JP2007307837A - 中間転写型熱転写印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルムの交換を円滑に行うことができる中間転写型熱転写印刷装置を提供する。
【解決手段】中間転写型熱転写印刷装置1は、フィルムFの搬送路H1の内側に位置するプラテンローラ20を有し、画像の熱転写及び熱再転写を行う印刷部と、印刷部に配置されて、フィルムFの着脱が可能なフィルムカセット部13と、フィルムカセット部13をプラテンローラ20の回転軸線D方向にスライドさせるガイドレールと、プラテンローラ20の外周面からフィルムFを剥離させるようにフィルムFの搬送路H1を内側から外側に横切って移動する剥離ピン33hと、を備えている。
【選択図】図9

Description

本発明は、印刷画像をフィルム上に一旦転写した後、フィルム上の画像を記録媒体の表面に転写するための中間転写型熱転写印刷装置に関するものである。
従来、このような分野の技術として、下記特許文献1に記載の熱転写プリンタが知られている。この熱転写プリンタでは、プラテンローラの略半周面に押し当てられるように巻き付けられたフィルムに対し、サーマルヘッドによって、プラテンローラ上のフィルムにカラーインクリボンが押し当てられる。そして、フィルム及びカラーインクリボンをサーマルヘッドとプラテンローラとで挟み込んで、カラーインクリボンによってフィルム上に画像を一旦熱転写(一次転写)し、その後、フィルム上の画像とカードの表面とを重ね合わせながら、ヒートローラでフィルムを加熱させている。このとき、フィルムをカードに押圧することによって、カードの表面にフィルム上の画像が再転写される。
ところで、この熱転写プリンタのフィルムはフィルムカートリッジに収納されており、フィルムを交換する場合はこのフィルムカートリッジを抜き差ししカートリッジごと交換する。また、この熱転写プリンタでは、画像の印画処理時のみフィルムをプラテンローラに密着させ、停止時においてはフィルムをプラテンローラから退避させ離間させている。従って、停止時においては、フィルムカートリッジを円滑に抜き差しすることができ、フィルムの交換を容易に行うことができる。
特開2005−161824号公報
しかしながら、この種の印刷装置は小型化の要請が高く、上記のようにフィルムをプラテンローラから離間させるための退避スペースを確保出来ない場合がある。この場合は、印画処理時のみならず停止時においてもフィルムをプラテンローラに密着させた状態とせざるを得ない。ところが、このような構成では、フィルムの交換を行う場合に、プラテンローラに密着した部分が邪魔になりフィルムを円滑に抜き差しすることができないという問題がある。
そこで、本発明は、フィルムの交換を円滑に行うことができる中間転写型熱転写印刷装置を提供することを目的とする。
本発明に係る中間転写型熱転写印刷装置は、サーマルヘッドとプラテンローラとの協働により、インクリボン上の配色に基づいてフィルムに画像が熱転写され、このフィルムを、ヒートローラで加熱させながら記録媒体に押圧することによって、記録媒体の表面にフィルム上の画像を熱再転写する中間転写型熱転写印刷装置において、フィルムの搬送路の内側に位置するプラテンローラを有し、画像の熱転写及び熱再転写を行う印刷部と、印刷部に配置されて、フィルムの着脱が可能なフィルムカセット部と、フィルムカセット部をプラテンローラの回転軸線方向にスライドさせるガイドレールと、プラテンローラの外周面からフィルムを剥離させるようにフィルムの搬送路を内側から外側に横切って移動する剥離ピンと、を備えたことを特徴とする。
この中間転写型熱転写印刷装置に利用されるフィルムは、印刷部に配置されたフィルムカセット部に装着される。このようなフィルムを交換する場合には、剥離ピンを、フィルムの搬送路の内側から外側に横切って移動させることで、搬送路内側に位置するプラテンローラからフィルムを剥離させ離間させることができる。その状態で、フィルムカセット部がガイドレールによりプラテンローラの回転軸方向にスライドされ、フィルムを着脱可能な位置に移動させることができる。このとき、上記のようにフィルムが剥離ピンによってプラテンローラから離間されているので、フィルムとプラテンローラとが干渉することなく、フィルムカセット部をフィルム交換可能な位置まで円滑にスライドすることができ、フィルムの交換を円滑に行うことができる。
また、フィルムカセット部は、プラテンローラの回転軸線方向に直交する面内で回動する回動レバーを更に有し、回動レバーの先端には、剥離ピンが取り付けられ、回動レバーには、印刷部のフレームに係合するロック用フック部が設けられ、フック部は、剥離ピンが搬送路の内側に位置した状態で印刷部のフレームに係止され、剥離ピンが搬送路の内側から外側に向けて移動する際に係止が解除されることが好ましい。
この場合、回動レバーが回動することにより、この回動レバーの先端に取り付けられた剥離ピンがフィルム搬送路の内側と外側との間で移動する。そして、剥離ピンがフィルム搬送路の内側にあるときには、回動レバーのロック用フック部が印刷部のフレームに係止されるので、フィルムカセット部のスライド移動がロックされた状態となっている。この状態から回動レバーを回動させることで、剥離ピンをフィルム搬送路の外側に移動させフィルムをプラテンローラから離間すると共に、フィルムカセット部のスライド移動のロックを解除することができる。このように、フィルムの離間とスライドのロック解除とを同時に行うことができるので、フィルムの交換の作業性が向上する。
本発明の中間転写型熱転写印刷装置によれば、フィルムの交換を円滑に行うことができる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る中間転写型熱転写印刷装置の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1〜図4に示された中間転写型熱転写印刷装置1は、全自動の冊子プリンタであり、印刷画像を厚さ約20μm程度の透明なフィルムFに一旦転写した後、このフィルムFから記録媒体(例えばパスポート、通帳などの冊子)Sに再転写する装置である。このような熱転写印刷装置1は、冊子Sの見開きの片面に高品位な画像(例えば顔写真や標識や文字)を印刷することができる。従って、この装置1は、高品位印刷が可能で、顔写真の入った冊子Sの発行をも可能にし、セキュリティを高めることができる。
このような中間転写型熱転写印刷装置1において、筐体5の下段側には、冊子Sを水平方向に積層可能な冊子ストッカー4が配置され、装置1の上段側には、冊子ストッカー4から一冊ずつ排出された冊子Sに画像を印刷するための印刷部3が配置されている。冊子ストッカー4は、水平方向に引出し可能であり、冊子ストッカー4内では、L字状に広げられた冊子Sが水平方向に重ねられている。冊子Sは、冊子ストッカー4の奥側で吸盤6に吸着され、ポンプPによって真空引きされた状態の吸盤6が横方向に移動することで、冊子Sは、冊子ストッカー4の奥側から横方向に一冊ずつ引き出される。筐体5の下段側に設けられた観音開き型の扉5aを開くことによって、冊子ストッカー4を手前側に引き出すことができ、冊子ストッカー4内に冊子Sを補充することができる。
装置1の上段と下段とはベルト搬送方式の傾斜リフト部7で連結され、傾斜リフト部7の下端側及び上端側には回転自在な冊子方向転換部8,9が配置されている。吸盤6で搬送されてきた冊子Sは、送り込みローラ8aによって下端側の冊子方向転換部8内に取り込まれ、冊子方向転換部8は傾斜リフト部7の下端側に送り込むように所定角度内で回動する。上端側の冊子方向転換部9は、傾斜リフト部7の上端から排出された冊子Sを上段の印刷部3の搬送部C内に送り込むように所定角度内で回動する。そして、冊子方向転換部9から排出された冊子Sは、冊子送り込み爪27によって、冊子Sをスライドさせながら印刷部3の搬送部Cに受け渡される。なお、上端側の冊子方向転換部9が直立状態になって、冊子Sを非接触IC読み/書き部10内に送り込むことで、冊子S内に埋め込まれているICチッブの読み書きが行われる。
次に、筐体5の上段側に配置された印刷部3では、フィルムFに画像を熱転写するための記録部(一次転写部)Aと、フィルムFに転写された画像と冊子Sとを対向させて、冊子Sに画像を熱転写するための熱再転写部(二次転写部)Bと、冊子Sを水平方向に搬送させるための搬送部Cとを備えている。
この印刷部3には、水平方向に引出し可能なフィルムカセット部13とリボンカセット部14とが配置されている。このフィルムカセット部13内のフィルムFは、上下一対のボビン15,16に巻かれた状態で交換可能である。リボンカセット部14内のカラーインクリボンRも同様に、上下一対のボビン17,18に巻かれた状態で交換可能である。そして、リボンカセット部14内のカラーインクリボンRには、溶融性又は昇華性のイエロー・マゼンタ・シアンの3色(またはブラックを加えた4色)のインクを1フレームとして周期的にインクが塗布されている。なお、フィルムF又はリボンRを交換する際には、筐体5の上段側に設けられた跳ね上げ式の扉5bを持ち上げる。
さらに、記録部Aにおいて、プラテンローラ(通称「プラテン」)20とプラテンローラ20に対する離間/接近が可能なクランプローラ19a,19bとの協働により、フィルムFは、プラテンローラ20の周面の3/4周に巻き付け固定されると共に、プラテンローラ20の回転に追従して移動する。そして、一次転写時において、サーマルヘッド21がプラテンローラ20に向かって前進し、サーマルヘッド21によって、カラーインクリボンRがプラテンローラ20上のフィルムFに押し当てられる。そして、モータによってプラテンローラ20を正転させ、フィルムFとカラーインクリボンRとを同期させながら下方に送ることで、加熱状態のサーマルヘッド21によって、カラーインクリボンRの第1色目(シアン)がフィルムF上に熱転写される。また、フィルムF上に画像を熱転写した後のカラーインクリボンRは、サーマルヘッド21の後退後、フィルムFから剥離させられながらボビン18に巻き取られて行く。
次に、フィルムFとカラーインクリボンRとを離間させた状態で、プラテンローラ20を逆転させながらフィルムFを上昇させて元の位置に復帰させる。その後、前述の転写動作を繰り返しながら、フィルムF上にマゼンタ、イエロー、ブラックの順に色を重層させて、所望のカラー画像をフィルムF上に作り出す。その後、プラテンローラ20からクランプローラ19a,19bを離間させ、巻取り側ボビン16等の回転によってフィルムFを搬送路H1(図8、図9参照)上で搬送し、フィルムF上の記録画像をヒートローラ23の近くまで移動させる。
また、搬送部Cにおいて、冊子Sの見開きページの印刷予定面が搬送テーブル24によって支持された状態で、搬送テーブル24は水平方向に移動する。このとき、冊子Sは、フィルムF上の記録画像と位置合わせされ、冊子Sの見開きページの印刷予定面とフィルムFとが重ね合わされた状態で熱再転写部Bに送り込まれる。
この熱再転写部Bにおいて、冊子Sの印刷予定面にフィルムFが重ね合わされた状態で、冊子S及びフィルムFは、ヒートローラ23と搬送テーブル24とで挟み込まれ、160〜200°Cに加熱されたヒートローラ23と搬送テーブル24との協働により、冊子SとフィルムFとを加圧搬送させながら、フィルムF上の記録画像を冊子Sの印刷予定面上に徐々に転写させていく。このとき、フィルムFは、冊子Sから剥離しながらボビン16に巻き取られていく。
印刷が完了した冊子Sは搬送部Cから排出された後、冊子送り込み爪28によって、冊子Sをスライドさせながら冊子方向転換部25内に送り込まれる。この冊子方向転換部25が直立状態になって、冊子Sを非接触IC読み/書き部27内に送り込むことで、冊子S内に埋め込まれているICチッブの読み書きが行われる。その後、冊子Sが冊子方向転換部25内に送り戻された後、冊子方向転換部25を水平状態にして、スタッカー26内に冊子Sが排出される。このスタッカー26内には、印刷や情報書き込みが完了した冊子Sがストックされる。なお、情報の書き込みや読み込みエラーが発生した冊子Sは、リジェクトストッカ29内に排出される。
前述した中間転写型熱転写印刷装置1は、紙製のシート(例えばVISAシート)Gの印刷も可能である。シートストッカー30内で平積みされたシートGは、下から押し上げられながら搬送路2を通って冊子方向転換部8内に送り込まれる。そして、シートGは、傾斜リフト部7を通って印刷部3に供給され、印刷完了後はスタッカー26内でストックされる。
続いて、この中間転写型熱転写印刷装置1の上記印刷部3について、更に詳細に説明する。図5〜図7に示すように、印刷部3は、プラテンローラ20やヒートローラ23等を含む印刷部本体31と、この印刷部本体31に取り付けられ、上記ボビン15,16に巻かれた状態のフィルムFを保持するフィルムカセット部13とを備えている。このフィルムカセット部13は、プラテンローラ20の回転軸線Dに直交する前面プレート13aと、前面プレート13aの後方に取り付けられた2つのボビン装着部13b,13cとを備えている。上側のボビン装着部13bには、フィルムFが巻き付けられた供給側ボビン15が着脱自在に取り付けられ、下側のボビン装着部13cには、使用済みのフィルムFが巻き取られる巻取り側ボビン16が着脱自在に取り付けられている。更に、前面プレート13aには、後方に延びる4本のガイドピン33a,33b,33c,33dが取り付けられており、フィルムFは、供給側ボビン15から、これらのガイドピン33a〜33dの外側に順に引っ掛けられ、巻取り側ボビン16まで張り渡されている。
このとき、図8に示すように、フィルムFの搬送路H1に囲まれた内側の領域において、ガイドピン33aとガイドピン33bとの間には、印刷部本体31に支持されたプラテンローラ20が存在している。従って、ガイドピン33aとガイドピン33bとの間においては、フィルムFはプラテンローラ20の上側の外周面に密着し巻き付いている。以上のように、フィルムカセット部13に装着されたフィルムFは、プラテンローラ20を内側に囲む搬送路H1に沿って張り渡されている。このように、この装置1においては、印刷部3の小型化を図るため、印画処理時のみならず停止時においてもフィルムFとプラテンローラ20とを密着させた状態とする構造を採用し、フィルムFをプラテンローラ20から退避させるための退避機構及び退避スペースを省略している。
なお、図5〜7に示すように、これらのガイドピン33a〜33dの中央部には、フィルムFを送るガイドローラ33eが設けられているので、フィルムFは供給側ボビン15と巻取り側ボビン16との間を円滑に搬送される。また、ガイドピン33a及び33bには、搬送されるフィルムFに接触し除電するための除電ブラシ33fも取り付けられている。
また、このフィルムカセット部13は、前面プレート13aから後方に延び出すように設けられたガイド部35を有しており、このガイド部35の両側面には、前後方向に延びるスライドレール(ガイドレール)35a,35aが取り付けられている。そして、このガイド部35が印刷部本体31に挿入され、スライドレール35aが、印刷部本体31側の対応するスライドレール(図示せず)にそれぞれ係合している。このようなスライドレール機構により、フィルムカセット部13は、フィルムFを保持したまま、印刷部本体31に対しプラテンローラ20の回転軸線Dの方向に前後移動可能である。また、このスライドレール35aとしてはストッパ機構を有するものが採用されており、フィルムカセット部13が印刷部本体31から完全に外れないようにスライド範囲が規制されている。
このような構成により、フィルムカセット部13は、印刷部本体31から前方に迫り出した状態でストップし、ガイド部35を介して印刷部本体31により支持される(図6参照)。なお、スライドレール35aの上記ストッパ機構を解除することにより、フィルムカセット部13を完全に引き出し、フィルムカセット部13を印刷部本体31から取り外すこともできる。このように、印刷部本体31から取り外せば、フィルムカセット部13のメンテナンスを容易に行うことができる。
また、上述したように、フィルムFがプラテンローラ20に密着していることから、その状態のままフィルムカセット部13を前方にスライドさせれば、密着したフィルムFがプラテンローラ20に引っ張られてボビン15,16から繰り出され、フィルムFが弛んでしまう。そして、このようにフィルムFが弛むと、印刷部本体31側のガイドピン31bや機械部に絡んでしまう場合があるので、フィルムFの取り外しが煩雑になってしまうといった問題が発生する。そこで、フィルムカセット部13は、印刷部本体31からの引き出しの際に、フィルムFをプラテンローラ20の外周面から剥離するための剥離ピン33hを有している。
図7〜図10に示すように、この剥離ピン33hは、フィルムカセット部13の回動レバー37の先端に取り付けられており、ガイドピン33a〜33dと平行に延びている。この回動レバー37は、ギア駆動部39を介して操作ハンドル43の回動とリンクしながら、軸39aを中心として前面プレート13aに平行な面内で回動する。このとき、剥離ピン33hは、軸39aを中心とした円軌道を描きながら、プラテンローラ20とガイドピン33bとの間隙を移動する。そして、このような剥離ピン33hが、上記円軌道上において、搬送路H1の内側の初期ポジションJ1から、搬送路H1を横切って、搬送路H1の外側の剥離ポジションJ2まで移動すると、フィルムFは、剥離ピン33hによって上方に押し上げられ、プラテンローラ20から剥離され離間する(図10参照)。
そして、押し上げられたフィルムFは、クランプローラ19a,19bとプラテンローラ20との間を通り、且つ、クランプローラ19a,19b、プラテンローラ20、及び、印刷部本体31側のガイドピン31bのいずれにも接触しない軌道H2上に張り渡された状態となる。このような状態で、フィルムカセット部13を印刷部本体31からスライドさせ引き出せば、フィルムFがプラテンローラ20やクランプローラ19a,19bやガイドピン31bに引っ張られることもなく、円滑に前方にスライドすることができる。
なお、図11に示すように、上記ギア駆動部39は、操作ハンドル43に固定されたギア39aと、回動レバー37に固定されたギア39cと、ギア39cとギア39aとの回転をリンクさせるギア39bと、の3枚のギアを有している。更に、このギア駆動部39は、ギア39aに取り付けられた4つのボールプランジャ39dと、各ボールプランジャ39dのそれぞれが選択的に係合する2組の凹部39e,39fを有している。このようなボールプランジャ39dが、2組の凹部39e,39fの何れかに選択的に係合することで、操作ハンドル43は回動範囲内の2位置の何れかにおいて選択的に固定され、これに対応して、回動レバー37及び剥離ピン33hも、上記初期ポジションJ1と剥離ポジションJ2との2点において固定されるようになっている。
また、図8及び図12に示すように、上記回動レバー37の基端部近傍の後面側には、円柱の頸部45bの先端に形成された円形の係止部45aをもつロック用フック部45が設けられている。このフック部45は、剥離ピン33hが初期ポジションJ1にある状態のときに、係止ポジションK1に位置している。この状態においては、フック部45の係止部45aが印刷部本体31のフレーム31aの前面上端に引っ掛かっているので、フィルムカセット部13が印刷部本体31に対して固定され、フィルムカセット部13のスライド移動がロックされる。このようなロック機構により、冊子Sの印画処理時において不用意にフィルムカセット部13がスライド移動してしまったり、フィルムカセット部13がガタついたりすることが防止される。また、剥離ピン33hが剥離ポジションJ2に移動したときには、このフック部45は、解除ポジションK2に移動してフレーム31aから外れ、このことで、フィルムカセット部13のスライド移動のロックが解除される。
以上のような印刷部3の構成により、ユーザがフィルムFの交換を行う際には、筐体5の扉5bを開けた後、操作ハンドル43を時計回りに約45°回転させると、回動レバー37が時計回りに回動する。この回動レバー37の回動によって、フック部45が解除ポジションK2に移動してフレーム31aから外れ、フィルムカセット部13のスライド移動のロックが解除される。それと同時に、剥離ピン33hが、初期ポジションJ1から上方に移動して剥離ポジションJ2に移り、フィルムFが持ち上げられてプラテンローラ20から剥離される。このように、ロック解除とフィルムFの剥離とを操作ハンドル43の一操作で行うことが可能であるので、フィルムF交換に係る操作を簡略化し作業性を向上することができる。更に、ユーザは、この操作ハンドル43を手前に引っ張ることで、フィルムFを保持したフィルムカセット部13を、容易に前方に引き出すことができる。このとき、フィルムFは、剥離ピン33hにより持ち上げられてプラテンローラ20及びクランプローラ19a,19bから離間しているので、フィルムFは、プラテンローラ20やクランプローラ19a,19bに引っ張られることもなく、印刷部本体31側のガイドピン31bや機械部に絡むこともない。
そして、フィルムカセット部13は、スライドレール35aのストッパ機構により、印刷部本体31から前方に迫り出した状態で停止する。このとき、フィルムカセット部13は、印刷部本体31に支持された状態となり、ユーザ自身がフィルムカセット部13の重量を負担する必要がないので、作業が軽減されフィルムF交換の作業性も向上する。この状態で、ユーザは、フィルムFのボビン15,16をボビン装着部13b,13cの後側から抜き差し、新しいフィルムFを、ガイドピン33a、剥離ピン33h、ガイドピン33b、ガイドピン33c及びガイドピン33dの外側に順に引っ掛けて張り渡す。
その後、フィルムカセット部13が印刷部本体31に押し込まれると、フィルムFは、プラテンローラ20と、クランプローラ19a,19bとの間に入り込む。そして、操作ハンドル43が反時計回りに回転されると、回動レバー37のロック用フック部45が、係止ポジションK1において、印刷部本体31のフレーム31aの前面上端に係止され、フィルムカセット部13のスライド移動がロックされる。それと同時に、回動レバー37の回動で剥離ピン33hが初期ポジションJ1に移動するので、フィルムFは、プラテンローラ20の外周面に巻き付いて再び搬送路H1上に戻る。その後、ユーザが扉5bを閉じるとフィルムFの交換作業が完了する。
以上のように、上記印刷部3の構成によれば、フィルムFの交換を円滑に行うことが可能である。
本発明に係る中間転写型熱転写印刷装置の一実施形態を示す左側面図である。 図1の中間転写型熱転写印刷装置の正面図である。 図1の中間転写型熱転写印刷装置の背面図である。 図1の中間転写型熱転写印刷装置の右側面図である。 図1の中間転写型熱転写印刷装置の印刷部を示す斜視図である。 図5の印刷部において、フィルムカセット部を前方に引き出した状態を示す斜視図である。 フィルムカセット部を後方から見た状態を示す斜視図である。 フィルムカセット部に装着されたフィルムとプラテンローラとの位置関係を示す正面図である。 フィルムカセット部及びプラテンローラを示す斜視図である。 図9のフィルムカセット部において、剥離ピンが剥離ポジションに移動した状態を示す斜視図である。 フィルムカセット部のギア駆動部を分解して示す分解斜視図である。 図8のロック用フック部付近を拡大して側面から見た側面図である。
符号の説明
1…中間転写型熱転写印刷装置、3…印刷部、13…フィルムカセット部、20…プラテンローラ、21…サーマルヘッド、23…ヒートローラ、31a…フレーム、33h…剥離ピン、35a…スライドレール(ガイドレール)、37…回動レバー、45…ロック用フック部、D…プラテンローラの回転軸線、F…フィルム、H1…フィルムの搬送路、R…インクリボン、S…冊子(記録媒体)。

Claims (2)

  1. サーマルヘッドとプラテンローラとの協働により、インクリボン上の配色に基づいてフィルムに画像が熱転写され、このフィルムを、ヒートローラで加熱させながら記録媒体に押圧することによって、前記記録媒体の表面に前記フィルム上の画像を熱再転写する中間転写型熱転写印刷装置において、
    前記フィルムの搬送路の内側に位置する前記プラテンローラを有し、前記画像の熱転写及び熱再転写を行う印刷部と、
    前記印刷部に配置されて、前記フィルムの着脱が可能なフィルムカセット部と、
    前記フィルムカセット部を前記プラテンローラの回転軸線方向にスライドさせるガイドレールと、
    前記プラテンローラの外周面から前記フィルムを剥離させるように前記フィルムの前記搬送路を内側から外側に横切って移動する剥離ピンと、を備えたことを特徴とする中間転写型熱転写印刷装置。
  2. 前記フィルムカセット部は、前記プラテンローラの回転軸線方向に直交する面内で回動する回動レバーを更に有し、前記回動レバーの先端には、前記剥離ピンが取り付けられ、
    前記回動レバーには、前記印刷部のフレームに係合するロック用フック部が設けられ、前記フック部は、前記剥離ピンが前記搬送路の内側に位置した状態で前記印刷部のフレームに係止され、前記剥離ピンが前記搬送路の内側から外側に向けて移動する際に係止が解除されることを特徴とする請求項1に記載の中間転写型熱転写印刷装置。
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