JPH11254844A - 中間転写記録媒体、これを用いた印画物の形成方法および形成された印画物 - Google Patents

中間転写記録媒体、これを用いた印画物の形成方法および形成された印画物

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JPH11254844A
JPH11254844A JP5472998A JP5472998A JPH11254844A JP H11254844 A JPH11254844 A JP H11254844A JP 5472998 A JP5472998 A JP 5472998A JP 5472998 A JP5472998 A JP 5472998A JP H11254844 A JPH11254844 A JP H11254844A
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JP
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Application number
JP5472998A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kurokawa
黒川  真一
Jiro Onishi
二郎 大西
Katsuyuki Oshima
克之 大嶋
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ホログラムマークのつなぎ目のない印画物を
形成するため好適な中間転写記録媒体と、この中間転写
記録媒体を用いて被転写体上に効率的且つ精度よく画像
が形成される印画物の形成方法と、この形成方法によっ
て得られたパスポートを提供する。 【解決手段】 少なくとも基材フィルムと、当該基材フ
ィルム上に剥離可能に設けられた転写部とからなり、当
該転写部は画像が形成される受容層を少なくとも有し、
画像が形成された後の前記転写部を被転写体に転写する
ために用いられる中間転写記録媒体において、前記転写
部には、複数のホログラムパターン21が設けられてい
ると共に、ホログラムパターン21毎にホログラムマー
ク22が設けられている中間転写記録媒体1Bによっ
て、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を一旦受容層
に記録し、その後その受容層が被転写体に転写すること
によって印画物を形成するのに用いられる中間転写記録
媒体、この中間転写記録媒体を用いた印画物の形成方法
およびその形成方法によって作成された印画物に関し、
更に詳しくは、画像の形成位置を設定するためのホログ
ラムマークが設けられた中間転写記録媒体、これを用い
た印画物の形成方法および形成された印画物に関する。
【0002】
【従来の技術】中間転写記録媒体は、画像を一旦受容層
に記録し、その後その受容層が被転写体に転写されて印
画物を形成するために従来より用いられている。この受
容層には、色材層が設けられた熱転写シートを用いた熱
転写記録方法によって画像が記録されるので、受容層の
構成材料によっては、高画質の画像を形成できる。ま
た、被転写体に対して優れた接着性を有する受容層とす
ることができたり、接着層を介することによって受容層
を被転写体に接着性よく転写することもできるので、色
材が移行しにくく高画質の画像を直接形成できない被転
写体や、熱転写時に色材層と融着し易い被転写体などに
対して好ましく用いられている。
【0003】図9は、典型的な中間転写記録媒体の一例
の断面模式図を示したものである。中間転写記録媒体1
01は、基材フィルム102と、少なくとも受容層10
5を有する転写部112とから構成されている。受容層
105には、色材層が設けられた熱転写シートを用いて
熱転写することによって、画像106が形成される。受
容層105に画像106が形成された転写部112は、
基材フィルム102から剥離して被転写体上に転写さ
れ、被転写体上に目的の画像106を形成する。
【0004】このような中間転写記録媒体を用いること
によって、高解像度で高品質な画像を被転写体上に転写
形成することができる。また、あらかじめ被転写体上に
サイン等の必要な事項を記入または印刷等し、その後
に、中間転写記録媒体から文字や写真等の画像が形成さ
れた転写部を転写することによって印画物を作成するこ
ともできる。そのため、中間転写記録媒体は、パスポー
ト等の身分証明書やクレジットカード・IDカード等の
印画物の作成に対して好ましく用いることができる。
【0005】上述したようなパスポートやクレジットカ
ード等の印画物には、セキュリティー、即ち偽造や改ざ
んされ難い高い信頼性・安全性が要求されている。その
ため、複写による偽造や改ざん等がし難いように従来か
ら種々の工夫がなされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は、パスポー
トやクレジットカード等の印画物の偽造・改ざんを防止
するため、ホログラムパターンやマイクロ文字等を転写
部に設けた中間転写記録媒体およびその転写部を被転写
体に転写することによって得られた印画物に関して既に
出願している(未公開)。これによれば、転写部に設け
られたホログラムパターンやマイクロ文字を、画像と共
に被転写体に転写することによって、印画物に形成され
た文字や顔写真等の画像を偽造・改ざんすることが困難
となり、高い信頼性と安全性が得られる。
【0007】しかしながら、このような中間転写記録媒
体には、ホログラムパターンを製版する際のつなぎ目、
すなわちホログラムパターンを順次製版していく際のホ
ログラムパターンとホログラムパターンとの間でホログ
ラムパターンが途切れてしまっているつなぎ目が、一定
間隔で現れてしまう。そして、このようなホログラムパ
ターンのつなぎ目を避けるという配慮がなされずに、中
間転写記録媒体の受容層に画像が形成されていたので、
ホログラムパターンのつなぎ目の部分に画像が形成され
る場合があった。
【0008】こうして画像が形成された中間転写記録媒
体を用いて印画物を形成した場合、得られた印画物は、
画像上にホログラムパターンのつなぎ目が現われるの
で、商品価値が低下し、パスポート等のような高い信頼
性・安全性が要求されている印画物の場合には、特に好
ましくない。
【0009】このような問題を解決するために、形成し
た個々のホログラムパターン毎に、画像の形成位置を設
定するための検知マークを形成し、この検知マークを検
知することによって、ホログラムパターンのつなぎ目上
に画像が形成されることの防止を試みた。
【0010】しかしながら、検知マークを、ホログラム
パターンの製版時に印刷やインクジェット等により形成
した場合、ホログラムパターンの製版工程内に検知マー
クの印刷装置を組込まなければならないので、工程が煩
雑となって製造上の問題が多く、コストアップの要因と
なるおそれがあった。
【0011】また、検知マークを、ホログラムパターン
の製版後に印刷等により形成した場合、ホログラムパタ
ーンの製版工程と検知マークの形成工程とが別工程とな
るので、検知マークを設ける工程中で中間転写記録媒体
が伸びて、ホログラムマークと検知マークとの相対位置
が一定しないという問題が起こり、検知マークを設ける
べき位置に正確に設けることができないという場合があ
った。特に、複雑なホログラムパターンを形成する場
合、ホログラムパターンと検知マークとの相対位置が一
定しないことは、その後の中間転写記録媒体への画像形
成において、ホログラムパターンと画像との位置関係に
影響を及ぼすおそれがある。また、実際上の取扱いにお
いても、別工程で検知マークを設けることは製造上煩雑
となり、コストアップの要因となるため好ましいもので
はなかった。
【0012】そこで、上記課題を解決するため、本発明
の目的は、画像の形成位置を設定するためのホログラム
マークが設けられた中間転写記録媒体、この中間転写記
録媒体を用いた印画物の形成方法およびかかる形成方法
によって形成された印画物の提供にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の中間転写記録媒
体は、少なくとも基材フィルムと、当該基材フィルム上
に剥離可能に設けられた転写部とからなり、当該転写部
は画像が形成される受容層を少なくとも有し、画像が形
成された後の前記転写部を被転写体に転写するために用
いられる中間転写記録媒体において、前記転写部には、
複数のホログラムパターンが設けられていると共に、当
該ホログラムパターン毎にホログラムマークが設けられ
ていることに特徴を有する。
【0014】この発明によれば、転写部に設けられたホ
ログラムパターン毎にホログラムマークが設けられてい
るので、ホログラムマークを検知することによって、ホ
ログラムパターンが設けられた所定の位置の受容層に、
熱転写シートを用いた熱転写法によって画像を形成する
ことができる。このため、ホログラムパターンのつなぎ
目上に画像を転写形成することがなく、さらに、その後
の転写によって得られた印画物の画像につなぎ目が現れ
ることがなく、品質に優れた印画物とすることができ
る。また、検知されるマークが印刷等の工程によって形
成されたものでなく、ホログラムのマークであるため、
ホログラムパターンの形成と同じ製版工程で形成できる
ので、ホログラムマークの形成が簡単で、製造上容易と
なり、さらに製造時に中間転写記録媒体に伸びが生じて
も、中間転写記録媒体の伸びとホログラムマークの伸び
が一致するので、ホログラムマークとホログラムパター
ンとの相対位置が一定し、その後の画像を、ホログラム
パターンとの位置関係において形成すべき位置に形成で
きることとなる。また、このホログラムマークは、画像
が形成された後の中間転写記録媒体に接着層を転写する
際のマークとすることもできるので、所定の位置に接着
層を転写することができる。また、このホログラムマー
クは、中間転写記録媒体の転写部を被転写体に転写する
際に、被転写体に転写されるべき転写部の位置を設定す
るためのマークとすることもできるので、被転写体の所
定の位置に転写すべき転写部を精度よく転写することが
できる。また、このホログラムマークは、熱転写シート
を用いて、中間転写記録媒体の受容層に着色検知マーク
を形成する際の位置を設定するためのマークとすること
もできる。
【0015】また、上記の中間転写記録媒体において、
前記中間転写記録媒体が連続シートであって、当該連続
シートの終了部に、光散乱を生じるエンドマーク、特に
ホログラムで形成されたエンドマークを設けることが好
ましい。
【0016】この発明によれば、中間転写記録媒体が連
続シートの場合に、その終了部に連続シートの終わりを
知らせるために設けられたエンドマークが、ホログラム
マークと同様の光散乱を生じるので、ホログラムマーク
と同じ検知器、すなわち散乱光を検知する検知器で検知
することができる。
【0017】本発明の第一の印画物の形成方法は、少な
くとも基材フィルムと、当該基材フィルム上に剥離可能
に設けられた転写部とからなり、当該転写部には少なく
とも画像が形成される受容層とホログラムパターンが設
けられていると共に、当該ホログラムパターン毎にホロ
グラムマークが設けられている中間転写記録媒体と、色
材転写部が設けられた熱転写シートとを準備し、前記ホ
ログラムマークを検知することによって、前記受容層に
画像を形成する位置を設定して、この設定された位置に
前記熱転写シートの色材転写部から色材を移行して画像
を形成し、その後、さらに前記ホログラムマークを検知
することによって、被転写体に転写されるべき前記転写
部の位置を設定して、この設定された位置の前記転写部
を被転写体上に転写して印画物を形成することに特徴を
有する。
【0018】この発明によれば、中間転写記録媒体に設
けられたホログラムパターン毎にホログラムマークが設
けられており、中間転写記録媒体に画像を形成する際、
このホログラムマークを検知して画像形成位置が設定さ
れるので、形成すべき所定の位置に画像を精度よく形成
することができ、従来のようにホログラムパターンのつ
なぎ目上に画像が形成されることはない。また、画像が
形成された後の中間転写記録媒体の転写部を被転写体に
転写する場合にも、このホログラムマークを検知するこ
とによって、転写されるべき転写部の位置が設定される
ので、被転写体の所定の位置に精度よく転写部を転写す
ることができる。
【0019】また、上記第一の印画物の形成方法におい
て、前記準備された中間転写記録媒体が連続シートであ
って、当該連続シートの終了部には、光散乱を生じるエ
ンドマークが設けられており、当該エンドマークを検知
することによって、前記連続シートの終端部であること
を知らせることができる。
【0020】この発明によれば、連続シートの中間転写
記録媒体を用いた場合、その終了部に連続シートの終わ
りを知らせるために設けたエンドマークが、ホログラム
マークと同様の光散乱を生じるので、ホログラムマーク
と同じ検知器、すなわち散乱光を検知する検知器で検知
することができる。
【0021】さらに、前記ホログラムマークまたは前記
エンドマークの検知は、発光素子から発せられた光が、
前記ホログラムマークまたは前記エンドマーク上で回折
または散乱し、その回折光または散乱光を受光素子が検
知することによって行なわれることが好ましい。
【0022】この発明によれば、エンドマークをホログ
ラムマークと同様な散乱光または回折光を生ずるものと
することにより、受容層に画像が形成されるべき位置の
設定、被転写体上に転写すべき転写部の位置の設定、お
よび連続シートの終了が、何れも発光素子と受光素子と
によって行なわれるので、効率的である。
【0023】また、本発明の第二の印画物の形成方法
は、少なくとも基材フィルムと、当該基材フィルム上に
剥離可能に設けられた転写部とからなり、当該転写部に
は少なくとも画像が形成される受容層とホログラムパタ
ーンが設けられていると共に、当該ホログラムパターン
毎にホログラムマークが設けられている中間転写記録媒
体と、色材転写部が設けられた熱転写シートとを準備
し、前記ホログラムマークを検知することによって、前
記受容層に着色検知マークを形成する位置を設定して、
この設定された位置に前記熱転写シートの色材転写部か
ら色材を移行して前記着色検知マークを形成し、前記着
色検知マークを検知することによって、前記受容層に画
像を形成する位置を設定して、この設定された位置に前
記熱転写シートの色材転写部から色材を移行して画像を
形成し、その後、さらに前記着色検知マークを検知する
ことによって、被転写体に転写されるべき前記転写部の
位置を設定して、この設定された位置の前記転写部を被
転写体上に転写して印画物を形成することに特徴を有す
る。
【0024】この発明は、上述の第一の印画物の形成方
法をさらに改良したものである。すなわち、第一の印画
物形成方法は、ホログラムマークを検知するために、発
光素子や受光素子等からなる比較的高価な検知器が必要
になる。例えば、受容層への画像の形成と被転写体への
転写部の転写とが一つの装置で行なわれる場合には、そ
の装置にホログラムマーク用の検知器が二組必要にな
り、また、受容層への画像の形成と被転写体への転写部
の転写とがそれぞれ別個の装置で行なわれる場合には、
それぞれの装置毎にホログラムマーク用の検知器が必要
になるので、この検知器が装置価格を圧迫する要因とな
るおそれがある。また、着色検知マークを検知して画像
の形成や被転写体への転写部の転写を行なっていた従来
からの転写装置を使用することができなくなるというお
それもある。さらに、ホログラムマークを検知する検知
器は、反射した回折光を検知しなければならないため、
感度調節および受光素子の設置位置の調整等がやや煩雑
であり、これらの調整が不十分の場合には、検知不良が
生じてレジずれが生じるおそれがあった。
【0025】このような問題を解決するためになされた
本発明の第二の印画物の形成方法によれば、中間転写記
録媒体に設けられたホログラムパターン毎にホログラム
マークが設けられており、中間転写記録媒体に画像を形
成する際、このホログラムマークを検知して、先ず中間
転写記録媒体に着色検知マークが形成され、この着色検
知マークを基準のマークとして、その後の画像を形成す
る位置の設定がなされるので、所定の位置に、より一層
精度よく画像を形成することができる。また、従来のよ
うにホログラムパターンのつなぎ目上に画像が形成され
ることはない。さらに、画像が形成された後の中間転写
記録媒体の転写部を被転写体に転写する場合にも、この
着色検知マークを検知することによって、転写されるべ
き転写部の位置が設定されるので、被転写体の所定の位
置により一層精度よく転写部を転写することができる。
また、この発明においては、着色検知マークを形成する
場合のみホログラムマークが検知されるので、その後の
画像形成時や被転写体への転写部の転写時には着色検知
マークを基準とするので、ホログラムマークを基準とし
て行なっていたような煩雑な調節が不要であり、検知不
良も起こらず、レジずれも生じない。また、画像形成と
被転写体への転写部の転写が一つの装置で行なわれる場
合には、比較的高価なホログラムマークの検知器を一組
用意すればよく、また、別々の装置で行なわれる場合に
は、着色検知マークを検知して転写等を行なっていた従
来の転写装置を使用することも可能となる。
【0026】また、上記第二の印画物の形成方法におい
て、前記着色検知マークを、熱溶融性インキによって形
成することが好ましい。
【0027】この発明によれば、熱溶融性インキによっ
て形成された着色検知マークは、安価で調節が容易な透
過形センサーによって精度よく検知することができるた
め、画像の形成や、転写部の転写を設定位置に精度よく
転写することができる。
【0028】本発明の印画物は、上記第一の印画物の形
成方法および上記第二の印画物の形成方法によって作成
されたパスポートであることに特徴を有する。
【0029】この発明によれば、ホログラムパターンが
設けられた中間転写記録媒体の所定の位置に高画質で高
階調性を有する画像を精度よく転写することができると
共に、画像が形成された転写部をパスポート冊子上の所
定の位置に精度よく転写することができるので、得られ
たパスポートには、色ずれや位置ずれのない画像が形成
される。特に、パスポートには、顔写真、氏名、国籍、
サインなどの身分証明事項や、偽造・改ざん防止のため
のマイクロ文字や彩紋柄などが設けられるので好まし
い。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の中間転写記録媒
体の一例を示す断面図である。中間転写記録媒体1A
は、基材フィルム2と、基材フィルム2上に剥離可能に
設けられた転写部12とから構成されている。転写部1
2は、画像が形成される受容層5を少なくとも有し、基
材フィルム2側から剥離層3、保護層4、ホログラム層
7、透明蒸着層8、アンカー層9、受容層5の順で積層
されている。ホログラム層7には、ホログラムパターン
とホログラムパターン毎に設けられたホログラムマーク
とが形成されている。また、転写部12にはマイクロ文
字および彩紋柄を形成することもできる。この中間転写
記録媒体1Aは、画像6が形成された後の転写部12
を、被転写体上に転写して印画物を得るために用いられ
る。
【0031】転写部12に設けられた受容層5およびホ
ログラム層7以外の層、例えば剥離層3、保護層4、ア
ンカー層9は必ずしも必須の層ではなく、被転写体の材
質、印画物の用途および使用態様などにより適宜選択さ
れて設けられるものであり、特に限定されるものではな
い。そのため、これらの層の代わりに、または、これら
の層に加えて、紫外線吸収層などの特有の作用を有する
層を適宜選択して設けることもできる。なお、透明蒸着
層8とアンカー層9は、通常ホログラム層7と共に設け
られている。
【0032】図2は、本発明の中間転写記録媒体の一例
を示す平面図である。中間転写記録媒体1Bには、ホロ
グラムパターン21とホログラムパターン21毎に設け
られたホログラムマーク22とが、ホログラム層7に一
定の相対的な位置関係で形成されている。
【0033】ホログラムパターン21は、最終的に形成
された印画物の装飾性を向上させるため、または、複写
等しにくいので偽造や改ざんを防止するために設けられ
るものであって、特にパスポート等のように印画物に高
い信頼性と安全性が要求される場合に好ましく用いられ
る。
【0034】ホログラムパターン21の大きさと形状
は、要求される印画物の態様によってそれぞれ異なるの
で、特に限定されるものではない。ホログラムパターン
21の形成方法としては、従来公知の方法、例えばホロ
グラムの干渉縞の凹凸パターンを設けた原版を用い、微
細凹凸をエンボス加工によって形成する。
【0035】ホログラムマーク22は、ホログラムパタ
ーン21の形成と同一工程で、ホログラムパターン21
の形成と同時に、ホログラムパターン21毎に一定の相
対的な位置関係をもって形成される。
【0036】こうして形成されたホログラムマーク22
は、(1)ホログラムパターン21が設けられた所定の
位置の受容層5に、熱転写シートを用いた熱転写法によ
って画像の形成位置を設定するためのマーク、(2)画
像が形成された後の中間転写記録媒体の転写部12の所
定の位置に、受容層および被転写体との接着性に優れた
接着層の転写位置を設定するためのマーク、(3)被転
写体の所定の位置に、被転写体が転写されるべき転写部
の位置を設定するためのマーク、または、(4)画像が
形成される前の転写部12の受容層5に、熱転写シート
を用いた熱転写法によって着色検知マークを形成するた
めの位置を設定するために用いられるマーク、として作
用する。
【0037】ホログラムマーク22は、何れの位置に設
けられていてもよく、また、その大きさや形状も特に限
定されるものではない。ホログラムマーク22の形成方
法は、ホログラムパターン21の形成方法と同じである
ため、これらを同時に同一の製版によって形成すること
ができ、効率的となる。
【0038】図3は、本発明の中間転写記録媒体が連続
シートの場合において、その終了部付近の態様の一例を
示す平面図である。連続シート31からなる中間転写記
録媒体1Cの終了部32付近には、エンドマーク33が
設けられている。このエンドマーク33は、ホログラム
マーク22と同様に光散乱を生じるので、ホログラムマ
ーク22を検知する検知器によって検知される。エンド
マーク33が検知されることによって、連続シート31
からなる中間転写記録媒体1Cへの画像の形成、または
連続シート31からなる中間転写記録媒体1Cから被転
写体への転写部12の転写を停止等することができる。
【0039】エンドマーク33の大きさと形状は、特に
限定されるものではないが、ホログラムマーク22から
の回折光または散乱光と識別できるように設けられてい
る必要がある。例えば、ホログラムマーク22よりもエ
ンドマーク33の方が、連続シート31の長手方向に沿
った長さが長い形状とすることにより、ホログラムマー
ク22からの回折光または散乱光と識別できる。
【0040】エンドマーク33は、散乱光を生じるもの
であればよく、例えばマット処理されたアルミニウム箔
もしくはPET(ポリエチレンテレフタレート)フィル
ム、多孔質PETフィルム、それらシール等の貼りつ
け、またはマーク印刷等によっても設けることができ
る。
【0041】エンドマーク33を、ホログラムマーク2
2と同様にホログラムによって形成することが好まし
く、ホログラムシールのラベリングといった方法によっ
て形成することができ効率的である。
【0042】図4は、中間転写記録媒体に設けられたホ
ログラムマークおよびエンドマークを検知する態様を示
す斜視図である。発光素子51から発せられた光は、中
間転写記録媒体1Dにホログラムパターン21毎に設け
られたホログラムマーク22によって乱反射し、回折光
53を発する。この回折光53を受光素子52で検知す
ることによって、ホログラムマーク22の位置が検知さ
れる。エンドマーク33をホログラムマーク22と同様
な散乱光を生ずるものとすることにより、受容層5に画
像6が形成されるべき位置の設定、被転写体上に転写す
べき転写部12の位置の設定、および連続シートの終了
が、何れも発光素子と受光素子とによって行なわれるの
で、効率的である。
【0043】ここで用いられる発光素子51としては、
通常、半導体レーザー、LED等が用いられているが、
同様の作用を果たすものであれば特に限定されるもので
はない。また、受光素子52としては、通常、フォトセ
ンサー等が用いられているが、同様の作用を果たすもの
であれば特に限定されるものではない。
【0044】図5は、本発明の印画物の一例を示す断面
図である。この印画物17は、図1にその断面図を示し
た中間転写記録媒体1Aから転写部12を転写すること
によって得られる。この印画物17は、被転写体16
と、被転写体16上の転写部12とからなる。転写部1
2には、被転写体16側から、画像6が形成された受容
層5、アンカー層9、透明蒸着層8、ホログラム層7、
紫外線吸収層15、保護層4の順で積層されている。
【0045】ホログラム層7には、ホログラムパターン
21が形成され、画像を覆って印画物の装飾性を高め、
且つ、偽造や改ざん防止に効果的に作用する。
【0046】次に、上述の中間転写記録媒体を用いて本
発明の印画物を形成する第一の方法について説明する。
【0047】先ず、上述した中間転写記録媒体1Aと、
色材転写部が設けられた熱転写シートとを準備し、サー
マルヘッド等の加熱デバイスとプラテンロールとの間に
圧接し、画像情報に応じて加熱デバイスの発熱部分を選
択的に発熱させ、熱転写シート上の色材転写部の色材を
中間転写記録媒体1Aの受容層5に移行させることによ
って画像6を記録する。
【0048】熱転写シートは、従来公知のものを使用す
ることができる。熱転写シートに設けられる色材転写部
には、熱溶融性インキや昇華型染料によって色材層が形
成されている。色材転写部に設けられる色材層は、それ
ぞれ目的とする印画物に応じて、熱溶融性インキと昇華
型染料とから適宜選択されて面順次に設けられる。階調
性に優れた印画物を得るために用いられる昇華型染料か
らなる色材転写部は、通常使用されているイエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラック等の各昇華性染料を適宜必要
に応じて面順次に設けて構成される。また、色材転写部
と面順次に接着層を設けることによって、色材を転写し
た受容層5上に、引き続いて接着層を転写することもで
きる。これにより、中間転写記録媒1A体の転写部12
を被転写体16に転写した際の転写部12と被転写体1
6の間の接着力を向上させることができると共に、接着
層の転写工程を色材の転写による画像形成工程と同時に
行なうことができるので効率的となる。
【0049】中間転写記録媒体に画像が形成されるべき
位置の設定は、転写部12に設けられたホログラムマー
ク22を検知することによって行なわれる。そして、設
定された位置に熱転写シートの色材転写部から色材が移
行して画像が形成される。
【0050】本発明の中間転写記録媒体においては、ホ
ログラムパターン21が予め設けられており、このホロ
グラムパターン21との位置関係において、所定の位置
に画像6が形成される必要がある。このため、ホログラ
ムパターン21毎に設けられたホログラムマーク22を
検知して、中間転写記録媒体に画像が形成されるべき位
置が設定されるので、中間転写記録媒体の所定の位置に
画像を精度よく形成することができ、従来のようにホロ
グラムパターン22のつなぎ目上に画像が形成されるこ
とはない。なお、色材転写部が設けられた熱転写シート
にも、通常、検知マークが設けられており、各昇華性染
料層の位置出しが行なわれるが、中間転写記録媒体への
画像形成位置の設定は、上述のホログラムマーク22を
検知することによって行なわれる。
【0051】中間転写記録媒体1Aの受容層5上の所定
の位置に画像が形成された後、さらに、ホログラムマー
ク22を検知することによって、被転写体16に転写さ
れるべき転写部12の位置が設定される。そして、この
設定された位置の転写部12が被転写体16上に転写さ
れて印画物17が形成される。
【0052】例えば、被転写体16がパスポート等のよ
うな場合に、パスポート冊子上の所定の位置に転写され
るべき転写部12を精度よく転写するため、中間転写記
録媒体に設けられたホログラムマーク22を検知するこ
とによって、転写すべき転写部12の位置が正確に設定
される。
【0053】得られた印画物17は、転写されるべき位
置に、中間転写記録媒体から転写すべき転写部12が転
写されるので、被転写体16上に予め形成されていた画
像と、転写部12が転写されることによって被転写体上
に設けられた画像との位置関係が正確となるので、パス
ポートのような高い信頼性や安全性が要求される印画物
17の作成に特に好ましい。
【0054】次に、上述の中間転写記録媒体を用いて本
発明の印画物を形成する第二の方法について説明する。
【0055】上述した第一の印画物形成方法と同様に、
中間転写記録媒体1Aと、色材転写部が設けられた熱転
写シートとを準備し、サーマルヘッド等の加熱デバイス
とプラテンロールとの間に圧接し、画像情報に応じて加
熱デバイスの発熱部分を選択的に発熱させ、先ず最初
に、熱転写シート上の着色検知マーク用の色材層の色材
を中間転写記録媒体1Aの受容層5に移行させることに
よって、着色検知マークを画像6の形成に先立って記録
する。
【0056】図6は、着色検知マークが設けられた中間
転写記録媒体の一例を示す正面図である。また、図7
は、第二の印画物形成方法に用いられる熱転写シートの
一例を示す正面図である。
【0057】図6に示す着色検知マーク62は、ホログ
ラムパターン21毎に形成されたホログラムマーク22
を検知することによって、受容層5に着色検知マーク6
2を形成する位置を設定し、次いで、この設定された位
置に熱転写シート71の着色検知マーク用色材層78か
ら色材を移行することによって形成される。
【0058】図7に示す熱転写シート71は、上述の第
一の印画物形成方法と同様に、イエロー72、マゼンタ
73、シアン74、ブラック75等の各昇華性染料を適
宜必要に応じて面順次に設けた色材転写部76と、さら
に必要に応じて面順次に設けられた接着層77とから構
成されている。そして、上述した第一の印画物形成方法
とは、色材転写部76に、着色検知マーク用色材層78
が設けられている点が異なっている。着色検知マーク用
色材層78を構成する色材は、昇華性染料であっても、
熱溶融性インキであってもよい。熱溶融性インキによっ
て形成された着色検知マークは、安価で調節が容易な透
過形センサーによって精度よく検知することができると
共に、画像の形成、特に多色を重ね合せた画像の形成や
転写部の転写を設定位置に精度よく転写することができ
るので好ましい。特に好ましくは、熱溶融性ブラックイ
ンキである。
【0059】次いで、中間転写記録媒体1Eに形成され
た着色検知マーク62を検知することによって、中間転
写記録媒体1Eに画像6が形成されるべき位置が設定さ
れる。そして、設定された位置に熱転写シート71の色
材転写部76から色材を移行して画像6が形成される。
【0060】本発明の中間転写記録媒体においては、ホ
ログラムパターン21が予め設けられており、このホロ
グラムパターン21との位置関係において、所定の位置
に画像6が形成される必要がある。このため、ホログラ
ムパターン21毎に一定の相対位置をもって設けられた
ホログラムマーク22を検知して、画像形成位置を設定
するための基準となる着色検知マーク62を予め形成し
ておき、この着色検知マーク62を検知することによっ
て受容層5上に画像6が形成されるべき位置が設定され
るので、中間転写記録媒体1Eの所定の位置に画像6を
精度よく形成することができ、従来のようにホログラム
パターン21のつなぎ目上に画像6が形成されることは
ない。なお、色材転写部が設けられた熱転写シートに
も、通常、検知マークが設けられており、各昇華性染料
層の位置出しが行なわれるが、中間転写記録媒体の画像
の形成位置の設定は、上述の着色検知マーク62を検知
することによって行なわれる。
【0061】中間転写記録媒体1E上の所定の位置に画
像6が形成された後、さらに、着色検知マーク62を検
知することによって、被転写体16に転写されるべき転
写部12の位置が設定される。そして、この設定された
位置の転写部12が被転写体16上に転写されて印画物
17が形成される。
【0062】例えば、被転写体16がパスポート等のよ
うな場合に、パスポート冊子上の所定の位置に転写され
るべき転写部12を精度よく転写するため、中間転写記
録媒体1Eに設けられた着色検知マーク62を検知する
ことによって、転写すべき転写部12の位置が正確に設
定される。
【0063】図8は、本発明のパスポートの一例を示す
平面図である。このパスポート81は、上述の第一の印
画物形成方法および第二に印画物形成方法の何れかによ
っても作成することができる。パスポート81は、上述
の中間転写記録媒体から転写部12を転写することによ
って得ることができるので、転写部12を構成する各層
は適宜必要に応じて選択して設けることができる。
【0064】上述の第一、第二の印画物形成方法によっ
て、ホログラムパターン21が設けられた中間転写記録
媒体の所定の位置に、高画質で高階調性を有する画像6
を精度よく転写することができると共に、被転写体であ
るパスポート冊子上の所定の位置に、転写すべき転写部
12を精度よく転写することができるので、得られたパ
スポート81には、色ずれや位置ずれのない画像6が形
成される。特に、パスポート81には、顔写真、氏名、
国籍、サインなどの身分証明事項や、偽造・改ざん防止
のためのマイクロ文字、彩紋柄、蛍光潜像等が設けられ
る。そのため、パスポート冊子上に設けられた記載事項
との位置関係において、中間転写記録媒体に記録された
顔写真等の形成画像との精度のよいマッチングが要求さ
れる場合に、極めて有効である。
【0065】次に、本発明の中間転写記録媒体および印
画物を構成する各層について説明する。
【0066】基材フィルム2は、従来の中間転写記録媒
体に使用されているものと同じ基材フィルムをそのまま
用いることができ、特に限定するものではない。好まし
い基材フィルム2の具体例としては、グラシン紙、コン
デンサー紙またはパラフィン紙等の薄紙、あるいは、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサル
ファイド、ポリエーテルケトンもしくはポリエーテルサ
ルホン等の耐熱性の高いポリエステル、ポリプロピレ
ン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン
誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリス
チレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリメチルペンテン
またはアイオノマー等のプラスチックの延伸または未延
伸フィルムが挙げられる。また、これらの材料を2種以
上積層した複合フィルムも使用することができる。基材
フィルム2の厚さは、その強度および耐熱性等が適切に
なるように材料に応じて適宜選択することができるが、
通常は1〜100μm程度のものが好ましく用いられ
る。
【0067】基材フィルム2の転写部12側とは反対の
面に、必要に応じて背面層を従来公知の方法で設けるこ
とができる。背面層は、中間転写記録媒体を用いて被転
写体に転写部12を転写する際、基材フィルム2とサー
マルヘッド等の加熱デバイスとの融着を防止し、摺動性
を向上させるために、従来用いられている樹脂と同様の
樹脂によって設けることができる。
【0068】受容層5は、中間転写記録媒体を構成する
転写部12の一部として、基材フィルム2側とは反対側
の最表面に位置するように設けられる。この受容層5上
には、熱転写によって、色材層を有する熱転写シートか
ら熱転写法によって画像6が形成される。そして、画像
6が形成された中間転写記録媒体1A、1Bの転写部1
2は、被転写体16に転写され、その結果、印画物17
が形成される。
【0069】このため、受容層5を形成するための材料
としては、昇華性染料または熱溶融性インキ等の熱移行
性の色材を受容し易い従来公知の樹脂材料を使用するこ
とができる。例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィ
ン系樹脂、ポリ塩化ビニルもしくはポリ塩化ビニリデン
等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢
酸ビニル系共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体も
しくはポリアクリル酸エステル等のビニル系樹脂、ポリ
エチレンテレフタレートもしくはポリブチレンテレフタ
レート等のポリエステル樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポ
リアミド系樹脂、エチレンもしくはプロピレン等のオレ
フィンと他のビニルポリマーとの共重合体系樹脂、アイ
オノマーもしくはセルロースジアスターゼ等のセルロー
ス系樹脂、ポリカーボネイト等が挙げられ、特に、塩化
ビニル系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂またはポリエ
ステル樹脂が好ましい。
【0070】受容層5が接着層を介して被転写体に転写
される場合には、受容層5自体の接着性は必ずしも要求
されない。しかし、受容層5が接着層を介さないで被転
写体に転写される場合には、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体などの接着性を有する樹脂材料を用いて受容層5
を形成することが好ましい。
【0071】受容層5は、上述の材料の中から選択され
た単独または複数の材料および必要に応じて各種添加剤
等を加え、水または有機溶剤等の適当な溶剤に溶解また
は分散させて受容層用塗工液を調製し、これをグラビア
印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリ
バースコーティング法等の手段により、基材フィルム2
上に、または、基材フィルム2上に保護層4等が設けら
れている場合にはその上に塗布、乾燥して形成すること
ができる。その厚さは、乾燥状態で1〜10μm程度で
ある。
【0072】保護層4は、必要に応じて転写部の12一
部として設けられ、被転写体に転写された後に受容層5
を覆い、画像6の品質を維持する。保護層4を形成する
ための材料は、従来公知の保護層用の材料を用いること
ができ、表面保護層として所望の物性、例えば耐指紋性
を有する樹脂組成を選定することが好ましい。また、耐
摩擦性、耐薬品性、耐汚染性が特に要求される場合は、
保護層用の樹脂として電離放射線硬化型樹脂を用いるこ
ともできる。また、画像形成物の耐擦過性を向上させる
ための滑剤、汚染防止のための界面活性剤、耐候性能を
向上させるための紫外線吸収剤、酸化防止剤等を適宜添
加した保護層用材料を用いて保護層4を形成することも
できる。
【0073】保護層4は、剥離層3と同様の方法で形成
することができ、厚さは0.1〜10μmが好ましい。
【0074】ホログラム層7は、必要に応じて転写部1
2の一部として設けられ、被転写体に転写された後に受
容層5を覆い、ホログラムパターン21を伴う印画物を
得ることができる。ホログラムパターン21が設けられ
た印画物は、装飾的な効果を有すると共に、複写による
偽造等が困難なことからクレジットカードやパスポート
などセキュリティーが要求される場合に好ましく使用さ
れる。ホログラム層7を形成するための材料は、従来公
知のものを使用することができ、特に限定されない。ま
た、その形成方法も、従来と同様の方法で形成すること
ができる。
【0075】透明蒸着層8は、通常、ホログラム層7に
接して受容層5の側に設けられる。この透明蒸着層8
は、他の層とは屈折率が異なるので、形成された印画物
において、ホログラムの絵柄を浮き立たせる作用を有す
る。透明蒸着層8を形成するための材料は、従来公知の
もの、例えばZnS、TiO2、SiO2、Cr23等の
金属酸化物や硫化物等を使用することができ、特に限定
されない。また、その形成方法も、真空蒸着法、スパッ
タリング法等の従来と同様の方法で形成することができ
る。
【0076】アンカー層9は、例えば図1においては、
その表面に透明蒸着層8が設けられたホログラム層7と
受容層5とを接着させるために設けられる。このアンカ
ー層9を形成するための材料は、従来公知のものを使用
することができ、特に限定されない。また、その形成方
法も、従来と同様の方法で形成することができる。
【0077】紫外線吸収層は、必要に応じて転写部12
の一部として、受容層5と基材フィルム2の間の適当な
位置に設けることもできる。この紫外線吸収層は、転写
後の受容層5を覆って、自然光中の紫外線から印画物の
画像6の劣化を防止する。この紫外線吸収層を形成する
ための材料は、従来公知のものを使用することができ、
特に限定されない。また、その形成方法も、従来と同様
の方法で形成することができる。
【0078】剥離層3は、通常、アクリル骨格樹脂、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体、酢酸セルロースと熱硬
化型アクリル樹脂、メラミン樹脂、ニトロセルロース樹
脂、およびポリエチレンワックスとの混合物等から形成
され、特にアクリル骨格樹脂を主成分とすることが好ま
しい。また、剥離層3と基材フィルム2との密着力を調
整するために、ポリエステル樹脂等が好ましく用いられ
る。
【0079】剥離層3は、例えばアクリル骨格樹脂とポ
リエステル樹脂を適当な溶剤により、溶解または分散さ
せて剥離層用塗工液を調製し、これを基材フィルム2上
にグラビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版
を用いたリバースコーティング法等の手段により塗布、
乾燥して形成することができる。その乾燥後の厚さは、
通常0.1〜10μmである。
【0080】また、剥離層3を有していない転写部12
であっても、保護層4に剥離性をもたせることによっ
て、保護層4と基材フィルム2との間で適当な密着力を
もたせることができる。また、保護層4も有していない
転写部12であっても、基材フィルム2に相対する層に
剥離性をもたせることによって、上述の剥離層と同様の
作用をもたせることもできる。
【0081】離型層(図示しない)は、上述の剥離層3
の代わりに基材フィルム2上に設けることができ、通
常、バインダ樹脂と離型性材料とから形成される。バイ
ンダ樹脂としては、熱可塑性樹脂であるポリメタクリル
酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブ
チル等のアクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルブチラール等のビニル系樹脂、エチルセルロース、
ニトロセルロース、酢酸セルロース等のセルロース誘導
体、あるいは熱硬化型樹脂である不飽和ポリエステル樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アミノアル
キッド樹脂等が使用できる。また、離型性材料として
は、ワックス類、シリコーンワックス、シリコーン系樹
脂、メラミン樹脂、フッ素系樹脂、タルクやシリカの微
粉末、界面活性剤や金属セッケン等の潤滑等が使用でき
る。
【0082】離型層は、上記樹脂を適当な溶剤により、
溶解または分散させて離型層用塗工液を調製し、これを
基材フィルム2上にグラビア印刷法、スクリーン印刷法
またはグラビア版を用いたリバースコーティング法等の
手段により塗布、乾燥して形成することができる。その
乾燥後の厚さは、通常0.1〜10μmである。
【0083】次に、被転写体16について説明する。被
転写体16上には、上述した中間転写記録媒体の転写部
12が転写され、その結果、印画物17が得られる。本
発明の中間転写記録媒体が適用される被転写体16は特
に限定されず、例えば天燃繊維紙、コート紙、トレーシ
ングペーパー、転写時の熱で変形しないプラスチックフ
イルム、ガラス、金属、セラミックス、木材、布等いず
れのものでもよい。
【0084】被転写体16の形状・用途についても、株
券、証券、証書、通帳類、乗車券、車馬券、印紙、切
手、鑑賞券、入場券、チケット等の金券類、キヤッシユ
カード、クレジットカード、プリペイドカード、メンバ
ーズカード、グリーティングカード、ハガキ、名刺、運
転免許証、ICカード、光カードなどのカード類、カー
トン、容器等のケース類、バッグ類、帳票類、封筒、タ
グ、OHPシート、スライドフィルム、しおり、カレン
ダー、ポスター、パンフレット、メニュー、パスポー
ト、POP用品、コースター、ディスプレイ、ネームプ
レート、キーボード、化粧品、腕時計、ライター等の装
身具、文房具、レポート用紙など文具類、建材、パネ
ル、エンブレム、キー、布、衣類、履物、ラジオ、テレ
ビ、電卓、OA機器等の装置類、各種見本帳、アルバ
ム、また、コンピュータグラフィックスの出力、医療画
像出力等、種類を問うものではない。
【0085】特に、高解像度で高品質な画像を要求され
るパスポートにフルカラーの顔写真やその他の必要とさ
れる事項を転写する場合に、マイクロ文字、彩紋柄、蛍
光潜像等が設けられた転写部12を有する中間転写記録
媒体を用いると、偽造や改ざんを防止することができ、
高い信頼性と安全性が要求される印画物の作成に好まし
く用いられる。
【0086】
【実施例】以下に本発明の中間転写記録媒体について具
体的に説明する。
【0087】(実施例1)先ず、厚さ12μmで透明な
ポリエチレンテレフタレートを基材フィルム2として用
い、その表面に、以下に示す剥離層用塗工液を塗布・乾
燥して、基材フィルム2上に厚さ1.5μmの剥離層3
を形成した。
【0088】剥離層用塗工液; アクリル樹脂 40重量部 ポリエステル樹脂 2重量部 メチルエチルケトン 50重量部 トルエン 50重量部
【0089】次いで、上記の剥離層3上に、以下に示す
ホログラム層用塗工液を塗布・乾燥して、厚さ2.0μ
mのホログラム層7を形成した。ホログラム層7へのホ
ログラムパターン21の形成は、ホログラムの干渉縞の
凹凸パターンを設けた原版を用い、微細凹凸をエンボス
加工によって形成した。また、ホログラムマーク22
は、エンボス加工する原版によって、ホログラムパター
ン21の形成と同時に形成した。
【0090】ホログラム層用塗工液; アクリル樹脂 40重量部 メラミン樹脂 10重量部 シクロヘキサン 50重量部 メチルエチルケトン 50重量部
【0091】さらに、ホログラムマーク22およびホロ
グラムパターン21が形成された上記のホログラム層7
上に、透明蒸着層8として厚さ500Åの酸化チタンを
真空蒸着法によって形成し、さらにこの透明蒸着層8上
に、以下に示す受容層用塗工液を塗布・乾燥して、厚さ
2.0μmの受容層5を形成し、ホログラムマーク22
が設けられた実施例1の中間転写記録媒体を作製した。
【0092】受容層用塗工液; 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 40重量部 アクリルシリコーン 1.5重量
部 メチルエチルケトン 50重量部 トルエン 50重量部
【0093】得られた中間転写記録媒体の受容層5上
に、イエロー、マゼンタ、シアンの各色材層が面順次に
設けられた熱転写シートを用い、熱転写法によって画像
6を形成した。画像6の形成位置は、ホログラムマーク
22の位置を半導体レーザーとフォトセンサーとによっ
て検知して設定した。
【0094】(実施例2)前記実施例1で得られた中間
転写記録媒体を使用し、この中間転写記録媒体の受容層
5上に、イエロー、マゼンタ、シアンの各色材層と共に
着色検知マーク用色材層78を面順次に備えた熱転写シ
ートを用い、熱転写法によって、先ず着色検知マークを
転写形成した。着色検知マーク用の色材層は、熱溶融性
ブラックインキ層とし、着色検知マークの形成位置は、
中間転写記録媒体のホログラム層に設けられたホログラ
ムマーク22を実施例1と同様の方法で検知して設定し
た。その後引き続いて、イエロー、マゼンタ、シアンの
各色材を移行させ、中間転写記録媒体の受容層5に画像
6を形成した。画像の形成位置は、受容層5上に設けら
れた着色検知マークを透過形センサーによって検知して
設定した。
【0095】(比較例1)実施例1において、ホログラ
ムパターン21を形成する際に、ホログラムマーク22
を形成しない中間転写記録媒体を作成した。得られた中
間転写記録媒体の受容層5上に、印刷によって検知マー
クを形成した。検知マークの形成位置は、ホログラムパ
ターンのパターンピッチと同じピッチとなるように、機
械送りによって設定した。
【0096】次いで、中間転写記録媒体の受容層5上
に、イエロー、マゼンタ、シアンの各色材層が面順次に
設けられた熱転写シートを用い、熱転写法によって画像
6を形成した。画像6の形成位置は、印刷によって設け
られた検知マークを透過形センサーによって検知して設
定した。
【0097】(比較例2)実施例1において、ホログラ
ムパターン21を形成する際に、ホログラムマーク22
を形成しない中間転写記録媒体を作成した。この中間転
写記録媒体には、いかなる検知マークも設けず、中間転
写記録媒体の受容層5上に、イエロー、マゼンタ、シア
ンの各色材層が設けられた熱転写シートを用いた熱転写
法によって画像6を形成した。
【0098】(評価と結果)実施例1、2および比較例
1、2において、中間転写記録媒体への画像形成のため
に使用される各種の検知マークの形成難易度を評価し
た。難易度の判断は、検知マーク形成の際の実際上の困
難さを考慮し、容易であれば「◎」、普通であれば
「○」、難しければ「×」とした。
【0099】次に、形成した各種の検知マークをセンサ
ーで読み取る際の読み取り難易度を評価した。検知マー
クの読み取り難易度は、センサーによって容易に検知で
きるか否かを基準に、検知マークを完全に検知するため
のセンサーの調整にかかる頻度を考慮し、容易であれば
「◎」、普通であれば「○」、難しければ「×」とし
た。
【0100】また、中間転写記録媒体上に形成した画像
が、ホログラムマーク21のつなぎ目上に発生するか否
かを評価した。さらに、その時の形成位置精度、すなわ
ち形成すべき位置に画像が形成されているか否かを評価
した。形成すべき位置に精度よく画像が形成されていれ
ば「◎」、概ね良好に形成されていれば「○」、形成す
べき位置に画像が形成されていなければ「×」とした。
【0101】得られた結果を表1に示す。
【0102】
【表1】
【0103】実施例1、2は、何れも好ましい結果であ
り、特にホログラムマークの場合は、その形成が容易で
画像の形成位置精度にも優れていた。また、着色検知マ
ークの場合は、透過形センサーを使用できるので、読み
取り易い。
【0104】一方、印刷による検知マークは、別工程で
印刷しなければならないので、形成が煩雑であった。そ
の結果、精度よく検知マークを設けることができず、画
像の形成位置精度にも劣った。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の中間転写
記録媒体によれば、転写部に設けられたホログラムパタ
ーン毎にホログラムマークが設けられており、このホロ
グラムマークを検知することによって、所定の位置の受
容層に、画像を形成することができるので、ホログラム
パターンのつなぎ目上に画像を転写形成することがな
く、品質に優れた印画物を得るために好適に用いること
ができる。また、ホログラムマークを、ホログラムパタ
ーンの形成と同一工程で形成できるので、製造上好まし
い。また、このホログラムマークは、転写部を被転写体
に転写する際に、被転写体に転写されるべき転写部の位
置を設定するためのマークとなるので、被転写体の所定
の位置に転写すべき転写部を転写でき、被転写体上の画
像と転写部に形成された画像とを精度よくマッチングで
きるので位置ずれ等のない印画物を得るために好適であ
る。
【0106】本発明の第一の印画物の形成方法によれ
ば、中間転写記録媒体に設けられたホログラムパターン
毎にホログラムマークが設けられており、中間転写記録
媒体に画像を形成する際、このホログラムマークを検知
して画像を形成する位置が設定されるので、形成すべき
所定の位置に画像を精度よく形成することができる。ま
た、転写部を被転写体に転写する場合にも、このホログ
ラムマークを検知することによって、転写されるべき転
写部の位置が設定されるので、被転写体の所定の位置に
精度よく転写部を転写することができ、被転写体上の画
像と転写部に形成された画像とを精度よくマッチングで
きるので位置ずれ等のない印画物とすることができる。
【0107】また、本発明の第二の印画物の形成方法に
よれば、中間転写記録媒体に設けられたホログラムパタ
ーン毎にホログラムマークが設けられており、中間転写
記録媒体に画像を形成する際、このホログラムマークを
検知して、先ず着色検知マークが形成され、この着色検
知マークを基準の検知マークとして、その後の画像を形
成する位置の設定がなされるので、所定の位置に、より
一層精度よく画像を形成することができる。また、転写
部を被転写体に転写する場合にも、この着色検知マーク
を検知することによって、転写されるべき転写部の位置
が設定されるので、被転写体上の画像と転写部に形成さ
れた画像とを精度よくマッチングできるので位置ずれ等
のない印画物とすることができる。
【0108】本発明のパスポートによれば、ホログラム
パターンが設けられた中間転写記録媒体の所定の位置に
高画質で高階調性を有する画像を精度よく転写すること
ができると共に、画像が形成された転写部をパスポート
冊子上の所定の位置に精度よく転写することができるの
で、得られたパスポートには、色ずれや位置ずれのない
画像が形成される。特に、パスポートには、顔写真、氏
名、国籍、サインなどの身分証明事項や、偽造・改ざん
防止のためのマイクロ文字や彩紋柄などが設けられるの
で好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中間転写記録媒体の一例を示す断面図
である。
【図2】本発明の中間転写記録媒体の一例を示す平面図
である。
【図3】本発明の中間転写記録媒体が連続シートの場合
において、その終了部付近の態様の一例を示す平面図で
ある。
【図4】本発明の中間転写記録媒体に設けられたホログ
ラムマークおよびエンドマークを検知する態様を示す斜
視図である。
【図5】本発明の印画物の一例を示す断面図である。
【図6】着色検知マークが設けられた中間転写記録媒体
の一例を示す正面図である。
【図7】第二の印画物形成方法に用いられる熱転写シー
トの一例を示す正面図である。
【図8】本発明のパスポートの一例を示す平面図であ
る。
【図9】典型的な中間転写記録媒体の構成の断面図であ
る。
【符号の説明】
1A、1B、1C、1D,1E 中間転写記録媒体 2 基材フィルム 3 剥離層 4 保護層 5 受容層 6 画像 7 ホログラム層 8 透明蒸着層 9 アンカー層 12 転写部 16 被転写体 17 印画物 21 ホログラムパターン 22 ホログラムマーク 31 連続シート 32 終了部 33 エンドマーク 51 発光素子 52 受光素子 53 散乱光 62 着色検知マーク 71 熱転写シート 72 イエロー 73 マゼンタ 74 シアン 75 ブラック 76 色材転写部 77 接着層 78 着色検知マーク用色材層 81 パスポート 101 中間転写記録媒体 102 基材フィルム 103 剥離層 104 保護層 105 受容層 106 画像 112 転写部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // G03H 1/18 B41M 5/26 101H

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも基材フィルムと、当該基材フ
    ィルム上に剥離可能に設けられた転写部とからなり、当
    該転写部は画像が形成される受容層を少なくとも有し、
    画像が形成された後の前記転写部を被転写体に転写する
    ために用いられる中間転写記録媒体において、 前記転写部には、複数のホログラムパターンが設けられ
    ていると共に、当該ホログラムパターン毎にホログラム
    マークが設けられていることを特徴とする中間転写記録
    媒体。
  2. 【請求項2】 前記中間転写記録媒体が連続シートであ
    って、当該連続シートの終了部には、光散乱を生じるエ
    ンドマークが設けられていることを特徴とする請求項1
    に記載の中間転写記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記エンドマークが、ホログラムで形成
    されていることを特徴とする請求項2に記載の中間転写
    記録媒体。
  4. 【請求項4】 少なくとも基材フィルムと、当該基材フ
    ィルム上に剥離可能に設けられた転写部とからなり、当
    該転写部には少なくとも画像が形成される受容層とホロ
    グラムパターンが設けられていると共に、当該ホログラ
    ムパターン毎にホログラムマークが設けられている中間
    転写記録媒体と、色材転写部が設けられた熱転写シート
    とを準備し、 前記ホログラムマークを検知することによって、前記受
    容層に画像を形成する位置を設定して、この設定された
    位置に前記熱転写シートの色材転写部から色材を移行し
    て画像を形成し、 その後、さらに前記ホログラムマークを検知することに
    よって、被転写体に転写されるべき前記転写部の位置を
    設定して、この設定された位置の前記転写部を被転写体
    上に転写して印画物を形成することを特徴とする印画物
    の形成方法。
  5. 【請求項5】 前記準備された中間転写記録媒体が連続
    シートであって、当該連続シートの終了部には、光散乱
    を生じるエンドマークが設けられており、当該エンドマ
    ークを検知することによって、前記連続シートの終端部
    であることを知らせることを特徴とする請求項4に記載
    の印画物の形成方法。
  6. 【請求項6】 前記ホログラムマークまたは前記エンド
    マークの検知は、発光素子から発せられた光が、前記ホ
    ログラムマークまたは前記エンドマーク上で回折または
    散乱し、その回折光または散乱光を受光素子が検知する
    ことによって行なわれることを特徴とする請求項4また
    は請求項5に記載の印画物の形成方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも基材フィルムと、当該基材フ
    ィルム上に剥離可能に設けられた転写部とからなり、当
    該転写部には少なくとも画像が形成される受容層とホロ
    グラムパターンが設けられていると共に、当該ホログラ
    ムパターン毎にホログラムマークが設けられている中間
    転写記録媒体と、色材転写部が設けられた熱転写シート
    とを準備し、 前記ホログラムマークを検知することによって、前記受
    容層に着色検知マークを形成する位置を設定して、この
    設定された位置に前記熱転写シートの色材転写部から色
    材を移行して前記着色検知マークを形成し、 前記着色検知マークを検知することによって、前記受容
    層に画像を形成する位置を設定して、この設定された位
    置に前記熱転写シートの色材転写部から色材を移行して
    画像を形成し、 その後、さらに前記着色検知マークを検知することによ
    って、被転写体に転写されるべき前記転写部の位置を設
    定して、この設定された位置の前記転写部を被転写体上
    に転写して印画物を形成することを特徴とする印画物の
    形成方法。
  8. 【請求項8】 前記着色検知マークが、熱溶融性インキ
    によって形成されることを特徴とする請求項7に記載の
    印画物の形成方法。
  9. 【請求項9】 請求項4乃至請求項8の何れかに記載の
    印画物の形成方法によって作成されたパスポート。
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