JPH0852889A - 熱転写記録方法 - Google Patents

熱転写記録方法

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JPH0852889A
JPH0852889A JP6206129A JP20612994A JPH0852889A JP H0852889 A JPH0852889 A JP H0852889A JP 6206129 A JP6206129 A JP 6206129A JP 20612994 A JP20612994 A JP 20612994A JP H0852889 A JPH0852889 A JP H0852889A
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JP6206129A
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Inventor
Tatsuya Kita
達哉 北
Takashi Ueno
剛史 上野
Naoji Shibazaki
直司 柴崎
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中間転写記録媒体の受容層に画像を一旦形成
した後、画像の形成された受容層を被転写体上に転写し
て画像を記録する熱転写記録方法において、中間転写記
録媒体に与える熱的なダメージを低減させ、高品質な画
像を形成する。 【構成】 熱転写シート10から中間転写記録媒体11
の受容層Rに対する色材画像の形成を少なくとも2つ以
上の領域に分割して行い、分割した画像Ay,Am,A
cを被転写体12の同じ領域上に重ねて転写することに
より所望の画像を得る。サーマルヘッドに印加するエネ
ルギーが小さくて済むので、中間転写記録媒体11への
熱的なダメージを少なくして印字を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱転写方式による画
像記録に係るものであり、特に、感熱転写方式では直接
その表面に画像を形成できない被転写体に対して画像を
形成する熱転写記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、基材シートの一方の面に色材層が
設けられた熱転写シートと、必要に応じて画像受容層が
設けられた被転写体とを、サーマルヘッド等の加熱デバ
イスとプラテンローラとの間に圧接し、画像情報に応じ
て加熱デバイスの発熱部分を選択的に発熱させ、熱転写
シート上の色材層に含まれる色材を被転写体に移行させ
て画像を記録する感熱転写方式が種々提案されている。
中でも感熱溶融転写方式と感熱昇華転写方式が広く用い
られている。
【0003】感熱溶融転写方式は、顔料等の色材を熱溶
融性のワックスや樹脂等のバインダに分散させた熱溶融
インキ層をプラスチックフィルム等の基材シートに担持
させた熱転写シートを用いて、サーマルヘッド等の加熱
デバイスの画像情報に応じたエネルギーを印加すること
により、紙やプラスチックシート等の被転写体上に色材
をバインダと共に転写する画像形成方法である。この感
熱溶融転写方式によって形成される画像は、高濃度で鮮
鋭性に優れ、文字、線画等の2値画像の記録に適してい
る。また、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(Bk)等の熱転写シートを用いて被
転写体上に重ねて記録することにより、多色あるいはカ
ラー画像の形成も可能である。
【0004】感熱昇華転写方式は、色材として用いる昇
華性染料をバインダ樹脂に溶融あるいは分散させた染料
層をプラスチックフィルム等の基材シートに担持させた
熱転写シートと、紙やプラスチックシート等の支持体上
に画像受容層を設けた被転写体とを用いて、サーマルヘ
ッド等の加熱デバイスの画像情報に応じたエネルギーを
印加することにより、熱転写シート上の染料層中に含ま
れる昇華性染料を被転写体上の画像受容層中に移行させ
て画像を記録する方法である。この感熱昇華転写方式
は、熱転写シートに印加するエネルギー量によってドッ
ト単位で染料の移行量を制御できるため、濃度階調によ
る階調再現が可能である。また、使用する色材が染料で
あるため、形成される画像は透明性があり、複数の染料
層を用いて色を重ねた際の中間色の再現性に優れてい
る。したがって、イエロー、マゼンタ、シアンの3色あ
るいはこれにブラックを加えた4色の熱転写シートを用
いて被転写体上にこれらの3色あるいは4色を重ねて記
録することにより、高画質のフルカラー画像の形成が可
能である。
【0005】これらの熱転写による画像形成方式のう
ち、特に後者の感熱昇華転写方式においては、被転写体
の画像受容面が染料の染着性を持つことが必要であり、
画像受容層が設けられていない被転写体に画像を形成す
ることは殆ど不可能であった。このため、画像受容層を
予め設定した専用紙以外の被転写体に感熱昇華転写方式
によって画像を形成する方法として、画像受容層を基材
シート上に剥離可能に形成した受容層転写シートから画
像受容層を被転写体に転写し、その上に熱転写シートか
ら色材を転写して画像を設ける技術が提案されている
(特開昭62−264994号公報参照)。しかしなが
らこの方法では、被転写体上の画像受容層は被転写体の
面質の影響を強く受け、被転写体の凹部には画像受容層
の転写抜けが発生したり、被転写体表面の凹凸によって
画像受容層表面が凹凸になり、形成される画像にムラが
発生したりすることがある。したがって、良好な画像形
成物を得るためには表面が平滑な被転写体を選択する必
要があった。
【0006】そこで、任意の被転写体上に画像を形成可
能とし、しかも被転写体の表面凹凸や地合いにより画像
品質が影響を受けることを防止するために、まず画像受
容層が基材シート上に剥離可能に設けられた中間転写記
録媒体の画像受容層上に、染料層が基材シート上に形成
された熱転写シートより昇華染料を転写して画像を形成
し、しかる後に中間転写記録媒体を加熱して、画像が形
成された画像受容層を被転写体上に転写する方法が提案
されている(特開昭62−238791号公報参照)。
この方法では、被転写体の表面状態に依存しない高品質
な画像が得られる。さらに、被転写体上に形成された受
容層は、染料転写面が被転写体側に位置するので耐久性
が良好になる。通常、中間転写記録媒体の受容層上に形
成する染料画像は、専用紙の場合と同様、3色或いは4
色を重ねたカラー画像であり、これを1度の転写プロセ
スで被転写体へ転写する。受容層と被転写体との接着性
が悪い場合には、その間に接着層を設けることもある。
また、この方法においては、コストの低減、装置及びカ
セット等の格納部の小型化、重量の軽減等の理由によ
り、熱転写シート及び中間転写記録媒体に薄い基材が使
用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法では、受容
層上へ染料画像を形成する際、同じ領域におけるサーマ
ルヘッドによる加熱回数は、熱転写シートが1回なのに
対して、中間転写記録媒体は3回或いは4回(さらに他
の層を設けた場合には5回以上)となる。そして、サー
マルヘッドによる加熱の際にはかなりの高温になるた
め、基材及び/又はその上に設けられた層の変形や性質
の変化が起こり、画像品質が悪くなるという問題点があ
る。
【0008】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、中間転写記録媒体に与える熱的なダ
メージを低減させ、高品質な画像を形成する熱転写記録
方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る熱転写記録方法は、基材シートの一
方の面に少なくとも熱移行性の色材層が設けられた熱転
写シートと、基材シートの一方の面に少なくとも受容層
が設けられた中間転写記録媒体とが、サーマルヘッドと
プラテンローラの間に色材層と受容層とが重なるように
して圧接され、サーマルヘッドが画像データに応じて発
熱し、色材層中に含まれる熱移行性の色材が受容層に移
行することにより画像が形成され、その後、中間転写記
録媒体上に形成された画像を受容層と共に被転写体上へ
転写する熱転写記録方法において、受容層上への各色の
色材画像の形成を少なくとも2つ以上の領域に分割して
行い、分割した画像を被転写体の同じ領域上に重ねて転
写することにより所望の画像を得ることを特徴とする。
【0010】
【作用】上述の構成からなる本発明の熱転写記録方法で
は、中間転写記録媒体の受容層上への色材画像の形成が
少なくとも2つ以上の領域に分割して行われるので、同
一領域に最終的なカラー画像を形成する場合に比べ、中
間転写記録媒体に与える熱的なダメージを少なくして印
字を行うことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0012】図1に本発明で用いる中間転写記録媒体の
構成例を示す。図示の中間転写記録媒体1は、基本的に
は基材シート2の一方の面に画像受容層3を剥離可能に
形成したものである。
【0013】基材シート2は、ポリオレフィン系やポリ
スチレン系の合成紙のようなミクロヴォイド層を有する
材料に限定されず、従来の熱転写シートに使用されてい
るものと同じ基材シートをそのまま用いることができ、
特に限定されるものではない。好ましい基材シート2の
具体例としては、グラシン紙、コンデンサ紙、パラフィ
ン紙等の薄紙、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ
フェニレンサルファイド、ポリエーテルケトン、ポリエ
ーテルサルホン等の耐熱性の高いポリエステル、ポリプ
ロピレン、ポリカーボネイト、酢酸セルロース、ポリエ
チレンの誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリメチ
ルペンテン、アイオノマー等プラスチックの延伸或いは
未延伸フィルターや、これらの材料を積層したもの等が
挙げられる。この基材シート2の厚さは、強度、熱伝導
性、耐熱性等が適切になるように材料に応じて適宜選択
することができるが、通常は1〜100μm程度のもの
が好ましく用いられる。
【0014】画像受容層3は、少なくともバインダ樹脂
からなり、必要に応じて離型剤等の各種添加剤を添加し
てもよい。バインダ樹脂は昇華染料が染着しやすいもの
を用いることが好ましく、ポリプロピレン等のポリオレ
フィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等
のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エ
ステル等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレン
やプロピレン等のオレフィンと他のビニル系モノマーと
の共重合体、アイオノマーセルロース誘導体等を用いる
ことができ、これらの中でもビニル系樹脂及びポリエス
テル系樹脂が特に好ましく用いられる。
【0015】画像受容層3は熱転写シートとの熱融着を
防止するために、前記樹脂に離型剤を配合することが好
ましい。離型剤としては、シリコーンオイル、リン酸エ
ステル系界面活性剤、フッ素系化合物等を用いることが
できるが、この中でも特にシリコーンオイルが好ましく
用いられる。該離型剤の添加量は、画像受容層3を形成
するバインダ樹脂100重量部に対し0.2〜30重量
部が好ましい。画像受容層3は、前記基材シート2上
に、前記樹脂に離型剤等の必要な添加剤を加え、水又は
有機溶剤等の溶媒に溶解させたインキを、バーコータ
ー、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を
用いたリバースロールコーティング法等の通常の方法で
塗布を行うことができる。その塗布量は、塗布乾燥後の
膜厚が0.1〜10μmになるようにするのが望まし
い。
【0016】中間転写記録媒体とサーマルヘッドのよう
な加熱デバイスとの熱融着を防止し、摺動性を向上させ
る目的で、図2に示すように中間転写記録媒体1の基材
シート2の画像受容層3が設けられた側の他方の面に背
面層4を設定してもよい。
【0017】この背面層4に用いる樹脂としては、例え
ば、エチルセルロース、ヒドロキシセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セル
ロース、酢酪酸セルロース、硝化綿等のセルロース系樹
脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニ
ルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロ
リドン等のビニル系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポ
リアクリル酸エチル、ポリアクリルアミド、アクリロニ
トリル/スチレン共重合体等のアクリル系樹脂、ポリア
ミド樹脂、ビニルトルエン樹脂、クマロンインデン樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコー
ン変性ウレタン、フッ素変性ウレタン等を用いることが
できる。また、これらの樹脂は混合して用いてもよい。
背面層4の耐熱性をより高めるために前記の樹脂のう
ち、水酸基等の反応性基を有している樹脂を使用し、架
橋剤としてポリイソシアネート等を併用して、架橋樹脂
層としてもよい。さらに、サーマルヘッドのような加熱
デバイスとの摺動性を付与するために、背面層4に固形
或いは液状の離型剤又は滑剤を加えて耐熱滑性を持たせ
てもよい。離型剤又は滑剤としては、例えば、ポリエチ
レンワックス、パラフィンワックス等の各種ワックス
類、高級脂肪族アルコール、オルガノポリシロキサン、
アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界
面活性剤、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性
剤、有機カルボン酸及びその誘導体、フッ素系樹脂、シ
リコーン系樹脂、タルク、シリカ等の無機化合物の微粒
子等を用いることができる。背面層4への滑剤の好まし
い添加量は背面層4の全固形分に対し5〜50重量%で
あり、特に好ましくは10〜30重量%程度である。該
背面層4は、上記の画像受容層3と同様の方法で形成す
ることができ、その厚みは0.1〜10μm程度が好ま
しい。
【0018】画像受容層3の基材シート2からの剥離性
能を制御するために、図3に示すように、基材シート2
と画像受容層3との間に離型層5を設けてもよく、この
場合、画像受容層3は該画像受容層3と該離型層5との
間で剥離し、離型層5は基材シート2側に残る。離型層
5はバインダ樹脂に必要に応じて離型性材料を添加した
組成物、又は離型性を有する樹脂から構成される。
【0019】離型層5をバインダ樹脂に必要に応じて離
型性材料を添加して構成する場合、使用可能なバインダ
樹脂としては、熱可塑性樹脂であるポリメタクリル酸メ
チル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル
等のアクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル/酢
酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ブチラール等のビニル系樹脂、エチルセルロース、ニト
ロセルロース、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、
或いは熱硬化性樹脂である不飽和ポリエステル樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリウレタン系樹脂、アミノアルキッ
ド樹脂等が挙げられ、離型層5は上記の樹脂の1種類或
いは2種類以上からなる組成物から構成することができ
る。また、離型性材料としては、ワックス類、シリコー
ンワックス、シリコーンオイル、シリコーン系樹脂、メ
ラミン樹脂、フッソ系樹脂等の離型性を有する樹脂、タ
ルク、シリカの微粉末、界面活性剤や金属セッケン等の
滑剤等が使用できる。離型層5を離型性を有する樹脂か
ら構成する場合、シリコーン系樹脂、メラミン樹脂、フ
ッソ系樹脂等が使用でき、アクリル系樹脂、ビニル系樹
脂、ポリエステル系樹脂等の樹脂分子中にポリシロキサ
ンセグメント、フッ化炭素セグメント等の離型性セグメ
ントがグラフトしたグラフトポリマーを使用してもよ
く、上記の樹脂の1種又は2種以上からなる組成物から
構成することができる。離型層5は、上記の画像受容層
3と同様な方法で形成することができ、その厚みは0.
1〜5μmが好ましい。
【0020】被転写体上に画像と共に転写される画像受
容層3を保護する目的で、図4に示すように、基材シー
ト2と画像受容層3との間に画像保護層6を設けてもよ
い。この画像保護層6は、画像受容層3と共に被転写体
上に転写されると、被転写体上の画像受容層3の最表面
に位置し、画像の耐候性能や指紋や薬品に対する耐久性
を向上させる。
【0021】画像保護層6は少なくともバインダ樹脂か
ら構成され、基材シート2と適当な剥離性を持ち、画像
受容層3と共に被転写体に転写された後は画像受容層3
の表面保護層として所望の物性を持つ樹脂組成を選定す
る。一般的には、エチルセルロース、ニトロセルロー
ス、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリメタク
リル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル
酸ブチル等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビ
ニル酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等のビ
ニル重合体の熱可塑性樹脂や、不飽和ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂、アミノアルキッド樹脂等の熱硬
化型樹脂を画像保護層樹脂を用いることができる。画像
受容層3が転写された画像形成物に対して、耐摩擦性、
耐薬品性、耐汚染性が特に要求される場合は、画像保護
層樹脂として電離放射線硬化型樹脂を用いることもでき
る。また、前記の樹脂に、画像形成物の耐擦過性を向上
させるための滑剤、汚染防止のための界面活性剤、耐候
性能を向上させるための紫外線吸収剤、酸化防止剤等を
加えてもよい。画像保護層6は上記の画像受容層3と同
様の方法で形成することができ、厚みは0.1〜10μ
mが好ましい。
【0022】本発明に用いる熱転写シートは、基材シー
トの一方の面に耐熱滑性層が設けられ、他方の面に熱移
行性を有する色材層が設けられたものである。感熱昇華
転写方式においては、色材層として昇華性染料とバイン
ダ樹脂からなる染料層が用いられた公知の染料熱転写シ
ートが使用される。また感熱溶融転写方式においては、
色材層として顔料又は染料等の色材とワックス又は熱可
塑性樹脂からなる溶融転写層が用いられた公知の熱可塑
性樹脂溶融インキ転写シートが使用される。そして、染
料熱転写シートにおいては、熱により昇華・移行する染
料が画像を形成する色材となり、熱溶融インキ転写シー
トを使用した場合には溶融・移行するインキ自体が色材
となる。
【0023】中間転写記録媒体1の画像が形成された画
像受容層3を接着層を介して被転写体に転写する場合に
は、熱転写シート上又は中間転写記録媒体上のいずれか
に接着層を設けておくようにする。この接着層に用いら
れる材料としては、基材シート2との接着性が良好であ
る熱可塑性樹脂、天然樹脂、ゴム、ワックス等を用いる
ことができる。例えば、エチルセルロース、酢酪酸セル
ロース等のセルロース誘導体、ポリスチレン、ポリα−
メチルスチレン等のスチレン共重合体、ポリメチルメタ
クリレート、ポリエチルメタクリレート、ポリエチルア
クリレート等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ
酢酸ビニル、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリビニ
ルブチラール等のビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ナ
イロン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、アイオ
ノマー、エチレンアクリル酸共重合体、エチレンアクリ
ル酸エステル共重合体等の合成樹脂や、粘着付与剤とし
てのロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、エステルゴ
ム、ポリイソブチレンゴム、ブチルゴム、スチレンブタ
ジエンゴム、ブタジエンアクリルニトリルゴム、ポリア
ミド樹脂、ポリ塩素化オレフィン等が挙げられ、前記の
材料の1種又は2種以上よりなる組成物から接着層を構
成することができる。
【0024】次に、本発明に係る熱転写記録方法の実施
例として、中間転写記録媒体を使用した昇華転写記録方
法について図面を参照しながら説明する。
【0025】図5に本発明で用いる熱転写シートと中間
転写記録媒体の構成及びこれらを用いた転写方法の例を
示す。この例では、(a)に示す如く3色の染料層Y,
M,Cが面順次に設けられた熱転写シート10と、
(b)に示す如く全面に受容層Rが設けられた中間転写
記録媒体11を用いている。まず、中間転写記録媒体1
1における受容層R上の異なる3つの領域にそれぞれ熱
転写シート10の染料層Y,M,Cから染料を移行させ
てYMC単色の画像Ay,Am,Acを形成する
(c)。次いで、被転写体12の同一領域上に、画像A
y,Am,Acの印字された受容層Rの部分を重ねるよ
うにして3回転写を行うことにより、カラー画像を形成
する(d)。
【0026】なお、熱転写シートから中間転写記録媒体
に接着層等の他の機能を持たせた層を転写する場合に
も、同様にして各機能ごとに中間転写記録媒体の受容層
上の異なる領域にその層を設けることができる。また、
中間転写記録媒体の受容層上へ各色若しくは各機能ごと
に異なる領域に画像を形成せず、数色若しくはいくつか
の機能ごとに異なる領域に画像を形成するようにしても
よい。
【0027】図6に中間転写記録媒体へのY,M,C3
色の染料による画像形成と接着層の形成を2つの領域に
分割して行う場合の例を示す。この例では、(a)に示
す如く染料層Y、接着層HS、染料層M,Cが面順次に
配列された熱転写シート13と、(b)に示す如く全面
に受容層Rが設けられた中間転写記録媒体14を用いて
いる。まず、中間転写記録媒体14における受容層R上
の同一領域(Ra)にY色の画像Ayと接着層HSを重
ねて印字し、これとは異なる領域(Rb)にM色の画像
AmとC色の画像Acを重ねて印字する(c)。次い
で、被転写体15の同一領域上に、画像Ayが形成され
た受容層Raとこの受容層Ra上に形成された接着層H
Sを転写し、さらに画像Amと画像Acが形成された受
容層Rbを転写することによりカラー画像を形成する
(d)。
【0028】なお、受容層転写プロセスにおいて熱エネ
ルギーを与える手段は、従来から公知の方法はいずれも
使用できる。例えば、サーマルヘッド、ラインヒータ、
ヒートロール、ホットスタンパ等が挙げられる。また、
画像形成プロセス及び受容層転写プロセスにおいて熱エ
ネルギーを与える手段はどちらのシートに配置してもよ
い。なお、本発明で最終的に得られる画像は、中間転写
記録媒体の画像受容層に形成した画像と鏡像関係となる
ので、中間転写記録媒体上に形成する画像は予め逆転像
として形成しておく必要がある。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
中間転写記録媒体の受容層上への色材画像の形成を少な
くとも2つ以上の領域に分割して行い、分割した画像を
被転写体の同じ領域上に重ねて転写することにより所望
の画像を得るようにしたので、同一領域に最終的なカラ
ー画像を形成する従来の方法に比べ、中間転写記録媒体
に与える熱的なダメージを少なくすることができ、基材
及び/又は基材上に設けられた層の変形や性質の変化を
防ぐことが可能となり、中間転写記録媒体として薄い基
材を使用してもレジずれや印字面状態の悪化のない高品
質な画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる中間転写記録媒体の構成例を示
す断面図である。
【図2】背面層を設けた中間転写記録媒体の構成例を示
す断面図である。
【図3】離型層を設けた中間転写記録媒体の構成例を示
す断面図である。
【図4】画像保護層を設けた中間転写記録媒体の構成例
を示す断面図である。
【図5】本発明に係る熱転写記録方法の一例を示すもの
で、(a)は使用する熱転写シートの斜視図、(b)は
使用する中間転写記録媒体の斜視図、(c)は受容層に
画像を形成した状態の中間転写記録媒体の断面図、
(d)は被転写体に転写して最終的な画像を形成した状
態を示す断面図である。
【図6】本発明に係る熱転写記録方法の他の例を示すも
ので、(a)は使用する熱転写シートの斜視図、(b)
は使用する中間転写記録媒体の斜視図、(c)は受容層
に画像を形成した状態の中間転写記録媒体の断面図、
(d)は被転写体に転写して最終的な画像を形成した状
態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 中間転写記録媒体 2 基材シート 3 受容層 4 背面層 5 離型層 6 画像保護層 10 熱転写シート 11 中間転写記録媒体 12 被転写体 13 熱転写シート 14 中間転写記録媒体 15 被転写体 Y,M,C 染料層(色材層) R 受容層 HS 接着層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートの一方の面に少なくとも熱移
    行性の色材層が設けられた熱転写シートと、基材シート
    の一方の面に少なくとも受容層が設けられた中間転写記
    録媒体とが、サーマルヘッドとプラテンローラの間に色
    材層と受容層とが重なるようにして圧接され、サーマル
    ヘッドが画像データに応じて発熱し、色材層中に含まれ
    る熱移行性の色材が受容層に移行することにより画像が
    形成され、その後、中間転写記録媒体上に形成された画
    像を受容層と共に被転写体上へ転写する熱転写記録方法
    において、受容層上への各色の色材画像の形成を少なく
    とも2つ以上の領域に分割して行い、分割した画像を被
    転写体の同じ領域上に重ねて転写することにより所望の
    画像を得ることを特徴とする熱転写記録方法。
JP6206129A 1994-08-09 1994-08-09 熱転写記録方法 Pending JPH0852889A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009072949A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Victor Co Of Japan Ltd 再転写方式の印刷装置及び再転写方式の印刷方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009072949A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Victor Co Of Japan Ltd 再転写方式の印刷装置及び再転写方式の印刷方法

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