JPH0966617A - 熱転写記録装置とそれに使用する中間転写記録媒体収納カセット及び中間転写記録媒体用コア並びに装填治具 - Google Patents
熱転写記録装置とそれに使用する中間転写記録媒体収納カセット及び中間転写記録媒体用コア並びに装填治具Info
- Publication number
- JPH0966617A JPH0966617A JP22342695A JP22342695A JPH0966617A JP H0966617 A JPH0966617 A JP H0966617A JP 22342695 A JP22342695 A JP 22342695A JP 22342695 A JP22342695 A JP 22342695A JP H0966617 A JPH0966617 A JP H0966617A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transfer recording
- recording medium
- intermediate transfer
- image
- thermal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Electronic Switches (AREA)
- Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型化、単純化された装置構成を可能にす
る。 【解決手段】 熱転写シート31から中間転写記録媒体
32の画像受容層に色材層を移行させて画像を一旦形成
した後、画像の形成された画像受容層32を被転写体3
3上に転写して画像を記録する熱転写記録装置におい
て、中間転写記録媒体32をサーマルヘッド34側とプ
ラテンローラ35側のどちらにでも装着可能とする。画
像形成時と受容層転写時とで中間転写記録媒体32の装
着位置を入れ替えることにより、印字感度を低下させる
ことなく1つのサーマルヘッド34だけで被転写体33
への画像記録が行える。
る。 【解決手段】 熱転写シート31から中間転写記録媒体
32の画像受容層に色材層を移行させて画像を一旦形成
した後、画像の形成された画像受容層32を被転写体3
3上に転写して画像を記録する熱転写記録装置におい
て、中間転写記録媒体32をサーマルヘッド34側とプ
ラテンローラ35側のどちらにでも装着可能とする。画
像形成時と受容層転写時とで中間転写記録媒体32の装
着位置を入れ替えることにより、印字感度を低下させる
ことなく1つのサーマルヘッド34だけで被転写体33
への画像記録が行える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱転写方式によ
る画像記録に係るものであり、特に、感熱転写方式では
直接その表面に画像を形成できない被転写体に対して画
像を形成するための熱転写記録装置に関するものであ
る。
る画像記録に係るものであり、特に、感熱転写方式では
直接その表面に画像を形成できない被転写体に対して画
像を形成するための熱転写記録装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、基材シートの一方の面に色材層が
設けられた熱転写シートと、必要に応じて画像受容層が
設けられた被転写体とを、サーマルヘッド等の加熱デバ
イスとプラテンローラとの間に圧接し、画像情報に応じ
て加熱デバイスの発熱部分を選択的に発熱させ、熱転写
シート上の色材層に含まれる色材を被転写体に移行させ
て画像を記録する感熱転写方式が種々提案されている。
中でも感熱溶融転写方式と感熱昇華転写方式が広く用い
られている。
設けられた熱転写シートと、必要に応じて画像受容層が
設けられた被転写体とを、サーマルヘッド等の加熱デバ
イスとプラテンローラとの間に圧接し、画像情報に応じ
て加熱デバイスの発熱部分を選択的に発熱させ、熱転写
シート上の色材層に含まれる色材を被転写体に移行させ
て画像を記録する感熱転写方式が種々提案されている。
中でも感熱溶融転写方式と感熱昇華転写方式が広く用い
られている。
【0003】感熱溶融転写方式は、顔料等の色材を熱溶
融性のワックスや樹脂等のバインダに分散させた熱溶融
インキ層をプラスチックフィルム等の基材シートに担持
させた熱転写シートを用いて、サーマルヘッド等の加熱
デバイスの画像情報に応じたエネルギーを印加すること
により、紙やプラスチックシート等の被転写体上に色材
をバインダと共に転写する画像形成方法である。この感
熱溶融転写方式によって形成される画像は、高濃度で鮮
鋭性に優れ、文字、線画等の2値画像の記録に適してい
る。また、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(Bk)等の熱転写シートを用いて被
転写体上に重ねて記録することにより、多色或いはカラ
ー画像の形成も可能である。
融性のワックスや樹脂等のバインダに分散させた熱溶融
インキ層をプラスチックフィルム等の基材シートに担持
させた熱転写シートを用いて、サーマルヘッド等の加熱
デバイスの画像情報に応じたエネルギーを印加すること
により、紙やプラスチックシート等の被転写体上に色材
をバインダと共に転写する画像形成方法である。この感
熱溶融転写方式によって形成される画像は、高濃度で鮮
鋭性に優れ、文字、線画等の2値画像の記録に適してい
る。また、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(Bk)等の熱転写シートを用いて被
転写体上に重ねて記録することにより、多色或いはカラ
ー画像の形成も可能である。
【0004】感熱昇華転写方式は、色材として用いる昇
華性染料をバインダ樹脂に溶融或いは分散させた染料層
をプラスチックフィルム等の基材シートに担持させた熱
転写シートと、紙やプラスチックシート等の支持体上に
画像受容層を設けた被転写体とを用いて、サーマルヘッ
ド等の加熱デバイスの画像情報に応じたエネルギーを印
加することにより、熱転写シート上の染料層中に含まれ
る昇華性染料を被転写体上の画像受容層中に移行させて
画像を記録する方法である。この感熱昇華転写方式は、
熱転写シートに印加するエネルギー量によってドット単
位で染料の移行量を制御できるため、濃度階調による階
調再現が可能である。また、使用する色材が染料である
ため、形成される画像は透明性があり、複数の染料層を
用いて色を重ねた際の中間色の再現性に優れている。し
たがって、イエロー、マゼンタ、シアンの3色或いはこ
れにブラックを加えた4色の熱転写シートを用いて被転
写体上にこれらの3色或いは4色を重ねて記録すること
により、高画質のフルカラー画像の形成が可能である。
華性染料をバインダ樹脂に溶融或いは分散させた染料層
をプラスチックフィルム等の基材シートに担持させた熱
転写シートと、紙やプラスチックシート等の支持体上に
画像受容層を設けた被転写体とを用いて、サーマルヘッ
ド等の加熱デバイスの画像情報に応じたエネルギーを印
加することにより、熱転写シート上の染料層中に含まれ
る昇華性染料を被転写体上の画像受容層中に移行させて
画像を記録する方法である。この感熱昇華転写方式は、
熱転写シートに印加するエネルギー量によってドット単
位で染料の移行量を制御できるため、濃度階調による階
調再現が可能である。また、使用する色材が染料である
ため、形成される画像は透明性があり、複数の染料層を
用いて色を重ねた際の中間色の再現性に優れている。し
たがって、イエロー、マゼンタ、シアンの3色或いはこ
れにブラックを加えた4色の熱転写シートを用いて被転
写体上にこれらの3色或いは4色を重ねて記録すること
により、高画質のフルカラー画像の形成が可能である。
【0005】これらの熱転写による画像形成方式のう
ち、特に後者の感熱昇華転写方式においては、被転写体
の画像受容面が染料の染着性を持つことが必要であり、
画像受容層が設けられていない被転写体に画像を形成す
ることは殆ど不可能であった。このため、画像受容層を
予め設定した専用紙以外の被転写体に感熱昇華転写方式
によって画像を形成する方法として、画像受容層を基材
シート上に剥離可能に形成した受容層転写シートから画
像受容層を被転写体に転写し、その上に熱転写シートか
ら色材を転写して画像を設ける技術が提案されている
(特開昭62−264994号公報参照)。しかしなが
らこの方法では、被転写体上の画像受容層は被転写体の
面質の影響を強く受け、被転写体の凹部には画像受容層
の転写抜けが発生したり、被転写体表面の凹凸によって
画像受容層表面が凹凸になり、形成される画像にムラが
発生したりすることがある。したがって、良好な画像形
成物を得るためには表面が平滑な被転写体を選択する必
要があった。
ち、特に後者の感熱昇華転写方式においては、被転写体
の画像受容面が染料の染着性を持つことが必要であり、
画像受容層が設けられていない被転写体に画像を形成す
ることは殆ど不可能であった。このため、画像受容層を
予め設定した専用紙以外の被転写体に感熱昇華転写方式
によって画像を形成する方法として、画像受容層を基材
シート上に剥離可能に形成した受容層転写シートから画
像受容層を被転写体に転写し、その上に熱転写シートか
ら色材を転写して画像を設ける技術が提案されている
(特開昭62−264994号公報参照)。しかしなが
らこの方法では、被転写体上の画像受容層は被転写体の
面質の影響を強く受け、被転写体の凹部には画像受容層
の転写抜けが発生したり、被転写体表面の凹凸によって
画像受容層表面が凹凸になり、形成される画像にムラが
発生したりすることがある。したがって、良好な画像形
成物を得るためには表面が平滑な被転写体を選択する必
要があった。
【0006】そこで、任意の被転写体上に画像を形成可
能とし、しかも被転写体の表面凹凸や地合いにより画像
品質が影響を受けることを防止するために、まず画像受
容層が基材シート上に剥離可能に設けられた中間転写記
録媒体の画像受容層上に、染料層が基材シート上に形成
された熱転写シートより昇華染料を転写して画像を形成
し、しかる後に中間転写記録媒体を加熱して、画像が形
成された画像受容層を被転写体上に転写する方法が提案
されている(特開昭62−238791号公報参照)。
この方法では、被転写体の表面状態に依存しない高品質
な画像が得られる。さらに、被転写体上に形成された画
像受容層は、色材転写面が被転写体側に位置するので耐
久性が良好になる。
能とし、しかも被転写体の表面凹凸や地合いにより画像
品質が影響を受けることを防止するために、まず画像受
容層が基材シート上に剥離可能に設けられた中間転写記
録媒体の画像受容層上に、染料層が基材シート上に形成
された熱転写シートより昇華染料を転写して画像を形成
し、しかる後に中間転写記録媒体を加熱して、画像が形
成された画像受容層を被転写体上に転写する方法が提案
されている(特開昭62−238791号公報参照)。
この方法では、被転写体の表面状態に依存しない高品質
な画像が得られる。さらに、被転写体上に形成された画
像受容層は、色材転写面が被転写体側に位置するので耐
久性が良好になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた中
間転写記録媒体を使用する熱転写記録方式の装置構成例
を図1に示す。図示の構成からなる装置では、まず、中
間転写記録媒体21と熱転写シート22をそれぞれの供
給ロール23,24から繰り出し、第1のサーマルヘッ
ド25と第1のプラテンローラ26の間で圧接し、第1
のサーマルヘッド25により画像情報に応じたエネルギ
ーを印加することによって中間転写記録媒体21の画像
受容層に熱転写シート22の色材を移行させて画像を形
成する。次いで、画像が形成された中間転写記録媒体2
1を搬送し、被転写体27とともに第2のサーマルヘッ
ド28と第2のプラテンローラ29の間で圧接し、第2
のサーマルヘッド28により加熱することによって中間
転写記録媒体1上の画像が形成された画像受容層を被転
写体27に転写する。
間転写記録媒体を使用する熱転写記録方式の装置構成例
を図1に示す。図示の構成からなる装置では、まず、中
間転写記録媒体21と熱転写シート22をそれぞれの供
給ロール23,24から繰り出し、第1のサーマルヘッ
ド25と第1のプラテンローラ26の間で圧接し、第1
のサーマルヘッド25により画像情報に応じたエネルギ
ーを印加することによって中間転写記録媒体21の画像
受容層に熱転写シート22の色材を移行させて画像を形
成する。次いで、画像が形成された中間転写記録媒体2
1を搬送し、被転写体27とともに第2のサーマルヘッ
ド28と第2のプラテンローラ29の間で圧接し、第2
のサーマルヘッド28により加熱することによって中間
転写記録媒体1上の画像が形成された画像受容層を被転
写体27に転写する。
【0008】しかしながら、上記のような装置構成では
高価なサーマルヘッドを2つ必要とするため、装置の価
格が高くなり、また装置全体を小型化するのが困難であ
る。さらに、中間転写記録媒体を搬送する距離が長いの
で、皺の発生やテンションのコントロールのために多く
の部品が必要となり、装置内部の機構が複雑になる。そ
こで、1つのサーマルヘッドによって中間転写記録媒体
の画像受容層への画像形成と被転写体への受容層転写を
行うため、画像形成時に中間転写記録媒体の背面側から
加熱する方法も考えられるが、この方法では記録感度が
低下することになる。
高価なサーマルヘッドを2つ必要とするため、装置の価
格が高くなり、また装置全体を小型化するのが困難であ
る。さらに、中間転写記録媒体を搬送する距離が長いの
で、皺の発生やテンションのコントロールのために多く
の部品が必要となり、装置内部の機構が複雑になる。そ
こで、1つのサーマルヘッドによって中間転写記録媒体
の画像受容層への画像形成と被転写体への受容層転写を
行うため、画像形成時に中間転写記録媒体の背面側から
加熱する方法も考えられるが、この方法では記録感度が
低下することになる。
【0009】また、通常の熱転写記録方式では消耗品と
なるのが熱転写シートのみであるのに対し、上記の中間
転写記録媒体を使用する熱転写記録方式ではその中間転
写記録媒体も消耗品となってしまう。さらに中間転写記
録媒体の交換が頻繁であると、操作が煩雑になるばかり
かコア等の廃棄物も多くなってしまう。しかし、交換頻
度を少なくするために中間転写記録媒体の収納量を増や
すと、ロールの径が大きくなってしまい、サーマルヘッ
ドへの当たり角度及び熱転写シートとの剥離角度の変化
や、フロントテンション及びバックテンションのコント
ロールが複雑になるという問題を生じる。
なるのが熱転写シートのみであるのに対し、上記の中間
転写記録媒体を使用する熱転写記録方式ではその中間転
写記録媒体も消耗品となってしまう。さらに中間転写記
録媒体の交換が頻繁であると、操作が煩雑になるばかり
かコア等の廃棄物も多くなってしまう。しかし、交換頻
度を少なくするために中間転写記録媒体の収納量を増や
すと、ロールの径が大きくなってしまい、サーマルヘッ
ドへの当たり角度及び熱転写シートとの剥離角度の変化
や、フロントテンション及びバックテンションのコント
ロールが複雑になるという問題を生じる。
【0010】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、小型化、単純化
された装置構成を可能とする熱転写記録装置を提供し、
併せてそれに使用する中間転写記録媒体収納カセット及
び中間転写記録媒体用コア並びに装填治具を提供するこ
とにある。
ものであり、その目的とするところは、小型化、単純化
された装置構成を可能とする熱転写記録装置を提供し、
併せてそれに使用する中間転写記録媒体収納カセット及
び中間転写記録媒体用コア並びに装填治具を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る第1のタイプの熱転写記録装置は、基
材シートの一方の面に少なくとも色材層が設けられた熱
転写シートを搬送する手段と、基材シートの一方の面に
少なくとも画像受容層が設けられた中間転写記録媒体を
搬送する手段と、搬送された熱転写シートと中間転写記
録媒体とをプラテンローラとの間で色材層と画像受容層
とが重なるように圧接するとともに、画像データに応じ
て発熱することにより色材層中に含まれる熱移行性の色
材を画像受容層に移行させて画像を形成するサーマルヘ
ッドと、中間転写記録媒体上に形成された画像を画像受
容層とともに被転写体上に転写する手段とを備えてなる
熱転写記録装置において、前記中間転写記録媒体を前記
サーマルヘッドヘッド側と前記プラテンローラ側のどち
らにでも装着可能としたものである。
め、本発明に係る第1のタイプの熱転写記録装置は、基
材シートの一方の面に少なくとも色材層が設けられた熱
転写シートを搬送する手段と、基材シートの一方の面に
少なくとも画像受容層が設けられた中間転写記録媒体を
搬送する手段と、搬送された熱転写シートと中間転写記
録媒体とをプラテンローラとの間で色材層と画像受容層
とが重なるように圧接するとともに、画像データに応じ
て発熱することにより色材層中に含まれる熱移行性の色
材を画像受容層に移行させて画像を形成するサーマルヘ
ッドと、中間転写記録媒体上に形成された画像を画像受
容層とともに被転写体上に転写する手段とを備えてなる
熱転写記録装置において、前記中間転写記録媒体を前記
サーマルヘッドヘッド側と前記プラテンローラ側のどち
らにでも装着可能としたものである。
【0012】このような構成を採ることにより、画像受
容層への画像形成時には熱転写シートをサーマルヘッド
側、中間転写記録媒体をプラテンローラ側にセットし、
被転写体への受容層転写時には画像の形成された中間転
写記録媒体をサーマルヘッド側、被転写体をプラテンロ
ーラ側にセットすることができ、同一のサーマルヘッド
で画像形成と受容層転写が可能となる。
容層への画像形成時には熱転写シートをサーマルヘッド
側、中間転写記録媒体をプラテンローラ側にセットし、
被転写体への受容層転写時には画像の形成された中間転
写記録媒体をサーマルヘッド側、被転写体をプラテンロ
ーラ側にセットすることができ、同一のサーマルヘッド
で画像形成と受容層転写が可能となる。
【0013】また、同様の目的を達成するため、本発明
に係る第2のタイプの熱転写記録装置は、基材シートの
一方の面に少なくとも色材層が設けられた熱転写シート
を搬送する手段と、基材シートの一方の面に少なくとも
画像受容層が設けられた中間転写記録媒体を搬送する手
段と、搬送された熱転写シートと中間転写記録媒体とを
プラテンローラとの間で色材層と画像受容層とが重なる
ように圧接するとともに、画像データに応じて発熱する
ことにより色材層中に含まれる熱移行性の色材を画像受
容層に移行させて画像を形成するサーマルヘッドと、そ
の後、中間転写記録媒体上に形成された画像を画像受容
層とともに被転写体上に転写する手段とを備えてなる熱
転写記録装置において、前記中間転写記録媒体を巻き取
った一対の筒状体のどちらでも供給側と巻取側に装着可
能としたものである。
に係る第2のタイプの熱転写記録装置は、基材シートの
一方の面に少なくとも色材層が設けられた熱転写シート
を搬送する手段と、基材シートの一方の面に少なくとも
画像受容層が設けられた中間転写記録媒体を搬送する手
段と、搬送された熱転写シートと中間転写記録媒体とを
プラテンローラとの間で色材層と画像受容層とが重なる
ように圧接するとともに、画像データに応じて発熱する
ことにより色材層中に含まれる熱移行性の色材を画像受
容層に移行させて画像を形成するサーマルヘッドと、そ
の後、中間転写記録媒体上に形成された画像を画像受容
層とともに被転写体上に転写する手段とを備えてなる熱
転写記録装置において、前記中間転写記録媒体を巻き取
った一対の筒状体のどちらでも供給側と巻取側に装着可
能としたものである。
【0014】このような構成を採ることにより、印画サ
イズの倍の幅の中間転写記録媒体を使用し、この中間転
写記録媒体の半分の領域を使い切った後、一度中間転写
記録媒体を装置から取り出し、供給側の筒状体を巻取
側、巻取側の筒状体を供給側として装着しなおして残り
の半分の領域を使用することができるようになる。
イズの倍の幅の中間転写記録媒体を使用し、この中間転
写記録媒体の半分の領域を使い切った後、一度中間転写
記録媒体を装置から取り出し、供給側の筒状体を巻取
側、巻取側の筒状体を供給側として装着しなおして残り
の半分の領域を使用することができるようになる。
【0015】そして、上記いずれの熱転写記録装置にお
いても、中間転写記録媒体を装着するには、中間転写記
録媒体を筒状体である一対のボビンに巻き取った状態で
カセットケースに収納してなるカセットであって、熱転
写記録装置の駆動手段との接続機構を各ボビンの両端に
備えてなる中間転写記録媒体収納カセットを使用すれば
よい。或いは、中間転写記録媒体を巻き取る筒状体とし
てのコアであって、熱転写記録装置の駆動手段との接続
機構をその両端に備えてなる中間転写記録媒体用コアを
使用してもよい。或いは、中間転写記録媒体を巻き取っ
た筒状体である一対のコアを装着して熱転写記録装置に
装填するための装填治具であって、熱転写記録装置の駆
動手段との接続機構を各コアの装着部分の両側に備えて
なる装填治具を使用してもよい。
いても、中間転写記録媒体を装着するには、中間転写記
録媒体を筒状体である一対のボビンに巻き取った状態で
カセットケースに収納してなるカセットであって、熱転
写記録装置の駆動手段との接続機構を各ボビンの両端に
備えてなる中間転写記録媒体収納カセットを使用すれば
よい。或いは、中間転写記録媒体を巻き取る筒状体とし
てのコアであって、熱転写記録装置の駆動手段との接続
機構をその両端に備えてなる中間転写記録媒体用コアを
使用してもよい。或いは、中間転写記録媒体を巻き取っ
た筒状体である一対のコアを装着して熱転写記録装置に
装填するための装填治具であって、熱転写記録装置の駆
動手段との接続機構を各コアの装着部分の両側に備えて
なる装填治具を使用してもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】図2に本発明で用いる中間転写記
録媒体の断面図を示す。図示の中間転写記録媒体1は、
基本的には基材シート2の一方の面に画像受容層3を剥
離可能に形成したものである。
録媒体の断面図を示す。図示の中間転写記録媒体1は、
基本的には基材シート2の一方の面に画像受容層3を剥
離可能に形成したものである。
【0017】基材シート2は、ポリオレフィン系やポリ
スチレン系の合成紙のようなミクロヴォイド層を有する
材料に限定されず、従来の熱転写シートに使用されてい
るものと同じ基材シートをそのまま用いることができ、
特に限定されるものではない。好ましい基材シート2の
具体例としては、グラシン紙、コンデンサ紙、パラフィ
ン紙等の薄紙、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ
フェニレンサルファイド、ポリエーテルケトン、ポリエ
ーテルサルホン等の耐熱性の高いポリエステル、ポリプ
ロピレン、ポリカーボネイト、酢酸セルロース、ポリエ
チレンの誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリメチ
ルペンテン、アイオノマー等プラスチックの延伸或いは
未延伸フィルムや、これらの材料を積層したもの等が挙
げられる。この基材シート2の厚さは、強度、熱伝導
性、耐熱性等が適切になるように材料に応じて適宜選択
することができるが、通常は1〜100μm程度のもの
が好ましく用いられる。
スチレン系の合成紙のようなミクロヴォイド層を有する
材料に限定されず、従来の熱転写シートに使用されてい
るものと同じ基材シートをそのまま用いることができ、
特に限定されるものではない。好ましい基材シート2の
具体例としては、グラシン紙、コンデンサ紙、パラフィ
ン紙等の薄紙、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ
フェニレンサルファイド、ポリエーテルケトン、ポリエ
ーテルサルホン等の耐熱性の高いポリエステル、ポリプ
ロピレン、ポリカーボネイト、酢酸セルロース、ポリエ
チレンの誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリメチ
ルペンテン、アイオノマー等プラスチックの延伸或いは
未延伸フィルムや、これらの材料を積層したもの等が挙
げられる。この基材シート2の厚さは、強度、熱伝導
性、耐熱性等が適切になるように材料に応じて適宜選択
することができるが、通常は1〜100μm程度のもの
が好ましく用いられる。
【0018】画像受容層3は、少なくともバインダ樹脂
からなり、必要に応じて離型剤等の各種添加剤を添加し
てもよい。バインダ樹脂は昇華染料が染着しやすいもの
を用いることが好ましく、ポリプロピレン等のポリオレ
フィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等
のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エ
ステル等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレン
やプロピレン等のオレフィンと他のビニル系モノマーと
の共重合体、アイオノマーセルロース誘導体等を用いる
ことができ、これらの中でもビニル系樹脂及びポリエス
テル系樹脂が特に好ましく用いられる。
からなり、必要に応じて離型剤等の各種添加剤を添加し
てもよい。バインダ樹脂は昇華染料が染着しやすいもの
を用いることが好ましく、ポリプロピレン等のポリオレ
フィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等
のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エ
ステル等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレン
やプロピレン等のオレフィンと他のビニル系モノマーと
の共重合体、アイオノマーセルロース誘導体等を用いる
ことができ、これらの中でもビニル系樹脂及びポリエス
テル系樹脂が特に好ましく用いられる。
【0019】画像受容層3は熱転写シートとの熱融着を
防止するために、前記樹脂に離型剤を配合することが好
ましい。離型剤としては、シリコーンオイル、リン酸エ
ステル系界面活性剤、フッ素系化合物等を用いることが
できるが、この中でも特にシリコーンオイルが好ましく
用いられる。該離型剤の添加量は、画像受容層3を形成
するバインダ樹脂100重量部に対し0.2〜30重量
部が好ましい。画像受容層3は、前記基材シート2上
に、前記樹脂に離型剤等の必要な添加剤を加え、水又は
有機溶剤等の溶媒に溶解又は分散させたインキを、バー
コーター、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビ
ア版を用いたリバースロールコーティング法等の通常の
方法で塗布を行うことができる。その塗布量は、塗布乾
燥後の膜厚が0.1〜10μmになるようにするのが望
ましい。
防止するために、前記樹脂に離型剤を配合することが好
ましい。離型剤としては、シリコーンオイル、リン酸エ
ステル系界面活性剤、フッ素系化合物等を用いることが
できるが、この中でも特にシリコーンオイルが好ましく
用いられる。該離型剤の添加量は、画像受容層3を形成
するバインダ樹脂100重量部に対し0.2〜30重量
部が好ましい。画像受容層3は、前記基材シート2上
に、前記樹脂に離型剤等の必要な添加剤を加え、水又は
有機溶剤等の溶媒に溶解又は分散させたインキを、バー
コーター、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビ
ア版を用いたリバースロールコーティング法等の通常の
方法で塗布を行うことができる。その塗布量は、塗布乾
燥後の膜厚が0.1〜10μmになるようにするのが望
ましい。
【0020】中間転写記録媒体とサーマルヘッドのよう
な加熱デバイスとの熱融着を防止し、摺動性を向上させ
る目的で、図3に示すように中間転写記録媒体1の基材
シート2の画像受容層3が設けられた側の他方の面に背
面層4を設定してもよい。
な加熱デバイスとの熱融着を防止し、摺動性を向上させ
る目的で、図3に示すように中間転写記録媒体1の基材
シート2の画像受容層3が設けられた側の他方の面に背
面層4を設定してもよい。
【0021】この背面層4に用いる樹脂としては、例え
ば、エチルセルロース、ヒドロキシセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セル
ロース、酢酪酸セルロース、硝化綿等のセルロース系樹
脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニ
ルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロ
リドン等のビニル系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポ
リアクリル酸エチル、ポリアクリルアミド、アクリロニ
トリル/スチレン共重合体等のアクリル系樹脂、ポリア
ミド樹脂、ビニルトルエン樹脂、クマロンインデン樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコー
ン変性ウレタン、フッ素変性ウレタン等を用いることが
できる。また、これらの樹脂は混合して用いてもよい。
背面層4の耐熱性をより高めるために前記の樹脂のう
ち、水酸基等の反応性基を有している樹脂を使用し、架
橋剤としてポリイソシアネート等を併用して、架橋樹脂
層としてもよい。さらに、サーマルヘッドのような加熱
デバイスとの摺動性を付与するために、背面層4に固形
或いは液状の離型剤又は滑剤を加えて耐熱滑性を持たせ
てもよい。離型剤又は滑剤としては、例えば、ポリエチ
レンワックス、パラフィンワックス等の各種ワックス
類、高級脂肪族アルコール、オルガノポリシロキサン、
アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界
面活性剤、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性
剤、有機カルボン酸及びその誘導体、フッ素系樹脂、シ
リコーン系樹脂、タルク、シリカ等の無機化合物の微粒
子等を用いることができる。背面層4への滑剤の好まし
い添加量は背面層4の全固形分に対し5〜50重量%で
あり、特に好ましくは10〜30重量%程度である。該
背面層4は、上記の画像受容層3と同様の方法で形成す
ることができ、その厚みは0.1〜10μm程度が好ま
しい。
ば、エチルセルロース、ヒドロキシセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セル
ロース、酢酪酸セルロース、硝化綿等のセルロース系樹
脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニ
ルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロ
リドン等のビニル系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポ
リアクリル酸エチル、ポリアクリルアミド、アクリロニ
トリル/スチレン共重合体等のアクリル系樹脂、ポリア
ミド樹脂、ビニルトルエン樹脂、クマロンインデン樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコー
ン変性ウレタン、フッ素変性ウレタン等を用いることが
できる。また、これらの樹脂は混合して用いてもよい。
背面層4の耐熱性をより高めるために前記の樹脂のう
ち、水酸基等の反応性基を有している樹脂を使用し、架
橋剤としてポリイソシアネート等を併用して、架橋樹脂
層としてもよい。さらに、サーマルヘッドのような加熱
デバイスとの摺動性を付与するために、背面層4に固形
或いは液状の離型剤又は滑剤を加えて耐熱滑性を持たせ
てもよい。離型剤又は滑剤としては、例えば、ポリエチ
レンワックス、パラフィンワックス等の各種ワックス
類、高級脂肪族アルコール、オルガノポリシロキサン、
アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界
面活性剤、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性
剤、有機カルボン酸及びその誘導体、フッ素系樹脂、シ
リコーン系樹脂、タルク、シリカ等の無機化合物の微粒
子等を用いることができる。背面層4への滑剤の好まし
い添加量は背面層4の全固形分に対し5〜50重量%で
あり、特に好ましくは10〜30重量%程度である。該
背面層4は、上記の画像受容層3と同様の方法で形成す
ることができ、その厚みは0.1〜10μm程度が好ま
しい。
【0022】画像受容層3の基材シート2からの剥離性
能を制御するために、図4に示すように、基材シート2
と画像受容層3との間に離型層5を設けてもよく、この
場合、画像受容層3は該画像受容層3と該離型層5との
間で剥離し、離型層5は基材シート2側に残る。離型層
5はバインダ樹脂に必要に応じて離型性材料を添加した
組成物、又は離型性を有する樹脂から構成される。
能を制御するために、図4に示すように、基材シート2
と画像受容層3との間に離型層5を設けてもよく、この
場合、画像受容層3は該画像受容層3と該離型層5との
間で剥離し、離型層5は基材シート2側に残る。離型層
5はバインダ樹脂に必要に応じて離型性材料を添加した
組成物、又は離型性を有する樹脂から構成される。
【0023】離型層5をバインダ樹脂に必要に応じて離
型性材料を添加して構成する場合、使用可能なバインダ
樹脂としては、熱可塑性樹脂であるポリメタクリル酸メ
チル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル
等のアクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル/酢
酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ブチラール等のビニル系樹脂、エチルセルロース、ニト
ロセルロース、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、
或いは熱硬化性樹脂である不飽和ポリエステル樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリウレタン系樹脂、アミノアルキッ
ド樹脂等が挙げられ、離型層5は上記の樹脂の1種類或
いは2種類以上からなる組成物から構成することができ
る。また、離型性材料としては、ワックス類、シリコー
ンワックス、シリコーンオイル、シリコーン系樹脂、メ
ラミン樹脂、フッソ系樹脂等の離型性を有する樹脂、タ
ルク、シリカの微粉末、界面活性剤や金属セッケン等の
滑剤等が使用できる。離型層5を離型性を有する樹脂か
ら構成する場合、シリコーン系樹脂、メラミン樹脂、フ
ッソ系樹脂等が使用でき、アクリル系樹脂、ビニル系樹
脂、ポリエステル系樹脂等の樹脂分子中にポリシロキサ
ンセグメント、フッ化炭素セグメント等の離型性セグメ
ントがグラフトしたグラフトポリマーを使用してもよ
く、上記の樹脂の1種又は2種以上からなる組成物から
構成することができる。離型層5は、上記の画像受容層
3と同様な方法で形成することができ、その厚みは0.
1〜5μmが好ましい。
型性材料を添加して構成する場合、使用可能なバインダ
樹脂としては、熱可塑性樹脂であるポリメタクリル酸メ
チル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル
等のアクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル/酢
酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ブチラール等のビニル系樹脂、エチルセルロース、ニト
ロセルロース、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、
或いは熱硬化性樹脂である不飽和ポリエステル樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリウレタン系樹脂、アミノアルキッ
ド樹脂等が挙げられ、離型層5は上記の樹脂の1種類或
いは2種類以上からなる組成物から構成することができ
る。また、離型性材料としては、ワックス類、シリコー
ンワックス、シリコーンオイル、シリコーン系樹脂、メ
ラミン樹脂、フッソ系樹脂等の離型性を有する樹脂、タ
ルク、シリカの微粉末、界面活性剤や金属セッケン等の
滑剤等が使用できる。離型層5を離型性を有する樹脂か
ら構成する場合、シリコーン系樹脂、メラミン樹脂、フ
ッソ系樹脂等が使用でき、アクリル系樹脂、ビニル系樹
脂、ポリエステル系樹脂等の樹脂分子中にポリシロキサ
ンセグメント、フッ化炭素セグメント等の離型性セグメ
ントがグラフトしたグラフトポリマーを使用してもよ
く、上記の樹脂の1種又は2種以上からなる組成物から
構成することができる。離型層5は、上記の画像受容層
3と同様な方法で形成することができ、その厚みは0.
1〜5μmが好ましい。
【0024】被転写体上に画像と共に転写される画像受
容層3を保護する目的で、図5に示すように、基材シー
ト2と画像受容層3との間に画像保護層6を設けてもよ
い。この画像保護層6は、画像受容層3と共に被転写体
上に転写されると、被転写体上の画像受容層3の最表面
に位置し、画像の耐候性能や指紋や薬品に対する耐久性
を向上させる。
容層3を保護する目的で、図5に示すように、基材シー
ト2と画像受容層3との間に画像保護層6を設けてもよ
い。この画像保護層6は、画像受容層3と共に被転写体
上に転写されると、被転写体上の画像受容層3の最表面
に位置し、画像の耐候性能や指紋や薬品に対する耐久性
を向上させる。
【0025】画像保護層6は少なくともバインダ樹脂か
ら構成され、基材シート2と適当な剥離性を持ち、画像
受容層3と共に被転写体に転写された後は画像受容層3
の表面保護層として所望の物性を持つ樹脂組成を選定す
る。一般的には、エチルセルロース、ニトロセルロー
ス、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリメタク
リル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル
酸ブチル等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビ
ニル酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等のビ
ニル重合体の熱可塑性樹脂や、不飽和ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂、アミノアルキッド樹脂等の熱硬
化型樹脂を画像保護層樹脂として用いることができる。
画像受容層3が転写された画像形成物に対して、耐摩擦
性、耐薬品性、耐汚染性が特に要求される場合は、画像
保護層樹脂として電離放射線硬化型樹脂を用いることも
できる。また、前記の樹脂に、画像形成物の耐擦過性を
向上させるための滑剤、汚染防止のための界面活性剤、
耐候性能を向上させるための紫外線吸収剤、酸化防止剤
等を加えてもよい。画像保護層6は上記の画像受容層3
と同様の方法で形成することができ、厚みは0.1〜2
0μmが好ましい。
ら構成され、基材シート2と適当な剥離性を持ち、画像
受容層3と共に被転写体に転写された後は画像受容層3
の表面保護層として所望の物性を持つ樹脂組成を選定す
る。一般的には、エチルセルロース、ニトロセルロー
ス、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリメタク
リル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル
酸ブチル等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビ
ニル酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等のビ
ニル重合体の熱可塑性樹脂や、不飽和ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂、アミノアルキッド樹脂等の熱硬
化型樹脂を画像保護層樹脂として用いることができる。
画像受容層3が転写された画像形成物に対して、耐摩擦
性、耐薬品性、耐汚染性が特に要求される場合は、画像
保護層樹脂として電離放射線硬化型樹脂を用いることも
できる。また、前記の樹脂に、画像形成物の耐擦過性を
向上させるための滑剤、汚染防止のための界面活性剤、
耐候性能を向上させるための紫外線吸収剤、酸化防止剤
等を加えてもよい。画像保護層6は上記の画像受容層3
と同様の方法で形成することができ、厚みは0.1〜2
0μmが好ましい。
【0026】本発明に用いる熱転写シートは、基材シー
トの一方の面に耐熱滑性層が設けられ、他方の面に熱移
行性を有する色材層が設けられたものである。感熱昇華
転写方式においては、色材層として昇華性染料とバイン
ダ樹脂からなる染料層が用いられた公知の染料熱転写シ
ートが使用される。また感熱溶融転写方式においては、
色材層として顔料又は染料等の色材とワックス又は熱可
塑性樹脂からなる溶融転写層が用いられた公知の熱可塑
性樹脂溶融インキ転写シートが使用される。そして、染
料熱転写シートにおいては、熱により昇華・移行する染
料が画像を形成する色材となり、熱溶融インキ転写シー
トを使用した場合には溶融・移行するインキ自体が色材
となる。
トの一方の面に耐熱滑性層が設けられ、他方の面に熱移
行性を有する色材層が設けられたものである。感熱昇華
転写方式においては、色材層として昇華性染料とバイン
ダ樹脂からなる染料層が用いられた公知の染料熱転写シ
ートが使用される。また感熱溶融転写方式においては、
色材層として顔料又は染料等の色材とワックス又は熱可
塑性樹脂からなる溶融転写層が用いられた公知の熱可塑
性樹脂溶融インキ転写シートが使用される。そして、染
料熱転写シートにおいては、熱により昇華・移行する染
料が画像を形成する色材となり、熱溶融インキ転写シー
トを使用した場合には溶融・移行するインキ自体が色材
となる。
【0027】中間転写記録媒体1の画像が形成された画
像受容層3を接着層を介して被転写体に転写する場合に
は、熱転写シート上又は中間転写記録媒体上のいずれか
に接着層を設けておくようにする。この接着層に用いら
れる材料としては、基材シートとの接着性が良好である
熱可塑性樹脂、天然樹脂、ゴム、ワックス等を用いるこ
とができる。例えば、エチルセルロース、酢酪酸セルロ
ース等のセルロース誘導体、ポリスチレン、ポリα−メ
チルスチレン等のスチレン共重合体、ポリメチルメタク
リレート、ポリエチルメタクリレート、ポリエチルアク
リレート等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢
酸ビニル、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリビニル
ブチラール等のビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ナイ
ロン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、アイオノ
マー、エチレンアクリル酸共重合体、エチレンアクリル
酸エステル共重合体等の合成樹脂や、粘着付与剤として
のロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、エステルゴム、
ポリイソブチレンゴム、ブチルゴム、スチレンブタジエ
ンゴム、ブタジエンアクリルニトリルゴム、ポリアミド
樹脂、ポリ塩素化オレフィン等が挙げられ、前記の材料
の1種又は2種以上よりなる組成物から接着層を構成す
ることができる。
像受容層3を接着層を介して被転写体に転写する場合に
は、熱転写シート上又は中間転写記録媒体上のいずれか
に接着層を設けておくようにする。この接着層に用いら
れる材料としては、基材シートとの接着性が良好である
熱可塑性樹脂、天然樹脂、ゴム、ワックス等を用いるこ
とができる。例えば、エチルセルロース、酢酪酸セルロ
ース等のセルロース誘導体、ポリスチレン、ポリα−メ
チルスチレン等のスチレン共重合体、ポリメチルメタク
リレート、ポリエチルメタクリレート、ポリエチルアク
リレート等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢
酸ビニル、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリビニル
ブチラール等のビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ナイ
ロン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、アイオノ
マー、エチレンアクリル酸共重合体、エチレンアクリル
酸エステル共重合体等の合成樹脂や、粘着付与剤として
のロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、エステルゴム、
ポリイソブチレンゴム、ブチルゴム、スチレンブタジエ
ンゴム、ブタジエンアクリルニトリルゴム、ポリアミド
樹脂、ポリ塩素化オレフィン等が挙げられ、前記の材料
の1種又は2種以上よりなる組成物から接着層を構成す
ることができる。
【0028】図6は本発明に係る第1のタイプの熱転写
記録装置の動作説明図である。同図において、31は熱
転写シート、32は中間転写記録媒体、33は被転写
体、234はサーマルヘッド、35はプラテンローラで
あり、熱転写シート31は一対の筒状体36,37の間
で、中間転写記録媒体32は一対の筒状体38,39の
間でそれぞれ搬送されるようになっており、さらに中間
転写記録媒体32はサーマルヘッド34側とプラテンロ
ーラ35側のどちらにでも装着可能なように構成されて
いる。
記録装置の動作説明図である。同図において、31は熱
転写シート、32は中間転写記録媒体、33は被転写
体、234はサーマルヘッド、35はプラテンローラで
あり、熱転写シート31は一対の筒状体36,37の間
で、中間転写記録媒体32は一対の筒状体38,39の
間でそれぞれ搬送されるようになっており、さらに中間
転写記録媒体32はサーマルヘッド34側とプラテンロ
ーラ35側のどちらにでも装着可能なように構成されて
いる。
【0029】そして、中間転写記録媒体32の画像受容
層に熱転写シート31の色材層を移行させて画像を形成
するには、図6(a)に示すように中間転写記録媒体3
2をプラテンローラ35側に装着し、熱転写シート31
の背面側からサーマルヘッド34で加熱する。次いで、
画像の形成された中間転写記録媒体32の画像受容層を
被転写体33に転写するには、画像形成後の中間転写記
録媒体32を巻き戻した後、図6(b)に示すように中
間転写記録媒体32をサーマルヘッド34側に装着し、
中間転写記録媒体32の背面側からサーマルヘッド34
で加熱する。
層に熱転写シート31の色材層を移行させて画像を形成
するには、図6(a)に示すように中間転写記録媒体3
2をプラテンローラ35側に装着し、熱転写シート31
の背面側からサーマルヘッド34で加熱する。次いで、
画像の形成された中間転写記録媒体32の画像受容層を
被転写体33に転写するには、画像形成後の中間転写記
録媒体32を巻き戻した後、図6(b)に示すように中
間転写記録媒体32をサーマルヘッド34側に装着し、
中間転写記録媒体32の背面側からサーマルヘッド34
で加熱する。
【0030】上述の画像形成と受容層転写のプロセス
は、1画像毎に中間転写記録媒体32をプラテンローラ
35側とサーマルヘッド34側に入れ替えて行ってもよ
いし、或いは、中間転写記録媒体32の画像受容層に連
続して複数画像を形成した後、その中間転写記録媒体3
2をプラテンローラ側35からサーマルヘッド34側に
入れ替えて受容層転写を連続的に行うようにしてもよ
い。このように中間転写記録媒体32の装着位置を画像
形成時と受容層転写時とで入れ替え可能とすることによ
り、印字感度を低下させることなく、1つのサーマルヘ
ッド34による被転写体33への画像記録ができるよう
になる。
は、1画像毎に中間転写記録媒体32をプラテンローラ
35側とサーマルヘッド34側に入れ替えて行ってもよ
いし、或いは、中間転写記録媒体32の画像受容層に連
続して複数画像を形成した後、その中間転写記録媒体3
2をプラテンローラ側35からサーマルヘッド34側に
入れ替えて受容層転写を連続的に行うようにしてもよ
い。このように中間転写記録媒体32の装着位置を画像
形成時と受容層転写時とで入れ替え可能とすることによ
り、印字感度を低下させることなく、1つのサーマルヘ
ッド34による被転写体33への画像記録ができるよう
になる。
【0031】図7に中間転写記録媒体収納カセットの一
例を示す。このカセット40は、中間転写記録媒体を一
対のボビン41に巻き取った状態で合成樹脂製のカセッ
トケース42に収納してなるもので、カセットケース4
2の中央にはサーマルヘッドの進入空間43が開口して
おり、必要に応じてガイドローラ又は皺や弛みを防止す
る機構を備えている。そして、各ボビン41の両端には
熱転写記録装置の駆動手段との接続機構であるノッチ4
1aが形成されている。このカセット40を使用した画
像記録の手順は次のようである。まず、図6(a)に示
すようにプラテンローラ35側にカセット40を装填し
て中間転写記録媒体の画像受容層に画像形成を行う。次
いで、中間転写記録媒体を巻き戻してから、カセット4
0を反転させるとともにA側とB側を入れ替え、図6
(b)に示すようにサーマルヘッド34側に装填しなお
して受容層転写を行うようにする。
例を示す。このカセット40は、中間転写記録媒体を一
対のボビン41に巻き取った状態で合成樹脂製のカセッ
トケース42に収納してなるもので、カセットケース4
2の中央にはサーマルヘッドの進入空間43が開口して
おり、必要に応じてガイドローラ又は皺や弛みを防止す
る機構を備えている。そして、各ボビン41の両端には
熱転写記録装置の駆動手段との接続機構であるノッチ4
1aが形成されている。このカセット40を使用した画
像記録の手順は次のようである。まず、図6(a)に示
すようにプラテンローラ35側にカセット40を装填し
て中間転写記録媒体の画像受容層に画像形成を行う。次
いで、中間転写記録媒体を巻き戻してから、カセット4
0を反転させるとともにA側とB側を入れ替え、図6
(b)に示すようにサーマルヘッド34側に装填しなお
して受容層転写を行うようにする。
【0032】図8に中間転写記録媒体用コアの一例を示
す。図示の如く、このコア50の両端には熱転写記録装
置の駆動手段との接続機構であるノッチ50aが形成さ
れている。そして、中間転写記録媒体の熱転写記録装置
への装着に際しては、2本のコア50に中間転写記録媒
体を巻き取って張架した状態とし、これを熱転写記録装
置の装填治具に装着する。この場合、図6(a)に示す
ようにプラテンローラ35側に中間転写記録媒体を装着
して中間転写記録媒体の画像受容層に画像形成を行った
後、中間転写記録媒体を巻き戻してから、各コア50を
反転させるとともにA側とB側を入れ替え、図6(b)
に示すようにサーマルヘッド34側に装着しなおして受
容層転写を行うようにすればよい。
す。図示の如く、このコア50の両端には熱転写記録装
置の駆動手段との接続機構であるノッチ50aが形成さ
れている。そして、中間転写記録媒体の熱転写記録装置
への装着に際しては、2本のコア50に中間転写記録媒
体を巻き取って張架した状態とし、これを熱転写記録装
置の装填治具に装着する。この場合、図6(a)に示す
ようにプラテンローラ35側に中間転写記録媒体を装着
して中間転写記録媒体の画像受容層に画像形成を行った
後、中間転写記録媒体を巻き戻してから、各コア50を
反転させるとともにA側とB側を入れ替え、図6(b)
に示すようにサーマルヘッド34側に装着しなおして受
容層転写を行うようにすればよい。
【0033】図9に装填治具の一例を示す。図示の如
く、この装填治具60はフレーム61とそのフレーム6
1内にコアを装着するための2組の回転部材62を備え
ている。そして、回転部材62にはその内側にコア装着
用の凸部62aとその外側に熱転写記録装置の駆動手段
との接続機構であるノッチ62bが形成されている。こ
の装填治具60を使用した画像記録の手順は次のようで
ある。まず、中間転写記録媒体を巻き取った一対のコア
を回転部材62に装着する。ここで使用するコアは図8
に示すのと同じものでよい。そして、図6(a)に示す
ようにプラテンローラ35側に装填治具60を装填して
中間転写記録媒体の画像受容層に画像形成を行う。次い
で、中間転写記録媒体を巻き戻してから、装填治具60
を反転させるとともにA側とB側を入れ替え、図6
(b)に示すようにサーマルヘッド34側に装填しなお
して受容層転写を行うようにする。
く、この装填治具60はフレーム61とそのフレーム6
1内にコアを装着するための2組の回転部材62を備え
ている。そして、回転部材62にはその内側にコア装着
用の凸部62aとその外側に熱転写記録装置の駆動手段
との接続機構であるノッチ62bが形成されている。こ
の装填治具60を使用した画像記録の手順は次のようで
ある。まず、中間転写記録媒体を巻き取った一対のコア
を回転部材62に装着する。ここで使用するコアは図8
に示すのと同じものでよい。そして、図6(a)に示す
ようにプラテンローラ35側に装填治具60を装填して
中間転写記録媒体の画像受容層に画像形成を行う。次い
で、中間転写記録媒体を巻き戻してから、装填治具60
を反転させるとともにA側とB側を入れ替え、図6
(b)に示すようにサーマルヘッド34側に装填しなお
して受容層転写を行うようにする。
【0034】図10は図7に示すような中間転写記録媒
体収納カセットを使用する熱転写記録装置の一例を示す
概略構成図である。同図に示すように、この熱転写記録
装置70は同一形状の熱転写シート収納カセット71と
中間転写記録媒体収納カセット72を使用するもので、
同一形状のカセット装填部をサーマルヘッド73側及び
プラテンローラ74側の両方に備えており、側面のドア
70aを開けて熱転写シート収納カセット71と中間転
写記録媒体収納カセット72を横から装填するようにな
っている。なお、図11に示すようにカセット72(カ
セット71も同様)に凸部72aを設けるとともに装置
側にガイドレール70bを設けておけば、カセット72
をずれないようにスライドさせて装填できる。この熱転
写記録装置70にて画像記録を行うには、図10に示す
セット状態で中間転写記録媒体の画像受容層に画像形成
を行った後、熱転写シート収納カセット71及び中間転
写記録媒体収納カセット72を抜き去り、プラテンロー
ラ74側に被転写体をセットするとともにサーマルヘッ
ド73側に中間転写記録媒体収納カセット72を装填し
て被転写体への受容層転写を行うようにすればよい。
体収納カセットを使用する熱転写記録装置の一例を示す
概略構成図である。同図に示すように、この熱転写記録
装置70は同一形状の熱転写シート収納カセット71と
中間転写記録媒体収納カセット72を使用するもので、
同一形状のカセット装填部をサーマルヘッド73側及び
プラテンローラ74側の両方に備えており、側面のドア
70aを開けて熱転写シート収納カセット71と中間転
写記録媒体収納カセット72を横から装填するようにな
っている。なお、図11に示すようにカセット72(カ
セット71も同様)に凸部72aを設けるとともに装置
側にガイドレール70bを設けておけば、カセット72
をずれないようにスライドさせて装填できる。この熱転
写記録装置70にて画像記録を行うには、図10に示す
セット状態で中間転写記録媒体の画像受容層に画像形成
を行った後、熱転写シート収納カセット71及び中間転
写記録媒体収納カセット72を抜き去り、プラテンロー
ラ74側に被転写体をセットするとともにサーマルヘッ
ド73側に中間転写記録媒体収納カセット72を装填し
て被転写体への受容層転写を行うようにすればよい。
【0035】図12は図7に示すような中間転写記録媒
体収納カセットを使用する熱転写記録装置の他の例を示
す概略構成図である。同図に示すように、この熱転写記
録装置80は同一形状の熱転写シート収納カセット81
と中間転写記録媒体収納カセット82を使用するもの
で、同一形状のカセット装填部をサーマルヘッド83側
とプラテンローラ84側の両方に備えており、上面のド
ア80aを開けてサーマルヘッド83を移動させ、熱転
写シート収納カセット81と中間転写記録媒体収納カセ
ット82をプラテンローラ84の上から装填するように
なっている。なお、図13に示すようにカセット82
(カセット81も同様)に凸部82aを設けるとともに
装置側にガイドレール80bを設けておけば、カセット
82をずれないようにスライドさせて装填できる。この
熱転写記録装置80で画像記録を行うには、図12に示
すセット状態で中間転写記録媒体の画像受容層に画像形
成を行った後、熱転写シート収納カセット81及び中間
転写記録媒体82を抜き去り、プラテンローラ84側に
被転写体をセットするとともにサーマルヘッド83側に
中間転写記録媒体収納カセット82を装填して被転写体
への受容層転写を行うようにすればよい。
体収納カセットを使用する熱転写記録装置の他の例を示
す概略構成図である。同図に示すように、この熱転写記
録装置80は同一形状の熱転写シート収納カセット81
と中間転写記録媒体収納カセット82を使用するもの
で、同一形状のカセット装填部をサーマルヘッド83側
とプラテンローラ84側の両方に備えており、上面のド
ア80aを開けてサーマルヘッド83を移動させ、熱転
写シート収納カセット81と中間転写記録媒体収納カセ
ット82をプラテンローラ84の上から装填するように
なっている。なお、図13に示すようにカセット82
(カセット81も同様)に凸部82aを設けるとともに
装置側にガイドレール80bを設けておけば、カセット
82をずれないようにスライドさせて装填できる。この
熱転写記録装置80で画像記録を行うには、図12に示
すセット状態で中間転写記録媒体の画像受容層に画像形
成を行った後、熱転写シート収納カセット81及び中間
転写記録媒体82を抜き去り、プラテンローラ84側に
被転写体をセットするとともにサーマルヘッド83側に
中間転写記録媒体収納カセット82を装填して被転写体
への受容層転写を行うようにすればよい。
【0036】図14は本発明に係る第2のタイプの熱転
写記録装置の動作説明図である。同図において、91は
熱転写シート、92は中間転写記録媒体、93はサーマ
ルヘッド、94はプラテンローラであり、熱転写シート
91は一対の筒状体95,96の間で、中間転写記録媒
体92は一対の筒状体97,98の間でそれぞれ搬送さ
れるようになっている。そして、中間転写記録媒体92
としては印画サイズの2倍の幅のものを使用しており、
さらにこの中間転写記録媒体92を巻き取った一対の筒
状体97,98のどらちでも供給側と巻取側に装着可能
なように構成されている。
写記録装置の動作説明図である。同図において、91は
熱転写シート、92は中間転写記録媒体、93はサーマ
ルヘッド、94はプラテンローラであり、熱転写シート
91は一対の筒状体95,96の間で、中間転写記録媒
体92は一対の筒状体97,98の間でそれぞれ搬送さ
れるようになっている。そして、中間転写記録媒体92
としては印画サイズの2倍の幅のものを使用しており、
さらにこの中間転写記録媒体92を巻き取った一対の筒
状体97,98のどらちでも供給側と巻取側に装着可能
なように構成されている。
【0037】この中間転写記録媒体92の画像受容層に
熱転写シート91の色材層を移行させて画像を形成する
手順は次のようである。使用開始の状態では、図14
(a)に示すように筒状体97が供給側、筒状体98が
巻取側となるように中間転写記録媒体92がセットされ
ており、画像形成が始まるとサーマルヘッド93とプラ
テンローラ94の間で圧接される領域92Aが使用さ
れ、それ以外の領域92Bは未使用のまま巻き取られ
る。そして、中間転写記録媒体92がすべて巻き取られ
た図14(b)に示す状態では、中間転写記録媒体92
の半分の領域92Aのみが使用されたことになる。次
に、中間転写記録媒体92を取り外し、図14(c)に
示すように筒状体97と筒状体98を逆にして装着す
る。この状態では筒状体98が供給側、筒状体97が巻
取側になっており、前回使用されなかった領域92Bが
この後使用される。
熱転写シート91の色材層を移行させて画像を形成する
手順は次のようである。使用開始の状態では、図14
(a)に示すように筒状体97が供給側、筒状体98が
巻取側となるように中間転写記録媒体92がセットされ
ており、画像形成が始まるとサーマルヘッド93とプラ
テンローラ94の間で圧接される領域92Aが使用さ
れ、それ以外の領域92Bは未使用のまま巻き取られ
る。そして、中間転写記録媒体92がすべて巻き取られ
た図14(b)に示す状態では、中間転写記録媒体92
の半分の領域92Aのみが使用されたことになる。次
に、中間転写記録媒体92を取り外し、図14(c)に
示すように筒状体97と筒状体98を逆にして装着す
る。この状態では筒状体98が供給側、筒状体97が巻
取側になっており、前回使用されなかった領域92Bが
この後使用される。
【0038】上述のように図14に示す熱転写記録装置
においては印画サイズの2倍の幅の中間転写記録媒体を
使用するが、この中間転写記録媒体を巻き取った一対の
筒状体のどちらでも供給側と巻取側に装着可能とするに
は、図7に示すのと同様なカセット、図8に示すのと同
様なコア、または図9に示すのと同様な装填治具を用い
て印画サイズの2倍の幅の中間転写記録媒体を装置にセ
ットするようにすればよい。
においては印画サイズの2倍の幅の中間転写記録媒体を
使用するが、この中間転写記録媒体を巻き取った一対の
筒状体のどちらでも供給側と巻取側に装着可能とするに
は、図7に示すのと同様なカセット、図8に示すのと同
様なコア、または図9に示すのと同様な装填治具を用い
て印画サイズの2倍の幅の中間転写記録媒体を装置にセ
ットするようにすればよい。
【0039】なお、本発明の熱転写記録装置で最終的に
得られる画像は、中間転写記録媒体の画像受容層に形成
した画像と鏡像関係となるので、中間転写記録媒体上に
形成する画像は予め逆転像として形成しておく必要があ
る。
得られる画像は、中間転写記録媒体の画像受容層に形成
した画像と鏡像関係となるので、中間転写記録媒体上に
形成する画像は予め逆転像として形成しておく必要があ
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の熱転写記
録装置は、中間転写記録媒体をサーマルヘッド側とプラ
テンローラ側のどちらにでも装着可能としたことによ
り、中間転写記録媒体の受容層上への画像形成時と被転
写体上への受容層転写時とで中間転写記録媒体の装着位
置を入れ替えることができ、このような入替えを行うこ
とによって印字感度を低下させることなく1つのサーマ
ルヘッドだけで被転写体への画像記録が行え、さらに中
間転写記録媒体を搬送する距離が短くてすむことから、
装置のコストダウンが図られ、また機構を単純化して装
置自体を小型化することができる。
録装置は、中間転写記録媒体をサーマルヘッド側とプラ
テンローラ側のどちらにでも装着可能としたことによ
り、中間転写記録媒体の受容層上への画像形成時と被転
写体上への受容層転写時とで中間転写記録媒体の装着位
置を入れ替えることができ、このような入替えを行うこ
とによって印字感度を低下させることなく1つのサーマ
ルヘッドだけで被転写体への画像記録が行え、さらに中
間転写記録媒体を搬送する距離が短くてすむことから、
装置のコストダウンが図られ、また機構を単純化して装
置自体を小型化することができる。
【0041】また、中間転写記録媒体を巻き取った一対
の筒状体のどちらでも供給側と巻取側に装着可能とした
ことにより、中間転写記録媒体の幅を印画サイズの倍の
幅にし、この中間転写記録媒体を巻き取った一対の筒状
体を供給側と巻取側とに入れ替えて異なる領域を使用で
きるので、中間転写記録媒体の巻き径を大きくすること
なく、装置への装着が可能な中間転写記録媒体の量を増
やすことができるようになり、したがって廃棄物の量を
抑えるのが可能となるばかりか、機構を単純化して装置
自体を小型化することができる。
の筒状体のどちらでも供給側と巻取側に装着可能とした
ことにより、中間転写記録媒体の幅を印画サイズの倍の
幅にし、この中間転写記録媒体を巻き取った一対の筒状
体を供給側と巻取側とに入れ替えて異なる領域を使用で
きるので、中間転写記録媒体の巻き径を大きくすること
なく、装置への装着が可能な中間転写記録媒体の量を増
やすことができるようになり、したがって廃棄物の量を
抑えるのが可能となるばかりか、機構を単純化して装置
自体を小型化することができる。
【図1】中間転写記録媒体を使用する熱転写記録方式を
実施する従来の装置構成例を示す概略図である。
実施する従来の装置構成例を示す概略図である。
【図2】本発明で用いる中間転写記録媒体の構成例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図3】背面層を設けた中間転写記録媒体の構成例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図4】離型層を設けた中間転写記録媒体の構成例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図5】画像保護層を設けた中間転写記録媒体の構成例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図6】本発明に係る第1のタイプの熱転写記録装置の
動作説明図である。
動作説明図である。
【図7】中間転写記録媒体収納カセットの一例を示す図
である。
である。
【図8】中間転写記録媒体用コアの一例を示す図であ
る。
る。
【図9】装填治具の一例を示す図である。
【図10】中間転写記録媒体収納カセットを使用する熱
転写記録装置の一例を示す概略構成図である。
転写記録装置の一例を示す概略構成図である。
【図11】図10に示すカセットの装填状態を示す側面
図である。
図である。
【図12】中間転写記録媒体収納カセットを使用する熱
転写記録装置の他の例を示す概略構成図である。
転写記録装置の他の例を示す概略構成図である。
【図13】図12に示すカセットの装填状態を示す上面
図である。
図である。
【図14】本発明に係る第2のタイプの熱転写記録装置
の動作説明図である。
の動作説明図である。
【符号の説明】 1…中間転写記録媒体、2…基材シート、3…画像受容
層、4…背面層、5…離型層、6…画像保護層 31 熱転写シート、32…中間転写記録媒体、33…
被転写体、34…サーマルヘッド、35…プラテンロー
ラ、38,39…筒状体 40…中間転写記録媒体収納カセット、41…ボビン、
42…カセットケース、41a…ノッチ 50…コア、50a…ノッチ 60…装填治具、61…フレーム、62…回転部材、6
2a…凸部、62b…ノッチ 70…熱転写記録装置、71…熱転写シート収納カセッ
ト、72…中間転写記録媒体収納カセット、73…サー
マルヘッド、74…プラテンローラ 80…熱転写記録装置、81…熱転写シート収納カセッ
ト、82…中間転写記録媒体収納カセット、83…サー
マルヘッド、84…プラテンローラ 91…熱転写シート、92…中間転写記録媒体、93…
サーマルヘッド、94…プラテンローラ、97,98…
筒状体
層、4…背面層、5…離型層、6…画像保護層 31 熱転写シート、32…中間転写記録媒体、33…
被転写体、34…サーマルヘッド、35…プラテンロー
ラ、38,39…筒状体 40…中間転写記録媒体収納カセット、41…ボビン、
42…カセットケース、41a…ノッチ 50…コア、50a…ノッチ 60…装填治具、61…フレーム、62…回転部材、6
2a…凸部、62b…ノッチ 70…熱転写記録装置、71…熱転写シート収納カセッ
ト、72…中間転写記録媒体収納カセット、73…サー
マルヘッド、74…プラテンローラ 80…熱転写記録装置、81…熱転写シート収納カセッ
ト、82…中間転写記録媒体収納カセット、83…サー
マルヘッド、84…プラテンローラ 91…熱転写シート、92…中間転写記録媒体、93…
サーマルヘッド、94…プラテンローラ、97,98…
筒状体
Claims (5)
- 【請求項1】 基材シートの一方の面に少なくとも色材
層が設けられた熱転写シートを搬送する手段と、基材シ
ートの一方の面に少なくとも画像受容層が設けられた中
間転写記録媒体を搬送する手段と、搬送された熱転写シ
ートと中間転写記録媒体とをプラテンローラとの間で色
材層と画像受容層とが重なるように圧接するとともに、
画像データに応じて発熱することにより色材層中に含ま
れる熱移行性の色材を画像受容層に移行させて画像を形
成するサーマルヘッドと、中間転写記録媒体上に形成さ
れた画像を画像受容層とともに被転写体上に転写する手
段とを備えてなる熱転写記録装置において、前記中間転
写記録媒体を前記サーマルヘッドヘッド側と前記プラテ
ンローラ側のどちらにでも装着可能としたことを特徴と
する熱転写記録装置。 - 【請求項2】 基材シートの一方の面に少なくとも色材
層が設けられた熱転写シートを搬送する手段と、基材シ
ートの一方の面に少なくとも画像受容層が設けられた中
間転写記録媒体を搬送する手段と、搬送された熱転写シ
ートと中間転写記録媒体とをプラテンローラとの間で色
材層と画像受容層とが重なるように圧接するとともに、
画像データに応じて発熱することにより色材層中に含ま
れる熱移行性の色材を画像受容層に移行させて画像を形
成するサーマルヘッドと、中間転写記録媒体上に形成さ
れた画像を画像受容層とともに被転写体上に転写する手
段とを備えてなる熱転写記録装置において、前記中間転
写記録媒体を巻き取った一対の筒状体のどちらでも供給
側と巻取側に装着可能としたことを特徴とする熱転写記
録装置。 - 【請求項3】 中間転写記録媒体を筒状体である一対の
ボビンに巻き取った状態でカセットケースに収納してな
るカセットであって、熱転写記録装置の駆動手段との接
続機構を各ボビンの両端に備えたことを特徴とする中間
転写記録媒体収納カセット。 - 【請求項4】 中間転写記録媒体を巻き取る筒状体とし
てのコアであって、熱転写記録装置の駆動手段との接続
機構をその両端に備えたことを特徴とする中間転写記録
媒体用コア。 - 【請求項5】 中間転写記録媒体を巻き取った筒状体で
ある一対のコアを装着して熱転写記録装置に装填するた
めの装填治具であって、熱転写記録装置の駆動手段との
接続機構を各コアの装着部分の両側に備えたことを特徴
とする装填治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22342695A JPH0966617A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 熱転写記録装置とそれに使用する中間転写記録媒体収納カセット及び中間転写記録媒体用コア並びに装填治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22342695A JPH0966617A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 熱転写記録装置とそれに使用する中間転写記録媒体収納カセット及び中間転写記録媒体用コア並びに装填治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0966617A true JPH0966617A (ja) | 1997-03-11 |
Family
ID=16797966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22342695A Pending JPH0966617A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 熱転写記録装置とそれに使用する中間転写記録媒体収納カセット及び中間転写記録媒体用コア並びに装填治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0966617A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001074597A1 (fr) | 2000-03-31 | 2001-10-11 | Toppan Printing Co., Ltd. | Dispositif de formation d'image, procede et support de transfert de cassette |
JP2005246873A (ja) * | 2004-03-05 | 2005-09-15 | Nidec Copal Corp | 中間転写型熱転写印刷装置 |
US7195410B2 (en) * | 2003-10-31 | 2007-03-27 | Teac Corporation | Printing apparatus having means fixing ink ribbon unit and intermediate transfer sheet unit in printer body |
-
1995
- 1995-08-31 JP JP22342695A patent/JPH0966617A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001074597A1 (fr) | 2000-03-31 | 2001-10-11 | Toppan Printing Co., Ltd. | Dispositif de formation d'image, procede et support de transfert de cassette |
US6714227B2 (en) | 2000-03-31 | 2004-03-30 | Toppan Printing Co., Ltd. | Image forming apparatus and method, and transferring medium cassette |
US7195410B2 (en) * | 2003-10-31 | 2007-03-27 | Teac Corporation | Printing apparatus having means fixing ink ribbon unit and intermediate transfer sheet unit in printer body |
JP2005246873A (ja) * | 2004-03-05 | 2005-09-15 | Nidec Copal Corp | 中間転写型熱転写印刷装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5798161A (en) | Optical disk, method of forming image on optical disk, image forming apparatus and adhesive layer transfer sheet | |
JPH04239653A (ja) | 熱転写記録方法および記録装置 | |
US6097415A (en) | Thermal transfer recording method and apparatus utilizing intermediate transfer recording medium | |
JPH0966617A (ja) | 熱転写記録装置とそれに使用する中間転写記録媒体収納カセット及び中間転写記録媒体用コア並びに装填治具 | |
JP3465963B2 (ja) | 画像記録方法 | |
JP3419908B2 (ja) | 熱転写記録方法及び熱転写記録装置 | |
JP3473997B2 (ja) | 熱転写記録方法 | |
JPH08332742A (ja) | 感熱転写プリンター及び画像形成方法 | |
JP2002079765A (ja) | 熱転写記録媒体および画像形成装置 | |
JP4296711B2 (ja) | 画像記録方法及び熱転写インクシート | |
JPH08258438A (ja) | 熱転写シート及び熱転写記録方法並びに熱転写記録装置 | |
JP2000141726A (ja) | 熱転写記録装置 | |
JPH08207329A (ja) | 熱転写記録方法及び装置 | |
JPH0852889A (ja) | 熱転写記録方法 | |
JPH08310022A (ja) | 熱転写記録方法及びその装置 | |
JP2000037891A (ja) | 熱転写記録装置 | |
JP2963844B2 (ja) | 熱転写記録装置 | |
JP2900690B2 (ja) | 熱転写記録装置 | |
JP2687317B2 (ja) | 乾式平版連続印刷方法及び装置 | |
US6923532B2 (en) | Efficient yellow thermal imaging ribbon | |
JPH08112918A (ja) | 熱転写記録方法及び熱転写記録装置 | |
JPH08332741A (ja) | 熱転写記録方法および熱転写記録装置 | |
JP2001225499A (ja) | 熱転写記録方法及び熱転写記録装置 | |
JP2003266958A (ja) | 被転写体及び画像形成方法 | |
JP2001232946A (ja) | 熱転写記録方法及び熱転写記録装置 |