転写フィルムの色材層とは反対側の面、
    または、前記中間転写記録媒体の画像形成層とは反対側
    の面から、熱源を用いて画像データに応じて像様に加熱
    することにより前記中間転写記録媒体の画像形成層に画
    像を形成するものであり、 前記画像転写工程は、中間転写記録媒体の画像形成層を
    被画像形成体の表面に重ね合わせ、前記中間転写記録媒
    体の画像形成層とは反対側の面から熱源を用いて加熱す
    ることより前記中間転写記録媒体の画像形成層に形成さ
    れた画像を画像形成層とともに前記被画像形成体の表面
    に転写するものであり、 前記中間転写記録媒体の搬送経路中の前記画像形成工程
    の熱源と前記画像転写工程の熱源との間に、中間転写記
    録媒体の画像形成層とは反対側の面に接触するように少
    なくとも1つの緩衝部材が配設されており、 画像が形成された画像形成層が画像転写工程の熱源によ
    る転写位置に到達したとき、画像形成工程では画像形成
    層上への熱源による画像形成が開始できるように中間転
    写記録媒体の搬送経路長が設定され、画像形成工程にお
    ける中間転写記録媒体上への画像形成と、画像転写工程
    における被画像形成体上への転写とを平行して行うこと
    を特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記画像転写工程において、熱源に対し
    て中間転写記録媒体の供給搬送方向の上流側と下流側に
    それぞれ少なくとも1つのガイド部材を中間転写記録媒
    体の画像形成層とは反対側の面に接触するように配設す
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記画像転写工程の熱源を搬送される中
    間転写記録媒体は、少なくとも前記熱源の上流側および
    下流側の最近傍の前記ガイド部材によって、被画像形成
    体の画像形成面と平行な状態で搬送されることを特徴と
    する請求項2に記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 前記画像形成工程は、複数色からなる画
    像を前記中間転写記録媒体の画像形成層上に形成し、該
    画像を構成する複数色の最初または最後の色の画像形成
    と同時に、前記画像転写工程における被画像形成体上へ
    の転写を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれかに記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 前記熱転写フィルムは、基材上に複数色
    の色材層を面順次に備えたものであり、前記画像形成工
    程において中間転写記録媒体の画像形成層上の1画像形
    成領域に各色毎に色材層を重ね合わせて画像を形成する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 前記画像形成工程において、熱源を複数
    配置し、各熱源毎に色材層の色相が異なる熱転写フィル
    ムを供給し、中間転写記録媒体の画像形成層上の1画像
    形成領域に各色相の熱転写フィルムの色材層を重ね合わ
    せて画像を形成することを特徴とする請求項4に記載の
    画像形成方法。
  7. 【請求項7】 前記画像形成工程にて中間転写記録媒体
    上に形成された複数の画像は、1画面毎に位置検知用マ
    ークで区画され、該位置検知用マークが検出される毎
    に、前記中間転写記録媒体が画像転写工程へ搬送される
    前に被画像形成体を画像転写工程へ搬送することを特徴
    とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形
    成方法。
  8. 【請求項8】 前記画像形成工程にて中間転写記録媒体
    上に形成された複数の画像は所定の長さを一周期とし、
    該画像の中間転写記録媒体の供給搬送方向最下流側の1
    画面目が位置検知用マークの検出によって検知され、該
    1画面目が検知された後、前記中間転写記録媒体が画像
    転写工程へ搬送される前に被画像形成体を画像転写工程
    へ搬送し、その後、周期的に搬送することを特徴とする
    請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成方
    法。
  9. 【請求項9】 前記位置検知用マークは、前記画像形成
    工程において中間転写記録媒体上に画像を形成すると同
    時に形成されたものであることを特徴とする請求項7ま
    たは請求項8に記載の画像形成方法。
  10. 【請求項10】 前記位置検知用マークは、中間転写記
    録媒体上に予め形成されたものであることを特徴とする
    請求項7または請求項8に記載の画像形成方法。
  11. 【請求項11】 前記画像形成工程にて中間転写記録媒
    体上に形成された複数の画像は所定の長さを一周期と
    し、該画像の中間転写記録媒体の供給搬送方向最下流側
    の1画面目の画像形成の開始後、前記中間転写記録媒体
    が画像転写工程へ搬送される前に被画像形成体を画像転
    写工程へ搬送し、その後、周期的に搬送することを特徴
    とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形
    成方法。
  12. 【請求項12】 前記中間転写記録媒体は、供給搬送方
    向に沿って所定の長さの画像形成層が所定の間隔を設け
    て基材上に複数配列されたものであり、前記画像形成層
    の長さは、被画像形成体の搬送方向の長さよりも短いも
    のであることを特徴とする請求項1乃至請求項11のい
    ずれかに記載の画像形成方法。
  13. 【請求項13】 前記画像データは、固定データが画像
    形成面積の60%以上を占めることを特徴とする請求項
    1乃至請求項12のいずれかに記載の画像形成方法。
  14. 【請求項14】 前記画像データは、数値データからな
    る可変データをもつことを特徴とする請求項13に記載
    の画像形成方法。
  15. 【請求項15】 前記画像データは、バーコードデータ
    からなる可変データをもつことを特徴とする請求項13
    に記載の画像形成方法。
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