JP2002240331A

JP2002240331A - 画像形成方法

Info

Publication number: JP2002240331A
Application number: JP2001043170A
Authority: JP
Inventors: Yoshihiko Tamura; 仁彦田村
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 2001-02-20
Filing date: 2001-02-20
Publication date: 2002-08-28

Abstract

(57)【要約】【課題】被画像形成体の表面状態に依存しない高品質
な画像形成を高効率で行うことが可能な画像形成方法を
提供する。【解決手段】中間転写記録媒体の供給搬送方向の上流
側に位置する画像形成工程と下流側に位置する画像転写
工程とを有し、画像形成工程にて熱転写フィルムから中
間転写記録媒体上に画像を形成し、その後、上記の複数
の画像を画像転写工程にて複数の被画像形成体上に順次
転写する操作を繰り返すような画像形成方法とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成方法に係
り、特に中間転写記録媒体上に一旦画像を形成し、その
後、被画像形成体上に画像を転写する方式の画像形成方
法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】基材の一方の面に色材層を備えた熱転写
フィルムを使用して、サーマルヘッド等により所望の形
状で色材を被画像形成体上に転写して直接画像を形成す
る感熱溶融転写方式と感熱昇華転写方式の画像形成方法
が従来から広く用いられている。

【０００３】感熱溶融転写方式は、顔料等の色材を熱溶
融性のワックスや樹脂等のバインダーに分散させた熱溶
融インキ層を、プラスチックフィルム等の基材上に形成
した熱転写フィルムを用いて、サーマルヘッド等の加熱
デバイスの画像情報に応じたエネルギーを印加し、紙や
プラスチックシート等の被画像形成体上に色材をバイン
ダーとともに転写する画像形成方法である。この感熱溶
融転写方式は、形成される画像が鮮鋭性に優れ、文字、
線画等の２値画像の記録に適している。また、イエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラック等の熱転写フィルムを
用いて、被画像形成体上に重ねて記録することにより、
多色またはカラー画像の形成も可能である。

【０００４】感熱昇華転写方式は、色材として用いる昇
華性染料をバインダー樹脂に溶解または分散させた染料
層をプラスチックフィルム等の基材上に形成した熱転写
フィルムと、紙やプラスチックシート等の支持体上に画
像受容層を設けた被画像形成体とを用いて、サーマルヘ
ッド等の加熱デバイスの画像情報に応じたエネルギーを
印加することにより、熱転写フィルムの染料層中に含ま
れる昇華性染料を被画像形成体上の画像受容層中に移行
させて画像を形成する方法である。この感熱昇華転写方
式は、熱転写フィルムに印加するエネルギー量によっ
て、ドット単位で染料の移行量を制御できるため、濃度
階調による階調再現が可能である。また、使用する色材
が染料であるため、形成される画像は透明性があり、複
数の染料層を用いて色を重ねた際の中間色の再現性に優
れている。したがって、イエロー、マゼンタ、シアンの
３色、または、これにブラックを加えた４色の熱転写フ
ィルムを用いて、被画像形成体上に３色または４色を重
ねて記録することにより、高画質なフルカラー画像の形
成が可能である。

【０００５】上述の熱転写方式による画像形成では、特
に感熱昇華転写方式においては、被画像形成体の画像受
容面が染料の染着性をもつことが必要であり、画像受容
層が設けられていない被画像形成体に画像を形成するこ
とは殆ど不可能であった。そこで、画像受容層を備えて
いない被画像形成体に画像を形成するために、画像受容
層を基材上に剥離可能に形成した受容層転写シートから
画像受容層を被画像形成体に転写し、その上に熱転写フ
ィルムから色材を転写して画像を形成する技術が提案さ
れている（特開昭６２−２６４９９４号公報）。この方
法では、被画像形成体上の画像受容層は、被画像形成体
の表面状態の影響を強く受け、被画像形成体の凹部には
画像受容層の転写抜けが発生したり、被画像形成体の表
面の凹凸によって画像受容層が凹凸となり、形成される
画像にムラが発生したりすることがある。したがって、
良好な画像を得るためには、表面が平滑な被画像形成体
を選択する必要があった。また、感熱溶融転写方式にお
いても、被画像形成体表面の凹凸の程度や、被画像形成
体の材質によっては、印画抜けが発生することがあっ
た。

【０００６】そこで、任意の被画像形成体上に画像を形
成することを可能とし、被画像形成体の表面凹凸や材質
により画像品質が影響を受けることを防止するために、
まず、画像受容層が基材上に剥離可能に設けられた中間
転写記録媒体の画像受容層上に一旦画像を形成し、その
後、中間転写記録媒体を加熱して、画像が形成された画
像受容層を被画像形成体に転写する方法も提案されてい
る（特開昭６２−２３８７９１号公報）。この方法で
は、被画像形成体の表面状態に依存しない高品質な画像
が得られ、さらに、被画像形成体上に転写された画像受
容層は、色材転写面が被画像形成体側となるので、耐久
性の良好な画像が得られる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上述のような中間転写
記録媒体を用いる画像形成方法では、中間転写記録媒体
上に画像を形成した後、中間転写記録媒体を所定位置ま
で搬送して画像受容層を被画像形成体上に転写し、この
画像受容層の転写が完了した後に、中間転写記録媒体を
逆方向に搬送して、再び次の画像形成工程に移る操作を
繰り返していた。これは、中間転写記録媒体上への画像
形成と、被画像形成体上への画像受容層の転写を同時に
行うと、両工程で中間転写記録媒体にかかるテンション
が相互に作用し合ってテンション変動が生じ、画像形成
と画像受容層転写に悪影響がでるのを防止するためであ
る。また、上述の画像形成方法では、画像転写工程にお
ける熱源の影響が画像形成工程に及ばないようにするた
めに、画像形成工程と画像転写工程との間にある程度距
離を置く必要があった。

【０００８】しかし、１画像毎に画像形成と画像受容層
転写を交互に行う上記の画像形成方法では、中間転写記
録媒体の搬送時間のロスが大きく、また、中間転写記録
媒体の搬送に伴う各工程での位置合わせを１画像毎に行
う必要があり、被画像形成体に直接画像を形成する場合
に比べて効率が著しく悪いという問題があった。

【０００９】本発明は、上記のような実情に鑑みてなさ
れたものであり、被画像形成体の表面状態に依存しない
高品質な画像形成を高効率で行うことが可能な画像形成
方法を提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、中間転写記録媒体の供給搬送方向
の上流側に位置する画像形成工程と下流側に位置する画
像転写工程とを有し、前記画像形成工程にて熱転写フィ
ルムから中間転写記録媒体上に画像を形成し、中間転写
記録媒体上に形成された画像を前記画像転写工程にて被
画像形成体上に転写する画像形成方法において、画像形
成工程にて中間転写記録媒体上に複数の画像を形成し、
その後、前記複数の画像を画像転写工程にて複数の被画
像形成体上に順次転写する操作を繰り返すような構成と
した。

【００１１】また、本発明の他の態様としては、画像転
写工程において、中間転写記録媒体上に形成された複数
の画像うち中間転写記録媒体の供給搬送方向の最下流側
に位置する画像から順に被画像形成体に転写するような
構成、あるいは、画像転写工程において、中間転写記録
媒体上に形成された複数の画像うち中間転写記録媒体の
供給搬送方向の最上流側に位置する画像から順に被画像
形成体に転写するような構成としてもよい。

【００１２】また、本発明の他の態様としては、前記熱
転写フィルムが基材の一方の面に色材層を備えたもので
あり、前記中間転写記録媒体が基材の一方の面に画像形
成層を備えたものであり、前記画像形成工程において、
熱転写フィルムと中間転写記録媒体とを前記色材層と画
像形成層とが対向するように重ね合わせ、前記熱転写フ
ィルムの色材層とは反対側の面、または、前記中間転写
記録媒体の画像形成層とは反対側の面から、熱源を用い
て像様に加熱することにより前記中間転写記録媒体の画
像形成層に画像を形成し、前記画像転写工程において、
中間転写記録媒体の画像形成層を被画像形成体の表面に
重ね合わせ、前記中間転写記録媒体の画像形成層とは反
対側の面から熱源を用いて加熱することより前記中間転
写記録媒体の画像形成層に形成された画像を画像形成層
とともに前記被画像形成体の表面に転写するような構成
とした。

【００１３】また、本発明の他の態様としては、前記熱
転写フィルムが基材上に複数色の色材層を面順次に備え
たものであり、前記画像形成工程において中間転写記録
媒体の画像形成層上の１画像形成領域に各色毎に色材層
を重ね合わせて画像を形成するような構成、あるいは、
前記画像形成工程において、熱源を複数配置し、各熱源
毎に色材層の色相が異なる熱転写フィルムを供給し、中
間転写記録媒体の画像形成層上の１画像形成領域に各色
相の熱転写フィルムの色材層を重ね合わせて画像を形成
するような構成としてもよい。

【００１４】また、本発明の他の態様としては、前記画
像形成工程にて中間転写記録媒体上に複数の画像を形成
する毎に位置検知用画像を形成し、その後、前記画像転
写工程での画像転写を行う前に前記位置検知用画像を基
準として中間転写記録媒体の画像転写開始位置を調整す
るような構成としてもよい。また、本発明の他の態様と
しては、前記中間転写記録媒体が、供給搬送方向に沿っ
て所定の長さの画像形成層が所定の間隔を設けて基材上
に複数配列され、かつ、所定の数の画像形成層を１周期
として位置検知用マークが基材上に周期的に形成された
ものであり、前記画像形成層の長さは、被画像形成体の
搬送方向の長さよりも短いものであるような構成とし
た。

【００１５】上記のような本発明では、画像形成工程に
て複数の画像を連続して中間転写記録媒体上に形成し、
次に、これらの複数の画像を画像転写工程にて複数の被
画像形成体上に順次転写するので、１画像毎に画像形成
工程と画像転写工程との間で中間転写記録媒体を搬送す
ることが不要となり、また、画像形成と画像転写が独立
して行なわれるので、中間転写記録媒体のテンション変
動が防止される。

【００１６】

【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態につい
て、詳述する。図１は、本発明の画像形成方法の一実施
形態を説明するための画像形成装置の例を示す図であ
る。図１において、本発明の画像形成方法は、画像形成
工程Ａと、画像転写工程Ｂとを有している。

【００１７】画像形成工程Ａでは、基材の一方の面に色
材層を備えた熱転写フィルム１が供給ロール２から送り
出され、サーマルヘッド４を通過して巻取ロール３に巻
き取られる。また、基材５ａの一方の面に画像形成層６
を剥離可能に備えた中間転写記録媒体５が供給ロール７
から供給搬送方向（図示の矢印ａ方向）へ送り出され、
プラテンローラー８を通過してガイドローラー９に案内
されて、中間転写記録媒体５の供給搬送方向下流側に位
置する画像転写工程Ｂに送られる。図示例では、中間転
写記録媒体５は所定の面積の画像形成層６が一定の間隔
で設けられている。

【００１８】サーマルヘッド４とプラテンローラー８
は、搬送された熱転写フィルム１と中間転写記録媒体５
とを、色材層と画像形成層６とが重なるように圧接可能
に配設されている。そして、画像データに応じてサーマ
ルヘッド４を発熱させて色材層に含まれる熱移行性の色
材を画像形成層６に移行させて１つの画像Ｉが形成され
る。画像データは、例えば、固定データのみからなるも
の、固定データと可変データ（数値や文字等）からなる
もの、いずれであってもよく、後者の場合、印画面積の
５０％以上を固定データとすることが好ましい。その
後、熱転写フィルム１と中間転写記録媒体５を所定距離
搬送し、次の画像Ｉが中間転写記録媒体５の新たな画像
形成層６に形成される。このようにして複数の画像Ｉの
形成が連続して行なわれ、この間、画像転写工程Ｂでの
画像転写は休止状態にあってもよい。

【００１９】上述の画像形成工程Ａにおいて画像形成層
６に複数の画像Ｉが形成された中間転写記録媒体５は、
画像形成工程Ａに対して中間転写記録媒体５の供給搬送
方向（図示の矢印ａ方向）下流側に位置する画像転写工
程Ｂに送られる。図１において、画像転写工程Ｂでは、
中間転写記録媒体５はヒートローラー１１を通過してガ
イドローラー１２に案内されて巻取ロール１５に巻き取
られる。また、被画像形成体２１は、複数の搬送ローラ
ー１３により画像転写工程Ｂに搬送される。複数の搬送
ローラー１３は、上記のヒートローラー１１とガイドロ
ーラー１２との間を搬送される中間転写記録媒体５と被
画像形成体２１とを、画像形成層６と被画像形成体２１
が重なるように圧接可能に配設されている。そして、熱
源であるヒートローラー１１により基材５ａ側から中間
転写記録媒体５を加熱することにより、画像Ｉが画像形
成層６とともに被画像形成体２１に転写されて画像形成
が完了する。その後、次の被画像形成体２１を画像転写
工程Ｂに搬送して、上記と同様に画像形成が行なわれ
る。このようにして複数の画像Ｉが複数の被画像形成体
２１に順次転写されて画像形成が完了するが、この間、
画像形成工程Ａでの画像形成は休止状態にあってもよ
い。尚、ヒートローラー１１は、金属ローラー、表面を
ゴム等の弾性被膜で被覆したローラー等、特に制限はな
い。

【００２０】上記のようにして複数の画像形成が完了し
た後、中間転写記録媒体５は、中間転写記録媒体５の供
給搬送方向最下流側に位置する画像未形成部位が画像形
成工程Ａに位置するように供給搬送方向と逆方向（図示
の矢印ｂ方向）に搬送される。そして、上述の一連の画
像形成工程と画像転写工程が繰り返される。

【００２１】次に、中間転写記録媒体５の移動を中心
に、本発明の画像形成方法をより詳しく説明する。図２
は、本発明の画像形成方法の一例における中間転写記録
媒体５の移動状態を説明するための図である。

【００２２】まず、画像形成工程Ａにおいて中間転写記
録媒体５の画像形成層６上にｎ個（ｎは３以上の整数）
の画像を連続して形成する（図２（イ））。図示例で
は、中間転写記録媒体５は供給搬送方向（矢印ａ方向）
に沿って所定の長さＸの画像形成層６が所定の間隔Ｙで
基材５ａ上に複数配列されている。この画像形成層６の
長さＸは、被画像形成体２１の搬送方向の長さＬ（図１
参照）よりも短いものである。図示例において、画像が
形成されたｎ個の画像形成層６は斜線で示し、１画面目
は中間転写記録媒体５の供給搬送方向の最下流側に位置
している。さらに、前回の一連の操作で被画像形成体に
転写された画像形成層６の跡を鎖線で囲んで示し、今回
の画像形成で未だ使用されていない画像形成層６は実線
で囲んで示した。また、中間転写記録媒体５の基材５ａ
上には、ｎ個の画像形成層を１周期として位置検知用マ
ークＭが周期的に形成されている。この位置検知用マー
クＭが位置検知センサＳにより検出された時点で、画像
形成工程Ａにおけるｎ個の画像形成が終了するように、
予め位置検知センサＳが配置されている。また、位置検
知センサＳから位置検知用マークＭの検出信号が制御装
置（図示せず）に送られると、制御装置から被画像形成
体２１を画像転写工程Ｂに搬送するようにリリース信号
が搬送装置（図示せず）に送られる。尚、中間転写記録
媒体５は、基材５ａ上に画像形成層６を連続して形成し
たものであってもよい。この場合、上記の位置検知用マ
ークＭは、ｎ個の画像形成を１周期として、画像形成工
程Ａにおいて画像形成層６上に位置検知用画像として形
成することができる。

【００２３】上記のように、画像形成工程Ａにおいてｎ
個の画像形成が完了した後、次に、１画面目を画像転写
開始位置に到達させるように、中間転写記録媒体５を供
給搬送方向（矢印ａ方向）に距離Ｚ移動させる（図２
（ロ））。その後、上述のように、リリース信号を受け
た搬送装置により画像転写工程Ｂに搬送される被画像形
成体２１と、１画面目の画像とが重なるようにして、熱
源であるヒートローラー１１により基材５ａ側から中間
転写記録媒体５を加熱することにより、画像Ｉが画像形
成層６とともに被画像形成体２１に転写される。この
間、画像形成工程Ａの画像形成は休止状態にあってもよ
い。このような画像転写をｎ個の被画像形成体２１に対
して順次行うことにより、ｎ個の画像形成が終了する
（図２（ハ））。この画像転写時の中間転写記録媒体５
の搬送距離は、［ｎ（Ｘ＋Ｙ）］となる。

【００２４】次に、中間転写記録媒体５を供給搬送方向
と逆方向（矢印ｂ方向）に搬送し、位置検出用マークＭ
が位置検出センサＳによって検出された時点で中間転写
記録媒体５を停止する。これにより、画像形成工程Ａの
形成開始位置には、今回の画像形成で未だ使用されてい
ない画像形成層６（実線で囲まれている）のうち、最下
流側に位置する画像形成層６が位置する（図２
（ニ））。このような中間転写記録媒体５の供給搬送方
向と逆方向への搬送距離は、［ｎ（Ｘ＋Ｙ）＋Ｚ］とな
る。以上で、ｎ個の被画像形成体２１への画像形成の一
連の操作が終了し、その後、上記と同様の一連の操作が
繰り返される。

【００２５】上記の一連の操作の間（画像形成工程Ａに
おいてｎ個の画像形成が完了した後、画像転写を行い、
その後、供給搬送方向と逆方向へ搬送する間）の中間転
写記録媒体５の全搬送距離は、Ｚと［ｎ（Ｘ＋Ｙ）］と
［ｎ（Ｘ＋Ｙ）＋Ｚ］の合計であり、［２ｎ（Ｘ＋Ｙ）
＋２Ｚ］となり、これは、後述する従来の画像形成方法
に比べて小さいものである。また、本発明の画像形成方
法では、１画像毎に画像形成工程Ａと画像転写工程Ｂと
の間で中間転写記録媒体５を搬送するための時間ロスが
なく、かつ、中間転写記録媒体５の搬送に伴う各工程で
の位置合わせを１画面毎に行う必要がなく、画像形成効
率が大幅に向上する。さらに、本発明の画像形成方法で
は、画像転写工程Ｂにおけるヒートローラー１１の影響
が画像形成工程Ａに及ばないように、画像形成工程Ａと
画像転写工程Ｂとの距離を十分にとることができる。

【００２６】ここで、比較のために、中間転写記録媒体
を用いて１画面毎に画像形成と画像転写を行う従来の画
像形成方法を、図３を参照しながら説明する。画像形成
工程Ａにおいて中間転写記録媒体５′の画像形成層６′
上に１画面の画像を形成する（図３（イ））。図示例で
は、中間転写記録媒体５′は供給搬送方向（矢印ａ方
向）に沿って所定の長さＸの画像形成層６′が所定の間
隔Ｙで基材５′ａ上に複数配列されている。この画像形
成層６′の長さＸは、被画像形成体２１の搬送方向の長
さＬ（図１参照）よりも短いものである。図示例では、
画像が形成された画像形成層６′は斜線で示し、前回ま
での操作で被画像形成体に転写された画像形成層６′の
跡を鎖線で囲んで示し、今回の画像形成で未だ使用され
ていない画像形成層６′は実線で囲んで示した。また、
中間転写記録媒体５′の基材５′ａ上には、間隔［Ｘ＋
Ｙ］で位置検知用マークＭが形成されている。この位置
検知用マークＭが位置検知センサＳにより検出された時
点で、画像形成工程Ａにおける１画面の画像形成が終了
するように、予め位置検知センサＳが配置されている。
また、位置検知センサＳから位置検知用マークＭの検出
信号が制御装置（図示せず）に送られると、制御装置か
ら被画像形成体２１を画像転写工程Ｂに搬送するように
リリース信号が搬送装置（図示せず）に送られる。

【００２７】上記のように、画像形成工程Ａにおいて１
画面の画像形成が完了した後、この１画面を画像転写開
始位置に到達させるように、中間転写記録媒体５′を距
離Ｚ′移動させる（図３（ロ））。その後、上述のよう
に、リリース信号を受けた搬送装置により画像転写工程
Ｂに搬送されている被画像形成体２１と、１画面の画像
とが重なるようにして、熱源であるヒートローラー１１
により基材５′ａ側から中間転写記録媒体５′を加熱す
ることにより、画像Ｉが画像形成層６′とともに被画像
形成体２１に転写される（図３（ハ））。この間、画像
形成工程Ａの画像形成は休止状態にあってもよい。この
画像転写時の中間転写記録媒体５′の搬送距離は、［Ｘ
＋Ｙ］となる。

【００２８】次に、中間転写記録媒体５′を供給搬送方
向と逆方向（矢印ｂ方向）に搬送し、位置検出用マーク
Ｍが位置検出センサＳによって検出された時点で中間転
写記録媒体５′を停止する。これにより、画像形成工程
Ａの形成開始位置には、今回の画像形成で未だ使用され
ていない画像形成層６′（実線で囲まれている）のう
ち、最下流側に位置する画像形成層６′が位置する（図
３（ニ））。このような中間転写記録媒体５′の供給搬
送方向と逆方向への搬送距離は、［（Ｘ＋Ｙ）＋Ｚ′］
となる。

【００２９】以上で、１個の被画像形成体２１への画像
形成が終了し、この間（画像形成工程Ａにおいて１画面
の画像形成が完了した後、画像転写を行い、その後、次
の操作のために、供給搬送方向と逆方向へ搬送する間）
の中間転写記録媒体５′の搬送距離は、Ｚ′と［Ｘ＋
Ｙ］と［（Ｘ＋Ｙ）＋Ｚ′］の合計であり、［２（Ｘ＋
Ｙ）＋２Ｚ′］となる。その後、上記と同様の操作を繰
り返すことにより、合計でｎ個の被画像形成体２１への
画像形成を完了するまでの中間転写記録媒体５′の全搬
送距離は、［２ｎ（Ｘ＋Ｙ）＋２ｎＺ′］となる。

【００３０】図２と図３に示した例から明らかなよう
に、図２に示される本発明の画像形成方法と、図３に示
される画像形成方法では、ｎ個の被画像形成体２１への
画像形成を完了するまでの中間転写記録媒体の全搬送距
離に、［２ｎＺ′−２Ｚ］の差が生じる。ここで、距離
Ｚ′は、画像転写工程Ｂにおけるヒートローラー１１の
影響が画像形成工程Ａに及ばないようにするために、あ
る程度大きなものとする必要があるので、上記の搬送距
離の差は大きなものとなり、搬送に要する時間ロスの差
も大きいものとなる。さらに、図３に示される画像形成
方法では、中間転写記録媒体５′の搬送に伴う各工程で
の位置合わせを１画面毎に行う必要があるが、図２に示
される本発明の画像形成方法では、その必要がなく、画
像形成効率が大幅に向上する。

【００３１】上述の本発明の画像形成方法は、画像形成
工程Ａにおいてｎ個の画像形成が完了した後、転写記録
媒体５の供給搬送方向の最下流側に位置する画像（１画
面目）から画像転写を行うものであるが、転写記録媒体
５の供給搬送方向の最上流側に位置する画像（ｎ画面
目）から画像転写を行ってもよい。図４は、このような
本発明の画像形成方法における中間転写記録媒体５の移
動状態を説明するための図である。

【００３２】まず、画像形成工程Ａにおいて中間転写記
録媒体５の画像形成層６上にｎ個（ｎは３以上の整数）
の画像を連続して形成する（図４（イ））。図示例で
は、中間転写記録媒体５は供給搬送方向（矢印ａ方向）
に沿って所定の長さＸの画像形成層６が所定の間隔Ｙで
基材５ａ上に複数配列されている。この画像形成層６の
長さＸは、被画像形成体２１の搬送方向の長さＬ（図１
参照）よりも短いものである。画像が形成されたｎ個の
画像形成層６は斜線で示し、１画面目は中間転写記録媒
体５の供給搬送方向の最下流側に位置している。さら
に、前回の一連の操作で被画像形成体に転写された画像
形成層６の跡を鎖線で囲んで示し、今回の画像形成で未
だ使用されていない画像形成層６は実線で囲んで示し
た。中間転写記録媒体５の基材５ａ上には、ｎ個の画像
形成層を１周期として位置検知用マークＭが周期的に形
成されている。この位置検知用マークＭが位置検知セン
サＳにより検出された時点で、画像形成工程Ａにおける
ｎ個の画像形成が終了するように、予め位置検知センサ
Ｓが配置されている。図示例では、位置検知センサＳ
は、画像転写工程Ｂのヒートローラー１１よりも中間転
写記録媒体５の供給搬送方向の下流側（距離Ｚ）に位置
している。上記の位置検知用マークＭの検出信号が制御
装置（図示せず）に送られると、制御装置から被画像形
成体２１を画像転写工程Ｂに搬送するようにリリース信
号が搬送装置（図示せず）に送られる。

【００３３】尚、中間転写記録媒体５は、基材５ａ上に
画像形成層６を連続して形成したものであってもよい。
この場合、上記の位置検知用マークＭは、ｎ個の画像形
成を１周期として、画像形成工程Ａにおいて画像形成層
６上に位置検知用画像として形成することができる。

【００３４】上記のように、画像形成工程Ａにおいてｎ
個の画像形成が完了した後、一旦、中間転写記録媒体５
を供給搬送方向（矢印ａ方向）に搬送して、次の位置検
知用マークＭ′が位置検知センサＳにより検出された時
点で停止し（図４（ロ））、その後、ｎ画面目を画像転
写開始位置に到達させるように、中間転写記録媒体５を
供給搬送方向と逆方向（矢印ｂ方向）に距離Ｚ移動させ
る（図４（ハ））。この間の中間転写記録媒体５の搬送
距離は、［ｎ（Ｘ＋Ｙ）＋Ｚ］となる。その後、上述の
ように、リリース信号を受けた搬送装置により画像転写
工程Ｂに搬送されている被画像形成体２１と、ｎ画面目
の画像とが重なるようにして、中間転写記録媒体５を供
給搬送方向と逆方向（矢印ｂ方向）に移動させながら熱
源であるヒートローラー１１により基材５ａ側から中間
転写記録媒体５を加熱することにより、画像Ｉが画像形
成層６とともに被画像形成体２１に転写される。この
間、画像形成工程Ａの画像形成は休止状態にあってもよ
い。このような画像転写をｎ個の被画像形成体２１に対
して順次行うことにより、ｎ個の画像形成が終了する
（図４（ニ））。この画像転写時の中間転写記録媒体５
の搬送距離は、［ｎ（Ｘ＋Ｙ）］となる。

【００３５】次に、中間転写記録媒体５を供給搬送方向
（矢印ａ方向）に距離Ｚだけ搬送し、位置検出用マーク
Ｍが位置検出センサＳによって検出された位置で中間転
写記録媒体５を停止する。これにより、画像形成工程Ａ
の形成開始位置には、今回の画像形成で未だ使用されて
いない画像形成層６（実線で囲まれている）のうち、最
下流側に位置する画像形成層６が位置する（図４
（ホ））。以上で、ｎ個の被画像形成体２１への画像形
成の一連の操作が終了し、その後、上記と同様の一連の
操作が繰り返される。

【００３６】上記の一連の操作の間（画像形成工程Ａに
おいてｎ個の画像形成が完了した後、供給搬送方向と逆
方向へ搬送して画像転写を行い、その後、次の一連の操
作のために、供給搬送方向へ搬送する間）の中間転写記
録媒体５の全搬送距離は、［ｎ（Ｘ＋Ｙ）］と［ｎ（Ｘ
＋Ｙ）＋Ｚ］とＺの合計であり、［２ｎ（Ｘ＋Ｙ）＋２
Ｚ］となる。これは、上述の従来の画像形成方法に比べ
て小さいものである。また、本発明の画像形成方法で
は、１画像毎に画像形成工程Ａと画像転写工程Ｂとの間
で中間転写記録媒体５を搬送するための時間ロスがな
く、かつ、中間転写記録媒体５の搬送に伴う各工程での
位置合わせを１画面毎に行う必要がなく、画像形成効率
が大幅に向上する。さらに、本発明の画像形成方法で
は、画像転写工程Ｂにおけるヒートローラー１１の影響
が画像形成工程Ａに及ばないように、画像形成工程Ａと
画像転写工程Ｂとの距離を十分にとることができる。上
述の画像形成装置は、本発明の画像形成方法を説明する
ための一例であり、これに限定されるものではなく、各
部材の配置、ガイドローラーや搬送ローラーの数、配置
等は図示例に限定されるものではない。

【００３７】また、本発明の画像形成方法では、画像形
成工程Ａにおいて、熱源を複数配置し、各熱源毎に色材
層の色相が異なる熱転写フィルム、例えば、シアン、マ
ゼンタ、イエロー、ブラックの各熱転写フィルムを供給
し、中間転写記録媒体５の画像形成層６上の１画像形成
領域に各色相の熱転写フィルムの色材層を順次重ね合わ
せて画像を形成するようにしてもよい。

【００３８】次に、本発明の画像形成方法において使用
する熱転写フィルム、中間転写記録媒体等について説明
する。本発明の画像形成方法に使用する熱転写フィルム
１は、感熱溶融転写方式および感熱昇華転写方式のいず
れの熱転写フィルムも使用することができる。例えば、
基材の一方の面に色材層を備えたものであり、基材側を
サーマルヘッド４に接触させながら搬送される。

【００３９】熱転写フィルム１を構成する基材として
は、従来の熱転写フィルムに使用されているものと同じ
基材をそのまま用いることができ、また、その他のもの
も使用することができ、特に制限されない。好ましい基
材の具体例としては、例えば、ポリエステル、ポリプロ
ピレン、セロハン、ポリカーボネイト、酢酸セルロー
ス、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ナ
イロン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニル
アルコール、フッ素樹脂、塩化ゴム、アイオノマー等の
プラスチック、コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙
類、不織布等があり、また、これらを複合した基材であ
ってもよい。この基材の厚さは、その強度および熱伝導
性が適切になるように材料に応じて適宜変更することが
できるが、その厚さは、好ましくは、例えば、３〜１０
μｍである。

【００４０】感熱溶融転写方式の熱転写フィルム１を構
成する色材層は、顔料または染料等の色材とワックスま
たは熱可塑性樹脂からなり、必要に応じて、鉱物油、植
物油、ステアリン酸等の高級脂肪酸、可塑剤、酸化防止
剤、充填剤等の種々の添加剤が加えられた層である。特
に、被画像形成体が熱可塑性樹脂を含有するプラスチッ
ク材料からなる場合、色材層に含有される熱可塑性樹脂
のガラス転移点は、プラスチック材料に含有される熱可
塑性樹脂のガラス転移点以下であることが好ましい。こ
れにより、画像転写工程Ｂにおいて、画像と被画像形成
体との密着性が高くなる。

【００４１】色材としては、公知の有機または無機の顔
料、あるいは染料の中から適宜選択することができ、例
えば、十分な着色濃度を有し、光、熱等により変色、退
色しないものが好ましい。また、加熱により発色する物
質や、被画像形成体の表面に塗布されている成分と接触
することにより発色するような物質であってもよい。さ
らに、色材の色としては、シアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックに限定されるものではなく、種々の色の着
色剤を使用することができる。

【００４２】さらに、色材層に、良好な熱伝導性および
熱溶融転写性を与えるため、バインダーの充填剤として
熱伝導性物質を配合してもよい。このような充填剤とし
ては、例えばカーボンブラック等の炭素質物質、アルミ
ニウム、銅、酸化錫、二硫化モリブデン等の金属および
金属化合物等がある。

【００４３】一方、感熱昇華転写方式の熱転写フィルム
１を構成する色材層は、昇華性染料とバインダー樹脂か
らなる層であり、熱により昇華・移行する染料が画像を
形成する色材となる。昇華性染料としては、従来の熱転
写フィルムに使用されている染料を使用することがで
き、特に制限はない。また、バインダー樹脂としては、
例えば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロース
系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニル
ピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル系樹脂、ポ
リエステル等が挙げられる。また、色材層中には、上記
の染料、バインダー樹脂の他に必要に応じて従来公知の
種々の添加剤を含めることができる。

【００４４】また、熱転写フィルムとして、基材上に複
数色の色材層、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、
ブラックの色材層を面順次に備えたものを使用すること
ができる。このような熱転写フィルムを用いる場合、画
像形成工程Ａにおいて中間転写記録媒体５の画像形成層
６上の１画像形成領域に順次各色の色材層を重ね合わせ
て画像を形成する。

【００４５】尚、熱転写フィルム１の基材の他方の面
に、サーマルヘッドの熱融着を防止し、かつ、滑り性を
良くするために、耐熱滑性層を設けることも可能であ
る。この耐熱滑性層は、バインダー樹脂に滑剤、界面活
性剤、無機粒子、有機粒子、顔料等を添加したものを使
用して形成される。耐熱滑性層に使用されるバインダー
樹脂は、例えば、エチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセ
ルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、硝化綿
等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢
酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセター
ル、ポリビニルピロリドン、アクリル樹脂、ポリアクリ
ルアミド、アクリロニトリル−スチレン共重合体等のビ
ニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、シ
リコーン変性またはフッ素変性ウレタン樹脂等が挙げら
れる。

【００４６】中間転写記録媒体５は、基材５ａの一方の
面に画像形成層６を剥離可能に備えたものであり、基材
５ａ側をプラテンローラー８、ヒートローラー１１に接
触させながら搬送される。図示例では、所定の面積の画
像形成層６が一定の間隔で設けられているが、これに限
定されるものではなく、画像形成層６は連続したもので
あってもよい。

【００４７】中間転写記録媒体５を構成する基材５ａと
しては、従来の間接熱転写方式に使用されているものと
同じ基材をそのまま用いることができ、また、その他の
ものも使用することができ、特に制限されない。好まし
い基材５ａの具体例としては、例えば、ポリエステル、
ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネイト、酢酸セ
ルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
ビニルアルコール、フッ素樹脂、塩化ゴム、アイオノマ
ー等のプラスチックフィルムが挙げられる。この基材５
ａの厚さは、その強度が適切になるように材料に応じて
適宜設定することができ、例えば、８〜３０μｍ程度の
範囲で設定することができる。

【００４８】中間転写記録媒体５を構成する画像形成層
６は、画像形成工程Ａにおいて熱転写形成された画像Ｉ
を保持する作用をなすとともに、その後の画像転写工程
Ｂにおいて画像Ｉを保持した状態で被画像形成体に転写
されることにより、画像Ｉの保護層としての作用もなす
ものであり、少なくともバインダー樹脂からなり、必要
に応じて離型剤等の各種添加剤を添加してもよい。バイ
ンダー樹脂としては、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリ
ル酸エステル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、アイオノ
マー、セルロース誘導体等の熱可塑性樹脂を挙げること
ができる。熱転写フィルム１として、感熱昇華転写方式
の熱転写フィルムを使用する場合、画像形成層６のバイ
ンダー樹脂としては、昇華性染料が染着しやすいもの、
例えば、ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂を用いる。
また、被画像形成体が熱可塑性樹脂を含有するプラスチ
ック材料からなる場合、画像形成層６に含有される熱可
塑性樹脂のガラス転移点は、プラスチック材料に含有さ
れる熱可塑性樹脂のガラス転移点以下であることが好ま
しい。これにより、後述する画像転写工程Ｂにおいて、
画像形成層６と被画像形成体との密着性が高くなる。

【００４９】本発明の画像形成方法の画像形成の対象と
なる被画像形成体２１は、特に制限はなく、材質はプラ
スチック材料、金属材料、木材、石材、複合材料等、い
ずれであってもよい。被画像形成体２１の使用目的、材
質等に応じて使用する熱転写フィルムを感熱溶融転写方
式か感熱昇華転写方式のいずれかとし、中間転写記録媒
体５の画像形成層６の材質を選択することができる。ま
た、被画像形成体２１の形状にも特に限定はない。但
し、画像転写工程Ｂにおいて、変形して転写不良を生じ
易いものは、変形を防止する措置を施した後に画像形成
を行うことが好ましい。

【００５０】

【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば画
像形成工程にて複数の画像を連続して中間転写記録媒体
上に形成し、次に、これらの複数の画像を画像転写工程
にて複数の被画像形成体上に順次転写するので、１画像
毎に画像形成工程と画像転写工程との間で中間転写記録
媒体を搬送するための時間ロスがなく、かつ、中間転写
記録媒体の搬送に伴う各工程での位置合わせを１画面毎
に行う必要がなく、中間転写記録媒体を用いた従来の画
像形成方法に比べて効率が大幅に向上し、また、画像形
成と画像転写が独立して行なわれるので、中間転写記録
媒体のテンション変動が防止され、被画像形成体の表面
状態に依存しない高品質の画像形成が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の画像形成方法の一実施形態を説明する
ための画像形成装置の例を示す図である。

【図２】本発明の画像形成方法の一例における中間転写
記録媒体の移動状態を説明するための図である。

【図３】従来の画像形成方法の一例における中間転写記
録媒体の移動状態を説明するための図である。

【図４】本発明の画像形成方法の他の例における中間転
写記録媒体の移動状態を説明するための図である。

【符号の説明】

１…熱転写フィルム２…供給ロール３…巻取ロール４…サーマルヘッド５…中間転写記録媒体５ａ…基材６…画像形成層７…供給ロール８…プラテンローラー１１…ヒートローラー１３…搬送ローラー１５…巻取ロール２１…被画像形成体Ａ…画像形成工程Ｂ…画像転写工程Ｉ…画像Ｍ…位置検出用マーク（位置検出用画像）Ｓ…位置検出センサ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】中間転写記録媒体の供給搬送方向の上流
側に位置する画像形成工程と下流側に位置する画像転写
工程とを有し、前記画像形成工程にて熱転写フィルムか
ら中間転写記録媒体上に画像を形成し、中間転写記録媒
体上に形成された画像を前記画像転写工程にて被画像形
成体上に転写する画像形成方法において、画像形成工程にて中間転写記録媒体上に複数の画像を形
成し、その後、前記複数の画像を画像転写工程にて複数
の被画像形成体上に順次転写する操作を繰り返すことを
特徴とする画像形成方法。
【請求項２】画像転写工程において、中間転写記録媒
体上に形成された複数の画像うち中間転写記録媒体の供
給搬送方向の最下流側に位置する画像から順に被画像形
成体に転写することを特徴とする請求項１に記載の画像
形成方法。
【請求項３】画像転写工程において、中間転写記録媒
体上に形成された複数の画像うち中間転写記録媒体の供
給搬送方向の最上流側に位置する画像から順に被画像形
成体に転写することを特徴とする請求項１に記載の画像
形成方法。
【請求項４】前記熱転写フィルムは、基材の一方の面
に色材層を備えたものであり、前記中間転写記録媒体
は、基材の一方の面に画像形成層を備えたものであり、
前記画像形成工程において、熱転写フィルムと中間転写
記録媒体とを前記色材層と画像形成層とが対向するよう
に重ね合わせ、前記熱転写フィルムの色材層とは反対側
の面、または、前記中間転写記録媒体の画像形成層とは
反対側の面から、熱源を用いて像様に加熱することによ
り前記中間転写記録媒体の画像形成層に画像を形成し、
前記画像転写工程において、中間転写記録媒体の画像形
成層を被画像形成体の表面に重ね合わせ、前記中間転写
記録媒体の画像形成層とは反対側の面から熱源を用いて
加熱することより前記中間転写記録媒体の画像形成層に
形成された画像を画像形成層とともに前記被画像形成体
の表面に転写することを特徴とする請求項１乃至請求項
３のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項５】前記熱転写フィルムは、基材上に複数色
の色材層を面順次に備えたものであり、前記画像形成工
程において中間転写記録媒体の画像形成層上の１画像形
成領域に各色毎に色材層を重ね合わせて画像を形成する
ことを特徴とする請求項４に記載の画像形成方法。
【請求項６】前記画像形成工程において、熱源を複数
配置し、各熱源毎に色材層の色相が異なる熱転写フィル
ムを供給し、中間転写記録媒体の画像形成層上の１画像
形成領域に各色相の熱転写フィルムの色材層を重ね合わ
せて画像を形成することを特徴とする請求項４に記載の
画像形成方法。
【請求項７】前記画像形成工程にて中間転写記録媒体
上に複数の画像を形成する毎に位置検知用画像を形成
し、その後、前記画像転写工程での画像転写を行う前に
前記位置検知用画像を基準として中間転写記録媒体の画
像転写開始位置を調整することを特徴とする請求項１乃
至請求項６のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項８】前記中間転写記録媒体は、供給搬送方向
に沿って所定の長さの画像形成層が所定の間隔を設けて
基材上に複数配列され、かつ、所定の数の画像形成層を
１周期として位置検知用マークが基材上に周期的に形成
されたものであり、前記画像形成層の長さは、被画像形
成体の搬送方向の長さよりも短いものであることを特徴
とする請求項４乃至請求項６のいずれかに記載の画像形
成方法。