JP2000211255A - 蛍光潜像形成方法及び印画物 - Google Patents

蛍光潜像形成方法及び印画物

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JP2000211255A
JP2000211255A JP1716299A JP1716299A JP2000211255A JP 2000211255 A JP2000211255 A JP 2000211255A JP 1716299 A JP1716299 A JP 1716299A JP 1716299 A JP1716299 A JP 1716299A JP 2000211255 A JP2000211255 A JP 2000211255A
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fluorescent
fluorescent latent
layer
film
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Jiro Onishi
二郎 大西
Katsuyuki Oshima
克之 大嶋
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写性及び階調性に優れた蛍光潜像を形成可
能な蛍光潜像形成方法、及び蛍光潜像の形成された印画
物を提供する。 【解決手段】 耐熱性基材フィルム2の一方の面に、蛍
光剤を含有する樹脂バインダーから形成された蛍光イン
キ層3が設けられている蛍光潜像転写フィルム1を用い
るものであり、まず図1(a)に示すように蛍光潜像転
写フィルム1の表面側(蛍光インキ層の形成されている
面)が中間転写媒体21と接するように重ね合わせ、該
蛍光潜像転写フィルム1の蛍光インキ層3をサーマルヘ
ッド等の発熱素子22により裏面側から任意のパターン
に加熱して、図1(b)に示すように中間転写媒体21
の表面に一旦、蛍光潜像11を形成する。次いで、図1
(c)に示すように接着性層7を設け、同図(d)に示
すようにこの接着性層7を設けた中間転写媒体21を被
転写体10の表面に接着性層7が接するように積層して
接着一体化して、被転写体10の表面に蛍光潜像11が
形成された印画物9を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱転写フィルムを用
いて蛍光潜像を形成する方法に関し、さらに詳しくは被
転写体に、任意の写真、図柄又は文字等の蛍光潜像を形
成し、改竄防止性及び意匠性に優れた画像を形成するこ
とを可能にする蛍光潜像形成方法、及び蛍光潜像が設け
られた印画物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、書類、金券、カード等の印刷
物の偽造や改竄等を防止する為に、通常の可視光等では
認識できないが、紫外線を照射したときに蛍光を発して
識別可能とする蛍光潜像を設けておく手段が公知であ
る。
【0003】また従来から簡便な印刷手段として、熱転
写方法が広く用いられている。この方法では各種の画像
を簡単に形成できる為、印刷枚数の少ない印刷物、例え
ばIDカード等のカード類の作成に用いられている。
【0004】蛍光潜像は、熱転写層に蛍光剤を含有させ
てなる熱転写フィルムを用いて、サーマルヘッドやレー
ザー等の加熱手段により、カード等の被転写体に記録す
ることができる。転写方法には、昇華型熱転写記録法
と、熱溶融型感熱記録法がある。昇華型熱転写記録法
は、昇華性染料を用いたものであり、上記加熱手段によ
り加熱して染料を昇華させて転移させる。また熱溶融型
記録法は、ワックス等のビヒクル中に顔料等の着色剤を
含有する熱溶融性インクを用いるものであり、加熱手段
により熱溶融性インキ層のインクを軟化させ、軟化した
インクを移行させて記録を行うものである。
【0005】熱溶融型感熱記録法は、文字や数字等の画
像を容易に且つくっきりと形成することができ、また、
昇華型熱転写法は、階調表現に優れ顔写真等の画像を精
密に美しく形成することができるといった、それぞれ特
徴がある。
【0006】連続階調の蛍光潜像を記録形成可能な昇華
型熱転写フィルムとして、特開平2−106359号公
報、特開平6−316167号公報、特開平7−223
376号公報、特開平7−117366号公報等に開示
されている。これらの公報には、蛍光潜像を形成するた
めの各種の蛍光剤の化合物が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
公報に記載された蛍光剤の化合物を用いた転写フィルム
を用いた蛍光潜像の形成方法では、蛍光潜像の転写性及
び階調性が未だ不十分であるという問題があった。
【0008】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたものであり、転写性及び階調性に優れた蛍光潜像を
形成可能な蛍光潜像形成方法、及び蛍光潜像の形成され
た印画物を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)耐熱性
基材フィルム上に蛍光剤を含有する樹脂バインダーから
なる蛍光インキ層を設けた蛍光潜像転写フィルムを、中
間転写媒体に重ね合わせ、蛍光潜像転写フィルムの蛍光
インキ層を発熱素子により所望のパターン状に加熱し
て、中間転写媒体に蛍光インキからなる蛍光潜像を形成
した後、被転写体に中間転写媒体の蛍光潜像を転写して
印画物を形成することを特徴とする蛍光潜像形成方法、
(2)式(1)に記載の蛍光剤を含有する樹脂バインダ
ーから形成された蛍光インキ層が設けられている蛍光潜
像転写フィルムを用いて蛍光潜像を形成する上記(1)
記載の蛍光潜像形成方法、
【化2】 (3)蛍光潜像転写フィルムの蛍光インキ層が耐熱性基
材フィルムから剥離可能に形成されており、中間転写媒
体に蛍光インキ層を樹脂バインダーごと転写して蛍光潜
像を形成する上記(1)又は(2)記載の蛍光潜像形成
方法、(4)中間転写媒体に可視画像を設け、被転写体
に蛍光潜像と共に可視画像を転写する上記(1)〜
(3)のいずれか1に記載の蛍光潜像形成方法、(5)
中間転写媒体に熱接着層を設け、被転写体に蛍光潜像と
共に熱接着層を転写する上記(1)〜(4)のいずれか
1に記載の蛍光潜像形成方法、(6)蛍光潜像転写フィ
ルムとして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック色
のうち少なくとも1色以上の熱昇華性染料層、熱溶融性
ブラックインキ層又は熱接着層から選ばれた1種又は複
数層が、蛍光インキ層と同じ転写面に面順次に設けられ
ている蛍光インキ層一体型フィルムを用い、中間転写媒
体に可視画像又は熱接着層と蛍光潜像を連続して形成
し、被転写体に蛍光潜像を転写する上記(1)〜(5)
のいずれか1に記載の蛍光潜像形成方法、(7)中間転
写媒体にホログラムパターンが形成されている上記
(1)〜(6)のいずれか1に記載の蛍光潜像形成方
法、(8)被転写体がカードである上記(1)〜(7)
のいずれか1に記載の蛍光潜像形成方法、(9)被転写
体がパスポートである上記(1)〜(7)のいずれか1
に記載の蛍光潜像転写方法、(10)被転写体が免許証
である上記(1)〜(7)のいずれか1に記載の蛍光潜
像転写方法、(11)上記(1)〜(10)のいずれか
1に記載の蛍光潜像形成方法によって蛍光潜像が形成さ
れていることを特徴とする印画物、を要旨とする。
【0010】本発明において画像とは、写真等の連続階
調の画像、及び文字、記号、模様等の階調のない単色あ
るいは多色の印字等の、情報として記録可能なものをす
べて含む。また、蛍光インキ層から転写形成される蛍光
潜像は、通常の可視光のもとで目に見えないが、紫外線
を照射したときに紫外線吸収像が見えるものであり、印
画物の偽造や複写を防止するために、秘密コードや認証
のために利用できるものがいずれも使用でき、具体的に
は階調を有する写真印画、階調のない文字、イラスト、
抽象模様等のいずれも利用できる。また、可視画像とは
可視インキにより形成される画像をいい、上記蛍光潜像
に対し、一般の印刷方法や転写方法により形成される通
常の状態で目視可能な画像のことをいう。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を用いて詳細
に説明する。本発明の蛍光潜像形成方法は、図1(a)
に示す如く、耐熱性基材フィルム2の一方の面に、蛍光
剤を含有する樹脂バインダーから形成された蛍光インキ
層3が設けられている蛍光潜像転写フィルム1を用いる
ものであり、まず蛍光潜像転写フィルム1の表面側(蛍
光インキ層の形成されている面)が中間転写媒体21と
接するように重ね合わせ、該蛍光潜像転写フィルム1の
蛍光インキ層3をサーマルヘッド等の発熱素子22によ
り裏面側から任意のパターンに加熱して、図1(b)に
示すように中間転写媒体21の表面に一旦、蛍光潜像1
1を形成する。
【0012】次いで、図1(c)に示すように接着性層
7を設け、同図(d)に示すようにこの接着性層7を設
けた中間転写媒体21を被転写体10の表面に接着性層
7が接するように積層して接着一体化するように転写を
行い、被転写体10の表面に蛍光潜像11が形成された
印画物9を得る。
【0013】まず、本発明方法に用いられる蛍光潜像転
写フィルム1について以下に説明する。蛍光潜像転写フ
ィルム1は図2に示すように、例えば、耐熱性基材フィ
ルム2の表面に、少なくとも蛍光インキ層3からなる転
写層が設けられて構成される。また、図2に示す態様の
蛍光潜像転写フィルム1は、耐熱性基材フィルム2の裏
面側(蛍光インキ層3と反対の面)には背面層4が設け
られ、蛍光インキ層3と耐熱性基材フィルム2の間には
剥離層16が設けられている。
【0014】蛍光潜像転写フィルム1の耐熱性基材フィ
ルム2は、転写の際の熱に対する耐熱性と、ある程度の
強度を有し寸法安定性のあるものであればよく、例え
ば、紙、各種加工紙、プラスチックフィルム等が用いら
れる。プラスチックフィルムの材質としては、ポリエチ
レンテレフタレート等のポリエステル、ポリスチレン、
ポリプロピレン、ポリサルホン、ポリフェニレンサルフ
ァイド、ポリエチレンナフタレート、1,4−ポリシク
ロヘキシレンジメチルテレフタレート、アラミド、ポリ
カーボネート、ポリビニルアルコール、セロファン等が
挙げられる。耐熱性基材フィルム2の厚さは、0.5〜
50μmが好ましく、より好ましくは3〜10μmであ
る。また好ましい材質は、ポリエチレンテレフタレート
フィルムである。
【0015】耐熱性基材フィルム2は枚葉式であっても
よいし、連続フィルムであってもよい。また、耐熱性基
材フィルム2の表面には、該フィルム上に設けられる蛍
光インキ層或いは他の層との接着性を高めるためのプラ
イマー処理等を行ってもよい。また蛍光潜像転写フィル
ム1の他面側には背面層4を設けるのが好ましい。
【0016】蛍光インキ層3に用いられる蛍光剤は、式
(1)に示す化合物が好ましく用いられ、この化合物の
具体例として表1に示す化合物が例示できる。上記化合
物のなかでも、式(1)中のRlがチオフェン、R2及
びR3がt−ブチル基である化合物が、転写性、階調性
ともに更に優れた蛍光潜像を形成することができる為、
特に好ましい。
【0017】
【表1】
【0018】蛍光インキ層3に用いられるバインダー樹
脂は、エチルセルロース、エチルヒドロキシセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、酢酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニル
アルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、
ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン等のビニ
ル系樹脂、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)ア
クリルアミド等のアクリル系樹脂、ポリウレタン樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリエステル系樹脂、これらの樹脂の
混合物等が挙げられる。バインダー樹脂としては、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルアセタールが、蛍光剤の
移行性及び転写フィルムとした場合の保存安定性が良好
であることから好ましい。蛍光インキ層3の厚さは0.
1〜5.0g/m2 に形成するのが好ましい。
【0019】蛍光インキ層3は、蛍光剤、バインダー樹
脂、その他の添加剤等を添加したインキをグラビアコー
ト等の公知の塗工手段を用いて塗布形成するこことがで
きる。
【0020】背面層4は、サーマルヘッド等の発熱素子
との融着を防止したり、給紙性を改良するために設けら
れる。また、背面層4により転写フィルムをロール状に
巻とったり、シート状物を積み重ねたりした際に、背面
が蛍光インキ層等の表面層に接着するのを防止すること
ができる。背面層4は、耐熱滑性、離型性を有すること
が好ましい。背面層の材質として、硬化性シリコーンオ
イル、硬化性シリコーンワックス、シリコーン樹脂、フ
ッ素樹脂、アクリル樹脂等の剥離性を有する材料が挙げ
られる。背面層4の厚さは通常0.1〜3.0μmに形
成される。
【0021】蛍光潜像転写フィルムはシート、連続ロー
ル、リボンのいずれの状態であってもよい。図2に示す
蛍光潜像転写フィルムは、蛍光インキ層3が転写層の全
面にベタ印刷されて形成されているものであるが、図3
に示すように、蛍光インキ層3以外に、熱昇華性染料層
5、熱溶融性インキ層6等の領域をシートの流れ方向に
沿って面順次に形成してもよい。また、接着剤からなる
熱接着層8の領域を設けてもよい。以下、これらの蛍光
潜像転写フィルムの他の態様について説明する。
【0022】図3に示す態様の蛍光潜像転写フィルム1
は、耐熱性基材フィルム2の蛍光インキ層3が設けられ
ている同じ転写面に、イエロー染料層5Y、マゼンタ染
料層5M、シアン染料層5C、ブラック染料層5B等の
熱昇華性染料層5、蛍光インキ層3、ブラック色の熱溶
融性インキ層6Bの各領域が面順次に形成され、この構
成単位の領域がフィルムの流れ方向に繰り返し形成され
ている。また、耐熱性基材フィルム2の他面側には、背
面層4が設けられている。この態様では蛍光インキ層3
以外の転写層としては、イエロー染料層5Y、マゼンタ
染料層5M、シアン染料層5C、ブラック染料層5B、
ブラック色の熱溶融性インキ層6(熱溶融性ブラックイ
ンキ層6B)のうちの少なくとも1層以上が、蛍光イン
キ層3と同一の転写面上に設けられていればよい。
【0023】図4(a)〜(h)は蛍光潜像転写フィル
ムの蛍光インキ層以外の層として熱昇華性染料層5、熱
溶融性インキ層6を設けた場合の態様を示す平面図であ
る。同図に示すように、蛍光インキ層3、熱昇華性染料
層5(5Y、5M、5C、5B)、熱溶融性インキ層6
等の領域(パネルともいう)は任意の順序に形成するこ
とができる。また、各領域の長さも、特に限定されず任
意の長さの領域として形成することができる。図4
(a)〜(h)の態様は、各領域の面方向の配列順を以
下の通りの構成としたものであり、この領域の構成を基
本単位として流れ方向に繰り返し形成されている。
【0024】(a)蛍光インキ層3のみからなるベタフ
ィルム。 (b)イエロー染料層5Y、マゼンタ染料層5M、シア
ン染料層5C、蛍光インキ層3。 (c)イエロー染料層5Y、マゼンタ染料層5M、シア
ン染料層5C、ブラック染料層5B、蛍光インキ層3。 (d)イエロー染料層5Y、マゼンタ染料層5M、シア
ン染料層5C、蛍光インキ層3、熱溶融性ブラックイン
キ層6B。 (e)ブラック染料層5B、蛍光インキ層3。 (f)蛍光インキ層3、熱溶融性ブラックインキ層6
B。 (g)イエロー染料層5Y、マゼンタ染料層5M、シア
ン染料層5C、ブラック染料層5B、蛍光インキ層3、
熱溶融性ブラックインキ層6B。 (h)上記(g)と同じ領域の順序であるが、イエロー
染料層5Y、マゼンタ染料層5M、シアン染料層5Cの
領域の合計した専有面積を、ブラック染料層5B、蛍光
インキ層3、熱溶融性ブラックインキ層6Bの領域の専
有面積よりも小さく形成した。
【0025】熱昇華性染料層5は、イエロー、マゼン
タ、シアン又はブラック色のいずれかの昇華性染料、バ
インダー樹脂、離型剤、その他の添加剤を溶媒に溶か
し、染料層用塗布液を調整し、耐熱性基材フィルム上の
所定領域に各色の塗布液をそれぞれ、グラビアコート等
の各種塗工手段を用いて塗工して乾燥することで形成で
きる。
【0026】イエロー昇華性染料は、フォロンブリリア
ントイエロー−S−6GL(サンド社製ディスパースイ
エロー231の商品名)、マクロレックスイエロー6G
(バイエル社製ディスパースイエロー201の商品名)
等が挙げられる。マゼンタ昇華性染料は、MS−RED
G(バイエル社製ディスパースバイオレット26の商品
名)等が挙げられる。シアン昇華性染料としては、カヤ
セットブルー714(日本化薬社製ソルベントブルー6
3の商品名)、フォロンブリリアントブルーS−R(サ
ンド社製ディスパースブルー354の商品名)、ワクソ
リンAP−FW(ICI社製ソルベントブルー36の商
品名)、ブラック色の昇華性染料としては、上記イエロ
ー、マゼンタ、シアン染料の混合物等が挙げられる。
【0027】熱昇華性染料層5のバインダー樹脂として
は、エチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢
酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコ
ール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビ
ニルアセタール、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹
脂、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリル
アミド等のアクリル系樹脂〔上記(メタ)はメタアクリ
レートを意味する〕、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリエステル系樹脂、これらの樹脂の混合物等が挙
げられる。バインダー樹脂としては、ポリビニルブチラ
ール、ポリビニルアセタールが、染料移行性及び転写フ
ィルムとした場合の保存安定性が良好であることから好
ましい。
【0028】熱溶融性インキ層6は、着色剤、ビヒク
ル、及びその他の添加剤等を含有する熱溶融性インクを
ホットメルトコート、ホットラッカーコート、グラビア
コート、グラビアリバースコート、ロールコートのよう
な公知の塗工手段を用いて形成できる。熱溶融性インキ
層6の厚さは、通常0.2〜10μmに形成される。熱
溶融性インキ層は、高濃度で明瞭な文字、記号等の記録
に最適な黒色(ブラック)の着色剤を用いるのが好まし
い。
【0029】熱溶融性インキ層6のビヒクルとしては、
例えば、ワックス、ワックスと乾性油、樹脂、鉱油、セ
ルロース、ゴムの誘導体等との混合物が挙げられる。上
記ワックスは、マイクロクリスタリンワックス、カルナ
バワックス、パラフィンワックス、フィッシャートロプ
シュワックス、低分子ポリエチレン、木ロウ、ミツロ
ウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラックワック
ス、キャンデリラワックス、ペトロラタム、一部変性ワ
ックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等が挙げられ
る。
【0030】蛍光潜像転写フィルムは図5(a)〜
(h)に示すように、蛍光インキ層3以外の層として熱
接着層8を蛍光インキ層3と同じ転写面に面順次に形成
してもよい。具体的に図5(a)〜(h)の態様は、各
領域の面方向の配列順を以下の通りの構成としたもので
あり、この領域の構成を基本単位として流れ方向に繰り
返し形成されている。 (a)蛍光インキ層3、熱接着層8。 (b)イエロー染料層5Y、マゼンタ染料層5M、シア
ン染料層5C、蛍光インキ層3、熱接着層8。 (c)イエロー染料層5Y、マゼンタ染料層5M、シア
ン染料層5C、ブラック染料層5B、蛍光インキ層3、
熱接着層8。 (d)イエロー染料層5Y、マゼンタ染料層5M、シア
ン染料層5C、蛍光インキ層3、熱溶融性ブラックイン
キ層6B、熱接着層8。 (e)ブラック染料層5B、蛍光インキ層3、熱接着層
8。 (f)蛍光インキ層3、熱溶融性ブラックインキ層6
B、熱接着層8。 (g)イエロー染料層5Y、マゼンタ染料層5M、シア
ン染料層5C、ブラック染料層5B、蛍光インキ層3、
熱溶融性ブラックインキ層6B、熱接着層8。 (h)上記(g)と同じ領域の順序であるが、イエロー
染料層5Y、マゼンタ染料層5M、シアン染料層5Cの
領域の合計した専有面積を、ブラック染料層5B、蛍光
インキ層3、熱溶融性ブラックインキ層6B、保護層7
の領域の専有面積よりも小さく形成した。
【0031】上記図5において、熱接着層8を除くパネ
ルの位置は順不同でも良い。但し、蛍光インキ層3のパ
ネル順序は熱接着層8の後でもよい。熱接着層8をパネ
ル単位の最後に配置した場合、転写フィルムを一旦中間
転写媒体21のに転写を行う場合、可視画像等の上に転
写して、中間転写媒体21から被転写体10の表面に転
写した際に被転写体10の表面に熱接着層8が接する
為、良好な接着力が得られ、該接着性層の上に可視画像
12、13、14等が位置し印画物の表面側に画像が形
成される為、意匠的に良好な印画物が得られる。
【0032】また、蛍光インキ層3を転写フィルムの熱
接着層8の後に設けた場合は、図6に示すように、中間
転写媒体21にまず可視画像12、13、14を設けた
後、熱接着層8により接着性層7を設け、該接着性層7
の上に蛍光インキ層3により蛍光潜像11を形成するこ
とができる。この場合、図7に示すように、上記中間転
写媒体21から被転写体10の表面に転写を行うと、蛍
光潜像11は接着性層7の下に位置して印画物9が得ら
れる。この場合、接着性層7は蛍光潜像11の画像が、
紫外線の照射等の際に確認できる程度の透明に形成され
ていればよい。
【0033】また蛍光潜像転写フィルムでは熱接着層8
を一つの面順次の構成単位の中で、2箇所以上の領域に
設けてもよい。
【0034】熱接着層8は、接着性樹脂を含む塗工組成
物を公知の塗工手段でフィルム基材の表面に塗布して形
成することができる。熱接着層は無色透明、或いは着色
透明等の、転写後にその下層の画像が見える程度の透明
に形成される。熱接着層8の厚さは、通常は0.5〜1
0μm程度に形成される。
【0035】転写層として蛍光インキ層3以外の層を面
順次に設け複数の層の領域を設けた蛍光潜像転写フィル
ムにおいて、各領域の長さ(又は領域の面積)は、同じ
長さに形成して各層の領域が同じ面積となるように転写
フィルムを形成してもよいが、図4(h)及び図5
(h)の態様に示すように、イエロー、マゼンタ、シア
ン色の熱昇華性染料層5(5Y、5M、5C)の領域の
長さを小さくして該染料層5の専有面積が、該染料層以
外の層(蛍光インキ層3、熱昇華性ブラック染料層5
B、熱溶融性ブラックインキ層6、熱接着層8)を合計
した領域の専有面積よりも小さくなるように形成するこ
ともできる。
【0036】中間転写媒体21は、上記蛍光潜像転写フ
ィルムにより蛍光潜像を形成可能なものであれば、特に
限定されずに使用できるが、階調再現性等の画質が更に
良好な蛍光潜像を得るためには、平面性に優れたフィル
ムが好ましいことから、発泡性あるいは非発泡性のポリ
エステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、塩化ビニ
ルフィルム等のプラスチックフィルム(シートも含
む)、コート紙、アート紙、EC紙、樹脂含浸紙、上質
紙等が挙げられる。好ましくはポリエステルフィルム、
ポリプロピレンフィルムである。中間転写媒体21の厚
みは6〜300μmが好ましい。中間転写媒体21は、
被転写体10に蛍光潜像11等を転写して印画物を形成
した後、最表面に位置するため、画像の保護層とするこ
とができる。そのため、中間転写媒体21は、その下層
の画像が見える程度の透明な材料を用いるのが好まし
い。図1(d)に示すように、最表面に中間転写媒体2
1が位置するように形成した場合、印画物9の画像の保
存性が最も良好であり、例えば耐擦傷性等の耐久性が要
求されるカード等には最適である。
【0037】また、中間転写媒体21にはホログラムの
パターン等を形成することができる。ホログラムパター
ンは、レリーフホログラムの凹凸模様等が挙げられる。
またそれ以外のパターンとしては、回折格子の凹凸模様
等でもよい。中間転写媒体21にこのような機能を持た
せた場合には、中間転写媒体21を剥離せずにそのまま
表面に残しておく。
【0038】また、中間転写媒体21は、蛍光潜像等の
画像を剥離可能に形成しておいて、図7に示すように、
被転写体10の表面に蛍光潜像11、可視画像12、1
3、4を積層した後に剥離して除去することもできる。
【0039】本発明方法では、蛍光潜像11を中間転写
媒体21に形成する際、発熱素子により、蛍光昇華性染
料のみを中間転写媒体に転移させて、蛍光潜像11を形
成してもよいが、図1に示すように蛍光潜像転写フィル
ム1の蛍光インキ層3等の転写層を剥離層16を介して
設け、蛍光インキ層が耐熱性基材フィルムから剥離可能
としたものを使用することができる。上記蛍光潜像転写
フィルム1を用いて中間転写媒体21に蛍光潜像の転写
を行う場合、蛍光潜像転写フィルムを発熱素子で任意の
パターンに加熱して、中間転写媒体21の表面に蛍光イ
ンキ層の蛍光剤をバインダー樹脂ごと転写して蛍光潜像
を形成する。このように蛍光インキ層をバインダー樹脂
ごと中間転写媒体21に転写することで、明瞭なコント
ラストの蛍光潜像が得られると共に、可視画像上の蛍光
潜像も識別可能となる等の利点がある。
【0040】また図1に示すように、本発明蛍光潜像形
成方法では、中間転写媒体21に蛍光潜像を形成する場
合、予め可視画像12、13、14が形成された中間転
写媒体21を用い、該中間転写媒体に蛍光潜像11を形
成することができる。
【0041】中間転写媒体21に蛍光潜像11を形成す
る時期は、(a)可視画像を形成した後、(b)可視画
像を形成する前、(c)可視画像を形成する途中、のい
ずれでもよい。また、蛍光潜像11を形成する位置は、
印画物とした場合に蛍光潜像が可視画像と重ならない位
置に設けるのが好ましい。また、蛍光潜像11は、中間
転写媒体において、熱接着層の上、又は下のいずれに設
けてもよい。
【0042】上記の可視画像は、印刷方法、塗工方法、
他の転写シートを用いた転写方法、等で形成することも
可能であるが、先に説明した、昇華性染料層や熱溶融転
写層、或いは熱接着層を蛍光インキ層と面順次に設けた
転写フィルムを用いることで、蛍光潜像に加え、昇華性
染料層による画像や、熱接着層を連続的に形成すること
ができるため好ましい。
【0043】このような蛍光潜像転写フィルム1の昇華
性染料層は、フルカラーの写真のような連続階調の多色
画像、単色写真のような連続階調の単色画像を形成する
のに最適に用いられるが、階調のない単色及び多色の画
像も形成できる。また、熱溶融性ブラックインキ層は、
階調のない文字、符号等の印字に最適に用いられる。
【0044】尚、本発明の蛍光潜像形成方法は、中間転
写媒体21に接着性層7を形成する手段として、蛍光潜
像転写フィルムの熱接着層8を用いて形成する方法に限
らず、他の熱接着層転写フィルムを使用して、接着性層
を形成してもよい。
【0045】蛍光潜像転写フィルム、或いはその他の昇
華性染料転写シート、接着性層転写シート等の画像の転
写に用いる発熱素子としては、サーマルヘッド、レーザ
ー等の加熱手段が用いられ、転写すべき画像情報に応じ
た加熱がなされるように形成されている。これらの発熱
素子は市販のものが利用できる。また、画像が形成され
た中間転写媒体を被転写体に再転写させる方法として
は、ヒートローラー、サーマルヘッド、レーザー等の加
熱による方法が考えられるが、特に好適な方法はヒート
ローラーによる加熱である。
【0046】本発明の転写方法は、IDカード等の身分
証明カードやクレジットカード等のカード類、パスポー
ト、免許証等の写真と文字の入った証明書を形成するの
に最適に利用できる。
【0047】
〔蛍光インキ層用塗布液1〕
・ポリビニルアセタール樹脂(積水化学工業社製) 5重量部 ・蛍光化合物No.8 5重量部 ・メチルエチルケトン 30重量部 ・トルエン 50重量部 ・イソプロパノール 10重量部
【0048】〔蛍光潜像転写フィルムの作製例2〕上記
蛍光潜像転写フィルムの作製例1において作製した蛍光
潜像層を、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック色の
昇華性染料層、蛍光インキ層、熱転写性樹脂ブラック
層、熱接着層の順に面順次に、且つ各色(又は各層)の
パネル長さが15cmとなるように繰り返しグラビア印
刷し、乾燥させて、4色染料層−樹脂ブラック層−蛍光
インキ層−熱接着層一体型蛍光潜像転写フィルムを形成
した。
【0049】〔蛍光潜像転写フィルムの作製例3〕蛍光
潜像転写フィルムの作製例2において、蛍光インキ層を
熱接着層のパネルの後の順序に設けた以外はフィルムの
作製例2と同様にして一体型蛍光潜像転写フィルムを得
た。
【0050】実施例1 下記の昇華型熱転写シートと、ホログラムパターンを形
成した中間転写媒体を重ね合わせ、顔写真を色分解して
得た電気信号に従って作動するプリンターのサーマルヘ
ッドを用いて熱エネルギーを付加し、フルカラー画像を
形成した。次に上記フルカラー画像が形成された中間転
写媒体と、蛍光潜像転写フィルムの作製例1の転写フィ
ルムを重ね合わせ、上記顔写真とは異なる階調性に富ん
だモノカラー画像から得た電気信号に従って、上記プリ
ンターのサーマルヘッドを用いて蛍光潜像が設けられた
中間転写媒体を形成した。最後に上記中間転写媒体と被
転写体のPETカードを重ね合わせ、180℃に加熱さ
れたヒートローラーを用いて上記被転写体の表面に中間
転写媒体を再転写して印画物を得た。
【0051】昇華型熱転写シートは、厚さ6μmのポリ
エチレンテレフタレートフィルム(東レ社製:ルミラ
ー)の片面側にウレタン系樹脂からなる厚さ0.5μm
のプライマー層を設け、多面側(背面)に厚さ1μmの
耐熱スリップ層を設け、上記プライマー層の表面に下記
のイエローインキ、マゼンタインキ、シアンインキの組
成物をポリエステルフィルムの流れ方向に沿って、この
順序に面順次に、各長さが15cmとなるように繰り返
しグラビア印刷し、乾燥させて3色の昇華性インキ層を
形成し、昇華型熱転写シートを得た。各色の塗布量は、
それぞれ約1.0g/m2 (固形分)とした。昇華性染
料を含有する3色のインキを以下の通り調整した。
【0052】 〔イエローインキ組成〕 ・下記構造式で表されるキノフタロン系染料 3.5重量部 ・ポリビニルブチラール(エスレックスBX−1、積水化学工業社製) 4.5重量部 ・メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90.0重量部
【0053】
【化3】 〔式中、nはノルマル系であることを表す。〕
【0054】〔マゼンタインキ組成〕前記のイエローイ
ンキにおいて、染料をシーアイディスパースレッド60
(C.I.Disperse Red 60 ) に代えた以外は同様にして、
マゼンタインキを得た。
【0055】〔シアンインキ組成〕前記のイエローイン
キにおいて染料をシーアイソルベントブルー63(C.I.
Solvent Blue 63 ) に代えた以外は同様にして、シアン
インキを得た。
【0056】実施例2 蛍光潜像転写フィルム作製例2の4色染料層−蛍光潜像
層−樹脂ブラック層−熱接着層一体型フィルムを用い、
まずイエロー−マゼンタ−シアン3色を用いて実施例1
に記載のフルカラー画像を中間転写媒体上に形成し、次
に染料ブラック層を用いて該熱転写受像シート上の顔写
真フルカラー画像とは異なる領域にサイン及び指紋情報
を印画し、次に蛍光インキ層を用いて実施例1のモノカ
ラー画像から得た電気信号に従って蛍光潜像を形成し、
更に樹脂ブラックインキ層を用いて氏名、生年月日、住
所、などの文字情報及びバーコードを印字し、最後にこ
れらの画像全体を覆うように熱接着層を転写し、この中
間転写媒体と被転写体のPETカードを重ね合わせ、1
50℃のヒートローラーを用いて、カード上に中間転写
媒体を再転写して印画物を得た。
【0057】実施例1及び2の印画物について、蛍光潜
像の視認性を評価した。結果を表2に示す。評価方法
は、300〜400nmの波長の紫外線を照射し、蛍光
潜像が明確に認識できるかどうかを目視で観察し、蛍光
発色が鮮明に確認できたものを○とし、蛍光潜像の印画
パターンを確認できないものを×として評価した。表2
に示す通り、実施例1及び2のいずれも蛍光発色が鮮明
に確認できた。
【0058】
【表2】
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明蛍光潜像形成
方法は、中間転写媒体を用い、一旦中間転写媒体の上に
蛍光潜像を形成した後に、該中間転写媒体の蛍光潜像を
被転写体に転写する方法を採用したことにより、被転写
体の平面性が悪い場合や、蛍光剤が直接が転移しにくい
材質であっても、鮮明で良好な蛍光潜像を確実に形成す
ることができる。
【0060】この蛍光潜像は、可視光では視認できない
が、紫外線を照射した場合に、明瞭に確認できる。従っ
て本発明印画物は、蛍光潜像を利用して該印画物が真正
なものであることを確認できる為、印画物の複写等によ
る偽造や改竄等を良好に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は本発明蛍光潜像方法の1例を
示す工程図である。
【図2】蛍光潜像転写フィルムの1例を示す要部縦断面
図である。
【図3】蛍光潜像転写フィルムの他の例を示す要部縦断
面図である。
【図4】(a)〜(h)は蛍光潜像転写フィルムの態様
を示す平面図である。
【図5】(a)〜(h)は蛍光潜像転写フィルムの態様
を示す平面図である。
【図6】蛍光潜像を設けた中間転写媒体の態様を示す断
面図である。
【図7】本発明印画物の態様を示す断面図である。
【符号の説明】
1 蛍光潜像転写フィルム 2 耐熱性基材フィルム 3 蛍光インキ層 5 熱昇華性染料層 6 熱溶融性インキ層 7 接着性層 8 熱接着層 9 印画物 10 被転写体 11 蛍光潜像 12、13、14 可視画像 16 剥離層 21 中間転写媒体 22 発熱素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06P 5/00 D06P 5/00 115A 115 116Z 116 117C 117 B41M 5/26 K Fターム(参考) 2C005 HA02 HB02 HB03 JA18 JB14 KA27 KA29 2H111 AA07 AA27 AA33 AB05 BA12 BA38 BA47 BA48 BA49 BA50 CA25 4H057 AA01 AA02 BA12 BA13 BA22 CA19 CB08 CC01 CC02 DA02 DA17 DA23 DA34 FA42 GA05 GA08 HA10 JB02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性基材フィルム上に蛍光剤を含有す
    る樹脂バインダーからなる蛍光インキ層を設けた蛍光潜
    像転写フィルムを、中間転写媒体に重ね合わせ、蛍光潜
    像転写フィルムの蛍光インキ層を発熱素子により所望の
    パターン状に加熱して、中間転写媒体に蛍光インキから
    なる蛍光潜像を形成した後、被転写体に中間転写媒体の
    蛍光潜像を転写して印画物を形成することを特徴とする
    蛍光潜像形成方法。
  2. 【請求項2】 式(1)に記載の蛍光剤を含有する樹脂
    バインダーから形成された蛍光インキ層が設けられてい
    る蛍光潜像転写フィルムを用いて蛍光潜像を形成する請
    求項1記載の蛍光潜像形成方法。 【化1】
  3. 【請求項3】 蛍光潜像転写フィルムの蛍光インキ層が
    耐熱性基材フィルムから剥離可能に形成されており、中
    間転写媒体に蛍光インキ層を樹脂バインダーごと転写し
    て蛍光潜像を形成する請求項1又は2記載の蛍光潜像形
    成方法。
  4. 【請求項4】 中間転写媒体に可視画像を設け、被転写
    体に蛍光潜像と共に可視画像を転写する請求項1〜3の
    いずれか1に記載の蛍光潜像形成方法。
  5. 【請求項5】 中間転写媒体に熱接着層を設け、被転写
    体に蛍光潜像と共に熱接着層を転写する請求項1〜4の
    いずれか1に記載の蛍光潜像形成方法。
  6. 【請求項6】 蛍光潜像転写フィルムとして、イエロ
    ー、マゼンタ、シアン、ブラック色のうち少なくとも1
    色以上の熱昇華性染料層、熱溶融性ブラックインキ層又
    は熱接着層から選ばれた1種又は複数層が、蛍光インキ
    層と同じ転写面に面順次に設けられている蛍光インキ層
    一体型フィルムを用い、中間転写媒体に可視画像又は熱
    接着層と蛍光潜像を連続して形成し、被転写体に蛍光潜
    像を転写する請求項1〜5のいずれか1に記載の蛍光潜
    像形成方法。
  7. 【請求項7】 中間転写媒体にホログラムパターンが形
    成されている請求項1〜6のいずれか1に記載の蛍光潜
    像形成方法。
  8. 【請求項8】 被転写体がカードである請求項1〜7の
    いずれか1に記載の蛍光潜像形成方法。
  9. 【請求項9】 被転写体がパスポートである請求項1〜
    7のいずれか1に記載の蛍光潜像転写方法。
  10. 【請求項10】 被転写体が免許証である請求項1〜7
    のいずれか1に記載の蛍光潜像転写方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1に記載の
    蛍光潜像形成方法によって蛍光潜像が形成されているこ
    とを特徴とする印画物。
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