JPH091944A - インクシート、及びインクシートを用いた熱転写記録方式 - Google Patents
インクシート、及びインクシートを用いた熱転写記録方式Info
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- JPH091944A JPH091944A JP7156554A JP15655495A JPH091944A JP H091944 A JPH091944 A JP H091944A JP 7156554 A JP7156554 A JP 7156554A JP 15655495 A JP15655495 A JP 15655495A JP H091944 A JPH091944 A JP H091944A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は熱転写記録方式に係り、特に普通紙
に対し昇華性インク剤を用いて印字を行うためのインク
シート及びこのインクシートを用いた熱転写記録方式、
及び昇華性インク剤の媒染材料を塗布した用紙を用いて
印字を行う熱転写記録方式に関する。 【構成】 本発明は染料受容層としてのバインダ、及び
昇華性インク剤を塗布したインクシートを使用し、印字
部においてインクシート上のバインダを用紙Pに転写
し、その後有色インク剤を用紙Pに順次転写し、又はイ
ンクシート上のバインダを用紙Pに転写すると同時に、
有色インク剤を用紙Pに順次転写する。その際、切換板
7、8を切換え、待避路20、21に用紙Pを交互に移
動し行う。そして、複数の有色インク剤が塗布された用
紙Pを熱ロール対14で加熱し、有色インク剤を昇華さ
せ、染料を用紙Pに染着する。
に対し昇華性インク剤を用いて印字を行うためのインク
シート及びこのインクシートを用いた熱転写記録方式、
及び昇華性インク剤の媒染材料を塗布した用紙を用いて
印字を行う熱転写記録方式に関する。 【構成】 本発明は染料受容層としてのバインダ、及び
昇華性インク剤を塗布したインクシートを使用し、印字
部においてインクシート上のバインダを用紙Pに転写
し、その後有色インク剤を用紙Pに順次転写し、又はイ
ンクシート上のバインダを用紙Pに転写すると同時に、
有色インク剤を用紙Pに順次転写する。その際、切換板
7、8を切換え、待避路20、21に用紙Pを交互に移
動し行う。そして、複数の有色インク剤が塗布された用
紙Pを熱ロール対14で加熱し、有色インク剤を昇華さ
せ、染料を用紙Pに染着する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写記録方式に係り、
特に普通紙に対し昇華性インク剤を用いて印字を行うた
めのインクシート及びそのインクシートを用いた熱転写
記録方式、及び昇華性インク剤を塗布した用紙を用いて
印字を行う熱転写記録方式に関する。
特に普通紙に対し昇華性インク剤を用いて印字を行うた
めのインクシート及びそのインクシートを用いた熱転写
記録方式、及び昇華性インク剤を塗布した用紙を用いて
印字を行う熱転写記録方式に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、感熱方式の印字装置の印字方式
は、溶融型転写方式と昇華型転写方式が主流である。溶
融型転写方式は比較的低い温度で溶融するインク(熱溶
融性インク)を塗布したインクシートを用い、このイン
クシートを印字部において記録紙に圧接して挟持、搬送
することで、印字ヘッドの発熱に従って上記インクを溶
かし、記録紙に転写する方式である。しかしながら、最
近ではビデオプリンタの様に、ビデオカメラやパーソナ
ルコンピュータから出力されるビデオデータを印字する
プリンタが市販され、写真に匹敵する品質の印字画像が
要求されている。
は、溶融型転写方式と昇華型転写方式が主流である。溶
融型転写方式は比較的低い温度で溶融するインク(熱溶
融性インク)を塗布したインクシートを用い、このイン
クシートを印字部において記録紙に圧接して挟持、搬送
することで、印字ヘッドの発熱に従って上記インクを溶
かし、記録紙に転写する方式である。しかしながら、最
近ではビデオプリンタの様に、ビデオカメラやパーソナ
ルコンピュータから出力されるビデオデータを印字する
プリンタが市販され、写真に匹敵する品質の印字画像が
要求されている。
【0003】そこで、この様な高品質の印字画像の作成
に昇華型転写方式が採用されている。この昇華型転写方
式を使用する印字装置は、特殊な染料を分散した昇華性
インク剤をインクシートに塗布し、このインクシートを
印字部において特殊紙に圧接して挟持、搬送し、印字ヘ
ッドの発熱に従って上記インクを昇華し、特殊紙の上面
にコーティングされた染料受容層に上述の染料を染着さ
せる方式である。また、この方式では印字部において、
インクシートに塗布された昇華性インク剤を昇華する
為、印字ヘッド(サーマルヘッド)は高熱を発生する構
成であり、インクシートの基材もこの高熱に耐える材料
のものが使用されている。また、上述の様に記録紙は昇
華したインクを染着される必要から上面に染料受容層を
コーティングしている。
に昇華型転写方式が採用されている。この昇華型転写方
式を使用する印字装置は、特殊な染料を分散した昇華性
インク剤をインクシートに塗布し、このインクシートを
印字部において特殊紙に圧接して挟持、搬送し、印字ヘ
ッドの発熱に従って上記インクを昇華し、特殊紙の上面
にコーティングされた染料受容層に上述の染料を染着さ
せる方式である。また、この方式では印字部において、
インクシートに塗布された昇華性インク剤を昇華する
為、印字ヘッド(サーマルヘッド)は高熱を発生する構
成であり、インクシートの基材もこの高熱に耐える材料
のものが使用されている。また、上述の様に記録紙は昇
華したインクを染着される必要から上面に染料受容層を
コーティングしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の熱転写記録方式
の印字装置では以下の問題がある。 (イ)先ず、上述の様に溶融型転写方式では、ビデオプ
リンタに要求される高品質の印字画像を得ることはでき
ない。
の印字装置では以下の問題がある。 (イ)先ず、上述の様に溶融型転写方式では、ビデオプ
リンタに要求される高品質の印字画像を得ることはでき
ない。
【0005】(ロ)一方、昇華型転写方式では、上述の
様に記録紙として上面に染料受容層がコーティングされ
た特殊紙を使用する必要がある。また、印字データに従
って印字ヘッドを高熱とし、印字部において特殊紙に昇
華性インクを染着させる方式であることから転写処理に
時間を要し高速印字ができない。また、印字ヘッドは高
熱耐久性が要求され高価なものとなる。
様に記録紙として上面に染料受容層がコーティングされ
た特殊紙を使用する必要がある。また、印字データに従
って印字ヘッドを高熱とし、印字部において特殊紙に昇
華性インクを染着させる方式であることから転写処理に
時間を要し高速印字ができない。また、印字ヘッドは高
熱耐久性が要求され高価なものとなる。
【0006】本発明はこうした実情に鑑みなされたもの
であり、普通紙を使用し、短時間で高品質な印字画像を
得ることが可能なインクシート、及びこのインクシート
を用いた熱転写記録方式を提供することを目的とする。
であり、普通紙を使用し、短時間で高品質な印字画像を
得ることが可能なインクシート、及びこのインクシート
を用いた熱転写記録方式を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
する為、基材上に所定温度で溶融するバインダと前記所
定温度よりも高温で昇華する昇華性インク剤を塗布した
有色インク領域と、該領域と一致して、あるいは該領域
外に前記バインダと前記昇華性インク剤のための媒染材
料を塗布してなるインクシートを使用する。
する為、基材上に所定温度で溶融するバインダと前記所
定温度よりも高温で昇華する昇華性インク剤を塗布した
有色インク領域と、該領域と一致して、あるいは該領域
外に前記バインダと前記昇華性インク剤のための媒染材
料を塗布してなるインクシートを使用する。
【0008】尚、前記バインダは熱により、昇華性イン
クを染着する染料受容層を記録紙に形成する為の材料で
あり、有色インク領域は、例えばイエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)の3色の染料材料を面順次に
配設した領域である。
クを染着する染料受容層を記録紙に形成する為の材料で
あり、有色インク領域は、例えばイエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)の3色の染料材料を面順次に
配設した領域である。
【0009】また、上記目的は、記録紙と前記インクシ
ートのインク塗布面とを密着させてサーマルヘッドとプ
ラテン部材の圧接部に前記インクシートの基材側がサー
マルヘッドと当接するように通過させ、先ず前記サーマ
ルヘッドを前記所定温度に加熱して前記記録紙に前記媒
染材料を含む層を熱転写し、同時に、もしくはその後に
有色インク塗布層を熱転写し、その後前記記録紙を前記
所定温度よりも高温に加熱することにより、前記昇華性
インク剤を昇華させて前記媒染材料に染着させて画像を
形成することで達成される。
ートのインク塗布面とを密着させてサーマルヘッドとプ
ラテン部材の圧接部に前記インクシートの基材側がサー
マルヘッドと当接するように通過させ、先ず前記サーマ
ルヘッドを前記所定温度に加熱して前記記録紙に前記媒
染材料を含む層を熱転写し、同時に、もしくはその後に
有色インク塗布層を熱転写し、その後前記記録紙を前記
所定温度よりも高温に加熱することにより、前記昇華性
インク剤を昇華させて前記媒染材料に染着させて画像を
形成することで達成される。
【0010】一方、上記目的を達成する為の他の構成
は、基材上に所定温度で溶融するバインダと前記所定温
度よりも高温で昇華する昇華性インク剤からなる有色イ
ンク領域を塗布してなるインクシートを使用する。
は、基材上に所定温度で溶融するバインダと前記所定温
度よりも高温で昇華する昇華性インク剤からなる有色イ
ンク領域を塗布してなるインクシートを使用する。
【0011】また、媒染材料を有する熱昇華記録用紙と
前記インクシートのインク塗布面とを密着させてサーマ
ルヘッドとプラテン部材の圧接部に前記インクシートの
基材側がサーマルヘッドと当接するように通過させ、前
記サーマルヘッドを前記所定温度に加熱して前記熱昇華
記録用紙に前記有色インク塗布層を熱転写し、その後前
記熱昇華記録用紙を前記所定温度よりも高温に加熱する
ことにより、前記昇華性インク剤を昇華させて前記熱昇
華記録用紙に染着させて画像を形成することで達成され
る。
前記インクシートのインク塗布面とを密着させてサーマ
ルヘッドとプラテン部材の圧接部に前記インクシートの
基材側がサーマルヘッドと当接するように通過させ、前
記サーマルヘッドを前記所定温度に加熱して前記熱昇華
記録用紙に前記有色インク塗布層を熱転写し、その後前
記熱昇華記録用紙を前記所定温度よりも高温に加熱する
ことにより、前記昇華性インク剤を昇華させて前記熱昇
華記録用紙に染着させて画像を形成することで達成され
る。
【0012】
【作用】本発明は、例えばイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の染料を含む昇華性インク剤を塗
布したインクシートを使用し、印字ヘッドにより溶融型
転写方式と同じ所定温度で上記インク剤を記録紙に転写
し、その後、印字部とは異なる位置で高熱を加え、記録
紙上のインク剤を昇華し、記録紙に上記各色の染料を染
着する構成であり、この様に構成することで、短時間で
昇華性インク剤を記録紙に転写することができ、高速印
字が可能であると共に、後に高熱を加え記録紙上のイン
ク剤を昇華するので、光沢、質感等を有する写真に匹敵
する品質の印字画像が得られる。
(M)、シアン(C)の染料を含む昇華性インク剤を塗
布したインクシートを使用し、印字ヘッドにより溶融型
転写方式と同じ所定温度で上記インク剤を記録紙に転写
し、その後、印字部とは異なる位置で高熱を加え、記録
紙上のインク剤を昇華し、記録紙に上記各色の染料を染
着する構成であり、この様に構成することで、短時間で
昇華性インク剤を記録紙に転写することができ、高速印
字が可能であると共に、後に高熱を加え記録紙上のイン
ク剤を昇華するので、光沢、質感等を有する写真に匹敵
する品質の印字画像が得られる。
【0013】また、前記媒染材料を用紙に先ず熱転写
し、その後有色インク層を順次熱転写する方式では、用
紙に予め均一な媒染材料が塗布できる。また、前記媒染
材料と有色インク層とを同時に熱転写する方式では、予
め媒染材料を用紙に塗布する工程が省略でき、より効率
良い転写処理を行うことができる。
し、その後有色インク層を順次熱転写する方式では、用
紙に予め均一な媒染材料が塗布できる。また、前記媒染
材料と有色インク層とを同時に熱転写する方式では、予
め媒染材料を用紙に塗布する工程が省略でき、より効率
良い転写処理を行うことができる。
【0014】一方、記録紙として媒染材料を塗布した特
殊紙を使用し、この特殊紙上に、例えばイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の有色インク層
を溶融転写し、その後、例えば熱ロール対で加熱し、染
料材料を昇華/発色させ、記録紙上に染料を染着する。
この様に処理しても、昇華性インク剤を記録紙に溶融型
転写方式と同様な方法で転写することができ、フルカラ
ーの高速印字が可能であると共に、光沢、質感等の優れ
た品質の印字画像が得られる。
殊紙を使用し、この特殊紙上に、例えばイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の有色インク層
を溶融転写し、その後、例えば熱ロール対で加熱し、染
料材料を昇華/発色させ、記録紙上に染料を染着する。
この様に処理しても、昇華性インク剤を記録紙に溶融型
転写方式と同様な方法で転写することができ、フルカラ
ーの高速印字が可能であると共に、光沢、質感等の優れ
た品質の印字画像が得られる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。尚、本明細書においては、以下第1の実施例
〜第3の実施例の3つの実施例について説明する。
説明する。尚、本明細書においては、以下第1の実施例
〜第3の実施例の3つの実施例について説明する。
【0016】図1は、第1の本実施例のインクシート、
及びこのインクシートを使用した熱転写記録方式を説明
するための印字装置の全体構成図である。熱転写記録方
式の印字装置1は、サーマルヘッド2、プラテンローラ
3より成る印字部4と、搬送ロール5、6、切換板7、
8より成る用紙搬送部9と、インクシート10を供給す
るインクリボン11と、熱ロール対14で構成されてい
る。また、インクリボン11は送りロール12に巻装さ
れたインクシート10を巻取りロール13で巻取る構成
であり、送りロール12側で一定のバックテンションを
掛けながら巻取りロール13の巻取り駆動力によりイン
クシート10を印字部4に供給する。また、熱ロール対
14は、例えば内部にヒータが配設された加熱ロール1
4aと圧接ロール14bで構成されている。
及びこのインクシートを使用した熱転写記録方式を説明
するための印字装置の全体構成図である。熱転写記録方
式の印字装置1は、サーマルヘッド2、プラテンローラ
3より成る印字部4と、搬送ロール5、6、切換板7、
8より成る用紙搬送部9と、インクシート10を供給す
るインクリボン11と、熱ロール対14で構成されてい
る。また、インクリボン11は送りロール12に巻装さ
れたインクシート10を巻取りロール13で巻取る構成
であり、送りロール12側で一定のバックテンションを
掛けながら巻取りロール13の巻取り駆動力によりイン
クシート10を印字部4に供給する。また、熱ロール対
14は、例えば内部にヒータが配設された加熱ロール1
4aと圧接ロール14bで構成されている。
【0017】給紙カセット15には記録紙Pが収納さ
れ、給紙カセット15に収納された記録紙Pは、給紙コ
ロ16の駆動に従って機内に搬入され、搬送ロール5に
より印字部4に送られる。印字部4にはインクシート1
0も供給され、サーマルヘッド2とプラテンローラ3に
はインクシート10と記録紙Pが重なった状態で挟持、
搬送される。
れ、給紙カセット15に収納された記録紙Pは、給紙コ
ロ16の駆動に従って機内に搬入され、搬送ロール5に
より印字部4に送られる。印字部4にはインクシート1
0も供給され、サーマルヘッド2とプラテンローラ3に
はインクシート10と記録紙Pが重なった状態で挟持、
搬送される。
【0018】図2は、印字部4及びその近傍の構成を詳
しく説明する図である。上述の様に、インクシート10
と記録紙Pが重なった部分(印字位置)の直上には、サ
ーマルヘッド2の発熱素子17が配設され、紙面垂直方
向に多数の発熱素子17がライン状に配設されている。
尚、この発熱素子17へは後述する制御回路からコネク
タ18を介して、印字データ(ビデオデータ)が供給さ
れ、発熱素子17はこの印字データに従った発熱を行
う。この発熱に従ってインクシート10表面の後述する
バインダは記録紙Pに転写され、記録紙Pは搬送ロール
6により切換板8(図1参照)を介して待避路20(図
1参照)に搬送される。待避路20に搬送された記録紙
Pは、搬送ロール6の逆回転駆動により、印字部4を介
して搬送路を逆送し、切換板7の切換え処理により待避
路21に搬送される。その後、搬送ロール5の駆動によ
り、記録紙Pは待避路21から印字部4に送られ、イン
クシート10から後述する熱昇華用染料(例えば、イエ
ロー(Y)の染料)を有するバインダを記録紙Pに転写
した後、記録紙Pを上述の待避路20へ再度搬送し、搬
送ロール6の逆回転駆動により待避路21へ逆送され
る。以後、マゼンタ(M)、シアン(C)について同様
の転写処理を行う。そして、最後に切換板8を切換える
ことにより、熱ロール対14に記録紙Pを送り、記録紙
Pに転写したバインダ中の染料を昇華して昇華性インク
剤を記録紙Pに染着する。
しく説明する図である。上述の様に、インクシート10
と記録紙Pが重なった部分(印字位置)の直上には、サ
ーマルヘッド2の発熱素子17が配設され、紙面垂直方
向に多数の発熱素子17がライン状に配設されている。
尚、この発熱素子17へは後述する制御回路からコネク
タ18を介して、印字データ(ビデオデータ)が供給さ
れ、発熱素子17はこの印字データに従った発熱を行
う。この発熱に従ってインクシート10表面の後述する
バインダは記録紙Pに転写され、記録紙Pは搬送ロール
6により切換板8(図1参照)を介して待避路20(図
1参照)に搬送される。待避路20に搬送された記録紙
Pは、搬送ロール6の逆回転駆動により、印字部4を介
して搬送路を逆送し、切換板7の切換え処理により待避
路21に搬送される。その後、搬送ロール5の駆動によ
り、記録紙Pは待避路21から印字部4に送られ、イン
クシート10から後述する熱昇華用染料(例えば、イエ
ロー(Y)の染料)を有するバインダを記録紙Pに転写
した後、記録紙Pを上述の待避路20へ再度搬送し、搬
送ロール6の逆回転駆動により待避路21へ逆送され
る。以後、マゼンタ(M)、シアン(C)について同様
の転写処理を行う。そして、最後に切換板8を切換える
ことにより、熱ロール対14に記録紙Pを送り、記録紙
Pに転写したバインダ中の染料を昇華して昇華性インク
剤を記録紙Pに染着する。
【0019】尚、図5は本実施例の熱転写記録方式を適
用する印字システムを示す。同図に示す如く、パーソナ
ルコンピュータ50は例えば不図示のスキャナーで読み
取ったイメージデータを文字認識等のアプリケーション
ソフトで文字認識し、例えば256階調、8ビットのデ
ータとして本実施例の印字装置に供給する。印字装置5
1は、プリンタドライバ部51a、プリンタ部51bで
構成されている。プリンタドライバ部51aは解像度/
倍率変換部52、濃度/色変換部53、色補正部54、
階調/シャープ性補正部55、二値化処理部56で構成
されている。パーソナルコンピュータ50から出力され
た上述の256階調、8ビットのデータは、上述の各回
路により解像度/倍率変換、濃度/色変換、色補正、階
調/シャープ性補正の各処理が施され、最後に二値化処
理部56に供給される。二値化処理部56では、8ビッ
トデータをイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)の二値化データに変換する。尚、上述の様に、プ
リンタドライバ部51aの最終段階で二値化処理を行う
のは、プリンタドライバ部51aからプリンタ部51b
へデータを転送する際のデータの転送時間を短くする為
である。
用する印字システムを示す。同図に示す如く、パーソナ
ルコンピュータ50は例えば不図示のスキャナーで読み
取ったイメージデータを文字認識等のアプリケーション
ソフトで文字認識し、例えば256階調、8ビットのデ
ータとして本実施例の印字装置に供給する。印字装置5
1は、プリンタドライバ部51a、プリンタ部51bで
構成されている。プリンタドライバ部51aは解像度/
倍率変換部52、濃度/色変換部53、色補正部54、
階調/シャープ性補正部55、二値化処理部56で構成
されている。パーソナルコンピュータ50から出力され
た上述の256階調、8ビットのデータは、上述の各回
路により解像度/倍率変換、濃度/色変換、色補正、階
調/シャープ性補正の各処理が施され、最後に二値化処
理部56に供給される。二値化処理部56では、8ビッ
トデータをイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)の二値化データに変換する。尚、上述の様に、プ
リンタドライバ部51aの最終段階で二値化処理を行う
のは、プリンタドライバ部51aからプリンタ部51b
へデータを転送する際のデータの転送時間を短くする為
である。
【0020】プリンタ部51bでは、上述の二値化デー
タ(以下、印字データという)をサーマルヘッド2に出
力し、サーマルヘッド2に前述の発熱を行わせる。尚、
熱ロール対14への電源投入はサーマルヘッド2による
印字制御(発熱)が完了した時点で行われる発熱制御回
路を備えており、省電力が考慮されている。
タ(以下、印字データという)をサーマルヘッド2に出
力し、サーマルヘッド2に前述の発熱を行わせる。尚、
熱ロール対14への電源投入はサーマルヘッド2による
印字制御(発熱)が完了した時点で行われる発熱制御回
路を備えており、省電力が考慮されている。
【0021】上述の様な構成の熱転写記録方式に使用す
るインクシート10の構成を図3を用いて説明する。イ
ンクシート10はベースフィルムに染料を定着させる媒
染材料を含むバインダ、又はイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の昇華性インク剤を含むバインダ
を塗布した構成であり、同図に示す様に、ベースフィル
ムに媒染材料を含むバインダのみを塗布したプレコート
層23、ベースフィルムにイエロー(Y)色素を含有す
るバインダを塗布したイエローインク層24、マゼンタ
(M)色素を含有するバインダを塗布したマゼンタイン
ク層25、シアン(C)色素を含有するバインダを塗布
したシアン層26を面順次に配設して構成されている。
すなわち、同図に示すプレコート層23ーイエローイン
ク層24ーマゼンタインク層25ーシアンインク層26
の各層が順次連続して配設され、インクシート10を構
成する。
るインクシート10の構成を図3を用いて説明する。イ
ンクシート10はベースフィルムに染料を定着させる媒
染材料を含むバインダ、又はイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の昇華性インク剤を含むバインダ
を塗布した構成であり、同図に示す様に、ベースフィル
ムに媒染材料を含むバインダのみを塗布したプレコート
層23、ベースフィルムにイエロー(Y)色素を含有す
るバインダを塗布したイエローインク層24、マゼンタ
(M)色素を含有するバインダを塗布したマゼンタイン
ク層25、シアン(C)色素を含有するバインダを塗布
したシアン層26を面順次に配設して構成されている。
すなわち、同図に示すプレコート層23ーイエローイン
ク層24ーマゼンタインク層25ーシアンインク層26
の各層が順次連続して配設され、インクシート10を構
成する。
【0022】一方、図4(a)〜(d)は上述の各層の
断面構成を説明する図である。すなわち、同図(a)は
プレコート層23の断面図であり、ベースフィルム22
に染料受容層となるバインダ27を塗布した構成であ
り、同図(b)はイエローインク層24の断面図であ
り、ベースフィルム22にイエロー(Y)の染料を含有
するバインダ28を塗布した構成である。また、同図
(c)はマゼンタインク層25の断面図であり、ベース
フィルム22にマゼンタ(M)の染料を含有するバイン
ダ29を塗布した構成であり、同図(d)はシアンイン
ク層26の断面図であり、ベースフィルム22にシアン
(C)の染料を含有するバインダ30を塗布した構成で
ある。
断面構成を説明する図である。すなわち、同図(a)は
プレコート層23の断面図であり、ベースフィルム22
に染料受容層となるバインダ27を塗布した構成であ
り、同図(b)はイエローインク層24の断面図であ
り、ベースフィルム22にイエロー(Y)の染料を含有
するバインダ28を塗布した構成である。また、同図
(c)はマゼンタインク層25の断面図であり、ベース
フィルム22にマゼンタ(M)の染料を含有するバイン
ダ29を塗布した構成であり、同図(d)はシアンイン
ク層26の断面図であり、ベースフィルム22にシアン
(C)の染料を含有するバインダ30を塗布した構成で
ある。
【0023】ここで、上述のベースフィルム22は、通
常2〜40μmの厚さを有し、好ましくは3〜20μm
の厚さで構成し、例えばポリエチレンテレフタレート樹
脂や、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリイミド樹脂、セロファン、コンデ
ンサー紙等の材料で構成する。また、ベースフィルム2
2はサーマルヘッド2の発熱によっても溶融しないよう
耐熱性を有するが、この耐熱性は従来の熱昇華性記録方
式ほどの高熱に耐える必要はない。本例ではポリエチレ
ンテレフタレートフィルムを用いている。
常2〜40μmの厚さを有し、好ましくは3〜20μm
の厚さで構成し、例えばポリエチレンテレフタレート樹
脂や、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリイミド樹脂、セロファン、コンデ
ンサー紙等の材料で構成する。また、ベースフィルム2
2はサーマルヘッド2の発熱によっても溶融しないよう
耐熱性を有するが、この耐熱性は従来の熱昇華性記録方
式ほどの高熱に耐える必要はない。本例ではポリエチレ
ンテレフタレートフィルムを用いている。
【0024】熱溶融させるバインダとしては、各種の樹
脂やワックス材が用いられる。バインダ樹脂としては、
熱可塑性樹脂が好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリ
スチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリビニルア
ルコール等が単品あるいは混合して用いられる。また、
ワックスとしてはミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、カル
ナバワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタ
リンワックス等が用いられる。
脂やワックス材が用いられる。バインダ樹脂としては、
熱可塑性樹脂が好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリ
スチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリビニルア
ルコール等が単品あるいは混合して用いられる。また、
ワックスとしてはミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、カル
ナバワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタ
リンワックス等が用いられる。
【0025】また、同図(a)に示すプレコート層23
としては、透明なポリエステル系のバインダ材を使用す
る。ここでポリエステルは、加熱によって気体状態にな
った染料を分子レベルで吸着し定着させる媒染材料とな
り得る。従って、このような媒染材料をそれ自体でバイ
ンダ層として染料受容層を構成することもできるし、別
のバインダ成分の中に粒子状または繊維状で混入させて
も良い。
としては、透明なポリエステル系のバインダ材を使用す
る。ここでポリエステルは、加熱によって気体状態にな
った染料を分子レベルで吸着し定着させる媒染材料とな
り得る。従って、このような媒染材料をそれ自体でバイ
ンダ層として染料受容層を構成することもできるし、別
のバインダ成分の中に粒子状または繊維状で混入させて
も良い。
【0026】また、同図(b)に示すインク層28は染
料色素を含有するものであり、熱ロール対14で染料が
昇華する様、上記バインダ樹脂や例えばミツロウ、鯨ロ
ウ、イボタロウ等のワックス材で構成されている。尚、
本例のインク層28に含有される染料色素としてはイエ
ロー(Y)を発色する染料が、例えばポリエチレン等の
熱可塑性樹脂と共に含有されている。
料色素を含有するものであり、熱ロール対14で染料が
昇華する様、上記バインダ樹脂や例えばミツロウ、鯨ロ
ウ、イボタロウ等のワックス材で構成されている。尚、
本例のインク層28に含有される染料色素としてはイエ
ロー(Y)を発色する染料が、例えばポリエチレン等の
熱可塑性樹脂と共に含有されている。
【0027】また、同図(c)に示すインク層29も同
様に、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ等のワックス材と
共に、マゼンタ(M)を発色する材料が含有されてい
る。さらに、同図(d)に示すインク層30も同様に、
ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ等のワックス材と共に、
シアン(C)を発色する材料が含有されている。
様に、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ等のワックス材と
共に、マゼンタ(M)を発色する材料が含有されてい
る。さらに、同図(d)に示すインク層30も同様に、
ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ等のワックス材と共に、
シアン(C)を発色する材料が含有されている。
【0028】以上の構成のインクシート10、及び印字
システムを使用し、本実施例の印字動作を以下に説明す
る。図6(a)〜(c)は、本実施例の印字動作を説明
する図である。
システムを使用し、本実施例の印字動作を以下に説明す
る。図6(a)〜(c)は、本実施例の印字動作を説明
する図である。
【0029】先ず、送りロール12からインクシート1
0を印字部4に供給し、給紙カセット15から記録紙P
を印字部4に供給すると、先ずインクシート10のプレ
コート層23の領域が印字部4に達する。ここで、サー
マルヘッド2の発熱素子全体を発熱すると、同図(a)
に示す様に、インクシート10に塗布されたプレコート
層23は記録紙Pに転写する。この時、サーマルヘッド
2の発熱は溶融型転写方式の際必要な程度の発熱でよ
く、比較的低い温度でプレコート層23のバインダ27
を記録紙Pに転写することができる。バインダ27が転
写された記録紙Pは搬送ロール6により搬送され、初期
時、図1の点線位置にある切換板8に導かれて待避路2
0に搬送される。
0を印字部4に供給し、給紙カセット15から記録紙P
を印字部4に供給すると、先ずインクシート10のプレ
コート層23の領域が印字部4に達する。ここで、サー
マルヘッド2の発熱素子全体を発熱すると、同図(a)
に示す様に、インクシート10に塗布されたプレコート
層23は記録紙Pに転写する。この時、サーマルヘッド
2の発熱は溶融型転写方式の際必要な程度の発熱でよ
く、比較的低い温度でプレコート層23のバインダ27
を記録紙Pに転写することができる。バインダ27が転
写された記録紙Pは搬送ロール6により搬送され、初期
時、図1の点線位置にある切換板8に導かれて待避路2
0に搬送される。
【0030】次に、搬送ロール6を逆回転駆動すると共
に、印字部4におけるサーマルヘッド2とプラテンロー
ラ3の圧接を解除し、記録紙Pを逆送し、記録紙Pを待
避路21に搬送する。尚、この時切換板7は点線位置に
移動している。
に、印字部4におけるサーマルヘッド2とプラテンロー
ラ3の圧接を解除し、記録紙Pを逆送し、記録紙Pを待
避路21に搬送する。尚、この時切換板7は点線位置に
移動している。
【0031】その後、搬送ロール5を正回転駆動すると
共に、サーマルヘッド2とプラテンローラ3を圧接し、
記録紙Pを印字部4に送る。またこの時、印字部4に位
置するインクシート10はインク層24の初期位置が位
置し、サーマルヘッド2に供給する印字データ(イエロ
ー(Y)に対する印字データ)に従って発熱を行い、記
録紙Pに転写された上述のプレコート層23上にインク
層24を転写する(図6(b))。この様にしてインク
層24が転写された記録紙Pは上述と同様、搬送ロール
6により搬送され、切換板8に導かれて待避路20に搬
送される。
共に、サーマルヘッド2とプラテンローラ3を圧接し、
記録紙Pを印字部4に送る。またこの時、印字部4に位
置するインクシート10はインク層24の初期位置が位
置し、サーマルヘッド2に供給する印字データ(イエロ
ー(Y)に対する印字データ)に従って発熱を行い、記
録紙Pに転写された上述のプレコート層23上にインク
層24を転写する(図6(b))。この様にしてインク
層24が転写された記録紙Pは上述と同様、搬送ロール
6により搬送され、切換板8に導かれて待避路20に搬
送される。
【0032】その後、インクシート10のインク層25
を印字データ(マゼンタ(M)に対する印字データ)に
従って記録紙Pに転写する為、記録紙Pを待避路21ま
で逆送し、再度、記録紙Pを印字部4に送り、図6
(b)に示す印字処理を行う。この処理により、印字デ
ータに従ったインク層25の転写が行われる。その後更
に、インクシート10のインク層26を印字データ(シ
アン(C)に対する印字データ)に従って記録紙Pに転
写する為、上述と同様、記録紙Pを待避路21まで逆送
し、記録紙Pを印字部4に送り、図6(b)に示す印字
処理を行う。
を印字データ(マゼンタ(M)に対する印字データ)に
従って記録紙Pに転写する為、記録紙Pを待避路21ま
で逆送し、再度、記録紙Pを印字部4に送り、図6
(b)に示す印字処理を行う。この処理により、印字デ
ータに従ったインク層25の転写が行われる。その後更
に、インクシート10のインク層26を印字データ(シ
アン(C)に対する印字データ)に従って記録紙Pに転
写する為、上述と同様、記録紙Pを待避路21まで逆送
し、記録紙Pを印字部4に送り、図6(b)に示す印字
処理を行う。
【0033】以上の処理により、記録紙Pにはプレコー
ト層23、及び印字データに従った各インク層24〜2
6が順次転写されており、記録紙Pは搬送ロール6によ
り熱ロール対14に搬送される。尚、この時、切換板8
は実線位置に移動している。
ト層23、及び印字データに従った各インク層24〜2
6が順次転写されており、記録紙Pは搬送ロール6によ
り熱ロール対14に搬送される。尚、この時、切換板8
は実線位置に移動している。
【0034】図6(c)は、熱ロール対14での記録紙
Pの処理を示す図である。上述の様に、記録紙Pにはプ
レコート層23、及び高熱で昇華する三色のインク層2
4〜26が転写されており、この高熱を発する熱ロール
対14に上述の記録紙Pを搬送する。すなわち、熱ロー
ル対14に上述の記録紙Pを挟持/搬送することによ
り、記録紙P上のプレコート層23のバインダ27、及
び各インク層24〜26のバインダ28〜30に存在す
る染料を昇華して記録紙Pに染着する。この染着処理
は、各インク層に存在する三色の染料を同時に昇華発色
する処理であり、1ドットの形質が平滑化され、全体と
して上記平滑化による粒状度レベルの低下をおこし、質
感再現性の優れた印字画像となる。この様にして熱ロー
ル対14で昇華発色処理(染着処理)が行われた記録紙
Pは機外に排出される。
Pの処理を示す図である。上述の様に、記録紙Pにはプ
レコート層23、及び高熱で昇華する三色のインク層2
4〜26が転写されており、この高熱を発する熱ロール
対14に上述の記録紙Pを搬送する。すなわち、熱ロー
ル対14に上述の記録紙Pを挟持/搬送することによ
り、記録紙P上のプレコート層23のバインダ27、及
び各インク層24〜26のバインダ28〜30に存在す
る染料を昇華して記録紙Pに染着する。この染着処理
は、各インク層に存在する三色の染料を同時に昇華発色
する処理であり、1ドットの形質が平滑化され、全体と
して上記平滑化による粒状度レベルの低下をおこし、質
感再現性の優れた印字画像となる。この様にして熱ロー
ル対14で昇華発色処理(染着処理)が行われた記録紙
Pは機外に排出される。
【0035】上述の様に、本実施例の熱転写記録方式に
より作成される印字画像は、非常に質感再現性が良く、
更に昇華性染料により色再現範囲が広く、鮮やかな印字
画像を得ることができる。
より作成される印字画像は、非常に質感再現性が良く、
更に昇華性染料により色再現範囲が広く、鮮やかな印字
画像を得ることができる。
【0036】次に、本発明の第2の本実施例を説明す
る。本実施例はインクシートとして、プレコート部を有
しないインクリボンを使用し、また、このインクリボン
の構成の違いに従って、その熱転写記録方式も上述の実
施例と異なる。
る。本実施例はインクシートとして、プレコート部を有
しないインクリボンを使用し、また、このインクリボン
の構成の違いに従って、その熱転写記録方式も上述の実
施例と異なる。
【0037】先ず、インクシートの構成について説明す
る。インクシート33は図7に示す様に、イエローイン
ク層34、マゼンタインク層35、シアンインク層36
を面順次に配設したインクリボンで構成されている。ま
た、図8(a)〜(c)は上述の各層の断面図を示す。
図8(a)は図7のEーE断面図であり、イエローイン
ク層34はベースフィルム31上に塗布され、イエロー
インク層34上にはバインダ32がコーティングされて
いる。また、同図(b)は図7のFーF断面図であり、
マゼンタインク層35はベースフィルム31上に塗布さ
れ、マゼンタインク層35上にバインダ32がコーティ
ングされている。また、同図(c)は図7のGーG断面
図であり、シアンインク層36はベースフィルム31上
に塗布され、シアンインク層36上にバインダ32がコ
ーティングされている。
る。インクシート33は図7に示す様に、イエローイン
ク層34、マゼンタインク層35、シアンインク層36
を面順次に配設したインクリボンで構成されている。ま
た、図8(a)〜(c)は上述の各層の断面図を示す。
図8(a)は図7のEーE断面図であり、イエローイン
ク層34はベースフィルム31上に塗布され、イエロー
インク層34上にはバインダ32がコーティングされて
いる。また、同図(b)は図7のFーF断面図であり、
マゼンタインク層35はベースフィルム31上に塗布さ
れ、マゼンタインク層35上にバインダ32がコーティ
ングされている。また、同図(c)は図7のGーG断面
図であり、シアンインク層36はベースフィルム31上
に塗布され、シアンインク層36上にバインダ32がコ
ーティングされている。
【0038】すなわち、前述の第1の実施例と異なる構
成は、各インク層34〜36の上に染料受容層を構成す
るバインダ32をコーティングしたインクリボンを使用
し、プレコート層を使用しない構成である。
成は、各インク層34〜36の上に染料受容層を構成す
るバインダ32をコーティングしたインクリボンを使用
し、プレコート層を使用しない構成である。
【0039】尚、上述のベースフィルム31の形成厚や
材質、バインダ32の材質、各インク剤34〜36内の
染料等の構成は、上述の実施例と同じである。以上の構
成のインクシート33を使用し、第2の実施例の印字動
作を説明する。図9(a)、(b)は、本実施例の熱転
写記録方式を説明する図である。
材質、バインダ32の材質、各インク剤34〜36内の
染料等の構成は、上述の実施例と同じである。以上の構
成のインクシート33を使用し、第2の実施例の印字動
作を説明する。図9(a)、(b)は、本実施例の熱転
写記録方式を説明する図である。
【0040】先ず、送りロール12からインクシート3
3を印字部4に供給し、給紙カセット15から記録紙P
を印字部4に供給し、先ずインクシート33のイエロー
インク層34の領域を印字部4に位置させる。この状態
で、サーマルヘッド2を印字データ(イエロー(Y)に
対する印字データ)に従って発熱させ、記録紙Pにイエ
ローインク層34とバインダ32を同時に転写する。こ
の場合にも、イエローインク層34とバインダ32を記
録紙Pに転写するものであり、溶融型転写方式の際必要
な程度の発熱でよく、比較的低い温度で記録紙Pに上述
の各層を転写することができる。また、イエローインク
層34とバインダ32が転写した記録紙Pは搬送ロール
6により搬送され、待避路20に搬送される。
3を印字部4に供給し、給紙カセット15から記録紙P
を印字部4に供給し、先ずインクシート33のイエロー
インク層34の領域を印字部4に位置させる。この状態
で、サーマルヘッド2を印字データ(イエロー(Y)に
対する印字データ)に従って発熱させ、記録紙Pにイエ
ローインク層34とバインダ32を同時に転写する。こ
の場合にも、イエローインク層34とバインダ32を記
録紙Pに転写するものであり、溶融型転写方式の際必要
な程度の発熱でよく、比較的低い温度で記録紙Pに上述
の各層を転写することができる。また、イエローインク
層34とバインダ32が転写した記録紙Pは搬送ロール
6により搬送され、待避路20に搬送される。
【0041】次に、搬送ロール6を逆回転駆動すると共
に、印字部4におけるサーマルヘッド2とプラテンロー
ラ3の圧接を解除し、記録紙Pを逆送し、記録紙Pを待
避路21に搬送する。その後、搬送ロール5を正回転駆
動し、記録紙Pを印字部4に送る。この時、印字部4に
位置するインクシート33はマゼンタインク層35とバ
インダ32が塗布された領域であり、マゼンタインク層
35とバインダ32が同時に記録紙Pに転写される。
に、印字部4におけるサーマルヘッド2とプラテンロー
ラ3の圧接を解除し、記録紙Pを逆送し、記録紙Pを待
避路21に搬送する。その後、搬送ロール5を正回転駆
動し、記録紙Pを印字部4に送る。この時、印字部4に
位置するインクシート33はマゼンタインク層35とバ
インダ32が塗布された領域であり、マゼンタインク層
35とバインダ32が同時に記録紙Pに転写される。
【0042】さらに、シアンインク層36を記録紙Pに
転写すべく、記録紙Pを一端待避路20に搬送した後、
再度待避路21に戻し、印字部4においてシアンインク
層36とバインダ32を記録紙Pに同時に転写する。
転写すべく、記録紙Pを一端待避路20に搬送した後、
再度待避路21に戻し、印字部4においてシアンインク
層36とバインダ32を記録紙Pに同時に転写する。
【0043】以上の処理により、記録紙Pにはバインダ
32とイエローインク層34、バインダ32とマゼンタ
インク層35、バインダ32とシアンインク層36が順
次転写されており、記録紙Pは前述の実施例と同様、搬
送ロール6により熱ロール対14に搬送される。
32とイエローインク層34、バインダ32とマゼンタ
インク層35、バインダ32とシアンインク層36が順
次転写されており、記録紙Pは前述の実施例と同様、搬
送ロール6により熱ロール対14に搬送される。
【0044】熱ロール対14は前述の実施例と同様、高
熱を記録紙Pに与え、記録紙P上のバインダを溶融させ
染料を昇華発色させる。すなわち、図9(b)に示す様
に、イエローインク層34、マゼンタインク層35、シ
アンインク層36が順次転写された記録紙Pを熱ロール
対14で挟持/搬送することで、記録紙P上のバインダ
32や、イエローインク層34、マゼンタインク層3
5、シアンインク層36が溶融し、各インク層の染料が
昇華し、バインダ32中の媒染材料に取り込まれ、記録
紙Pにイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)
の染着を行う。この染着処理も、各インク層に存在する
三色の染料を同時に昇華発色する処理であり、前述の実
施例と同様、1ドットの形質が平滑化され、質感再現性
が良く、且つ色再現範囲が広く、鮮やかな印字画像を得
ることができる。
熱を記録紙Pに与え、記録紙P上のバインダを溶融させ
染料を昇華発色させる。すなわち、図9(b)に示す様
に、イエローインク層34、マゼンタインク層35、シ
アンインク層36が順次転写された記録紙Pを熱ロール
対14で挟持/搬送することで、記録紙P上のバインダ
32や、イエローインク層34、マゼンタインク層3
5、シアンインク層36が溶融し、各インク層の染料が
昇華し、バインダ32中の媒染材料に取り込まれ、記録
紙Pにイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)
の染着を行う。この染着処理も、各インク層に存在する
三色の染料を同時に昇華発色する処理であり、前述の実
施例と同様、1ドットの形質が平滑化され、質感再現性
が良く、且つ色再現範囲が広く、鮮やかな印字画像を得
ることができる。
【0045】次に、本発明の第3の本実施例を説明す
る。本実施例はインクシートとして、格別な媒染材料を
含むバインダ層を有しないインクリボンを使用し、記録
紙P´として熱昇華記録用紙を使用する構成である。
る。本実施例はインクシートとして、格別な媒染材料を
含むバインダ層を有しないインクリボンを使用し、記録
紙P´として熱昇華記録用紙を使用する構成である。
【0046】先ず、インクシートの構成について説明す
る。図10に示す様に、インクシート43はイエローイ
ンク層44、マゼンタインク層45、シアンインク層4
6を順次配列して構成されている。図11(a)〜
(c)は上述のインクシートの断面図を示す。図11
(a)は図10のイエローインク層44の断面図であ
り、イエローインク層44はベースフィルム42上に形
成されている。また、図11(b)は図10に示すマゼ
ンタインク層45の断面図であり、図11(c)は図1
0に示すシアンインク層46の断面図であり、共にベー
スフィルム42上に形成されている。
る。図10に示す様に、インクシート43はイエローイ
ンク層44、マゼンタインク層45、シアンインク層4
6を順次配列して構成されている。図11(a)〜
(c)は上述のインクシートの断面図を示す。図11
(a)は図10のイエローインク層44の断面図であ
り、イエローインク層44はベースフィルム42上に形
成されている。また、図11(b)は図10に示すマゼ
ンタインク層45の断面図であり、図11(c)は図1
0に示すシアンインク層46の断面図であり、共にベー
スフィルム42上に形成されている。
【0047】一方、図12に示す様に、記録紙P´には
染料受容層としてのバインダ層47が形成されている。
したがって、本実施例が上述の2つの実施例と異なる構
成は、インクシート側に媒染材料を含むバインダ層を配
設するのではなく、記録紙P´側にバインダ層47が配
設されている点である。
染料受容層としてのバインダ層47が形成されている。
したがって、本実施例が上述の2つの実施例と異なる構
成は、インクシート側に媒染材料を含むバインダ層を配
設するのではなく、記録紙P´側にバインダ層47が配
設されている点である。
【0048】以上の構成のインクシート43及び記録紙
P´を使用し、第3の実施例の印字動作を説明する。先
ず、前述の2つの実施例と同様、送りロール12からイ
ンクシート43を印字部4に供給し、給紙カセット15
から記録紙P´を印字部4に供給する。そして、図12
に示す様に、インクシート43のイエローインク層44
の領域を印字部4に位置させ、サーマルヘッド2を印字
データ(イエロー(Y)に対する印字データ)に従って
発熱させ、記録紙P´にイエローインク層44を転写す
る。本実施例では予め記録紙P´にバインダ層47が形
成されている為、このバインダ層47上にイエローイン
ク層44が転写されることになる。したがって、本実施
例の場合にも、溶融型転写方式の際必要な程度の発熱で
よく、比較的低い温度で記録紙P´に上述の各層を転写
することができる。イエローインク層44が転写された
記録紙P´は、その後、搬送ロール6により待避路20
に搬送される。
P´を使用し、第3の実施例の印字動作を説明する。先
ず、前述の2つの実施例と同様、送りロール12からイ
ンクシート43を印字部4に供給し、給紙カセット15
から記録紙P´を印字部4に供給する。そして、図12
に示す様に、インクシート43のイエローインク層44
の領域を印字部4に位置させ、サーマルヘッド2を印字
データ(イエロー(Y)に対する印字データ)に従って
発熱させ、記録紙P´にイエローインク層44を転写す
る。本実施例では予め記録紙P´にバインダ層47が形
成されている為、このバインダ層47上にイエローイン
ク層44が転写されることになる。したがって、本実施
例の場合にも、溶融型転写方式の際必要な程度の発熱で
よく、比較的低い温度で記録紙P´に上述の各層を転写
することができる。イエローインク層44が転写された
記録紙P´は、その後、搬送ロール6により待避路20
に搬送される。
【0049】次に、前述の実施例と同様、搬送ロール6
を逆回転駆動すると共に、印字部4におけるサーマルヘ
ッド2とプラテンローラ3の圧接を解除し、記録紙P´
を逆送し、記録紙P´を待避路21に搬送する。そし
て、搬送ロール5を正回転駆動し、記録紙P´を印字部
4に送り、インクシート43上のマゼンタインク層45
を記録紙P´に転写する。次に、シアンインク層46を
記録紙P´に転写すべく、記録紙P´を一端待避路20
に搬送した後、再度待避路21に戻し、印字部4におい
てシアンインク層46を用紙Pに転写する。
を逆回転駆動すると共に、印字部4におけるサーマルヘ
ッド2とプラテンローラ3の圧接を解除し、記録紙P´
を逆送し、記録紙P´を待避路21に搬送する。そし
て、搬送ロール5を正回転駆動し、記録紙P´を印字部
4に送り、インクシート43上のマゼンタインク層45
を記録紙P´に転写する。次に、シアンインク層46を
記録紙P´に転写すべく、記録紙P´を一端待避路20
に搬送した後、再度待避路21に戻し、印字部4におい
てシアンインク層46を用紙Pに転写する。
【0050】以上の処理により、記録紙P´にはバイン
ダ47上にイエローインク層44、マゼンタインク層4
5、シアンインク層46が順次転写された状態となり、
記録紙P´は前述の実施例と同様、実線位置に切換わっ
た切換板8に導かれ熱ロール対14に搬送される。
ダ47上にイエローインク層44、マゼンタインク層4
5、シアンインク層46が順次転写された状態となり、
記録紙P´は前述の実施例と同様、実線位置に切換わっ
た切換板8に導かれ熱ロール対14に搬送される。
【0051】熱ロール対14に搬送された記録紙P´
は、高熱により記録紙P´上のバインダ47、及び各イ
ンク層44〜46のバインダが溶融されると共に染料が
昇華し、記録紙P´にイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の染着を行う。この染着処理も前
述の実施例と同様、各インク層に存在する三色の染料を
同時に昇華発色する処理であり、1ドットの形質が平滑
化され、質感再現性が良く、且つ色再現範囲が広く、鮮
やかな印字画像を得ることができる。
は、高熱により記録紙P´上のバインダ47、及び各イ
ンク層44〜46のバインダが溶融されると共に染料が
昇華し、記録紙P´にイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の染着を行う。この染着処理も前
述の実施例と同様、各インク層に存在する三色の染料を
同時に昇華発色する処理であり、1ドットの形質が平滑
化され、質感再現性が良く、且つ色再現範囲が広く、鮮
やかな印字画像を得ることができる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、各有色昇華性インク剤
を含む熱溶融性バインダを塗布したインクシートを使用
し、印字部において比較的低い温度で媒染材料を含むで
バインダ剤及び昇華性インク層を用紙に転写し、その後
高熱の熱ロール等で染料を昇華/発色させて、用紙に染
着するので、光沢、質感の優れた印字画像を得ることが
できる。
を含む熱溶融性バインダを塗布したインクシートを使用
し、印字部において比較的低い温度で媒染材料を含むで
バインダ剤及び昇華性インク層を用紙に転写し、その後
高熱の熱ロール等で染料を昇華/発色させて、用紙に染
着するので、光沢、質感の優れた印字画像を得ることが
できる。
【0053】また、インクシートに塗布したバインダ剤
は比較的低い温度で用紙に転写することができるので、
インクシートのベースフィルムとして高熱の基材を使用
する必要がない。
は比較的低い温度で用紙に転写することができるので、
インクシートのベースフィルムとして高熱の基材を使用
する必要がない。
【0054】また、サーマルヘッドは大きな発熱を必要
としないので、耐久性が向上すると共に低電圧でドライ
ブすることができ、装置の大型化を防止できる。
としないので、耐久性が向上すると共に低電圧でドライ
ブすることができ、装置の大型化を防止できる。
【図1】第1〜第3の本実施例のインクシート、及びこ
のインクシートを使用した熱転写記録方式を説明するた
めの印字装置の全体構成図である。
のインクシートを使用した熱転写記録方式を説明するた
めの印字装置の全体構成図である。
【図2】印字部及びその近傍の構成を詳しく説明する図
である。
である。
【図3】第1の実施例の熱転写記録方式に使用するイン
クシートの構成図である。
クシートの構成図である。
【図4】(a)はプレコート層の断面図を示し、(b)
はイエローインク層の断面図であり、ベースフィルムに
イエロー(Y)の染料を含有するバインダを塗布した構
成を示し、(c)はマゼンタインク層の断面図であり、
ベースフィルムにマゼンタ(M)の染料を含有するバイ
ンダを塗布した構成を示し、(d)はシアンインク層の
断面図であり、ベースフィルムにシアン(C)の染料を
含有するバインダを塗布した構成を示す図である。
はイエローインク層の断面図であり、ベースフィルムに
イエロー(Y)の染料を含有するバインダを塗布した構
成を示し、(c)はマゼンタインク層の断面図であり、
ベースフィルムにマゼンタ(M)の染料を含有するバイ
ンダを塗布した構成を示し、(d)はシアンインク層の
断面図であり、ベースフィルムにシアン(C)の染料を
含有するバインダを塗布した構成を示す図である。
【図5】本実施例の熱転写記録方式で使用する印字シス
テムである。
テムである。
【図6】第1の実施例の熱転写記録方式を説明する図で
あり、(a)はインクシートに塗布されたバインダ(染
料受容層)を用紙に転写する処理を示し、(b)はイエ
ローインク層、マゼンタインク層、シアンインク層を用
紙に転写する処理を示し、(c)は熱ロール対による用
紙への加熱処理を示す。
あり、(a)はインクシートに塗布されたバインダ(染
料受容層)を用紙に転写する処理を示し、(b)はイエ
ローインク層、マゼンタインク層、シアンインク層を用
紙に転写する処理を示し、(c)は熱ロール対による用
紙への加熱処理を示す。
【図7】第2の実施例の熱転写記録方式に使用するイン
クシートの構成図である。
クシートの構成図である。
【図8】第2の実施例の熱転写記録方式に使用するイン
クシートの構成図であり、(a)はイエローインク層の
断面図を示し、(b)はマゼンタインク層の断面図を示
し、(c)はシアンインク層の断面図を示す。
クシートの構成図であり、(a)はイエローインク層の
断面図を示し、(b)はマゼンタインク層の断面図を示
し、(c)はシアンインク層の断面図を示す。
【図9】第2の実施例の熱転写記録方式を説明する図で
あり、(a)はイエローインク層、マゼンタインク層、
シアンインク層を用紙に転写する処理を示し、(b)は
熱ロール対による用紙への加熱処理を示す。
あり、(a)はイエローインク層、マゼンタインク層、
シアンインク層を用紙に転写する処理を示し、(b)は
熱ロール対による用紙への加熱処理を示す。
【図10】第3の実施例の熱転写記録方式に使用するイ
ンクシートの構成図である。
ンクシートの構成図である。
【図11】第3の実施例の熱転写記録方式に使用するイ
ンクシートの構成図であり、(a)はイエローインク層
の断面図を示し、(b)はマゼンタインク層の断面図を
示し、(c)はシアンインク層の断面図を示す。
ンクシートの構成図であり、(a)はイエローインク層
の断面図を示し、(b)はマゼンタインク層の断面図を
示し、(c)はシアンインク層の断面図を示す。
【図12】第3の実施例の熱転写記録方式を説明する図
であり、(a)はイエローインク層、マゼンタインク
層、シアンインク層を用紙に転写する処理を示し、
(b)は熱ロール対による用紙への加熱処理を示す。
であり、(a)はイエローインク層、マゼンタインク
層、シアンインク層を用紙に転写する処理を示し、
(b)は熱ロール対による用紙への加熱処理を示す。
2 サーマルヘッド 3 プラテンローラ 4 印字部 5、6 搬送ロール 7、8 切換板 9 用紙搬送部 10、33、43 インクシート 11 インクリボン 12 送りロール 13 巻取りロール 14 熱ロール対 14a 加熱ロール 14b 圧接ロール 15 給紙カセット 16 給紙コロ 17 発熱素子 18 コネクタ 20、21 待避路 22、32、42 ベースフィルム 23 バインダ 27 プレコート層 24、34、44 イエローインク層 25、35、45 マゼンタインク層 26、36、46 シアンインク層 27〜30 バインダ 32、47 バインダ層 Y イエロー M マゼンタ C シアン P、P´ 記録紙
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7416−2H B41M 5/26 101H
Claims (4)
- 【請求項1】 基材上に所定温度で溶融するバインダと
前記所定温度よりも高温で昇華する昇華性インク剤を塗
布した有色インク領域と、該領域と一致して、あるいは
該領域外に前記バインダと前記昇華性インク剤のための
媒染材料を塗布してなることを特徴とするインクシー
ト。 - 【請求項2】 記録紙と前記インクシートのインク塗布
面とを密着させてサーマルヘッドとプラテン部材の圧接
部に前記インクシートの基材側がサーマルヘッドと当接
するように通過させ、先ず前記サーマルヘッドを前記所
定温度に加熱して前記記録紙に前記媒染材料を含む層を
熱転写し同時に、もしくはその後に有色インク塗布層を
熱転写し、その後前記記録紙を前記所定温度よりも高温
に加熱することにより、前記昇華性インク剤を昇華させ
て前記媒染材料に染着させて画像を形成することを特徴
とする熱転写記録方式。 - 【請求項3】 基材上に所定温度で溶融するバインダと
前記所定温度よりも高温で昇華する昇華性インク剤から
なる有色インク領域を塗布してなることを特徴とするイ
ンクシート。 - 【請求項4】 媒染材料を有する熱昇華記録用紙と前記
インクシートのインク塗布面とを密着させてサーマルヘ
ッドとプラテン部材の圧接部に前記インクシートの基材
側がサーマルヘッドと当接するように通過させ、前記サ
ーマルヘッドを前記所定温度に加熱して前記熱昇華記録
用紙に前記有色インク塗布層を熱転写し、その後前記熱
昇華記録用紙を前記所定温度よりも高温に加熱すること
により、前記昇華性インク剤を昇華させて前記熱昇華記
録用紙に染着させて画像を形成することを特徴とする熱
転写記録方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7156554A JPH091944A (ja) | 1995-06-22 | 1995-06-22 | インクシート、及びインクシートを用いた熱転写記録方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7156554A JPH091944A (ja) | 1995-06-22 | 1995-06-22 | インクシート、及びインクシートを用いた熱転写記録方式 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH091944A true JPH091944A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=15630341
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7156554A Withdrawn JPH091944A (ja) | 1995-06-22 | 1995-06-22 | インクシート、及びインクシートを用いた熱転写記録方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH091944A (ja) |
-
1995
- 1995-06-22 JP JP7156554A patent/JPH091944A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020903 |