JP3706860B2 - 印画物の形成方法 - Google Patents

印画物の形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3706860B2
JP3706860B2 JP2003080636A JP2003080636A JP3706860B2 JP 3706860 B2 JP3706860 B2 JP 3706860B2 JP 2003080636 A JP2003080636 A JP 2003080636A JP 2003080636 A JP2003080636 A JP 2003080636A JP 3706860 B2 JP3706860 B2 JP 3706860B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
layer
adhesive layer
transferred
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003080636A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004001434A (ja
Inventor
二郎 大西
黒川  真一
克之 大嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2003080636A priority Critical patent/JP3706860B2/ja
Publication of JP2004001434A publication Critical patent/JP2004001434A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3706860B2 publication Critical patent/JP3706860B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像が形成された中間転写記録媒体の転写部を、転写性接着層を介することによって被転写体上に接着性よく転写してなる印画物の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
中間転写記録媒体を用いた印画物の形成方法が知られている。中間転写記録媒体は、画像を一旦受容層に記録し、その後その受容層が被転写体に転写されてなる印画物の形成に従来より用いられている。この受容層には、熱転写シートを用いた熱転写記録方法によって画像が記録されるので、受容層の構成材料によっては、高画質の画像を形成することができる。さらに、被転写体に対して優れた接着性を有する受容層とすることができたり、接着層を介することによって受容層を被転写体に接着性よく転写することもできるので、色材が移行しにくく高画質の画像を直接形成できない被転写体や、熱転写時に色材層と融着し易い被転写体などに対して好ましく用いられている。
【0003】
図5は、典型的な中間転写記録媒体の一例の断面模式図を示したものである。中間転写記録媒体101は、基材フィルム102と、少なくとも受容層105を有する転写部112とから構成されている。受容層105には、色材層が設けられた熱転写シートを用いて熱転写することによって、画像106が形成される。受容層105に画像106が形成された転写部112は、基材フィルム102から剥離して被転写体上に転写され、被転写体上に目的の画像106を形成する。
【0004】
このような中間転写記録媒体を用いることによって、高解像度で高品質な画像を被転写体上に転写形成することができる。また、あらかじめ中間転写記録媒体の転写部に必要とされる文字や顔写真等の画像を形成しておき、その後の転写によって被転写体に画像を形成することができるので、例えばパスポートの冊子やカード基材のような個別に存在する被転写体であっても簡単に画像が形成できる点で特に優れており、好ましく使用されている。さらに、あらかじめ被転写体上にサイン等の必要な事項を記入または印刷等し、その後に、中間転写記録媒体から文字や写真等の画像が形成された転写部を転写することによって作成することもできる。そのため、中間転写記録媒体は、パスポート等の身分証明書やクレジットカード・IDカード等の印画物の作成に対して好ましく用いることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来から用いられてきた中間転写記録媒体には、画像が形成された受容層と被転写体との接着力が十分でないという問題があった。この問題に対しては、特開平7−52522号公報に開示されているように、中間転写記録媒体の受容層及び/又は被転写体上に、接着層転写シートから接着層を転写して、受容層と被転写体との接着力を高めることによって転写不良の問題を解決している。
【0006】
しかしながら、上記の接着層転写シートを用いた場合でも、受容層と被転写体との接着力を高めることができず、接着不良の問題を解決できない場合があった。例えば、受容層には十分な接着性を有する接着層であっても、被転写体との接着性は十分とはいえない場合があり、また、その逆の場合もあった。
【0007】
このような場合が起こるのは、特に近年の熱転写形成画像の高解像度化・高品質化への要求および被転写体の多様化によるものである。即ち、高解像度の画像を形成するために、中間転写記録媒体の最表面に設けられた受容層を染料染着性に優れ且つ染料転写シートとの熱離型性に優れた材料にしなければならず、中間転写記録媒体の最表面の受容層の材料が制約されていた。このため、使用される受容層に適した接着層を選ばなければならなかった。
【0008】
一方、高解像度で高品質な画像を種々の被転写体に転写形成するという需要が増大している。例えば、パスポートにカラーの顔写真その他の必要な身分証明事項等を熱転写法によって印画する場合、パスポートは通常天然紙が用いられ、その品質は各国で異なる場合があり、中には平滑度に劣るものもある。また、パスポートその他の証明書等に用いられる場合には、画像が形成された受容層は、被転写体に強固に接着し、容易に剥がれてはならないという必要があり、被転写体に適した接着層を選ばなければならなかった。
【0009】
このため、受容層に適した接着層と、被転写体に適した接着層とが必ずしも一致しないという問題が起こっていた。
【0010】
また、最近、中間転写記録媒体の転写部の一部分を、被転写体の所定の箇所に転写してなる印画物への要求がある。例えば、身分証明書やパスポートの所定の欄にのみ、顔写真が形成された転写部を転写するような場合がある。しかし、従来は、中間転写記録媒体の転写部上の全面に、転写法としては効率のよいローラー転写によって接着層を転写し、その後再びローラー転写によって、接着層を介して転写部を被転写体上に転写して印画物を得るものであった。そのため、転写部の一部分を被転写体上に接着性よく転写することはできなかった。
【0011】
また、従来、中間転写記録媒体を用いることによって、画像を被転写体上に形成する場合には、接着層を介するか否かに関わらず、熱転写法によって行なわれており、その結果、転写時の加熱によって、画像が形成されている受容層が軟化または流動化するので、印画画像に乱れが生じるおそれがあった。
【0012】
そこで、上記課題を解決するため、本発明の目的は、中間転写記録媒体の転写部を被転写体の表面に接着性よく転写させるため、転写部および被転写体の何れに対しても適した接着性を有する接着層を介して転写させることができ、さらに、転写部の一部分を被転写体にパターン転写できると共に、転写された画像に乱れのない印画物の形成方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、画像が形成された中間転写記録媒体の転写部を、転写性接着層を介することによって被転写体上に転写してなる印画物の形成方法であって、
A. (a) 少なくとも基材フィルムと、当該基材フィルムに剥離可能に設けられた転写部とからなり、当該転写部は画像が形成される受容層およびこの受容層より基材フィルム側に位置するホログラム層を少なくとも有し、画像が形成された後の前記転写部を被転写体上に転写するために用いられる中間転写記録媒体と、
(b) 少なくとも基材シートと、当該基材シート上に剥離可能に設けられた転写性接着層とからなり、当該転写性接着層が、前記転写部に対して適した接着性を有する最上層と、前記最上層とは異なる材料で形成され被転写体の表面に対して適した接着性を有する基底層と、これら基底層と最上層の間に配され、これらの何れにも強固に接着する材料によって形成された中間層とを少なくとも有し、前記最上層が前記転写部に接着するように配置され、前記基底層が前記被転写体に接着するように配置された接着層転写シートと、
を準備する工程と、
B. 前記転写性接着層を、予め画像が形成された前記転写部上、または、前記被転写体上の何れか一方に転写する第一転写工程と、
C. 前記転写性接着層が転写された前記転写部を前記転写性接着層が転写されていない前記被転写体上に、または、前記転写性接着層が転写されていない前記転写部を前記転写性接着層が転写された前記被転写体上に転写する第二転写工程とからなり、
前記第一転写工程が、前記転写性接着層を前記転写部上に転写する場合、前記最上層は前記基材シートから最も遠くに配置され、前記基底層は前記基材シートの最も近くに配置された接着層転写シートが準備され、あるいは前記第一転写工程が、前記転写性接着層を前記被転写体上に転写する場合、前記基底層は前記基材シートから最も遠くに配置され、前記最上層は前記基材シートの最も近くに配置された接着層転写シートが準備されることに特徴を有する。
【0014】
この発明によれば、中間転写記録媒体の転写部に対して適した接着性を有する最上層と、被転写体の表面に対して適した接着性を有する基底層とからなる転写性接着層を介することによって、転写部を、被転写体上に転写して印画物を形成するので、転写部と被転写体の材質に関わらず、転写部を被転写体上に強固に設けることができる。そのため、転写工程での剥離不良や転写不良が起こらず、且つ、品質に優れた印画物を得ることができる。また、接着層転写シートの転写性接着層を、第一転写工程として、中間転写記録媒体の転写部上または被転写体上の何れか一方に転写し、その後の第二転写工程として、他の一方に転写するので、被転写体の形状等に応じて、効率的な印画物形成方法を適宜選択することができる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の印画物の形成方法において、前記第一転写工程が、加熱された前記転写性接着層の転写パターンを、予め画像が形成された前記転写部上に熱転写する工程であり、前記第二転写工程が、前記転写部上に転写された前記転写性接着層と同じ転写パターンの前記転写部を、当該転写性接着層を介して前記被転写体上にローラー転写する工程であることに特徴を有する。
【0016】
この発明によれば、加熱によって所定の転写パターンで形成した転写性接着層を転写部上に転写することができるので、その後の経済的に優れるローラー転写によって、転写部を所定の転写パターンで被転写体上に転写することができる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の印画物の形成方法において、前記接着層転写シートは、種々の色の昇華性染料層および種々の色の熱溶融性インキ層よりなる群から選ばれる少なくとも1つの色材層と、前記転写性接着層とが前記基材シート上に面順次に設けられており、前記第一転写工程が、前記中間転写記録媒体の転写部上に、前記接着層転写シートの転写性接着層を転写するのに先立って、当該接着層転写シートに設けられた前記色材層から色材を移行することによって画像を形成することに特徴を有する。
【0018】
この発明によれば、接着層転写シートは、画像を形成するための種々の色材層が転写性接着層と面順次に設けられているので、中間転写記録媒体の転写部に、カラー画像や文字を転写形成し、更に一連の連続工程で転写性接着層を転写形成することができる。そのため、画像形成のための工程を短縮でき、経済的に好ましい。
【0019】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の印画物の形成方法において、前記第一転写工程が、加熱された前記転写性接着層の転写パターンを、前記被転写体上に熱転写する工程であり、前記第二転写工程が、前記被転写体上に転写された前記転写性接着層と同じ転写パターンの前記転写部が、当該転写性接着層を介して前記中間転写記録媒体から前記被転写体上にローラー転写する工程であることに特徴を有する。
【0020】
この発明によれば、加熱によって所定の転写パターンで形成した転写性接着層を被転写体上に転写することができるので、その後の経済的に優れるローラー転写によって、中間転写記録媒体の転写部を、所定の転写パターンで被転写体上に転写された転写性接着層上に転写し、強固に接着させることができる。
【0021】
上述する印画物の形成方法によって、画像を伴う転写部は転写性接着層のうちの最上層との接着性に優れ、被転写体は転写性接着層のうちの基底層との接着性に優れるので、被転写体の材質等に関わらず、転写部を被転写体上に強固に設けることができる。そのため、転写不良や画像剥離の起こらない印画物を得ることができる。また、身分証明欄を備えたパスポート用紙を被転写体としたとき、画像を伴う転写部が接着性よく設けられているので、例えば、顔写真や身分証明事項などの画像の欠落や転写部の剥がれなどが生じることのないパスポートとすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
最初に、本発明の印画物の形成方法に用いられる中間転写記録媒体について説明する。
【0023】
図1は、中間転写記録媒体の一例の断面図を示している。本発明で使用される中間転写記録媒体1は、画像が形成された後の転写部9を被転写体上に転写するために用いられる。中間転写記録媒体1は、少なくとも基材フィルム2と、基材フィルム2上に剥離可能に設けられた転写部9とからなり、転写部9は画像が形成される受容層8およびこの受容層8より基材フィルム側に位置するホログラム層5を少なくとも有し、画像が形成された後の転写部9を被転写体上に転写するために用いられる。
【0024】
転写部9には、基材フィルム2側から、剥離層3、保護層4、ホログラム層5、透明蒸着層6、アンカー層7、受容層8の順で各層を設けることができる。また、これらの層に代えてまたはこれらの層に加えて紫外線吸収層等の従来公知の層を必要に応じて適宜設けることもできる。これらの層は、従来から知られている作用および効果を示すものであり、その層構成は特に限定されるものではない。これらの各層の詳細については後述する。
【0025】
次に、本発明の印画物の形成方法に用いられる接着層転写シートについて説明する。
【0026】
図2は、接着層転写シートの一例を示す断面図である。本発明で用いられる接着層転写シート21は、画像が形成された後の中間転写記録媒体1の転写部9と、被転写体とを、強固に接着させるために使用される。接着層転写シート21は、基材シート22と、基材シート22上に剥離可能に設けられた転写性接着層27(以下「接着層27」という。)とによって少なくとも構成される。この接着層転写シート21の接着層27は、最初に中間転写記録媒体1の転写部9上または被転写体上の何れか一方に転写し、その後、接着層27が転写された転写部または被転写体と共に他の一方に転写するために用いられる。
【0027】
接着層27は、中間転写記録媒体1の転写部9に対して適した接着性を有する最上層26と、最上層26とは異なる材料で形成され、被転写体の表面に対して適した接着性を有する基底層24と、これら基底層と最上層の間に配され、これらの何れにも強固に接着する材料によって形成された中間層とで少なくとも構成されている。また、最上層26と基底層24の材料によっては、それらが直接接着しにくかったり、十分な接着性を有しないことがある。このような場合に、基底層24と最上層26の何れにも強固に接着する材料によって中間層25を設けることもできる。また、接着層27の転写を容易にさせるために、基材シート22上に離型層23を設けることもできる。これらの各層の詳細については後述する。
【0028】
接着層27を構成する基底層24と最上層26は、最上層26が転写部9に直接接着するように配置され、基底層24が被転写体に直接接着するように配置される。すなわち、接着層27が、先ず転写部9上に転写される場合には、図2に示すように、最上層26は接着層転写シートの基材シート22から最も遠くに配置され、基底層24は基材シート22の最も近くに配置される。一方、接着層27が、先ず被転写体上に転写される場合には、図示しないが、基底層24は接着層転写シートの基材シート22から最も遠くに配置され、最上層26は基材シート22の最も近くに配置される。
【0029】
図3は、本発明の印画物の形成方法に用いられる接着層転写シートの他の一例を示す断面図である。接着層転写シート31は、基材シート22上に、種々の色の昇華性染料層39および種々の色の熱溶融性インキ層30よりなる群から選ばれる少なくとも1つの色材層と、接着層37とが面順次に設けられている。接着層37の構成は、上述した図2の接着層27の構成と同様である。この接着層転写シート31は、画像の形成に通常使用される熱転写シートを用いることなく、画像と接着層37とを同一の転写工程で転写部9に形成することができるので、生産性に優れると共に、転写不良をさらに低減させることができる。
【0030】
昇華性染料層39としては、イエロー39y、マゼンタ39m、シアン39c、ブラック39b等の種々の色の昇華性染料層39を面順次に設けることができる。また、熱溶融性インキ層30においても、種々の色の熱溶融性インキ層30を面順次に設けることができる。昇華性染料層39と熱溶融性インキ層30は、中間転写記録媒体1の転写部9に転写すべき画像によって、必要に応じて選択して設けることができ、図3に示した構成に限定されない。例えば、昇華性染料層39から転写形成された画像は階調性に優れ、また、熱溶融性インキ層30のうち、熱溶融性ブラックインキからなる層から転写形成された画像はOCR読み取りが可能であるなど、それぞれ特徴を有するので、適宜必要に応じて設けることができる。
【0031】
次に、本発明の印画物の形成方法を、図4の概略模式図によって説明する。
【0032】
印画物の形成方法は、第一転写工程と第二転写工程の二つの転写工程によって少なくとも構成されている。第一転写工程は、接着層転写シート21、31の接着層27、37を、予め画像が形成された転写部9上、または、被転写体42上の何れか一方に転写する工程である。第二転写工程は、接着層27、37が転写された転写部9を、接着層27、37が転写されていない被転写体42上、または、接着層27、37が転写されていない転写部9を、接着層27、37が転写された被転写体42上に転写する工程である。
【0033】
図4(A)の第一転写工程では、先ず、接着層転写シート21、31の接着層27、37が、中間転写記録媒体1の転写部9上に転写される。従って、接着層転写シート21、31は、最上層26が基材シート22から最も遠くに配置され、基底層24が基材シート22の最も近くに配置されたものを準備する。転写は、通常、サーマルヘッド43等の加熱デバイスを用いた熱転写法によって行なわれる。また、熱や圧を加えることができるローラー44によるローラー転写法で行なうこともできる。サーマルヘッド43によって転写を行なう場合には、加熱部分だけを転写することができるので、パターン状の接着層27、37を転写部9上にパターン転写をすることができるので、好ましく用いることができる。一方、ローラー転写法で転写する場合には、接着層27、37を転写部9上に全べたで転写することができるので、効率的に転写することができ、生産性に優れている。なお、接着層27、37の最表面には、転写部9に対して適した接着性を有する最上層26が配置されるので、接着層27、37は転写部9上に強固に接着する。そのため、転写工程での剥離不良や転写不良が起こらない。
【0034】
色材層が設けられていない接着層転写シート21を使用する場合には、接着層27の転写に先立って、一般的に使用されている熱転写シートによって転写部9に画像が形成される。一方、色材層が設けられている接着層転写シート31を使用する場合には、接着層37が転写部9に転写される直前に、画像を転写部9に形成できるので、一連の転写工程によって効率的に画像と接着層37を設けることができ、工程の短縮と経済性において好ましい。
【0035】
次いで行なわれる図4(A)の第二工程は、接着層27、37が転写された転写部9を、被転写体42上に転写し、印画物41を形成する工程である。転写は、通常、ローラー転写法で行なわれる。また、サーマルヘッド43等の加熱デバイスを用いた熱転写法で行なうこともできる。接着層27、37が転写部9上にパターン転写されている場合には、生産性に優れたローラー転写法によって、接着層27、37の転写パターンと同一のパターンの転写部9を、被転写体42上に転写することができる。なお、接着層27、37が転写した中間転写記録媒体において、被転写体42に相対する最表面には、被転写体42に対して適した接着性を有する基底層24が配置されるので、転写部9は接着層27、37を介することによって被転写体42上に強固に接着する。そのため、転写工程での剥離不良や転写不良が起こらず、且つ、品質に優れた印画物41を形成することができる。
【0036】
一方、図4(B)の第一転写工程では、先ず、接着層転写シート21の接着層27が、被転写体42上に転写される。従って、接着層転写シート21は、基底層24が基材シート22から最も遠くに配置され、最上層26が基材シート22の最も近くに配置されたものを準備する。上述の図4(A)の転写工程と同様に、転写は、通常、サーマルヘッド43等の加熱デバイスを用いた熱転写法によって行なわれる。また、熱や圧を加えることができるローラー44によるローラー転写法で行なうこともできる。サーマルヘッド43によって転写を行なう場合には、加熱部分だけを転写することができるので、パターン状の接着層27を被転写体42上にパターン転写することができるので、好ましく用いることができる。一方、ローラー転写法で転写する場合には、接着層27を被転写体42上に全べたで転写することができるので、効率的に転写することができ、生産性に優れている。なお、接着層27の最表面には、被転写体42に対して適した接着性を有する基底層24が配置されるので、接着層27は被転写体42上に強固に接着する。そのため、転写工程での剥離不良や転写不良が起こらない。なお、図4(B)の転写工程は、最初に被転写体42上に接着層27が転写されるので、色材層が設けられていない接着層転写シート21が使用される。
【0037】
次いで行なわれる図4(B)の第二工程は、接着層27が転写された被転写体42上に、中間転写記録媒体1から転写部9を転写し、印画物41を形成する工程である。転写部9には、一般的に使用されている熱転写シートによってあらかじめ画像が形成される。転写部9の転写は、通常、ローラー転写法で行なわれる。また、サーマルヘッド43等の加熱デバイスを用いた熱転写法で行なうこともできる。接着層27が被転写体42上にパターン転写されている場合には、生産性に優れたローラー転写法によって、接着層27の転写パターンと同一のパターンの転写部9を、被転写体42上に転写することができる。なお、接着層27が転写した被転写体42において、中間転写記録媒体1の転写部9に相対する最表面には、転写部9に対して適した接着性を有する最上層26が配置されるので、転写部9は接着層27を介することによって被転写体42上に強固に接着する。そのため、転写工程での剥離不良や転写不良が起こらず、且つ、品質に優れた印画物41を得ることができる。
【0038】
以上説明したように、接着層転写シート21、31の接着層27、37を、中間転写記録媒体1の転写部9上または被転写体42上の何れか一方に転写し、その後、他の一方に転写するので、被転写体42の形状等に応じて、効率的な印画物形成方法を選択することができる。
【0039】
このような印画物41の形成方法によって、画像を伴う転写部9は接着層27、37のうちの最上層26との接着性に優れ、被転写体42は接着層27、37のうちの基底層24との接着性に優れるので、被転写体42の材質等に関わらず、転写部9を被転写体42上に強固に設けることができる。そのため、転写不良や画像剥離の起こらない印画物41を得ることができる。また、身分証明欄を備えたパスポート用紙を被転写体42としたとき、画像を伴う転写部9が接着性よく設けられているので、例えば、顔写真や身分証明事項などの画像の欠落や転写部の剥がれなどが生じることのないパスポートとすることができる。
【0040】
以下に、本発明で使用される接着層転写シート21、31を構成する各層について順次説明する。
【0041】
基材シート22は、従来の熱転写シートに使用されているものと同じ基材シートをそのまま用いることができ、特に限定するものではない。好ましい基材シート22の具体例としては、グラシン紙、コンデンサー紙またはパラフィン紙等の薄紙、あるいは、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルケトンもしくはポリエーテルサルホン等の耐熱性の高いポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリメチルペンテンまたはアイオノマー等のプラスチックの延伸または未延伸フィルムが挙げられる。また、これらの材料を2種以上積層した複合フィルムも使用することができる。基材シート22の厚さは、その強度および耐熱性等が適切になるように材料に応じて適宜選択することができるが、通常は1〜100μm程度のものが好ましく用いられる。
【0042】
基底層24は、被転写体42との接着性に優れた材料からなり、接着層転写シート21、31に接着層27、37の一部として設けられている。基底層24の構成材料は、被転写体42の材質や特性に応じて適宜選択される。通常の構成材料としては、熱可塑性の合成樹脂、天然樹脂、ゴム、ワックス等を用いることができる。例えば、エチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース誘導体、ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン等のスチレン共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル等のアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等のビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、アイオノマー、エチレンアクリル酸共重合体、エチレンアクリル酸エステル共重合体等の合成樹脂、粘着付与剤としてのロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、エステルガム、ポリイソブチレンゴム、ブチルゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンアクリロニトリルゴム、ポリアミド樹脂、ポリ塩素化オレフィン等の天然樹脂や合成ゴムの誘導体が挙げられる。基底層24は、上記の材料の1種または2種以上よりなる組成物から構成され、加熱により接着性を発現する材料を使用することが好ましい。箔切れ性能を向上させる為に、基底層24中に体質顔料を添加することもできる。
【0043】
基底層24は、被転写体42の材質等に応じて上述の材料の中から適宜選択された単独または複数の材料、および必要に応じて各種添加剤等を加え、水または有機溶剤等の適当な溶剤に溶解または分散させて基底層用塗工液を調製し、これをグラビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリバースコーティング法等の手段により、離型層23上または中間層25上等に塗布、乾燥して形成することができる。その厚さは、接着層27、37を介して接着する転写部9と被転写体42との接着性能および操作性によって決定されるが、通常は乾燥状態で0.5〜20μm程度である。
【0044】
最上層26は、転写部9との接着性に優れた材料からなり、接着層転写シート21、31に接着層27、37の一部として設けられている。最上層26の構成材料は、転写部9の材質や特性に応じて適宜選択される。通常の構成材料としては、上述した基底層24で用いられるものと同様のものを使用することができる。それらの内でも、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル等のアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等のビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、アイオノマー、エチレンアクリル酸共重合体、エチレンアクリル酸エステル共重合体等の合成樹脂を、1種または2種以上より構成したものを使用することが好ましい。
【0045】
受容層8が、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂から形成される場合には、用いられる最上層26の材料としては、エステル系樹脂やアクリル系樹脂が好ましい。これにより、より好ましい強固な接着性を付与することができる。
【0046】
最上層26は、基底層24と同様の方法によって中間層25上または離型層23上等に形成することができる。その厚さは、接着層27、37を介して接着する受容層8と被転写体42との接着性能および操作性によって決定されるが、通常は乾燥状態で1.0〜20μm程度である。
【0047】
中間層25は、基底層24と最上層26とを一体化させるために必要に応じて設けられる。すなわち、上述した基底層24と最上層26の材料は、それぞれが対象とする被転写体42と転写部9の構成材料に従って異なるのため、基底層24と最上層26とを重ねて設けた場合、その材料によっては、それらが直接接着しにくかったり、十分な接着性を有しないことがある。このような場合に、基底層24と最上層26の何れにも強固に接着する材料を適宜選択することによって中間層25を形成することが好ましい。なお、基底層24と最上層26とが接着性に優れている場合には、中間層25は必ずしも必要ではない。中間層25は、構成する基底層24および最上層26の材料に応じた中間層用塗工液を調製し、これをグラビア印刷法等の手段により、基底層24上または最上層26上に塗布、乾燥して形成することができる。その厚さは、乾燥状態で通常0.5〜20μm程度である。
【0048】
こうして形成された中間層25は、基底層24と最上層26との接着性を向上させる作用のほかに、被転写体42の表面にある凹凸を吸収する効果がある。そのため、基底層24や最上層26が、それぞれ接着する被転写体42と転写部9との接着性をより高めるのに有効であると共に、最終的に得られた印画物41の品質を高めるのに有効に作用する。また、この基底層24および最上層26を、低温接着可能な材料を用いて形成した場合は、熱転写時の加熱温度による受容層8の熱軟化や流動化が生じないので、受容層8に形成された画像の乱れが起こらない。この低温接着可能な材料としては、例えば、ポリエステル樹脂、アイオノマー、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を挙げることができる。
【0049】
離型層23は、必要に応じて基材シート22上に設けられている。この離型層23により、接着層27、37を、離型層23との境界面から容易に剥離することができるので、接着層27、37を容易に中間転写記録媒体1に転写することができる。離型層23は、バインダー樹脂と離型性材料とからなり、これらの材料は従来公知のものを使用することができ特に限定されない。また、離型層23は、離型層用塗工液を調製し、これを基材シート22上にグラビア印刷法等の手段により塗布、乾燥して形成するという、従来公知の方法で形成することができる。その乾燥後の厚さは、通常0.1〜5μmである。
【0050】
昇華性染料層39は、上述したように、中間転写記録媒体1の転写部9に画像を転写するために、接着層転写シート31の基材シート22上に接着層37等と面順次に設けられる。そして、転写部9の受容層8にサーマルヘッド等の加熱デバイスによって、昇華性染料層39中の染料が熱転写され、画像が形成される。このため、中間転写記録媒体1に、画像の形成と接着層37の転写を一連の工程で行なうことができるので、工程の煩雑さを避けることができて好ましい。この昇華性染料層39は、昇華性染料、バインダー樹脂およびその他の任意成分を含む塗工液から形成される。昇華性染料、バインダー樹脂等は、従来公知のものを使用することができ、特に限定されない。昇華性染料層39は、昇華性染料層用塗工液を調製し、これを基材シート22上にグラビア印刷法等の手段により塗布、乾燥して形成するという、従来公知の方法で形成することができる。
【0051】
熱溶融性インキ層30は、上述した昇華性染料層39と同様に、接着層転写シート31の基材シート22上に接着層37等と面順次に設けられる。そして、中間転写記録媒体1の転写部9にサーマルヘッド等の加熱デバイスによって熱転写され、画像を形成する。このため、中間転写記録媒体1に、画像の形成と接着層37の転写を一連の工程で行なうことができるので、工程の煩雑さを避けることができて好ましい。この熱溶融性インキ層30は、従来と同様の熱溶融性インキを用いて形成することができ、必要に応じて種々の添加剤が加えられる。これらの材料は、従来公知のものを使用することができ特に限定されない。熱溶融性インキ層30は、ホットメルトコート等の方法を用い、基材シート22上に上述した熱溶融性インキを塗布することによって形成される。形成される熱溶融性インキ層30の厚さは、必要な濃度と熱感度との関係から決定され、通常、約0.2〜10μmの範囲が好ましい。
【0052】
また、基材シート22上に設けられる昇華性染料層39および熱溶融性インキ層30を、中間転写記録媒体1を用いて画像を転写形成する被転写体42の表面に割り振られた個々の画像形成領域に合せて無駄のない平面形状と大きさで形成することもできる。このような平面形状と大きさで形成された昇華性染料および熱溶融性インキ等の色材は、被転写体42の表面に割り振られた個々の画像形成領域に対応する中間転写記録媒体1の転写部9の所定の領域に、サーマルヘッド等の加熱デバイスによって転写され、画像が形成される。その結果、不要な部分が少なくなるので、無駄がなく経済的である。
【0053】
接着層37も同様に、被転写体42上に転写される転写部9の転写領域に合せて、無駄のない平面形状と大きさで形成することが好ましい。また、その平面形状と大きさは、必ずしも転写部9の平面形状および大きさと同じでなくともよい。このため、転写部9に形成された画像の面積よりも接着層37の面積が小さいという場合があるが、この場合、形成された画像のうち必要な領域のみが被転写体42に接着層37を介して転写されることになる。
【0054】
さらに、昇華性染料層39および熱溶融性インキ層30の各色材層の面積を、接着層37よりも小さい面積になるように形成してもよい。こうすることにより、接着層転写シート31の各色材層によって画像が形成された転写部9を、余すことなく被転写体42に転写することができる。このため、昇華性染料層39および熱溶融性インキ層30の不要な部分が少なくなるので、無駄がなく経済的である。
【0055】
背面層(図示しない)は、接着層転写シート21、31から中間転写記録媒体1に接着層27、37等を転写する際、接着層転写シート21、31とサーマルヘッド43等の加熱デバイスとの融着を防止し、摺動性を向上させるために、加熱デバイスと接触する基材シート22の接着層27、37を設けた側とは反対の面に必要に応じて従来公知の方法で設けることができる。この背面層に用いる樹脂は、従来公知のものを使用することができ特に限定されない。
【0056】
検知マーク(図示しない)は、例えばプリンター内において、中間転写記録媒体1の転写部9上の指定された位置に接着層27、37を転写するため、または、転写部9に各色の染料、インキ、接着層等を位置ズレおよび色ズレなく転写するための位置決め用のマークとして、接着層転写シート21、31に設けることが好ましい。また、このような検知マークは、後述する中間転写記録媒体1の適切な箇所にも設けることができ、被転写体42への転写の際の位置決め用のマークとして作用させることもできる。検知マークは、光学的に認識可能であればどのような形状であってもよく、従来公知の検知マークを設けることができる。印刷による検知マークは、接着層転写シート21、31の基材シート22の何れか一方の面の一部または複数箇所に、従来公知の印刷方法等によって設けることができる。また、検知マークをホログラムマークとすることもできる。印刷によって検知マークを設ける場合、使用されるインキとしては、従来から使用されている材料を使用することができ、特に限定されない。
【0057】
次に、本発明の印画物の形成方法で使用される中間転写記録媒体1を構成する各層について説明する。
【0058】
基材フィルム2は、上述の接着層転写シート21、31で使用される基材シート22と同様のものを用いることができる。また、基材フィルム2の転写部9を設けた側とは反対の面に、中間転写記録媒体1の転写部9を被転写体42に転写する際にサーマルヘッド43等との摺動性を向上させるための背面層(図示しない)を設けてもよい。
【0059】
受容層8は、同時に転写された最上層26との接着性に優れるので、被転写体42に強固に接着し、剥がれることがない。また、受容層8は、上述した昇華性染料または熱溶融性インキを受容しやすい樹脂材料からなるので、階調性に優れて高品質の画像を形成し易く、特に高画質が要求される身分証明用の顔写真等、例えばパスポート等の顔写真等の形成に優れている。こうした受容層8を形成するための材料としては、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルもしくはポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体もしくはポリアクリル酸エステル等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレートもしくはポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンもしくはプロピレン等のオレフィンと他のビニルポリマーとの共重合体系樹脂、アイオノマーもしくはセルロースジアスターゼ等のセルロース系樹脂、ポリカーボネイト等が挙げられ、特に、塩化ビニル系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂またはポリエステル樹脂が好ましい。また、画像42の転写形成の際、熱転写シートまたは接着層転写シート21、31との熱融着を防止するため、上記の樹脂に従来公知の離型剤を添加することが好ましい。
【0060】
受容層8は、基底層24と最上層26とを有する接着層27、37を介して被転写体42に転写されるので、受容層8自体の熱接着性は必ずしも要求されない。従って、受容層8は、熱により軟化し難い樹脂、例えばポリエステルおよびその硬化物などで形成することもできる。このような樹脂を用いることにより、サーマルヘッド43等による加熱接着時に起こるおそれのあった受容層8の熱軟化や流動化が起こらないので、受容層8上に形成された画像の乱れが生じない。
【0061】
また、通常の材料を用いた受容層8であっても、上述したように、基底層24や最上層26を低温接着可能な材料で形成することにより、熱転写時に受容層8の熱軟化や流動化による画像の乱れを防止することができる。
【0062】
受容層8は、従来公知の方法で受容層用塗工液を調製し、これをグラビア印刷法等の手段により、基材フィルム2上に、または、基材フィルム2上に保護層4等が設けられている場合にはその上に塗布、乾燥して形成することができる。その厚さは、乾燥状態で0.11〜10μm程度である。
【0063】
剥離層3は、被転写体42に転写させるべき転写部9を、容易に転写させるために設けられる。例えば、図1に示すように剥離層3が基材フィルム2上に設けられている場合、剥離層3は、基材フィルム2との界面から容易に剥離することができ、転写部9を構成するその他の保護層4、ホログラム層5、透明蒸着層6、アンカー層7、受容層8を容易に転写させることができる。この剥離層3を形成するための材料は、従来公知のものを使用することができ、特に限定されない。
【0064】
保護層4は、被転写体42に転写された受容層8を保護して画像の品質を維持する目的で設けられるものである。保護層4を形成するための材料は、従来公知の保護層用の材料を用いることができ、基材フィルム2と適当な剥離性をもち、受容層8と共に被転写体42に転写された後は受容層8の表面保護層として所望の物性、例えば耐指紋性をもつ樹脂組成を選定することが好ましい。また、耐擦過性、耐薬品性、耐汚染性が特に要求される場合は、保護層用の樹脂として電離放射線硬化型樹脂を用いることもできる。また、画像形成物の耐擦過性を向上させるための滑剤、汚染防止のための界面活性剤、耐候性能を向上させるための紫外線吸収剤、酸化防止剤等を適宜添加した保護層用材料を用いることもできる。保護層4は受容層8と同様の方法で形成することができ、厚さは0.1〜10μmが好ましい。
【0065】
ホログラム層5が設けられた中間転写記録媒体1を用いることにより、ホログラムパターンを有する印画物を得ることができる。このようなホログラムパターンが設けられた印画物は、装飾用以外でも複写による偽造等が困難なことからクレジットカードやパスポートなどにも使用される。ホログラム層5に、さらに、エンボス加工によってマイクロ文字や彩紋柄を形成すると、偽造や改ざんがさらに困難になり、特に安全性や信頼性が要求される印画物を形成することができるので好ましい。ホログラム層5を形成するための材料は、従来公知のものを使用することができ、特に限定されない。また、その形成方法も、従来と同様の方法で形成することができる。
【0066】
透明蒸着層6は、ホログラム層5に接して受容層8の側に設けられる。この透明蒸着層6は、他の層とは屈折率が異なるので、形成された印画物において、ホログラムの絵柄を浮き立たせる作用を有する。この透明蒸着層6を形成するための材料および形成方法は、従来公知のものと同様であり、特に限定されない。
【0067】
アンカー層7は、例えば図1においては、その表面に透明蒸着層6が設けられたホログラム層5と受容層8とを接着させるために設けられる。このアンカー層7を形成するための材料および形成方法は、従来公知のものと同様であり、特に限定されない。
【0068】
紫外線吸収層(図示しない)は、受容層8と基材フィルム2の間の適当な位置に設けられ、転写後の受容層8を覆って、自然光中の紫外線から印画物の画像の劣化を防止する。紫外線吸収層を形成するための材料および形成方法は、従来公知のものと同様であり、特に限定されない。
【0069】
次に、被転写体42について説明する。被転写体42は特に限定されず、例えば天燃繊維紙、コート紙、トレーシングペーパー、転写時の熱で変形しないプラスチックフイルム、ガラス、金属、セラミックス、木材、布等いずれのものでもよい。被転写体42の形状・用途についても、株券、証券、証書、通帳類、乗車券、車馬券、印紙、切手、鑑賞券、入場券、チケット等の金券類、キヤッシユカード、クレジットカード、プリペイドカード、メンバーズカード、グリーティングカード、ハガキ、名刺、運転免許証、ICカード、光カードなどのカード類、カートン、容器等のケース類、バッグ類、帳票類、封筒、タグ、OHPシート、スライドフィルム、しおり、カレンダー、ポスター、パンフレット、メニュー、パスポート、POP用品、コースター、ディスプレイ、ネームプレート、キーボード、化粧品、腕時計、ライター等の装身具、文房具、レポート用紙など文具類、建材、パネル、エンブレム、キー、布、衣類、履物、ラジオ、テレビ、電卓、OA機器等の装置類、各種見本帳、アルバム、また、コンピュータグラフィックスの出力、医療画像出力等、種類を問うものではない。
【0070】
特に、高解像度で高品質な画像を要求されるパスポートにフルカラーの顔写真やその他の必要とされる事項を転写する場合に、転写部9を被転写体42に強固に接着させることができる接着層転写シート21、31が好ましく用いられる。パスポート用紙としては、通常、天然紙が用いられ、平滑度等の品質は各国で異なる場合があるが、平滑度に劣るものであっても、それに適した基底層24が強固に接着し、さらに、必要に応じて設けられる中間層25が緩衝層の役割をするので、画像品質に優れて画像の欠落や剥離が起こらない印画物41とすることができる。
【0071】
【実施例】
次に、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。なお、文中で「部」または「%」とあるのは、特に断りのない限り重量基準である。
【0072】
(昇華型熱転写シートの作成)
先ず、厚さ6μmのポリエチレンテレフタレート(以下「PET」という。)フィルム(ルミラー、東レ製)の一面側に、ウレタン系樹脂からなる厚さ0.5μmのプライマー層を設け、他面側(背面)に厚さ1μmの耐熱性スリップ層を設けた。また、昇華性染料を含有する3色のインキを調製した。各色のインキは、それぞれ下記のごとき組成を有していた。
【0073】
<イエローインキ>
下記構造式(1)で表わされるキノフタロン系染料 5.5重量部
ポリビニルブチラール 4.5重量部
(エスレックBX−1、積水化学工業製)
メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90.0重量部
【0074】
【化1】
Figure 0003706860
<マゼンタインキ>
前記のイエローインキにおいて、染料をシーアイ・ディスパースレッド60(C.I.Disperse Red 60)に代えた以外は同様にして、マゼンタインキを得た。
【0075】
<シアンインキ>
前記のイエローインキにおいて、染料をシーアイ・ソルベントブルー63(C.I.Solvent Blue 63)に代えた以外は同様にして、シアンインキを得た。
【0076】
次に、準備しておいた前記PETフィルムのプライマー層の表面に、PETフィルムの流れ方向に沿ってイエロー、マゼンタ、シアンの各インキを、この順序で面順次に、且つ、各色を長さが15cmとなるように繰り返しグラビア印刷し、乾燥させて3色の昇華性染料層を形成し、昇華型熱転写シートを得た。各色の塗布量は、それぞれ約3g/m2(固形分)とした。
【0077】
(実施例1)
基材シート22として厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(商品名「ルミラー」、東レ製)を使用し、その一方の面に耐熱スリップ層として、シリコーン樹脂を厚さ1μmとなるようにグラビアコート方式により形成し、もう一方の面に離型層23を同様の方式で形成し、その離型層23上に下記組成の基底層用塗布液をグラビアコート方式で、乾燥時の塗布量が2.0g/m2となるように塗布・乾燥して基底層24を形成した。
【0078】
基底層用塗布液No.1;
ポリビニルピロリドン(ISP社製) 20重量部 マイクロシリカ(富士シリシア社製) 5重量部 イソプロピルアルコール 75重量部
次に、上記の基底層24の上に、最上層26として下記の組成の最上層用塗布液No.1をグラビアコート方式で、乾燥時の塗布量が3.0g/m2となるように塗布・乾燥して最上層26を形成し、接着層転写シートを形成した。
最上層用塗布液No.1;
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 15重量部
(デンカビニル1000ALK、電気化学工業社製)
反応性紫外線吸収剤を反応結合した共重合樹脂 20重量部
(UVA635L、BASFジャパン社製)
トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 100重量部
【0079】
(実施例2)
実施例1において、基底層用塗布液No.1の代わりに下記組成の基底層用塗布液No.2を塗布した。それ以外は実施例1と同様にして、実施例2の接着層転写シートを形成した。
基底層用塗布液No.2;
ポリアミド樹脂 15重量部
(プラタボンド、日本リルサン社製)
エタノール 85重量部
【0080】
(実施例3)
実施例1において、基底層用塗布液No.1の代わりに下記組成の基底層用塗布液No.3を塗布し、最上層用塗布液No.1の代わりに下記組成の最上層用塗布液No.2を塗布した。それ以外は実施例1と同様にして、実施例3の接着層転写シートを形成した。
基底層用塗布液No.3;
アイオノマー樹脂ディスパージョン 30重量部
(ケミパール、三井石油化学工業社製)
ポリビニルアルコール(クラレ社製) 5重量部
水 30重量部
工タノール 35重量部
最上層用塗布液No.2;
ポリビニルビロリドン(ISP社製) 20重量部
マイクロシリカ(富士シリシア社製) 10重量部
イソプロピルアルコール 70重量部
【0081】
(実施例4)
実施例3において、実施例3での最上層26を中間層25として使用し、その上にさらに下記組成の最上層用塗布液No.3を、乾燥時の塗布量が3.0g/m2となるように塗布・乾燥して最上層26を形成した。それ以外は実施例3と同様にして、実施例4の接着層転写シートを形成した。
最上層用塗布液No.3;
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 15重量部
(デンカビニル1000ALK、電気化学工業社製)
反応性紫外線吸収剤を反応結合した共重合樹脂 20重量部
(UVA635L、BASFジャパン社製)
トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 100重量部
【0082】
(実施例5)
実施例1において、離型層23上に、基底層24、最上層26の順に形成した接着層27を設ける代わりに、最上層26、基底層24の順に形成した接着層27を設けて実施例5の接着層転写シートを形成した。
【0083】
(比較例1)
実施例1において、基底層24を設けなかった以外は実施例1と同様にして、比較例1の接着層転写シートを形成した。
【0084】
(比較例2)
実施例1において、最上層26を設けなかった以外は実施例1と同様にして、比較例2の接着層転写シートを形成した。
【0085】
(比較例3)
比較例2と同様にして、比較例3の接着層転写シートを形成した。
(印画物の形成および評価)
先ず、上述した昇華型熱転写シートを使用し、予め準備しておいた中間転写記録媒体1の転写部9(受容層8)に昇華性染料を移行させて画像を形成した。
【0086】
次いで、上述の実施例1〜4および比較例1〜2で得られた接着層転写シート21を準備し、第一転写工程として、得られた接着層転写シート21の接着層27を、画像が形成された中間転写記録媒体1の転写部9上にサーマルヘッド43によってパターン転写した。その際に、転写部9上への接着層27の接着状態を観察し、転写性を評価した。結果を表1に示す。なお、ここでいう接着層27とは、実施例においては基底層24と最上層26が少なくとも設けられているものであり、比較例においては少なくとも基底層24と最上層26の何れかが設けられているものである。
【0087】
さらに、第二転写工程として、接着層27が転写された転写部9を、被転写体42上にローラー44によって熱転写し、印画物41を形成した。その際に、被転写体42上への転写部9の接着状態を観察し、転写性を評価した。結果を表1に示す。このとき、天然紙を被転写体42として使用した。
【0088】
一方、実施例5および比較例3で得られた接着層転写シート21を準備し、第一転写工程として、得られた接着層転写シート21の接着層27を、被転写体42上にサーマルヘッド43によってパターン転写した。その際に、被転写体42上への接着層27の接着状態を観察し、転写性を評価した。結果を表1に示す。
【0089】
次いで、第二転写工程として、上述した昇華型熱転写シートによって予め画像を形成しておいた中間転写記録媒体1の転写部9を、第一転写工程によって接着層27が転写された被転写体42上にローラー44によって熱転写し、印画物41を形成した。その際に、被転写体42上への転写部9の接着状態を観察し、転写性を評価した。結果を表1に示す。このとき、天然紙を被転写体42として使用した。
【0090】
得られた印画物41に転写された転写部9のパターン転写の状態、すなわち第一転写工程のサーマルヘッド43によって形成された転写パターンが、第二転写工程のローラー転写によって転写性よく被転写体42上に形成されているかを観察した。その結果も表1に示す。
【0091】
なお、ロール状に巻かれた接着層転写シート21の保存性についても評価した。保存条件は、60℃、48時間とし、ブロッキングの発生の有無を評価した。結果を表1に示す。
【0092】
【表1】
Figure 0003706860
実施例1〜5において、基底層24と最上層26とによって構成された接着層27は、中間転写記録媒体1の転写部9および被転写体42の何れに対しても優れた接着性を示し、得られた印画物41は、良好なパターン転写性を示していた。また、ブロッキングも起こらなかった。
【0093】
比較例1においては、中間転写記録媒体1の転写部9に対して優れた接着性を示した最上層26であっても、被転写体42に対しては十分な接着性を示すことができなかった。
【0094】
比較例2および比較例3においては、被転写体42に対して優れた接着性を示す基底層24であっても、中間転写記録媒体1の転写部9に対しては十分な接着性を示すことができなかった。
【0095】
また、比較例1〜3で得られた印画物41は、パターン転写性に劣っていた。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の印画物の形成方法によれば、中間転写記録媒体の転写部に対して適した接着性を有する最上層と、被転写体の表面に対して適した接着性を有する基底層と、これら基底層と最上層の間に配され、これらの何れにも強固に接着する材料によって形成された中間層とからなる転写性接着層を介することによって、転写部を、被転写体上に転写して印画物を形成するので、受容層と被転写体の材質に関わらず、転写部を被転写体上に強固に設けることができる。そのため、転写工程での剥離不良や転写不良が起こらず、且つ、品質に優れた印画物を得ることができる。また、接着層転写シートの転写性接着層を、中間転写記録媒体の転写部上または被転写体上の何れか一方に転写する第一転写工程と、その後他の一方に転写する第二転写工程とによって転写するので、被転写体の形状等に応じて、効率的な印画物形成方法を選択することができる。
【0097】
また、加熱によって所定の転写パターンで形成した転写性接着層を転写部上、または、被転写体上に転写することができるので、その後の経済的に優れるローラー転写によって、転写部を所定の転写パターンで被転写体上に、または、被転写体上に転写された転写性接着層上に転写し、強固に接着させることができる。
【0098】
本発明の印画物の形成方法によって、画像を伴う転写部は、転写性接着層のうちの最上層との接着性に優れ、被転写体は転写性接着層のうちの基底層との接着性に優れるので、被転写体の材質等に関わらず、転写部を被転写体上に強固に設けることができる。そのため、転写不良や画像剥離の起こらない印画物を得ることができる。また、身分証明欄を備えたパスポート用紙を被転写体としたとき、画像を伴う転写部が接着性よく設けられているので、例えば、顔写真や身分証明事項などの画像の欠落や転写部の剥がれなどが生じることのないパスポートとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用される中間転写記録媒体の一例を示す断面図である。
【図2】本発明で使用される接着層転写シートの一例を示す断面図である。
【図3】本発明で使用される接着層転写シートの他の一例を示す断面図である。
【図4】本発明の印画物の形成方法の一例を示す概略模式図である。
【図5】典型的な中間転写記録媒体の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 中間転写記録媒体
2 基材フィルム
3 剥離層
4 保護層
5 ホログラム層
6 透明蒸着層
7 アンカー層
8 受容層
9 転写部
21、31 接着層転写シート
22 基材シート
23 離型層
24 基底層
25 中間層
26 最上層
27、37 接着層
30 熱溶融性インキ層
39 昇華性染料層
39y イエロー(昇華性染料層)
39m マゼンタ(昇華性染料層)
39c シアン (昇華性染料層)
39b ブラック(昇華性染料層)
41 印画物
42 被転写体
43 サーマルヘッド
44 ローラー
101 中間転写記録媒体
102 基材フィルム
103 剥離層
104 保護層
105 受容層
106 画像
112 転写部

Claims (4)

  1. 画像が形成された中間転写記録媒体の転写部を、転写性接着層を介することによって被転写体上に転写してなる印画物の形成方法であって、
    A. (a) 少なくとも基材フィルムと、当該基材フィルムに剥離可能に設けられた転写部とからなり、当該転写部は画像が形成される受容層およびこの受容層より基材フィルム側に位置するホログラム層を少なくとも有し、画像が形成された後の前記転写部を被転写体上に転写するために用いられる中間転写記録媒体と、
    (b) 少なくとも基材シートと、当該基材シート上に剥離可能に設けられた転写性接着層とからなり、当該転写性接着層が、前記転写部に対して適した接着性を有する最上層と、前記最上層とは異なる材料で形成され被転写体の表面に対して適した接着性を有する基底層と、これら基底層と最上層の間に配され、これらの何れにも強固に接着する材料によって形成された中間層とを少なくとも有し、前記最上層が前記転写部に接着するように配置され、前記基底層が前記被転写体に接着するように配置された接着層転写シートと、
    を準備する工程と、
    B. 前記転写性接着層を、予め画像が形成された前記転写部上、または、前記被転写体上の何れか一方に転写する第一転写工程と、
    C. 前記転写性接着層が転写された前記転写部を前記転写性接着層が転写されていない前記被転写体上に、または、前記転写性接着層が転写されていない前記転写部を前記転写性接着層が転写された前記被転写体上に転写する第二転写工程とからなり、
    前記第一転写工程が、前記転写性接着層を前記転写部上に転写する場合、前記最上層は前記基材シートから最も遠くに配置され、前記基底層は前記基材シートの最も近くに配置された接着層転写シートが準備され、あるいは前記第一転写工程が、前記転写性接着層を前記被転写体上に転写する場合、前記基底層は前記基材シートから最も遠くに配置され、前記最上層は前記基材シートの最も近くに配置された接着層転写シートが準備されることを特徴とする印画物の形成方法。
  2. 前記第一転写工程が、加熱された前記転写性接着層の転写パターンを、予め画像が形成された前記転写部上に熱転写する工程であり、前記第二転写工程が、前記転写部上に転写された前記転写性接着層と同じ転写パターンの前記転写部を、当該転写性接着層を介して前記被転写体上にローラー転写する工程であることを特徴とする請求項1に記載の印画物の形成方法。
  3. 前記接着層転写シートは、種々の色の昇華性染料層および種々の色の熱溶融性インキ層よりなる群から選ばれる少なくとも1つの色材層と、前記転写性接着層とが前記基材シート上に面順次に設けられており、前記第一転写工程が、前記中間転写記録媒体の転写部上に、前記接着層転写シートの転写性接着層を転写するのに先立って、当該接着層転写シートに設けられた前記色材層から色材を移行することによって画像を形成することを特徴とする請求項2に記載の印画物の形成方法。
  4. 前記第一転写工程が、加熱された前記転写性接着層の転写パターンを、前記被転写体上に熱転写する工程であり、前記第二転写工程が、前記被転写体上に転写された前記転写性接着層と同じ転写パターンの前記転写部が、当該転写性接着層を介して前記中間転写記録媒体から前記被転写体上にローラー転写する工程であることを特徴とする請求項1に記載の印画物の形成方法。
JP2003080636A 2003-03-24 2003-03-24 印画物の形成方法 Expired - Fee Related JP3706860B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003080636A JP3706860B2 (ja) 2003-03-24 2003-03-24 印画物の形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003080636A JP3706860B2 (ja) 2003-03-24 2003-03-24 印画物の形成方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07271198A Division JP3474766B2 (ja) 1998-03-17 1998-03-20 印画物の形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004001434A JP2004001434A (ja) 2004-01-08
JP3706860B2 true JP3706860B2 (ja) 2005-10-19

Family

ID=30437914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003080636A Expired - Fee Related JP3706860B2 (ja) 2003-03-24 2003-03-24 印画物の形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3706860B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3475298B2 (ja) * 1993-08-19 2003-12-08 大日本印刷株式会社 中間転写記録媒体を用いた画像形成方法
JPH08276700A (ja) * 1995-04-06 1996-10-22 Dainippon Printing Co Ltd 接着層転写シート
JPH09228263A (ja) * 1996-02-22 1997-09-02 Matsui Shikiso Kagaku Kogyosho:Kk 可変虹彩色転写シート及び可変虹彩色物品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004001434A (ja) 2004-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6890623B2 (en) Printed product and method for forming
JP4216616B2 (ja) 熱転写シート、画像形成方法、画像形成物の形成方法及び画像形成物
JP2004122756A (ja) 保護層熱転写シートおよびマット調印画物
JP3963555B2 (ja) 接着層転写シートおよび印画物
JP3475298B2 (ja) 中間転写記録媒体を用いた画像形成方法
JP2012066530A (ja) 熱転写シート及びそれを用いた画像形成方法
JP2002079766A (ja) 保護層転写シート
JP3474766B2 (ja) 印画物の形成方法
JPH11254844A (ja) 中間転写記録媒体、これを用いた印画物の形成方法および形成された印画物
JP2011201180A (ja) 熱転写シート及びそれを用いた画像形成方法
JP3706860B2 (ja) 印画物の形成方法
US7166559B2 (en) Image forming method, thermal transfer sheet and intermediate transfer recording medium
JP2000141922A (ja) 接着層転写シートおよび印刷物
JP2011201181A (ja) 熱転写シート及びそれを用いた画像形成方法
JP3465110B2 (ja) 中間転写記録媒体を用いた画像形成装置
JP4177580B2 (ja) 中間転写記録媒体
JP4300413B2 (ja) 中間転写記録媒体及び印画物
JP2003145946A (ja) 保護層熱転写シートおよび印画物
JP4221745B2 (ja) 保護層転写シート及び印画物
JP3949930B2 (ja) 保護層熱転写シートおよび印画物
JP2002144777A (ja) 画像付きカード
JP2000211255A (ja) 蛍光潜像形成方法及び印画物
JP2002254839A (ja) 熱転写シート
JPH0483685A (ja) 熱転写方法
JP3314056B2 (ja) 保護層形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050726

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050801

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090805

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090805

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100805

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110805

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110805

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120805

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120805

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130805

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees