JP2006150988A - 保護層転写シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】保護層転写シートの基材1上に、非転写性の離型層8を介して熱転写性保護層4を設ける。前記の離型層8は、(1)平均粒子径が40nm以下の無機微粒子か、(2)アルキルビニルエーテル・無水マレイン酸共重合体及び/又はその誘導体か、或いは(3)アイオノマーのいずれかを所定の割合で含有している。また、離型層の離型性を向上させることによって熱転写性保護層4を簡略化して単層構造にすると、保護層の透明性が向上し、それによってかかる保護層を被覆した高画質画像の最高濃度を向上させることができる。
【選択図】図1
Description
> 熱印加後の非転写性離型層と熱転写性保護層との間の接着力…(1)
従って、本発明の保護層転写シートは保護層の転写性に優れており、印画物の画像上に保護層を確実に且つ何時でも安定的に転写させることができる。
>熱印加後の非転写性離型層と熱転写性保護層との間の接着力 …(1)
非転写性離型層8の必須成分である無機微粒子としては、例えば、無水シリカ、コロイダルシリカ等のシリカ微粒子や、酸化スズ、酸化亜鉛、アンチモン酸亜鉛等の金属酸化物などを使用することができる。無機微粒子の粒子径は、40nm以下とするのが望ましい。離型層中の無機微粒子の粒子径が40nmを超えると、離型層表面の凹凸に起因して転写性保護層の表面の凹凸も大きくなり、その結果、転写性保護層の透明性が低下し、画像の濃度低下を引き起こしてしまう。
保護層転写シートのテストに使用する昇華型熱転写シートを作成した。先ず、厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(ルミラー、東レ製)の一面側にウレタン系樹脂からなる厚さ0.5μmのプライマー層を設け、他面側(背面)に厚さ1μmの耐熱性スリップ層を設けた。また、昇華性染料を含有する3色のインキを調製した。各色のインキは、それぞれ下記のごとき組成を有していた。
下記構造式で表わされるキノフタロン系染料:5.5重量部
ポリビニルブチラール(エスレックBX−1、積水化学工業製):4.5重量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1):90.0重量部
前記のイエローインキにおいて染料をシーアイ ディスパースレッド60(C.I. Disperse Red 60)に代えた以外は同様にして、マゼンタインキを得た。
<シアンインキ>
前記のイエローインキにおいて染料をシーアイ ソルベントブルー63(C.I. Solvent Blue 63)に代えた以外は同様にして、シアンインキを得た。
保護層転写シートのテストに使用する熱転写受像シートを作成した。基材シートとして合成紙(ユポFPG−150、厚さ150μm、王子油化合成紙製)を用い、その一方の面に下記組成の染料受容層用塗布液をバーコーターにより、乾燥時塗布量が4g/m2となるように塗布・乾燥して染料受容層を形成し、熱転写受像シートを作成した。
<染料受容層用塗布液>
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(電化ビニル1000A、電気化学社製):20.0重量部
エポキシ変性シリコーンオイル(X-22-3000T、信越化学社製):1.0重量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1):80.0重量部
厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(ルミラー、東レ製)を基材フィルムとし、その一面側に下記組成の離型層用塗布液1をグラビアコート法で塗布して乾燥時の塗布量が0.4g/m2の離型層を形成し、一方、背面側に耐熱スリップ層として厚さ1μmのシリコーン樹脂層をグラビアコート法で形成した。
<離型層用塗布液1>
無機微粒子(コロイダルシリカ、日産化学製):10.0重量部
ポリビニルアルコール(日本合成化学製):8.0重量部
水:50.0重量部
エタノール:40.0重量部
次に、形成された離型層の上に、転写性保護層として下記組成の転写性保護層用塗布液をグラビアコート法で塗布し、乾燥時の塗布量が3.0g/m2の転写性保護層を形成した。かくして参考例1の保護層転写シートを得た。
<転写性保護層用塗布液>
塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体(デンカビニル、電気化学工業製):15.0重量部
反応性紫外線吸収剤を反応結合させた共重合樹脂(UVA635L、BASFジャパン製):20.0重量部
メチルエチルケトン/トルエン(1/1):100.0重量部
参考例1において、離型層用塗布液1の代わりに下記組成の離型層用塗布液2を塗布した以外は同様にして、参考例2の保護層転写シートを得た。
<離型層用塗布液2>
アルキルビニルエーテル・無水マレイン酸共重合誘導体(ES-225、ISPジャパン製):10.0重量部
ポリビニルアルコール(日本合成化学製):8.0重量部
水:40.0重量部
エタノール:40.0重量部
参考例1において、離型層用塗布液1の代わりに下記組成の離型層用塗布液3を塗布した以外は同様にして、参考例3の保護層転写シートを得た。
<離型層用塗布液3>
アルキルビニルエーテル・無水マレイン酸共重合誘導体(VEMA、ダイセル化学製):10.0重量部
ポリビニルアルコール(クラレ製):2.0重量部
水:40.0重量部
エタノール:50.0重量部
参考例1において、離型層用塗布液1の代わりに下記組成の離型層用塗布液4を塗布した以外は同様にして、実施例1の保護層転写シートを得た。
<離型層用塗布液4>
アイオノマー樹脂(三井石油化学工業製):10.0重量部
ポリビニルアルコール(クラレ製):2.0重量部
水:40.0重量部
エタノール:50.0重量部
参考例1において、離型層用塗布液1の代わりに下記組成の離型層用塗布液5を塗布した以外は同様にして、比較例の保護層転写シートを得た。
<離型層用塗布液5>
ポリビニルアルコール(クラレ製):5.0重量部
水:60.0重量部
エタノール:35.0重量部
準備しておいた上記の熱転写受像シートの受像層側に、上記の昇華型熱転写シートの染料層側を重ねあわせ、顔写真を色分解して得た電気信号に従って作動するプリンターのサーマルヘッドを用いて熱エネルギーを付加し、フルカラー画像を形成した。
<熱印加前の離型層と転写性保護層の間の接着力測定>
保護層転写シートの保護層表面に、幅10cmのビニル製粘着テープを貼り付け、保護層転写シートからビニルテープを180度剥離によって剥がし、その時の剥離力を測定した。
<熱印加後の離型層と転写性保護層の間の接着力測定>
保護層転写シートと上記の熱転写受像シートとを重ねあわせ、上記のプリンターを用いて幅10cmのベタ印画を行ない、保護層転写シートから熱転写受像シートを180度剥離によって剥がし、その時の剥離力を測定した。
2…昇華性染料層
2Y…イエロー染料層
2M…マゼンタ染料層
2C…シアン染料層
3…熱溶融性インキ層
4…熱転写性保護層
5…接着層
6…補助的保護層
7…主保護層
8…非転写性離型層
9…プライマー層
10…背面層
101、102…本発明の保護層転写シート
Claims (2)
- 基材上の少なくとも一領域に、非転写性の離型層を介して熱転写性保護層を設けてなる保護層転写シートであって、前記の離型層が、アイオノマーを20重量%以上の割合で含有していることを特徴とする保護層転写シート。
- 前記の熱転写性保護層が単層構造を有することを特徴とする請求項1に記載の保護層転写シート。
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JP2006075501A JP2006150988A (ja) | 2006-03-17 | 2006-03-17 | 保護層転写シート |
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JP7533049B2 (ja) | 2020-09-11 | 2024-08-14 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写シート |
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2006
- 2006-03-17 JP JP2006075501A patent/JP2006150988A/ja active Pending
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