JP2007245707A - 消耗品カセット及び記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録装置から取り外したときの被記録材及びインクシートの保管性及び保存性に優れ、記録装置に対して素早く確実に装着できて取扱い性に優れ、記録装置の小型化に対して有利な消耗品カセットおよび小型化された記録装置を提供する。
【解決手段】 記録装置に対して着脱可能な被記録材55及びインクシート51の消耗品カセットにおいて、被記録材収納部2とインクシート収納部1が互いに離隔、合体する方向に相対変位可能に常に一部で繋がっており、記録装置に装着したときに離隔し、記録装置から取り外したときに合体するように構成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、被記録材及びインクシートを収納して構成される消耗品カセットおよび消耗品カセットが装着されて被記録材に記録を行なう記録機構を備えた記録装置に関し、特に記録装置に対して装着されることで記録機構が組み合わされる空間部を構成するように可動する機構を備えた消耗品カセットおよび消耗品カセットが着脱可能に装着される装着部を備えた記録装置に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機能を有する記録装置は、記録手段である記録ヘッドにより画像情報に基づいて記録紙等の被記録材に画像(文字や記号等を含む)を記録するように構成されている。被記録材としては、紙、布、プラスチックシート、OHP用シートなど、種々の材質のシート材が使用される。この記録装置における記録方式にはシリアルタイプとラインタイプがある。シリアルタイプは、記録ヘッドを被記録材に沿って移動させる主走査と被記録材の紙送り(副走査)とを交互に繰り返しながら画像を記録していく方式である。一方、ラインタイプは、被記録材の幅方向に延びる長尺の記録ヘッドを用いることにより、一括して1ライン分を記録しながら被記録材の紙送り(副走査)のみで画像を記録していく方式である。
また、記録装置は、記録方式により、熱転写式、感熱式、インクジェット式、レーザービーム式、ワイヤドット式などに分けることができる。その中で、熱転写式(熱転写記録装置)は、インクシートを挟んで被記録材と記録ヘッドとを圧接し、被記録材の搬送と同期させてインクシートを走行させながらインクを加熱転写することで画像を記録するものである。この熱転写記録装置には、昇華型及び溶融型がある。熱転写記録装置などのインクを転写する記録装置においては、消耗品として、インクを含浸させたインクシートとインクが転写される被記録材が用いられる。従来の記録装置では、一般に、インクシート及び被記録材をそれぞれ専用のカセットに収納し、これらのカセットを記録装置に対してそれぞれ別の方向から装填する構成が採られている。
インクシートを収納するインクシート収納部については、例えば特許文献1に記載されるように、インクシートを収納し記録装置に対して着脱自在に装填するカセット形態が提案されている。この例ではインクシートのインク塗布面を被記録材と接触させるためにカセットの一部に開口が設けられている。インクシートカセットを取り扱う際に、この開口を介してインクシートのインク塗布面に埃や指紋などが付着してしまうことがある。
一方、被記録材を収納する被記録材収納部については、インクシートカセットと被記録材の束とを同封したパッケージをユーザー自身が開封し、取り出した被記録材を別に用意された専用カセットに移す構成が提案されている。そして、被記録材を収納した専用のカセットが記録装置に装着されて被記録材収納部とされる。この種の被記録材は、一般にインクの定着性を高め高品位な画像形成を達成するために記録面が設定されており、適正な画像を記録するために被記録材の表裏を確認し、記録面を所定の方向に向けてカセット内に収納する必要がある。したがって、被記録材を別の専用カセットに収納する場合、準備作業に多くの煩雑な手間がかかったり、パッケージからカセットに移し変える際に指紋やゴミなどが記録面に付着しないように注意を払う必要があるなど取扱い性に優れるとはいい難かった。このように被記録材を専用カセットに収納する構成では、被記録材の収納操作によって、記録画像の画質を低下させる原因となる被記録材の記録面に対して汚れ(埃やごみ、指紋の付着)や傷(変形、折れ)を発生させやすい。
ところで、この種の記録装置では、カラー写真プリントや白黒写真専用プリント、シールなど様々な仕上がりや各種のサイズ(ハガキサイズ、L版サイズ、2L版サイズ等)に対してユーザーが自由に選択してプリントを行なえることが期待されている。ユーザーの期待に反しない最適な記録を実行するためには上述したインクシートと被記録材とは仕上がりに応じた互いに対応した種類の組み合わせのものを使用することが好ましい。最適な組み合わせでプリントが行なわれなかった場合には、期待した仕上がりにならなかったり、本来の性能通りの画像記録が不可能又は困難になることもある。
したがって、被記録材とインクシートとがそれぞれ別の専用カセットで取り扱われる場合には、ユーザー自身で適切な対応となるようにインクシートカセットと被記録材カセットを選択する必要があるが、適切な組み合わせの選択を間違えてしまう恐れがある。
たとえば、白黒写真専用のインクシートカセットと白黒写真の諧調性を十分に発揮できる白黒写真専用の被記録材カセットの組み合わせで記録を行なった後、カラー写真をプリントする目的でインクシートカセットをカラー用に交換し、被記録材カセットの交換を忘れてしまったような場合が想定される。このような場合、プリント物に対して期待していた発色が得られない可能性がある。
今後、この種の記録装置を利用した記録は拡大することが予想される。するとユーザーの要求に応じた使用可能な消耗品の種類が増えてくる可能性がある。このような場合、どの種類の被記録材カセットとインクシートカセットの組み合わせが適正なのか、あるいは記録装置に装填されているインクシートカセットや被記録材カセットの種類を判別し、その組み合わせが適切なのか等を報知する必要性が生じ、プリンタ側との情報伝達のために新たに判別手段や報知手段が必要になってくるといった事態を招くことになる。インクシートカセット及び被記録材カセットがそれぞれ独立して個別に取り扱われる場合、それらの保存性の問題も無視することができない。つまり、記録装置から取り外して保管する際には、インクシートカセット及び被記録材カセットのいずれか一方を紛失しやすくなる。また、異なる種類の被記録材を使用するためには使用しない被記録材を専用カセットから取り出しておく必要性があり、この取り出した被記録材を収納しておくための収納部材や収納スペースをユーザー自身が用意しなければならない。
以上のようなインクシート及び被記録材のそれぞれに専用のカセットを個別に用いる場合の課題を解消したり、不都合を改善するために、いくつかの提案がなされている。その一つに、インクシートと被記録材を1つのカセット内に収納し、一体化した消耗品カセットとして取扱う提案がある。この提案によれば、インクシートと被記録材の2種類の消耗品を1つのカセットに収納するように構成したものがある。2種類の消耗品を一体化し記録装置に対して共通に一方向(例えば記録装置の側面)から装填できるようになるため、消耗品カセットの取扱い性を向上させることができる。一体化した構成例として特許文献2、特許文献3には、被記録材収納部とインクシート収納部を被記録材の長手方向(搬送方向に沿った方向)に配列することで、取扱い性向上に加えてカセットの薄型化を図った消耗品カセットが開示されている。
また、特許文献4には、インクシートの供給側と巻取り側を近接させることによってインクシート収納部の小型化を実現したインクシートカートリッジが開示されている。その他の例としては、消耗品の保存性及び省スペース性ともに優れた熱転写記録装置のカセット構造が特許文献5に開示されており、この例ではプリンタに対して非装着時には被記録カセットとインクシートカセットが重ねられており、プリンタに装着する際に両カセットを開き並列した構成とするものがある。
実開平01−139563号公報 特開昭62−087368号公報 特開昭62−151370号公報 実開平02−044058号公報 特開平04−065270号公報
しかしながら、上述の各公報に記載された消耗品カセットの構成によれば、記録装置に装填され記録可能な状態では、被記録材収納部に対してインクシート収納部が被記録材搬送路の供給方向に対して並列され、ほぼ同一の平面上に配置されている。このため、インクシートの搬送機構や被記録材の搬送機構、さらには記録ヘッドを有している記録装置は、必然的にその設置面積が大きくなってしまう。つまり、消耗品カセットが装着されて使用される記録装置の最大設置面積は、被記録材が最大サイズとされた場合の収納部の配置面積に加えてインクシートの収納部の配置面積を加えたサイズよりも小さくなることはない。
しかも、その設置面積の拡大の要因となっているのは、例えば特許文献5に開示されるように被記録材収納部に対して被記録部材の搬送される方向へインクシート収納部が付設されるような延長による拡大である。多くの場合、この供給方向延長部分は被記録材の長手方向に対応している。従って、このような長手方向への構造寸法的な片寄りは、記録装置における設置面積及び高さ方向のバランスが崩れる要因となる。
また、特許文献5に見られるように、カセットが保管時と記録時とで異なる構成を取るように形態が変化する場合にも特有な課題がある。つまり、この場合には、記録装置に対してカセットを装填したり取り外したりする度にカセット自体の形態を変化させるような例えば開閉動作などの余分の動作が必要になるという課題である。
カセットの保管時の状態や記録動作時の状態といったカセット自体の形態を変化させるような動作は、手動や電動などにより行われる。特に特許文献5に開示されるようなカセットの場合、記録装置から取り外したときに被記録材及びインクシートが露出して開放された状態となっており、被記録材及びインクシートに汚れ(埃、指紋の付着)や傷(変形、折れ)が発生しやすい。また、記録装置に装着したときには、インクシートと被記録材を記録位置において適切な状態となるように調整する必要があり、記録動作を再始動させるまでに長い時間を要することが予想される。
本発明は以上のような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、被記録材及びインクシートを一体にした消耗品カセットの形態で記録装置に対して容易に一方向から装填することができ、記録装置の小型化に寄与できる消耗品カセットを提供することである。
また、本発明の目的は、記録装置から取り外したときの被記録材及びインクシートの保管性及び保存性に優れた消耗品カセットを提供することである。
また、本発明の目的は、記録装置に対して素早く確実に装着することができ、取扱い性に優れた消耗品カセットを提供することである。
さらに、本発明の目的は、消耗品カセットの着脱に連動して消耗品カセットの動作部分を動作させることができる構成を備え、小型化を図ることができる記録装置を提供することである。
本発明は、被記録材を収納する被記録材収納部とインクシートを収納するインクシート収納部とを備え、記録装置に対して着脱可能な消耗品カセットにおいて、前記被記録材収納部と前記インクシート収納部とを互いに連結し、且つ前記被記録材収納部と前記インクシート収納部が離隔する方向と近接する方向とに変位させる動作構造体を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、被記録材を収納する被記録材収納部とインクシートを収納するインクシート収納部とを備えた消耗品カセットが装填される装填部を備えた記録装置において、 前記記録装置には前記被記録材収納部に対して作用する被記録材搬送機構と、前記インクシート収納部に対して作用するインクシート搬送機構と、記録ヘッドとを備えた記録機構と、
前記被記録材収納部と前記インクシート収納部とを互いに連結し、且つ前記被記録材収納部と前記インクシート収納部が離隔する方向と近接する方向とに変位させる動作構造体と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、記録装置から取り外された非装着状態では薄型の構成であり、取り扱い性に優れた消耗品カセットが提供される。
また、本発明の消耗品カセットによれば、非装着状態では被記録材収納部とインクシート収納部とが近接するため、外部からのアクセスを制限することができる。これにより、非装着状態でインクシートや被記録材に対して埃やゴミあるいは指紋などが付着することを抑制することができる。
また、本発明によれば、記録装置から取り外したときの消耗品カセットの剛性を高めることが可能となる。
また、本発明によれば、被記録材及びインクシートを記録装置に対して容易に一方向から装填することができ、記録装置の小型化に有利な消耗品カセットが得られる。
また、本発明によれば、記録装置から取り外したときの被記録材及びインクシートの保管性及び保存性に優れた消耗品カセットが得られる。
また、本発明によれば、記録装置に対して素早く確実に装着することができ、取扱い性に優れた消耗品カセットが得られる。
さらに、本発明によれば、消耗品カセットの着脱に連動して消耗品カセットの動作部分を動作させることができる構成を備え、小型化を図ることができる記録装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は本発明による消耗品カセットを用いるのに好適な記録装置を側面から見た概略図である。図2は本発明による消耗品カセットを用いるのに好適な記録装置の概略構成を示す斜視図である。図1及び図2において、図示の記録装置は、画像情報に基づいて記録手段であるサーマルヘッド(記録ヘッド)の発熱素子を駆動し、インクシートに含浸されたインクを記録紙等の被記録材に溶融転写することにより、画像を記録していくものである。インクシート51は、カセット状のインクシート収納部1の供給ロール格納部52内の供給ロール及び巻取りロール格納部53内の巻取りロールに巻回されている。被記録材55は、カセット状の被記録材収納部2の内部に複数枚積載した状態で収納されている。
インクシート収納部1及び被記録材収納部2は、後述するように一部で互いに繋がれて一体化されることで、消耗品カセット10を構成している。また、インクシート収納部1は、被記録材収納部2内の被記録材の積層方向を基準としたときこの方向と重なるように(図1中矢印で示される上下方向を基準とすると被記録材の上に積層されるように配置される。以下、特に断りがない場合には図示された状態の上下が図1の矢印の上下と一致しているとして説明する)配置されている。被記録材収納部2の被記録材送り出し部の上部には、被記録材を一枚ずつ分離して送り出すための給送ローラ(ピックアップローラ)56が設けられている。また、被記録材収納部2の下側には、積載された被記録材55を給送ローラ56に圧接するための圧板57及び圧板ばね58が配設されている。給送ローラ56により送り出された被記録材55は、搬送路67に配置された第1の搬送ローラ対59に挟持され、第1の搬送ローラ対59によりガイド部材61に沿って画像記録部60へ搬送される。
ガイド部材61は、位置切り換え可能な板状の部材で形成されており、実線で示す位置では画像記録部60へ通じる搬送路を形成しており、鎖線で示す位置では給送ローラ56から第1の搬送ローラ対59へ至る搬送路を形成している。つまり、本実施形態では、第1の搬送ローラ対59の回転駆動方向を制御することで、被記録材収納部2からの被記録材55はスイッチバック(スイッチバック搬送)により画像記録部60へ搬送される。画像記録部60は記録ヘッド62とプラテンローラ63によって構成されている。また、プラテンローラ63の搬送方向下流側には第2の搬送ローラ対64が配設されている。
画像記録部60で記録された被記録材55は、第2の搬送ローラ対64により記録装置本体の後上部に設けられた排紙トレイ66(図2)上へ排出される。従って、被記録材55の搬送経路は、被記録材収納部2→搬送路67→ガイド部材61→画像記録部60→排紙トレイ66である。また、被記録材55を搬送路67と排紙トレイ66の間で往復させることで各色を重ね合わせたカラー画像記録が可能である。そこで、消耗品カセット10を記録装置に装着した状態では、該消耗品カセット10内であって、被記録材収納部2とインクシート収納部1との間に空間65が形成されている。この空間65には、給送ローラ56、記録ヘッド62、プラテンローラ63及び第2の搬送ローラ対64などの記録装置を構成する構成部品の一部が配置されている。
図2において、記録装置の一側面には開閉可能なカバー(又は側板)68が設けられ、カバー68を開くことにより消耗品カセット10を記録装置の内部へ装着したり、記録装置から取り出すことができる。つまり、インクシート51及び被記録材55を収納した一体型の消耗品カセット10は、記録装置の一側面から着脱可能になっている。また、消耗品カセット10では、インクシート収納部1は、被記録材収納部2を重力方向下方に配置した状態で、空間65を介して被記録材収納部2の上方に配置されている。
図3〜図8は、本発明を適用したインクシートと被記録材を収納した一体化消耗品カセットの好適な実施形態を示す。以下に説明する複数の実施形態に係る消耗品カセットは、大別すると次の3つのグループに分類することができる。
すなわち、第1のグループは、被記録材収納部とインクシート収納部を回動可能に接続された回動部材を介して繋ぎ、回動部材の回動により両収納部を互いに離隔又は合体するように連結する構成である。このような構成は、図3の第1の実施形態及び図4の第2の実施形態で示されている。
第2のグループは、被記録材収納部とインクシート収納部を記録装置に着脱する動作に連動して記録装置と一部係合して摺動動作されるような摺動可能なスライド部材を介して繋ぎ、両収納部をスライド部材の移動により互いに離隔又は合体するように連結する構成である。このような構成は、図5の第3の実施形態及び図6の第4の実施形態で示されている。
第3のグループは、被記録材収納部とインクシート収納部を伸縮可能な伸縮部材もしくは弾性変位可能な弾性部材を介して繋ぎ、伸縮部材もしくは弾性部材の弾性が利用されて両収納部を互いに離隔又は合体するように連結する構成である。このような構成は、図7の第5の実施形態と図8の第6の実施形態で示されている。
図1及び図2において、本実施形態に係る記録装置は、被記録材を収納する被記録材収納部2とインクシートを収納するインクシート収納部1とを備えた消耗品カセット10が装填される装填部を備えている。この記録装置には、被記録材収納部2に対して作用する被記録材搬送機構(第1の搬送ローラ対59及び第2の搬送ローラ対64など)、インクシート収納部1に対して作用するインクシート搬送機構、並びに記録ヘッド62を備えた記録機構が設けられている。また、この記録装置は、被記録材収納部2とインクシート収納部1とを互いに連結し、且つ被記録材収納部とインクシート収納部が離隔する方向と近接する方向とに変位させる動作構造体を備えている。
また、被記録材収納部2とインクシート収納部1を備えた消耗品カセット10は記録装置に対して着脱可能である。この消耗品カセット10は、被記録材収納部2とインクシート収納部1とを互いに連結し、且つ被記録材収納部とインクシート収納部が離隔する方向と近接する方向とに変位させる動作構造体を備えている。そして、消耗品カセット10は、記録装置に装着したときに被記録材収納部2とインクシート収納部1とが離隔し、記録装置から取り外したときに被記録材収納部はインクシート収納部とが近接合体するように構成されている。図3〜図8は本発明に係る消耗品カセットの各種の実施形態を示す。以下、図3〜図8を用いて、記録装置とともに、各実施形態に係る消耗品カセット及び動作構造体について、順を追って具体的に説明する。
(第1の実施形態)
図3は本発明による消耗品カセットの第1の実施形態の斜視図であり、(a)は記録装置から取り外したときの状態を示し、(b)は記録装置内に装着したときの状態を記録装置を省略した状態で示す。図3において、消耗品カセット10Aは、インクシート収納部1と被記録材収納部2を回動部材11を介して繋げられて被記録材収納部2の上にインクシート収納部1が積層された状態で一体化して構成されている。すなわち、インクシート収納部1の一側端部には回転軸部12aが設けられ、被記録材収納部2の一側端部には回転軸部12bが設けられ、両回転軸部12a、12bに回動部材11の両端部が接続されている。
なお、インクシート収納部1は、供給ロール及び巻取りロールに巻回されたインクシート51を収納している。被記録材収納部2は、記録ヘッド(サーマルヘッド)62によりインクシートからインクを熱転写することで画像が記録される記録紙等の被記録材55を収納している。消耗品カセット10Aを構成する回動部材(動作構造体)11は、インクシート収納部1の一側端部と被記録材収納部2の一側端部とを、消耗品カセットの着脱方向と交差する方向の回転軸12a、12bを介して繋いでいる。この回動部材11により、図3(a)に示される合体位置と図3(b)に示される離隔位置との間で移行可能に構成されている。2つの回転軸部12a、12bは、それぞれ、0度〜90度の角度範囲で変形可能である。
本実施形態においては、消耗品カセット10Aを記録装置に装着したときは、記録装置内部の不図示のガイド部により、図3(b)に示すような離隔状態となる。この離隔状態では、インクシート収納部と被記録材収納部との間に、記録装置の給送ローラ56やプラテンローラ63などの構成部品を収納するための空間65が確保されている。また、2つの回転軸部のいずれか一方、もしくは両方に、回動部材11を合体方向にばね付勢するトーションばね等の弾性部材が設けられている。この弾性部材により、消耗品カセット10Aを記録装置から取り外したときに即座に図3(b)の離隔状態から図3(a)の合体状態へ移行させることができる。これら、回動部材11、回転軸部12a、12b及び弾性部材により、動作構造体が構成されている。
かかる構成によれば、被記録材及びインクシートを記録装置の一方向から装填したり取り外したりするときの消耗品カセットの取り扱い性の向上及び取り外した時には消耗品カセットが薄型化されるので省スペース化を図ることができる。また、消耗品カセット10Aを記録装置から取り外して保管するときの管理の容易化や保存性の向上を図ることができる。また、取り外した状態では被記録材収納部とインクシート収納部は近接して積層された状態となり、外部から内部にアクセスできにくくなっているため、被記録材やインクシートに汚れや傷が発生しにくい、消耗品の保存性にも優れた消耗品カセットが提供される。さらに、設置面積と高さ方向の良好なバランスを保ちつつ記録装置の小型化に対して有利な消耗品カセットが提供される。また、記録装置に対して一度の操作で素早く確実な装着及び取り外しが可能な、取扱い性に優れた消耗品カセットが提供される。
ここで、上述の第1の実施形態並びに後述の各実施形態において好適に実施される事項について説明する。いずれの実施形態においても、消耗品カセット10は記録装置の被記録材搬送方向と交差する方向から(記録装置の側面から)着脱される。そして、少なくとも1つの実施形態においては、インクシート収納部1は被記録材収納部2に対して合体する方向に付勢されている。これにより、消耗品カセットを記録装置から取り外したときに合体状態へ移行し、消耗品カセットを記録装置に装着するとき付勢力に抗して離隔状態へ移行するように構成される。また、記録装置から取り外したときに、インクシート収納部1が被記録材収納部2の被記録材55の動きを規制し、かつ被記録材収納部がインクシート収納部のインクシート51を保護するように構成される。
さらに、被記録材収納部2とインクシート収納部1は、消耗品カセットを記録装置に装着するときに常に一部が繋がった状態で離隔され、記録装置から取り外したときに合体されるように構成されている。被記録材収納部2とインクシート収納部1が合体されたとき、動作構造体は、インクシート収納部1が被記録材収納部2の被記録材55の動きを規制するとともに、被記録材収納部2がインクシート収納部1のインクシート51を保護するように付勢している。また、被記録材収納部2とインクシート収納部1が合体されたとき、インクシート収納部は被記録材収納部の蓋もしくは押圧部材として機能する。同時に、インクシート収納部のインクシートが保護される状態となる。
一方、消耗品カセット10を記録装置に装着したとき、被記録材収納部2とインクシート収納部1が離隔され、インクシート収納部は記録装置内に記録可能に配置され、被記録材収納部は被記録材を記録装置内の記録位置へ供給可能な位置で開放される。
ここで、消耗品カセットの被記録材収納部とインクシート収納部を離隔する方向へ動作させる動作構造体として有効なものは、例えば記録装置側面等に設けられた傾斜面との摺動構造体である。平行な2つの平面が、その面に対して平行でもなく直角でもない一定以上の角度を持った状態で接触した場合、互いの面に滑りが生じ摺動する。この摺動が少なくとも1つの部品を移動させ、特に回動可能な部材は回動し、スライド可能な部材はスライドする。記録装置の側面等にこの摺動面を設けると、その摺動面に接触した可動な部材は移動し、適正な位置にまで案内される。
また、被記録材収納部とインクシート収納部を近接合体する方向へ動作させる動作構造体として有効なものは、トーションバネやコイルバネなどの弾性体による付勢である。予め部品に弾性体による付勢をしておくことで、上記摺動によって移動した部品はこの弾性体の反力を受け、元の位置に戻ろうとする。そのためカセットが排出された際、上記部品に接触していた摺動面が離れると同時に装填前の状態へと移行可能である。このように摺動面及び弾性体による付勢を利用すれば、ユーザーによる操作を最小限の範囲に留めることができ、消耗品の取り扱い性をより向上できる。
なお、給紙手段(給送ローラ)56、プラテンローラ63、搬送機構、記録ヘッド62などの記録装置の構成部品の少なくとも1つは、消耗品カセット10を記録装置に装着したとき、この消耗品カセット内に形成される空間65内に配置される状態となる。上記搬送機構は、給送ローラにより送り出された被記録材を画像記録部60へ搬送するものであり、例えば搬送ローラや搬送ガイド部材などで構成される。さらに、消耗品カセットにおける被記録材及びインクシートの収納状態は周知のカセットと実質的に同じであり、簡略化のため、収納された状態のインクシート及び被記録材は実施形態を示す図では省略されている。また、記録材収納部及びインクシート収納部をユーザーによる操作やガイド部材の案内などにより互いに離隔したり、ユーザーによる操作やトーションばねの付勢力などにより合体する手段についても、それらの具体的な構造については図示から省略されている。
(第2の実施形態)
図4は本発明による消耗品カセットの第2の実施形態の斜視図であり、図4(a)は記録装置から取り外したときの状態を示し、図4(b)は記録装置内に装着したときの状態を示す。図4において、本実施形態の消耗品カセット10Bでは、インクシート収納部1と被記録材収納部2は2つの回動部材15a、15bを介して互いに離隔、合体可能に繋がれている。一方の回動部材15aは回転軸部材16aによりインクシート収納部1の一側端部に接続され、他方の回動部材15bは回転軸部16bにより被記録材収納部2の一側端部に接続されている。そして、両回動部材15a、15bは、その間に設けられた回転軸部16cにより折りたたみ可能に接続されている。
この場合、2つの収納部に設けられる回転軸部16a、16bは、それぞれ、0度〜90度の角度範囲で変形可能であり、中間の回転軸部16cは0度〜180度の角度範囲で変形可能である。こうして、被記録材収納部2とインクシート収納部1が離隔する方向と近接する方向とに変位させる動作構造体が構成されている。このため、消耗品カセットを記録装置から取り外した状態では、2つの回動部材15a、15bは、(a)に示すように、消耗品カセット10Bの内部へ折りたたまれるように収納される。消耗品カセット10Bを記録装置に装着したときは、記録装置内部のガイド部等により、(b)に示すような離隔状態となる。この状態では、インクシート収納部と被記録材収納部との間に給送ローラ56やプラテンローラ63、あるいは搬送手段などの記録装置の構成部品が配置される空間65が確保されている。
また、3つの回転軸部16a、16b、16cのうち少なくとも2つは、トーションばね等を取り付けられることで、記録装置から取り外される直ちに(a)の合体状態に移行するようにばね付勢されている。本実施形態によっても、前述の第1の実施形態と同様の効果が得られる。本実施形態によれば、さらに、装置サイズを大きくすることなく、回動部材15a、15bを長くすることで記録装置の構成部品(給送ローラや搬送機構)を配置するための空間を大きくとることが可能になる。
(第3の実施形態)
図5は本発明による消耗品カセットの第3の実施形態の斜視図であり、図5(a)は記録装置から取り外したときの状態を示し、図5(b)は記録装置内に装着したときの状態を示す。本実施形態の消耗品カセット10Cでは、インクシート収納部1と被記録材収納部2はスライド部材19を介して互いに離隔及び合体可能に繋がれている。スライド部材19は、インクシート収納部1の一側端部に繋がれており、被記録材収納部2に上下方向に形成された案内溝20に沿って移動可能である。つまり、インクシート収納部1は、スライド部材19により、被記録材収納部2に対して高さ方向(被記録材の表裏の方向)へ移動することで離隔、合体可能に繋がれている。本実施形態においても、消耗品カセット10Cを記録装置に装着したときは、記録装置内部の規制部分により、(b)に示すような離隔状態となる。この状態では、インクシート収納部と被記録材収納部との間に、記録装置の給送ローラや搬送機構などの構成部品を収納するための空間65が確保されている。
このように、本実施形態では、スライド部材19を用いる動作構造体が構成されており、スライド方向が被記録材収納部2の高さ方向にほぼ平行である。被記録材収納部とインクシート収納の間には、記録装置から取り外したときにスライド部材19を(b)の離隔状態から(a)の合体状態へ直ちに移行させるための付勢手段が設けられている。この付勢手段は、例えばコイルばね等のばね付勢手段、あるいはゴム等の弾性部材で構成される。図5の実施形態によっても、前述の第1の実施形態及び第2の実施形態の場合と同様の効果が得られる。
(第4の実施形態)
図6は本発明による消耗品カセットの第4の実施形態の斜視図であり、図6(a)は記録装置から取り外したときの状態を示し、図6(b)は記録装置内に装着したときの状態を、(c)は(b)と反対の方向からみた状態を記録装置を省略して示す斜視図である。本実施形態の消耗品カセット10Dでは、インクシート収納部1と被記録材収納部2はスライド部材(スライド機構)23を介して離隔、合体可能に繋がれている。スライド機構23は、2本のリンク部材24a、24bで構成されている。一方のリンク部材24aはインクシート収納部1に設けられた支点24cを中心に揺動可能に支持され、他方のリンク部材24bは被記録材収納部2に設けられた支点24dを中心に揺動可能に支持されている。両リンク部材24a、24bは、それらの中間部分で回動自在なピン連結部24eにより連結されている。
そして、インクシート収納部側に支持されたリンク部材24aの先端部は、その突出ピン部を被記録材収納部の水平溝24fにスライド可能に係合されている。また、被記録材収納部側に支持されたリンク部材24bの先端部は、その突出ピン部をインクシート収納部の水平溝24gにスライド可能に係合されている。本実施形態では、このようなリンク機構からなるスライド部材23により動作構造体が構成されている。このスライド部材23により、インクシート収納部1は被記録材収納部2に対し高さ方向に相対変位可能に連結されている。本実施形態においても、消耗品カセット10Dを記録装置に装着したときは、記録装置内部のガイド部等により(b)に示すような離隔状態となり、インクシート収納部と被記録材収納部との間に空間65が確保される。
また、被記録材収納部とインクシート収納の間には、記録装置から取り外したときにスライド部材23を(b)の離隔状態から(a)の合体状態へ直ちに移行させるための付勢手段が設けられている。この付勢手段は、例えばトーションばねやコイルばね等のばね付勢手段、あるいはゴム等の弾性部材で構成される。図6の実施形態によっても、前述の各実施形態の場合と同様の作用効果が得られる。図6(c)に示されるとおり、記録装置に装着された状態では消耗品カセットの動作部材の反対側は消耗品カセットの空間65内に記録装置の搬送機構や記録機構が挿入されるように開口された状態となっている。
(第5の実施形態)
図7は本発明による消耗品カセットの第5の実施形態の斜視図であり、図7(a)は記録装置から取り外したときの状態を示し、図7(b)は記録装置内に装着したときの状態を示す。本実施形態の消耗品カセット10Eでは、インクシート収納部1と被記録材収納部2は高さ方向に伸縮可能な伸縮部材(伸縮部品)27を介して離隔及び合体可能に繋がれている。伸縮部材27は、例えば筒状部材28aに棒状部材28bを嵌合させ、ばね等で棒状部材を引っ込み方向に付勢する構成のものが使用される。消耗品カセットを記録装置に装着するとき、他の部位から棒状部材28bを引き出す方向に力が作用する。一方、記録装置から取り外すと、即座に棒状部材28bが引っ込められ、元の収縮状態に戻される。このような伸縮部材27を介して、インクシート収納部1と被記録材収納部2は互いに離隔、合体可能に繋がれている。
本実施形態では、インクシート収納部1と被記録材収納部2は互いに離隔、合体可能な動作構造体が可伸縮部材27により構成されている。本実施形態においても、消耗品カセット10Eを記録装置に装着したときは、記録装置内部の規制部分により、(b)に示すような離隔状態となる。この離隔状態では、インクシート収納部と被記録材収納部との間に、記録装置の給送ローラや搬送機構などの構成部品を収納するための空間65が確保されている。そして、記録装置から取り出すと、伸縮部材27が直ちに収縮することで、インクシート収納部と被記録材収納部は合体状態へ移行する。従って、本実施形態によっても、前述の各実施形態と同様の作用効果が得られる。
(第6の実施形態)
図8は本発明による消耗品カセットの第6の実施形態の斜視図であり、(a)は記録装置から取り外したときの状態を示し、(b)は記録装置内に装着したときの状態を示す。本実施形態の消耗品カセット10Fでは、インクシート収納部1と被記録材収納部2は弾性変形可能な弾性部材31を介して離隔、合体可能に繋がれている。本実施形態の弾性部材31は被記録材収納部2と一体に形成されており、下側アーム部32aとその一端から延びる上側アーム部32bとを有する。そして、インクシート収納部1の一側端部が上側アーム部32bの上面に接続(固着)されている。このように、本実施形態における動作構造体は弾性部材31により構成されている。
弾性部材31は、外力が作用しないときには低い姿勢(薄型)をしており、従って、記録装置から取り外したとき、(a)に示すようにインクシート収納部1が被記録材収納部に接近した合体状態になる。一方、消耗品カセット10Fを記録装置に装着すると、記録装置内のガイド部等によって上側アーム部32bが上方へ持ち上げられる。これによって、インクシート収納部が被記録材収納部から離隔し、その間に記録装置の給送ローラ56等が配置される空間65が確保される。また、消耗品カセット10Fを記録装置から取り外すと、弾性部材31が直ちに元のフラットな状態に復元し、(a)に示すようなコンパクトな合体状態になる。
以上説明した実施形態によれば、消耗品である被記録材及びインクシートを記録装置の一方向から着脱可能に装填でき、記録装置から取り外したときには管理が容易で省スペースである消耗品カセットが提供される。また、設置面積と高さ方向の良好なバランスを保ちつつ記録装置の小型化に対して有利な被記録材とインクシートの消耗品カセットが提供される。また、記録装置に対して一度の操作で素早く確実な装着及び取り外しが可能な、取扱い性に優れた消耗品カセットが提供される。さらに、装着状態及び保管状態のいずれにおいても、被記録材及びインクシートに汚れや傷が発生しにくい、保存性にも優れた消耗品カセットが提供される。
なお、図8で説明した実施形態によれば、カセットケースを単一材料で一体成形も可能であり、カセットの組立工程を最小限にすることが可能であり、生産性にも優れた消耗品カセットが提供される。また、被記録材を使い切った等の理由で廃棄する際には、インクシートやインクシートの供給・巻取り手段(ロールなど)を取り除くことで、他のカセットよりも容易に構成材料を分別することができる。これにより、リサイクル等の再利用を目的とする回収の際、解体工程を格段に単純化することができる。そして、上記実施形態によれば、一般に大量に消費されるであろう消耗品のカセットにおいて、消耗品カセットの課題でもある材料及び組立コストを削減し、環境問題にも配慮された構成を実現することができる。
なお、以上の各実施形態では、本発明を熱転写記録装置に適用する場合を例示したが、本発明は、被記録材及びインクシートの2種類の消耗品を用いる記録装置であれば、その他の記録方式の記録装置に対しても同様に適用可能である。
本発明による消耗品カセットを用いるのに好適な記録装置を側面から見た概略図である。 本発明による消耗品カセットを用いるのに好適な記録装置の概略を示す斜視図である。 本発明による消耗品カセットの第1の実施形態の概略を示す斜視図であり、(a)は記録装置から取り外したときの状態を示し、(b)は記録装置内に装着したときの状態を記録装置を省略して示す斜視図である。 本発明による消耗品カセットの第2の実施形態の概略を示す斜視図であり、(a)は記録装置から取り外したときの状態を示し、(b)は記録装置内に装着したときの状態を記録装置を省略して示す斜視図である。 本発明による消耗品カセットの第3の実施形態の概略を示す斜視図であり、(a)は記録装置から取り外したときの状態を示し、(b)は記録装置内に装着したときの状態を記録装置を省略して示す斜視図である。 本発明による消耗品カセットの第4の実施形態の概略を示す斜視図であり、(a)は記録装置から取り外したときの状態を示し、(b)は記録装置内に装着したときの状態を記録装置を省略して示す斜視図であり、(c)は(b)と反対の方向からみた状態を記録装置を省略して示す斜視図である。 本発明による消耗品カセットの第5の実施形態の概略を示す斜視図であり、(a)は記録装置から取り外したときの状態を示し、(b)は記録装置内に装着したときの状態を記録装置を省略して示す斜視図である。 本発明による消耗品カセットの第6の実施形態の概略を示す斜視図であり、(a)は記録装置から取り外したときの状態を示し、(b)は記録装置内に装着したときの状態を記録装置を省略して示す斜視図である。
符号の説明
1 インクシート収納部
2 被記録材収納部
10、10A、10B、10C、10D、10E、10F 消耗品カセット
11 回動部材
15a、15b 回動部材(動作構造体)
19 スライド部材(動作構造体)
23 スライド部材(スライド機構)(動作構造体)
27 伸縮部材(動作構造体)
31 弾性部材(動作構造体)
51 インクシート
60 画像記録部
62 記録ヘッド(サーマルヘッド)
65 空間

Claims (14)

  1. 被記録材を収納する被記録材収納部とインクシートを収納するインクシート収納部とを備え、記録装置に対して着脱可能な消耗品カセットにおいて、
    前記被記録材収納部と前記インクシート収納部とを互いに連結し、且つ前記被記録材収納部と前記インクシート収納部が離隔する方向と近接する方向とに変位させる動作構造体を備えたことを特徴とする消耗品カセット。
  2. 前記消耗品カセットは、記録装置に装着したときに前記被記録材収納部と前記インクシート収納部とが離隔し、記録装置から取り外したときに前記被記録材収納部と前記インクシート収納部とが近接合体することを特徴とする請求項1に記載の消耗品カセット。
  3. 前記インクシート収納部は、前記被記録材収納部を重力方向下方に配置した状態で、前記空間を介して前記被記録材収納部の上方に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の消耗品カセット。
  4. 前記消耗品カセットの被記録材の搬送は、スイッチバックで行なわれることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の消耗品カセット。
  5. 前記動作構造体は、前記インクシート収納部を前記被記録材収納部に対して近接合体する方向に付勢しており、消耗品カセットを記録装置から取り外したときに合体状態へ移行し、消耗品カセットを記録装置に装着するとき前記付勢力に抗して離隔状態へ移行することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の消耗品カセット。
  6. 前記動作構造体は、前記消耗品カセットを記録装置から取り外したときに、前記インクシート収納部が前記被記録材収納部の被記録材の動きを規制し、かつ該被記録材収納部が前記インクシート収納部のインクシートを保護するように付勢していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の消耗品カセット。
  7. 前記被記録材収納部と前記インクシート収納部が合体されたとき、該インクシート収納部は該被記録材収納部の蓋もしくは押圧部材としての機能し、かつ該インクシート収納部のインクシートが保護されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の消耗品カセット。
  8. 消耗品カセットを記録装置に装着したとき、前記被記録材収納部と前記インクシート収納部が離隔され、該インクシート収納部は記録装置内に記録可能に配置され、該被記録材収納部は被記録材を記録装置内の記録位置へ供給可能な位置で開放されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の消耗品カセット。
  9. 前記動作構造体は、前記被記録材収納部と前記インクシート収納部を回動可能に接続する回動部材を有することを特徴とする請求項1乃至5及び8のいずれか1項に記載の消耗品カセット。
  10. 前記動作部材は、前記被記録材収納部と前記インクシート収納部を摺動可能に接続するスライド部材であることを特徴とする請求項1乃至5及び8のいずれか1項に記載の消耗品カセット。
  11. 前記動作部材は、前記被記録材収納部と前記インクシート収納部を伸縮可能に接続する伸縮部材であることを特徴とする請求項1乃至5及び8のいずれか1項に記載の消耗品カセット。
  12. 前記動作部材は、前記被記録材収納部と前記インクシート収納部を弾性変位可能に接続する弾性部材であることを特徴とする請求項1乃至5及び8のいずれか1項に記載の消耗品カセット。
  13. 被記録材を収納する被記録材収納部とインクシートを収納するインクシート収納部とを備えた消耗品カセットが装填される装填部を備えた記録装置において、
    前記記録装置には前記被記録材収納部に対して作用する被記録材搬送機構と、前記インクシート収納部に対して作用するインクシート搬送機構と、記録ヘッドとを備えた記録機構と、
    前記被記録材収納部と前記インクシート収納部とを互いに連結し、且つ前記被記録材収納部と前記インクシート収納部が離隔する方向と近接する方向とに変位させる動作構造体と、を備えることを特徴とする記録装置。
  14. 前記記録ヘッドはサーマルヘッドであり、インクシートから被記録材へインクを溶融転写することにより画像を記録することを特徴とする請求項13に記載の記録装置。
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