JPH02286273A - 熱転写型プリンタ - Google Patents

熱転写型プリンタ

Info

Publication number
JPH02286273A
JPH02286273A JP11087889A JP11087889A JPH02286273A JP H02286273 A JPH02286273 A JP H02286273A JP 11087889 A JP11087889 A JP 11087889A JP 11087889 A JP11087889 A JP 11087889A JP H02286273 A JPH02286273 A JP H02286273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
platen roller
paper
roller
printing
printing paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11087889A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Suzuki
義高 鈴木
Yusuke Okawa
大川 雄輔
Morihiko Ota
守彦 太田
Kiyomi Wakamiya
若宮 清美
Hiroshige Chin
宏栄 陳
Susumu Suzuki
進 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP11087889A priority Critical patent/JPH02286273A/ja
Publication of JPH02286273A publication Critical patent/JPH02286273A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、熱転写型プリンタに係り、特にプラテンロー
ラの外周長に制限されることなく、プラテンローラの外
周長よりも長い印刷用紙に対する印刷を行なえるように
構成した熱転写型プリンタに関する。
[従来の技術] 従来の熱転写型プリンタとしては例えば第28図に示す
ものがある。
第28図中、プラテンローラlotの外周に供給された
印刷用紙102は、クランパ103によって一端をクラ
ンプされ、反時計方向に回動するプラテンローラ101
の外周面に巻回される。そして、サーマルヘッド105
はプラテンローラ101の回動と共に矢印へ方向に巻取
られるインクフィルム104を印刷用紙102に重畳し
て押圧する。更に、プラテンローラ101の回動に同期
しサーマルヘッド105に駆動信号が供給され、発熱体
106の熱によってインクフィルム104の溶融性イン
クあるいは昇華性インクが印刷用紙102に転写される
また、上記とは別の構成のプリンタとして、第29図に
示すものがある。
第29図中、印刷用紙102′はプラテンローラ101
′の外周長よりも長く、プラテンローラ101′の回動
と共にプラテンローラ101′とピンチローラ107と
に挟圧されて移送されており、サーマルヘッド105′
はインクフィルム104′を印刷用紙102′に押圧し
て印刷用紙102’ 、インクフィルム104′の移送
と同期して印刷を行なう。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記従来の熱転写型プリンタでは、第28図
に示すものの場合、カラー画像を印刷する際、イエロー
、シアン、マゼンタの各色別に区画されたカラーフレー
ムを有するインクフィルムを使用することになる。この
とき、印刷用紙102をクランパ103によってクラン
プしてプラテンローラ101と一体化すると共に、プラ
テンローラ101の回転に同期させて画像の各ラインを
印刷するため、各カラーフレームによる色ずれ(レジス
トレーションずれ)が極めて生じ難い長所を有している
ところが、このプリンタでは、■印刷用紙の長さがプラ
テンローラの外周長に制限される、■大画面を印刷でき
るようにするためプラテンローラの外径を大きくすると
、サーマルヘッドの発熱体の押圧力が低下して画質が劣
化してしまう、■プラテンローラのが大径化と共にサー
マルヘッドの加圧力を増大する必要があり、そのためプ
リンタの大型化、剛性増大を招き、重量も増大し製造コ
ストも上昇する、■更に、サーマルヘッドの加圧力を増
大させるためプラテンローラの駆動源も大型化すること
になり、プラテンローラの設計が難しくなる等の問題点
がある。
また、第29図に示すものの場合、上記■〜■の問題点
が解消されるが、カラー画像を印刷する際、各色別のカ
ラーフレームの印刷を行なう毎に印刷用紙を印刷開始位
置まで戻すため、印刷用紙の往復移動に伴なって印刷用
紙とプラテンローラとの相対位置がずれやすく、これに
より色ずれが生じ、高精細カラー画像の印刷には不向き
であるといった問題点がある。
本発明は上記問題点を解決した熱転写型プリンタを提供
することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記熱転写型プリンタにおいて、印刷用紙の副
走査方向の全長より短い外周長を有するプラテンローラ
と、前記プラテンローラと同軸的にかつ独立に回転自在
に設けられ、前記印刷用紙の先端近傍を挟持し、前記印
刷用紙の先端近傍を前記プラテンローラの外周面に沿っ
て公転させるクランパと、前記プラテンローラと前記ク
ランパとを一体に回転させるオン状態と、前記プラテン
ローラと前記クランパとを相対的に自由回転させるオフ
状態とをとるクラッチ機構と、前記クランパの回転が停
止し、前記クラッチがオフ状態のとき、前記プラテンロ
ーラと協働して前記印刷用紙を挟圧しながら回転し、前
記印刷用紙の先端部に続く後続部を搬送するピンチロー
ラ及びガイドローラと、前記後続部の搬送により前記プ
ラテンローラ外周面から離間した印刷用紙の後続部を収
納するターニングゾーンと、前記プラテンローラ外周面
上の印刷用紙にインクフィルムを介して、印字を行う印
字ヘッドとを備えたことを特徴とするものである。
[作用] 本発明の熱転写型プリンタは、クランパが印刷用紙の先
端部近傍を挟持し、当初プラテンローラと共に回転して
印刷を開始する。その後、クランパは、クラッチのオフ
により回転を停止する。しかし、印刷用紙の先端部に続
く後端部は、ピンチローラやガイドローラにより搬送さ
れ、印刷用紙上に印字ヘッドによる印刷が続行される。
プラテンローラの外周長より印刷用紙の副走査方向の全
長が長いため、印刷用紙の後続部がプラテンローラ外周
面から離間を開始する。その結果、印刷用紙の後続部は
ターニングゾーンに収容される。即ち、印刷開始時には
、クランパとプラテンローラとが一体に回転して印刷用
紙を搬送するため、多色重ね合わせ印刷を行なっても、
その印刷開始点が位置ずれする恐れがない。また、印刷
用紙の先端部が搬送を停止されても、後続部がプラテン
ローラ上で搬送を続けられるため、プラテンローラの外
周長に制限されない、十分長い印刷用紙への印刷が可能
である。そして、印刷用紙の後続部をターニングゾーン
に収容するので、重ね合わせ印刷動作の繰り返しや印刷
用紙の排出等の際に、印刷用紙の後続部を円滑に搬送で
きる。
〔実施例〕
以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説明する。
〈装置の構成〉 第1図には本発明の装置の概略動作を示すが、その説明
の前に、先ず、第2図及び第3図を用いて装置の全体構
成の概略を説明する。
第2図は、本発明の熱転写型プリンタの要部を透視した
斜視図を示したものである。
図の装置は、ヘッド抑圧部1と、プラテンローラ駆動部
2と、カム駆動部3と、インクフィルム駆動部4.4′
と、印字用紙給排部5,5′とから構成される。
ヘッド押圧部1は、図のモータ1aを駆動して、印字ヘ
ッド12をプラテンローラ11に向かって進退させるよ
う動作する装置である。プラテンローラ11は、装置の
側壁6に軸支されて、プラテンモータ2aによって回転
駆動される。印刷用紙は、トレー25から給紙ローラ2
7により引出され、プラテンローラ11と印字ヘッド1
2の間に向は搬送される。印刷用紙は、その上面にイン
クフィルムを重ね合わされ、印字ヘッド12によってイ
ンクが転写される。インクフィルムは、インクフィルム
駆動部4のモータ4aにより送り出され、モータ4’ 
aによって巻取られる構成となっている。印刷部の印刷
用紙は、モータ5’ aにより駆動される排紙ローラ3
4により排出される。
尚、本発明の装置においては、印刷用紙が複数回印字ヘ
ッド12とプラテンローラ11の間に搬送され、いわゆ
る多色印刷が実行される。また、この間、種々のモード
を設定するために、カムモータ3aがカムギヤ60をそ
のモードに応じた状態に回転駆動する。
〈装置の要部〉 第2図の装置の縦断面図を第3図に示す。この図により
、本発明の装置の主要部分を概略説明する。
図中、プラテンローラ11の上方にはサーマルヘッド1
2を保持するヘッドホルダ13が設けられており、ヘッ
ドホルダ13は軸14を支点としてシャフト15により
矢印15a方向に回動自在に支持されている。ヘッドホ
ルダ13は印刷開始時、第2図に示したヘッド押圧部1
の駆動により時計方向に回動し、これによりサーマルヘ
ッド12はプラテンローラ11を押圧する位置へ降下す
る。
プラテンローラ11とサーマルヘッド12との間にはイ
ンクフィルム16が装架されている。このインクフィル
ム16には、イエロー、シアン。
マゼンタ、ブラックの4色のカラーフレームが順次形成
されている。インクフィルム16は供給リール17に巻
回され、4本のガイドボール18及びヘッドホルダ13
に設けられたローラ13aに案内されて巻取りリール1
9に巻取られる。
20はテンションボールで、インクフィルム16を押圧
して張力を調整し、インクフィルム16の弛みを防止す
る。ピンチローラ21は、第5図に示したピンチローラ
支持板21の先端に回動自在に支承されており、ガイド
ローラ70は、第5図に示したガイドローラアーム23
に回動自在に支承されている。24は印刷用紙で、給紙
用の斜面25aを有する給紙トレー25上に載置されL
字状の押え爪26により保持されている。
27は給紙ローラで、プラテンローラ11に印刷用紙2
4を給紙するとき回転駆動されると共に矢印27a方向
に降下し、給紙トレー25上に載置された印刷用紙24
の一枚を図中左方に移送する。
28.29は給紙ガイド板で、給紙ガイド板28と29
との間に給紙通路30を形成し、排紙ガイド板31と3
2との間に排紙通路33を形成する。
34a、34bと34c、34dは排紙ローラで、それ
ぞれ反時計方向7時計方向に回動し、排紙通路33を通
過する印刷済みの印刷用紙24を矢印33a方向に移送
する。
35は発光素子であり、36は受光素子であり、インク
フィルム16を介して対向するように配置され、発光素
子35.受光素子36によりインクフィルム16の側縁
に設けられた不透明な黒部及び透明な白部(図示せず)
を組合わせて形成したインク識別マークを検知する。イ
ンクフィルム16には、イエロー、シアン、マゼンダ、
ブラックの4色のカラーフレームが順次設けられている
ため、受光素子36の出力信号は各カラーフレーム毎に
異なる黒部及び白部の数を検知して、各色を識別するた
めの信号を生成する。
また、本発明の装置は、プラテンローラ11の外周長が
、印刷用紙24の全長より短く選定されており、図のよ
うに、クランパ44によって印刷用紙24の先端部24
aが挟持され、印刷用紙24の後続部24bは、印刷動
作中、排紙ガイド板31.32と給紙トレー25の間に
配置されたターニングゾーン10の中に収納される構成
となっている。
上記クランパ44は、後で説明する機構により、プラテ
ンローラ11の外周面に沿って印刷用紙24の先端部2
4aを公転させ、プラテンローラ11と一体に回転した
り、又、プラテンローラ11のみを独自に回転させる状
態をとる。
く装置の概略動作〉 以上の構成の本発明の熱転写型プリンタは、概略第1図
に示すように動作する。
第1図の(a)〜(n)までには、それぞれプラテンロ
ーラ11とこれに外接して回転するピンチローラ21及
びガイドローラ70と、クランパ44と、ターニングゾ
ーン10、給紙ローラ27、給紙トレー25及び印刷用
紙24を図示した。
先ず、同図(a)において、給紙が開始されると給紙ロ
ーラ27が回転し、給紙トレー25の最上層にある印刷
用紙24の先端部を湾曲させる。
これは第3図に示した押え爪26の作用によるもので、
ある程度印刷用紙24が湾曲すると、その先端部24a
は給紙トレー25の外部にはじき出され、プラテンロー
ラ11とピンチローラ21との間に向かって搬送される
。このとき、プラテンローラ11及びピンチローラ21
は、共に回転を停止しており、更に印刷用紙27の搬送
が続けられると、同図(C)に示すように、印刷用紙2
7の先端部が再び湾曲する。これによって、印刷用紙2
4の先端部24aが、プラテンローラ11とピンチロー
ラ21との接触部分に押し付けられて、プラテンローラ
11の軸と平行にされる。その後、同図(d)に示すよ
うに、プラテンローラ11が回転し、ピンチローラ21
と協働して、印刷用紙24の搬送を開始する。印刷用紙
24の先端部24aは、ピンチローラ21の上部に配置
されたクランパ44に挾み込まれる。
尚、クランパ44とプラテンローラ11とは、後で説明
するクラッチ機構によって一体に回転するか、相互に自
由回転するかの何れかの状態をとる。
第1図(d)の場合、クラッチはオフされ、クランパ4
4は停止しており、プラテンローラ11のみが回転して
印刷用紙24を搬送する。印刷用紙24の先端がクラン
パ47に挟み込まれると、今度はクラッチがオンされ、
クランパ44がプラテンローラ11と共に回転し、印刷
用紙24をプラテンローラ11の外周面に沿わせて搬送
する。
そして、第1図(8)に示したように、クランパ44が
プラテンローラ11の略真下(右下ならどこでもよい)
の位置にきたとき、クラッチがオフされる。その後、第
1図(f)に示すように、クランパ44を静止させたま
まプラテンローラ11が回転を続け、プラテンローラ1
1とガイドローラ70が協働して、印刷用紙24の後続
部24bを搬送する。この結果、印刷用紙24の後続部
24bは、プラテンローラ11の外周面から次第に離間
し、給紙トレー25の上方に設けられたターニングゾー
ン10の中に収容されていく。
印刷用紙24の後続部24bが全てターニングゾーン1
0に収容されると、第1図(g)に示すようになり、第
1図(h)に示す印刷準備に移行する。印刷準備におい
ては、クラッチがオンし、クランパ44がプラテンロー
ラ11と一体に回転して、同図(h)に示すように、ガ
イドローラ70の直下に近い部分(上方ならどこでもよ
い)まで移動する。そして、印刷用紙24の上面にイン
クフィルム16が重ね合わされ、印字ヘッド12がプラ
テンローラ11に押付けられる。この状態から、第1図
(i)に示すようにクラッチがオンされ、プラテンロー
ラ11とクランパ44とが一体に回転を開始して先端の
印字が開始される。クランパ44がプラテンローラ11
の略真下の部分に達すると、第1図(j)に示すように
クラッチがオフし、クランパ44を静止させたままプラ
テンローラ11が回転を続行する。これにより、印刷用
紙24の後続部24bに対する印刷が続行され、印刷終
了後の印刷用紙24の後続部24bは、ターニングゾー
ン10に次第に収容されていく。そして、印字が終了す
ると、第1図(k)に示すように、印刷用紙24の後続
部24bは、全てターニングゾーン10に収容される。
多色印刷の場合、この状態から再び第1図(h)に示す
ように、印刷の準備に移行し、インクフィルム16を別
の色のものに変更して、第1図(h)〜第1図(k)ま
での動作が行なわれる。シアン、マゼンタ、イエロー、
ブラックというように、4色の重ね合わせ印字を行なう
ような場合、上記工程が4回繰り返される。
その後、印刷終了後の印刷用紙24の排出処理に移る。
排出処理開始に当たっては、先ず、クラッチがオンされ
て、プラテンローラ11と共にクランパ44が回転し、
プラテンローラ11の右側方まで印刷用紙24の先端部
24aを案内する。
ここで、クランパ44が印刷用紙24を開放し、かつプ
ラテンローラ11を逆転させ、ガイドローラ70を引上
げると、印刷用紙24の先端部24aは、同図(m)に
示すように、排出ローラ34方向に向きを変える。その
後、クラッチをオフし、クランパ44を停止させた状態
で、プラテンローラ11の回転を続行させると、同図(
n)に示すように、印刷用紙24は排出ローラ34に加
え込まれて、そのまま外部に排出される。
上記の動作制御は、いわゆるメカニカルコントローラに
より制御することができる。
本発明の装置は概略以上のように動作するが、次に、本
発明の熱転写型プリンタの要部の詳細な構成を順を追っ
て説明する。
〈プラテンローラ〉 第4図は、本発明の熱転写型プリンタのプラテンローラ
11周辺の実施例を示す分解斜視図である。
第4図に示す如く、プラテンローラ11はその外周にゴ
ム製の弾性体を装着され、両端部には軸11a、llb
を有する。この両端の軸11a。
11bは、第2図に示すプリンタエンジンの側壁6に保
持されたベアリング4oに軸承されている。このプリン
タエンジンとは、プリンタの駆動部のことをいう。また
、一方の軸11aにはプラテンローラ11の回転を検出
するエンコーダ41が接続され、エンコーダ保持板41
aに固定されている。
このエンコーダ41は、プラテンローラ11が1回転す
る間に回転位相の基準となる1個の基準パルス(EPG
 (Z)パルス)を出力し、かつプラテンローラ11の
1回転当たり1500個の連続パルス(EFGパルス)
を出力する。エンコーダ41とプラテンローラ11は、
ジヨイントゴム42の弾性を利用して圧入接続されてい
る。
また、他方の軸11bはスペーサ40aを挾んで取付け
られたタイミングベルトプーリ43を介して、第2図に
示すプラテンローラ駆動部2に接続されている。
くクランパ〉 プラテンローラ11の両端には、クランパ44を構成す
るリング45が設けられており、リング45は軸11b
に遊嵌している。尚、プラテンローラ11の両端にクラ
ンパ44が設けられ、両者は夫々同一構成なので、軸1
1bに装着された一方のIt)につき説明する。
軸11bにはクラッチリング46が嵌合固定されており
、クラッチリング46の外周には切欠部46aが形成さ
れている。上記リング45はクラッチリング46の外側
(タイミングベルトプーリ43に近い側)に設けられて
いる。リング45の外周面には、プラテンローラ11の
長手方向に延在する、紙保持部材47がネジ48により
ネジ止めされている。また、リング45には、クラッチ
レバ−49の軸49a及びクランパレバー50の軸50
aをそれぞれ支承する貫通孔45a。
45bが設けである。更に、リング45には四角形状の
貫通孔45dと、軸11bが嵌入する中央孔45cが穿
設されている。
また、リング45の側面には、ブレーキ板51が一体に
固定してあり、リング45がプラテンローラ11と同期
して回動するとき、摩擦パッド51bにより負荷を与え
て、紙保持部材47等のガタつき、及び自由回動を阻止
している。即ち、クラッチ機構が、軸に対して回転自在
に組み付けられており、かつ、リング45が偏心してい
るため、クラッチオフの時に自由に回転してしまう虞れ
がある。そこで、摩擦パッド51bがブレーキ板51の
外周に摺接しているため、クラッチ機構がオフされた時
に自由回動じない。ブレーキ板51には孔51aが2個
設けてあり、クランパセンサ52により、クランプ機構
44の回転角をセンスしている。2個の孔51aのうち
一方(クランパセンサ1)は給紙位置、もう一方(クラ
ンパセンサ2)はクラッチ解除位置をセンスするために
設けられている。
クラッチレバ−49は、一端に前記クラッチリング46
の切欠部46aに係合する突部49bを有し、クラッチ
リング46と共にクラッチ機構を構成する。また、クラ
ッチレバ−49は、一端にローラ49cを、他端にビン
49dを有する。また、クラッチレバ−49の中央には
、リング45の貫通孔45aに嵌入する軸49aが穿設
されており、クラッチレバ−49は軸49aにより回動
自在に支持され、トーションバネ54の弾撥力により矢
印49e方向に回動附勢されている。
クランプレバ−50は、紙保持部材47のプラテンロー
ラ11と対向する内面に当接するクランプ部50cと、
リング45の貫通孔45bに嵌入するビン50aと、リ
ング45の貫通孔45dを貫通するビン50bとを有す
る。また、クランプレバ−50は、貫通孔45bに回動
自在に支持され、かつ、リング45とスプリングフック
部50dとの間に掛けられた引張バネ50fの張力によ
り、矢印50e方向に回動附勢されている。
くピンチローラ〉 ピンチローラ21は、プラテンローラ11の両側方に設
けられた一対のピンチローラ支持板61に、ベアリング
21bを介して軸承されている。
ピンチローラ支持板61は、ピンチローラアーム22と
共に、ピンチローラアーム回動軸62にて回動自在に軸
支されている。ピンチローラアーム22に設けられたス
プリングフック部22aと前記ピンチローラ支持板61
に設けたズブ1ノングフツ2部61aとの間に引張りス
プリング63を掛け、ピンチローラ指示板61は矢印6
1b方向に回動するよう附勢されている。前記ピンチロ
ーラ21の軸21a両端は、ピンチローラアーム22の
延出部22eに設けた長孔22bに挿入されている。
また、先端部が所定角度傾斜したナイフ状の延出部22
eは、前記クランプレバ−50に設けられたビン50b
と、給紙モード時に当接し、クランプレバ−な矢印50
e方向に回転させて、紙保持部材47とクランプレバ−
50のクランプ部50cを離間させ、印刷用紙の隅部な
挟むことを可能とする。また、ピンチローラアーム22
は、突部22gを有し、後述する解除レバー係止部材6
4の突部64aと当接する。また、ピンチローラアーム
22には、長孔22hが設られ、後述するカムレバーの
ローラと係合する。
くガイドローラ〉 ガイドローラ70は、ガイドローラアーム23の軸孔2
3aに両端軸70aを回動可能に軸承している。ガイド
ローラアーム23は、軸23bに軸孔23aを中心に回
動自在に軸支され1.プリンタエンジンの側壁との間に
掛けられた引張りスプリング66によって矢印23e方
向に附勢されている。また、先端部には、排紙モード時
にクラッチレバ−49のビン49dと当接し、クラッチ
レバ−49を矢印49eと反対方向に回動させて、クラ
ッチを解除する突部23dを有する。尚、腕23gの先
端は後述するカムにより揺動される。
〈解除レバー〉 53は解除レバーで、プリンタエンジンの側壁に設けた
軸67に回動自在に軸支され、トーションバネ68にて
矢印53eの反対方向に回動附勢されている。また、端
部には回転ローラ53aを有し、前記ガイドローラアー
ム23に設けたL字状に折曲げた傾斜部23fと係合し
て、ガイドローラアーム23が矢印23e方向に回動し
たとき、解除レバー53は矢印53e方向に回動するよ
うになっている。ここで、前記リング45が所定角度に
回動、停止した給紙モード時において、解除レバー53
の先端傾斜部53bが前記クラッチレバ−49のビン4
9dに当接し、クラッチレバ−49を矢印49eと反対
方向に回動させて、前記クラッチリング46の切欠部4
6aとクラッチレバ−49の突部49bの係合を解除す
る。また、排紙モード時においては、解除レバー53の
先端傾斜部53bが、前記クランプレバ−50のビン5
0bと当接して、クランプレバ−5oを矢印50eと反
対方向に回動させ、前記紙保持部材47とクランプレバ
−50のクランプ部50cとを離間させ、印刷用紙を解
放して排紙を可能にする。解除レバー53のもう1つの
傾斜部53cは、紙保持部材47がリング45の回動に
伴なって、ピンチローラ21に衝突する前にクラッチ機
構を解除する。即ち、クラッチレバ−49が所定角度ま
で回動してきたとき、前記クラッチレバ−49のローラ
49cが解除レバー53の傾斜部53cに当接し、クラ
ッチレバ−49は矢印49eと反対方向に回動して、前
記同様クラッチは解除される。解除レバー53には、後
述する解除レバー係止部材71と係合するビン53dが
設けである。
く解除レバー係止部材〉 64は解除レバー係止部材で、側壁に設けた軸を中心に
回動する。また、引張バネ72によって矢印72a方向
に附勢されている。突部64aは前記ピンチローラアー
ム22の突部22gと後述するカムモード1.及びカム
モード3のとき当接する。また、解除レバー係止部材6
4は軸64bを有し、解除レバー係止部材71を回動自
在に軸支している。解除レバー係止部材64は、トーシ
ョンバネ74によって矢印72aと反対方向に附勢され
ている。
く機構の側面図〉 第5図には、上記の機構を組立てた場合の熱転写型プリ
ンタ縦断面図を示す。
図は、第3図の装置に対し、ガイドローラ70をプラテ
ンローラ11に対して進退させるガイドローラアーム2
3を動作させる機構と、ピンチローラ21をプラテンロ
ーラ11に対し進退させるピンチローラアーム22を動
作させる機構と、解除レバー53、解除レバー係止部材
64.71等の位置関係を図示したものである。
各部については、第4図と同一符号を付した。
この装置は、先に説明したよ・うに種々の動作モードを
とり、そのモードはカムギヤ6oの回転により設定され
る。その詳細な動作は、第8図〜第12図を用いて説明
する。
く印刷用紙の挟持〉 第6図に、印刷用紙24を挟持するための装置要部の縦
断面図を示す。
図において、プラテンローラ11の軸11bにはリング
45が嵌込まれており、このリング45とプラテンロー
ラ11の間に、第4図において説明したクランプレバ−
50が挿入されている。このクランプレバ−5oのクラ
ンプ部50cが、紙保持部材47の内面に印刷用紙24
を挟み付ける。
従って、本発明の装置においては、第6図に示すように
印刷用紙24の横幅寸法りは、プラテンローラ11の全
長L+よりも長く、リング45の内壁寸法L2よりも短
く選定される。印刷用紙24は、ちょうどプラテンロー
ラ11と紙保持部材47の間に、その先端縁がプラテン
ローラの軸と平行になるような状態で送り込まれ、その
後、クランプレバ−50の回動によって、両隅部が挟持
されることになる。
第7図には、このクランプレバ−50を回動させるピン
チローラアーム22の拡大図を示す。
ピンチローラアーム22は、ピンチローラアーム回動軸
62に矢印62a方向に回動される。
第7図に示した状態は、クランプレバ−50のクランプ
部50cが、紙保持部材47の内面から離間している状
態を示す。
図の状態では、プラテンローラ11とピンチローラ21
とが、図示しない印刷用紙な挟圧し、その先端部をクラ
ンプレバ−50と紙保持部材47の間に挿入する。ここ
で、ピンチローラアーム22が矢印62aと反対方向に
回動すると、クランプレバ−50が矢印50e方向に回
動し、クランプ部50cが紙保持部材47に押付けられ
る。
ピンチローラ21は、この間、ピンチローラアーム22
の長孔22b中で、プラテンローラ11に押付けられた
ままの状態とされており、更にピンチローラアーム22
が矢印62aと反対方向に回動すると、プラテンローラ
11から離れる。この動作によって、印刷用紙が、クラ
ンプレバ−50のクランプ部50cと紙保持部材47と
にしっかりと挟持された後、ピンチローラ21がプラテ
ンローラ11から離れることになる。これにより、クラ
ンプした後にピンチローラ21が離間するため、印刷用
紙の前端をプラテンローラの軸と平行に保った状態でク
ランプすることができる。
〈カムモード〉 次に、第5図に示したカムギヤ60を回転させて、それ
ぞれの動作モードに適したカムモードを設定する場合の
各部の状態を説明する。
本発明の装置は、カムモード1.カムモード2、カムモ
ード3の3種の状態をとることができ、又、カムモード
1からカムモード3にカムモード2の状態を通らずに移
行した場合、更に別の状態をとり得る。
第8図は、カムモード1の状態を示す。
図の状態では、プラテンローラ11に対し、ガイドロー
ラ70及びピンチローラ21が圧接されており、印刷用
紙を搬送できる状態となっている。また、解除レバー5
3は、図示しないクラッチレバ−な解除する状態に回動
している。解除レバー係止部材71は、この解除レバー
53をクラッチレバ−解除の状態に保持している。
即ち、後述するカムモード2よりカムモード1になると
、解除レバー53は矢印53e方向に回動し、解除レバ
ー53のビン53dは解除レバー係止部材71に当接し
、これを矢印72aの方向に回動せしめ、前記ビン53
dが所定位置に回動したとき、解除レバー係止部材71
は矢印72aと反対方向に回動して元の状態に戻る。
第9図は、カムモード2の状態を示す。
この状態では、プラテンローラ11からガイドローラ7
0及びピンチローラ21が何れも離間し、解除レバー5
3は矢印53eと反対方向に回動してクラッチが入り、
プラテンローラ11とクランパとが一体に回動する動作
状態となる。
尚、解除レバー53の矢印53eと反対方向への附勢力
を、解除レバー係止部材64の矢印72a方向への附勢
力より大きく設定することにより、カムモード2になる
と、解除レバー係止部材64は解除レバー係止部材71
と共に時計方向に回動して、前記解除レバー53のビン
53dは解除レバー係止部材71の傾斜部71aより外
れて、第8図の状態に戻る。
第10図は、カムモード3の状態を示している。
この状態では、プラテンローラ11に対しビンチローラ
21が圧接され、印刷用紙を搬送する状態となっており
、クラッチはオンの状態とされている。これは、特にガ
イドローラ70の直下をクランパが通過する場合に設定
されるモードである。
第11図は、カムモード1からカムモード2を通らずに
カムモード3に移行した場合の状態を示す。
この状態では、プラテンローラ11に対しピンチローラ
21が圧接され、ガイドローラ70はプラテンローラ1
1から離間した状態とされている。また、解除レバー5
3は、クラッチをオフにする状態とされている。
即ち、カムモード3にカムモード2を通らずに移行する
と、前記ピンチローラアーム22の突部22gと解除レ
バー係止部材64の突部64aが当接及び解除レバー係
止部材71の傾斜部71aと解除レバー53のビン5.
3 dが当接し、解除レバー53はクラッチ機構が解除
可能な位置に保持される。
以下、本発明の装置の動作を、各モード毎に順を追って
説明する。
第12図〜第16図までは、本発明の装置の動作を示す
タイムチャートである。また、第17図〜第27図まで
は、本発明の装置の各動作モードにおける要部縦断面図
である。
くタイムチャート〉 第12図のタイムチャートは、先ず、プラテンの位置の
初期化動作と、インク紙のサイズ検出動作を示している
。また、第13図のタイムチャートは、給紙トレーから
印刷用紙を給紙する場合の手順と、ターニング無しでの
印刷開始のタイムチャートを示している。
尚、第1図の実施例においては、第1図(a)〜(g)
まで、先ず、印刷用紙24をターニングゾーン10に収
納し、その後印字を開始するようにしていた。
しかしながら、第1図(d)の状態から第1図(L)に
直接移行し、先ず、第1色目の印字を開始することも可
能である。そのような手順を、この第13図後半に示し
ている。以下に説明する本発明の実施例においては、第
1図で説明した通りのターニングを含めた動作を順に説
明していく。
第14図は、印刷開始直前のインクフィルムの頭出し動
作の手順を示している。また、第15図は、印刷動作の
手順を示している。この印刷動作と第14図のインクフ
ィルムの頭出し動作とは、交互に繰り返されることにな
る。第16図は、印刷終了後の排紙動作を示している。
ところで、第12図(a)に示したローラカム位置とい
うのは、先に説明したカムモードのことを指し、第13
図(a)に示すように、ローラカム位置をカムモード1
.カムモード2.カムモード3のそれぞれの状態を図示
するようにしている。
第12(b)のプラテンモータは、正転状態。
静止状態、逆転状態の3モードをとる。同図(C)、同
図(d)のインク紙巻取りモータ及びインク紙供給モー
タも同様である。また、同図(e)のカムモータも同様
に3つの状態をとる。
同図(f)及び同図(g)は、それぞれカムモードの設
定の確認のためのセンサの出力を示し、カムセンサ1が
ハイレベルのときはカムモード1.カムセンサ2がハイ
レベルのときはカムモード2であることを示している。
何れもロウレベルならカムモード3である。同図(h)
のインク紙マーカセンサは、インク紙の黒部を検出した
ときハイレベルになる信号である。
同図(i)のクランパセンサ1は、クランパが給紙位置
にある場合にハイレベルになる信号である。同図(j)
のクランパセンサ2は、クラッチがオフになった場合に
ハイレベルになる信号である。
同図(k)のエンコーダEPG (z)は、エンコーダ
が1回転、即ちプラテンが1回転する場合に所定位置で
1回出力される基準パルスである。
エンコーダは、プラテンの回転角を検出するために使用
されている。従って、プラテン位置とエンコーダの検出
信号との整合をとるためにこのパルスを出力させる。同
図(β)のエンコーダEPGは、エンコーダが1回転す
る間に1500回出力されるパルスを示している。尚、
このパルス幅は極めて狭いので、個々のパルスは図示し
ていない。
第13図(c)の給紙モータも正転と静止状態と逆転の
3つの状態をとる。また、第13図(e)のピンチロー
ラ前スイッチは、第1図(C)で説明したように、レジ
ストレーション中に印刷用紙が湾曲したとき、その動き
を捕えてオンする信号である。また、同図(f)の給紙
ローラスイッチは、給紙ローラが印刷用紙上にダウンし
ているときにロウレベルになる信号である。
先ず、同図(j)のジャムセンサは、印刷用紙がプラテ
ンローラから離れたときにハイレベルになる信号で、特
に本発明の場合、ターニング動作中にハイレベルとなる
また、第15図において、同図(f)のヘッド圧着モー
タは、印字ヘッドを圧着する動作及び印字ヘッドを引離
す動作中にハイレベルになる信号である。同図(g)の
NPRTは、印刷動作中ロウレベルになる信号で、同図
(h)のNPEは、印字ヘッドに印刷用の画像信号が供
給されるときロウレベルになる信号である。同図(i)
のへラドアップスイッチは、印字ヘッドが印刷用紙上に
圧着されている場合にロウレベルとなる信号で、同図(
j)のヘッドダウンスイッチも、印字ヘッドが印刷用紙
上に圧着されている場合にハイレベルになる信号である
。両者は、立上がりあるいは立ち下がりのタイミングが
異なるため、その両方を表示している。
上記タイムチャートは、第17図〜第27図を用いた各
モードの説明において、具体的に引用して説明を進める
ので、ここでは概略動作の説明に留める。
先ず、第12図■においては、プラテンモータを正転さ
せて、プラテンの位置の初期化を行なっている。プラテ
ンモータの停止直前では、サーボモードに移行し、その
停止位置を正確に設定している。尚、これと並行して、
同図■において、エンコーダEPG (Z)のパルスを
基準として、クランパセンサの検出位置を正確に認識す
る動作と演算が行なわれている。
プラテン位置の初期化後は、同図■でインクサイズの検
出が実行され、この場合、インク紙巻取りモータとイン
ク紙供給モータが前後に動いて、インク紙上のマークの
インク紙マーカセンサによる読取りを実行させる。この
動作は、インク紙のサイズが予め判明している場合には
必要ない。
第13図(■)の部分においては、給紙トレーから印刷
用紙を給紙する動作が行なわれる。この場合、カムモー
ド1として給紙モータが動作し、給紙が行なわれる。こ
の動作は、後の給紙モードの動作説明で詳細に行なう。
次の、第13図(■)の部分は、ターニング無しの印刷
開始の場合で、第15図と全く同一の動作が行なわれる
第14図では、0部分においてプラテンモータを回転し
、プラテンモータを印刷開始前の状態に設定する動作を
行ない、これと並行してクラッチオンの確認とインク紙
巻取りモータを動作させることによるインクフィルム上
のマークの読取りを行なっている。マーク検出は、第1
4図■に示す。
第15図は印刷モードを示し、プラテンモータは印刷中
サーボモードで回転し、■の部分においてヘッドダウン
すると、その後印刷が開始され、■の部分でヘッドがア
ップし印刷が終了する。その後、■の部分で印刷用紙の
後続部が搬送され、印刷用紙がターニングゾーンに収容
されることになる。
第16図は排紙動作を示し、■の部分でクラッチオンの
確認動作を行なった後、■の部分でプラテンモータを逆
転させ、クランパから印刷用紙を外し、■の部分以後プ
ラテンモータを正転させて印刷用紙を排紙する。
以下、各動作モード毎に詳細な動作説明を行なう。
尚、第17図から第27図の各図面は第5図に対応する
ものであるが、参照を容易にするため、説明に必要な最
小限の符号のみを記入した。
〈リセットモード〉 第17図を用いて、リセットモードの動作説明を行なう
リセットモードでは、プラテンローラ11を紙保持部材
47と共に回転させて、給紙を待つ状態に設定する一方
、インクフィルム16の種別(サイズ)を認識する動作
を行なう。
第17図はプリンタ装置の待機状態を示す。この状態に
おいて、ガイドローラ70とピンチローラ21は、プラ
テンローラ11より離れたカムモード2の位置にある。
これは、弾性を有するゴム材等よりなる、プラテンロー
ラ11.ガイドローラ70.ピンチローラ21を変形さ
せないためである。
この待機状態において、印刷実行の操作を行なうと第1
2図のタイムチャートに示すように先ずリセットモード
となる。
ここで、プラテンモータ2a(第2図)により、プラテ
ンローラ11が時計方向に回転される。回転と同時にプ
ラテンローラ11と直結しているエンコーダ41 (第
6図)がパルスなカウントし始める[第12図(℃)]
同じく、プラテンローラ11が回転することにより、前
述クラッチレバ−44により紙保持部材47及びクラッ
チ機構のブレーキを兼ねたブレーキ板51も回転を始め
る0紙保持部材47の位置が後述の給紙モードにおける
給紙位置に到着すると、紙保持部材47がプラテンロー
ラ11と共に回転していることを確かめるために、紙保
持部材47が給紙位置を通過したことをクランパセンサ
1で感知する[第12図(i)]、そして、その直後に
発生したエンコーダ41の基準パルスを認知した時点で
、カウントのリセットを行なう。エンコーダ41のカウ
ントをリセット後、更にプラテンローラ11の回転を続
行し、次に現われる給紙位置到着の信号を感知して、こ
こまでのパルス数n、を記憶する0次に給紙位置通過の
信号を感知して、ここまでのパルス数nbを記憶する[
第12図(I2)]。
プラテンローラ11及びエンコーダ41が1回転し、次
の基準パルスを認知したところで再びリセットし、ここ
から(na+nb) /2−20パルスをカウントした
ところからプラテンローラ11を回すプラテンモータ2
a(第2図)をサーボモードにする。そして、基準パル
スより (na+nb)/2パルスをカウントしたとこ
ろでプラテンモータ11を停止させる。これは、給紙位
置に正確に停止させるために行なう[第12図(b)、
(I2)1゜次に、インクフィルム16のサイズのリセ
ットを行なう。
インクフィルム16のサイズはインクフィルム16に印
刷しであるマークの黒部(不透過)、白部(透過)の検
出時間の差により判定する[第12図(h)]。
インクフィルム巻取モータ4′a(第13図)及びイン
クフィルム供給モータ4a(第3図)を印刷方向と逆回
転させ、インクフィルム上のマークが検出されない区間
が所定時間(1,5sec)あることを確認して停止す
る。次に、インクフィルム巻取モータ4’ a及びイン
クフィルム供給モータ4aを印刷方向に回転させ、マー
クを検出することによりサイズを認識して停止する[第
12図(C)、(d)]。
く給紙モード〉 第18図、第19図及び第20図を用いて給紙モードの
説明を行なう。
給紙モードでは、第1図(b)〜(g)に示したような
動作を行なう。
先ず、カムモータ3a(第2図)を逆転してカムモード
2の位置からカムモード1の位置に回転させる。これに
より、ピンチローラ21を支承するピンチローラアーム
22がカムレバー65によりプラテンローラ11に押圧
される。また、ガイドローラ70も同様にプラテンロー
ラ11に押圧される[第13図(d)]。
上記の動作により、給紙位置に待機していた紙保持部材
47に予め当接していたクランプレバ−50のビン50
bがピンチローラアーム22の先端傾斜部22eにより
回動され紙保持部材47より離間される。
更に、給紙モータ5a(第2図)の起動により給紙ロー
ラ27が時計方向に回転駆動されると共に降下して給紙
トレー25上の印刷用紙24上に圧接され、印刷用紙2
4は給紙ローラ27の摩擦力により第18図中矢印B方
向に移送される。
尚、印刷用紙24の先端は押え爪26により押えられて
いるので、給紙ローラ27を圧接された印刷用紙24は
第18図中rAJのようにたわむことになる。そのため
、押え爪26は印刷用紙24を押さえきれず、印刷用紙
24の先端は押え爪26より弾けて、給紙トレー25の
斜面25aに移送される。このようにして、1枚の印刷
用紙24が給紙通路30へ送られ、ガイドブレート28
.29にガイドされながら、ピンチローラ21とプラテ
ンローラ11との接点に至って、印刷用紙24の先端で
停止させられる。ここで、給紙ローラ27が回転を続け
ることにより、プラテンローラ11と給紙ローラ27の
間に第18図の「C」のように印刷用紙24に一定量の
たわみを生じさせ、スイッチ90に当接させ給紙モータ
5aを停止させる[第13図(e)]。その後にプラテ
ンローラ11を時計方向に回転駆動する。
そして、印刷用紙24の先端が紙保持部材47とクラン
プレバ−50との間に至ると、給紙センサ81が作動し
てプラテンローラ11の回転は停止される[第13図(
i)、(c)]。
次に、カムモータ3aが正転し、カムモード1の位置か
らカムモード2の位置に回転させる。この動作により、
始めに紙保持部材47と離間していたクランプレバ−5
0が解除され、印刷用紙24の先端部は紙保持部材47
とクランプレバ−50によりクランプされる。そしてピ
ンチローラ21がプラテンローラ11から離れる。これ
と同時に、ガイドローラ70もプラテンローラ11から
離間させる。
この状態を第19図に示す。
尚、印刷用紙24はその先端両側のみをクランプされる
が、プラテンローラ11の全長よりも長い保持部材47
に当接載置されているので、クランプ後印刷用紙24が
たわむようなことはない。
次いで、給紙モータ5a(第2図)の逆転により給紙ロ
ーラ27は上昇し印刷用紙24より離間する[第13図
(C)]。その後、プラテンローラ11は時計方向に回
転され、クラッチ機構のクラッチレバ−49の突部49
bがクラッチリング46の切欠部46aに係合する。
次に、紙保持部材47が時計方向に回転され、ガイドロ
ーラ7oの下を通過した後、カムモータ3a(第2図)
が逆転し、カムモードを2の位置から1の位置に回転さ
せる。この状態を第20図に示す。これにより、ピンチ
ローラ21とガイドローラ70がプラテンローラ11に
圧着される。
これと同時にガイドローラ70を支承するガイドローラ
アーム23により解除レバー53が回転して解除レバー
先端部53cをプラテンローラ11に接近させ1、クラ
ッチレバ−49のローラ49cを停止させる。この動作
により、クラッチリング46とクラッチレバ−49の係
合を解除する。この時点から、紙保持部材47は停止し
た状態に入る。
印刷用紙24は、紙保持部材47とガイドローラ7oの
間でたわみを生じて、その後続部が第20図中に示すよ
うに、ターニングゾーン10の中に入っていく。これは
、第1図(e)、(f)で説明した通りである。尚、印
刷用紙24の後端部がガイドローラ70を通過した後、
プラテンローラ11が停止する。更に、カムモータ3a
(第2図)が正転してカムモード1の位置からカムモー
ド2の位置へ回転させる。尚、印字ヘッド12は、破線
の位置のままである。
くインク紙サーチモード〉 インク紙サーチモードは、第20図でカムモードを2に
移行させた後実行される。ここでは、インクフィルムを
印刷開始用の状態にセットする。
インクフィルム16にはイエロー、シアン、マゼンタ、
ブラックの4色のカラーフレームが順次連続的に形成さ
れており、各カラーフレームの位置は前述した発光素子
35.受光素子36によって検出される。
本実施例では発光素子35.受光素子36はカラーフレ
ームの色がイエローの場合は4個のパルスを出力し、シ
アンの場合は3個のパルスを出力し、マゼンタの場合は
2個のパルスを出力し、ブラックの場合は1個のパルス
を出力する。
第14図のタイミングチャートを用いインク紙サーチモ
ードを説明する。
インクフィルム巻取モータ4′a(第2図)。
インクフィルム供給モータ4a(第2図)の回転駆動に
より、巻取リール19.供給リール17を所定時間反時
計方向に回転駆動させ、発光素子35、受光素子36に
より、インクフィルム16のカラーフレームのパルスが
出力されないことを確認する[第14図(c)、(d)
、(j)]。
パルスが出力された場合、再度、巻取リール19、供給
リール17を所定時間反時計方向に回転駆動させ、パル
スが出力されないことを確認する。確認後、巻取リール
19.供給リール17を時計方向に回転駆動させ、所望
のカラーフレームのパルスを検出後、反対方向に回転駆
動させてインクフィルム16のカラーフレームのパルス
が出力された時点で停止する[第14図(C)。
(d)、(j)  コ 。
また、インクフィルム16の頭出しをする一方で、プラ
テンモータ2a(第2図)の回転駆動により時計方向に
回転駆動されたプラテンローラ11により、クランパセ
ンサ52a(第4図)の信号を出力し、出力が消えた時
点(hl)より所定のEFGの出力をカウント後、カム
モータ3a(第2図)の回転駆動によりピンチローラ2
1をプラテンローラ11に圧着させる[第14図(b)
、(a)、(h)、(12)]。カムギヤ6oを回転さ
せ、その確認はカムセンサ1及びカムセンサ2により行
なう[第14図(f)。
(g)]。その後、プラテンローラ11は所定のエンコ
ーダEFGのカウント数回転駆動し停止する。これで印
刷準備が完了する。
く印刷モード〉 第20図〜第25図を用いて印刷モードの動作を説明す
る。
印刷モードでは、第1図(h)、(i)(J)で説明し
た動作が順次実行される。
前項のインク紙サーチモードが完了した時点で、カムギ
ヤ60は第21図に示すカムモード3の位置で停止して
いる。プラテンローラ11は、クラッチレバ−49によ
り係止されたリング45、クランプレバ−50、紙保持
部材47及びこれらによりクランプされた印刷用紙24
と共に、既知のサーボ回路によって定速度回転を開始し
、プラテンローラ11と同期しているエンコーダ41 
(第3図)はパルスをカウントし始める[第15図(b
)、(m)]。
パルスのカウントは、第15図に示すように、エンコー
ダ41の基準パルスを認知した時点でリセットされ、リ
セットモードの際に記憶した基準パルスからのカウント
 Cn&+nb)/2より基準パルスから給紙位置まで
の設計上のパルスを引いた補正値n 1 ((na+n
b)/2−930)だけカウントする。
nlのカウント分プラテンローラ11が回ったところで
ヘッド圧着モータla(第2図)が回転し、サーマルヘ
ッド12をインクフィルム16゜印刷用紙24をプラテ
ンローラ11間に挟んだ状態で、プラテンローラ11に
圧着する。この状態を第22図に示す。このサーマルヘ
ッド12の圧着と同時に、インクフィルム巻取りモータ
4’ a(第2図)が逆回転し、インクフィルム16を
たるませ、サーマルヘッド12の圧着によるインクフィ
ルム16の緊張を防ぐ[第15図(C)。
(f)、(i)]、補正値n1より 100カウント分
プラテンローラ11が回転したところで印刷を開始する
。補正値n1より 450力ウント分プラテンローラ1
1が回転したところで、カムモータ3a(第2図)が回
り、カムギヤ6oを回転させる。この状態を第23図に
示す。この位置にてカムモードは、初期状態であるカム
モード3からカムモード1になる。このカムモード1は
、ピンチローラ21及びガイドローラ7oが共にプラテ
ンローラ11に圧着した状態である。このような補正を
行なうことによって、エンコーダ41の入力軸とプラテ
ン軸との連結をある程度ラフにすることができる。
ガイドローラアーム23によって支えられたガイドロー
ラ70がプラテンローラ11に圧着すると同期して、解
除レバー53が、矢印方向Bへ回動を開始し、プラテン
ローラ11の空間部に解除レバー先端部53aが入り込
む。
その後は、第20図と同様の状態となる。印字ヘッド1
2は実線の状態にある。
共に回転していた、リング45.クラッチレバ−49,
クランプレバ−509紙保持部材47及び印刷用紙24
は、クラッチレバ−49が解除レバー先端部53cに係
止される位置まで回転していった後(第20図中の矢印
E方向)、プラテンローラ11と切離され、プラテンロ
ーラ11と同期して回転することを停止し、プラテンロ
ーラ11のみが定速回転を続ける[第15図(a)。
(e)]。
紙保持部材47及びクランプレバ−50が停止しても、
ガイドローラ7oが圧着された状態でプラテンローラ1
1が定速回転をしながら印刷を続けているので、印刷用
紙24は第20図に示すようにプラテンローラ11の表
面より離れ、図中、矢印六方向に順次移送される。
印字終了の信号を認知し、印刷が終了した後も、エンコ
ーダ41 (第3図)は、印刷終了の信号を認知後、更
に100カウント分のパルスを発生するまで定速回転を
続け、カウント終了後、プラテンローラ11の回転は高
速回転モードとなり、印刷用紙24の未印刷部分をター
ニングゾーンlOの方向へはき出す[第15図(b)]
第20図において、エンコーダ41(第3図)が100
カウント分パルスを発生したのと同時にヘッド圧着モー
タが回転を始め、サーマルヘッド12がプラテンローラ
11より離れる。サーマルヘッド12が所定の位置まで
プラテンローラ11より離れ、ヘッドアップスイッチ(
図示せず)を押して検知すると、サーマルヘッド12は
検知した位置で停止する。この状態を第20図の破線で
示す。このサーマルヘッド12が離れる際、インクフィ
ルム16はたるむので、他の動作に支障をきたさないよ
う、インクフィルム巻取りモータ4′a(第2図)を回
転させ、巻取リール19側にインクフィルム16を巻取
り、ある程度の緊張を与える[第15図■(c)、(f
)]、インクフィルム巻取りモータ4′a(第2図)は
、ヘッドアップスイッチを押してサーマルヘッド12が
所定の位置で停止するのと同時に回転も止める。
これらの動作が行なわれている間、プラテンローラ11
は高速回転のモードで回転を続け、プラテンローラ11
に巻き付いている印刷用紙24をターニングゾーン10
方向に移送し続ける[第15図■]。
エンコーダ41(第3図)は、給紙工程モード時に記憶
された印刷用紙24の長さ分のパルスも、エンコーダ補
正値n1よりカウントしており、印字終了後もカウント
を続け、カウント終了後、更に所定カウントをした後、
プラテンローラ11の回転を停止させる。プラテンロー
ラ11が回転を停止すると共に、カムモータ3a(第2
図)が回転を始め、カムセンサ1がLow 、カムセン
サ2が旧の位置でカムギヤ60の回転も停止する。この
状態を第26図に示す、この位置にてカムモード1から
カムモード2となる[第15図■]、このカムモード2
は、ピンチローラ21゜ガイドローラ70共に、プラテ
ンローラ11より離れた位置にある。
カムモード2となり、ガイドローラ70がプラテンロー
ラ11から離れたことにより、解除レバー53は矢印方
向Cへ回動し、解除レバー先端部53cがクラッチレバ
−49を係止していたのをやめる。この動作により、ク
ラッチレバ−49は付属のバネにより、再び第26図中
の矢印り方向に回動し、クラッチレバ−49の先端49
bが、クラッチリング46外周部に押し当たる。
上記の如く、第1の印刷モードが終了し、次の印刷モー
ドを実行する際は、第26図のカムモード2の状態でプ
ラテンローラ11を回転させる。
クラッチリング46はプラテンローラ11と同軸にて固
定されており、同期して回転する。しばらく、プラテン
ローラ11が回転して、クラッチレバ−49の先端49
bがクラッチリング46のラッチ部46aに入り込む。
これにより、ブラテンローラ11が回転しても図示しな
いブレーキ機構により回転を停止していた紙保持部材4
7.クランプレバ−50,リング45及びクラッチレバ
−49が、ブレーキ力に勝り、プラテンローラ11と同
期して回転を始める。プラテンローラ11、紙保持部材
47が所定の回転角度を回ったところでカムモータ3a
(第2図)が回り、カムギヤ60を介してピンチローラ
21がプラテンローラ11に圧着して、カムモード3と
なり、第21図に示す印刷開始前の状態に復帰する。
インクフィルム16は、第1色目が上記印刷により使用
済となるため、第2色目のカラーフレームより前記イン
クフィルムサーチモードを実行してカラーフレームの頭
出しが行なわれる。その後、上記印刷モードが繰り返さ
れることにより、第2色〜第4色の印刷が実行される。
この間、印刷用紙24は先端部を紙保持部材47とクラ
ンプレバ−50によりクランプされたままであり、エン
コーダ41(第3図)よりの基準パルスにより印刷され
るため、第1色目後、各色を印刷しても色ずれなおこす
ことなく精細なカラー印刷が行なわれる。
く排紙モード〉 第26図及び第27図を用いて排紙モードの説明を行な
う。
排紙モードでは、第1図(ρ)〜(n)に示した動作が
実行される。
上記のようにして、第26図に示すように、4色のイン
クを印刷した後、あるいはブラックのみを印刷した後は
、プラテンローラ11が時計方向に回転されクラッチ機
構のクラッチレバ−49の突部49bがクラッチリング
46の切欠部46aに係合する。プラテンローラ11は
エンコーダ41の基準パルスであるEPG (Z)出力
後、連続パルスの400パルス(回転角96°相当)が
カウントされるまでプラテンローラ11を回動させる[
第16図(m)]。
次に、カムモータ3aを逆転し、カムモード2の位置か
らカムモード1の位置に回転させ、これによりピンチロ
ーラ21とガイドローラ70がプラテンローラ11に圧
着される。このとき、ガイドローラ70を支承するガイ
ドローラアーム23により解除レバー53が回転する。
そして、第25図に示すように回転して、解除レバー先
端部53bでクランプレバ−50のビン部50bを押し
てクランプレバ−爪部50cを印刷用紙24から離間さ
せる。
次に、プラテンローラ11が反時計方向に175パルス
(回転角42°相当)回転して停止する[第16図(b
)]。これにより、紙保持部材47を残して印刷用紙2
4はバックする。このとき、紙保持部材47は、第25
図に示すように、クラッチレバ−49のビン49dとガ
イドローラアーム23の空部23aが当接してクラッチ
が外れるため、プラテンローラ11の反時計方向への回
転には追従しない。従って、印刷用紙24は、紙保持部
材47から完全に離れることにより先端部はフリーの状
態になる。
上記のプラテンローラ11停止後、カムモータ3aを正
転させ、カムモード1の位置からカムモード3の位置に
回転させ、ガイドローラ70をプラテンローラ11から
離間する。ピンチローラ21については圧着した状態と
なっている。この状態を第27図に示す。このガイドロ
ーラ70の離間時、印刷用紙24の先端部は、図のrG
Jに示すように、ガイドローラ70に接触した状態を保
持したままプラテンローラ11から離れ、その方向を排
紙ローラ34a、34bに向ける。
次に、プラテンローラ11が時計方向に回転し、印字用
紙24の先端を排紙ローラ34a。
34bに移送する。排紙ローラ34a、34bは、プラ
テンローラ11と略同速にて回転しているため、印刷用
紙24の受渡しが行なわれる。
第27図中、80は排紙センサであり、印刷用紙24の
先端部を検出するとプラテンローラ11が停止する。そ
してカムモータ3aが逆転してカムモード3の位置から
カムモード2の位置へ回転させる。これにより、ピンチ
ローラ21はプラテンローラ11から離間する[第16
図(e)]。
上記の動作が終了したら、排紙モータ5’  a(第2
図)を高速回転させ、印刷用紙24を機外に設けた排紙
トレイ(図示せず)上に排出する。
排紙ローラ34a、34bの停止は、印刷用紙24の後
端を排紙センサが検出してから一定時間経過した後行な
う[第16図(i)]。
プラテンローラ11は、排紙ローラ34a。
34bの回転開始と同期して時計方向の回転を始め、ク
ラッチ機構のクラッチレバ−49の突部49bがクラッ
チリング46の切欠部46aに係合し、紙保持部材47
を従動させる。プラテンローラ11は、排紙ローラ34
a、34bが停止した後、クランパセンサ52aにて紙
保持部材47との係合を確認し、更にエンコーダの基本
パルスEPG (Z)検出後、連続パルスをカウントし
て給紙位置で停止する[第16図(b)]。
〔発明の効果〕
上述の如く、本発明の熱転写型プリンタは、プラテンロ
ーラに給紙された印刷用紙の先端を印刷完了後排紙する
までクランプし続けるので、複数種のインクを転写する
除色ずれの発生がなく、繰り返し複数色のインクを重ね
て転写して精細な画像を印刷することができる。しかも
、クランプ機構を所定角度回動させて印刷開始した後、
クラッチ機構を解除してクランプ機構を停止させたまま
プラテンローラを回動し、サーマルヘッドを通過した印
刷用紙を移送することにより、印刷済みの部分を弛ませ
てプラテンローラの外周長よりも長い用紙に印刷するこ
とができる。故に、プラテンローラの外周長に制限され
ることなく所望の長さの印刷を行なうことができ、レジ
ストレーションずれも生じない。また、プラテンローラ
をより小径化できるので、プリンタの全体構成をよりコ
ンパクトすることができ、しかも印刷時サーマルヘッド
の押圧力が十分得られるようにプラテンローラを小径に
することができる。更に、プラテンローラ自体にクラン
プ機構を設けるのではないので、プラテンローラの形状
を単純な円筒形とすることができる。そのためプラテン
ローラをより高精度に仕上げることができ、印刷時プラ
テンローラの回動と共に印刷用紙を移送する際の紙ずれ
を防止し得る等の特徴を有する。
また上記実施例の如く、印刷用紙の給紙機構部と排紙機
構部の中間に印刷用紙のターニングゾーンな構成すれば
、印刷用紙の走行経路を同一側にまとめることができる
ので機器内部のスペースの有効活用が図られ、結果とし
て極めてコンパクトなプリンタにすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の熱転写型プリンタの概略動作を説明す
る動作説明図、第2図は本発明の熱転写型プリンタの要
部を透視した斜視図、第3図は本発明の熱転写型プリン
タの縦断面図、第4図は本発明の熱転写型プリンタの要
部分解斜視図、第5図は本発明の熱転写型プリンタの要
部縦断面図、第6図は本発明の熱転写型プリンタのプラ
テン端部の縦断面図、第7図は第6図に示したものの側
面図、第8図はカムモード1における本発明の熱転写型
プリンタの要部縦断面図、第9図はカムモード2におけ
る第8図と同様の縦断面図、第10図はカムモード3に
おける第8図と同様の縦断面図、第11図はカムモード
1から3に移行した場合の第8図と同様の縦断面図、第
12図〜第16図までは本発明の熱転写型プリンタの動
作を説明するタイムチャート、第17図〜第27図まで
は本発明の熱転写型プリンタの各動作モードにおける装
置縦断面図、第28図は従来の熱転写型プリンタの縦断
面図、第29図は従来の熱転写型プリンタの印刷動作を
示す縦断面図である。 1o・・・ターニングゾーン、11・・・プラテンロー
ラ、21・・・ピンチローラ、24・・・印刷用紙、2
5・・・給紙トレー 27・・・給紙ローラ、44・・
・クランパ、7o・・・ガイドローラ。 第7図 第6図 第8図 第9図 第10図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 印刷用紙の副走査方向の全長より短い外周長を有するプ
    ラテンローラと、前記プラテンローラと同軸的にかつ独
    立に回転自在に設けられ、前記印刷用紙の先端近傍を挟
    持し、前記印刷用紙の先端近傍を前記プラテンローラの
    外周面に沿って公転させるクランパと、前記プラテンロ
    ーラと前記クランパとを一体に回転させるオン状態と、
    前記プラテンローラと前記クランパとを相対的に自由回
    転させるオフ状態とをとるクラッチ機構と、前記クラン
    パの回転が停止し、前記クラッチがオフ状態のとき、前
    記プラテンローラと協働して前記印刷用紙を挟圧しなが
    ら回転し、前記印刷用紙の先端部に続く後続部を搬送す
    るピンチローラ及びガイドローラと、前記後続部の搬送
    により前記プラテンローラ外周面から離間した印刷用紙
    の後続部を収納するターニングゾーンと、前記プラテン
    ローラ外周面上の印刷用紙にインクフィルムを介して印
    字を行う印字ヘッドとを備えたことを特徴とする熱転写
    型プリンタ。
JP11087889A 1989-04-27 1989-04-27 熱転写型プリンタ Pending JPH02286273A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11087889A JPH02286273A (ja) 1989-04-27 1989-04-27 熱転写型プリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11087889A JPH02286273A (ja) 1989-04-27 1989-04-27 熱転写型プリンタ

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020981A Division JP2591216B2 (ja) 1990-01-31 1990-01-31 熱転写型プリンタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02286273A true JPH02286273A (ja) 1990-11-26

Family

ID=14546987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11087889A Pending JPH02286273A (ja) 1989-04-27 1989-04-27 熱転写型プリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02286273A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06246992A (ja) * 1993-02-24 1994-09-06 Nec Corp プリンタ
US5502477A (en) * 1992-05-29 1996-03-26 Victor Company Of Japan, Ltd. Thermal transfer type color printer

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62294571A (ja) * 1986-06-13 1987-12-22 Toshiba Corp カラ−画像記録装置
JPS6317067A (ja) * 1986-07-09 1988-01-25 Toshiba Corp カラ−画像記録装置
JPS63134269A (ja) * 1986-11-26 1988-06-06 Toshiba Corp カラ−記録方法および装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62294571A (ja) * 1986-06-13 1987-12-22 Toshiba Corp カラ−画像記録装置
JPS6317067A (ja) * 1986-07-09 1988-01-25 Toshiba Corp カラ−画像記録装置
JPS63134269A (ja) * 1986-11-26 1988-06-06 Toshiba Corp カラ−記録方法および装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5502477A (en) * 1992-05-29 1996-03-26 Victor Company Of Japan, Ltd. Thermal transfer type color printer
JPH06246992A (ja) * 1993-02-24 1994-09-06 Nec Corp プリンタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH074955B2 (ja) 熱転写型プリンタ
US5873665A (en) Printer having a clamping mechanism on the platen roller
JPH0858125A (ja) 熱転写印刷装置及び熱転写印刷方法
JPH02286273A (ja) 熱転写型プリンタ
JPH03286880A (ja) カラープリンタ
JP2870574B2 (ja) 熱転写印刷装置
JP2591216B2 (ja) 熱転写型プリンタ
JPH0858124A (ja) 熱転写印刷装置
JPS6387268A (ja) カラ−サ−マルプリンタ
JP2570348B2 (ja) 熱転写型プリンタ
JPS6271674A (ja) 記録装置
JP2851972B2 (ja) ビデオプリンタの記録紙ホルダプリンティング方法
JPS61164869A (ja) 画像形成装置
JPH0684092B2 (ja) 熱転写型プリンタ
JPH03215056A (ja) 熱転写記録装置の制御装置
JPH03166963A (ja) 熱転写プリンタ
JPS61163875A (ja) 画像形成装置
JP2001106381A (ja) 画像形成装置
JPS63107574A (ja) 熱転写型カラ−プリンタ装置
JPS62211249A (ja) 位置検出方法
JPS61114879A (ja) 感熱転写式カラ−プリンタ
JPH05169752A (ja) 画像形成装置のインクリボンカセット
JPH03189174A (ja) 熱転写記録装置
JP2000071586A (ja) 熱転写プリンタ印字機構
JPH0712245U (ja) 熱転写記録装置