JP2000141922A - 接着層転写シートおよび印刷物 - Google Patents

接着層転写シートおよび印刷物

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JP2000141922A
JP2000141922A JP10317910A JP31791098A JP2000141922A JP 2000141922 A JP2000141922 A JP 2000141922A JP 10317910 A JP10317910 A JP 10317910A JP 31791098 A JP31791098 A JP 31791098A JP 2000141922 A JP2000141922 A JP 2000141922A
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Jiro Onishi
二郎 大西
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 鮮明で色再現性に優れた転写画像を得ること
を目的とし、被転写材が黄色を帯びている場合や、模様
を有する場合、着色されている場合等においても被転写
材の地色に関わらず鮮明で色再現性に優れた転写画像が
得られる接着層転写シートおよびその製造方法を提供す
る。 【解決手段】基材フィルム1と、その上に剥離可能に設
けられた積層転写性接着層とからなる、中間転写記録媒
体の受容層上に積層転写性接着層を転写するために用い
られる接着層転写シートであって、積層転写性接着層3
は、基材フィルムから最も遠くに配置され、中間転写記
録媒体の受容層に対して適した接着性を有する最上層6
と、基材フィルムの最も近くに配置され、最上層とは異
なる材料で形成され、被転写体の表面に対して適した接
着性を有する基底層4と、中間層5を有し、これら三層
のうち少なくとも一層が白色隠蔽性を有することを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材フィルム上に
剥離可能に転写性接着層、または積層転写性接着層が設
けられた接着層転写シートおよびそれを利用して得られ
た印画物に関する。更に詳しくは、中間記録媒体の受容
層を転写性接着層、または積層転写性接着層により被転
写体の表面に接着する場合に、被転写体の地色に関わら
ず鮮明な画像を得るために転写性接着層、および積層転
写性接着層が白色隠蔽性を有する接着層転写シート、お
よびかかる白色隠蔽性を有する接着層転写シートを使用
し、中間転写媒体の受容層が被転写体に転写されている
ことにより、被転写体の地色に関わらず鮮明な画像が得
られる印画物に関する。
【0002】
【従来の技術】画像の形成方法として感熱転写方式が知
られている。この方式は、基材フィルム上に色材層が設
けられた熱転写シートと、必要に応じて受容層が設けら
れた被転写体とを、サーマルヘッド等の加熱デバイスと
プラテンロールとの間に圧接し、画像情報に応じて加熱
デバイスの発熱部分を選択的に発熱させ、熱転写シート
上の色材層に含まれる色材を被転写体に移行させること
により画像を記録する方式である。この方法は、溶融熱
転写方式と昇華熱転写方式に大別される。
【0003】溶融熱転写方式は、溶融インキ層を担持し
た熱転写シートを、上述したような無加熱手段によって
加熱し、軟化した溶融インキ層成分を天然繊維紙または
プラスチックシート等の被転写体上に転写させて画像を
形成する方法である。ここで用いる溶融インキ層は、顔
料等の色材を熱溶融性のワックスまたは樹脂等のバイン
ダーに分散させたものであり、プラスチックフィルム等
の基材に担持させている。形成される画像は、高濃度で
鮮鋭性に優れており、文字、線画等の2値画像の記録に
適している。また、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ック等の各色の溶融インキ層を備えた熱転写シートを用
いて、それらを被転写体上に重ねて記録することによ
り、多色またはカラー画像を形成することができる。
【0004】昇華転写方式は、昇華染料層を担持した熱
転写シートを、上述のような加熱手段によって加熱し、
染料層中に含まれる昇華染料を昇華させて被転写体上に
設けられた受容層に移行させて画像を形成する方法であ
る。ここで用いられる昇華染料は、色材として用いる昇
華染料をバインダー樹脂に溶解または分散させたもので
あり、プラスチックフィルム等の基材フィルムに担持さ
せている。この方式は、サーマルヘッド等の加熱デバイ
スのエネルギー量によって、ドット単位で染料の移行量
を制御できるため、濃度変調による階調再現が可能であ
る。また、使用する色材が染料であるため、形成される
画像には透明性が有り、複数の染料層を用いて色を重ね
た際の中間色の再現性に優れている。このため、イエロ
ー、マゼンタ、シアンの3色またはこれにブラックを加
えた4色の昇華染料層を備えた熱転写シートを用いて、
被転写体上にこれら3色または4色を重ねて記録するこ
とにより、高度なフルカラー画像を形成することができ
る。
【0005】これらの画像形成方式のうち、特に昇華染
料方式においては、画像を形成すべき被転写体が染料の
染着性を有することが必要である。このため、被転写体
の表面が染着性に乏しい場合には、被転写体上に受容層
を設けない限り画像を形成することがほとんど不可能で
あった。
【0006】このため、特開昭62−264994号公
報には、受容層が設けられていない被転写体に転写によ
り受容層を設けるための技術が開示されている。これ
は、受容層を基材フィルム上に剥離可能に設けた受容層
転写シートを作製し、この受容層を被転写体上に転写す
ることにより、被転写体上に受容層を設ける方法であ
る。
【0007】また、特開昭62−238791号公報お
よび特開平4−133793号公報には、受容層を基材
フィルム上に剥離可能に設けた中間転写記録媒体を作製
し、この受容層上に熱転写シートから染料を移行して画
像を形成し、その後、中間転写媒体を加熱することによ
って、画像が形成された受容層を被転写体上に転写する
方法も開示されている。これらの方法により、染料の染
着性に乏しい被転写体や、サーマルヘッド等の加熱によ
り融着し易い被転写体にも画像を転写形成することがで
きる。
【0008】また、画像が形成された受容層と被転写体
との接着力が十分でない場合に発生する転写不良に対し
ては、特開平7−52522号公報に開示されるよう
に、中間転写記録媒体の受容層および/または被転写体
上に、接着層転写シートから接着層を転写して、受容層
と被転写体との接着力を高め、問題の解決を試みる方法
が提案されている。
【0009】上記の接着層転写シートを使った方法にお
いても、転写不良の問題を解決するには不十分な場合が
あった。その理由は、受容層に適した接着剤と、被転写
体に適した接着剤とが必ずしも一致しないことに起因し
ている。そこで、積層転写性接着層の受容層に接する側
に該受容層に対し適した接着性を有する層を設け、かつ
積層転写性接着層の被転写体に接する側に該被転写体に
対し適した接着性を有する層を形成することにより、転
写不良の問題を解決した。
【0010】転写不良の問題は、上記のような接着層転
写シートを使用することにより解決をすることができ
た。しかし、転写画像の色の再現性に関しては、これら
の接着層転写シートを使用した方法においても、不十分
な場合があった。これは、接着層転写シートを使用し、
画像が形成された受容層を被転写体に転写する場合、被
転写体の地色により転写画像の鮮明性に影響を受けると
いう問題である。例えば、被転写体がやや黄色を帯びた
紙の場合や、模様を有する場合、着色されたハガキの場
合などは、被転写体の色が透けてみえるため転写画像の
色の再現性が低下してしまう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような実
状のもとになされたのであって、鮮明で色再現性に優れ
た転写画像を得ることを目的とし、被転写材が黄色を帯
びている場合や、模様を有する場合、着色されている場
合等においても被転写材の地色に関わらず鮮明で色再現
性に優れた転写画像が得られる接着層転写シートおよび
その製造方法に関する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、接着層転写
シートの転写性接着層、又は積層転写性接着層に白色隠
蔽性を付与することによって、被転写体の下地の色に関
わらず鮮明で色再現性に優れた転写画像がえられ、上記
課題が解決できることを見出した。すなわち、本発明の
接着層転写シートは、少なくとも基材フィルムと、該基
材フィルム上に剥離可能に設けられた転写性接着層とか
らなる、中間転写記録媒体の受容層上に転写性接着層を
転写するために用いられる接着層転写シートであって、
前記の転写性接着層が、白色隠蔽性を有することを特徴
とするようような構成とした。
【0013】くわえて、本発明の接着層転写シートは、
少なくとも基材フィルムと、該基材フィルム上に剥離可
能に設けられた積層転写性接着層とからなる、中間転写
記録媒体の受容層上に積層転写性接着層を転写するため
に用いられる接着層転写シートであって、 前記の積層
転写性接着層は、前記基材フィルムから最も遠くに配置
され、前記中間転写記録媒体の受容層に対して適した接
着性を有する最上層と、 前記基材フィルムの最も近く
に配置され、前記最上層とは異なる材料で形成され、被
転写体の表面に対して適した接着性を有する基底層を少
なくとも有し、前記最上層、および/または前記基底層
が白色隠蔽性を有することを特徴とするような構成とし
た。
【0014】さらに、本発明の転写シートは、少なくと
も基材フィルムと、該基材フィルム上に剥離可能に設け
られた積層転写性接着層とからなる、中間転写記録媒体
の受容層上に積層転写性接着層を転写するために用いら
れる接着層転写シートであって、 前記の積層転写性接
着層は、前記基材フィルムから最も遠くに配置され、前
記中間転写記録媒体の受容層に対して適した接着性を有
する最上層と、前記基材フィルムの最も近くに配置さ
れ、前記最上層とは異なる材料で形成され、被転写体の
表面に対して適した接着性を有する基底層と、前記最上
層と前記基底層にはさまれた中間層を有し、前記最上
層、前記基底層、前記中間層のうち少なくとも一層が白
色隠蔽性を有することを特徴とするような構成とした。
【0015】これらの転写シートによれば、接着層転写
シートの転写性接着層、又は積層転写性接着層に白色隠
蔽性を付与することによって、被転写材が黄色を帯びて
いる場合や、模様を有する場合、着色されている場合等
においても被転写材の地色に関わらず関わらず鮮明で色
再現性に優れた転写画像がえられる。
【0016】また、白色隠蔽性を有する前記転写性接着
層、前記最上層、前記基底層、前記中間層は、白色隠蔽
材として充填材、無機顔料、有機顔料、中空有機微粒
子、加熱発泡性マイクロスフェアを含有することが望ま
しい。
【0017】本発明の転写シートは、基材フィルム上
に、種々の色の昇華染料層および種々の色の熱溶融性イ
ンキ層よりなる群から選ばれる少なくとも1つの色材層
と、前記転写性接着層、又は前記積層転写性接着層とが
面順次に設けられており、前記各色材層は、前記の中間
転写記録媒体を用いて画像を転写形成する被転写体の表
面に割り振られた個々の画像形成領域に合わせて無駄の
ない平面形状と大きさに形成され、前記転写性接着層、
又は前記積層転写性接着層は、被転写体表面の受容層転
写領域に合わせて無駄のない平面形状と大きさに形成さ
れていることが好ましい。このとき、前記各色材層は、
前記転写性接着層、又は前記積層転写性接着層よりも小
さい面積になるように形成してもよい。
【0018】本発明の印画物は、被転写体と、該被転写
体上に設けられた転写性接着層と、該転写性接着層上に
設けられた画像を伴う受容層とによって少なくとも構成
された印刷物であって、前記転写性接着層が、白色隠蔽
性を有するような構成となっている。
【0019】また、本発明の印画物は、被転写体と、該
被転写体上に設けられた積層転写性接着層と、該積層転
写性接着層上に設けられた画像を伴う受容層とによって
少なくとも構成された印刷物であって、前記積層転写性
接着層が、前記受容層に対して適した接着性を有して該
受容層に接着した最上層と、前記最上層とは異なる材料
で形成され、前記被転写体に対して適した接着性を有し
て該被転写体に接着した基底層を少なくとも有し、前記
最上層、および/または前記基底層が白色隠蔽性を有す
るような構成となっている。
【0020】くわえて、本発明の印画物は、被転写体
と、該被転写体上に設けられた積層転写性接着層と、該
積層転写性接着層上に設けられた画像を伴う受容層とに
よって少なくとも構成された印刷物であって、前記積層
転写性接着層が、前記受容層に対して適した接着性を有
して該受容層に接着した最上層と、前記最上層とは異な
る材料で形成され、前記被転写体に対して適した接着性
を有して該被転写体に接着した基底層と、前記最上層と
前記基底層をはさまれた中間層を有し、前記最上層、前
記基底層、前記中間層のうち少なくとも一層が白色隠蔽
性を有するような構成となっている。
【0021】これらの印画物は、転写性接着層、又は積
層転写性接着層に白色隠蔽性が付与されているので、被
転写材が黄色を帯びている場合や、模様を有する場合、
着色されている場合等においても被転写材の地色に関わ
らず鮮明で色再現性に優れた転写画像がえられる。
【0022】
【発明の実施の形態】図2は、本発明の接着層転写シー
トの一例を示す断面図である。接着層転写シートbは、
基材フィルム1と、基材フィルム1上に剥離可能に設け
られた白色隠蔽性を有する転写性接着層3'とからな
る。この接着性転写シートbは、中間転写記録媒体の受
容層に転写性接着層3'を転写するために用いられる。
【0023】基材フィルム1上から転写性接着層3'を
剥離し易くするために、図2に示すように、基材フィル
ム1と積層転写性接着層3'との間に、離型層2を設け
ることができる。
【0024】転写性接着層3'は白色隠蔽性を有するた
め、画像を形成した中間転写媒体の受容層を、転写性接
着層3'を介して、被転写体に転写した場合、被転写体
の地色に関わらず鮮明で色再現性に優れた転写画像が得
られる。
【0025】次に、図1に本発明の転写シートの他の一
例を示す。接着層転写シートaは、基材フィルム1と、
基材フィルム1上に剥離可能に設けられた白色隠蔽性を
有する積層転写性接着層3よりなる。
【0026】積層転写性接着層3は、基材フィルム1か
ら最も遠くに配置され、中間転写記録媒体の受容層に対
して適した接着性を有する最上層6と、基材フィルム1
の最も近くに配置され、前記最上層6とは異なる材料で
形成され、被転写体の表面に対して適した接着性を有す
る基底層4とによって少なくとも構成されている。
【0027】基材フィルム1上から積層転写性接着層3
を剥離し易くするために、図1に示すように、基材フィ
ルム1と積層転写性接着層3との間に、離型層2を設け
ることができる。
【0028】また、最上層6と基底層4の材料によって
は、それらが直接接着しにくかったり、十分な接着性を
有しないことがある。このような場合に、基底層4と最
上層6のいずれにも強固に接着する材料によって、図1
に示すように、中間層5を形成することもできる。
【0029】最上層6、基底層4、中間層5のうち少な
くとも一層は白色隠蔽性を有している。したがって、積
層転写接着層3も白色隠蔽性を有し、画像を形成した中
間転写媒体の受容層を、積層転写性接着層3を介して、
被転写体に転写した場合、被転写体の地色に関わらず鮮
明で色再現性に優れた転写画像が得られる。
【0030】なお、接着層転写シートaとサーマルヘッ
ド等の加熱デバイスとの摺動性を向上させるために、基
材フィルム1の、転写性接着層3'や積層転写性接着層
3が形成されているのと反対側の面に背面層(図示しな
い)を設けてもよい。
【0031】図3は、本発明の接着層転写シートの他の
一例を示す断面図である。接着層転写シートcは、基材
フィルム1上に、種々の色の昇華染料層7、溶融性ブラ
ックインキ層8、および白色隠蔽性を有する積層転写性
接着層3が面順次に設けられている。この接着層3の構
成は、上述の図1と同様である。また、積層転写性接着
層3の代わりに、転写性接着層3'を使用した構成も可
能である。
【0032】昇華性染料層7としては、イエロー7Y、
マゼンタ7M、シアン7C、ブラック7Bk等の種々の
色の昇華性染料層を面順次に設けることができる。この
各色の昇華染料層7と熱溶融性ブラックインキ層8は、
中間転写記録媒体の受容層に転写すべき画像によって、
必要に応じて選択して設けることができ、図3に示した
構成に限定されない。例えば、昇華染料層7から転写形
成された画像は階調性に優れ、また、熱溶融性ブラック
インキ層10から転写形成された画像はOCR読み取り
可能であるなど、それぞれの特徴を有するので適宜必要
に応じて設けられる。
【0033】図4は、本発明の接着層転写シートの他の
一例を示す正面図である。接着層転写シートcにおい
て、基材フィルム1上に面順次に設けられた昇華性染料
層7および熱溶融性ブラックインキ層10は、中間転写
記録媒体を用いて画像を転写形成する被転写体の表面に
割り振られた個々の画像形成領域にあわせて無駄の無い
平面形状と大きさで形成される。昇華性染料および熱溶
融性ブラックインキ等の色材は、被転写体の表面に割り
振られた個々の画像形成領域に対応する中間転写記録媒
体の受容層の所定の領域に、サーマルヘッド等の加熱デ
バイスによって転写され、画像が形成される。そのた
め、昇華染料層7および熱溶融性ブラックインキ層8の
平面形状と大きさは、それぞれの染料またはインキによ
って転写形成される画像の領域に合わせた形や大きさと
することが望ましい。こうすることにより、不必要な部
分が少なくなるので、無駄が無く経済的である。特に、
比較的簡単な形、例えば、複雑な花形や星型の形状を覆
うような丸型または四角形で形成することにより、簡便
であり且つ無駄を少なくすることができる。
【0034】積層転写性接着層3も同様に、被転写体の
受容層転写領域にあわせて無駄のない平面形状と大きさ
で形成される。また、その平面形状と大きさは、必ずし
も受容層の平面形状および大きさと同じでなくともよ
い。このため、受容層上に形成された画像の面積よりも
積層転写性接着層3の面積が小さいことがあるが、この
場合、形成された画像のうち必要な領域のみが被転写体
に積層転写性接着層3を介して転写される。また、積層
転写性接着層3の代りに、転写性接着層3'を使用して
図4と同様に転写シートを構成することも可能である。
【0035】さらに図5に示すように、昇華性染料層7
および熱溶融性ブラックインキ層8の各色材の面積を、
積層転写性接着層3よりも小さい面積に形成してもよ
い。こうすることにより、接着層転写シートcの各色材
層によって画像が形成された受容層を、余すことなく被
転写体に転写することができる。このため、昇華性染料
層7および熱溶融性ブラックインキ層8の不要な部分か
少なくなるので、無駄がなく経済的である。また、積層
転写接着層3に変えて、転写性接着層3'を使用した構
成も使用可能である。
【0036】図6は、積層転写性接着層3が転写された
後の中間転写媒体(以下「中間積層体」という。)の一
例を示す断面図である。接着層転写シートaの積層転写
性接着層3は、あらかじめ画像12が形成された中間転
写記録媒体10の受容層11上に転写される。また、あ
らかじめ画像12が形成されていない中間転写記録媒体
10に対しては、図3に示す接着層転写シートcを用
い、まずイエロー7Y、マゼンタ7M、シアン7C、ブ
ラック7Bkの各色の昇華染料層を順次転写し、次いで
熱溶融性ブラックインキ層8を転写して、受容層11に
画像12を形成し、その後連続して白色隠蔽性を有する
積層転写性接着層3が受容層11上に転写される。これ
らいずれにおいても、積層転写性接着層3を構成する最
上層6は、受容層11に直接接着する。また、接着層転
写シートaの離型層2から容易に剥離した基底層4は、
積層転写性接着層3が転写された後の中間積層体の最表
面に位置する。積層転写性接着層の最上層6、中間層
5、基底層4のいずれか少なくとも一層は、白色隠蔽性
を有している。そのため、被転写体に中間積層体を転写
した場合、積層転写性接着層3が白色隠蔽性を有するの
で、被転写体の地色が透けて受容層11に形成された画
像12の色再現性が低下するのを防止できる。なお、こ
こでの画像12は、最終的に被転写体上に転写された後
に、目視やOCR読み取り機等によって認識される画像
とは胸像関係となるように形成される。図6において、
積層転写性接着層の代りに、転写性接着層3'を使用す
ることも可能である。
【0037】図7は、中間積層体を熱転写して得られた
本発明の印画物の一例を示す断面図である。接着層転写
シートaから積層転写性接着層3が転写された中間積層
体は、画像12を伴う受容層11が被転写体15に転写
されるとき、基材フィルム14と保護層13の間で剥離
し、基底層4が被転写体15に直接接着するように転写
される。こうして得られた印画物において、画像12が
形成された受容層11と被転写体15との接着は、積層
転写性接着層3によって強固なものとなる。また、積層
転写性接着層3の最上層6、中間層5、基底層4のいず
れか少なくとも一層は白色隠蔽性を有するため、被転写
体15の地色がすけて受容層11に形成された画像12
の色再現性が劣化することを防止できる。
【0038】なお、上述した転写は、すべてサーマルヘ
ッド等の加熱デバイスにより行われる。また、中間転写
記録媒体10の構成は、図6に示したものに特に限定さ
れず、従来公知のものを用いることができる。
【0039】以下に、本発明の接着層転写シートを構成
する各層について順次説明する。
【0040】(1)基材フィルム 本発明の接着層転写シートに用いられる基材フィルム1
は、従来の熱転写シートに使用されているものと同じ基
材フィルムをそのまま用いることができ、特に限定する
ものではない。
【0041】好ましい基材フィルム1の具体例として
は、グラシン紙、コンデンサー紙、又はパラフィン紙等
の薄紙、あるいは、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、
ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルケトン、も
しくポリエーテルサルホン等の耐熱性の高いポリエステ
ル、ポリプロピレン、ポリカーボネイト、酢酸セルロー
ス、ポリエチレン誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポ
リメチルペンテンまたはアイオノマー等のプラスチック
の延伸または未延伸フィルム等が挙げられる。また、こ
れらの材料を2種類以上積層した復号フィルムも使用す
ることができる。
【0042】基材フィルム1の厚さは、その強度および
耐熱性等が適切になるように材料に応じて適宜選択する
ことができるが、通常は1〜100μm程度のものが好
ましく用いられる。
【0043】(2)積層転写性接着層、転写性接着層 接着層転写シートは、多層構造を有する積層転写性接着
層3と基材フィルム1より構成される接着層転写シート
a(図1)と、単層構造の転写性接着層3'と基材フィ
ルム1より構成される接着層転写シートbの2種類があ
る。そして、どちらの接着層転写シートも、白色隠蔽性
を有する。
【0044】(2)−1積層転写性接着層 積層転写性接着層3は、少なくとも基底層4と最上層6
とからなる。また、基底層4と最上層6のそれぞれに使
用される材料の接着性が高くない場合は、必要に応じて
中間層5を形成し、基底層4と最上層6の接着性を高め
てもよい。そして、積層転写性接着層3を構成する各層
のうち少なくとも1層は、白色隠蔽性を有するようにす
る。以下に各層について詳細に述べる。
【0045】(2)−1−1基底層 基底層4は、被転写体15との接着性に優れた材料から
なり、接着層転写シートに積層転写性接着層3の一部と
して基材フィルム1上に設けられている。基材フィルム
1上に離型層2が設けられている場合は、図1に示すよ
うに、離型層2上に設けられる。
【0046】基底層4は、積層転写性接着層3を接着層
転写シートから中間転写記録媒体10に転写するさい
に、接着層転写シートの離型層2から容易にはがれて転
写される。中間転写記録媒体10に転写された基底層4
は、図6に示す中間積層体の最表面に位置する。そし
て、その後の被転写体15への転写時に、被転写体15
に直接接着して、画像12を伴う受容層11を被転写体
15に強固に接着する役割をになっている。また、基底
層4は、白色隠蔽性を有する場合もある。この場合は、
被転写体15の地色が透けて、受容層11に形成された
画像12の色再現性が低下することを防ぐ役割もにな
う。
【0047】そのような理由より、基底層4の材料構成
は、被転写体15の材料や特質に応じて適宜選択され
る。基底層4に接着性を付与するための構成材料として
は、熱可塑性の合成樹脂、天然樹脂、ゴム、ワックス等
を用いることができる。例えば、エロルセルロース、セ
ルロースアセテートプロピオネート等のセルロース誘導
体、ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン等のスチレ
ン共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル
酸エチル、ポリアクリル酸エチル等のアクリル樹脂、ポ
リ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリビニルブチラール等のビニル系樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リウレタン樹脂、アイオノマー、エチレンアクリル酸共
重合体、エチレンアクリル酸エステル共重合体等の合成
樹脂、粘着付与剤としてのロジン、ロジン変性マレイン
酸樹脂、エステルガム、ポリイソブチレンゴム、ブチル
ゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンアクリロニ
トリルゴム、ポリアミド樹脂、ポリ塩素化オレフィン等
の天然樹脂や合成ゴムの誘導体が挙げられる。接着性を
付与するための構成材料としては、加熱により接着性を
発現する材料を使用することが望ましい。基底層4は、
上記材料の1種類または2種類以上よりなる組成物と、
必要により(2)−3で述べる白色隠蔽性を付与する材
料を加えて構成される。
【0048】被転写体15が、ハガキの場合は、用いら
れる基底層4の材料としてはアイオノマー、ポリビニル
ピロリドン、ポリアミド、酢酸ビニル、エチレン・酢酸
ビニル共重合体、ウレタン系樹脂が望ましい。被転写材
15がパスポート用紙で、その表面に偽造防止のための
地紋印刷が設けられている場合には、印刷インキ上にも
良好に接着しなければならないため、用いられる基底層
4の材料としては、ポリビニルピロリドン、ポリアミ
ド、酢酸ビニル、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ウレ
タン系樹脂が好ましく、特に、エチレン・酢酸ビニル共
重合体、ウレタン系樹脂が好適である。また、被転写体
15が、コート紙、樹脂含侵紙、樹脂コート紙を使用す
る場合は、基底層4の材料として塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体を用いることもできる。箔切れ性能を向上さ
せるために、基底層4中に体質顔料を添加してもよい。
【0049】基底層4は、被転写材15の材質等に応じ
て上述の材料の中から適宜選択された単独または複数の
材料、および必要に応じて各種添加剤等を加え、水また
は有機溶媒等の適当な溶剤に溶解または分散させて基底
層用塗工液を調整し、これをグラビア印刷法、スクリー
ン印刷法またはグラビア版を用いたリバースコーティン
グ法等の手段により、離型層2上に塗布、乾燥して形成
することができる。その厚さは、積層転写性接着層3を
介して接着する受容層11と被転写体15との接着性能
および操作性によって決定されるが、通常は乾燥状態で
0.5〜50μm程度である。
【0050】(2)−1−2最上層 最上層6は、受容層11との接着性に優れた材料からな
り、接着層転写シートに積層転写性接着層3の一部とし
てその最表面に設けられている。最上層6は、積層転写
接着層3を接着層転写シートから中間転写記録媒体10
に転写する際に、既に画像12が形成されている受容層
11に強固に接着する役割をになっている。また、最上
層6は、白色隠蔽性を有する場合もある。この場合は、
被転写体15の地色が透けて、受容層11に形成された
画像12の色再現性が低下することを防ぐ役割もにな
う。
【0051】従って、最上層6の構成材料は、受容層1
1の材料や特性に応じて適宜選択される。通常の構成材
料としては、上述した基底層4で用いられるものと同様
のものを使用することができる。それらのうちでも、ポ
リメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリ
アクリル酸エチル、アクリルポリオール等のアクリル樹
脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等のビニル系
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹
脂、ポリウレタン樹脂、エチレンアクリル酸共重合体、
エチレンアクリル酸エステル共重合体等の合成樹脂を、
1種または2種以上より構成したものを使用することが
望ましい。
【0052】また、最上層6を構成する樹脂のガラス転
位温度を60℃以上とすることが好ましい。これによ
り、接着層転写シートをロール上に巻いたり重ね合わせ
た状態で保管等しておいたとき、特に保管時の温度か高
い等のように環境が悪いときであっても、最上層6が基
材フィルム1の背面に粘着するというブロッキングを防
止することができる。
【0053】受容層11が塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体樹脂から形成される場合には、用いられる最上層6
の材料としては、同じく塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂が好まし
い。これにより、より好ましい強固な接着性を付与する
ことができる。
【0054】最上層6は、受容層11を形成する材料に
応じて上述の材料の中から適宜選択された単独または複
数の材料と、必要により(2)−3で述べる白色隠蔽性
を付与する材料と、必要に応じて各種添加剤を加えたも
のを、水または有機溶剤等の適当な溶媒に溶解または分
散させて最上層用塗工液を調整し、これをグラビア印刷
法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリバー
スコーティング法等の手段により、中間層5上に塗布、
乾燥して形成することができる。その厚さは、積層転写
性接着層3を介して接着する受容層11と被転写体15
との接着性能および操作性によって決定されるが、通常
は乾燥状態で1.0〜20μm程度である。
【0055】(2)−1−3中間層 中間層5は、基底層4と最上層6とを一体化させるため
に必要に応じて設けられる。すなわち、上述した基底層
4と最上層6の材料は、それぞれが対象とする被転写体
15と受容層11の構成材料によって異なる。そのた
め、基底層4と最上層6とを重ねて設けた場合、その材
料によっては、それらが直接接着し難かったり、十分な
接着性を有しないことがある。このような場合に、基底
層4と最上層6のいずれにも強固に接着する材料によっ
て中間層5を形成することが好ましい。また、中間層5
は、白色隠蔽性を有する場合もある。この場合は、被転
写体15の地色が透けて、受容層11に形成された画像
12の色再現性が低下することを防ぐ役割もになう。な
お、基底層4と最上層6とが接着性に優れている場合に
は、中間層5は必ずしも必要でない。
【0056】基底層4がアイオノマーを構成材料とし、
最上層6がポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸
エチル、ポリアクリル酸エチル等のアクリル樹脂、ポリ
塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレ
タン樹脂、エチレンアクリル酸共重合体等の合成樹脂を
構成材料とする場合には、ポリビニルピロリドン、ポリ
アミド樹脂、アクリルポリオールまたはポリビニルブチ
ラールによって中間層5を形成することが好ましい。
【0057】また、基底層4がポリビニルピロリドン、
ポリアミドまたはアクリルポリオールを構成材料とし、
最上層6がポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸
エチル、ポリアクリル酸エチル等のアクリル樹脂、ポリ
塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキ
シ樹脂、ポリウレタン樹脂、エチレンアクリル酸共重合
体、エチレンアクリル酸エステル共重合体等の合成樹脂
を構成材料にする場合には、基底層4と最上層6の接着
性は良いので、中間層5は必ずしも必要でない。
【0058】中間層5は、基底層4および最上層6を形
成する材料に応じて、上述の材料の中から適宜選択され
た単独または複数の材料と、必要により(2)−3で述
べる白色隠蔽性を付与する材料と、必要に応じて各種添
加剤を加えたものを、水または有機溶剤等の適当な溶媒
に溶解または分散させて最上層用塗工液を調整し、これ
をグラビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版
を用いたリバースコーティング法等の手段により、基底
層4上に塗布、乾燥して形成することができる。その厚
さは、乾燥状態で0.5〜20μm程度である。
【0059】こうして形成された中間層5は、基底層4
と最上層6との接着性を向上させる作用のほかに、白色
隠蔽性を付与された場合は、被転写体15の地色が透け
て、受容層11に形成された画像12の色再現性が低下
することを防ぐ役割もになう。さらに、中間層5には、
被転写体15の表面にある凹凸を吸収する効果がある。
そのため、基底層4や最上層6が、それぞれ接着する被
転写体15と受容層11との接着性をより高めるのに有
効であるとともに、最終的に得られた印画物15の品質
を高めるのに有効に作用する。
【0060】なお、上述した基底層4、最上層6および
必要に応じて設けられる中間層5からなる積層転写性接
着層3の合計の厚さは、被転写体15のベック平滑度が
10〜1500秒のときに、それぞれの厚さに関わら
ず、2〜60μmであることが好ましい。積層転写性接
着層の厚さが2μm未満では被転写体15へ均一な接着
が不足するという不都合があり、60μmを超えると箔
落ちや箔切れという不都合があるとともに不都合であ
る。
【0061】(2)−2転写性接着層 転写性接着層3'は、基材フィルム1上に設けられてい
る。基材フィルム1上に離型層2が設けられている場合
は、図2に示すように、離型層2上に設けられる。そし
て、転写性接着層3'は、白色隠蔽性を有する。
【0062】転写性接着層3'は、接着層転写シートb
の離型層2から容易にはがれて中間転写記録媒体10に
転写される。そして、その後の被転写体15への転写時
に、被転写体15に接着して、画像12を伴う受容層1
1を被転写体15に接着する役割をになっている。ま
た、転写性接着層3'は、白色隠蔽性を有し、被転写体
15の地色が透けて、受容層11に形成された画像12
の色再現性が低下することを防ぐ役割もになう。
【0063】転写性接着層3'に使用する樹脂として
は、熱可塑性の合成樹脂、天然樹脂、ゴム、ワックス等
を用いることができる。例えば、エロルセルロース、セ
ルロースアセテートプロピオネート等のセルロース誘導
体、ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン等のスチレ
ン共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル
酸エチル、ポリアクリル酸エチル等のアクリル樹脂、ポ
リ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリビニルブチラール等のビニル系樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リウレタン樹脂、アイオノマー、エチレンアクリル酸共
重合体、エチレンアクリル酸エステル共重合体等の合成
樹脂、粘着付与剤としてのロジン、ロジン変性マレイン
酸樹脂、エステルガム、ポリイソブチレンゴム、ブチル
ゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンアクリロニ
トリルゴム、ポリアミド樹脂、ポリ塩素化オレフィン等
の天然樹脂や合成ゴムの誘導体が挙げられる。接着性を
付与するための構成材料としては、加熱により接着性を
発現する材料を使用することが望ましい。転写接着層
3'は、上記材料の1種類または2種類以上よりなる組
成物と、(2)−3で述べる白色隠蔽性を付与する材料
を加えて構成される。
【0064】(2)−3積層転写性接着層および転写性
接着層に白色隠蔽性を付与する材料 積層転写性接着層3の最上層6、中間層5または基底層
4のいずれか少なくとも一層は白色隠蔽性を有する。ま
た、転写性接着層3'も白色隠蔽性を有する。
【0065】これらの層に白色隠蔽性を付与するための
材料としては、充填材、無機顔料、有機顔料、中空有機
微粒子、加熱発泡性マイクロスフェア等が使用できる。
ただし、白色隠蔽性を付与する材料として考えた場合
は、通常充填材と呼ばれている材料も、無機顔料または
有機顔料として使用でき、これらは固い固体粒子であ
る。
【0066】具体的な、白色隠蔽性を付与する材料とし
ては、シリカ、アルミナ、クレイ、タルク、炭酸カルシ
ウム、硫酸バリュウム等の無機充填材、酸化チタン、酸
化亜鉛等の無機顔料、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リウレタン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ベン
ゾグアナミン樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂等の有
機顔料(プラスチックピグメント)、これらの有機顔料
の材質からなる中空有機微粒子等が挙げられる。また、
低沸点炭化水素をインサイト重合法により、塩化ビニリ
デン、アクリロニトリルなどの共重合物の穀壁でマイク
ロカプセル化した熱膨張性微小球である発泡性マイクロ
スフェアを白色隠蔽性を持たせようとする層の構成樹脂
に添加して、層中に独立多孔層を形成して白色隠蔽性を
付与する方法もある。
【0067】くわえて、上記の材料とともに蛍光増白剤
を添加することも、白色度をより高める効果があり好ま
しい。蛍光増白剤は、スチルベンゼン系化合物またはピ
ラゾリン系化合物等のような蛍光増白効果のある公知化
合物を使用することができる。また、若干の着色材料を
含有させても良い。
【0068】上記にあげた白色隠蔽性を付与する材料の
中では、少量で高い白色隠蔽性の得られ、最上層、基底
層、中間層、および転写性接着層の接着性を低下させる
度合いが少なく酸化チタンが最も好ましい。なお、酸化
チタンには、ルチル型酸化チタンとアナターゼ型酸化チ
タンとがあるがいずれでもよい。
【0069】白色隠蔽性を付与した層中の充填材、無機
有機顔料、有機顔料、または中空有機微粒子の含有率
は、20〜80%が望ましい。含有率が80%を超える
と層の接着性が低下し、含有率が20%を下回ると白色
隠蔽性が不十分になる。また、白色隠蔽性を付与した層
中の発泡性マイクロスフェアの含有率は、30〜90%
が望ましい。含有率が90%を超えると層の接着性が低
下し、含有率が30%を下回ると白色隠蔽性が不十分に
なる。
【0070】(3)離型層 本発明の接着層転写シートに用いられる離型層2は、必
要に応じて基材フィルム1上に設けられている。この離
型層2により、積層転写性接着層3の基底層4または転
写接着層3'を、離型層2との境界面から容易に剥離す
ることができるので、中間転写記録媒体10に積層転写
接着層3または転写接着層3'を容易に転写することが
できる。
【0071】離型層2には、バインダー樹脂と離型性材
料が含有される。バインダー樹脂としては、熱可塑性樹
脂であるポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エ
チル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系樹脂、ポリ
酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルブチラール等のビニル系樹
脂、エチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロ
ース等のセルロース誘導体、あるいは熱硬化型樹脂であ
る不飽和ポリエステル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウ
レタン樹脂、アミノアルキッド樹脂等が使用できる。ま
た、離型性材料としては、ワックス類、シリコーンワッ
クス、シリコーン樹脂、メラミン樹脂、フッ素樹脂、タ
ルクやシリカの微粉末、界面活性剤や金属セッケン等の
潤滑剤等が使用できる。
【0072】離型層2は、上記樹脂を適当な溶媒によ
り、溶解または分散させて離型層用塗工液を調整し、こ
れを基材フィルム1上にグラビア印刷法、スクリーン印
刷法、またはグラビア版を用いたリバースコーティング
法等の手段により塗布、乾燥して形成することができ
る。その乾燥後の厚さは、通常0.1〜5μmである。
【0073】(4)昇華性染料層 昇華性染料層7は、上述したように、中間転写記録媒体
10の受容層11にサーマルヘッド等の加熱デバイスに
よって、昇華染料層7中の染料が熱転写され、画像12
が形成される。このため、中間転写記録媒体10に、画
像12の形成と、積層転写性接着層3または転写性接着
層3'の転写を一連の工程で行うことができるので、工
程の煩雑さを避けることができて好ましい。
【0074】この昇華性染料層7は、昇華性染料、バイ
ンダー樹脂およびその他の任意成分を含む塗工液から形
成される。
【0075】昇華性染料としては、従来公知のものを使
用することができ、特に限定されるものではない。いく
つかの好ましい昇華性染料としては、マゼンタ染料とし
ては、MS Red G、Macrolex Red
Violet R、Ceres Red 7B、Sam
aron Red HBSL、Resolin Red
F3BS等があげられ、イエロー染料としては、ホロ
ンブリリアントイエロー6GL、PTY−52、マクロ
レックスイエロー6G等があげられ、シアン染料として
は、カヤセットブルー714、ワクソリンブルーAP−
FW、ホロンブリリアントブルーS−R、MSブルー1
00等があげられる。
【0076】上記昇華染料を担持するためのバインダー
樹脂としては、従来公知のものを使用することができ、
特に限定はされない。好ましいものとしては、エチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロ
キシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチ
ルセルロース、酢酸セルロースもしくは酢酪酸セルロー
ス等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ
酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタ
ール、ポリビニルピロリドンもしくはポリアクリル網戸
等のビニル系樹脂またはポリエステル等があげられる。
【0077】昇華性染料層7には、有機フィラーなどの
任意成分を含有させることができる。この任意成分は、
従来公知のものを使用することができ、特に限定されな
い。
【0078】昇華性染料層7の塗工厚は、乾燥状態で
0.2〜3μmが好ましく、0.3〜2μmがより好まし
い。
【0079】昇華性染料層7は、上記昇華性染料、バイ
ンダー樹脂およびその他の任意成分を、適当な溶剤で溶
解または分散させて調整した昇華性染料層用塗工液を、
基材フィルム1上に、グラビア印刷法、スクリーン印刷
法またはグラビア版を用いたリバースコーティング法等
の手段により塗布し、乾燥して形成することができる。
【0080】(5)熱溶融性ブラックインキ層 熱溶融性ブラックインキ層8は、上述した昇華性染料層
7と同様に、接着層転写シートの基材フィルム1上に、
積層転写性接着層3または転写性接着層3'と、面順次
に設けられる。そして、中間転写記録媒体10の受容層
11上にサーマルヘッド等の加熱で倍すによって熱転写
され、画像12を形成する。このため、中間転写記録媒
体10上に、画像12の形成と、積層転写性接着層3ま
たは転写性接着層3'の転写を一連の工程で行うことが
できるので、工程の煩雑さを避けることができ好まし
い。
【0081】この熱溶融性ブラックインキ層8は、従来
と同様の熱溶融性ブラックインキを用いて形成すること
ができる。熱溶融性ブラックインキは、着色剤とビヒク
ルとからなり、必要に応じて種々の添加剤が加えられ
る。
【0082】着色剤としては、カーボンブラックが好ま
しい。カーボンブラックは、有機または無機顔料もしく
は染料の中でも、記録剤として良好な特性、例えば十分
な着色濃度を有し、光、熱、温度同により退色、変色し
ないため、高濃度で明瞭な文字や記号を印字することが
できる。さらに、熱溶融性ブラックインキは、OCR読
み取りが可能なので、OCR読み取りが要求される画像
の形成に好適に用いられる。
【0083】ビヒクルとしては、中間転写記録媒体10
の受容層11への接着性および耐スクラッチ性などの観
点から、以下の〜に示すバインダー樹脂のいずれか
を使用することが好ましい。
【0084】アクリル樹脂 アクリル樹脂+塩化ゴム アクリル樹脂+塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂 アクリル樹脂+セルロース系樹脂 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂
【0085】上記バインダー樹脂に代えてワックス等を
使用してもよく、上記バインダー樹脂にワックス等を加
えて使用してもよい。ワックスの代表例としては、マイ
クロクリスタリンワックス、カルナバワックス、バラフ
ィンワックス等が例示できる。さらに、フィッシャート
ロプシュワックス、各種低分子量ポリエチレン、木ロ
ウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラッ
クワックス、キャンデリラワックス、ペトロラタム、一
部変性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等の種
々のワックスを用いることができる。
【0086】熱溶融性ブラックインキ層8は、ホットメ
ルトコート、ホットラッカーコート、グラビアコート、
グラビアリバースコート、ロールコート等の方法を用
い、基材フィルム1上に上述した熱溶融性ブラックイン
キを塗布することによって形成される。形成される熱溶
融性ブラックインキ層の厚さは、必要な濃度と感熱度と
の関係から決定され、通常、約0.2〜10μmの範囲
が望ましい。
【0087】(6)背面層 背面層(図示しない)は、接着層転写シートから中間転
写記録媒体10に、積層転写性接着層3または転写性接
着層3'等を転写する際、接着層転写シートとサーマル
ヘッド等の加熱デバイスとの融着を防止し、摺動性を向
上させるために、加熱デバイスと接触する基材フィルム
1の積層転写性接着層3または転写性接着層3'を設け
た側とは反対の面に必要に応じて従来公知の方法で設け
ることができる。
【0088】この背面層に用いる樹脂としては、例えば
エチルセルロース、ヒドロキシセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロー
ス、酢酪酸セルロース、ニトロセルロース等のセルロー
ス系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポ
リビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニ
ルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリルアミド、アク
リロニトリル−スチレン共重合体等のアクリル系樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリビニルトルエン樹脂、クマロンイ
ンデン樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン樹脂、
シリコーン変性もしくはフッ素変性ウレタン等の天然ま
たは合成樹脂の単体または混合物が用いられる。
【0089】背面層の耐熱性をより高めるために上記樹
脂のうち、水酸基等の反応性基を有している樹脂を使用
し、架橋剤としてポリイソシアネート等を併用して、架
橋樹脂層とすることが好ましい。さらに、サーマルヘッ
ド等との摺動性を付与するために、背面層に固形あるい
は液状の離型剤または滑剤を加えて耐熱滑性を持たせて
もよい。
【0090】離型剤または滑剤としては、例えは、ポリ
エチレンワックス、パラフィンワックス等の各種ワック
ス類、高級脂肪族アルコール、オルガノポリシロキサ
ン、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両
性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活
性剤、有機カルボン酸およびその誘導体、フッ素系樹
脂、シリコーン系樹脂、タルク、シリカ等の無機化合物
の微粒子等を用いることができる。背面層に含有される
滑剤の量は5〜50重量%、好ましくは10〜30重量
%程度である。
【0091】(被転写体)次に被転写体15について説
明する。被転写体15上には、画像12を伴った受容層
11およびその他の必要な各層が既に説明した中間積層
体(図6)から転写され、その結果、印画物が形成され
る。
【0092】本発明で使用される被転写体15は特に限
定されず、例えば天然繊維、コート紙、トレーシングペ
ーパー、転写時の熱で変形しないプラスチックフィル
ム、ガラス、金属、セラミックス、木材、布等いずれの
ものでもよい。被転写体15の形状、用途についても、
株券、証券、証書、通帳類、乗車券、車馬券、印紙、切
手、鑑賞券、入場券、チケット等の金権類、キャッシュ
カード、クレジットカード、プリペイドカード、ハガ
キ、名刺、運転免許証、ICカード、光カードなどのカ
ード類、カートン、容器等のケース類、バッグ類、帳票
類、封筒、タグ、OHPシート、スライドフィルム、し
おり、カレンダー、ポスター、パンフレット、メニュ
ー、パスポート、POP用品、コースター、ディスプレ
イ、ネームプレート、キーボード、化粧品、腕時計、ラ
イター等の装身具、文房具、レポート用紙などの文具
類、建材、パネル、エンブレム、キー、布、衣類、履き
物、ラジオ、テレビ、電卓、OA機器等の装置類、各種
見本帳、アルバム、また、コンピーターグラフィックス
の出力、医療画像出力等、種類を問うものではない。
【0093】本発明の接着層転写シートは白色隠蔽性を
有し、加えて受容層11と被転写体15を適切に接着し
うるため、さまざまな色調、あるいは模様を有する各種
材質の被転写体15上に、高解像度で色再現性の優れた
画像を形成することができる。
【0094】
【実施例】次に、実施例および比較例をあげて本発明を
さらに具体的に説明する。なお、文中で「部」または
「%」とあるのは、特に断りのない限り重量基準であ
る。
【0095】(昇華型熱転写シートの作製)まず、厚さ
6μmのポリエチレンテレフタレート(以下「PET」
という。)フィルム(ルミラー;東レ製)の一側面に、
ウレタン系樹脂からなる厚さ0.5μmのプライマー層
を設け、他側面(背面)厚さ1μmの耐熱性スリップ層
を設けた。また、昇華性染料層を含有する3色インキを
調整した。各色のインキは、それぞれ下記のごとき組成
を有していた。
【0096】 <イエローインキ> 下記構造式(1)で表わされるキノフタロン系染料 5.5重量部 ポリビニルブチラール 4.5重量部 (エスレックBX−1、積水化学工業製) メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90.0重量部
【0097】<マゼンタインキ>前記イエローインキに
おいて、染料をシーアイ・ディスパーレッド60(C.
I.Disperse Red60)に代えた以外は同
様にして、マゼンタインキを得た。
【0098】<シアンインキ>前記のイエローインキに
おいて、染料をシーアイ・ソルベントブルー63(C.
I.Solvent Blue 63)に代えた以外は
同様にして、シアンインキを得た。
【0099】次に、準備しておいた前記PETフィルム
のプライマー層の表面に、PETフィルムの流れ方向に
沿ってイエロー、マゼンタ、シアンの各インキを、この
順序で面順次に、かつ、各色を長さが15cmとなるよ
うに繰り返しグラビア印刷し、乾燥させて3色の昇華性
染料層を形成し、昇華性熱転写シートをえた。各色の塗
布量は、それぞれ3g/m2(固形分)とした。
【0100】(実施例1)基材フィルム1として厚さ6
μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(商品名
「ルミラー」、東レ製)を使用し、その一方の面に耐熱
スリップ層として、シリコーン樹脂を厚さ1μmとなる
ようグラビアコ−ト方式により形成し、もう一方の面に
離型層2を同様の方式で形成し、該離型層2の上に下記
組成の基底層用塗布液1をグラビアコート方式で、乾燥
時の塗布量が2.0g/m2となるように塗布、乾燥し
て基底層4を形成した。
【0101】 基底層用塗布液1 エチレン酢酸ビニル樹脂ディスパージョン (ケミパール、三井石油化学工業社製) 30重量部 ポリビニルアルコール(クラレ社製) 5重量部 水 30重量部 エタノール 35重量部
【0102】次に上記基底層4の上に、白色隠蔽性を有
する中間層5として、下記の組成の中間層用塗布液1を
グラビアコート方式で、乾燥時塗布量が2.0g/m2
となるように塗布、乾燥して白色隠蔽性を有する中間層
5を形成した。
【0103】 中間層用塗布液1 ポリビニルピロリドン(ISP社製) 20重量部 酸化チタン(アナターゼ型 TCA−888 トーケムプロダクツ社製) 20重量部 イソプロピルアルコール 100重量部
【0104】さらに上記中間層5の上に、最上層とし
て、下記の組成の最上層用塗布液1をグラビアコート方
式で、乾燥時塗布量が2.0g/m2となるように塗
布、乾燥して最上層6を形成し、接着層転写シートを形
成した。
【0105】 最上層用塗布液1 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体 (デンカビニル1000ALK、電気化学工業社製) 15重量部 反応性紫外線吸収剤を反応結合した共重合樹脂 (UVA635L、BASFジャパン社製) 20重量部 トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 100重量部
【0106】(実施例2)実施例1において、中間層用
塗布液1の代りに下記組成の中間層用塗布液2を塗布し
た以外は、実施例1と同様にして実施例2の接着層転写
シートを形成した。
【0107】 中間層用塗布液2 ポリビニルピロリドン(ISP社製) 20重量部 酸化チタン(アナターゼ型 TCA−888 トーケムプロダクツ社製) 20重量部 蛍光増白剤(ユビテックスBAC チバガイギー社製) 1重量部 イソプロピルアルコール 100重量部
【0108】(実施例3)実施例1において、中間層用
塗布溶液1の代りに下記組成の中間層用塗布液3を乾燥
時塗布量が6.0g/m2となるように塗布した以外
は、実施例1と同様にして実施例3の接着層転写シート
を形成した。
【0109】 中間層用塗布液3 ポリビニルピロリドン(ISP社製) 20重量部 中空樹脂粒子 (ロームアンドハース社製、ローペイクHP91、粒径1.0μm) 40重量部 イソプロピルアルコール 30重量部 水 70重量部
【0110】(実施例4)実施例1において、中間層用
塗布液1の代りに下記組成の中間層用塗布液4を乾燥重
量で4g/m2塗布した以外は、実施例1と同様にして
実施例4の接着層転写フィルムを形成した。
【0111】 中間層用塗布液4 アクリル系樹脂エマルジョン(日本合成ゴム社製) 50重量部 加熱発泡性マイクロスフェア(松本油脂制約社製) 80重量部 イソプロピルアルコール 40重量部 水 40重量部
【0112】(比較例1)実施例1において、中間層5
を設けなかった以外は、実施例1と同様にして比較例1
の接着層転写シートを得た。
【0113】(比較例2)比較例1において、最上層用
塗布液1の代りに下記組成物の最上層用塗布液2を乾燥
重量で2.0g/m2塗布した以外は、比較例1と同様
にして比較例2の接着層転写フィルムを形成した。
【0114】 最上層用塗布液2 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体 (デンカビニル1000ALK、電気化学工業社製) 15重量部 反応性紫外線吸収剤を反応結合した共重合樹脂 (UVA635L、BASFジャパン社製) 20重量部 酸化チタン(アナターゼ型 TCA−888 トーケムプロダクツ社製) 3重量部 トルエン/メチルエチルケトン/イソピロピルアルコール(2/3/1) 120重量部
【0115】(実施例5)比較例1において、最上層用
塗布液1の代りに下記組成物の最上層用塗布液3を乾燥
重量で2.0g/m2塗布した以外は、比較例1と同様
にして実施例5の接着層転写フィルムを形成した。
【0116】 最上層用塗布液3 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体 (デンカビニル1000ALK、電気化学工業社製) 15重量部 反応性紫外線吸収剤を反応結合した共重合樹脂 (UVA635L、BASFジャパン社製) 20重量部 酸化チタン(アナターゼ型 TCA−888 トーケムプロダクツ社製) 9重量部 トルエン/メチルエチルケトン/イソピロピルアルコール(2/3/1) 120重量部
【0117】(実施例6)比較例1において、最上層用
塗布液1の代りに下記組成物の最上層用塗布液4を乾燥
重量で4.0g/m2塗布した以外は、比較例1と同様
にして実施例6の接着層転写フィルムを形成した。
【0118】 最上層用塗布液4 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体 (デンカビニル1000ALK、電気化学工業社製) 15重量部 反応性紫外線吸収剤を反応結合した共重合樹脂 (UVA635L、BASFジャパン社製) 20重量部 酸化チタン(アナターゼ型 TCA−888 トーケムプロダクツ社製) 35重量部 トルエン/メチルエチルケトン/イソピロピルアルコール(2/3/1) 200重量部
【0119】(実施例7)比較例1において、最上層用
塗布液1の代りに下記組成物の最上層用塗布液5を乾燥
重量で4.0g/m2塗布した以外は、比較例1と同様
にして実施例7の接着層転写フィルムを形成した。
【0120】 最上層用塗布液5 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体 (デンカビニル1000ALK、電気化学工業社製) 3重量部 反応性紫外線吸収剤を反応結合した共重合樹脂 (UVA635L、BASFジャパン社製) 4重量部 酸化チタン(アナターゼ型 TCA−888 トーケムプロダクツ社製) 28重量部 トルエン/メチルエチルケトン/イソピロピルアルコール(2/3/1) 150重量部
【0121】(比較例3)比較例1において、最上層用
塗布液1の代りに下記組成物の最上層用塗布液6を乾燥
重量で4.0g/m2塗布した以外は、比較例1と同様
にして比較例3の接着層転写フィルムを形成した。
【0122】 最上層用塗布液6 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体 (デンカビニル1000ALK、電気化学工業社製) 3重量部 反応性紫外線吸収剤を反応結合した共重合樹脂 (UVA635L、BASFジャパン社製) 4重量部 酸化チタン(アナターゼ型 TCA−888 トーケムプロダクツ社製) 40重量部 トルエン/メチルエチルケトン/イソピロピルアルコール(2/3/1) 200重量部
【0123】(比較例4)実施例1において、最上層用
塗布液1の代りに下記組成の最上層用塗布液Bを塗布し
た。それ以外は、実施例1と同様にして、比較例3の接
着層転写シートを形成した。
【0124】 最上層用塗布液B 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(Tg=50℃) 30重量部 トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 70重量部
【0125】(評価および評価結果)まず、上述した昇
華型熱転写シートを使用し、中間転写記録媒体10の受
容層11に昇華性染料を移行させ画像12を形成した。
【0126】次いで、実施例1〜8および比較例1〜3
で得られた接着層転写シートの積層転写性接着層3を、
画像12が形成された中間転写記録媒体10に転写し、
中間積層体を得た。さらに、この中間積層体を被転写体
15に転写し、印画物を得た。ここで、被転写体15
は、白色度が81.5と74.0の2種類の官製ハガキ
を使用し、実施例および比較例の接着層転写フィルムを
用いた場合の接着性の評価、および上記2種類の官製ハ
ガキの間で地色の色差(Eab)を測定し白色隠蔽性の
評価を行った。結果を表1に示す。
【0127】
【表1】
【0128】被転写体15として使用した2種類のハガ
キの白色度は、東洋精機社製 OPTRON BRIG
HTNESS を使用し、表1中の色差の測定は、MI
NOLTA社製CHROMAMETER CR−221
(D65光源)を使用した。
【0129】表1中の「受容層と被転写体の接着性」の
評価は、受容層11と積層転写性接着層3中の最上層6
との接着性と、被転写体15と積層転写性接着層3中の
基底層4との接着性の双方の接着性がどちらもとても良
い時に◎、どちらも良好以上の接着性を示すときは○、
どちらか一方でも不良の時は×となっている。
【0130】なお、ロール状に巻いた接着層転写シート
の保存性についても評価した。保存条件は、60℃、4
8時間とし、ブロッキングの発生の有無を評価した。こ
の結果も表1に記載されている。
【0131】表1の実施例1〜4の、白色隠蔽性を付与
する材料として、酸化チタン、酸化チタンと微量の蛍光
増白剤の混合物、中空樹脂粒子、加熱発泡性マイクロス
フェアを使用した場合は、比較例1の白色隠蔽層無しの
場合に比較して、良好な白色隠蔽性を示した。また、実
施例1〜4は、受容層と被転写体の接着性も良好であ
り、特に実施例1、2の白色隠蔽材として酸化チタンを
主として含有するものが特に良好な結果を示した。
【0132】また、白色隠蔽材の含有率が、それぞれ2
0.5%の実施例5、50.0%の実施例6、および8
0.0%の実施例7は、白色隠蔽性、および受容層と被
転写体の接着性どちらも良好であったのに対し、白色隠
蔽材含有率が7.9%の比較例2は、白色隠蔽性が不良
であり、また、白色隠蔽材料含有率が85.1%の比較
例3では、受容層と被転写体の接着性が不良となった。
【0133】最上層樹脂材料のTgが50℃である比較
例4は、リボン保存試験(60℃、48h)でブロッキ
ングを生じたが、最上層樹脂材料のTgが60℃である
実施例1〜7は、いずれも良好な保存性を示した。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の接着層転
写シートは、白色隠蔽性を有するため、被転写体が黄色
を帯びている場合や、模様を有する場合、着色されてい
る場合等においても被転写体の地色に関わらず鮮明で色
再現性に優れた転写画像が得られる。このとき、接着性
転写シートの転写性接着層、または積層転写性接着層
は、受容層と被転写体の中間に位置し、被転写体の地色
を白色隠蔽層で覆い、画像を形成した受容層の色再現性
を向上させるとともに、被転写体と受容層を強固に接着
する効果もになっている。加えて、最上層樹脂のTgが
60℃以上のため、リボンの保存性にも優れている。
【0135】また、基材フィルム上に、転写性接着層ま
たは積層転写性接着層と、面順次に画像を形成するため
の種々の色を少なくとも一つ設けた接着層転写シートを
用いると、中間転写記録媒体の受容層に、カラー画像や
文字および、転写性接着層または積層転写性接着層を一
連の連続工程で転写形成することができる。そのため、
画像形成の工程が短縮され、転写装置の構造も単純にな
り好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接着層転写シートaの断面図である。
【図2】本発明の接着層転写シートbの断面図である。
【図3】本発明の接着層転写シートcの断面図である。
【図4】本発明の接着層転写シートcの一例を示すの正
面図である。
【図5】本発明の接着層転写シートcの他の一例を示す
正面図である。
【図6】積層転写性接着層が転写された後の中間転写記
録媒体の一例を示す断面図である。
【図7】積層転写性接着層を伴う中間転写記録媒体を熱
転写して得られた本発明の印画物の一例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 基材フィルム 2 離型層 3 積層転写性接着層 3' 転写性接着層 4 基底層 5 中間層 6 最上層 7 昇華性染料層 7Y イエロー(昇華性染料層) 7M マゼンタ(昇華性染料層) 7C シアン(昇華性染料層) 7Bk ブラック(昇華性染料層) 8 熱溶融性ブラックインキ層 10 中間転写記録媒体 11 受容層 12 画像 13 保護層 14 基材フィルム 15 被転写体

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも基材フィルムと、該基材フィ
    ルム上に剥離可能に設けられた転写性接着層とからな
    る、中間転写記録媒体の受容層上に転写性接着層を転写
    するために用いられる接着層転写シートであって、 前記の転写性接着層が、白色隠蔽性を有することを特徴
    とする接着層転写シート。
  2. 【請求項2】 少なくとも基材フィルムと、該基材フィ
    ルム上に剥離可能に設けられた積層転写性接着層とから
    なる、中間転写記録媒体の受容層上に積層転写性接着層
    を転写するために用いられる接着層転写シートであっ
    て、 前記の積層転写性接着層は、前記基材フィルムから最も
    遠くに配置され、前記中間転写記録媒体の受容層に対し
    て適した接着性を有する最上層と、 前記基材フィルムの最も近くに配置され、前記最上層と
    は異なる材料で形成され、被転写体の表面に対して適し
    た接着性を有する基底層を少なくとも有し、 前記最上層、および/または前記基底層が白色隠蔽性を
    有することを特徴とする接着層転写シート。
  3. 【請求項3】 少なくとも基材フィルムと、該基材フィ
    ルム上に剥離可能に設けられた積層転写性接着層とから
    なる、中間転写記録媒体の受容層上に積層転写性接着層
    を転写するために用いられる接着層転写シートであっ
    て、 前記の積層転写性接着層は、前記基材フィルムから最も
    遠くに配置され、前記中間転写記録媒体の受容層に対し
    て適した接着性を有する最上層と、 前記基材フィルムの最も近くに配置され、前記最上層と
    は異なる材料で形成され、被転写体の表面に対して適し
    た接着性を有する基底層と、 前記最上層と前記基底層にはさまれた中間層を有し、 前記最上層、前記基底層、前記中間層のうち少なくとも
    一層が白色隠蔽性を有することを特徴とする接着層転写
    シート。
  4. 【請求項4】 前記転写性接着層、および前記最上層
    が、60℃以上のガラス転移温度を有する樹脂からなる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    接着層転写シート。
  5. 【請求項5】 前記転写性接着層が、充填材、無機顔
    料、有機顔料、中空有機微粒子、加熱発泡性マイクロス
    フェアのうち少なくとも一種類を白色隠蔽材として含有
    することを特徴とする請求項1項または請求項4項に記
    載の接着層転写シート。
  6. 【請求項6】 前記積層転写性接着層中の前記最上層、
    前記基底層、前記中間層のうち少なくとも一層が、充填
    材、無機顔料、有機顔料、中空有機微粒子、加熱発泡性
    マイクロスフェアのうち少なくとも一種類を白色隠蔽材
    として含有することを特徴とする請求項2〜4のいずれ
    か1項に記載の接着層転写シート。
  7. 【請求項7】 前記基材フィルム上に、種々の色の昇華
    染料層および種々の色の熱溶融性インキ層よりなる群か
    ら選ばれる少なくとも1つの色材層と、前記転写性接着
    層とが面順次に設けられており、前記各色材層は、前記
    の中間転写記録媒体を用いて画像を転写形成する被転写
    体の表面に割り振られた個々の画像形成領域に合わせて
    無駄のない平面形状と大きさに形成され、前記転写性接
    着層は、被転写体表面の受容層転写領域に合わせて無駄
    のない平面形状と大きさに形成されていることを特徴と
    する請求項1項、請求項4項、請求項5項いずれか1項
    に記載の接着層転写シート。
  8. 【請求項8】 前記基材フィルム上に、種々の色の昇華
    染料層および種々の色の熱溶融性インキ層よりなる群か
    ら選ばれる少なくとも1つの色材層と、前記積層転写性
    接着層とが面順次に設けられており、 前記各色材層は、前記の中間転写記録媒体を用いて画像
    を転写形成する被転写体の表面に割り振られた個々の画
    像形成領域に合わせて無駄のない平面形状と大きさに形
    成され、前記積層転写性接着層は、被転写体表面の受容
    層転写領域に合わせて無駄のない平面形状と大きさに形
    成されていることを特徴とする請求項2項、請求項3
    項、請求項4項、請求項6項のいずれか1項に記載の接
    着層転写シート。
  9. 【請求項9】 前記各色材層は、前記転写性接着層より
    も小さい面積になるように形成されていることを特徴と
    する請求項7に記載の接着層転写シート。
  10. 【請求項10】 前記各色材層は、前記積層転写性接着
    層よりも小さい面積になるように形成されていることを
    特徴とする請求項8に記載の接着層転写シート。
  11. 【請求項11】 被転写体と、該被転写体上に設けられ
    た転写性接着層と、該転写性接着層上に設けられた画像
    を伴う受容層とによって少なくとも構成された印刷物で
    あって、 前記転写性接着層が、白色隠蔽性を有することを特徴と
    する印画物。
  12. 【請求項12】 被転写体と、該被転写体上に設けられ
    た積層転写性接着層と、該積層転写性接着層上に設けら
    れた画像を伴う受容層とによって少なくとも構成された
    印刷物であって、 前記積層転写性接着層が、前記受容層に対して適した接
    着性を有して該受容層に接着した最上層と、前記最上層
    とは異なる材料で形成され、前記被転写体に対して適し
    た接着性を有して該被転写体に接着した基底層を少なく
    とも有し、 前記最上層、および/または前記基底層が白色隠蔽性を
    有することを特徴とする印画物。
  13. 【請求項13】 被転写体と、該被転写体上に設けられ
    た積層転写性接着層と、該積層転写性接着層上に設けら
    れた画像を伴う受容層とによって少なくとも構成された
    印刷物であって、 前記積層転写性接着層が、前記受容層に対して適した接
    着性を有して該受容層に接着した最上層と、前記最上層
    とは異なる材料で形成され、前記被転写体に対して適し
    た接着性を有して該被転写体に接着した基底層と、前記
    最上層と前記基底層をはさまれた中間層を有し前記最上
    層、前記基底層、前記中間層のうち少なくとも一層が白
    色隠蔽性を有することを特徴とする印画物。
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