JPH0712723B2 - 熱転写プリンタ用の記録材カセツト - Google Patents

熱転写プリンタ用の記録材カセツト

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JPH0712723B2
JPH0712723B2 JP29631985A JP29631985A JPH0712723B2 JP H0712723 B2 JPH0712723 B2 JP H0712723B2 JP 29631985 A JP29631985 A JP 29631985A JP 29631985 A JP29631985 A JP 29631985A JP H0712723 B2 JPH0712723 B2 JP H0712723B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) 本発明は、熱転写プリンタ用の記録材カセットに関す
る。
(発明の背景) 樹脂或いは紙製の非常に薄いフィルム上に熱溶融性或い
は熱昇華性の色材を含む着色層を塗布したインクシート
を、受像紙に密着してサーマルヘッドにより加熱してイ
ンクシート上の色材を受像紙上に転移させる形で画像を
形成する、いわゆる熱転写プリンタはすでに知られてお
り、また広く用いられている。
しかし、これまでの熱転写プリンタは、消耗品としてイ
ンクシートと受像紙の2種類のものを別々にプリンタ機
器に装填するようになっており、しかもそのいずれかを
使い切るとプリントが不能になるので、これらの材料の
管理補給が煩雑であった。また、特にラインタイプのサ
ーマルヘッドを用いるラインタイプ型の熱転写プリンタ
の場合には、受像紙の幅にほぼ等しい広幅の極めて薄い
インクシートを取り扱わなくてはならないので、なおさ
ら煩雑な操作が要求されるという欠点があった。
(発明の目的) 本発明は、これらの欠点を改良し、管理補給の取り扱い
が容易でコンパクトな熱転写プリンタ用の記録材カセッ
トを提供することを目的とする。
(発明の概要) この目的を達成するため、本発明では、カット紙状の受
像紙を収納する部分とロール状のインクシートを収納す
る部分とを一体にして第1のハウジングを構成し、イン
クシートの巻き取りローラが設けられた第2のハウジン
グをこの第1のハウジングに着脱可能に構成した熱転写
プリンタ用の記録材カセットを提供する。
(実施例の説明) 以下、ラインプリンタ型のサーマルヘッドを用いた熱転
写カラープリンタの実施例について説明する。
本実施例のカセット1は主として次の 1.本体部1a 2.インクシート4 3.インクシート巻き取り部1b からなる。
第1図は、本実施例の記録材カセット1の上部を見た斜
視図であり、第2図は、底部をみた斜視図である。
カセット1は、カセット本体部1aとインクシート巻き取
りローラ14を収納しているインクシート巻き取り部1bと
からなり、後述するように巻き取り部1bは本体部1aに着
脱可能に結合されている。
第1図、第2図ではカセット1は、本発明でいう『第1
の状態』に相当する「合体状態」にある。合体状態から
変化して本発明でいう『第2の状態』へ移る動作を「分
離」と呼び、分離した状態を、『第2の状態』を含め、
「分離状態」と呼ぶことにする。つまり、カセット1は
分離・合体可能である。
第3図は、カセット1の分離状態での部分分解斜視図で
ある。
1.本体部1a 本体部1aは、薄い直方体形状のハウジング6で守られて
おり、これは第5図及び第7図に示すように、カット紙
状の受像紙2を多数枚積層したものを収納した受像紙供
給室3とロール紙状に巻かれた未使用のインクシート4
を収納したインクシート供給室5に隔壁で分けられてい
る。
受像紙供給室3は本発明でいう「第1の部分」に相当
し、インクシート供給室5は「第2の部分」に相当す
る。
第7図に示すように、受像紙供給室3の中には、圧縮バ
ネ7で上方に付勢された受像紙乗せ板8があり、受像紙
2を常にハウジング6の上部に押しつけている。
第1図に示すように、ハウジング6の上部には、受像紙
送り出しローラ用穴9a及び受像紙排出口9bが開口してお
り、送り出しローラ用穴9aに第18図に示す受像紙送り出
しローラ70が降りてきて受像紙2に当接し、このローラ
が回転することにより、受像紙2を受像紙排出口9bから
一枚ずつ送り出す。
また、ハウジング6の上部には、受像紙2が存在するか
否かを検知するため、検出光を入射し受像紙2からの反
射光を検出するための窓10が設けられている。受像紙2
は一般に白色で反射率が高く、従って、乗せ板8を低反
射率にしておくか、検出光が当たる位置に低反射率のマ
ークを設けておけば、受像紙2が無くなった時に反射光
の光量が減少するので、この光量変化を第13図に示す第
2光検出器(OP-2)で検出すれば、受像紙2の存否を検
出することができる。カット紙状の受像紙2の量とロー
ル紙状のインクシート4の量とは、当初1:1に対応させ
てあるので、カセット1の終了交換時期を知るには、受
像紙2の無いことを検出してもよいしインクシート4の
無いことを検出してもよいのであるが、受像紙2はカッ
ト紙状なので重送(2枚以上を同時に送り出してしまう
現象)する恐れがあり、その場合にはインクシート4が
未だ残った状態でも受像紙2は使い切ってしまいカセッ
ト1は交換しなければならないので、検出装置は受像紙
2側に設けることが好ましい。
一方、ハウジング6の底部には、第2図に示すように、
中程左側に本体部ロック用穴11a、背面近傍右側にイン
クシート供給ローラロック用穴11b、後端の左右両側に
カセット分離用切り欠き穴11cがそれぞれあけられてい
る。
第3図に示すようにハウジング6の左右両側面には、そ
れぞれインクシート巻き取り部1bのハウジング15を係合
させるためのガイド溝12が設けられており、ここにハウ
ジング15の突片15aが水平方向から係合する。
第5図に示すようにハウジング6に背面側には、インク
シート供給室5がもうけられており、供給室5の中には
インクシート供給ローラ13が回転可能に取りつけられて
おり、ローラ13にはインクシート4がロール紙状に巻き
付けられている。
インクシート供給ローラの一端にはゴムリング13aが配
設されている。
第3図に示すようにハウジング6の背面は、全体に開口
しており、第4図に示すようにインクシート4の他端が
インクシート巻き取り部1bのインクシート巻き取りロー
ラ14に巻きつけてある。従って、ローラ14を回転させる
ことによりインクシート4を巻き取ることができる。
2.インクシート4 第4図は、インクシート4の斜視図であり、インクシー
トはロール状のもので、一端はインクシート供給ローラ
13に巻かれ、他端はインクシート巻き取りローラ14に巻
き取られている。
インクシート4は、支持体シート例えば厚さ4〜20μの
ポリエチレンテレフタレート・シートと、その上に塗布
された着色層(インク層)からなる。着色層は、受像紙
2にそれぞれ対応する形状と寸法を有する領域に分割さ
れており、かつ各領域は色調が順にイエロー(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)と異ならせてあり、このY,
M,Cの領域が順に繰り返されている。インキ層の組成
は、既に知られているように、各色調に相当する色の例
えば熱昇華性の色材(昇華性染料)とビヒクル(樹脂
分)とからなる。
3.インクシート巻き取り部1b 第3図に示すようにインクシート巻き取り部1bは、イン
クシート巻き取りローラ14とこれを収納する横長の略直
方体形状のハウジング15からなり、ハウジング15の左右
両側面には、正面に向かって突片15aが伸びている。こ
の突片15aが受像紙部ハウジング6のガイド溝12に係合
する。
第5図に示すようにインクシート巻き取りローラ14の収
納室には、ローラ14が回転可能に取りつけられており、
該ローラ14の右端にはローラ14より外径の大きいギヤ14
aが固設されている。
第1図に示すようにハウジング15の上面右には、インク
シート巻き取りギヤ用穴16が開口しており、ここからギ
ヤ14aが見える。第13図に示すようにギヤ14aに外部の駆
動ギヤ113が噛み合ってローラ14を回転させる。
4.カセット1自身の合体・分離機構 既述のようにカセット1は、本体部1aとインクシート巻
き取り部1bとに分離・合体可能である。この機構につい
て説明する。
第6図は、第5図のカセット1においてX1−X1を通る紙
面に垂直な平面で切断して得られる断面図であり、イン
クシート巻き取り部1bのハウジング15の左右両側面内側
底面近傍には、レバー軸17aで一端が軸支されたカセッ
ト結合レバー17bがそれぞれ設けられている。このレバ
ー17bは、略Vの字状のレバー戻しバネ17cの一端で下方
に付勢されており、バネ17cはVの頂点でバネ巻き軸17d
によってハウジング15の側壁に取りつけられている。
一方、カセット結合レバー17bは、切り欠き17eを有して
おり、ここに本体部1aのハウジング6の両側面底面近傍
に設けられたレバー掛けピン18が係止されてロック状態
となり、カセット1を分離することはできない。
しかし、カセット結合レバー17bがレバー軸17aを支点に
上に回動してレバー掛けピン18より外れればロック解除
状態となり、カセットを分離することができる。
次に記録材カセット1を使用する熱転写カラープリンタ
の構成について説明する。
第8図は、カセット1を装着した状態のプリンタの外観
を示し、前面には左側中程にカセット装着口24が、その
上にプリント済み受像紙(以下、プリントとも言う)の
排出口25がそれぞれ開口しており、また右の方にはプリ
ントスイッチ116及び電源スイッチ115が設けられてお
り、その上には表示部117が取りつけられている。
カセット1は第8図のように装着口24より挿入し、出来
上がったプリンタは排出口25より排出される。
第9図に、プリンタ内部の機構配置の概要を示す。図の
ように、大別すると上部と下部に分解され、上部に設け
たピン118を回転中心として上部と下部とは開閉可能に
なっている。尚、下部に設けたピンの軸受は図示してい
ない。更に、機能別に分けると次のような9個のブロッ
ク構成となる。
5.カセットをプリンタへ装着した後、自動搬入、搬出、
排出時にこれを案内、駆動するカセット駆動機構部 6.カセット本体部1aのロック機構部 7.インクシート供給ローラ13のロック機構部 8.インクシート巻き取り部1bの保持機構部 9.インクシート巻き取り機構部 10.受像紙2をプラテン機構部に送り出す受像紙送り出
し機構部 11.プラテン機構部 12.サーマルヘッド36の昇降機構部 13.受像紙2のプラテン76への誘導及び排出機構部 第9図の下部に於いて右下部分に5、6、7及び10が、
中央部分に12が、左上部分に8及び9があり、上部にお
いて右下から中央にかけて13が、左上に11がある。
以下、各機構部について詳細に説明する。
5.カセット駆動機構部 第10図はカセット駆動機構部及びインクシート巻き取り
部保持機構部の概要を示す斜視図である。
カセット駆動機構部は、左右のカセットガイド31、32と
その中間に位置する駆動動力源と駆動機構からなる。左
側カセットガイド32の先端(奥)には第1リミットスイ
ッチLSw1が、中間付近には第2リミットスイッチLSw
2がそれぞれ配置されており、カセット1の装着、搬
入、搬出に伴ってその位置を検出する。
第11図はプリンタ全体の駆動力伝達機構を示す概念図で
ある。第10図及び第11図を引用して説明すると、第2モ
ータ29の出力軸に固着されたギヤ71は、ギヤ72と噛み合
う。ギヤ72が固定されている回転軸73は、第1電磁クラ
ッチ35の入力軸に結合されており、第1電磁クラッチ35
の出力軸にはギヤ26が取りつけられている。第10図に示
す板88に第12図に示すように軸88aと軸88bが固着されて
いる。
そしてギヤ26と噛み合うギヤ27が、第12図に示すように
軸88aに対して回転可能なように取りつけられ、ギヤ27
と噛み合うギヤ28が軸88bに対して回転可能なように取
りつけられている。つまり、軸88a、88bに対してギヤ2
7、28はフリーに回転する。
そしてギヤ28には第12図に示すようにカセット移動ゴム
ローラ30が軸88bを共通の軸として一体に連結されてお
り、ローラ30はギヤ28と共に回転する。
従って、第11図に示す如く第2モータ29が回転すると、
この回転力がギヤ71→ギヤ72→軸73→ギヤ26→ギヤ27→
ギヤ28→ゴムローラ30と伝達される。
一方、第12図に示すように板88に固着された軸88aの内
径部に相対的に回転可能な軸89が嵌合しており、軸89の
一端は右側カセットガイド31に固定されている。従っ
て、板88は軸89を回転軸として上下に回転可能である。
軸89を回転中心として板88は、第12図に示すようにネジ
リバネ91によって上方に付勢されており、第10図に示す
板回転制限ピン90に当接するまで回転可能である。これ
により、ゴムローラ30は軸89を回転中心として公転可能
で常に上方に付勢されている。
従って、第10図に示すようにカセットガイド31、32にカ
セット1が挿入され、カセット1の先端部がゴムローラ
30に当接し、なおもカセット1が操作者によって奥に進
められると、ゴムローラ30はカセット1によって軸89を
回転中心として下方に押し下げられ、ゴムローラ30はカ
セット1の底部に当接した状態となる。しかも、ゴムロ
ーラ30はネジリバネ91によってカセット1の底部に強く
当接している。
従って、第2モータ29の回転がゴムローラ30に伝達され
てカセット1の搬入搬出が行われる。
6.本体部1aのロック機構部 インクシート巻き取り部1bがローラ14を回転させてイン
クシート4を巻き取るとき、本体部1aを固定しておく必
要がある。これが本体部ロック機構部である。
第10図に示すように左側カセットガイド32のやや奥の方
の内側には、戻しバネ付き第1ソレノイド33があり、こ
のソレノイド33に通電してONにすると戻しバネの付勢力
に抗してプランジャ34がソレノイド内に引き込まれる。
そしてOFFにすると戻しバネの付勢力でプランジャ34は
ソレノインド内から突出する。
プランジャ34の頭部は半球状になっているので、カセッ
ト1又は本体部1aが近づいてきてプランジャ34に当接し
ても、プランジャ34の方がカセット1又は本体部1aの底
部の下に潜り込み、カセット1又は本体部1aの移動には
差し支えない。そして、ハウジング6の穴11aの位置が
該プランジャ34の頭部の位置と一致したとき、プランジ
ャ34は戻しバネの付勢力で突出し穴11aに嵌合する。こ
れによりカセット1又は本体部1aの移動を止め、同時に
それをロックする。
全体を通じてプランジャ34をソレノイド内に引き込んで
おく時間は少ないので、戻しバネ付きソレノイド33を用
い、ONにする時間を少なくして消費電力を節約している
のである。
7.インクシート供給ローラ13のロック機構部後に説明す
るがプリント途中でインクシートの弛みを取るためにイ
ンクシート供給ローラ13をロックする必要がある。
第10図に示すように、右側カセットガイド31の奥の方の
内側に戻しバネ付き第2ソレノイド86が設置されてお
り、そのためOFF状態ではプランジャ84は戻しバネの付
勢力によって下方に引き込まれており、ON状態では戻し
バネの付勢力に抗してプランジャ87は上方に突出する。
そして、突出したプランジャ87の上部はカセット1の本
体部1aの底部に設けられた穴11bに入り、インクシート
供給ローラの端に設けられたゴムリング13aを強く押し
つけ、これにより供給ローラ13の回転がロックされる。
8.インクシート巻き取り部1bの保持機構部19 第10図に示すように、インクシート巻き取り部1bの保持
機構部19は、本発明でいう第2状態にある巻き取り部1b
を保持するものであり、大きく分けるとカセット1を
本体部1aとインクシート巻き取り部1bとに分離し、巻き
取り部1bをロックする保持機構部と、インクシート巻
き取り機構部の2つに分解される。ここでは保持機構
部について説明し、残りのは次の項で説明する。
カセット1の保持機構部は、第10図に示すように左右の
カセットガイド20a、20bと両者を結合する連結板20cか
ら主としてなる。20aは左側カセットガイド32の延長上
に位置するように配置され、また20bは右側カセットガ
イド31の延長上に位置するように配置されている。
左右の両カセットガイド20a、20bにはそれぞれカセット
分離スライド板21が、上下にスライド可能に取りつけら
れている。
このスライド板21は、また第3ソレノイド23のプランジ
ャ23aの先端に取りつけられ、該ソレノイド23がOFF状態
では高位置に、ON状態では低位置になるように構成され
ている。
スライド板21には、下部に90度方向に突出した突起22が
あり、インクシート巻き取り部1bの先端面が連結板20c
に当接した状態で、スライド板21が第3ソレノイド23の
OFF状態で高位置にあるとき、この突起22がカセット結
合レバー17bに当接して押上げ、ロック状態を解除す
る。
スライド板21が第3ソレノイド23のON状態で低位置にあ
るとき、突起22はカセット結合レバー17bに当接しな
い。そうするとレバー17bはレバー戻しバネ17cの付勢力
により下に押し戻されピン18に嵌合してインクシート巻
き取り部1bはロック状態となる。
突起22が低位置にある必要があるのは、インクシート巻
き取り部1bが保持機構部19に入る時と出る時のみである
ので、時間的には低位置にある時間の方が短い。そこ
で、ここでは第3ソレノイド23として、戻しバネ付きソ
レノイドを使用することが好ましく、そうすればソレノ
イド23への通電時間は少なくて済み、プリンターの消費
電力が少なくなる。
また、突起22の位置は、第13図に示すように、カセット
結合レバー17bの切り欠きの位置に対し、レバー軸17aに
近い部分に設けたが、この理由はカセット1を分離した
いときに、カセット結合レバー17bをできるだけレバー
軸17aに近い位置で押上げたいからであり、それにより
スライド板21の高位置低位置の移動距離に比較してカ
セット結合レバー17bの結合部の移動距離を長くでき
る。
9.インクシート巻き取り機構部 第10図に示すように、右側カセットガイド20bの上方
に、インクシート巻き取り用の第3モータ111が取りつ
けられており、その出力軸からバネ114等で構成される
摩擦クラッチを介して動力がギヤ113に伝えられる。つ
まり、所定の摩擦トルクよりも小さなトルクのみがギヤ
113に伝達可能になっており、ギヤ113に過大な負荷がか
かったときには軸112が空回りをしてギヤ113は回転しな
い。
一方、このギヤ113は、第13図及び第14図に示すよう
に、インクシート巻き取り部1bが保持機構部19内にある
とき、インクシート巻き取りローラ14に固着されたギヤ
14aと噛み合う位置にあり、第3モータ111の回転力は、
軸112→ギヤ113→ギヤ14aと伝えられて、インクシート
巻き取りローラ14を回転させる。
10.受像紙2をプラテン機構部に送り出す受像紙送り出
し機構部 **10.1受像紙送り出しローラ70の回転機構 第11図に示すように、第2モータ29の出力軸にギヤ71が
取りつけられている。一方、ギヤ72は回転軸73の中程に
固定されており、前記ギヤ71と噛み合っている。軸73の
左端はクラッチ74の入力軸に嵌合固定されており、該ク
ラッチ74の出力軸にはギヤ75が取りつけられている。
ギヤ75は、全周ギヤ51aと噛み合っており、このギヤ51a
は間欠ギヤ51bと一体に結合している。
第15図に示すように、この一体に結合したギヤ51a、51b
は、「リミットスイッチ検出用カム52、受像紙送り出し
ローラのローラ上下用カム54」と「リミットスイッチ検
出用カム53」との間に挟さまれる形で一体となって軸55
の周りを回転する。
第15図に示すように、間欠ギヤ51bはギヤ60と噛み合っ
ており、更にギヤ60はギヤ61と噛み合っている。
第15図、第16図及び第17図に示すように、ギヤ60は軸受
57の外周に回転自由に取りつけられており、軸受57は、
上方から見て を有するローラ保持レバー56の左側側面に固定されてい
る。一方、この軸受57の内部を軸66が貫いており、軸受
57と軸66とは相互に回転自由である。そして軸66の右端
は、基板63aに固定されている。この基板63aは左側カセ
ットガイド32に固定されている。
一方、レバー56の右側側面にも左側と同様に軸受57に対
応する軸受65が固着されており、その内部を軸66に対応
する軸67が回転自由に貫通しており、軸67の左端はスペ
ーサーを介して基板63bに固定されている。そしてこの
基板63bは右側カセットガイド31に固定されている。
従って、レバー56は軸66、67を回転中心として回転可能
であり、またギヤ60も軸66を回転中心として回転可能で
ある。
第17図に示すように、 を有するローラ保持レバー56の左右両側側面には、曲が
り角付近に軸受け58、64が固着されており、その軸受け
の間をローラ軸62が貫いており、ローラ軸62は軸受けに
対して回転自由である。ローラ軸62の左端は軸受け58の
内部を貫いて外部に出ており、そこにギヤ61が固着され
ている。ローラ軸62の中央付近にはローラ70が固着され
ている。
従って、第11図に示すように、第2モータ29の回転力
は、出力軸→ギヤ71→ギヤ72→回転軸73→クラッチ74→
ギヤ75→ギヤ51a→ギヤ51b→ギヤ60→ギヤ61→ローラ軸
62→受像紙送り出しローラ70と伝達して、ローラ70が回
転し、受像紙を送り出す。
**10.2受像紙送り出しローラ70の上下機構 このローラ70が回転して受像紙をカセット1から送り出
すには、ローラ70が受像紙の表面に当接するまで降下さ
せる必要があり、それ以外のときにはカセット1の搬送
に邪魔になるので、ローラ70を上昇させる必要がある。
そのために上下機構が必要となる。
第18図に示すように、本実施例ではローラ70は、 を有するローラ保持レバー56に取りつけてあり、かつ既
述のようにレバー56は軸66を回転中心として回転可能に
なっているので、このレバー56を第16図に於いて時計回
りに回転させると上昇し、反時計回りに回転させると降
下する。その結果、受像紙送り出しローラ70も上下す
る。
既述のように、ギヤ51a、51bは、リミットスイッチ検出
用カム52、受像紙送り出しローラのローラ上下用カム54
及びリミットスイッチ検出用カム53と一体となって軸55
の周りを回転する。
第16図に示すように、リミットスイッチ検出用カム53
は、第8リミットスイッチLSw8のON、OFFを切り換え
るための切り欠きがあり、ギヤ51a、51bが1回転するこ
とを検出する。
リミットスイッチ検出用カム52と第9リミットスイッチ
LSw9は、ギヤ51a、51bが1回転する途中の所定角度位
置を検出するものである。
引張バネ69の付勢力によりレバー56が第16図において反
時計回り、第19図において時計回りに回転させる力が働
いているので、第16図において、ローラ上下用カム54の
カム面と軸59に被せたカムフォロワ68とは常に当接して
いる。
その結果、カム面に呼応してローラ保持レバー56が軸66
を中心に第16図において反時計回りに回転し、ローラ軸
62に取りつけられたゴム製の受像紙送り出しローラ70
は、上位置から降下して本体部1aの受像紙送り出しロー
ラ用穴9aから中に入って、受像紙2に接触し、バネ69の
付勢力によってローラ70は受像紙2を押しつける。この
状態でローラ70が回転すると受像紙2が排出される。
反対にカム面に呼応してローラ保持レバー56が軸66を中
心に第16図において時計回りに回転すれば、ローラ70は
上昇して受像紙2から離反して更にカセット1の移動に
差し支えない高位置まで上昇する。
第16A図は、カム54の突起部がカムフォロワ68と当接
し、レバー56が時計回りに回転しきってローラ70が最高
位置にあるときの状態を概念的に示す図で、図(1)は
ローラ70と受像紙2との関係を示す。ここでは両者は離
れている。一方、図(2)はその状態での間欠ギヤ51b
とギヤ60との関係を示す図で、両者は噛み合っておら
ず、従って、ギヤ51bの回転はギヤ60に伝わらず、ギヤ6
0と噛み合っているギヤ61は回転しないので、ギヤ61に
連結したローラ70は回転しない。
第16B図は、カム54の回転が第16A図の状態から少し進ん
で、カムフォロワ68が突起部を過ぎた直後で、レバー56
が反時計回りに回転しきってローラ70が最低位置にある
ときの状態を概念的に示す図で、図(1)はローラ70と
受像紙2との関係を示す。ここでは両者は接触してい
る。むしろ、ローラ70はバネ69の付勢力によって受像紙
2に押しつけられている。一方、図(2)はその状態で
の間欠ギヤ51bとギヤ60との関係を示す図で、間欠ギヤ5
1bはギヤ部がギヤ60と噛み合い始めたところである。従
って、ギヤ51bの回転はギヤ60に伝わり、ギヤ60と噛み
合っているギヤ61が回転しギヤ61に連結したローラ70が
回転し、受像紙2が排出し始める。
第16C図は、カム54の回転が第16B図の状態から進んでカ
ム54の突起部がカムフォロワ68に近づいた状態を概念的
に示す図で、図(1)はローラ70と受像紙2との関係を
示す。ここでは両者はまだ接触している。しかし、図
(2)はその状態での間欠ギヤ51bとギヤ60との関係を
示す図で、間欠ギヤ51bは間欠部がギヤ60と接触を始め
たところである。従って、ギヤ51bの回転はギヤ60に伝
わらず、ギヤ60と噛み合っているギヤ61は回転を止めギ
ヤ61に連結したローラ70も回転を止め、受像紙2の排出
は止まる。
11.プラテン機構部 **11.1プラテン 第9図に示すように、プラテン76は、サーマルヘッド36
の上にあり、基本的には、第20図に示すように、金属製
円筒部76aとその左右両側面に当たる金属製側面部76bと
円筒部76aの外側に被覆されたゴム部76cとからなる。第
20図に示すように、側面部76bはその中心部において突
出した軸部76dを有しており、プラテン76は軸部76dによ
って軸支されている。
第20図に示すように、軸部76dの右側先端にはギヤ77が
取りつけてあり、このギヤ77は、第21図に示すように第
1ステッピングモータ78に取りつけたギヤボックス78a
の出力軸の先端に取りつけられたギヤ79と噛み合ってお
り、このモータ78の回転によってプラテン76が第22図に
示す矢印方向に回転する。
一方、第20図に示すように、軸部76dの中心部には、カ
ム軸80が貫いており、両者は互いに自由に回転可能であ
る。しかし、第21図に示すように、カム軸80は、左端に
ワンポジション クラッチ(one position clutch C
4)81を有しており、電気信号でこのクラッチ81をON、O
FFすることができる。このクラッチ81がONされるとカム
軸80と軸部76d(つまりプラテン76)とは一緒に回転
し、OFFされると、カム軸80は軸部76d(つまりプラテン
76)の回転とは無関係に所定位置に固定され、回転を停
止する。
第20図に示すように、円筒部76aの内部には、軸80のま
わりに6個のカム82が取りつけられており、他方、左右
両側面部76bの間には、円筒部76a近傍に軸83が取りつけ
られており、この軸83にはカム82に対応する位置に受像
紙・チャッキング用の爪84がそれぞれ合計6個取りつけ
られている。爪84は軸83を回転軸として回動可能であ
り、第23図に示すように、軸83に取りつけられたネジリ
・バネ85によって常に矢印方向に付勢されている。
第23図に示すように、爪84は、側面から見たとき、ほぼ
「ム」の字形をしており、受像紙2を押さえる働きをす
る左腕84aと、プリントが終了しプラテン76から排出す
る時に受像紙をプラテン76から跳ね上げる働きをする右
腕84bと、右腕84bの下端から下に突出したカムフォロワ
部84cを有する。
このように爪84は、ほぼ「ム」の字形をしているので、
一つの部材で、バネ85の付勢力で第24図に於いて時計回
り方向に回動させる(閉じる)ことにより受像紙2の先
端を押さえる(チャッキングする)ことができ、またカ
ム82により爪84をバネ85に抗して第25図に於いて反時計
回り方向に回動させる(開く)ことにより、受像紙2の
先端をプラテン76から跳ね上げることができ、極めて有
用である。
カム82を爪84のカムフォロワ部84cに当接させて爪84を
開かせるには、第4クラッチ81をOFFしてカム軸80とプ
ラテン76との係合を外すと共にカム軸80を所定角度で固
定し、そうしておいてプラテン76を回転させる。そうす
ると、第22図に示すようにやがて爪84のカムフォロワ部
84cがカム82の突起部に当接して爪84を反時計回り回動
させ開かせる。この位置が第22図に示す如くプラテン原
点位置であり、この位置までプラテン76が回転すると、
軸部76dの左端に取りつけられたプラテン原点位置検出
用カム76e(第26図参照)が原点位置検出用の第4リミ
ットスイッチLSw4(第26図参照)をONにし、このON信
号に基づいてステッピングモータ78への通電が停止され
てプラテン76は停止する。
爪84を閉じさせるには、クラッチ81をOFFにしてカム軸8
0とプラテン76との係合を外すと共にカム軸80を所定角
度で固定し、そうしておいてプラテン76を第22図の矢印
方向に回転させる。そうすると、第24図に示すようにや
がて爪84のカムフォロワ部84cがカム82の突起部から外
れて自由になり、その結果、バネ85の付勢力が働いて爪
84が第24図に於いて時計回りに回動して閉じ、受像紙2
の先端を円筒部76aとの間でチャッキングする。第24図
がこの状態である。
**11.2 プラテン76の回転機構部 一方、プラテン76の回転機構について説明すると、第21
図に示すように、第1ステッピングモータ78のギヤボッ
クス78aの出力軸に取り付けられたギヤ79は、ギヤ77に
噛み合っており、ギヤ77は回転軸76dの先端に固定され
ている。そして第20図に示すように回転軸76dはプラテ
ン76を軸支している。従って、モータ78の回転力は、ギ
ヤ79→ギヤ77→回転軸76d→プラテン76と伝達してプラ
テン76が回転する。
12.サーマルヘッド36の昇降機構部 第27図は、サーマルヘッド36の昇降機構部の斜視図であ
り、第28図は背面方向から見た分解斜視図である。
サーマルヘッド36は取付け台37に固定されており、取付
け台37は、軸38を中心として回動できるようになってい
る。軸38はキャリッジ39に取りつけられており、キャリ
ッジ39はフレーム40に固定されている。更に左右のフレ
ーム40は、それぞれフレーム台41に取りつけられてい
る。バネ42は、このフレーム台41と取付け台37との間に
位置し、取付け台37を常に上方に押上げ、サーマルヘッ
ド36とプラテン(図示せず)との接触圧力を産み出して
いる。
ストッパー43は、サーマルヘッド36がプラテンと圧接し
ていない場合に、取付け台37が不必要に上がらないよう
にするために取付け台37の側面に設けられており、フレ
ーム40の底面に当接して、取付け台37はそれ以上上がら
ない。
インクシート用ガイドローラ44a、44b、44cの端部は、
左右のフレーム40によって軸支されている。一般には、
インクシート用ガイドローラは、プラテン側に取りつけ
るのが普通であるが、ここではフレーム40に取りつけ
る。この理由は、インクシートの移動時のシワの発生を
防ぐには、サーマルヘッド36とプラテンとの接触線がイ
ンクシート用ガイドローラ44a〜44cの軸と正確に平行
であることが必要であるが、前記接触線は、プラテンに
対するサーマルヘッド36の当たり方で変化するので、サ
ーマルヘッド36を乗せた取付け台37の軸38を軸支するキ
ャリッジ39を固定しているフレーム40に対し、インクシ
ート用ガイドローラ44a〜44cを同様に軸支させること
が、前記平行をより高度のものとすることができるか
らである。
キャリッジ39にはガイドローラ39b、39cが取り付けてあ
り、ガイド板45に沿ってキャリッジ39が上下に移動する
ことができる。キャリッジ39を上下させる手段について
説明すると、キャリッジ39に取りつけられたカムフォロ
ワー39aにカム46が当接しており、このカム46が回転す
るとカムフォロワー39aが上下し、その結果キャリッジ3
9が上下する。
第27A図は、カム46とカムフォロワー39aとサーマルヘッ
ド36との関係を概念的に示す図で、図(1)は、カムの
大径部がカムフォロワー39aと当接しておりサーマルヘ
ッド36が高位置にある。このときプリントが行われる。
同図(2)は、カムの中径部がカムフォロワー39aと当
接しておりサーマルヘッド36が中位置にある。このとき
はプリント準備が完了した段階である。
同図(3)は、カムの小径部がカムフォロワー39aと当
接しておりサーマルヘッド36が低位置にある。このとき
カセット1を搬送する。
第27図に示すように、カム46とギヤ48は同一の軸49dに
回転可能に取りつけられており、かつ両者は一体に回転
する。そして、第27図に示すようにギヤ48とギヤ47とは
噛み合っている。ギヤ47は、第11図に示すように、回転
軸47aの左端に取りつけられており、右端にはギヤ47bが
取りつけられている。ギヤ47bはギヤ51と噛み合ってお
り、このギヤ51は電磁クラッチ50の出力軸に取りつけて
ある。一方、入力軸の先端にはギヤ50aが取りつけてあ
り、このギヤ50aはギヤ71と噛み合っている。ギヤ71は
既述のように第2モータ29の出力軸に取りつけられたも
のである。
従って、第11図を引用しながら、第2モータ29の回転力
の伝達経路について説明すると、モータ29の出力軸に取
りつけられたギヤ71→ギヤ50a→第2クラッチ50→ギヤ5
1→ギヤ47b→回転軸47a→ギヤ47→ギヤ48→カム46と伝
達してカム46が回転する。
第27図に示すように、第5,6,7リミットスイッチLSw5,L
Sw6,LSw7をON、OFFするカム49a,49b,49cもギヤ48を間
にしてカム46に同軸で一体に結合されており、カム46が
所定の回転角に達したときにリミットスイッチLSw,LSw
6,LSw7もON、OFFするようになっている。リミットスイ
ッチLSw5,LSw6,LSw7が3個付いているのは、サーマル
ヘッド36の順に高位置、中位置、低位置をそれぞれ検出
するためである。
13.受像紙2のプラテン76への誘導及び排出機構部 第26図は、受像紙2のプラテン76への誘導機構及び熱転
写記録した受像紙2即ちプリントを排出する排出機構部
を有するプリンタの上部の斜視図であり、第29図はその
右側面を概念的に示す説明図である。
第29図に示すように、プラテン76の前にはガイド板92、
93が設けられており、受像紙送り出しローラ70によって
プリンタ下部に装填されているカセット本体部1aの排出
口9bから上方に排出された受像紙2は、そのままローラ
70によってガイド板92の上を進み、やがてガイド板93に
当接して進路をプラテン76の下部方向に変えられる。
プラテン76の周囲には、巻き付けられた受像紙2をプラ
テン76に対し圧接するために、サーマルヘッドに近い側
に圧接ローラ94、プラテン76の上方にもう一つの圧接ロ
ーラ97が配設されている。
圧接ローラ94は、ほぼ「く」の字型のレバー95の一端に
取り付けてあり、レバー95の他端は引張バネ96で第29図
上で時計回りに付勢されている。この付勢力は、レバー
95が屈折点にある回転軸95aを中心として回転すること
により、圧接ローラ94に伝えられ、ローラ94をプラテン
76に圧接させる。
もう一つの圧接ローラ97はプラテン76の上方にあり、こ
れは固定されている。
一方、プリントされた受像紙を排出するために、ほぼ平
行な一対のガイド板98、99が設けられている。このガイ
ド板98、99の一端はプラテン76の上方に開口しており、
両者の間を受像紙2が進む。ガイド板98、99の他端は、
受像紙の排出口25(第8図参照)に通じている。ただ
し、このガイド板98、99の間を受像紙2が自力で排出口
25まで進むことはできないので、第29図に示すように、
中間に一対の排紙ローラ100(駆動用)、101(圧接用)
が設けられている。
排紙ローラ100を軸支する回転軸106の左端には、第26図
に示すように、プーリ104が取り付けられており、一
方、第21図、第26図に示ようにプラテン76を軸支する軸
部76dの左端にはプラテン原点位置検出用カム76eの外側
にプーリ103が取りつけられており、プーリ103とプーリ
104との間にはベルト105がかけられている。
プーリ103と104との径比は約6:1、プラテン76と排紙ロ
ーラ100との径比は約4:1に設定してある。そのため、プ
ラテン76と排紙ローラ100との周速比は約1:1.5となって
いる。これは、プリントの終了後の受像紙2の先端が排
紙ローラ100に到達し、排紙動作が行われる際に受像紙
2が弛みやシワを持つことを防止するためと、もう1つ
は受像紙2の後端が圧接ローラ94を通過した後、排紙終
了までの時間を短縮するためである。
なお、受像紙2の先端が排紙ローラ100と101との間に挟
まれ、しかし後端がまだ圧接ローラ97とプラテン76との
間に挟まれている間は、圧接ローラ97とプラテン76とに
よる保持力が強いので、排紙ローラ100は多少滑りなが
ら回転する。
第29図に示すように、排出口25と排紙ローラ100との距
離Lは受像紙2の長さより多少短く設計してある。この
ため、プラテン76の回転が原点位置で停止し、排紙ロー
ラ100も回転を停止したとき、これにより受像紙2も停
止するが、受像紙2は先端が排出口25より少し出た位置
で停止する。従って、受像紙2がプリンタから落下して
しまうこともないし、また操作者は受像紙2を手で容易
に取り出すことができるので便利である。
一方、排紙ローラ100と対を成す排紙ローラ101は、単に
排紙ローラ100を圧接する圧接ローラであり、第26図に
示すように回転軸107に軸支されている。回転軸107の両
端は、排出機構部の枠板108に設けられた軸受穴109、11
0に嵌合している。この軸受穴109、110は上下に長く、
そのため排紙ローラ101は自在に上下する。しかし、枠
板108の内側には圧接用バネ102が左右に設けられてお
り、回転軸107を常に下に押しつけている。そのため排
紙ローラ101はローラ100に圧接しているのである。
14.カセット位置検知用リミットスイッチ群 第10図に示すように、左側カセットガイド32には中程に
第1リミットスイッチLSw1、奥に第2リミットスイッ
チLSw2が配置されており、更にインクシート巻き取り
部保持機構部19の左側カセットガイド20aには第3リミ
ットスイッチLSw3が配置されている。
これらのLSw1〜3は、カセット1の位置検知のための
ものであり、LSw1のカセット装着口24からの正確な位
置は、カセット1の全長よりも短い位置にしている。こ
のため、カセット1を装着すると、カセット1の先端部
が第1リミットスイッチLSw1を作動させて、このスイ
ッチをONにする。このON信号により第2モータ29が回転
を開始し、この回転が駆動系を経てカセット搬送ゴムロ
ーラ30に伝わり、ローラ30が回転してカセットをプリン
ターの奥に搬入する。
カセット1の先端部は次に第2リミットスイッチLSw2
を作動させてONにし、更に進んで保持機構部19に到達す
ると、第3リミットスイッチLSw3を作動させてONにす
る。このとき、第1リミットスイッチLSw1は、カセッ
ト1から外れてOFFとなる。
カセット1の全長とリミットスイッチLSw1、LSw2、
LSw3との位置関係は、このように設定してある。その
ため、LSw1〜3の信号で次のことが検知される。
第31図〜第49図は、プリンタ動作のシーケンスの説明を
説明するためのもので、いずれもプリンタ内部を右側面
からて、主要部品の位置関係を示す概念図である。な
お、第30図はプリンタ内部を右側面から見たとき、リミ
ットスイッチLSw群と、サーマルヘッド36と、プラテン
76と、第1ソレノイド33と、第3ソレノイド23と、プラ
テン原点位置検出用カム76eと、受像紙送り出しローラ7
0との位置関係を示す概念図である。
15.カセット1の自動搬入動作(第31〜32図参照) 第8図に示す電源スイッチ115をONにすると、第10図に
示すカセット・本体部1aのロック用の第1ソレノイド33
及びカセット分離用の第3ソレノイド23に通電されて、
それぞれプランジャがソレノイド内に引っ込んで第31図
に示すようにカセット1の搬入が可能になる。
カセット1をカセット装着口24に装着すると、カセット
の先端部が第10図に示す第1リミットスイッチLSw1を
作動させてこれをONにする。このON信号により、第2モ
ータ29及び電磁クラッチ35に通電が開始され、第2モー
タ29の回転力が、第11図に示すように、ギヤ71→ギヤ72
→軸73→電磁クラッチ35→ギヤ26→ギヤ27→ギヤ28の駆
動系を経てカセット搬送ゴムローラ30に伝わり、カセッ
ト1はプリンタの奥に搬入される。
奥に進んで行ったカセット1は、やがて先端部が第10図
に示す第2リミットスイッチLSw2を作動させてONにす
る。このON信号により、第3モータ111への通電が開始
され、ギヤ113が回転する。ギヤ113の回転は、カセット
のインクシート巻き取り部1bのインクシート巻き取りロ
ーラギヤ14aとギヤ113との噛み合いをスムーズにする。
そして、カセット1は更に進んで行き、インクシート巻
き取り保持機構部19に到達すると、先端部が第10図に示
す第3リミットスイッチLSw3を作動させてONにする。
このとき、第1リミットスイッチLSw1は、カセット1
から外れてOFFとなる。これが第32図の状態である。
カセット1の全長とリミットスイッチLSw1,2,3との関
係は、第32図のように設定されており、 LSw1:OFF LSw2:ON LSw3:ON の信号により、カセット1が最も奥の位置にある第1所
定位置にあることが検知され、この検知信号に基づき第
2モータ29、第3モータ111への通電が停止され、その
結果、カセット1は第1所定位置で停止し、ギヤ113も
回転を停止する。
16.カセット1の分離動作(第32図参照) カセット1が第1所定位置に達したことが検知される
と、第10図に示す第3ソレノイド23への通電が停止さ
れ、そのプランジャ23aが戻しバネ23bの付勢力によって
飛び上がり、プランジャ23aに取りつけたスライド板21
の突起22がカセット分離用切り欠き穴11c(第2図参
照)を通ってカセット結合レバー17b(第6図参照)に
当接し、更にレバー17bを押し上げてロックを解除す
る。こうして高位置となった突起21bは、再び通電され
るまでは、その状態を保ち、分離されたインクシート巻
き取り部1bが保持ユニット19から後退するのを防止し
て、その位置に固定する。
やや時を置いて、第2モータ29へ逆回転信号が送られ、
カセット搬送ゴムローラ30が逆転して、本体部1aだけが
後退を始める。
すると、本体部1aが第1リミットスイッチLSw1を再び
作動させてONとなし、さらに本体部1aの後退が進むと、
第33図に示すようにやがて第2リミットスイッチLSw2
が、本体部1aから外れてOFFとなる。
その結果、 LSw1:ON LSw2:OFF LSw3:ON となり、この信号に基づき、第2モータ29及び電磁クラ
ッチ35への通電が停止され、本体部1aの後退が止まり第
2所定位置で停止する。
しかしながら、モータの回転トルクその他の理由によ
り、本体部1aが瞬時に停止することは困難であるから、
ここでは実は、カセット1が最も奥の第1所定位置に達
したことが検知されて第3ソレノイド23への通電が停止
されるときに、同時に戻しバネ付の第1ソレノイド33
(第10図参照)への通電も停止される。この第1ソレノ
イド33は、本体部1aをロックするためのもので、通電が
停止されると、プランジャ34は戻しバネの付勢力でソレ
ノイド内から飛び出す仕掛けになっている。しかし、カ
セット1が第1所定位置にあるときには、プランジャ34
の頭部は本体部1aの底部に当接している。プランジャ34
の頭部は半球状にしてあり、そのため本体部1aが後退す
るときに、頭部が本体部1aの底部に当接していても後退
には差し支えない。そうして、本体部1aの底部に設けら
れたロック用の穴11aの位置がプランジャ34の頭部の位
置に一致したとき、頭部は戻しバネの付勢力で突出して
穴11aの中に嵌合し、本体部1aを瞬時に停止させると同
時にそれをロックする。
この状態を示すのが第33図及び第13図であり、本発明で
いう「第2の状態」に相当する。
また、第1クラッチ35への通電が停止されることで、第
2モータ29とカセット搬送ゴムローラ30との間の動力伝
達が分離される。
これでインクシート4は、本体部1aと第2状態にあるイ
ンクシート巻き取り部1bとの間に橋渡し状態となり、カ
セット1のセットが完了する。
また、この状態での本体部1aの位置を第2所定位置とい
う。
17.サーマルヘッド36の低位置から中位置への移動動作
(第34図参照) サーマルヘッド36は、高、中、低の3つの位置をとる。
カセット1の第1所定位置への進入時(第31〜33図)
は、サーマルヘッド36は低位置にある。
前第16項で説明したように、カセットのセットが完了す
ると、第2クラッチ50がONされると共に第2モータ29へ
の通電が開始され、モータ29の回転力は、第11図に示す
ように、ギヤ71→ギヤ50a→クラッチ50→ギヤ51→ギヤ4
7b→回転軸47a→ギヤ47→ギヤ48を経てカム46に伝えら
れ、これによりサーマルヘッド36は上昇する。
第27図に示すカム46が回転すると、一緒に回転していた
カム49a、49b、49cがリミットスイッチLSw5、LSw
6、LSw7をそれぞれOFF、ON、OFFにし、この信号に基
づいて第2クラッチ50がOFFされると共に第2モータ29
がOFFされ、サーマルヘッド36が中位置で停止する。
この状態を示すのが第34図で、これでプリント準備完了
である。
18.受像紙2の送り出し動作(第35図参照) プリント準備が完了した状態でプリントスイッチ116をO
Nすると、第2モータ29に通電が開始されて回転し、第1
1図に示すように、モータ29に直結されたギヤ71が回転
する。この回転は、ギヤ71からギヤ72に伝えられ、クラ
ッチへの入力軸73が回転する。この回転は、第3クラッ
チ74がONの場合、出力軸に結合したギヤ75に伝えられ、
ギヤ75が回転する。
ギャ75が回転すると、それに噛み合っている全周ギヤ51
aが回転し、それと一体になった間欠ギヤ51bも回転す
る。
第16図に示すように、ギヤ51a、51bの回転に連れて、こ
れらのギヤと一体に結合されたローラ上下用カム54が回
転し、それに当接していたカムフォロワ68が下がり出
す。その結果、ローラ保持レバー56が軸66、67を中心に
第16図において反時計回りに回転して、受像紙送り出し
ローラ70は、カセット本体部1aの開口部9aを介して受像
紙2に当接し、受像紙2を押圧する。この状態を示すの
が第16B図(1)である。
この一連の動作中は、第16A図(2)に示すように、間
欠ギヤ51bの間欠部に相当しているため、ギヤ51bの回転
にもかかわらず、ギヤ60には回転が伝達されず、従って
ギヤ61が回転しないのでローラ軸62及び受像紙送り出し
ローラ70は回転しない。
その後、第16B図(2)に示すように、間欠ギヤ51bが回
転してギヤ60と噛み合うと、ギヤ51bの回転がギヤ60を
経由してギヤ61に伝達され、ローラ軸62及び受像紙送り
出しローラ70が回転する。すると、受像紙2は受像紙排
出口9aから排出されてガイド板92に沿って斜め上に進
み、次にガイド板93に沿って斜め下に進み、やがて第35
図に示すようにプラテン76に当接する。
受像紙2の所定長さの排出が終了すると、第16図及び第
18図に示すリミットスイッチ検出用カム52が第9リミッ
トスイッチLSw9をONにし、このON信号に基づき、第2
モータ29への通電が停止され、ギヤ51の回転も停止す
る。この状態を示すのが第16C図である。
その後、次の第19項にて詳細に説明する受像紙2のプラ
テン76へのチャッキングが完了すると、再び第2モータ
29への通電が開始され、ギヤ51a、51b及びカム54が回転
する。やがてカムフォロワ68はローラ上下用カム54の突
起部に乗り上げ、その結果、受像紙送り出しローラ70は
上昇し、受像紙2から離反する。
同時にリミットスイッチ検出用カム53が第8リミットス
イッチLSw8をONにし(第16図の状態)、このON信号に
基づいて第2モータ29への通電が停止され、ギヤ51a、5
1b、その他がちょうど1回転したところで停止する。こ
の状態を示すのが第16A図である。
19.受像紙2のプラテン76へのチャッキング(第22図及
び第35図参照) 受像紙2が受像紙送り出しローラ70によりカセット1か
ら排出され、プラテン76に当接して停止した状態が第22
図の状態である。プラテン76は原点位置にある。
第18項で説明したが、第16図及び第18図に示すリミット
スイッチ検出用カム52が第9リミットスイッチLSw9を
ONにし、このON信号に基づき、第2モータ29への通電が
停止されると、同じON信号に基づいてステッピングモー
タ78への通電が開始され、プラテン76は第22図の原点位
置から矢印方向に回転を始める。
プラテン76が矢印方向に回転するとき、プラテン76とカ
ム軸80とを接続する第4クラッチ81は、OFF状態にあ
り、カム軸80は第4クラッチ81に付属したブレーキ機構
(図示せず)により原点位置に固定されている。
それにもかかわらず、プラテン76は回転し続けるので、
カム82の突出部に当接していたカムフォロワ部84cが、
カム82から外れて自由になり、すると爪84はバネ85の付
勢力で時計回りに回動し、その結果、受像紙2の先端が
左腕84aとプラテン円筒部76aとの間に挟まれて、受像紙
2の先端はプラテン76にチャッキングされる。この状態
を示すのが第24図である。
チャッキングが終了した後、更にプラテン76が回転する
と、やがて所定の回転角度位置でモータ78への通電が停
止され、プラテン76は停止する。停止と同時に第4クラ
ッチ81に通電が開始され、クラッチがONになる(つなが
る)。
クラッチ81がONになると、カム軸80(つまりカム82)は
プラテン76と同期して回転するので、仮にこの後プラテ
ン76が回転しても回転中、第24図の状態は変わらず、受
像紙2はプラテン76にチャッキングされている。
20.インクシート4の巻き取り及び停止動作(第36図参
照) 前第19項で説明したように、プラテン76が所定の回転角
度位置で停止すると、第13図に示した第3モータ111へ
の通電が開始されてギヤ113が回りだし、これによりイ
ンクシート4が巻き取りローラ14に巻き取られる。そし
て、インクシート4の移動(巻き取り)を監視していた
第27図に示す第1光検出器(OP-1)がY色インキ層領域
の先頭を検出すると、第3モータ111への通電が停止さ
れて巻き取りが停止されると共に、第10図に示す第2ソ
レノイド86がONされて、プランジャ84がカセット本体部
1aの穴11bを通して第5図に示すゴムリング13aを押し付
け、インクシート供給ローラ13がロックされる。この状
態が第36図である。
21.サーマルヘッド36の中位置から高位置への移動動作
(第37図参照) 第27図に示す第1光検出器(OP-1)によりY色インキ層
領域の先頭が検出される−この先頭が検出されるま
でインクシート4を送ることを、ここではY色「頭出
し」と言う−と、この検出信号に基づきインクシート供
給ローラ13がロックされると共に、第2クラッチ50がON
され、かつ第2モータ29へ通電が開始されてモータが回
転する。この回転力は第12項に説明したように第2クラ
ッチ50を経てギヤ48へ伝えられ、ギヤ48の回転力は一体
に結合したカム46に伝えられ、これによりサーマルヘッ
ド36は上昇する。
第27図に示すカム46の回転位置が所定の回転角度位置に
くると、第5リミットスイッチLSw5がON、第6リミッ
トスイッチLSw6がOFF、第7リミットスイッチLSw7
がOFFとなり、この3者の信号に基づいてサーマルヘッ
ド36が第27A図(1)に示す高位置であることが判断さ
れて、モータ29への通電が停止される。このとき受像紙
2とインクシート4は、プラテン76とサーマルヘッド36
との間に、第28図に示すバネ42の力によって圧着された
状態となる。
これでプリント準備が完了する。このあと特にトラブル
がなければ次の工程に自動的に進む。
22.Y色プリント動作(第37図参照) 第21項で説明したように LSw5:ON LSw6:OFF LSw7:OFF の信号に基づき、第2ソレノイド86への通電が停止され
てインクシート供給ローラ13のロックが解除され、他方
第3モータ111とステッピングモータ78へ通電が開始さ
れる。
ステッピングモータ78への通電は、パルス(間欠的)で
あり、そのため受像紙2は1行分ずつ間欠的に進行す
る。この場合、インクシート4は受像紙2と重ね合わさ
れており、両者はプラテン76とサーマルヘッド36との間
に圧着された状態にあるので相互の摩擦のために一体と
なっている。
他方、第3モータ111は直流モータで連続的に回転する
が、第9項で説明したように(第14図参照)、ギヤ113
に所定以上の負荷がかかると、このモータは空回りをし
てインクシート4は進まない。
つまり、受像紙2とインクシート4の進行は、プラテン
76のによって制御又は駆動され、第3モータ111の回転
は単にインクシート4の巻き取りを成しているにすぎな
い。
現在の状態は、サーマルヘッド36が高位置にあり、受像
紙2及びインクシート4はそれぞれプラテン76とサーマ
ルヘッド36との間に圧接されており、プラテン76は停止
している。プリント開始に当たり、プラテン76の回転と
同時にサーマルヘッド36への通電を行なうことはしな
い。もし、同時に行うと、駆動系ギヤのバックラッシ
によりプリント開始から数行にわたりプリント位置ズレ
が生じたり、またステッピングモータ78の安定周期に
到達する以前にプリンタを始めることになるのでプリン
ト開始から1〜2行の間、プリント位置ズレが生じる。
それらの不都合を回避するために、例えば10行の間、プ
リント時と同じ周期にて圧接状態のままプラテン76を回
転させて空送りを行なう。その後でサーマルヘッド36へ
の通電を行ない第1行のプリントを行なう。
次いで、インクシート4と受像紙2を1行分進めて停止
させ、第2行のプリントを行なう。
以下、同様にして最終行までプリントすると、受像紙2
上にはY色の2次元画像が再生される。
Y色プリントが完了したならば、サーマルヘッド36への
通電を停止し、受像紙2及びインクシート4を圧接状態
にしたまま所定量空送りを行なった後、ステッピングモ
ータ78への通電を停止してプラテン76を停止させる。
この圧接状態での空送りを行なう理由を以下に述べる。
M色以降(M色を含む)の頭出しを行なう方法として、
各色(Y,M,C)をセンサーにて検出してインクシート
4を巻き取り、制御する方法あるいはY,M,Cに対応す
る位置に余白その他を利用してマーキングを設けてお
き、それを検出してインクシート4を巻き取り、制御す
る方法などがあるが、前者は各色(Y,M,C)を識別す
る必要からセンサーを複数個用意するなどコスト高とな
り、後者もまたインクシート4の余白にマーキングす
ることでコスト高になるなどの欠点がある。
本実施例では、Y色のみを1組のセンサー(発光部と受
光部)にて検出し、インクシート4を巻き取り、制御し
た後、M色以降の頭出しは、受像紙2、インクシート4
を圧接状態のまま所定量空送りをして、これによりイン
クシートのM色、C色インク層領域の先頭位置をサーマ
ルヘッド36のプリント位置(発熱部の位置)に持ってく
る。
23.M色プリント準備(第38図参照) 前第22項で説明したように、圧接状態のままで所定量空
送りが終了したならば、つまりM色頭出しが完了したな
らば、これを合図に、 1.ステッピングモータ78への通電が停止されて、プラテ
ン76の回転が止まり、 2.第2ソレノイド86がONされてインクシート供給ローラ
13が再びロックされ、 3.第2モータ29に逆向きの電流が通電されて逆回転(第
27A図(1)の矢印方向)が始まり、これによりサーマ
ルヘッド36が降下を始める。
サーマルヘッド36が中位置まで降下すると、 LSw5:OFF LSw6:ON LSw7:OFF となり、これにより中位置が検出されて、この検出信号
に基づき第2モータ29への通電が停止されて、サーマル
ヘッド36は中位置で停止する。
しかし、第3モータ111への通電は停止されていないの
で、インクシート4は巻き取られようとする。この動作
により、仮に前工程のY色プリント中にインクシート4
にシワが発生していても、そのシワは伸ばされる。この
シワ伸ばしは、累積を防ぐため各色ごとに行なうことが
好ましい。
次いで中位置の検出信号に基づき、第2クラッチ50がON
され、かつ第2モータ29への通電が開始されてモータが
回転し、これによりサーマルヘッド36は上昇し、高位置
に来ると第2モータ29への通電が停止されて停止する。
その後、ステッピングモータ78への通電が開始されてプ
ラテン76が回転し、M色プリント開始の10行前まで回転
して停止する。
これでM色プリント準備が完了し、このあと特にトラブ
ルがなければ次の工程に自動的に進む。
24.M色プリント動作(第39図参照) 前の工程に引き続き、以下、Y色プリント動作と同様に
動作する。
25.C色プリント準備(第40図参照) 前の工程に引き続き、以下、M色プリント準備と同様に
動作する。
26.C色プリント動作(第41図参照) 前の工程に引き続き、以下、Y色プリント動作と同様に
動作する。
こうして、1つの受像紙2の上にY,M,C3色の画像が重ね
てプリントされてフルカラー画像が再生される。
27.プリントの完了した受像紙2の排出動作(第42図参
照) C色プリントが終了して全プリントが完了すると、イン
クシート4と受像紙2とは圧接状態のまま所定回転角度
だけ空送りされた後、ステッピングモータ78への通電が
停止されて、プラテン76は停止する。
次に第42図に示すように第2ソレノイド86がONされてイ
ンクシート供給ローラ13がロックされ、同時に第2モー
タ29の逆転が開始されてサーマルヘッド36は降下を始め
る。LSw5がOFF、LSw6がON、LSw7がOFFとなったと
き、第2モータ29は停止され、サーマルヘッド36は中位
置で停止する。ここで第2クラッチ50への通電が停止さ
れてクラッチが切れ、この後、第2モータ29が回転して
もサーマルヘッド36が移動することはない。
サーマルヘッド36が中位置に来た信号に基づいて、ステ
ッピングモータ78への通電が開始されてプラテン76が再
び回転し、それと同時に第21図に示す第4クラッチ81が
OFFされてプラテン76(正確には第20図に示す76d)とカ
ム軸80との接続が解かれ、ブレーキ機構(図示せず)の
作用によりカム軸80及びカム82が原点角度位置で固定さ
れる。
一方、プラテン76は更に回転を続け、第25図に示すよう
に、プラテン76内の爪84の位置が、再び真上にある圧接
ローラ97の位置を過ぎたところで、プラテン76と共に回
転した爪84のカムフォロワ部84cがカム82の突出部に接
触を始め、次第に爪84はネジリバネ85の付勢力に逆らっ
て軸83を中心に回転して、爪の左腕(クランプ部)84a
はプラテンの金属製円筒部76aから離れチャッキングが
解除される。そして、更に回転すると、今度は右腕(突
起部)84bの先端がプラテンのゴム部76cの表面より突出
し、それにより受像紙2の先端はプラテン76の外周面か
ら外に突き出される。
その結果、受像紙2の先端は、自身の反発弾性も手伝っ
てプラテン76外周面から大きく立上り、やがてプラテン
の回転に従い、第43図に示すように、下ガイド板99の上
に乗り上げる。受像紙2は、これ以降プラテンの回転に
より一対のガイド板98と99との間を進み、やがて受像紙
2の先端が排紙用ローラ100と101との間に捕らえらる。
この後、受像紙2は、第21図に示すようにプラテン76か
らプーリ103→ベルト105→プーリ104を経て回転駆動を
しているローラ100の回転により、ガイド板98と99との
間を更に進み、先端が排出口25より少し出たところで受
像紙2の後端がローラ100より過ぎてしまい受像紙2は
停止する。つまり、排出口25と排紙用ローラ100、101と
の距離(第29図に示すL)は、受像紙2の全長より少し
短く設計されており、そのためプリントの完了した受像
紙2は、第44図に示すように先端がプリンターより少し
突出した位置で停止するので、受像紙2がプリンターか
ら落下してしまう難点もないし、また操作者は受像紙2
を手で容易に取り出すことができる。
一方、プラテン76については、受像紙2のチャッキング
を解除した後、受像紙2の排出を終了させるまでに一度
プラテン76が原点位置を通過し、更に1回転して2度目
に原点位置が第4リミットスイッチLSw4のONで検出さ
れた時、ステッピングモータ78への通電が停止されて、
プラテンは原点位置で停止する。これで、プラテン76は
最初から数えると5回転したことになる。
なお、上述のLSw4のON信号に基づき、第2ソレノイド
86及び第3モータ111への通電が停止されて、インクシ
ート供給ローラ13のロックが解除されると共にインクシ
ート4の巻き取りが停止される。
これでプリント動作は全て完了した。
28.カセット内の最後の受像紙2をプリントした場合の
プリント動作の終り方 プリントされるべき最後の受像紙2がカセット1から排
出された時点で、第13図に示す第2光検出器(OP-2)が
カセット本体部1aの窓10を介して受像紙2のないことを
検出したときには、カセット1を交換しなければならな
い。そこで、プリント動作の完了の仕方が多少変わって
くる。
C色プリントが終了して全プリントが完了すると、所定
回転角度だけ空送りされた後、ステッピングモータ78へ
の通電が停止されて、プラテン76は停止する。
次に第45図に示すように第2ソレノイド87がONされてイ
ンクシート供給ローラ13がロックされ、同時に第2モー
タ29の逆転が開始されてサーマルヘッド36は降下を始め
る。LSw5がOFF、LSw6がOFF、LSw7がONとなったと
き、第2モータ29は停止され、サーマルヘッド36は低位
置で停止する。ここで第2クラッチ50への通電が停止さ
れてクラッチが切れ、この後、モータ29が回転してもサ
ーマルヘッド36が移動することはない。
サーマルヘッド36が低位置に来た信号に基づいて、ステ
ッピングモータ78への通電が開始されてプラテン76が再
び回転し、それと同時に第4クラッチ81がOFFされ、カ
ム軸80及びカム82が原点角度位置で固定される。
そして、プラテン76が回転を続け、第27項第で説明した
ように爪84が圧接ローラ97の位置を過ぎたところでチャ
ッキングが解かれ、第46図に示すように、ガイド板98、
99との間に排紙される。
プラテン76が合計で5回転して、第47図に示すように原
点位置まで来ると、原点位置が第4リミットスイッチL
Sw4のONで検出されてステッピングモータ78への通電
が停止されて、プラテンは原点位置で停止する。
29.カセット1の合体動作(第48図参照) 上述のLSw4のON信号に基づき、 1.第2ソレノイド86への通電が停止されて、インクシー
ト供給ローラ13のロックが解除され、 2.第1ソレノイド33に通電が開始されて、カセットの本
体部1aのロックが解除され、 3.第1クラッチ35がONし、 4.第2モータ29が回転を開始し、第10図に示すカセット
搬送ゴムローラ30が正回転して、本体部1aを奥の方へ移
動させる。このとき、第3モータ111はまだ回転してお
りインクシート4は巻き取りローラ14に巻き取られる。
そして、本体部1aが最も奥の第1所定位置に達すると、 LSw1:OFF LSw2:ON LSw3:ON となり、この状態が検出されると、第2モータ29への通
電が停止されて本体部1aは停止する。それと同時に第3
ソレノイド23に通電されてカセット分離スライド板21が
降下し、そのためカセット結合レバー17bがバネ17cの付
勢力で(第6図に於いて)反時計回りに回転してレバー
の切り欠き17eがピン18に係合してロック状態となり、
第48図に示すようにカセット1の合体が終了する。
尚、 LSw1:OFF LSw2:ON LSw3:ON が検出されて、合体状態が確認されても、直ぐには第2
モータ29への通電を止めずに少々遅らせてから第2モー
タ29への通電をとめるようにすることが好ましい。何故
ならば、LSw1の位置精度を厳密にしなくても合体が確
実に終了するようにしたいからである。仮に合体後もカ
セット搬送ゴムローラ30が回転し続けても空転するので
差し支えない。
30.カセット1の排出動作の説明 カセット1の合体が終了すると、第2モータ29へ逆転電
流が通電されて本体部1aは後退を始める。
そして、LSw1:ON LSw2:OFF LSw3:OFF の信号が検出されたときに、第2モータ29及び第1クラ
ッチ35への通電が停止されてモータの回転が停止しクラ
ッチがOFFし、カセット1は第3所定位置で停止する。
このとき、第49図に示すように、カセット1の全長は、
プリンター前面のカセット装着口24とLSw2との距離よ
りも長く設計してあるので、カセット1の手前が装着口
24より少し突出して停止し、そのためカセット1がプリ
ンターから落下することもなく、また操作者が手で容易
に取り出すことができる。
これでカセット1が排出動作終了した。
(発明の効果) 以上の通り、本発明によれば、管理補給の取り扱いが容
易でコンパクトな熱転写プリンタ用の記録材カセットが
提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、カセット1の上面を見た斜視図である。 第2図は、カセット1の底面を見た斜視図である。 第3図は、分離した第2状態にあるカセット1の一部切
り欠き斜視図である。 第4図は、インクシート4の斜視図である。 第5図は、カセット1の水平断面図である。 第6図は、第5図に示すX1−X1位置に於けるカセット1
の垂直断面図である。 第7図は、第5図に示すX2−X2位置に於けるカセット1
の垂直断面図である。 第8図は、熱転写プリンタの外観斜視図である。 第9図は、熱転写プリンタの内部主要部分の斜視図であ
る。 第10図は、カセット駆動機構部及びインクシート巻き取
り保持機構部の概略斜視図である。 第11図は、プリンタ全体の機構部の動力伝達機構を示す
概念図である。 第12図は、カセット搬送ゴムローラ30周辺の部分断面平
面図である。 第13図は、第2状態にあるカセット1を装着した状態で
のカセット駆動機構部及びインクシート巻き取り部保持
機構部の概略斜視図である。 第14図は、第3モータ周辺の平面図である。 第15図は、受像紙送り出し機構部の垂直断面図である。 第16図は、受像紙送り出し機構部の左側面図である。 第16A〜16C図の図(1)は、受像紙2と受像紙送り出し
ローラ70とローラ保持レバー56とカム54との関係を示す
概念図であり、 第16A〜16C図の図(2)は、ギヤ60と間欠ギヤ51bとの
関係を示す概念図である。 第17図は、受像紙送り出し機構部の平面図である。 第18図は、受像紙送り出し機構部の斜視図である。 第19図は、ローラ保持レバー56周辺の右側面図である。 第20図は、プラテン76の水平断面図である。 第21図は、プラテン76周辺の平面図である。 第22図は、第20図に示すX3−X3位置におけるプラテン76
の垂直断面図である。 第23図は、爪84の斜視図である。 第24図は、第22図とは回転角度の異なる状態でのプラテ
ン76の垂直断面図である。 第25図は、第22図及び第24図とは回転角度の異なる状態
でのプラテン76の垂直断面図である。 第26図は、受像紙2の誘導及び排出機構部の斜視図であ
る。 第27図は、サーマルヘッド36の昇降機構部の斜視図であ
る。 第27A図は、サーマルヘッド36を昇降させるカムフォロ
ワ39aとカム46との関係を示す概念図である。 第28図は、サーマルヘッド36の昇降機構部の背面方向か
ら見た分解斜視図である。 第29図は、受像紙2の誘導及び排出機構部を左側面から
見た概念図である。 第30図は、プリンタを右側面から見たとき、リミットス
イッチLSw群と、サーマルヘッド36とプラテン76と、第
1ソレノイド33と、第3ソレノイド23と、プラテン原点
位置検出用カム76eと、受像紙送り出しローラ70との位
置関係を示す概念図である。 第31〜49図は、プリンタを右側面から見たとき、カセッ
ト1とプリンタの主要部品との位置関係を示す概念図で
ある。 〔主要部分の符号の説明〕 1……記録材カセット 1a……本体部 1b……インクシート巻き取り部 2……受像紙 3……受像紙供給室 4……インクシート 5……インクシート供給室 6……本体部ハウジング 7……圧縮バネ 8……乗せ板 9a……受像紙送り出しローラ用穴 9b……受像紙排出口 10……窓 11a……本体部ロック用穴 11b……インクシート供給ローラのロック用穴 11c……カセット分離用切り欠き穴 12……ガイド溝 13……インクシート供給ローラ 13a……ゴムリング 14……インクシート巻き取りローラ 14a……インクシート巻き取りローラのギヤ 15……インクシート巻き取り部ハウジング 15a……突片 16……インクシート巻き取りギヤ用穴 17a……レバー軸 17b……カセット結合レバー 17c……レバー戻しバネ 17d……バネ巻き軸 17e……切り欠き 18……レバー掛けピン 19……インクシート巻き取り部1bの保持機構部 20a……左側カセットガイド 20b……右側カセットガイド 20c……連結板 21……カセット分離スライド板 22……レバー押上げ突起 23……第3ソレノイド(カセット分離用) 23a……プランジャ 23b……プランジャ戻しバネ 24……カセット装着口 25……プリント済み受像紙の排出口 26……ギヤ 27……ギヤ 28……ギヤ 29……第2モータ 30……カセット搬送ゴムローラ 31……右側カセットガイド 32……左側カセットガイド 33……本体部ロック用の第1ソレノイド 34……プランジャ 35……第1クラッチ 36……サーマルヘッド 37……取りつけ台 38……軸 39……キャリッジ 39a……カムフォロワ 39b……ガイドローラ 39c……ガイドローラ 40……フレーム 41……フレーム台 42……バネ 43……ストッパー 44a……インクシート用ガイドローラ 44b……インクシート用ガイドローラ 44c……インクシート用ガイドローラ 45……ガイド板 46……カム 47……ギヤ 47a……回転軸 47b……ギヤ 48……ギヤ 49a……カム 49b……カム 49c……カム 49d……軸 50……第2クラッチ 50a……ギヤ 51……ギヤ 51a……全周ギヤ 51b……間欠ギヤ 52……リミットスイッチ検出用カム 53……リミットスイッチ検出用カム 54……ローラ上下用カム 55……軸 56……ローラ保持レバー 57……軸受 58……ローラ軸受 59……軸 60……ギヤ 61……ギヤ 62……ローラ軸 63a……基板(左側) 63b……基板(右側) 64……軸受 65……軸受 66……軸 67……軸 68……カムフォロワ 69……引張バネ 70……受像紙送り出しローラ 71……ギヤ 72……ギヤ 73……回転軸 74……第3クラッチ 75……ギヤ 76……プラテン 76a……円筒部 76b……側面部 76c……ゴム部 76d……軸部 76e……プラテン原点位置検出用カム 77……ギヤ 78……第1ステッピングモータ 79……ギヤ 80……カム軸 81……第4クラッチ(ワン ポジション クラッチ) 82……カム 83……軸(爪84の回転軸) 84……受像紙・チャッキング用爪 84a……左腕(クランプ部) 84b……右腕 84c……カムフォロワ部 85……ネジリバネ 86……第2ソレノイド(インクシート供給ローラロック
用) 87……プランジャ 88……板 88a……軸 88b……軸 89……軸 90……板回転制限ピン 91……ネジリバネ 92……ガイド板 93……ガイド板 94……圧接ローラ 95……レバー 95a……回転軸 96……引張バネ 97……圧接ローラ 98……上ガイド板 99……下ガイド板 100……排紙用ローラ(駆動用) 101……排紙用ローラ(圧接用) 102……圧接用バネ 103……プーリ 104……プーリ 105……ベルト 106……回転軸 107……回転軸 108……枠板 109……軸受穴(左側) 110……軸受穴(右側) 111……第3モータ 112……軸 113……ギヤ 114……圧縮バネ 115……電源スイッチ 116……プリントスイッチ 117……表示部 118……ピン LSw1……第1リミットスイッチ LSw2……第2リミットスイッチ LSw3……第3リミットスイッチ LSw4……第4リミットスイッチ LSw5……第5リミットスイッチ LSw6……第6リミットスイッチ LSw7……第7リミットスイッチ LSw8……第8リミットスイッチ LSw9……第9リミットスイッチ OP-1……第1光検出器(Y色インキ層領域の頭出し用) OP-2……第2光検出器(受像紙2の存否検出用)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受像紙を収納した第1の部分と未使用のイ
    ンクシートを収納した第2の部分とを一体に構成した第
    1のハウジングと、前記インクシートの始端を取りつけ
    たインクシート巻き取りローラが設けられた第2のハウ
    ジングからなり、 前記第2のハウジングが、前記第1のハウジングに近接
    することでこれら両ハウジングによって形成される空間
    内に前記インクシートを収納する第1の状態と、前記第
    1のハウジングから離れて、その間にサーマルヘッドお
    よびプラテンの介在する第2の状態の、少なくとも2種
    類の状態をとり得る如く構成したことを特徴とする熱転
    写プリント用の記録材カセット。
  2. 【請求項2】前記第2のハウジングは、使用済みのイン
    クシートを収納する収納室を有し、前記インクシート巻
    き取りローラは、前記収納室内に配設されていることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の記録材カセッ
    ト。
  3. 【請求項3】前記第2のハウジングが、前記第1のハウ
    ジングと繰り返し合体、分離可能な係合機構を設けたこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の記録材カセ
    ット。
  4. 【請求項4】前記第2のハウジングと前記第1のハウジ
    ングとの合体時にその状態をロックするロック機構を設
    けたことを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の記録
    材カセット。
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