JPH08332742A - 感熱転写プリンター及び画像形成方法 - Google Patents

感熱転写プリンター及び画像形成方法

Info

Publication number
JPH08332742A
JPH08332742A JP16457395A JP16457395A JPH08332742A JP H08332742 A JPH08332742 A JP H08332742A JP 16457395 A JP16457395 A JP 16457395A JP 16457395 A JP16457395 A JP 16457395A JP H08332742 A JPH08332742 A JP H08332742A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
intermediate transfer
thermal transfer
thermal
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16457395A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoji Shibazaki
直司 柴崎
Tatsuya Kita
達哉 北
Takashi Ueno
剛史 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP16457395A priority Critical patent/JPH08332742A/ja
Publication of JPH08332742A publication Critical patent/JPH08332742A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、小型化された簡単な構造を有する
感熱転写プリンターを提供することを目的とする。 【構成】 少なくとも、装填された熱転写シート1と中
間転写記録媒体2を搬送するそれぞれの搬送手段と、熱
転写シートと中間転写記録媒体の搬送経路途中に配設さ
れたプラテンローラ3と、搬送される熱転写シートと中
間転写記録媒体をプラテンローラ3との間に圧接し、複
数の発熱抵抗体が画像情報に応じて発熱し、中間転写記
録媒体2の受容層上に画像を記録するためのサーマルヘ
ッド4を有する記録部10とを備えた感熱転写プリンタ
ーにおいて、中間転写記録媒体2を巻き戻すための巻戻
し手段を設けたことを特徴とする感熱転写プリンター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱転写シートを用いて
中間転写記録媒体上に画像を形成することのできる感熱
転写プリンターおよび中間転写記録媒体を用いた画像形
成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の感熱転写プリンターの概
略図を図2に示す。従来の感熱転写プリンターは、まず
記録部20において、熱転写シート21と中間転写記録
媒体22の両者をプラテンローラ23とサーマルヘッド
24との間に圧接状態で通し、サーマルヘッド24で選
択的に熱を加えることによって中間転写記録媒体22上
に画像を記録する。この画像形成が、イエロー、シア
ン、マゼンタの3色、またはこれにブラックを加えた4
色によってカラー画像を形成する場合には、1色目を記
録した後、中間転写記録媒体を1画面分巻き戻し、2色
目を記録する。同様にして最終色まで記録を行なう。次
に、画像の形成された中間転写記録媒体22を受容層転
写部30まで搬送し、画像形成面を被転写材25と重ね
合わせた状態でプラテンローラ26とサーマルヘッド2
7で加熱して、画像の形成された受容層を、中間転写記
録媒体22から被転写材25へ転写を行なうように構成
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
感熱転写プリンターは、サーマルヘッド及びその制御機
構が2箇所必要であるため、内部の構造が複雑になった
り、またプリンター自体が大型で高価なものになったり
と好ましいものではなかった。
【0004】そこで、画像記録部と受容層転写部とを異
なる装置に分割して、まず連続的に中間転写記録媒体の
受容層上に画像を形成した後、もう一方の装置にて連続
的に被転写材に受容層を転写するという方法を試みた。
この方法では、それぞれのプリンターを小型化すること
ができる。しかし、この方法では、画像を記録した中間
転写記録媒体の巻き戻しができないため、記録したのと
は逆の順番で被転写材に転写せざるを得ず、形成した画
像と被転写材との組み合わせ違いが生じてしまうことが
あった。また、使いかけの中間転写記録媒体を使用する
際にも、未使用部分の頭出しが困難であるという問題が
生じていた。本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、小型で、
簡単な構造を有し、かつ取扱いの簡便な感熱転写プリン
ターを提供することにある。さらには、煩雑な操作を必
要としない画像形成方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、少なくとも、装填された熱転写シート
と中間転写記録媒体を搬送するそれぞれの搬送手段と、
熱転写シートと中間転写記録媒体の搬送経路途中に配設
されたプラテンローラと、搬送される熱転写シートと中
間転写記録媒体をプラテンローラとの間に圧接し、複数
の発熱抵抗体が画像情報に応じて発熱し、中間転写記録
媒体の受容層上に画像を記録するためのサーマルヘッド
を有する記録部とを備えた感熱転写プリンターにおい
て、中間転写記録媒体を巻き戻すための巻戻し手段を設
けたことを特徴とする。更には、画像形成方法として、
熱転写シートと中間転写記録媒体とを重ね合わせて、複
数の発熱抵抗体を画像情報に応じて発熱させることによ
り、中間転写記録媒体の受容層上に熱転写シートから移
行する色材により形成された画像を任意の画面数記録し
た後、中間転写記録媒体を任意の画面数巻き戻し、巻き
戻された中間転写記録媒体の画像の形成された受容層を
被転写体上に転写することを特徴とする。
【0006】
【作用】上記構成からなる本発明の感熱転写プリンター
は、簡単な構造を有しているため故障等が少なく、また
取扱いも簡便である。また、本発明の画像形成方法によ
り、記録された画像を所望の被転写体に転写することが
容易となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の感熱転写プリンターについて
図面を参照しながら説明する。図1は本発明の感熱転写
プリンターを示す図である。まず記録部10において、
熱転写シート1と中間転写記録媒体2が、それぞれの搬
送手段によって搬送可能にプリンターに装填されてい
る。両者の搬送経路の途中には、プラテンローラ3とサ
ーマルヘッド4が配設されており、搬送される熱転写シ
ートと中間転写記録媒体との両者をプラテンローラ3と
サーマルヘッド4との間に圧接状態で通し、複数の発熱
抵抗体を有するサーマルヘッド4で画像情報に応じて選
択的に熱を加えることによって中間転写記録媒体2上に
画像を記録する。記録する画像は単色のものでもよい
し、或いはカラー画像情報をイエロー、マゼンタ、シア
ンに色分解して得られた各色の画像情報をもとにして3
回印画を行い、カラー画像を形成してもよい。画像の形
成された中間転写記録媒体は、巻取りロール6に巻き取
られる。巻取りロール6に巻き取られた中間転写記録媒
体が所望の画面数に達すると、供給ロール側の駆動部7
に設けられた中間転写記録媒体を巻き戻すための巻戻し
手段によって、中間転写記録媒体を巻き戻す。
【0008】巻き戻しは、所望の記録画面数を予め設定
し、記録後自動的に巻き戻すようにしてもよいし、任意
の位置で巻き戻しを開始できる巻き戻し開始ボタンを設
けて、任意のタイミングで使用者が操作するようにして
もよい。巻き戻し手段には、カラー画像を記録するため
に、1色分記録した後巻き戻す供給ロール駆動機構をそ
のまま使用できる。巻き戻し量は、中間転写記録媒体に
頭出しの為に設けられた検知マークをカウントして画面
数を求めて決定してもよいし、画像記録時の供給ロール
の回転角度から決定してもよい。
【0009】巻き戻した中間転写記録媒体には受容層に
画像が形成されているため、所望の被転写材と重ね合わ
せ、サーマルヘッドやラインヒーター等の加熱デバイス
によって加熱することにより、被転写材上に画像の形成
された受容層が転写される。この受容層の転写は専用の
転写装置を用いて行なうことができる。また、本願のプ
リンターを用いて受容層の転写を行なうこともできる。
まず、巻き戻した中間転写記録媒体と熱転写シートとを
プリンターから取り外し、中間転写記録媒体をそれまで
熱転写シートが装着されていた場所に装着する。また、
被転写材を、それまで中間転写記録媒体が装着されてい
た場所にセットして、サーマルヘッドにて加熱を行えば
良い。
【0010】熱転写シートについて このような本発明の感熱転写プリンターに使用すること
のできる熱転写シートとしては、感熱溶融転写方式にお
いて用いられる熱溶融性インキ転写シートや、感熱昇華
転写方式において用いられる熱昇華性染料転写シートの
他、公知の種々の転写シートを挙げることができる。感
熱溶融転写方式は、顔料等の色材を熱溶融性のワックス
や樹脂等のバインダに分散させた熱溶融インキ層を、プ
ラスチックフィルム等の基材シートに担持させた熱転写
シートを用いて、サーマルヘッド等の加熱デバイスの画
像情報に応じたエネルギーを印加し、紙やプラスチック
シート等の被転写体上にインキ層をバインダと共に転写
する画像形成方法である。この記録方法では熱溶融イン
キが色材となる。次に、感熱昇華転写方式は、色材とし
て昇華性染料を使用し、該昇華性染料をバインダ樹脂に
溶解或いは分散させた染料層を、プラスチックフィルム
等の基材シートに担持させた熱転写シートと、紙やプラ
スチックシート等の支持体上に画像受容層を設けた被転
写体とを用いて、サーマルヘッド等の加熱デバイスの画
像情報に応じたエネルギーを印加することにより、熱転
写シート上の染料層中に含まれる昇華性染料を被転写体
上の画像受容層中に移行させて、画像を記録する方法で
ある。この記録方法では染料が色材となる。
【0011】具体的には、熱転写シートの基材シートと
しては、ポリエステル、ポリプロピレン、セロハン、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリカーボネー
ト、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、
ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、塩化ゴム、
アイオノマー等のプラスチックフィルム、コンデンサー
紙、パラフィン紙等の紙類、不織布が挙げられ、また、
これらの複合体であってもよい。基材シートの厚さは、
要求される強度、熱伝導性等を考慮して適宜決定するこ
とができ、通常、2〜10μm程度が好ましい。
【0012】熱昇華性染料転写シートにおいては、上記
基材シートの一方の面に染料層が設けられている。この
染料層は、熱昇華性の染料を任意のバインダー樹脂で担
持させた層である。使用する染料としては、従来公知の
染料転写シートに使用されているものを挙げることがで
きる。具体的には、赤色染料として、MS Red
G、Macrol ex Red Violet R、
Ceres Red 7B、Samaron Red
HBSL、Resolin Red F3BS等が挙げ
られ、また黄色染料としては、ホロンブリリアントイエ
ロー6GL、PTY−52、マクロレックスイエロー6
G等が挙げられ、また青色染料としては、カヤセットブ
ルー714、ワクソリンブルーAP−FW、ホロンブリ
リアントブルーS−R、MSブルー100等が挙げられ
る。
【0013】上記のような染料を担持するためのバイン
ダーとしては、例えばエチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチ
ルセルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等の
セルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビ
ニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、
ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル
系樹脂、ポリエステル等が挙げられる。上記の樹脂の中
では、セルロース系、アセタール系、ブチラール系およ
びポリエステル系の樹脂が耐熱性、染料の移行性等の点
から好ましい。また染料層の中には、必要に応じて種々
の添加剤を含有させてもよい。染料層の厚さは0.2〜
5μm、好ましくは0.4〜2μm程度であり、染料層
中には昇華性染料が5〜90重量%、好ましくは10〜
70重量%の割合で含有されることが好ましい。
【0014】また、転写シートとして、熱溶融性インキ
転写シートを用いる場合は、上述の基材シートの片面に
熱溶融性のインキ層が設けられている。熱溶融性インキ
層は、着色剤とビヒクルとからなり、更に必要に応じて
種々の添加剤を加えたものでもよい。着色剤としては、
有機または無機の顔料が好ましく、濃度は5〜20重量
%の範囲が好ましい。ビヒクルとしては、ワックスまた
は樹脂を主成分とし、その他乾性油、鉱油、セルロース
及び、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、ス
チレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、
クロロプレンゴム、アクリルゴム等のゴムの誘導体との
混合物が用いられる。ワックスの代表例としては、マイ
クロクリスタリンワックス、カルナウバワックス、パラ
フィンワックス等がある。更に、フィッシャートロプシ
ュワックス、各種低分子量ポリエチレン、木ロウ、ミツ
ロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛脂、セラックワック
ス、キャンデリラワックス、ペトロラクタム、一部変性
ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、キャデリン
ワックス、ライスワックス、モンタンワックス等、種々
のワックスが用いられる。樹脂の代表例としては、アク
リル、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイ
ロン、メタクリル樹脂、スチレン樹脂、塩化ビニル樹
脂、塩化ビニリデン樹脂、ノボラック樹脂、オレフィン
樹脂、ポリアセタール樹脂、酢酸ビニル樹脂、石油樹脂
等が挙げられる。インキ層の厚みは、必要な濃度と熱感
度との調和がとれる様に決定すべきであるが、約1〜1
0μmの範囲が好ましい。
【0015】中間転写記録媒体について 次に、本発明の感熱転写プリンターに使用する中間転写
記録媒体2について説明する。中間転写記録媒体を構成
する基材シートは、上述の熱転写シートの基材シートと
して挙げた種々のシートと同様の物を使用することがで
き、特にポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニ
レンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリ
エーテルサルフォン等の耐熱性の高いポリエステル樹脂
シート等が好ましい。基材シートの厚さは、強度および
耐熱性等が適切になるように材料に応じて適宜決定する
ことができ、通常、1〜100μm程度が好ましい。
【0016】上記の様な基材シートの一方の面に、受容
層が剥離可能に設けられている。この受容層は、熱転写
シートから移行してくるインキまたは染料等を受容して
画像を形成し、形成された画像を維持するためのもので
ある。このような受容層を形成するための樹脂として
は、例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポ
リマー、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル等の
ビニルポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリス
チレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレ
ン等のオレフィンと他のビニルモノマーとの共重合体系
樹脂、アイオノマー、セルロースジアセテート等のセル
ロース系樹脂、ポリカーボネート等が挙げられ、特にビ
ニル系樹脂及びポリエステル系樹脂が好ましく、また、
これらの複合体であってもよい。
【0017】また、受容層には、熱転写シートの染料層
やインキ層との融着を防止するために上記の樹脂ととも
に離型剤が含有されることが好ましい。使用する離型剤
としては、シリコーンオイル、リン酸エステル型界面活
性剤、フッ素型界面活性剤等が挙げられ、特にシリコー
ンオイルが好ましい。シリコーンオイルとしては、エポ
キシ変性、アルキル変性、アミノ変性、カルボキシル変
性、アルコール変性、フッ素変性、アルキルアラルキル
ポリエーテル変性、エポキシ・ポリエーテル変性、ポリ
エーテル変性等の変性シリコーンオイルが好ましい。上
記の離型剤は1種または2種のものが使用され、染料受
容層23中の離型剤の含有量は、樹脂199重量部に対
して0.5〜30重量部の範囲が好ましい。
【0018】更に、受容層の基材シートからの剥離性能
を制御するために、基材シートと受容層との間に離型層
を設けてもよく、この離型層と受容層との間で剥離し
て、受容層が転写される。この離型層は、バインダー樹
脂に必要に応じて離型性材料を添加した組成物、または
離型性を有する樹脂から構成される。前者の場合、バイ
ンダ樹脂としては、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタ
クリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系
樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル酢酸ビニル共重合
体、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール等の
ビニル系樹脂、エチルセルロース、ニトロセルロース、
酢酸セルロースのセルロース誘導体等の熱可塑性樹脂、
或いは不飽和ポリエステル樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リウレタン系樹脂、アミノアルキッド樹脂等の熱硬化性
樹脂等が挙げられ、これ等樹脂の1種或いは2種以上か
ら構成することができる。また、添加する離型性材料と
しては、ワックス類、シリコーンワックス、シリコーン
オイル、或いはシリコーン系樹脂、メラミン樹脂、フッ
素系樹脂、アクリル樹脂等の離型性を有する樹脂、更に
はタルク、シリカ等の無機微粒子、界面活性剤や金属セ
ッケン等の滑剤等が使用できる。
【0019】離型層を離型性を有する樹脂から構成する
場合、シリコーン系樹脂、メラミン樹脂、フッ素系樹脂
等が使用でき、アクリル系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂等の樹脂分子中にポリシロキサンセグメン
ト、フッ化炭素セグメント等の離型性セグメントがグラ
フトしたグラフトポリマーを使用しても良く、これら樹
脂の1種または2種以上からなる組成物から構成するこ
とができる。また、被転写材に転写形成された画像が艶
消しであることが望ましい場合には、離型層中に各種の
粒子を含有させるか、あるいは剥離層形成側の面をマッ
ト処理した基材シートを使用すればよい。この離型層
は、受容層と同様の方法で形成することができ、その厚
みは0.1〜5.0μmが好ましい。なお、染料受像シ
ートの基材シートが適度な離型性を有している場合に
は、離型層は不要である。
【0020】また、基材シートと受容層との間に、受容
層と共に被転写材側に転写される保護層を設けても良
い。この保護層は、被転写体上に転写されると、被転写
体上の最表面に位置するため、転写された画像を保護
し、画像の耐久性を向上させる。この保護層は、少なく
ともバインダ樹脂から構成され、エチルセルロース、ニ
トロセルロース、酢酸セルロースのセルロース誘導体
等、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチ
ル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系樹脂、ポリ塩
化ビニル、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリビニル
ブチラール等のビニル重合体の熱可塑性樹脂や、不飽和
ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アミノアルキッ
ド樹脂等からなる。また、耐摩擦性、耐薬品性、耐汚染
性が特に要求される場合には、電離放射線硬化樹脂を用
いることもできる。更に、界面活性剤、滑剤、紫外線吸
収剤、酸化防止剤等の添加剤を加えてもよい。保護層の
厚みは、0.1〜20μmが好ましい。
【0021】更に受容層と被転写材との接着力を向上さ
せる為に、受容層上に接着層を形成してもよい。接着層
の材料としては、エチルセルロース、酢酪酸セルロース
等のセルロース誘導体等、ポリスチレン、ポリα−メチ
ルスチレン等のスチレン共重合体、ポリメチルメタクリ
レート、ポリエチルメタクリレート、ポリエチルアクリ
レート等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸
ビニル、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブ
チラール等のビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ナイロ
ン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、アイオノマ
ー、エチレンアクリル酸共重合体、エチレンアクリル酸
エステル共重合体等の合成樹脂や、粘着付与剤として
の、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、エステルゴ
ム、ポリイソブチレンゴム、ブチルゴム、スチレンブタ
ジエンゴム、ブタジエンアクリルニトリルゴム、ポリア
ミド樹脂、ポリ塩素化オレフィン等が挙げられ、前記の
材料の1種または2種以上よりなる組成物から接着層を
構成することができる。
【0022】中間転写記録媒体は、カセットに収納され
ていても、装填用治具に取り付けられていてもよい。収
納カセットは、合成樹脂からなるカバーにより、中間転
写記録媒体、中間転写記録媒体を張架するコア及び必要
に応じてガイドローラ又は皺や弛みを防止する機構を収
納し、プリンターの中間転写記録媒体搬送手段と接続す
る機構を有する。中間転写記録媒体の供給部および巻き
取り部は、内部に隠蔽され、サーマルヘッドの進入空間
が中央に開口している。中間転写記録媒体を交換する際
は、カセットごと入れ換える。プリンターの中間転写記
録媒体装填用治具は、合成樹脂または金属等からなるフ
レームであり、中間転写記録媒体が張架されているコア
を取り付けて、装置に装填する。中間転写記録媒体を交
換する際は、コアのみを入れ換える。
【0023】被転写材について 画像が転写される被転写材としては、種々のものが使用
可能である。例えば、紙、木材、金属、プラスチック成
形物、ガラス等を挙げることができ、また形状も特に限
定されるものではない。
【0024】
【発明の効果】本発明によって、故障等が少なく、また
取扱いも簡便な感熱転写プリンターを得ることができ
る。また、本発明の画像形成方法により、記録された画
像を所望の被転写体に転写することが容易となり、煩雑
な操作を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感熱転写プリンターの概略図である。
【図2】従来の感熱転写プリンターの概略図である。
【符号の説明】
1 熱転写シート 2 中間転写記録媒体 3 プラテンローラ 4 サーマルヘッド 5 供給ロール 6 巻取りロール 7 駆動部 10 記録部 20 記録部 21 熱転写シート 22 中間転写記録媒体 23 プラテンローラ 24 サーマルヘッド 25 被転写材 26 プラテンローラ 27 サーマルヘッド 30 受容層転写部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、装填された熱転写シートと
    中間転写記録媒体を搬送するそれぞれの搬送手段と、熱
    転写シートと中間転写記録媒体の搬送経路途中に配設さ
    れたプラテンローラと、搬送される熱転写シートと中間
    転写記録媒体をプラテンローラとの間に圧接し、複数の
    発熱抵抗体が画像情報に応じて発熱し、中間転写記録媒
    体の受容層上に画像を記録するためのサーマルヘッドを
    有する記録部とを備えた感熱転写プリンターにおいて、
    中間転写記録媒体を巻き戻すための巻戻し手段を設けた
    ことを特徴とする感熱転写プリンター。
  2. 【請求項2】 熱転写シートと中間転写記録媒体とを重
    ね合わせて、複数の発熱抵抗体を画像情報に応じて発熱
    させることにより、中間転写記録媒体の受容層上に熱転
    写シートから移行する色材により形成された画像を任意
    の画面数記録した後、中間転写記録媒体を任意の画面数
    巻き戻し、巻き戻された中間転写記録媒体の画像の形成
    された受容層を被転写体上に転写することを特徴とする
    画像形成方法。
JP16457395A 1995-06-08 1995-06-08 感熱転写プリンター及び画像形成方法 Pending JPH08332742A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16457395A JPH08332742A (ja) 1995-06-08 1995-06-08 感熱転写プリンター及び画像形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16457395A JPH08332742A (ja) 1995-06-08 1995-06-08 感熱転写プリンター及び画像形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08332742A true JPH08332742A (ja) 1996-12-17

Family

ID=15795744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16457395A Pending JPH08332742A (ja) 1995-06-08 1995-06-08 感熱転写プリンター及び画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08332742A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6648526B2 (en) 2001-07-26 2003-11-18 Nisca Corporation Printing apparatus and printing method
US6679637B2 (en) 2001-08-03 2004-01-20 Nisca Corporation Printing apparatus and printing method
US6693655B2 (en) 2001-08-03 2004-02-17 Nisca Corporation Printing apparatus and printing method
US6781615B2 (en) 2002-04-04 2004-08-24 Nisca Corporation Printing apparatus and printing method
US6796732B2 (en) 2001-05-31 2004-09-28 Nisca Corporation Printing apparatus
JP2010221717A (ja) * 2010-06-11 2010-10-07 Toppan Printing Co Ltd 転写プリント方法
US20110180648A1 (en) * 2010-01-22 2011-07-28 Alps Electric Co., Ltd Intermediate transfer medium conveying device and thermal transfer line printer using the same

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6796732B2 (en) 2001-05-31 2004-09-28 Nisca Corporation Printing apparatus
US6648526B2 (en) 2001-07-26 2003-11-18 Nisca Corporation Printing apparatus and printing method
US6679637B2 (en) 2001-08-03 2004-01-20 Nisca Corporation Printing apparatus and printing method
US6693655B2 (en) 2001-08-03 2004-02-17 Nisca Corporation Printing apparatus and printing method
US6781615B2 (en) 2002-04-04 2004-08-24 Nisca Corporation Printing apparatus and printing method
US20110180648A1 (en) * 2010-01-22 2011-07-28 Alps Electric Co., Ltd Intermediate transfer medium conveying device and thermal transfer line printer using the same
US8550732B2 (en) * 2010-01-22 2013-10-08 Alps Electric Co., Ltd. Intermediate transfer medium conveying device and thermal transfer line printer using the same
JP2010221717A (ja) * 2010-06-11 2010-10-07 Toppan Printing Co Ltd 転写プリント方法
JP4670998B2 (ja) * 2010-06-11 2011-04-13 凸版印刷株式会社 転写プリント方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6097415A (en) Thermal transfer recording method and apparatus utilizing intermediate transfer recording medium
JPH08332742A (ja) 感熱転写プリンター及び画像形成方法
JPH04336286A (ja) 感熱転写記録用受像シート
JP2008230095A (ja) 画像形成方法と画像形成装置および画像形成システム
JPH0825667A (ja) 画像記録方法およびそれに使用する画像記録装置
JP3419908B2 (ja) 熱転写記録方法及び熱転写記録装置
JPH09272269A (ja) 熱転写シート
JPH05131767A (ja) 熱転写シート
JPH05262055A (ja) 熱転写記録用材料
JPH0966617A (ja) 熱転写記録装置とそれに使用する中間転写記録媒体収納カセット及び中間転写記録媒体用コア並びに装填治具
US6923532B2 (en) Efficient yellow thermal imaging ribbon
JP2005125520A (ja) 熱転写シート及び印刷装置
JP3263765B2 (ja) 熱転写画像形成方法および熱転写画像
JPH07205560A (ja) 受容層転写シート
JP3254569B2 (ja) 熱転写受像シート
JPH08258438A (ja) 熱転写シート及び熱転写記録方法並びに熱転写記録装置
JPH09272247A (ja) 熱転写記録媒体
JPH08332741A (ja) 熱転写記録方法および熱転写記録装置
JPH11115329A (ja) 熱転写シート
JP2000141726A (ja) 熱転写記録装置
JPH09300836A (ja) 熱転写シート
JPH05116428A (ja) サーマルヘツド用クリーニングテープ
JPH08337068A (ja) カラー記録方法およびカラー記録用感熱転写媒体
JP2019098656A (ja) 熱転写印画装置及び熱転写シート
JPS60253585A (ja) 感熱複写紙

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040406