JPH11277899A - 保護層転写シート - Google Patents

保護層転写シート

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JPH11277899A
JPH11277899A JP10081285A JP8128598A JPH11277899A JP H11277899 A JPH11277899 A JP H11277899A JP 10081285 A JP10081285 A JP 10081285A JP 8128598 A JP8128598 A JP 8128598A JP H11277899 A JPH11277899 A JP H11277899A
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layer
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transferable
side chain
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JP10081285A
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English (en)
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Jiro Onishi
二郎 大西
Katsuyuki Oshima
克之 大嶋
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Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印画物の画像上に保護層を確実に且つ何時で
も安定的に転写することのできる保護層転写シートを提
供する。 【解決手段】 保護層転写シートの基材1上の少なくと
も一領域に、非転写性の離型層8を介して熱転写性保護
層4を設け、この離型層8が、(1)炭素骨格からなる
主鎖に特定の構造を持つ側鎖Aと特定の構造を持つ側鎖
Bとを有する高分子を主成分とした樹脂によって形成さ
れ、且つ、この高分子が、側鎖Aと該側鎖Bの少なくと
も一部が架橋したものとすることによって、上記課題を
解決した。この発明によれば、特定の高分子からなる樹
脂を用いることによって、基材1と非転写性離型層8と
の間の接着力を非転写性離型層8と熱転写性保護層4と
の間の接着力よりも常に充分に高くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材上に剥離可能
に保護層が設けられた保護層転写シートに関し、さらに
詳しくは、熱転写記録法或いはその他の転写記録法によ
って印画物の表面に形成された画像に優れた耐久性を与
えるとともに、転写安定性に優れた保護層を確実に転写
することが可能な保護層転写シートに関する。
【0002】また、本発明は、昇華型熱転写やインクジ
ェット法などの転写記録法により得られた高画質印画物
の画像を保護する保護層にも関する。
【0003】
【従来の技術】従来から、昇華型熱転写記録法や熱溶融
型感熱記録法などの種々の熱転写記録法が知られてい
る。昇華型熱転写記録法による場合には、基材フィルム
上に昇華性染料とバインダーを含有する染料層を設けた
転写シートを用い、転写すべき画像情報に応じてサーマ
ルヘッドやレーザー等の加熱手段で染料層中の染料を昇
華(熱移行)させて記録を行なう。また、熱溶融型記録
法による場合には、基材フィルム上に顔料等の着色剤及
びワックス等のビヒクルを含有する熱溶融性インク層を
設けた転写シートを用い、上記と同様の加熱手段により
熱溶融性インク層中のインクを軟化させ、軟化したイン
クを受像シートへと移行させて記録を行なう。
【0004】前者の昇華型熱転写法は、顔写真等の階調
性画像を精密に美しく形成するのに特に優れた方法であ
る。一方、後者の熱溶融型記録法は、文字や数字等の単
調な画像を容易に且つくっきりと形成するのに特に向い
ている。これらの熱転写法は、各種の画像を簡便に形成
することができるので、必要な枚数が比較的少ない印画
物、例えば身分証明書等のカード、各種の証明書、遺影
写真のような大型フルカラー印画物などを作成するの
に、好適に利用されるようになってきた。
【0005】しかしながら、昇華型熱転写法により形成
した画像はビヒクルが無いので、通常の印刷インキで形
成した画像と比べて耐久性(例えば耐光性、耐候性、耐
摩擦性、耐薬品性等)に劣る。また、熱溶融型記録法に
より形成した画像はビヒクルを有しているが、それでも
通常の印刷インキで形成した画像と比べると耐久性に劣
り、とりわけ耐摩擦性に劣る。
【0006】熱転写法による印画物の耐久性を高める一
手段として、昇華型熱転写法又は熱溶融型記録法によっ
て得られた画像上に熱転写性樹脂層(熱転写性保護層)
を有する保護層転写シートを重ねあわせ、サーマルヘッ
ドや加熱ロール等を用いて熱転写性樹脂層を転写させる
ことによって、画像上に保護層を形成する方法が知られ
ている。印画物の画像上に保護層を設けると、画像の耐
摩擦性、耐薬品性、耐溶剤性等を向上させることができ
る。また、保護層中に紫外線吸収剤を添加して画像の耐
光性を向上させることもできる。さらには、保護層中に
蛍光増白剤等を添加して、偽造を防止したり或いは印画
物の白色度を向上させるといった特殊な機能を保護層に
付与することもできる。
【0007】印画物の画像上に保護層を確実に且つ何時
でも安定的に転写するためには、保護層転写シートの基
材上に設けられた保護層が、保護層転写シートの背面側
からサーマルヘッドや熱ローラやレーザー光等の加熱手
段によって加熱された時に、速やかに且つ確実に画像上
に転写されて接着されるものであることが必要である。
そこで、保護層転写シートの基材上に離型層を介して転
写性保護層を設けることによって保護層の転写性を向上
させる試みが行われている。
【0008】離型層によって保護層の転写性を向上させ
るためには、先ず第一に、保護層転写シートの基材と離
型層との間の接着力が、保護層転写シートの転写性保護
層と離型層との間の接着力よりも常に十分に高くなって
いることが必要である。もし両界面の接着力同士が逆の
関係になってしまうと、本来は転写してはならないはず
の離型層が保護層とともに印画物上へと転写してしま
う。すなわち、いわゆる離型層とられという現象が起こ
る。
【0009】第二には、離型層と転写性保護層との間の
接着力が、熱が印加されていない時には十分に高く、一
方、熱を印加した時には十分に低くなることが望まし
い。熱を印加する前の接着力が不十分な場合には保護層
の箔落ちや箔切れ不良が発生するし、熱を印加した後の
接着力が高すぎる場合には保護層を転写する最中に剥離
音が出たり、スティッキングが起きたり、もっと悪いと
転写不良や搬送不良を引き起こすからである。
【0010】第三には、離型層と転写性保護層との間の
接着力が、環境の温度や湿度に依存しないことが望まし
い。長期間高温環境下または高湿度環境下に保存された
り、高温環境下または高湿度環境下で保護層の転写が行
われたりする場合に、離型層と転写性保護層との間の接
着力が温度や湿度に依存すると、保護層の転写不良の原
因となるからである。
【0011】しかしながら、従来の保護層転写シートで
は、離型層と転写性保護層との間の接着力が熱を印加す
る前後で同じ傾向を示していた。従って、離型層と転写
性保護層との間の接着力に関しては、熱を印加する前の
接着力を高くすると熱印加後の接着力も高くなってしま
い、また、熱印加後の接着力を低くすると熱印加前の接
着力も低くなってしまい、上記のごとき理想的に変化す
る接着特性を有する離型層または転写性保護層を得るこ
とはできなかった。
【0012】さらに、従来の保護層転写シートでは、保
存される温度や湿度または転写されるときの温度や湿度
によって、離型層と転写性保護層との間の接着力が変化
してしまうため、良好に保護層を転写させるためには、
保護層転写シートの保存環境や転写環境に大きな制限を
設けなければならなかった。
【0013】ところで、熱転写記録法の中でも昇華型熱
転写法は、写真に匹敵するほどに美しく且つ再現性の高
い階調画像を形成できるようになってきた。また、イン
クジェット方式の転写記録法による場合にも写真に匹敵
する高画質を得ることができるようになってきた。この
ため、このような高画質を得ることのできる転写記録法
は銀塩写真代替技術として発展しつつある。しかしなが
ら、昇華型熱転写法やインクジェット法などによって形
成された画像は、銀塩写真の画像と比べて耐久性があま
り良くない。
【0014】転写記録法によって形成された画像の耐久
性を高める一手段としては、上記したように保護層転写
シートから保護層を熱転写して、画像を保護層で被覆す
るという方法がある。従来の保護層転写シートでは、保
護層の転写性を高めるために、基材上に非転写性離型層
を介して熱転写性保護層を積層するのに加えて、熱転写
性保護層の最上層として接着層が形成されていた。この
接着層は、印画物の表面と転写性保護層との接着性を高
めるための層である。また、従来の保護層転写シート
は、主に身分証明書やクレジットカード等のカード類の
表面を保護することを目的としていたので、比較的過酷
な条件で使用されることを想定して、高度の耐擦過性や
塩化ビニル製ホルダー内での高温時の耐可塑剤性などの
ように高度な耐久性を必要としていた。そのため従来の
保護層転写シートでは、機能の異なる複数の層を積層し
て熱転写性保護層を形成することが多かった。従って、
従来の保護層転写シートの転写性保護層は、少なくとも
接着層を含み、さらに複数の機能を付加するための層を
含んでいることもあったので、多層構造をとっていた。
【0015】しかしながら保護層が多層構造をとってい
ると保護層の透明性が損なわれやすく、画像の最高濃度
が低くなる傾向があるので、高画質の画像を保護したい
場合には好ましくない。また、保護層転写シート上の転
写性保護層が多層構造をとっていると、熱転写時に保護
層転写シートからの放熱が阻害され、箔切れが悪くなる
傾向がある。
【0016】さらに、転写記録法を銀塩写真の代わりに
利用する場合には、カード類に求められるほどに高度な
耐久性を必要としないのが通常である。例えば、転写記
録法による印画物をアルバムに貼って保存したい場合に
は、耐指紋性(耐皮脂性)や常温時に消しゴムでこすっ
た程度の摩擦に耐えられる程度の耐擦過性を有していれ
ば充分である。従って、多層構造を有する従来の転写性
保護層は、銀塩写真代替技術にはオーバースペックであ
り、生産効率の低下やコストの上昇を招いてしまう。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる実状を
鑑みて成し遂げられたものであり、その第一の目的は、
印画物の画像上に保護層を確実に且つ何時でも安定的に
転写することのできる保護層転写シートを提供すること
にある。また、本発明の第二の目的は、転写記録法によ
って形成された高画質画像を保護するのに好適な保護層
転写シートを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明においては上記第
一の目的を達成するために、基材上の少なくとも一領域
に、非転写性の離型層を介して熱転写性保護層を設けて
なる保護層転写シートであって、前記の離型層が、炭素
骨格からなる主鎖に下記式1で表わされる側鎖Aと下記
式2で表わされる側鎖Bとを少なくとも有する構造の架
橋性樹脂を含有し、且つ、前記の側鎖Aと側鎖Bのうち
の少なくとも一部が架橋していることを特徴とする保護
層転写シートを提供する。
【0019】
【化4】 [式中、Rは水素原子またはアルキル基を示す。] 上記の保護層転写シートにおいては、(1)前記側鎖A
の含有率が、前記高分子全体に対して3〜40重量%で
あること、(2)前記の架橋性樹脂が、さらに側鎖Cと
して−OH基を有すること、(3)前記側鎖Aが下記式
3で表わされる構造を有し、且つ、前記側鎖Bが、各々
下記式4で表わされる構造を有することが好ましい。
【0020】
【化5】 [式中、R1はアルキレン基、R2はアルキル基、mは0
以上の整数を示す。各R 2は互いに同じであっても異な
っていてもよい。]
【化6】 [式中、R3はアルキレン基を示す。] 上記発明によれば、保護層転写シートの非転写性離型層
として特定の高分子からなる樹脂を用いることによっ
て、基材と非転写性離型層との間の接着力を非転写性離
型層と熱転写性保護層との間の接着力よりも常に充分に
高くすることができ、且つ、熱を印加する前後での非転
写性離型層と熱転写性保護層との間の接着力を次式
(1)の関係を満たすように設定することができる。
【0021】 [熱印加前の非転写性離型層と熱転写性保護層との間の接着力] >[熱印加後の非転写性離型層と熱転写性保護層との間の接着力] …(1) さらに、本発明の保護層転写シートでは、保存される温
度や湿度または転写されるときの温度や湿度によって、
離型層と転写性保護層との間の接着力が変化しないよう
設定することができる。従って、本発明の保護層転写シ
ートは、保護層の転写性に優れており、保護層転写シー
トの保存環境や転写環境に特に制限を設けなくても、印
画物の画像上に保護層を確実に且つ何時でも安定的に転
写させることができる。
【0022】また本発明においては、上記第二の目的を
達成するために、上記した本発明の保護層転写シート上
の熱転写性保護層を単層構造にすることとした。本発明
の保護層転写シートでは、基材上に離型性の高い離型層
を介して熱転写性保護層が積層されており、離型層上に
接着層を直接設けても保護層の転写性は損なわれないの
で、保護層を単層構造にすることが可能となった。
【0023】そして本発明によれば、熱転写性保護層を
単層構造にすることによって保護層の透明性を高め、か
かる保護層を被覆した画像の最高濃度を向上させること
ができる。また、熱転写性保護層が単層構造であって
も、銀塩写真の代替技術に求められる程度の耐久性を印
画物に付与することが可能である。さらに、熱転写性保
護層を単層構造にすることによって、保護層転写シート
の放熱性を高めて箔切れ性を改善し、生産効率を向上さ
せ、生産コストを低下させることが可能となる。従って
本発明によれば、単層構造の熱転写性保護層によって、
高画質の転写画像を好適に保護することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下において図を参照しつつ本発
明を詳しく説明する。
【0025】図1は本発明の保護層転写シートの一例
(101)の模式的断面図であり、図2は同じ保護層転
写シートの平面図である。この保護層転写シート101
では、基材1の片面にプライマー層9がベタ塗りで形成
されており、このプライマー層9上に、昇華性染料層2
の領域(イエロー2Y、マゼンタ2M、シアン2C)、
熱溶融性インキ層3の領域、熱転写性保護層4の領域
が、この順序でシートの流れ方向に沿って面順次に形成
されている。プライマー層9は基材1と基材上に設けら
れる層(例えば2Y、2M、2C、8)との密着性を良
好にするためのものである。一方、基材1の他面側に
は、保護層転写シートの背面に耐熱性と滑性を付与して
プリンターのサーマルヘッドとのスティッキングを防止
するために、背面層10が形成されている。
【0026】熱溶融性インキ層3の領域では、基材1に
面している側から、離型層8′、保護層7′、熱溶融性
インキ層3がこの順に積層されている。また、熱転写性
保護層4の領域では、基材1に面している側から、非転
写性離型層8、熱転写性保護層4がこの順に積層されて
いる。保護層転写シート101の熱転写性保護層4は多
層構造をとっており、基材1に面している側から主保護
層7、補助的保護層6、接着層5が、この順に配置され
ている。
【0027】この保護層転写シート101を用いて転写
記録を行なう場合には、受像シート又は何らかの物品の
表面に設けられた受像面に、同一又は異なる加熱手段に
より(1)昇華性染料層2から染料を熱移行させて階調
画像を主体とする画像を形成し、(2)熱溶融性インキ
層3を保護層7′ごと熱移行させて、文字、記号、線画
を主体とし、表面に保護層7′が被覆された画像を形成
し、(3)昇華性染料で形成された画像の上に、熱転写
性保護層4を非転写性離型層8との界面で分離させて熱
転写する。
【0028】熱転写性保護層4は、非転写性離型層8の
優れた離型性と熱転写性保護層の最表面にある接着層5
の接着力の作用によって良好に転写される。特に、本発
明において基材1と熱転写性保護層4の間に介在する非
転写性離型層8は、従来のこの種の離型層と比べて極め
て優れた離型性を有していることを特徴としている。
【0029】なお、上記の保護層転写シート101は、
熱転写性保護層4と共に、昇華性染料層2と熱溶融性イ
ンキ層3とを備えた一体型の熱転写シートであるが、本
発明では昇華性染料層2又は熱溶融性インキ層3のどち
らか一方又は両方を省略しても差し支えない。本発明の
保護層転写シートは、昇華性染料層2又は熱溶融性イン
キ層3を備えていないセパレート型の保護層転写シート
であってもよい。また本発明の保護層転写シートを用い
て、熱転写法以外の方法で形成した画像上に保護層を被
覆してもよい。
【0030】図3は、本発明の保護層転写シートの別の
一例(102)の模式的断面図である。この保護層転写
シート102は、熱溶融性インキ層を備えていない点
と、熱転写性保護層4が単層構造をとっている点で上記
の保護層転写シート101と異なっている。すなわち、
この保護層転写シート102では、基材1の片面にプラ
イマー層9がベタ塗りで形成されており、このプライマ
ー層9上に、昇華性染料層2の領域(イエロー2Y、マ
ゼンタ2M、シアン2C)、熱転写性保護層4の領域
が、この順序でシートの流れ方向に沿って面順次に形成
されている。一方、基材1の他面側には背面層10が形
成されている。また熱転写性保護層4の領域では、基材
1に面している側から、非転写性離型層8、主保護層7
のみからなる単層構造の熱転写性保護層4がこの順に積
層されている。
【0031】この保護層転写シート102を用いて転写
記録を行なう場合には、受像シート又は何らかの物品の
表面に設けられた受像面に、同一又は異なる加熱手段に
より(1)昇華性染料層2から染料を熱移行させて階調
画像を主体とする画像を形成し、(2)昇華性染料で形
成された画像の上に、単層構造の熱転写性保護層4を非
転写性離型層8との界面で分離させて熱転写する。本発
明においては、基材1と熱転写性保護層4の間に介在す
る非転写性離型層8が極めて優れた離型性を有している
ので、熱転写性保護層4と受像面との接着性を高めるた
めの接着層を設けなくても、熱転写性保護層4は良好に
転写される。
【0032】また、保護層転写シート102のように熱
転写性保護層4を単層構造にすると、保護層の透明性が
向上するので、保護層によって被覆される画像の最高濃
度を高めて画質を向上させる。また、熱転写性保護層が
単層構造であっても、銀塩写真の代替技術に求められる
程度の耐久性を印画物に付与することが可能である。さ
らに、熱転写性保護層を単層構造にすることによって、
保護層転写シートの放熱性を高めて箔切れ性を改善し、
生産効率を向上させ、生産コストを低下させることが可
能となる。従って、単層構造の熱転写性保護層は、高画
質の転写画像を好適に保護することができる。
【0033】なお、上記の保護層転写シート102は、
熱転写性保護層4と昇華性染料層2とを備えた一体型の
熱転写シートであり、昇華性染料で形成した画像を保護
するために用いられるが、単層構造の熱転写性保護層を
備えた本発明の保護層転写シートは、昇華型熱転写法以
外の方法で形成された高画質画像を保護したい場合にも
好適に用いることができる。例えば、インクジェット法
で形成した画像の上に本発明の保護層転写シートのうち
セパレート型のものを用いて単層の熱転写性保護層を被
覆してもよい。
【0034】次に、各層の使用材料及び形成方法などを
説明する。
【0035】本発明の保護層転写シートに使用される基
材1としては、従来公知のある程度の耐熱性と強度を有
するものであればいずれのものでもよく、例えば、0.
5〜50μm、好ましくは3〜10μm程度の厚さの
紙、各種加工紙、ポリエステルフィルム(例えばポリエ
チレンテレフタレートフィルム)、ポリスチレンフィル
ム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、
ポリフェニレンサルファイドフィルム、ポリエチレンナ
フタレートフィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジ
メチルテレフタレートフィルム、アラミドフィルム、ポ
リカーボネートフィルムポリビニルアルコールフィル
ム、セロファン等であり、好ましいものはポリエステル
フィルムであり、特に好ましいものはポリエチレンテレ
フタレートフィルムである。これらの基材は枚葉式であ
ってもよいし、連続フィルムであってもよい。また、必
要に応じて基材の一面側または両面に、基材と基材上に
設けられる層との接着性を高めるためのプライマー層9
を形成してもよい。
【0036】非転写性離型層8は、プライマー層9等の
中間層を介してまたは介すことなく、上記基材1の一面
に積層される。本発明においては、特定の構造の架橋性
高分子を用いて非転写性離型層8を形成することによっ
て、熱転写性保護層4の転写性および転写の安定性を大
幅に向上させ、印画物の画像上に保護層を確実に且つ何
時でも安定的に転写させることを可能にした。
【0037】この非転写性離型層8を形成する樹脂は、
炭素骨格からなる主鎖に下記式1で表わされる構造を持
つ側鎖Aと下記式2で表わされる構造を持つ側鎖Bとを
少なくとも有する架橋性樹脂によって形成される。そし
て、非転写性離型層中において、この架橋性樹脂の側鎖
Aと側鎖Bの少なくとも一部が、下記の付加反応および
/または縮合反応によって架橋している。
【0038】
【化7】 [式中、Rは水素原子またはアルキル基を示す。]
【0039】
【化8】
【0040】
【化9】
【0041】上述の側鎖Aの含有率が、高分子全体に対
して3〜40重量%であることが好ましい。このとき、
側鎖Aの含有率が3重量%未満では、非転写性離型層8
と熱転写性保護層4との間の接着力が高くなりすぎ、熱
転写性保護層4の転写不良を引き起こすおそれがあり、
40重量%を超える場合には、非転写性離型層8と熱転
写性保護層4との間の接着力が低くなりすぎ、熱転写性
保護層4の箔落ちや箔切れ不良を引き起こすおそれがあ
る。従って、側鎖Aの含有率を3〜40重量%とするこ
とによって、保存環境や転写環境に特に制限されずに、
保護層を転写性よく転写させることができる非転写性離
型層8とすることができる。
【0042】側鎖Aと側鎖Bに加えて、炭素骨格の主鎖
にさらに−OH基(水酸基)からなる側鎖Cを有する場
合には、側鎖Cの−OH基(水酸基)が、上記の側鎖A
および側鎖Bの少なくとも一部と、下記のような付加反
応および/または縮合反応により架橋する。
【0043】
【化10】
【0044】
【化11】
【0045】側鎖Aおよび側鎖Bの化学構造は、特に制
限されることはなく、上記の架橋反応を阻害しない限り
においては、どのような化学構造を有してもよいが、例
えば下記のような構造は、反応性および立体障害等の観
点から好適である。
【0046】
【化12】 [式中、R1はアルキレン基、R2はアルキル基、mは0
以上の整数を示す。各R 2は互いに同じであっても異な
っていてもよい。]
【0047】
【化13】 [式中、R3はアルキレン基を示す。]
【0048】このように、側鎖が架橋した高分子を主成
分とした樹脂によって、本発明の目的を達成する非転写
性離型層8を形成することができる。非転写性離型層8
中において、各側鎖は、同一分子内の側鎖と反応する分
子内架橋と、別の分子内の側鎖と反応する分子間架橋の
両方を起こしているが、大部分は分子間架橋していると
推定される。そして、架橋性樹脂の分子間架橋構造の多
大な貢献により、本発明においては、非転写性離型層が
非常に安定した離型性を発揮するものと推定される。
【0049】非転写性離型層には、架橋反応を促進させ
る目的で、通常、金属キレート化合物を添加することが
望ましい。この金属キレート化合物は、架橋反応を促進
させる限りにおいては特に制限されず、例えば、金属と
してはチタン、アルミニウム、ジルコニウム等が挙げら
れ、キレートを形成する配位子としてはグリコール、β
−ジケトン、ヒドロキシカルボン酸、ケトエステル、ケ
トアルコール等が挙げられる。また、非転写性剥離層に
は、本発明の目的を阻害しない範囲であれば、上記の架
橋性樹脂以外の樹脂成分を混入してもよい。
【0050】この非転写性離型層8を形成するには、前
述の構造を有する架橋性樹脂、上記金属キレート化合
物、他の樹脂成分、添加剤等を含有する塗布液を調製
し、この塗布液をグラビアコート法、グラビアリバース
コート法のような公知の方法で基材1上に塗布し、塗布
液を乾燥させる。非転写性離型層8の厚さは、通常、乾
燥後厚さで0.1〜2.0μmとする。また、乾燥温度
は、非転写性離型層8を主に構成する高分子を十分に架
橋させなければならないため、通常、90℃以上の温度
で乾燥することが望ましい。乾燥温度が低く、架橋反応
が十分に進行しない場合には、離型層8と転写性保護層
4の界面での接着力が高くなってしまい、スティッキン
グや熱融着、あるいは離型層取られなどのいわゆる転写
異常が発生する。
【0051】こうした製造方法によって作成された非転
写性離型層8は、従来の離型層と比較して非常に硬く、
また耐熱性が高いため、印画物上に転写した保護層表面
が、高い光沢度となる優れた特性を有する。
【0052】また、印画物の受像面をマット調(つや消
し)の保護層で被覆したい場合には、離型層中に各種の
粒子を含有させるか、離型層表面をマット処理しておけ
ば、その上に積層される熱転写性保護層4の表面をマッ
ト調にすることが可能となる。
【0053】非転写性離型層8を介して基材1上に積層
される熱転写性保護層4は、多層構造(図1)をとって
いてもよいし、単層構造(図3)をとっていてもよい。
図1に示したような多層構造をとる場合には、画像に各
種の耐久性を付与するための主体となる主保護層7のほ
か、熱転写性保護層と印画物の受像面との接着性を高め
るために転写性保護層の最表面に配置される接着層5
や、補助的な保護層6や、保護層本来の機能以外の機能
を付加するための層などが含まれていてもよい。主保護
層とその他の層の順序は任意であるが、通常は、転写後
に主保護層が受像面の最表面層となるように、接着層5
と主保護層7との間に他の層を配置する。また、本発明
においては非転写性離型層8が極めて優れた離型性を有
しているので、接着層を設けないで熱転写性保護層を単
層構造にした場合でも、熱転写性保護層を極めて良好に
転写させることが可能である。
【0054】多層構造の熱転写性保護層の一層をなす主
保護層7又は単層構造の熱転写性保護層4は、従来から
保護層形成用樹脂として知られている各種の樹脂で形成
することができる。保護層形成用樹脂としては、例え
ば、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹
脂、ポリウレタン樹脂、アクリルウレタン樹脂、これら
の各樹脂をシリコーン変性させた樹脂、これらの各樹脂
の混合物、電離放射線硬化性樹脂、紫外線遮断性樹脂等
を例示することができる。
【0055】電離放射線硬化性樹脂を含有する保護層
は、耐可塑剤性や耐擦過性が特に優れている。電離放射
線硬化性樹脂としては公知のものを使用することがで
き、例えば、ラジカル重合性のポリマー又はオリゴマー
を電離放射線照射により架橋、硬化させ、必要に応じて
光重合開始剤を添加し、電子線や紫外線によって重合架
橋させたものを使用することができる。
【0056】紫外線遮断性樹脂を含有する保護層は、印
画物に耐光性を付与することを主目的とする。紫外線遮
断性樹脂としては、例えば、反応性紫外線吸収剤を熱可
塑性樹脂又は上記の電離放射線硬化性樹脂に反応、結合
させて得た樹脂を使用することができる。より具体的に
は、サリシレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリア
ゾール系、置換アクリロニトリル系、ニッケルキレート
系、ヒンダートアミン系のような従来公知の非反応性の
有機系紫外線吸収剤に、付加重合性二重結合(例えばビ
ニル基、アクリロイル基、メタアクリロイル基など)、
アルコール性水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポ
キシ基、イソシアネート基のような反応性基を導入した
ものを例示することができる。
【0057】上記のごとき単層構造の熱転写性保護層4
又は多層構造の熱転写性保護層4中に設けられた主保護
層7は、保護層形成用樹脂の種類にもよるが、通常は
0.5〜10μm程度の厚さに形成する。
【0058】熱転写性保護層4の最表面には接着層5が
形成されていてもよい。接着層5は、例えば、アクリル
樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニ
ル/酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ
アミド系樹脂のような加熱時接着性の良好な樹脂で形成
することができる。接着層5の厚さは、通常0.1〜5
μmとする。
【0059】非転写性離型層8上に熱転写性保護層4を
形成するには、例えば、保護層形成用樹脂を含有する保
護層用塗布液、熱接着性樹脂を含有する接着層用塗布
液、その他必要に応じて付加される層を形成するための
塗布液をあらかじめ調製し、それらを所定の順序で非転
写性離型層8上に塗布し、乾燥させる。各塗布液は従来
公知の方法で塗布すればよい。また、各層の間には適切
なプライマー層を設けてもよい。
【0060】本発明の保護層転写シートには、熱転写性
保護層4と共に昇華性染料層2又は熱溶融性インキ層3
の一方又は両方を面順次に設けることができる。昇華性
染料層2及び熱溶融性インキ層3としては従来公知のも
のを用いることができる。
【0061】例えば、昇華性染料層2(2Y、2M、2
C)を形成するには、イエロー、マゼンタ又はシアンの
昇華性染料と共に、適切なバインダー樹脂、離型剤、そ
の他の添加剤を溶媒に溶かして染料層用塗布液を調製
し、基材上の所定領域に各色の塗布液をそれぞれ公知の
方法で塗布して乾燥させる。イエロー昇華性染料として
は、フォロンブリリアントイエロー−S−6GL(例え
ば、サンド社製のディスパースイエロー231)、マク
ロレックスイエロー6G(例えば、バイエル社製のディ
スパースイエロー201)を例示することができ、マゼ
ンタ昇華性染料としては、MS−REDG(例えば、三
井東圧製のディスパースレッド60)、マクロレックバ
イオレットR(例えば、バイエル社製のディスパースバ
イオレット26)を例示することができ、シアン昇華性
染料としては、カヤセットブルー714(例えば、日本
化薬製のソルベントブルー63)、フォロンブリリアン
トブルーS−R(例えば、サンド社製のディスパースブ
ルー354)、ワクソリンAP−FW(例えば、ICI
製のソルベントブルー36)を例示することができる。
【0062】また、昇華性染料層用のバインダー樹脂と
しては、エチルセルロース、エチルヒドロキシセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、酢酸セルロースのようなセルロース系樹脂;ポリビ
ニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラー
ル、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドンのよ
うなビニル系樹脂;ポリ(メタ)アクリレート、ポリ
(メタ)アクリルアミドのようなアクリル系樹脂;ポリ
ウレタン樹脂;ポリアミド樹脂;ポリエステル系樹脂;
これらの樹脂の混合物等を例示することができる。これ
らの中では、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタ
ールが染料移行性やフィルムの保存性の点から好まし
い。
【0063】熱溶融性インキ層3を形成するには、先ず
基材1上に、必要に応じてあらかじめプライマー層9、
熱溶融性インキ層3用の離型層8′、熱溶融性インキ層
3用の保護層7′などを形成し、次いでその上に、適切
な着色剤、ビヒクル及びその他の添加剤を含有する熱溶
融性インクをホットメルトコート、ホットラッカーコー
ト、グラビアコート、グラビアリバースコート、ロール
コートのような公知の方法で塗布する。熱溶融性インキ
層3の厚さは、通常0.2〜10μmとする。
【0064】熱溶融性インキ層3用の離型層8′は、前
記の非転写性離型層8と同じ材料で形成されていてもよ
いし、一般的な離型層用材料だけで形成されていてもよ
い。また、熱溶融性インキ層3用の保護層7′は、前記
の主保護層7と同じ材料で形成されていてもよいし、異
なる保護層用材料で形成されていてもよい。
【0065】熱溶融性インキ層3の着色剤としては、主
に高濃度で明瞭な文字や記号などを記録するのに便利な
ようにブラックの着色剤を用いるのが好ましい。ビヒク
ルとしては、例えば、ワックス、ワックスと乾性油、樹
脂、鉱油、セルロース、ゴムの誘導体などとの混合物が
使用される。ワックスとしては、マイクロクリスタリン
ワックス、カルナウバワックス、パラフィンワックス、
フィッシャートロプシュワックス、低分子ポリエチレ
ン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロ
ウ、セラックワックス、キャンデリラワックス、ペトロ
ラタム、一部変性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸ア
ミド等を例示することができる。
【0066】一方、上記基材1の背面側、すなわち熱転
写性保護層4や昇華性染料層2や熱溶融性インキ層3な
どが設けられていない方の面には、サーマルヘッドなど
の加熱素子との融着を防止したり、給紙性を改良した
り、本発明の保護層転写シートをロール状に巻き取った
時に背面と染料層やインキ層との接着を防止したりする
ために、耐熱滑性と離型性を有する背面層10を設ける
のが望ましい。このような背面層10は、例えば、硬化
性シリコーンオイル、硬化性シリコーンワックス、シリ
コーン樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂等の剥離剤から
形成される。
【0067】
【実施例】次に、実施例および比較例を挙げて本発明を
さらに具体的に説明する。なお、文中で「部」又は
「%」とあるのは、特に断りのない限り重量基準であ
る。
【0068】(昇華型熱転写シートの作成)保護層転写
シートのテストに使用する昇華型熱転写シートを作成し
た。先ず、厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフ
ィルム(ルミラー、東レ製)の一面側にウレタン系樹脂
からなる厚さ0.5μmのプライマー層を設け、他面側
(背面)に厚さ1μmの耐熱性スリップ層を設けた。ま
た、昇華性染料を含有する3色のインキを調製した。各
色のインキは、それぞれ下記のごとき組成を有してい
た。
【0069】 <イエローインキ> 下記構造式で表わされるキノフタロン系染料 5.5重量部 ポリビニルブチラール(エスレックBX−1、積水化学工業製) 4.5重量部 メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 90.0重量部
【0070】
【化14】 [式中、nはノルマル系であることを表わす。]
【0071】<マゼンタインキ>前記のイエローインキ
において、染料をシーアイ・ディスパースレッド60
(C.I.Disperse Red 60)に代えた以外は同様にして、
マゼンタインキを得た。
【0072】<シアンインキ>前記のイエローインキに
おいて、染料をシーアイ ソルベントブルー63(C.I.
Solvent Blue 63)に代えた以外は同様にして、シアン
インキを得た。
【0073】次に、準備しておいた前記ポリエステルフ
ィルムのプライマー層の表面に、ポリエステルフィルム
の流れ方向に沿ってイエロー、マゼンタ、シアンの各イ
ンキを、この順序で面順次に、且つ、各色を長さが15
cmとなるように繰り返しグラビア印刷し、乾燥させて
3色の昇華性インキ層を形成し、昇華型熱転写シートを
得た。各色の塗布量は、それぞれ約3g/m2(固形分)
とした。
【0074】(熱転写受像シートの作成)保護層転写シ
ートのテストに使用する熱転写受像シートを作成した。
基材シートとして合成紙(ユポFPG−150、厚さ1
50μm、王子油化合成紙製)を用い、その一方の面に
下記組成の染料受容層用塗布液をバーコーターにより、
乾燥時塗布量が4g/m2となるように塗布・乾燥して
染料受容層を形成し、熱転写受像シートを作成した。
【0075】 <染料受容層用塗布液> 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(電化ビニル1000A、電気化学社製) 20.0重量部 エポキシ変性シリコーンオイル(X-22-3000T、信越化学社製) 1.0重量部 メチルエチルケトン/トルエン(1/1) 80.0重量部
【0076】(非転写性離型層用の樹脂A、樹脂B、樹
脂Cの化学構造)後述する実施例1〜4で使用される非
転写性離型層用の樹脂A、樹脂B、樹脂Cは、下記の化
学式5で表わされる基本骨格を有している。すなわち、
炭素骨格を主鎖とし、式3で表わされる側鎖A、式4で
表わされる側鎖Bおよび−OH基の側鎖を有している。
樹脂A、樹脂B、樹脂Cは、基本骨格は同じであるが、
各側鎖の構成比率が異なっている。樹脂A、樹脂Bおよ
び樹脂Cにおける各側鎖の構成比率を下記に示す。
【0077】 <側鎖の構成> 樹脂A; 側鎖Aと側鎖Bとの構成比率(重量比)が、A:B=1:4 y=0 樹脂B; 側鎖Aと側鎖Bとの構成比率(重量比)が、A:B=1:9 y=0 樹脂C; 側鎖Aと側鎖Bとの構成比率(重量比)が、A:B=1:4 y≧1
【0078】
【化15】 [式中、Aは側鎖A、Bは側鎖Bを示す。また、x、
y、zはそれぞれ0以上の整数を示す。]
【0079】
【化16】 [式中、R1はアルキレン基、R2はアルキル基、mは0
以上の整数を示す。各R 2は互いに同じであっても異な
っていてもよい。]
【0080】
【化17】 [式中、R3はアルキレン基を示す。]
【0081】(実施例1)厚さ12μmのポリエチレン
テレフタレートフィルム(商品名:ルミラー、東レ製)
を基材1とし、その一方の面に耐熱スリップ層としてシ
リコーン樹脂を厚さ1μmとなるようにグラビアコート
方式により形成し、もう一方の面に下記組成の離型層用
塗布液をグラビアコート方式で、乾燥時の塗布量が0.
6g/m2となるように塗布、乾燥して離型層を形成し
た。
【0082】 <離型層用塗布液1> 樹脂A 19重量部 アルミニウムキレート化合物(川研ファインケミカル社製) 1重量部 MEK(メチルエチルケトン) 40重量部 トルエン 40重量部
【0083】次に、上記離型層の上に、転写性保護層と
して、下記の組成の転写性保護層用塗布液をグラビアコ
ート方式で、乾燥時の塗布量が3.0g/m2となるよ
うに塗布、乾燥して転写性保護層を形成した。こうして
実施例1の保護層転写シートを得た。
【0084】 <転写性保護層用塗布液> 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 15重量部 (デンカビニル1000ALK、電気化学工業社製) 反応性紫外線吸収剤を反応結合した共重合樹脂 20重量部 (UVA635L、BASFジャパン社製) トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 100重量部
【0085】(実施例2)実施例1において、離型層用
塗布液1の代わりに下記組成の離型層用塗布液2を塗布
した以外は、実施例1と同様にして実施例2の保護層転
写シートを形成した。
【0086】 <離型層用塗布液2> 樹脂B 19重量部 アルミニウムキレート化合物(川研ファインケミカル社製) 1重量部 MEK(メチルエチルケトン) 40重量部 トルエン 40重量部
【0087】(実施例3)実施例1において、離型層用
塗布液1の代わりに下記組成の離型層用塗布液3を塗布
した以外は、実施例1と同様にして実施例3の保護層転
写シートを形成した。
【0088】 <離型層用塗布液3> 樹脂C 19重量部 アルミニウムキレート化合物(川研ファインケミカル社製) 1重量部 MEK(メチルエチルケトン) 40重量部 トルエン 40重量部
【0089】(実施例4)実施例1において、離型層用
塗布液1の代わりに下記組成の離型層用塗布液4を塗布
した以外は、実施例1と同様にして実施例4の保護層転
写シートを形成した。
【0090】 <離型層用塗布液4> 樹脂C 19重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 2重量部 (デンカビニル1000GK、電気化学工業社製) アルミニウムキレート化合物(川研ファインケミカル社製) 1重量部 MEK(メチルエチルケトン) 40重量部 トルエン 40重量部
【0091】(比較例1)実施例1において、離型層用
塗布液1の代わりに下記組成の離型層用塗布液5を塗布
した以外は、実施例1と同様にして比較例1の保護層転
写シートを形成した。
【0092】 <離型層用塗布液5> ポリビニルアルコール(ポバール、クラレ社製) 4重量部 ウレタン樹脂(大日本インキ化学社製) 1重量部 水 54重量部 エタノール 40重量部
【0093】(比較例2)比較例1において、離型層用
塗布液5の代わりに下記組成の離型層用塗布液6を塗布
した以外は、比較例1と同様にして比較例2の保護層転
写シートを形成した。
【0094】 <離型層用塗布液5> ポリビニルアルコール(ポバール、クラレ社製) 3重量部 ウレタン樹脂(大日本インキ化学社製) 3重量部 水 54重量部 エタノール 40重量部
【0095】(試験と結果)準備しておいた上記の熱転
写受像シートの受像層側に、上記の昇華型熱転写シート
の染料層側を重ねあわせ、顔写真を色分解して得た電気
信号に従って作動するプリンターのサーマルヘッドを用
いて熱エネルギーを付加し、フルカラー画像を形成し
た。
【0096】熱転写受像シートのフルカラー画像上に実
施例1〜4または比較例1、2の保護層転写シートを重
ねあわせ、フルカラー画像を形成したのと同じプリンタ
ーを用いて保護層を転写した。保護層を転写する際の環
境として、温度25℃、湿度50%の条件と、温度40
℃、湿度90%の条件とに設定してそれぞれ転写を行な
い、保護層の転写性(異常転写の有無、箔切れ性、ステ
ィッキング)を評価した。さらに、保護層転写シートの
離型層と転写性保護層の間の接着力を、熱印加前後に下
記の方法で測定した。結果を表1と表2に示す。
【0097】<熱印加前の離型層と転写性保護層の間の
接着力測定>保護層転写シートの保護層表面に、幅10
cmのビニル製粘着テープを貼り付け、保護層転写シー
トからビニルテープを180度剥離によって剥がし、そ
の時の剥離力を測定した。
【0098】<熱印加後の離型層と転写性保護層の間の
接着力測定>保護層転写シートと上記の熱転写受像シー
トとを重ねあわせ、上記のプリンターを用いて幅10c
mのベタ印画を行ない、保護層転写シートから熱転写受
像シートを180度剥離によって剥がし、その時の剥離
力を測定した。
【0099】
【表1】
【0100】
【表2】
【0101】以上のように、高温環境下および高湿度環
境下で保護層の転写が行なわれても、良好な転写性を示
した。
【0102】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の保護層転写
シートによれば、保護層転写シートの非転写性離型層と
して特定の高分子からなる樹脂を用いることによって、
基材と非転写性離型層との間の接着力を非転写性離型層
と熱転写性保護層との間の接着力よりも常に充分に高く
することができ、且つ熱を印加する前後での非転写性離
型層と熱転写性保護層との間の接着力を好ましい関係に
設定することができる。
【0103】さらに、本発明の保護層転写シートでは、
保存される温度や湿度または転写されるときの温度や湿
度によって、離型層と転写性保護層との間の接着力が変
化しないよう設定することができる。従って、本発明の
保護層転写シートは保護層の転写性に優れており、保護
層転写シートの保存環境や転写環境に特に制限を設けな
くても、印画物の画像上に保護層を確実に且つ何時でも
安定的に転写させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保護層転写シートの一例を示す模式的
断面図である。
【図2】図1の保護層転写シートの平面図である。
【図3】本発明の保護層転写シートの他の一例を示す模
式的断面図である。
【符号の説明】
1 基材 2 昇華性染料層 2Y イエロー染料層 2M マゼンタ染料層 2C シアン染料層 3 熱溶融性インキ層 4 熱転写性保護層 5 接着層 6 補助的保護層 7 主保護層 8 非転写性離型層 9 プライマー層 10 背面層 101、102 本発明の保護層転写シート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上の少なくとも一領域に、非転写性
    の離型層を介して熱転写性保護層を設けてなる保護層転
    写シートであって、 前記の離型層が、炭素骨格からなる主鎖に下記式1で表
    わされる側鎖Aと下記式2で表わされる側鎖Bとを少な
    くとも有する構造の架橋性樹脂を含有し、且つ、前記の
    側鎖Aと側鎖Bのうちの少なくとも一部が架橋している
    ことを特徴とする保護層転写シート。 【化1】 [式中、Rは水素原子またはアルキル基を示す。]
  2. 【請求項2】 前記側鎖Aの含有率が、前記高分子全体
    に対して3〜40重量%であることを特徴とする請求項
    1に記載の保護層転写シート。
  3. 【請求項3】 前記の架橋性樹脂が、さらに側鎖Cとし
    て−OH基を有することを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の保護層転写シート。
  4. 【請求項4】 前記側鎖Aが下記式3で表わされる構造
    を有し、且つ、前記側鎖Bが各々下記式4で表わされる
    構造を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    何れかに記載の保護層転写シート。 【化2】 [式中、R1はアルキレン基、R2はアルキル基、mは0
    以上の整数を示す。各R 2は互いに同じであっても異な
    っていてもよい。] 【化3】 [式中、R3はアルキレン基を示す。]
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