JP2005246873A - 中間転写型熱転写印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 リボンカートリッジの安易な着脱を阻止するようにした中間転写型熱転写印刷装置を提供する。
【解決手段】 中間転写型熱転写印刷装置は、フィルムFの交換を可能にするために、装置本体41に対して着脱自在なフィルムカートリッジ13と、インクリボンRの交換を可能にするために、装置本体41に対して着脱自在なリボンカートリッジ14とを備えている。そして、インクリボンRには、個人情報が色抜けした状態で残っているので、安易にリボンカートリッジ14が着脱できることは、セキュリティ上好ましくない。そこで、ロック機構70を備えることによって、リボンカートリッジ14の安易な着脱を阻止することができる。
【選択図】 図5
【解決手段】 中間転写型熱転写印刷装置は、フィルムFの交換を可能にするために、装置本体41に対して着脱自在なフィルムカートリッジ13と、インクリボンRの交換を可能にするために、装置本体41に対して着脱自在なリボンカートリッジ14とを備えている。そして、インクリボンRには、個人情報が色抜けした状態で残っているので、安易にリボンカートリッジ14が着脱できることは、セキュリティ上好ましくない。そこで、ロック機構70を備えることによって、リボンカートリッジ14の安易な着脱を阻止することができる。
【選択図】 図5
Description
本発明は、印刷画像をフィルム上に一旦転写した後、フィルム上の画像を記録媒体の表面に転写するための中間転写型熱転写印刷装置に関するものである。
従来、このような分野の技術として、特開2000−187712号公報がある。この公報に記載されたカード記録装置は、磁気ストライプ付きのカード、ICカードなどの表面に所望の画像を印刷するための装置である。すなわち、このカード記録装置は、フィルム及びカラーインクリボンをサーマルヘッドとプラテンローラとで挟み込んで、カラーインクリボンによってフィルム上に画像を一旦熱転写(一次転写)し、その後、フィルム上の画像とカードの表面とを重ね合わせながら、ヒートローラでフィルムを加熱させている。このとき、フィルムをカードに押圧することによって、カードの表面にフィルム上の画像が再転写(二次転写)される。さらに、このカード記録装置は、フィルムの交換を可能にするために、装置本体に対して着脱自在なカセット(フィルムカートリッジ)と、カラーインクリボンの交換を可能にするために、装置本体に対して着脱自在なカセット(リボンカートリッジ)とを有している。
しかしながら、前述したカード記録装置は、カセットのロック機構を有していないので、カセットを容易に着脱できる一方で、オペレータの不用意なカセットの抜き差をも許容する。特に、カラーインクリボンには、個人情報が色抜けした状態で残っているので、安易にインクリボン用カセットを着脱できることは、セキュリティ上好ましくない。
本発明は、特に、リボンカートリッジの安易な着脱を阻止するようにした中間転写型熱転写印刷装置を提供することを目的とする。
本発明に係る中間転写型熱転写印刷装置は、サーマルヘッドとプラテンとの協働により、インクリボン上の配色に基づいてフィルムに画像が熱転写され、このフィルムを、ヒートローラで加熱させながら記録媒体に押圧することによって、記録媒体の表面にフィルム上の画像を再転写する中間転写型熱転写印刷装置において、フィルムを収容した状態で装置本体に対し着脱自在なフィルムカートリッジと、インクリボンを収容した状態で装置本体に対して着脱自在なリボンカートリッジと、リボンカートリッジを装置本体にロックするロック機構とを備えたことを特徴とする。
この中間転写型熱転写印刷装置は、サーマルヘッドとプラテンとの協働による一次転写と、ヒートローラによる二次転写とを行うタイプの印刷装置であり、フィルム及びインクリボンを搬送させながら一次転写が実施され、フィルムを搬送させながら二次転写が実施される。このような装置は、フィルムの交換を可能にするために、装置本体に対して着脱自在なフィルムカートリッジと、インクリボンの交換を可能にするために、装置本体に対して着脱自在なリボンカートリッジとを備えている。そして、インクリボンには、個人情報が色抜けした状態で残っているので、安易にリボンカートリッジが着脱できることは、セキュリティ上好ましくない。そこで、ロック機構を備えることによって、リボンカートリッジの安易な着脱を阻止することができる。
また、ロック機構は、リボンカートリッジ側に設けられると共に、装置本体に向けて突出するロックピンと、装置本体側に設けられると共に、ロックピンの差込みを可能にする大径穴とロックピンに設けられた首部が嵌り込む小径穴とからなるダルマ穴を有するロック板と、小径穴と大径穴との配列方向にロック板を駆動させるアクチュエータとを有すると好適である。この装置では、カートリッジのロック時において、アクチュエータの作動によりロック板を駆動させることで、ダルマ穴の小径穴内にロックピンの首部が入り込み、これによって、リボンカートリッジの抜き取りが防止される。また、カートリッジのロック解除時において、アクチュエータの作動によりロック板を駆動させることで、ダルマ穴の大径穴の周縁部分がロックピンの首部から大きく離間し、これによって、リボンカートリッジの着脱を可能にする。
また、ロックピンは、インクリボンの一端が固定されてインクリボンの繰り出しを行う供給側ボビンと、インクリボンの他端が固定されてインクリボンの巻き取りを行う巻取り側ボビンとの間でインクリボンの搬送経路を変更するようにインクリボンを支持するガイドピンであり、ガイドピンの先端部分に首部が設けられていると好適である。リボンカートリッジにロックピンを別途設けることなく、ガイドピンをロックピンとして利用することで、部品の削減を図ることができる。
また、リボンカートリッジに設けられたロックピンとフィルムカートリッジに設けられたロックピンとが隣接し、ロック板は、リボンカートリッジ側のロックピンの差込みを可能にする第1のダルマ穴と、フィルムカートリッジ側のロックピンの差込みを可能にする第2のダルマ穴とを有すると好適である。このような構成によって、フィルムカートリッジとリボンカートリッジとを同時にロック及びロック解除することができる。
また、アクチュエータは、ロックピンとロック板とのロック状態を保持するキープソレノイドであると好適である。キープソレノイドの利用により簡単な構成をもって、カートリッジのロック及びロック解除を確実に行うことができる。
本発明によれば、リボンカートリッジの安易な着脱を阻止することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る中間転写型熱転写印刷装置の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1に示すように、中間転写型熱転写印刷装置1は、カードプリンタとも呼ばれ、印刷画像を厚さ約20μm程度の透明なフィルムFに一旦転写した後、このフィルムFから記録媒体(例えばプラスチック製のキャッシュカード、クレジットカード、プリペードカード、ICカードなど)Sに再転写する装置である。このような熱転写印刷装置1は、カードSを発行する際に利用され、高品位な画像をカードSの表面に印刷することできる。従って、セキュリティを高める目的で顔写真の入ったカードSの発行をも可能にする。
このような中間転写型熱転写印刷装置1は、印刷予定のプラスチック製カードSを積層状態でセッティングするためのストック部2を有する。カードSは、送出し爪3の進退運動によってストック部2の一番下から一枚ずつ繰り出され、ストック部2から繰り出されたカードSは、反転部4内に一旦装填される。反転部4が水平状態から90度回転した後、送りローラ6によってカードSが上昇すると、カードSは磁気読み/書き部7内に送り込まれる。そして、この磁気読み/書き部7で、カードSの磁気ストライプ内に所定の情報を書き込んだり、磁気ストライプ内の所定の情報を読み取る。
これに対して、送りローラ6によってカードSが下降すると、カードSは、非接触IC読み/書き部8内に送り込まれる。そして、この非接触IC読み/書き部8で、カードSのIC内に所定の情報を書き込んだり、IC内の所定の情報を読み取る。その後、反転部4から送り出されたカードSは、着脱自在なクリーニングローラ10を通過した後、ガイド溝12で両側を支持されながら、搬送ローラ11によりカードSは画像印刷される直前まで移動する。
なお、磁気検出や非接触IC検出が必要ない場合には、反転部4は水平に維持される。また、磁気読み/書き部7又は非接触IC読み/書き部8で不適切と判断されたカードSは、反転部4の回転後、送りローラ6によってイジェクトボックス9内に排出される。
次に、カードSへの画像転写を可能にするために、この熱転写印刷装置1は、フィルムFに画像を熱転写する記録部(一次転写部)Aと、フィルムFに転写された画像とカードSとを対向させて、カードSに画像を熱転写する再転写部(二次転写部)Bと、画像転写後のカードSの反りを矯正する反り矯正部Cとを備えている。
さらに、この熱転写印刷装置1は、抜き差しにより交換可能なフィルムカートリッジ13とリボンカートリッジ14とを有している。このフィルムカートリッジ13では、フィルムFが上下一対のボビン15,16に巻かれ、リボンカートリッジ14では、カラーインクリボンRが上下一対のボビン17,18に巻かれている。そして、リボンカートリッジ14内のカラーインクリボンRには、溶融性又は昇華性のイエロー・マゼンタ・シアンの3色(またはブラックを加えた4色)のインクを1フレームとして周期的にインクが塗布されている。
ここで、前述した記録部Aでは、水平方向に進退可能なフィルム引出しローラ19a,19bとプラテンローラ(通称「プラテン」)20の協働により、プラテンローラ20の略半周面にフィルムFが押し当てられるように巻き付けられ、サーマルヘッド21によって、プラテンローラ20上のフィルムFにカラーインクリボンRが押し当てられる。そして、フィルムFとカラーインクリボンRとを同期させながら下方に送ることで、加熱状態のサーマルヘッド21によって、カラーインクリボンRの第1色目(シアン)がフィルムF上に熱転写される。
次に、ラック・ピニオン駆動機構22によってサーマルヘッド21を後退させて、フィルムFとカラーインクリボンRとを離間させた状態で、プラテンローラ20を逆転させながらフィルムFを上昇させて元の位置に復帰させる。その後、前述の転写動作を繰り返しながら、フィルムF上にマゼンタ、イエロー、ブラックの順に色を重層させて、所望のカラー画像をフィルムF上に作り出す。
その後、巻取り側ボビン16等の回転によってフィルムF上の記録画像をヒートローラ23の手前まで移動させる。このとき、カードSの先端は、フィルムF上の記録画像の先端と位置合わせされ、カードSとフィルムFとは、重ね合わされた状態で再転写部Bに送り込まれる。
この再転写部Bにおいて、位置合わせされたカードSとフィルムFとは、重ね合わされた状態でヒートローラ23と押圧ローラ24とで挟み込まれ、160〜200°Cに加熱されたヒートローラ23と押圧ローラ24との協働により、カードSとフィルムFとを加圧搬送させながら、フィルムF上の記録画像をカードSの表面に徐々に転写させる。このとき、フィルムFは、カードSから剥離しながらボビン16に巻き取られていく。また、ヒートローラ23によって加熱されたカードSには反りが発生するので、カードSは、反り矯正部Cに送り込まれて加圧処理された後、真っ直ぐな状態で装置1外に排出される。
このような熱転写印刷装置1には、抜き差し可能なフィルムカートリッジ13とリボンカートリッジ14とが利用され、フィルムFやカラーインクリボンRの交換を可能にしている。図2及び図3に示すように、フィルムカートリッジ13の上側には、フィルムFの一端が固定された円筒状の供給側ボビン15が配置され、下側にはフィルムFの他端が固定された円筒状の巻取り側ボビン16が配置されている。そして、樹脂製の供給側ボビン15及び巻取り側ボビン16は交換可能であり、フィルム交換時において、供給側ボビン15と巻取り側ボビン16とは、フィルムカートリッジ13内で互いに平行に装着される。
さらに、鉛直に配置されたベース板30の上部には、フィルムカートリッジ13の上側でフィルムFを水平に張り渡すための左右一対のガイドピン33,34の一端が固定され、ベース板30の下部には、フィルムカートリッジ13の下側でフィルムFを水平に張り渡すための左右一対のガイドピン35,36の一端が固定されている。さらに、上方のガイドピン34と下方のガイドピン36との間において、ベース板30には、フィルムFを鉛直に張り渡すためのガイドピン37の一端が固定されている。水平に延在するガイドピン33〜37をこのような配置関係にすることで、フィルムカートリッジ13内でフィルムFの搬送経路を変更するようにフィルムFがカイドピン33〜37によって支持され、鉛直方向に張り渡されたフィルムFの所望の位置に、記録部(一次転写部)Aを配置させることができ、記録部Aの下流で水平方向に張り渡されたフィルムFの所望の位置に、再転写部(二次転写部)B(図1参照)を配置させることができる。
さらに、供給側ボビン15及び巻取り側ボビン16を適切に回転させるために、ベース板30には固定シャフト40,42が立設され、固定シャフト40,42の先端には、フランジ部43a,44aを有する円柱状のコア部43,44が回転自在に取り付けられている。そして、各コア部43,44は、供給側ボビン15に設けられた貫通孔62の一端側及び巻取り側ボビン16に設けられた貫通孔63の一端側から挿入されることにより、各ボビン15,16の一端側が回転自在に保持される。
これに対し、様々な駆動機構が設けられている装置本体41の側面パネル45から駆動側シャフト48,49が突出し、各駆動側シャフト48,49はベアリング46,47を介して側面パネル45に回転自在に取り付けられ、各駆動側シャフト48,49の先端には、フランジ部50a,51aを有するコア部50,51が固定されている。そして、各コア部50,51は、供給側ボビン15の貫通孔62の他端側及び巻取り側ボビン16の貫通孔63の他端側から挿入されることにより、各ボビン15,16に回転力を付与することができる。なお、そして、駆動側シャフト48,49には、モータに連結するためのギア部67,68が設けられている。
さらに、駆動側のコア部50,51の外周面には、軸線方向に延在するキー部60,61が一体的に形成され、ボビン15,16に設けられた貫通孔62,63には、各キー部60,61が嵌り込むスプライン溝62a,63aが形成されている。従って、コア部50,51がボビン15,16内に差し込まれると、それと同時にスプライン溝62a,63aにキー部60,61が嵌め込まれるので、ボビン15,16のワンタッチ装着が可能になる。なお、追従側のコア部43,44にもキー部64,65が一体的に形成されている。
また、コア部50,51とベース板30との間に螺旋バネ52,53を配置させることで、フィルムカートリッジ13を熱転写印刷装置1内に装着する際に、ボビン15,16を、コア部50,51のフランジ部50a,51aに確実に押し当てることができる。これによって、各ボビン15,16のスラスト方向の位置決めが達成される。
図3及び図4に示すように、前述のフィルムカートリッジ13と同様の構成を有するリボンカートリッジ14では、カラーインクリボンRが上下一対のボビン17,18に巻かれている。上側の供給側ボビン17にはカラーインクリボンRの一端が固定され、下側の巻取り側ボビン18にはカラーインクリボンRの他端が固定されている。そして、樹脂製の供給側ボビン17及び巻取り側ボビン18は交換可能であり、フィルム交換時において、供給側ボビン17と巻取り側ボビン18とは、リボンカートリッジ14内で互いに平行に装着される。
さらに、鉛直に配置されたベース板130の上部には、リボンカートリッジ14の上側でカラーインクリボンRを水平に張り渡すための左右一対のガイドピン133,134の一端が固定され、ベース板130の下部には、リボンカートリッジ14の下側でカラーインクリボンRを張り渡すためのガイドピン135の一端が固定されている。水平に延在するガイドピン133〜135をこのような配置関係にすることで、リボンカートリッジ14内でカラーインクリボンRの搬送経路を変更するようにカラーインクリボンRが支持され、記録部(一次転写部)Aにおいては、フィルムFとカラーインクリボンRとを対面させることができる。
さらに、供給側ボビン17及び巻取り側ボビン18を適切に回転させるために、ベース板130には固定シャフト140,142が立設され、固定シャフト140,142の先端には、フランジ部143a,144aを有する円柱状のコア部143,144が回転自在に取り付けられている。そして、各コア部143,144は、供給側ボビン17に設けられた貫通孔162の一端側及び巻取り側ボビン18に設けられた貫通孔163の一端側から挿入されることにより、各ボビン17,18の一端側は回転自在に保持される。
これに対し、様々な駆動機構が設けられている装置本体41の側面パネル45から駆動側シャフト148,149が突出し、各駆動側シャフト148,149はベアリング146,147を介して側面パネル45に回転自在に取り付けられ、各駆動側シャフト148,149の先端には、フランジ部150a,151aを有するコア部150,151が固定されている。そして、各コア部150,151は、供給側ボビン17の貫通孔162の他端側及び巻取り側ボビン18の貫通孔163の他端側から挿入されることにより、各ボビン17,18に回転力を付与することができる。なお、そして、駆動側シャフト148,149には、モータに連結するためのギア部167,168が設けられている。
さらに、駆動側のコア部150,151の外周面には、軸線方向に延在するキー部160,161が一体的に形成され、ボビン17,18に設けられた貫通孔162,163には、各キー部160,161が嵌り込むスプライン溝162a,163aが形成されている。従って、コア部150,151がボビン17,18内に差し込まれると、それと同時にスプライン溝162a,163aにキー部160,161が嵌め込まれるので、ボビン17,18のワンタッチ装着が可能になる。なお、追従側のコア部143,144にもキー部164,165が一体的に形成されている。
また、コア部150,151とベース板130との間に螺旋バネ152,153を配置させることで、リボンカートリッジ14を熱転写印刷装置1内に装着する際に、ボビン17,18を、コア部150,151のフランジ部150a,151aに確実に押し当てることができる。これによって、各ボビン17,18のスラスト方向の位置決めが達成される。
このようなカートリッジ13,14は、装置本体41に対して着脱自在である一方で、カラーインクリボンRには、個人情報が色抜けした状態で残っているので、安易にリボンカートリッジ14が着脱できることは、セキュリティ上好ましくない。また、オペレータがフィルムカートリッジ13を安易に着脱できるようになっていると、装置1の故障の原因にもなる。
そこで、中間転写型熱転写印刷装置1には、図5に示すように、カートリッジ13とカートリッジ14とを適宜に同時ロックするためのロック機構70が設けられている。ロック機構70の採用により、隣接するガイドピン34とガイドピン134とが同時にロックされる。
このロック機構70は、装置本体41の側面パネル45に揺動自在に取り付けられた扇状のロック板71を有し、このロック板71には、ロックピンとしてのガイドピン34,134の挿入を可能にした左右一対の第1及び第2のダルマ穴72,73が形成されている。ロック板71は、回動ピン74によって側面パネル45に回動自在に取り付けられ、ロック板71と側面パネル45との間にはスペーサ75が配置されている。
また、側面パネル45には、ロック板71の揺動を案内する左右一対の案内部材76,77が固定され、案内部材76,77に設けられたガイド溝76a,77a内にロック板71の湾曲下部71aが挿入されている。この案内部材76,77を利用することで、ロック板71の揺動時において、ロック板71を側面パネル45に対して平行に維持することができ、ロック板71の揺動を確実なものにする。
前述した第1のダルマ穴72と第2のダルマ穴73は、ロック板71上において回動ピン74を中心とした同心円上で並設されている。第1のダルマ穴72は、ガイドピン34(ロックピン)の先端部分の差込みを可能にする大径穴72aと、ガイドピン34の先端部の円柱状首部90が嵌り込む小径穴72bからなる。同様に、第2のダルマ穴73も大径穴73aとガイドピン134(ロックピン)の円柱状首部91が嵌り込む小径穴73bとからなる。
さらに、このロック機構70は、ロック板71を第1のポジション(図6参照)と第2のポジション(図7参照)との間で揺動させるために、小径穴72bと大径穴72a(又は小径穴73bと大径穴73a)との配列方向すなわち回動ピン74を中心とした回転方向にロック板71を回転させるためのアクチュエータ83を有し、このアクチュエータ83としてはキープソレノイドが用いられる。図5に示すように、キープソレノイド83のプランジャ83aの先端には作動レバー84が固定されている。この作動レバー84は、ロック板71に向けて突出し、作動レバー84の先端は、側面パネル45を貫通してロック板71の係止穴(長穴)86に差し込まれている。従って、プランジャ83を進退させることにより、ロック板71を所定角度で揺動させることができる。なお、キープソレノイド83は、ブラケット87を介して側面パネル45にネジ固定される。
ここで、キープソレノイド83の具体的な動作について説明する。カートリッジ13,14の交換時において、「カートリッジ交換ボタン88」を押して、キープソレノイド83に瞬間電流を流すことで、プランジャ83aは突出状態を維持し、カートリッジ13,14のロック解除状態が維持される(図6参照)。また、カートリッジ13,14の交換完了時において、「カートリッジ交換完了ボタン89」を押して、キープソレノイド83に逆電流を瞬間的に流すとことで、プランジャ83aは吸引状態を維持し、カートリッジ13,14のロック状態が維持される。従って、キープソレノイド83は、カートリッジ13,14のロック状態及びロック解除状態において保持電流が不要であり、消費電力の低減を図る。
また、カラーインクリボンRには、個人情報が色抜けした状態で残っており、リボンカートリッジ14が不用意に抜き取られるとセキュリティ上問題が生じる。そこで、前述したキープソレノイド83を利用すると、プランジャ83aの駆動がメイン電源のON・OFFに影響されないので、不用意にロック状態が解除されるといった事態の発生を防ぐことができ、カートリッジ13,14の不必要な抜き差しが防止される。従って、キープソレノイド83を駆動源として利用することで、セキュリティの向上を図ることができる。また、キープソレノイド83は、メイン電源のON又はOFFに拘わらずカートリッジ13,14のロック状態を維持し続けることができるので、故障の原因となるオペレータの不注意によるカートリッジの抜き差しをも防止する。
次に、カートリッジ13とカートリッジ14との同時ロックについて簡単に説明する。図6に示すように、カートリッジ13,14を装置1にセットする際、「カートリッジ交換ボタン88」を押してキープソレノイド83を駆動させ、ロック板71を所定の第1のポジションで制止させる。その後、カートリッジ13のガイドピン34の先端部分を第1のダルマ穴72の大径穴72a内に差し込み、カートリッジ14のガイドピン134の先端部分を第2のダルマ穴73の大径穴73a内に差し込む。
これに対し、図7に示すように、カートリッジ13,14を装置1にロックする際、「カートリッジ交換完了ボタン89」を押してキープソレノイド83を駆動させ、ロック板71を所定の第2のポジションで制止させる。このとき、第1のダルマ穴72の小径穴72b内にガイドピン34の首部90が入り込み、第2のダルマ穴73の小径穴73b内にガイドピン134の首部91が入り込む。これによって、カートリッジ13,14の抜き取りが防止される。なお、ロック解除時においては、「カートリッジ交換ボタン88」を押してキープソレノイド83を駆動させ、ダルマ穴72,73の大径穴72a,73aの周縁部分をロックピン34,134の首部90,91から大きく離間させることで、カートリッジ13,14の抜き取りを可能にする。
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。例えば、キープソレノイド83はロータリ型であってもよい。また、小径穴72b,73bは、断面矩形の首部90,91に合致させるような形状であってもよい。
1…中間転写型熱転写印刷装置、13…フィルムカートリッジ、14…リボンカートリッジ、17…供給側ボビン、18…巻取り側ボビン、20…プラテンローラ(プラテン)、21…サーマルヘッド、23…ヒートローラ、34,134…ガイドピン(ロックピン)、41…装置本体、70…ロック機構、71…ロック板、72…第1のダルマ穴、73…第2のダルマ穴、72a,73a…大径穴、72b,73b…小径穴、83…キープソレノイド(アクチュエータ)、90,91…首部、S…カード(記録媒体)、F…フィルム、R…カラーインクリボン(インクリボン)。
Claims (5)
- サーマルヘッドとプラテンとの協働により、インクリボン上の配色に基づいてフィルムに画像が熱転写され、このフィルムを、ヒートローラで加熱させながら記録媒体に押圧することによって、前記記録媒体の表面にフィルム上の画像を再転写する中間転写型熱転写印刷装置において、
前記フィルムを収容した状態で装置本体に対し着脱自在なフィルムカートリッジと、
前記インクリボンを収容した状態で前記装置本体に対して着脱自在なリボンカートリッジと、
前記リボンカートリッジを前記装置本体にロックするロック機構とを備えたことを特徴とする中間転写型熱転写印刷装置。 - 前記ロック機構は、
前記リボンカートリッジ側に設けられると共に、前記装置本体に向けて突出するロックピンと、
前記装置本体側に設けられると共に、前記ロックピンの差込みを可能にする大径穴と前記ロックピンに設けられた首部が嵌り込む小径穴とからなるダルマ穴を有するロック板と、
前記小径穴と前記大径穴との配列方向に前記ロック板を駆動させるアクチュエータとを有することを特徴とする中間転写型熱転写印刷装置。 - 前記ロックピンは、前記インクリボンの一端が固定されて前記インクリボンの繰り出しを行う供給側ボビンと、前記インクリボンの他端が固定されて前記インクリボンの巻き取りを行う巻取り側ボビンとの間で前記インクリボンの搬送経路を変更するように前記インクリボンを支持するガイドピンであり、前記ガイドピンの先端部分に前記首部が設けられていることを特徴とする請求項2記載の中間転写型熱転写印刷装置。
- 前記リボンカートリッジに設けられた前記ロックピンと前記フィルムカートリッジに設けられたロックピンとが隣接し、
前記ロック板は、前記リボンカートリッジ側の前記ロックピンの差込みを可能にする第1のダルマ穴と、前記フィルムカートリッジ側の前記ロックピンの差込みを可能にする第2のダルマ穴とを有することを特徴とする請求項2記載の中間転写型熱転写印刷装置。 - 前記アクチュエータは、前記ロックピンと前記ロック板とのロック状態を保持するキープソレノイドであることを特徴とする請求項2記載の中間転写型熱転写印刷装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2004
- 2004-03-05 JP JP2004062983A patent/JP2005246873A/ja active Pending
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