JPH0679889A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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JPH0679889A
JPH0679889A JP4232486A JP23248692A JPH0679889A JP H0679889 A JPH0679889 A JP H0679889A JP 4232486 A JP4232486 A JP 4232486A JP 23248692 A JP23248692 A JP 23248692A JP H0679889 A JPH0679889 A JP H0679889A
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JP
Japan
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ink
recording paper
platen
thermal head
recording
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JP4232486A
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English (en)
Inventor
Mitsuharu Endo
光治 遠藤
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Tokyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷された記録紙の保存性を向上し、また画
質劣化も防止する。 【構成】 プラテン13と、このプラテン13に対向配
置されたサーマルヘッド14と、このサーマルヘッド1
4とプラテン13との間に介在し印刷動作とともに移動
制御されるインクリボン17と、このインクリボン17
とプラテン13との間を介して搬送され、サーマルヘッ
ド14の発熱によるインクリボン17からのインク転写
により印刷記録される記録紙と、印刷記録された記録紙
の記録面を加熱定着させる定着機構20とを設けてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、定着機能を備えたサー
マルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリンタを使用した熱溶融転写
記録は、ジュール熱を記録エネルギーとし、常態が固体
であるインクを記録紙上に転写して可視パターンを形成
するノンインパクト記録方式の一種である。この記録方
式は記録メカニズムが簡単であり保守が容易である、記
録パターンのコントラストがよく画質がよい、記録パタ
ーンは保存中に退色することが少ない、騒音レベルが低
い、インクの補給に手を汚さない等の特徴がある。
【0003】熱溶融転写記録は、図11に示すように記
録紙1とインクシート(インクリボン)2を重ねた状態
で、サーマルヘッド3とプラテン4とで形成される隙間
を通し、サーマルヘッド3上の微小発熱体(数十μm)
に適当なタイミングで電力を加えて発熱させることによ
りインクシート2上の固体インクは熱で活性化されて記
録紙1と接着し、その後適当なタイミングでインクシー
ト2を記録紙1と剥離することにより固体インクは所望
のパターンとして記録紙1上に転写される。
【0004】インクシート2は、2〜8μmのインク層
2a、3〜12μmのベースフイルム2b、1〜3μm
の耐熱(滑性)層2cからなる。インク層2aは顔料、
染料等の着色剤、ワックス/熱可とう性樹脂からなるバ
インダ及び柔軟剤、分散剤等の各種添加剤から構成され
ている。ベースフイルム2bとしてはコンデンサ紙、グ
ラシン紙、ポリエステル、ポリイミド等の耐熱性の高い
フイルムが使用できるが、3.5〜6μmのポリエチレ
ンテレフタレート(以下、PETと称する。)が多く使
用されている。PETは263℃で軟化、溶融するのに
対してサーマルヘッド3の発熱体の表面温度が300℃
を越えるため、耐熱層2cが設けられている。
【0005】インク成分の60〜80wt%を占めるバ
インダは、インクの熱融解特性を左右する。一般にワッ
クス系バインダのインクは、ブロードな融点と融点以上
で急激に粘度が低下する特性を示し、レジン系バインダ
はシャープな融点と融点以上で緩やかに粘度が低下する
特性を示す。ブロードな融点のインクは加熱領域に多少
のムラがあっても一様なインク転写が可能であり、シャ
ープな融点のインクは画像エッジの鮮明さに優れてい
る。
【0006】サーマルヘッド3は図12の(a) 及び図1
2の(b) にその一部(図12の(a)のまるの部分)を拡
大して示すように、セラミック基板3a上に発熱抵抗体
アレイ(なお、発熱抵抗体は、TaN 、 RuO2 、 BaRuO3
などで構成されている。)3bを蒸着やスクリーン印刷
で形成し、保温や紙との密着性を向上させるために抵抗
体3bと基板3aとの間にはグレーズ層3cを介在さ
せ、全体を耐摩耗保護層( TaO5 など)3dでカバーし
ている。
【0007】このようなサーマルヘッドを使用してカラ
ー印刷する場合は、例えば図13に示すようなイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色が交互に
配列されたダンダラ塗りの3色カラーインクシートを使
用する。各色の領域は記録紙の1頁分に相当し、このカ
ラーインクシートはプラテンとサーマルヘッドの間を一
方向に巻き取られ、記録紙はプラテンとカラーインクシ
ートとの間を3回往復してイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の3色が重ね印刷されることにな
る。
【0008】このようなサーマルヘッドを使用した熱溶
融転写記録方式で印刷を行ったときには記録紙の印刷面
が引っ掻きに弱く、印刷されたインクが剥がれたり、傷
つき易いという欠点がある。特にラインプリンタに使用
されるサーマルヘッドは記録紙と面接触になるため記録
紙に対する接触圧が弱く、印刷時に記録紙に対して充分
な加熱、加圧ができずこの傾向が顕著である。
【0009】印刷されたインクが剥がれたり、傷つき易
いという欠点を防止するには、図14に示すように記録
紙1の繊維にインクシートのインク層2aが食い込むよ
うにすればよく、この効果は一般にアンカリング効果と
呼ばれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらサーマル
ヘッドによりインクシートのインクを記録紙に転写させ
るときにアンカリング効果を利用すると、画像の微細な
部分が潰れてしまい、高解像度の画像や中間調画像を印
刷する場合には画質が劣化するという問題があった。
【0011】そこで本発明は、引っ掻きやインクの剥が
れに強く保存性を向上でき、しかも高解像度の画像や中
間調画像を印刷する場合に画質劣化を防止できるサーマ
ルプリンタを提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1対応の発明は、
プラテンと、このプラテンに対向配置されたサーマルヘ
ッドと、このサーマルヘッドとプラテンとの間に介在し
印刷動作とともに移動制御されるインクシートと、この
インクシートとプラテンとの間を介して搬送され、サー
マルヘッドの発熱によるインクシートからのインク転写
により印刷記録される記録紙と、印刷記録された記録紙
の記録面を加熱及び加圧の一方又は両方により定着させ
る定着手段とを設けたものである。
【0013】請求項2対応の発明は、印刷記録された記
録紙の記録面を加熱及び加圧の一方又は両方により面接
触して定着させる定着手段と、インクシートから記録紙
へのインク転写量を記録画像の濃度に応じて低濃度部で
多くなるように制御する転写量制御手段を設けたもので
ある。
【0014】請求項3対応の発明は、サーマルヘッドと
プラテンとの間に介在し印刷動作とともに移動制御さ
れ、一部に記録画像面積以上の無インク部が形成された
インクシートを使用し、印刷記録された記録紙の記録面
にインクシートの無インク部を接触させるとともにサー
マルヘッドを発熱制御して記録紙の記録面を定着するも
のである。
【0015】
【作用】このような構成の本発明においては、サーマル
ヘッドの発熱によるインクシートからのインク転写によ
り記録紙に印刷記録が行われ、その印刷記録面が定着手
段によって定着される。
【0016】また、印刷時に転写量制御手段によってイ
ンクシートから記録紙へのインク転写量が記録画像の低
濃度部で多くなる。
【0017】さらに、印刷記録された記録紙の印刷記録
面にインクシートの無インク部を接触させてサーマルヘ
ッドを発熱することにより記録面が熱定着される。
【0018】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図面を参照して
説明する。
【0019】図1は全体の概略構成図で、給紙機構11
の給紙カセット(図示しない)から1枚ずつ送り出され
る記録紙は搬送機構12によって印刷部に送り込まれる
ようになっている。
【0020】印刷部にはプラテン13とサ−マルヘッド
14が対向配置されている。また印刷部にはインクシ−
ト機構15が配置されており、このインクシ−ト機構1
5はリボン供給ローラ16から前記プラテン13とサー
マルヘッド14との間にインクリボン17を送り出し、
このインクリボン17を印刷動作とともに移動制御して
インクリボン巻取ロ−ラ18により使用済みのインリリ
ボンを巻き取るようになっている。前記プラテン13は
ドラムモータ19により回転駆動されるようになってい
る。
【0021】印刷部で印刷記録された記録紙は前記搬送
機構12により定着機構20に供給されるようになって
いる。
【0022】前記定着機構20は図2に示すように、内
面が反射面で形成された逆U字状の反射板21の内部空
間部の中央にキセノンランプ22を配置したもので、記
録紙の搬送ガイド23に対して所定の間隔を開けて対向
配置されている。この定着機構20は印刷済みの記録紙
24が搬送ロ−ラ25により搬送ガイド23に送り込ま
れるとその記録紙24の記録面をキセノンランプ22の
発光熱によって非接触で加熱定着するようになってい
る。
【0023】前記定着機構20で定着された記録紙24
は外部に排出されることになる。
【0024】図3はサ−マルプリンタの制御部を構成す
る回路ブロック図で、31は制御部本体を構成するマイ
クロプロセッサであり、このマイクロプロセッサ31に
各種の制御データ等を格納するRAM(ランダム・アク
セス・メモリ)32及びI/Oポート33が接続されて
いる。そして前記I/Oポート33には前記給紙機構1
1、搬送機構12、サ−マルヘッド14、インクシ−ト
機構15、ドラムモ−タ19、定着機構20がそれぞれ
接続されている。
【0025】前記マイクロプロセッサ31は印刷時に
は、先ず給紙機構11及び搬送機構12を駆動制御して
記録紙24の給紙を開始させ、記録紙24の印刷位置が
サーマルヘッド14の位置に到達するタイミングでサー
マルヘッド14及びインクシート機構15を駆動制御し
て記録紙24に対する印刷記録動作を行わせ、その後記
録紙24が定着機構20に送り込まれるタイミングでキ
セノンランプ22を発光動作させて記録紙24の熱定着
制御を行うようになっている。
【0026】このような構成のサーマルプリンタでは、
給紙機構11により送り出された記録紙24は印刷部に
てサ−マルヘッド14の発熱によりインクリボン17の
インクが転写されて印刷記録される。すなわちサーマル
ヘッド14がプラテン13から離間された状態で記録紙
24が供給され、記録紙24が供給されるとサ−マルヘ
ッド14が間にインクリボン17と記録紙24を挟んだ
状態でプラテン13に圧接され、この状態で記録紙24
とインクリボン16が所定のタイミングで搬送されつつ
サ−マルヘッド14に印刷信号が送られて印刷が行われ
る。
【0027】こうして印刷部で印刷記録された記録し2
4は定着機構20に送られる。定着機構20ではキセノ
ンランプ22の熱輻射により、非接触で記録紙24の印
刷記録面の熱定着が行われる。このときの熱定着温度の
推奨値はインクの軟化点以上、記録紙の軟化点以下に設
定されている。これは温度がインクの軟化点より小さい
とインクが記録紙24になじまないため確実に定着され
ない。また温度が記録紙の軟化点より高いと記録紙24
がロ−ルしてしまう虞がある。
【0028】この熱定着温度は具体的には70〜260
℃であればよいが、非接触で熱定着を行うため十分に熱
を加えるためには温度を高めに設定することが望まし
く、最も適当な熱定着温度としては100〜200℃が
望ましい。
【0029】このように印刷部で印刷記録された後に別
途熱定着しているので、画質劣化を招くこと無く定着が
でき、画質を向上できるとともに引っ掻きやインクの剥
がれに強く保存性も向上できる。しかも非接触なので、
しわ等が発生しない。
【0030】また、熱でインクを軟化するため記録紙表
面の凸凹にインクがなじみ、画像としては艶消しの画像
となる。
【0031】このようにサーマルヘッドによりインクを
記録紙へ転写する過程と定着を別個に行うことにより、
画質劣化を招くこと無く保存性を向上でき、例えば高解
像度の画像や中間調画像を印刷する場合に極めてすぐれ
た効果がある。
【0032】次に、本発明の第2実施例を図面を参照し
て説明する。この実施例は定着機構として図4に示す定
着機構41を使用し、その他は第1実施例と同様であ
る。
【0033】この定着機構41は、下側加圧ロ−ラ42
を下側固定フレ−ム43に回転自由に設け、この下側加
圧ロ−ラ42に対向配置された上側加圧ロ−ラ44を上
側可動フレ−ム45に回転自由に設けている。
【0034】前記上側可動フレ−ム45は一端が軸46
によって回動自在に軸支され、他端が加圧バネ47によ
って前記下側固定フレ−ム43側に押圧されるようにな
っている。この押圧力はナット48の締付け程度により
可変でき、これにより下側加圧ロ−ラ42と上側加圧ロ
−ラ44との圧接力を可変できるようになっている。
【0035】そして印刷記録済みの記録紙24を下側加
圧ロ−ラ42と上側加圧ロ−ラ44との圧接力によって
加圧定着するようになっている。
【0036】このような構成の実施例においては、印刷
部で印刷記録された記録紙24は搬送機構12によって
定着機構41に送られ、下側加圧ロ−ラ42と上側加圧
ロ−ラ44とで押圧挟持されて加圧定着される。このと
きの記録紙24に対する加圧力は50〜150g/cm程
度が好ましい。
【0037】このように記録紙の印刷記録面が定着機構
41により加圧定着されるので、前記実施例同様に画質
劣化を招くこと無く定着ができ、画質を向上できるとと
もに引っ掻きやインクの剥がれに強く保存性も向上でき
る。
【0038】しかも加圧方式の定着機構41は、熱源が
不要であるため構造も簡単で安価に構成できる。
【0039】なお、加圧定着はインクの粘弾性に定着性
が左右され易く、あまり硬いインクでは定着できない
し、またあまり柔らか過ぎると加圧ローラにインクが多
量に付着して印刷記録面側の加圧ローラの清掃を頻繁に
行わなければならない面倒がある。このような点を考慮
して加圧のみによる定着は200DPI以下の低解像度
の印刷や2値画像の印刷に適している。また定着画像が
光沢を帯びるので画質の要求により適宜選択する必要が
ある。
【0040】次に、本発明の第3実施例を図面を参照し
て説明する。この実施例は定着機構として図5に示す定
着機構51を使用し、その他は第1実施例と同様であ
る。
【0041】この定着機構51は、シリコン等の耐熱性
ゴムローラからなる加圧ロ−ラ52を設け、この加圧ロ
−ラ52の上方に発熱抵抗体からなるヒ−タ53を対向
配置している。前記加圧ローラ52はバネ(図示しな
い)により上方への押圧力を得るようになっている。
【0042】前記加圧ロ−ラ52とヒ−タ53との間に
はポリイミド等の耐熱性の高い材料からなるエンドレス
フィルム54が介在され、このエンドレスフィルム54
は駆動ロ−ラ55と引張りロ−ラ56に掛け渡されてい
る。そして駆動ローラ55の回転によりエンドレスフィ
ルム54は回転し、かつ引張りロ−ラ56によって所定
の張力が保持されるようになっている。前記エンドレス
フィルム54の記録紙24の印刷記録面と接触する面は
テフロン等の耐熱はつ液性材料がコーティングされてい
る。
【0043】この定着機構51では、印刷記録の済んだ
記録紙24が供給されると記録紙24の印刷記録面がエ
ンドレスフィルム54と接触し、ヒータ53により印刷
記録面が加熱されるとともに加圧ロ−ラ52によりエン
ドレスフィルム54に押圧され、加熱加圧定着が行われ
るようになっている。そして加熱加圧定着された記録紙
は排紙ロ−ラ57によって外部に排紙されるようになっ
ている。
【0044】このような構成の実施例においては、印刷
部で印刷記録された記録紙24は搬送機構12によって
定着機構51に送られる。このとき記録紙24の印刷記
録面は加圧ロ−ラ52によりエンドレスフィルム54に
押圧される。またエンドレスフィルム54を介してヒー
タ53により加熱される。
【0045】こうして記録紙24の印刷記録面は加熱、
加圧の両方により確実に定着される。
【0046】このように記録紙の印刷記録面が定着機構
51により加熱加圧定着されるので、前記実施例同様に
画質劣化を招くこと無く定着ができ、画質を向上できる
とともに引っ掻きやインクの剥がれに強く保存性も向上
できる。
【0047】なお、この定着機構51の場合は画質が記
録紙24の印刷記録面と圧接されるエンドレスフィルム
54の表面粗さと表面特性(特にインクとの濡れ易さ)
に左右され易く、印刷記録面の艶を出す必要がある場合
には、エンドレスフィルム54の表面を平滑にしてイン
クに濡れ難くすればよく、また印刷記録面を艶消しにす
る必要がある場合には、上述とは逆にエンドレスフィル
ム54の表面を粗くすればよく、これらは要求される画
質により適宜選択すればよい。
【0048】なお、ヒータ53による加熱温度としては
70〜260℃が好ましく、特に80〜140℃が好ま
しい。また加圧ローラ52による加圧力は、10〜10
0g/cmが好ましく、特に10〜60g/cmが好まし
い。また加熱定着の処理速度は5〜200mm/sec が好
ましい。
【0049】次に、本発明の第4実施例を図面を参照し
て説明する。この実施例は定着機構として図6に示す定
着機構61を使用し、その他は第1実施例と同様であ
る。
【0050】この定着機構61は、シリコン等の耐熱性
ゴムローラからなる加圧ロ−ラ62とハロゲンランプ等
のヒータ63を内包した加熱ローラ64を対向配置して
いる。前記加熱ローラ64は表面にテフロン等で耐熱性
離型処理されたアルミニウムで構成されている。前記加
圧ローラ62はバネ(図示しない)により前記加熱ロー
ラ64に押圧されている。
【0051】前記加熱ロ−ラ64の周囲には排紙側に剥
離爪65が設けられ、上部にオイルパッド66が設けら
れ、給紙側にサ−ミスタ67が設けられている。前記剥
離爪65は耐熱性樹脂(PPS)等で構成されている。
前記オイルパッド66は前記加熱ローラ64の表面の汚
れを清掃しつつ必要に応じてシリコーンオイル等の離型
性オイルを供給するようになっている。前記サーミスタ
67は加熱ローラ64の表面温度を検出するようになっ
ている。そしてこのサーミスタ67の検出温度によりマ
イクロプロセッサ31がヒータ63を制御して加熱ロー
ラ64の表面温度を一定に制御するようになっている。
【0052】前記各ロ−ラ62,64の排紙側には排紙
ロ−ラ68が設けられている。
【0053】この定着機構61では、印刷記録の済んだ
記録紙24が供給されると記録紙24の印刷記録面が加
熱ローラ64の表面と接触し、印刷記録面が加熱される
とともに加圧ロ−ラ62により加熱ローラ64の表面に
押圧され、加熱加圧定着が行われる。そして加熱加圧定
着された記録紙は剥離爪65によって加熱ロ−ラ64か
ら剥離され排紙ロ−ラ68によって外部に排紙される。
【0054】こうして記録紙24の印刷記録面は加熱、
加圧の両方により確実に定着される。
【0055】このように記録紙の印刷記録面が定着機構
61により加熱加圧定着されるので、前記実施例同様に
画質劣化を招くこと無く定着ができ、画質を向上できる
とともに引っ掻きやインクの剥がれに強く保存性も向上
できる。
【0056】なお、この定着機構61の場合も画質が記
録紙24の印刷記録面と圧接される加熱ローラ64の表
面粗さと表面特性(特にインクとの濡れ易さ)に左右さ
れ易く、印刷記録面の艶を出す必要がある場合には、加
熱ローラ64の表面を平滑にしてインクに濡れ難くすれ
ばよく、また印刷記録面を艶消しにする必要がある場合
には、上述とは逆に加熱ローラ64の表面を粗くすれば
よく、これらは要求される画質により適宜選択すればよ
い。
【0057】なお、この実施例においても加熱ローラ6
4による加熱温度としては70〜260℃が好ましく、
特に80〜140℃が好ましい。また加圧ローラ52に
よる加圧力は、10〜100g/cmが好ましく、特に1
0〜60g/cmが好ましい。また加熱定着の処理速度は
5〜200mm/sec が好ましい。
【0058】ところで第2実施例乃至第4実施例で使用
される定着機構41,51,61は記録紙24に対して
面接触により加圧定着、加熱加圧定着を行うため定着時
に記録紙の印刷記録面のインクが加圧ローラ44、エン
ドレスフィルム54、加熱ローラ64に付着する、いわ
ゆるトラッピングが生じる。このため記録紙24に対す
る印刷記録時にトラッピングされるインク量を予め予想
して追加しておく必要がある。この場合、トラッピング
されるインク量は画像濃度によって変化するので、定着
前の画像濃度と定着後の画像濃度とを比較して、インク
量と画像濃度との関係を求め、追加するインク量を決定
する。具体的には画像濃度が小さいほどトラッピングに
よる影響が大きいのでインク転写量を多くする必要があ
る。
【0059】具体的には前記マイクロプロセッサ31は
図7に示す流れ図に基づく制御を行うようになってい
る。(転写量制御手段) すなわち画像濃度が1.5以上の場合にはインク転写量
を増加せずに印刷を行い、画像濃度が1.0以上1.5
未満の場合にはインク転写量を5〜15%程度、例えば
10%増量して印刷をする。また画像濃度が0.5以上
1.0未満の場合にはインク転写量を10〜40%程
度、例えば20%増量して印刷する。さらに画像濃度が
0.5より小さい場合にはインク転写量を30〜60%
程度、例えば40%増量して印刷する。
【0060】このように画像濃度に応じてインク転写量
を変えることにより、定着時にたとえトラッピングによ
りインクの一部がローラやフィルムに付着されることが
あってもその分見込んでインク転写量を設定しているの
で、高解像度の画像や中間調画像を印刷する場合にも画
質劣化が生じることがない。
【0061】次に、本発明の第5実施例を図面を参照し
て説明する。なお、前記実施例と同一の部分には同一の
符号を付して詳細な説明は省略する。
【0062】この実施例は図8に示すように、図1にお
いて定着機構20を省略し、代わって搬送機構12にお
ける記録紙24の排紙搬送路中にラインサーマルヘッド
のようなライン状に発熱体を設けた加熱源81を設け、
印刷記録が済んだ記録紙の搬送中に前記加熱源81を印
刷記録面に接触させ加熱定着させるようになっている。
【0063】このような構成であっても印刷部での印刷
記録後に印刷記録面を加熱定着させるので、前記実施例
同様に画質劣化を招くこと無く定着ができ、画質を向上
できるとともに引っ掻きやインクの剥がれに強く保存性
も向上できる。
【0064】またこのように排紙搬送路中にライン状に
発熱体を設けた加熱源81を設けることにより、搬送機
構12とは別に定着機構を設ける必要がないので、装置
全体の小形化を図ることができる。
【0065】次に、本発明の第6実施例を図面を参照し
て説明する。
【0066】これは図9に示すようにプラテン91を介
して記録紙92を図中実線の矢印で示す方向に搬送して
いる。またリボン供給ローラ93から前記プラテン91
を介して図中点線の矢印で示す方向にカラーインクシー
ト94を搬送させリボン巻取りローラ95で巻き取るよ
うになっている。前記プラテン91に間に前記記録紙9
2及びカラーインクシート94を介してサーマルヘッド
96を対向配置している。
【0067】前記カラーインクシート94は図10に示
すように、例えば記録紙1頁分の面積を持つイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色インク部
97,98,99と、これら色インク部と同一面積の無
インク部100を交互に配列したダンダラ塗りのインク
シートで構成されている。
【0068】そして記録紙92がプラテン91とカラー
インクシート94との間を3回往復されるとともにサー
マルヘッド96が所定のタイミングで動作されて記録紙
92にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)
の3色を重ね印刷してカラー印刷を施すようになってい
る。その後カラーインクシート94の無インク部100
がサーマルヘッド96の部位に位置するタイミングでさ
らに1回記録紙92を往復させ、このときサーマルヘッ
ド96の発熱体を全て発熱動作してサーマルヘッド96
の熱を無インク部100を介して記録紙92に伝えると
ともにそのサーマルヘッド96で記録紙92をプラテン
91に押圧し記録紙94の印刷記録面を加熱加圧するよ
うになっている。
【0069】このようにサーマルヘッド96によりイン
クを記録紙94に転写した後に、サーマルヘッド96と
カラーインクシート94の無インク部100を使用して
加熱加圧定着を行っているので、第1実施例と同様な効
果がある。すなわち、引っ掻きやインクの剥がれに強く
保存性を向上でき、しかも高解像度の画像や中間調画像
を印刷する場合にも画質劣化が生じることがない。
【0070】なお、カラーインクシート94の無インク
部100にトラッピング防止層を設けることにより、定
着時のトラッピングを極力防止できる。またインクシー
トのベースフィルム自体がトラッピング防止層を兼ねて
いればトラッピング防止層を設ける必要はない。またイ
ンクシートにおけるインクとベースフィルムとの間にイ
ンク剥離層を設けたものについては無インク部にもイン
ク剥離層を設けることによりそれをトラッピング防止層
とすることができる。いずれにしてもこれらの層はイン
クリボン製造時に容易に形成することができる。
【0071】またカラーインクシート94に無インク部
100を設ける簡単な構成により既存のサーマルヘッド
96を使用して記録印刷後の加熱加圧定着ができ、構成
の簡単化、コスト低下を充分に図ることができる。
【0072】
【発明の効果】以上、本発明によれば、引っ掻きやイン
クの剥がれに強く保存性を向上でき、しかも高解像度の
画像や中間調画像を印刷する場合に画質劣化を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す概略構成図。
【図2】同実施例の定着機構の構成図。
【図3】同実施例の制御部の回路ブロック図。
【図4】本発明の第2実施例を示す定着機構の構成図。
【図5】本発明の第3実施例を示す定着機構の構成図。
【図6】本発明の第4実施例を示す定着機構の構成図。
【図7】図4乃至図6に示す接触型の定着機構を使用し
た場合のインク転写量制御処理を示す流れ図。
【図8】本発明の第5実施例を示す概略構成図。
【図9】本発明の第6実施例を示す概略構成図。
【図10】同実施例で使用されるカラーインクシートの
構成を示す図。
【図11】サーマルヘッドを使用した熱転写印刷を説明
するための図。
【図12】サーマルヘッドの構成図。
【図13】カラーインクシートの構成を示す図。
【図14】アンカリング効果を説明するための図。
【符号の説明】
13…プラテン、 14…サーマルヘッド、 17…インクリボン、 20…定着機構。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテンと、このプラテンに対向配置さ
    れたサーマルヘッドと、このサーマルヘッドと前記プラ
    テンとの間に介在し印刷動作とともに移動制御されるイ
    ンクシートと、このインクシートと前記プラテンとの間
    を介して搬送され、前記サーマルヘッドの発熱による前
    記インクシートからのインク転写により印刷記録される
    記録紙と、印刷記録された記録紙の記録面を加熱及び加
    圧の一方又は両方により定着させる定着手段とを設けた
    ことを特徴とするサーマルプリンタ。
  2. 【請求項2】 プラテンと、このプラテンに対向配置さ
    れたサーマルヘッドと、このサーマルヘッドと前記プラ
    テンとの間に介在し印刷動作とともに移動制御されるイ
    ンクシートと、このインクシートと前記プラテンとの間
    を介して搬送され、前記サーマルヘッドの発熱による前
    記インクシートからのインク転写により印刷記録される
    記録紙と、印刷記録された記録紙の記録面を加熱及び加
    圧の一方又は両方により面接触して定着させる定着手段
    と、前記インクシートから前記記録紙へのインク転写量
    を記録画像の濃度に応じて低濃度部で多くなるように制
    御する転写量制御手段とを設けたことを特徴とするサー
    マルプリンタ。
  3. 【請求項3】 プラテンと、このプラテンに対向配置さ
    れたサーマルヘッドと、このサーマルヘッドと前記プラ
    テンとの間に介在し印刷動作とともに移動制御され、一
    部に記録画像面積以上の無インク部が形成されたインク
    シートと、このインクシートと前記プラテンとの間を介
    して搬送され、前記サーマルヘッドの発熱による前記イ
    ンクシートからのインク転写により印刷記録される記録
    紙とからなり、印刷記録された記録紙の記録面に前記イ
    ンクシートの無インク部を接触させるとともに前記サー
    マルヘッドを発熱制御して前記記録紙の記録面を定着す
    ることを特徴とするサーマルプリンタ。
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