JP3361561B2 - 熱転写記録装置 - Google Patents

熱転写記録装置

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JP3361561B2
JP3361561B2 JP04971593A JP4971593A JP3361561B2 JP 3361561 B2 JP3361561 B2 JP 3361561B2 JP 04971593 A JP04971593 A JP 04971593A JP 4971593 A JP4971593 A JP 4971593A JP 3361561 B2 JP3361561 B2 JP 3361561B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱転写記録媒体のイン
クを加熱により記録紙に転写することで出力画像を得る
熱転写記録装置に関し、特に記録紙の品種を限定せず、
表面平滑度の低い安価な記録紙にも良好な印字が可能な
熱転写記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の熱転写記録装置について図面を基
に説明する。図17は、従来の熱転写記録装置の概略説
明図である。まず、従来の熱転写記録装置に用いる熱転
写記録媒体について説明する。
【0003】熱転写記録媒体は基材201にインク層2
02が塗布されて構成される。基材201は耐熱性等を
有するポリエチレンテレフタレート等のシートである。
インク層202はホットメルトワックス等の熱溶融性バ
インダ材に色材を添加したものである。(以下、この従
来の熱転写記録媒体を単に、インクシートと称す。)次
に、前記インクシート200を使用した熱転写記録装置
について説明する。インクシート200のインク層20
2塗布面と記録紙203を対向させた状態で、加熱手段
であるサーマルヘッド204とプラテン206の間に圧
接し搬送させながら(矢印A方向)、サーマルヘッド2
04に入力画像信号に対応した熱パルスを印加し発熱抵
抗体205が発熱することで、インク層202が記録紙
203に接着および転写される。
【0004】その後、インクシート200と記録紙20
3が引き剥されて記録紙203に出力画像がえられる。
すなわち、記録紙203に転写したインク層202は記
録紙203に移動し、また転写しないインク層202は
インクシート200の基材201に残留することで、出
力画像がえられる 次に、このような熱転写記録装置のサーマルヘッドに、
複数の発熱抵抗体をライン状に配設したライン型サーマ
ルヘッドを用いた場合の、発熱抵抗体の駆動方法につい
て説明する。図18は発熱体駆動制御部の構成ブロック
図である。
【0005】発熱体駆動制御部は入力画像信号に対応し
て選択的にサーマルヘッドの発熱抵抗体に電流を加える
ものであり、発熱抵抗体にジュール熱を発生させインク
シートのインク層を溶融させることで、記録紙に入力画
像信号に対応したインク層を転写して出力画像を得るも
のである。
【0006】その動作を以下に示す。まずラインバッフ
ァ211に記憶される画像パラレルデータを画像シリア
ルデータに変換しサーマルヘッド213に転送する為の
動作が開始される。そしてサーマルヘッド駆動制御部2
16からの制御信号20aによりアドレス制御部215
では、前記画像パラレルデータ20bの読み出しに必要
なアドレス信号20cを発生すると共にシリアル変換器
212でサーマルヘッド駆動制御部216からの制御信
号20jによりシリアルデータに変換するために必要な
動作が開始される。シリアル化された画像データ20d
はサーマルヘッド213に送られる。
【0007】この時サーマルヘッド駆動制御部216で
は前記画像データ20dの読み出しと同期したクロック
信号20eとデータラッチ信号20fを発生させ、サー
マルヘッド213に1ライン分の画像データを格納し、
画像データのサーマルヘッド213へのデータ転送が終
了する。
【0008】ここでのラインバッファ211は、公知で
あるSRAM等で構成され、シリアル変換器212も公
知であるマルチプレクサ等で構成される。上記画像デー
タのサーマルヘッド213への転送が終了するとサーマ
ルヘッド駆動制御部216からの制御信号20gにより
パルス発生器214は、各種外部条件等を考慮しサーマ
ルヘッドに対する印加パルス幅(時間)を決定し印加パ
ルス20h発生させることで、インクシートのインク層
を溶融させ記録紙に転写し画像を形成する。パルス発生
器214もまた公知であるタイマー、カウンタ等で構成
されている。
【0009】最後に次のM+1ライン目の画像データ2
0iをラインバッファ211に書き込む為の動作が行わ
れ1ラインの印字動作を終了する。この時は、外部ホス
ト・コンピュータから公知であるセントロニクスやSC
SI等を使って転送が行われるため、8bit或いは1
6bitのラインバッファで構成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】さて、このような従来
の熱転写記録装置においては、印字品質が記録紙の物理
特性に影響される。すなわち、記録紙はその品種ごとに
異なる物理特性を有することから良好な印字が行える記
録紙は限られていた。とくに印字品質は記録紙の表面平
滑度に依存するため、表面が高平滑度(ベック平滑度で
数百秒)な記録紙(以下、専用紙と称す)を使用してい
た。
【0011】しかしながら、このような高平滑度の記録
紙は高価であり費用がかさむという不都合があった。ま
た、安価で一般的に入手しやすい低平滑度(ベック平滑
度で数十秒)な記録紙(以下、ラフ紙と称す)を用いる
とインク抜け(インク転写不良)が多発し印字品質が著
しく低下するため極めて不都合であった。
【0012】この原因としては、ラフ紙は低平滑度のた
め表面凹凸があり、凹部にはインクが接触できず転写で
きないためインク転写が不十分でカスレや抜けが生じる
ものである。また、熱転写記録装置に於ける印字品質
は、記録紙の物理特性の影響のほかに、サーマルヘッド
の蓄熱、印字履歴あるいは印字率変化等による発熱特性
の影響を受けて変化する。
【0013】特にラフ紙に対する印字を行う場合では、
上記のように記録紙の表面凹凸がインクシートとの接着
性を著しく低下させると共に、断熱効果を生じさせる為
にインクシートを充分に溶融させることが困難となり、
従来の熱転写記録装置で行われているサーマルヘッドの
蓄熱温度をフィードバックさせることによる通電パルス
の補正では充分に対応することは困難である。
【0014】また、インクシートにイエロー、マゼン
タ、シアンおよびブラックの色材のインク層を塗布した
カラーインクシートを用いる場合などのように、複数回
転写する事で記録紙に画像を形成する場合は、複数回目
の転写を行う際に、すでに記録紙にインクシートのイン
クが転写されていることが考えられる。このような場合
とまだインクが転写されていない記録紙とでは物理特性
がかなり異なることによりインク抜け(インク転写不
良)が多発し印字品質が著しく低下する。
【0015】この原因は、記録紙に転写する場合と熱転
写記録媒体の表面に転写する場合とでは、熱伝導(拡
散)性や接着性に差があるためである。したがって、本
発明の目的は、使用する記録紙の特性を限定せず、とく
に安価なラフ紙を用いても良好な記録画像が得られ、ま
たカラー画像のような複数回インクを重ね合わせて記録
画像を形成する時においても、良好な記録画像が得ら
れ、かつ費用がかさまず使い勝手のよい熱転写記録装置
を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の熱転写記録装置は、基材と、前記基材の表
面に加熱によって溶融または粘性変化するバインダ材に
色材を添加した第一インク層と、記録紙との接着性を有
しかつ前記第一インク層の基盤となる成膜性を有する第
二インク層とを積層したインク層とからなり、加熱時に
前記第一インク層は前記第二インク層に対して低粘度で
あり、かつ前記第二インク層は前記第一インク層に対し
て高凝集力な粘度特性を有する熱転写記録媒体と、前記
熱転写記録媒体を画像信号に基づき選択的に加熱する発
熱抵抗体を有し、加熱した部分に対応する前記熱転写記
録媒体の前記インク層を記録紙に転写する加熱手段と、
前記熱転写記録媒体を前記加熱手段に供給する供給手段
と、前記熱転写記録媒体を巻き取る巻取手段と、前記イ
ンク層が前記記録紙に転写されたあとに、前記熱転写記
録媒体と前記記録紙とを剥離する剥離部材と、からなる
構成とした。
【0017】ここで、前記加熱手段は、前回記録したラ
インの画像データを記憶する第一のラインバッファと、
今回記録すべきラインの画像データを記憶する第二のラ
インバッファと、次回に記録すべきラインの画像データ
を記憶する第三のラインバッファと、前記第一のライン
バッファに記憶された画像データを論理反転する論理反
転手段と、前記第二のラインバッファに記憶された画像
データと前記第三のラインバッファに記憶された画像デ
ータを論理積演算する論理積演算手段と、前記論理反転
手段の出力、前記第二のラインバッファの出力、および
前記論理積演算手段の出力を順次前記発熱抵抗体に出力
するよう制御する制御手段と、それぞれの前記出力に対
応するパルスを前記発熱抵抗体に順次出力するパルス発
生手段とを具備する発熱体駆動制御部を有する構成とし
た。
【0018】さらに、前記加熱手段の他の構成として、
今回記録すべき画像データを記憶する第一のメモリと、
最初の色の前記インク層の転写時にはクリアされている
第二のメモリと、前記第二のメモリに記憶されたデータ
と今回記録すべき色の画像データの論理和演算を行い、
前記論理和演算結果を前記第二のメモリに出力する論理
和演算手段と、前記第二のメモリに記憶されたデータ、
および前記第一のメモリに記憶されたデータを順次前記
発熱抵抗体に出力するよう制御する制御手段と、前記第
二のメモリに記憶されたデータおよび前記第一のメモリ
に記憶されたデータのそれぞれに対応するパルスを前記
発熱抵抗体に順次出力するパルス発生手段と、を具備す
る発熱体駆動制御部を有する構成を示した。
【0019】
【作用】上記のように構成された熱転写記録装置におい
ては、まず熱転写記録媒体の作用として、記録紙を専用
紙とに限らずラフ紙を用いてもインク転写のカスレや抜
けが発生せずに良好な記録画像が得られる高品質な記録
画像が得られる。
【0020】また、剥離部材の作用としては、熱転写記
録媒体と記録紙の剥離時に、第一およ第二インク層の記
録紙への転写部分と非転写部分の境界面での剪断性を向
上させインクのツブレやニジミを抑制し、先鋭性を向上
させることにより高品質な記録画像が得られる。
【0021】また、剥離部材の剥離面の曲率半径による
作用としては、前述した剥離部材の効果さらに高めるも
のであり、さらに高品質な熱転写記録装置がえられる。
また、剥離部材の設置位置の作用としては、熱転写記録
媒体と記録紙の剥離位置の変動を抑制し、前記剥離部材
の作用を確実に達成させるとともに、剥離時の騒音も低
減することができる高品質な熱転写記録装置がえられ
る。
【0022】また、剥離部材を加熱手段の一部に形成し
たことによる作用は、剥離部材を前述の設置位置に正確
に設置することができ、剥離部材の設置位置の作用を確
実に達成するものである。また、前記熱転写記録媒体の
排出側張力の作用としては、熱転写記録媒体と記録紙の
剥離位置の変動を抑制し、前記剥離部材の作用を確実に
達成するものである。
【0023】また、発熱体駆動制御部の作用としては、
ラインバッファを3つ以上設けることのみで、印字を行
うラインのみではなく、その前後の印字ラインでの印字
状態に対することが可能となるため、記録紙が低平滑紙
であっても充分な印字が可能となる。
【0024】また、前記熱転写記録媒体の第一インク層
及び第二インク層を複数回重ね合わせて記録紙に出力画
像を得る際の発熱体駆動制御部の作用としては、重ね合
わせ回数によらず、常に均一で印字品質に劣化のない画
像を形成する事ができる。
【0025】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。図2は本発明の熱転写記録装置に使用する熱
転写記録媒体の説明図である。本発明の熱転写記録媒体
1は、多種の記録紙を使用でき、特に表面平滑度の低い
ラフ紙を使用しても、インクのカスレ等の転写不良のな
い鮮明な出力画像を得られるものであって、その構成
は、基材2に基材側から順にバインダ材に色材を添加し
た第一インク層3と、記録紙5との接着性および成膜性
を有する第二インク層4とが設けられているものであ
る。
【0026】基材2は、第一インク層3および第二イン
ク層4が記録紙5に転写するための加熱に対する耐熱
性、熱転写記録媒体1の搬送に対する機械的強度(例え
ば引張強度)、熱伝導性等を有するシート状のもので、
材料例としてはコンデンサ紙、ポリエステル、ポリプロ
ビレン、ポリカーボネイド、ポリミイド、ポリエチレン
テレフタレート(PET)等の単体または複合材があ
る。また基材の厚みは前記材料に応じて適宜変更するこ
とができるが、好ましくは2〜15μmである。
【0027】第一インク層3は、加熱によって溶融また
は粘性変化するバインダ材に、顔料または染料などの色
材を添加したものであって、加熱時に第二インク層に対
して低粘度なものである。バインダ材は、主にワックス
から形成され、その材料例としては、ミツロウ、カルナ
バワックス、木ロウ等の天然ワックス類、パラフィンワ
ックス、マイクロワックス、等のパラフィン系ワックス
類、エステル系ワックス類、高級脂肪酸類、高級アルコ
ール類、高級アミド類、エステル類、等があり、又さら
に熱溶融性樹脂らを配合することにより熱溶融性バイン
ダ材が構成される。その他の添加物としては柔軟剤、及
び添加剤がある。また、色材の材料例としては、カーボ
ンブラックや有機無機の顔料もしくは染料がモノクロ印
字あるいはカラー印字に応じて選択される。
【0028】第二インク層4は、記録紙との接着性を有
し、かつ前記第一インク層の基盤となる成膜性を有する
ものであって、比較的高凝集力を維持することが可能な
粘度特性変化を有するものである。本実施例では、第二
インク層4の材料は、上記の特徴を有するように第一イ
ンク層3のバインダ材の組成配分を変えたものを用いて
いるが、色材は含んでいない。
【0029】なお、本発明に用いる熱転写記録媒体1
は、上記の特徴を有するものであれば何でも良く、特に
実施例に限定されるものではない。次に、上記の熱転写
記録媒体1の記録紙5への転写状態を図3を基に説明す
る。図3は記録紙に低平滑度で紙表面凹凸部(5a、5
b)があるラフ紙を使用し、熱転写記録媒体1の第一イ
ンク層3と第二インク層4(以下、これらを単に2層イ
ンク層34と称す。)が転写されたときの説明図であ
る。
【0030】記録紙への接着性と成膜性を有する第二イ
ンク層4は、まずその接着性によって記録紙5の紙表面
凸部5bに接着(一部浸透)し、またその成膜性によっ
て隣接する紙表面凸部5b間で紙表面凹部5aに橋架け
するように転写される。すなわち、第二インク層4は第
一インク層3の基盤となるごとく紙表面凹凸部(5a、
5b)を平坦化する。
【0031】そして第一インク層3は、平坦化された第
二インク層4上に形成される。したがって、第一インク
層3は記録紙の表面平滑度に影響されずに、インクかす
れや、ボイド等の転写不良の発生しない良好な印字が行
える。次に、本発明の前記熱転写記録媒体を使用した熱
転写記録装置について図3を基に説明する。
【0032】上記のように構成された熱転写記録媒体1
は供給ロール6から供給され、加熱手段であるサーマル
ヘッド7とプラテンローラ8の間を通り、さらに熱転写
記録媒体1の搬送路に具備される剥離部材9を介して巻
取ロール10に巻き取られる。巻取ロール10は図示し
ない駆動源(例えばモータ)により回転させて熱転写記
録媒体1を巻き取っていく。
【0033】記録紙5は熱転写記録媒体1とプラテンロ
ーラ8の間を通り、一対の紙送りローラ11により送ら
れるようになっている。サーマルヘッド7は支軸12に
よって支持され、回動自由になっており、圧接手段の圧
縮バネ13によって図の下方へ付勢されているから、熱
転写記録媒体1の2層インク層34の塗布面と記録紙5
の上面は、サーマルヘッド7とプラテンローラ8の間で
押圧されている。そして、サーマルヘッド7に入力画像
信号に対応した熱パルスを印加することで、2層インク
層34が記録紙5に転写される。
【0034】その後、巻取ロール10に熱転写記録媒体
1を巻き取り、剥離部材9で、熱転写記録媒体1と記録
紙5が引き剥されて記録紙5に出力画像が得られる。す
なわち、2層インク層34は記録紙5に転写したもの
と、転写せずに熱転写記録媒体1の基材2に残留したも
のとに分かれ、記録紙5に転写されたインクによる出力
画像が得られる。
【0035】さて次に、剥離部材9、および熱転写記録
媒体1と記録紙5の剥離時の動作を図4を基に詳細に説
明する。前記熱転写記録媒体1の2層インク層34は従
来のインクシートのインク層に比べ、高凝集力を有する
ことから、熱転写記録媒体1と記録紙5の剥離時には大
きな力が必要となる。
【0036】すなわち、熱転写記録媒体1と記録紙5を
剥離するには、記録紙5に転写した転写第一インク層3
aおよび転写第二インク層4a(以下、これらを単に転
写インク層34aと称す。)と、熱転写記録媒体1に残
留する非転写第一インク層3bおよび非転写第二インク
層4b(以下、これらを単に非転写インク層34bと称
す。)との境界面14に働く凝集力Faを破断するため
の、剪断力Fbが必要であり、凝集力Faと剪断力Fb
との関係を、Fa<Fbとすれば、熱転写記録媒体1の
転写インク層34aと非転写インク層34bが破断し、
記録紙5と熱転写記録媒体を剥離することができる。
【0037】また、さらにFa<<Fbの関係とするこ
とで、境界面14での破断が確実に行えるので、記録紙
5に転写したインクの先鋭度が増し、より高画質な出力
画像が得られる。そして、剪断力Fbは、熱転写記録媒
体1の張力Fc(巻取ロール10の巻き取り力)と、そ
の剥離角θによって誘発されるので、剥離部材9の曲率
半径Rを小さくすることで、剪断力Fbが増しFa<<
Fbの関係が得られる。
【0038】本実施例では剥離部材9の剥離面の曲率半
径を0.1mmから2.0mmの略円弧状に形成した場
合に、良好な記録画像が得られた。さて次に、剥離部材
9の設置位置について図5を基に説明する。剥離部材9
の設置位置は、前述した剥離部材9によって得られる効
果をより確実に達成するために影響が大きい。
【0039】いま、サーマルヘッド7で熱転写記録媒体
1を加熱し2層インク層34を記録紙5に転写してか
ら、剥離部材9で剥離する間(図中H区間)において、
熱転写記録媒体1と記録紙5が密着せず、剥離してしま
う位置(図中点線で示す上方)に剥離部材9を設置する
と、熱転写記録媒体1と記録紙5はG地点で剥離してし
まう。したがって、剥離部材9による2層インク層34
への剪断力を得られない。また、熱転写記録媒体1と記
録紙5の剥離する位置が、G地点に限らずH区間にある
場合に不安定となり、不規則な剥離音(騒音)を生じて
しまう。(以下、このような剥離部材の設置位置を、単
に設置位置不良と称す)そこで本実施例では、剥離部材
9の設置位置を、加熱手段であるサーマルヘッド7の下
流側(巻取ロール10側)で、かつ熱転写記録媒体1の
搬送路に具備し、さらにH区間では熱転写記録媒体1と
記録紙5が密着しつつ、剥離しない位置(図中F地点)
に設置することで、設置位置不良がなく前述した剥離部
材9の効果をより確実に得ることができる。また、剥離
位置はF地点のみで行われるので剥離時の騒音も解消で
きる。
【0040】さて次に、剥離部材を前述の設置位置に設
置する構造について図6を基に説明する。加熱手段であ
るサーマルヘッド7は、アルミ材等の熱伝導性のあるベ
ース板17上に、発熱体18、サーマルヘッドを駆動制
御する駆動手段(IC等)19および駆動手段を保護す
るカバー20が具備されたセラミック等の基板21を形
成し構成されている。
【0041】そして、本実施例では剥離部材9を加熱手
段のサーマルヘッド7の一部に形成することで、剥離部
材を前述の設置位置に正確に設置することができるもの
である。剥離部材9は、サーマルヘッド7のベース板1
7と一体あるいは連結されるこによってサーマルヘッド
の一部に形成される。
【0042】したがって、サーマルヘッドを設置するだ
けで剥離部材も設置位置不良のない適正な位置に設置で
きるので、熱転写記録装置の製造(組立)の簡略化が行
えると同時に、剥離部材の設置位置の作用を確実に達成
するものである。さて次に、前記剥離部材9で前記熱転
写記録媒体1と記録紙5を剥離する際において、搬送方
向に対して加熱手段の下流側(巻取ロール側)におけ
る、熱転写記録媒体の排出張力の動作について図7、8
を基に説明する。
【0043】熱転写記録媒体の排出張力は、前述した剥
離部材によって得られる効果をより確実に達成するため
のものである。図7に示すように、剥離部材9の剥離面
の曲率半径による効果を得るには、熱転写記録媒体1と
記録紙5の剥離部材9による剥離時に、熱転写記録媒体
1は剥離部材9の剥離面の曲率半径に沿って搬送されな
ければならない(図中の実線で示す搬送路)。しかしな
がら、いま熱転写記録媒体1の排出張力が低いと、熱転
写記録媒体1と記録紙5は剥離部材9で剥離せず、図中
の点線で示すように、剥離部材9の位置以外で剥離して
しまい、熱転写記録媒体1を剥離部材9の剥離面の曲率
半径に沿って剥離することができずに、剥離部材の効果
が得られない。また、排出張力を高くしすぎると、熱転
写記録媒体1にシワなどが発生してしまう。
【0044】さらに、図8のように熱転写記録媒体1の
排出張力が高い場合でも、熱転写記録媒体1によって記
録紙5がつられて送られてしまうので、熱転写記録媒体
1と記録紙5は剥離部材9で剥離できず剥離部材9の位
置以外で剥離してしまい、熱転写記録媒体1を剥離部材
9の剥離面の曲率半径に沿って剥離した際の効果が得ら
れない。また記録紙の搬送が不安定になるので、記録紙
の紙づまり等の動作不良が発生してしまう。
【0045】そこで、本実施例では熱転写記録媒体の排
出張力を、熱転写記録媒体の幅方向あたりに20から1
00(g/cm)の範囲にて構成したところ、熱転写記
録媒体1を剥離部材9の剥離面の曲率半径に沿って確実
に剥離でき、剥離部材の効果をより確実に得ることがで
きた。
【0046】さて次に、前記加熱手段の発熱抵抗体を入
力画像に基ずいて選択的に加熱制御する発熱体駆動制御
部について説明する。図9は本発明の熱転写記録装置に
おける発熱体駆動制御部の構成ブロック図である。発熱
体駆動制御部は、複数の発熱抵抗体をライン状に配設し
たライン型サーマルヘッドへのデータ転送を制御し、イ
エロー・マゼンタ・シアンおよびブラック等の色材を用
いた前記2層インク層が塗布された前記熱転写記録媒体
を順次重ね合わせて印字を行い画像を形成するためのも
のであり、印字を行うラインのみではなく、その前後の
印字ラインでの印字状態も考慮して印字するように構成
した。この構成により記録紙がラフ紙であっても高品質
な出力画像が得られるものである。
【0047】本実施例では前述の2層インク層を有する
熱転写記録媒体を用いて極めて良好な結果を得ている
が、本構成は、従来の1層インク層の熱転写記録媒体へ
の適用も可能である。いま、前記イエロー、マゼンタ、
シアンの中のある一色の色材を含む熱転写記録媒体を転
写する際において、Mライン目に於ける発熱体駆動制御
部での印字動作は、まず図示しない各種モータや外部I
/F等のプリンタ全体を制御するプリンタ制御部(例え
ばマイコン、タイマー等から構成されるCPU回路)か
ら紙送り周期に同期した1ライン周期毎に送られてくる
LCK信号により1ラインの印字動作が開始される。
【0048】ここでMライン目のLCK信号が送られて
くると、ラインバッファ104A、104B及び104
Cに記憶されている画像パラレルデータを画像シリアル
データに変換し、サーマルヘッド109に転送し印字を
行う動作が開始される。ここで前記ラインバッファ10
4A、104B及び104Cは、公知であるSRAMで
構成される1ライン分の画像データの記憶を行うライン
バッファであり、前記ラインバッファ104A、104
B及び104Cは各々前回の印字ラインであるM−1ラ
イン目と、現在の印字ラインであるMライン目と、次回
の印字ラインであるM+1ライン目の画像データに対応
し、それらの画像データがそれぞれ記憶されている。
【0049】そして、前記ラインバッファ104A、1
04B、104Cの順に読み出し、サーマルヘッド10
9へ画像データを転送し、印字を行う。これらの一連の
動作を補助通電印字動作1、主通電印字動作、補助通電
印字動作2と呼ぶ。次に上記の各通電印字動作について
詳細に説明する。
【0050】まず初めに行われるのは補助通電印字動作
1であり、アドレス制御部102では、サーマルヘッド
駆動制御部101からの制御信号10a1により、ライ
ンバッファ104AからM−1ライン目の画像パラレル
データ10n1の読み出しに必要なアドレス信号10b
1を発生する。シリアル変換部105ではシリアルデー
タへの変換及び画像データの論理反転を行うために必要
な動作が開始され、読み出された画像パラレルデータ1
0n1はシリアル化及びデータの論理反転が行われ、補
助通電印字データとして信号線10oを介して、ライン
セレクター107に送られる。この時ラインセレクター
107はサーマルヘッド駆動制御部101からの制御信
号10gにより補助通電印字データが選択されサーマル
ヘッド109に転送される様動作する。ここで、M−1
ライン目の画像データを論理反転するのは、M−1ライ
ン目で印字しなかった画素に対応する発熱抵抗体をプリ
ヒートする信号として使用するためである。
【0051】また前記サーマルヘッド駆動制御部101
では上記ラインバッファ104Aから読み出された補助
通電印字データの読みだしと同期したクロック信号10
jとデータラッチ信号10kを発生させ、サーマルヘッ
ド109にM−1ライン目の画像データから変換した補
助通電印字データを格納する。
【0052】上記のサーマルヘッド109への転送が終
了するとサーマルヘッド駆動回路101からの制御信号
10i1によりパルス発生回路108は、補助通電印字
動作1用の印加パルス幅(通電時間)をパルス発生回路
108内に設けられている補助通電パルス1用のLUT
(ルックアップテーブル)より決定し、決定されたパル
ス幅に従ってサーマルヘッド109の駆動を行う。以上
の動作で補助通電印字動作1が終了する。
【0053】ここで、前記補助通電パルス1用のLUT
は、図10のように構成されるファンクションテーブル
であり、図示しない温度検出手段により検出される前記
サーマルヘッドの基板温度あるいは前記サーマルヘッド
の放熱板温度(以下、前記基板温度及び放熱板温度を総
じて単にヘッド温度と称する)と本実施例の熱転写記録
装置内部の環境温度(以下、これを単に環境温度と称す
る)に対応した印可パルス幅(通電時間)を記憶してい
る。本実施例では1ライン毎に前記ヘッド温度及び環境
温度を検出することで補助通電印字動作1における印加
パルス幅の決定を行っているが、1画面毎に前記ヘッド
温度及び環境温度を検出するようにしても良い。
【0054】次に、補助通電印字動作1に続いて行われ
る主通電印字動作について説明する。サーマルヘッド駆
動制御部101からの制御信号10a2によりアドレス
制御部102は、ラインバッファ104BからMライン
目の画像パラレルデータ10n2の読み出しに必要なア
ドレス信号10b2を発生する。シリアル変換部105
ではラインバッファ104Bから読み出された画像パラ
レルデータ10n2をシリアルデータへ変換する動作が
開始され、シリアル化された主通電印字データは信号線
10oを介してラインセレクター107に送られる。こ
の時ラインセレクター107はサーマルヘッド駆動制御
部101からの制御信号10gにより主通電印字データ
が選択されサーマルヘッド109に転送される様動作す
る。
【0055】また前記サーマルヘッド駆動制御部101
では上記ラインバッファ104Bから読み出された主通
電データの読み出しと同期したクロック信号10jとデ
ータラッチ信号10kを発生させ、サーマルヘッド10
9にMライン目の画像データから変換した主通電印字デ
ータを格納する。
【0056】上記のサーマルヘッド109への転送が終
了するとサーマルヘッド駆動回路101からの制御信号
10i2によりパルス発生回路108は、主通電印字動
作1用の印加パルス幅(通電時間)をパルス発生回路1
08内に設けられている主通電パルス1用のLUT(ル
ックアップテーブル)より決定し、決定されたパルス幅
に従ってサーマルヘッド109の駆動を行う。以上の動
作で主通電印字動作1が終了する。
【0057】ここで、前記主通電パルス用のLUTは、
図11のように構成されるファンクションテーブルであ
り、前記補助通電パルス1用のLUTと同様にヘッド温
度及び環境温度に対応した印加パルス幅を記憶したファ
ンクションテーブルであると共に、さらに前記サーマル
ヘッド109の印字率に対応した3次元のファンクショ
ンテーブルとなっており、図示しない温度検出手段によ
り検出されるヘッド温度及び環境温度と、図示しないカ
ウント手段によりカウントされるMライン目の印字率
(つまり現在の印字ラインに於ける印字率)に対応した
印加パルス幅の決定が行われる。
【0058】次に行われる補助通電印字動作2の説明を
以下に示す。サーマルヘッド駆動制御部101からの制
御信号及び10a2及び10a3によりアドレス制御部
102は、ラインバッファ104BからMライン目の画
像パラレルデータ10n2と、ラインバッファ104C
からM+1ライン目の画像パラレルデータ10n3の読
み出しに必要なアドレス信号10b2及び10b3を発
生する。シリアル変換部105ではラインバッファ10
4B、104Cから読み出された画像パラレルデータ1
0n2、10n3をシリアルデータへ変換する。また、
Mライン目の画像パラレルデータ10n2とM+1ライ
ン目の画像パラレルデータ10n3とのAND演算を行
うために必要な動作が開始され、シリアル化及びAND
処理された補助通電印字データが信号線10oを介して
ラインセレクター107に送られる。この時ラインセレ
クター107はサーマルヘッド駆動制御部101からの
制御信号10gにより補助通電印字データが選択されサ
ーマルヘッド109に転送されるよう動作する。
【0059】ここで、Mライン目の画像データとM+1
ライン目の画像データをAND演算するのは、Mライン
目とM+1ライン目の両方とも印字する発熱抵抗体のド
ットを主通電印字動作終了後に、さらにピリヒートし
て、次回のM+1ライン目の印字時との印字の連続性を
良くするためである。
【0060】また前記サーマルヘッド駆動制御部101
では上記シリアル変換部105から読み出された補助通
電データの読み出しと同期したクロック信号10jとデ
ータラッチ信号10kを発生させ、サーマルヘッド10
9にMライン目の画像データとM+1ライン目の画像デ
ータにシリアル変換及びAND演算処理を行った結果の
補助通電印字データを格納する。
【0061】上記のサーマルヘッド109への転送が終
了するとサーマルヘッド駆動回路101からの制御信号
10i1によりパルス発生回路108は、補助通電印字
動作2用の印可パルス幅(通電時間)をパルス発生回路
108内に設けられている補助通電パルス2用のLUT
(ルックアップテーブル)より決定し、決定されたパル
ス幅に従ってサーマルヘッド109の駆動を行う。以上
の動作で補助通電印字動作2が終了する。
【0062】ここで、前記補助通電パルス2用のLUT
は、図10に示す前述の補助通電パルス1用のLUTと
同様に構成されるファンクションテーブルであり、ヘッ
ド温度と環境温度に対応した印加パルス幅(通電時間)
を記憶している。本実施例では1ライン毎に前記ヘッド
温度及び環境温度を検出することで補助通電印字動作1
における印加パルス幅の決定を行っているが、1画面毎
に前記ヘッド温度及び環境温度を検出するようにしても
良い。
【0063】以上のように、補助通電印字動作1、主通
電印字動作及び補助通電印字動作2が行われ、さらにM
+2ライン目の画像データを図示しない外部ホスト・コ
ンピュータからM−1ライン目の画像データが書き込ま
れているラインバッファ104Aに書き込む為の動作が
行われ1ラインの印字動作を終了する。
【0064】ここで、前記ホスト・コンピュータからの
転送は公知であるセントロニクスあるいはSCSIを使
用して行う為、前記ラインバッファ104は8bitあ
るいは16bitのラインバッファで構成される。な
お、図12は、本実施例におけるラインバッファの転送
タイミングのタイミングチャートを示している。ここで
外部ホストコンピュータからの画像データの転送は、常
に前ラインの画像データの記憶が行われているラインバ
ッファに対して行われ、前述している実施例においては
M−1ライン目の画像データを記憶しているラインバッ
ファ104Aに対してM+2ライン目の画像データの転
送が行われ、次回の印字ライン時においてはM+3ライ
ン目の画像データはラインバッファ104Bに転送され
る。
【0065】また図13は、本実施例における各ライン
バッファに記憶されるM−1ライン、Mライン、M+1
ライン目の画像データに対するサーマルヘッドの通電状
態を示す説明図である。本図に示されるように本発明の
熱転写記録装置において、M−1ラインで印字が行われ
なかった場合に補助通電印字1が行われるようにM−1
ライン目の画像データを論理反転してサーマルヘッドに
供給する。またMライン目とM+1ライン目の画像デー
タのAND演算を行った結果のデータで補助通電印字2
が行われる。
【0066】図13中のnドット目ではM−1ラインは
ON(印字)、Mライン及びM+1ラインはOFF(非
印字)である為、補助通電1、2及び主通電は行われ
ず、M−1ライン目の印字により発生する蓄熱の影響は
減少する。またn+2ドット目では、各ラインのデータ
がOFFの為、M−1ライン目の画像データの論理反転
データに従って補助通電パルス1が印加され、M+1ラ
イン目以降のヘッド発熱量の不足が補正される。またn
+3ドット目においては、M−1ライン目はOFFであ
り、Mライン目はONである為、補助通電パルス1が印
加されることによりMライン目の印字におけるヘッド発
熱体の発熱量の不足が補正される。また、n+4ドット
目においては、Mライン目はONであり、M+1ライン
目はOFFであるため、Mライン目とM+1ライン目の
画像データAND演算処理結果に従って補助通電パルス
2は印加されない。したがってMライン目の印字ドット
が副走査方向へ過剰に転写されるといった印字不良が抑
制される。また、n+6ドット目においてはM+1ライ
ン目の画像データはONであるため、補助通電パルス2
が印加され、MラインとM+1ライン間の印字ドットの
転写性を向上させる。
【0067】このように、本発明の熱転写記録装置にお
いて前回の印字ライン、現在の印字ライン及び次回の印
字ラインの画像データに対応して補助通電印字動作1、
主通電印字動作及び補助通電印字動作2が行われるた
め、本発明の図2に示す記録媒体に対して常に良好な再
現を得ることを可能とする。
【0068】さて次に、前記熱転写記録媒体の第一イン
ク層及び第二インク層を複数回重ね合わせて記録紙に出
力画像を得る際に、前記加熱手段の発熱抵抗体を入力画
像に基づいて選択的に加熱制御する発熱体駆動制御部に
ついて説明する。図14は本発明の発熱体駆動制御部の
構成ブロック図である。
【0069】発熱体駆動制御部は、加熱手段に複数の発
熱抵抗体をライン状に配設したライン型サーマルヘッド
を使用し、イエロー・マゼンタ・シアンおよびブラック
等の色材を用いた前述の2層インク層が塗布された前記
熱記録媒体からの転写順次重ね合わせて印字を行い画像
を形成するためのものであり、前記2層インク層の重ね
合わせ回数によらず、常に均一で印字品質に劣化のない
画像を形成する事ができる。
【0070】前記、イエロー・マゼンタ・シアンを順次
重ね合わせて画像を形成する熱転写プリンタの2色目で
あるマゼンタ色材を含む熱転写記録媒体を転写する時の
Mライン目の発熱体駆動制御部での印字動作は、まず図
示しない各種モータや外部I/F等のプリンタ全体を制
御するプリンタ制御部(例えばマイコン、タイマー等か
ら構成されるCPU回路)から紙送り周期に同期した1
ライン周期毎に送られてくるLCK信号50dにより1
ラインの印字動作が開始される。
【0071】このLCK信号50dが送られてくるとま
ずサーマルヘッド駆動制御部501は、アドレス制御部
502に制御信号50a1を送りフレームメモリ503
内に格納されているMライン目の補助通電データを1ラ
イン分読み出す為のアドレス信号50cの制御を行う。
【0072】フレームメモリ503から読み出されたM
ライン目の補助通電データ50pはラインセレクター5
07に送られる。この時ラインセレクター507はサー
マルヘッド駆動制御部501からの制御信号50gによ
り補助通電データ50pが選択されサーマルヘッド50
9に印加画素データが転送されるよう動作する。
【0073】またサーマルヘッド駆動制御部501では
上記補助通電データ50pの読み出しと同期したクロッ
ク信号50jとデータラッチ信号50kを発生させ、サ
ーマルヘッド509に1ライン分の補助通電データを順
次格納する。ここでのフレームメモリ503は、公知の
DRAMやSRAM等のメモリと3ステートバッファ、
ラッチ回路等で構成され、ラインセレクター507もま
た公知であるANDゲート等やセレクタ等で構成され
る。またサーマルヘッド509も公知でありライン状に
配設された発熱抵抗体とそれを通電する為のドライバー
IC、発熱抵抗体を選択的に発熱させる為のシフトレジ
スタとラッチ回路等から構成されている。更にサーマル
ヘッド駆動制御部501もまた公知であるマイコン等で
構成される。
【0074】上記補助通電データのサーマルヘッド50
9への転送が終了するとパルス発生回路508では、サ
ーマルヘッド駆動制御部501からの制御信号50f1
により各種外部条件等を考慮し補助通電のサーマルヘッ
ドに対する印加パルス幅(時間)を決定し印加パルス5
0eを発生させる。このパルス発生回路508はタイマ
ーやカウンタ等の公知のもので構成されている。
【0075】次にラインバッファ504に記憶されるM
ライン目の画像パラレルデータ50nを画像シリアルデ
ータ50qに変換しサーマルヘッド509及びOR演算
部506に転送する為の動作が開始される。まずサーマ
ルヘッド駆動制御部501からの制御信号50a2によ
りアドレス制御部502では、前記画像パラレルデータ
50nの読み出しに必要なアドレス信号50bを発生す
る。シリアル変換部505ではサーマルヘッド駆動制御
部501からの制御信号50sにより画像パラレルデー
タ50nをシリアルデータに変換するために必要な動作
が開始され、シリアル化された画像データ50qがライ
ンセレクター507及びOR演算部506に送られる。
この時ラインセレクター507はサーマルヘッド駆動制
御部501からの制御信号50gにより画像データ50
qが選択されサーマルヘッド509に転送されるよう動
作する。
【0076】またサーマルヘッド駆動制御部501では
前記画像データ50nの読み出しと同期したクロック信
号50jとデータラッチ信号50kを発生させ、サーマ
ルヘッド509に1ライン分の画像データを順次格納す
る。また前記画像データ50nが読み出されるのと同期
して先のフレームメモリ503内に記憶されているMラ
イン目の補助通電データも同様に読み出されOR演算部
506に送られ、リアルタイムにOR演算される。OR
演算された結果は、フレームメモリ503内に新たにシ
アン熱転写記録媒体を転写する時の補助通電データ50
mとし格納記憶される。
【0077】ただしOR演算部506では最後に転写さ
れる色材の時には、フレームメモリ503内のプリヒー
トデータをゼロクリアさせる為、サーマルヘッド駆動制
御部501からの制御信号50hによりフレームメモリ
503に書き込みされる補助通電データがゼロに成るよ
う動作する。
【0078】ここでのラインバッファ504は、公知で
あるSRAM等で構成され、シリアル変換部505も公
知であるマルチプレクサ等で構成される。またOR演算
部506も公知である複数のOR・ANDゲート等から
構成されている。上記画像データのサーマルヘッド50
9への転送が終了するとサーマルヘッド駆動制御部50
1からの制御信号50f2によりパルス発生回路508
は、各種外部条件等を考慮して決定された印加パルス幅
(時間)を持つ印加パルス50eを発生し、その印加パ
ルス50eで前記熱転写記録媒体を溶融させ記録紙に転
写し画像を形成する。
【0079】更に次ラインの画像データ即ちM+1ライ
ン目のラインバッファ504へデータ転送を行うべく、
サーマルヘッド駆動制御部501からの制御信号50a
3によりアドレス制御部502では50bを発生し、ラ
インバッファ504にM+1ラインの画像データを取り
込み、1ラインの印字動作が終了する。
【0080】この時画像データは、外部ホスト・コンピ
ュータから公知であるセントロニクスやSCSI等を使
って転送される為、ラインバッファ504は8bit或
いは16bitのラインバッファで構成されている。図
15は、上記OR演算が行われる時のタイミングチャー
トを示したもので信号601は、図14のシリアル変換
部505に送られる制御信号50sであり、この信号に
より画像パラレルデータ50nが画像シリアルデータ5
0q即ち信号602に変換される。また前記画像データ
の読み出しに同期しフレームメモリ503では、補助通
電データの読み出しが行われるがこの時、フレームメモ
リ503内のメモリの読み出し信号605で読み出しデ
ータ604が出力される。この読み出しデータ604は
データラッチ信号607によりラッチされ補助通電デー
タ50p、即ち信号608としてOR演算部506に送
られる。OR演算部506では画像シリアルデータ50
qと補助通電データ50pとをOR演算し補助通電デー
タ50m、即ち信号609をフレームメモリ503に送
る。信号610はフレームメモリ503内のメモリー部
のデータ信号を示し、前記補助通電データ読み出し時と
同一アドレス上に信号609が書き込まれ、新規のデー
タとして記憶される。
【0081】図16はイエロー・マゼンタ・シアンの色
材を用いた2層インク層が塗布された前記熱転写記録媒
体(以下イエローインク・マゼンタインク・シアンイン
クと称す)を順次重ね合わせることで画像を形成する場
合の1実施例について説明する図であり、前記サーマル
ヘッド駆動制御部で行われる印字パルスの補正の様子を
詳細に示している。もちろん、1層インク層を有する熱
転写記録媒体を用いた場合にも適用できるのは言うまで
もない。
【0082】まずここでは3ドット(主走査)×3ライ
ン(副走査)の印字エリアの場合について以下に説明す
る。前記1ラインの印字動作での説明の様に1ラインの
印字動作は、補助通電により予熱を与える事で印字エネ
ルギーを変動させ補正し、複数回重ね合わせても均一な
画像再現を可能とする。まずイエローを印字する場合
は、前記説明したようにフレームメモリ704内の補助
通電データはゼロにクリアされている為、画像データ7
01が存在する画素のみ、主通電□により発熱抵抗体に
印加される。ここでは1B、2A、2C、3Bに印加が
行われる。
【0083】次のマゼンタの熱転写記録媒体を印字する
場合、前記イエローの画像データ701とフレームメモ
リ704の各画素毎に行われたOR演算結果が格納され
るフレームメモリ705の補助通電データ、即ちイエロ
ーの熱転写記録媒体が既に転写されている画素に基づき
補助通電が行われ、次にマゼンタの画像データ702に
基づき主通電が行われる。即ち補助通電○だけが行われ
るのは1B画素、主通電□のみが行われる画素が1A、
1C画素、補助通電と主通電の両方△が行われる画素が
2A、2C、3Bとなる。
【0084】最後にシアンを印字する場合、前記マゼン
タの場合と同様に、まず画像データ702とフレームメ
モリ内の補助通電データ705の各画素毎に行われたO
R演算結果の補助通電データ706に基づき補助通電が
行われる。この時の補助通電データ706はイエロー、
マゼンタ、あるいはイエローとマゼンタ両方が既に印字
されている画素に補助通電が行われることを示してお
り、主通電は画像データ703に基づき行われる。
【0085】即ち補助通電○だけが行われるのは、1
B、2A、2C、3B画素、主通電□のみが行われる画
素は2B、3A、3C画素、補助通電と主通電の両方△
とも行われる画素が1A、1C画素となる。よってマゼ
ンタ及びシアンを印字する時に既にイエロー及びマゼン
タの熱転写媒体が転写されている画素には補助通電を印
加し印字エネルギーを増大させて印字することで、転写
性を記録紙上に直接転写させる時と同じになるよう補正
し印字を行う。
【0086】また、前記補助通電及び主通電を発生させ
るパルス発生回路では、各種外部条件等を考慮しサーマ
ルヘッドに対する印加パルス幅(時間)を決定すると有
るが、この外部条件等とは、例えばサーマルヘッドのヘ
ッド温度・プリンタ装置内の環境温度や記録紙の種類に
よる差(紙とOHPシートなど)等が挙げられる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の熱転写記
録装置においては、2層インク層を有する記録媒体を使
用し、前述の剥離部材を有する構成としたので、使用す
る記録紙の品種を限定せず、特に安価なラフ紙を用いて
も高品質な記録画像が得られ、記録紙にかかる費用のか
さまない使い勝手のよい熱転写記録装置を提供すること
ができるという効果がある。
【0088】また、熱転写記録媒体と記録紙の剥離時の
剥離音(騒音)も抑制でき、利用者に不快感を与えない
高品位な熱転写記録装置を提供できる。さらに、本発明
の熱転写記録装置は補助通電印字動作1、主通電印字動
作、および補助通電印字動作2を行う構成としたので、
使用する記録紙の品種を限定せず、安価なラフ紙を用い
ても高品質な記録画像が得られる。
【0089】そして、さらに本発明の熱転写記録装置
は、各色の印字毎に、前回まで色印字時に印字した画素
に対応する発熱抵抗体を補助通電し、その後主通電動作
を行うように構成したので、使用する記録紙の品種を限
定せず、安価なラフ紙を用いても高品質な記録画像が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写記録装置の説明図である。
【図2】本発明の熱転写記録装置に使用する熱転写記録
媒体の説明図である。
【図3】本発明の熱転写記録媒体の記録紙への転写状態
の説明図である。
【図4】熱転写記録媒体と記録紙を剥離する時の説明図
である。
【図5】本発明の熱転写記録装置における剥離部材の設
置位置の説明図である。
【図6】本発明の熱転写記録装置における剥離部材の実
施例を示す説明図である。
【図7】本発明の熱転写記録装置における熱転写記録媒
体の排出張力の説明図である。
【図8】本発明の熱転写記録装置における熱転写記録媒
体の排出張力の説明図である。
【図9】本発明の熱転写記録装置における発熱体駆動制
御部の構成ブロック図である。
【図10】ファンクションテーブル例1である。
【図11】ファンクションテーブル例2である。
【図12】本発明の熱転写記録装置における発熱体駆動
制御部のタイミングチャート図である。
【図13】本発明の熱転写記録装置における通電動作の
説明図である。
【図14】本発明の熱転写記録装置における発熱体駆動
制御部の構成ブロック図である。
【図15】本発明の熱転写記録装置における発熱体駆動
制御部のタイミングチャート図である。
【図16】本発明の熱転写記録装置における通電動作の
説明図である。
【図17】従来の熱転写記録装置の説明図である。
【図18】従来の発熱体駆動制御部の構成ブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 熱転写記録媒体 2 基材 3 第一インク層 4 第二インク層 5 記録紙 9 剥離部材 101 サーマルヘッド駆動制御部 102 アドレス制御部 104 ラインバッファ 105 シリアル変換部 107 ラインセレクター 108 パルス発生回路 109 サーマルヘッド 501 サーマルヘッド駆動制御部 502 アドレス制御部 503 フレームメモリ 504 ラインバッファ 505 シリアル変換部 506 OR演算部 507 ラインセレクター 508 パルス発生器 509 サーマルヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B41M 5/26 B (72)発明者 納山 貴之 東京都江東区亀戸6丁目31番1号 セイ コー電子工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−71925(JP,A) 特開 昭63−4970(JP,A) 特開 昭60−13570(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/36 B41J 2/325 B41J 17/00 B41J 31/00 B41M 5/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、前記基材の表面に加熱によって
    溶融または粘性変化するバインダ材に色材を添加した第
    一インク層と、記録紙との接着性を有しかつ前記第一イ
    ンク層の基盤となる成膜性を有する第二インク層とを積
    層したインク層とからなり、加熱時に前記第一インク層
    は前記第二インク層に対して低粘度であり、かつ前記第
    二インク層は前記第一インク層に対して高凝集力な粘度
    特性を有する熱転写記録媒体と、 前記熱転写記録媒体を画像信号に基づき選択的に加熱す
    る発熱抵抗体を有し、加熱した部分に対応する前記熱転
    写記録媒体の前記インク層を記録紙に転写する加熱手段
    と、 前記熱転写記録媒体を前記加熱手段に供給する供給手段
    と、 前記熱転写記録媒体を巻き取る巻取手段と、 前記インク層が前記記録紙に転写されたあとに、前記熱
    転写記録媒体と前記記録紙とを剥離する剥離部材とから
    なる熱転写記録装置であって、 前記加熱手段は、 前回記録したラインの画像データを記憶する第一のライ
    ンバッファと、 今回記録すべきラインの画像データを記憶する第二のラ
    インバッファと、 次回に記録すべきラインの画像データを記憶する第三の
    ラインバッファと、 前記第一のラインバッファに記憶された画像データを論
    理反転する論理反転手段と、 前記第二のラインバッファに記憶された画像データと前
    記第三のラインバッファに記憶された画像データを論理
    積演算する論理積演算手段と、 前記論理反転手段の出力、前記第二のラインバッファの
    出力、および前記論理積演算手段の出力を順次前記発熱
    抵抗体に出力するよう制御する制御手段と、 それぞれの前記出力に対応するパルスを前記発熱抵抗体
    に順次出力するパルス発生手段と、を具備する発熱体駆
    動制御部を有する ことを特徴とする熱転写記録装置。
  2. 【請求項2】 基材と、前記基材の表面に加熱によって
    溶融または粘性変化するバインダ材に色材を添加した第
    一インク層と、記録紙との接着性を有しかつ 前記第一イ
    ンク層の基盤となる成膜性を有する第二インク層とを積
    層したインク層とからなり、加熱時に前記第一インク層
    は前記第二インク層に対して低粘度であり、かつ前記第
    二インク層は前記第一インク層に対して高凝集力な粘度
    特性を有する熱転写記録媒体と、 前記熱転写記録媒体を画像信号に基づき選択的に加熱す
    る発熱抵抗体を有し、加熱した部分に対応する前記熱転
    写記録媒体の前記インク層を記録紙に転写する加熱手段
    と、 前記熱転写記録媒体を前記加熱手段に供給する供給手段
    と、 前記熱転写記録媒体を巻き取る巻取手段と、 前記インク層が前記記録紙に転写されたあとに、前記熱
    転写記録媒体と前記記録紙とを剥離する剥離部材とから
    なり、 色の異なる複数の前記インク層が別れて前記基材上に配
    置された前記熱転写記録媒体の前記各色の前記インク層
    を順次記録紙に転写して前記各色の前記インク層を重ね
    合わせる熱転写記録装置において、 今回記録すべき画像データを記憶する第一のメモリと、 最初の色の前記インク層の転写時にはクリアされている
    第二のメモリと、 前記第二のメモリに記憶されたデータと今回記録すべき
    色の画像データの論理和演算を行い、前記論理和演算結
    果を前記第二のメモリに出力する論理和演算手段と、 前記第二のメモリに記憶されたデータ、および前記第一
    のメモリに記憶されたデータを順次前記発熱抵抗体に出
    力するよう制御する制御手段と、 前記第二のメモリに記憶されたデータおよび前記第一の
    メモリに記憶されたデータのそれぞれに対応するパルス
    を前記発熱抵抗体に順次出力するパルス発生手段と、を
    具備する発熱体駆動制御部を有する ことを特徴とする熱
    転写記録装置。
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