JP2003025728A - 熱転写記録方法および熱転写インクリボン - Google Patents

熱転写記録方法および熱転写インクリボン

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JP2003025728A
JP2003025728A JP2001218530A JP2001218530A JP2003025728A JP 2003025728 A JP2003025728 A JP 2003025728A JP 2001218530 A JP2001218530 A JP 2001218530A JP 2001218530 A JP2001218530 A JP 2001218530A JP 2003025728 A JP2003025728 A JP 2003025728A
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ink
image
thermal transfer
thermal
heat
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Takeo Miki
武郎 三木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】色ずれなどの画質劣化のない良好で階調性豊か
なカラー画像を得ることができる熱転写記録方法を提供
する。 【解決手段】熱転写インクリボン、中間転写体、サーマ
ルヘッドおよび被記録媒体を用い、交互駆動方法により
熱転写記録を行なう熱転写記録方法において、熱転写イ
ンクリボンの各インク層を転写する順にインク溶融温度
が低くなるように構成するとともに、中間転写体の受像
層の溶融温度を各インク層のインク溶融温度よりも低く
し、画像記録時、サーマルヘッドの奇数番目の発熱体と
偶数番目の発熱体とを記録ラインごとに交互に通電駆動
することにより、奇数番目の画素と偶数番目の画素を記
録ラインごとに交互に形成し、かつ、少なくとも1色の
熱溶融性インク層のインクの画素を他色の画素とは異な
る位置に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写インクリボ
ンの熱溶融性インクを中間転写体の受像層に熱転写する
ことにより中間転写体の受像層に画像を形成し、この画
像が形成された中間転写体の受像層を被記録媒体に圧力
と熱により転写することにより画像記録を行なう熱転写
記録方法に係り、特に免許証やパスポートなどの個人認
証用顔画像および個人情報などの文字画像を被記録媒体
上に記録するための熱転写記録方法、および、この熱転
写記録に用いる熱転写インクリボンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば、自動車の運転免許証、
パスポート、クレジットカード、会員証などの個人認証
用の顔画像が入った画像表示体に顔画像を記録する方法
としては、昇華型熱転写記録方法が主流となっている。
この昇華型熱転写記録方法は、フィルム状支持体の上に
昇華性(あるいは、熱移行性)の染料を熱転写可能にコ
ーティングしてなる熱転写リボンと、昇華性染料を受容
できる受容層を有する被記録媒体とを重ね合わせ、サー
マルヘッドなどにより、画像データに基づき熱転写リボ
ンを選択的に加熱し、被記録媒体に所望の画像を昇華転
写記録するものである。
【0003】この昇華型熱転写記録方法によれば、階調
性豊かなカラー画像が手軽に記録できることは広く一般
的に知られている。しかし、昇華型熱転写記録方法で
は、昇華性材料で染色できる材料が限られており、限ら
れた被記録媒体に対してのみしか適応できないという欠
点がある。また、一般的に昇華性染料は、耐光性、耐溶
剤性などの画像耐久性が劣っているという欠点もある。
【0004】一方、溶融型熱転写記録方法は、フィルム
状支持体の上に着色顔料あるいは染料を樹脂やワックス
などのバインダに分散させたものをコーティングしてな
る熱転写リボンを選択的に加熱し、被記録媒体にバイン
ダごと転写し、所望の画像を記録するものである。
【0005】この溶融型熱転写記録方法によれば、着色
材料を一般的に耐光性のよいといわれる無機および有機
顔料を選択できる。また、バインダに用いる樹脂やワッ
クスなどを工夫することができるため、耐溶剤性を向上
させることができる。基本的にバインダに対する接着性
を有している被記録媒体であれば何でもよく、幅広い被
記録媒体を選択することができるなど、昇華型熱転写記
録方法に対して利点がある。
【0006】しかし、溶融型熱転写記録方法は、転写し
たドットのサイズを変化させて階調記録を行なうドット
面積階調法を用いているため、ドットサイズを正確にコ
ントロールして多階調記録を行なうのには、様々な工夫
が必要となる。たとえば、特公平6−59739号公報
において開示されているように、転写ドットの配列をい
わゆる千鳥状に並べて記録する方法(以降、これを交互
駆動方法と称す)がある。この交互駆動方法を用いる
と、サーマルヘッドの隣り合う発熱体の熱干渉が減らせ
られ、隣接画素の影響を受けることなく、ドットサイズ
をコントロールすることができるため、良好な多階調記
録を行なうことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記方法にも
以下のような課題があった。
【0008】たとえば、2色目のインクドットを転写す
る際、1色目のインクドットが2色目のドットよりも小
さい場合、インク層厚分の段差が生じているため、2色
目のインクドットが転写不良を起こしていまい、画質が
劣化してしまうという課題がある。
【0009】また、サーマルヘッドの発熱体を交互駆動
しているため、低濃度域から中濃度域にかけて、隣り合
うドット間にはドットが形成されていない部分が存在
し、中間転写体の搬送不良などによるドットずれを起こ
した場合、2色目および3色目のインクドットを形成す
る位置に、前色のドットが存在しない位置にドットを形
成してしまい、ドットの転写不良を起こし、画質が劣化
してしまうという課題がある。
【0010】さらに、一般的に中間転写体の層厚は、イ
ンクリボンと比較して厚く、画像を形成する際、中間転
写体の温度が上がらず、インクの転写不良を起こすとい
う課題もある。
【0011】そこで、本発明は、色ずれなどの画質劣化
のない良好で階調性豊かなカラー画像を得ることができ
る熱転写記録方法および熱転写インクリボンを提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の熱転写記録方法
は、転写する順にインク溶融温度が低くなるように構成
された複数色の熱溶融性インク層を有する熱転写インク
リボンと、この熱転写インクリボンから前記複数色の熱
溶融性インク層のインクを熱転写可能で、かつ、前記複
数色の熱溶融性インク層のインク溶融温度よりも低い溶
融温度を有する受像層がフィルム状支持体の一方の面に
形成されてなる中間転写体と、複数の発熱体をライン状
に配列してなるサーマルヘッドとを重ねた状態で、記録
する画像データに応じて前記サーマルヘッドの各発熱体
を選択的に通電駆動して、前記熱転写インクリボンから
熱溶融性インク層のインクを前記中間転写体の受像層に
熱転写することにより前記中間転写体の受像層に画像を
形成し、この画像が形成された前記中間転写体の受像層
を被記録媒体に圧力と熱により転写することにより画像
記録を行なう熱転写記録方法であって、画像記録時、前
記サーマルヘッドの奇数番目の発熱体と偶数番目の発熱
体とを記録ラインごとに交互に通電駆動することによ
り、奇数番目の画素と偶数番目の画素を記録ラインごと
に交互に形成し、かつ、少なくとも1色の熱溶融性イン
ク層のインクの画素を他色の画素とは異なる位置に形成
することを特徴とする。
【0013】また、本発明の熱転写記録方法は、転写す
る順にインク層厚が厚くなるように構成された複数色の
熱溶融性インク層を有する熱転写インクリボンと、この
熱転写インクリボンから前記複数色の熱溶融性インク層
のインクを熱転写可能で、かつ、前記複数色の熱溶融性
インク層のインク溶融温度よりも低い溶融温度を有する
受像層がフィルム状支持体の一方の面に形成されてなる
中間転写体と、複数の発熱体をライン状に配列してなる
サーマルヘッドとを重ねた状態で、記録する画像データ
に応じて前記サーマルヘッドの各発熱体を選択的に通電
駆動して、前記熱転写インクリボンから熱溶融性インク
層のインクを前記中間転写体の受像層に熱転写すること
により前記中間転写体の受像層に画像を形成し、この画
像が形成された前記中間転写体の受像層を被記録媒体に
圧力と熱により転写することにより画像記録を行なう熱
転写記録方法であって、画像記録時、前記サーマルヘッ
ドの奇数番目の発熱体と偶数番目の発熱体とを記録ライ
ンごとに交互に通電駆動することにより、奇数番目の画
素と偶数番目の画素を記録ラインごとに交互に形成し、
かつ、少なくとも1色の熱溶融性インク層のインクの画
素を他色の画素とは異なる位置に形成することを特徴と
する。
【0014】また、本発明の熱転写インクリボンは、長
尺フィルム状支持体の一方の面上に、転写する順にイン
ク溶融温度が低くなるように構成された複数色の熱溶融
性インク層を、その長手方向に順次設けてなり、前記複
数色の熱溶融性インク層は、着色顔料、樹脂および無色
あるいは淡色の微粒子を主成分とし、かつ、厚みが1μ
m以下であることを特徴とする。
【0015】さらに、本発明の熱転写インクリボンは、
長尺フィルム状支持体の一方の面上に、転写する順にイ
ンク層厚が厚くなるように構成された複数色の熱溶融性
インク層を、その長手方向に順次設けてなり、前記複数
色の熱溶融性インク層は、着色顔料、樹脂および無色あ
るいは淡色の微粒子を主成分とし、かつ、厚みが1μm
以下であることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0017】まず、本実施の形態に係るサーマルヘッド
の発熱体の交互駆動、詳しくはドットを千鳥状に配列さ
せて記録する方法について説明する。
【0018】サーマルヘッドの発熱体の交互駆動は、奇
数ラインの奇数番目の発熱体と偶数ラインの偶数番目の
発熱体とを記録ラインごとに交互に駆動する方法であ
る。このように交互駆動した場合、記録されたドット1
は、図1に示すように千鳥状に配列されて画像を形成す
る。ここで、主走査方向は、サーマルヘッドの発熱体並
び方向であり、副走査方向はそれと直行する方向であ
る。
【0019】図2は、サーマルヘッドの発熱体と熱転写
インクリボンのインク層内での温度分布を示すもので、
図中の符号2はサーマルヘッドの発熱体を示している。
交互駆動ではなく、全部の発熱体2を駆動して記録する
場合は、図2(a)に示すように、隣接する発熱体2間
の距離が狭いため、熱干渉を起こし、温度分布が平坦な
形状になっている(図中の実線a)。すなわち、隣接す
る発熱体2間で温度コントラストがない状態になってい
る。このため、正確なドットサイズ変調が行なえず、多
階調記録が困難になる。
【0020】一方、図2(b)に示すように、記録ライ
ンごとに隣接する発熱体2を駆動しない交互駆動の場
合、駆動している発熱体2間の距離が広いこと(詳しく
は発熱体並びピッチの2倍の距離)、サーマルヘッド内
では駆動していない発熱体2に熱が逃げるため、熱干渉
をほとんど起こすことがなく、温度分布は急峻な形状に
なっている(図中の実線b)。すなわち、隣接する発熱
体2間で温度コントラストを取ることができている。
【0021】このように、交互駆動を行なうことによ
り、孤立ドットを確実に形成でき、さらに、ドットサイ
ズを隣接ドットの影響を受けることなく、確実に変調す
ることができ、面積階調を利用した多階調記録が可能に
なる。
【0022】図3は、サーマルヘッドの発熱体の概略構
成と、それに対応するインク層内での温度分布を示し、
図4はサーマルヘッドの概略構成を示すものである。本
実施の形態では、サーマルヘッドは、図4(a)に示す
ようなエッジ型のサーマルヘッド3であり、発熱体2が
サーマルヘッド3の先端近傍に形成されている。エッジ
型のサーマルヘッド3は、後述する図12に示すよう
に、プラテン押当部の接線方向に対して傾けて設置でき
るため、被記録媒体の給紙が容易に行なわれ、また、平
面型のサーマルヘッドと比べてスペースを要しないた
め、装置の小型化に優位であるという利点がある。
【0023】また、本実施の形態のエッジ型のサーマル
ヘッド3では、図3(a)に示すように、2つの発熱体
2a,2bを1組として1画素を形成するような構成に
なっている。発熱体を発熱させるために流す電流は、図
示矢印cで示すように、2つの発熱体2a,2bを直列
に通り、図示しない駆動回路を経て、電源へと戻ってく
る。すなわち、他の組の発熱体とは、電源への配線を除
いて、電流路を共通にしていない。
【0024】一方、通常の平面型のサーマルヘッド4で
は、図4(b)に示すように、1つの発熱体2で1画素
を形成するような構成になっている。発熱体を発熱させ
るために流す電流は、図示矢印dで示すように、発熱体
2を通り、全ての発熱体2が接続された共通電極5を経
て、電源に戻ってくる。
【0025】これを電気的な等価回路で表わしたものが
図5である。図5(a)は、エッジ型のサーマルヘッド
3のもの、図5(b)は平面型のサーマルヘッド4のも
のである。図5(a)のRi1、Ri2は、発熱体2
a,2bの抵抗を示している。図5(b)のRiは、発
熱体2の抵抗を示し、Rcは共通電極5の抵抗を示して
いる。図5(b)のように、平面型のサーマルヘッド4
の発熱体2は、共通電極5と直列に接続された並列抵抗
群として表わすことができる。抵抗RcはRiよりも小
さいため、駆動する発熱体が少ない場合は、そこでの電
圧降下は無視できる状態になっている。
【0026】しかし、駆動する発熱体の数が多くなる
と、並列抵抗群である発熱体全体の値が下がるため、抵
抗Rcでの電圧降下が無視できなくなり、発熱体にかか
る電圧が下がり、発熱量が減ってしまう。すなわち、発
熱量が駆動数で変化してしまう。これに対し、図5
(a)のように、エッジ型サーマルヘッド3では、共通
電極5がないため、発熱体にかかる電圧は駆動数により
変化しない。このため、エッジ型のサーマルヘッド3で
は、平面型サーマルヘッド4のように、駆動数に応じた
制御が必要なくなり、駆動制御が簡素化されるという利
点もある。
【0027】また、エッジ型のサーマルヘッド3では、
2つの発熱体2a,2bを1組としているため、インク
層内での温度分布は、図3(a)に示すeのように、発
熱体の中央部が高温で、2つの発熱体2a,2b間の温
度が多少下がった分布になり、画素の中央部が高温にな
ることはない。
【0028】一方、平面型のサーマルヘッド4では、1
つの発熱体2を発熱させているため、インク層内での温
度分布は、図3(b)に示すfのように、発熱体2の中
央部の温度は高温になっている。
【0029】交互駆動をする場合、隣の発熱体位置まで
転写温度に熱してやらなければならないため、平面型サ
ーマルヘッド4では、発熱体の中央部の温度が上がりす
ぎ、インクリボンの破損などを引き起こす可能性があっ
た。これに対し、高温部が隣の発熱体に近づき、画素の
中央部が高温にならないエッジ型のサーマルヘッド3で
は、交互駆動をしてもインクリボンの破損などを引き起
こすことがないという利点もある。
【0030】次に、本実施の形態に係る中間転写体およ
び熱転写インクリボンについて説明する。
【0031】図6は、本実施の形態に係る中間転写体の
構成を模式的に示すものである。中間転写体6は、長尺
フィルム状の支持体7の一面に、ワックスからなる離型
層8、樹脂からなる保護層9、受像層10の順に積層形
成されている。支持体7は、たとえば、ポリエチレンテ
レフタレート(以降、単にPETと略称する)、あるい
は、ポリエチレンナフタレート(以降、単にPENと略
称する)などのフィルム状合成樹脂が好適に使われる。
本実施の形態では、たとえば、厚さが25μmのPET
とした。
【0032】受像層10は、後述するインクリボンのイ
ンク層と相性が良いこと、受像表面が平滑であることが
要求され、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、あるい
は、これらの混合樹脂などに好適に使われる。本実施の
形態では、たとえば、ウレタン系樹脂とエポキシ系樹脂
を主とした混合樹脂とし、厚さが5μmで、支持体上に
コートした。
【0033】ここで、保護層9には、ホログラムなどの
偽変造防止策を施してある場合が多い。本実施の形態で
も、ホログラムを施したものを使用した。保護層9の厚
みは10μmとした。
【0034】図7は、第1の実施の形態に係る熱転写イ
ンクリボンの構成を模式的に示すものである。熱転写イ
ンクリボン11は、長尺フィルム状の支持体12の一面
に、複数色の熱溶融性インク層としてのイエローインク
層13、マゼンタインク層14、シアンインク層15が
その順に並んで形成されている。ここで、上記各インク
層13〜15の順番は、上記順番である必要性はなく、
インク層の透明度などから決まる順番で並べられていれ
ばよい。
【0035】支持体12は、たとえば、厚さが2〜6μ
mのPETなどの合成樹脂フィルムである。本実施の形
態では、厚さが4.5μmのPETとした。各インク層
13〜15は、樹脂などからなるバインダ中に無機顔
料、有機顔料と微粒子を分散したものである。
【0036】バインダとしては、酢ビ−塩ビ共重合体、
酢ビ−エチレン共重合体、あるいは、飽和ポリエステル
樹脂などの熱溶融性で、無色透明あるいは単色透明の樹
脂で融点が約60℃〜約100℃のものが好適に用いら
れる。本実施の形態においては、中間転写体6との相性
から、飽和ポリエステル樹脂を主成分とするバインダと
した。また、微粒子は顔料の分散剤などであるが、本実
施の形態ではシリカを含有した。
【0037】なお、本実施の形態では、各色インクのド
ットを順次重ねて転写し、所望の色を表現するため、先
に転写してあるインクが厚いと、そのドットの凹凸の影
響を強く受け、転写不良やドットの欠けなどを生じる場
合があるため、インク層13〜15の厚みはできる限り
薄い方が好ましく、1μm以下であることが望ましい。
本実施の形態では、0.6μmとした。
【0038】ここで、中間転写体6の受像層10の溶融
温度は、熱転写インクリボン11のインク層13〜15
を構成するバインダのそれよりも低く設定されている。
また、熱転写インクリボン11は、各インク層13〜1
5のインクの転写順に溶融温度が低くなるように構成さ
れている。
【0039】図8は、中間転写体6の受像層10および
熱転写インクリボン11のインク層13〜15のバイン
ダの温度−粘度特性を示している。バインダ樹脂など
は、温度が上がると緩やかに粘度が下がっていく特性を
示す。そして、ある粘度以下になると、インクが被記録
媒体に転写し、受像層10も被記録媒体/インクに対し
て転写/受像が可能になる。同図の通り、転写粘度のと
きの温度が、受像層10の転写温度(本実施の形態では
溶融温度と称している)Trとバインダの転写温度Ti
を、Tr<Tiとした。詳しくは、たとえば、受像層1
0の溶融温度を75℃とし、イエローインク層13、マ
ゼンタインク層14、シアンインク層15の溶融温度
を、それぞれ95℃、90℃、80℃とした。
【0040】また、上記中間転写体6を使用する場合、
前記熱転写インクリボン11のインク層13〜15のイ
ンクを中間転写体6の受像層10に転写する際に、イン
クおよび中間転写体6の受像層10が冷えた状態で、熱
転写インクリボン11と中間転写体6とを剥離する、つ
まり、冷時剥離をする必要がある。これは、インクおよ
び受像層10が暖まった状態で剥離を行なうと、両者の
粘度が低くなっているため、熱転写インクリボン11の
支持体12とインク層13〜15との接着力と、中間転
写体6の保護層9と受像層10との接着力の大きさが曖
昧になっており、どちら側に転写するのかわからず、受
像層10が熱転写インクリボン11側に転写する逆転写
が生じることがあるからである。このため、熱転写イン
クリボン11のインク層13〜15は冷時剥離用に調整
されている。
【0041】次に、中間転写体6の溶融温度を最も低く
し、かつ、熱転写インクリボン11の各インク層13〜
15を転写する順にインク溶融温度が低くなるように構
成した第1の実施の形態に係る熱転写記録方法の作用効
果について説明する。
【0042】図9は、イエローインク(ドット)13a
を転写した後、マゼンタインク(ドット)14aを画素
の位置をイエローとは変えて転写した場合のドット状態
を示すものである。同図では、イエローインク13aと
マゼンタインク14aとで、画素を形成する位置を変え
ている。詳しくは、イエローインク13aは奇数ライン
の偶数番目の画素と偶数ラインの奇数番目の画素を非駆
動とし、マゼンタインク14aは奇数ラインの奇数番目
の画素と偶数ラインの偶数番目の画素を非駆動としてい
る。
【0043】イエローインク13aによるドットが小さ
く、ドット間に隙間がある場合(図中、符号a1参照)
は、イエローインク13aによる段差がないため、マゼ
ンタインク14aは確実に転写される。さらに、中間転
写体6の受像層10の溶融温度は、マゼンタインク14
aのそれよりも低くしてある。このため、中間転写体6
の受像層10の粘度は、マゼンタインク14aが転写す
る温度域では充分に下がっている。このため、マゼンタ
インク14aと受像層10との接着力は強固になり、マ
ゼンタインク14aの転写がさらに確実に行なわれる。
【0044】また、イエローインク13aの溶融温度よ
りも受像層10の方が溶融温度が低いため、マゼンタイ
ンク14aと同じ理由で、イエローインク13aの確実
な転写が行なわれる。また、イエローインク13aがあ
る程度大きくなり、ドット間の隙間が小さくなった場合
(図中、符号a2参照)には、マゼンタインク14aを
転写する際、イエローインク13aによる段差があるた
め、マゼンタインク14aの転写を阻害することにな
る。
【0045】図9内の曲線gは、マゼンタインク14a
転写時のインク層内での温度分布である。画素の中央付
近の温度は低くなっているが、マゼンタインク14aの
転写可能温度には到達した状態になっており、溶融温度
がマゼンタインク14aよりも低い受像層10では、受
像可能温度よりもさらに高い温度になっているため、マ
ゼンタインク14aとの接着力が強固になっている。こ
のため、段差がある部分へのマゼンタインク14aの転
写は、画素の中央部で確実に転写ができる。
【0046】また、段差の部分であるマゼンタインク1
4aの端部では、温度分布gが示す通り、周辺よりも高
い温度となっており、イエローインク13aの溶融温度
にまで達している。このため、段差の部分でも、マゼン
タインク14aとイエローインク13aとの接着力が増
し、マゼンタインク14aの確実な転写が実現できる。
【0047】また、イエローインク13aとマゼンタイ
ンク14aの画素の形成位置を変えているので、受像層
10上には、この2つのインクによるドットがベタ状に
形成された状態になっている。このため、3次色である
シアンインク15aの転写時には、マゼンタインク14
aによる1色分の段差がほとんどであり、上記の通りの
理由により、マゼンタインク14aよりも溶融温度を低
くしているシアンインク15aの転写も確実に行なわれ
ることになる。
【0048】以上説明したように、第1の実施の形態に
係る熱転写記録方法によれば、中間転写体6の受像層1
0上に色ずれなどのない階調豊なカラー画像を形成する
ことができる。
【0049】次に、第2の実施の形態に係る熱転写記録
方法について説明する。
【0050】本発明は、パスポートや免許証などの個人
認証用顔画像を有する画像表示体に対して、顔画像など
を記録するための熱転写記録方法に関してなされたもの
である。人の顔画像を記録することを目的としており、
写真をスキャナで読込んだり、デジタルカメラなどから
直接顔画像を読込んだりしたデータを利用して記録が行
なわれている。
【0051】本発明者らの調査により、これら背景を含
めた顔画像を構成するイエローインクは、ほとんど中間
濃度域から高濃度域のベタ状態になっていることがわか
っている。つまり、顔画像全体で、低濃度域から高濃度
域まで表現するのはマゼンタ、シアンの2色である。
【0052】そこで、第2の実施の形態では、転写する
順に画素位置を交互にしている。すなわち、本実施の形
態では、イエロー、マゼンタ、シアンの順に記録を行な
っているので、イエロー、シアンが同じ位置に画素を形
成し、マゼンタは異なった位置に画素を形成する。上述
の通り、マゼンタインクは低濃度域から高濃度域まで存
在するので、マゼンタインクが形成された面は凹凸が多
数存在するが、イエローインクはほとんどが中濃度域か
ら高濃度域までであるため、イエローインクの形成面は
平坦である。このため、シアンインクはイエローインク
上に転写した方が、確率的に段差の影響を受け難いとい
える。
【0053】以上説明したように、第2の実施の形態に
係る熱転写記録方法によれば、中間転写体6の受像層1
0上に、さらに色ずれなどのない階調豊なカラー画像を
形成することができる。
【0054】次に、中間転写体6の溶融温度を最も低く
し、かつ、熱転写インクリボン11の各インク層13〜
15を転写する順にインク層厚が厚くなるように構成し
た第3の実施の形態に係る熱転写記録方法の作用効果に
ついて説明する。
【0055】図10は、第3の実施の形態に係る熱転写
インクリボンの構成を模式的に示すものである。熱転写
インクリボン16は、長尺フィルム状の支持体12の一
面に、複数色の熱溶融性インク層としてのイエローイン
ク層17、マゼンタインク層18、シアンインク層19
がその順に並んで形成されている。ここで、上記各イン
ク層17〜19の順番は、上記順番である必要性はな
く、インク層の透明度などから決まる順番で並べられて
いればよい。
【0056】支持体12は、たとえば、厚さが2〜6μ
mのPETなどの合成樹脂フィルムである。各インク層
17〜19は、本実施の形態においては、中間転写体6
との相性から樹脂を主成分とするバインダを用いてい
る。
【0057】本実施の形態では、各色インクのドットを
順次重ねて転写し、所望の色を表現するため、先に転写
してあるインクが厚いと、そのドットの凹凸の影響を強
く受け、転写不良やドットの欠けなどを生じる場合があ
るため、インク層17〜19の厚みはできる限り薄い方
が好ましく、1μm以下であることが望ましい。本実施
の形態では、インク層17〜19は、インクを転写する
順にインク層厚が厚くなるように構成されている。詳し
くは、たとえば、イエローインク層17、マゼンタイン
ク層18、シアンインク層19の各インク層厚を、それ
ぞれ0.3μm、0.5μm、0.7μmとした。
【0058】図11は、イエローインク(ドット)17
aを転写した後、マゼンタインク(ドット)18aを画
素の位置をイエローとは変えて転写した場合のドット状
態を示すものである。同図では、イエローインク17a
とマゼンタインク18aとで、画素を形成する位置を変
えている。位置については、図9と同じなので、ここで
は説明を省略する。
【0059】イエローインク17aによるドットが小さ
く、ドット間に隙間がある場合(図中、符号b1参照)
は、イエローインク17aによる段差がないため、マゼ
ンタインク18aは確実に転写される。さらに、中間転
写体6の受像層10の溶融温度は、マゼンタインク18
aのそれよりも低くしてある。このため、中間転写体6
の受像層10の粘度は、マゼンタインク18aが転写す
る温度域では充分に下がっている。このため、マゼンタ
インク18aと受像層10との接着力は強固になり、マ
ゼンタインク18aの転写がさらに確実に行なわれる。
【0060】また、イエローインク17aの溶融温度よ
りも受像層10の方が溶融温度が低いため、マゼンタイ
ンク18aと同じ理由で、イエローインク17aの確実
な転写が行なわれる。また、イエローインク17aがあ
る程度大きくなり、ドット間の隙間が小さくなった場合
(図中、符号b2参照)には、マゼンタインク18aを
転写する際、イエローインク17aによる段差があるた
め、マゼンタインク18aの転写を阻害することにな
る。
【0061】図11内の曲線hは、マゼンタインク18
a転写時のインク層内での温度分布である。画素の中央
付近の温度は低くなっているが、マゼンタインク18a
の転写可能温度には到達した状態になっており、溶融温
度がマゼンタインク18aよりも低い受像層10では、
受像可能温度よりもさらに高い温度になっているため、
マゼンタインク18aとの接着力が強固になっている。
このため、段差がある部分へのマゼンタインク18aの
転写は、画素の中央部で確実に転写ができる。
【0062】また、段差の部分であるマゼンタインク1
8aの端部では、温度分布hが示す通り、周辺よりも高
い温度となっており、イエローインク17aの溶融温度
にまで達している。このため、段差の部分でも、マゼン
タインク18aとイエローインク17aとの接着力が増
し、マゼンタインク18aの確実な転写が実現できる。
【0063】また、マゼンタインク18aの層厚は、イ
エローインク17aのそれよりも厚くしてあるため、イ
エローインク17aの段差によりマゼンタインク18a
に凹凸ができても、同図の通り、マゼンタインク18a
が破断されることがない。このため、マゼンタインク1
8aの転写はより確実なものとなる。
【0064】また、イエローインク17aとマゼンタイ
ンク18aの画素の形成位置を変えているので、受像層
10上には、この2つのインクによるドットがベタ状に
形成された状態になっている。このため、3次色である
シアンインク19aの転写時には、マゼンタインク18
aによる1色分の段差がほとんどであり、上記の通りの
理由により、マゼンタインク18aよりも層厚が厚いシ
アンインク19aの転写も確実に行なわれることにな
る。
【0065】以上説明したように、第3の実施の形態に
係る熱転写記録方法によれば、中間転写体6の受像層1
0上に色ずれなどのない階調豊なカラー画像を形成する
ことができる。
【0066】また、上述したように、背景を含めた顔画
像を構成するイエローインクは、ほとんどが中間濃度域
から高濃度域までのベタ状態になっている。つまり、イ
エローインクの形成面は平坦である。イエローとシアン
を同じ位置に画素を形成し、マゼンタは異なった位置に
画素を形成した方が、シアンインクの転写において、確
率的に段差の影響を受け難いといえる。
【0067】したがって、このような熱転写記録方法に
よれば、中間転写体の受像層上にさらに色ずれなどのな
い階調豊かなカラー画像を形成することができる。
【0068】次に、本実施の形態で用いた記録装置につ
いて説明する。
【0069】図12は、図6に示した中間転写体6およ
び図7に示した熱転写インクリボン11(または、図1
0に示した熱転写インクリボン16)を用いた場合の記
録装置の構成を模式的に示すものである。図12におい
て、プラテンローラ21上には、熱記録手段としてのサ
ーマルヘッド22が設けられている。サーマルヘッド2
2は、前述したようにエッジ型のサーマルヘッドであ
り、前述した熱転写インクリボン11と中間転写体6と
を介してプラテンローラ21上に接離可能に設けられて
いる。熱転写インクリボン11は、供給コア23により
プラテンローラ21とサーマルヘッド22との間に供給
され、巻取りコア24により巻取られるようになってい
る。
【0070】プラテンローラ21の近傍で、中間転写体
6の搬出側には、搬出される中間転写体6を受取って搬
送するクランプローラ25が設けられている。クランプ
ローラ25の上には、中間転写体6を掴むためのクラン
プ26が設けられている。クランプローラ25の搬出側
には、クランプローラ25で搬出される中間転写体6を
搬送する搬送ローラ27が設けられている。
【0071】搬送ローラ27の前方には、転写手段とし
てのヒートローラ28およびこれに対向する対向ローラ
29が設けられている。ヒートローラ28は、対向ロー
ラ29とにより、搬送ローラ27で供給される中間転写
体6と別途供給される被記録媒体30(図示しない)と
を重ね合わせて圧接し、回転しながら中間転写体6に熱
を加えることにより、被記録媒体30に中間転写体6を
転写するようになっている。
【0072】中間転写体6は、供給コア31によりプラ
テンローラ21とサーマルヘッド22との間に供給され
た後、クランプローラ25、搬送ローラ27を経てヒー
トローラ28へと供給され、ここで転写された後、剥離
ローラ32を経て図示しない巻取りコアに巻取られるよ
うになっている。
【0073】このような構成において、図示しない制御
部から記録開始信号が供給されると、熱転写インクリボ
ン11は記録開始位置まで巻取りコア24により巻取り
が行なわれる。ついで、クランプ26とクランプローラ
25とで中間転写体6を掴むとともに、サーマルヘッド
22、熱転写インクリボン11、および、中間転写体6
をプラテンローラ21側に所望の圧力で圧接させること
により、記録動作が開始される。
【0074】記録動作は、図示しない制御部から送られ
る画像データに応じたサーマルヘッド駆動信号によりサ
ーマルヘッド22を駆動するとともに、図13(a)に
示すように、クランプ26とクランプローラ25とで中
間転写体6を掴みながら、記録周期に応じた回転速度で
クランプローラ25を回転させることにより行なわれ
る。このとき、プラテンローラ22は、位置精度の問題
から強制回転はさせていない。
【0075】1色目の記録が終了すると、サーマルヘッ
ド22および熱転写インクリボン11が中間転写体6か
ら離れ、一方、供給コア31、クランプローラ25が記
録動作時とは反対方向に回転して、中間転写体6を記録
開始位置まで供給コア31側に排出する。ついで、再び
記録動作が繰り返され、順次、3色の記録が行なわれ
る。
【0076】3色の記録が全て終了すると、供給コア3
1およびクランプローラ25は記録開始位置まで中間転
写体6を供給コア31側に排出し、中間転写体6はクラ
ンプ27から解放される。
【0077】次に、図13(b)に示すように、クラン
プ26から解放された中間転写体6は、搬送ローラ27
によりヒートローラ28へ供給される。ヒートローラ2
8に中間転写体6が給紙されると、図示しない被記録媒
体供給トレーから被記録媒体30が供給される。ここ
で、中間転写体6の画像領域先端部と被記録媒体30の
先端部との位置合わせが行なわれ、ヒートローラ28と
対向ローラ29とにより中間転写体6と被記録媒体30
とが圧接される。ついで、ヒートローラ28が回転し、
中間転写体6に熱を加えつつ、被記録媒体30に転写し
ながら、剥離ローラ32側に排出を行なう。
【0078】剥離ローラ32は、中間転写体6の離型層
8から支持体7を剥離し、保護層9および受像層10を
被記録媒体30へと転写を行なう。被記録媒体30の後
端がヒートローラ28を通り過ぎたとき、中間転写体6
の転写動作が終了する。中間転写体6の転写動作が終了
すると、中間転写体6の記録開始位置まで中間転写体6
を供給コア31により巻き戻し、再び上記同様な記録動
作が開始される。
【0079】このような記録装置を用い、前述した熱転
写記録方法を採用することにより、色ずれなどの画質劣
化を起こすことなく、多階調のカラー画像を形成できる
ことを確認できた。また、被記録媒体への中間転写体の
確実な転写が行なわれることも確認できた。
【0080】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、色
ずれなどの画質劣化のない良好で階調性豊かなカラー画
像を得ることができる熱転写記録方法および熱転写イン
クリボンを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サーマルヘッドの発熱体を交互駆動したときの
ドットの配置例を示す図。
【図2】サーマルヘッドの発熱体と熱転写インクリボン
のインク層内での温度分布を示す概略図。
【図3】本発明の実施の形態に係るサーマルヘッドの発
熱体の概略構成とそれに対応するインク層内での温度分
布を示す概略図。
【図4】本発明の実施の形態に係るサーマルヘッドの概
略構成図。
【図5】本発明の実施の形態に係るサーマルヘッドの発
熱体の電気的な等価回路を示す回路図。
【図6】本発明の実施の形態に係る中間転写体の構成を
模式的に示す縦断側面図。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る熱転写インク
リボンの構成を模式的に示すもので、(a)図は平面
図、(b)図は縦断側面図。
【図8】本発明の実施の形態に係る中間転写体の受像層
および熱転写インクリボンのインク層のバインダの温度
−粘度特性を示すグラフ。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係るドットの状態
を説明するもので、(a)図は平面図、(b)図は
(a)図におけるA−A矢視縦断側面図。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る熱転写イン
クリボンの構成を模式的に示すもので、(a)図は平面
図、(b)図は縦断側面図。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係るドットの状
態を説明するもので、(a)図は平面図、(b)図は
(a)図におけるB−B矢視縦断側面図。
【図12】本発明の実施の形態に係る記録装置の構成を
模式的に示す概略構成図。
【図13】図12の記録装置の動作を説明するための
図。
【符号の説明】
2,2a,2b…発熱体、3…エッジ型サーマルヘッ
ド、6…中間転写体、7,12…支持体、8…離型層、
9…保護層、10…受像層、11,16…熱転写インク
リボン、13,17…イエローインク層、14,18…
マゼンタインク層、15,19…シアンインク層、21
……プラテンローラ、22……サーマルヘッド、28…
ヒートローラ、30…被記録媒体、13a,17a…イ
エローインク(ドット)、14a,18a…マゼンタイ
ンク(ドット)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41M 5/40 B41J 3/20 117C

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写する順にインク溶融温度が低くなる
    ように構成された複数色の熱溶融性インク層を有する熱
    転写インクリボンと、この熱転写インクリボンから前記
    複数色の熱溶融性インク層のインクを熱転写可能で、か
    つ、前記複数色の熱溶融性インク層のインク溶融温度よ
    りも低い溶融温度を有する受像層がフィルム状支持体の
    一方の面に形成されてなる中間転写体と、複数の発熱体
    をライン状に配列してなるサーマルヘッドとを重ねた状
    態で、記録する画像データに応じて前記サーマルヘッド
    の各発熱体を選択的に通電駆動して、前記熱転写インク
    リボンから熱溶融性インク層のインクを前記中間転写体
    の受像層に熱転写することにより前記中間転写体の受像
    層に画像を形成し、この画像が形成された前記中間転写
    体の受像層を被記録媒体に圧力と熱により転写すること
    により画像記録を行なう熱転写記録方法であって、 画像記録時、前記サーマルヘッドの奇数番目の発熱体と
    偶数番目の発熱体とを記録ラインごとに交互に通電駆動
    することにより、奇数番目の画素と偶数番目の画素を記
    録ラインごとに交互に形成し、かつ、少なくとも1色の
    熱溶融性インク層のインクの画素を他色の画素とは異な
    る位置に形成することを特徴とする熱転写記録方法。
  2. 【請求項2】 転写する順にインク層厚が厚くなるよう
    に構成された複数色の熱溶融性インク層を有する熱転写
    インクリボンと、この熱転写インクリボンから前記複数
    色の熱溶融性インク層のインクを熱転写可能で、かつ、
    前記複数色の熱溶融性インク層のインク溶融温度よりも
    低い溶融温度を有する受像層がフィルム状支持体の一方
    の面に形成されてなる中間転写体と、複数の発熱体をラ
    イン状に配列してなるサーマルヘッドとを重ねた状態
    で、記録する画像データに応じて前記サーマルヘッドの
    各発熱体を選択的に通電駆動して、前記熱転写インクリ
    ボンから熱溶融性インク層のインクを前記中間転写体の
    受像層に熱転写することにより前記中間転写体の受像層
    に画像を形成し、この画像が形成された前記中間転写体
    の受像層を被記録媒体に圧力と熱により転写することに
    より画像記録を行なう熱転写記録方法であって、 画像記録時、前記サーマルヘッドの奇数番目の発熱体と
    偶数番目の発熱体とを記録ラインごとに交互に通電駆動
    することにより、奇数番目の画素と偶数番目の画素を記
    録ラインごとに交互に形成し、かつ、少なくとも1色の
    熱溶融性インク層のインクの画素を他色の画素とは異な
    る位置に形成することを特徴とする熱転写記録方法。
  3. 【請求項3】 転写する順にインク溶融温度が低くなる
    ように構成された複数色の熱溶融性インク層を有する熱
    転写インクリボンと、この熱転写インクリボンから前記
    複数色の熱溶融性インク層のインクを熱転写可能で、か
    つ、前記複数色の熱溶融性インク層のインク溶融温度よ
    りも低い溶融温度を有する受像層がフィルム状支持体の
    一方の面に形成されてなる中間転写体と、複数の発熱体
    をライン状に配列してなるサーマルヘッドとを重ねた状
    態で、記録する画像データに応じて前記サーマルヘッド
    の各発熱体を選択的に通電駆動して、前記熱転写インク
    リボンから熱溶融性インク層のインクを前記中間転写体
    の受像層に熱転写することにより前記中間転写体の受像
    層に画像を形成し、この画像が形成された前記中間転写
    体の受像層を被記録媒体に圧力と熱により転写すること
    により画像記録を行なう熱転写記録方法であって、 画像記録時、前記サーマルヘッドの奇数番目の発熱体と
    偶数番目の発熱体とを記録ラインごとに交互に通電駆動
    することにより、奇数番目の画素と偶数番目の画素を記
    録ラインごとに交互に形成し、かつ、前記熱転写インク
    リボンの複数色の熱溶融性インク層のインクを転写する
    順に画素の位置が交互になるように画素を形成すること
    を特徴とする熱転写記録方法。
  4. 【請求項4】 転写する順にインク層厚が厚くなるよう
    に構成された複数色の熱溶融性インク層を有する熱転写
    インクリボンと、この熱転写インクリボンから前記複数
    色の熱溶融性インク層のインクを熱転写可能で、かつ、
    前記複数色の熱溶融性インク層のインク溶融温度よりも
    低い溶融温度を有する受像層がフィルム状支持体の一方
    の面に形成されてなる中間転写体と、複数の発熱体をラ
    イン状に配列してなるサーマルヘッドとを重ねた状態
    で、記録する画像データに応じて前記サーマルヘッドの
    各発熱体を選択的に通電駆動して、前記熱転写インクリ
    ボンから熱溶融性インク層のインクを前記中間転写体の
    受像層に熱転写することにより前記中間転写体の受像層
    に画像を形成し、この画像が形成された前記中間転写体
    の受像層を被記録媒体に圧力と熱により転写することに
    より画像記録を行なう熱転写記録方法であって、 画像記録時、前記サーマルヘッドの奇数番目の発熱体と
    偶数番目の発熱体とを記録ラインごとに交互に通電駆動
    することにより、奇数番目の画素と偶数番目の画素を記
    録ラインごとに交互に形成し、かつ、前記熱転写インク
    リボンの複数色の熱溶融性インク層のインクを転写する
    順に画素の位置が交互になるように画素を形成すること
    を特徴とする熱転写記録方法。
  5. 【請求項5】 前記サーマルヘッドの複数の発熱体は、
    それぞれ少なくとも2つの発熱体を1組として1つの画
    素を形成するように構成されていることを特徴とする請
    求項1乃至請求項4のうちいずれか1つに記載の熱転写
    記録方法。
  6. 【請求項6】 長尺フィルム状支持体の一方の面上に、
    転写する順にインク溶融温度が低くなるように構成され
    た複数色の熱溶融性インク層を、その長手方向に順次設
    けてなり、前記複数色の熱溶融性インク層は、着色顔
    料、樹脂および無色あるいは淡色の微粒子を主成分と
    し、かつ、厚みが1μm以下であることを特徴とする熱
    転写インクリボン。
  7. 【請求項7】 長尺フィルム状支持体の一方の面上に、
    転写する順にインク層厚が厚くなるように構成された複
    数色の熱溶融性インク層を、その長手方向に順次設けて
    なり、前記複数色の熱溶融性インク層は、着色顔料、樹
    脂および無色あるいは淡色の微粒子を主成分とし、か
    つ、厚みが1μm以下であることを特徴とする熱転写イ
    ンクリボン。
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