JP4564188B2 - 画像形成方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成方法に係り、特に変形し易い物体に熱転写方式により密着性と耐磨耗性に優れた画像を形成するための画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
基材の一方の面に色材層を備えた熱転写フィルムを使用して、サーマルヘッド等により所望の形状で色材を被画像形成体上に転写して直接画像を形成する直接熱転写方式の画像形成方法が従来から広く用いられている。
【0003】
また、上記の熱転写方式により直接画像を形成することが困難な被画像形成体に対しては、間接熱転写方式による画像形成方法が用いられている。この間接熱転写方式は、熱転写フィルムから中間転写記録媒体に一旦画像を形成し、その後、中間転写記録媒体上の画像を被画像形成体に転写して画像を形成するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、直接熱転写方式ではなく、間接熱転写方式により画像形成を行う必要がある被画像形成体が変形し易い物体である場合、例えば、プラスチック材料や薄い金属材料等からなる中空開口構造や有フランジ構造の物体であって、単独では外圧によって容易に変形してしまうような構造の物体である場合、上述の間接熱転写方式による画像形成を試みても、中間転写記録媒体上の画像を被画像形成体に転写する際の変形によって画像転写が行えないという問題があった。
このような易変形性の被画像形成体の具体例として、リチウムイオン電池等の電池包装材が挙げられる。電池包装材は、通常、プラスチック材料からなる中空開口構造をもつが、電池に対する小型化、軽量化の要請により、肉厚が薄いものとならざるを得ず、このため、僅かな外圧によって容易に変形してしまう。このような電池包装材の表面に上述の間接熱転写方式による画像形成を行うと、中間転写記録媒体上の画像を電池包装材に転写する際の変形によって転写画像の密着不良が発生してしまう。また、上記のような易変形性の被画像形成体は、画像転写時の圧力によって変形や破損が発生するという問題もあった。したがって、このような被画像形成体への画像形成は、シルクスクリーン印刷等で画像を形成したラベルを貼合するような方法が一般的に行なわれているが、このような方法では、工程が煩雑であり、小ロット、多品種に対応できないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記のような実情に鑑みてなされたものであり、変形し易い被画像形成体に対して良好な密着性で耐磨耗性に優れた画像形成が可能であり、小ロット対応が可能で、オンデマンド性に優れた画像形成方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明は、中空開口構造あるいは有フランジ構造の被画像形成体表面に画像を形成する画像形成方法において、基材の一方の面に色材層を備えた熱転写フィルムと、基材の一方の面に画像形成層を備えた中間転写記録媒体とを、前記色材層と画像形成層とが対向するように重ね合わせ、前記熱転写フィルムの色材層とは反対側の面、または、前記中間転写記録媒体の画像形成層とは反対側の面から、熱源を用いて像様に加熱することにより前記中間転写記録媒体の画像形成層に画像を形成する画像形成工程と、前記画像形成工程において画像が形成された中間転写記録媒体の画像形成層を被画像形成体の表面に重ね合わせ、前記中間転写記録媒体の画像形成層とは反対側の面から熱源を用いて加熱することより前記中間転写記録媒体の画像形成層に形成された画像を画像形成層とともに前記被画像形成体の表面に転写する画像転写工程と、前記画像形成層が転写された前記被画像形成体の面を熱源を用いて加熱する定着工程を少なくとも有し、前記画像転写工程において、中空開口構造の被画像形成体内に転写圧調整部材を挿入することにより、あるいは、有フランジ構造の被画像形成体を該被画像形成体の裏面形状に対応した外形形状をもつ転写圧調整部材で画像形成面の裏面から支持することにより、前記被画像形成体と前記転写圧調整部材とを一体とし、前記被画像形成体の少なくとも前記画像形成層が転写される部位の裏面に転写圧調整部材を当接させ被画像形成体の変形を防止しながら転写を行い、前記定着工程において、前記画像形成層が転写された前記被画像形成体の面と前記熱源との間に前記中間転写記録媒体の前記基材を介在させて加熱するような構成とした。
【0007】
また、本発明の他の態様としては、前記画像転写工程にて、前記熱源を固定し、重ね合わされた前記中間転写記録媒体と被画像形成体とを一定方向に移動させるような構成、あるいは、前記画像転写工程にて、重ね合わされた前記中間転写記録媒体と被画像形成体とを固定し、前記熱源を一定方向に移動させるような構成としてもよい。
【0009】
上記のような本発明では、転写圧調整部材が画像転写工程における被画像形成体の変形を抑制するので、均一な転写圧力で中間転写記録媒体の画像形成層が被画像形成体に確実に圧着され、画像が形成された画像形成層が良好な密着性で被画像形成体に転写される。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態について、詳述する。
本発明の画像形成方法は、少なくとも画像形成工程と、画像転写工程とを有し、中空開口構造あるいは有フランジ構造の被画像形成体に対して良好な密着性で画像形成が可能である。ここで、中空開口構造の被画像形成体としては、例えば、図1に示されるように、開口2を有し、斜線で示した部位が画像形成部位であるような中空構造の被画像形成体1が挙げられる。また、有フランジ構造の被画像形成体としては、例えば、図2に示されるように、斜線で示した部位に画像形成部位をもつ矩形の平板12の対向する2辺に断面形状が鉤型のフランジ13a,13bが垂設されたような被画像形成体11が挙げられる。このような被画像形成体1,11は、プラスチック材料や薄い金属材料等の材料からなり、図示の矢印方向から外力が加わると、画像形成部位をもつ面が容易に変形する。易変形性の被画像形成体の具体例として、リチウムイオン電池等の電池包装材が挙げられる。尚、中空開口構造あるいは有フランジ構造の被画像形成体は、図示例に限定されるものではない。
【0011】
図3は、本発明の画像形成方法の一実施形態を説明するための画像形成装置の例を示す図である。図3において、画像形成工程Aでは、基材の一方の面に色材層を備えた熱転写フィルム21が供給ロール22から送り出され、サーマルヘッド24を通過して巻取ロール23に巻き取られる。また、基材25aの一方の面に画像形成層26を剥離可能に備えた中間転写記録媒体25が供給ロール27から送り出され、プラテンローラー28を通過してガイドローラー29に案内されて画像転写工程Bに送られる。サーマルヘッド24とプラテンローラー28は、搬送された熱転写フィルム21と中間転写記録媒体25とを、色材層と画像形成層26とが重なるように圧接可能に配設されている。そして、画像データに応じてサーマルヘッド24を発熱させて色材層に含まれる熱移行性の色材を画像形成層26に移行させて画像Iが形成される。
【0012】
熱転写フィルム21は、感熱溶融転写方式および感熱昇華転写方式のいずれの熱転写フィルムも使用することができ、例えば、基材の一方の面に色材層を備えたものであり、基材側をサーマルヘッド24に接触させながら搬送される。
【0013】
熱転写フィルム21を構成する基材としては、従来の熱転写フィルムに使用されているものと同じ基材をそのまま用いることができ、また、その他のものも使用することができ、特に制限されない。好ましい基材の具体例としては、例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネイト、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、塩化ゴム、アイオノマー等のプラスチック、コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類、不織布等があり、また、これらを複合した基材であってもよい。この基材の厚さは、その強度および熱伝導性が適切になるように材料に応じて適宜変更することができるが、その厚さは、好ましくは、例えば、2〜10μmである。
【0014】
感熱溶融転写方式の熱転写フィルム21を構成する色材層は、熱溶融性インキ層であり、従来公知の色材とバインダーよりなり、必要に応じて、鉱物油、植物油、ステアリン酸等の高級脂肪酸、可塑剤、酸化防止剤、充填剤等の種々の添加剤を加えたものが使用される。
【0015】
バインダーとして用いられる熱可塑性樹脂としては、ポリカーボネート、セルロースエステル、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアルキルアクリレート、ポリアルキルメタクリレート等のアクリル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル樹脂等の塩化ビニル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、石油系樹脂、フェノール系樹脂、スチレン系樹脂、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム等のエラストマー類が挙げられる。特に、被画像形成体が熱可塑性樹脂を含有するプラスチック材料からなる場合、バインダーとして色材層に含有される熱可塑性樹脂のガラス転移点は、プラスチック材料に含有される熱可塑性樹脂のガラス転移点以下であることが好ましい。これにより、後述する画像転写工程Bにおいて、画像と被画像形成体との密着性が高くなる。
【0016】
色材としては、公知の有機または無機の顔料、あるいは染料の中から適宜選択することができ、例えば、十分な着色濃度を有し、光、熱等により変色、退色しないものが好ましい。また、加熱により発色する物質や、被画像形成体の表面に塗布されている成分と接触することにより発色するような物質であってもよい。
さらに、色材の色としては、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックに限定されるものではなく、種々の色の着色剤を使用することができる。
【0017】
さらに、色材層に、良好な熱伝導性および熱溶融転写性を与えるため、バインダーの充填剤として熱伝導性物質を配合してもよい。このような充填剤としては、例えばカーボンブラック等の炭素質物質、アルミニウム、銅、酸化錫、二硫化モリブデン等の金属および金属化合物等がある。
【0018】
一方、感熱昇華転写方式の熱転写フィルム21を構成する色材層は、昇華性染料とバインダー樹脂からなる層であり、熱により昇華・移行する染料が画像を形成する色材となる。昇華性染料としては、従来の熱転写フィルムに使用されている染料を使用することができ、特に制限はない。また、バインダー樹脂としては、例えば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル系樹脂、ポリエステル等が挙げられる。また、色材層中には、上記の染料、バインダー樹脂の他に必要に応じて従来公知の種々の添加剤を含めることができる。
【0019】
熱転写フィルム21を構成する色材層の厚みは、必要な印字濃度と熱感度との調和がとれるように、決定すべきであって、例えば、0.3〜4.0g/m2 の範囲であり、0.5〜2.5g/m2の範囲が特に好ましい。
【0020】
尚、熱転写フィルム21の基材の他方の面に、サーマルヘッドとの熱融着を防止し、かつ、滑り性を良くするために、耐熱滑性層を設けることも可能である。
この耐熱滑性層は、バインダー樹脂に滑剤、界面活性剤、無機粒子、有機粒子、顔料等を添加したものを使用して形成される。耐熱滑性層に使用されるバインダー樹脂は、例えば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、硝化綿等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン、アクリル樹脂、ポリアクリルアミド、アクリロニトリル−スチレン共重合体等のビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン変性またはフッ素変性ウレタン樹脂等が挙げられる。
【0021】
中間転写記録媒体25は、基材25aの一方の面に画像形成層26を剥離可能に備えたものであり、基材25a側をプラテンローラー28に接触させながら搬送される。図示例では、所定の面積の画像形成層26が一定の間隔で設けられているが、これに限定されるものではなく、画像形成層26は連続したものであってもよい。
【0022】
中間転写記録媒体25を構成する基材25aとしては、従来の間接熱転写方式に使用されているものと同じ基材をそのまま用いることができ、また、その他のものも使用することができ、特に制限されない。好ましい基材25aの具体例としては、例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネイト、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、塩化ゴム、アイオノマー等のプラスチックフィルムが挙げられる。この基材25aの厚さは、その強度が適切になるように材料に応じて適宜変更することができる。
【0023】
中間転写記録媒体25を構成する画像形成層26は、画像形成工程Aにおいて熱転写形成された画像Iを保持する作用をなすとともに、その後の画像転写工程Bにおいて画像Iを保持した状態で被画像形成体に転写されることにより、画像Iの保護層としての作用もなすものであり、少なくともバインダー樹脂からなり、必要に応じて離型剤等の各種添加剤を添加してもよい。バインダー樹脂としては、ポリカーボネート、ポリプロピレン、セルロースエステル、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアルキルアクリレート、ポリアルキルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル樹脂等の塩化ビニル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、石油系樹脂、フェノール系樹脂、スチレン系樹脂、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム等のエラストマー類、アイオノマー等の熱可塑性樹脂を挙げることができる。特に、被画像形成体が熱可塑性樹脂を含有するプラスチック材料からなる場合、画像形成層26に含有される熱可塑性樹脂のガラス転移点は、プラスチック材料に含有される熱可塑性樹脂のガラス転移点以下であることが好ましい。これにより、後述する画像転写工程Bにおいて、画像形成層26と被画像形成体との密着性が高くなる。
【0024】
上述の画像形成工程Aにおいて画像形成層26に画像Iが形成された中間転写記録媒体25は、画像転写工程Bに送られる。図3において、画像転写工程Bでは、中間転写記録媒体25はヒートローラー31を通過してガイドローラー32に案内されて巻取ロール35に巻き取られる。また、被画像形成体Sは、複数の搬送ローラー33により画像転写工程Bに搬送される。複数の搬送ローラー33は、上記のヒートローラー31とガイドローラー32との間を搬送される中間転写記録媒体25と被画像形成体Sとを、画像形成層26と被画像形成体Sが重なるように圧接可能に配設されている。そして、熱源であるヒートローラー31により基材25a側から中間転写記録媒体25を加熱することにより、画像Iが画像形成層26とともに被画像形成体Sに転写されて画像形成が完了する。
【0025】
本発明では、上記の被画像形成体Sとして、例えば、図4に示すように、上述の中空開口構造の被画像形成体1の中空構造に対応した外形形状をもつ転写圧調整部材5を、開口2から被画像形成体1の内部に挿入した被画像形成体Sを用いる。また、図5に示すように、上述の有フランジ構造の被画像形成体11の裏面形状に対応した外形形状をもつ転写圧調整部材15によって、裏面から被画像形成体11を支持したような被画像形成体Sを用いる。これにより、被画像形成体1,11に変形をほとんど生じることなく均一な転写圧力で中間転写記録媒体25の画像形成層26を被画像形成体Sに圧着することができ、画像Iが形成された画像形成層26が良好な密着性で被画像形成体Sに転写される。また、被画像形成体1,11の破損も防止することができる。
【0026】
上記の転写圧調整部材5,15の材質は、画像転写工程Bにおける転写圧で変形しないものであれば特に制限はなく、例えば、金属、硬質ゴム、耐熱性プラスチック材料等を使用することができる。また、リチウムイオン電池の素電池等の被画像形成体の内包物でもよい。
【0027】
また、本発明では、図6に示すように、上述の有フランジ構造の被画像形成体11の裏面からローラー形状の転写圧調整部材15′によって矩形平板12を支持した状態の被画像形成体Sに、画像Iが形成された画像形成層26の転写を行ってもよい。この場合、図3に示される搬送ローラー33として、図6に示される転写圧調整部材15′のように、被画像形成体Sを矩形平板12で支持しながら搬送でき、かつ、画像形成幅以上の幅をもつものを使用する。そして、ヒートローラー31と対向位置にある搬送ローラー33が転写圧調整部材15′を兼ねることになる。
ヒートローラー31は、金属ローラー、表面をゴム等の弾性被膜で被覆したローラー等、特に制限はない。
【0028】
また、図3に示される画像形成方法では、画像転写工程Bにおいて、熱源であるヒートローラー31を固定し、重ね合わされた中間転写記録媒体25と被画像形成体Sとを一定方向に移動させているが、これに限定されるものではなく、重ね合わされた中間転写記録媒体25と被画像形成体Sとを固定し、ヒートローラー31を一定方向に移動させるようにしてもよい。
【0029】
図7は、本発明の画像形成方法の他の実施形態を説明するための画像形成装置の例を示す図である。本実施形態では、上述の実施形態と同様の画像形成工程Aおよび画像転写工程Bとを有し、画像転写工程Bの後に、さらに、定着工程Cを有するものである。尚、図示例では、画像形成工程Aと画像転写工程Bは、上述の実施形態と同様の符号を付してあり、これらの説明は省略する。
【0030】
定着工程Cでは、プラスチックフィルム42が供給ロール44から送り出され、熱源であるヒートローラー41を通過して巻取ロール45に巻き取られるように搬送されている。また、画像Iが画像形成層26とともに転写された被画像形成体Sが複数の搬送ローラー43により搬送される。複数の搬送ローラー43は、被画像形成体Sの画像形成面をプラスチックフィルム42を介してヒートローラー41に圧接可能に配設されている。そして、ヒートローラー41によりプラスチックフィルム42を介して被画像形成体Sを加熱することにより、画像Iと画像形成層26とが被画像形成体Sにより強く固着される。ヒートローラー41は、上述のヒートローラー31と同様のものを使用することができる。
【0031】
また、図6に示すように、画像転写工程Bにおいて、有フランジ構造の被画像形成体11の裏面からローラー形状の転写圧調整部材15′によって矩形平板12を支持した状態の被画像形成体Sに、画像Iが形成された画像形成層26の転写を行った場合、定着工程Cの搬送ローラー43も、上述の画像転写工程Bの搬送ローラー33と同様に、被画像形成体Sを矩形平板12で支持しながら搬送でき、かつ、画像形成幅以上の幅をもつものを使用する。そして、ヒートローラー41と対向位置にある搬送ローラー43が転写圧調整部材15′を兼ねることになる。
【0032】
プラスチックフィルム42は、特に制限はなく、被画像形成体Sに形成される画像に光沢を付与する場合には、表面平滑性の高いものを使用することができ、マット調の外観を得る場合には、被画像形成体の画像面と接触する面に凹凸形状を有するものを使用することができる。
【0033】
本発明では、上記の定着工程において、プラスチックフィルム42の代わりに中間転写記録媒体の基材を用いてもよい。図8は、このような本発明の画像形成方法の実施形態を説明するための画像形成装置の例を示す図である。本実施形態では、画像形成工程Aと画像転写工程Bを通過した中間転写記録媒体の基材25aがガイドローラー34を経由して定着工程Cに送られる。
【0034】
定着工程Cでは、基材25aが熱源であるヒートローラー41を通過して巻取ロール45に巻き取られるように搬送される。また、画像Iが画像形成層26とともに転写された被画像形成体Sが複数の搬送ローラー43により搬送される。
複数の搬送ローラー43は、被画像形成体Sの画像形成面を基材25aを介してヒートローラー41に圧接可能に配設されている。そして、ヒートローラー41により基材25aを介して被画像形成体Sを加熱することにより、画像Iと画像形成層26とが被画像形成体Sにより強く固着される。尚、図示例の画像形成工程Aと画像転写工程Bにおいて図3に示される実施形態と同様の部材には、同じ部材番号を付し、説明は省略する。
【0035】
本発明では、定着工程Cにおいて、上述のプラスチックフィルム42や基材25aを介して加熱するのではなく、ヒートローラー41により直接加熱してもよい。
上述の画像形成装置は、本発明の画像形成方法を説明するための一例であり、これに限定されるものではなく、例えば、各部材の配置、ガイドローラーや搬送ローラーの数、配置等は図示例に限定されるものではない。
【0036】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、画像転写工程における被画像形成体の変形が転写圧調整部材によって抑制され、均一な転写圧力で中間転写記録媒体の画像形成層が被画像形成体に確実に圧着されるので、画像形成層が良好な密着性で被画像形成体に転写され、密着性に優れた画像の形成が可能であると同時に、被画像形成体の変形や破損を防止することができるとともに、画像形成層によって画像を構成する色材が保護されるので、形成された画像は耐磨耗性に優れたものとなり、また、小ロット、多品種に対応でき、オンデマンド性に優れるものである。さらに、画像転写工程後に定着工程を入れることにより画像の密着性を更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】中空開口構造の被画像形成体の一例を示す斜視図である。
【図2】有フランジ構造の被画像形成体の一例を示す斜視図である。
【図3】本発明の画像形成方法の一実施形態を説明するための画像形成装置の例を示す図である。
【図4】中空開口構造の被画像形成体に転写圧調整部材を挿入した例を示す斜視図である。
【図5】有フランジ構造の被画像形成体を裏面から転写圧調整部材により支持した例を示す斜視図である。
【図6】有フランジ構造の被画像形成体を裏面から転写圧調整部材により支持した他の例を示す斜視図である。
【図7】本発明の画像形成方法の他の実施形態を説明するための画像形成装置の例を示す図である。
【図8】本発明の画像形成方法の他の実施形態を説明するための画像形成装置の例を示す図である。
【符号の説明】
1,11…被画像形成体
2…開口
12…矩形平板
13a,13b…フランジ
5,15…転写圧調整部材
S…被画像形成体(転写圧調整部材を挿入した状態、転写圧調整部材により支持した状態)
21…熱転写フィルム
22…供給ロール
23…巻取ロール
24…サーマルヘッド
25…中間転写記録媒体
25a…基材
26…画像形成層
27…供給ロール
28…プラテンローラー
31…ヒートローラー
33…搬送ローラー
34…ガイドローラー
35…巻取ロール
41…ヒートローラー
42…プラスチックフィルム
43…搬送ローラー
A…画像形成工程
B…画像転写工程
C…定着工程
I…画像

Claims (3)

  1. 中空開口構造あるいは有フランジ構造の被画像形成体表面に画像を形成する画像形成方法において、
    基材の一方の面に色材層を備えた熱転写フィルムと、基材の一方の面に画像形成層を備えた中間転写記録媒体とを、前記色材層と画像形成層とが対向するように重ね合わせ、前記熱転写フィルムの色材層とは反対側の面、または、前記中間転写記録媒体の画像形成層とは反対側の面から、熱源を用いて像様に加熱することにより前記中間転写記録媒体の画像形成層に画像を形成する画像形成工程と、
    前記画像形成工程において画像が形成された中間転写記録媒体の画像形成層を被画像形成体の表面に重ね合わせ、前記中間転写記録媒体の画像形成層とは反対側の面から熱源を用いて加熱することより前記中間転写記録媒体の画像形成層に形成された画像を画像形成層とともに前記被画像形成体の表面に転写する画像転写工程と、
    前記画像形成層が転写された前記被画像形成体の面を熱源を用いて加熱する定着工程を少なくとも有し、
    前記画像転写工程において、中空開口構造の被画像形成体内に転写圧調整部材を挿入することにより、あるいは、有フランジ構造の被画像形成体を該被画像形成体の裏面形状に対応した外形形状をもつ転写圧調整部材で画像形成面の裏面から支持することにより、前記被画像形成体と前記転写圧調整部材とを一体とし、前記被画像形成体の少なくとも前記画像形成層が転写される部位の裏面に転写圧調整部材を当接させ被画像形成体の変形を防止しながら転写を行い、
    前記定着工程において、前記画像形成層が転写された前記被画像形成体の面と前記熱源との間に前記中間転写記録媒体の前記基材を介在させて加熱することを特徴とする画像形成方法。
  2. 前記画像転写工程は、前記熱源を固定し、重ね合わされた前記中間転写記録媒体と被画像形成体とを一定方向に移動させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 前記画像転写工程は、重ね合わされた前記中間転写記録媒体と被画像形成体とを固定し、前記熱源を一定方向に移動させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
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