JP2002254839A - 熱転写シート - Google Patents

熱転写シート

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JP2002254839A
JP2002254839A JP2001061043A JP2001061043A JP2002254839A JP 2002254839 A JP2002254839 A JP 2002254839A JP 2001061043 A JP2001061043 A JP 2001061043A JP 2001061043 A JP2001061043 A JP 2001061043A JP 2002254839 A JP2002254839 A JP 2002254839A
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Katsuyuki Oshima
克之 大嶋
Kozo Odamura
耕造 小田村
Takayuki Imai
貴之 今井
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基材フィルム上に剥離可能に、少なくとも受
容層からなる転写部を設けた中間転写記録媒体を用い
て、該転写部に熱転写画像を形成し、該転写部を被転写
体に再転写する際に使用する熱転写シートにおいて、該
転写部を被転写体に再転写する時に、被転写体に部分的
に転写されない部分を正確に、安定して形成でき、また
最終印画物を得るために製造コストアップすることのな
い熱転写シートを提供することを目的とする。 【解決手段】 転写部を設けた中間転写記録媒体を用い
て、該転写部に熱転写画像を形成し、該転写部を被転写
体に再転写する際に使用する熱転写シートにおいて、該
転写部を被転写体に再転写する時に、被転写体に部分的
に転写されない部分を形成するマスキング層を設けた
り、被転写体の片面と他方の面に熱転写画像を形成する
ための染料層及び/又は溶融層を片面用毎に面順次に設
け、かつマスキング層を少なくとも片面用の単位に設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材フィルム上に
剥離可能に、少なくとも受容層からなる転写部を設けた
中間転写記録媒体を用いて、該転写部に熱転写画像を形
成し、該転写部を被転写体に再転写する際に使用する熱
転写シートにに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、簡便な印刷方法として熱転写方法
が広く使用されるようになってきた。熱転写方法は、基
材シートの一方の面に色材層が設けられた熱転写シート
と、必要に応じて画像受容層が設けられた熱転写受像シ
ートを重ね合わせ、サーマルヘッド等の加熱手段により
熱転写シートの背面を画像状に加熱して、色材層に含ま
れる色材を選択的に移行させて、熱転写受像シート上に
画像を形成する方法である。
【0003】熱転写方法は、溶融転写方式と昇華転写方
式に分けられる。溶融転写方式は顔料等の色材を熱溶融
性のワックスや樹脂等のバインダーに分散させた熱溶融
インキ層をPETフィルム等の基材シートに担持させた
熱転写シートを用い、サーマルヘッド等の加熱手段に画
像情報に応じたエネルギーを印加し、紙やプラスチック
シート等の熱転写受像シート上に、色材をバインダーと
共に転写する画像形成方法である。溶融転写方式による
画像は、高濃度で鮮鋭性に優れ、文字等の2値画像の記
録に適している。
【0004】一方、昇華転写方式は主に昇華により熱移
行する染料を樹脂バインダー中に溶解或いは分散させた
染料層をPETフィルム等の基材シートに担持させた熱
転写シートを用い、サーマルヘッド等の加熱手段に画像
情報に応じたエネルギーを印加し、紙やプラスチック等
の基材シートに必要に応じて染料受容層を設けなる熱転
写受像シート上に、染料のみを転写移行させる画像形成
方法である。昇華転写方式は、印加されるエネルギー量
に応じて染料の移行量を制御できるため、サーマルヘッ
ドのドット毎に画像濃度を制御した階調画像の形成を行
なうことができる。また、使用する色材が染料であるた
め、形成される画像には透明性があり、異なる色の染料
を重ねた場合の中間色の再現性が優れている。したがっ
て、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等の異なる
色の熱転写シートを用い、熱転写受像シート上に各色染
料を重ねて転写する際にも、中間色の再現性に優れた高
画質な写真調フルカラー画像の形成が可能である。
【0005】このような熱転写方法による熱転写受像シ
ートの具体的な用途は、多岐にわたっている。代表的な
ものとしては、印刷の校正刷り、画像の出力、CAD/
CAMなどの設計およびデザインなどの出力、CTスキ
ャンや内視鏡カメラなどの各種医療用分析機器、測定機
器の出力用途そしてインスタント写真の代替として、ま
た身分証明書やIDカード、クレジットカード、その他
カード類への顔写真などの出力、さらに遊園地、ゲーム
センター、博物館、水族館などのアミューズメント施設
における合成写真、記念写真としての用途などをあげる
ことができる。上記のような用途の多様化に伴い、任意
の対象物に熱転写画像を形成する要求が高まり、その対
応の一つとして、受容層が基材上に剥離可能に設けられ
た中間転写記録媒体で、その受容層に染料層や熱溶融性
インキ層を有する熱転写シートを用いて、染料、顔料な
どの着色剤を転写して画像を形成し、その後に中間転写
記録媒体を加熱して、受容層を被転写体上に転写する方
法が提案されている。(特開昭62−238791号
等)
【0006】また、上記の中間転写記録媒体を用いるこ
とは、受容層を被転写体に転写することができるので、
色材が移行しにくく、高画質の画像を直接形成できない
被転写体や、熱転写時に色材層と融着し易い被転写体等
に対して、好ましく用いられている。そのため、中間転
写記録媒体は、パスポート等の身分証明書やクレジット
カード・IDカード等の印画物の作成に対して好ましく
用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な中間転写記録媒体を用いて被転写体に受容層を転写す
る場合、四角形や丸型等の外形で全面ベタ状の単純な形
状で転写する際には、あまり問題にはならないが、転写
部において中抜きの部分を設けたり、外縁の形状が複雑
な場合等には、被転写体へ転写される受容層のエッジが
シャープでなく、転写されるべきでない部分が転写した
り、転写すべき部分が転写されなかったりして、受容層
転写性が不安定であるという問題がある。特に、上記の
受容層の転写されるべきでない部分が、例えば、住所や
氏名等の記入欄であったり、あるいは記入者や発行者の
捺印欄の場合、その部分に受容層が少しでも転写されて
いると、記入した内容や捺印が不鮮明になり、判読でき
ないという大きな問題となる。
【0008】上記の受容層転写性の不安定に対して、一
旦受容層を四角形や円形等の単純な形状で転写した後
に、筆記や捺印が出来る専用の層を追加して印刷等の方
法で設けることが挙げられる。ところが、この場合は専
用層を追加するには手間と労力がかかり、製造コストが
非常に高くなってしまうという問題がある。したがっ
て、本発明は、上記のような問題点を解決し、基材フィ
ルム上に剥離可能に、少なくとも受容層からなる転写部
を設けた中間転写記録媒体を用いて、該転写部に熱転写
画像を形成し、該転写部を被転写体に再転写する際に使
用する熱転写シートにおいて、該転写部を被転写体に再
転写する時に、被転写体に部分的に転写されない部分を
正確に、安定して形成でき、また最終印画物を得るため
に製造コストアップすることのない熱転写シートを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、基材フィルム上に剥離可能に、少なく
とも受容層からなる転写部を設けた中間転写記録媒体を
用いて、該転写部に昇華型及び/または溶融型の熱転写
画像を形成し、該転写部を被転写体に再転写する際に使
用する熱転写シートにおいて、該転写部を被転写体に再
転写する時に、被転写体に部分的に転写されない部分を
形成するマスキング層を設けた構成とした。前記のマス
キング層が、昇華型及び/または溶融型の熱転写画像を
形成するための染料層及び/または溶融層を設けた基材
と同一面上に塗り分けて設けられることが好ましく、熱
転写画像を形成するための熱転写シートとマスキング層
を有する熱転写シートを別個に用意することなく、一つ
の熱転写シートで画像形成と、マスキングが行なえ、単
純な構成になる。
【0010】また、本発明は、基材フィルム上に剥離可
能に、少なくとも受容層からなる転写部を設けた中間転
写記録媒体を用いて、該転写部に昇華型及び/または溶
融型の熱転写画像を形成し、該転写部を被転写体に再転
写する際に使用する熱転写シートにおいて、被転写体の
片面と他方の面に熱転写画像を形成するための染料層及
び/または溶融層を片面用毎に面順次に設け、かつ被転
写体に転写されない部分を形成するマスキング層を少な
くとも片面用の単位に設けた構成とした。以上のマスキ
ング層が、基材フィルム側から離型層、非転写層、接着
層の構成となっていることが好ましく、被転写体に転写
されない部分をより正確に、安定して形成することがで
きる。
【0011】本発明では、基材フィルム上に剥離可能
に、少なくとも受容層からなる転写部を設けた中間転写
記録媒体を用いて、該転写部に昇華型及び/または溶融
型の熱転写画像を形成し、該転写部を被転写体に再転写
する際に使用する熱転写シートにおいて、該転写部を被
転写体に再転写する時に、被転写体に部分的に転写され
ない部分を形成するマスキング層を設けたり、あるいは
被転写体の片面と他方の面に熱転写画像を形成するため
の染料層及び/または溶融層を片面用毎に面順次に設
け、かつ被転写体に転写されない部分を形成するマスキ
ング層を少なくとも片面用の単位に設ける構成とした。
これにより、マスキング層の転写された受容層を主体と
した転写部は、被転写体に転写しようとしても、マスキ
ング層が転写時の熱を吸収あるいは遮断して、転写され
ない。一方、マスキング層の転写されていない転写部は
問題なく、被転写体へ転写でき、中抜きの部分を有した
り、外縁の形状が複雑な場合の転写部を簡単に形成する
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の熱転写シートで
ある一つの実施形態を示す概略断面図であり、基材フィ
ルム2の一方の面に非転写層3と接着層4からなるマス
キング層5が設けられ、また基材フィルム2の他方の面
に背面層7が設けられている。その背面層7は、サーマ
ルヘッド等の加熱手段との融着を防止し、摺動性を向上
させるために設けるもので、その背面層7からの加熱手
段により、所定のパターンでマスキング層5が中間転写
記録媒体の必要個所に転写される。また、図2は本発明
の熱転写シートである他の実施形態を示す概略断面図で
あり、基材フィルム2の一方の面に、離型層6、非転写
層3と接着層4からなるマスキング層5が設けられ、ま
た基材フィルム2の他方の面に背面層7が設けられてい
る構成である。マスキング層は図示したように非転写層
を少なくとも含む複数の層から構成したり、あるいは非
転写層の単層のみで形成することも可能である。
【0013】(基材フィルム)熱転写シートで使用する
基材フィルム2は、従来の熱転写シートに使用されてい
るものと同じ基材フィルムをそのまま用いることがで
き、特に限定するものではない。好ましい基材フィルム
の具体例としては、グラシン紙、コンデンサー紙または
パラフィン紙等の薄紙、あるいは、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエー
テルケトンもしくはポリエーテルサルホン等の耐熱性の
高いポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネー
ト、酢酸セルロース、ポリエチレン誘導体、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミ
ド、ポリイミド、ポリメチルペンテンまたはアイオノマ
ー等のプラスチックの延伸または未延伸フィルムが挙げ
られる。また、これらの材料を2種以上積層した複合フ
ィルムも使用することができる。基材フィルムの厚さ
は、その強度及び耐熱性等が適切になるように、材料に
応じて適宜選択することができるが、通常は1〜100
μm程度のものが好ましく用いられる。基材フィルムの
転写部側とは反対の面に、必要に応じて背面層を従来公
知の方法で設けることができる。背面層は、熱転写シー
トのマスキング層や染料層、熱溶融層を転写する際、基
材フィルムとサーマルヘッド等の加熱デバイスとの融着
を防止し、摺動性を向上させるために、従来用いられて
いる樹脂と同様の樹脂によって設けることができる。
【0014】(非転写層)本発明で使用する非転写層3
は、中間転写記録媒体の転写部に転写されて、その後
に、被転写体に転写しようとしても、非転写層が転写時
の熱を吸収あるいは遮断して、被転写体にその転写部を
転写させなくすることができる。非転写層に使用するバ
インダー樹脂としては、アクリル系樹脂、アクリルセル
ロール樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、
ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボ
ネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスルフォン系樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリビニルアセタール
樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアルコー
ル樹脂、エポキシ樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体
樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等が
挙げられ、これらの樹脂のうちの活性水素を有するもの
については、さらにそれらのイソシアネート架橋物をバ
インダーとすることもできる。
【0015】また、非転写層中には充填剤を含有させる
ことができる。充填剤としては、例えば、シリカ、アル
ミナ、クレイ、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム
等の無機充填剤、酸化チタン、酸化亜鉛等の白色顔料、
アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フェ
ノール樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、フ
ッ素樹脂、シリコーン樹脂等の樹脂粒子(プラスチック
ピグメント)若しくはポリエチレンワックス、パラフィ
ンワックス、カルナバワックス、マイクロクリスタリン
ワックス、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊
毛ロウ、キャンデリラワックス、一部変性ワックス、脂
肪酸アミド等種々の公知のワックス粒子が挙げられる。
また、シリコーンオイル、変性シリコーンオイル、シリ
コーン系樹脂等のシリコーン化合物を充填剤として使用
できる。上記の非転写層中に、気泡または発泡剤を含有
させたり、充填剤を含有させる場合、非転写層バインダ
ー樹脂に対して、0.01〜200重量%程度で添加す
る。
【0016】また、以下に示す海島構造の多孔質の非転
写層を設けることができる。多孔質の製法として、湿式
凝固法が一般的であり、溶解度パラメータの大きく異な
る2種以上の多孔質形成樹脂成分を溶媒に溶解し、基材
フィルムに塗布した後、前記溶媒とは混合できるが、前
記樹脂成分を溶解しない溶媒中に通すことで、溶媒置換
を行う。その結果、置換された溶媒下では、多孔質形成
樹脂成分の溶解度パラメータが大きく異なるため、2種
以上の樹脂が海島構造を形成する。その後、熱浴に通す
ことで、前記海島構造の島部分が更に熱収縮し、多孔化
が進む。その際に、島部分が有機微粒子となる。その
後、脱離、乾燥させ、多孔質の非転写層が得られる。こ
の多孔質の非転写層の場合、断熱効果を出すために、島
部分の大きさや密度、非転写層の厚さを調製する必要が
ある。以上のような非転写層は、グラビアコート、グラ
ビアリバースコート、ロールコート等の公知の塗工手段
により、乾燥時で0.05〜5.0g/m2程度の厚さ
で形成する。
【0017】(接着層)本発明の熱転写シートでは、マ
スキング層を熱転写シートから転写させる際に、転写性
を向上させ、転写した後の定着性を向上させるために、
接着層4を設けることができる。接着層は、従来公知の
粘着剤や感熱接着剤がいずれも使用できるが、ガラス転
移温度(Tg)が50℃〜80℃の熱可塑性樹脂から形
成することがより好ましく、例えば、ポリエステル樹
脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
樹脂、アクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂、スチレン
−塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ブチラール樹脂、
エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂等の如
く熱時接着性の良好な樹脂から、適当なガラス転移温度
を有するものを選択することが好ましい。上記のような
接着層を構成する樹脂に必要に応じて、無機または有機
フィラー等の添加剤を加えた塗工液を、グラビアコー
ト、グラビアリバースコート、ロールコート等の公知の
手段により、塗布及び乾燥することによって、好ましく
は乾燥時0.05〜5.0g/m2程度の厚みに形成す
る。
【0018】(離型層)マスキング層を有する熱転写シ
ートでは、熱転写時にマスキング層の基材フィルムとの
剥離性を向上させるために、離型層6を設けることがで
きる。離型層、基材フィルムとマスキング層である非転
写層の材料の組み合わせによって、マスキング層の熱転
写時の離型性が十分でない場合に設けるものである。こ
のような離型層は、ワックス類、シリコーンワックス、
シリコーン系樹脂等の離型剤を使用して形成することも
できるし、特開平4−142988号に記載の親水性樹
脂や各種の硬化性樹脂等を、基材フィルムと非転写層の
特性に合わせて適宜選択して使用することができ、特に
限定されない。離型層の形成は、上記のような離型剤に
必要な添加剤を加えたものを適当な溶剤に溶解または分
散して調製したインキを、基材フィルム上に公知の手段
により塗布、乾燥させて行なうことができ、厚みは乾燥
時0.1〜5g/m2程度が好ましい。
【0019】(背面層)本発明の熱転写シートは、基材
フィルムのマスキング層の設けてある側と反対面に、サ
ーマルヘッド等の加熱手段との融着を防止し、摺動性を
向上させるために、背面層7を設けることができる。背
面層に使用されるバインダー樹脂は、例えば、エチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロー
ス、酢酪酸セルロース、硝化綿などのセルロース系樹
脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニ
ルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロ
リドンなどのビニル系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、
ポリアクリル酸エチル、ポリアクリルアミド、アクリロ
ニトリル/スチレン共重合体などのアクリル系樹脂、ポ
リアミド樹脂、ビニルトルエン樹脂、クマロンインデン
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコ
ーン変性ウレタン樹脂、フッ素変性ウレタン樹脂など
が、あげられる。
【0020】また、これらの樹脂は混合して用いてもよ
い。背面層の耐熱性をより高めるために、前記の樹脂の
うち、水酸基などの反応性基を有している樹脂を使用
し、架橋剤としてポリイソシアネートなどを併用して架
橋樹脂層としてもよい。さらに、サーマルヘッドのよう
な加熱デバイスとの滑り性を向上させるために、背面層
に固形あるいは液状の離型剤または滑剤を加えて、耐熱
滑性をもたせてもよい。離型剤または滑剤としては、例
えば、ポリエチレンワックス、パラフィンワックスなど
の各種ワックス類、高級脂肪族アルコール、オレガノポ
リシロキサン、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面
活性剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、フッ
素系界面活性剤、有機カルボン酸およびその誘導体、フ
ッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、タルク、シリカなどの
無機化合物の微粒子などを用いることができる。背面層
への滑剤の好ましい添加量は、背面層の全固形分に対
し、5〜50重量%であり、特に好ましくは、10〜3
0重量%である。背面層は、バインダー樹脂と必要に応
じて添加剤を加え、調製したインキを、基材フィルム上
に公知の手段により塗布、乾燥させて行なうことがで
き、厚みは乾燥時0.1〜5g/m2程度が好ましい。
【0021】図3は、本発明の熱転写シートの一例を示
す概略平面図である。熱転写シート1は、基材フィルム
の同一面上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)の各染料層とマスキング層5を面順次に繰り返し
形成したものである。この熱転写シートにより、中間転
写記録媒体にY、M、Cの染料熱転写画像を形成し、ま
た被転写体に転写させない領域を形成するためのマスキ
ング層の転写を一つの熱転写シートで可能となる。図4
は、本発明の熱転写シートの他例を示す概略平面図であ
り、被転写体の片面と他方の面、すなわち両面に熱転写
画像を形成するための層を、一つの基材フィルムの同一
面上に形成したものである。イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の各染料層8とブラックの溶融層
9とマスキング層5を面順次に形成した、被転写体の一
方の面(おもて面)に画像形成する単位の転写層Aであ
る。その転写層Aに続けて、ブラックの溶融層9とマス
キング層5を面順次に形成した、被転写体の他方の面
(裏面)に画像形成する単位の転写層Bが設けられ、そ
の転写層Aと転写層BとがABABABと繰り返し形成
される。
【0022】図5も、本発明の熱転写シートの他例を示
す概略平面図であり、被転写体の両面に熱転写画像を形
成するための層を、一つの基材フィルムの同一面上に形
成したものである。イエロー(Y)、マゼンタ(M)、
シアン(C)の各染料層8とブラックの溶融層9を面順
次に形成した、被転写体の一方の面(おもて面)に画像
形成する単位の転写層Aを設け、その転写層Aに続け
て、ブラックの溶融層9とマスキング層5を面順次に形
成した、被転写体の他方の面(裏面)に画像形成する単
位の転写層Bが設けられ、その転写層Aと転写層Bとが
ABABABと繰り返し形成される。図3〜図5に示し
たような、マスキング層と、染料層や溶融層の塗り分け
られる順序は限定されるものではなく、まずマスキング
層を中間転写記録媒体に転写して、その後に熱転写画像
を形成する場合には、マスキング層から始めて、染料層
や溶融層を後に塗り分けても良く、変形パターンは適宜
採用できる。
【0023】(染料層)昇華性の染料層8は、イエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラック等の各種色相の昇華性
染料、バインダー樹脂およびその他の任意成分を含む塗
工液から形成される。昇華性染料、バインダー樹脂等
は、従来公知のものを使用することができ、特に限定さ
れない。染料層は、染料層用塗工液を調製し、これを基
材フィルムにグラビア印刷法等の手段により塗布、乾燥
して形成するという、従来公知の方法で形成することが
できる。染料層の厚さは、乾燥状態で0.2〜3g/m
2程度である。
【0024】(溶融層)溶融層9は、従来と同様の熱溶
融性インキを用いて形成することができ、必要に応じて
種々の添加剤が加えられる。これらの材料は、従来公知
のものを使用することができ特に限定されない。溶融層
は、ホットメルトコート等の方法を用い、基材フィルム
上に熱溶融性インキを塗布することによって形成され
る。形成される溶融層の厚さは、必要な濃度と熱感度と
の関係から決定され、通常、乾燥状態で約0.2〜10
g/m2の範囲が好ましい。
【0025】上記に説明したようなマスキング層のみを
基材フィルムに全ベタで形成した熱転写シートを用いた
り、またマスキング層と、染料層及び/または溶融層を
熱転写シートの同一基材上に面順次に、繰り返し形成す
ることができる。但し、上記のマスキング層と、染料層
及び/または溶融層を熱転写シートの同一基材上に面順
次に、繰り返し形成したほうが、中間転写記録媒体に対
して、熱転写画像形成と、マスキング層転写を一つの熱
転写シートで搬送制御することにより、実施でき、プリ
ント装置の熱転写シートの搬送系が単純にでき、好まし
い。また、被転写体の両面に熱転写画像を形成する場
合、被転写体の片面と他方の面に熱転写画像を形成する
ための染料層及び/または溶融層を片面用毎に面順次に
設け、かつ被転写体に転写されない部分を形成するマス
キング層を少なくとも片面用の単位に設けたものを用い
ることが好ましい。被転写体のおもて面用の熱転写画像
を形成するための熱転写シートと、被転写体の裏面用の
熱転写画像を形成するための熱転写シートとを、別個に
用意することも可能であるが、一つの熱転写シートで被
転写体の両面の熱転写画像を形成できるからである。
【0026】尚、染料層及び/または溶融層と、マスキ
ング層を同一基材フィルムに塗り分ける場合(被転写体
の片面のみや、両面とも熱転写画像を形成する場合で
も)、熱転写画像の熱転写の時と、マスキング層の転写
の時に、またおもて面の画像形成と裏面の画像形成の時
に、各熱転写の位置合わせを正確に行なうために、各転
写の際の位置検出のための従来から使用されている検知
マークを設けて、検出器で検知し、プリント装置と連動
させて、熱転写の位置合わせを行なうことが好ましい。
【0027】以上の本発明の熱転写シートにより、中間
転写記録媒体に一旦、熱転写画像とマスキング層の転写
を行なう。以下に中間転写記録媒体について、説明す
る。中間転写記録媒体は、基材フィルムと、基材フィル
ム上に剥離可能に設けられた転写部とから構成され、該
転写部は、少なくとも受容層から構成されている。中間
転写記録媒体で用いる基材フィルムは、上記に説明した
熱転写シートで用いる基材フィルムと同様のものが使用
できる。
【0028】(受容層)受容層は、中間転写記録媒体を
構成する転写部の一部として、最表面に位置するように
設けられる。この受容層上には、熱転写によって、色材
層を有する熱転写シートから熱転写法によって画像が形
成される。そして、画像が形成された中間転写記録媒体
の転写部は、被転写体に転写され、その結果、印画物が
形成される。このため、受容層を形成するための材料と
しては、昇華性染料または熱溶融性インキ等の熱移行性
の色材を受容し易い従来公知の樹脂材料を使用すること
ができる。例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン
系樹脂、ポリ塩化ビニルもしくはポリ塩化ビニリデン等
のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸
ビニル系共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体もし
くはポリアクリル酸エステル等のビニル系樹脂、ポリエ
チレンテレフタレートもしくはポリブチレンテレフタレ
ート等のポリエステル樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、エチレンもしくはプロピレン等のオレフ
ィンと他のビニルポリマーとの共重合体系樹脂、アイオ
ノマーもしくはセルロースジアスターゼ等のセルロース
系樹脂、ポリカーボネイト等が挙げられ、特に、塩化ビ
ニル系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂またはポリエス
テル樹脂が好ましい。
【0029】受容層が接着層を介して被転写体に転写さ
れる場合には、受容層自体の接着性は必ずしも要求され
ない。しかし、受容層が接着層を介さないで被転写体に
転写される場合には、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
などの接着性を有する樹脂材料を用いて受容層を形成す
ることが好ましい。受容層は、上述の材料の中から選択
された単独または複数の材料および必要に応じて各種添
加剤等を加え、水または有機溶剤等の適当な溶剤に溶解
または分散させて受容層用塗工液を調製し、これをグラ
ビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用い
たリバースコーティング法等の手段により、塗布、乾燥
して形成することができる。その厚さは、乾燥状態で1
〜10g/m2程度である。
【0030】本発明の中間転写記録媒体は、基材フィル
ム上に剥離OP層を介して受容層を形成することができ
る。この場合、中間転写記録媒体の転写部が剥離OP層
と受容層から構成され、該転写部が被転写体に剥離OP
層が最表面になるような形態で受容層とともに転写され
る。言い換えれば、剥離OP層は、印画物の最表面で熱
転写画像を保護する機能と、中間転写記録媒体の転写部
を剥離、熱転写させる際の剥離層の機能を有するもので
ある。剥離OP層は、例えば、マイクロクリスタリンワ
ックス、カルナバワックス、パラフィンワックス、フィ
ッシャートロプシュワックス、各種低分子量ポリエチレ
ン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロ
ウ、セラックワックス、キャンデリラワックス、ペトロ
ラクタム、一部変性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸
アミド等のワックス類や、シリコーンワックス、シリコ
ーン樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂、セルロース樹脂、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、硝化綿等の熱可塑性樹脂を用いて
形成することができる。
【0031】剥離OP層は、透明性、耐摩耗性、耐薬品
性等に優れたアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウ
レタン樹脂等を主体に構成することが特に好ましく、ま
たそれに上記のワックスを必要に応じて添加することが
できる。剥離OP層の形成は、ホットメルトコート、ホ
ットラッカーコート、グラビアコート、グラビアリバー
スコート、ロールコート等の従来公知の手段を用いて塗
布、乾燥することにより行なうことができる。この剥離
OP層の厚さは乾燥時で0.1〜5g/m2程度が好ま
しい。また、剥離OP層を有していない転写部であって
も、受容層に基材フィルムとの剥離性をもたせることに
よって、受容層と基材フィルムとの間で適当な密着力を
もたせることができる。また、基材フィルム自体に剥離
性をもたせることによって、上述の剥離OP層と同様の
剥離性をもたせることもできる。
【0032】また、上述の剥離OP層の代わりに、離型
層を基材フィルム上に設けることができ、通常、バイン
ダ樹脂と離型性材料とから形成される。この離型層は熱
転写時に基材フィルムからほとんど剥離せず、基材フィ
ルム側に残存する。離型層のバインダ樹脂としては、熱
可塑性樹脂であるポリメタクリル酸メチル、ポリメタク
リル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系樹
脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール等の
ビニル系樹脂、エチルセルロース、ニトロセルロース、
酢酸セルロース等のセルロース誘導体、あるいは熱硬化
型樹脂である不飽和ポリエステル樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂、アミノアルキッド樹脂等が使用
できる。また、離型性材料としては、ワックス類、シリ
コーンワックス、シリコーン系樹脂、メラミン樹脂、フ
ッ素系樹脂、タルクやシリカの微粉末、界面活性剤や金
属セッケン等の潤滑等が使用できる。離型層は、上記樹
脂を適当な溶剤により、溶解または分散させて離型層用
塗工液を調製し、これを基材フィルム上にグラビア印刷
法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリバー
スコーティング法等の手段により塗布、乾燥して形成す
ることができる。その乾燥後の厚さは、通常0.1〜1
0g/m2である。
【0033】(被転写体)次に、被転写体について説明
する。被転写体上には、上述した中間転写記録媒体の熱
転写画像の形成された転写部が転写される。但し、マス
キング層の転写された部分は被転写体には転写されな
い。本発明で使用される被転写体は特に限定されず、例
えば天燃パルプ紙、コート紙、トレーシングペーパー、
転写時の熱で変形しないプラスチックフィルム、ガラ
ス、金属、セラミックス、木材、布等いずれのものでも
よい。但し、被転写体でマスキング層を用いて、中間転
写記録媒体の転写されない部分が、例えば、住所や氏名
等の記入欄であったり、あるいは記入者や発行者の捺印
欄の場合、被転写体は筆記適性や捺印適性を有した天燃
パルプ紙が好ましい。天然パルプ紙は特に限定されず、
例えば、上質紙、アート紙、軽量コート紙、微塗工紙、
コート紙、キャストコート紙、合成樹脂又はエマルジョ
ン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添
紙、熱転写用紙等が挙げられる。
【0034】被転写体の形状・用途についても、株券、
証券、証書、通帳類、乗車券、車馬券、印紙、切手、鑑
賞券、入場券、チケット等の金券類、キャッシュカー
ド、クレジットカード、プリペイドカード、メンバーズ
カード、グリーティングカード、ハガキ、名刺、運転免
許証、ICカード、光カードなどのカード類、カート
ン、容器等のケース類、バッグ類、帳票類、封筒、タ
グ、OHPシート、スライドフィルム、しおり、カレン
ダー、ポスター、パンフレット、メニュー、パスポー
ト、POP用品、コースター、ディスプレイ、ネームプ
レート、キーボード、化粧品、腕時計、ライター等の装
身具、文房具、レポート用紙など文具類、建材、パネ
ル、エンブレム、キー、布、衣類、履物、ラジオ、テレ
ビ、電卓、OA機器等の装置類、各種見本帳、アルバ
ム、また、コンピュータグラフィックスの出力、医療画
像出力等、種類を問うものではない。
【0035】
【実施例】(実施例1)先ず、厚さ12μmで透明なポ
リエチレンテレフタレートを基材フィルムとして用い、
その表面に、以下に示す剥離OP層用塗工液を塗布、乾
燥して、基材フィルム上に乾燥時で厚さ2.0g/m2
の剥離OP層を形成した。また、基材フィルムには背面
層を予め形成しておいた。尚、文中、部または%とある
のは、特に断りのない限り、重量基準である。 (剥離OP層用塗工液) アクリル樹脂(三菱レイヨン(株)製、BR−83) 88部 ポリエステル樹脂 1部 ポリエチレンワックス 11部 メチルエチルケトン 50部 トルエン 50部
【0036】次いで、上記の剥離OP層上に、以下に示
す受容層用塗工液を塗布、乾燥し、乾燥時で厚さ2.0
g/m2の受容層を形成し、剥離OP層と受容層からな
る転写部で構成された中間転写記録媒体を用意した。 (受容層用塗工液) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 40部 アクリルシリコーン 1.5部 メチルエチルケトン 50部 トルエン 50部
【0037】厚さ6μmのポリエチレンテレフタレート
の基材フィルム上に、下記組成の非転写層、接着層を積
層したマスキング層を全面ベタで形成した。尚、非転写
層の乾燥時厚さ1.5g/m2、接着層の乾燥時厚さ
1.0g/m2である。また、基材フィルムの裏面には
背面層を予め形成しておいた。 (非転写層) アクリル樹脂 50部 ポリエチレンワックス 50部 メチルエチルケトン 25部 トルエン 25部
【0038】 (接着層) ポリエステル樹脂(東洋紡績(株)製、バイロン220) 30部 メチルエチルケトン 35部 トルエン 35部
【0039】上記の得られた中間転写記録媒体の受容層
上に、市販のサーマルヘッドを搭載した熱転写プリンタ
ーを用いて、その熱転写プリンター専用の昇華型熱転写
シートを用いて、フルカラーの写真調の画像を形成し
た。次に、上記の画像形成された受容層上に、上記で作
製した熱転写シートを用いて、マスキング層を上記熱転
写プリンターを用いて、住所、氏名の手書き記入欄と、
捺印欄に相当する位置とパターンにより、転写した。そ
の後に、厚み600μmの白色のPET−Gシート(三
菱樹脂(株)製:PET−G、ディアフィクスPG−
W)の指定した位置に、上記の画像形成された転写部
を、ヒートロールを常設した市販のラミネーターを用い
て、再転写して、印画物を得た。但し、上記のPET−
Gシートの転写面の住所、氏名の手書き記入欄と、捺印
欄に相当する位置には予めサインパネルの処理を施して
いる。
【0040】上記実施例1で得られた印画物は、中間転
写記録媒体の転写部で、マスキング層の転写した部分の
みが、被転写体に転写されずに、手書き記入欄と捺印欄
の中抜きの部分を除いた部分で、熱転写画像が形成され
ているものであった。そして、その手書き記入欄にボー
ルペンで記入し、全く不鮮明な部分が生じなかった。さ
らに、捺印欄に朱肉で印鑑を押したところ、全く不鮮明
な部分が生じなかった。また、熱転写画像は鮮明であ
り、優れた品質のものであった。
【0041】(実施例2)実施例1と同様に、中間転写
記録媒体を作製した。熱転写シートは、実施例1で使用
したものと同様の背面層付きの基材フィルムを用い、図
3に示すように、下記組成のイエロー、マゼンタ、シア
ンの各染料層の厚さを乾燥時1.0g/m2で、また、
離型層、非転写層、接着層を積層したマスキング層を面
順次に繰り返し形成した熱転写シートを用意した。但
し、離型層は下記組成で、乾燥時厚さ0.5g/m2
形成し、非転写層と接着層は実施例1で使用した塗工液
で、非転写層は乾燥時厚さ1.5g/m2、接着層は乾
燥時厚さ1.0g/m2で形成した。
【0042】 (イエロー染料層) イエロー染料 5.5部 (Fron Brilliant Yellow S−6GL) ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.5部 (KS−5:積水化学工業(株)製) ポリエチレンワックス 0.1部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 89部
【0043】(マゼンタ染料層)上記のイエロー染料に
代えてマゼンタ染料(MS Red Gを1.5部、M
acrolex Red Violet Rを2.0
部)を使用した以外は、イエロー染料層と同じにした。 (シアン染料層)上記のイエロー染料に代えてシアン染
料(カヤセットブルー714を4.0部)を使用した以
外は、イエロー染料層と同じにした。
【0044】 (離型層) アクリル樹脂(三菱レイヨン(株)製、BR−87) 30部 メチルエチルケトン 35部 トルエン 35部
【0045】上記の得られた中間転写記録媒体の受容層
上に、上記に作製した熱転写シートを用い、市販のサー
マルヘッドを搭載した熱転写プリンターを用いて、昇華
転写のフルカラーである写真調の画像を形成した。次
に、上記の画像形成された受容層上に、上記で作製した
熱転写シートを用いて、マスキング層を上記熱転写プリ
ンターを用いて、住所、氏名の手書き記入欄と、捺印欄
に相当する位置とパターンにより、転写した。その後
に、実施例1で使用した被転写体と同様の白色PET−
Gシートの指定した位置に、上記の画像形成された転写
部を、ヒートロールを常設した市販のラミネーターを用
いて、再転写して、印画物を得た。但し、上記のPET
−Gシートの転写面の住所、氏名の手書き記入欄と、捺
印欄に相当する位置には予めサインパネルの処理を施し
ている。
【0046】上記実施例で得られた印画物は、中間転写
記録媒体の転写部で、マスキング層の転写した部分のみ
が、被転写体に転写されずに、手書き記入欄と捺印欄の
中抜きの部分を除いた部分で、熱転写画像が形成されて
いるものであった。そして、その手書き記入欄にボール
ペンで記入して、全く不鮮明な部分が生じなかった。さ
らに、捺印欄に朱肉で印鑑を押したところ、全く不鮮明
な部分が生じなかった。また、熱転写画像は鮮明であ
り、優れた品質のものであった。また、実施例2では、
写真調の画像形成時の転写と、マスキング層の転写を一
つの熱転写シートのみで、かつ連続して行なうことがで
き、熱転写シートの交換する手間が省け、効率的であっ
た。
【0047】(実施例3)実施例1と同様に、中間転写
記録媒体を作製した。熱転写シートは、実施例1で使用
したものと同様の背面層付きの基材フィルムを用い、図
4に示すように、実施例2で使用した染料層塗工液でイ
エロー、マゼンタ、シアンの各染料層を乾燥時1.0g
/m2での厚さで設け、次に下記組成の離型層、剥離
層、溶融インキ層を順に、離型層、剥離層、溶融インキ
層全て、乾燥時1.0g/m2の厚さで、積層した熱溶
融性の溶融層BKを設けた。さらに、実施例2と同様
に、離型層、非転写層、接着層を積層したマスキング層
を設けて、被転写体のおもて面用の画像形成する単位の
転写層Aを設けた。
【0048】 (離型層) ポリウレタン樹脂 70部 (ハイドロランAP−40、大日本インキ化学工業(株)製) ポリビニルアルコール 30部 (ゴーセノールC−500、日本合成化学(株)製) メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 300部
【0049】 (剥離層) アクリル樹脂(BR−83、三菱レーヨン(株)製) 88部 ポリエチレンワックス 11.5部 ポリエステル 0.5部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 300部
【0050】 (溶融インキ層) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 60部 カーボンブラック 40部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 200部
【0051】上記の基材フィルム上に被転写体のおもて
面用の画像形成する単位の転写層Aを形成したものに続
いて、溶融層BKを上記と同様に、離型層、剥離層、溶
融インキ層を順に形成して設け、その溶融層BKに隣接
して、マスキング層を、実施例2と同様に、離型層、非
転写層、接着層を順に積層して形成し、被転写体の裏面
用の画像形成する単位の転写層Bを設け、その転写層A
と転写層BとをABABABと繰り返し形成した。
【0052】上記の得られた中間転写記録媒体の受容層
上に、上記に作製した熱転写シートを用い、市販のサー
マルヘッドを搭載した熱転写プリンターを用いて、昇華
転写のフルカラーである写真調の画像と、溶融転写の文
字画像の熱転写画像を形成した。次に、上記の画像形成
された受容層上に、上記で作製した熱転写シートの転写
層A(被転写体のおもて面用の画像形成する単位)のマ
スキング層を上記熱転写プリンターを用いて、住所、氏
名の手書き記入欄と、捺印欄に相当する位置とパターン
により、転写し、中間転記録媒体の転写部に被転写体の
おもて面に画像形成するものを用意した。続けて、上記
の被転写体のおもて面に転写される転写部に隣接して、
被転写体の裏面に転写される転写部に対して、上記に用
意した熱転写シートの転写層Bを用いて、上記で使用し
た熱転写プリンターにより、溶融転写の文字画像の熱転
写画像を形成し、その後にその文字画像の形成された転
写部に、熱転写シートの転写層Bに有するマスキング層
を、同じ熱転写プリンターで、住所、氏名の手書き記入
欄に相当する位置とパターンにより、転写し、中間転記
録媒体の転写部に被転写体の裏面に画像形成するものを
用意した。
【0053】その後に、実施例1で使用した被転写体と
同様の白色PET−Gシートのおもて面の指定した位置
に、上記の画像形成されたおもて面用の転写部を、ヒー
トロールを常設した市販のラミネーターを用いて、再転
写して、印画物を得た。但し、上記のPET−Gシート
のおもて面である転写面の住所、氏名の手書き記入欄
と、捺印欄に相当する位置には予めサインパネルの処理
を施している。次に、おもて面に画像転写された白色P
ET−Gシートの裏面側の指定した位置に、上記の画像
形成された裏面用の転写部を、ヒートロールを常設した
市販のラミネーターを用いて、再転写して、両面に画像
を有する印画物を得た。但し、上記のPET−Gシート
の裏面である転写面の住所、氏名の手書き記入欄に相当
する位置には予めサインパネルの処理を施している。
【0054】上記実施例で得られた印画物は、おもて面
及び裏面の両面において、中間転写記録媒体の転写部
で、マスキング層の転写した部分のみが、被転写体に転
写されずに、手書き記入欄及び/または捺印欄の中抜き
の部分を除いた部分で、熱転写画像が形成されているも
のであった。そして、その手書き記入欄にボールペンで
記入して、全く不鮮明な部分が生じなかった。さらに、
捺印欄に朱肉で印鑑を押したところ、全く不鮮明な部分
が生じなかった。また、熱転写画像は鮮明であり、優れ
た品質のものであった。また、実施例3では、被転写体
の両面における熱転写画像形成時の転写と、マスキング
層の転写を一つの熱転写シートのみで、かつ連続して行
なうことができ、熱転写シートの交換する手間が省け、
効率的であった。
【0055】(比較例1)実施例1と同様に、中間転写
記録媒体を作製した。熱転写シートは、実施例1で使用
した同様の基材フィルムを用い、実施例3で使用したイ
エロー、マゼンタ、シアンの各染料層と、熱溶融転写性
を有し、色相が黒色の溶融層を面順次に繰り返し形成し
た熱転写シートを用意した。上記の得られた中間転写記
録媒体の受容層上に、上記に作製した熱転写シートを用
い、実施例で使用したものと同じ熱転写プリンターを用
いて、昇華転写の写真調の画像と、溶融転写の文字画像
の熱転写画像を形成した。次に、実施例で使用した同様
のPET−Gシートと、上記の画像形成された転写部を
重ね、住所、氏名の手書き記入欄と、捺印欄に相当する
位置に所定のパターンを有するホットスタンプ用凸版に
より、熱プレスを行ない、被転写体に転写部を再転写し
て、印画物を得た。
【0056】上記の比較例1で得られた印画物は、手書
き記入欄の位置にボールペンで記入したところ、部分的
にインキがはじかれ、不鮮明な部分が生じた。さらに、
捺印欄に朱肉で印鑑を押したところ、朱肉がはじかれる
部分が生じて、不鮮明であった。また、比較例1で用い
たホットスタンプ用凸版は、一つのパターンのみであ
り、変形したパターンを作製することができなく、応用
性のないものであった。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、基材
フィルム上に剥離可能に、少なくとも受容層からなる転
写部を設けた中間転写記録媒体を用いて、該転写部に昇
華型及び/または溶融型の熱転写画像を形成し、該転写
部を被転写体に再転写する際に使用する熱転写シートに
おいて、該転写部を被転写体に再転写する時に、被転写
体に部分的に転写されない部分を形成するマスキング層
を設けたり、あるいは被転写体の片面と他方の面に熱転
写画像を形成するための染料層及び/または溶融層を片
面用毎に面順次に設け、かつ被転写体に転写されない部
分を形成するマスキング層を少なくとも片面用の単位に
設ける構成とした。これにより、マスキング層の転写さ
れた受容層を主体とした転写部は、被転写体に転写しよ
うとしても、マスキング層が転写時の熱を吸収あるいは
遮断して、転写されない。一方、マスキング層の転写さ
れていない転写部は問題なく、被転写体へ転写でき、中
抜きの部分を有したり、外縁の形状が複雑な場合の転写
部を簡単に形成することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写シートである一つの実施形態を
示す概略断面図である。
【図2】本発明の熱転写シートである他の実施形態を示
す概略断面図である。
【図3】本発明の熱転写シートの一例を示す概略平面図
である。
【図4】本発明の熱転写シートの他例を示す概略平面図
である。
【図5】本発明の熱転写シートの他例を示す概略平面図
である。
【符号の説明】
1 熱転写シート 2 基材フィルム 3 非転写層 4 接着層 5 マスキング層 6 離型層 7 背面層 8 染料層 9 溶融層 A 被転写体おもて面用の画像形成単位の転写層 B 被転写体裏面用の画像形成単位の転写層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 貴之 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 2H111 AA01 AA26 AA27 AB05 BA02 BA03 BA07 BA11 CA03 CA04 CA11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フィルム上に剥離可能に、少なくと
    も受容層からなる転写部を設けた中間転写記録媒体を用
    いて、該転写部に昇華型及び/または溶融型の熱転写画
    像を形成し、該転写部を被転写体に再転写する際に使用
    する熱転写シートにおいて、該転写部を被転写体に再転
    写する時に、被転写体に部分的に転写されない部分を形
    成するマスキング層を設けたことを特徴とする熱転写シ
    ート。
  2. 【請求項2】 前記のマスキング層が、昇華型及び/ま
    たは溶融型の熱転写画像を形成するための染料層及び/
    または溶融層を設けた基材と同一面上に塗り分けて設け
    られたことを特徴とする請求項1に記載する熱転写シー
    ト。
  3. 【請求項3】 基材フィルム上に剥離可能に、少なくと
    も受容層からなる転写部を設けた中間転写記録媒体を用
    いて、該転写部に昇華型及び/または溶融型の熱転写画
    像を形成し、該転写部を被転写体に再転写する際に使用
    する熱転写シートにおいて、被転写体の片面と他方の面
    に熱転写画像を形成するための染料層及び/または溶融
    層を片面用毎に面順次に設け、かつ被転写体に転写され
    ない部分を形成するマスキング層を少なくとも片面用の
    単位に設けたことを特徴とする熱転写シート。
  4. 【請求項4】 前記のマスキング層が、基材フィルム側
    から離型層、非転写層、接着層の構成となっていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載する熱
    転写シート。
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WO2021029358A1 (ja) * 2019-08-14 2021-02-18 大日本印刷株式会社 記録媒体、加飾シート、加飾品、及び加飾品の製造方法
WO2022102728A1 (ja) * 2020-11-11 2022-05-19 凸版印刷株式会社 熱転写シート及び中間転写媒体

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