JP2007030294A - 冊子へのプリント方法および冊子プリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】中間転写フィルムの画像を、パスポート等冊子の被画像形成面へ再転写する冊子へのプリント方法及びそのプリンタにおいて、前記画像を再転写する際に、冊子の被画像形成面の紙が破れたり、捲れたりしてプリント不良になることのない冊子へのプリント方法とそのプリンタの提供にある。
【解決手段】中間転写フィルム1を用い、その受像兼接着層の画像情報からの画像36が形成された面の側を冊子5の被画像形成面53に面するように向けて重ね加熱加圧することにより前記受像兼接着層の画像36を冊子へ再転写する冊子へのプリント方法において、前記受像兼接着層上の画像36の再転写が開いた状態の被画像形成面53の中央綴じ目部52から端縁切り口部54に向けて成される冊子へのプリント方法である。
【選択図】図2

Description

本発明は、セキュリティ性が求められるパスポートや預貯金通帳等複数枚のページから構成される冊子類に画像情報により形成された画像を中間転写媒体(以下中間転写フィルムという)を介して再転写する冊子へのプリント方法およびそのプリンタに関するものである。
従来、画像情報により形成された画像パターン(顔写真やロゴマークなど)を、支持体(PETフィルム等)上に、剥離可能に設けられた剥離性保護層と、この剥離性保護層上に設けられ、前記画像パターンを設けるとともに、IDカード等画像表示体の基材に対し熱接着性を有する受像兼接着層を備えた中間転写フィルムを介して前記のIDカードや商品券等有価証券類あるいはパスポートや通帳等冊子類に間接的に(転写で)施すプリント方法およびそのプリンタが知られ、上記のように各分野で広く使用されている。
このように、IDカードやパスポート等画像表示体に転写で間接的に画像情報からの画像を施すことは、例えば、その画像を付与したい最終画像表示体に直接に画像を形成することが技術的に困難であるとか、量産性に欠けるとか、あるいはコストが嵩むとかの問題が伴う場合に、上記のような中間転写フィルムにひとまず画像を形成しておき、しかる後に熱ローラや熱圧板による転写によってその画像を最終製品である画像表示体へ再転写するという方法がとられている。
上記中間転写フィルムの1事例として、例えば、図7の側断面概略図に示すように、ポリエチレンテレフタレート等からなる耐熱性ベースフィルム(f)と、この上に設けられた熱可塑性アクリル樹脂等からなる剥離性保護層(g)と、被転写体(図示せず)に対して熱接着性を有する樹脂からなる受像兼接着層(l)とでその主要部が構成されている中間転写フィルム(a)がある。
そして、この中間転写フィルム(a)を、例えば、図8の側面概略図に示すように、ドラム(h)とサーマルヘッド(i)とで、その主要部が構成される画像転写装置(j)へ搬送し、色材が顔料でなる転写リボン(k)の色材層(図示せず)を、図6に示す中間転写フィルム(a)の受像兼接着層(l)に当接させるとともに、転写リボン(k)側からサーマルヘッド(i)を圧接し、かつ画像情報に基づきサーマルヘッド(i)の発熱素子群を適宜発熱させて画像情報に基づく画像を上記受像兼接着層(l)に形成する。これを1次転写ともいう。
なお、上記画像情報が多色の場合には、色調の異なる転写リボン(k)を適用し、同様の操作を繰り返して上記受像兼接着層(l)に多色の画像を形成するもので、これら画像を受像兼接着層とともに転写ロール等の加熱媒体(c)によってIDカードやパスポート等の基材(b)に転写する(再転写ともいう)プリント方法がある(例えば、特許文献1参照。)。
以下に、上記先行技術文献を示す。
特開2000−43458号公報(図4等) 上記再転写のうちのパスポート等冊子へのプリント(再転写)方法として、従来、冊子のページの横方向、すなわち冊子を開いた場合、その端縁切り口部側から中央綴じ目部に向かって1ページ分づつプリントする、もしくは上端から下端に向かってプリントしていた。
しかしながら、上記従来の冊子へのプリント方法においては、冊子の端縁切り口部側から中央綴じ目部に向かって回転する熱ローラ等で再転写(プリント)すると、冊子端縁切り口部の断裁の形状が揃っていないなどを含め良好でない場合では、プリントされる1ページ分の紙が熱ロール等で転写される際に破れたり、捲れたりしてプリント不良となるという問題点があった。
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、中間転写フィルムを構成する受像兼接着層に形成された画像情報からの画像を、パスポート等冊子の被画像形成面(ページ)へ再転写する冊子へのプリント方法およびそのプリンタにおいて、前記受像兼接着層上の画像を再転写する際に、前記冊子の被画像形成面の紙が破れたり、捲れたりしてプリント不良となることのない冊子へのプリント方法およびそのプリンタを提供することにある。
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、少なくとも耐熱性ベースフィルムと、該耐熱性ベースフィルム上に設けられた剥離性保護層と、被転写体に対して熱接着性を有する樹脂からなる受像兼接着層とで構成されている中間転写フィルムを用い、前記受像兼接着層の画像情報からの画像が形成された面の側を前記被転写体である冊子の被画像形成面に面するように向けて重ね加熱加圧することにより前記受像兼接着層の画像を冊子へ再転写する冊子へのプリント方法において、前記受像兼接着層上の画像の再転写が開いた状態の被画像形成面の中央綴じ目部から端縁切り口部に向けて成されることを特徴とする冊子へのプリント方法としたものである。
また、請求項2の発明では、前記中間転写フィルムの受像兼接着層に画像情報からの画像を形成する方法が、顔料を用いた熱溶融型転写、または熱接着樹脂型転写のいずれか、もしくは昇華性染料を用いた感熱昇華型転写のいずれかてあることを特徴とする請求項1記載の冊子へのプリント方法としたものである。
また、請求項3の発明では、少なくとも耐熱性ベースフィルムと、該耐熱性ベースフィルム上に設けられた剥離性保護層と、被転写体に対して熱接着性を有する樹脂からなる受像兼接着層とで構成されている中間転写フィルムを搬送し、前記受像兼接着層の画像情報からの画像が選択的加熱手段で形成された面の側を前記被転写体である冊子の被画像形成面に面するように向け所定の位置に位置合わせして重ねる搬送位置合わせ手段と、
前記被転写体である冊子を開いた状態でトレイ上にセットする冊子供給手段と、
前記冊子の被画像形成面に、熱加圧して受像兼接着層上の画像を再転写する加熱加圧手段と、
を備えた冊子プリンタにおいて、
前記画像を再転写する加熱加圧手段が回転するヒートローラにより開いた状態の被画像形成面の中央綴じ目部から端縁切り口部に向けて成されることを特徴とする冊子プリンタとしたものである。
また、請求項4の発明では、前記中間転写フィルムの受像兼接着層に画像情報からの画像を形成する画像形成手段を具備していることを特徴とする請求項3記載の冊子プリンタとしたものである。
さらにまた、請求項5の発明では、前記画像形成手段が、顔料を用いた熱溶融型転写、
または熱接着樹脂型転写のいずれか、もしくは昇華性染料を用いた感熱昇華型転写のいずれかを用いてなり、前記選択的加熱手段がサーマルヘッドまたはレーザーのいずれかであることを特徴とする請求項4記載の冊子プリンタとしたものである。
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、上記請求項1、2に係る発明によれば、少なくとも耐熱性ベースシートと、その上に設けられた剥離性保護層と、受像兼接着層とで構成されている中間転写フィルムを用い、前記受像兼接着層の画像情報からの画像が形成された面の側を前記被転写体である冊子の被画像形成面に面するように向けて重ね加熱加圧することによりその画像を冊子へ再転写する冊子へのプリント方法において、前記受像兼接着層上の画像の再転写が開いた状態の被画像形成面の中央綴じ目部から端縁切り口部に向けて成されることによって、前記中間転写フィルムの受像兼接着層上に顔料を用いた熱溶融型転写等で形成された画像を冊子の被画像形成面に再転写する際に、たとえ端縁切り口部の断裁形状が揃っていないなど良好でない場合でも、冊子の被画像形成面(ページ)の紙が破れたり、捲れたりしてプリント不良となる危惧のない冊子へのプリント方法とすることができる。
また、上記請求項3に係る発明によれば、少なくとも耐熱性ベースシートと、その上に設けられた剥離性保護層と、受像兼接着層とで構成されている中間転写フィルムを搬送し、前記受像兼接着層上の画像情報からの画像が選択的加熱手段で形成された面の側を前記冊子の被画像形成面に面するように向け所定の位置に位置合わせして重ねる搬送位置合わせ手段と、
前記被転写体である冊子を開いた状態でトレイ上にセットする冊子供給手段と、
前記冊子の被画像形成面に、熱加圧して受像兼接着層上の画像を再転写する加熱加圧手段と、
を備えた冊子プリンタにおいて、
前記画像を再転写する加熱加圧手段が回転するヒートローラにより開いた状態の被画像形成面の中央綴じ目部から端縁切り口部に向けて成されることとすることによって、中間転写フィルムの受像兼接着層上に画像情報からの画像を冊子の被画像形成面に再転写する際に、たとえ端縁切り口部の断裁形状が不揃いなどで良好でない場合でも、冊子の被画像形成面(ページ)の紙が破れたり、捲れたりしてプリント不良となる危惧のない冊子プリンタとすることができる。
さらにまた、上記請求項4、5に係る発明によれば、前記中間転写フィルムの受像兼接着層に画像情報からの画像を、顔料を用いた熱溶融型転写等で形成する画像形成手段を具備していることによって、中間転写フィルムにユーザーが所望する画像情報からの画像を形成することができ、その画像を冊子の被画像形成面に形成することができる。すなわち中間転写フィルムへの画像形成手段によっては、個々の冊子を特定個人向けに発行すべく1冊ずつ異なるような顔写真等の個別情報を形成する場合に便利なものとすることができる。
従って本発明は、特に、セキュリティ性が求められるパスポートや預貯金通帳等複数枚のページから構成される冊子類に、中間転写フィルム上に形成された画像情報による画像を再転写する冊子へのプリント方法およびそのプリンタとして、優れた実用上の効果を発揮する。
以下本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の冊子へのプリント方法を用いた冊子プリンタの一事例を説明する全体図であり、図2、図3は、本発明の冊子へのプリント方法の一事例を示す拡大図である。また、図4は、本発明の冊子へのプリント方法により得られた冊子の一事例を示す正面図であり、図5、図6は、本発明の冊子へのプリント方法に用いる中間転写フィルムの一事例を示す側断面図である。
上記本発明の冊子プリンタは、例えば、図1の側面概略図に示すように、所望のページ(被画像形成面)を開いた冊子(5)をトレイ(60)上の、かつヒートローラ(66)直下にセットする冊子供給手段と、フィルム巻出しリール(67)から巻出され、走行する中間転写フィルム(1)の受像兼接着層面を外側にしてプラテンロール(62)に巻付け、このプラテンロール(62)に巻付けられた中間転写フィルム(1)の受像兼接着層に感熱転写媒体であるインクリボン(61)を当接させ、そのインクリボン(61)側からサーマルヘッド(63)による選択的加熱手段で画像情報に基づいた画像を前記の受像兼接着層上に一次転写した後、クランプ(64)を開放してその中間転写フィルム(1)を下流に搬送し、この際に、一次転写で同時印刷(転写)した位置決めマークを転写マークセンサ(65)にて検出し、一次転写で得られた画像がヒートローラ(66)の直下にくるように位置決めする搬送位置合わせ手段とを有し、このヒートローラ(66)を所望のページ(被画像形成面)に圧着しながら回転させる加熱加圧部(12)において、中間転写フィルム(1)に一次転写で転写された画像を冊子の所望のページ表面に再転写する冊子プリンタである。
上記請求項1に係る発明は、例えば、図2(a)の拡大側面図に示すように、ヒートローラ(66)で熱加圧する加熱加圧部(12)において、トレイ(60)上に開いた状態の冊子(5)の中央綴じ目部(52)がヒートローラ(66)の直下にくるようにセットし、冊子(5)とヒートローラ(66)の間を走行する中間転写フィルム(1)がその受像兼接着層(図示せず)上に形成されている画像(36)面側を、冊子(5)が開いた状態の被画像形成面(53)に面するように向けられ停止する。
次いで、図2(b)の拡大側面図に示すように、ヒートローラ(66)が下降し、回転しながら加圧し、その間にある中間転写フィルム(1)に形成されている画像(36)を冊子(5)の開いた状態の被画像形成面(53)の綴じ目部(52)から端縁切り口部(54)に向けて再転写するようにした冊子へのプリント方法である。
また、例えば、図3の拡大側面図に示すように、ヒートローラ(66)で熱加圧する加熱加圧部(12)において、ヒートローラ(66)がその直下にセットされた開いた状態の冊子(5)の綴じ目部(52)にくるように下降し、走行する中間転写フィルム(1)を冊子の綴じ目部(52)に圧着し、それに伴い冊子(5)がセットされているトレイ(60)が中間転写フィルム(1)と同方向にスライドすることによって中間転写フィルム(1)に形成されている画像(36)を冊子(5)の開いた状態の被画像形成面(53)の綴じ目部(52)から端縁切り口部(54)に向けて再転写するようにした冊子へのプリント方法とすることもできる。
上記冊子へのプリント方法で得られた冊子(5)は、例えば、図4の平面図に示すように、開いた状態の被画像形成面(53)に中央綴じ目部(52)から端縁切り口部(54)まで所望の画像(36)が再転写されたものとなる。
以上のような操作を、所望のページすなわち所望の被画像形成面(53)に対し、繰り返し行い、画像情報からの画像(36)が所望のページに再転写された冊子(5)とすることができる。
このように、開いた状態の冊子(5)の被画像形成面(53)に回転するヒートローラ(66)で加圧しながら中間転写フィルム(1)の画像(36)を、中央綴じ目部(52)から端縁切り口部(54)に向けて再転写することによって、従来のように、被画像形成面(53)となるページの紙が、たとえその端縁切り口部(54)の形状に不揃い等の欠陥があったとしても破れたり、捲かれたりする危惧がなく、良好な印刷物(再転写物)とすることができる冊子へのプリント方法である。
また、上記請求項3に係る発明は、上記請求項1に係る発明の冊子へのプリント方法を適用した冊子のプリンタであり、例えば、図1に示すように、耐熱性ベースフィルムと剥離性保護層と、受像兼接着層とで構成されている中間転写フィルム(1)を、フィルム巻出しリール(67)から搬送し、この受像兼接着層に画像情報からの画像がサーマルヘッド(63)の選択的加熱手段で形成された面の側を、冊子(5)の被画像形成面に面するように向け所定の位置に位置合わせして重ねる搬送位置合わせ部(図示せず)と、冊子(5)を開いた状態でトレイ(60)上にセットする冊子供給部(15)と、冊子(5)の被画像形成面に、熱加圧して中間転写フィルム(1)の受像兼接着層上の画像を再転写する加熱加圧部(12)とを備えた冊子のプリンタであって、図2(a)および図2(b)に示すように、この画像(36)を再転写する加熱加圧部(12)が、回転するヒートローラ(66)の加圧により開いた状態の被画像形成面(53)の中央綴じ目部(52)から端縁切り口部(54)に向けて成され、受像兼接着層上の画像(36)が剥離性保護層と受像兼接着層とともに被画像形成面(53)に再転写されるようにした冊子のプリンタである。この時の中間転写フィルム(1)を構成していた耐熱性ベースフィルムは、使用済みのフィルムとしてフィルム巻取りリール(68)に格納される。
また、上記請求項4に係る発明は、例えば、図1に示すように、フィルム巻出しリール(67)から搬送された中間転写フィルム(1)の受像兼接着層に画像情報からの画像を形成する画像形成部(10)を具備しているもので、例えば、顔料を用いた熱溶融型転写タイプ等のインクリボン(61)のインキをサーマルヘッド(63)による選択的加熱手段で画像を転写(一次転写)して形成するものである。
上記冊子へのプリント方法およびそのプリンタに使用される中間転写フィルム(1)としては、例えば、図5の側断面図に示すように、ポリエチレンテレフタレート等でなる耐熱性ベースフィルム(20)の片面に、この耐熱性ベースフィルム(20)と剥離可能で冊子の被画像形成面に転写された際の保護層となる剥離性保護層(22)と、この剥離性保護層(22)上に設けられ、画像情報に基づいて画像(36)を設けるとともに冊子の被画像形成面に対し熱接着性を有する受像兼接着層(24)とが積層されているものがある。
また、本発明の冊子へのプリント方法に使用される中間転写フィルム(1)の他の事例として、例えば、図6の側断面図に示すように、ポリエチレンテレフタレート等でなる耐熱性ベースフィルム(20)の片面に、この耐熱性ベースフィルム(20)と剥離可能な剥離性保護層(22)と、この剥離性保護層(22)上に、ホログラムや回折格子のレリーフパターンを形成するレリーフ形成層(23)と、このレリーフパターンが形成されている面に真空蒸着法等による透過性薄膜層(25)と、この透過性薄膜層(25)上に、冊子の被画像形成面に熱接着性を有する受像兼接着層(24)とが積層されていて、この受像兼接着層(24)上に画像形成部でインクリボンから一次転写で得られた画像(36)が形成されているものもあり、よりセキュリティ性の高い中間転写フィルム(1)がある。
以下に、本発明の中間転写フィルム(1)を構成する各層の材料や製法等について説明する。
まず、本発明の中間転写フィルム(1)を構成する耐熱性ベースフィルム(20)としては、熱転写による熱圧に対し変形等のない耐熱性が要求され、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール等合成樹脂、紙、合成紙などから単独で選択されたもの、あるいはこれらから選択された複合体が挙げられる。また、その厚みは、操作性、加工性を考慮し2〜100μmのものが使用可能であるが、冊子(5)の被画像形成面(22)への転写適性等のハンドリング性の点から6〜50μm程度のものが好ましい。
また、剥離性保護層(22)は、ホログラムや受像兼接着層(24)上の画像(36)等をより効果的に冊子の被画像形成面に転写するために設けられるもので、さらに最終製品となる冊子の保護層として機能するもので、容易に耐熱性ベースフィルム(20)から剥離される材料であれば如何なる樹脂でも構わないが、柔軟性、箔切れ性を考慮し、熱可塑性樹脂が好ましく、例えば、熱可塑性ポリアクリル酸エステル、塩化ゴム系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂、塩素化ポリプロン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリカーボネート等を単独あるいは複合して用いることができ、さらに箔切れや耐磨耗性を考慮して、石油系ワックス、植物系ワックス等各種ワックス、ステアリン酸等高級脂肪酸の金属塩、シリコンオイル等の滑剤や、フッ素樹脂系パウダー、ポリエチレンパウダー、シリコン系微粒子等を添加することもできる。
上記剥離性保護層(22)の形成は、上記樹脂群から選択された単独あるいは複合物にワックス等を添加し、トルエン、メチルイソブチルケトン等溶剤に溶解および分散した塗布液をグラビアコート法、ロールコート法、ナイフコート法、カーテンコート法、ダイコート法等で厚み0.5〜50μmの範囲で形成することができる。
また、ホログラム等の回折画像の微細な凹凸パターンが形成されるレリーフ形成層(23)は、エンボス成形性が良好で、プレスムラが生じ難く、明るい再生像が得られ、かつ剥離性保護層(11)及び透過性薄膜層(13)との接着性が良好な樹脂がよく、例えば、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなど熱可塑性樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレートなどの熱硬化性樹脂あるいはこれら混合物などが使用可能である。
上記レリーフ形成層(23)の形成は、上記樹脂群から選択された単独あるいは複合物をそれら樹脂に適合する溶剤に溶解および分散した塗布液を用い、グラビア法、ロールコート法、ナイフコート法、カーテンコート法、ダイコート法等で厚み0.5〜50μmの範囲で形成することができる。
また、このレリーフ形成層(23)に形成するレリーフ型ホログラム等回折画像等を構成する微細な凹凸パターンは、これら微細な凹凸パターンが形成されたプレス版を上記レリーフ形成層(23)上に加熱加圧することによって形成することができる。
また、上記ホログラム等回折画像の微細な凹凸パターン上に設ける透過性薄膜層(25)としては、上記レリーフ形成層(23)の屈折率(1.3〜1.7)よりも高い透明材料であって、例えば、Sb2 3 、Fe2 3 、TiO2 、CdS、CeO2 、ZnS、SiO、Si2 3 、ZnO等無機材料を用い、その形成方法は、真空蒸着法の他、スパッタリング法、イオンプレーティング法等公知の成膜手段が適用可能であり、その膜厚は、10nm〜1000nmの範囲とすることが好ましい。
また、受像兼接着層(24)としては、例えば、線状飽和ポリエステル等のポリエステル、ポリ塩化ビニルや塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸−2−ナフチル、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸−2−メトキシエチル、ポリアクリル酸イソボルニル、ポリメタクリロメチル、ポリアクリロニトリル、ポリメタアクリル酸メチル等のアクリル系樹脂、ポリスチレン、ポリジビニルベンゼン、スチレン−ブタジエン共重合体等のビニル系樹脂が挙げられる。
上記接着兼受像層(24)の形成は、上記樹脂群から選択された単独あるいは複合物をそれら樹脂に適合する溶剤に溶解および分散した塗布液を用い、グラビア法、ロールコート法、ナイフコート法、カーテンコート法、ダイコート法等で厚み0.5〜50μmの範囲で形成することができる。
また、一次転写で得られる画像情報からの画像(36)としては、インクリボン(61)による他に、電子写真方式(トナーの転写等)、インクジェット法、光重合記録材等を用いた各種転写記録法も適用可能であるが、本発明の中間転写フィルム(1)には、上記インクリボンによる方法が好適で、そのインクリボンには、昇華性染料を用いた感熱昇華型転写や、顔料を分散させた熱溶融型転写タイプや、熱接着樹脂型転写タイプがあり、いずれの方式でもよいが、最近では、耐熱性や耐候性に優れる顔料を分散させた熱溶融型転写タイプが主流となっている。
上記画像情報からの画像(36)の形成方法を代表して、この顔料分散タイプのインクリボンを説明すると、まず、4つの色の顔料(イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック)を各々塩化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂に分散させて顔料インキを調合し、グラビアコーターを用いて厚み6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に各色が交互に配置されるように塗布し、乾燥して4色の顔料層を有する熱溶融型転写タイプのインクリボンを製造する。
なお、上記ブラックの色で形成される文字や図形、バーコード等は光学式文字識別(OCR)として使用されることもあるため、最終製品となったときのPCS(Print Contrast Signal)値が0.6以上となるようにブラック顔料濃度および膜厚を適宜調整することが要求されている。また、磁性材料を添加して磁性インキ文字識別(MICR)として使用してもよい。
本発明の冊子プリンタの一事例を示す側面概略図である。 本発明の冊子へのプリント方法の一事例を説明するもので、(a)は、再転写する直前の側面拡大図であり、(b)は、再転写中の側面拡大図であある。 本発明の冊子へのプリント方法の他の一事例を説明する側面拡大図であある。 本発明の冊子へのプリント方法で得られた冊子の一事例を示す平面図である。 本発明の冊子へのプリント方法に使用する中間転写フィルムの一事例を側断面で表した説明図である。 本発明の冊子へのプリント方法に使用する中間転写フィルムの他の一事例を側断面で表した説明図である。 従来の一般的な再転写プリンタの一事例を説明する側面概略図である。 従来の一般的な中間転写フィルムの一事例を説明する側断面図である。
符号の説明
1‥‥中間転写フィルム
5‥‥冊子
10‥‥画像形成部
12‥‥加熱加圧部
15‥‥冊子供給部
20‥‥耐熱性ベースフィルム
22‥‥剥離性保護層
23‥‥レリーフ形成層
24‥‥受像兼接着層
25‥‥透過性薄膜層
36‥‥画像
52‥‥綴じ目部
53‥‥被画像形成面
54‥‥端縁切り口部
60‥‥トレイ
61‥‥インクリボン
62‥‥プラテンロール
63‥‥サーマルヘッド
64‥‥クランプ
65‥‥転写マークセンサ
66‥‥ヒートローラ
67‥‥フィルム巻出しリール
68‥‥フィルム巻取りリール
69‥‥リボン巻出しリール
70‥‥リボン巻取りリール
a‥‥中間転写フィルム
b‥‥基材
c‥‥加熱媒体
f‥‥耐熱性ベースフィルム
g‥‥剥離性保護層
h‥‥ドラム
i‥‥サーマルヘッド
j‥‥画像転写装置
k‥‥転写リボン
l‥‥受像兼接着層

Claims (5)

  1. 少なくとも耐熱性ベースフィルムと、該耐熱性ベースフィルム上に設けられた剥離性保護層と、被転写体に対して熱接着性を有する樹脂からなる受像兼接着層とで構成されている中間転写フィルムを用い、前記受像兼接着層の画像情報からの画像が形成された面の側を前記被転写体である冊子の被画像形成面に面するように向けて重ね加熱加圧することにより前記受像兼接着層の画像を冊子へ再転写する冊子へのプリント方法において、前記受像兼接着層上の画像の再転写が開いた状態の被画像形成面の中央綴じ目部から端縁切り口部に向けて成されることを特徴とする冊子へのプリント方法。
  2. 前記中間転写フィルムの受像兼接着層に画像情報からの画像を形成する方法が、顔料を用いた熱溶融型転写、または熱接着樹脂型転写のいずれか、もしくは昇華性染料を用いた感熱昇華型転写のいずれかてあることを特徴とする請求項1記載の冊子へのプリント方法。
  3. 少なくとも耐熱性ベースフィルムと、該耐熱性ベースフィルム上に設けられた剥離性保護層と、被転写体に対して熱接着性を有する樹脂からなる受像兼接着層とで構成されている中間転写フィルムを搬送し、前記受像兼接着層の画像情報からの画像が選択的加熱手段で形成された面の側を前記被転写体である冊子の被画像形成面に面するように向け所定の位置に位置合わせして重ねる搬送位置合わせ手段と、
    前記被転写体である冊子を開いた状態でトレイ上にセットする冊子供給手段と、
    前記冊子の被画像形成面に、熱加圧して受像兼接着層上の画像を再転写する加熱加圧手段と、
    を備えた冊子プリンタにおいて、
    前記画像を再転写する加熱加圧手段が、回転するヒートローラにより開いた状態の被画像形成面の中央綴じ目部から端縁切り口部に向けて成されることを特徴とする冊子プリンタ。
  4. 前記中間転写フィルムの受像兼接着層に画像情報からの画像を形成する画像形成手段を具備していることを特徴とする請求項3記載の冊子プリンタ。
  5. 前記画像形成手段が、顔料を用いた熱溶融型転写、または熱接着樹脂型転写のいずれか、もしくは昇華性染料を用いた感熱昇華型転写のいずれかを用いてなり、前記選択的加熱手段がサーマルヘッドまたはレーザーのいずれかであることを特徴とする請求項4記載の冊子プリンタ。
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